JP2015038788A - 記録媒体制御装置 - Google Patents

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美由紀 伊藤
Miyuki Ito
美由紀 伊藤
高石 和彦
Kazuhiko Takaishi
和彦 高石
久保田 寛
Hiroshi Kubota
寛 久保田
鈴木 啓之
Hiroyuki Suzuki
啓之 鈴木
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【課題】磁気転写で製造される磁気ディスクの検査工程に要する時間を短縮する。【解決手段】記録媒体制御装置は、磁気記録媒体と、記憶手段と、判定手段と、シーク制御手段とを備える。磁気記録媒体には、転写マスタから転写されたサーボ情報が記憶されている。記憶手段は、前記転写マスタからの転写に起因する欠陥セクタの位置情報を記憶している。欠陥セクタ予測手段は、シーク経路を予測し、前記欠陥セクタの位置情報を参照して、予測した予測シーク経路に欠陥セクタが含まれるか否かを予測する。シーク制御手段は、前記予測シーク経路中に欠陥セクタが含まれると予測された場合には、前記欠陥セクタのサーボ情報の読み込みを回避してシーク制御を行う。【選択図】図4

Description

本発明の実施形態は、記録媒体制御装置に関する。
ハードディスク等の磁気ディスクには、ディスク上の位置情報を示すサーボ情報として、サーボアドレスマーク(SAM)等のサーボパターンが書き込まれている。ハードディスクドライブ(HDD)等の磁気ディスク装置は、このサーボパターンからサーボ情報を読み取ることにより、目標とするトラックにデータ再生または記録する磁気ヘッドを正確に移動させることができる。
近年、磁気ディスクの記憶容量が増加しており、ユーザデータ領域の高密度化だけでなく、磁気ディスクにサーボ情報を書き込む際の位置精度についてもより高い精度が求められている。サーボ情報を高精度に書き込む方法の一つとして、磁性体部分がパターニングされた転写マスタと、スレーブ体である磁気記憶ディスクとを接触させて磁界を印加することにより、転写マスタのサーボパターンをスレーブ体に磁気的に転写する磁気転写法がある。
ところが、磁気転写法では転写マスタとスレーブ体を接触させるため、マスタ表面に存在する欠陥がスレーブ体に転写されることとなる。従って同一の転写マスタによって製造されたスレーブ体の磁気ディスクには、転写マスタの欠陥位置と同じ位置に欠陥が転写される。また、転写マスタに欠陥が無い位置であっても、同一の磁気転写工程においてスレーブ体の同じ位置に欠陥が生じる場合がある。
このように磁気ディスク上に欠陥が存在する場合には、再生用ヘッドが欠陥セクタから誤ったタイミングでSAMを読み込んでしまい、次のセクタが正常である場合であっても、その後サーボ情報が読み込めない状態に陥ってしまう。
これに対して従来は、磁気転写後の磁気ディスクを工場出荷前に検査し、欠陥セクタの位置を磁気ディスク1枚1枚について検出している。そして、検出した欠陥位置を磁気ディスク装置の記憶部に書き込んでおき、データの再生時または記録時にこの欠陥位置情報を参照して、欠陥セクタ上をシークしないようにシーク制御する技術が各種開示されている。
特開平8−77725号公報
しかしながら、磁気ディスクの欠陥位置の検出には時間を要するため、出荷前の検査作業に時間がかかるという課題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、磁気転写で製造される磁気ディスクの検査工程に要する時間を短縮することを目的とする。
実施形態の記録媒体制御装置は、磁気記録媒体と、記憶手段と、判定手段と、シーク制御手段とを備える。磁気記録媒体には、転写マスタから転写されたサーボ情報が記憶されている。記憶手段は、前記転写マスタからの転写に起因する欠陥セクタの位置情報を記憶している。欠陥セクタ予測手段は、シーク経路を予測し、前記欠陥セクタの位置情報を参照して、予測した予測シーク経路に欠陥セクタが含まれるか否かを予測する。シーク制御手段は、前記予測シーク経路中に欠陥セクタが含まれると予測された場合には、前記欠陥セクタのサーボ情報の読み込みを回避してシーク制御を行う。
