JP2006217127A - 受信装置 - Google Patents

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Takatoshi Kawai
孝俊 河合
Akira Okada
章 岡田
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Abstract

【課題】 強電界下において妨害波を大きく抑圧するため同調回路の回路Qを高くし、弱電界下において同調回路の通過損失を低減する、同調回路の制御手段を提供する。
【解決手段】 受信装置内の所定のポイントでのレベルを検出するレベル検出部9と、検出された信号レベルに応じて、受信装置入力段に設けた選択度可変同調手段4の回路Qを制御する回路Q制御部10を備え、検出した信号レベルが小さいときは、希望波の通過損失の増加を抑えるため、選択度可変同調手段4の回路Qが低くなるように制御し、検出した信号レベルが大きいときは、妨害波の抑圧量を大きくするため、選択度可変同調手段4の回路Qを高くなるように制御する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アンテナで受信された様々な周波数の電波の中から希望する周波数の信号を選択する選択手段を有し、選択手段で選択された信号に基づいて、復調信号を出力する受信装置に関するものである。
従来の受信装置は、例えば図12に示すラジオ受信装置101などのように、放送波などの変調された信号を含む電波をアンテナ部102で受信し、これが同調部103に入力され次の周波数変換処理に必要なレベルになるよう制御される。この同調部103はバンドパスフィルター特性となっており、希望する周波数(希望波)以外の信号はここで適度に減衰される。さらに周波数変換処理された信号から希望波の信号(希望信号)だけを分離し復調部104で復調した信号が復調信号出力手段であるスピーカから出力される。
ここで、同調部は、アンテナから受信した信号のうち、他の放送局の信号や、他のシステム(自営無線等)で使用されている無線信号などの妨害波と希望波とに対して、希望波の周波数に同調して希望波を低損失で通過させ、周波数の異なる妨害波を抑圧する目的で設けられている。同調部において希望波は低損失で通過し、妨害波は同調手段の回路Qに応じて抑圧される。同調部により、同調部以降の回路ブロックへの妨害波の入力が抑圧されるため、受信装置における妨害波による感度抑圧や歪の発生といった弊害が軽減できる。
図13は、従来の受信装置の一例とした受信装置のフロントエンド部61のブロック図である。アンテナにて受信された妨害波および希望波はRF入力端子51に入力され、可変減衰手段52、同調手段53を通って可変利得増幅手段54に入力され適当な信号レベルに増幅される。そして、同調手段55、同調手段56を通って、RF出力端子60に出力される。RF出力端子60に出力されたRF信号は後段のミキサ62によりオシレータ63が出力する局部発振信号と混合され、IF信号が生成される。AGC(Auto Gain Control)検出部58で検出された信号レベルに応じて、AGC制御部59で可変減衰手段52の減衰量制御信号や可変利得増幅手段54の利得制御信号が生成され、AGC検出部58で検出される信号レベルが一定レベル以下となるように、可変減衰手段52や可変利得増幅手段54に対するAGC制御がおこなわれている。本実施例では切替部57により、信号レベルが一定レベル以下となるなるようにAGC制御をおこなうポイントを切り替えることができる構成になっている。通常の受信動作においてはAGC制御の周波数特性のQを高くするために、後段の同調手段56を通過した信号を用いてAGC制御がおこなわれるように切替部57を制御し、妨害波による感度抑圧を低減している。自動選局動作においてはAGC制御の周波数特性のQを低くするために、前段の同調手段55を通過した信号を用いてAGC制御がおこなわれるように切替部57を制御し、自動選局動作の誤動作を防止している。
特開平5−327377号公報
