JP4417593B2 - アンテナ切替装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のダイバーシチアンテナから受信状態の良好なアンテナを適切に切替え選択するアンテナ切替装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、FM放送等のラジオ放送を受信する際、良好な受信性能を確保すべく、複数のダイバーシチアンテナのうち受信状態の良好なアンテナを自動的に切替え選択する機能を備えたダイバーシチ受信装置が知られている。
【0003】
図9に示すようにこのダイバーシチ受信装置は、複数個nのアンテナANT1〜ANTnと中間周波信号処理部2との間に接続されている切替回路1によって排他的に1つのアンテナを切替え選択し、切替え選択したアンテナに発生した高周波受信信号Sinを中間周波信号処理部2によって所謂ダウンコンバートするようになっている。
【0004】
そして、検波器3が中間周波信号処理部2から出力される中間周波信号SIFを検波することによって検波信号Sdtを生成し、その検波信号Sdtをオーディオアンプ等を備えた出力回路4に供給することで再生信号Soutを出力させるようになっている。
更に、受信状態の良好なアンテナを検出するため、検波信号Sdt中のノイズ成分Snを通過させるノイズ検出用フィルタ5と、比較器6及び制御部7が備えられている。
【0005】
比較器6は、所定の閾値THDに基づいてノイズ成分Snのレベルを検出し、ノイズ成分Snのレベルが閾値THDより大きいときには論理値“H”、ノイズ成分Snのレベルが閾値THDより小さいときには論理値“L”となるノイズ検出信号Scを出力する。
【0006】
制御部7は、予め決められた所定時間Tns内にノイズ検出信号Scが論理値“H”となるときの回数Nを計数する。更に、その回数Nが予め決められた回数Nnsより小さかった場合には、現在選択中のアンテナの受信状態を良好と判断し、その回数Nが予め決められた回数Nnsより大きかった場合には、現在選択中のアンテナの受信状態を悪いと判断する。そして、現在選択中のアンテナの受信状態を悪いと判断すると、切替制御信号Svによって別のアンテナへの切替えを行わせるべく切替回路1を制御する。
【0007】
更に制御部7は、上記の時間Tnsよりも長時間に設定されている所定時間Tch内にアンテナ切替えが行われた回数Mを計数し、その回数Mが予め決められた回数Mchを超えた場合には、切替回路1に対してアンテナ切替えを停止させ、特定のアンテナに固定した状態で受信を行うようになっている。
【0008】
すなわち、アンテナ切替えを頻繁に行うような状況になった場合、別のアンテナに切替えても受信状態の最良なアンテナを選択できるとは限らないという前提の下に、特定のアンテナに固定した状態で受信を行い、それによって無用なアンテナ切替えを抑制することとしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記従来のダイバーシチ受信装置にあっては、既述したようにアンテナ切替えを頻繁に行うような状況になると特定のアンテナに固定して受信を行うこととしているが、その「アンテナ切替えを頻繁に行うような状況となっているか否かの判定」を行う際、アンテナ切替えの回数Mを計数するための時間Tchを短くするとアンテナを頻繁に固定することになってしまうことから、ダイバーシチ効果が薄れてしまうという問題があった。
【0010】
また、アンテナ切替えの回数Mを計数するための時間Tchを長くすると、受信状態の良否を的確に判定することが困難となり、そのためアンテナ切替えに対する誤制御が多発するという問題があった。
【0011】
また、比較器6が所定の閾値THDとノイズ成分Snとを比較することによって受信状態の良否を判定することとしているが、単に閾値THDとノイズ成分Snとを比較しただけでは、受信状態の良否を高精度で判定することができなくなり、そのためアンテナ切替えに対する誤制御を抑制することが困難になるという問題があった。つまり、到来電波の電界強度や、アンテナに及ぼす周囲環境の影響等が時々刻々と変化するなかで、単に閾値THDとノイズ成分Snとを比較しただけでは、受信状態の良否を高精度で判定することができなくなるという問題があった。
【0012】
本発明は上記従来の問題に鑑みてなされたものであり、受信状態の良好なアンテナをより高精度で検出し、アンテナ切替えに対する誤制御を抑制等することによって、受信状態の良好なアンテナによる受信を可能にするアンテナ切替装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため本発明のアンテナ切替装置は、複数のアンテナのうち放送電波の受信状態が良好なアンテナを切替え選択するアンテナ切替装置であって、前記複数のアンテナを切替え選択する切替手段と、前記切替手段によって切替え選択されたアンテナで受信がなされた放送電波に含まれるノイズ成分を検出する検出手段と、前記検出手段のノイズ検出結果に基づいて受信状態の良否を判断し、受信状態が良好でないと判断すると前記切替手段に対して切替え選択を行わせる制御手段と、を備え、前記検出手段は、予め決められた所定時間内に前記複数の全てのアンテナが切替えられた場合に、前記複数の全てのアンテナが切替えられた時点で前記ノイズ成分を検出する際のノイズ検出感度を低下させることを特徴とする。
【0014】
かかる構成によると、切替え選択されたアンテナによって放送電波が受信されると、放送電波に含まれているノイズ成分を検出手段が検出し、そのノイズ検出結果に基づいて制御手段が受信状態の良否を判断する。制御手段が受信状態を良好でないと判断すると切替手段を制御し別のアンテナに切替えさせる。更に、受信状態が良好でなく複数の全てのアンテナを切替え選択することとなった場合には、検出手段のノイズ検出感度がより適切な低い感度に低下する。
【0015】
また、上記目的を達成するため本発明のアンテナ切替装置は、上記検出手段が上記ノイズ検出感度を低下させた際、所定時間内に上記切替手段によって上記複数の何れのアンテナも切替え選択がなされないと、上記ノイズ検出感度を上昇させることを特徴とする。
【0016】
かかる構成によると、検出手段のノイズ検出感度が低下し、所定時間内に何れのアンテナも切替えられなかった場合、検出手段のノイズ検出感度がより適切な高い感度に上昇する。したがって、受信状態が良好でなく複数の全てのアンテナを切替えることとなった場合には、検出手段のノイズ検出感度がより適切な低い感度に低下し、所定時間の間受信状態が良好な場合には検出手段のノイズ検出感度がより適切な高い感度に上昇する。これにより、実際の受信状態に対応してノイズ検出感度の適切な増減調整が行われる。
