JP2005268841A - Tv受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 TVアンテナを選択するスイッチのスイッチングノイズがTVアンテナを介して近接するラジオアンテナに誘導することを防止し、TVアンテナが受信した受信信号の周波数帯域を調節するTV受信装置を提供する。
【解決手段】 TV放送の電波を受信するTVアンテナ2a〜2dと、アンテナ出力端α1,β1,γ1,δ1と高周波回路入力端α2,β2,γ2,δ2間に設けたフィルタ手段3a〜3dと、高周波回路4と、TV受信機5とから構成し、フィルタ手段3a〜3dは、スイッチングノイズNsを減衰する減衰回路と、受信信号SRの周波数帯域を制限するハイパスフィルタ(HPF)を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明はTV電波を受信して画像および音声で出力するTV受信装置に係り、特にダイバーシティTVアンテナの切替えに伴うスイッチングノイズが近接するラジオアンテナに誘導して電波妨害になることを防止するTV受信装置に関する。
近頃、車両のリアウィンドウにラジオアンテナおよび複数のTVアンテナのガラスアンテナを形成し、車室内の運転席側に配置したラジオ受信機でラジオ放送を聞いたり、リアシート側に配置したTV受信機でTV放送を見たりできるものが知られている。
車両用のガラスアンテナは、車両の移動環境の中で受信感度が最適になるように、複数のアンテナを切り替えて最適な受信感度のアンテナを選択するダイバーシティ方式が採用されている。
また、従来のFMラジオ受信機およびテレビ受信機が一体化された車載用の受信装置は、「特許文献1」(テレビ/ラジオ受信装置)に開示されているように、FM放送およびテレビの音声は、その受信周波数帯が接近していることもあって、テレビ用アンテナ、FM放送用アンテナのいずれを用いても比較的良好に受信できることを利用し、FM放送受信時に、FM放送受信機とテレビ受信機に同一放送内容のネットワーク放送局を受信し、受信状態の良好な側の受信機で受信した受信信号(音声信号)を音声出力するように構成されている。
特開平10−65590号公報
従来のガラスアンテナは、リアウィンドウのような限られた領域に、ラジオアンテナおよび複数のTVアンテナを形成するため、ラジオアンテナ(AMラジオアンテナとFMラジオアンテナ)と近接するTVアンテナが必然的に存在することになり、ラジオアンテナとラジオアンテナに近接したTVアンテナとの間には、容量結合が発生する。
車室内の運転席側でラジオ放送を聞き、リアシート側でTV放送を見ることを同時に行うことが可能な車両では、複数のTVアンテナからラジオアンテナに近接したTVアンテナが選択される場合、このTVアンテナを選択するスイッチ(例えば、ダイバーシティ制御回路)が発生するスイッチングノイズが選択されたTVアンテナを経由し、容量結合された近接するラジオアンテナに誘導することにより、スイッチングノイズがラジオアンテナで受信するラジオ放送の周波数帯にある場合には、スイッチングノイズがラジオ放送の受信信号に重畳し、ラジオ受信機で受信されてしまうため、ラジオ放送の音声出力がスイッチングノイズの影響を受ける電波障害が発生する課題がある。
図5にスイッチングノイズに伴うラジオ放送受信の電波障害現象の説明図を示す。図5において、TV/ラジオ受信システムは、例えばリアウィンドウに形成したガラスアンテナ51と、ラジオ用高周波回路52と、TV用高周波回路53と、ラジオ受信機54と、TV受信機55から構成される。
ガラスアンテナ51は、ラジオアンテナANT1と、TVアンテナANT2〜TVアンテナ5で構成され、ラジオアンテナANT1とTVアンテナANT2は、リアウィンドウの面積の制約によって近接した位置に配置される。