しかしながら従来の受信装置の構成では、妨害波による感度抑圧を低減するため、後段の同調手段の出力を用いてAGC制御をおこなっており、この同調手段よりもアンテナ側に設けられている可変増幅手段などには過大な妨害波が入力され、可変増幅手段などで相互変調歪が生じるなどの問題が発生する場合がある。これを防ぐためには、可変増幅手段に入力される妨害波が大きく抑圧されるように、可変増幅手段よりもアンテナ側に設けら
れている同調手段の回路Qが高くなるように設計すれば良いが、このとき同調手段における希望波の通過損失が増大し、通常状態における受信装置の感度が低下するという問題があった。また同調手段のfズレ(同調部のコイルやコンデンサの誤差や、温度変動によって生じる同調手段において通過損失が最小となる周波数と、受信・復調する電波の周波数とがズレた状態)が発生した場合、fズレによる希望波の同調手段での通過損失の増加も、増大してしまうという問題があった。図14に同調手段の周波数特性と通過振幅特性の関係を示す。S101のように回路Qが低い同調手段に対して、S102のように回路Qが高い同調手段では、同調手段に使用するコイルやコンデンサが持つ抵抗分の影響で、同調周波数における同調手段での通過損失が増大するという問題があった。
本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、強電界下においては妨害波を大きく抑圧して、妨害波による感度抑圧を軽減し、弱電界下においては同調周波数における通過損失を低くすることのできる、受信性能の高い受信装置を提供することを目的とする。
本発明の受信装置は、電波を受信するアンテナ部と、前記アンテナ部で受信した電波の中から希望波に同調する同調部と、前記同調部で同調した希望波の信号を復調して復調信号を出力する復調信号出力部と、前記同調部の所定のポイントにおける信号レベルを検出し、検出された信号レベルに応じて前記同調部が同調する希望波の選択度を制御する選択度制御部とを備えた構成を有している。
この構成により、同調部内の所定ポイントにおける信号レベルが小さいときは、選択度可変同調手段の選択度を低くしても、妨害波レベルが小さいため妨害波による感度抑圧や、選択度可変同調手段以降の回路ブロックで発生する歪が問題とならず、かつ選択度可変同調手段の選択度を低くして、選択度可変同調手段での希望波の通過損失を低減し、同調手段の通過損失による受信装置の感度劣化を低減できる。また、同調部内の所定ポイントにおける妨害波レベルが大きいときは、選択度可変同調手段の選択度を高くして、選択度可変同調手段での妨害波の抑圧量を大きくし、選択度可変同調手段以降の回路ブロックに入力される妨害波レベルを小さくでき、妨害波による感度抑圧の軽減や、選択度可変同調手段以降の回路ブロックで発生する歪の低減ができる。
また、本発明の受信装置は、前記選択度制御部は、前記同調部の所定ポイントにおける信号レベルに応じて前記同調部の回路Qの値を制御する回路Q制御信号を生成する構成を有している。
さらに、本発明の受信装置は、前記同調部が、前記所定ポイントにおける信号レベルに応じて前記同調部に入力された電波を減衰する可変減衰手段および前記所定ポイントにおける信号レベルに応じて前記同調部に入力された電波を増幅する可変増幅手段のうち少なくともいずれか一方と、前記可変減衰手段の減衰量または前記可変増幅手段の増幅量を制御するAGC手段とを備えた構成を有している。
この構成により、AGC制御用のレベル検出部と選択度可変同調手段用のレベル検出部を共有し、部品点数を削減できる。装置内の所定ポイントにおける信号レベルが小さいときは、選択度可変同調手段の回路Qを低くしても、妨害波レベルが小さいため妨害波による感度抑圧や、選択度可変同調手段以降の回路ブロックで発生する歪が問題とならず、選択度可変同調手段の回路Qを低くして、選択度可変同調手段での希望波の通過損失を低減し、同調手段の通過損失による受信装置の感度劣化を低減できる。装置内の所定ポイントにおける妨害波レベルが大きいときは、選択度可変同調手段の回路Qを高くして、選択度可変同調手段での妨害波の抑圧量を大きくし、選択度可変同調手段以降の回路ブロックに
入力される妨害波レベルを小さくでき、妨害波による感度抑圧の軽減や、選択度可変同調手段以降の回路ブロックで発生する歪の低減ができる。
さらに、本発明の受信装置は、前記可変減衰手段の減衰量に応じて選択度可変同調手段の回路Qの値を制御する構成を有している。
