JP2015038280A - 杭頭処理方法および破砕装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】騒音や振動、粉塵などを抑え、作業性も高い杭頭処理方法等を提供する。【解決手段】余盛コンクリート5と構造体コンクリート7との境界面17に形成した横方向の割岩用孔11に油圧破砕機20を挿入して上下に圧力を加え、余盛コンクリート5と構造体コンクリート7を上下に分断する。その後、余盛コンクリート5に形成した上下方向の割岩用孔13に油圧破砕機を挿入し内外に圧力を加え、主筋9より外側の部分のかぶりコンクリートを分断し取り除く。さらに、余盛コンクリート5に形成した上下方向の割岩用孔15に油圧破砕機を挿入し上記と同様にして主筋9の内側のコンクリートをコンクリート片21へと分断する。次に、コンクリート片21に隣接する上下方向の割岩用孔15に破砕治具23の柱部25を挿入して、破砕部29の刃先47を柱部25側に回転させ、刃先47によってコンクリート片21を破砕する。【選択図】図8

Description

本発明は、杭の現場造成時の杭頭処理方法およびこれに用いる破砕装置に関する。
基礎杭などの地下杭を現場造成により構築することがある。杭の現場造成の例を図10に示す。この例では、図10(a)に示すように地盤100の掘削を行って孔101を形成した後、図10(b)に示すように孔101に鉄筋籠102を建込み、図10(c)に示すように、トレミー管などを用いてコンクリート103の打設を開始する。
図10(d)に示すように、コンクリート103の打設の進行に伴って最初に打設したコンクリートが上昇し、杭頭の余盛コンクリート103aとなる。コンクリート103の硬化により杭は形成されるが、余盛コンクリート103aは孔101の底部にあった土等の不純物を含んでおり構造体とはできないため、これを解体、除去する必要がある。この例では、図10(e)に示すように杭頭の周囲の地盤100を掘削した後、図10(f)に示すように地上にて余盛コンクリート103aを解体、除去している。
余盛コンクリートを除去する際には、主にハンドブレーカを用いて人力にて解体を行う場合が多い。また、余盛コンクリートの下端に横方向の貫通孔を形成し、貫通孔内に油圧式のパッカ等を挿入して拡げ、余盛コンクリートを下方のコンクリートから分断した後、鉄筋籠の主筋から抜き取るようにして引き上げ、除去する方法もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−7397号公報
しかしながら、ハンドブレーカを用いた解体方法では、確実に余盛コンクリートを除去することができるものの、人力による作業のため効率が悪かった。また、大きな騒音、振動や粉塵の飛散も問題となる。これを抑えるために防音シートや単管パイプなどを用いて作業場に仮設の覆いを設ける場合もあるが、杭は通常複数本構築するので、作業の進捗に合わせて盛り替える必要があり、非効率的である。
特許文献1の方法では、騒音や振動、粉塵などを抑制できるが、主筋を曲げないためにコンクリート余盛部全体を一度に引き上げる必要があり、大型の揚重機が必要であった。また、大型の揚重機の使用に伴う仮設構台のオーバースペックも問題であった。
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたもので、その目的は騒音や振動、粉塵などを抑え、作業性も高い杭頭処理方法等を提供することである。
前述した目的を達成するための第1の発明は、杭の現場造成の際、地上に露出した杭頭のコンクリートの側面から内側へ向かう第1の孔に挿入した孔拡張手段を用いて前記コンクリートを上下に分断した後、前記コンクリートの頂面から下方に向かう第2の孔に挿入した孔拡張手段を用いて前記コンクリートを横方向に分断する工程(a)と、柱部と、刃先を前記柱部側へ回転可能な破砕部とを有する破砕装置の柱部を前記第2の孔に配置し、前記破砕部を用いて前記コンクリート片を破砕し、除去する工程(b)と、を具備することを特徴とする杭頭処理方法である。
