JP2015037307A - 無線通信装置及び送信タイミング調整プログラム - Google Patents

無線通信装置及び送信タイミング調整プログラム Download PDF

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康宏 村上
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康顕 竹内
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隆 谷井
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Abstract

【課題】規格に沿った送信タイミングを効率的に実現すること。【解決手段】無線通信装置は、送信経路及び受信経路を備える半導体集積回路と、半導体集積回路のファームウェアが更新されたか否かを判定する判定部と、ファームウェアが更新されたと判定された場合に、所定のテストデータを半導体集積回路の送信経路へ入力する入力部と、入力部によって入力されたテストデータが半導体集積回路の受信経路から戻ってくるまでの時間を測定する測定部と、測定部によって測定された時間とあらかじめ記憶された基準時間とを比較し、比較結果に基づいて信号の遅延時間を調整するプロセッサとを有し、半導体集積回路は、送信経路及び受信経路を接続するバイパス経路であって、入力部によって送信経路に入力されたテストデータを、周波数が無線周波数に変換される前段で受信経路へ折り返すバイパス経路を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、無線通信装置及び送信タイミング調整プログラムに関する。
無線通信システムに関する標準化団体である3GPP(Third Generation Partnership Project)の規格では、例えば携帯電話機などの無線端末装置がアンテナから信号を送信するタイミングが規定されている。具体的には、無線端末装置がアンテナにおいて信号を受信してから、1024チップに相当する266.7μs(マイクロ秒)後に、アンテナから信号を送信するように規定されている。
一般に、無線端末装置には、無線周波数(Radio Frequency:以下「RF」と略記する)とベースバンド(Base-Band)の間の周波数変換を担う第1のLSI(Large Scale Integration)とベースバンドでの処理を担う第2のLSIとが設けられる。したがって、無線端末装置の送信タイミングを規格に沿ったものとするためには、これらの2つのLSIにおける処理の合計時間が上述した266.7μsとなるように調整される。具体的には、図8に示すように、第1のLSIが受信信号のRF受信処理を行う時間と、第2のLSIが受信信号の復調及び送信データの変調を行う時間と、第1のLSIが送信データのRF送信処理を行う時間との合計が266.7μsとなるように調整される。
なお、近年では、周波数変換を担う第1のLSIにもCPU(Central Processing Unit)又はMPU(Micro Processing Unit)などのプロセッサが搭載されることがある。このため、第1のLSIにおけるRF受信処理及びRF送信処理には、ハードウェアによる処理(以下「HW処理」という)とファームウェアによる処理(以下「FW処理」という)とが含まれる。
送信タイミングの調整は、無線端末装置が市場に出荷される前に、測定器をアンテナに接続し、信号を受信してから送信するまでの時間を測定することなどにより行われる。すなわち、無線端末装置のアンテナに測定器が接続されて測定器から信号が入力され、その後、信号がアンテナから出力されるまでの時間が測定される。そして、測定された時間が規格で規定された時間と異なっている場合には、無線端末装置内部に配置されるFIFO(First In First Out)などのバッファにおけるデータの滞留時間が変更される。この結果、無線端末装置が信号を受信してから送信するまでの時間が変更され、3GPPの規定通りに送信タイミングを調整することができる。
また、無線端末装置に測定器などを接続することなく、無線端末装置自身が測定用のデータを生成してデータの送信経路及び受信経路を通過させ、信号の受信から送信までに要する時間を測定することにより、送信タイミングを調整することなども検討されている。
特表平3−503352号公報 特開2007−282143号公報
上述したように、近年では、無線端末装置に実装されて周波数変換を担うLSIにもプロセッサが搭載され、FW処理が実行されることがある。そして、FW処理に用いられるファームウェアは、無線端末装置が市場に出荷された後に、例えばバージョンアップなどによって更新されることがある。このため、LSIにおいてFW処理に費やされる時間が変動することがあり、規格で規定された送信タイミングを遵守することが困難になるという問題がある。すなわち、無線端末装置の市場出荷前に測定器などが用いられて送信タイミングが調整されても、市場出荷後に無線端末装置内での処理時間が変動すると、市場出荷前とは送信タイミングがずれてしまう可能性がある。
また、市場出荷前の送信タイミングを維持するためには、ファームウェアの機能を制限することによりFW処理時間の変動を回避することが考えられるが、この場合には、無線端末装置の性能向上に一定の限界が生じるという問題がある。
このように、無線端末装置の市場出荷前に測定器などを用いて送信タイミングを調整する方法では、無線端末装置の性能を向上させつつ規格に沿った送信タイミングを実現するのが困難である。
