JPWO2018070168A1 - 通信装置、および通信システム - Google Patents

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Abstract

本開示の通信装置は、アンテナ部と、アンテナ部を介して被通信装置からの受信データを受信する受信回路部と、アンテナ部を介して被通信装置に対して送信データを送信する送信回路部と、アンテナ部、受信回路部、および送信回路部の互いの電気的な接続関係を切り替える切替部と、受信回路部における信号遅延量を測定する測定部と、測定部において信号遅延量を測定する場合に、受信回路部と送信回路部とを電気的に接続するよう、切替部を制御する制御部とを備える。

Description

本開示は、人体を通信媒体とする通信に好適な通信装置、および通信システムに関する。
例えば人体を通信媒体とする電界通信技術を利用した通信システムが知られている。このような通信システムでは、例えば複数のタイムスロットを含むタイムセグメントごとに、被通信装置と通信装置との間で受信データと送信データとの送受信を行う。通信装置は、受信データを受信する受信回路部と、送信データを送信する送信回路部とを備える。
特開2004−357015号公報 特開2008−532350号公報
上記した通信システムでは、被通信装置と通信装置との間で互いにタイムスロットの同期を取る必要があり得る。例えば受信回路部の回路遅延によって、タイムスロットの同期にずれが生じ、送信データの送信タイミングに遅延が生じ得る。
受信回路部の回路遅延の影響を補正することが可能な通信装置、および通信システムを提供することが望ましい。
本開示の一実施の形態に係る通信装置は、アンテナ部と、アンテナ部を介して被通信装置からの受信データを受信する受信回路部と、アンテナ部を介して被通信装置に対して送信データを送信する送信回路部と、アンテナ部、受信回路部、および送信回路部の互いの電気的な接続関係を切り替える切替部と、受信回路部における信号遅延量を測定する測定部と、測定部において信号遅延量を測定する場合に、受信回路部と送信回路部とを電気的に接続するよう、切替部を制御する制御部とを備えるものである。
本開示の一実施の形態に係る通信システムは、第1の通信装置と、第1の通信装置との間で伝送データの伝送を行う第2の通信装置とを含み、第1の通信装置および第2の通信装置のうち、少なくとも一方は、アンテナ部と、アンテナ部を介して被通信装置となる第1の通信装置または第2の通信装置からの受信データを受信する受信回路部と、アンテナ部を介して被通信装置に対して送信データを送信する送信回路部と、アンテナ部、受信回路部、および送信回路部の互いの電気的な接続関係を切り替える切替部と、受信回路部における信号遅延量を測定する測定部と、測定部において信号遅延量を測定する場合に、受信回路部と送信回路部とを電気的に接続するよう、切替部を制御する制御部とを備えるものである。
本開示の一実施の形態に係る通信装置、または通信システムでは、切替部によって、アンテナ部、受信回路部、および送信回路部の互いの電気的な接続関係が切り替えられる。測定部によって、受信回路部における信号遅延量が測定される。測定部において信号遅延量を測定する場合には、受信回路部と送信回路部とが電気的に接続されるよう、切替部が制御される。
本開示の一実施の形態に係る通信装置、または通信システムによれば、受信回路部と送信回路部とを電気的に接続可能とし、受信回路部における信号遅延量を測定可能にしたので、受信回路部の回路遅延の影響を補正することが可能となる。例えば受信回路部の回路遅延によって生ずる送信データの送信タイミングの遅延を補正し得る。
なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
人体を通信媒体とする比較例に係る通信システムの概要を示す構成図である。 比較例に係る通信システムの概要を示す構成図である。 比較例に係る通信システムにおける伝送フォーマットの一例を示す説明図である。 比較例に係る通信システムの課題を示す説明図である。 本開示の第1の実施の形態に係る通信装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る通信装置における切替部の切り替え制御の一例を概略的に示すブロック図である。 第1の実施の形態に係る通信装置における送信制御の概要を示す説明図である。 第1の実施の形態に係る通信装置による送信制御に関する制御フローの一例を概略的に示す流れ図である。 第1の実施の形態に係る通信装置による送信制御に関する制御フローの一例を概略的に示す流れ図である。 第2の実施の形態に係る通信装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。 第2の実施の形態に係る通信装置による送信制御に関する制御フローの一例を概略的に示す流れ図である。 図11に続く流れ図である。 第3の実施の形態に係る通信装置による送信制御に関する制御フローの一例を概略的に示す流れ図である。 第4の実施の形態に係る通信装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。 第4の実施の形態に係る通信装置における切替部の切り替え制御の一例を概略的に示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る通信装置の一構成例を概略的に示すブロック図である。 第5の実施の形態に係る通信装置における切替部の切り替え制御の一例を概略的に示すブロック図である。 車両制御システムの概略的な構成の一例を示すブロック図である。 車外情報検出部及び撮像部の設置位置の一例を示す説明図である。
以下、本開示の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
0.比較例(人体を通信媒体とする通信システムの概要と課題)(図1〜図4)
1.第1の実施の形態
1.1 構成(図5〜図6)
1.2 動作(図7〜図9)
1.3 効果
2.第2の実施の形態
2.1 構成(図10)
2.2 動作(図11、図12)
2.3 効果
3.第3の実施の形態
3.1 構成および動作(図13)
4.第4の実施の形態
4.1 構成および動作(図14〜図15)
5.第5の実施の形態
5.1 構成および動作(図16〜図17)
6.第6の実施の形態(応用例)(図18〜図19)
7.その他の実施の形態
<0.比較例>
(人体を通信媒体とする通信システムの概要)
図1および図2は、電界通信技術を利用した人体30を通信媒体とする比較例に係る通信システムの概要を示している。
この比較例に係る通信システム100は、第1の通信装置110と、第2の通信装置120とを備えている。
通信システム100は、例えば図2に示したように、スマートウォッチ93やリストバンド端末94等のウェアラブル機器に搭載された通信機器と、ドア90のドアノブ91やスマートフォン92等に搭載された通信機器との間の通信に利用され得る。例えば、第1の通信装置110および第2の通信装置120のうちいずれか一方がスマートウォッチ93等に設けられ、他方がスマートフォン92等に設けられてもよい。また、通信システム100は、自動車のドアの解錠等にも利用され得る。例えば、自動車のドアに第1の通信装置110および第2の通信装置120のうちいずれか一方が設けられてもよい。また、通信システム100は、自動車のドア以外にも、部屋の入退出に用いられる施錠機能付きのドア90の解錠等にも利用され得る。
第1の通信装置110は、第1のアンテナ部115と、第1の通信回路部113とを有している。第1のアンテナ部115は、通信電極として、第1の人体電極111と、第1の空間電極112とを有している。第1の通信回路部113は、ホスト114に接続されている。
第2の通信装置120は、第2のアンテナ部125と、第2の通信回路部123とを有している。第2のアンテナ部125は、通信電極として、第2の人体電極121と、第2の空間電極122とを有している。第2の通信回路部123は、ホスト124に接続されている。
第1の通信回路部113および第2の通信回路部123はそれぞれ、電界通信方式(準静電界通信方式)の通信回路を含んでいる。
第1の通信回路部113は、少なくとも送信回路(送信装置)を含んでいてもよい。第2の通信回路部123は、少なくとも受信回路(受信装置)を含んでいてもよい。また、第1の通信回路部113と第2の通信回路部123とのそれぞれが送受信回路を有し、第1の通信装置110と第2の通信装置120との間で双方向の通信が可能であってもよい。
第1の通信装置110から信号を送信する場合、第1の通信回路部113は、所定の変調方式で変調された信号を含む電位差の送信信号を、第1の人体電極111と第1の空間電極112との間に発生させる。第1の人体電極111は、第1の空間電極112よりも人体30に近い側に配置される。これにより、第1の人体電極111は、第1の空間電極112よりも通信媒体(人体30)に対して静電結合が強くなるように配置されている。