第1の発明では、杭頭の余盛コンクリートを杭本体から分断してコンクリート片に分割し、破砕装置の柱部を余盛コンクリートの分割時に形成した上下方向の孔に挿入し、破砕部を用いてコンクリート片を破砕する。コンクリート片の残りは、コンクリート片を破砕、除去した後の空間を取っ掛かりとして小型重機に取り付けたニブラ等で噛み砕いて除去できる。この方法によれば、騒音や振動、粉塵を抑制でき、大型の重機も不要で人力作業も大きく減るので作業効率も向上する。
また、油圧破砕機などの孔拡張手段によってコンクリートを分断することで、コンクリートを任意の大きさで分割することができ、作業条件に制約があっても破砕装置や小型重機による除去が可能となる。また騒音や振動、粉塵も抑えられ、杭本体のコンクリートへ与える影響も小さい。
前記破砕部は、前記柱部に沿って上下移動可能であることが望ましい。
これにより、コンクリート片の上部を破砕した後、破砕部を下降させて下方のコンクリート片を破砕できる。
前記破砕部は、前記柱部を中心として回転可能であることが望ましい。
これにより、必要な位置に破砕部を回転させて配置でき、破砕作業が簡単になる。
前記破砕部は前記柱部を通した筒状の取付部に取付けられ、前記取付部に設けられたネジ孔にネジを締め付けて、前記柱部の側面を前記ネジの先端部で押さえることにより、前記取付部を前記柱部に固定可能であることも望ましい。
これにより、破砕部を任意の高さ、任意の平面位置に移動させた後、容易に固定することができる。
前記コンクリートの外周部に上下方向の主筋が埋設され、前記工程(b)では、前記主筋の外側のコンクリートを取り除いた後に残った前記主筋の内側のコンクリートを除去することが望ましい。
本発明は、主筋の干渉などにより除去が困難となる主筋内側のコンクリート片の除去に特に有効である。この場合は、上記のように先にかぶりコンクリートを取り除いておく。
前記コンクリートの外周部に上下方向の主筋が埋設され、前記主筋の外側への変形を防止するための変形防止材が設けられることが望ましい。
これにより、コンクリートの横方向の分断時の主筋の変形が抑えられる。
第2の発明は、杭の現場造成の際、地上に露出した杭頭のコンクリートの側面から内側へ向かう第1の孔に挿入した孔拡張手段を用いて前記コンクリートを上下に分断した後、前記コンクリートの頂面から下方に向かう第2の孔に挿入した孔拡張手段を用いて前記コンクリートを横方向に分断したコンクリート片を破砕するために用いる破砕装置であって、前記第2の孔に挿入可能な柱部と、刃先を前記柱部側へ回転可能な、前記コンクリート片を破砕するための破砕部と、を有することを特徴とする破砕装置である。
前記破砕部は、前記柱部に沿って上下移動可能であることが望ましい。
また、前記破砕部は、前記柱部を中心として回転可能であることが望ましい。
さらに、前記破砕部は前記柱部を通した筒状の取付部に取付けられ、前記取付部に設けられたネジ孔にネジを締め付けて、前記柱部の側面を前記ネジの先端部で押さえることにより、前記取付部を前記柱部に固定可能であることが望ましい。
本発明によれば、騒音や振動、粉塵などを抑え、作業性も高い杭頭処理方法等を提供できる。
現場造成杭1を示す図 割岩用孔11、13、15を示す図 油圧破砕機20の挿入を示す図 コンクリートの上下方向の分断を示す図 かぶりコンクリートのコンクリート片19の除去を示す図 コンクリートの横方向の分断を示す図 破砕装置23を示す図 コンクリート片21の破砕を示す図 破砕装置23の配置を示す図 杭の現場造成について示す図
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態について詳細に説明する。
(現場造成杭1)
