JP2010049765A - ディスクにサーボ・データを書き込む方法及びディスク・ドライブ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】セルフ・サーボ・ライトにおいてより正確にサーボ・データを書き込む。
【解決手段】本発明の一実施形態のセルフ・サーボ・ライト(SSW)は、磁気ディスクに書き込んだサーボ・データによりアクチュエータの位置決め制御を行い、新たなサーボ・データを磁気ディスクに書き込んでいく。SSWは、サーボ・トラックにおいて、複数のサーボ・セクタ・セットを書き込む。各セットは、複数のサーボ・セクタで構成されている。SSWは、欠陥が最も少ない(存在しない)セットを選択し、そのセットのサーボ・セクタを使用したサーボ制御により新たなサーボ・トラックを磁気ディスクに書き込む。これより正確に新たなサーボ・トラックを書き込むことができる。
【選択図】図8
【解決手段】本発明の一実施形態のセルフ・サーボ・ライト(SSW)は、磁気ディスクに書き込んだサーボ・データによりアクチュエータの位置決め制御を行い、新たなサーボ・データを磁気ディスクに書き込んでいく。SSWは、サーボ・トラックにおいて、複数のサーボ・セクタ・セットを書き込む。各セットは、複数のサーボ・セクタで構成されている。SSWは、欠陥が最も少ない(存在しない)セットを選択し、そのセットのサーボ・セクタを使用したサーボ制御により新たなサーボ・トラックを磁気ディスクに書き込む。これより正確に新たなサーボ・トラックを書き込むことができる。
【選択図】図8
Description
本発明はディスクにサーボ・データを書き込む方法及びディスク・ドライブ装置に関し、特に、回転しているディスク上のサーボ・データを使用したサーボ制御によりヘッドを位置決めしながらディスク上に新たなサーボ・データを書き込むセルフ・サーボ・ライトに関する。
ディスク・ドライブ装置として、光ディスクやフレキシブル磁気ディスクなどの様々な態様のディスクを使用する装置が知られている。その中で、ハードディスク・ドライブ(HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータ・システムにとどまらず、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システム、携帯電話など、HDDの用途は、その優れた特性により益々拡大している。
HDDで使用される磁気ディスクは、同心円状に形成された複数のサーボ・トラックと複数のデータ・トラックとを有している。データ・トラックは複数のデータ・セクタで構成され、サーボ・トラックは複数のサーボ・セクタで構成されている。各サーボ・セクタは、シリンダID(トラックID)、セクタ番号、バースト・パターンなどの要素で構成されている。シリンダIDはトラックのアドレス、セクタ番号はトラック内のセクタ・アドレスを示す。バースト・パターンはトラックに対する磁気ヘッドの相対位置情報を有している。薄膜素子で形成されたヘッド素子部がサーボ・データに従って所望の領域(アドレス)にアクセスすることによって、データの書き込みあるいはデータ読み出しを行うことができる。
磁気ディスクの記録面は、ユーザ・データが記憶されるユーザ・データ領域とサーボ・データ(サーボ・パターン)が記憶されるサーボ領域とを備えている。半径方向において複数のユーザ・データ領域が配置され、各ユーザ・データ領域の間にサーボ領域が配置される。サーボ・トラックは、同一半径位置に離間して配置された複数のサーボ・セクタから構成されており、一つのサーボ領域は、半径方向に連続して配列された一列のサーボ・セクタで構成されている。
サーボ・データは、製品としてのHDDが出荷される前に工場内において磁気ディスクに書き込まれる。従来の典型的なサーボ・ライトは、外部装置としてのサーボ・ライタを使用して行われている。サーボ・ライタは、そこに配置されたHDD内のアクチュエータをポジショナ(外部位置決め機構)によって位置決めし、サーボ・セクタを構成するパターンの生成回路が生成したパターンを磁気ディスクに書き込む。
現在、サーボ・データの書き込み工程(Servo Track Write:STW)は、HDDの製造コストの中で主要な位置を占めている。特に近年、HDDは高容量化の競争が激化し、トラック密度の増加が進んでいる。トラック密度が増加する事により、トラック数は増え、トラック幅(トラック・ピッチ)が小さくなる、これらはSTW時間の増加及びサーボ・ライタの高精密化を進め、STWのコスト増加の要因となっている。このコストを削減する為にサーボ・ライタのコスト削減、STW時間の短縮等が進められている。
そこで、新たな手法としてセルフ・サーボ・ライト(SSW)が提案されている。このSSWはそれまでのSTWとは異なり、磁気ディスク上のサーボ・データを使用したサーボ制御によりアクチュエータ(ヘッド・スライダ)を位置決めし、サーボ・セクタを磁気ディスクに書き込む。これによって、サーボ・ライタのコスト削減を図っている。
SSWは、ヘッド素子部のリード素子とライト素子の半径方向位置が異なる(これらの間の距離をリード・ライト・オフセットと呼ぶ)ことを利用して、内周側もしくは外周側にすでに書き込まれたサーボ・データをリード素子が読み出しながら位置決めを行い、ライト素子が、リード・ライト・オフセット離れた所望のトラックに新たなパターンを書きこむ。
このように、磁気ディスクへのサーボ・データの書き込みには異なる方法が存在するが、サーボ・ライトの方法によらず、磁気ディスク上に欠陥領域が存在する場合、そこには正確にサーボ・セクタを書き込むことができないことがある。このため、複数の異なるサーボ・パターンの組を形成し、その中で書き込みが良である一つのサーボ・パターンの組を選択する技術が提案されている(例えば、特許文献1、2を参照。)複数のサーボ・パターンの組から書き込みが良であるサーボ・パターンの組を選択することで、ユーザ・データのリード/ライトにおけるエラー発生を抑制し、HDDの信頼性とパフォーマンスを向上させることができる。
特開平9−90907号公報
特開平11−224474号公報
ディスク欠陥によるサーボ・データの書き込み不良は、サーボ・ライトの工程において発生する。外部装置としてのサーボ・ライタを使用するサーボ・ライトは、磁気ディスク上のサーボ・データを使用しない。そのため、サーボ・ライト工程内においてサーボ・データの書き込み不良が問題となることはなく、サーボ・ライト終了後のテスト工程において、サーボ・データにおける欠陥が検出される。このように、サーボ・ライト終了後の検査工程において検出されたサーボ欠陥に対しては、上記従来の技術のように、記録面全体に複数組のサーボ・パターンを形成し、その中から欠陥が存在しないサーボ・パターンの組を選択することで対応することができる。
しかし、SSWは、磁気ディスクに書き込んだサーボ・データを使用してアクチュエータを位置決めしながら、新たなサーボ・データを書き込む。そのため、書き込んだサーボ・データに欠陥が存在していると、書き込んだサーボ・データによるアクチュエータの正確なサーボ制御を行うことができない。従って、SSWにおいてサーボ・データに欠陥がある場合に、アクチュエータをより正確に位置決めすることができ、また、より正確なタイミングで新たなサーボ・データを書き込むことができる手法が望まれる。
本発明の一態様は、回転するディスク上の異なる複数の半径位置に、円周方向に離間して配置された複数のサーボ・セクタで構成されているサーボ・セクタ・セットを、各サーボ・セクタが異なる半径位置において同一の円周方向位置に存在するように、書き込む方法である。この方法は、第1、第2及び第3のサーボ・セクタ・セットを含むトラックにおいて、リード素子により前記第1のサーボ・セクタ・セットを読み出す。前記第1のサーボ・セクタ・セットの全てのサーボ・セクタが正常である場合に、前記第2のサーボ・セクタ・セットをスキップして、前記第1のサーボ・セクタ・セットを使用した位置制御とタイミング制御により、前記リード素子と異なる半径位置にあるライト素子により前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込む。前記第1のサーボ・セクタ・セットが欠陥サーボ・セクタを含む場合に、前記第3のサーボ・セクタ・セットの書き込みにおいて、前記第2のサーボ・セクタ・セットを使用した位置制御とタイミング制御を用いる。これにより正確にサーボ・データを書き込むことができる。
好ましくは、一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御により、前記第3サーボ・セクタ・セットを書き込む。これにより、シンプルな制御により正確にサーボ・データを書き込むことができる。さらに好ましくは、前記第3のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う前に、前記第1のサーボ・セクタ・セットの検査を行い、前記第1のサーボ・セクタ・セットの全てのサーボ・セクタが正常である場合に、前記第1のサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御により前記リード素子と異なる半径位置にあるライト素子により前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込み、前記第1のサーボ・セクタ・セットが欠陥サーボ・セクタを含み前記第2のサーボ・セクタ・セットの欠陥サーボ・セクタ数は、前記第1のサーボ・セクタ・セットの欠陥サーボ・セクタ数以下である場合に、前記第2のサーボ・セクタ・セットのみを使用して位置制御とタイミング制御を行い前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込む。これにより、より正確にサーボ・データの書き込みを行うことができる。
好ましくは、一つのサーボ・トラックは、それぞれが複数のサーボ・セクタ・セットで構成された第1のグループと第2のグループとを含み、前記第1及び第2のサーボ・セクタ・セットは、前記第1のグループに属し、前記第3のサーボ・セクタ・セットは、前記第2のグループに属し、前記第1のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御を行い、前記第2のグループの複数のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行い、前記第2のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御を行い、前記第1のグループの複数のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う。これより、シンプルな処理で正確に各サーボ・セクタ・セットを書き込むことができる。
さらに好ましくは、前記第1のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御を行って前記第2のグループの全てのサーボ・セクタ・セットの書き込みを行い、前記第2のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御を行って前記第1のグループの全てのサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う。これにより、よりシンプルな制御により正確に各サーボ・セクタ・セットを書き込むことができる。あるいは、グループ内の全てのサーボ・セクタ・セットの検査を行った後に、新たなサーボ・セクタ・セットの書き込みに使用するサーボ・セクタ・セットを選択することがさらに好ましい。これにより、より正確に各サーボ・セクタ・セットを書き込むことができる。
好ましくは、前記磁気ディスクの記録面の全面において、全てのサーボ・セクタ・セットの検査を行う。これにより、最適なサーボ・セクタ・セットを特定することができる。さらに好ましくは、前記ディスクの記録面の全面にサーボ・セクタ・セットを書き込んだ後、欠陥サーボ・セクタ数が最も少ないサーボ・セクタ・セットを、ユーザ・データのアクセスに使用するサーボ・セクタ・セットとして選択する。これにより、ユーザ・データのアクセスをより正確に行うことができる。あるいは、前記サーボ・セクタ・セットの検査において検出された欠陥を、ユーザ・データ領域の欠陥として登録することがさらに好ましい。これにより、発見した欠陥領域にユーザ・データが書き込まれることを防ぐことができる。
本発明の他の態様は、回転するディスク上の異なる複数の半径位置に、円周方向に離間して配置された複数のサーボ・セクタで構成されているサーボ・セクタ・セットを、各サーボ・セクタが異なる半径位置において同一の円周方向位置に存在するように書き込む、ディスク・ドライブ装置である。この装置は、第1、第2及び第3のサーボ・セクタ・セットを含むトラックにおいて、前記第1のサーボ・セクタ・セットを読み出すリード素子と、前記第1のサーボ・セクタ・セットの全てのサーボ・セクタが正常である場合に、前記第2のサーボ・セクタ・セットをスキップして、前記第1のサーボ・セクタ・セットによる位置制御とタイミング制御を行い、前記第1のサーボ・セクタ・セットが欠陥サーボ・セクタを含む場合に、前記第2のサーボ・セクタ・セットを使用して位置制御とタイミング制御を行うコントローラと、前記リード素子と異なる半径位置にあり、前記コントローラによる前記位置制御とタイミング制御において、前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込むライト素子と、を有する。これにより正確にサーボ・データを書き込むことができる。
本発明によれば、ディスクに書き込んだサーボ・データを使用したサーボ制御によりヘッドを位置決めしながら新たなサーボ・データをディスクに書き込むセルフ・サーボ・ライトにおいて、より正確にサーボ・データを書き込むことができる。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。また、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。以下においては、ディスク・ドライブ装置の一例であるハードディスク・ドライブ(HDD)に本発明を適用した例を説明する。
本形態は、HDDのセルフ・サーボ・ライト(SSW)に特徴を有している。SSWは、磁気ディスクに書き込んだサーボ・データによりアクチュエータ(ヘッド・スライダ)の位置決め制御を行い、新たなサーボ・データを磁気ディスクに書き込んでいく。本形態のSSWは、サーボ・トラックにおいて、複数セットのサーボ・セクタを書き込む。各セットは、等間隔で離間して形成された複数のサーボ・セクタで構成されている。
本形態のSSWは、複数のサーボ・セクタ・セットから欠陥が基準内の、あるいは欠陥が最も少ない(存在しない)セットを選択し、そのセットのサーボ・セクタを使用したサーボ制御によりアクチュエータを位置決めし、新たなサーボ・トラックを磁気ディスクに書き込む。このように、新たなサーボ・トラックの書き込みにおいて、サーボ制御の基準となるサーボ・トラックに複数セットのサーボ・セクタを書き込み、それらの中から適切なサーボ・セクタ・セットを選択することで、より正確に新たなサーボ・トラックを書き込むことができる。
好ましい形態のSSWは、製品カード(完成品としてのHDDの各ICが実装されている基板)上の内部回路の制御によって、サーボ・データを磁気ディスクに書き込む。これによって、HDDは、外部装置としてのサーボ・ライタ装置に直接的に依存することなく、実質的に内部構成のみによって磁気ディスクへのサーボ・データを書き込む処理を実行することができる。HDDは、外部の制御装置からのスタート信号に応答して内部回路に実装された機能によってサーボ・データを磁気ディスクに書き込む。
そこで、本形態におけるSSWの処理について説明する前に、本形態のSSWを実行するHDDの全体構成について、その概略を説明する。図1は、HDD1の構成を模式的に示すブロック図である。エンクロージャ10の外側に固定された回路基板20上には、リード・ライト・チャネル(RWチャネル)21、モータ・ドライバ・ユニット22、ハードディスク・コントローラ(HDC)とMPUの集積回路(以下、HDC/MPU)23及びRAM24などの各ICを有している。各回路構成は一つのICに集積すること、あるいは、複数のICに分けて実装することができる。
エンクロージャ10内において、スピンドル・モータ(SPM)14は所定の角速度でそこに固定されている磁気ディスク11を回転する。データを記憶するディスクである磁気ディスク11は、一般に、データを記録する記録面を両面に備え、各記録面に対応するヘッド・スライダ12が設けられている。磁気ディスク11にアクセスするヘッドであるヘッド・スライダ12は、ヘッド移動機構であるアクチュエータ16に固定されている。アクチュエータ16はボイス・コイル・モータ(VCM)15に連結され、揺動軸を中心に揺動することによって、ヘッド・スライダ12を磁気ディスク11上において半径方向に移動する。モータ・ドライバ・ユニット22は、HDC/MPU23からの制御データに従って、SPM14、VCM15を駆動する。
ヘッド・スライダ12は、スライダとその上に形成されたヘッド素子部を有する。ヘッド素子部は、磁気ディスク11への記録データに応じて電気信号を磁界に変換するライト素子、及び磁気ディスク11からの磁界を電気信号に変換するリード素子を有している。ヘッド素子部の構成については後述する。なお、磁気ディスク11は、1枚以上あればよく、記録面は磁気ディスク11の片面あるいは両面に形成することができる。
アーム電子回路(AE)13は、複数のヘッド・スライダ12の中からアクセス(リードあるいはライト)を行うヘッド・スライダ12を選択し、選択されたヘッド・スライダ12により再生される再生信号を一定のゲインで増幅し、RWチャネル21に送る。また、RWチャネル21からの記録信号を選択したヘッド・スライダ12に送る。SSWにおいては、AE13は選択した一つのヘッド・スライダ12が読み出したサーボ信号をRWチャネル21に転送し、全てのヘッド・スライダ12に対してRWチャネル21からのライト・データ(サーボ・データ)を転送する。
RWチャネル21は、ライト処理において、HDC/MPU23からのライト・データをコード変調し、コード変調されたライト・データをライト信号に変換してAE13に供給する。リード処理において、AE13からのリード信号を一定の振幅となるように増幅し、取得したリード信号からデータを抽出してデコード処理を行う。リード・データはユーザ・データとサーボ・データとを含み、HDC/MPU23に供給される。RWチャネル21はクロック生成回路を備え、SSWのタイミング制御は、RWチャネル21が生成するクロック信号に従って実行される。これと異なるクロック生成回路の信号を使用してもよい。
HDD1の起動に伴い、RAM24には、MPU上で動作するファームウェアの他、制御及びデータ処理に必要とされるデータが磁気ディスク11あるいはROM(不図示)からロードされる。コントローラであるHDC/MPU23は、サーボ・データを使用したヘッド・スライダ12のポジショニング制御、インターフェース制御などのデータ処理に関する必要な処理の他、HDD1の全体制御を実行する。SSWは、HDC/MPU23の制御の下において実行される。
図2は、SSWにおけるサーボ・データの書き込みの手法を概略的に示している。SSWは、内周側(ID側)もしくは外周側(OD側)トラック(TO)に書き込まれているサーボ・セクタ(SO)をヘッド素子部120内のリード素子121で読み出しながら、外周側もしくは内周側トラック(TN)に配置されたライト素子122で新たなサーボ・セクタ(SN)を書き込む。
つまり、リード素子121が基準トラックTOの各サーボ・セクタのパターンをフォロしながら(ロック)、各セクタの検出から所定タイミング後にライト素子122がトラックTNに新たなサーボ・セクタSNを書きこむ。ヘッド素子部120を外周側もしくは内周側に順次移動させながらサーボ・セクタを書き進めることによって、磁気ディスク11全面にサーボ・データを書き込むことができる。
図2はリード素子121とライト素子122の位置関係も示している。リード・ライト・オフセットは、リード素子121とライト素子122との間の半径方向における距離である。具体的には、リード素子121とライト素子122の各センタ間の、磁気ディスク11の半径方向における距離である。リード・ライト・オフセットはヘッド素子部120の半径方向の位置によって変化する。ヘッド素子部120において、ID側からOD側まで全てのトラック位置においてリード・ライト・オフセットが存在するように設計することが可能である。これによって、内周側に書き込んだパターンを読み出してヘッド素子部120の位置合わせを行い、最外周のトラックまでサーボ・セクタを書き込むことができる。
このように、SSWでは、自分で書いたパターンを参照し、その信号から得られる時間的、空間的情報を使用して、時間的(周方向におけるタイミング制御)、空間的(半径方向における位置制御)な制御を行いながら、リード・ライト・オフセットだけ半径方向においてずれた位置に、次のパターンを書き込む方法である。
以降の説明において、リード素子121がライト素子122よりも磁気ディスク11の内周側に配置されているものとする。内周側からサーボ・セクタを書き込むことによって、ライト素子122により先に書き込まれたサーボ・セクタをリード素子121が読み取ることができる。これによって、リード素子121が読み取ったサーボ・セクタによってヘッド素子部120の位置合わせを行いながら、ライト素子122が新たなサーボ・セクタの書き込みを行うことができる。尚、リード/ライト素子121、122の位置を変更することによって、外周側からSSWを開始することができる。
図3は、本形態のSSWにおいて書き込まれる一つのサーボ・トラックの一部を模式的に示している。一つのサーボ・トラックは、複数のサーボ・セクタ・セットを有している。図3の例においては、6つのサーボ・セクタ・セットで一つのサーボ・トラックが構成されている。SV1_k〜SV6_kの各符号により、各サーボ・セクタが指示されており、kは各サーボ・セクタ・セット内の番号であり、SV1〜SV6のそれぞれがサーボ・セクタ・セットを表す。
kは自然数であって、サーボ・セクタ・セット内のサーボ・セクタ数以下のいずれかの数である。図3においては、各サーボ・セクタ・セット内の二つのサーボ・セクタ(k=1、2)が例示されている。なお、図3は模式図であって、実際のサーボ・セクタの円周方向の寸法とサーボ・セクタ間の間隔を正確に反映するものではない。kの最大数は、製品としてサーボ・セクタの数と同一である。
HDC/MPU23は、SSWの後に、ユーザ・データのアクセスに使用する製品サーボ・セクタ・セットを、これらの中から一つ、選択する。従って、製品としてのHDD1においては、よく知られているように、円周方向に離間して同間隔で配置され、それぞれが半径方向において連続して延びている複数のサーボ領域が磁気ディスク11上に形成されている。各サーボ領域は、各半径位置においては、一つのサーボ・セクタを有している。なお、製品としてのサーボ・セクタ・セットの選択の好ましい方法については、後述する。
各サーボ・セクタ・セットにおいて、各サーボ・セクタは、円周方向において等間隔に書き込まれている。つまり、SVn_kとSVn_k+1との間の間隔は一定である。nは、サーボ・セクタ・セットのいずれかを示す自然数である。さらに、同一セットのサーボ・セクタ間の間隔は、全てのサーボ・セクタ・セットに共通である。例えば、図3の例において、同一セット内で隣接する二つのサーボ・セクタSV0_1とSV0_2との間の間隔と、サーボ・セクタSV1_1とSV1_2との間の間隔は同一である。他のセットについても同様である。また、図3の例においては、隣接するサーボ・セクタ(異なるサーボ・セクタ・セットに属している)間の間隔も一定であるが、これはSSWの設計により変化する。
SSWにおいて、HDD1が本来的に備えている機能を使用することが好ましい。HDD1は、ユーザ・データのアクセスに使用するサーボ・セクタと同じパターン構成のサーボ・セクタを形成し、そのサーボ・セクタによりヘッド・ポジショニングと書き込みタイミング制御を行うことが好ましい。そのため、本形態において、各サーボ・セクタは、ユーザ・データのアクセスに使用する最終的なサーボ・セクタと同様のフォーマットを有している。
具体的には、図3の例において、各サーボ・セクタは、プリアンブル(PRE)、サーボ・アドレス・マーク(SAM)、グレイ・コードからなるトラックID(GRAY)、サーボ・セクタ・ナンバ(SEC)及びバースト・パターン(BURST)から構成されている。SAMは、トラックID等の実際の情報が始まることを示す部分で、通常SAMが見つかったときに出てくるタイミング信号であるSAM信号が磁気ディスク11上に書き込まれた位置と正確な相関をもっている。また、バースト・パターン(BURST)はトラックIDで示されるトラックの更に精密な位置を示す信号で、この例ではトラックごとに周回上に位置を少し違えたところに千鳥状に書かれたA、B、C、Dの4つの振幅信号を備える。
サーボ・セクタが属するサーボ・セクタ・セットを識別するため、各サーボ・セクタは、所属のセットを示すデータを有していることが好ましい。そのため、各サーボ・セクタは、いずれかのフィールド内に所属のセットを示す情報を収容している。例えば、各サーボ・セクタは、そのSAM内に、所属のセットを示す情報を収容する。典型的にはkが同一の各サーボ・セクタは、同一のサーボ・セクタ・ナンバを有している。また、同一トラックのサーボ・セクタは同一のトラックIDを有する。
いくつかの異なるサーボ・セクタ・フォーマットが知られており、サーボ・セクタ・ナンバを有してないフォーマット、あるいは、上記の各フィールドの他に周期的振動(RRO)の情報を格納するフィールドを有するフォーマットなどが知られている。本発明はいかなるフォーマットのサーボ・セクタを使用するHDDにも適用することができる。また、SSWにおいて書き込まれる各サーボ・セクタは、上記製品としてのサーボ・セクタと異なるフォーマットを有していてもよい。
具体的には、上記製品としてのサーボ・セクタの各フィールドに加え、位置制御及び/もしくはタイミング制御のためのフィールドを有することができる。しかし、上述のように、HDD1本来の機能を使用してSSWを行うためには、製品としてのサーボ・セクタと同じフォーマットのサーボ・セクタを書き込むことが好ましい。
HDC/MPU23は、サーボ・セクタ内のトラックIDによりサーボ・トラック位置を特定し、さらに、バースト・パターンを使用することで、トラック内での詳細な半径位置を特定することができる。また、RWチャネル21は、SAMを検出した時刻を正確に測定し、その値はHDC/MPUに転送される。HDC/MPU23は、SAMの検出タイミングとRWチャネル21内のクロック信号とを使用して、外周側における新たなサーボ・セクタの書き込みタイミングを決定する。
図4は、内周側のサーボ・トラックT1あるいはT2にリード素子121を位置決めした状態で、外周側に新たなサーボ・トラックT6を書き込む様子を模式的に示している。リード素子121とライト素子122とは、図の左側から右側に向かって移動する。図4において、リード素子121は、サーボ・トラックT1とT2のそれぞれの一部重なる半径位置にある。リード素子121の位置制御においては、トラックIDとバースト・パターンとを使用するため、リード素子121の位置制御においては、いずれのサーボ・トラックを基準としてもよい。以下においては、サーボ・トラックT1を基準とする例を説明する。
図4において、HDC/MPU23は、内周側のサーボ・トラックT1におけるサーボ・セクタS[1]を基準として、外周側のサーボ・トラックT6のサーボ・セクタS[2]を書き込む。リード素子121とライト素子122との間にはリード・ライト・オフセットの間隔が存在する。図3を参照して説明したように、リード素子121が読み出したサーボ・セクタS[1]のSAMを基準タイミングとして、RWチャネル21のクロックにより所定時間Tsが経過した後に、HDC/MPU23は、ライト素子122により新たなサーボ・セクタS[2]を書き込む。リード素子121とライト素子122との間には、サーボ・トラックT2〜T5及びサーボ・トラックT6の半分がすでに書き込まれている。
図4に示すように、HDC/MPU23は、内周側にすでに書き込まれているサーボ・セクタの外周側の半分に、新たに書き込むサーボ・セクタの内周側の半分が重ねるようにして、内周側から外周側にサーボ・データを書き進めていく。従って、外周側に新たなサーボ・セクタ(サーボ・トラック)を書き込むときのトラック・ピッチは、書き込まれた後のサーボ・トラックのトラック・ピッチの半分である。従って、HDD1は、同じパターンを異なる半径位置に、2回続けて書き込む。
半径方向において重なるようにサーボ・セクタを書き込むことで、半径方向に連続したサーボ・セクタ(サーボ領域)を形成することができる。半サーボ・トラック・ピッチによるサーボ・ライトにおいて、2回の書き込みで新たなサーボ・トラック(サーボ・セクタ)が完成し、いずれの書き込みも新たなサーボ・トラック(サーボ・セクタ)を書き込む工程である。なお、設計によって、SSWは、半サーボ・トラック・ピッチではなく、1サーボ・トラック・ピッチにおいて、各サーボ・トラックを書き込んでもよい。
図3を参照して説明したように、本形態のSSWは、複数セットのサーボ・セクタを一つのサーボ・トラックに書き込む。複数サーボ・セクタ・セットの好ましい書き込み方法を、図5及び図6の例を参照して説明する。リード素子121は、内周側のサーボ・トラックTNに位置決めされており、ライト素子122は、サーボ・トラックからリード・ライト・オフセットだけ外周側に新たなサーボ・セクタ(サーボ・トラック)を書き込む。
図5及び図6において、磁気ディスク11の回転方向は図の右側から左側に向かっており、リード素子121とライト素子122は図の左側から右側に向かって移動する。また、図5及び図6では、内周側サーボ・トラックと新たに書き込む外周側サーボ・トラックとの間を埋めるサーボ・トラックは省略してある。
図5の処理において、HDC/MPU23は、リード素子121によるサーボ・セクタSV1_1の読み出しタイミングを基準としてサーボ・セクタSV4_1〜SV6_1をライト素子122により書き込む。また、リード素子121によるサーボ・セクタSV1_2の読み出しタイミングを基準としてサーボ・セクタSV4_2〜SV6_2をライト素子122により書き込む。図6の処理において、HDC/MPU23は、サーボ・セクタSV4_1の読み出しタイミングを基準として、サーボ・セクタSV1_2〜SV3_2を書き込む。
サーボ・トラック全体において、HDC/MPU23は、サーボ・セクタSV1_kを基準として、サーボ・セクタSV4_k〜サーボ・セクタSV6_kを書き込む。さらに、サーボ・セクタSV4_kを基準として、サーボ・セクタSV1_k+1〜サーボ・セクタSV3_k+1を書き込む。従って、サーボ・セクタ・セットSV1、SV2、SV3が一つのグループ(第1グループ)を構成し、サーボ・セクタ・セットSV4、SV5、SV6が他の一つのグループ(第2グループ)を構成していると見ることができる。一つのサーボ・トラックは、これらの二つのグループにより構成されている。
好ましい態様において、HDC/MPU23は、リード素子121の位置制御のために、新たなサーボ・セクタの書き込みタイミングの基準となるサーボ・セクタのみを使用し、他のサーボ・セクタを使用しない。図5に示すように、HDC/MPU23は、サーボ・セクタSV1_kを使用してリード素子121の位置決め制御を行い、さらに、サーボ・セクタSV1_kのSAMの読み出しタイミングを基準として、外周側に新たなサーボ・セクタSV4_k〜SV6_kを書き込む。この第2グループのサーボ・セクタ・セットの書き込み処理に、磁気ディスク11の1回転を要する。
同様に、図6に示すように、HDC/MPU23は、サーボ・セクタSV4_kを使用してリード素子121の位置決め制御を行い、さらに、サーボ・セクタSV4_kのSAMの読み出しタイミングを基準として、外周側に新たなサーボ・セクタSV1_k+1〜SV3_k+1を書き込む。この第1グループのサーボ・セクタ・セットのセットの書き込み処理に、磁気ディスク11の1回転を要する。
より具体的に、各周回におけるサーボ・セクタの書き込みについて説明する。HDC/MPU23は、予め定められているフローに従って、複数サーボ・セクタ・セットの中からサーボ・セクタ・セットSV1を選択する。さらに、そのセットSV1の各サーボ・セクタSV1_kにロックするように、ヘッド・ポジショニング制御を行う。図2を参照して説明したように、各サーボ・セクタは、例えばSAMに、それが所属するサーボ・セクタ・セットの識別情報を有している。HDC/MPU23は、その識別情報を参照することで、選択すべきサーボ・セクタを特定することができる。
HDC/MPU23は、タイミング制御信号をRWチャネル21に送り、RWチャネル21はそのタイミング制御信号に従ってヘッド・スライダ12が読み出したサーボ信号をデコードしてHDC/MPU23に転送する。このタイミング制御信号をサーボ・ゲートと呼ぶ。図5において、サーボ・ゲートのタイミングを示すラインがSGで示されている。HDC/MPU23は、サーボ・セクタ・セットSV1の各サーボ・セクタSV1_kの読み出しタイミングに合わせて(サーボ・セクタ・セットSV1に同期して)サーボ・ゲートを開き(イネーブル)、RWチャネル21からサーボ・データを取得する。各サーボ・セクタ間の間隔は一定であるので、サーボ・ゲートは、予め決まっている一定間隔でイネーブルとなる。
このように、サーボ・セクタ・セットSV1の各サーボ・セクタSV1_kをフォローイングした状態において、HDC/MPU23は、ライト素子122により、新たなサーボ・トラックの一部を構成するサーボ・セクタ・セットSV4〜SV6を書き込む。HDC/MPU23は、サーボ・セクタSV1_kのSAMを検出すると、その検出タイミングを基準として、予め設定されている三つの期間で、データ書き込みのタイミング制御信号であるライト・ゲートをあける(イネーブル)。図5において、ライト・ゲートのタイミングを示すラインがWGで示されている。
基準タイミングから各期間までの時間及び各期間の長さは、予め設定されている。RWチャネル21は、ライト・ゲートが開いている間、HDC/MPU23から転送されたサーボ・データをAE13に送り、ライト素子122が、第2グループの三つのサーボ・セクタSV4_k〜SV6_kを書き込む。磁気ディスク11が一回転している間、HDC/MPU23はこの処理を繰り返し、サーボ・セクタ・セットSV1を基準として、第2グループの全サーボ・セクタ・セットSV4〜SV6を書き込む。
HDC/MPU23は、次に、図6に示すように、第2グループのサーボ・セクタ・セットSV4の各サーボ・セクタSV4_kにロックした状態において、HDC/MPU23は、ライト素子122により、新たなサーボ・トラックの一部を構成する第1グループのサーボ・セクタ・セットSV1〜SV3を書き込む。書き込み処理は、サーボ・セクタ・セットSV1にロックした状態におけるサーボ書き込みと同様である。基準となるサーボ・セクタが異なる点を除いて、サーボ・ゲートとライト・ゲートによるタイミング制御は上述の処理と同一である。
上記例のように、好ましくは、1サーボ・トラックを構成する複数のサーボ・セクタ・セットは、第1及び第2グループの二つのグループから構成されている。HDC/MPU23は、第1グループの一つのサーボ・セクタ・セットにロックした状態において、第2グループの全サーボ・セクタ・セットを書き込む。さらに、第2グループの一つのサーボ・セクタ・セットにロックした状態において、第1グループの全サーボ・セクタ・セットを書き込む。このように、HDD1は、磁気ディスク11の2回転により、1サーボ・トラックの全サーボ・セクタを書き込むことができる。
新たなサーボ・トラックの書き込みにおいては、一つのサーボ・セクタ・セットにロックした状態で、一つのサーボ・セクタ・セットを書き込むようにしてもよい。HDC/MPU23は、サーボ・セクタ・セットSV1〜SV6を順次選択し、選択したサーボ・セクタ・セットに対応するサーボ・セクタ・セットを外周側のサーボ・トラックに書き込む。しかし、処理時間の短縮と、この後に説明する欠陥セクタへの問題を考慮すれば、一つのサーボ・セクタ・セットにロックした状態で、複数のサーボ・セクタ・セットを書き込むことが好ましい。さらに、HDC/MPU23は、グループ内の全てのサーボ・セクタ・セットを同時に(磁気ディスク1回転において)書き込むことが好ましい。
また、同時に(磁気ディスク1回転において)書き込む複数のサーボ・セクタ・セットは、それらのサーボ・セクタが隣接していることが好ましい。一つのサーボ・セクタを基準として書き込む複数サーボ・セクタが離れていると、書き込みまでの時間が長くなり、それだけ書き込みタミングのずれが大きくなる可能性が高くなるからである。図5及び図6を参照して説明した好ましい例においては、同時に書き込まれる三つのサーボ・セクタは、いずれの周回においても連続している。さらに、一つのグループの同一サフィックスkのサーボ・セクタは、連続配置されていることが好ましい。
サーボ・セクタ・セットをグループに分割する場合、上記例のように、二つのグループが好ましい。これにより、磁気ディスク2回転により全てのサーボ・セクタを書き込むことができる。しかし、より多くのグループに分割することで書き込みタイミングの制御をより正確に行うことができる場合、3以上のグループに分割してもよい。また、一部のグループは、一つのサーボ・セクタ・セットにより構成されていてもよい。また、一つのグループを構成するサーボ・セクタ・セットの数は、各グループ間で異なっていてもよい。
HDD1本来の機能を使用するため、上述のように、ユーザ・データ・アクセスと同様のタイミングにより、サーボ・セクタを読み出してサーボ制御及びタイミング制御を行うことが好ましい。しかし、設計によっては、複数のサーボ・セクタ・セットに同期した状態で、位置制御とタイミング制御を行いながら、新たなサーボ・トラックを書き込んでもよい。
サーボ・データの書き込みにおいて、磁気ディスク11上の欠陥領域のために、サーボ・セクタに欠陥が存在し、それを正確に読み出すことができない場合がある。HDC/MPU23は、欠陥サーボ・セクタがあると、そのサーボ・セクタとは異なるサーボ・セクタ・セットのサーボ・セクタを読み出し、それにより位置制御とタイミング制御とを行う。異なるサーボ・セクタ・セットのサーボ・セクタを使用することで、基準として選択したサーボ・セクタに欠陥があっても、正確な位置制御とタイミング制御を維持することができる。
図5及び図6を参照して説明した好ましい例において、サーボ・セクタにおける欠陥が検出された場合の処理を説明する。図7は、サーボ・セクタSV1_1に欠陥が存在し、正確に読み出すことができない例を示している。図7の例において、サーボ・セクタ・セットSV2は欠陥セクタを有しておらず、HDC/MPU23は、サーボ・セクタ・セットSV2にロックした状態においてそれをフォローイングしながら、外周側にサーボ・セクタ・セットSV4〜SV6を書き込む。
サーボ・セクタ・セットSV2を基準としたサーボ・セクタ・セットSV4〜SV6の書き込みは、サーボ・セクタ・セットSV1を基準とした書き込みと実質的に同様であり、最初のサーボ・セクタSV4_kの書き込みまでの時間が異なる。図7においては、サーボ・セクタ・セットSV4〜SV6の書き込みに対応するタイミング制御信号が示されている。
図7の例において、サーボ・セクタ・セットSV4は欠陥セクタを有していない。そのため、図6を参照して説明したように、HDC/MPU23は、最初に選択したサーボ・セクタ・セットSV4を使用してリード素子121の位置決め制御を行い、さらに、そのセットによりタイミング制御を行いながら、サーボ・セクタ・セットSV1〜SV3を新たに書き込む。図7において、このタイミング制御信号は省略した。
このように、欠陥サーボ・セクタを検出した場合、HDC/MPU23は、新たなサーボ・セクタ・セットを同一のグループ内から選択する。上記例において、サーボ・セクタ・セットSV2にも欠陥セクタが存在すると、HDC/MPU23は、第1グループ内の他のサーボ・セクタ・セットSV3を選択する。いずれのサーボ・セクタ・セットにも欠陥が存在する場合、最も欠陥数が少ないサーボ・セクタ・セットを選択することが好ましい。最初の選択対象であるサーボ・セクタ・セットSV1の代わりに他のサーボ・セクタ・セットを使用する場合、そのサーボ・セクタ・セットの欠陥数は、サーボ・セクタ・セットSV1の欠陥数以下であることが重要である。
また、第2グループにおいても同様のフローに従って処理を行う。選択したサーボ・セクタ・セット内に欠陥サーボ・セクタが存在する場合、第2グループ内の他のサーボ・セクタ・セットを選択して、欠陥セクタの有無を確認する。欠陥セクタが存在しない場合、そのサーボ・セクタ・セットをタイミング制御及び位置制御の基準として新たなサーボ・セクタを書き込む。
図8のフローチャートを参照して、欠陥サーボ・セクタの検査及び欠陥サーボ・セクタが存在する場合の対応処理を含む、新たなサーボ・トラックの書き込み処理の好ましい方法を説明する。まず、HDC/MPU23は、内周側の基準トラックにリード素子121を移動する。HDC/MPU23は、ファームウェアに従って、最初のサーボ・セクタ・セットを探索する。
HDC/MPU23は、最初のサーボ・セクタ・セットにおける欠陥サーボ・セクタの検査を行う(S11)、具体的には、HDC/MPU23は、最初のサーボ・セクタ・セットの各サーボ・セクタの読み出しを試み、全てのセクタを正確に読み出すことができるか否かを確認する。HDC/MPU23は、欠陥セクタが存在しない場合(S12におけるN)、最初のサーボ・セクタ・セットにロックして、新たなサーボ・セクタ・セットを書き込む(S13)。全てのグループのサーボ・セクタ・セットの書き込みは終了していない(S14におけるN)ので、HDC/MPU23は、新たなグループのサーボ・セクタ・セットの書き込みの処理を開始する(S15)。
最初のサーボ・セクタ・セットにおいて欠陥セクタが存在すると(S12におけるY)、HDC/MPU23は、サーボ・セクタ・セットと異なるサーボ・セクタ・セットを同一のグループ内から新たに選択し、そのセット内の欠陥サーボ・セクタの検査を行って(S16)、欠陥サーボ・セクタの有無を判定する(S17)。
全てのサーボ・セクタを正確に読み出すことができ、欠陥セクタが存在しない場合(S17におけるN)、HDC/MPU23は、そのサーボ・セクタ・セットにロックして、新たなサーボ・セクタ・セットを書き込む(S13)。全てのグループのサーボ・セクタ・セットの書き込みは終了していれば(S14におけるY)、次のサーボ・トラック書き込み処理に移行し(S20)、終了していなければ、上記工程S15以降を繰り返す。
欠陥セクタが存在する場合(S17におけるY)、全てのサーボ・セクタ・セットの検査が終了していれば(S18におけるY)、HDC/MPU23は、いずれかのサーボ・セクタ・セットを選択し、そのサーボ・セクタ・セットにロックした状態で新たなサーボ・セクタ・セットを書き込む(S13)。全てのサーボ・セクタ・セットの検査が終了していなければ(S18におけるN)、同一グループの未検査の他のサーボ・セクタ・セットについて、欠陥サーボ・セクタの検査を行う(S16)。
通常の処理において、グループ内のいずれかのサーボ・セクタ・セットは、正常なサーボ・セクタのみで構成されている(S12もしくはS17におけるN)。しかし、いずれのサーボ・セクタ・セットも欠陥セクタを有している場合もありうる。そのような場合、HDC/MPU23は、上記工程S19において、最も欠陥サーボ・セクタの数が少ないサーボ・セクタ・セットを選択し、そのセットによる制御下で新たなサーボ・トラックを書き込む。
HDC/MPU23は、欠陥サーボ・セクタをスキップし、それより一つまえのサーボ・セクタを基準として、欠陥サーボ・セクタが本来対応しているサーボ・セクタを書き込む。これにより、全てのサーボ・セクタ・セットに欠陥セクタが存在している場合であっても、その条件の下でより正確な位置制御及びタイミング制御を行うことができる。
図8を参照して説明した処理において、HDC/MPU23は、新たなサーボ・データの書き込みを始める前に、選択したサーボ・セクタ・セットの読み出しを行うことで、欠陥サーボ・セクタの存在を確認している。信頼性が高いサーボ制御を行うためには、この処理が好ましい。しかし、SSWの設計上可能であれば、他の手順により複数のサーボ・セクタ・セットを使用したサーボ書き込みを行ってもよい。
例えば、HDC/MPU23は、欠陥サーボ・セクタ検出のための読み出し処理(S11、S16)を行うことなく、最初のサーボ・セクタ・セット(例えば、図7におけるSV1)にロックして、外周側のサーボ・セクタを書き込む。いずれかのサーボ・セクタを正確に読み出すことができなかった場合(欠陥サーボ・セクタが存在した場合)、そのサーボ・セクタをスキップし、さらに、対応するサーボ・セクタの書き込みもスキップする。その後、HDC/MPU23は、別のサーボ・セクタ・セット(例えば、図7におけるSV2)にロックした状態で、スキップしたサーボ・セクタの書き込みを行う。
あるいは、もし、HDD1が、セクタ毎に異なるサーボ・セクタ・セットを選択することができるのであれば、HDC/MPU23は、一つのサーボ・セクタ・セット(例えば、図7におけるSV1)内の正常なサーボ・セクタを使用して新たなサーボ・セクタを書き込み、検出した欠陥サーボ・セクタに対応するサーボ・セクタの書き込みにおいては、他のサーボ・セクタ・セットのサーボ・セクタ(例えば、図7におけるSV2_1)を使用してもよい。
図8のフローチャートに従った処理において、HDC/MPU23は、選択したサーボ・セクタ・セットに欠陥サーボ・セクタが存在すると、他のサーボ・セクタ・セットの欠陥サーボ・セクタの有無を確認する。これとは異なり、HDC/MPU23は、新たなサーボ・セクタを書き込む前に、そのグループの全てのサーボ・セクタ・セットの読み出しを行って検査し、サーボ・トラックの欠陥サーボ・セクタを特定するようにしてもよい。
この処理の流れを、図9のフローチャートを参照して説明する。HDC/MPU23はグループ(例えば、図5における第1グループ)を選択し(S21)、そのグループのサーボ・セクタ・セット(例えば、図5におけるSV1〜SV3)のそれぞれの読み出しを試み、欠陥サーボ・セクタを特定する(S22)。欠陥サーボ・セクタが存在する場合、それをRAM24上のテーブルに記録する(S23)。HDC/MPU23は、欠陥セクタが存在しない、あるいは、最も少ないサーボ・セクタ・セットを選択し、そのサーボ・セクタ・セットにロックした状態で、新たなサーボ・セクタ(例えば、図5におけるSV4〜SV6)の書き込みを行う(S24)。
全てのグループのサーボ・セクタ書き込みが終了していれば(S25のY)、HDC/MPU23は、次のサーボ・トラック書き込み処理に移行する(S26)。終了していなければ(S25におけるN)、HDC/MPU23は、HDC/MPU23は他のグループ(例えば、図5における第2グループ)を選択し(S21)、上記と同様の処理を繰り返し実行する。
このように、全てのサーボ・セクタ・セットについて検査を行うことは、最終的な製品でユーザ・データのアクセスのために使用するサーボ・セクタ・セットの決定に好適である。あるいは、SSWにおける欠陥セクタを、ユーザ・データの記録における欠陥登録に反映する場合に好適である。なお、設計によっては、HDC/MPU23は、外周側のサーボ・セクタの書き込み終了後に、未検査のサーボ・セクタ・セットの検査を行ってもよい。
HDC/MPU23は、SSWにおいて記録面の全面にサーボ・データを書き込んだ後、ユーザ・データのアクセスに使用するサーボ・セクタ・セットを選択する。選択するセットは、典型的には一つである。正確なサーボ制御のためには、欠陥サーボ・セクタが少ないサーボ・セクタ・セットを選択することが好ましい。そのため、HDC/MPU23は、欠陥サーボ・セクタの数が基準内にあるサーボ・セクタ・セットを選択し、好ましくは、最も欠陥サーボ・セクタの数が少ないサーボ・セクタ・セットを選択する。
図9のフローチャートを参照して説明した好適な処理において、HDC/MPU23は、SSWにおいて新たなサーボ・トラックを書き込みながら、サーボ制御に使用しているトラックの欠陥セクタの登録を行う。これにより、サーボ・データ書き込み終了後に改めて検査を行うことなく、効率的に適切なサーボ・セクタ・セットを選択することができる。
好ましい態様において、HDC/MPU23は、SSWにおいて検出した欠陥サーボ・セクタを、ユーザ・データの記録領域における欠陥の登録に反映する。典型的に、HDC/MPU23は、複数のサーボ・セクタ・セットの中から一つのサーボ・セクタ・セットを、製品としてのサーボ・セクタ・セットとして選択する。このため、選択したセットのサーボ・セクタ間は、ユーザ・データ領域であり、他のセットのサーボ・セクタが記録されている領域には、ユーザ・データが記録される。
HDC/MPU23は、SSWにおいて検出した欠陥サーボ・セクタのアドレスから、データ・セクタのアドレスを算出し、そのアドレスを欠陥データ・セクタとしてテーブルに登録する。一般に、HDD1は、SSWの後に、磁気ディスク記録面の全面検査による欠陥検出を行うが、SSWによる欠陥登録により、全面検査を効率化し、あるいはその信頼性を高めることができる。
以上、本発明を好ましい実施形態を例として説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。例えば、本発明はHDDに限らず、他の回転するディスクを使用するディスク・ドライブ装置に適用することができる。また、HDDに最終的に実装される回路とは異なるSSW専用のコントローラにより、本発明のSSWを行ってもよい。
1 ハードディスク・ドライブ、10 エンクロージャ、11 磁気ディスク
12 ヘッド・スライダ、14 スピンドル・モータ、15 ボイス・コイル・モータ
16 アクチュエータ、20 回路基板、21 リード・ライト・チャネル
22 モータ・ドライバ・ユニット、120 ヘッド素子部、121 リード素子
122 ライト素子
12 ヘッド・スライダ、14 スピンドル・モータ、15 ボイス・コイル・モータ
16 アクチュエータ、20 回路基板、21 リード・ライト・チャネル
22 モータ・ドライバ・ユニット、120 ヘッド素子部、121 リード素子
122 ライト素子
Claims (18)
- 回転するディスク上の異なる複数の半径位置に、円周方向に離間して配置された複数のサーボ・セクタで構成されているサーボ・セクタ・セットを、各サーボ・セクタが異なる半径位置において同一の円周方向位置に存在するように、書き込む方法であって、
第1、第2及び第3のサーボ・セクタ・セットを含むトラックにおいて、リード素子により前記第1のサーボ・セクタ・セットを読み出し、
前記第1のサーボ・セクタ・セットの全てのサーボ・セクタが正常である場合に、前記第2のサーボ・セクタ・セットをスキップして、前記第1のサーボ・セクタ・セットを使用した位置制御とタイミング制御により、前記リード素子と異なる半径位置にあるライト素子により前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込み、
前記第1のサーボ・セクタ・セットが欠陥サーボ・セクタを含む場合に、前記第3のサーボ・セクタ・セットの書き込みにおいて、前記第2のサーボ・セクタ・セットを使用した位置制御とタイミング制御を用いる、
方法。 - 一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御により、前記第3サーボ・セクタ・セットを書き込む、
請求項1に記載の方法。 - 前記第3のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う前に、前記第1のサーボ・セクタ・セットの検査を行い、
前記第1のサーボ・セクタ・セットの全てのサーボ・セクタが正常である場合に、前記第1のサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御により、前記リード素子と異なる半径位置にあるライト素子により前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込み、
前記第1のサーボ・セクタ・セットが欠陥サーボ・セクタを含み、前記第2のサーボ・セクタ・セットの欠陥サーボ・セクタ数は、前記第1のサーボ・セクタ・セットの欠陥サーボ・セクタ数以下である場合に、前記第2のサーボ・セクタ・セットのみを使用した位置制御とタイミング制御により前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込む、
請求項2に記載の方法。 - 一つのサーボ・トラックは、それぞれが複数のサーボ・セクタ・セットで構成された第1のグループと第2のグループとを含み、
前記第1及び第2のサーボ・セクタ・セットは、前記第1のグループに属し、
前記第3のサーボ・セクタ・セットは、前記第2のグループに属し、
前記第1のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御によって前記第2のグループの複数のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行い、
前記第2のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御によって前記第1のグループの複数のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う、
請求項1に記載の方法。 - 前記第1のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御によって前記第2のグループの全てのサーボ・セクタ・セットの書き込みを行い、
前記第2のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御によって前記第1のグループの全てのサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う、
請求項4に記載の方法。 - グループ内の全てのサーボ・セクタ・セットの検査を行った後に、新たなサーボ・セクタ・セットの書き込みに使用するサーボ・セクタ・セットを選択する、
請求項4に記載の方法。 - 前記磁気ディスクの記録面の全面において、全てのサーボ・セクタ・セットの検査を行う、
請求項1に記載の方法。 - 前記ディスクの記録面の全面にサーボ・セクタ・セットを書き込んだ後、欠陥サーボ・セクタ数が最も少ないサーボ・セクタ・セットを、ユーザ・データのアクセスに使用するサーボ・セクタ・セットとして選択する、
請求項7に記載の方法。 - さらに、前記サーボ・セクタ・セットの検査において検出された欠陥を、ユーザ・データ領域の欠陥として登録する、
請求項7に記載の方法。 - 回転するディスク上の異なる複数の半径位置に、円周方向に離間して配置された複数のサーボ・セクタで構成されているサーボ・セクタ・セットを、各サーボ・セクタが異なる半径位置において同一の円周方向位置に存在するように書き込む、ディスク・ドライブ装置であって、
第1、第2及び第3のサーボ・セクタ・セットを含むトラックにおいて、前記第1のサーボ・セクタ・セットを読み出すリード素子と、
前記第1のサーボ・セクタ・セットの全てのサーボ・セクタが正常である場合に前記第2のサーボ・セクタ・セットをスキップして、前記第1のサーボ・セクタ・セットによる位置制御とタイミング制御を行い、前記第1のサーボ・セクタ・セットが欠陥サーボ・セクタを含む場合に前記第2のサーボ・セクタ・セットを使用した位置制御とタイミング制御を用いるコントローラと、
前記リード素子と異なる半径位置にあり、前記コントローラによる前記位置制御とタイミング制御において、前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込むライト素子と、
を有するディスク・ドライブ装置。 - 一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御において、前記ライト素子は前記第3サーボ・セクタ・セットを書き込む、
請求項10に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記コントローラは、前記第3のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う前に、前記第1のサーボ・セクタ・セットの検査を行い、
前記ライト素子は、前記第1のサーボ・セクタ・セットの全てのサーボ・セクタが正常である場合に、前記第1のサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御において前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込み、
前記ライト素子は、前記第1のサーボ・セクタ・セットが欠陥サーボ・セクタを含み前記第2のサーボ・セクタ・セットの欠陥サーボ・セクタ数は、前記第1のサーボ・セクタ・セットの欠陥サーボ・セクタ数以下である場合に、前記第2のサーボ・セクタ・セットのみを使用した位置制御とタイミング制御において、前記第3のサーボ・セクタ・セットを書き込む、
請求項11に記載のディスク・ドライブ装置。 - 一つのサーボ・トラックは、それぞれが複数のサーボ・セクタ・セットで構成された第1のグループと第2のグループとを含み、
前記第1及び第2のサーボ・セクタ・セットは、前記第1のグループに属し、
前記第3のサーボ・セクタ・セットは、前記第2のグループに属し、
前記第1のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御において、前記ライト素子は前記第2のグループの複数のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行い、
前記第2のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御において、前記ライト素子は前記第1のグループの複数のサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う、
請求項10に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記第1のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御において、前記ライト素子は前記第2のグループの全てのサーボ・セクタ・セットの書き込みを行い、
前記第2のグループの一つのサーボ・セクタ・セットのみによる位置制御とタイミング制御において、前記ライト素子は前記第1のグループの全てのサーボ・セクタ・セットの書き込みを行う、
請求項13に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記コントーラはグループ内の全てのサーボ・セクタ・セットの検査を行った後に、新たなサーボ・セクタ・セットの書き込みに使用するサーボ・セクタ・セットを選択する、
請求項13に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記コントーラは、前記磁気ディスクの記録面の全面において、全てのサーボ・セクタ・セットの検査を行う、
請求項10に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記コントーラは、前記ディスクの記録面の全面にサーボ・セクタ・セットの書き込みの後、欠陥サーボ・セクタ数が最も少ないサーボ・セクタ・セットを、ユーザ・データのアクセスに使用するサーボ・セクタ・セットとして選択する、
請求項16に記載のディスク・ドライブ装置。 - 前記コントーラは、さらに、前記サーボ・セクタ・セットの検査において検出された欠陥を、ユーザ・データ領域の欠陥として登録する、
請求項16に記載のディスク・ドライブ装置。
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