JP2007287284A - ディスク上にパターンを書き込む方法及びその装置 - Google Patents

ディスク上にパターンを書き込む方法及びその装置 Download PDF

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Abstract

【課題】サーボ・ライト・トラックのピッチ制御を正確に行う。
【解決手段】本発明の一形態のSSWは、磁気ディスク11の内周側と外周側において、それぞれ異なる方法及びシーケンスによってリード・ライト・オフセット(RWO)の特定及びターゲット位置の算出を行う。内周側領域において、SSWコントローラ22は、記録面に書き込んだラディアル・パターンの読み取り値と基準値とから、RWOを特定する。SSWコントローラ22は、内周側領域において特定したRWO値から、外周側領域におけるRWO値を予想する。SSWコントローラ22は、外周側領域においては、予想したRWO値を使用して、各サーボ・ライト・トラックのターゲット位置を決定する。
【選択図】図1

Description

本発明はディスク上にパターンを書き込む方法及びその装置に関し、特に、ディスク半径方向におけるリード素子とライト素子の位置がことなるヘッドを使用したパターン書き込みに関する。
ディスク・ドライブ装置として、光ディスク、光磁気ディスクあるいはフレキシブル磁気ディスクなどの様々な態様の記録ディスクを使用する装置が知られている。その中で、ハードディスク・ドライブ(HDD)は、コンピュータの記憶装置として広く普及し、現在のコンピュータ・システムにおいて欠かすことができない記憶装置の一つとなっている。さらに、コンピュータ・システムにとどまらず、動画像記録再生装置、カーナビゲーション・システム、携帯電話、あるいはデジタル・カメラなどで使用されるリムーバブルメモリなど、HDDの用途は、その優れた特性により益々拡大している。
HDDで使用される磁気ディスクは、同心円状に形成された複数のデータ・トラックと、サーボ・トラックとを有している。サーボ・トラックは、円周方向において離間した複数のサーボ・データ(サーボ・パターン)を有する。各サーボ・セクタの間において、ユーザ・データが記録されている。薄膜素子としてのヘッド素子部がサーボ・データに従って所望の領域(アドレス)にアクセスすることによって、ユーザ・データの書き込みあるいはユーザ・データの読み取りを行うことができる。
各サーボ・パターン(本明細書ではこれをプロダクト・サーボ・パターンと呼ぶ)は、シリンダID、セクタ番号、バースト・パターンなどから構成されている。シリンダIDはトラックのアドレス、セクタ番号はトラック内のセクタ・アドレスを示す。バースト・パターンはトラックに対する磁気ヘッドの相対位置情報を有している。
上述のように、プロダクト・サーボ・パターンは各トラックにおいて円周方向に離間して複数セクタ形成されている。円周方向において同一位置にある、つまり、同一セクタ番号を有する各プロダクト・サーボ・パターンは、全トラックに渡り、円周方向において位置(位相)が揃っている。プロダクト・サーボ・パターンは、製品としてのHDDが出荷される前に工場内において磁気ディスクに書き込まれる。従来の典型的なプロダクト・サーボ・パターンの書き込みは、外部装置としてのサーボ・ライタを使用して行われている。HDDがサーボ・ライタにセットされ、サーボ・ライタはHDD内のヘッドをポジショナ(外部位置決め機構)によって位置決めし、プロダクト・サーボ・パターン生成回路が生成したプロダクト・サーボ・パターンを磁気ディスクに書き込む。
現在、プロダクト・サーボ・パターンの書き込み工程(Servo Track Write:STW)は、HDDの製造コストの中で主要な位置を占めている。特に近年、HDDは高容量化の競争が激化し、これに伴いTPI(Track Per Inch)の増加が進んでいる。TPIが増加する事により、トラック数は増え、トラック幅(トラック・ピッチ)が小さくなる、これらはSTW時間の増加及びサーボ・ライタの高精密化を進め、STWのコスト増加の要因となっている。このコストを削減する為に、サーボ・ライタのコスト削減、STW時間の短縮等が進められている。
上記問題を解決する一つの手法としてSSW(Self Servo Write)が提案されている。SSWは、それまでのSTWとは異なり、HDD本体の機械機構のみを使い、外部回路からHDD内のスピンドル・モータ(SPM)とボイス・コイル・モータ(VCM)をコントロールし、外部回路を用いてプロダクト・サーボ・パターンを書き込む。これによって、サーボ・ライタのコスト削減を図っている。
SSWは、ヘッド素子部のリード素子とライト素子の半径方向位置が異なる(本明細書においてリード・ライト・オフセットと呼ぶ)ことを利用して、内周側もしくは外周側にすでに書き込まれたパターンをリード素子が読み取りながらヘッド素子部の位置決めを行い、ライト素子が、リード・ライト・オフセット離れた所望のトラックに新たなパターンを書きこむ。SSWは、プロダクト・サーボ・パターンに加え、それ以外のパターンを記録面に書き込み、それらを使用してヘッド位置制御やタイミング制御を実行する。
典型的には、HDDは複数の記録面と、各記録面に対応した複数のヘッド素子部及び複数の素子部を支持するアクチュエータを有している。SSWは、複数のヘッド素子部の内から選択された一つのヘッド素子部(本明細書においてプロパゲーション・ヘッドと呼ぶ)を使用して記録面上のパターンを読み取り、その読み取ったパターンの信号を使用してアクチュエータを制御することで、複数のヘッド素子部の位置決めを行う。位置決めされた状態において、全ヘッド素子部によって、各記録面にパターンを同時に書き込む。ここで、リード・ライト・オフセットが半径位置によって変化することを考慮してトラック・ピッチを決定する方法が、例えば、特許文献1に開示されている。