【0017】
また、上記目的を達成するため本発明のアンテナ切替装置は、上記制御手段が上記検出手段のノイズ検出感度が最低の感度に低下した際、上記複数の全てのアンテナの受信状態が良好でないと判断すると、上記切替手段に対して切替え選択を禁止させることを特徴とする。
【0018】
かかる構成によると、検出手段のノイズ検出感度が最低のノイズ検出感度となり、更に全てのアンテナの受信状態が良好でない場合に、制御手段が切替手段に対してアンテナ切替えを禁止させることで、無用のアンテナ切替を抑制する。
【0019】
また、上記目的を達成するため本発明のアンテナ切替装置は、上記制御手段が上記複数の全てのアンテナの受信状態が良好でないと判断すると、当該判断に際して上記複数の全てのアンテナを対象として切替え選択が行われたときの最初のアンテナから新たに切替え選択を開始させるべく上記切替手段を制御することを特徴とする。
【0020】
かかる構成によると、全てのアンテナにおいて受信状態が良好でないものと判断した場合、それら全てのアンテナについての受信状態を判断するために切替え選択が開始されたときに最初に判断の対象とされたアンテナを良好な受信状態が得られる可能性の高い新たなアンテナとして選んで切替え選択する。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。尚、図1は、ラジオ受信機等の受信装置に備えられた本実施形態のアンテナ切替装置の構成を示すブロック図である。
【0024】
同図において、ラジオ受信機等に備えられている複数個(任意数)nのダイバーシチアンテナANT1〜ANTnと周波数変換器9との間に切替回路8が設けられ、切替回路8が後述の制御部16から供給されるアンテナ切替制御信号Svに従って切替え動作をすることにより、何れか1つのアンテナと周波数変換器9との間を排他的に接続するようになっている。
【0025】
周波数変換器9は、切替回路8を介して供給される高周波受信信号Sinをダウンコンバートすることにより中間周波信号SIFを生成し、中間周波増幅部10が中間周波信号SIFを信号処理に適したレベルまで増幅して、増幅後の中間周波信号SIF’を検波器11と信号強度検出部13へ出力する。
【0026】
検波器11は、中間周波信号SIF’を検波することによって検波信号Sdtを生成し、その検波信号Sdtを出力部12に供給して再生信号Soutを出力させる。尚、出力部12は電力増幅器(図示省略)によって電力増幅した再生信号Soutを生成する等の処理を行う。
【0027】
信号強度検出部13は、中間周波信号SIF’のレベルを検出することにより、高周波受信信号Sinのレベルに相当する「Sメータ」と呼ばれる強度検出信号Spを出力する。別言すれば、中間周波信号SIF’に基づいて高周波受信信号Sinのレベルを推定することにより、選択中(受信中)のアンテナの受信状態を定量的な強度検出信号Spとして検出するようになっている。
【0028】
更に、ノイズ検出用フィルタ14と比較器15と制御部16が備えられており、ノイズ検出用フィルタ14及び比較器15は、受信状態を定量的なノイズ成分として検出するための検出手段であり、制御部16は、アンテナ切替制御部17と、アンテナ切替回数解析部18、ノイズ検出感度設定部19、及び夫々所定時間を計測するためのタイマTM1,TM2,TM3を備えて構成されている。尚、タイマTM1は「ノイズ測定期間設定用タイマ」、タイマTM2は「切替回数測定期間設定用タイマ」、タイマTM3は「ノイズ検出感度調整期間設定用タイマ」と呼ばれている。
【0029】
ノイズ検出用フィルタ14は、バンドパスフィルタとハイパスフィルタとの組み合わせによって形成されており、既述した検波信号Sdt又は強度検出信号Spが供給されるのに応じて、それらの信号Sdt又はSpに含まれているノイズ成分Snを通過させる。
【0030】
尚、図1では説明の便宜上、検波信号Sdtと強度検出信号Spがノイズ検出用フィルタ14に供給される如く示されているが、実際には検波信号Sdt又は検出信号Spの何れか一方をノイズ検出用フィルタ14に供給するように配線がなされている。
【0031】
比較器15は、ノイズ検出用フィルタ14を通過したノイズ成分Snとノイズ検出感度設定部19から供給される閾値THDとを比較し、ノイズ成分Snのレベルが閾値THDより大きいときには論理値“H”、ノイズ成分Snのレベルが閾値THDより小さいときには論理値“L”となるノイズ検出信号Scを出力する。
【0032】
尚、比較器15は、所定のヒステリシスを有した高速オペアンプ等で形成されており、ノイズ成分Snのレベルが閾値THDより小さなレベルから大きなレベルに変化する時点で、そのヒステリシスに応じた所定時間幅のパルス形状のノイズ検出信号Scを出力するようになっている。
【0033】
制御部16は、アンテナ切替えの制御を行う主要部分であり、所謂ソフトウェアによる構成又は所謂ハードウェアによる構成、或いはソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた構成によって実現されている。
【0034】
つまり、所謂ソフトウェアによる構成としては、予め設定されているコンピュータプログラムをマイクロプロセッサ(MPU)が実行することによってアンテナ切替えの制御を行い、所謂ハードウェアによる構成としては、小規模若しくは中規模の集積回路装置とディスクリート電子部品とを組み合わせてアンテナ切替えの制御を行うようになっている。
【0035】
そして、既述したアンテナ切替制御部17とアンテナ切替回数解析部18とノイズ検出感度設定部19及びタイマTM1,TM2,TM3は、ソフトウェアによる構成、又はハードウェアによる構成、或いはソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた構成の何れかによって実現されている。
【0036】
アンテナ切替制御部17は、比較器15からのノイズ検出信号Scを入力し、単位時間当たりにノイズ検出信号Scが論理値“H”となる回数Nを調べ、その回数Nが予め決められた基準回数Nmaxに達したか否かを判断条件として、現在選択中のアンテナの受信状態の良否を判断する。
【0037】
