JP4941338B2 - 通信装置、ノイズ除去方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

通信装置、ノイズ除去方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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    • H04BTRANSMISSION
    • H04B15/00Suppression or limitation of noise or interference

Description

本発明は、複数の受信チャンネルのいずれかで外部からの受信信号を受信する通信装置であって、受信信号からノイズ信号を最適に除去する通信装置、該通信装置が行なうノイズ除去方法及び前記通信装置をコンピュータによって実現するためのコンピュータプログラムに関する。
従来、W−CDMA(Wideband-Code Division Multiple Access)、WLAN(Wireless Local Area Network)、ワンセグ(1セグメント)放送等の無線インタフェースが搭載された通信装置(例えば、携帯電話機やノートパソコン)において、無線インタフェースを利用するにあたって、本体内部からの電波ノイズが無線モジュールのアンテナに飛び込むことによる伝送帯域の劣化及び通信が途絶える障害等が問題となっている。
近年では、ノイズ源の近くから電波ノイズ(ノイズ信号)を拾い、当該電波ノイズを受信信号からキャンセルするアナログチップが出現している(例えば、特許文献1参照)。また、電波ノイズを受信信号からキャンセルする方式として、例えば図16に例示するように、ノイズ源からのノイズ信号を受信信号に逆相に加算することにより電波ノイズをキャンセルする方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
図16は従来の技術について説明するための模式図である。図16に示した例では、GPS(Global Positioning System)受信モジュールから出力される通信品質情報(例えば、BER:Bit Error Rate)が最適となるように、位相振幅調整ICに入力されるI,Q信号を合わせ込み、位相振幅調整ICがI,Q信号に基づいてノイズ信号を逆相にし、得られた逆相ノイズ信号を受信信号に加算することで受信信号から電波ノイズが最適に除去される。
特開2004−236171号公報 特開平8−335915号公報
ところで、図16に示したように、ノイズ源の近くから拾ったノイズ信号を逆相にして受信信号に加算することにより電波ノイズを受信信号からキャンセルする技術では、ノイズ源が複数ある場合には、それぞれのノイズ源に対してノイズキャプチャー用アンテナ及び位相振幅調整IC等を備える必要があり、コストが増大する等の問題がある。また、受信信号を受信する際の受信チャンネルに応じて、受信信号に影響を与えるノイズ源が異なるが、上述した技術では、受信チャンネルに応じて異なるノイズ源から拾ったノイズ信号に基づいてノイズ除去を行なうことは困難である。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、受信信号を受信する際の受信チャンネルに応じてノイズ信号を最適に除去するノイズ除去処理を行なうことが可能な通信装置、ノイズ除去方法及びコンピュータプログラムを提供することにある。
本通信装置の特徴は、複数の受信チャンネルのいずれかで外部からの受信信号を受信する受信手段を備え、該受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去する通信装置において、複数の電波ノイズ源のそれぞれから発生するノイズ信号を検出する複数の検出手段と、各受信チャンネルに対応させて、前記検出手段のいずれかを示す検出手段情報及び予め設定されたノイズ除去用パラメータが登録してあるパラメータテーブルとを備える点にある。また、本通信装置の特徴は、受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネルに対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータをパラメータテーブルから読み出し、読み出した検出手段情報に基づいて検出手段を選択し、選択した検出手段が検出するノイズ信号及びパラメータテーブルから読み出したノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を除去する点にある。
本通信装置では、各受信チャンネルに対応させて、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与える電波ノイズ源から発生するノイズ信号を検出する検出手段を示す検出手段情報と、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号から前記ノイズ信号を除去する際のノイズ除去用パラメータとがパラメータテーブルに登録してある。よって、本通信装置によれば、受信チャンネルに基づいてパラメータテーブルから読み出した情報に基づいて、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与えるノイズ信号を良好に除去することが可能となる。
本通信装置の特徴は、パラメータテーブルに、各受信チャンネル及び動作状態に対応させて、検出手段情報及びノイズ除去用パラメータが登録してあり、動作状態を判定する構成を備える点にある。また、本通信装置の特徴は、受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネル及び判定した動作状態に対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータをパラメータテーブルから読み出し、読み出した検出手段情報に基づいて検出手段を選択し、選択した検出手段が検出するノイズ信号及びパラメータテーブルから読み出したノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を除去する点にある。
本通信装置では、各受信チャンネル及び動作状態に対応させて、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与える電波ノイズ源から発生するノイズ信号を検出する検出手段を示す検出手段情報と、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号から前記ノイズ信号を除去する際のノイズ除去用パラメータとがパラメータテーブルに登録してある。よって、本通信装置によれば、受信チャンネル及び動作状態に基づいてパラメータテーブルから読み出した情報に基づいて、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与えるノイズ信号を動作状態に応じて良好に除去することが可能となる。従って、異なる動作状態において受信信号に影響を与える電波ノイズ源が相異する場合であっても、それぞれの動作状態において受信信号に影響を与えるノイズ信号を適切に除去することが可能となる。
本通信装置の特徴は、パラメータテーブルに、各受信チャンネル及び各使用形態に対応させて、検出手段情報及びノイズ除去用パラメータが登録してあり、使用形態を判定する構成を備える点にある。また、本通信装置の特徴は、受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネル及び判定した使用形態に対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータをパラメータテーブルから読み出し、読み出した検出手段情報に基づいて検出手段を選択し、選択した検出手段が検出するノイズ信号及びパラメータテーブルから読み出したノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を除去する点にある。
本通信装置では、各受信チャンネル及び使用形態に対応させて、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与える電波ノイズ源から発生するノイズ信号を検出する検出手段を示す検出手段情報と、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号から前記ノイズ信号を除去する際のノイズ除去用パラメータとがパラメータテーブルに登録してある。よって、本通信装置によれば、受信チャンネル及び使用形態に基づいてパラメータテーブルから読み出した情報に基づいて、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与えるノイズ信号を使用形態に応じて良好に除去することが可能となる。従って、異なる使用形態において受信信号に影響を与える電波ノイズ源が相異する場合であっても、それぞれの使用形態において受信信号に影響を与えるノイズ信号を適切に除去することが可能となる。
本通信装置の特徴は、パラメータテーブルに、各受信チャンネル及び複数のアプリケーションのいずれかを示す情報に対応させて、検出手段情報及びノイズ除去用パラメータが登録してあり、実行中のアプリケーションが何かを判定する構成を備える点にある。また、本通信装置の特徴は、受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネル及び実行中のアプリケーションに対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータをパラメータテーブルから読み出し、読み出した検出手段情報に基づいて検出手段を選択し、選択した検出手段が検出するノイズ信号及びパラメータテーブルから読み出したノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を除去する点にある。
本通信装置では、各受信チャンネル及び実行中のアプリケーションに対応させて、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与える電波ノイズ源から発生するノイズ信号を検出する検出手段を示す検出手段情報と、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号から前記ノイズ信号を除去する際のノイズ除去用パラメータとがパラメータテーブルに登録してある。よって、本通信装置によれば、受信チャンネル及び実行中のアプリケーションに基づいてパラメータテーブルから読み出した情報に基づいて、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与えるノイズ信号を実行中のアプリケーションの種類に応じて良好に除去することが可能となる。従って、異なるアプリケーションの実行中において受信信号に影響を与える電波ノイズ源が相異する場合であっても、実行中のアプリケーション毎に、受信信号に影響を与えるノイズ信号を適切に除去することが可能となる。