一方、無線端末装置自身が測定用のデータを生成して送信タイミングを調整する方法によれば、無線端末装置が市場に出荷された後も送信タイミングを調整することが可能である。しかしながら、測定用データに送信経路及び受信経路を通過させるためには、送信周波数に周波数変換された測定用データを受信周波数に周波数変換する回路などが新規に無線端末装置に設けられる。そして、このような周波数変換回路は、通常の無線通信に用いられることはないため、コストの面などで非効率的であるという問題がある。また、送信経路と受信経路を接続して測定用データを通過させる装置構成であることから、通常の無線通信中には、送信波が受信経路に漏れ込むなどの要因により、受信品質が劣化することも考えられる。
開示の技術は、かかる点に鑑みてなされたものであって、規格に沿った送信タイミングを効率的に実現することができる無線通信装置及び送信タイミング調整プログラムを提供することを目的とする。
本願が開示する無線通信装置は、1つの態様において、信号の周波数をベースバンドから無線周波数へ変換する送信経路と、信号の周波数を無線周波数からベースバンドへ変換する受信経路とを備える半導体集積回路と、前記半導体集積回路における処理に用いられるファームウェアが更新されたか否かを判定する判定部と、前記ファームウェアが更新されたと判定された場合に、所定のテストデータを前記半導体集積回路の前記送信経路へ入力する入力部と、前記入力部によって入力されたテストデータが前記半導体集積回路の前記受信経路から戻ってくるまでの時間を測定する測定部と、前記測定部によって測定された時間とあらかじめ記憶された基準時間とを比較し、比較結果に基づいて信号の遅延時間を調整するプロセッサとを有し、前記半導体集積回路は、前記送信経路及び前記受信経路を接続するバイパス経路であって、前記入力部によって前記送信経路に入力されたテストデータを、周波数が無線周波数に変換される前段で前記受信経路へ折り返すバイパス経路を有する。
本願が開示する無線通信装置及び送信タイミング調整プログラムの1つの態様によれば、規格に沿った送信タイミングを効率的に実現することができるという効果を奏する。
図1は、一実施の形態に係る無線端末装置の構成を示すブロック図である。 図2は、一実施の形態に係るLSIの内部構成を示すブロック図である。 図3は、一実施の形態に係る市場出荷前の処理を示すフロー図である。 図4は、一実施の形態に係る無線端末装置の動作を示すフロー図である。 図5は、一実施の形態に係る送信タイミング調整の具体例を示す図である。 図6は、一実施の形態に係る送信タイミング調整の他の具体例を示す図である。 図7は、一実施の形態に係る送信タイミング調整のさらに他の具体例を示す図である。 図8は、無線端末装置による送信タイミングを説明する図である。
以下、本願が開示する無線通信装置及び送信タイミング調整プログラムの一実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、以下においては、無線通信装置の一例として、携帯電話機に代表される無線端末装置について説明するが、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
図1は、一実施の形態に係る無線端末装置100の構成を示すブロック図である。図1に示す無線端末装置100は、ベースバンドLSI(以下「BB LSI」と略記する)110、無線周波数LSI(以下「RF LSI」と略記する)120、共用器130及び不揮発メモリ140を有する。さらに、無線端末装置100は、アプリケーションプロセッサ(以下「APプロセッサ」と略記する)150及びディスプレイ160を有する。また、無線通信装置100のアンテナには、測定器などを接続可能なコネクタ100aが設けられている。
BB LSI110は、ベースバンドの信号に対する処理を行う半導体集積回路である。具体的には、BB LSI110は、送信データの符号化及び変調などを行い、RF LSI120へ出力する。また、BB LSI110は、RF LSI120から出力される受信信号の復調及び復号化などを行い、受信データを得る。さらに、BB LSI110は、RF LSI120によって用いられるファームウェアのバージョンが変更されたか否かを監視し、ファームウェアのバージョンが変更された場合には、テストデータをRF LSI120へ出力する。そして、BB LSI110は、RF LSI120からテストデータが戻ってくるまでの時間を測定し、測定結果をRF LSI120へ通知する。
RF LSI120は、無線周波数(RF)とベースバンドの間の周波数変換を行う半導体集積回路である。具体的には、RF LSI120は、BB LSI110から出力された送信データをDA(Digital/Analogue)変換した上で、無線周波数にアップコンバートするRF送信処理を実行する。また、RF LSI120は、アンテナを介して受信された受信信号の周波数をベースバンドにダウンコンバートした上で、AD(Analogue/Digital)変換するRF受信処理を実行する。RF LSI120は、これらのRF送信処理及びRF受信処理の過程で、ハードウェアによるHW処理とファームウェアによるFW処理を実行する。
また、RF LSI120は、BB LSI110から入力されアンテナへ向かう信号が通過する送信経路とアンテナによって受信されBB LSI110へ向かう信号が通過する受信経路とを接続するバイパス経路を有している。具体的には、RF LSI120は、送信経路において周波数変換前の信号が通過する部分と、受信経路において周波数変換後の信号が通過する部分とを接続するバイパス経路を有する。すなわち、RF LSI120においては、送信経路及び受信経路においてベースバンドの信号が通過する部分同士が接続されている。そして、RF LSI120は、BB LSI110からテストデータが入力されると、テストデータを周波数変換することなく、ベースバンドのまま送信経路、バイパス経路及び受信経路を通過させ、BB LSI110へ出力する。なお、BB LSI110及びRF LSI120の内部構成については、後に詳述する。