そして、上記の回数Nが予め決められた基準回数Nmaxに達した場合には、現在選択中のアンテナの受信状態を悪いと判断し、別のアンテナに切替えるべく切替回路8に対してアンテナ切替制御信号Svを出力する。
【0038】
また、上記の回数Nが予め決められた基準回数Nmaxに達しなかった場合には、現在選択中のアンテナの受信状態を良好と判断し、現在受信中のアンテナをそのまま維持して受信を継続すべく、切替回路8にアンテナ切替えの動作を行わせないようになっている。
【0039】
タイマTM1は、アンテナ切替制御部17からリセットスタート信号RSnが供給されると計時動作を開始し、予め決められた最大時間Tnsまでの計時動作を行い得る構成となっている。
【0040】
つまり、タイマTM1は、計時動作中において、最大時間Tnsの前(すなわち、最大時間Tnsに達する前)にリセットスタート信号RSnが供給されなければ、最大時間Tnsまでの計時動作を行い、最大時間Tnsの前に次のリセットスタート信号RSnが供給されれば、再度のリセットスタートを開始するようになっている。
【0041】
そして、アンテナ切替制御部17は、タイマTM1の計時動作中に、その計時値(計測された時間の値)と上記の回数Nとを対比し、回数Nが最大時間Tns前に基準回数Nmaxに達したか否か判断する。
尚、アンテナ切替制御部17とタイマTM1のより詳細な機能については、後述の動作説明と併せて説明することとする。
【0042】
次に、アンテナ切替回数解析部18は、アンテナ切替制御部17から出力されるアンテナ切替制御信号Svの発生回数Mを計数することにより、単位時間当たりに行われたアンテナ切替えの回数Mを調べる。
【0043】
そして、そのアンテナ切替えの回数Mが予め決められた基準回数Mmaxに達したことを判断条件として、既述した閾値THDを上昇させるための決定を行い、その決定結果を示すパルス形状の感度制御信号Sxをノイズ検出感度設定部19に供給する。
【0044】
尚、本実施形態では、基準回数MmaxはアンテナANT1〜ANTnの総数nと同じ値に設定されており、全てのアンテナANT1〜ANTnが切替えられた場合に、閾値THDを上昇させるための決定がなされるようになっている。
【0045】
つまり、何れのアンテナに切替えても良好な受信状態が得られず、そのためアンテナANT1〜ANTnを順次に切替えていった結果、単位時間当たりに全てのアンテナANT1〜ANTnを切替えることになった場合、すなわち連続して全てのアンテナANT1〜ANTnの受信状態が良好でないと判断した場合に、閾値THDを上昇させるための決定が行われ、そして、閾値THDを上昇させることで、ノイズ成分Snに対する閾値THDのレベルが上昇することになることから、比較器15のノイズ検出感度を低下させることになる。
【0046】
つまり、単時間当たりに全てのアンテナANT1〜ANTnを切替えるような状況は、ノイズ成分Snに対して閾値THDのレベルが低すぎる(別言すれば、比較器15のノイズ検出感度が高すぎる)ことに起因して起こることから、閾値THDを上昇させることによって比較器15のノイズ検出感度を適正な感度に低下させ、ひいてはアンテナ切替制御部17による頻繁なアンテナ切替えが起こらないように制御する。
【0047】
タイマTM2は、アンテナ切替回数解析部18からリセットスタート信号RSchが供給されると計時動作を開始し、予め決められた最大時間Tchnまでの計時動作を行い得る構成となっている。
【0048】
つまり、タイマTM2は、計時動作中において、最大時間Tchnの前(すなわち、最大時間Tchnに達する前)にリセットスタート信号RSchが供給されなければ、最大時間Tchnまでの計時動作を行い、最大時間Tchnの前に次のリセットスタート信号RSchが供給されれば、再度のリセットスタートを開始するようになっている。
【0049】
そして、アンテナ切替回数解析部18がタイマTM2の計時動作中に、計時値(計測された時間の値)と上記の回数Mとを対比することによって、単位時間当たりの回数Mが最大時間Tchn前に基準回数Mmaxに達したか否かを判断し、その判断結果に基づいて閾値THDを上昇させるべく既述の決定を行い、感度制御信号Sxをノイズ検出感度設定部19に供給する。
尚、アンテナ切替回数解析部18とタイマTM2のより詳細な機能についても、後述の動作説明と併せて説明することとする。
【0050】
次に、ノイズ検出感度設定部19は、既述したように、アンテナ切替回数解析部18から感度制御信号Sxが供給されると、現在設定されている閾値THDに所定値αを加算する。そして、加算後の閾値THD+αを新たな閾値THDとして更新して比較器15に供給することにより、既述したノイズ検出感度を適正なレベルまで低下させる。
【0051】
ここで、閾値THDを更新する度毎にタイマTM3をリセットスタートさせる。そして、その計時値がタイマTM3に設定されている最大時間τに達する前に感度制御信号Sxが供給されると、既述した閾値THDを上昇させてノイズ検出感度を適正な感度まで低下させる。
【0052】
更にノイズ検出感度設定部19は、既述した閾値THDを上昇させてノイズ検出感度を適正な感度まで低下させるための上記処理の他、閾値THDを降下させてノイズ検出感度を適正な感度まで上昇させるための処理を行う。つまり、タイマTM3の計時値が最大時間τに達しても、感度制御信号Sxが供給されない場合に、現在設定されている閾値THDから所定値αを減算し、減算後の閾値THD−αを新たな閾値THDとして更新して比較器15に供給することにより、比較器15のノイズ検出感度を適正なレベルまで上昇させる。
【0053】
更に、閾値THDの可変範囲は次のようにして決められている。閾値THDの最大値THDmaxは、強電界の到来電波を受信し周波変換器9から出力される中間周波信号SIFが過度にクリップした場合に、ノイズ検出用フィルタ14から出力されるノイズ成分Snを検出し得る上限のレベルに設定されている。一方、閾値THDの最小値THDminは、検波器11から出力される検波信号Sdtによって再生信号Soutを生成することが可能な最も微弱な電界強度の到来電波を受信した場合に、ノイズ検出用フィルタ14から出力されるノイズ成分Snを検出し得る下限のレベルに設定されている。
【0054】
更にノイズ検出感度設定部19は、既述したようにアンテナ切替えの回数等に応じて閾値THDを最小値THDminと最大値THDmaxの範囲内で増減させ、その途中で閾値THDが最大値THDmaxに達した場合には、強電界の到来電波を受信中と判断して、その判断結果をアンテナ切替制御部17に知らせることにより、アンテナ切替えを一時的に停止させる。