本通信装置の特徴は、動作状態が変更されたか否かを判断し、動作状態が変更されたと判断した場合に、受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネル及び変更された動作状態に対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータをパラメータテーブルから読み出す点にある。また、本通信装置の特徴は、パラメータテーブルから読み出した検出手段情報に基づいて検出手段を選択し、選択した検出手段が検出するノイズ信号及びパラメータテーブルから読み出したノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を除去する点にある。
本通信装置によれば、動作状態が変更された場合に、受信チャンネル及び動作状態に対応する情報をパラメータテーブルから読み出し、読み出した情報に基づいて受信信号からノイズ信号を除去するので、適切なタイミングでノイズ除去処理を行なうことが可能となる。
本通信装置の特徴は、複数の受信チャンネルのいずれかで外部からの受信信号を受信する受信手段を備え、該受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去する通信装置において、複数の電波ノイズ源のそれぞれから発生するノイズ信号を検出する複数の検出手段と、該検出手段のそれぞれを示す検出手段情報に対応させて、予め設定されたノイズ除去用パラメータが登録してあるパラメータテーブルとを備える点にある。また、本通信装置の特徴は、パラメータテーブルに登録してある検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを順次読み出し、読み出した検出手段情報に基づいて検出手段を順次選択し、選択した検出手段が検出するノイズ信号及びパラメータテーブルから読み出したノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を順次除去し、ノイズ信号を除去した受信信号の通信品質を示す通信品質情報を順次取得し、最良の通信品質情報に対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを特定する点にある。そして、本通信装置の特徴は、特定した検出手段情報に基づいて検出手段を選択し、選択した検出手段が検出するノイズ信号及び特定したノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を除去する点にある。
本通信装置では、電波ノイズ源から発生するノイズ信号を検出する検出手段を示す検出手段情報に対応させて、受信信号から前記ノイズ信号を除去する際のノイズ除去用パラメータがパラメータテーブルに登録してある。本通信装置によれば、パラメータテーブルに登録してある検出手段情報及びノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を順次除去し、ノイズ信号が除去された受信信号の通信品質のうちで最良の通信品質が得られる検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを特定する。そして、特定した検出手段情報及びノイズ除去用パラメータに基づいて受信信号からノイズ信号を除去するので、最良の通信品質が得られるようなノイズ除去処理が可能となる。
本通信装置の特徴は、受信信号の通信品質を示す通信品質情報を随時取得しており、通信品質情報を取得する都度、取得した通信品質情報が示す通信品質が所定範囲内であるか否かを判断し、通信品質が所定範囲内でないと判断された場合、パラメータテーブルに登録してある検出手段情報及びノイズ除去用パラメータの読み出しを開始し、最良の通信品質が得られる検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを特定する点にある。
本通信装置によれば、受信信号に基づく通信品質が所定範囲内から外れた場合に、受信信号からノイズ信号を除去する際の最良の検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを特定するので、適切なタイミングでノイズ除去処理を行なうことが可能となる。
本ノイズ除去方法の特徴は、複数の受信チャンネルのいずれかで外部からの受信信号を受信する受信手段を備える通信装置が、受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去するノイズ除去方法において、受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネルに対応して、複数の電波ノイズ源のそれぞれから発生するノイズ信号を検出する複数の検出手段のいずれか及び予め設定されたノイズ除去用パラメータを特定し、特定した検出手段が検出するノイズ信号及びノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を除去することにある。
本コンピュータプログラムの特徴は、コンピュータに読み取らせて実行させることにより、上述したような通信装置をコンピュータによって実現することが可能となる点にある。即ち、本コンピュータプログラムをコンピュータに読み取らせて実行させることにより、コンピュータに、受信信号を受信する際の受信チャンネルに対応して、複数の電波ノイズ源のそれぞれから発生するノイズ信号を検出する複数の検出手段のいずれか及び予め設定されたノイズ除去用パラメータを特定させ、特定された検出手段が検出するノイズ信号及びノイズ除去用パラメータに基づいて、受信信号からノイズ信号を除去させる点にある。
本通信装置は、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号に対して影響を与える電波ノイズ源と、それぞれの受信チャンネルで受信する受信信号からノイズ信号を良好に除去するためのノイズ除去用パラメータとをパラメータテーブルに基づいて容易に特定することができるという効果を奏する。よって、本通信装置は、このように特定された電波ノイズ源から発生するノイズ信号と、このように特定されたノイズ除去用パラメータとに基づいて、受信信号に対して影響を与えるノイズ信号を受信信号から最適に除去することができるという効果を奏する。
本通信装置は、受信信号に対して影響を与える電波ノイズ源と、受信信号からノイズ信号を良好に除去するためのノイズ除去用パラメータとを対応付けて、受信信号からノイズ信号を除去する処理における設定条件としてパラメータテーブルに複数登録しておき、この設定条件のうちで最良の通信品質が得られる設定条件を用いて受信信号からノイズ信号を除去するので、最良の通信品質が得られるノイズ除去処理の実行が可能となる。
(実施形態1)
以下に、本発明に係る通信装置について、実施形態1を示す図面に基づいて詳述する。図1は実施形態1の通信装置の構成を示すブロック図、図2は実施形態1の通信装置の機能を示す機能ブロック図である。なお、図1及び図2中の矢符はそれぞれ信号の流れを示している。
本実施形態1の通信装置10は、例えば、本発明に係るコンピュータプログラムをノート型のパーソナルコンピュータ(ノートパソコン)に読み取らせて実行させることによって実現される。なお、本発明の通信装置は、専用のハードウェアを備えた装置によって構成することもできる。
また、本発明に係る通信装置は、パーソナルコンピュータに限られず、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)等、ネットワークを介して他の通信装置との間で無線通信が可能な装置、ワンセグ放送の受信が可能な装置等に適用することができる。
本実施形態1の通信装置10は、例えば公知のノートパソコンであり、本発明の通信装置として動作するための主要部として、制御部1、ROM2、RAM3、HDD(Hard Disk Drive )4、操作部5、表示部6、W−CDMA受信モジュール7、ノイズ信号検出部8、位相振幅調整IC(Integrated Circuit)9等を備えており、これらのハードウェア各部はそれぞれバス1aを介して相互に接続されている。
制御部1は、時計(図示せず)を有するCPU(Central Processing Unit )又はMPU(Micro Processor Unit)等であり、時計が示す所定のタイミングに従って、ROM2又はHDD4に格納してある制御プログラムを適宜RAM3に読み出して実行すると共に、上述したハードウェア各部の動作を制御する。ROM2は、通信装置10を本発明の通信装置として動作させるために必要な種々の制御プログラムを予め格納している。RAM3はSRAM又はフラッシュメモリ等で構成されており、制御部1による制御プログラムの実行時に発生する種々のデータを一時的に記憶する。
HDD4は大容量の記憶装置である。HDD4は、通信装置10を本発明の通信装置として動作させるために必要な種々の制御プログラム、図3に示すような切替制御テーブル(パラメータテーブル)4a、位相振幅制御処理プログラム4b、各種のアプリケーションプログラム、通信装置10を操作するユーザに対して各種の情報を通知するための画面情報等を格納している。
制御部1は、HDD4に格納されている位相振幅制御処理プログラム4bをRAM3に読み出して実行することにより、図2中の位相振幅制御コントローラ11としての動作を実現する。なお、切替制御テーブル4aの登録内容及び位相振幅制御コントローラ11の動作の詳細については後述する。
操作部5は、キーボード及びマウス等であり、ユーザが通信装置10を操作するために必要な各種の操作キーを備えている。ユーザにより各操作キーが操作された場合、操作部5は操作された操作キーに対応した制御信号を制御部1へ送出し、制御部1は操作部5から取得した制御信号に対応した処理を実行する。
表示部6は、例えば液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)で構成され、制御部1からの指示に従って、通信装置10の動作状態、操作部5を介して入力された情報、ユーザに対して通知すべき情報等を表示する。
W−CDMA受信モジュール7は、W−CDMA用アンテナ(以下、通信用アンテナという)7aに接続されており、最寄りの基地局がW−CDMA方式に従って発信した情報を通信用アンテナ7aを介して受信するためのインタフェースである。通信用アンテナ7aは、複数の受信チャンネル(受信周波数帯域)のいずれかを用いて、最寄りの基地局から発信される電波を受信信号として受信する受信手段である。W−CDMA受信モジュール7は、通信用アンテナ7aによって受信信号を受信する際の受信チャンネルを特定し、特定した受信チャンネルで発信されてくる電波を通信用アンテナ7aを介して取得する。
なお、電波を受信する際の受信チャンネルは、例えば、通信装置10が他の通信装置との間で通信を行なう場合、最寄りの基地局からの指示に従って特定される。通信装置10は、W−CDMA受信モジュール7のほかに、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、WLAN、ワンセグ放送(1セグメント放送)等の無線通信を行なうためのインタフェース(モジュール)を備える構成であってもよい。なお、通信装置10がワンセグ放送の受信を行なう場合、通信装置10は、ユーザからの指定に従って、電波を受信する際の受信チャンネルを特定する。
ノイズ信号検出部8は、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b、第3ノイズキャプチャー用アンテナ8c及びスイッチ8dを備えている。通信装置10は、自身を構成するLSI(Large Scale Integration)、配線パターン及びコネクタ部分等によるノイズ源(第1ノイズ源81、第2ノイズ源82、第3ノイズ源83)を複数有しており、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8c(検出手段)は、それぞれのノイズ源81,82,83から放射されるノイズ信号を取り込み(検出し)、スイッチ8dへ送出する。