この通信システムでは、人体30の一部が第2の空間電極122よりも第2の人体電極121に近付くことで、第1の人体電極111と第2の人体電極121との間で人体30を通信媒体とする人体側通信経路が形成される。また、第1の空間電極112と第2の空間電極122との間では、空間(例えば空気)を通信媒体とした空間側通信経路が形成される。
第2の人体電極121と第2の空間電極122との間には、人体側通信経路と空間側通信経路とを介して伝送される送信信号に応じた電位差が発生する。第2の通信回路部123は、第2の人体電極121と第2の空間電極122との間との間に生じた電位差を検出し、第1の通信回路部113の変調方式に対応した復調処理を行って受信信号とし、出力信号として出力する。
電界通信方式(準静電界通信方式)では、第1の通信装置110と第2の通信装置120との間で人体電極間の結合が強くなることで通信を行うことができる。人体電極に人が接触することで通信を行うことができるが、人体電極に人が近付くだけでも、図2に示したように、人体表面に電界Eが分布することで通信を行うことができる。このため、人体30のごく近傍でのみ通信可能となる。ウェアラブルデバイスとの親和性も高い。
(伝送フォーマット)
以上のような電界通信の標準化規格として、ISO/IEC 17982 CCCC PHY(Closed Capacitive Coupling Communication Physical Layer)がある。ISO/IEC 17982 CCCC PHY(以下、CCCC−PHYと記す。)では、誤り検出符号と再送制御とを用いた自動再送制御(ARQ;Automatic Repeat reQuest)が採用されている。
図3は、CCCC−PHYの規格による伝送フォーマットの一例を示している。
CCCC−PHYの規格では、被通信装置(例えば上記第1の通信装置110)と通信装置(例えば上記第2の通信装置120)との間で、所定間隔のタイムセグメント(Time-segment)ごとに、伝送データを伝送する。1つのタイムセグメントは、所定の分割数の複数のタイムスロット(Time Slot、TDS(Time Division Slot))で構成されている。
被通信装置からは、例えば先頭データと少なくとも1つの後続データとに分割された伝送データが送信される。通信装置は、複数のタイムセグメントの期間に亘って被通信装置からの伝送データを受信する。被通信装置からの伝送データは、複数のタイムセグメントのそれぞれにおいて、複数のタイムスロットのうちの1つのタイムスロットの期間に伝送される。被通信装置または通信装置が複数存在する場合、それぞれの装置で互いに異なるタイムスロットが1つのタイムセグメント内で割り当てられる。タイムスロットは、最初に通信を開始した被通信装置または通信装置によって割り当てられる。
1つのタイムスロットの期間に伝送される伝送データはパケットデータである。パケットデータは、プリアンブル(Pre−amble)と、同期(Sync)データと、属性(Attribute)データと、TDS Numberと、Sequence Number(再送用番号)とを含んでいる。また、パケットデータは、伝送データの実データであるPayloadと、誤り検出符号としてのCRC(Cyclic Redundancy Check))とを含んでいる。
通信装置は、CRC復号結果に基づいて、被通信装置のタイムスロットを識別する。CRC復号に成功した伝送データのPayload部分に応じて、通信装置は、自分が通信したい通信端末であるか否かを判定する。通信装置は、被通信装置によって割り当てられたタイムスロットを使ってデータを返信する。通信装置は、例えば、被通信装置からの伝送データを受信した場合には、正常に受信したことを示す肯定応答(ACK)を、受信した伝送データが伝送されたタイムセグメントと同一のタイムセグメントの期間内に被通信装置へ返信する。この場合、通信装置は、被通信装置のSequence Numberをインクリメントしたものを、返信する伝送データのSequnce Numberとして伝送する。
(課題)
上記のようなCCCC−PHY規格の通信システムでは、1つのタイムセグメントの期間において、1つの被通信装置と1つの通信装置とのそれぞれに割り当てられたタイムスロット以外の他のタイムスロットに関しても、別の被通信装置と別の通信装置とが通信を行う場合があり得る。これらの各装置間で信号の干渉を起こさないようにするために、各装置間でタイムスロットのタイミングを適切に維持し続ける必要がある。
しかしながら、CCCC−PHYの規格では、タイムスロットのタイミングの明確な管理情報は存在しない。伝送路上に、既に先行する被通信装置が存在する場合は、通信装置は、自身のタイムスロットを、先行する被通信装置が生成したタイムスロットのタイミングに合わせる必要がある。先行する被通信装置が存在しない場合は、通信装置が自分でタイムスロットのタイミングを生成する。
一方、人体30を通信媒体とする通信の場合、伝送路での信号遅延が小さいため、通信装置内の受信回路部の回路遅延を無視できない。先行する被通信装置が生成したタイムスロットにタイミングを合わせる場合には、通信装置内の受信回路部の回路遅延を考慮する必要があり得る。
例えば、図4に示したように、先行する被通信装置から送信された伝送データを受信データとして受信し、その受信データに基づくタイムスロットのタイミングで通信装置から送信データを送信する。この場合、受信回路部内の信号遅延量分、通信装置からの送信タイミングに送信遅延が発生し得る。
以上のことから、CCCC−PHY規格の通信装置および通信システムにおいて、受信回路部の回路遅延の影響を補正することが可能な技術の開発が望まれる。例えば受信回路部の回路遅延によって生ずる送信データの送信タイミングの遅延を補正することが可能な技術の開発が望まれる。
<1.第1の実施の形態>
[1.1 構成]
図5は、本開示の第1の実施の形態に係る通信装置1の一構成例を概略的に示している。
本実施の形態に係る通信装置1は、上記比較例に係る通信システム100における第1の通信装置110および第2の通信装置120のうち、少なくとも一方に適用されてもよい。この場合、第1の通信装置110と第2の通信装置120とが、双方向にデータの送受信を行う送受信装置であってもよい。例えば、本実施の形態に係る通信装置1と通信する被通信装置を第1の通信装置110とし、本実施の形態に係る通信装置1を第2の通信装置120としてもよい。
本実施の形態に係る通信装置1は、上記した図3に示したCCCC−PHYの規格に準じた伝送フォーマットでの通信が可能である。
本実施の形態に係る通信装置1は、アンテナ部13と、アンテナ部13を介して被通信装置からの受信データを受信する受信回路部2と、アンテナ部を介して前記被通信装置に対して送信データを送信する送信回路部3とを備えている。また、通信装置1は、アンテナ部13と受信回路部2および送信回路部3との間に設けられた切替部4と、切替部4、受信回路部2および送信回路部3を制御する制御部6とを備えている。
アンテナ部13は、例えば上記図1の第2の通信装置120における第2のアンテナ部125に相当する。アンテナ部13は、第1の電極としての人体電極11と、第2の電極としての空間電極12とを含む。人体電極11は、例えば上記図1の第2の通信装置120における第2の人体電極121に相当する。空間電極12は、例えば上記図1の第2の通信装置120における第2の空間電極122に相当する。
受信回路部2、送信回路部3、切替部4、および制御部6は、1つの半導体装置(IC(Integrated Circuit))5内に設けられていてもよい。
受信回路部2と送信回路部3は、所定の分割数の複数のタイムスロットで構成されたタイムセグメントごとに、被通信装置との間で伝送データの伝送を行う通信回路部である。
受信回路部2は、差動部21と、フィルタ部22と、復号部23と、遅延測定部25とを有している。
差動部21には、人体電極11と空間電極12とを介して差動信号の受信データが入力される。
切替部4は、アンテナ部13、受信回路部2、および送信回路部3の互いの電気的な接続関係を切り替え可能である。切替部4は差動部21に接続されており、差動部21を介してアンテナ部13と受信回路部2との間の電気的な接続関係を切り替え可能である。また、切替部4は、差動部21を介して送信回路部3と受信回路部2との電気的な接続関係とを切り替え可能である。
遅延測定部25は、受信回路部2における信号遅延量を測定する。
制御部6は、送受信状態に応じて、切替部4の切り替え制御を行う。
制御部6は、送信タイミング補正部61を有している。送信タイミング補正部61は、信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングを補正する。
[1.2 動作]
図6は、通信装置1における切替部4の切り替え制御の一例を概略的に示している。