図1は、本発明の実施形態に係る杭頭処理方法により余盛コンクリートの解体除去を行う現場造成杭1を示す図である。この現場造成杭1は、図10等を用いて説明したものと同様の方法で、地盤に形成した孔3に鉄筋籠を建て込みコンクリートを打設して形成されたものである。図1は、コンクリートの硬化後、周囲の地盤を掘り下げるなどして杭頭を地上に露出させた段階を示している。余盛コンクリート5の大きさは、例えば高さが800mm程度、直径が2.0m程度である。
図1に示すように、現場造成杭1のコンクリートは、地上に露出した杭頭部分の余盛コンクリート5と、余盛コンクリート5の下方の、杭本体として使用する構造体コンクリート7とからなる。また、外周部には鉄筋籠の主筋9が周方向に間隔をあけて埋設される。
(杭頭処理方法)
次に、上記の現場造成杭1の余盛コンクリート5の解体除去を行う杭頭処理方法について説明する。
(1.割岩用孔の形成)
本実施形態では油圧破砕機(孔拡張手段)を用いて余盛コンクリート5の分割を行う。そこで、まず図2に示すように現場造成杭1に油圧破砕機を挿入するための割岩用孔を形成する。
ここでは、余盛コンクリート5と構造体コンクリート7との境界面17に、横方向の複数の割岩用孔11(第1の孔)を形成する。割岩用孔11は、コンクリートの側面から内側へと平面中心に向けて水平に穿孔する。
また、余盛コンクリート5の頂面から下方に向かう複数の割岩用孔13、15(第2の孔)を形成する。割岩用孔13は、隣り合う主筋9間の中心の若干内側で鉛直下方に穿孔を行い形成する。割岩用孔15は割岩用孔13の内側で鉛直下方に穿孔を行い形成する。割岩用孔13、15は、余盛コンクリート5の周方向に間隔をあけて設けられる。
割岩用孔11、13、15の位置、数、径、深さなどは、穿孔機械や油圧破砕機の仕様、余盛コンクリート5の大きさや形状等に応じて、後述するように余盛コンクリート5を構造体コンクリート7から好適に分断し複数のコンクリート片に分割できるように適切に設定する。
(2.コンクリートの上下方向の分断)
次に、余盛コンクリート5と構造体コンクリート7とを上下に分断する。
コンクリートの分断を行うには、まず図3(a)に示すように、各割岩用孔11に油圧破砕機20の先端部のウェッジライナー20aを挿入する。そして、図3(b)に示すように油圧によってくさび状のウェッジ20bを押し込んでウェッジライナー20aを上下に拡げ、上下のコンクリートに圧力をかける。
すると、図4に示すように余盛コンクリート5と構造体コンクリート7との境界面17に横方向の割裂が生じ、図の矢印Aに示すように余盛コンクリート5が構造体コンクリート7から分断される。
(3.かぶりコンクリートの除去)
続いて、余盛コンクリート5の主筋9の外側のかぶりコンクリートを取り除く。
ここでは、上下方向の各割岩用孔13に油圧破砕機を挿入して前記と同様にして余盛コンクリート5の平面の内外方向に圧力を加える。すると、図5に示すように各割岩用孔13から余盛コンクリート5の外周面へと至る上下方向の割裂が生じ、主筋9の外側のかぶりコンクリートが図の矢印Bに示すように横方向に分断される。その後、分断されたかぶりコンクリートのコンクリート片19を小型重機等を用いて除去する。必要に応じて、コンクリート片19を除去した後に残った主筋9の外側のコンクリートも取り除かれる。
(4.コンクリートの横方向の分断)
その後、残った余盛コンクリート5をさらに横方向に分断する。
ここでは、上下方向の各割岩用孔15に油圧破砕機を挿入して前記と同様にして内外方向に圧力を加える。これにより、図6に示すように、各割岩用孔15から残った余盛コンクリート5の外周面へ至る上下方向の割裂が生じ、前記と同様、主筋9の内側のコンクリートが横方向に分断され、複数のコンクリート片21に分割される。
なお、上記のようにコンクリートを横方向へ分断する際に主筋9が外側に向かって曲がらないよう、各主筋9の上部を取り囲むように図示しないリング状の帯筋を予め溶接し変形防止材として仮固定しておくことも可能である。ただし、後述するコンクリート片21の除去時には取外すようにしておく。その他、変形防止材としては主筋9を囲むように余盛コンクリート5の側面をシートで覆い、外側からワイヤを巻き付けるような構成も可能である。