スイッチ8dは、後述する位相振幅制御コントローラ11からの指示に従って、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cのそれぞれと位相振幅調整IC9との接続を切り替える。従って、スイッチ(選択手段)8dは、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cのそれぞれから送出されてくるノイズ信号を選択し、いずれかのノイズ信号を位相振幅調整IC9へ送出する。
なお、本実施形態1では、通信装置10が3つのノイズ源81,82,83を備える構成を例に説明するが、ノイズ源は3つに限られない。また、各ノイズ源から放射されるノイズ信号を検出する構成としては、ノイズキャプチャー用アンテナを用いるほかに、例えば、電源ライン又はグランドラインが各ノイズ源から放射されるノイズ信号の影響を受けるような構成の場合には、電源ライン又はグランドラインの信号を直接的に取り込み、取り込んだ信号からノイズ成分(ノイズ信号)を抽出することもできる。
位相振幅調整IC9は、後述する位相振幅制御コントローラ11からDAC(Digital Analog Converter)9aを介してIの値が入力されると共に、DAC9bを介してQの値が入力される。DAC9a,9bはそれぞれ位相振幅制御コントローラ11から取得したデジタル信号のI,Qの値をアナログ信号に変換して位相振幅調整IC9へ出力する。
位相振幅調整IC(除去手段)9は、スイッチ8dを介して入力されるノイズ信号と、DAC9a,9bを介して入力されるI,Qの値とに基づいて、通信用アンテナ7aが受信した受信信号からノイズ成分(ノイズ信号)を除去する。具体的には、位相振幅調整IC9は、ノイズキャプチャー用アンテナ8a,8b,8cのいずれかが検出したノイズ信号をスイッチ8dを介して取得し、取得したノイズ信号の位相及び振幅を、DAC9a,9bを介して入力されたI,Qの値を用いて調整する。
そして、位相振幅調整IC9は、位相及び振幅を調整した信号(ノイズ信号)を逆相にして、通信用アンテナ7aが受信した受信信号に加算する。これにより、受信信号からノイズ成分が除去され、ノイズ成分が除去された受信信号がW−CDMA受信モジュール7へ送出される。
ここで、通信用アンテナ7aは、基地局から発信される電波のほかに、ノイズ源81,82,83から放射されるノイズ信号も受信している。従って、上述したように、通信用アンテナ7aが受信した受信信号から位相振幅調整IC9によってノイズ成分を除去することにより、ノイズ源81,82,83から放射されて通信用アンテナ7aによって受信されたノイズ成分が、受信信号から適切に除去される。
以下に、切替制御テーブル4aの登録内容について説明する。図3は実施形態1の切替制御テーブル4aの登録内容を示す模式図である。図3に示すように、切替制御テーブル4aには、受信チャンネル番号に対応させて、アンテナ切替番号と、受信チャンネル毎に予め設定されたノイズ除去用パラメータであるI,Qの値とが登録されている。
受信チャンネル番号は、受信チャンネルのそれぞれに割り当てられた番号である。アンテナ切替番号(検出手段情報)は、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cのいずれと位相振幅調整IC9とを接続させるかをスイッチ8dに指示するための番号であり、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cのいずれを示す。
具体的には、スイッチ8dは、位相振幅制御コントローラ11からアンテナ切替番号「1」が入力された場合、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8aと位相振幅調整IC9とを接続し、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8aから取得したノイズ信号を位相振幅調整IC9へ送出する。
同様に、スイッチ8dは、位相振幅制御コントローラ11からアンテナ切替番号「2」が入力された場合、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8bと位相振幅調整IC9とを接続し、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8bから取得したノイズ信号を位相振幅調整IC9へ送出する。また、スイッチ8dは、位相振幅制御コントローラ11からアンテナ切替番号「3」が入力された場合、第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cと位相振幅調整IC9とを接続し、第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cから取得したノイズ信号を位相振幅調整IC9へ送出する。
切替制御テーブル4aには、受信チャンネル毎に最適なアンテナ切替番号及びI,Qの値が予め登録されている。このようなアンテナ切替番号及びI,Qの値は、例えば、電波暗室内で模擬基地局を使った試験を行ない、それぞれの受信チャンネル毎に、通信用アンテナ7aによって受信した受信信号の通信品質が最良となるように設定される。なお、切替制御テーブル4aの登録内容を制御部1によって変更可能とすることもできる。
なお、通信装置10には複数のノイズ源81,82,83が存在するが、受信信号を受信する際の受信チャンネルが特定されれば、この受信チャンネルで受信する受信信号に影響を及ぼすノイズ信号(該ノイズ信号を発するノイズ源81,82,83)も特定される。従って、切替制御テーブル4aには、各受信チャンネルに対して、それぞれの受信チャンネルで受信した受信信号に影響を及ぼすノイズ信号(ノイズ源81,82,83のいずれかからのノイズ信号)を位相振幅調整IC9によって最適に除去できるようなアンテナ切替番号及びI,Qの値が登録されている。
以下に、位相振幅制御コントローラ11が行なう位相振幅制御処理について説明する。制御部1は、HDD4の位相振幅制御処理プログラム4bをRAM3に読み出して順次実行することによって位相振幅制御コントローラ11として動作する。W−CDMA受信モジュール7は、通信用アンテナ7aによって最寄りの基地局から発信された電波(受信信号)を受信する際の受信チャンネルを特定した場合、特定した受信チャンネルの受信チャンネル番号を位相振幅制御コントローラ11へ通知する。
位相振幅制御コントローラ11は、W−CDMA受信モジュール7から通知される受信チャンネル番号を自身のメモリ(例えばRAM3)に順次上書きして記憶しており、W−CDMA受信モジュール7から通知された受信チャンネル番号が、前回通知された受信チャンネル番号、即ち、メモリに既に記憶されている受信チャンネル番号に一致するか否かに基づいて、電波を受信する際の受信チャンネルが変更されたか否かを判断する。受信チャンネルが変更されていないと判断した場合、位相振幅制御コントローラ11は何も行わない。
受信チャンネルが変更されたと判断した場合、位相振幅制御コントローラ(読出手段)11は、変更された受信チャンネルの受信チャンネル番号に対応するアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから読み出す。そして、位相振幅制御コントローラ11は、切替制御テーブル4aから読み出したアンテナ切替番号をスイッチ8dへ送出し、Iの値をDAC9aへ送出し、Qの値をDAC9bへ送出する。
これにより、スイッチ8dは、位相振幅制御コントローラ11から取得したアンテナ切替番号に従って、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cのいずれかを選択し、選択したノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)から取得したノイズ信号を位相振幅調整IC9へ送出する。位相振幅調整IC9は、スイッチ8dから取得したノイズ信号の位相及び振幅を、DAC9a,9bを介して取得したIの値及びQの値を用いて調整し、得られた信号を逆相にし、通信用アンテナ7aが受信した受信信号に加算する。
上述した処理により、位相振幅制御コントローラ11は、それぞれの受信チャンネルで受信信号を受信する際に、受信信号からノイズ信号を適切に除去するためのアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから容易に特定することができる。また、位相振幅調整IC9は、このように特定されたアンテナ切替番号に従ってスイッチ8dから送出されてくるノイズ信号と、このように特定されたI,Qの値とに基づいて、それぞれの受信チャンネルに応じた最適なノイズ除去処理を行なうことができるので、受信信号からノイズ信号を適切に除去することができる。
また、W−CDMA受信モジュール7は、通信用アンテナ7aを介して受信した受信信号に基づいて、受信信号の通信品質を示す通信品質情報(例えば、BER:Bit Error Rate)を検出しており、通信品質情報を検出した場合、検出した通信品質情報を位相振幅制御コントローラ11へ通知する。位相振幅制御コントローラ11は、上述したように、切替制御テーブル4aから読み出したアンテナ切替番号及びI,Qの値をそれぞれスイッチ8d及びDAC9a,9bへ送出することによって受信信号に対してノイズ除去を行なった場合、W−CDMA受信モジュール7から通知される通信品質情報に基づいて、DAC9a,9bへ送出するI,Qの値を微調整する調整処理を行なう。
I,Qの値の調整処理は、切替制御テーブル4aから読み出したI,Qの値を基準とし、I,Qの値にそれぞれ所定値(例えば5)を加算した値及び所定値(例えば5)を減算した値をそれぞれDAC9a,9bへ送出することによって受信信号からノイズ信号を除去した場合のそれぞれの受信信号の通信品質情報を比較し、最良の通信品質情報が得られるI,Qの値を特定する処理である。
上述した処理により、本実施形態1の通信装置10は、通信用アンテナ7aを介して受信信号を受信する場合に、受信チャンネルに応じたノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)によって検出されたノイズ信号に基づく信号を受信信号に加算することができるので、受信信号からノイズ信号を最適に除去することができる。また、位相振幅制御コントローラ11による切替制御テーブル4aの参照処理のみによって、受信信号から除去すべきノイズ信号を検出するノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)、ノイズ信号を調整する際のI,Qの値を容易に特定することができる。
以下に、上述した構成の通信装置10において、位相振幅制御コントローラ11が行なう位相振幅制御処理についてフローチャートに基づいて説明する。図4は実施形態1の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、通信装置10のHDD4に格納されている位相振幅制御処理プログラム4bに従って制御部1によって実行される。