【0055】
尚、ノイズ検出感度設定部19は、アンテナ切替制御部17にアンテナ切替えの一時停止を知らせると、タイマTM3をリセットスタートさせ、タイマTM3に設定されている最大時間τの間、上記のアンテナ切替えを一時的に停止させる。そして、その最大時間τが経過するとアンテナ切替えの一時停止を解除させることによって、受信状態の良否に応じて閾値THDを次第に最大値THDmaxと最小値THDminとの範囲内で制御できるようにしている。
【0056】
次に、かかる構成を有する本アンテナ切替装置の動作について、図2乃至図8を参照して説明する。尚、図2は主としてアンテナ切替制御部17の機能及び動作を説明するためのフローチャート、図3は主としてアンテナ切替回数解析部18の機能及び動作を説明するためのフローチャート、図4は主としてノイズ検出感度設定部19の機能及び動作を説明するためのフローチャートである。
また、図5乃至図8は、図2乃至図4のフローチャートに応じた本アンテナ切替装置の動作例を示したタイミングチャートである。
【0057】
受信動作が開始されると、ほぼ同時に、アンテナ切替制御部17等が図2中の初期化処理(ステップS100)を開始し、アンテナ切替回数解析部18等が図3中の初期化処理(ステップS200)を開始し、ノイズ検出感度設定部19等が図4中の初期化処理(ステップS300)を開始する。
【0058】
ただし、説明の便宜上、ステップS100,S200,S300が別々の処理として表されているが、実際には、ステップS200,S300の代表として示したステップS100の初期化処理が行われる。
【0059】
ここで、アンテナ切替制御部17とアンテナ切替回数解析部18が既述の回数NとMを計数するために備えられているカウンタ等をクリアすることによって、N=0、M=0に初期化する。また、閾値THDを予め決められている初期値ORGに設定する。更に、タイマTM1,TM2,TM3の動作を停止させる。
【0060】
尚、上記の初期値ORGは、閾値THDの可変範囲内の値であればよく、最大値THDmax若しくは最小値THDmin、又は最大値THDmaxと最小値THDminとの中間値や、受信動作が開始される前に設定されていた閾値であってもよい。
【0061】
また、最初に切替え選択すべき受信用のアンテナは任意でよいが、本実施形態では、受信動作が開始される前に設定されていたアンテナをそのまま受信用アンテナとして採用している。
【0062】
かかる初期化処理が完了すると、アンテナ切替制御部17とアンテナ切替回数解析部18とノイズ検出感度設定部19は、夫々図2、図3、図4の各ステップに従って並列処理を開始する。
【0063】
まず図2に基づいてアンテナ切替制御部17の機能及び動作を説明すると、次の通りある。
初期化の後にステップS102に移行すると、アンテナ切替制御部17がノイズ検出信号Scを調べることにより、ノイズ検出の有無を判断する。ノイズ検出信号Scが論理値“L”であれば、ノイズ検出無しと判断してステップS104に移行し、ノイズ検出信号Scが論理値“H”であれば、ノイズ検出有りと判断してステップS106に移行する。
【0064】
ステップS104では、タイマTM1が動作中か否か調べ、停止していればステップS102に戻ってノイズ検出の処理を繰り返す。
【0065】
ステップS106では、ノイズ検出の回数Nを計数すべく、その回数Nを1インクリメントしてステップS108へ移行する。
【0066】
ステップS108では、上記の回数Nが1か否か調べ、N=1のときに、ステップS110に移行してタイマTM1をリセットスタートさせた後、ステップS102からの処理を繰り返す。すなわち、或るアンテナを受信用に選択した後、第1回目のノイズ検出が行われると、そのアンテナの受信状態を調べるための最大時間Tnsを測定すべくタイマTM1を動作させる。
【0067】
そして、ステップS102からの処理を繰り返し、タイマTM1が動作中、すなわち最大時間Tnsに達する前に、ノイズ検出の回数Nが予め決められている基準回数Nmaxになると、ステップS108とS112においてこれを判定してステップS122へ移行する。
【0068】
また、タイマTM1が動作中に、ノイズ検出がなされなければ、ステップS102,S104を介してステップS114に移行し、最大時間Tnsに達したか否か判断し、未だであればステップS102からの処理を繰り返し、最大時間Tnsに達していればステップS116へ移行する。
【0069】
また、タイマTM1が動作中にノイズ検出が行われたが、その回数Nが最大回数Nmaに達していなければ、ステップS108,S112を介してステップS114に移行し、最大時間Tnsに達したか否かの判断を行う。そして、ステップS114において未だ最大時間Tnsに達していなければ、ステップS102からの処理を繰り返し、最大時間Tnsに達していればステップS116へ移行する。
【0070】
このように、予め決められた最大時間Tnsの前にノイズ検出の回数Nが基準回数Nmaxに達したか否かの判断処理を繰り返すことで、現在選択中のアンテナの受信状態の良否を判断するための計測を行うことになる。
【0071】
尚、本実施例では、基準回数Nmaxが3回に設定されており、最大時間Tnsは、1つのアンテナを切替えるのに要する時間と本アンテナ切替装置及び受信装置の信号処理速度等の関係を考慮し、それらに要する時間よりも長時間の約0.1秒程度に設定されている。
【0072】
そして、上記のステップS114において、ノイズ検出の回数Nが基準回数Nmax未満のときにタイマTM1の計時値が最大時間Tnsに達したと判断すると、ステップS116に移行して、現在選択されているアンテナの受信状態を良好と判断する。更にステップS118において、今まで計数した回数Nを0にクリアすると共に、タイマTM1の動作を停止させ、更にステップS120において現在選択されているアンテナをそのまま継続採用とした後、ステップS102に戻って受信状態の良否を調べるための処理を新規に開始する。
【0073】
尚、上記のステップS120において、現在選択されているアンテナの受信状態を良好と判断した場合には、アンテナ切替制御部17からアンテナ切替制御信号Svを出力しないことで、切替回路8にアンテナ切替えを行わせないようにしている。
【0074】
