JP2016177854A - サーボライト制御装置、方法および磁気ディスク装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本実施形態に係るサーボライト制御装置は、リード素子よりもライト素子がディスクの外周側に位置する場合において、ディスクの円周方向に記録されている複数の第1バースト信号をリード素子により検出し、リード素子の位置決めに用いた少なくとも2つの第1バースト信号の振幅値に基づいて、ライト素子により第2バースト信号を書き込むときの半径方向のオフセット量を算出し、オフセット量に基づいて、第2バースト信号の書き込み位置を制御する。
【選択図】図3
Description
磁気ディスク装置100は、ディスク101と、ヘッド102、アーム103、磁石104、コイル105、ストッパー106およびランプ機構107を含む。
アーム103は、VCM108によりディスク101の半径方向(トラック方向ともいう)に移動し、ヘッド102をディスク101上に位置決めするための機構である。
ストッパー106は、アームの回転角を制御する機構である。
ランプ機構107は、ヘッド102をディスク101から退避させる場所である。
駆動系200は、マイクロプロセッサ(MPU)201、デジタルアナログ(DA)変換部202、VCM駆動回路203およびアナログデジタル(AD)変換部204を含む。なお、磁気ディスク装置100に駆動系200が含まれてもよい。
サーボライト制御装置300は、バースト信号検出部301、バースト信号演算部302、オフセット量設定部303および制御部304を含む。
サーボライト制御装置300は、例えば、図2に示すMPU201に格納されればよい。
ステップS401では、バースト信号検出部301が、取得したいバースト信号の位置にヘッド102を位置決めして、バースト信号および読み出し位置に関する情報を得る。
ステップS403では、オフセット量設定部303が、複数のバースト信号の振幅値から、オフセット量を計算する。
ステップS405では、ライト素子によりディスクに新たなバースト信号を書き込まれる。
ステップS407では、書き込むトラックがあるかどうかを判定する。書き込むトラックがあるかどうかの判定は、例えば、制御部304が、ディスク101上におけるヘッドの位置情報を取得することにより、次のトラックに書き込みを行えるかどうかの判定を行うなど、一般的な判定処理を用いればよい。書き込むトラックがある場合は、ステップS401に戻り、同様の処理を繰り返し、書き込むトラックがない場合は、処理を終了する。
図5に示すように、ヘッド102に含まれるライト素子501(W)とリード素子502(R)とは、円周方向および半径方向に異なるような位置に配置される。このようなヘッドは、いわゆるオフセットヘッドと呼ばれる。オフセットされていることにより、ヘッド102をディスクの半径方向に動かす場合、常に内周側にリード素子502、外周側にライト素子501が存在するように設計される。このとき、ヘッドのスキュー角により、半径方向にリードライトオフセットが生じる。
すなわち、ヘッド102が図5(a),(b)および(c)にある場合のそれぞれで、リードライトオフセットRWoffsetは変化することになる。
実際のセルフサーボライト工程においては、ヘッドの絶対位置情報を得ることはできない。よって、バースト信号の記録位置の間隔を制御するために、位置決めに使用する既に記録されたバースト信号の振幅を利用する。セルフサーボライトでは、内周側に記録されたバースト信号にリード素子を位置決めし、ライト素子で外周側に新たなバースト信号を書き込む。書き込み処理をトラックの半径方向の外周に向かって進め、ライト素子で記録したバースト信号にリード素子で位置決めし、外周側に新たにバースト信号を書き込むことを繰り返す。最終的に、ブランクメディアだったディスク101全体にバースト信号などのサーボ情報を記録できる。
図7は、図6と同様に、バースト信号を半径方向に読み出したときのバースト信号の波形であり、説明の便宜上、内周側から順に、バースト信号を、Aバースト702、Cバースト701、Bバースト703と呼ぶ。
半値幅をwtとすると、信号波形の中心からwt/2ずれた位置の信号波形がバースト信号の半値bhであることから式(4)のように表せる。
Cバースト701とAバースト702とが一致する位置座標(rc12)のバースト信号bc1,2は、式(7)で表せる。
ここでは、オフセット量設定部303が、バースト信号の記録位置の間隔を制御するオフセット量として、振幅値の積分処理を行う場合について説明する。
トラックの中心に位置決めをして検出したバースト信号の振幅から求めた値を入力とした積分処理の出力であるオフセット量unは、式(10)のように表せる。
また、ゲインG1およびG2は常に一定の値をとらなくてもよい。上述した方法では、図7に示すCバースト701,Aバースト702およびBバースト703の振幅が一致する点に位置決めし、バースト信号の振幅を取得する必要がある。さらに、ノイズの影響などを考慮すると、平均値をとる必要があり、時間がかかる可能性がある。
図8は、ディスク101に既に記録されたバースト信号をリード素子802により読み込みながら、ライト素子801により新たにバースト信号を書き込む場合の例であり、円周方向にディスクが回転するときに読み込まれるバースト信号が表される。なお、間隔804は、リードライトオフセットを表す。
図8の縦軸は、半径方向(トラック方向)の位置を示し、横軸は、時間を示す。
よって、制御部304は、上述の方法でオフセット量設定部303が算出したオフセット量を用いて、リード素子をオフセット量に対応する距離分移動させることで、ライト素子801が所望の書き込み位置805にバースト信号を書き込むことができる。図8(c)の例では、ずれ量806の分内周側にリード素子を移動させればよい。
従来例として、本実施形態に示すようなオフセット量を設定しない場合の、ライト幅に対するトラック間隔の比を図12に示す。
また、記録媒体からコンピュータや組み込みシステムにインストールされたプログラムの指示に基づきコンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)や、データベース管理ソフト、ネットワーク等のMW(ミドルウェア)等が本実施形態を実現するための各処理の一部を実行してもよい。
さらに、本実施形態における記録媒体は、コンピュータあるいは組み込みシステムと独立した媒体に限らず、LANやインターネット等により伝達されたプログラムをダウンロードして記憶または一時記憶した記録媒体も含まれる。
また、記録媒体は1つに限られず、複数の媒体から本実施形態における処理が実行される場合も、本実施形態における記録媒体に含まれ、媒体の構成は何れの構成であってもよい。
また、本実施形態におけるコンピュータとは、パソコンに限らず、情報処理機器に含まれる演算処理装置、マイコン等も含み、プログラムによって本実施形態における機能を実現することが可能な機器、装置を総称している。
Claims (9)
- リード素子よりもライト素子がディスクの外周側に位置する場合において、
該ディスクの円周方向に記録されている複数の第1バースト信号を前記リード素子により検出し、当該リード素子の位置決めに用いた少なくとも2つの第1バースト信号の振幅値に基づいて、前記ライト素子により第2バースト信号を書き込むときの半径方向のオフセット量を算出し、前記オフセット量に基づいて、前記第2バースト信号の書き込み位置を制御する、サーボライト制御装置。 - 前記ディスクの半径方向における前記リード素子の位置に応じて、前記オフセット量を調整する、請求項1に記載のサーボライト制御装置。
- 前記複数の第1バースト信号のうちの1つの両側に記録された2つの第3バースト信号の円周方向中心で規定されるトラックの中間に、前記リード素子が位置決めされるときに取得される、該2つの第3バースト信号の振幅値に基づいて、前記オフセット量を調整する、請求項1または請求項2に記載のサーボライト制御装置。
- 前記2つの第3バースト信号のうち一方の振幅値と該2つの第3バースト信号の間に記録された第4バースト信号の振幅値とが一致するときの第1値と、該2つの第3バースト信号のうち他方の振幅値と該第4バースト信号の振幅値とが一致するときの第2値とが等しくなるように前記オフセット量を調整する、請求項3に記載のサーボライト制御装置。
- 前記ディスクのセクタ数の倍数分取得した前記第1バースト信号の振幅値の平均を用いる、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のサーボライト制御装置。
- 前記ライト素子により記録された第3バースト信号のうち、前記リード素子の位置よりも前記半径方向の外周側に記録されたバースト信号を、前記第1バースト信号として検出する、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のサーボライト制御装置。
- 前記少なくとも2つの振幅値を積分処理することにより得られる値を、前記オフセット量として設定する、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のサーボライト制御装置。
- リード素子よりもライト素子がディスクの外周側に位置する場合において、
該ディスクの円周方向に記録されている複数の第1バースト信号を前記リード素子により検出し、該リード素子の位置決めに用いた少なくとも2つの第1バースト信号の振幅値に基づいて、前記ライト素子により第2バースト信号を書き込むときの半径方向のオフセット量を算出し、前記オフセット量に基づいて、前記第2バースト信号の書き込み位置を制御する、サーボライト方法。 - 請求項1に記載のサーボライト制御装置と、
前記リード素子と前記ライト素子とを含むヘッドと、を具備する磁気ディスク装置。
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