JP5174632B2 - テレビジョン放送受信回路 - Google Patents

テレビジョン放送受信回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5174632B2
JP5174632B2 JP2008302601A JP2008302601A JP5174632B2 JP 5174632 B2 JP5174632 B2 JP 5174632B2 JP 2008302601 A JP2008302601 A JP 2008302601A JP 2008302601 A JP2008302601 A JP 2008302601A JP 5174632 B2 JP5174632 B2 JP 5174632B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
mobile communication
frequency
radio unit
circuit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2008302601A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010130328A (ja
Inventor
二郎 菊池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alps Alpine Co Ltd
Original Assignee
Alps Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alps Electric Co Ltd filed Critical Alps Electric Co Ltd
Priority to JP2008302601A priority Critical patent/JP5174632B2/ja
Priority to CN2009102265542A priority patent/CN101753895B/zh
Publication of JP2010130328A publication Critical patent/JP2010130328A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5174632B2 publication Critical patent/JP5174632B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、移動通信端末に内蔵されるテレビジョン放送受信回路に関する。
携帯電話機の多機能化に伴い、携帯電話機に放送受信機が搭載されるようになって来た。放送受信機を搭載した携帯電話機では、携帯電話機の送信波による放送受信機への妨害を排除するために、放送受信機のフロントエンド部に携帯電話送信波を阻止するフィルタを設置している(例えば、特許文献1参照)。
図9(a)は放送受信機を搭載した携帯電話機の概略図であり、同図(b)は放送受信機におけるテレビジョン放送受信回路の構成図である。携帯電話機1の筺体内に携帯電話送信波を発生する携帯送信機部2とテレビジョン放送信号を受信するテレビジョン放送受信回路3とが設置されている。携帯送信機部2は、テレビジョン放送帯域の低域側又は高域側に近接する携帯電話送信波の周波数帯を使って通信を行う。
テレビジョン放送受信回路3は、アンテナから出力されるRF信号をBPFで構成されるフィルタ11に通して放送帯域の信号を取り出し、ローノイズアンプ12に入力して増幅してから携帯電話送信波の周波数帯をカットするフィルタ13に入力する。フィルタ13は、携帯電話送信波の周波数が放送帯域の低域側に位置する場合はHPFで構成され、放送帯域の高域側に位置する場合はLPFで構成される。フィルタ13で携帯電話送信波の周波数帯がカットされた放送帯域の信号をチューナ部/制御部14に入力する。可変増幅回路15は希望波(受信チャンネル)のレベルを調節して受信信号を適正レベルに調節する。ミキサ16は、可変増幅回路15で調整された信号に局部発振器17から与えられる局部発振信号を乗算してIF信号に周波数変換する。ミキサ16から出力されるIF信号をIF増幅器18で増幅してから復調器19で復調し、さらに復号回路20で映像信号と音声信号に復号する。一方、復調器出力を分岐してAGC制御回路21に入力する。AGC制御回路21は、復調信号レベルを一定にするゲインコントロール信号を生成し、可変増幅回路15及びIF増幅器18に供給する。
携帯送信機部2の携帯電話送信波が直接に放送受信機3のLNA12、チューナ部/制御部14に与える妨害としてゲイン抑圧がある。フィルタ(BPF)11をLNA12の前段に設置することで、強力な携帯電話送信電力によるLNA12のゲイン抑圧を防止している。