この構成により、受信装置の弱電界下における感度の劣化を抑えて、妨害波による受信装置の感度抑圧を軽減できる。
本発明の受信装置によれば、同調手段の通過損失による受信装置の感度劣化を低減し、また、妨害波による感度抑圧の軽減や、選択度可変同調手段以降の回路ブロックで発生する歪を低減する受信装置を提供することができるものである。
以下、本発明の実施の形態の受信装置について、図面を用いて説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態の受信装置は、従来の受信装置101の同調部103における構成が異なるだけであるため、その他の構成に関する説明を省略する。
本発明の実施の形態1の受信装置における同調部14の構成を図1に示す。 図1において、アンテナにて受信されたRF入力信号はRF入力端子1に入力され、バンドパスフィルタ2において受信帯域外の妨害波が除去される。バンドパスフィルタ2の出力は、可変減衰手段3、選択度可変同調手段4を通って可変利得増幅手段5で増幅される。そして同調手段6を通り、ミキサ7にてオシレータ8の発振出力と混合されて周波数変換されIF信号としてIF出力端子13に出力される。レベル検出部9はバンドパスフィルタ2の出力レベルを検出し、回路Q制御部10は、レベル検出部9で検出されたレベルに応じて、選択度可変同調手段4の回路Qを制御する回路Q制御信号を生成する。AGC検出部11は、ミキサ7から取出されるIF出力レベルを検出し、AGC制御部12は、IF出力レベルに応じて、可変減衰手段3の減衰量を制御する減衰量制御信号と、可変利得増幅手段5の利得を制御する利得制御信号を生成する構成である。図1において、IF出力レベルを検出してAGC制御をおこなう構成としているが、他のポイントの信号レベルを検出してAGC制御をおこなう構成でも、複数のポイントの信号レベルを検出し、それらの信号レベルを用いてAGC制御をおこなう構成でもよい。また、図1において、可変増幅手段5の利得を可変してAGC制御をおこなう構成としているが、AGC制御は可変減衰手段3の減衰量の制御のみでおこない、増幅手段は利得を固定した構成でもよい。また、図1において、可変増幅手段5でRF信号を増幅する構成としているが、増幅手段を使用せず選択度可変同調手段4の出力をミキサ7に入力する構成でもよい。また、図1においてIF出力レベルに応じてAGC制御をおこなう構成となっているが、AGC制御をおこなわない構成でもよい。
以上のように構成された、本発明の実施の形態1の受信装置における同調部の動作について、図2、図3を用いて説明する。
図2にRF入力端子1から選択度可変同調手段4までの周波数に対する通過特性を示す。弱電界下においては、AGCが動作せず可変減衰手段3の減衰量が最小となり、S21に示す通過特性となる。RF入力端子1に入力される希望波のレベルが大きくなるとAGCが動作する。このときS22に示す通過特性となるところ、選択度可変同調手段4の回路Qが高くなるなるように制御することでS23に示すような通過特性となり、選択度可
変同調手段4の回路Qを高くしたことで希望波の通過損失が増加するが、これはAGC制御により補正されS24に示す通過特性となる。同調手段の回路Qが制御できない場合、妨害波の周波数においてS24と同等の抑圧量を得るためには、S25に示す通過特性となる。
図3にRF入力端子1への入力レベルに対する選択度可変同調手段4の回路Qの変化と、可変減衰手段3の減衰量の変化を示す。
図3(a)に示すように、RF入力端子1への入力レベルに応じて選択度可変同調手段4の回路Qを制御している。図3(a)では選択度可変同調手段4の回路Qの変動領域において、回路Qを連続的に変化させているが、段階的に変化させる構成でもよい。図3(b)に示すように、RF入力端子1への入力レベルに応じて可変減衰手段3の減衰量が制御されている。妨害波によるAGC動作開始レベルや、RF入力端子1への妨害波の入力レベルの変化に対する、可変減衰手段3の減衰量の変化の割合は、選択度可変同調手段4の回路Qの制御により変化させることができる。AGC制御用の信号レベル検出ポイントと、選択度可変同調手段4の回路Q制御用の信号レベル検出用のポイントを分けることで、より綿密な制御をおこなうことができる。