共用器130は、アンテナに接続されており、RF LSI120から入力される送信データをアンテナから送信する一方、アンテナによって受信された受信信号をRF LSI120へ出力する。また、共用器130は、アンテナから送信される無線周波数の送信データが通過する経路と、アンテナによって受信された無線周波数の受信信号が通過する経路とを電気的に分離する。
不揮発メモリ140は、例えばフラッシュメモリなどの不揮発性の記憶装置である。不揮発メモリ140は、無線端末装置100が市場に出荷される前に調整された適切な送信タイミングに対応する基準時間を記憶する。すなわち、不揮発メモリ140は、無線端末装置100の送信タイミングが規格で規定された通りに調整されている状態で、テストデータが送信経路、バイパス経路及び受信経路を通過するのに要する基準時間を記憶する。また、不揮発メモリ140は、例えばRF LSI120によって用いられるファームウェアがダウンロードされた場合に、このファームウェアのデータを記憶するようにしても良い。
APプロセッサ150は、アプリケーションの処理を実行して得られたユーザデータをBB LSI110へ出力したり、BB LSI110から出力される受信データを用いてアプリケーションの処理を実行したりする。また、APプロセッサ150は、アプリケーションの処理を実行した結果、情報の表示が必要な場合には、表示情報を生成してディスプレイ160へ出力する。
ディスプレイ160は、例えば液晶パネルなどを備え情報を表示することが可能なデバイスであり、APプロセッサ150から出力される表示情報を表示する。
図2は、BB LSI110及びRF LSI120の内部構成を示すブロック図である。図2に示すBB LSI110は、変復調部111、測定制御部112、テストデータ生成部113、送信データ選択部114及び時間測定部115を有する。また、図2に示すRF LSI120は、信号の送信経路にFIFO(First In First Out)121、ベースバンド処理部(以下「BB処理部」と略記する)122及び周波数変換部123を有する。そして、図2に示すRF LSI120は、信号の受信経路に周波数変換部124、スイッチ125、BB処理部126及びFIFO127を有する。さらに、RF LSI120は、プロセッサ128及びメモリ129を有する。
変復調部111は、APプロセッサ150から出力されるユーザデータなどを符号化及び変調し、送信データ選択部114へ出力する。また、変復調部111は、RF LSI120から出力される受信信号に対して復調及び復号化を実行する。変復調部111が受信信号を復調及び復号化して得られる受信データには、例えば無線端末装置100の通信相手との同期確立用のデータや、RF LSI120において用いられるファームウェアの更新用データなどが含まれる。
測定制御部112は、無線端末装置100の起動時などに、RF LSI120において用いられるファームウェアが更新されたか否かを監視し、更新された場合には、ファームウェアのバージョンが変更されたか否かを判定する。そして、測定制御部112は、ファームウェアのバージョンが変更された場合に、不揮発メモリ140に記憶された基準時間を読み出し、RF LSI120のメモリ129に格納する。すなわち、測定制御部112は、送信タイミングが規格通りに調整されている状態でテストデータが送信経路、バイパス経路及び受信経路を通過するのに要する基準時間を読み出して、RF LSI120のメモリ129に格納する。
また、測定制御部112は、ファームウェアのバージョンが変更された場合に、テストデータ生成部113に対してテストデータの生成を指示するとともに、送信データ選択部114に対してテストデータを送信データとして選択するように指示する。さらに、測定制御部112は、テストデータを用いた時間の測定結果が時間測定部115から通知されると、この測定結果をRF LSI120のメモリ129に格納する。
テストデータ生成部113は、テストデータの生成を測定制御部112から指示されると、所定のパターンのテストデータを生成し、送信データ選択部114へ出力する。
送信データ選択部114は、変復調部111から出力されるユーザデータとテストデータ生成部113から出力されるテストデータとのいずれか一方を選択し、送信データとしてRF LSI120へ出力する。具体的には、送信データ選択部114は、テストデータを送信データとして選択するように測定制御部112から指示された場合にテストデータを選択し、通常の通信中などの場合にユーザデータを選択する。また、送信データ選択部114は、テストデータを選択してRF LSI120へ出力する際に、時間測定部115に対して時間測定の開始を指示する。
時間測定部115は、時間測定の開始を送信データ選択部114から指示されると、時間測定を開始し、RF LSI120から戻ってくるテストデータを待機する。そして、時間測定部115は、RF LSI120からテストデータが戻ってきたことを検知すると、時間測定を終了して測定された時間を測定制御部112へ通知する。すなわち、時間測定部115は、テストデータが送信経路、バイパス経路及び受信経路を通過するのに要した時間を測定し、測定結果を測定制御部112へ通知する。