また、携帯送信機部2の携帯電話送信波が放送受信機部3に与える妨害としてスプリアスレスポンスがある。ミキサ16は、受信波と局部発振信号とからIF信号を生成する回路であるが、それ以外に到来電波の整数倍(m)と局部発振信号周波数の整数倍(n)との差から、IF信号を生成する。図10に示すように、希望放送波frを受信中に、上記特定周波数条件に合致する到来妨害波fuがミキサ16に入力すると、妨害波fuが希望放送波frと同一のIFに変換されて、妨害波を含むIF信号が生成される。また、受信波と局部発振信号とから直接ベースバンド周波数に変換する直接変換方式の場合は、妨害波fuが希望放送波frと同一のベースバンド周波数に変換されて、妨害波を含むベースバンド信号が生成される。スプリアスレスポンスを防止するために、携帯電話送信波を減衰させる必要がある。そこで、図11(a)(b)に示すように、放送帯域と携帯送信帯域との境界で急峻な傾き特性を有するフィルタ(LPF,HPF)13を設置して携帯電話送信波(到来妨害波fu)を減衰させている。
特開2006−197450号公報
しかしながら、フィルタ13によって携帯電話送信波(妨害波fu)を十分に減衰させるためには、減衰極を放送受信波帯に接近させる必要があり、放送受信波帯の信号の減衰量が増大して、放送波の受信感度が低下するといった問題があった。また、携帯電話送信波を阻止するために、フィルタの次数を高くして急峻な傾きのフィルタ特性を実現しようとすれば、放送波受信部の回路が複雑となり、大型化する問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、受信感度を低下させることなく、フィルタの次数を低くでき、小型化と低価格化に貢献できるテレビジョン放送受信回路を提供することを目的とする。
本発明のテレビジョン放送受信回路は、移動通信のための移動通信無線部を有する移動通信端末に搭載され、前記移動通信無線部の使用帯域とは異なる帯域のテレビジョン放送の放送波を受信するテレビジョン放送受信回路において、放送波に局部発振信号を混合してベースバンド周波数を含む所定周波数に変換する周波数変換回路と、前記放送波を通過帯域とするBPFと、前記周波数変換回路の前段に設けられ前記放送波を通過帯域に持つと共に前記移動通信無線部の使用帯域に減衰域を持つバンド幅可変フィルタとを備え、前記バンド幅可変フィルタは、入力端と出力端との間に複数のインダクタが直列に接続され、前記複数のインダクタの接続点とグラウンドとの間にインダクタとコンデンサとからなる直列共振回路からなるLPFであって、前記放送波の帯域の高域側に前記移動通信無線部の使用帯域が接近している前記移動通信端末において、前記放送波の帯域の低域側のチャンネルを受信したとき、前記LPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域と一致させ、前記放送波の帯域の低域側のチャンネル以外のチャンネルを受信したときは、前記LPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無前部の使用帯域よりも高い周波数にすることを特徴とする。
また本発明は、上記テレビジョン放送受信回路において、前記LPFの直列共振回路は、並列に接続された複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサと直列に接続されるインダクタとからなり、前記複数のコンデンサの一部は、トランジスタによって電気的に接続し又は切り離せる付加容量であって、前記LPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域と一致させる場合には、付加容量を電気的に接続し、前記LPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域よりも高い周波数にする場合には、付加容量を電気的に切り離すことを特徴とする。
また、本発明のテレビジョン放送受信回路は、移動通信のための移動通信無線部を有する移動通信端末に搭載され、前記移動通信無線部の使用帯域とは異なる帯域のテレビジョン放送の放送波を受信するテレビジョン放送受信回路において、放送波に局部発振信号を混合してベースバンド周波数を含む所定周波数に変換する周波数変換回路と、前記放送波を通過帯域とするBPFと、前記周波数変換回路の前段に設けられ前記放送波を通過帯域に持つと共に前記移動通信無線部の使用帯域に減衰域を持つバンド幅可変フィルタとを備え、前記バンド幅可変フィルタは、入力端と出力端との間に複数のコンデンサが直列に接続され、前記複数のコンデンサの接続点とグラウンドとの間にインダクタとコンデンサとからなる直列共振回路からなるHPFであって、前記放送波の帯域の低域側に前記移動通信無線部の使用帯域が接近している前記移動通信端末において、前記放送波の帯域の高域側のチャンネルを受信したとき、前記HPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域と一致させ、前記放送波の帯域の高域側のチャンネル以外のチャンネルを受信したときは、前記HPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無前部の使用帯域よりも低い周波数にすることを特徴とする。