通信装置10の制御部1(位相振幅制御コントローラ11)は、W−CDMA受信モジュール7から受信チャンネル番号を取得したか否かを判断しており(S1)、取得していないと判断した場合(S1:NO)、他の処理を行ないつつ待機する。制御部1は、受信チャンネル番号を取得したと判断した場合(S1:YES)、受信信号を受信する際の受信チャンネルが変更されたか否かを判断し(S2)、受信チャンネルが変更されていないと判断した場合(S2:NO)、ステップS1へ処理を戻し、他の処理を行ないつつ待機する。
受信チャンネルが変更されたと判断した場合(S2:YES)、制御部1は、変更された受信チャンネルに対応するアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから読み出す(S3)。制御部1は、切替制御テーブル4aから読み出したアンテナ切替番号をスイッチ8dへ出力し(S4)、切替制御テーブル4aから読み出したI,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S5)。
また、制御部1は、W−CDMA受信モジュール7から通知される通信品質情報に基づいて、DAC9a,9bへ送出するI,Qの値を微調整する調整処理を実行し(S6)、ステップS1へ処理を戻し、受信チャンネルが変更される都度、ステップS3〜S6の処理を繰り返す。
以下に、上述した位相振幅制御処理におけるI,Qの値の調整処理(図4中のステップS6)についてフローチャートに基づいて説明する。図5及び図6はI,Qの値の調整処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、通信装置10のHDD4に格納されている位相振幅制御処理プログラム4bに従って制御部1によって実行される。
通信装置10の制御部1(位相振幅制御コントローラ11)は、W−CDMA受信モジュール7から通信品質情報(以下、BERとする)を取得したか否かを判断しており(S11)、取得していないと判断した場合(S11:NO)、他の処理を行ないつつ待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S11:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは図4中のステップS5でDAC9a,9bへ出力したI,Qの値(以下、基準のI,Qの値という)に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S12)。
制御部1は、Iの値のみに所定値を加算し、I,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S13)。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断し(S14)、取得していないと判断した場合(S14:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S14:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは基準のIの値に所定値を加算したIの値及び基準のQの値に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S15)。
制御部1は、Qの値に所定値を加算し、I,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S16)。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断し(S17)、取得していないと判断した場合(S17:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S17:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは基準のIの値に所定値を加算したIの値及び基準のQの値に所定値を加算したQの値に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S18)。
制御部1は、Qの値から所定値の2倍の値を減算し、I,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S19)。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断し(S20)、取得していないと判断した場合(S20:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S20:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは基準のIの値に所定値を加算したIの値及び基準のQの値から所定値を減算したQの値に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S21)。
制御部1は、Iの値から所定値を減算し、I,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S22)。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断し(S23)、取得していないと判断した場合(S23:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S23:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは基準のIの値及び基準のQの値から所定値を減算したQの値に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S24)。
制御部1は、Iの値から所定値を減算し、I,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S25)。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断し(S26)、取得していないと判断した場合(S26:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S26:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは基準のIの値から所定値を減算したIの値及び基準のQの値から所定値を減算したQの値に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S27)。
制御部1は、Qの値に所定値を加算し、I,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S28)。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断し(S29)、取得していないと判断した場合(S29:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S29:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは基準のIの値から所定値を減算したIの値及び基準のQの値に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S30)。
制御部1は、Qの値に所定値を加算し、I,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S31)。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断し(S32)、取得していないと判断した場合(S32:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S32:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは基準のIの値から所定値を減算したIの値及び基準のQの値に所定値を加算したQの値に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S33)。
制御部1は、Iの値に所定値を加算し、I,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S34)。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断し(S35)、取得していないと判断した場合(S35:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S35:YES)、この時点でのI,Qの値、ここでは基準のIの値及び基準のQの値に所定値を加算したQの値に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S36)。
制御部1は、ステップS12,S15,S18,S21,S24,S27,S30,S33,S36でRAM3に記憶させたBERを比較し、最良のBERが得られたI,Qの値を特定する(S37)。そして、制御部1は、特定したI,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力し(S38)、上述したI,Qの値の調整処理を終了し、図4に示した位相振幅制御処理へ処理を戻す。
上述したように、本実施形態1の通信装置10では、受信信号を受信する際の受信チャンネルに応じて、位相振幅調整IC9へ入力されるノイズ信号(ノイズキャプチャー用アンテナ8a,8b,8cによって検出されるノイズ信号)を切り替えると共に、位相振幅調整IC9へ入力されるI,Qの値を切り替える。従って、通信装置10は、受信チャンネルに応じて、それぞれの受信チャンネルで受信される受信信号に含まれるノイズ信号を最適に除去することができるので、受信信号の通信品質を向上させることができ、通信品質の良い受信信号を取得することができる。
上述した実施形態1では、位相振幅制御コントローラ11が、W−CDMA受信モジュール7から通知される受信チャンネルが変更されたと判断した場合に、スイッチ8dへ送出するアンテナ切替番号とDAC9a,9bへ送出するI,Qの値とを切り替える構成を例に説明した。このような構成のほかに、例えば、W−CDMA受信モジュール7から通知される受信チャンネルを定期的に監視し、それぞれの監視時点での受信チャンネルに応じてアンテナ切替番号及びI,Qの値を切り替える構成としてもよい。
(実施形態2)
以下に、本発明に係る通信装置について、実施形態2を示す図面に基づいて詳述する。図7は実施形態2の通信装置の機能を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態2の通信装置は、上述した実施形態1の通信装置10と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態1の通信装置10は、受信信号を受信する際の受信チャンネルに応じて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する構成であった。本実施形態2の通信装置10は、受信信号を受信する際の受信チャンネルだけでなく、実行中のアプリケーションの種類に応じて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する構成である。