また、図1において、バンドパスフィルタ2の出力レベルを検出し、選択度可変同調手段4の回路Q制御をおこなう構成としているが、他のポイントでの信号レベルを検出して選択度可変同調手段4の回路Q制御をおこなう構成でも、複数のポイントの信号レベルを検出し、それらの信号レベルを用いて選択度可変同調手段4の回路Q制御をおこなう構成でもよい。可変減衰手段3以降のポイントでの信号レベルを検出し、選択度可変同調手段4の回路Q制御をおこなう場合、図3(a)に示す選択度可変同調手段4の回路Qは、AGC動作開始以上のRF入力端子1への入力レベルにおいて、固定されるが、他の本発明の実施の形態1の同調部と同様の効果がある。
次に選択度可変同調手段の回路例を図4、図5に示す。
図4は並列共振を用いた選択度可変同調手段26である。RF入力端子15に入力されたRF信号はRF出力端子25に出力される。インダクタ16と可変容量17、インダクタ20と可変容量21は、それぞれ同調周波数において並列共振するように設計されている。可変容量17、可変容量21は、その容量値を電気的に制御するため可変容量ダイオードを使用してもよい。このときインダクタ16、インダクタ20のインダクタンス値を調整して、可変容量17、可変容量21の可変容量ダイオードの制御電圧を共通とした構成にしてもよい。コンデンサ18は、インダクタ16と可変容量17の共振回路と、インダクタ20と可変容量21の共振回路のカップリングのために設けている。PINダイオード19には、回路Q制御信号入力端子23に供給される電圧と、抵抗22により設定される電流が流れ、この電流によりPINダイオード19の抵抗値が変化し、選択度可変同調手段26の回路Qが変化する。コンデンサ24はDCカットの目的で設けている。回路Q制御信号入力端子23に供給する電圧が低いときは、選択度可変同調手段26の回路Qが低くなり、回路Q制御信号入力端子23に供給する電圧が高いときは、選択度可変同調手段26の回路Qが高くなる。回路Q制御信号入力端子23に供給する電圧値は、装置内の所定ポイントの信号レベルに応じて、連続的に制御しても、段階的に制御してもよい。図4において、PINダイオード19を用いて、選択度可変同調手段26の回路Qを変化させているが、PINダイオード19をスイッチに置き換え、このスイッチのオン/オフにより選択度可変同調手段26の回路Qを切り替える構成としてもよい。
図5は直列共振を用いた選択度可変同調手段32である。RF入力端子15に入力されたRF信号はRF出力端子25に出力される。インダクタ16と可変容量17は、同調周
波数において並列共振するように設計されており、インダクタ27と可変容量28は、同調周波数において直列共振するように設計されている。可変容量17、可変容量28は、容量値を電気的に制御するため可変容量ダイオードを使用してもよい。このときインダクタ16、インダクタ27のインダクタンス値を調整して、可変容量17、可変容量28の可変容量ダイオードの制御電圧を共通とした構成にしてもよい。PINダイオード29には、回路Q制御信号入力端子31に供給される電圧と、抵抗30により設定される電流が流れ、この電流によりPINダイオード29の抵抗値が変化し、選択度可変同調手段32の回路Qを変化させている。コンデンサ24はDCカットの目的で設けている。回路Q制御信号入力端子31に供給する電圧が高いときは、選択度可変同調手段32の回路Qが低くなり、回路Q制御信号入力端子31に供給する電圧が低いときは、選択度可変同調手段32の回路Qが高くなる。回路Q制御信号入力端子31に供給する電圧値は、装置内の所定ポイントの信号レベルに応じて、連続的に制御しても、段階的に制御してもよい。図5において、PINダイオード29を用いて、選択度可変同調手段32の回路Qを変化させているが、PINダイオード29をスイッチに置き換え、このスイッチのオン/オフにより選択度可変同調手段32の回路Qを切り替える構成としてもよい。
また選択度可変同調手段としては、回路Qの異なる複数の同調手段を設け、回路Q制御信号に応じて、使用する同調手段を切り替える構成としてもよい。
このような本発明の実施の形態1の受信装置によれば、受信装置の同調部14の入力段に設けた、選択度可変同調手段4に対して、受信装置に入力される信号レベルが小さいときは、選択度可変同調手段4の回路Qを低くし、受信装置に入力される信号レベルが大きいときは、選択度可変同調手段4の回路Qを高くするように制御する、回路Q制御部10を設けることにより、弱電界下において感度を劣化させることなく、強電界下においては妨害波の抑圧が大きい同調手段を実現し、強電界下における感度抑圧を改善し、妨害波による受信装置の歪特性を改善することができる。
次に、本発明の実施の形態2の同調手段の制御手段を設けた、受信装置の同調部35の構成を図6に示す。
図6において、アンテナにて受信されたRF入力信号はRF入力端子1に入力され、バンドパスフィルタ2において受信帯域外の妨害波が除去される。バンドパスフィルタ2の出力は、可変減衰手段3、選択度可変同調手段4を通って可変利得増幅手段5で増幅される。そして同調手段6を通り、ミキサ7にてオシレータ8の発振出力と混合されて周波数変換されIF信号としてIF出力端子13に出力される。レベル検出部33はIF信号のレベルを検出し、回路Q制御部34は、レベル検出部33で検出されたレベルに応じて、選択度可変同調手段4の回路Qを制御する回路Q制御信号を生成する。AGC制御部12は、レベル検出部33で検出されたIF出力レベルに応じて、可変減衰手段3の減衰量を制御する減衰量制御信号と、可変利得増幅手段5の利得を制御する利得制御信号を生成する構成である。図6において、IF出力レベルを検出し、AGC制御と、選択度可変同調手段4の回路Q制御をおこなう構成としているが、他のポイントの信号レベルを検出して、AGC制御と、選択度可変同調手段4の回路Q制御をおこなう構成でも、複数のポイントの信号レベルを検出し、それらの信号レベルを用いてAGC制御と、選択度可変同調手段4の回路Q制御をおこなう構成でもよい。また、図6において、可変増幅手段5の利得を可変してAGC制御をおこなう構成としているが、AGC制御は可変減衰手段3の減衰量の制御のみでおこない、増幅手段は利得を固定した構成でもよい。また、図6において、可変増幅手段5でRF信号を増幅する構成としているが、増幅手段を使用せず選択度可変同調手段4の出力をミキサ7に入力する構成でもよい。
以上のように構成された、本発明の実施の形態2の同調手段の制御手段の動作について
、図7を用いて説明する。
図7にRF入力端子1への入力レベルに対する選択度可変同調手段4の回路Qの変化と、可変減衰手段3の減衰量の変化を示す。
図7(a)に示すように、AGCの動作領域以下の入力レベルでは、RF入力端子1への入力レベルに応じて選択度可変同調手段4の回路Qが制御されている。図7(a)では選択度可変同調手段4の回路Qの変動領域において、回路Qを連続的に変化させているが、段階的に変化させる構成でもよい。AGCが動作するRF入力端子1の入力レベルでは、選択度可変同調手段4の回路Qは、高い回路Qで固定されている。図7(b)に示すように、RF入力端子1への入力レベルに応じて、可変減衰手段3の減衰量が制御されている。妨害波によるAGC動作開始レベルは、選択度可変同調手段4の回路Qの制御により変化させることができる。
このような本発明の実施の形態2の同調手段の制御手段によれば、受信装置のフロントエンド部35の入力段に設けた、選択度可変同調手段4に対して、AGC制御に使用している、受信装置内の所定ポイントでの信号レベルを用いて、信号レベルが小さいときは、選択度可変同調手段4の回路Qを低くし、信号レベルが大きいときは、選択度可変同調手段4の回路Qを高くするように制御する、回路Q制御部34を設けることにより、少ない追加部品で、弱電界下において感度を劣化させることなく、AGCが動作するような強電界下においては妨害波の抑圧が大きい同調手段を実現し、強電界下においる感度抑圧を改善し、妨害波による受信装置の歪特性を改善することができる。
次に、本発明の実施の形態3の同調手段の制御手段を設けた、受信装置のフロントエンド部37の構成を図8に示す。
図8において、アンテナにて受信されたRF入力信号はRF入力端子1に入力され、バンドパスフィルタ2において受信帯域外の妨害波が除去される。バンドパスフィルタ2の出力は、可変減衰手段3、選択度可変同調手段4を通って可変利得増幅手段5で増幅される。そして同調手段6を通り、ミキサ7にてオシレータ8の発振出力と混合されて周波数変換されIF信号としてIF出力端子13に出力される。AGC検出部11は、ミキサ7から取出されるIF出力レベルを検出し、AGC制御部12は、IF出力レベルに応じて、可変減衰手段3の減衰量を制御する減衰量制御信号と、可変利得増幅手段5の利得を制御する利得制御信号を生成する。回路Q制御部36は、AGC制御部12で生成された減衰量制御信号に応じて、選択度可変同調手段4の回路Qを制御する回路Q制御信号を生成する構成である。図8において、IF出力レベルを検出しAGC制御をおこなう構成としているが、他のポイントの信号レベルを検出してAGC制御をおこなう構成でも、複数のポイントの信号レベルを検出し、それらの信号レベルを用いてAGC制御をおこなう構成でもよい。また、図8において、可変増幅手段5の利得を可変してAGC制御をおこなう構成としているが、AGC制御は可変増幅手段3の減衰量の制御のみでおこない、増幅手段は利得を固定した構成でもよい。また、図8において、可変増幅手段5でRF信号を増幅する構成としているが、増幅手段を使用せず選択度可変同調手段4の出力をミキサ7に入力する構成でもよい。また、図8において、減衰量制御信号に応じて選択度可変同調手段4の回路Qを制御する構成としているが、利得制御信号に応じて選択度可変同調手段4の回路Qを制御する構成としてもよい。
以上のように構成された、本発明の実施の形態3の同調手段の制御手段の動作について、図9を用いて説明する。
図9にRF入力端子1への入力レベルに対する選択度可変同調手段4の回路Qの変化と
、可変減衰手段3の減衰量の変化を示す。
図9(a)に示すように、AGCが動作するRF入力端子1への入力レベルの領域で、RF入力端子1への入力レベルに応じて選択度可変同調手段4の回路Qが制御されている。図9(a)では選択度可変同調手段4の回路Qの変動領域において、回路Qを連続的に変化させているが、段階的に変化させる構成でもよい。図9(b)に示すように、RF入力端子1への入力レベルに応じて可変減衰手段3の減衰量が制御されている。RF入力端子1への妨害波の入力レベルの変化に対する、可変減衰手段3の減衰量の変化の割合は、選択度可変同調手段4の回路Qの制御により変化させることができる。
次に、本実施の形態を実現する可変減衰手段と選択度可変同調手段の回路例を図10、図11に示す。選択度可変同調手段として、前述した図4に示した回路を用いた。
図10の回路例44において、15に入力されたRF信号はRF出力端子25に出力される。PINダイオード38、コンデンサ39、抵抗40は可変減衰手段を構成し、インダクタ41は、前記可変減衰手段の減衰量を大きくしたときに、インダクタ16と可変容量17が接続されるポイントのインピーダンス低下を低減するために設けている。減衰量制御入力端子43に電圧が供給されると、PINダイオード38に電流が流れ前記可変減衰手段の減衰量が増加する。同時に、抵抗42で設定された電流がPINダイオード19に流れ、選択度可変同調手段の回路Qを高くする。
図11の回路例47は、図10の回路例44において、PINダイオード38とPINダイオード19に共通の電流が流れるような構成としたものである。減衰量制御入力端子46に電圧が供給されると、抵抗45で設定された電流が、PINダイオード38とPINダイオード19に流れ、前記可変減衰手段の減衰量を増加させると同時に、選択度可変同調手段の回路Qを高くさせる。
このような本発明の実施の形態3の受信装置によれば、受信装置の同調部部37の入力段に設けた、選択度可変同調手段4に対して、AGCをおこなう可変減衰手段3の減衰量を制御している減衰量制御信号を用いて、可変減衰手段3の減衰量が小さいときは、選択度可変同調手段4の回路Qを低くし、可変減衰手段3の減衰量が大きいときは、選択度可変同調手段4の回路Qを高くするように制御する、回路Q制御部36を設けることにより、少ない追加部品で、弱電界下において感度を劣化させることなく、AGCが動作するような強電界下においては妨害波の抑圧が大きい同調手段を実現し、強電界下における感度抑圧を改善し、妨害波による受信装置の歪特性を改善することができる。
なお、以上の実施の形態においては、受信装置としてラジオ受信装置を例にあげたが、その他の無線装置や、復調した信号が音声信号ではなく、データ信号を用いたものであっても、同様の効果が得られるものである。