また、TVアンテナANT3およびTVアンテナANT5は、リアウィンドウの曇り止め用のヒータ線を兼用し、バスバーを介してヒータ線に直流電流が流れる。
ラジオ用高周波回路52は、コンデンサCaと並列接続したコイルLaに直列にコンデンサCbを接続した入力回路と増幅器56で構成され、ラジオアンテナANT1で受信したラジオ放送(例えば、AM、FMラジオ放送)の受信信号が入力回路を介して増幅器56で高周波増幅され、高周波増幅した受信信号をラジオ受信機に供給して音声が出力される。
TV用高周波回路53は、TVアンテナANT2〜TVアンテナANT5についてそれぞれコンデンサCとダイオードDを直列接続し、コンデンサCとダイオードDの接続点にコイルLを接続した入力回路と、入力回路のダイオードの他端(アノード側)を全て接続して入力に接続した増幅回路58と、入力回路のコイルLの他端をそれぞれスイッチの接点Ca〜接点Cdに接続し、TV放送の受信信号が最大となるTVアンテナANT2〜TVアンテナANT5を選択するダイバーシティ制御回路57で構成され、ダイバーシティ制御回路57で選択された接点Ca〜Cdが接続された入力回路を動作させ、TVアンテナANT2〜TVアンテナANT5の選択されたTVアンテナで受信したTV放送の受信信号がコンデンサCとダイオードDの直列回路(入力回路)を介して増幅器58で高周波増幅され、高周波増幅した受信信号をTV受信機55に供給して画像および音声が発生される。
なお、ダイバーシティ制御回路57は、TVアンテナ(例えば、TVアンテナANT2)を選択する場合、スイッチの接点Caを直流的にLレベルに設定し、ダイオードDのアノード→カソード→コイルLを介して直流電流を接点Caに引き込むことにより、ダイオードDをオン状態にし、TV用アンテナANT2で受信したTV放送の受信信号を入力回路のコンデンサCおよびダイオードDを介して増幅器58に供給して高周波増幅が実行される。
また、ダイバーシティ制御回路57は、TVアンテナ(例えば、TVアンテナANT2)を選択する場合、スイッチの接点Caを直流的にLレベルに設定することに伴う、スイッチングノイズNsが発生し、スイッチングノイズNsが入力回路のコイルL→コンデンサCを介してTV用アンテナANT2に発生する(破線表示)。
一方、ラジオアンテナANT1がTVアンテナANT2に近接しているため、ラジオアンテナANT1とTVアンテナANT2の結合容量により、TV用アンテナANT2に発生したスイッチングノイズNsがラジオアンテナANT1に誘導し、入力回路を介して増幅器56で高周波増幅され、高周波増幅されたスイッチングノイズNsがラジオ受信機54に供給される(破線表示)。
スイッチングノイズNsがラジオ受信機54に供給された時点で、ラジオ受信機54が動作していると、ラジオ放送の受信信号SRにスイッチングノイズNsが重畳してラジオ受信機54に受信されることになり、ラジオ放送の音声出力がスイッチングノイズの影響を受けて電波障害が発生してしまう。
なお、スイッチングノイズNsがラジオ放送の電波障害になるケースは、スイッチングノイズNsがラジオ放送の受信周波数帯にある場合に顕著でなり、スイッチングノイズNsとラジオ放送の受信信号SRが同じ周波数帯にあることから、ラジオ用高周波回路52でスイッチングノイズNsを減衰させ、ラジオ放送の受信信号SRに影響を与えないようにすることができない。
また、「特許文献1」に開示されたAM、FMラジオ受信機およびテレビ受信機が一体化された車載用の受信装置は、前述したように、TVアンテナとラジオアンテナが近接し、選択されたTVアンテナにダイバーシティ方式のスイッチングノイズが発生する状態で、TV放送とラジオ放送を同時に受信する場合には、ラジオ受信機の音声出力がスイッチングノイズの影響を受けて電波障害が発生してしまう課題がある。