具体的には、本実施形態2の通信装置10は、HDD4に起動アプリケーション判定処理プログラム(図示せず)を格納しており、制御部1は、起動アプリケーション判定処理プログラムをRAM3に読み出して実行することにより、図7中の起動アプリケーション判定部12としての動作を実現する。
HDD4は各種のアプリケーションプログラムを格納しており、操作部5を介したユーザからの指示に従って、制御部1(実行手段)が、HDD4に格納されているアプリケーションプログラムをRAM3に読み出して実行することにより、それぞれのアプリケーションの機能を実現する。起動アプリケーション判定部(判定手段)12は、このように制御部1によって実行されているアプリケーション(起動アプリケーション)を判定し、判定したアプリケーションを位相振幅制御コントローラ11へ通知する。なお、アプリケーションプログラムとしては、例えば、動画を再生するための動画再生プログラム、USB(Universal Serial Bus)を介して接続された外部機器との間で情報の送受信を行なうためのUSBデバイス処理用プログラム等がある。
なお、通信装置10においては、同一の受信チャンネルで受信信号を受信する場合であっても、その時点で起動中のアプリケーションによって受信信号に影響を与えるノイズ源81,82,83が異なってくる場合がある。従って、本実施形態2では、受信信号を受信する際の受信チャンネルだけでなく、実行中のアプリケーションの種類に応じて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を適切に制御することにより、精度のよいノイズ除去処理が可能となる。
また、本実施形態2では、通信装置10のHDD4に格納されている切替制御テーブル4aは、図8に示すような切替制御テーブル4aである。図8は実施形態2の切替制御テーブル4aの登録内容を示す模式図である。図8に示すように、本実施形態2の切替制御テーブル4aには、それぞれの受信チャンネル番号とそれぞれのアプリケーションプログラム(起動アプリケーション)を示す情報とに対応させて、アンテナ切替番号と、受信チャンネル毎に予め設定されたノイズ除去用パラメータであるI,Qの値とが登録されている。
なお、起動アプリケーションの欄には、動画再生プログラム(図8では動画再生と省略)、USBデバイス処理用プログラム(図8ではUSBデバイスと省略)又はその他のプログラム(図8ではその他と省略)のいずれかが登録される。従って、本実施形態2の切替制御テーブル4aには、それぞれの受信チャンネルとそれぞれのアプリケーションプログラムに対して、それぞれの受信チャンネルで受信信号を受信する際に実行中(起動中)のアプリケーションプログラムの種類によって、受信信号に影響を及ぼすノイズ信号(ノイズ源81,82,83からのノイズ信号)を最適に除去できるようなアンテナ切替番号及びI,Qの値が登録されている。
以下に、本実施形態2の位相振幅制御コントローラ11が行なう位相振幅制御処理について説明する。位相振幅制御コントローラ11は、実施形態1で説明した通り、W−CDMA受信モジュール7から通知された受信チャンネル番号に基づいて、電波を受信する際の受信チャンネルが変更されたか否かを判断する。また、位相振幅制御コントローラ11は、起動アプリケーション判定部12から通知される起動アプリケーションの情報を自身のメモリに順次上書きして記憶しており、起動アプリケーション判定部12から通知された起動アプリケーションが、前回通知された起動アプリケーション、即ち、メモリに既に記憶されている起動アプリケーションに一致するか否かに基づいて、起動アプリケーションが変更されたか否かを判断する。
受信チャンネルが変更されていないと判断した場合、又は起動アプリケーションが変更されていないと判断した場合、位相振幅制御コントローラ11は何も行わない。受信チャンネルが変更されたと判断した場合、位相振幅制御コントローラ11は、変更された受信チャンネルの受信チャンネル番号及びこの時点での起動アプリケーションの情報に対応するアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから読み出す。また、起動アプリケーションが変更されたと判断した場合、位相振幅制御コントローラ11は、この時点での受信チャンネル番号及び変更された起動アプリケーションの情報に対応するアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから読み出す。
そして、位相振幅制御コントローラ11は、切替制御テーブル4aから読み出したアンテナ切替番号をスイッチ8dへ送出し、Iの値をDAC9aへ送出し、Qの値をDAC9bへ送出する。これにより、スイッチ8dは、位相振幅制御コントローラ11から取得したアンテナ切替番号に従って、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cのいずれかを選択し、選択したノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)から取得したノイズ信号を位相振幅調整IC9へ送出する。
これにより、位相振幅制御コントローラ11は、それぞれの受信チャンネルで受信信号を受信する際に、その時点で起動中のアプリケーションに応じて、受信信号からノイズ信号を適切に除去するためのアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから特定することができる。また、位相振幅調整IC9が、このようなアンテナ切替番号に従ってスイッチ8dから入力されたノイズ信号の位相及び振幅を、DAC9a,9bを介して入力されたIの値及びQの値を用いて調整し、得られた信号を逆相にし、通信用アンテナ7aが受信した受信信号に加算することにより、受信信号からノイズ信号を適切に除去することができる。従って、W−CDMA受信モジュール7は、適切にノイズ信号を除去された受信信号を取得することができる。
なお、位相振幅制御コントローラ11が、W−CDMA受信モジュール7から通知される通信品質情報に基づいて、DAC9a,9bへ送出するI,Qの値を微調整する調整処理については、実施形態1で説明した処理と同様である、
上述した処理により、本実施形態2の通信装置10は、通信用アンテナ7aを介して受信信号を受信する場合に、受信チャンネル及びこの時点で起動中のアプリケーションに応じたノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)によって検出されたノイズ信号に基づく信号を受信信号に加算することができるので、受信信号からノイズ信号を最適に除去することができる。また、位相振幅制御コントローラ11による切替制御テーブル4aの参照処理のみによって、受信信号から除去すべきノイズ信号を検出するノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)、I,Qの値を容易に特定することができる。
以下に、上述した構成の通信装置10において、位相振幅制御コントローラ11が行なう位相振幅制御処理についてフローチャートに基づいて説明する。図9は実施形態2の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、通信装置10のHDD4に格納されている位相振幅制御処理プログラム4bに従って制御部1によって実行される。
通信装置10の制御部1(位相振幅制御コントローラ11)は、W−CDMA受信モジュール7から受信チャンネル番号を取得したか否かを判断しており(S41)、取得したと判断した場合(S41:YES)、受信信号を受信する際の受信チャンネルが変更されたか否かを判断する(S42)。受信チャンネルが変更されたと判断した場合(S42:YES)、制御部1はステップS45へ処理を移行する。
受信チャンネル番号を取得していないと判断した場合(S41:NO)、又は受信チャンネルが変更されていないと判断した場合(S42:NO)、制御部1は、起動アプリケーション判定部12から起動アプリケーションの情報を取得したか否かを判断する(S43)。起動アプリケーションの情報を取得したと判断した場合(S43:YES)、制御部1は、起動中のアプリケーションが変更されたか否かを判断し(S44)、起動中のアプリケーションが変更されたと判断した場合(S44:YES)、ステップS45へ処理を移行する。
起動アプリケーションの情報を取得していないと判断した場合(S43:NO)、又は起動中のアプリケーションが変更されていないと判断した場合(S44:NO)、制御部1は、ステップS41へ処理を戻し、受信チャンネルが変更されるか、又は起動中のアプリケーションが変更されるまで他の処理を行ないつつ待機する。
受信チャンネルが変更されたと判断した場合(S42:YES)、又は起動中のアプリケーションが変更されたと判断した場合(S44:YES)、制御部1は、この時点での受信チャンネル及び起動アプリケーションに対応するアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから読み出す(S45)。制御部1は、切替制御テーブル4aから読み出したアンテナ切替番号をスイッチ8dへ出力し(S46)、切替制御テーブル4aから読み出したI,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S47)。
また、制御部1は、W−CDMA受信モジュール7から通知される通信品質情報に基づいて、DAC9a,9bへ送出するI,Qの値を微調整する調整処理を実行し(S48)、ステップS41へ処理を戻し、受信チャンネル又は起動アプリケーションが変更される都度、ステップS45〜S48の処理を繰り返す。なお、ステップS48のI,Qの値の調整処理は、図5及び図6で説明した処理である。
上述したように、本実施形態2の通信装置10では、受信信号を受信する際の受信チャンネル及び起動中のアプリケーションに応じて、位相振幅調整IC9へ入力されるノイズ信号(ノイズキャプチャー用アンテナ8a,8b,8cによって検出されるノイズ信号)を切り替えると共に、位相振幅調整IC9へ入力されるI,Qの値を切り替える。従って、通信装置10は、受信チャンネル及び起動アプリケーションに応じて、それぞれの受信チャンネルで受信される受信信号に含まれるノイズ信号を最適に除去することができるので、受信信号の通信品質を向上させることができ、通信品質の良い受信信号を取得することができる。
上述した実施形態2では、位相振幅制御コントローラ11が、W−CDMA受信モジュール7から通知される受信チャンネルが変更されたと判断した場合、又は起動アプリケーション判定部12から通知される起動中のアプリケーションが変更されたと判断した場合に、スイッチ8dへ送出するアンテナ切替番号とDAC9a,9bへ送出するI,Qの値とを切り替える構成を例に説明した。このような構成のほかに、例えば、W−CDMA受信モジュール7から通知される受信チャンネル、又は起動アプリケーション判定部12から通知される起動中のアプリケーションを定期的に監視し、それぞれの監視時点での受信チャンネル及び起動アプリケーションに応じてアンテナ切替番号及びI,Qの値を切り替える構成としてもよい。
(実施形態3)