また、本実施形態では全ての割岩用孔11、13、15を形成した後で、これらの割岩用孔11、13、15を利用してコンクリートを分断したが、作業順序はこれに限らない。例えば、先に割岩用孔11を形成して油圧破砕機20を用い余盛コンクリート5を構造体コンクリート7から分断した後、割岩用孔13、15を形成して油圧破砕機を用い余盛コンクリート5を横方向に分割してもよい。いずれにしても、杭本体の健全性を担保するため、最初に割岩用孔11を利用して余盛コンクリート5と構造体コンクリート7を上下に分断し、その後に割岩用孔13、15を利用して余盛コンクリート5を横方向に分割すればよい。
さらに、割岩用孔13、15の穿孔の手間を省くため、現場造成杭1の構築時に、鉄筋籠の上端部に塩ビ管などを上下方向に取り付けた状態でコンクリートを打設し、コンクリートの硬化後にこの塩ビ管を割岩用孔13、15として用いることも可能である。
(5.コンクリート片21の除去)
図6で説明したように主筋9の内側のコンクリートをコンクリート片21へと分割した後、破砕装置を用いてコンクリート片21の破砕、除去を行う。
図7(a)はコンクリート片21の破砕を行うための破砕装置23を示す図であり、図7(b)は破砕装置23の設置を示す図である。
図7(a)、(b)に示すように、破砕装置23は、柱部25、取付部27、破砕部29、油圧シリンダ31等からなり、除去対象のコンクリート片21に隣接する上下方向の割岩用孔15に柱部25を挿入して配置する。
柱部25は、例えば鉄筋等が用いられる。柱部25は上下方向の割岩用孔15に挿入可能な径とする。例えば、割岩用孔15の径が100mm程度の場合、柱部25の径は80mm程度以下とすることが望ましい。
取付部27は筒状の部材であり、油圧シリンダ31と破砕部29の一端が側面に接合される。取付部27の筒内には柱部25が通される。取付部27は図7(a)の矢印Cに示すように柱部25に沿って上下移動可能であり、かつ矢印Dに示すように柱部25の回りを回転可能である。これにより、破砕部29が柱部25に沿って上下移動可能、かつ柱部25を中心としてその回りを回転可能となっている。
取付部27の柱部25への固定は頭付きボルト33を用いて行われる。すなわち、取付部27の外周面には図示しないネジ孔が設けられており、頭付きボルト33のネジ39(図9参照)をネジ孔に締め付けて柱部25の側面をネジ39の先端部で押さえることにより、取付部27が柱部25に固定される。
破砕部29は、一端が取付部27に接合されたアーム部45と、アーム部45の他端とヒンジ軸35aによりヒンジ結合された端部49とを有する。端部49の上端部は、一端が取付部27に接合された油圧シリンダ31の他端に、ヒンジ軸35bによりヒンジ結合される。端部49の下端部には、コンクリート片21を破砕するための刃先47が設けられる。
破砕部29では、油圧シリンダ31を伸長させることにより、端部49の下端部の刃先47が柱部25側へ回転する。油圧シリンダ31を収縮させると、刃先47は逆方向に回転する。油圧シリンダ31には油圧ポンプ(不図示)から油圧ホース31aが接続される。
図8は破砕装置23によるコンクリート片21の破砕を示す図であり、余盛コンクリート5の上下方向断面を示す。また、図9は図8(a)の線E−Eに沿った水平方向断面を示す図である。
図8(a)に示すように、上下方向の割岩用孔15に柱部25を挿入して破砕装置23を配置した状態で油圧シリンダ31を伸長させると、図8(b)に示すように端部49の刃先47が柱部25側に回転する。これにより、コンクリート片21の上部が刃先47で噛み砕かれて破砕する。その後、油圧シリンダ31を収縮させ刃先47を逆方向に回転させる。
必要に応じて、図9の矢印Fに示すように破砕部29を柱部25を中心として回転させて位置を変え、コンクリート片21の上部の残りを破砕することができる。この場合、頭付きボルト33を緩めて取付部27の柱部25への固定を解除し、取付部27を回転させ破砕部29の位置を変える。その後、頭付きボルト33を再度締め付けて取付部27を柱部25へ固定し、前記と同様に油圧シリンダ31を伸長させると、コンクリート片21の上部の残りが破砕される。