この発明はこのような課題を解決するためになされたもので、その目的はTVアンテナを選択するスイッチのスイッチングノイズがTVアンテナを介して近接するラジオアンテナに誘導することを防止し、TVアンテナが受信した受信信号の周波数帯域を調節するTV受信装置を提供することにある。
前記課題を解決するためこの発明に係るTV受信装置は、複数のアンテナからの受信信号の中で、受信状態の良い信号を選択するとともに、アンテナからの受信信号を増幅する高周波回路と、高周波回路で増幅した受信信号を入力する受信機とからなるTV受信装置において、受信信号を選択するスイッチにおけるスイッチングノイズがアンテナを介して近接するラジオ受信用アンテナに誘導することを防止するとともに、アンテナからの受信信号の通過周波数帯域を調節するフィルタ手段を備えたことを特徴とする。
この発明に係るTV受信装置は、受信信号を選択するスイッチにおけるスイッチングノイズがアンテナを介して近接するラジオ受信用アンテナに誘導することを防止するとともに、アンテナからの受信信号の通過周波数帯域を調節するフィルタ手段を備えたので、アンテナとラジオアンテナが近接していてもスイッチングノイズを充分に減衰させ、TV放送の受信信号の周波数帯を調整して良好な受信状態を確保し、車両内などでラジオ放送ならびにTV放送を同時に楽しむことができる。
また、この発明に係るフィルタ手段は、コンデンサとコイルの組合せで、スイッチングノイズの減衰回路を構成するとともに、受信信号のカットオフ周波数を変更可能なハイパスフィルタを構成することを特徴とする。
この発明に係るフィルタ手段は、コンデンサとコイルの組合せで、スイッチングノイズの減衰回路を構成するとともに、受信信号のカットオフ周波数を変更可能なハイパスフィルタを構成するので、単純な構成でスイッチングノイズを減衰させ、受信信号の周波数特性を最適に設定することができる。
さらに、この発明に係るハイパスフィルタは、コンデンサとコイルの組合せを縦続接続してカットオフ周波数以下の周波数に対するレベル減衰量を増加したことを特徴とする。
この発明に係るハイパスフィルタは、コンデンサとコイルの組合せを縦続接続してカットオフ周波数以下の周波数に対するレベル減衰量を増加したので、不要な低周波成分を充分に減衰させることができる。
また、この発明に係る減衰回路は、コンデンサとコイルの組合せを縦続接続してスイッチングノイズを減衰させることを特徴とする。
この発明に係る減衰回路は、コンデンサとコイルの組合せを縦続接続してスイッチングノイズを減衰させるので、スイッチングノイズが近接するラジオアンテナへ誘導することを防止することができる。
この発明に係るTV受信装置は、受信信号を選択するスイッチにおけるスイッチングノイズがアンテナを介して近接するラジオ受信用アンテナに誘導することを防止するとともに、アンテナからの受信信号の通過周波数帯域を調節するフィルタ手段を備えたので、アンテナとラジオアンテナが近接していてもスイッチングノイズを充分に減衰させ、TV放送の受信信号の周波数帯を調整して良好な受信状態を確保し、車両内などでラジオ放送ならびにTV放送を同時に楽しむことができ、機能性の向上をアピールすることができる。
また、この発明に係るフィルタ手段は、コンデンサとコイルの組合せで、スイッチングノイズの減衰回路を構成するとともに、受信信号のカットオフ周波数を変更可能なハイパスフィルタを構成するので、単純な構成でスイッチングノイズを減衰させ、受信信号の周波数特性を最適に設定することができ、近接したラジオアンテナのラジオ放送ならびにTV放送を最適に同時受信することができる。
さらに、この発明に係るハイパスフィルタは、コンデンサとコイルの組合せを縦続接続してカットオフ周波数以下の周波数に対するレベル減衰量を増加したので、不要な低周波成分を充分に減衰させることができ、必要とされるTV周波数帯域の受信信号を減衰することなく、通過させることができる。
また、この発明に係る減衰回路は、コンデンサとコイルの組合せを縦続接続してスイッチングノイズを減衰させるので、スイッチングノイズが近接するラジオアンテナへ誘導することを防止することができ、ラジオ放送受信への電波妨害を解消することができる。
以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。本発明の基本的な技術思想は、ダイバーシティ方式のTVアンテナを切り替える際に発生するスイッチングノイズをノイズ発生源からTVアンテナまでの経路のTV受信装置自身内部で減衰させることにある。
図1はこの発明に係るTV受信装置の一実施の形態ブロック構成図である。図1において、TV受信装置1は、TV放送の電波を受信するTVアンテナ2a〜2dと、アンテナ出力端α1,β1,γ1,δ1と高周波回路入力端α2,β2,γ2,δ2間に設けたフィルタ手段3a〜3dと、高周波回路4と、TV受信機5とから構成する。
TVアンテナ2a〜2dは、例えば車両のリアウィンドウに形成したガラスアンテナ、ロッドアンテナなどで構成し、TV放送電波の受信感度(受信信号)が最大なものを高周波回路4のダイバーシティ制御回路6が選択することにより設定される。なお、TVアンテナ2a〜2dは、ガラスアンテナまたはロッドアンテナに拘わらず近接してラジオ放送受信用のラジオアンテナが存在するものとする。
フィルタ手段3a〜3dは、TVアンテナのアンテナ出力端α1,β1,γ1,δ1と高周波回路入力端α2,β2,γ2,δ2間の信号経路に配置し、ダイバーシティ制御回路6の制御によってTVアンテナ2a〜2dを選択するスイッチswa〜swdがオンする時に発生するスイッチングノイズNsがTVアンテナ2a〜2dを介して近接するラジオアンテナに誘導することを防止する。
また、フィルタ手段3a〜3dは、TVアンテナ2a〜2dが受信した受信信号SRの周波数帯域を調節する。
高周波回路4は、複数のアンテナ2a〜2d(TVアンテナ)からの受信信号の中で、受信状態の良い信号を選択するとともに、アンテナ2a〜2dからの受信信号を増幅するものであり、TVアンテナ2a〜2dに対してそれぞれコンデンサC、ダイオードD、コイルLを備え、ダイバーシティ制御回路6の制御によってTVアンテナ2a〜2dの選択ならびに選択されたTVアンテナ2a〜2dが受信する受信信号SRをTV受信機5に提供する。
また、高周波回路4は、ダイバーシティ制御回路6を備え、スイッチswa〜swdでTVアンテナ2a〜2dを順番に切り替えて受信信号SRを受信して受信信号SRのレベルを比較し、レベルが最大となる受信信号SRのTVアンテナ(例えば、TVアンテナ2a)をTVアンテナ2a〜2dの中から選択するように、スイッチ(例えば、スイッチswa)をオン状態に制御する。
TVアンテナ(例えば、TVアンテナ2a)の選択は、スイッチ(例えば、スイッチswa)をオン状態にし、直流電位をダイオードDのアノード電位よりもLレベルにすることにより、高周波増幅器7の入力側→ダイオードD→コイルL→スイッチswa経由で直流電流を流してダイオードDを交流的にオン状態とし、TVアンテナ2aで受信した受信信号SRを直流阻止コンデンサC→ダイオードD(カソード→アノード)→高周波増幅器7経由でTV受信機5に供給する。なお、コイルLは受信信号SRを減衰させない交流インピーダンスに設定する。
TVアンテナ2a〜2d(例えば、TVアンテナ2a)を選択した時、スイッチswaがオンすることに伴うスイッチングノイズNsが発生し、スイッチswa→コイルL→直流阻止コンデンサC→フィルタ手段3aを経由してTVアンテナ2aに現れる(一点鎖線表示)が、フィルタ手段3aでスイッチングノイズNsを充分に減衰(低減)する。
なお、TVアンテナ2a〜2dに対応するそれぞれのダイオードDのアノード側を接続して高周波増幅器7に提供し、TVアンテナ2a〜2dのいずれが選択された場合にも受信された受信信号SRが共通に高周波増幅されてTV受信機5に供給されるように構成する。
さらに、高周波回路4は、高周波増幅器7を備え、TVアンテナ2a〜2dで受信された受信信号SRを高周波増幅し、増幅した受信信号SRをTV受信機5に供給する。
TV受信機5は、高周波回路4で増幅した受信信号を入力するもので、高周波回路4から供給される受信信号SRから設定されたチャネル周波数の信号を選択し、選択した信号を画像信号と音声信号に再生し、表示器に画像を表示し、スピーカから音声を出力する。
なお、本実施の形態では、TVアンテナ2a〜2dを車両のリアウィンドウに形成したガラスアンテナなどで構成したが、車両のリアウィンドウに限定されるものではなく、フロントウィンドウ、サイドウィンドウに形成してもよい。
図2はこの発明に係るフィルタ手段の一実施の形態回路構成図である。(a)図は回路図、(b)図はスイッチングノイズの減衰特性、(c)図はフィルタ特性を表わす。なお、フィルタ手段3a〜3dは、全て同じ構成なのでフィルタ手段3aについて説明する。
(a)図において、フィルタ手段3aは、アンテナ出力端α1と高周波回路入力端α2のスイッチングノイズNsの経路と共通になる受信信号SRの信号経路に配置して、信号経路にコンデンサC1およびコンデンサC2を直列に接続し、コンデンサC1とコンデンサC2の接続点と、接地(GND)間にコイルL1を接続したT型回路で構成する。なお、コンデンサC1またはコンデンサC2は、図1に示す直流阻止コンデンサCを兼用する。
コンデンサC2とコイルL1は、スイッチングノイズNsに対して減衰回路を構成し、コンデンサC2のインピーダンスZc2(=1/jωC2)とコイルL1のインピーダンスZL1(=jωL1)の分割比{=ZL1/(Zc2+ZL1)}でスイッチングノイズNsを減衰{=ZL1・Ns/(Zc2+ZL1)}する。
(b)図において、スイッチングノイズNsの減衰特性は、高周波回路入力端α2側を0dB(正規化レベル)とすると、アンテナ出力端α1側では、{=ZL1・Ns/(Zc2+ZL1)}に減衰されて−XdBとなる。
減衰回路は、コンデンサC2の容量値を小さくしてインピーダンスZc2を大きくするか、コイルL1のインダクタンス値を小さくしてインピーダンスZL1を小さくすることにより、スイッチングノイズNsの減衰を多くすることができる。
また、コンデンサC1とコイルL1は、受信信号SRに対して一次のハイパスフィルタ(HPF)を構成し、コンデンサC2の容量値とコイルL1のインダクタンス値で設定される減衰量3dBポイントのカットオフ周波数fC{=1/2π√(L1・C2)}よりも低い周波数の減衰量をオクターブ6dBで減衰させる減衰特性を有する。
(c)図において、受信信号SRは、高周波帯域(例えば、TV放送帯域)では0dB(正規化レベル)であるが、カットオフ周波数fC(−3dBポイント)を下回る周波数では−6dB/オクターブの減衰をするため、カットオフ周波数fC以下の周波数帯域(例えば、FM放送の周波数帯域)を減衰させることができる。
ハイパスフィルタ(HPF)は、コンデンサC2の容量値およびコイルL1のインダクタンス値を大きくすることによりカットオフ周波数fC{=1/2πC2ZO}(C1=C2)を低く設定することができ、一方コンデンサC2の容量値およびコイルL1のインダクタンス値を小さくすることによりカットオフ周波数fC{=ZO/L1π}を高く設定することができる。
フィルタ手段3aは、減衰回路の作用によりスイッチングノイズNsを充分に低減してTVアンテナ2aに現れるスイッチングノイズ成分を小さくすることができるので、近接したラジオアンテナが存在しても、ラジオアンテナに誘導するスイッチングノイズ成分の影響を防止し、車室内でTV放送およびラジオ放送を同時に聴取する場合でも、ラジオ放送およびTV放送の双方を良好に受信することができる。