以下に、本発明に係る通信装置について、実施形態3を示す図面に基づいて詳述する。図10は実施形態3の通信装置の機能を示す機能ブロック図である。なお、本実施形態3の通信装置は、上述した実施形態1の通信装置10と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態2の通信装置10は、受信信号を受信する際の受信チャンネル及び実行中のアプリケーションの種類に応じて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する構成であった。本実施形態3の通信装置10は、実行中のアプリケーションの種類の代わりに通信装置10の利用形態を用い、受信チャンネル及び利用形態に応じて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する構成である。
具体的には、本実施形態3の通信装置10は、HDD4に利用形態判定処理プログラム(図示せず)を格納しており、制御部1は、利用形態判定処理プログラムをRAM3に読み出して実行することにより、図10中の利用形態判定部13としての動作を実現する。利用形態判定部13は、通信装置10の利用形態を判定し、判定した利用形態を位相振幅制御コントローラ11へ通知する。
なお、ここでの利用形態(使用形態)とは、ノートパソコンである通信装置10が、タブレット型PC(Personal Computer)としても利用可能に構成されている場合において、ノート型の利用形態とタブレット型の利用形態とを意味する。より具体的には、ノート型の利用形態とは、キーボード等の操作部5に対してLCD等の表示部6が開放された状態(LCD開状態)であり、タブレット型の利用形態とは、操作部5に対して表示部6が閉じられた状態(LCD閉状態)である。
従って、利用形態判定部(判定手段)13は、ノート型の利用形態で利用されているか、タブレット型の利用形態で利用されているかを判定し、判定した利用形態を位相振幅制御コントローラ11へ通知する。なお、ノートパソコンにおいては、操作部5に対して表示部6を開放させた場合に、操作部5から離れた表示部6の適宜位置に通信用アンテナ7aが設けられているものがある。このような通信装置10では、表示部6が開状態である場合と閉状態である場合とにおいて、受信信号に影響を与えるノイズ源81,82,83が異なってくる。
従って、本実施形態3では、受信信号を受信する際の受信チャンネルだけでなく、表示部6が開状態である場合と閉状態である場合とにおいて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を適切に制御することにより、精度のよいノイズ除去処理が可能となる。なお、本発明の通信装置10が携帯電話機に適用された場合も同様に、操作部5(操作キー)に対して表示部6(表示画面)が開放された状態であるのか又は閉じられた状態であるのかを利用形態とし、受信チャンネル及び利用形態に応じて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する構成とすることができる。
また、本実施形態3では、通信装置10のHDD4に格納されている切替制御テーブル4aは、図11に示すような切替制御テーブル4aである。図11は実施形態3の切替制御テーブル4aの登録内容を示す模式図である。図11に示すように、本実施形態3の切替制御テーブル4aには、それぞれの受信チャンネル番号とそれぞれの利用形態を示す情報とに対応させて、アンテナ切替番号と、受信チャンネル毎に予め設定されたノイズ除去用パラメータであるI,Qの値とが登録されている。
なお、利用形態の欄には、LCD開状態又はLCD閉状態が登録される。従って、本実施形態3の切替制御テーブル4aには、それぞれの受信チャンネルとそれぞれの利用形態に対して、それぞれの受信チャンネルで受信信号を受信する際にその時点での利用形態によって、受信信号に影響を及ぼすノイズ信号(ノイズ源81,82,83からのノイズ信号)を最適に除去できるようなアンテナ切替番号及びI,Qの値が登録されている。
以下に、本実施形態3の位相振幅制御コントローラ11が行なう位相振幅制御処理について説明する。位相振幅制御コントローラ11は、実施形態1で説明した通り、W−CDMA受信モジュール7から通知された受信チャンネル番号に基づいて、電波を受信する際の受信チャンネルが変更されたか否かを判断する。また、本実施形態3の位相振幅制御コントローラ11は、利用形態判定部13から通知される利用形態の情報を自身のメモリに順次上書きして記憶しており、利用形態判定部13から通知された利用形態が、前回通知された利用形態、即ち、メモリに既に記憶されている利用形態に一致するか否かに基づいて、利用形態が変更されたか否かを判断する。
受信チャンネルが変更されていないと判断した場合、又は利用形態が変更されていないと判断した場合、位相振幅制御コントローラ11は何も行わない。受信チャンネルが変更されたと判断した場合、位相振幅制御コントローラ11は、変更された受信チャンネルの受信チャンネル番号及びこの時点での利用形態に対応するアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから読み出す。また、利用形態が変更されたと判断した場合、位相振幅制御コントローラ11は、この時点での受信チャンネル番号及び変更された利用形態に対応するアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから読み出す。
そして、位相振幅制御コントローラ11は、切替制御テーブル4aから読み出したアンテナ切替番号をスイッチ8dへ送出し、Iの値をDAC9aへ送出し、Qの値をDAC9bへ送出する。これにより、スイッチ8dは、位相振幅制御コントローラ11から取得したアンテナ切替番号に従って、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cのいずれかを選択し、選択したノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)から取得したノイズ信号を位相振幅調整IC9へ送出する。
これにより、位相振幅制御コントローラ11は、それぞれの受信チャンネルで受信信号を受信する際に、その時点での利用形態(LCD開状態又はLCD閉状態)に応じて、受信信号からノイズ信号を適切に除去するためのアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから特定することができる。また、位相振幅調整IC9が、このようなアンテナ切替番号に従ってスイッチ8dから入力されたノイズ信号の位相及び振幅を、DAC9a,9bを介して入力されたIの値及びQの値を用いて調整し、得られた信号を逆相にし、通信用アンテナ7aが受信した受信信号に加算することにより、受信信号からノイズ信号を適切に除去することができる。従って、W−CDMA受信モジュール7は、適切にノイズ信号を除去された受信信号を取得することができる。
なお、位相振幅制御コントローラ11が、W−CDMA受信モジュール7から通知される通信品質情報に基づいて、DAC9a,9bへ送出するI,Qの値を微調整する調整処理については、実施形態1で説明した処理と同様である。
上述した処理により、本実施形態3の通信装置10は、通信用アンテナ7aを介して受信信号を受信する場合に、受信チャンネル及びこの時点での通信装置10の利用形態に応じたノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)によって検出されたノイズ信号に基づく信号を受信信号に加算することができるので、受信信号からノイズ信号を最適に除去することができる。また、位相振幅制御コントローラ11による切替制御テーブル4aの参照処理のみによって、受信信号から除去すべきノイズ信号を検出するノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)、I,Qの値を容易に特定することができる。
以下に、上述した構成の通信装置10において、位相振幅制御コントローラ11が行なう位相振幅制御処理についてフローチャートに基づいて説明する。図12は実施形態3の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、通信装置10のHDD4に格納されている位相振幅制御処理プログラム4bに従って制御部1によって実行される。
通信装置10の制御部1(位相振幅制御コントローラ11)は、W−CDMA受信モジュール7から受信チャンネル番号を取得したか否かを判断しており(S51)、取得したと判断した場合(S51:YES)、受信信号を受信する際の受信チャンネルが変更されたか否かを判断する(S52)。受信チャンネルが変更されたと判断した場合(S52:YES)、制御部1はステップS55へ処理を移行する。
受信チャンネル番号を取得していないと判断した場合(S51:NO)、又は受信チャンネルが変更されていないと判断した場合(S52:NO)、制御部1は、利用形態判定部13から利用形態の情報を取得したか否かを判断する(S53)。利用形態の情報を取得したと判断した場合(S53:YES)、制御部1は、利用形態が変更されたか否かを判断し(S54)、利用形態が変更されたと判断した場合(S54:YES)、ステップS55へ処理を移行する。
利用形態の情報を取得していないと判断した場合(S53:NO)、又は利用形態が変更されていないと判断した場合(S54:NO)、制御部1は、ステップS51へ処理を戻し、受信チャンネルが変更されるか、又は利用形態が変更されるまで他の処理を行ないつつ待機する。
受信チャンネルが変更されたと判断した場合(S52:YES)、又は利用形態が変更されたと判断した場合(S54:YES)、制御部1は、この時点での受信チャンネル及び利用形態に対応するアンテナ切替番号及びI,Qの値を切替制御テーブル4aから読み出す(S55)。制御部1は、切替制御テーブル4aから読み出したアンテナ切替番号をスイッチ8dへ出力し(S56)、切替制御テーブル4aから読み出したI,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S57)。
また、制御部1は、W−CDMA受信モジュール7から通知される通信品質情報に基づいて、DAC9a,9bへ送出するI,Qの値を微調整する調整処理を実行し(S58)、ステップS51へ処理を戻し、受信チャンネル又は利用形態が変更される都度、ステップS55〜S58の処理を繰り返す。なお、ステップS58のI,Qの値の調整処理は、図5及び図6で説明した処理である。
上述したように、本実施形態3の通信装置10では、受信信号を受信する際の受信チャンネル及び利用形態に応じて、位相振幅調整IC9へ入力されるノイズ信号(ノイズキャプチャー用アンテナ8a,8b,8cによって検出されるノイズ信号)を切り替えると共に、位相振幅調整IC9へ入力されるI,Qの値を切り替える。従って、通信装置10は、受信チャンネル及び利用形態に応じて、それぞれの受信チャンネルで受信される受信信号に含まれるノイズ信号を最適に除去することができるので、受信信号の通信品質を向上させることができ、通信品質の良い受信信号を取得することができる。
上述した実施形態3では、通信装置10の利用形態を、LCD開状態及びLCD閉状態とし、LCDの状態が変更された場合に、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する構成を例に説明した。このような構成のほかに、例えば、操作部5に対する表示部6の開放角度に応じて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する構成とすることもできる。この場合、操作部5に対する表示部6の開放状態に応じてより詳細な制御が可能となる。