特開2003−338147号公報
SSWによるプロダクト・サーボ・パターンの書き込みにおいては、所望のトラック・ピッチで、各トラックのパターンを書き込むことが重要である。その一つの手法は、書き込んだパターンを実際に読み取り、その読み取り値と予め設定された基準値とを比較する。測定値と基準値が一致するようにヘッドの位置制御を行うことで、トラック・ピッチを制御する。これによって、各トラック・ピッチを所望の値に一致させることができる。
具体的には、SSWは、隣接する3つのトラックのパターンの読み取り振幅の関数値を計算し、その関数値が予め設定された基準値と一致するようにヘッドを移動する。この基準値は、ロータリ・ポジショナを使用して理想的なパターンを同一設計のHDDにおいて書き込み、そのパターンの関数値を実際に計測することで決定することができる。
しかし、実際のSSWにおいては、製品毎のばらつきが存在する。そのため、基準値に従ってトラック・ピッチ制御を行った場合、製品によって、一部の領域のトラック・ピッチが大きく変動することが認められた。特に、基準値に従って、磁気ディスクの内周側から外周側に向かって順次パターンを書き込む場合、外周側領域においてトラック・ピッチが大きく変動することが認められた。
本発明の一態様は、ディスクの半径方向における位置が異なるリード素子とライト素子とを有するヘッドを使用して、ディスク上の各トラックにパターンを書き込む方法である。この方法は、ライト素子が書き込んだパターンをリード素子で読み取り、その読み取り値を使用して前記リード素子と前記ライト素子との間の半径方向におけるオフセット値を特定する。前記特定されたオフセット値に従って、前記リード素子による前記ディスク上のパターンの読み取り値を使用して前記ライト素子を移動及び位置決めする。位置決めしたトラック位置において、前記ライト素子によってパターンを書き込む。前記オフセット値の特定と前記ライト素子の移動と前記パターン書き込みとをそれぞれ複数回実行した後に、前記読み取り値を使用して特定された過去のオフセット値を使用して、以後のオフセット値を予想する。前記予想したオフセット値に従って前記ライト素子を順次各トラック位置に移動し、そのライト素子によってパターンを書き込む。読み取り値を使用して特定された過去のオフセット値を使用して以後のオフセット値を予想することで、製品ばらつきよるトラック・ピッチ変動を抑制し、また、容易かつ正確にオフセット値を予想することができる。
前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値と書き込んだトラックとの間の関係から、以後の各トラックに対応するオフセット値を予想することが好ましい。この関係はパターン書き込みにおいて容易に特定できるため、より容易かつ正確に予想することができる。さらに、書き込んだトラックに対する前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値の変化率から以後のトラックに対するオフセット値の変化率を予想し、前記予想した変化率から前記以後の各トラックに対応するオフセット値を特定することが好ましい。オフセットの変化率変動は小さいため、より容易かつ正確に予想することができる。さらに、前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値がトラック・ピッチの整数倍となるトラック間のトラック数とそのオフセット値との間の関係から、前記以後のトラックに対するオフセット値の変化率を予想することが好ましい。これによって、効率的に正確な予想を行うことができる。
好ましくは、選択されたトラック以後の前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値を使用して、前記以後のオフセット値の変化を予想する。これによって、予想に使用するデータの変動を小さくし、より正確な予想を行うことができる。また、本発明は前記ディスクの内周側から外周側に向かって前記ヘッドを順次移動して、前記ライト素子によって各トラックのパターンを書き込む場合に有効である。また、予め設定された基準値と、前記リード素子の読み取り値との差分を使用して前記オフセット値を特定することで、その領域においてより正確なトラック・ピッチ制御を実現することができる。
本発明の他の態様は、ディスク上の各トラックにパターンを書き込む装置である。この装置は、ディスク上にパターンを書き込むライト素子と、前記ライト素子とディスク半径方向における位置が異なり、前記ライト素子が書き込んだパターンを読み取るリード素子と、前記リード素子及びライト素子を支持し移動するアクチュエータと、前記前記リード素子が前記ディスク上のパターンを読み取った読み取り値を使用して前記アクチュエータを制御し、前記ライト素子の移動及び位置決めを行うコントローラを備える。前記コントローラは、前記ディスクの第1領域において、前記ライト素子が書き込んだパターンの前記リード素子の読み取り値を使用して前記リード素子と前記ライト素子との間の半径方向におけるオフセット値を特定し、そのオフセット値に従って、前記リード素子の読み取り値を使用して前記ライト素子を各トラック位置に順次移動及び位置決めする。コントローラは、さらに、前記第1領域において読み取り値を使用して特定されたオフセット値を使用して、前記ディスクの第2領域におけるオフセット値を予想し、その第2領域において前記予想したオフセット値に従って前記ライト素子を各トラック位置に順次移動及び位置決めする。読み取り値を使用して特定された過去のオフセット値を使用して以後のオフセット値を予想することで、製品ばらつきよるトラック・ピッチ変動を抑制し、また、容易かつ正確にオフセット値を予想することができる。
本発明によれば、サーボ・ライト・トラックのピッチ制御を正確に行うことができる。
以下に、本発明を適用可能な実施の形態を説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略及び簡略化がなされている。又、各図面において、同一要素には同一の符号が付されており、説明の明確化のため、必要に応じて重複説明は省略されている。以下において、ディスク・ドライブ装置の一例であるハードディスク・ドライブ(HDD)におけるサーボ・パターンの書き込みを例として、本発明の実施形態を説明する。
図1は、ヘッド・ディスク・アセンブリ(HDA)1及びHDA1のサーボ・ライトを制御するサーボ・ライト制御装置2の論理構成を模式的に示すブロック図である。HDA1は、ハードディスク・ドライブ(HDD)の構成要素であって、ベース及びベースの上部開口を塞ぐトップ・カバーを有する筐体10を有している。HDA1は、この筐体内に、その中に収容された磁気ディスク11、ヘッド・スライダ12、プリアンプIC13、ボイス・コイル・モータ(VCM)15及びアクチュエータ16を有している。アクチュエータ16は、先端部においてヘッド・スライダ12を支持している。また、プリアンプIC13は、アクチュエータ16の回動軸165の近くに固定されている。
HDDは、HDA1に加えて、筐体10の外側に固定された回路基板を備える。回路基板上には、信号処理及び制御処理を実行するICが実装される。本形態のサーボ・ライトはこの制御回路基板上の回路を使用せず、サーボ・ライト制御装置2が、サーボ・ライトを制御する。本形態のサーボ・ライトは、HDA1の機械機構を直接に制御して磁気ディスク11にサーボ・データ(サーボ・パターン)を書き込む。磁気ディスク11は、磁性層が磁化されることによってデータを記憶する不揮発性の記憶ディスクである。
このようなサーボ・ライトを、セルフ・サーボ・ライト(SSW)と呼ぶ。SSWは、筐体10内の各構成要素を使用して、磁気ディスク11にユーザ・データの書き込み及び読み取りにおいて使用するサーボ・データを書き込む。以下において、このサーボ・データをプロダクト・サーボ・パターンと呼ぶ。なお、HDDに実装される制御回路を使用して本形態のサーボ・ライトを実行することも可能である。
サーボ・ライト制御装置2は、本形態のSSWを制御、実行する。サーボ・ライト制御装置2は、SSWコントローラ22を有する。このSSWコントローラ22は、SSW全体を制御する。SSWコントローラ22は、ヘッド・スライダ12の位置決め制御及びパターン生成の制御などを実行する。SSWコントローラ22は、予め記憶されたマイクロ・コードに従って動作するプロセッサによって構成することができる。SSWコントローラ22は、外部の情報処理装置からの要求に応じて制御処理を実行し、エラー情報などの必要な情報を情報処理装置に送信する。
磁気ディスク11へのパターンの書き込みにおいて、SSWコントローラ22がパターン生成器21に指示を行い、パターン生成器21が所定のパターンを生成する。リード・ライト・インターフェース23が、パターン生成器21が生成したパターンの変換処理を行い、パターン信号をプリアンプIC13に転送する。プリアンプIC13は信号を増幅してヘッド・スライダ12に転送し、ヘッド・スライダ12が磁気ディスク11にパターンを書き込む。
SSWコントローラ22は、ヘッド・スライダ12が読み取った信号を使用してアクチュエータ16を制御し、ヘッド・スライダ12の移動及び位置決めを行う。具体的には、ヘッド・スライダ12が読み取った信号は、RWインターフェース23を介して、振幅復調器27に入力される。振幅復調器27が復調処理した読み取り信号は、ADコンバータ26によってAD変換され、SSWコントローラ22に入力される。SSWコントローラ22は、得られたデジタル信号を分析し、数値制御信号を計算する。
SSWコントローラ22は、その値をDAコンバータ25に送る。DAコンバータ25は、取得したデータをDA変換し、制御信号をVCMドライバ24に与える。VCMドライバ24は制御信号に基づき制御電流をVCM15に供給し、ヘッド・スライダ12を移動及び位置決めする。本明細書において、サーボ・ライト制御装置2及びHDA1の磁気ディスク11以外の構成要素を含む装置を、セルフ・サーボ・トラック・ライタ(SSTW)と呼ぶ。つまり、SSTWが、磁気ディスク11の記録面にサーボ・パターンを書き込む。
図2に示すように、本形態のHDA1は、複数の磁気ディスク11a−11cを有し、各磁気ディスク11a−11cは、スピンドル・モータ(SPM)14の回転軸に固定されている。SPM14は、そこに固定されている磁気ディスク11a−11cを、所定の角速度で回転する。また、各磁気ディスク11a−11cの両面が記録面であり、HDA1は各記録面に対応した複数のヘッド・スライダ12a−12fを有している。
各ヘッド・スライダ12a−12fは、アクチュエータ16に固定されている。アクチュエータ16はVCM15に連結され、回動軸165を中心に回動することによって、各ヘッド・スライダ12a−12fを磁気ディスク11a−11cの各記録面上において半径方向に移動する。各ヘッド・スライダ12a−12fは、スライダとそこに形成された薄膜素子としてのヘッド素子部(不図示)とを有している。ヘッドの一例であるヘッド素子部は、ライト・データに応じて電気信号を磁界に変換するライト素子及び磁気ディスク11からの磁界を電気信号に変換するリード素子を備えている。
プリアンプIC13は、複数のヘッド・スライダ12a−12fの中からデータを読み取る1つのヘッド・スライダを選択し、選択されたヘッド・スライダにより再生される再生信号を一定のゲインで増幅(プリアンプ)し、サーボ・ライト制御装置2に出力する。また、プリアンプIC13は、サーボ・ライト制御装置2からの信号を増幅して、選択されたヘッド・スライダに出力する。典型的には、プロダクト・サーボ・パターンの書き込みにおいては、全ヘッド・スライダ12a−12fが同時に選択される。なお、その一部を選択して書き込みを順次行ってもよい。
図1に戻って、SSWによって、磁気ディスク11の記録面には、磁気ディスク11の中心から半径方向に放射状に延び、所定の角度毎に形成された複数のサーボ領域111が形成される。図1は、8つのサーボ領域を例示している。各サーボ領域111は、ユーザ・データの読み取り/書き込みにおいてヘッド・スライダの位置決め制御を行うためのプロダクト・サーボ・パターンが記録される。隣り合う2つのサーボ領域111の間の領域がデータ領域112であって、そこにユーザ・データが記録される。サーボ領域111とデータ領域112は、所定の角度で交互に設けられる。
図3は、1サーボ・セクタのプロダクト・サーボ・パターン115のデータ・フォーマットを示している。1サーボ領域111において、円周方向において一サーボ・セクタのプロダクト・サーボ・パターン115が形成され、半径方向に複数サーボ・セクタのプロダクト・サーボ・パターン115が形成されている。プロダクト・サーボ・パターン115は、プリアンブル(PREAMBLE)、サーボ・アドレス・マーク(SAM)、グレイ・コードからなるトラックID(GRAY)、サーボ・セクタ・ナンバ(PHSN)(オプショナル)及びバースト・パターン(BURST)から構成されている。SAMは、トラックID等の実際の情報が始まることを示す部分で、通常SAMが見つかったときに出てくるタイミング信号であるSAM信号が磁気ディスク11上に書き込まれた位置と正確な相関をもっている。
また、バースト・パターン(BURST)は、トラックIDで示されるサーボ・トラックの更に精密な位置を示す信号である。バースト・パターンは、典型的には、サーボ・トラックごとに周回上に位置を少し違えたところに千鳥状に書かれたA、B、C、Dの4つの振幅信号を備える(図5参照)。これらの各バーストはプリアンブル(PREAMBLE)と同じ周期の単一周波数信号である。
図4は、本形態のSSTWが記録面上に書き込むパターン及びその書き込み方法を模式的に示している。図4は、1サーボ・セクタに対応するパターンを示している。SSTWは、プロダクト・サーボ・パターン115の他に、タイミング・パターン116とラディアル・パターン117とを書き込む。タイミング・パターン116はパルス状のパターンであり、ラディアル・パターン117は所定周波数のバーストである。従って、本形態のSSWにおける一つのセクタは、プロダクト・サーボ・パターン115を書き込む領域151、1スロットのタイミング・パターン116を書き込む領域161及び1スロットのラディアル・パターン117を書き込む領域171を有している。タイミング・パターン116及びラディアル・パターン117は、ユーザ・データを記憶するデータ領域112に書き込まれる。
SSTWは、自分で磁気ディスク11に書き込んだパターンを参照し、その信号から得られる時間的、空間的情報を使用して、ヘッド素子部120の時間的(周方向におけるタイミング制御)、空間的(半径方向における位置制御)な制御を行いながら、リード・ライト・オフセットだけ半径方向にずれた位置に、次のパターンを書き込む。
リード・ライト・オフセット(RWO)は、ヘッド素子部120における、ライト素子121とリード素子との間の半径方向における間隔であり、具体的には、リード素子122とライト素子121の各センター間の、磁気ディスク11の半径方向における距離である。リード・ライト・オフセットは、磁気ディスク11上の半径位置によって変化する。なお、ライト素子121とリード素子122とは円周方向においても位置がずれており、この方向における間隔をリード・ライト・セパレーションと呼ぶ。
本形態のSSTWは、複数のヘッド素子部120から一つを選択し(例えば図3におけるヘッド・スライダ12bのヘッド素子部)、その選択したヘッド素子部120によって記録面上のパターンを読み取る。このヘッド素子部120を、本明細書においてプロパゲーション・ヘッドと呼ぶ。そして、SSTWは、プロパゲーション・ヘッドが読み取った信号を使用してアクチュエータ16を制御し、全ヘッド・スライダ12a−12fによって各記録面に同時に各パターンを書き込む。
本形態においては、図4に示すように、リード素子122がライト素子121よりも磁気ディスク11の内周(ID)側に配置されている。パターンは、内周側から外周側に書き進められる。内周側からパターンを書き込むことによって、ライト素子121により先に書き込まれたパターンをリード素子122が読み取ることができる。これによって、リード素子122が読み取ったパターンによってヘッド素子部120の位置合わせを行いながら、ライト素子121は新たなパターンの書き込みを行うことができる。尚、ライト素子121、リード122の位置を変更することによって、磁気ディスク11の外側からSSWを開始することも可能である。
具体的には、SSTWは、ラディアル・パターン117を使用してヘッド素子部120の位置決めを行い、タイミング・パターン116を基準として、パターン書き込みのタイミングを測定する。プロパゲーション・ヘッドのリード素子122がタイミング・パターンを読み取ったタイミングから予め定められた時間経過後に、各ヘッド素子部120のライト素子121が、プロダクト・サーボ・パターン115(の一部)を書き込む。また、次のセクタのタイミング・パターン116は、一つ前のセクタのタイミング・パターン116の読み取りを基準にして書き込まれる。
図4に示すように、ライト素子121は、各プロダクト・サーボ・パターン115を、半径方向において一部が重なるように書き込む。つまり、各プロダクト・サーボ・パターンの形成において、各パターンの一部は外周側のパターンに上書きされる。図5においては、4つのすでに書き込まれたプロダクト・サーボ・パターン115が示されており、ライト素子121は内周側から5つ目のプロダクト・サーボ・パターンを形成している途中である。
ライト素子121は磁気ディスク1周でプロダクト・サーボ・パターンの半分を書き込む。本明細書において、このプロダクト・サーボ・パターンの半分に相当するトラックを、サーボ・ライト・トラックと呼ぶ。また、プロダクト・サーボ・パターンのトラックをサーボ・トラックと呼ぶ。サーボ・ライト・トラックのトラック・ピッチは、サーボ・トラック・ピッチの半分となる。図4の例においては、7サーボ・ライト・トラックが既に書き込まれており、ライト素子121は、内周側から8つ目のサーボ・ライト・トラックを書き込んでいる途中である。
同一のセクタにおけるタイミング・パターン116は、円周方向における実質的に同一の位置に形成される。一方、各ラディアル・パターン117は、半径方向において隣接するラディアル・パターン117と、異なる円周方向位置に形成される。つまり、各隣接するラディアル・パターン117は、円周方向位置がずれている。また、半径方向において、各隣接するラディアル・パターン117は重なるように形成される。なお、図4において、各ラディアル・パターン117が外周方向に向かうにつれて図の右側に順次ずれていくが、さらに外周側のトラックにおいて、図の左側にずれた位置に書き込まれる。
SSWコントローラ22は、ラディアル・パターン117の読み取り信号を使用してヘッド・ポジショニングを行う。具体的に、図5を参照して、リード素子122を、ターゲット位置118に位置決めする例を説明する。図5におけるリード素子122の半径方向の寸法がリード幅、ライト素子121の寸法がライト幅に相当する。磁気ディスク11は図の右から左に回転し、リード素子122は図の左から右に向かって移動する。ライト素子121は、ターゲット位置119において対応するサーボ・ライト・トラックを書き込む。
ライト素子121をターゲット位置119に位置決めするために、SSWコントローラ22は、ターゲット位置119からリード・ライト・オフセット(RWO)内周側のターゲット位置118にリード素子122を位置決めする。リード素子122は、ラディアル・パターン117a、117b及び117cを読み取る。SSWコントローラ22は、各ラディアル・パターン117a、117b、117cの振幅(A、B及びCとする)の関数値(本明細書においてPES値と呼ぶ)を求め、その値がターゲット値となるようにリード素子122を位置決めする。
リード素子122がターゲット位置118に位置決めされた状態で、ライト素子122はラディアル・パターン117dを書き込む。なお、各パターン書き込む工程において、典型的には、リード素子122のターゲット位置は各ラディアル・パターン117の中心に一致せず、半径方向においてずれている。
このように、本形態のSSWは、内周側のサーボ・ライト・トラックから、パターンを順次書き込んでいく。ライト素子121がターゲットのサーボ・ライト・トラックにパターンを書き込むためには、リード素子122をライト素子121のターゲット位置からリード・ライト・オフセット内周側の位置に位置決めする。また、リード・ライト・オフセットは、半径位置に従って変化する。従って、各サーボ・ライト・トラックにおけるパターンの書き込みにおいて、SSWコントローラ22は、そのサーボ・ライト・トラックに対応したリード・ライト・オフセットを特定し、それに従ってリード素子122のターゲット位置の算出及びその移動、位置決めを行う。
本形態のSSWは、磁気ディスク11の内周側と外周側において、それぞれ異なる方法及びシーケンスによってリード・ライト・オフセットの特定及びターゲット位置(ターゲットPES)の算出を行う。具体的には、図6に示すように、内周側領域211においては、リード素子122が記録面に書き込んだラディアル・パターン117を読み取り、SSWコントローラ22はその読み取り値からリード・ライト・オフセットを特定する。
一方、外周側領域212におけるパターン書き込みのため、SSWコントローラ22は、内周側領域において特定したリード・ライト・オフセット値を使用して、以後のリード・ライト・オフセット値の変化を予想する。外周側領域においては、この予想したリード・ライト・オフセット値を使用して、SSWコントローラ22は、各サーボ・ライト・トラックに対応したリード素子122のターゲット位置を決定する。
まず、内周側領域におけるパターン書き込みのシーケンスについて説明する。SSWコントローラ22は、上述のように、各サーボ・ライト・トラックに対応したリード・ライト・オフセットから、リード素子122のターゲット位置を決定する。本形態のSSWコントローラ22は、サーボ・ライト・トラック数で表されたリード・ライト・オフセット値を使用する。具体的には、パターンを書き込む各ライト素子位置において、リード・ライト・オフセットが何サーボ・ライト・トラック数に相当するかを示す値(以下においてRef)を使用する。Refは、そのライト素子位置において、サーボ・ライト・トラック・ピッチ及びトラック数でスケーリングされたリード・ライト・オフセット値となる。Refは、整数とは限らない。
SSWコントローラ22は、Refをサーボ・ライト・トラック毎に変化させて、リード素子122を位置決めする。また、SSWコントローラ22は、APCと呼ぶ値が予め定められた規定値に一致するようにヘッド・スライダ12a−12fを順次移動する。これによって、所望のピッチのプロダクト・サーボ・パターンを各記録面に書き込む。
APCは、隣接する3つのサーボ・ライト・トラックのラディアル・パターン117の読み取り振幅A、B及びCから算出される。具他的には、プロパゲーション・ヘッドを一つのラディアル・パターン117の中心に位置決めした状態において、各ラディアル・パターン117の読み取り振幅A、B及びCを取得する。APCは、(A+C/B)によって算出される。
ターゲットとなる基準APCは、各サーボ・ライト・トラックに対して予め設定されている。図7に例示するように、基準APCは一定ではなく、サーボ・ライト・トラックに従って変化する。SSTWは、この基準APCをターゲットとして各サーボ・ライト・トラックのパターンを書き込むことで、サーボ・ライト・トラック・ピッチが所望の値となるようにコントロールする。なお、基準APCは、開発段階において予め決定される。具体的には、ロータリ・ポジショナを使用して理想的なパターンを同一タイプのHDAにおいて書き込み、そのパターンのAPCを計測することで決定することができる。
具体的には、SSWコントローラ22は、数百サーボ・ライト・トラック毎にAPCを測定する。その測定した値と基準APCとの差分を、Refにフィード・バックする。つまり、SSWコントローラ22は、APC測定値と基準値との差分からRefを補正し、実測に沿ったリード・ライト・オフセット値を特定する。このように、SSTWは、リード素子122によってラディアル・パターン117を読み取り、その読み出し値からAPCを算出する。そのAPCが規定値に一致するように(近づくように)、SSWコントローラ22は、Ref及びターゲットPES値を決定する。
なお、正確なトラック・ピッチ制御のためには、各サーボ・ライト・トラックにおいてAPC測定を行うことが好ましいが、サーボ・ライト・トラック毎にAPCを測定することは多大な時間を必要とし、イールドに大きく影響する。従って、上述のように複数サーボ・ライト・トラック毎にAPCを測定して、Refを校正することが好ましい。なお、APCの測定は、誤差を低減するため、好ましくは、複数サーボ・ライト・トラックにおいて実行して、その平均値を使用する。
このように、内周側領域において、リード素子122が記録面のパターンを読み取り、SSWコントローラ22は、その読み取り値を使用して各サーボ・ライト・トラックに対応するリード・ライト・オフセット値を特定する。これに対して、外周側領域において、SSWコントローラ22は、各サーボ・ライト・トラックにおいて、予想したリード・ライト・オフセット値を使用して位置決めを行う。
SSWコントローラ22は、内周側領域におけるAPCの測定によって特定されたRefを使用して、外周側領域におけるRefの変化を予想する。SSWコントローラ22は、予想したRefのプロファイルに従って、リード素子122の各ターゲット位置を決定する。具体的には、SSWコントローラ22は、ライト素子121がパターンを書き込む各サーボ・ライト・トラックに対応する予想Refから、対応するリード素子122の各ターゲットPES値を決定する。以下、リード・ライト・オフセットは、内周側から外周側へヘッド素子部120が移動するにつれて単調増加する例を説明する。SSWの正確かつより容易な制御の点からは、この条件が満たされていることが好ましい。
図8は、サーボ・ライト・トラックに対するリード・ライト・オフセットの変化を模式的に示すグラフである。X軸はパターンが書き込まれたサーボ・ライト・トラックの順番(サーボ・ライト・トラック番号)であり、Y軸は各サーボ・ライト・トラック位置におけるリード・ライト・オフセットである。リード・ライト・オフセットは、Ref、つまりサーボ・ライト・トラック数によって表される。
図8に示すしょうに、本例のリード・ライト・オフセットは内周側から外周側に向かうにつれて増加する。また、その増加率は、内周側から外周側に向かうにつれて低下する。上述のように、SSWコントローラ22は、内周側領域におけるパターン書き込みシーケンスにおいて、ライト素子121パターンを書き込む各サーボ・ライト・トラックに対応するRefを、APCの測定値を使用して特定する。従って、SSWコントローラ22は、内周側領域(INNER)におけるRefのプロファイルから、外周側領域(OUTER)におけるプロファイルを予想することができる。
例えば、SSWコントローラ22は、三角関数を使用して、内周側領域におけるRefの曲線に沿ったフィッティング・ラインを特定し、そのラインの外周側領域(OUTER)における値を、それぞれ、各サーボ・ライト・トラックに対応したRefとして使用することができる。
あるいは、いくつかの同一設計のHDAの実測データから、その設計のHDAに見合ったフィッティング関数を予め特定しておくことができる。SSWコントローラ22は、予め用意されたフィッティング関数の可変パラメータを校正することで、内周側領域におけるRefの線に沿ったフィッティング曲線を特定することができる。例えば、図8の例においては、変数がRefであり、関数値がサーボ・ライト・トラックの二次関数曲線をフィッティング用関数として使用することができる。
なお、外周側領域におけるRef変化の予想のため、内周側領域における各サーボ・ライト・トラックの全Refを使用してもよいが、効率的な制御の点からは、その一部のデータを使用して外周側領域におけるRefを予想してもよい。例えば、数サーボ・ライト・トラックもしくは数十サーボ・ライト・トラック毎のRefを使用して、外周側領域におけるRefのプロファイルを予想してもよい。
また、正確な予想のためには、内周側領域における所定サーボ・ライト・トラックから外周側にあるデータを使用することが好ましい。実際のHDAにおいては、最内周側の領域においては、リード・ライト・オフセットの変化が大きく、また、HDAによるばらつきおきやすいからである。
従って、SSWコントローラ22は、特定の選択されたサーボ・ライト・トラックより以前の内周側のRefを使用することなく、それら以外のRefを使用して、外周側領域における各サーボ・ライト・トラックに対応したれRefを予想することが好ましい。上述のように、選択されたサーボ・ライト・トラック以後のサーボ・ライト・トラックの内の一部のデータを使用してもよい。なお、この点は、以下の他の方法によるRefの予想手法において同様である。
内周側領域におけるRef(リード・ライト・オフセット値)を直接使用するのではなく、Refから導出される値を使用して外周側領域のRefを予想することは、好ましい方法の一つである。特に、Refの変化率を使用することで、より正確かつ容易に外周側領域のRefを予想することができる。SSWコントローラ22は、内周側領域におけるサーボ・ライト・トラックに対するRefの変化率を特定する。
つまり、1サーボ・ライト・トラック当たりのRefの変化量を特定する。SSWコントローラ22は、内周側のRef変化率のプロファイルから、外周側のRef変化率のプロファイルを予想し、それによって外周側領域における各サーボ・ライト・トラックのRef及びターゲットPESを決定することができる。
好ましい方法の一つは、以下のようにRef変化率(1サーボ・ライト・トラック当たりのRef変化量)のプロファイルを特定する。Refがサーボ・ライト・トラックの整数倍(n倍:nは正の整数)となるサーボ・ライト・トラックをInttrk(n)とする。つまり、ライト素子121がこのサーボ・ライト・トラックInttrk(n)の位置にあるとき、Refはサーボ・ライト・トラック・ピッチのn倍に相当する。このRefをRef(n)と表す。例えば、Ref(25)はRefが25サーボ・ライト・トラックであることを表す。Inttrk(25)は、Refが25サーボ・ライト・トラックであるサーボ・ライト・トラックを示す。
図8に示したグラフに対して、Ref(n)とInttrk(n)−Inttrk(n−1)との間の関係は、図9に示すグラフで表される。X軸はRef(n)、Y軸が(Inttrk(n)−Inttrk(n−1))である。(Inttrk(k)−Inttrk(k−1))は、Inttrk(k−1)からInttrk(k)までのサーボ・ライト・トラック数である。例えば、Refが24であるサーボ・ライト・トラックからとRef25であるサーボ・ライト・トラックまでのサーボ・ライト・トラック数は、(Inttrk(25)−Inttrk(24))である。
Refは外周側に向かうにつれて増加するので、図9のグラフにおけるX軸は、Ref(n)で表された半径位置もしくはサーボ・ライト・トラックを示している。また、1/Inttrk(n)−Inttrk(n−1)は、Ref(n−1)からRef(n)までの、1サーボ・ライト・トラック当たりのRefの変化量である。従って、SSWコントローラ22は、図9に示した関係から、内周側領域におけるサーボ・ライト・トラックに対するRefの変化率を特定することができる。さらに、図9に示した関係から、この内周側領域におけるRef変化率を基準に、外周側領域における変化率を予想することができる。
具体的には、図9に示したグラフは、一次関数に近い変化を示している。SSWコントローラ22は、内周側領域において特定された図9のグラフの各点に対して、例えば最小二乗法を使用してフィッティング・ラインを決定する。外周側領域におけるそのラインの値から、外周側領域におけるRefの変化率を近似することができる。図9の例においては、SSTWは、Refが35となるサーボ・ライト・トラックまでは、APCの測定を行いながらパターンを書き込む。SSTWは、Ref(35)以降のサーボ・ライト・トラックに対しては、予想したRef変化率から各サーボ・ライト・トラックに対応するRefを算出し、それにしたがってパターンを書き込む。
SSWコントローラ22は、内周側領域におけるパターン書き込みシーケンスにおいて、各Ref(n)とInttrk(n)とを保存しておく。選択されたサーボ・ライト・トラック、本例においてRef(35)のサーボ・ライト・トラックまで書き込むと、上述の手法に従って、SSWコントローラ22は、そのサーボ・ライト・トラック以降のトラックに対するRefとInttrk(n)−Inttrk(n−1)の関係を近似する。これから、Ref(35)以降の1サーボ・ライト・トラックあたりのRef変化量を近似により算出し、APCによるトラック・ピッチ制御から、この近似値を使用した制御に切り替える。
なお、図8を参照して説明したように、フィッティング・ラインの算出において、SSWコントローラ22は、特定のサーボ・ライト・トラック以降のデータのみを使用して、フィッティング・ラインを算出することが好ましい。例えば、図9の例において、Ref(20)から、Ref(35)までのデータを使用する。また、内周側領域と外周側領域の境界は、Refが整数となるサーボ・ライト・トラックでなくてもよい。例えば、SSWTは、Ref(20)から予め定められた数千サーボ・ライト・トラック先まで書き込み、それ以降のパターン書き込みにおいて、Refの予想値を使用することができる。
以上、本発明を好ましい実施形態を例として説明したが、本発明が上記の実施形態に限定されるものではない。当業者であれば、上記の実施形態の各要素を、本発明の範囲において容易に変更、追加、変換することが可能である。例えば、本発明はHDDに限らず、他のタイプのディスクを使用する装置に適用することができる。本形態のサーボ・ライト制御装置2はHDDとは別の装置であるが、HDDに実装される制御回路にサーボ・ライト制御機能を組み込むことも可能である。本発明は、内周側から外周側にパターンを書き進めるSSWに効果的であるが、他のSSWに適用することもできる。また、本発明は、APCとは異なる基準によってリード・ライト・オフセットを特定するサーボ・ライトに適用することができる。
本実施形態において、HDA及びHDAのサーボ・ライトを制御するサーボ・ライト制御装置の論理構成を模式的に示すブロック図である。 本実施形態において、HDAの内部機構を模式的に示す図である。 本実施形態において、1サーボ・セクタのプロダクト・サーボ・パターンのデータ・フォーマットを示している。 本実施形態において、SSTWが記録面上に書き込むパターン及びその書き込み方法を模式的に示している。 本実施形態において、リード素子をターゲット位置に位置決めし、ライト素子でパターンを書き込む例を模式的に示している。 本実施形態において、APC測定を行ってパターンを書き込む内周側領域と、内周側領域におけるリード・ライト・オフセットから予想したリード・ライト・オフセットを使用してパターンを書き込む外周側領域とを模式的に示している。 本実施形態において、サーボ・ライト・トラックに対する基準APCの一例を模式的に示している。 本実施形態において、サーボ・ライト・トラックに対するリード・ライト・オフセットの変化を模式的に示すグラフである。 本実施形態において、Ref(n)とInttrk(n)−Inttrk(n−1)との間の関係の一例を模式的に示すグラフである。