一方、RF LSI120のFIFO121は、BB LSI110から出力される送信データが入力されると、プロセッサ128によって設定された滞留時間だけ格納する先入れ先出し方式のバッファである。FIFO121は、データが書き込まれてから読み出されるまでの滞留時間を調整することにより、無線端末装置100から送信される信号の遅延時間を調整する。
BB処理部122は、FIFO121から出力された送信データに対してDA変換などの送信処理を施して、得られたベースバンドの送信データを周波数変換部123へ出力する。このとき、BB処理部122は、ハードウェアを用いたHW処理とファームウェアを用いたFW処理との双方の処理を実行する。
周波数変換部123は、BB処理部122から出力された送信データの周波数をベースバンドから無線送信周波数にアップコンバートし、共用器130へ出力する。
周波数変換部124は、共用器130から出力された受信信号の周波数を無線受信周波数からベースバンドにダウンコンバートする。
スイッチ125は、プロセッサ128の指示に応じて経路を切り替え、周波数変換部124から出力される受信信号、又はBB処理部122から出力されるベースバンドの送信データをBB処理部126へ出力する。具体的には、スイッチ125は、無線端末装置100が通常の通信を行っている際には、周波数変換部124から出力される受信信号をBB処理部126へ出力する。一方、スイッチ125は、送信データとしてテストデータがBB処理部122から出力される際には、BB処理部122から出力されるベースバンドの送信データをBB処理部126へ出力する。
したがって、スイッチ125は、ベースバンドのままのテストデータにバイパス経路を通過させることにより、テストデータを送信経路から受信経路へバイパスさせ、BB LSI110へ戻す経路を形成する。このように、スイッチ125が周波数変換部123によってアップコンバートされる前のベースバンドのテストデータを受信経路へバイパスさせるため、テストデータについて周波数変換を行う必要がない。また、スイッチ125によって形成されるバイパス経路が、送受信で共通のベースバンドのままテストデータを折り返す装置構成であるため、送信波が受信経路へ漏れ込むことを抑制することができる。結果として、無線端末装置100の受信品質の劣化を防止することができる。
BB処理部126は、スイッチ125から出力された受信信号又はテストデータに対してAD変換などの受信処理を施して、得られたベースバンドのデータをFIFO127へ出力する。このとき、BB処理部126は、ハードウェアを用いたHW処理とファームウェアを用いたFW処理との双方の処理を実行する。
FIFO127は、BB処理部126から出力されるベースバンドのデータを一時的に格納する先入れ先出し方式のバッファである。FIFO127は、データが格納された後、あらかじめ設定された滞留時間が経過すると、このデータをBB LSI110へ出力する。
プロセッサ128は、BB LSI110から送信データとしてテストデータが出力される際、スイッチ125に対して、送信経路と受信経路の間のバイパス経路を形成するように指示する。すなわち、プロセッサ128は、BB LSI110の送信データ選択部114によってテストデータが選択されて出力される場合、BB処理部122とBB処理部126を接続するバイパス経路を形成するように、スイッチ125に指示する。
また、プロセッサ128は、メモリ129に記憶された基準時間とテストデータを用いて測定された時間とを比較し、両者が異なっている場合には、その差分に応じてFIFO121における送信データの滞留時間を調整する。具体的には、プロセッサ128は、基準時間よりもテストデータを用いた測定時間が大きい場合には、その差分だけFIFO121における滞留時間を短くする。また、プロセッサ128は、基準時間よりもテストデータを用いた測定時間が小さい場合には、その差分だけFIFO121における滞留時間を長くする。
メモリ129は、プロセッサ128が使用するデータなどを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)などの記憶媒体である。メモリ129は、BB LSI110の測定制御部112によって得られる基準時間やテストデータを用いた測定時間などを一時的に記憶する。
次いで、上記のように構成された無線端末装置100の動作について説明する。図3は、本実施の形態において無線端末装置100が市場に出荷される前の処理を示すフロー図である。本実施の形態においては、無線端末装置100が市場に出荷される前に、測定器などが用いられることにより、例えば手動で送信タイミングが最適に調整される。そして、送信タイミングが最適に調整された状態でテストデータを用いた時間測定が行われ、このときの測定結果が基準時間として記憶される。
具体的には、無線端末装置100のアンテナに設けられたコネクタ100aに測定器が接続される(ステップS101)。そして、受信信号に相当する所定の信号が測定器から無線端末装置100へ入力された後、送信信号がコネクタ100aに到達するまでの時間が測定器によって測定される。測定器による測定時間は、無線端末装置100が信号を受信してから送信するまでの時間に対応するため、この測定時間に基づいて無線端末装置100の送信タイミングが規格に沿ったものであるか否かが判断される(ステップS102)。
この判断の結果、送信タイミングが規格に沿ったものでない場合には(ステップS102No)、例えばFIFO121又はFIFO127におけるデータの滞留時間の調整などにより、無線端末装置100の送信タイミングが調整される(ステップS107)。そして、再度、測定器による送信タイミングの測定が行われ、送信タイミングが規格に沿った最適なものになるまで、送信タイミングが調整される。