また本発明は、上記テレビジョン放送受信回路において、前記HPFの直列共振回路は、並列に接続された複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサと直列に接続されるインダクタとからなり、前記複数のコンデンサの一部は、トランジスタによって電気的に接続し又は切り離せる付加容量であって、前記HPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域と一致させる場合には、付加容量を電気的に切り離し、前記HPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域よりも低い周波数にする場合には、付加容量を電気的に接続することを特徴とする。
れらの構成によれば、スプリアスレスポンスが発生するチャンネルを受信する場合は、移動通信用無線部の使用帯域の減衰量を大きくして妨害波を抑え込み、それ以外のチャンネルを受信する場合は移動通信無線部の使用帯域に近い方の通過帯域及び減衰域の減衰量を小さくすることで放送波の減衰を小さくし受信感度の劣化を防止する。
また本発明は、上記テレビジョン放送受信回路において、前記フィルタは、受信チャンネルに応じて与えられる切替信号に基づいてカットオフ周波数を切り替えて、通過帯域及び減衰域の減衰量を変化させることを特徴とする。
上記テレビジョン放送受信回路において、移動通信用無線部の使用帯域がテレビジョン放送信号帯域よりも高い場合は、前記フィルタをローパスフィルタで構成することができる。
上記テレビジョン放送受信回路において、移動通信用無線部の使用帯域がテレビジョン放送信号帯域よりも低い場合は、前記フィルタをハイパスフィルタで構成することができる。
本発明は前記MがM=2、前記NがN=3のように低次の場合に特に効果的である。また、前記移動通信が携帯電話通信であり、前記テレビジョン放送が地上デジタルテレビジョン放送である場合に好適に適用できる。
本発明によれば、携帯電話送信波を減衰させて放送波を受信するテレビジョン放送受信回路において、受信感度を低下させることなく、フィルタの次数を低くでき、小型化と低価格化を実現することができる。
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
本実施の形態のテレビジョン放送受信回路は、携帯送信機を備えた移動通信端末に内蔵されている。
図1は本実施の形態に係るテレビジョン放送受信回路の構成図である。なお、図9(b)と同一部分には同一符号を付して説明の重複を避ける。テレビジョン放送受信回路30は、ローノイズアンプ12と可変増幅回路15との間にバンド幅可変フィルタ31が設けられている。また、チューナ部/制御回路14にバンド幅可変フィルタ31のフィルタ特性をチャンネル選択信号に同期して切り替えるBW制御回路32が設けられている。BW制御回路32は、BW切替信号をバンド幅可変フィルタ31に与えてフィルタ特性を切り替える。なお、バンド幅可変フィルタ31は、フィルタ11とローノイズアンプ12との間に接続しても良い。
本実施の形態では、携帯電話送信波の周波数と放送受信周波数(受信チャンネル)とがスプリアスレスポンスを発生する組み合わせの場合、携帯電話送信波の減衰量を大きくするフィルタ特性が設定され(「第1減衰モード」と称する)、それ以外の組み合わせでは放送受信信号の減衰が小さいフィルタ特性に切り替えられる(「第2減衰モード」と称する)。携帯電話送信波の周波数は、端末で採用している通信システム(標準化された通信方式)で固定的に決まり、放送受信周波数は受信チャンネルに応じて動的に変化する。端末の通信システムが固定の場合、第1減衰モードとすべき受信チャンネルは予め決めることができる。BW制御回路32は、受信チャンネルに応じてBW切替信号の状態(アクティブ/ノンアクティブ)を制御している。
携帯電話送信波と放送受信波とが接近している場合、低次数のスプリアスレスポンスを発生させる放送周波数は放送帯域の全体には存在せず、低域もしくは高域の周波数範囲に限定される。これは、携帯電話機に内蔵された放送受信機のベースバンド周波数を含む所定周波数が比較的に低い(500KHz前後)という事情に起因している。
放送波が携帯送信波より下側にある場合は、低次数のスプリアスレスポンスを発生させる放送波の周波数は、放送波の低域に限定される。一方、放送波が携帯送信波より上側にある場合は、低次数のスプリアスレスポンスを発生させる放送波の周波数は、放送波の高域に限定される。
放送波が携帯送信波より下側にある日本において、携帯電話送信波Fuを815〜925MHz、放送受信波Frを470〜770MHzとした場合、ベースバンド周波数又はIF周波数を500KHzとして、Fu×2とFlocal=(Fr+IF)×3の組合せを考えると、Fu×2=1630〜1850MHz、Flocal=(Fr+IF)×3=1411.5〜2311.5MHzとなる。上記2つの周波数の重複範囲から、この組合せのスプリアスレスポンスを発生する放送受信波の上限は、1850/3−0.5=616.17MHzである。従って、スプリアスレスポンスを発生する放送受信波は下側半分のみに存在する。よって、スプリアスレスポンスを発生する放送受信波(下側半分の特定チャンネル)の場合だけ、第1減衰モードを選択すれば、その他の受信チャンネルで受信感度の劣化を防止できる。