図1は、磁気ディスクの構造を示す模式図である。 図2は、サーボ領域とデータ領域の構造を概略的に示す模式図である。 図3は、実施の一形態にかかる磁気ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図4は、磁気ディスク装置のソフトウェア構成を示すブロック図である。 図5は、転写マスタ上の欠陥セクタの位置を示す模式図である。 図6は、奇数ヘッド用の欠陥リストの一例を示す図である。 図7は、偶数ヘッド用の欠陥リストの一例を示す図である。 図8は、予測シーク経路を模式的に示す図である。 図9は、代替シーク経路を示す模式図である。 図10は、代替シーク経路のその他の例を示す模式図である。 図11は、磁気ディスク装置が実行するシーク制御処理の手順を示すフローチャートである。
以下に、記録媒体制御装置を適用した磁気ディスク装置の一実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。また、以下に説明する実施形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、実施の一形態にかかる磁気ディスク11の構造を示す模式図である。本実施の形態の磁気ディスク11は、同心円状に複数のトラック112を有し、各トラック112は複数のセクタ113から構成されている。また、各セクタ113は、サーボ情報が記録されたサーボ領域110と、データの書き込みが可能であるデータ領域111とから構成されている。
図2は、サーボ領域110とデータ領域111の構造を概略的に示す模式図である。図2に示すように、サーボ領域110は、プリアンブル領域201と、アドレス領域202と、バースト領域203とによって構成されている。
プリアンブル領域201は、クロック同期を行うためのプリアンブル信号が記録された領域である。このプリアンブル領域201は、サーボ信号再生用クロックを同期させるPLL(Phase Lock Loop)処理や信号再生振幅を適正に維持するAGC(Auto Gain Control)処理を行うために使用される。
アドレス領域202には、サーボアドレスマーク(SAM)204とアドレスコード205とが含まれている。SAM204は、各サーボ領域110を識別するコードとして特定のパターン信号を含んでいる。アドレスコード205は、各サーボ領域110のシリンダアドレスとセクタアドレスとを含んでいる。
バースト領域203は、各サーボ領域110のシリンダにおけるヘッドの相対的な位置情報(位置誤差)を生成するためのバースト信号を含んでいる。
図3は、実施の一形態にかかる磁気ディスク装置100の構成を示すブロック図である。同図に示すように、本実施の形態にかかる磁気ディスク装置100は、磁気ディスク11と、磁気ディスク11を回転させるSPM(Spindle Motor)12と、ヘッドアクチュエータ15と、VCM(Voice Coil Motor)17とを主に備えている。また、図3に示すように、ヘッドアクチュエータ15の先端には磁気ヘッド16が取り付けられている。図示はしないが、磁気ヘッド16には、磁気ディスク11のデータを読み込む再生ヘッドと、磁気ディスク11にデータを書き込む記録ヘッドが設けられている。
また、磁気ディスク装置100は、SPM12を駆動するSPM駆動回路18と、VCM17を駆動させるVCM駆動回路19と、プリアンプ20と、RDC(Read Write Channel)21と、を備えている。プリアンプ20は、再生ヘッドが磁気ディスク11から読み出した信号を増幅する。また、磁気ディスク11に書き込まれるデータは、プリアンプ20で増幅された後に記録ヘッドによって磁気ディスクに書き込まれる。
RDC21は、磁気ディスク11に書き込む情報をエンコードし、磁気ディスク11から読み取った信号をデコードする。尚、RDC21が読み取るデータには、データ領域111(図1参照)に書き込まれたユーザデータと、サーボ領域110に書き込まれたサーボ情報とが含まれる。
また、磁気ディスク装置100は、磁気ディスク装置100の制御を行うMCU(Micro Controller Unit)30と、MCU30に接続される書き換え可能な不揮発性メモリ40を備えている。さらに、磁気ディスク装置100は、HDC(Hard Disk Controller)24と、バッファ25と、ホストインターフェース26とを備えており、ホストインターフェース26を介してホストコンピュータ23と接続可能に構成されている。