そして、送信タイミングが規格に沿ったものになった場合には(ステップS102Yes)、所定の操作などが行われることにより、測定制御部112からテストデータ生成部113に対してテストデータを生成するように指示される。この指示を受け、テストデータ生成部113によってテストデータが生成され(ステップS103)、送信データ選択部114経由でRF LSI120へ出力される。このとき、送信データ選択部114からテストデータが出力されるのと同時に、時間測定部115によって時間測定が開始される。
また、テストデータが生成されて時間測定が行われる際には、プロセッサ128によってスイッチ125が切り替えられ(ステップS104)、RF LSI120の送信経路と受信経路がバイパス経路によって接続される。すなわち、スイッチ125が切り替えられることにより、送信経路上のBB処理部122と受信経路上のBB処理部126とが接続される。
そして、送信データ選択部114から出力されたテストデータは、FIFO121及びBB処理部122を有する送信経路と、スイッチ125の切り替えによって形成されるバイパス経路と、BB処理部126及びFIFO127を有する受信経路とを通過する。このような経路をテストデータが通過する時間は、BB LSI110の時間測定部115によって測定される(ステップS105)。上述したように、この時点では、FIFO121及びFIFO127におけるデータの滞留時間が調整され、無線端末装置100の送信タイミングが規格に沿ったものとなっているため、時間測定部115によって測定される時間は、最適な送信タイミングに対応する時間である。そこで、時間測定部115によって測定された時間は、測定制御部112によって、基準時間として不揮発メモリ140に記憶される(ステップS106)。
このように、本実施の形態においては、無線端末装置100が市場に出荷される前に、送信タイミングが規格に沿った最適なものに調整された状態で、テストデータが送信経路、バイパス経路及び受信経路を通過する時間を基準時間として記憶しておく。このため、無線端末装置100が市場に出荷された後に、FW処理の処理時間等が変動した場合でも、テストデータを用いた測定時間と基準時間の比較により、送信タイミングを調整することが可能となる。
次に、本実施の形態において無線端末装置100が市場に出荷された後の処理について説明する。図4は、本実施の形態に係る無線端末装置100の動作を示すフロー図である。
無線端末装置100が市場に出荷された後、RF LSI120のBB処理部122又はBB処理部126におけるFW処理に用いられるファームウェアが更新されることがある。このような場合、ファームウェアのデータは、無線通信によって無線端末装置100にダウンロードされ(ステップS201)、不揮発メモリ140に記憶される。そして、ファームウェアのデータは、無線端末装置100の起動時にメモリ129に展開され、ファームウェアが更新される。この結果、BB処理部122又はBB処理部126のFW処理に要する処理時間が変動し、無線端末装置100の送信タイミングが変更されることがある。すなわち、市場出荷前に規格に沿って最適に調整されていた無線端末装置100の送信タイミングが変更され、規格で規定された送信タイミングとは異なってしまうことがある。
そこで、本実施の形態に係る無線端末装置100は、テストデータを用いた時間測定により、送信タイミングを調整する。具体的には、無線端末装置100の電源起動時などに、測定制御部112によって、ファームウェアのデータが参照され、ファームウェアのバージョンが変更されたか否かが判定される(ステップS202)。この判定の結果、ファームウェアのバージョンが変更されていなければ(ステップS202No)、ファームウェアの更新による送信タイミングの変動はないため、送信タイミングを調整することなく処理を完了する。
一方、ファームウェアのバージョンが変更されていれば(ステップS202Yes)、測定制御部112によって、不揮発メモリ140から基準時間が読み出され(ステップS203)、メモリ129に格納される。また、測定制御部112から指示が出されることにより、テストデータ生成部113によってテストデータが生成され(ステップS204)、送信データ選択部114によってテストデータが送信データとして選択される。
これらの処理と同時に、RF LSI120においては、プロセッサ128によってスイッチ125が切り替えられることにより(ステップS205)、送信経路、バイパス経路及び受信経路が接続される。すなわち、スイッチ125が切り替えられることにより、送信経路上のBB処理部122と受信経路上のBB処理部126とがバイパス経路を介して接続される。
そして、送信データ選択部114からテストデータが出力されると同時に、時間測定部115による時間測定が開始され、テストデータが送信経路、バイパス経路及び受信経路を通過してBB LSI110へ戻るまでの時間が測定される(ステップS206)。このとき、バイパス経路が送信経路の周波数変換部123より前の部分と受信経路の周波数変換部124より後の部分とを接続するため、テストデータは、ベースバンドのまま折り返される。すなわち、送信経路上のBB処理部122の出力位置と受信経路上のBB処理部126の入力位置とがバイパス経路によって接続されるため、テストデータに関する周波数変換は不要である。したがって、テストデータを用いた時間測定のために、専用の周波数変換回路などの新たな構成を追加する必要がなく、装置規模の増大を抑制することができる。