また、タイマTM1の計時値が最大時間Tnsに達する前に、ノイズ検出の回数Nが基準回数Nmaxに達した場合には、ステップS112においてこれを判断し、ステップS122に移行することとなる。そして、ステップS122において、現在選択されているアンテナの受信状態を悪いと判断する。更にステップS124において、今まで計数した回数Nを0にクリアすると共に、タイマTM1の動作を停止させ、更にステップS126においてアンテナ切替制御部17からアンテナ切替制御信号Svを出力することで、切替回路8に対し別のアンテナへの切替えを行わせる。そして、ステップS102に戻って受信状態の良否を調べるための処理を新規に開始する。
【0075】
尚、本実施形態では、アンテナANT1〜ANTnの切替え順序を予め決めておき、その順序に従って切替回路8がアンテナ切替えを行うようになっている。
以上の図2に示した動作を図5乃至図7のタイミングチャートに対応づけて説明すると、次のようになる。
【0076】
図5に例示するタイミングチャートは、比較的受信状態が良好な場合を示している。或るアンテナANT1を選択して受信している際、時点taにおいて第1回目のノイズ検出信号Scが検出されると(ステップS108参照)、リセットスタート信号RSnが論理値“H”から“L”に変化するのに応じてタイマTM1が計時動作を開始する(ステップS110参照)。そして、受信状態が良好なためにノイズ検出の回数Nが基準回数Nmaxよりも少なく(ステップS112参照)、その結果タイマTM1の計時値T1が最大時間Tnsに達すると(ステップS114参照)、現在選択中のアンテナANT1の受信状態を良好と判断し(ステップS116参照)、時点tbにて示すように、リセットスタート信号Rsnの論理値が“L”から“H”に戻るためタイマTM1は停止する(ステップS118参照)。
【0077】
したがって、図5に示すようにノイズ成分Snの発生が少ない場合には、現在選択中のアンテナをそのまま継続させることで、良好な受信状態を維持するようになっている。
【0078】
また、図6や図7に例示するように、ノイズ成分Snの発生が多い場合には、アンテナ切替えが行われる。つまり、図6,図7中の時点t1において第1回目の検出信号Snが検出されると(ステップS108参照)、リセットスタート信号RSnが論理値“H”から“L”に変化するのに応じてタイマTM1が計時動作を開始する(ステップS110参照)。
【0079】
そして、時点t2に示すように、タイマTM1の計時値T1が最大時間Tnsに達する前に、ノイズ検出回数Nが基準回数Nmax(3回)に達すると、受信状態を悪いと判断し(ステップS122参照)、更にリセットスタート信号Rsnの論理値を“L”から“H”に戻すことでタイマTM1を停止させた後(ステップS124参照)、アンテナ切替制御信号Svによって別のアンテナANT2に切替えさせる(ステップS126参照)。
【0080】
そして、時点t2において別のアンテナANT2に切替えた後、その別のアンテナANT2について第1回目のノイズ検出信号Scが時点t3で検出されると、上記時点t1と同様の処理が行われ、タイマTM1の計時値T2が最大時間Tnsに達する前の時点t4においてノイズ検出回数Nが基準回数Nmax(3回)に達すると、別のアンテナANT2で受信しても受信状態が悪いと判断し、アンテナ切替制御信号Svによって更に別のアンテナANT3に切替えさせる等の処理を行う。
【0081】
また、更に別のアンテナANT3に切替えた後、時点t5からt6に示すように、受信状態が良好であれば、更に別のアンテナANT3をそのまま継続して選択することにより、良好な受信状態を維持することとなる。
【0082】
このように、アンテナ切替制御部17では、予め決められた最大時間Tnsの前にノイズ検出の回数Nが基準回数Nmaxに達したか否かの判断処理が行われ、回数Nが基準回数Nmaxに達することなく最大時間Tnsがきた場合には、現在選択中のアンテナの受信状態を良好と判断して継続採用することとし、最大時間Tnsがくる前に回数Nが基準回数Nmaxに達した場合には、現在選択中のアンテナの受信状態を悪いと判断して別のアンテナに切替えるようになっている。
【0083】
この結果、アンテナ切替制御部17は、比較器15に供給される閾値THDが或る値に設定されている状態でのノイズ成分Snの発生率の高低を調べることにより、受信状態の良否を判断して、アンテナ切替えを適切に制御する。
【0084】
また、アンテナ切替制御部17は、受信状態の良否を判断するために設定される最大時間Tns以内であっても、ノイズ検出の回数Nが基準回数Nmaxに達した場合には、受信状態が悪いと判断するようになっている。つまり、最大時間Tnsが経過するまで受信状態の良否を判断できないというのではなく、最大時間Tnsがくる前に受信状態が悪いとの判断結果が得られるので、迅速なアンテナ切替えが可能となっている。
【0085】
特に、受信状態が悪い場合には、その判断結果を迅速に求めて別のアンテナに切替える必要があり、一方、受信状態が良好な場合には別のアンテナに切替える必要はないことから、最大時間Tnsに達するまで受信状態を最終判断する必要がない。したがって、本実施形態は、実状に即応した極めて合理的なアンテナ切替え方法となっている。
【0086】
次に、図3を参照して、アンテナ切替回数解析部18の機能及び動作を説明する。既述したようにステップS200において初期化処理が行われると、次のステップS202において、アンテナ切替制御部17によるアンテナ切替えが行われたかをアンテナ切替回数解析部18が判断する。
尚、アンテナ切替回数解析部18は、アンテナ切替制御部17からアンテナ切替制御信号Svが出力された否かを調べることで、アンテナ切替えの有無を判断する。
【0087】
そして、アンテナ切替えがなされた場合にはステップS206に移行し、アンテナ切替えがなされていない場合にはステップS204に移行してタイマTM2が計時動作中か否か調べ、停止していればステップS202に戻って処理を繰り返し、また、計時時動作中であれば後述のステップS214に移行する。
【0088】
ステップS206では、アンテナ切替えの回数Mを計数すべく、その回数Mを1インクリメントしてステップS208へ移行する。
【0089】
ステップS208では、上記の回数Mが1か否か調べ、M=1のときには、ステップS210に移行してタイマTM2をリセットスタートさせた後、ステップS202からの処理を繰り返す。すなわち、図6と図7に示したように、時点t2において第1回目のアンテナ切替えが行われると、リセットスタート信号RSchが論理値“H”から“L”に変化するのに応じて、タイマーTM2がアンテナ切替え回数Mを調べるための最大時間Tchnを測定すべく計時動作を開始する。
【0090】
そして、タイマーTM2が計時動作を開始した後、ステップS202からの処理が繰り返され、アンテナ切替えがなされなければ、ステップS202,S204を介してステップS214に移行することによって最大時間Tchnに達したか否か判断し、未だであればステップS02からの処理を繰り返し、最大時間Tchnに達していればステップS216に移行する。
【0091】
また、最大時間Tchnに達する前に、アンテナ切替え回数Mが予め決められている基準回数Mmaxになると、ステップS208とS212においてこれを判定してステップS220へ移行する。
【0092】
また、タイマTM2が動作中にアンテナ切替えが検出されたが、その回数Mが最大回数Mmaxに達していなければ、ステップS208,S212を介してステップS214に移行することにより、最大時間Tchnに達したか否かの判断を行い、未だ最大時間Tnsに達していなければステップS202からの処理を繰り返し、最大時間Tchnに達していればステップS216に移行する。
【0093】
このように、予め決められた最大時間Tchnの前にアンテナ切替え回数Mが基準回数Mmaxに達したか否かの判断処理を繰り返すことで、全アンテナの受信状態の良否を判断するための計測を行うことになる。
【0094】
尚、本実施形態では、基準回数Mmaxが全アンテナの数nと等しくなっており、また、最大時間Tchnは、既述した最大時間Tnsに全アンテナの数nを乗算することによって得られる時間(n×Tns)よりも若干長い時間に設定されている。
【0095】
そして、上記のステップS214において、アンテナ切替え回数Mが基準回数Mmax未満のときにタイマTM2の計時値が最大時間Tchnに達したと判断すると、ステップS216に移行して、最大時間Tchn内に全てのアンテナを切替えなかったと判断する。
【0096】
更に、上記の最大時間Tchn内に全てのアンテナを切替えなかったと判断すると、ステップS218において今まで計数した回数Mを0にクリアすると共に、タイマTM2の動作を停止させ、更にステップS22において、閾値THDを変更する必要がない、すなわちノイズ検出感度の調整を行う必要がないと判断し、感度制御信号Sxを出力することなくステップS202に戻ってアンテナ切替え回数Mを調べるための処理を新規に開始する。
【0097】
また、タイマTM2の計時値が最大時間Tchnに達する前に、アンテナ切替え回数Mが基準回数Mmaxに達した場合には、既述したようにステップS212からステップS220に移行することとなる。そして、ステップS220において、最大時間Tchnの前に全てのアンテナが切替えられたと判断する。更にステップS222において、今まで計数した回数Mを0にクリアすると共に、タイマTM2の動作を停止させ、更にステップS224において、閾値THDを上昇させてノイズ検出感度を低下させる必要があると判断して、感度制御信号Sxをノイズ検出感度設定部19に供給し、それによって閾値THDを上昇させてノイズ検出感度を低下させる。
そして、ステップS224の処理が終わると、ステップS202に戻ってアンテナ切替え回数Mを調べるための処理を新規に開始する。
【0098】
ただし、本実施形態では、全てのアンテナを切替え選択した後、閾値THDを調整すると、全てのアンテナを切替え選択した際に最初に選んだアンテナを再び最初に切替え選択するようにしている。つまり、最初に選択したアンテナが最も過去に切替えらたものとなるため、この最初に選択したアンテナを再び最初のアンテナとして優先的に切替え選択することにより、良好な受信状態の得られる可能性の高いアンテナを選ぶことが可能となっている。具体的な事例で述べれば、本アンテナ切替装置を備えた車両がトンネル内や地下駐車場等の受信状態の悪い場所に進入した後、その受信状態の悪い場所から出たときに、いち早く良好な受信状態の得られるアンテナを切替え選択することが可能となる。
【0099】
以上の図3に示した動作を図5乃至図7のタイミングチャートに対応づけて説明すると、次のようになる。
図5に例示するタイミングチャートは、既述したように比較的受信状態が良好な場合を示している。かかる場合には、アンテナ切替制御信号Scが出力されないことから、リセットスタート信号RSchが常に論理値“H”のままとなり、タイマTM2は計時動作を行わない。そのため、ノイズ検出感度調整部19において閾値THDは変更されず、比較器15のノイズ検出感度もそのまま維持されることになる。
【0100】
また、図6や図7に例示したように、ノイズ成分Snの発生が多く、時点t2において第1回目のアンテナ切替えが行われると(ステップS208参照)、リセットスタート信号RSchが論理値“H”から“L”に変化するのに応じてタイマTM2が計時動作を開始する(ステップS210参照)。
【0101】
そして、図6に示すように、タイマTM2の計時値Tchが最大時間Tchnに達する前に、アンテナ切替え回数Mが基準回数Mmaxに達すると、感度制御信号Sxを発生させて、ノイズ検出感度を低下させるべくノイズ検出感度調整部19に閾値THDを上昇させる(ステップS224参照)。
【0102】
つまり、図6中の時点teが時点t2から最大時間Tchnが経過するまでの時点であるが、時点t2から時点t11までの計時値Tch内において、多数のノイズ検出が行われて全てのアンテナ切替が完了した場合には、Tch<Tchnの関係に基づいてノイズ検出感度を低下させるための判断を行う。これにより、高すぎたノイズ検出感度をより適切な感度に低下させ、頻繁なアンテナ切替えが起こらないように制御する。
【0103】
また、図7に示すように、タイマTM2の計時値Tchが最大時間Tchnに達しても、アンテナ切替え回数Mが基準回数Mmaxに達しなかった場合には、ステップS216においてこれを判断する。この場合には、全てのアンテナに対してノイズ検出感度が高すぎるというわけではないので、閾値THDをそのままにし、ノイズ検出感度の変更を行わないと判断する(ステップS22参照)。
【0104】
このように、アンテナ切替回数解析部18はアンテナ切替の解析結果としての感度制御信号Sxをノイズ検出感度設定部19に供給するための処理を行い、予め決められた最大時間Tchnの前にアンテナ切替え回数Mが基準回数Mmaxに達したか否かの判断処理を行って、回数Mが基準回数Mmaxに達することなく最大時間Tchnがきた場合には、現在設定されているノイズ検出感度をそのまま維持させることとし、一方、最大時間Tchnがくる前に回数Mが基準回数Mmaxに達した場合には、現在設定中のノイズ検出感度が全てのアンテナに対して高すぎると判断して、より適切なノイズ検出感度に調整すべくその感度を低下させる。
【0105】
更に、アンテナ切替回数解析部18が最大時間Tchn以内であってもアンテナ切替え回数Mが基準回数Mmaxに達したと判断すると、ノイズ検出感度設定部19がノイズ検出感度を低下させるべく閾値THDを上昇させるので、ノイズ検出感度の調整を迅速に行うことを可能にしている。つまり、最大時間Tchnが経過するまでノイズ検出感度の良否を判断できないというのではなく、最大時間Tchnがくる前にノイズ検出感度が高すぎるとの判断結果が得られるので、ノイズ検出感度の調整を迅速に行うことができ、ひいては迅速なアンテナ切替えの制御が可能となっている。
【0106】
特に、全てのアンテナに対してノイズ検出感度が高すぎる場合には、その判断結果を迅速に求めてノイズ検出感度を低下させる必要があるのに対し、全てのアンテナに対して必ずしもノイズ検出感度が高すぎるという場合でなければ、ノイズ検出感度を低下させる必要がないことから最大時間Tchnに達した時点でノイズ検出感度を最終判断すればよい。したがって、本実施形態のノイズ検出感度の制御方法は、実際の受信環境に迅速に即応することを可能にした極めて合理的な制御方法となっている。
【0107】
次に、図4を参照して、ノイズ検出感度設定部19の機能及び動作を説明する。
既述したようにステップS300において初期化処理が行われると、次のステップS302において、タイマTM3をリセットスタートさせ、最大時間τを計測するための計時動作を開始させる。
【0108】
次にステップS302において、アンテナ切替回数解析部18から感度制御信号Sxが供給されたか判断する。ここで、図3に示したステップS224においてアンテナ切替回数解析部18が感度制御信号Sxを出力すると、ノイズ検出感度設定部19がこの感度制御信号Sxの供給を受けたと判断してステップS306へ移行し、感度制御信号Sxが出力されていなければ、ノイズ検出感度設定部19が感度制御信号Sxの供給を受けていないと判断してステップS308へ移行する。
【0109】
ステップS306では、既述したように閾値THDに所定値αを加算し、その加算後の閾値THD+αを新たな閾値THDに更新して比較器15に供給することにより、比較器15のノイズ検出感度を適正なレベルに低下させる。そして、ステップS302からの処理を繰り返す。
【0110】
一方、上記ステップS304において、アンテナ切替回数解析部18から感度制御信号Sxの供給を受けていないと判断すると、ステップS308に移行し、タイマTM3の計時値が最大時間τに達しているか判断する。ここで、最大時間τに達していない場合には、ステップS304に戻って処理を繰り返す。また、最大時間τに達していた場合には、ステップS310に移行する。
【0111】
ステップS310では、タイマTM3の計時値が最大時間τに達したにも関わらず、アンテナ切替回数解析部18から感度制御信号Sxが供給されないため、現在設定されているノイズ検出感度が低すぎると判断し、現在の閾値THDから所定値αを減算し、減算後の閾値THD−αを新たな閾値THDとして更新して比較器15に供給する。これにより、比較器15のノイズ検出感度を適正なレベルに上昇させる。そして、ステップS302からの処理を繰り返す。
【0112】
このように、ノイズ検出感度設定部19は、図8のタイミングチャートに示すように、タイマTM3によって所定の最大時間τを計測する状態を設定し、その最大時間τの前にアンテナ切替回数解析部18から感度制御信号Sxが供給されれば、閾値THDを所定値αだけ上昇させることでノイズ検出感度を低下させ、一方、最大時間τが経過してもアンテナ切替回数解析部18から感度制御信号Sxが供給されなければ、閾値THDを所定値αだけ低下させることでノイズ検出感度を上昇させる。これにより、ノイズ検出感度設定部19は、アンテナ切替回数解析部18と共に、比較器15に供給される閾値THDを増減調整することで、アンテナ切替えを適切に制御する。
【0113】
以上説明したように、本実施形態のアンテナ切替装置によれば、全てのアンテナに切替えても良好な受信状態が得られない場合に、ノイズ検出感度を適切なレベルに低下させることで頻繁なアンテナ切替の発生を抑制し、所定の最大時間τ内にアンテナに切替えを行わないこととなった場合には、ノイズ検出感度を上昇させることで、適切なノイズ検出感度を設定する。このため、従来のように単に閾値とノイズ成分とを対比し、所定時間内に得られたノイズ検出回数に基づいてアンテナ切替を行うのではなく、ノイズ検出感度を常に適切なレベルに設定しつつアンテナ切替の制御を行うので、受信状態の良好なアンテナを高精度で切替え選択することが可能となる。また、誤制御を抑制することができる。
【0114】
また、到来電波の強度が高いために中間周波増幅部10から出力される中間周波信号SIF’の振幅が大きくなりすぎ、その結果、ノイズ成分Snが多くなるような場合には、ノイズ検出感度設定部19によって設定される閾値THDが最大値THDmax(図8参照)に到達し、ノイズ検出感度が最低感度に低下する場合が想定される。しかし、本実施形態では、ノイズ検出感度が最低感度に低下したことで全てのてアンテナを切替えることになった場合には、アンテナ切替制御部17がアンテナ切替を停止させ、そのアンテナ切替の停止中にノイズ検出感度設定部19が所定の最大時間τの間に感度制御信号Sxが供給されなければ、ノイズ検出感度を上昇させるという処理を行って、アンテナ切替制御部17におけるアンテナ切替えの停止を解除することになる。このため、到来電波の強度が高いことに起因するアンテナ切替制御が不能な状態に陥ることを防止することができる。また、従来問題となっていた頻繁にアンテナを固定してしまう結果、ダイバシチ効果が得られなくなったり、誤制御が多発するといった問題を解消することができる。
【0115】
更に、受信状態の良否に応じてノイズ検出感度を増減調整し、またノイズ検出感度を調整しつつ受信状態の良否を判断するという、相互間での調整を行うことから、受信状態の良好なアンテナを高精度で切替え選択することができる。
【0116】