また、フィルタ手段3aは、ハイパスフィルタ(HPF)の作用により、フラットな周波数受信特性を有するTVアンテナ2aで受信した受信信号SRからラジオ周波数帯域をフィルタリングすることができるので、TV放送を良好に受信することができる。
このように、この発明に係るフィルタ手段3a〜3dは、コンデンサC1,C2とコイルL1の組合せで、スイッチングノイズNsの減衰回路を構成するとともに、受信信号SRのカットオフ周波数fCを変更可能なハイパスフィルタ(HPF)を構成するので、単純な構成でスイッチングノイズNsを減衰させ、受信信号SRの周波数特性を最適に設定することができ、近接したラジオアンテナのラジオ放送ならびにTV放送を最適に同時受信することができる。
図3はこの発明に係るフィルタ手段の別実施の形態回路構成図である。図3において、フィルタ手段8は、図2に示すフィルタ手段3aのコイルL1にコイルL2を並列に接続した構成にする。
減衰回路は、コイルL1にコイルL2を並列に接続したので、コイルの合成インピーダンスZLは、コイルL1のインピーダンスZL1とコイルL2のインピーダンスZL2の並列インピーダンス{=ZL1・ZL2/(ZL1+ZL2)}となってインピーダンスが低下し、アンテナ出力端α1側のスイッチングノイズNs成分を一層減衰することができる。
ハイパスフィルタ(HPF)は、コイルの並列インピーダンス{=ZL1・ZL2/(ZL1+ZL2)}が低下するので、カットオフ周波数fCが増加して高くなるが、コンデンサC1の容量値を高く設定することにより、カットオフ周波数fCを図2に示すものと同じ周波数に調整することができる。
図4はこの発明に係るフィルタ手段の別実施の形態回路構成図である。図4において、フィルタ手段9は、図2に示すフィルタ手段3aのコンデンサC2にコンデンサC3を直列接続し、コンデンサC2とコンデンサC3の接続点と接地(GND)間にコイルL3を接続したもので、コンデンサとコイルの組合せを縦続接続して構成する。
減衰回路は、スイッチングノイズNsに対してコンデンサC3のインピーダンスZc3(=1/jωC3)とコイルL3のインピーダンスZL3(=jωL3)の分割比{=ZL3/(Zc3+ZL3)}でスイッチングノイズNsを減衰{=ZL3・Ns/(Zc3+ZL3)}する。
さらに、コンデンサC2とコイルL1は、{ZL3・Ns/(Zc3+ZL3)}に減衰されたスイッチングノイズNsの減衰成分に対して、コンデンサC2のインピーダンスZc2(=1/jωC2)とコイルL1のインピーダンスZL1(=jωL1)の分割比{=ZL1/(Zc2+ZL1)}で減衰{=ZL1・Ns/(Zc2+ZL1)・ZL3/(Zc3+ZL3)}する。
これにより、減衰回路は、スイッチングノイズNsを大幅に減衰し、TVアンテナ2aに現れるスイッチングノイズNs成分が近接するラジオアンテナに誘導することを防止する。
一方、ハイパスフィルタ(HPF)は、コンデンサC1とコイルL1で構成する一次のハイパスフィルタ(HPF)に、コンデンサC2とコイルL3で構成する一次のハイパスフィルタ(HPF)を併せた二次のハイパスフィルタ(HPF)を形成する。
カットオフ周波数fcは、コンデンサC1とコンデンサC2の容量値およびコイルL1とコイルL3のインダクタンス値を調整することにより、図2の(c)図に示すカットオフ周波数fcに設定することができる。
一方、カットオフ周波数fC以下の周波数に対する減衰量を−12dB/オクターブと大幅に減衰することができるので、TVアンテナ2aで受信した受信信号SRからラジオ周波数帯域を大幅にフィルタリングし、TV放送を良好に受信することができる。
このように、この発明に係るハイパスフィルタは、コンデンサとコイルの組合せ(コンデンサC1とコイルL1、コンデンサC2とコイルL3)を縦続接続してカットオフ周波数fC以下の周波数に対するレベル減衰量を増加したので、不要な低周波成分を充分に減衰させることができ、必要とされるTV周波数帯域の受信信号を減衰することなく、通過させることができる。