時間測定部115による測定結果は、測定制御部112へ通知され、測定制御部112によってメモリ129に格納される。テストデータは、無線端末装置100の市場出荷前に基準時間が測定された際と同様の経路を通過するため、この測定結果と基準時間を比較することにより、ファームウェアの更新前後における送信タイミングの変更の有無が判定可能である。そこで、プロセッサ128によって、メモリ129から基準時間とテストデータを用いた測定結果とが読み出され、両者が比較されることにより、BB処理部122又はBB処理部126におけるFW処理時間が変動したか否かが判定される(ステップS207)。この判定の結果、FW処理時間が変動していなければ(ステップS207No)、ファームウェアの更新による送信タイミングの変動はないため、送信タイミングを調整することなく処理を完了する。
一方、FW処理時間が変動していれば(ステップS207Yes)、プロセッサ128によって、基準時間とテストデータを用いた測定結果との差分が算出されることにより、ファームウェアの更新による送信タイミングのずれが算出される(ステップS208)。そして、プロセッサ128によって、送信タイミングのずれの分だけ、FIFO121又はFIFO127におけるデータの滞留時間を変更するように調整される(ステップS209)。具体的には、テストデータを用いた測定結果が基準時間よりも大きければ、両者の差分だけFIFO121又はFIFO127におけるデータの滞留時間が短縮される。反対に、テストデータを用いた測定結果が基準時間よりも小さければ、両者の差分だけFIFO121又はFIFO127におけるデータの滞留時間が延長される。
この結果、RF LSI120におけるファームウェアが更新されて処理時間が変動しても、FIFO121又はFIFO127による信号の遅延時間が調整され、信号がRF
LSI120を通過する合計時間はファームウェア更新前と同等になる。すなわち、ファームウェアが更新されても、無線端末装置100の送信タイミングが維持されるように調整される。そして、このように送信タイミングを調整するために、本実施の形態においては、ベースバンドのままRF LSI120内でテストデータを折り返す構成としている。このため、テストデータ専用の周波数変換回路などの新たな構成が不要であるとともに、通常運用時、無線送信周波数にアップコンバートされた送信波が受信経路に漏れ込むことがなく、受信品質の劣化が発生することがない。したがって、無線端末装置100が市場に出荷された後も、規格に沿った送信タイミングを効率的に実現することができる。
なお、送信タイミングを調整するためには、FIFO121又はFIFO127におけるデータの滞留時間が変更されるが、この変更の方法には様々なものがある。そこで、以下においては、送信タイミングの調整方法について、具体的に例を挙げて説明する。
図5は、本実施の形態に係る送信タイミング調整の第1の具体例を示す図である。図5において、上段はファームウェア更新前のRF LSI120及びBB LSI110における処理時間を示し、下段はファームウェア更新後のRF LSI120及びBB LSI110における処理時間を示している。
3GPPの規格においては、無線端末装置100が信号を受信してから送信するまでの時間が1024チップに相当する266.7μsに規定されている。したがって、市場出荷前に送信タイミングが適切に調整された状態では、RF LSI120におけるRF受信処理と、BB LSI110における復調処理及び変調処理と、RF LSI120におけるRF送信処理との合計時間が266.7μsとなっている。
ここで、RF受信処理の時間には、BB処理部126におけるHW処理及びFW処理の時間とFIFO127にデータが格納される時間とが含まれる。図5においては、「受信FW」がハイである時間がBB処理部126におけるFW処理の時間を示し、「受信FIFO」がハイである時間がFIFO127にデータが格納される時間を示している。
また、RF送信処理の時間には、FIFO121にデータが格納される時間とBB処理部122におけるHW処理及びFW処理の時間とが含まれる。図5においては、「送信FIFO」がハイである時間がFIFO121にデータが格納される時間を示し、「送信FW」がハイである時間がBB処理部122におけるFW処理の時間を示している。
ここで、無線端末装置100の送信タイミングが図5の上段に示す状態に調整され市場に出荷された後、BB処理部126におけるファームウェアが更新され、FW処理時間が長くなった場合を考える。すなわち、受信経路上のBB処理部126におけるFW処理時間が長くなり、図5の下段に示すように「受信FW」がハイである時間がT1だけ長くなった場合を考える。
この場合、上述したテストデータを用いた時間の測定結果と基準時間との比較により、プロセッサ128によって、送信タイミングのずれがT1であると算出される。そこで、プロセッサ128によって、送信経路上のFIFO121におけるデータの滞留時間がT1だけ短縮される。この結果、ファームウェアの更新後は、図5の下段に示すように、RF受信処理の時間がT1だけ延長されるものの、RF送信処理の時間がT1だけ短縮される。したがって、RF受信処理、変復調処理及びRF送信処理の合計時間は、ファームウェアの更新後も266.7μsで変化せず、3GPPの規格に規定された送信タイミングを遵守することができる。
図6は、本実施の形態に係る送信タイミング調整の第2の具体例を示す図である。図6において、上段はファームウェア更新前のRF LSI120及びBB LSI110における処理時間を示し、下段はファームウェア更新後のRF LSI120及びBB LSI110における処理時間を示している。図6においても図5と同様に、「受信FW」がハイである時間がBB処理部126におけるFW処理の時間を示し、「受信FIFO」がハイである時間がFIFO127にデータが格納される時間を示している。また、「送信FIFO」がハイである時間がFIFO121にデータが格納される時間を示し、「送信FW」がハイである時間がBB処理部122におけるFW処理の時間を示している。
ここで、無線端末装置100の送信タイミングが図6の上段に示す状態に調整され市場に出荷された後、BB処理部126におけるファームウェアが更新され、FW処理時間が長くなった場合を考える。すなわち、受信経路上のBB処理部126におけるFW処理時間が長くなり、図6の下段に示すように「受信FW」がハイである時間がT2だけ長くなった場合を考える。
この場合、上述したテストデータを用いた時間の測定結果と基準時間との比較により、プロセッサ128によって、送信タイミングのずれがT2であると算出される。そこで、プロセッサ128によって、受信経路上のFIFO127におけるデータの滞留時間がT2だけ短縮される。この結果、ファームウェアの更新後は、図6の下段に示すように、RF受信処理において、FW処理の時間が延長され、FIFOにおけるデータの滞留時間が短縮されるものの、全体の時間は変化しない。したがって、RF受信処理、変復調処理及びRF送信処理の合計時間は、ファームウェアの更新後も266.7μsで変化せず、3GPPの規格に規定された送信タイミングを遵守することができる。
図7は、本実施の形態に係る送信タイミング調整の第3の具体例を示す図である。図7において、上段はファームウェア更新前のRF LSI120及びBB LSI110における処理時間を示し、下段はファームウェア更新後のRF LSI120及びBB LSI110における処理時間を示している。図7においても図5と同様に、「受信FW」がハイである時間がBB処理部126におけるFW処理の時間を示し、「受信FIFO」がハイである時間がFIFO127にデータが格納される時間を示している。また、「送信FIFO」がハイである時間がFIFO121にデータが格納される時間を示し、「送信FW」がハイである時間がBB処理部122におけるFW処理の時間を示している。
ここで、無線端末装置100の送信タイミングが図7の上段に示す状態に調整され市場に出荷された後、BB処理部122におけるファームウェアが更新され、FW処理時間が長くなった場合を考える。すなわち、送信経路上のBB処理部122におけるFW処理時間が長くなり、図7の下段に示すように「送信FW」がハイである時間がT3だけ長くなった場合を考える。
この場合、上述したテストデータを用いた時間の測定結果と基準時間との比較により、プロセッサ128によって、送信タイミングのずれがT3であると算出される。そこで、プロセッサ128によって、送信経路上のFIFO121におけるデータの滞留時間がT3だけ短縮される。この結果、ファームウェアの更新後は、図7の下段に示すように、RF送信処理において、FW処理の時間が延長され、FIFOにおけるデータの滞留時間が短縮されるものの、全体の時間は変化しない。したがって、RF受信処理、変復調処理及びRF送信処理の合計時間は、ファームウェアの更新後も266.7μsで変化せず、3GPPの規格に規定された送信タイミングを遵守することができる。
このように、ファームウェアの更新によりFW処理時間が変動した場合、送信経路上のFIFO121又は受信経路上のFIFO127におけるデータの滞留時間を調整することにより、ファームウェア更新前の送信タイミングを維持することができる。なお、FIFO121及びFIFO127の一方のみにおけるデータの滞留時間を変更するのではなく、双方におけるデータの滞留時間を変更することにより、送信タイミングを維持することも当然可能である。また、FIFO121又はFIFO127ではなく、BB LSI110に設けられる図示しないバッファにおけるデータの滞留時間を変更することにより、送信タイミングを調整することも可能である。
以上のように、本実施の形態によれば、送信経路及び受信経路のベースバンドの信号が通過する部分をバイパス経路によって接続し、ファームウェアが更新されると、テストデータが送信経路、バイパス経路及び受信経路を通過するのに要した時間を測定する。そして、測定結果とあらかじめ記憶された基準時間とを比較することにより、ファームウェア更新による送信タイミングのずれを算出し、算出されたずれの分だけFIFOにおけるデータの滞留時間を変更する。このため、無線端末装置にテストデータ専用の周波数変換回路などが不要となり、装置規模の増大を抑制しつつ、送信タイミングを調整することができる。換言すれば、無線端末装置の規格に沿った送信タイミングを効率的に実現することができる。
なお、上記一実施の形態においては、RF LSI120に搭載されるプロセッサ128がFIFO121におけるデータの滞留時間を設定したり、スイッチ125の切り替えを指示したりするものとした。しかしながら、これらの設定や指示は、必ずしもプロセッサ128が実行しなくても良く、例えばBB LSI110の測定制御部112や図示しない他のプロセッサなどが実行しても良い。
また、上記一実施の形態においては、スイッチ125が受信経路上に設けられるものとしたが、スイッチは、送信経路上に設けられても良い。この場合、送信経路上のスイッチは、無線端末装置100が通常の通信を行っている際には、BB処理部122から出力される送信データを周波数変換部123へ出力する。そして、このスイッチは、送信データとしてテストデータがBB処理部122から出力される際には、BB処理部122から出力されるベースバンドの送信データを受信経路のBB処理部126へ出力する。
さらに、上記一実施の形態において説明した無線端末装置100の動作をコンピュータが実行可能なプログラムとして記述することも可能である。この場合、このプログラムをコンピュータが読み取り可能な記録媒体に格納し、コンピュータに導入することも可能である。コンピュータが読み取り可能な記録媒体としては、例えばCD−ROM、DVDディスク、USBメモリなどの可搬型記録媒体や、例えばフラッシュメモリなどの半導体メモリが挙げられる。
110 ベースバンドLSI
111 変復調部
112 測定制御部
113 テストデータ生成部
114 送信データ選択部
115 時間測定部
120 無線周波数LSI
121、127 FIFO
122、126 ベースバンド処理部
123、124 周波数変換部
125 スイッチ
128 プロセッサ
129 メモリ
130 共用器
140 不揮発メモリ
150 アプリケーションプロセッサ
160 ディスプレイ

Claims (8)

  1. 信号の周波数をベースバンドから無線周波数へ変換する送信経路と、信号の周波数を無線周波数からベースバンドへ変換する受信経路とを備える半導体集積回路と、
    前記半導体集積回路における処理に用いられるファームウェアが更新されたか否かを判定する判定部と、
    前記ファームウェアが更新されたと判定された場合に、所定のテストデータを前記半導体集積回路の前記送信経路へ入力する入力部と、
    前記入力部によって入力されたテストデータが前記半導体集積回路の前記受信経路から戻ってくるまでの時間を測定する測定部と、
    前記測定部によって測定された時間とあらかじめ記憶された基準時間とを比較し、比較結果に基づいて信号の遅延時間を調整するプロセッサとを有し、
    前記半導体集積回路は、
    前記送信経路及び前記受信経路を接続するバイパス経路であって、前記入力部によって前記送信経路に入力されたテストデータを、周波数が無線周波数に変換される前段で前記受信経路へ折り返すバイパス経路を有する
    ことを特徴とする無線通信装置。
  2. 前記入力部は、
    前記受信経路を通過する信号が受信されるタイミングと前記送信経路を通過する信号が送信されるタイミングとの関係が所定の規格を満たすときにテストデータを前記半導体集積回路へ入力し、
    前記測定部は、
    前記規格を満たすときに測定した時間を記憶部に記憶させ、
    前記プロセッサは、
    前記記憶部に記憶された時間を前記基準時間として用いる
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  3. アンテナをさらに有し、
    前記半導体集積回路は、
    前記バイパス経路と前記受信経路を接続するか、又は前記アンテナと前記受信経路を接続するかを切り替えるスイッチをさらに有する
    ことを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  4. 前記プロセッサは、
    前記測定部によって測定された時間と前記基準時間との比較結果に基づいて、前記送信経路に配置されたバッファにおける信号の滞留時間を調整することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  5. 前記プロセッサは、
    前記測定部によって測定された時間と前記基準時間との比較結果に基づいて、前記受信経路に配置されたバッファにおける信号の滞留時間を調整することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  6. 前記プロセッサは、
    前記測定部によって測定された時間と前記基準時間との差分だけ、信号の遅延時間を変更することを特徴とする請求項1記載の無線通信装置。
  7. 他の半導体集積回路から入力された信号をアンテナへ出力する送信経路と、
    前記送信経路上に配置され、前記送信経路を通過する信号の周波数をベースバンドから無線周波数へ変換する第1の周波数変換部と、
    前記アンテナから入力された信号を前記他の半導体集積回路へ出力する受信経路と、
    前記受信経路上に配置され、前記受信経路を通過する信号の周波数を無線周波数からベースバンドへ変換する第2の周波数変換部と、
    前記送信経路及び前記受信経路を接続するバイパス経路であって、前記他の半導体集積回路から前記送信経路に入力された所定のテストデータを、前記第1の周波数変換部の前段から前記第2の周波数変換部の後段へ折り返すバイパス経路と、
    前記テストデータが前記送信経路、前記バイパス経路及び前記受信経路を通過するのにかかった時間とあらかじめ記憶された基準時間とを比較し、比較結果に基づいて信号の遅延時間を調整するプロセッサと
    を有することを特徴とする半導体集積回路。
  8. コンピュータに、
    信号の周波数をベースバンドから無線周波数へ変換する送信経路と、信号の周波数を無線周波数からベースバンドへ変換する受信経路とを備える半導体集積回路における処理に用いられるファームウェアが更新されたか否かを判定し、
    前記ファームウェアが更新されたと判定された場合に、所定のテストデータを前記半導体集積回路の前記送信経路へ入力し、
    入力されたテストデータが、周波数が無線周波数に変換される前段で前記送信経路から前記受信経路へ折り返されることにより前記半導体集積回路の前記受信経路から戻ってくるまでの時間を測定し、
    測定された時間とあらかじめ記憶された基準時間とを比較し、比較結果に基づいて信号の遅延時間を調整する
    処理を実行させることを特徴とする送信タイミング調整プログラム。
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