放送波が携帯送信波より上側にある場合においても、携帯送信波より下側にある場合と同様な計算方法で、Fu×3とFlocal×2の低次数のスプリアスレスポンスを発生させる放送受信波は高域に集中する。よって、スプリアスレスポンスを発生する放送受信波(高域の特定チャンネル)の場合だけ、第1減衰モードを選択すれば、その他の受信チャンネルで受信感度の劣化を防止できる。
さらに高次のスプリアスレスポンスを発生させる2波の組合せ、例えば、Fu×3とFlocal×4も存在し、スプリアスレスポンスを発生させる放送受信波は帯域の半分に留まらない。しかし、スプリアスレスポンスによる受信妨害は、両波の次数が高くなると急激に減少するので、フィルタに必要とされる性能要求が高くなく、フィルタの帯域を切替える必要が無い。
図8には、日本国内において採用されている移動体通信システムとUHFチャンネルとの組み合わせであって、スプリアスレスポンスが発生する又はスプリアスレスポンスが発生する可能性のある組み合わせを例示している。同図に示すように、1つの移動体通信システムについて放送受信波の下側半分の特定チャンネルにスプリアスレスポンスが発生する。したがって、スプリアスレスポンスが発生する受信チャンネルを選択した場合にだけ第1減衰モードを設定し、その他のチャンネル受信時には第2減衰モードに戻すこととする。
図2は第1減衰モードと第2減衰モードのフィルタ特性を示す図であって、携帯送信帯域の低域側に放送受信帯域が存在する場合の特性図である。この場合、バンド幅可変フィルタ31は、LPF型フィルタで構成することができる。フィルタ11は、放送受信帯域を通過帯域とするBPFで構成される。
第2減衰モードでは、図2に実線で示すように、カットオフ周波数を放送受信帯域から遠ざけて、放送受信信号の減衰量を抑制している。
第1減衰モードでは、図2に点線で示すように、カットオフ周波数を携帯送信帯域に近づけて、携帯送信信号の減衰量を大きくしている。
図3は第1減衰モードと第2減衰モードのフィルタ特性を示す図であって、携帯送信帯域の高域側に放送受信帯域が存在する場合の特性図である。この場合、バンド幅可変フィルタ31は、HPF型フィルタで構成することができる。フィルタ11は、放送受信帯域を通過帯域とするBPFで構成される。
第2減衰モードでは、図3に実線で示すように、カットオフ周波数を放送受信帯域から遠ざけて、放送受信信号の減衰量を抑制している。
第1減衰モードでは、図3に点線で示すように、カットオフ周波数を携帯送信帯域に近づけて、携帯送信信号の減衰量を大きくしている。
このように、携帯電話送信波の周波数と放送受信周波数(受信チャンネル)とがスプリアスレスポンスを発生する組み合わせの場合に、第1減衰モードに切り替えて携帯送信信号の減衰量を大きくすることで携帯妨害波を抑制する。また、スプリアスレスポンスが発生しない又は実質的に問題とならない組み合わせの場合に、第2減衰モードに切り替えて放送受信信号の減衰量を抑制し受信感度の劣化を防止している。
次に、LPFで構成されるバンド幅可変フィルタ31の回路構成について説明する。
図4(a)は3次T型LPFで構成したバンド幅可変フィルタ31の等価回路図である。入力端と出力端との間にインダクタL1、L3が直列に接続され、インダクタL1、L3の接続点とグラウンドとの間にインダクタL2とコンデンサC1とからなる直列共振回路が接続されている。コンデンサC1に対してコンデンサC2が並列に接続されている。コンデンサC2は、グラウンド側の端子がトランジスタSW1のコレクタ−エミッタ間を直列に介してグラウンドに接続されている。トランジスタSW1のベースにはバイアス抵抗R1を介してBW制御回路32からBW切替信号が印加される。トランジスタSW1がONの場合は、コンデンサC2が並列に接続されるが、トランジスタSW1がOFFの場合は、コンデンサC2のグラウンド側の端子がオープン状態となる。したがって、トランジスタSW1のON/OFFで共振回路の付加容量が変化して共振周波数が変化する。
図4(b)は5次T型LPFで構成したバンド幅可変フィルタ31の等価回路図である。入力端と出力端との間にインダクタL1、L3、L5が直列に接続され、インダクタL1、L3の接続点とグラウンドとの間にインダクタL2とコンデンサC1とからなる第2共振回路が接続され、インダクタL3、L5の接続点とグラウンドとの間にインダクタL4とコンデンサC4とからなる第1共振回路が接続されている。コンデンサC4に対してコンデンサC3が並列に接続されており、トランジスタSW1のON/OFFでコンデンサC3を接続し又は切り離せるようにしている。
図5(a)(b)は図4(a)に示す3次T型LPFで構成したバンド幅可変フィルタ31のフィルタ特性を示す図である。インダクタL1及びコンデンサC1からなる共振回路の容量を2.7pFとし、トランジスタSW1をONした場合にコンデンサC2及びトランジスタSW1の等価容量の和が1.2pFとなるようにした。
図5(a)はトランジスタSW1をOFFにして共振回路の容量を2.7pFとした場合のフィルタ特性を示す図である。1.0GHz近傍に減衰極が存在する。図5(b)はトランジスタSW1をONにして共振回路の合成容量を(2.7pF+1.2pF)とした場合のフィルタ特性を示す図である。付加容量を追加したことにより、減衰極及び通過帯域が低い周波数へ移動している。