コンクリート片21の上部を破砕すれば、必要に応じて破砕部29を下降させ、下方のコンクリート片21も破砕する。この場合、前記と同様にして取付部27の柱部25への固定を解除し、取付部27を柱部25に沿って下方に移動させ、破砕部29を下降させる。その後、頭付きボルト33を再度締め付けて取付部27を柱部25へ固定し、前記と同様に油圧シリンダ31を伸長させ、下方のコンクリート片21を破砕する。
こうしてコンクリート片21の上部から一定部分を破砕、除去する。コンクリート片21の残りは、コンクリート片21を除去した後の空間を取っ掛かりとして、図示しない小型重機に取り付けたニブラ等で噛み砕いて除去できる。別のコンクリート片21も上記と同様の方法で除去可能である。あるいは、1つのコンクリート片21を上記の方法で除去すれば、別のコンクリート片21は、破砕装置23を用いずに、コンクリート片21を除去した後の空間を利用して小型重機に取り付けたニブラ等で噛み砕いて除去することもできる。
このように、本実施形態では、杭頭の余盛コンクリート5を杭本体から分断してコンクリート片21へと分割し、破砕装置23の柱部25を余盛コンクリート5の分割時に形成した上下方向の割岩用孔15に挿入して、破砕部29を用いてコンクリート片21を破砕する。コンクリート片21の残りは、コンクリート片21を破砕、除去した後の空間を取っ掛かりとして小型重機のニブラ等で噛み砕いて除去できる。この方法によれば、騒音や振動、粉塵を抑制でき、大型の重機も不要で人力作業も大きく減るので作業効率も向上する。
また、油圧破砕機20によってコンクリートを分断することで、コンクリートを任意の大きさで分割することができ、作業条件に制約があっても、破砕装置23や小型重機による除去が可能となる。また騒音や振動、粉塵も抑えられ、杭本体のコンクリートへ与える影響も小さい。
また本実施形態では、上下方向に埋設された主筋9の外側のかぶりコンクリートを取り除いた後に、主筋内側のコンクリート片21を破砕装置23を用いて除去している。本発明の杭頭処理方法は、破砕装置23の柱部25を主筋9の内側にある割岩用孔15に挿入してコンクリート片21を破砕することから、主筋9の干渉などにより除去が困難となる主筋内側のコンクリート片21の除去に特に有効であり、上記の手順でコンクリート片21の除去を好適に行える。なお、かぶりコンクリートのコンクリート片19の除去も、破砕装置23の柱部25を割岩用孔13に挿入し、上記と同様に行うことが可能である。
また、破砕装置23では、破砕部29が柱部25に沿って上下移動可能である。これにより、コンクリート片21の上部を破砕した後、破砕部29を下降させて下方のコンクリート片21を破砕でき、コンクリート片21の上部から一定部分を破砕できる。
また、破砕装置23では、破砕部29が柱部25を中心として回転可能であり、必要な位置に破砕部29を回転させて配置でき、破砕作業が簡単になる。
また、破砕装置23では、破砕部29が柱部25を通した筒状の取付部27に取り付けられ、取付部27は、側面に設けたネジ孔に頭付きボルト33のネジ39を締め付けてネジ39の先端部で柱部25の側面を押さえることで、柱部25に固定される。これにより、破砕部29を任意の高さ、任意の平面位置に移動させた後、容易に固定することができる。
さらに、前記したように主筋9の周囲に帯筋などを変形防止材として取付けておけば、コンクリートの横方向の分断時の主筋の変形が抑えられて好ましい。
しかしながら、本実施形態がこれに限ることはない。例えば、本実施形態ではコンクリート片21の上部から一定部分を破砕装置23で破砕したが、コンクリート片21の全体を破砕装置23で破砕してもよい。