HDC24は、磁気ディスク装置100のホストコンピュータ23との間で送受信するデータの誤り訂正などを行う。また、HDC24は、RDC21がデコードしたデータから、サーボ情報を抽出する。より具体的には、HDC24はパルス状のサーボゲート信号を生成して、パルスがオン状態の場合には、読み取ったデータはサーボ情報から読み取ったサーボ情報であると判定し、パルスがオフ状態の場合には、読み取ったデータはデータ領域111から読み取ったユーザデータであると判定する。即ち、HDC24がサーボ領域110からSAM204を読み取るタイミングは、所定時間のオン状態を保持するパルス状となる。
バッファ25は、HDC24がホストコンピュータ23との間で送受信するデータをバッファリングする。
次に、磁気ディスク装置100の機能的構成について説明する。図4は、磁気ディスク装置100のMCU30による磁気ディスク制御プログラムの実行で実現されるソフトウェア構成を示したブロック図である。図4に示すように、磁気ディスク装置100のMCU30は、不揮発性メモリ40に格納された制御用ファームウェアに含まれる、磁気ディスク制御プログラムを起動させることで、シーク経路予測部31と、欠陥セクタ予測部32と、シーク制御部33と、によるブロック構成を実現する。また、不揮発性メモリ40には、欠陥リストLが格納されている。また、不揮発性メモリ40には、欠陥回避情報格納部Tと、予測経路情報格納部Pと、が設けられている。
ここで、磁気転写に用いられる転写マスタの欠陥位置について、図5を用いて説明する。図5は、転写マスタ上における欠陥セクタの位置を示す模式図である。図5では、塗りつぶされた箇所に欠陥が存在していることを示し、一例として、セクタアドレスが6で、シリンダアドレスが6ないし8である位置において欠陥が存在することを示している。そして、このように転写マスタ上に欠陥が存在する場合には、磁気転写時に各欠陥も転写されて、転写先の磁気ディスク(スレーブ体)には図5と同じ位置に欠陥セクタが形成される。
さらに、転写マスタ上に欠陥が無い場所であっても、転写マスタから磁気転写する工程において、複数のスレーブ体の同じ位置に欠陥が生じる場合もある。
本実施の形態の欠陥リストLには、転写マスタからの転写に起因する欠陥セクタの位置情報として、同一の転写マスタによってサーボ情報が転写された磁気ディスク11(スレーブ体)における欠陥セクタのシリンダアドレスおよびセクタアドレスが格納される。なお、磁気転写時に形成される欠陥セクタとしては、上述のように、転写マスタに元来存在する欠陥セクタが転写される場合や、転写マスタには欠陥が存在しないが、磁気転写工程において形成される場合などがある。
また、転写マスタからの転写に起因する欠陥セクタの位置情報は、転写マスタからスレーブ体にサーボ情報を転写する磁気転写工程が行われた後に、当該スレーブ体から少なくとも一枚を被検査体として抽出し、その被検査体に対して従来と同様の欠陥検出検査を行うことで検出される。そして、検出された欠陥セクタの位置情報は、欠陥リストLとして不揮発性メモリ40に登録される。
これにより、不揮発性メモリ40は、同一の転写マスタによってサーボ情報が転写された他の磁気ディスクを備える他の磁気ディスク装置が格納する欠陥リストLと同一の欠陥リストLを備えることとなる。即ち、転写元の転写マスタが同一である複数のスレーブ体に対して、1つの欠陥リストLを共有することができる。
また、欠陥リストLは、それぞれの記録面に対応する磁気ヘッド16ごとに設けても良いし、複数の磁気ヘッド16に対して1つの欠陥リストLを設けても良い。
例えば、磁気ディスク装置100に複数枚の磁気ディスク11が備えられる場合や、一枚の磁気ディスク11に対して表面と裏面の両面に磁気ヘッド16が設けられる場合等には、磁気ディスク装置100に複数の磁気ヘッド16が存在することとなる。このような場合には、奇数ヘッドと、偶数ヘッドとのそれぞれに対して欠陥リストLを設けてもよい。
図6および図7は、欠陥リストLの一例を示す図である。図6は、奇数ヘッド用の欠陥リストL1の一例を示す図である。また、図7は、偶数ヘッド用の欠陥リストL2の一例を示す図である。図6、図7に示すように、欠陥リストL(L1、L2)には欠陥セクタの位置情報として、欠陥セクタのシリンダアドレスおよびセクタアドレスが格納される。
欠陥回避情報格納部Tには、シーク制御用の各種パラメータや各種テーブル等が格納される。欠陥回避情報格納部Tは、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避するために用いられる。欠陥回避情報格納部Tには、一例として、代替セクタテーブルや、補完テーブルや、シークディレイテーブルや、代替シーク経路テーブル等のうち、少なくともいずれか1つが格納される。