制御部6は、図6の上段に示したように、遅延測定部25において信号遅延量を測定する場合(遅延測定時)には、受信回路部2と送信回路部3とを電気的に接続するよう、切替部4を制御する。また、制御部6は、アンテナ部13と受信回路部2および送信回路部3との間を電気的に絶縁するよう、切替部4を制御する。この状態で、送信回路部3から遅延測定用の信号を送信する。受信回路部2は、送信回路部3からの遅延測定用の信号を受信する。遅延測定部25は、受信した遅延測定用の信号に基づいて信号遅延量(受信回路部2の回路遅延)を測定する。この際、アンテナ部13と受信回路部2および送信回路部3との間は電気的に絶縁されているので、遅延測定用の信号が不用意に外部に送信されるのを防ぐことができる。
制御部6は、図6の中段に示したように、送信回路部3において被通信装置に対して送信データを送信する場合(信号送信時)には、アンテナ部13と送信回路部3とを電気的に接続するよう、切替部4を制御する。また、制御部6は、受信回路部2と送信回路部3との間を電気的に絶縁するよう、切替部4を制御する。
制御部6は、図6の下段に示したように、受信回路部2において被通信装置からの受信データを受信する場合(信号受信時)には、アンテナ部13と受信回路部2とを電気的に接続するよう、切替部4を制御する。また、制御部6は、受信回路部2と送信回路部3との間を電気的に絶縁するよう、切替部4を制御する。
図7は、通信装置1における送信制御の概要を示している。図8は、本実施の形態における送信制御に関する制御フローの一例を示している。
制御部6は、まず、図6の下段に示したように、切替部4を被通信装置からの受信データを受信する構成に切り替える(ステップS101)。次に、制御部6は、所定時間内に被通信装置からの受信データを受信したか否かを判断する(ステップS102)。ここでは、被通信装置との間で相互の遅延補正による無限ループが発生するのを避けるために、データ受信の有無を最初に確認する。例えば少なくとも1つのタイムスロットの期間内はデータ受信の有無を確認することが望ましい。
所定時間内に被通信装置からの受信データを受信しなかった場合(ステップS102;N)には、次に、制御部6は、図6の中段に示したように、切替部4を被通信装置に対して送信データを送信する構成に切り替える(ステップS108)。次に、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正されていない状態で送信データを送信する(ステップS109)。
一方、所定時間内に被通信装置からの受信データを受信した場合(ステップS102;Y)には、制御部6は、次に、図6の上段に示したように、切替部4を信号遅延量を測定する構成に切り替える(ステップS103)。通信装置1は、この状態で、遅延測定用の信号の送受信を行う。受信回路部2では、受信した遅延測定用の信号に基づいて、遅延測定部25によって信号遅延量を測定する(ステップS104)。次に、送信タイミング補正部61が、測定された信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングの補正条件(補正量)を算出する(ステップS105)。次に、制御部6は、図6の中段に示したように、切替部4を被通信装置に対して送信データを送信する構成に切り替える(ステップS106)。この状態で、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正された送信データを送信する(ステップS107)。これにより、図7に示したように、通信装置1は受信回路部2の処理遅延量を考慮して、先行する被通信装置が生成したタイムスロットのタイミングに合わせて送信データを送信することができる。
なお、ステップS103〜S105の期間は、被通信装置との伝送データの送受信ができない期間となる。ステップS103〜S105の処理は、1つのタイムスロットの期間内に実行されることが望ましい。
図9は、本実施の形態における送信制御に関する制御フローの一例を示している。
通信装置1は、まず、被通信装置との間の通信が双方向通信(Full duplex)であるか否かを判断してもよい(ステップS111)。そして、双方向通信である場合(ステップS111;Y)に、送信タイミングの補正処理を有効化し、被通信装置に対して、送信タイミングが補正された送信データを送信するようにしてもよい(ステップS112)。片方向通信(Broadcast)や通信不要である場合等、双方向通信ではない場合(ステップS111;N)には、送信タイミングの補正処理を無効化し、被通信装置に対して、送信タイミングが補正されていない送信データを送信するようにしてもよい(ステップS113)。これにより、双方向通信ではない場合には、送信タイミングの補正処理が有効化されないので、切替部4の切り替え回数を減少させることができる。これにより、低消費電力化や長寿命化を実現できる。
[1.3 効果]
以上のように、本実施の形態によれば、受信回路部2と送信回路部3とを電気的に接続可能とし、受信回路部2における信号遅延量を測定可能にしたので、受信回路部2の回路遅延の影響を補正することが可能となる。例えば受信回路部2の回路遅延によって生ずる送信データの送信タイミングの遅延を補正し得る。
なお、本明細書に記載された効果はあくまでも例示であって限定されるものではなく、また他の効果があってもよい。以降の他の実施の形態の効果についても同様である。
<2.第2の実施の形態>
次に、本開示の第2の実施の形態に係る通信装置について説明する。なお、以下では、上記第1の実施の形態に係る通信装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[2.1 構成]
図10は、本開示の第2の実施の形態に係る通信装置1Aの一構成例を概略的に示している。
本実施の形態に係る通信装置1Aは、図5の構成に対して、受信回路部2Aが記憶部24を有する構成となっている。
記憶部24は、遅延測定部25によって測定された信号遅延量を記憶する。
送信タイミング補正部61は、記憶部24に記憶された信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングを補正する。
[2.2 動作]
図11、図12は、本実施の形態における送信制御に関する制御フローの一例を示している。
制御部6は、まず、所定時間内に被通信装置からの初回の受信データを受信したか否かを判断する(ステップS201)。
所定時間内に被通信装置からの初回の受信データを受信しなかった場合(ステップS201;N)には、次に、制御部6は、図6の中段に示したように、切替部4を被通信装置に対して送信データを送信する構成に切り替える。次に、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正されていない状態で初回の送信データを送信する(ステップS211)。次に、制御部6は、所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信したか否かを判断する(ステップS212)。所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信しなかった場合(ステップS212;N)には、送信回路部3は、被通信装置に対して、前回の送信データを再送する(ステップS215)。次に、制御部6はステップS214の処理に進む。所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信した場合(ステップS212;Y)には、被通信装置に対して、送信タイミングが補正されていない状態で後続の送信データを送信する(ステップS213)。次に、制御部6は、伝送データが最後のデータである等の終了条件を満たすか否かを判断する(ステップS214)。終了条件を満たしていない場合(ステップS214;N)には、制御部6は、ステップS212の処理に戻る。終了条件を満たしている場合(ステップS214;Y)には、制御部6は、処理を終了する。
一方、所定時間内に被通信装置からの初回の受信データを受信した場合(ステップS201;Y)には、次に、制御部6は、図6の上段に示したように、切替部4を信号遅延量を測定する構成に切り替える。通信装置1Aは、この状態で、遅延測定用の信号の送受信を行う。受信回路部2Aでは、受信した遅延測定用の信号に基づいて、遅延測定部25によって信号遅延量を測定する。次に、記憶部24は、遅延測定部25によって測定された信号遅延量を記憶する(ステップS202)。次に、送信タイミング補正部61が、記憶部24に記憶された信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングの補正条件(補正量)を算出し、送信タイミングを補正する(ステップS203)。次に、制御部6は、図6の中段に示したように、切替部4を被通信装置に対して送信データを送信する構成に切り替える。この状態で、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正された初回の送信データを送信する(ステップS204)。