符号の説明
1 ハードディスク・ドライブ、2 サーボ・ライト制御装置、10 筐体
11 磁気ディスク、12 ヘッド・スライダ、13 プリアンプIC
14 スピンドル・モータ、15 ボイス・コイル・モータ、16 アクチュエータ
21 パターン生成器、22 SSWコントローラ
23 リード・ライト・インターフェース、24 VCMドライバ
25 DAコンバータ、26 ADコンバータ、27 振幅復調器
111 サーボ領域、112 データ領域、115 プロダクト・サーボ・パターン
116 タイミング・パターン、117 ラディアル・パターン、
118 リード素子のターゲット位置、119 ライト素子のターゲット位置
121 ライト素子、122 リード素子、165 回動軸

Claims (10)

  1. ディスクの半径方向における位置が異なるリード素子とライト素子とを有するヘッドを使用して、ディスク上の各トラックにパターンを書き込む方法であって、
    ライト素子が書き込んだパターンをリード素子で読み取り、その読み取り値を使用して前記リード素子と前記ライト素子との間の半径方向におけるオフセット値を特定し、
    前記特定されたオフセット値に従って、前記リード素子による前記ディスク上のパターンの読み取り値を使用して前記ライト素子を移動及び位置決めし、
    位置決めしたトラック位置において、前記ライト素子によってパターンを書き込み、
    前記オフセット値の特定と前記ライト素子の移動と前記パターン書き込みとをそれぞれ複数回実行した後に、前記読み取り値を使用して特定された過去のオフセット値を使用して、以後のオフセット値を予想し、
    前記予想したオフセット値に従って前記ライト素子を順次各トラック位置に移動し、そのライト素子によってパターンを書き込む、方法。
  2. 前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値と書き込んだトラックとの間の関係から、以後の各トラックに対応するオフセット値を予想する、
    請求項1に記載の方法。
  3. 書き込んだトラックに対する前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値の変化率から、以後のトラックに対するオフセット値の変化率を予想し、
    前記予想した変化率から前記以後の各トラックに対応するオフセット値を特定する、
    請求項2に記載の方法。
  4. 前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値がトラック・ピッチの整数倍となるトラック間のトラック数とそのオフセット値との間の関係から、前記以後のトラックに対するオフセット値の変化率を予想する、
    請求項3に記載の方法。
  5. 選択されたトラック以後の前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値を使用して、前記以後のオフセット値の変化を予想する、
    請求項1に記載の方法。
  6. 前記ディスクの内周側から外周側に向かって前記ヘッドを順次移動して、前記ライト素子によって各トラックのパターンを書き込む、
    請求項1に記載の方法。
  7. 予め設定された基準値と、前記リード素子の読み取り値との差分を使用して前記オフセット値を特定する、
    請求項1に記載の方法。
  8. ディスク上の各トラックにパターンを書き込む装置であって
    ディスク上にパターンを書き込むライト素子と、
    前記ライト素子とディスク半径方向における位置が異なり、前記ライト素子が書き込んだパターンを読み取るリード素子と
    前記リード素子及びライト素子を支持し、移動するアクチュエータと、
    前記前記リード素子が前記ディスク上のパターンを読み取った読み取り値を使用して前記アクチュエータを制御し、前記ライト素子の移動及び位置決めを行うコントローラと、を備え、
    前記コントローラは、前記ディスクの第1領域において、前記ライト素子が書き込んだパターンの前記リード素子の読み取り値を使用して前記リード素子と前記ライト素子との間の半径方向におけるオフセット値を特定し、そのオフセット値に従って、前記リード素子の読み取り値を使用して前記ライト素子を各トラック位置に順次移動及び位置決めし、
    さらに、前記第1領域において読み取り値を使用して特定されたオフセット値を使用して、前記ディスクの第2領域におけるオフセット値を予想し、その第2領域において前記予想したオフセット値に従って前記ライト素子を各トラック位置に順次移動及び位置決めする、装置
  9. 前記コントローラは、前記第1領域における前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値と書き込んだトラックとの間の関係から、前記第2領域における各トラックに対応するオフセット値を予想する、
    請求項8に記載の装置。
  10. 前記コントローラは、前記第1領域における書き込んだトラックに対する前記読み取り値を使用して特定されたオフセット値の変化率から、前記第2領域におけるトラックに対するオフセット値の変化率を予想する、
    請求項9に記載の装置。
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