代替セクタテーブルは、各欠陥セクタの位置情報(シリンダアドレスおよびセクタアドレス)と、該欠陥セクタに代わって情報をリードライトする代替セクタの位置情報(シリンダアドレスおよびセクタアドレス)とを対応付けて格納するものである。補完テーブルは、欠陥セクタの位置に関わらず、欠陥セクタのSAM204の代わりに読み込ませる代替値として、所定のSAM204の値を格納するものである。
シークディレイテーブルは、欠陥セクタが含まれるシーク経路の開始位置のSAM204と、シーク制御の開始時間を遅延させるシークディレイ時間とを対応付けるものである。代替シーク経路テーブルは、欠陥セクタが含まれる予測シーク経路に対して、欠陥セクタを回避する代替シーク経路を記憶するものである。
予測経路情報格納部Pは、後述するシーク経路予測部31が予測した予測シーク経路にかかる位置情報として、予測通過点の位置を格納するものである。
シーク経路予測部31は、磁気ヘッド16の現在位置のサーボ情報と、MCU30から指示された目標位置のサーボ情報とから、磁気ヘッド16が移動する際のシーク経路(予測シーク経路)を予測する。
シーク経路の予測処理は、従来一般的に行われている処理方法を用いればよい。一例として、シーク経路予測部31は、磁気ディスク11において複数個のサンプリング点を設定し、各サンプリング点でのシリンダアドレス(例えば0〜n)とセクタアドレス(例えば1〜m)を計算し、予測シーク経路に含まれる複数の予測通過点の位置を計算する。またこの場合に、シーク経路予測部31は、VCM17に加えられる電流量から磁気ヘッド16の加速度を求め、さらに、磁気ヘッド16の加速度を積分することにより磁気ヘッド16の速度および予測通過点の位置を求めることができる。
シーク経路予測部31は、このように算出した予測通過点の位置を、予測シーク経路にかかる位置情報として、不揮発性メモリ40の予測経路情報格納部Pに格納する。
図8は、予測シーク経路の一例を示す模式図である。MCU30は、ホストコンピュータ23からの指示に応じて、磁気ヘッド16のシーク開始位置を(セクタ1、シリンダ2)に、シーク目標位置を(セクタ8、シリンダ9)に設定する。シーク経路予測部31は、予測シーク経路を図8において矢印で示されるように予測し、予測シーク経路中の(セクタ2、シリンダ3)、(セクタ3、シリンダ4)…などの予測通過点を不揮発性メモリ40の予測経路情報格納部Pに格納する。
欠陥セクタ予測部32は、欠陥リストLに格納された欠陥セクタの位置情報と、予測経路情報格納部Pに格納された予測通過点の位置情報とを照合して、予測シーク経路に欠陥セクタが含まれるか否かを判定する。
磁気転写において形成される欠陥セクタの特徴として、連続したトラックにおいて、1セクタ分だけ欠陥が存在し、次のセクタでは正常であることが多い。ところが、磁気ディスク装置100は、欠陥セクタにおいてSAM204を読み込んでしまうと、欠陥セクタにおいてSAM204は正しく読み取れないため、次のセクタが正常であっても次のセクタ以降でSAM204が検出できない状態に陥ってしまう。従って、欠陥セクタではSAM204を読み込まないことが望まれる。
そこで、シーク制御部33は、欠陥セクタ予測部32によって、予測シーク経路中に欠陥セクタが含まれると判定された場合には、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避しつつ、磁気ヘッド16を目的位置まで移動させる欠陥回避シーク制御を行う。欠陥回避シーク制御方法については、従来から幾つかの方法が用いられており、シーク制御部33は、従来提案されているシーク制御方法のうちいずれか1つを実行する。
例えば、欠陥回避情報格納部Tに上述の代替セクタテーブルが格納されている場合には、シーク制御部33は、代替セクタテーブルを参照して、欠陥回避シーク制御を行う。即ち、シーク制御部33は、代替セクタテーブルから、欠陥セクタに代わって情報をリードライトする代替セクタのシリンダアドレスおよびセクタアドレスを読み込み、磁気ヘッド16を当該代替セクタに移動させる。これにより、磁気ヘッド16の再生ヘッドは代替セクタのSAM204を読み込むこととなり、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避することができる。
また、欠陥回避情報格納部Tに上述の補完テーブルが格納されている場合には、シーク制御部33は、欠陥セクタのSAM204を読み込む代わりに、補完テーブルからSAM204の代替値を読み込んで、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避する。
また、欠陥回避情報格納部Tに上述のシークディレイテーブルが格納されている場合には、シーク制御部33は、シーク経路の開始位置からのシーク制御を、シークディレイテーブルに記憶されたシークディレイ時間だけ遅延することにより、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避する。
図9は、代替シーク経路を示す模式図である。図9に示すように、シーク制御部33は、2セクタ時間分(シークディレイ時間)だけシーク動作の開始タイミングを遅らせることにより、欠陥セクタを通過せずに目標位置までシークすることが可能となる。
或いは、欠陥回避情報格納部Tに上述の代替シーク経路テーブルが格納されている場合には、シーク制御部33は、代替シーク経路テーブルに格納された代替シーク経路を経由してシーク制御を行うことにより、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避する。
図10は、代替シーク経路のその他の例を示す模式図である。図10に示すように、シーク制御部33は、シーク速度を増加させることにより、欠陥セクタを通過せずに目標位置までシークすることが可能となる。
さらに、シーク制御部33は、欠陥セクタにおいてサーボゲートを短縮することにより、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避するとしてもよい。
さらに、シーク制御部33は、欠陥セクタに対して、SAM204を読み込む時間を短縮してSAM204をタイムアウトさせてしまうことにより、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避するとしてもよい。
さらに、シーク制御部33は、欠陥セクタに対しては、読み込んだSAM204を有効なSAMであると見なす許容レベル(トレランス)を引上げることにより、欠陥セクタのSAM204の読み込みを回避するとしてもよい。
次に、磁気ディスク装置100が実行するシーク制御処理の手順について、図11を用いて説明する。図11は、磁気ディスク装置100が実行するシーク制御処理の手順を示すフローチャートである。
MCU30は、ホストコンピュータ23からシーク命令を受け取ると(ステップS1)、磁気ヘッド16が現在の位置でSAM204を読み取れているか否か判定する(ステップS2)。SAM204が読み取れている場合(ステップS2:Yes)には、ステップS4に移行する。
上述したように、HDC24がSAM204を読み取るタイミングは、所定時間のオン状態を保持するパルス状となる。MCU30は、SAM204が読み取れている場合(ステップS2:Yes)には、SAM204とSAM204を検出した間隔であるサーボ間隔を算出し、このサーボ間隔とサーボ間隔の基準値とを比較することにより、サーボゲート信号のタイミングを調整することができる。
一方で、SAM204が読み取れていない場合(ステップS2:No)には、サーボ間隔の算出が出来ない。そこで、MCU30は、従来行われている方法によってサーボ間隔を擬似的に算出し、SAM204の補間処理(パルス抜け処理)を行う(ステップS3)。これによりMCU30は、サーボゲート信号のタイミングを調整することができる。
次に、シーク経路予測部31は上述のように予測シーク経路を算出して、予測通過点の位置を不揮発性メモリ40の予測通過情報格納部Pに格納する(ステップS4)。
欠陥セクタ予測部32は、不揮発性メモリ40に格納されている予測通過点の位置情報と、欠陥リストLに格納された欠陥セクタの位置情報とを比較して(ステップS5)、予測シーク経路に欠陥セクタが含まれるか否かを判断する(ステップS6)。予測シーク経路に欠陥セクタが含まれる場合(ステップS6:Yes)、シーク制御部33は、上述した欠陥回避シーク制御を行う(ステップS7)。
一方、予測シーク経路に欠陥セクタが含まれない場合(ステップS6:No)には、通常のシーク制御を行って(ステップS8)、磁気ヘッド16が目的位置に達した場合にシーク制御を終了する。