図6(a)(b)は図4(b)に示す5次T型LPFで構成したバンド幅可変フィルタ31のフィルタ特性を示す図である。インダクタL4+コンデンサC4及びC3からなる第1共振回路の減衰極がM1、インダクタL2+コンデンサC1からなる第2共振回路の減衰極がM2である。C4の容量を3.0pFとし、トランジスタSW1をONした場合にコンデンサC3及びトランジスタSW1の等価容量の和が0.9pFとなるようにした。
図6(a)はトランジスタSW1をOFFにして第1共振回路の容量を3.0pFとした場合のフィルタ特性を示す図である。0.9GHz近傍に第1共振回路の減衰極M1が存在している。図6(b)はトランジスタSW1をONにして第1共振回路の合成容量を(3.0pF+0.9pF)とした場合のフィルタ特性を示す図である。付加容量を追加したことにより、第1共振回路の減衰極M1及び通過帯域が低い周波数へ移動している。なお、第2共振回路の減衰極M2は容量が変化しても移動していない。
図7(a)は3次T型HPFで構成したバンド幅可変フィルタ31の等価回路図である。入力端と出力端との間にコンデンサC5、C7が直列に接続され、コンデンサC5とコンデンサC7との接続点とグラウンドとの間にインダクタL6とコンデンサC6とからなる共振回路が接続されている。コンデンサC6に対してコンデンサC8が並列に接続されており、トランジスタSW1のコレクタ−エミッタ間を介してグラウンドに接続されている。トランジスタSW1のベースにはBW切替信号が印加される。
図7(b)は5次T型HPFで構成したバンド幅可変フィルタ31の等価回路図である。入力端と出力端との間にコンデンサC5、C7、C9が直列に接続され、コンデンサC7とコンデンサC9との接続点とグラウンドとの間にインダクタL7とコンデンサC10とからなる共振回路が接続されている。コンデンサC10に対してコンデンサC11が並列に接続されており、トランジスタSW1のコレクタ−エミッタ間を介してグラウンドに接続されている。トランジスタSW1のベースにはBW切替信号が印加される。
以上のように構成されたHPFによってもトランジスタSW1のベースに印加するBW切替信号によってフィルタ特性を、第1減衰モードと第2減衰モードに切り替えることができる。
このように、本実施の形態によれば、携帯電話送信波の周波数と放送受信周波数とがスプリアスレスポンスを発生する組み合わせの場合は、制御回路32からトランジスタSW1に印加するBW切替信号をアクティブとして第1減衰モードを設定する。また、携帯電話送信波の周波数と放送受信周波数とがスプリアスレスポンスを発生しない組み合わせの場合は、制御回路32からトランジスタSW1に印加するBW切替信号をノンアクティブとして第2減衰モードを設定する。これにより、甚大なスプリアスレスポンス妨害を発生させる携帯電話送信波と放送受信波の組合せで動作する場合に、フィルタの極及び通過帯を移動できるので、受信感度を低下させることなく、フィルタの次数を低くでき、小型化と低価格化に貢献することができる。
なお、以上の説明では、ミキサ16にて受信波と局部発振信号とからIF信号を生成しているが、IFではなく直接ベースバンド周波数に変換する直接変換方式にも適用可能である。
本発明は、放送受信機を搭載する携帯電話機に適用可能である。
本発明の一実施の形態に係るテレビジョン放送受信回路の構成図 LPFで構成されたバンド幅可変フィルタの第1減衰モードと第2減衰モードのフィルタ特性を示す図 HPFで構成されたバンド幅可変フィルタの第1減衰モードと第2減衰モードのフィルタ特性を示す図 (a)3次T型LPFで構成したバンド幅可変フィルタの等価回路図、(b)5次T型LPFで構成したバンド幅可変フィルタの等価回路図 (a)3次T型LPFで構成したバンド幅可変フィルタの並列容量付加前のフィルタ特性を示す図、(b)同バンド幅可変フィルタの並列容量付加時のフィルタ特性を示す図 (a)5次T型LPFで構成したバンド幅可変フィルタの並列容量付加前のフィルタ特性を示す図、(b)同バンド幅可変フィルタの並列容量付加時のフィルタ特性を示す図 (a)3次T型HPFで構成したバンド幅可変フィルタの等価回路図、(b)5次T型HPFで構成したバンド幅可変フィルタの等価回路図 スプリアスレスポンスが発生する移動体通信システムとUHFチャンネルとの組み合わせを示す図 (a)放送受信機を搭載した携帯電話機の概略図、(b)放送受信機におけるテレビジョン放送受信回路の構成図 スプリアスレスポンスの発生原理を説明するための図 (a)放送波が携帯送信波よりも下側にある場合のフィルタ特性図、(b)放送波が携帯送信波よりも上側にある場合のフィルタ特性図
符号の説明
1…携帯電話機
2…携帯送信機部
11…フィルタ(BPF)
12…ローノイズアンプ
13…フィルタ(LPF,HPF)
15…可変増幅回路
16…ミキサ
17…局部発振器
18…IF増幅器
19…復調器
20…復号回路
21…AGC制御回路
30…テレビジョン放送受信回路
31…バンド幅可変フィルタ
32…BW制御回路