さらに、破砕装置23の構成も上述したものに限らない。例えば柱部25を雄ネジ付きの鉄筋とし、取付部27の筒内に雌ネジを設けて上記の雄ネジと螺合させ、取付部27を回転させることで破砕部29を上下移動させることも可能である。
以上、添付図を参照しながら、本発明の実施形態を説明したが、本発明の技術的範囲は、前述した実施形態に左右されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
1………現場造成杭
5………余盛コンクリート
7………構造体コンクリート
9………主筋
11、13、15………割岩用孔
17………境界面
19、21………コンクリート片
20………油圧破砕機
23………破砕装置
25………柱部
27………取付部
29………破砕部

Claims (10)

  1. 杭の現場造成の際、地上に露出した杭頭のコンクリートの側面から内側へ向かう第1の孔に挿入した孔拡張手段を用いて前記コンクリートを上下に分断した後、前記コンクリートの頂面から下方に向かう第2の孔に挿入した孔拡張手段を用いて前記コンクリートを横方向に分断する工程(a)と、
    柱部と、刃先を前記柱部側へ回転可能な破砕部とを有する破砕装置の柱部を前記第2の孔に配置し、前記破砕部を用いて前記コンクリート片を破砕し、除去する工程(b)と、
    を具備することを特徴とする杭頭処理方法。
  2. 前記破砕部は、前記柱部に沿って上下移動可能であることを特徴とする請求項1記載の杭頭処理方法。
  3. 前記破砕部は、前記柱部を中心として回転可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の杭頭処理方法。
  4. 前記破砕部は前記柱部を通した筒状の取付部に取付けられ、
    前記取付部に設けられたネジ孔にネジを締め付けて、前記柱部の側面を前記ネジの先端部で押さえることにより、前記取付部を前記柱部に固定可能であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の杭頭処理方法。
  5. 前記コンクリートの外周部に上下方向の主筋が埋設され、
    前記工程(b)では、前記主筋の外側のコンクリートを取り除いた後に残った前記主筋の内側のコンクリートを除去することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の杭頭処理方法。
  6. 前記コンクリートの外周部に上下方向の主筋が埋設され、
    前記主筋の外側への変形を防止するための変形防止材が設けられることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の杭頭処理方法。
  7. 杭の現場造成の際、地上に露出した杭頭のコンクリートの側面から内側へ向かう第1の孔に挿入した孔拡張手段を用いて前記コンクリートを上下に分断した後、前記コンクリートの頂面から下方に向かう第2の孔に挿入した孔拡張手段を用いて前記コンクリートを横方向に分断したコンクリート片を破砕するために用いる破砕装置であって、
    前記第2の孔に挿入可能な柱部と、
    刃先を前記柱部側へ回転可能な、前記コンクリート片を破砕するための破砕部と、
    を有することを特徴とする破砕装置。
  8. 前記破砕部は、前記柱部に沿って上下移動可能であることを特徴とする請求項7記載の破砕装置。
  9. 前記破砕部は、前記柱部を中心として回転可能であることを特徴とする請求項7または請求項8に記載の破砕装置。
  10. 前記破砕部は前記柱部を通した筒状の取付部に取付けられ、
    前記取付部に設けられたネジ孔にネジを締め付けて、前記柱部の側面を前記ネジの先端部で押さえることにより、前記取付部を前記柱部に固定可能であることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれかに記載の破砕装置。
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