上述した実施形態3では、位相振幅制御コントローラ11が、W−CDMA受信モジュール7から通知される受信チャンネルが変更されたと判断した場合、又は利用形態判定部13から通知される利用形態が変更されたと判断した場合に、スイッチ8dへ送出するアンテナ切替番号とDAC9a,9bへ送出するI,Qの値とを切り替える構成を例に説明した。このような構成のほかに、例えば、W−CDMA受信モジュール7から通知される受信チャンネル、又は利用形態判定部13から通知される利用形態を定期的に監視し、それぞれの監視時点での受信チャンネル及び利用形態に応じてアンテナ切替番号及びI,Qの値を切り替える構成としてもよい。
(実施形態4)
以下に、本発明に係る通信装置について、実施形態4を示す図面に基づいて詳述する。なお、本実施形態4の通信装置は、上述した実施形態1の通信装置10と同様の構成を有しており、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
上述した実施形態1の通信装置10は、受信信号を受信する際の受信チャンネルに応じて、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する構成であった。本実施形態4の通信装置10は、設定条件として、スイッチ8dによる切替のアンテナ切替番号及びI,Qの値を複数登録しておき、スイッチ8dによる切替及び位相振幅調整IC9に入力されるI,Qの値を制御する際に、各設定条件に基づいてノイズ除去を行ない、最良の通信品質が得られた設定条件を用いる構成である。
本実施形態4では、通信装置10のHDD4に格納されている切替制御テーブル4aは、図13に示すような切替制御テーブル4aである。図13は実施形態4の切替制御テーブル4aの登録内容を示す模式図である。図13に示すように、本実施形態4の切替制御テーブル4aには、各設定条件を識別するための設定番号に対応させて、アンテナ切替番号と、受信チャンネル毎に予め設定されたノイズ除去用パラメータであるI,Qの値とが登録されている。
以下に、本実施形態4の位相振幅制御コントローラ11が行なう位相振幅制御処理について説明する。W−CDMA受信モジュール7は、通信用アンテナ7aを介して受信した受信信号に基づいて、受信信号の通信品質を示す通信品質情報を定期的に(随時)検出しており、通信品質情報を検出する都度、検出した通信品質情報を位相振幅制御コントローラ11へ通知する。位相振幅制御コントローラ11は、W−CDMA受信モジュール7から適宜通知される通信品質情報に基づいて、通信品質が悪化したか否かを判断する。
具体的には、位相振幅制御コントローラ(取得手段)11は、W−CDMA受信モジュール7から通信品質情報を取得した場合、取得した通信品質情報(通信品質)が所定範囲内の数値であるか否かを判断する。なお、所定範囲を示す数値は予めROM2又はHDD4に格納されており、通信品質情報としてBERを用いる場合、例えば、「1.0×10-4%以上」を所定範囲とすることができる。
W−CDMA受信モジュール7から取得した通信品質情報が所定範囲内であると判断した場合、即ち、通信品質が所定範囲以上に保たれている場合、位相振幅制御コントローラ11は何も行なわない。一方、W−CDMA受信モジュール7から取得した通信品質情報が所定範囲内でないと判断した場合、即ち、通信品質が所定範囲以上に悪化した場合、位相振幅制御コントローラ11は、切替制御テーブル4aに登録されている設定条件を1つ読み出し、アンテナ切替番号をスイッチ8dへ送出し、Iの値をDAC9aへ送出し、Qの値をDAC9bへ送出する。
これにより、スイッチ8dは、位相振幅制御コントローラ11から取得したアンテナ切替番号に従って、第1ノイズキャプチャー用アンテナ8a、第2ノイズキャプチャー用アンテナ8b及び第3ノイズキャプチャー用アンテナ8cのいずれかを選択し、選択したノイズキャプチャー用アンテナ8a(又は8b,8c)から取得したノイズ信号を位相振幅調整IC9へ送出する。また、位相振幅調整IC9が、スイッチ8dから入力されたノイズ信号の位相及び振幅を、DAC9a,9bを介して入力されたIの値及びQの値を用いて調整し、得られた信号を逆相にし、通信用アンテナ7aが受信した受信信号に加算することにより、受信信号からノイズ信号を除去する。
W−CDMA受信モジュール7は、このようにノイズ信号を除去された受信信号を取得し、取得した受信信号の通信品質情報を検出し、検出した通信品質情報を位相振幅制御コントローラ11へ通知する。そして、位相振幅制御コントローラ11は、取得した通信品質情報を、この時点での設定条件の設定番号に対応させてRAM3に格納する。
位相振幅制御コントローラ11は、切替制御テーブル4aに登録されている全ての設定条件について、上述したような処理を行なうことによって、それぞれの設定条件に対する通信品質情報を取得してRAM3に格納する。切替制御テーブル4aに登録されている全ての設定条件に対応する通信品質情報をRAM3に格納できた場合、位相振幅制御コントローラ(特定手段)11は、最良の通信品質情報を特定し、この通信品質情報が得られた設定条件を特定する。そして、位相振幅制御コントローラ11は、特定した設定条件のアンテナ切替番号をスイッチ8dへ送出し、Iの値をDAC9aへ送出し、Qの値をDAC9bへ送出する。
これにより、位相振幅制御コントローラ11は、切替制御テーブル4aに登録されている設定条件のうちで、最良の通信品質情報が得られる設定条件を特定することができ、このような設定条件に基づいて、受信信号からノイズ信号を適切に除去することができる。なお、通信品質情報が良好であるか否かを判断する基準としての所定範囲は、受信する受信信号の種類等に応じて異なる値を設定しておいてもよく、適宜変更できるように構成してもよい。
また、位相振幅制御コントローラ11は、上述したように最良の通信品質情報が得られる設定条件に基づくノイズ除去処理を開始した場合にも、W−CDMA受信モジュール7から随時通知される通信品質情報に基づいて、DAC9a,9bへ送出するI,Qの値を微調整する調整処理を行なっており、この調整処理については、実施形態1で説明した処理と同様である。
上述した処理により、本実施形態4の通信装置10は、通信用アンテナ7aを介して受信している受信信号の通信品質が悪化した場合のように、最適なタイミングで、最良の通信品質が得られる設定条件に設定し直すことができる。
以下に、上述した構成の通信装置10において、位相振幅制御コントローラ11が行なう位相振幅制御処理についてフローチャートに基づいて説明する。図14及び図15は実施形態4の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、以下の処理は、通信装置10のHDD4に格納されている位相振幅制御処理プログラム4bに従って制御部1によって実行される。
通信装置10の制御部1(位相振幅制御コントローラ11)は、W−CDMA受信モジュール7から通信品質情報(以下、BERとする)を取得したか否かを判断しており(S61)、取得していないと判断した場合(S61:NO)、他の処理を行ないつつ待機する。制御部1は、BERを取得したと判断した場合(S61:YES)、取得したBERが所定範囲内であるか否かを判断し(S62)、所定範囲内であると判断した場合(S62:YES)、ステップS61へ処理を戻し、他の処理を行ないつつ待機する。
BERが所定範囲内でないと判断した場合(S62:NO)、制御部1は、切替制御テーブル4aに登録されている設定条件を1つ読み出す(S63)。制御部1は、読み出した設定条件のうちのアンテナ切替番号をスイッチ8dへ出力し(S64)、読み出した設定条件のうちのI,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S65)。
制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したか否かを判断しており(S66)、取得していないと判断した場合(S66:NO)、取得するまで待機する。制御部1は、W−CDMA受信モジュール7からBERを取得したと判断した場合(S66:YES)、ステップS63で読み出した設定条件の設定番号に対応させてBERをRAM3に記憶させる(S67)。
制御部1は、切替制御テーブル4aに登録してある全ての設定条件を読み出したか否かを判断し(S68)、読み出していないと判断した場合(S68:NO)、ステップS63へ処理を戻し、ステップS63〜S68の処理を繰り返す。制御部1は、切替制御テーブル4aに登録してある全ての設定条件を読み出したと判断した場合(S68:YES)、ステップS67で設定番号に対応させてRAM3に記憶させたBERを比較し、最良のBERを特定する(S69)。
制御部1は、特定したBERに対応してRAM3に記憶されている設定番号に基づいて、このBERに対応する設定条件を切替制御テーブル4aから読み出し(S70)、読み出した設定条件のうちのアンテナ切替番号をスイッチ8dへ出力し(S71)、読み出した設定条件のうちのI,Qの値をそれぞれDAC9a,9bへ出力する(S72)。
また、制御部1は、W−CDMA受信モジュール7から通知される通信品質情報に基づいて、DAC9a,9bへ送出するI,Qの値を微調整する調整処理を実行し(S73)、ステップS61へ処理を戻し、BERが所定範囲から外れる都度、ステップS63〜S73の処理を繰り返す。なお、ステップS73のI,Qの値の調整処理は、図5及び図6で説明した処理である。
上述したように、本実施形態4の通信装置10では、切替制御テーブル4aに登録されている設定条件のうちで最良の通信品質情報が得られる設定条件を特定し、特定された設定条件に従って、位相振幅調整IC9へ入力されるノイズ信号(ノイズキャプチャー用アンテナ8a,8b,8cによって検出されるノイズ信号)を切り替えると共に、位相振幅調整IC9へ入力されるI,Qの値を切り替える。従って、通信装置10は、受信される受信信号に含まれるノイズ信号を最適に除去することができるので、受信信号の通信品質を向上させることができ、通信品質の良い受信信号を取得することができる。
上述した実施形態4では、位相振幅制御コントローラ11が、W−CDMA受信モジュール7から通知される通信品質情報が所定範囲よりも悪化した場合に、最良の通信品質が得られる設定条件への制御処理を行なう構成を例に説明した。このような構成のほかに、例えば、実施形態2の通信装置10のように起動中のアプリケーションを判定する構成を備え、起動中のアプリケーションが変更された場合に、最良の通信品質が得られる設定条件への制御処理を行なうように構成してもよい。
また、実施形態3の通信装置10のように通信装置10の利用形態を判定する構成を備え、通信装置10の利用形態が変更された場合に、最良の通信品質が得られる設定条件への制御処理を行なうように構成してもよい。更に、定期的に、最良の通信品質が得られる設定条件への制御処理を行なうように構成してもよい。
上述した実施形態1〜4では、制御部1が位相振幅制御処理プログラム4bを実行することによって位相振幅制御コントローラ11を実現する構成を例に説明した。この構成のほかに、例えば位相振幅制御コントローラ11の機能をW−CDMA受信モジュール7に持たせるように構成してもよい。
上述した実施形態1〜4では、通信用アンテナ7aが受信信号を受信する際の受信チャンネルを、W−CDMA受信モジュール7が、最寄りの基地局からの指示又はユーザからの指定に従って特定し、受信チャンネルが特定されている状況での最適なノイズ除去用パラメータ(スイッチ8dが行なう切替処理に用いるアンテナ切替番号及びI,Qの値)を切替制御テーブル4aから特定する構成を例に説明した。