次に、制御部6は、所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信したか否かを判断する(ステップS205)。所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信しなかった場合(ステップS205;N)には、送信タイミング補正部61が、記憶部24に記憶された信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングの補正条件(補正量)を算出し、送信タイミングを補正する(ステップS209)。次に、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正された前回の送信データを再送する(ステップS210)。次に、制御部6はステップS208の処理に進む。
所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信した場合(ステップS205;Y)には、送信タイミング補正部61が、記憶部24に記憶された信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングの補正条件(補正量)を算出し、送信タイミングを補正する(ステップS206)。次に、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正された後続の送信データを送信する(ステップS207)。次に、制御部6は、伝送データが最後のデータである等の終了条件を満たすか否かを判断する(ステップS208)。終了条件を満たしていない場合(ステップS208;N)には、制御部6は、ステップS205の処理に戻る。終了条件を満たしている場合(ステップS208;Y)には、制御部6は、処理を終了する。
[2.3 効果]
以上のように、本実施の形態によれば、記憶部24に記憶された信号遅延量に基づいて送信タイミングの遅延を補正するようにしたので、切替部4の切り替え回数を減少させることができる。これにより、低消費電力化、長寿命化、および受信効率の向上を図ることができる。
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記第1の実施の形態に係る通信装置1と略同様であってもよい。
<3.第3の実施の形態>
次に、本開示の第3の実施の形態に係る通信装置について説明する。なお、以下では、上記第1または第2の実施の形態に係る通信装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[3.1 構成および動作]
本実施の形態に係る通信装置は、図5の構成と略同様であってもよい。
図13は、本実施の形態における送信制御に関する制御フローの一例を示している。
上記第2の実施の形態では、最初に遅延測定部25によって測定された信号遅延量を記憶部24に記憶し、後続の送信データの送信タイミングを記憶部24に記憶された信号遅延量に基づいて補正するようにした。これに対して、本実施の形態では、毎回、遅延測定部25によって信号遅延量を測定し、後続の送信データの送信タイミングを遅延測定部25によって測定された信号遅延量に基づいて補正する。本実施の形態では、補正条件を毎回算出することにより、通信環境の変化等があっても確実に信号遅延が補正され得る。
制御部6は、まず、所定時間内に被通信装置からの初回の受信データを受信したか否かを判断する(ステップS301)。
所定時間内に被通信装置からの初回の受信データを受信しなかった場合(ステップS301;N)には、図12のステップS211〜S215と略同様の処理を行ってもよい。
一方、所定時間内に被通信装置からの初回の受信データを受信した場合(ステップS301;Y)には、次に、制御部6は、図6の上段に示したように、切替部4を信号遅延量を測定する構成に切り替える。通信装置1は、この状態で、遅延測定用の信号の送受信を行う。受信回路部2では、受信した遅延測定用の信号に基づいて、遅延測定部25によって信号遅延量を測定する(ステップS302)。次に、送信タイミング補正部61が、測定された信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングの補正条件(補正量)を算出し、送信タイミングを補正する(ステップS303)。次に、制御部6は、図6の中段に示したように、切替部4を被通信装置に対して送信データを送信する構成に切り替える。この状態で、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正された初回の送信データを送信する(ステップS304)。
次に、制御部6は、所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信したか否かを判断する(ステップS305)。所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信しなかった場合(ステップS305;N)には、送信タイミング補正部61が、測定された信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングの補正条件(補正量)を算出し、送信タイミングを補正する(ステップS310)。次に、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正された前回の送信データを再送する(ステップS311)。次に、制御部6はステップS309の処理に進む。
所定時間内に被通信装置からの後続の受信データを受信した場合(ステップS305;Y)には、次に、制御部6は、図6の上段に示したように、切替部4を信号遅延量を測定する構成に切り替える。通信装置1は、この状態で、遅延測定用の信号の送受信を行う。受信回路部2では、受信した遅延測定用の信号に基づいて、遅延測定部25によって信号遅延量を測定する(ステップS306)。次に、送信タイミング補正部61が、測定された信号遅延量に基づいて、送信回路部3における送信データの送信タイミングの補正条件(補正量)を算出し、送信タイミングを補正する(ステップ307)。次に、送信回路部3は、被通信装置に対して、送信タイミングが補正された後続の送信データを送信する(ステップS308)。次に、制御部6は、伝送データが最後のデータである等の終了条件を満たすか否かを判断する(ステップS309)。終了条件を満たしていない場合(ステップS309;N)には、制御部6は、ステップS305の処理に戻る。終了条件を満たしている場合(ステップS309;Y)には、制御部6は、処理を終了する。
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記第1または第2の実施の形態に係る通信装置1,1Aと略同様であってもよい。
<4.第4の実施の形態>
次に、本開示の第4の実施の形態に係る通信装置について説明する。なお、以下では、上記第1ないし第3の実施の形態に係る通信装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[4.1 構成および動作]
図14は、本開示の第4の実施の形態に係る通信装置1Bの一構成例を概略的に示している。図15は、本実施の形態における切替部4による切り替え制御の一例を概略的に示している。
本実施の形態に係る通信装置1Bは、図5の構成における受信回路部2に相当する2つの受信回路部(第1の受信回路部2−1、第2の受信回路部2−2)を備えた構成となっている。なお、第1の受信回路部2−1と第2の受信回路部2−2はそれぞれ、図10の構成における受信回路部2Aと略同様に、記憶部24を有する構成であってもよい。
第1の受信回路部2−1と第2の受信回路部2−2はそれぞれ、図5の構成における受信回路部2と略同様に、遅延測定部25を有していてもよい。ただし、第1の受信回路部2−1および第2の受信回路部2−2のうち、いずれか一方の遅延測定部25を省略した構成であってもよい。以下では、少なくとも第2の受信回路部2−2が遅延測定部25を有する構成を例に説明する。
第1の受信回路部2−1と第2の受信回路部2−2における信号遅延量は略同じであってもよい。第2の受信回路部2−2の遅延測定部25で測定した信号遅延量を、第1の受信回路部2−1の信号遅延量とみなしてもよい。
制御部6は、図15の上段に示したように、信号遅延量を測定する場合(遅延測定時)には、第2の受信回路部2−2と送信回路部3とを電気的に接続するよう、切替部4を制御する。また、制御部6は、アンテナ部13と第2の受信回路部2−2および送信回路部3との間を電気的に絶縁するよう、切替部4を制御する。この状態で、送信回路部3から遅延測定用の信号を送信する。第2の受信回路部2−2は、送信回路部3からの遅延測定用の信号を受信する。遅延測定部25は、受信した遅延測定用の信号に基づいて信号遅延量(第2の受信回路部2−2の回路遅延)を測定する。送信タイミング補正部61は、その信号遅延量を第1の受信回路部2−1の信号遅延量とみなし、送信回路部3における送信データの送信タイミングを補正してもよい。この際、制御部6は、アンテナ部13と第1の受信回路部2−1とを電気的に接続するよう、切替部4を制御してもよい。これにより、第2の受信回路部2−2で信号遅延量を測定している期間でも、第1の受信回路部2−1で受信データを受信することができる。
制御部6は、図15の中段に示したように、送信回路部3において被通信装置に対して送信データを送信する場合(信号送信時)には、アンテナ部13と送信回路部3とを電気的に接続するよう、切替部4を制御する。また、制御部6は、第1の受信回路部2−1および第2の受信回路部2−2と送信回路部3との間を電気的に絶縁するよう、切替部4を制御する。
制御部6は、図15の下段に示したように、被通信装置からの受信データを受信する場合(信号受信時)には、アンテナ部13と第1の受信回路部2−1とを電気的に接続するよう、切替部4を制御する。また、制御部6は、第1の受信回路部2−1および第2の受信回路部2−2と送信回路部3との間を電気的に絶縁するよう、切替部4を制御する。
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記第1ないし第3の実施の形態に係る通信装置と略同様であってもよい。
<5.第5の実施の形態>
次に、本開示の第5の実施の形態に係る通信装置について説明する。なお、以下では、上記第1ないし第4の実施の形態に係る通信装置の構成要素と略同じ部分については、同一符号を付し、適宜説明を省略する。
[5.1 構成および動作]
図16は、本開示の第5の実施の形態に係る通信装置1Cの一構成例を概略的に示している。図17は、本実施の形態における切替部4による切り替え制御の一例を概略的に示している。
本実施の形態に係る通信装置1Cは、図14の構成に対して、さらに送信回路部3に相当する2つの送信回路部(第1の送信回路部3−1、第2の送信回路部3−2)を備えた構成となっている。これにより、例えば、第1の受信回路部2−1と第1の送信回路部3−1とを、被通信装置との間で伝送データの送受信を専用に行う通信回路部としてもよい。また、第2の受信回路部2−2と第2の送信回路部3−2とを信号遅延量の測定を専用に行う通信回路部としてもよい。これにより、信号遅延量の測定を行いながら、いつでも被通信装置との間で伝送データの送受信を行うことが可能となる。
制御部6は、図17の上段に示したように、被通信装置に対して送信データを送信する場合(信号送信時)には、アンテナ部13と第1の送信回路部3−1とを電気的に接続するよう、切替部4を制御する。
制御部6は、図17の下段に示したように、被通信装置からの受信データを受信する場合(信号受信時)には、アンテナ部13と第1の受信回路部2−1とを電気的に接続するよう、切替部4を制御する。
制御部6は、上記信号送信時および信号受信時において、任意のタイミングで、第2の受信回路部2−2と第2の送信回路部3−2とを電気的に接続するよう、切替部4を制御してもよい。この状態で、第2の送信回路部3−2から遅延測定用の信号を送信する。第2の受信回路部2−2は、第2の送信回路部3−2からの遅延測定用の信号を受信する。遅延測定部25は、受信した遅延測定用の信号に基づいて信号遅延量(第2の受信回路部2−2の回路遅延)を測定する。送信タイミング補正部61は、その信号遅延量を第1の受信回路部2−1の信号遅延量とみなし、第1の送信回路部3−1における送信データの送信タイミングを補正してもよい。
その他の構成、動作、ならびに効果は、上記第1ないし第4の実施の形態に係る通信装置と略同様であってもよい。
<6.第6の実施の形態(応用例)>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット、建設機械、農業機械(トラクター)などのいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。
なお、以下の説明中、GSMおよびHDMIは登録商標である。
図18は、本開示に係る技術が適用され得る移動体制御システムの一例である車両制御システム7000の概略的な構成例を示すブロック図である。車両制御システム7000は、通信ネットワーク7010を介して接続された複数の電子制御ユニットを備える。図18に示した例では、車両制御システム7000は、駆動系制御ユニット7100、ボディ系制御ユニット7200、バッテリ制御ユニット7300、車外情報検出ユニット7400、車内情報検出ユニット7500、及び統合制御ユニット7600を備える。これらの複数の制御ユニットを接続する通信ネットワーク7010は、例えば、CAN(Controller Area Network)、LIN(Local Interconnect Network)、LAN(Local Area Network)又はFlexRay(登録商標)等の任意の規格に準拠した車載通信ネットワークであってよい。
各制御ユニットは、各種プログラムにしたがって演算処理を行うマイクロコンピュータと、マイクロコンピュータにより実行されるプログラム又は各種演算に用いられるパラメータ等を記憶する記憶部と、各種制御対象の装置を駆動する駆動回路とを備える。各制御ユニットは、通信ネットワーク7010を介して他の制御ユニットとの間で通信を行うためのネットワークI/Fを備えるとともに、車内外の装置又はセンサ等との間で、有線通信又は無線通信により通信を行うための通信I/Fを備える。図18では、統合制御ユニット7600の機能構成として、マイクロコンピュータ7610、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660、音声画像出力部7670、車載ネットワークI/F7680及び記憶部7690が図示されている。他の制御ユニットも同様に、マイクロコンピュータ、通信I/F及び記憶部等を備える。
駆動系制御ユニット7100は、各種プログラムにしたがって車両の駆動系に関連する装置の動作を制御する。例えば、駆動系制御ユニット7100は、内燃機関又は駆動用モータ等の車両の駆動力を発生させるための駆動力発生装置、駆動力を車輪に伝達するための駆動力伝達機構、車両の舵角を調節するステアリング機構、及び、車両の制動力を発生させる制動装置等の制御装置として機能する。駆動系制御ユニット7100は、ABS(Antilock Brake System)又はESC(Electronic Stability Control)等の制御装置としての機能を有してもよい。
駆動系制御ユニット7100には、車両状態検出部7110が接続される。車両状態検出部7110には、例えば、車体の軸回転運動の角速度を検出するジャイロセンサ、車両の加速度を検出する加速度センサ、あるいは、アクセルペダルの操作量、ブレーキペダルの操作量、ステアリングホイールの操舵角、エンジン回転数又は車輪の回転速度等を検出するためのセンサのうちの少なくとも一つが含まれる。駆動系制御ユニット7100は、車両状態検出部7110から入力される信号を用いて演算処理を行い、内燃機関、駆動用モータ、電動パワーステアリング装置又はブレーキ装置等を制御する。
ボディ系制御ユニット7200は、各種プログラムにしたがって車体に装備された各種装置の動作を制御する。例えば、ボディ系制御ユニット7200は、キーレスエントリシステム、スマートキーシステム、パワーウィンドウ装置、あるいは、ヘッドランプ、バックランプ、ブレーキランプ、ウィンカー又はフォグランプ等の各種ランプの制御装置として機能する。この場合、ボディ系制御ユニット7200には、鍵を代替する携帯機から発信される電波又は各種スイッチの信号が入力され得る。ボディ系制御ユニット7200は、これらの電波又は信号の入力を受け付け、車両のドアロック装置、パワーウィンドウ装置、ランプ等を制御する。
バッテリ制御ユニット7300は、各種プログラムにしたがって駆動用モータの電力供給源である二次電池7310を制御する。例えば、バッテリ制御ユニット7300には、二次電池7310を備えたバッテリ装置から、バッテリ温度、バッテリ出力電圧又はバッテリの残存容量等の情報が入力される。バッテリ制御ユニット7300は、これらの信号を用いて演算処理を行い、二次電池7310の温度調節制御又はバッテリ装置に備えられた冷却装置等の制御を行う。
車外情報検出ユニット7400は、車両制御システム7000を搭載した車両の外部の情報を検出する。例えば、車外情報検出ユニット7400には、撮像部7410及び車外情報検出部7420のうちの少なくとも一方が接続される。撮像部7410には、ToF(Time Of Flight)カメラ、ステレオカメラ、単眼カメラ、赤外線カメラ及びその他のカメラのうちの少なくとも一つが含まれる。車外情報検出部7420には、例えば、現在の天候又は気象を検出するための環境センサ、あるいは、車両制御システム7000を搭載した車両の周囲の他の車両、障害物又は歩行者等を検出するための周囲情報検出センサのうちの少なくとも一つが含まれる。
環境センサは、例えば、雨天を検出する雨滴センサ、霧を検出する霧センサ、日照度合いを検出する日照センサ、及び降雪を検出する雪センサのうちの少なくとも一つであってよい。周囲情報検出センサは、超音波センサ、レーダ装置及びLIDAR(Light Detection and Ranging、Laser Imaging Detection and Ranging)装置のうちの少なくとも一つであってよい。これらの撮像部7410及び車外情報検出部7420は、それぞれ独立したセンサないし装置として備えられてもよいし、複数のセンサないし装置が統合された装置として備えられてもよい。