以上のように、本発明にかかる選択度可変同調手段の制御手段は、弱電界下における感度劣化を低減しつつ、妨害波の強入力による感度抑圧や歪の発生といった問題を改善する効果を有し、アンテナから希望波と妨害波が同時に入力される、例えばラジオのような受信装置において有用である。
本発明の第1の実施の形態における受信装置の同調部のブロック図 本発明の第1の実施の形態における受信装置の同調手段の通過特性図 (a)本発明の第1の実施の形態における受信装置の選択度可変同調手段の回路Q特性図 (b)本発明の第1の実施の形態における受信装置の可変減衰手段の減衰量特性図 本発明の第1の実施の形態における受信装置の選択度可変同調手段の回路例を示す図 本発明の第1の実施の形態における受信装置の選択度可変同調手段の回路例を示す図 本発明の第2の実施の形態における受信装置の同調部のブロック図 (a)本発明の第2の実施の形態における受信装置の選択度可変同調手段の回路Q特性図 (b)本発明の第2の実施の形態における受信装置の可変減衰手段の減衰量特性図 本発明の第3の実施の形態における受信装置の同調部のブロック図 (a)本発明の第3の実施の形態における受信装置の選択度可変同調手段の回路Q特性図 (b)本発明の第3の実施の形態における受信装置の可変減衰手段の減衰量特性線図 本発明の第3の実施の形態における受信装置の同調手段の構成例を示す図 本発明の第3の実施の形態における受信装置の同調手段の構成例を示す図 従来技術における受信装置のブロック図 従来技術における受信装置の同調部のブロック図 従来技術における受信装置の同調回路の通過特性の傾向を説明する図
符号の説明
1 RF入力端子
2 バンドパスフィルタ
3 可変減衰手段
4 選択度可変同調手段
5 可変利得増幅手段
6 同調手段
7 ミキサ
8 オシレータ
9 レベル検出部
10 回路Q制御部
11 AGC検出部
12 AGC制御部
13 IF出力端子
14 同調部
15 RF入力端子
16、20 インダクタ
17、21 可変容量
18、24 コンデンサ
19 PINダイオード
22 抵抗
23 回路Q制御信号入力端子
25 RF出力端子
26 選択度可変同調手段
27 インダクタ
28 可変容量
29 PINダイオード
30 抵抗
31 回路Q制御信号入力端子
32 選択度可変同調手段
33 レベル検出部
34 回路Q制御部
35 受信装置の同調部
36 回路Q制御部
37 受信装置の同調部
38 PINダイオード
39 コンデンサ
40、42 抵抗
41 インダクタ
43 減衰量制御信号入力端子
44 回路例
45 抵抗
46 減衰量制御信号入力端子
47 回路例
51 RF入力端子
52 可変減衰手段
53、55、56 同調手段
54 可変利得増幅手段
57 切替部
58 AGC検出部
59 AGC制御部
60 RF出力端子
61 フロントエンド
62 ミキサ
63 オシレータ
101 受信装置
102 アンテナ
103 同調部
104 復調部
105 スピーカ(復調信号出力部)

Claims (4)

  1. 電波を受信するアンテナ部と、前記アンテナ部で受信した電波の中から希望波に同調する同調部と、前記同調部で同調した希望波の信号を復調して復調信号を出力する復調信号出力部と、前記同調部の所定のポイントにおける信号レベルを検出し、検出された信号レベルに応じて前記同調部が同調する希望波の選択度を制御する選択度制御部とを備えた受信装置。
  2. 前記選択度制御部は、前記同調部の所定ポイントにおける信号レベルに応じて前記同調部の回路Qの値を制御する回路Q制御信号を生成することを特長とする請求項1記載の受信装置。
  3. 前記同調部は、前記所定ポイントにおける信号レベルに応じて前記同調部に入力された電波を減衰する可変減衰手段および前記所定ポイントにおける信号レベルに応じて前記同調部に入力された電波を増幅する可変増幅手段のうち少なくともいずれか一方と、前記可変減衰手段の減衰量または前記可変増幅手段の増幅量を制御するAGC手段とを備えた請求項1または2に記載の受信装置。
  4. 前記可変減衰手段の減衰量に応じて選択度可変同調手段の回路Qの値を制御する請求項3記載の受信装置。
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