このように、受信チャンネルが特定されている状況のほかに、通信開始時に複数の受信チャンネルを短時間でスキャンし、基地局からの受信信号を受信する受信チャンネルを特定する際に、それぞれの受信チャンネルに対して最適なノイズ除去用パラメータ(スイッチ8dが行なう切替処理に用いるアンテナ切替番号及びI,Qの値)を切替制御テーブル4aから特定する構成とすることもできる。この場合、通信装置10が基地局から遠い場所にあるため、基地局からの受信信号が減衰することによって相対的にノイズ信号が過大となる状況においても、ノイズ信号を最適に除去できるので、基地局からの受信信号を精度よく受信することができ、通信を開始することができる。
実施形態1の通信装置の構成を示すブロック図である。 実施形態1の通信装置の機能を示す機能ブロック図である。 実施形態1の切替制御テーブルの登録内容を示す模式図である。 実施形態1の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。 I,Qの値の調整処理の手順を示すフローチャートである。 I,Qの値の調整処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2の通信装置の機能を示す機能ブロック図である。 実施形態2の切替制御テーブルの登録内容を示す模式図である。 実施形態2の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態3の通信装置の機能を示す機能ブロック図である。 実施形態3の切替制御テーブルの登録内容を示す模式図である。 実施形態3の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態4の切替制御テーブルの登録内容を示す模式図である。 実施形態4の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態4の位相振幅制御処理の手順を示すフローチャートである。 従来の技術について説明するための模式図である。
符号の説明
10 通信装置
1 制御部(実行手段)
11 位相振幅制御コントローラ
12 起動アプリケーション判定部(判定手段)
13 利用形態判定部(判定手段)
4 HDD
4a 切替制御テーブル(パラメータテーブル)
7 W−CDMA受信モジュール
7a 通信用アンテナ(受信手段)
8 ノイズ信号検出部
8a,8b,8c ノイズキャプチャー用アンテナ(検出手段)
8d スイッチ(選択手段)
9 位相振幅調整IC(除去手段)

Claims (9)

  1. 複数の受信チャンネルのいずれかで外部からの受信信号を受信する受信手段を備え、該受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去する通信装置において、
    複数の電波ノイズ源のそれぞれから発生するノイズ信号を検出する複数の検出手段と、
    各受信チャンネルに対応させて、前記検出手段のいずれかを示す検出手段情報及び予め設定されたノイズ除去用パラメータが登録してあるパラメータテーブルと、
    前記受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネルに対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを前記パラメータテーブルから読み出す読出手段と、
    該読出手段が読み出した検出手段情報に基づいて、該検出手段情報が示す検出手段を選択する選択手段と、
    該選択手段が選択した検出手段が検出するノイズ信号及び前記読出手段が読み出したノイズ除去用パラメータに基づいて、前記受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去する除去手段と
    を備えることを特徴とする通信装置。
  2. 前記パラメータテーブルには、各受信チャンネル及び動作状態に対応させて、前記検出手段情報及び前記ノイズ除去用パラメータが登録してあり、
    動作状態を判定する判定手段を備え、
    前記読出手段は、前記受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネル及び前記判定手段が判定した動作状態に対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを前記パラメータテーブルから読み出すように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 複数の使用形態での使用が可能に構成されており、
    前記パラメータテーブルには、各受信チャンネル及び各使用形態に対応させて、前記検出手段情報及び前記ノイズ除去用パラメータが登録してあり、
    前記判定手段は、使用形態を判定するように構成されており、
    前記読出手段は、前記受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネル及び前記判定手段が判定した使用形態に対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを前記パラメータテーブルから読み出すように構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. 複数のアプリケーションのそれぞれを実行する実行手段を備え、
    前記パラメータテーブルには、各受信チャンネル及び前記アプリケーションのいずれかを示す情報に対応させて、前記検出手段情報及び前記ノイズ除去用パラメータが登録してあり、
    前記判定手段は、前記実行手段が実行中のアプリケーションを判定するように構成されており、
    前記読出手段は、前記受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネル及び前記判定手段が実行中であると判定したアプリケーションに対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを前記パラメータテーブルから読み出すように構成されていること
    を特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  5. 前記判定手段が判定した動作状態に基づいて、動作状態が変更されたか否かを判断する手段を備え、
    前記読出手段は、動作状態が変更されたと判断された場合に、前記受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネル及び前記判定手段が判定した動作状態に対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを前記パラメータテーブルから読み出すように構成されていること
    を特徴とする請求項2乃至4のいずれかひとつに記載の通信装置。
  6. 複数の受信チャンネルのいずれかで外部からの受信信号を受信する受信手段を備え、該受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去する通信装置において、
    複数の電波ノイズ源のそれぞれから発生するノイズ信号を検出する複数の検出手段と、
    該検出手段のそれぞれを示す検出手段情報に対応させて、予め設定されたノイズ除去用パラメータが登録してあるパラメータテーブルと、
    該パラメータテーブルに登録してある検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを順次読み出す読出手段と、
    該読出手段が順次読み出す検出手段情報に基づいて、該検出手段情報が示す検出手段を順次選択する選択手段と、
    該選択手段が順次選択する検出手段が検出するノイズ信号及び前記読出手段が順次読み出すノイズ除去用パラメータに基づいて、前記受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を順次除去する除去手段と、
    該除去手段がノイズ信号を除去した受信信号の通信品質を示す通信品質情報を順次取得する取得手段と、
    該取得手段が取得した通信品質情報のうちで最良の通信品質情報に対応する検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを特定する特定手段とを備え、
    前記選択手段は、前記特定手段が特定した検出手段情報に基づいて、該検出手段情報が示す検出手段を選択するように構成されており、
    前記除去手段は、前記特定手段が特定した検出手段情報に基づいて前記選択手段が選択した検出手段が検出するノイズ信号及び前記特定手段が特定したノイズ除去用パラメータに基づいて、前記受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去するように構成されていること
    を特徴とする通信装置。
  7. 前記取得手段は、受信信号の通信品質を示す通信品質情報を随時取得するように構成されており、
    前記取得手段が通信品質情報を取得する都度、前記通信品質情報が示す通信品質が所定範囲内であるか否かを判断する手段を備え、
    前記読出手段は、通信品質が所定範囲内でないと判断された場合、前記パラメータテーブルに登録してある検出手段情報及びノイズ除去用パラメータを順次読み出すように構成されていること
    を特徴とする請求項6に記載の通信装置。
  8. 複数の受信チャンネルのいずれかで外部からの受信信号を受信する受信手段を備える通信装置が、前記受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去するノイズ除去方法において、
    前記受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネルに対応して、複数の電波ノイズ源のそれぞれから発生するノイズ信号を検出する複数の検出手段のいずれか及び予め設定されたノイズ除去用パラメータを特定する特定ステップと、
    該特定ステップで特定した検出手段が検出するノイズ信号及びノイズ除去用パラメータに基づいて、前記受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去する除去ステップと
    を含むことを特徴とするノイズ除去方法。
  9. 複数の受信チャンネルのいずれかで外部からの受信信号を受信する受信手段を備えるコンピュータに、前記受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去させるためのコンピュータプログラムにおいて、
    コンピュータに、
    前記受信手段が受信信号を受信する際の受信チャンネルに対応して、複数の電波ノイズ源のそれぞれから発生するノイズ信号を検出する複数の検出手段のいずれか及び予め設定されたノイズ除去用パラメータを特定する特定ステップと、
    該特定ステップで特定した検出手段が検出するノイズ信号及びノイズ除去用パラメータに基づいて、前記受信手段が受信した受信信号からノイズ信号を除去する除去ステップと
    を実行させるためのコンピュータプログラム。
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