尚、以上に述べた本実施形態では、所定時間Tchn以内に全てのアンテナを切替える度に、すなわち全てのアンテナについての切替えを1回行う度に、ノイズ検出感度を低下させるべく閾値THDを上昇させることとしているが、全てのアンテナについての切替えを少なくとも1回以上行った場合に閾値THDを上昇させるようにしてもよい。例えば、全てのアンテナ切替えを一往復した場合等に閾値THDを上昇させるようにしてもよいし、全てのアンテナ切替えを1回行った後に適宜の数のアンテナを代表として切替えても良好な受信状態が得られない場合に、閾値THDを上昇させるようにしてもよい。
【0117】
また、以上の実施形態では、アナログ受信機に備えられたアナログ信号処理を行うアンテナ切替装置について説明したが、本発明はデジタル回路で実現することが可能である。
また、ラジオ受信機用のアンテナ切替装置に限らず、本発明は、テレビジョン放送等の電波を受信して映像再生を行う受信機にも適用できるものである。
【0118】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のアンテナ切替装置は、選択されたアンテナが放送電波を受信するとその放送電波に含まれるノイズ成分を検出し、そのノイズ検出結果に基づいて受信状態の良否を判断し、受信状態が良好でないと判断すると別のアンテナに切替えると共に、受信状態が良好でなく複数の全てのアンテナを切替えることとなった場合には、ノイズ検出感度をより適切な低い感度に低下させるようにしたので、実際の受信状態に即応した適切なノイズ検出感度の下で受信状態の良否判断を行うことができ、ひいては誤制御を抑制して高精度のアンテナ切替を行うことができる。
【0119】
また、受信状態が良好でないと判断する度にノイズ検出感度を低い感度に低下させるのではなく、複数の全てのアンテナを切替えることとなった場合にノイズ検出感度をより適切な低い感度に低下させので、ユーザーが放送等を受聴等した場合に、頻繁にアンテナ切替が起こるために生じるノイズ感等を抑制することができる。したがって、受信装置の再生品質を向上させるのに寄与するものである。
【0120】
また、所定時間内に複数の全てのアンテナが切替えられなかった場合に、受信状態を良好と判断してノイズ検出感度をより適切な高い感度に上昇させるので、実際の受信状態に対応してノイズ検出感度を適切に増減調整することができる。
【0121】
また、ノイズ検出感度が最低のノイズ検出感度となると、アンテナ切替えを停止させるので、無用のアンテナ切替を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアンテナ切替装置の実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態のアンテナ切替装置に備えられているアンテナ切替制御部等の機能及び動作を説明するためのフローチャートである。
【図3】本実施形態のアンテナ切替装置に備えられているアンテナ切替回数解析部等の機能及び動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】本実施形態のアンテナ切替装置に備えられているノイズ検出感度設定部等の機能及び動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】本実施形態のアンテナ切替装置の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図6】本実施形態のアンテナ切替装置の他の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図7】本実施形態のアンテナ切替装置の更に他の動作例を説明するためのタイミングチャートである。
【図8】本実施形態のアンテナ切替装置に備えられているノイズ検出感度設定部等の機能及び動作を説明するためのタイミングチャートである。
【図9】従来のアンテナ切替え機能を備えたダイバーシチ受信装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
8…切替回路
9…周波数変換器
10…中間周波増幅部
11…検波器
13…信号強度検出部
14…ノイズ検出用フィルタ
15…比較器
16…制御部
17…アンテナ切替制御部
18…アンテナ切替回数解析部
19…ノイズ検出感度設定部
TM1…ノイズ測定期間設定用タイマ
TM2…切替回数測定期間設定用タイマ
TM3…ノイズ検出感度調整期間設定用タイマ
ANT1〜ANTn…アンテナ

Claims (4)

  1. 複数のアンテナのうち放送電波の受信状態が良好なアンテナを切替え選択するアンテナ切替装置であって、
    前記複数のアンテナを切替え選択する切替手段と、
    前記切替手段によって切替え選択されたアンテナで受信がなされた放送電波に含まれるノイズ成分を検出する検出手段と、
    前記検出手段のノイズ検出結果に基づいて受信状態の良否を判断し、受信状態が良好でないと判断すると前記切替手段に対して切替え選択を行わせる制御手段と、
    を備え、
    前記検出手段は、予め決められた所定時間内に前記複数の全てのアンテナが切替えられた場合に、前記複数の全てのアンテナが切替えられた時点で前記ノイズ成分を検出する際のノイズ検出感度を低下させることを特徴とするアンテナ切替装置。
  2. 前記検出手段は、前記ノイズ検出感度を低下させた際、前記所定時間内に前記切替手段によって前記複数の何れのアンテナも切替え選択がなされないと、前記ノイズ検出感度を上昇させることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ切替装置。
  3. 前記制御手段は、前記検出手段のノイズ検出感度が最低の感度に低下した際、前記複数の全てのアンテナの受信状態が良好でないと判断すると、前記切替手段に対して切替え選択を禁止させることを特徴とする請求項1又は2に記載のアンテナ切替装置。
  4. 前記制御手段は、前記複数の全てのアンテナの受信状態が良好でないと判断すると、当該判断に際して前記複数の全てのアンテナを対象として切替え選択が行われたときの最初のアンテナから新たに切替え選択を開始させるべく前記切替手段を制御することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のアンテナ切替装置。
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