以上説明したとおり、本実施形態によれば、同一の転写マスタによってサーボ情報が転写された磁気ディスク11における欠陥セクタの位置情報が予め欠陥リストLに格納されているため、当該欠陥位置における欠陥検出工程を省略することができる。従って、磁気転写で製造される磁気ディスク11の検査工程に要する時間を短縮することができる。
尚、上述では、磁気ディスク装置100の不揮発性メモリ40に欠陥リストLが格納されるとしたが、欠陥リストLの格納場所は、これに限定されるものではない。その他の例として、磁気ディスク11のサーボ領域110(図2参照)に隣接する領域などに、磁気ディスク11の径方向に欠陥リスト格納領域を設けておき、サーボライタ等により欠陥リストLを書き込むとしてもよい。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成することができる。例えば、実施形態に示される全構成要素からいくつかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
100 磁気ディスク装置(記録媒体制御装置)
11 磁気ディスク
12 SPM
15 ヘッドアクチュエータ
16 磁気ヘッド
17 VCM
110 サーボ領域
111 データ領域
112 トラック
113 セクタ

Claims (5)

  1. 転写マスタから転写されたサーボ情報が記録された磁気記録媒体と、
    前記転写マスタからの転写に起因する欠陥セクタの位置情報を記憶する記憶手段と、
    シーク経路を予測し、前記欠陥セクタの位置情報を参照して、予測した予測シーク経路に欠陥セクタが含まれるか否かを予測する欠陥セクタ予測手段と、
    前記予測シーク経路中に欠陥セクタが含まれると予測された場合には、前記欠陥セクタのサーボ情報の読み込みを回避してシーク制御を行うシーク制御手段と、
    を備えることを特徴とする記録媒体制御装置。
  2. 前記記憶手段は、同一の前記転写マスタによって前記サーボ情報が転写された、他の磁気記録媒体を備える他の磁気記憶装置が記憶する前記欠陥セクタの位置情報と同一の位置情報を記憶すること、を特徴とする請求項1に記載の記録媒体制御装置。
  3. 前記記憶手段は、欠陥セクタの位置情報と、該欠陥セクタに代わって情報をリードライトする代替セクタの位置情報とを対応付けて記憶する代替セクタテーブル、または、欠陥セクタのサーボ情報の代わりに読み込ませる代替値を記憶する補完テーブル、または、欠陥セクタが含まれるシーク経路の開始位置のサーボ情報と、シーク制御の開始時間を遅延させるシークディレイ時間とを対応付けたシークディレイテーブル、のうち少なくともいずれか1つを記憶し、
    前記シーク制御手段は、前記代替セクタテーブルを参照して前記代替セクタのサーボ情報を読み込むこと、または、前記補完テーブルから前記代替値を読み込むこと、または、前記シークディレイテーブルに基づいて、前記開始位置からのシーク制御の開始時間を前記シークディレイ時間だけ遅延させること、のうちいずれか1つにより、前記欠陥セクタのサーボ情報の読み込みを回避すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体制御装置。
  4. 前記記憶手段は、欠陥セクタが含まれるシーク経路に対して、前記欠陥セクタを回避する代替シーク経路を格納した代替シーク経路テーブルを記憶し、
    前記シーク制御手段は、前記代替シーク経路を経由してシーク制御を行うことにより、前記欠陥セクタのサーボ情報の読み込みを回避すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体制御装置。
  5. 前記シーク制御手段は、前記欠陥セクタにおいてサーボゲートを短縮すること、または、前記欠陥セクタに対してはサーボ情報を読み込む時間を短縮すること、または、前記欠陥セクタに対しては、読み込んだサーボ情報を有効なサーボ情報であると見なす許容レベルを引上げること、のうちいずれか1つにより、前記欠陥セクタのサーボ情報の読み込みを回避すること、
    を特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体制御装置。
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