ここで、図19は、撮像部7410及び車外情報検出部7420の設置位置の例を示す。撮像部7910,7912,7914,7916,7918は、例えば、車両7900のフロントノーズ、サイドミラー、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部のうちの少なくとも一つの位置に設けられる。フロントノーズに備えられる撮像部7910及び車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として車両7900の前方の画像を取得する。サイドミラーに備えられる撮像部7912,7914は、主として車両7900の側方の画像を取得する。リアバンパ又はバックドアに備えられる撮像部7916は、主として車両7900の後方の画像を取得する。車室内のフロントガラスの上部に備えられる撮像部7918は、主として先行車両又は、歩行者、障害物、信号機、交通標識又は車線等の検出に用いられる。
なお、図19には、それぞれの撮像部7910,7912,7914,7916の撮影範囲の一例が示されている。撮像範囲aは、フロントノーズに設けられた撮像部7910の撮像範囲を示し、撮像範囲b,cは、それぞれサイドミラーに設けられた撮像部7912,7914の撮像範囲を示し、撮像範囲dは、リアバンパ又はバックドアに設けられた撮像部7916の撮像範囲を示す。例えば、撮像部7910,7912,7914,7916で撮像された画像データが重ね合わせられることにより、車両7900を上方から見た俯瞰画像が得られる。
車両7900のフロント、リア、サイド、コーナ及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7922,7924,7926,7928,7930は、例えば超音波センサ又はレーダ装置であってよい。車両7900のフロントノーズ、リアバンパ、バックドア及び車室内のフロントガラスの上部に設けられる車外情報検出部7920,7926,7930は、例えばLIDAR装置であってよい。これらの車外情報検出部7920〜7930は、主として先行車両、歩行者又は障害物等の検出に用いられる。
図18に戻って説明を続ける。車外情報検出ユニット7400は、撮像部7410に車外の画像を撮像させるとともに、撮像された画像データを受信する。また、車外情報検出ユニット7400は、接続されている車外情報検出部7420から検出情報を受信する。車外情報検出部7420が超音波センサ、レーダ装置又はLIDAR装置である場合には、車外情報検出ユニット7400は、超音波又は電磁波等を発信させるとともに、受信された反射波の情報を受信する。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等の物体検出処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、降雨、霧又は路面状況等を認識する環境認識処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した情報に基づいて、車外の物体までの距離を算出してもよい。
また、車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに基づいて、人、車、障害物、標識又は路面上の文字等を認識する画像認識処理又は距離検出処理を行ってもよい。車外情報検出ユニット7400は、受信した画像データに対して歪補正又は位置合わせ等の処理を行うとともに、異なる撮像部7410により撮像された画像データを合成して、俯瞰画像又はパノラマ画像を生成してもよい。車外情報検出ユニット7400は、異なる撮像部7410により撮像された画像データを用いて、視点変換処理を行ってもよい。
車内情報検出ユニット7500は、車内の情報を検出する。車内情報検出ユニット7500には、例えば、運転者の状態を検出する運転者状態検出部7510が接続される。運転者状態検出部7510は、運転者を撮像するカメラ、運転者の生体情報を検出する生体センサ又は車室内の音声を集音するマイク等を含んでもよい。生体センサは、例えば、座面又はステアリングホイール等に設けられ、座席に座った搭乗者又はステアリングホイールを握る運転者の生体情報を検出する。車内情報検出ユニット7500は、運転者状態検出部7510から入力される検出情報に基づいて、運転者の疲労度合い又は集中度合いを算出してもよいし、運転者が居眠りをしていないかを判別してもよい。車内情報検出ユニット7500は、集音された音声信号に対してノイズキャンセリング処理等の処理を行ってもよい。
統合制御ユニット7600は、各種プログラムにしたがって車両制御システム7000内の動作全般を制御する。統合制御ユニット7600には、入力部7800が接続されている。入力部7800は、例えば、タッチパネル、ボタン、マイクロフォン、スイッチ又はレバー等、搭乗者によって入力操作され得る装置によって実現される。統合制御ユニット7600には、マイクロフォンにより入力される音声を音声認識することにより得たデータが入力されてもよい。入力部7800は、例えば、赤外線又はその他の電波を利用したリモートコントロール装置であってもよいし、車両制御システム7000の操作に対応した携帯電話又はPDA(Personal Digital Assistant)等の外部接続機器であってもよい。入力部7800は、例えばカメラであってもよく、その場合搭乗者はジェスチャにより情報を入力することができる。あるいは、搭乗者が装着したウェアラブル装置の動きを検出することで得られたデータが入力されてもよい。さらに、入力部7800は、例えば、上記の入力部7800を用いて搭乗者等により入力された情報に基づいて入力信号を生成し、統合制御ユニット7600に出力する入力制御回路などを含んでもよい。搭乗者等は、この入力部7800を操作することにより、車両制御システム7000に対して各種のデータを入力したり処理動作を指示したりする。
記憶部7690は、マイクロコンピュータにより実行される各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)、及び各種パラメータ、演算結果又はセンサ値等を記憶するRAM(Random Access Memory)を含んでいてもよい。また、記憶部7690は、HDD(Hard Disc Drive)等の磁気記憶デバイス、半導体記憶デバイス、光記憶デバイス又は光磁気記憶デバイス等によって実現してもよい。
汎用通信I/F7620は、外部環境7750に存在する様々な機器との間の通信を仲介する汎用的な通信I/Fである。汎用通信I/F7620は、GSM(Global System of Mobile communications)、WiMAX、LTE(Long Term Evolution)若しくはLTE−A(LTE−Advanced)などのセルラー通信プロトコル、又は無線LAN(Wi−Fi(登録商標)ともいう)、Bluetooth(登録商標)などのその他の無線通信プロトコルを実装してよい。汎用通信I/F7620は、例えば、基地局又はアクセスポイントを介して、外部ネットワーク(例えば、インターネット、クラウドネットワーク又は事業者固有のネットワーク)上に存在する機器(例えば、アプリケーションサーバ又は制御サーバ)へ接続してもよい。また、汎用通信I/F7620は、例えばP2P(Peer To Peer)技術を用いて、車両の近傍に存在する端末(例えば、運転者、歩行者若しくは店舗の端末、又はMTC(Machine Type Communication)端末)と接続してもよい。
専用通信I/F7630は、車両における使用を目的として策定された通信プロトコルをサポートする通信I/Fである。専用通信I/F7630は、例えば、下位レイヤのIEEE802.11pと上位レイヤのIEEE1609との組合せであるWAVE(Wireless Access in Vehicle Environment)、DSRC(Dedicated Short Range Communications)、又はセルラー通信プロトコルといった標準プロトコルを実装してよい。専用通信I/F7630は、典型的には、車車間(Vehicle to Vehicle)通信、路車間(Vehicle to Infrastructure)通信、車両と家との間(Vehicle to Home)の通信及び歩車間(Vehicle to Pedestrian)通信のうちの1つ以上を含む概念であるV2X通信を遂行する。
測位部7640は、例えば、GNSS(Global Navigation Satellite System)衛星からのGNSS信号(例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からのGPS信号)を受信して測位を実行し、車両の緯度、経度及び高度を含む位置情報を生成する。なお、測位部7640は、無線アクセスポイントとの信号の交換により現在位置を特定してもよく、又は測位機能を有する携帯電話、PHS若しくはスマートフォンといった端末から位置情報を取得してもよい。
ビーコン受信部7650は、例えば、道路上に設置された無線局等から発信される電波あるいは電磁波を受信し、現在位置、渋滞、通行止め又は所要時間等の情報を取得する。なお、ビーコン受信部7650の機能は、上述した専用通信I/F7630に含まれてもよい。
車内機器I/F7660は、マイクロコンピュータ7610と車内に存在する様々な車内機器7760との間の接続を仲介する通信インタフェースである。車内機器I/F7660は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、NFC(Near Field Communication)又はWUSB(Wireless USB)といった無線通信プロトコルを用いて無線接続を確立してもよい。また、車内機器I/F7660は、図示しない接続端子(及び、必要であればケーブル)を介して、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)、又はMHL(Mobile High-definition Link)等の有線接続を確立してもよい。車内機器7760は、例えば、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器、又は車両に搬入され若しくは取り付けられる情報機器のうちの少なくとも1つを含んでいてもよい。また、車内機器7760は、任意の目的地までの経路探索を行うナビゲーション装置を含んでいてもよい。車内機器I/F7660は、これらの車内機器7760との間で、制御信号又はデータ信号を交換する。
車載ネットワークI/F7680は、マイクロコンピュータ7610と通信ネットワーク7010との間の通信を仲介するインタフェースである。車載ネットワークI/F7680は、通信ネットワーク7010によりサポートされる所定のプロトコルに則して、信号等を送受信する。
統合制御ユニット7600のマイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、各種プログラムにしたがって、車両制御システム7000を制御する。例えば、マイクロコンピュータ7610は、取得される車内外の情報に基づいて、駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置の制御目標値を演算し、駆動系制御ユニット7100に対して制御指令を出力してもよい。例えば、マイクロコンピュータ7610は、車両の衝突回避あるいは衝撃緩和、車間距離に基づく追従走行、車速維持走行、車両の衝突警告、又は車両のレーン逸脱警告等を含むADAS(Advanced Driver Assistance System)の機能実現を目的とした協調制御を行ってもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される車両の周囲の情報に基づいて駆動力発生装置、ステアリング機構又は制動装置等を制御することにより、運転者の操作に拠らずに自律的に走行する自動運転等を目的とした協調制御を行ってもよい。
マイクロコンピュータ7610は、汎用通信I/F7620、専用通信I/F7630、測位部7640、ビーコン受信部7650、車内機器I/F7660及び車載ネットワークI/F7680のうちの少なくとも一つを介して取得される情報に基づき、車両と周辺の構造物や人物等の物体との間の3次元距離情報を生成し、車両の現在位置の周辺情報を含むローカル地図情報を作成してもよい。また、マイクロコンピュータ7610は、取得される情報に基づき、車両の衝突、歩行者等の近接又は通行止めの道路への進入等の危険を予測し、警告用信号を生成してもよい。警告用信号は、例えば、警告音を発生させたり、警告ランプを点灯させたりするための信号であってよい。
音声画像出力部7670は、車両の搭乗者又は車外に対して、視覚的又は聴覚的に情報を通知することが可能な出力装置へ音声及び画像のうちの少なくとも一方の出力信号を送信する。図18の例では、出力装置として、オーディオスピーカ7710、表示部7720及びインストルメントパネル7730が例示されている。表示部7720は、例えば、オンボードディスプレイ及びヘッドアップディスプレイの少なくとも一つを含んでいてもよい。表示部7720は、AR(Augmented Reality)表示機能を有していてもよい。出力装置は、これらの装置以外の、ヘッドホン、搭乗者が装着する眼鏡型ディスプレイ等のウェアラブルデバイス、プロジェクタ又はランプ等の他の装置であってもよい。出力装置が表示装置の場合、表示装置は、マイクロコンピュータ7610が行った各種処理により得られた結果又は他の制御ユニットから受信された情報を、テキスト、イメージ、表、グラフ等、様々な形式で視覚的に表示する。また、出力装置が音声出力装置の場合、音声出力装置は、再生された音声データ又は音響データ等からなるオーディオ信号をアナログ信号に変換して聴覚的に出力する。
なお、図18に示した例において、通信ネットワーク7010を介して接続された少なくとも二つの制御ユニットが一つの制御ユニットとして一体化されてもよい。あるいは、個々の制御ユニットが、複数の制御ユニットにより構成されてもよい。さらに、車両制御システム7000が、図示されていない別の制御ユニットを備えてもよい。また、上記の説明において、いずれかの制御ユニットが担う機能の一部又は全部を、他の制御ユニットに持たせてもよい。つまり、通信ネットワーク7010を介して情報の送受信がされるようになっていれば、所定の演算処理が、いずれかの制御ユニットで行われるようになってもよい。同様に、いずれかの制御ユニットに接続されているセンサ又は装置が、他の制御ユニットに接続されるとともに、複数の制御ユニットが、通信ネットワーク7010を介して相互に検出情報を送受信してもよい。
以上説明した車両制御システム7000において、本開示の通信装置、および通信システムは、例えば、汎用通信I/F7620を介した、車両の近傍に存在する端末等の外部環境7750との通信に適用することができる。また、車内機器I/F7660を介した、搭乗者が有するモバイル機器若しくはウェアラブル機器等の車内機器7760との通信に適用することができる。
<7.その他の実施の形態>
本開示による技術は、上記各実施の形態の説明に限定されず種々の変形実施が可能である。
例えば上記各実施の形態における各構成要素は複数に分割されていてもよく、分割された複数の構成要素で機能を異ならせていてもよい。
また、例えば上記各実施の形態における制御フローにおいて、各処理ステップの一部を省略するような制御フローを実行してもよい。また、制御フローには記載しなかった別の処理ステップを追加するような制御フローを実行してもよい。また、制御フローに示した各処理ステップの順序を部分的に入れ替えるような制御フローを実行してもよい。
例えば、本技術は以下のような構成を取ることもできる。
(1)
アンテナ部と、
前記アンテナ部を介して被通信装置からの受信データを受信する受信回路部と、
前記アンテナ部を介して前記被通信装置に対して送信データを送信する送信回路部と、
前記アンテナ部、前記受信回路部、および前記送信回路部の互いの電気的な接続関係を切り替える切替部と、
前記受信回路部における信号遅延量を測定する測定部と、
前記測定部において信号遅延量を測定する場合に、前記受信回路部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する制御部と
を備える
通信装置。
(2)
前記信号遅延量に基づいて、前記送信回路部における前記送信データの送信タイミングを補正する送信タイミング補正部
をさらに備える
上記(1)に記載の通信装置。
(3)
前記制御部は、
前記受信回路部において前記被通信装置からの前記受信データを受信する場合には、前記アンテナ部と前記受信回路部とを電気的に接続し、
前記送信回路部において前記被通信装置に対して前記送信データを送信する場合には、前記アンテナ部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
上記(1)または(2)に記載の通信装置。
(4)
前記測定部によって測定された信号遅延量を記憶する記憶部
をさらに備える
上記(2)に記載の通信装置。
(5)
前記送信タイミング補正部は、前記記憶部に記憶された前記信号遅延量に基づいて、前記送信回路部における前記送信データの送信タイミングを補正する
をさらに備える
上記(4)に記載の通信装置。
(6)
前記受信回路部は、
第1の受信回路部と、第2の受信回路部とを含み、
前記制御部は、
前記被通信装置からの前記受信データを受信する場合には、少なくとも前記アンテナ部と前記第1の受信回路部とを電気的に接続し、
前記測定部において信号遅延量を測定する場合には、少なくとも前記第2の受信回路部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の通信装置。
(7)
前記制御部は、
前記測定部において信号遅延量を測定する場合には、前記アンテナ部と前記第1の受信回路部とを電気的に接続すると共に、前記第2の受信回路部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
上記(6)に記載の通信装置。
(8)
前記受信回路部は、
第1の受信回路部と、第2の受信回路部とを含み、
前記送信回路部は、
第1の送信回路部と、第2の送信回路部とを含み、
前記制御部は、
前記測定部において信号遅延量を測定する場合には、少なくとも前記第2の受信回路部と前記第2の送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
上記(1)ないし(5)のいずれか1つに記載の通信装置。
(9)
前記制御部は、
前記被通信装置からの前記受信データを受信する場合には、前記アンテナ部と前記第1の受信回路部とを電気的に接続すると共に、前記第2の受信回路部と前記第2の送信回路部とを電気的に接続し、
前記被通信装置に対して前記送信データを送信する場合には、前記アンテナ部と前記第1の送信回路部とを電気的に接続すると共に、前記第2の受信回路部と前記第2の送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
上記(8)に記載の通信装置。
(10)
前記アンテナ部は、人体を通信媒体とする通信を行うための第1の電極および第2の電極を含む
上記(1)ないし(9)のいずれか1つに記載の通信装置。
(11)
前記受信回路部は、
前記第1の電極と前記第2の電極とを介して差動信号の受信データが入力される差動部を含み、
前記切替部は、
前記アンテナ部と前記差動部との電気的な接続関係と、前記送信回路部と前記差動部との電気的な接続関係とを切り替え可能である
上記(10)に記載の通信装置。
(12)
第1の通信装置と、
前記第1の通信装置との間で伝送データの伝送を行う第2の通信装置と
を含み、
前記第1の通信装置および前記第2の通信装置のうち、少なくとも一方は、
アンテナ部と、
前記アンテナ部を介して被通信装置となる前記第1の通信装置または前記第2の通信装置からの受信データを受信する受信回路部と、
前記アンテナ部を介して前記被通信装置に対して送信データを送信する送信回路部と、
前記アンテナ部、前記受信回路部、および前記送信回路部の互いの電気的な接続関係を切り替える切替部と、
前記受信回路部における信号遅延量を測定する測定部と、
前記測定部において信号遅延量を測定する場合に、前記受信回路部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する制御部と
通信システム。
(13)
前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置との間で人体を通信媒体とする通信を行う
上記(12)に記載の通信システム。
本出願は、日本国特許庁において2016年10月13日に出願された日本特許出願番号第2016−201751号を基礎として優先権を主張するものであり、この出願のすべての内容を参照によって本出願に援用する。
当業者であれば、設計上の要件や他の要因に応じて、種々の修正、コンビネーション、サブコンビネーション、および変更を想到し得るが、それらは添付の請求の範囲やその均等物の範囲に含まれるものであることが理解される。

Claims (13)

  1. アンテナ部と、
    前記アンテナ部を介して被通信装置からの受信データを受信する受信回路部と、
    前記アンテナ部を介して前記被通信装置に対して送信データを送信する送信回路部と、
    前記アンテナ部、前記受信回路部、および前記送信回路部の互いの電気的な接続関係を切り替える切替部と、
    前記受信回路部における信号遅延量を測定する測定部と、
    前記測定部において信号遅延量を測定する場合に、前記受信回路部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する制御部と
    を備える
    通信装置。
  2. 前記信号遅延量に基づいて、前記送信回路部における前記送信データの送信タイミングを補正する送信タイミング補正部
    をさらに備える
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記制御部は、
    前記受信回路部において前記被通信装置からの前記受信データを受信する場合には、前記アンテナ部と前記受信回路部とを電気的に接続し、
    前記送信回路部において前記被通信装置に対して前記送信データを送信する場合には、前記アンテナ部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
    請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記測定部によって測定された信号遅延量を記憶する記憶部
    をさらに備える
    請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記送信タイミング補正部は、前記記憶部に記憶された前記信号遅延量に基づいて、前記送信回路部における前記送信データの送信タイミングを補正する
    をさらに備える
    請求項4に記載の通信装置。
  6. 前記受信回路部は、
    第1の受信回路部と、第2の受信回路部とを含み、
    前記制御部は、
    前記被通信装置からの前記受信データを受信する場合には、少なくとも前記アンテナ部と前記第1の受信回路部とを電気的に接続し、
    前記測定部において信号遅延量を測定する場合には、少なくとも前記第2の受信回路部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
    請求項1に記載の通信装置。
  7. 前記制御部は、
    前記測定部において信号遅延量を測定する場合には、前記アンテナ部と前記第1の受信回路部とを電気的に接続すると共に、前記第2の受信回路部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
    をさらに備える
    請求項6に記載の通信装置。
  8. 前記受信回路部は、
    第1の受信回路部と、第2の受信回路部とを含み、
    前記送信回路部は、
    第1の送信回路部と、第2の送信回路部とを含み、
    前記制御部は、
    前記測定部において信号遅延量を測定する場合には、少なくとも前記第2の受信回路部と前記第2の送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
    請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記制御部は、
    前記被通信装置からの前記受信データを受信する場合には、前記アンテナ部と前記第1の受信回路部とを電気的に接続すると共に、前記第2の受信回路部と前記第2の送信回路部とを電気的に接続し、
    前記被通信装置に対して前記送信データを送信する場合には、前記アンテナ部と前記第1の送信回路部とを電気的に接続すると共に、前記第2の受信回路部と前記第2の送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する
    請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記アンテナ部は、人体を通信媒体とする通信を行うための第1の電極および第2の電極を含む
    請求項1に記載の通信装置。
  11. 前記受信回路部は、
    前記第1の電極と前記第2の電極とを介して差動信号の受信データが入力される差動部を含み、
    前記切替部は、
    前記アンテナ部と前記差動部との電気的な接続関係と、前記送信回路部と前記差動部との電気的な接続関係とを切り替え可能である
    請求項10に記載の通信装置。
  12. 第1の通信装置と、
    前記第1の通信装置との間で伝送データの伝送を行う第2の通信装置と
    を含み、
    前記第1の通信装置および前記第2の通信装置のうち、少なくとも一方は、
    アンテナ部と、
    前記アンテナ部を介して被通信装置となる前記第1の通信装置または前記第2の通信装置からの受信データを受信する受信回路部と、
    前記アンテナ部を介して前記被通信装置に対して送信データを送信する送信回路部と、
    前記アンテナ部、前記受信回路部、および前記送信回路部の互いの電気的な接続関係を切り替える切替部と、
    前記受信回路部における信号遅延量を測定する測定部と、
    前記測定部において信号遅延量を測定する場合に、前記受信回路部と前記送信回路部とを電気的に接続するよう、前記切替部を制御する制御部と
    を備える
    通信システム。
  13. 前記第2の通信装置は、前記第1の通信装置との間で人体を通信媒体とする通信を行う
    請求項12に記載の通信システム。
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