Claims (4)

  1. 移動通信のための移動通信無線部を有する移動通信端末に搭載され、前記移動通信無線部の使用帯域とは異なる帯域のテレビジョン放送の放送波を受信するテレビジョン放送受信回路において、
    放送波に局部発振信号を混合してベースバンド周波数を含む所定周波数に変換する周波数変換回路と、前記放送波を通過帯域とするBPFと、前記周波数変換回路の前段に設けられ前記放送波を通過帯域に持つと共に前記移動通信無線部の使用帯域に減衰域を持つバンド幅可変フィルタとを備え、
    前記バンド幅可変フィルタは、入力端と出力端との間に複数のインダクタが直列に接続され、前記複数のインダクタの接続点とグラウンドとの間にインダクタとコンデンサとからなる直列共振回路からなるLPFであって、
    前記放送波の帯域の高域側に前記移動通信無線部の使用帯域が接近している前記移動通信端末において、
    前記放送波の帯域の低域側のチャンネルを受信したとき、前記LPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域と一致させ、前記放送波の帯域の低域側のチャンネル以外のチャンネルを受信したときは、前記LPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無前部の使用帯域よりも高い周波数にすることを特徴とするテレビジョン放送受信回路。
  2. 前記LPFの直列共振回路は、並列に接続された複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサと直列に接続されるインダクタとからなり、
    前記複数のコンデンサの一部は、トランジスタによって電気的に接続し又は切り離せる付加容量であって、
    前記LPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域と一致させる場合には、付加容量を電気的に接続し、前記LPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域よりも高い周波数にする場合には、付加容量を電気的に切り離すことを特徴とする請求項1記載のテレビジョン放送受信回路。
  3. 移動通信のための移動通信無線部を有する移動通信端末に搭載され、前記移動通信無線部の使用帯域とは異なる帯域のテレビジョン放送の放送波を受信するテレビジョン放送受信回路において、
    放送波に局部発振信号を混合してベースバンド周波数を含む所定周波数に変換する周波数変換回路と、前記放送波を通過帯域とするBPFと、前記周波数変換回路の前段に設けられ前記放送波を通過帯域に持つと共に前記移動通信無線部の使用帯域に減衰域を持つバンド幅可変フィルタとを備え、
    前記バンド幅可変フィルタは、入力端と出力端との間に複数のコンデンサが直列に接続され、前記複数のコンデンサの接続点とグラウンドとの間にインダクタとコンデンサとからなる直列共振回路からなるHPFであって、
    前記放送波の帯域の低域側に前記移動通信無線部の使用帯域が接近している前記移動通信端末において、
    前記放送波の帯域の高域側のチャンネルを受信したとき、前記HPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域と一致させ、前記放送波の帯域の高域側のチャンネル以外のチャンネルを受信したときは、前記HPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無前部の使用帯域よりも低い周波数にすることを特徴とするテレビジョン放送受信回路。
  4. 前記HPFの直列共振回路は、並列に接続された複数のコンデンサと、前記複数のコンデンサと直列に接続されるインダクタとからなり、
    前記複数のコンデンサの一部は、トランジスタによって電気的に接続し又は切り離せる付加容量であって、
    前記HPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域と一致させる場合には、付加容量を電気的に切り離し、前記HPFの直列共振回路の減衰極を前記移動通信無線部の使用帯域よりも低い周波数にする場合には、付加容量を電気的に接続することを特徴とする請求項3記載のテレビジョン放送受信回路。
JP2008302601A 2008-11-27 2008-11-27 テレビジョン放送受信回路 Expired - Fee Related JP5174632B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008302601A JP5174632B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 テレビジョン放送受信回路
CN2009102265542A CN101753895B (zh) 2008-11-27 2009-11-25 电视广播接收电路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008302601A JP5174632B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 テレビジョン放送受信回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010130328A JP2010130328A (ja) 2010-06-10
JP5174632B2 true JP5174632B2 (ja) 2013-04-03