また、この発明に係る減衰回路は、コンデンサとコイルの組合せ(コンデンサC2とコイルL1、コンデンサC3とコイルL3)を縦続接続してスイッチングノイズNsを減衰させるので、スイッチングノイズNsが近接するラジオアンテナへ誘導することを防止することができ、ラジオ放送受信への電波妨害を解消することができる。
なお、コンデンサとコイルの組合せたものの縦続接続は、3組以上の縦続接続であってもよい。また、TVアンテナの配置位置は、ガラスに形成したガラスアンテナやロッドアンテナでもよい。さらに、フィルタ手段は、ガラスアンテナのアンテナ出力端であれば、ガラス上でもよく、高周波回路入力端は、高周波回路のダイオードDとコイルLの接続点よりもTVアンテナ側であればよい。
以上説明したように、この発明に係るTV受信装置1は、受信信号を選択するスイッチにおけるスイッチングノイズNsがアンテナ(TVアンテナ2a〜2d)を介して近接するラジオ受信用アンテナに誘導することを防止するとともに、アンテナ(TVアンテナ2a〜2d)からの受信信号の通過周波数帯域を調節するフィルタ手段(3a〜3d)を備えたので、アンテナとラジオアンテナが近接していてもスイッチングノイズNsを充分に減衰させ、TV放送の受信信号SRの周波数帯を調整して良好な受信状態を確保し、車両内などでラジオ放送ならびにTV放送を同時に楽しむことができ、機能性の向上をアピールすることができる。
本発明に係るTV受信装置は、TVアンテナを選択するスイッチのスイッチングノイズがTVアンテナを介して近接するラジオアンテナに誘導することを防止し、TVアンテナが受信した受信信号の周波数帯域を調節するもので、ガラスアンテナまたはロッドアンテナを用いたあらゆるTV受信装置に適用することができる。
この発明に係るTV受信装置の一実施の形態ブロック構成図 この発明に係るフィルタ手段の一実施の形態回路構成図 この発明に係るフィルタ手段の別実施の形態回路構成図 この発明に係るフィルタ手段の別実施の形態回路構成図 スイッチングノイズに伴うラジオ放送受信の電波障害現象の説明図
符号の説明
1 TV受信装置
2a〜2d TVアンテナ
3a〜3d,8,9 フィルタ手段
4 高周波回路
5 TV受信機
6 ダイバーシティ制御回路
7 高周波増幅器7
C,C1.C2,C3 コンデンサ
D ダイオード
L,L1.L2 コイル
swa〜swd スイッチ
α1,β1,γ1,δ1 アンテナ出力端
α2,β2,γ2,δ2 高周波回路入力端
Ns スイッチングノイズ
SR 受信信号

Claims (4)

  1. 複数のアンテナからの受信信号の中で、受信状態の良い信号を選択するとともに、前記アンテナからの受信信号を増幅する高周波回路と、前記高周波回路で増幅した受信信号を入力する受信機と、からなるTV受信装置において、
    前記受信信号を選択するスイッチにおけるスイッチングノイズが前記アンテナを介して近接するラジオ受信用アンテナに誘導することを防止するとともに、前記アンテナからの受信信号の通過周波数帯域を調節するフィルタ手段を備えたことを特徴とするTV受信装置。
  2. 前記フィルタ手段は、コンデンサとコイルの組合せで、スイッチングノイズの減衰回路を構成するとともに、受信信号のカットオフ周波数を変更可能なハイパスフィルタを構成することを特徴とする請求項1記載のTV受信装置。
  3. 前記ハイパスフィルタは、前記コンデンサと前記コイルの組合せを縦続接続してカットオフ周波数以下の周波数に対するレベル減衰量を増加したことを特徴とする請求項2記載のTV受信装置。
  4. 前記減衰回路は、前記コンデンサと前記コイルの組合せを縦続接続してスイッチングノイズを減衰させることを特徴とする請求項2記載のTV受信装置。
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