Family

ID=42330387

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008302601A Expired - Fee Related JP5174632B2 (ja) 2008-11-27 2008-11-27 テレビジョン放送受信回路

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5174632B2 (ja)
CN (1) CN101753895B (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6329732B2 (ja) * 2013-05-13 2018-05-23 Dxアンテナ株式会社 レベルチェッカー及びレベルチェッカーを用いた地上デジタルテレビジョン放送の受信設定方法
CN107949988B (zh) 2015-09-09 2020-11-06 株式会社村田制作所 高频前端电路、通信装置
CN111404624A (zh) * 2019-01-02 2020-07-10 全一电子股份有限公司 无线讯号强度侦测装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6961019B1 (en) * 2000-08-10 2005-11-01 Sirf Technology, Inc. Method and apparatus for reducing GPS receiver jamming during transmission in a wireless receiver
JP4292914B2 (ja) * 2003-08-07 2009-07-08 パナソニック株式会社 携帯受信装置とこれに用いる分波器
JP4370621B2 (ja) * 2005-08-23 2009-11-25 株式会社カシオ日立モバイルコミュニケーションズ 通信端末装置、通信制御方法および通信制御プログラム
JP2007266811A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Matsushita Electric Ind Co Ltd 受信装置とこれを用いた電子機器
KR100744913B1 (ko) * 2006-05-16 2007-08-01 삼성전기주식회사 휴대 단말기 및 그 간섭 위상잡음 제거방법
KR100758713B1 (ko) * 2006-10-18 2007-09-14 (주)에프씨아이 다중위상필터

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010130328A (ja) 2010-06-10
CN101753895B (zh) 2012-05-09
CN101753895A (zh) 2010-06-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100571380B1 (ko) 고주파 신호 수신장치와 그 제조방법
US8306499B2 (en) High-frequency filter
JP4639809B2 (ja) 電子チューナとこれを用いた携帯機器
US20060135071A1 (en) Noise removing apparatus for wireless transceiver
JP5174632B2 (ja) テレビジョン放送受信回路
JP2012138769A (ja) 電子チューナおよびそれを用いた電子機器
JP2006217127A (ja) 受信装置
JP2007538450A (ja) 3帯域tv−rf入力回路
US20090003496A1 (en) Reception apparatus
EP1124329A2 (en) Television tuner input circuit
JP4396497B2 (ja) 携帯機器
JP4696868B2 (ja) 受信装置および受信方法
JP2004056194A (ja) テレビジョンチューナ
JP4954040B2 (ja) 携帯通信端末
JP2009296167A (ja) 弾性波フィルタ及び携帯端末
JP4089669B2 (ja) 電子チューナ
JPH09260963A (ja) トランジスタ増幅回路
JP2007142712A (ja) 高周波装置
JP2008306515A (ja) アンテナ制御装置及びこれを用いた電子機器
JP3586060B2 (ja) 中間周波回路
JP2011182159A (ja) 無線受信機
JP2009206732A (ja) 受信装置
JP2011103593A (ja) フィルタ、携帯端末及び電子部品
KR20060010346A (ko) 공중파 방송 수신기용 튜너의 입력 회로
US20110051015A1 (en) Television signal receiving tuner

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121001

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121023

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121225

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121228

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5174632

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees