JP6418168B2 - アンテナシステム - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両に搭載されるアンテナシステムに関する。
エンジンとモータとを併用するいわゆるハイブリッド車や電気自動車では、モータやインバータ等の電子機器が搭載されている。このような電子機器から放射されたノイズは、MF(Medium Frequency)帯又はLF(Low Frequency)帯の電波に影響を与えるため、アンテナのMF帯又はLF帯の電波の受信性能が低下する場合がある。
車両内のノイズ源から放射されたノイズにより発生する受信障害を対策する技術として、例えば特許文献1が知られている。特許文献1には、放送信号の受信障害に対する技術が開示されている。
特許文献1では、放送波が到達しやすい位置に配置された放送波受信用のアンテナ(放送波アンテナ)に対して、放送波が到達しづらい場所である車体の底部にノイズ検出用のアンテナ(ノイズ検知アンテナ)を設けることで、放送波アンテナに対する車内のノイズを除去する技術が開示されている。
日本国特開2013−168744号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、ノイズ検知アンテナを放送波が到達しづらい位置に設置する必要があるため、放送波アンテナを設ける場所と同等に放送波が到達する位置には、ノイズ検知アンテナを設けることができなかった。
そこで本発明では、放送波アンテナとノイズを同等に受けるノイズ検知アンテナを設け、ノイズ源からのノイズによって放送波アンテナが受信した放送波の受信性能が低下することを抑制できる、アンテナシステムの提供を目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様として
第1のアンテナ導体と第1の給電点とを有し、所定の周波数帯の放送波を受信する第1アンテナと、
第2のアンテナ導体と第2の給電点とを有し、ノイズ源からのノイズを受信する第2アンテナと、
前記第1アンテナで受信された受信信号から前記第2アンテナで受信されたノイズ信号をキャンセルするキャンセル装置と、を有し、
前記所定の周波数帯の放送波の電波が到達する位置に、前記第1アンテナと前記第2アンテナを設け、
前記第2アンテナで受信された前記所定の周波数帯の受信利得は、前記第1アンテナで受信された前記所定の周波数帯の受信利得よりも低く、
前記第2のアンテナ導体の導体長は、前記第1のアンテナ導体の導体長よりも短くすることで、前記第1アンテナで受信されたノイズの出力と前記第2アンテナで受信されたノイズの出力とが同等になるように調整される、アンテナシステムが提供される。
本発明の一態様によれば、放送波アンテナとノイズを同等に受けるノイズ検知アンテナを設け、ノイズ源からのノイズによって放送波アンテナが受信した放送波の受信性能が低下することを抑制できる。

本発明のアンテナシステムの構成を説明するための概要図である。 本発明の第1実施形態であるアンテナシステムが設置された車両の窓ガラス周辺の構成例を模式的に示した図である。 図2の合成アンプの第1の構成例を示した図である。 図2の合成アンプの第2の構成例を示した図である。 図2の合成アンプの第3の構成例を示した図である。 図2の合成アンプの第4の構成例を示した図である。 本発明の第2実施形態であるアンテナシステムが設置された車両の窓ガラス周辺の構成例を模式的に示した図である。 本発明の第2実施形態の変形例であるアンテナシステムが設置された車両の窓ガラス周辺の構成例を模式的に示した図である。 導体長に対する出力電圧変化の実測値を示すグラフである。 第2アンテナと第1アンテナとの受信電圧の差が5dBになるピックアップアンテナの長さを示すグラフである。 図9Bの第2アンテナの導体長を%表示に変換したグラフである。 第1アンテナの導体長に対する第1アンテナと第2アンテナとの合成出力を示すグラフである。 第2アンテナ20のノイズ源90からの距離と相関係数及び電界の関係を示す図である。 車外から飛んできた電波について第1アンテナで受信した受信電圧波形を示すグラフである。 車外から飛んできた電波について第2アンテナで受信した受信電圧波形を示すグラフである。 図12Aと図12Bとの電圧に基づき、合成した電圧波形を示すグラフである。
(第1実施形態)
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための形態の説明を行う。なお、形態を説明するための図面において、方向について特に記載のない場合には図面上での方向をいうものとし、各図面の基準の方向は、記号、数字の方向に対応する。また、平行、直角などの方向は、本発明の効果を損なわない程度のズレを許容するものである。また、本発明が適用可能な窓ガラスとして、例えば、車両の前部に取り付けられるフロントガラス、車両の後部に取り付けられるリヤガラス、車両のサイド部に取り付けられるサイドガラス、車両の天井部に取り付けられるルーフガラスなどが挙げられる。
図1は、本発明のアンテナシステムの構成を説明するための概要図である。図1には第1アンテナ10、第2アンテナ20及びキャンセル装置30が示されており、ラジオ40に構成されるチューナに接続されている。ここで、本実施形態のように最終的に出力されるものはラジオに限られず、例えばテレビなどでも良い。
また、以下、図1では、第1アンテナ10と第2アンテナ20とは車両のボディに形成された窓開口部に設置された窓ガラスに設けられ、ノイズ源は窓ガラスの近傍に設置されている構成を前提として説明する。しかし、本実施形態に限定されず、第1アンテナ10で受信する所定の周波数帯の放送波の電波が、前記第1アンテナと前記第2アンテナに同等に到達する位置であれば、第1アンテナ10及び第2アンテナ20の両方あるいはいずれか一方は、車両のいずれの箇所に設けられていても良い。例えば、車両のルーフ等に設けられるポールアンテナやマイクロポールアンテナ、車両のスポイラーに設けられたアンテナなどであっても良い。また、ノイズ源についても第1アンテナの受信信号にノイズが混入する位置に設けられれば、車両のいずれの位置に設置されていても良い。
第1アンテナ10は、150kHz〜300MHz(MF、HF、VHF帯)内の所定の帯域の電波を受信可能に形成される放送波アンテナである。第1アンテナ10は、車両のボディに形成された窓開口部に設置される窓ガラスに配置されているため、窓ガラスの近くにあるノイズ源から発生したノイズと、車外から到来する放送や無線通信のための電波(放送波)との両方を所定の受信電圧以上で受信する。図1では、第1アンテナで受信したノイズ信号をN1、電波信号をS1で表わしている。以後、電波信号S1とノイズ信号N1を合わせて述べる場合は、受信信号S1+N1という。
ノイズと電波は、いずれも、150kHz〜300MHz帯内の周波数を有している。ノイズを放射するノイズ源は、例えば、レーダーを有する衝突低減システムセンサや、カメラ、レインセンサ、カーナビゲーション装置及びそれらの出力ケーブル等があり、窓ガラスの近傍に配置されている。電波の具体例は150kHz以上300MHz帯以下の周波数帯に含まれるAM放送波等である。本明細書では、以後AM放送波を想定して説明する。
第2アンテナ20は、第1アンテナ10が設けられた窓ガラスの近傍に設置されたノイズ源からのノイズを受信するノイズ検知アンテナである。本実施形態では、第1アンテナ10で受信する所定の周波数帯の放送波の電波が、第1アンテナ10と第2アンテナ20に同等に到達する位置として、第2アンテナ20は第1アンテナ10が設けられた窓ガラスに設けられる場合を想定して説明する。しかし、例えば窓ガラス周辺の車両のボディなどに設けられていても良い。また、第2アンテナ20は、理想的には電波を全く受信しないことが望ましいが、第1アンテナ10が設けられた窓ガラスに設けられ、第1アンテナ10と同等に電波が到達する位置にあるため、ノイズと電波との両者を受信する可能性がある。第2アンテナ20で受信した信号は、それぞれノイズ信号N2と電波信号S2で表わしている。以後、電波信号S2とノイズ信号N2を合わせて述べる場合は、受信信号S2+N2という。
キャンセル装置30は、第1アンテナ10の受信信号から第2アンテナ20のノイズ信号をキャンセルする。図1では、キャンセル装置30として、位相反転器31及び加算器32が例示されている。キャンセル装置30は、第1アンテナ10で受信された受信信号S1+N1と第2アンテナ20で受信された受信信号S2+N2のうち、一方の信号を反転させ、その反転させた信号ともう一方の信号とを足し合わせて合成する。
より詳しくは、図1では、第2アンテナ20で受信された受信信号S2+N2の位相が位相反転器31で反転され、位相反転器31から出力された、反転した受信信号{−(S2+N2)}と第1アンテナ10で受信された受信信号S1+N1とが加算器32で加算される場合を例示している。
ただし、アンテナシステム1において、第2アンテナ20で受信されたAM放送波の受信利得は、第1アンテナ10で受信されるAM放送波の受信利得と比較して低く、第1アンテナ10で受信されたノイズの出力と第2アンテナ20で受信されたノイズの出力とは同等になるように調整される。具体的には、第2アンテナ20の電波信号S2は、第1アンテナ10の電波信号S1に比べて小さく(S1>>S2)、ノイズは同等に受信するように調整し(N1≒N2)、第1アンテナ10で受信した受信信号からノイズ信号をキャンセルさせ、合成信号Sを得る((S1―S2)+(N1−N2)=S)(S≒S1)。ここで、理想的には、第2アンテナ20は電波を受信しない、もしくは電波信号S2が電波信号S1と比較して十分に小さく、実質的に第1アンテナ10で受信した受信信号から、ノイズ信号のみをキャンセルできることが望ましい。
このように、キャンセル装置30は、第1アンテナ10の受信信号から第2アンテナ20のノイズ信号をキャンセルする。そしてノイズ信号N1が取り除かれた合成信号Sをラジオ40のチューナに供給できるため、ノイズ信号N1によるAM放送波帯内の電波の受信性能が低下することを抑制できる。
なお、キャンセル装置30が信号を調整する際、ノイズの位相又は/及び振幅をそろえると好ましい。位相がずれると反転したときに一致しなくなるからである。ノイズの振幅(ピーク値)も揃うようにチューニングを行うのが、好ましい。
また、本実施形態では、第1アンテナ10と第2アンテナ20のAM放送波の受信利得及びノイズの出力の調整は、第1アンテナ10と第2アンテナ20とが受信する信号の差によって調整する例を示したが、本実施形態に限定されない。例えば、キャンセル装置30が第1アンテナ10と第2アンテナ20の少なくとも一方の受信信号を制御することで前述の調整を実現しても良い。また、第1アンテナ10と第2アンテナ20とが受信する信号の差によって調整する方法と、キャンセル装置30によって調整する方法とを組み合わせて実現しても良い。
図2は、本発明の第1実施形態であるアンテナシステム1が設置された車両の窓ガラス周辺の構成例を模式的に示した図であり、窓ガラス60がフロントガラスである場合を例示する。図2は車内側から見た車内視の図である。アンテナシステム1は、窓ガラス60に設けられた第1アンテナ10及び第2アンテナ20と、キャンセル装置30の一例である合成アンプ50とを備えており、ラジオ40に接続されている。
窓ガラス60は、車両のボディ70に形成されたボディフランジ71に取り付けられている。窓ガラス60の周縁60aは図2の点線で図示されている。ボディフランジ71は、窓開口部を囲む窓枠であり、窓枠端を形成するフランジ端71aを有している。フランジ71aの内側の一点鎖線は窓ガラス60に設けられた遮蔽部61の内側の縁を示す。
本実施形態では、車両ボディ70は金属製の場合を想定して述べるが、他の材料から作成されるものでもよい。例えば、樹脂などの絶縁性の材料やカーボン等でも良い。
図2において、ノイズ源90は、ノイズ発生装置91とノイズ発生装置91に接続された出力ケーブル92を有する。ノイズ発生装置91は、窓ガラス60の表面にブラケットを介して、取り付けられており、ノイズ発生装置91は出力ケーブル92の一端と接続され、出力ケーブル92の他端は不図示の電子回路等と接続されている。ノイズ発生装置91が設けられる場所は本実施形態に限定されず、窓ガラス60の近傍に設置されていてもよい。窓ガラス60の近傍とは、例えば、車体開口部の周辺に設けられていてもよく、車両ボディの天井部分などに設けられていても良い。
ノイズ源90からは、150kHz〜300MHz帯内の周波数帯のノイズが放射状に放出される。したがって、同一条件下ではノイズ源90から離れるほどノイズは減衰する。この性質によって、同じ形状のアンテナを用いる場合は、ノイズ源90からの距離が近いアンテナの方がノイズをより強く受信することとなる。
また、発生するノイズの波形及び放射するノイズの強度は、ノイズ発生装置91と出力ケーブル92とで異なる。すなわち、図2では、ノイズ発生装置91と出力ケーブル92はそれぞれ独立したノイズ源である。
ここで、出力ケーブル92は、常にノイズ源であるとは限らない。同軸ケーブルを出力ケーブルに用いる等して、出力ケーブルがシールドされているような構成の場合、外部にノイズを放射しにくくなるため、ノイズ源とならない。以下、本実施形態の説明において、ノイズ源はノイズ発生装置91のみである場合について説明する。
第1アンテナ10は、窓ガラス60の上側角部に設けられた第1の給電点15と第1の給電点15から延設される第1のアンテナ導体17とを有する。第1アンテナ10は、車外から到来するAM放送波帯の電波に、車内のノイズ源90からのAM放送波と同じ周波数帯のノイズが混入した状態で、所定の受信電圧以上のAM放送波帯の電波信号を第1の給電点15から出力する。また、第1アンテナ10は窓ガラス60のいずれの位置に配置してもよい。
第1のアンテナ導体17は、窓ガラス60の表面又は窓ガラス60内で延伸する線状導体であり、アンテナエレメント11、12、13、14を備える。図2において、第1の給電点15と接続されたアンテナエレメント11は、窓ガラス60上部の隠蔽膜61内を水平に延伸し、アンテナエレメント12はアンテナエレメント11と接続して垂直に延伸している。アンテナエレメント13はアンテナエレメント12と接続して隠蔽膜61がない場所を隠蔽膜61に沿って水平に延伸し、アンテナエレメント14はアンテナエレメント13と接続し、垂直に延伸している。アンテナでのAM放送波の受信性能は、そのアンテナの形状によらず、導体長が長いほど、また給電点から離れる方向に延伸されるほど、高まる傾向があるため、第1のアンテナ導体17の形状は本実施形態に特に限定されず、AM放送波が受信できる導体長及び給電点から離れる方向に延伸されていれば良い。
第2アンテナ20は、窓ガラス60の上側に設けられた第2の給電点23と、第2の給電点23から延設される第2のアンテナ導体25とを有する。第2アンテナ20は、第1アンテナ10が設けられた窓ガラスに設けられるため、第2のアンテナ導体25は、車外から到来するAM放送波帯の電波と、ノイズ発生装置91及び出力ケーブル92からのAM放送波帯と同じ周波数帯のノイズとの両方を受信し、受信信号を第2の給電点23から出力する。
第2のアンテナ導体25の導体長L2は、第1のアンテナ導体17の導体長L1よりも短い。AM放送波帯の電波及びノイズの受信において、アンテナ導体の導体長が長いほど、それぞれの信号の受信性能は高まる傾向があるため、このように構成することで、AM放送波帯の電波及びノイズ源90からのノイズを第1アンテナ10よりも受信しにくくすることが可能である。先述の通り、後にキャンセルした際に十分なAM放送波の受信利得を得るためには、第1アンテナ10と第2アンテナ20とのAM放送波帯に対する受信電圧の差は5dB以上であると好ましい。受信電圧の差を5dB以上とするためには、第2のアンテナ導体25の導体長は、第1のアンテナ導体17の導体長の50%以下であることが望ましい。第1のアンテナ導体17と第2のアンテナ導体25との導体長に関して詳細は後述する。
また、車両ボディ70が金属製である場合、同一開口部の窓において、アンテナを車両ボディ70(ボディフランジ71)に近い位置に設けるほど、アンテナで受信した放送波の電波及びノイズの一部が車両ボディ70(ボディフランジ71)に漏れ出るため、それぞれから得られる信号の出力が低下する傾向がある。そのため、第2アンテナ20は、第1アンテナ10よりも車両ボディ70(ボディフランジ71)の近くに配置することにより、AM放送波及びノイズ源から得られる信号の出力を低下させることができる。具体的には、図2の第2アンテナ20とフランジ端71aとの最近接距離L20を第1アンテナ10とフランジ端71aとの最近接距離L10よりも短くすることが望ましい。
また、第2アンテナ20は、第1アンテナ10よりもノイズ発生装置91に近い位置に設置されている。具体的には、第2のアンテナ導体25とノイズ発生装置91との最近接距離L4は、第1のアンテナ導体17とノイズ発生装置91との最近接距離L3よりも短い(L4<L3)。好ましくは、L4はL3の80%以下、より好ましくは50%以下、さらに好ましくは20%以下とすることが望ましい。このように第2アンテナ20が第1アンテナ10よりもノイズ発生装置91に近い位置に設置されることで、ノイズ発生装置91からノイズを受け易くなる。
例えば、第2アンテナ20は、ノイズ発生装置91から210mm以内、好ましくは180mm以内、より好ましくは150mm以内、さらに好ましくは100mm以内の位置に配置され、かつ上記のL3とL4の関係を満たすようにすることが望ましい。
また、第2のアンテナ導体25は、窓ガラス60の表面又は窓ガラス60内で延伸する線状導体21を有し、線状導体21よりも線幅の広い拡幅部22を含む。このような拡幅部22を設けると、導体長に依存するAM放送波の受信感度はほとんど変えずに、ノイズ発生装置91からのノイズは受信し易くすることが可能となる。また、拡幅部22の大きさを調整することで、受信するノイズの強度を調整することが可能である。
以上説明したように、第2のアンテナ導体25の導体長を短くすることでAM放送波及びノイズが受信しにくくなり、第2アンテナ20とボディフランジ71との距離を短くすることでAM放送波及びノイズ源から得られる信号の出力が低下し、第2アンテナ20とノイズ源90との距離を短くすること、及び第2のアンテナ20に拡幅部22を設けることでノイズが受信し易くなる。これらの手段を用いて、第2アンテナ20で受信されるAM放送波の受信利得は、第1アンテナ10で受信されるAM放送波の受信利得と比較して十分低く、第1アンテナ10で受信されたノイズの出力と第2アンテナ20で受信されたノイズの出力とは同等になるように調整できる。
ここで、上記の手段の全てを用いて調整する必要はなく、必要な手段のみを用いて、後にキャンセルした際に十分なAM放送波の受信利得が得られれば良い。例えば、第2アンテナ20とノイズ源90との距離を近づける手段のみを用い、後は後述する合成アンプ等のキャンセル装置で受信電圧を調整して、第1アンテナ10よりも第2アンテナ20のAM放送波の信号の電圧は低く、第1アンテナ10と第2アンテナ20とのノイズ信号の電圧は同等になるように調整しても良い。
なお、図2において、出力ケーブル92からもノイズを発生していた場合、図2のように、第2アンテナ20を出力ケーブル92と平面視で重なるように位置すると好ましい。このように第2アンテナ20を出力ケーブル92と平面視で重なるように設置し、第2アンテナ20と出力ケーブル92との距離が、第1アンテナ10と出力ケーブル92との距離よりも近くなるように調整してもよい。さらに、図2では第2アンテナ20の拡幅部22が出力ケーブル92と平面視で重なるように設ける。このような構成とすることで、出力ケーブル92が発生するノイズをより受信し易くすることが可能となる。
第1の給電点15及び第2の給電点23は、導電性部材16、24を介して、合成アンプ50の端子51、52に第1のアンテナ導体17及び第2のアンテナ導体25を接続するための給電点である。第1の給電点15及び第2の給電点23は、窓ガラス60がボディフランジ71に取り付けられたときに、ボディフランジ71の近傍に設けると良い。また、本実施形態では第1の給電点15及び第2の給電点23は単極の場合を示すが、2つの給電部を備える双極であっても良い。導電性部材として、例えば、AV線や同軸ケーブルなどの給電線が用いられる。AV線を用いる場合には、一端を第1の給電点15及び第2の給電点23に接続し、他端を合成アンプ50の端子51、52に接続する。同軸ケーブルを用いる場合には、同軸ケーブルの内部導体を給電点15、23に電気的に接続し、同軸ケーブルの外部導体を車両ボディ70にアース接続すればよい。
また、第1の給電点15及び第2の給電点23に電気的に接続するためのコネクタを第1の給電点15及び第2の給電点23に設置してもよい。このようなコネクタによってAV線や同軸ケーブルの内部導体を第1の給電点15及び第2の給電点23に取り付けることが容易になる。さらには、コネクタにアンプ等の信号処理回路を実装する構成を採用してもよい。また、第1の給電点15及び第2の給電点23に突起状の導電性部材を設置し、窓ガラス60が取り付けられるボディフランジ71に設けられた接続部にその突起状の導電性部材が接触、嵌合するような構成としてもよい。
第1の給電点15及び第2の給電点23の形状は、上記の導電性部材又はコネクタの実装面の形状に応じて決めるとよい。例えば、正方形、略正方形、長方形、略長方形などの方形状や多角形状が実装上好ましい。なお、円、略円、楕円、略楕円などの円状でもよい。
ところで、第1のアンテナ導体17、第2のアンテナ導体25、第1の給電点15及び第2の給電点23は、銀ペースト等の、導電性金属を含有するペーストを窓ガラス60の車内側表面にプリントし、焼付けて形成される。しかし、この形成方法に限定されず、銅等の導電性物質からなる、線状体又は箔状体を、窓ガラス60の車内側表面又は車外側表面に形成してもよく、窓ガラス60に接着剤等により貼付してもよく、窓ガラス60自身の内部に設けてもよい。また、導体層付き合成樹脂製フィルムを窓ガラス60の車内側表面又は車外側表面に形成してガラスアンテナとしてもよい。さらに、アンテナ導体が形成されたフレキシブル回路基板を窓ガラス60の車内側表面又は車外側表面に形成してガラスアンテナとしてもよい。
また、窓ガラス60の面上に隠蔽膜61を形成し、この隠蔽膜61の上に給電点及びアンテナ導体の一部分又は全体を設けてもよい。隠蔽膜61は黒色セラミックス膜等のセラミックスが挙げられる。この場合、窓ガラス60の車外側から見ると、隠蔽膜61により隠蔽膜61上に設けられている第1のアンテナ導体17、第2のアンテナ導体25、第1の給電点15及び第2の給電点23の少なくとも一部分が車外から見えなくなる。よって、デザインの優れた窓ガラス60となる。給電点とアンテナ導体の一部を隠蔽膜61上に(隠蔽膜61の縁と窓ガラス60の縁との間に)形成させることで、車外視(及び車内視)において導体の細い直線部分のみを見ることになり、デザイン上好ましい。
合成アンプ50は、第1アンテナ10の受信信号から第2アンテナ20のノイズ信号をキャンセルするキャンセル装置30の一例である。合成アンプ50は、第1アンテナ10の受信信号から第2アンテナ20のノイズ信号が取り除かれた受信信号を、端子53を介して、ラジオ40に対して出力する。
図3は、合成アンプ50の第1の構成例を示した図である。本図の合成アンプ50は、AMアンプ(AM Amp)55と、AMアンプ54と、位相反転器57とを有するキャンセル装置であり、第1アンテナ10の受信信号から第2アンテナ20のノイズ信号を位相反転器57によってキャンセルする。
AMアンプ55は、端子52から入力される第1アンテナ10の受信信号を増幅して出力する。AMアンプ54は、端子51から入力される第2アンテナ20のノイズ信号を増幅して出力する。位相反転器57は、AMアンプ54の出力信号の位相を180°反転させた信号を出力する。合成アンプ50は、AMアンプ55の出力信号と位相反転器57の出力信号を合成した信号を合成信号として端子53からラジオ40に対して出力する。
なお、合成アンプ50は、FMアンプ(FM Amp)56を有してもよい。FMアンプ56は、端子52から入力される第1アンテナ10で受信された受信信号を増幅し、増幅した信号を合成信号として端子53からラジオ40に対して出力する。
図4は、合成アンプ50の第2の構成例を示した図である。上述の構成と同様の構成についての説明は省略する。本図の合成アンプ50は、AMアンプ55と、AMアンプ54と、差動増幅器(Diff Amp)58とを有するキャンセル装置であり、第1アンテナ10の受信信号から第2アンテナ20のノイズ信号を差動増幅器58によってキャンセルする。
差動増幅器58は、AMアンプ55の出力信号とAMアンプ54の出力信号との電圧差を増幅し、増幅した信号を端子53からラジオ40に対して出力する。差動増幅器58は、その差動増幅機能によって、第1アンテナ10のノイズ信号の成分が取り除かれた信号を合成信号として出力する。
図5は、合成アンプ50の第3の構成例を示した図である。上述の構成と同様の構成についての説明は省略する。本図の合成アンプ50は、AMアンプ55と、AMアンプ54と、トランス80とを有するキャンセル装置であり、第1アンテナ10の受信信号から第2アンテナ20のノイズ信号をトランス80によってキャンセルする。
トランス80は、1次側コイル81と2次側コイル82とを有する変圧器である。1次側コイル81は、第1アンテナ10の第1の給電点15に、端子52及びAMアンプ55を介して接続される一方の端部と、第2アンテナ20の第2の給電点23に、端子51及びAMアンプ54を介して接続される他方の端部とを有している。2次側コイル82は、端子53を介してラジオ40に接続される一方の端部と、グランドに接続される他方の端部とを有している。トランス80は、第1アンテナ10の受信信号が1次側コイル81の一端に入力され第2アンテナ20のノイズ信号が1次側コイル81の他端に入力される。この構成により、第2アンテナ20のノイズ信号の成分が取り除かれた信号を合成信号として2次側コイル82から出力できる。
図6は、合成アンプ50の第4の構成例を示した図である。上述の構成と同様の構成についての説明は省略する。本図の合成アンプ50は、AMアンプ55と、AMアンプ54と、トランス84とを有するキャンセル装置であり、第1アンテナ10の受信信号から第2アンテナ20のノイズ信号をトランス84によってキャンセルする。
図6のトランス84は、図5と同様、第2アンテナ20のノイズ信号の成分が取り除かれた信号を合成信号として2次側コイル82から出力できる。また、図6のトランス84は、1次側コイル81の中間部に接続されるセンタータップ83を有し、センタータップ83はグランドに接続されている。これにより、本図のトランス84を、平衡−不平衡変換に使用でき、端子53から同軸ケーブル等の不平衡線路で容易にラジオ40に接続することができる。
また、本実施形態の構成において、合成アンプ50による調整をしなくとも、アンテナの形状と配置を工夫することで、第2アンテナ20のノイズの受信性能は、第1アンテナ10のノイズ受信性能が略等しくなるように構成することができる。即ち、第2アンテナ20からのノイズ出力が、第1アンテナ10からのノイズ出力と同じ出力レベルになるように調整されている。これにより、第1アンテナ10の第1の給電点15から出力される受信信号に混入しているノイズ信号の電圧(ノイズ電圧)と第2アンテナ20の第2の給電点23から出力される受信信号のノイズ電圧とを略等しい値に近づけることができる。
このため、合成アンプ50が第1アンテナ10の受信信号と第2アンテナ20の受信信号とを合成する際にノイズ電圧を調整する量を最小限に抑える又は無くすことができるので、合成アンプ50のようなキャンセル装置30の構成を簡易化できる。
あるいは、第1アンテナ10のノイズ電圧と第2アンテナ20のノイズ電圧とに差があっても、合成アンプ50の受信電圧を調節してそれぞれのノイズ電圧を調整することで、良好なノイズキャンセル状態を作り出せる。
(第2実施形態)
図7は第2実施形態に係る構成を示した概略図である。図7に示すように、前述した図2に示した第1実施形態と同様の構成を有する部材については、図2の参照符号と同様の参照符号が使用されている。それら第1実施形態と同様の構成については説明を省略する。
第2実施形態においては、ノイズ源90の出力ケーブル93の取り回しが図2の第1実施形態とは異なる例を示している。より詳しくは、図2の出力ケーブル92は窓枠から離れる方向に延伸していたが、図7ではノイズ源90の出力ケーブル93が窓枠に沿って延伸され、第1アンテナ10に接近する。第2実施形態ではノイズ源はノイズ発生装置91及び出力ケーブル93の2つとして説明する。ノイズ発生装置91と出力ケーブル93はそれぞれ独立したノイズ源であるので、第2アンテナ20は第1アンテナ10よりもノイズ発生装置91及び出力ケーブル93のそれぞれに近い位置に設置されることが望ましい。
具体的に図7では、第1のアンテナ導体17と出力ケーブル93との最近接距離L5よりも、第2のアンテナ導体25と出力ケーブル93との最近近接距離L6が短く(L6<L5)、第1のアンテナ導体17とノイズ発生装置91との最近接距離L3よりも、第2のアンテナ導体25とノイズ発生装置91との距離L4が短い(L4<L3)。このように、L6<L5かつL4<L3の関係とすることで、第2アンテナ20Aがノイズ発生装置91及び出力ケーブル93のそれぞれからノイズを受け易くなる。
ここで、前述の通り、出力ケーブル93は常にノイズを発しているとは限らない。出力ケーブル93がノイズを発していない場合、図7のように、L6<L5とL4<L3の両者を考慮する必要はなく、あくまでノイズを発しているノイズ発生装置91から支配的にノイズを受けるため、L4<L3の関係のみを満たせば良い。この際、L6>L5となっても良い。
(第2実施形態の変形例)
図8に第2実施形態の変形例を示す。第2の実施形態の変形例では、ノイズ発生装置91から放射されるノイズの強度が出力ケーブル93から放射されるノイズと比べて無視できるほど低い場合を示す。このような場合、出力ケーブル93が第1アンテナ10に対して支配的なノイズ源となる。したがって、図8ではL6<L5として、第2アンテナ20Bが、第1アンテナ10に対して支配的なノイズ源である出力ケーブル93からのノイズを受け易い構成としている。この際、第2アンテナ20Bとノイズ発生装置91との距離は第1アンテナ10とノイズ発生装置91との距離よりも長くても良い。このように、ノイズ発生装置91と出力ケーブル93とのノイズの発生強度に差があり、いずれかが支配的なノイズ源となる場合、第2アンテナ20Bと支配的なノイズ源との距離を第1アンテナ10と支配的なノイズ源との距離よりも短くすることが望ましい。
また、図8のように、例えば、第2アンテナ20Bを窓ガラス60ではなく、窓ガラス60近傍、例えば車両ボディ70上に設けても良い。この場合、車両ボディ70が樹脂製など絶縁体であれば、第2アンテナ20Bを直接車両ボディ70に設け、車両ボディ70が金属製など導体の場合には、粘着層などの誘電体を隔てて金属製の車両ボディに張り付けることができる。さらに、上述の実施形態において、第2アンテナ(20、20A、20B)が、窓ガラス60又は車両ボディ70に配置された例を示したが、窓ガラス60又は車両ボディ70(ボディフランジ71を含む)にまたがって配置されてもよい。
このように窓ガラス60近傍の車両ボディ70に第2アンテナ20Bを設けることで、第1アンテナで得られる受信信号から、窓ガラスに近い位置にノイズ源がある場合のノイズを低減させ、外部へノイズが減少した放送波の合成信号を出力できると共に、視認性の低い位置に第2アンテナを設けることができ、美観の点で優れる。
(実施例)
<実施例1>
(第1のアンテナ導体17と第2のアンテナ導体25の導体長)
ガラスアンテナが設けられた自動車用窓ガラスを実際の自動車に取り付けて、そのアンテナ利得を実測した結果について説明する。
AM放送波帯においては、電波を受信にはアンテナ導体のパターンよりも導体長が支配的な因子であるため、本実施例では給電点を窓ガラスの上側角部に設け、給電点から横方向に直線的にアンテナ導体を伸ばしたときの結果について以下に述べる。
まず、AM放送波帯を受信対象とするアンテナの特性について説明する。図9Aは、アンテナ導体の導体長とアンテナ受信電圧の相対関係を示すグラフである。つまり、図9Aは導体の長さに対する出力電圧変化の実測値を示すものであって、横軸はアンテナの導体長の実測値(単位:mm)、縦軸は受信電圧(単位:μV)を示す。
図9Aから明らかなように、アンテナの受信能力は、波長に対して大幅に小さい車の窓開口部の場合、同一条件下において導体長が長いほど受信利得(受信能力)が上がり、反対に短ければ受信利得は低くなる。すなわち、導体長が長いアンテナは受信電圧の振幅が大きいため、車外から到来するAM放送帯の電波とノイズともに受信しやすい。一方、導体長が短いアンテナでは、上記利得の違いにより、車外から到来するAM放送帯の電波及びノイズが受信しづらい。
上記の特性から、第2のアンテナ導体25の必要な導体長に関してより好ましい値について、図9B、図9C、図10を用いて説明する。AM放送波で、実用上問題ない、合成損失を考慮した受信感度を得るためには、アンテナの受信電圧が25μVあることが好ましい。図9Aより、アンテナの受信電圧が25μVになるためには、第1のアンテナ導体17の導体長は400mm以上必要となる。
また、合成損失を実用所定値以内に抑えるため、第1アンテナ10と第2アンテナ20との受信電圧の差は5dB以上あると好ましい。よって、図9Bは、図9Aを基にし、第1アンテナ10と第2アンテナ20との受信電圧の差が5dBになるような導体長の相関関係を示した図である。
図9Cは、図9Bの第2のアンテナ導体25の導体長を第1のアンテナ導体17の導体長の割合変換したものである。
ここで、図9B、図9Cより、第1のアンテナ導体17の導体長が400mmのとき、第1アンテナ10と第2アンテナ20との間で5dBの受信電圧の差を出すためには、第2のアンテナ導体25の導体長は、第1のアンテナ導体17の導体長の50%以下であればいいことが分かる。
さらに図10は、第1のアンテナ導体17の導体長を変えたときの第1アンテナ10と第2アンテナ20の合成出力を示す。横軸は第1のアンテナ導体17の導体長(単位:mm)、縦軸は合成されたAM利得(単位:dBμV)であり、凡例は第2のアンテナ導体25の導体長の第1のアンテナ導体17の導体長に対する割合を示す。図10において、第1アンテナ10と第2アンテナ20とはノイズ源からの距離は同一とする。
合成利得(ゲイン)は最低実用感度として合成後の利得が20dBμV必要となる。図10から明らかなように、第2アンテナ20が第1アンテナ10の長さに対して60%のときは、最低実用感度の20dBμVはほとんど超えていない。50%以下であれば実用上問題ない20dBμV以上の感度を得ることができる。したがって、合成後の利得を考慮した場合であっても、第2のアンテナ導体25の導体長は、第1のアンテナ導体17の導体長の50%以下であることが好ましい。
<実施例2>
(第2アンテナ20とノイズ源90との距離)
第2アンテナ20とノイズ源との距離を変化させたとき、第1アンテナ10と第2アンテナ20との受信するノイズの波形の相似性(相関係数)及びノイズの強度(電界)をそれぞれ測定した。その結果を図11に示す。なお、本実施例では、第2アンテナとノイズ源90との距離L4が0mmの時のノイズの強度を0dBとして表記している。
図11の横軸は第2アンテナ20のノイズ源90からの距離(単位:mm)を示し、縦軸は相関係数及びノイズの電界(単位:dB)を示す。また図11中一点鎖線は相関係数を示し、実線は電界を示す。
図11の結果より、相関係数は、第2アンテナ20とノイズ源90からの距離が320mm以上離れると0.7を下回ることが分かる。相関係数は、ノイズの波形の相似性を示すため、0.7以下だとノイズキャンセルの効果が薄れるため、0.7以上であることが好ましい。すなわち、相関係数の観点からは、第2アンテナ20とノイズ源90との距離は、320mm以内が好ましいことが分かる。
一方、電界は、第2アンテナ20とノイズ源90からの距離が210mm以上離れると−15dBを下回ることが分かる。電界は、ノイズの強度を示すため、第2アンテナ20で第1アンテナ10と同等のノイズを受けるためには、−15dB以上とすることが好ましい。
以上より、相関係数と電界の両方の条件を満たすためには、第2アンテナ20とノイズ源90との距離は、210mm以内、好ましくは180mm以内、より好ましくは150mm以内、さらに好ましくは100mm以内であることが望ましい。
<実施例3>
(ノイズキャンセルの効果)
図2で示した第1実施形態のガラスアンテナが設けられた自動車用窓ガラスを実際の自動車に取り付けて、そのアンテナ利得を実測した結果について説明する。図2で示した第1実施形態において、得られるアンテナ利得を測定した。その際の図2に示した各部の寸法は、単位をmmとすると、
第1のアンテナ導体(11+12+13+14)の導体長L1:1120
第2のアンテナ導体の導体長L2:40
第2のアンテナ導体の拡幅部22の面積:12x20
第1アンテナ10とノイズ発生装置91との距離L3:84
第2アンテナ20とノイズ発生装置91との距離L4:28
第1アンテナ10とボディフランジ71との距離L10:20
第2アンテナ20とボディフランジ71との距離L20:20
とした。
図12Aは車外から飛んできた電波についての第1アンテナ10で受信した受信電圧の波形を表し、図12Bは車外から飛んできた電波についての第2アンテナ20で受信した受信電圧の波形を表し、図12Cは、それらを、キャンセル装置を用いて足し合わせた後の出力電圧の波形を表す。図12A〜12Cの横軸は周波数(単位:kHz)、縦軸は受信電圧(単位:dBμV)を表す。
図12A、12Bにおいて、太線はノイズ源をOFFにした際の第1アンテナ10、第2アンテナ20の受信電圧を示し、細線はノイズ源をONにした際の第1アンテナ10、第2アンテナ20の受信電圧を示す。ここで、ノイズ源をOFFにした状態とは、ノイズ源の駆動を停止させ、信号が接続させていないことを示す。また、ノイズ源をONにした状態とは、ノイズ源を駆動させ、信号が接続されている状態のことを示す。
図12Cにおいて、太線はノイズ源をOFFにした際のキャンセル装置の出力電圧、点線はノイズ源をONにした際のキャンセル装置の出力電圧を示す。
ノイズ発生装置91がOFFのとき、図12A〜12Cでは受信した放送波のスペクトルが明確に現れている。この際、第2アンテナ20が受ける放送波の受信電圧は、第1アンテナ10が受ける放送波の受信電圧よりも低い。例えば、周波数が700kHz付近について、第1アンテナ10の放送波の受信電圧の値は55dBμV、第2アンテナ20での放送波の受信電圧の値は40dBμVくらいである。このように、第2アンテナ20は、第1アンテナ10と比較して平均的に15dBμV低く放送波を受信している。
一方、ノイズ発生装置91がONのときは、第2アンテナ20が受けた受信電圧と図12Aで示す第1アンテナ10が受けた受信電圧とでは、ノイズ信号の波形(放送電波の特定のピーク以外の箇所)は、ほとんど変わらない。
図12Cは図12Aと図12Bとの電圧に基づき、合成した電圧波形を示す。図12A、図12Bの細線と図12Cの破線を比較すれば明らかなように、信号を合成することで、ノイズ発生装置91をONとしたときのノイズの出力電圧の値が大幅に減っている。図12Cの例では、合成後のノイズのレベルを平均値で20dBμV程度下げることができ、ノイズキャンセルの効果が得られた。なお、このとき、第2アンテナ20とノイズ発生装置91との距離L4は、第1アンテナ10とノイズ発生装置91との距離L3の33%であった。
以上のように、アンテナの形状や配置を工夫することで、第2アンテナ20で受信されるAM放送波の受信利得は、第1アンテナ10で受信されるAM放送波の受信利得と比較して低く、第1アンテナ10で受信されたノイズの出力と第2アンテナ20で受信されたノイズの出力とは同等になるように調整できる。
本発明のアンテナシステムによれば、放送波アンテナに近い位置にノイズ源がある場合に、放送波アンテナが受信した放送波の受信性能が低下することを抑制できる。
本発明は、例えば、特に長波放送帯(LW帯)(150〜280kHz)、AM放送帯(MW帯)(520〜1700kHz)、短波放送帯(SW帯)(2.3〜26.1MHz)、日本のFM放送帯(76〜90MHz)、米国のFM放送帯(88〜108MHz)、テレビVHF帯(90〜108MHz、170〜222MHz)、北米及び欧州のテレビVHF帯(45〜86MHz、175〜225MHz)、デジタルオーディオ放送(Digital Audio Broadcasting:DAB)のバンドIII帯(174〜240MHz)に対して好適に用いられる。
以上、アンテナシステムを実施形態及び実施例により説明したが、本発明は上記実施形態及び実施例に限定されるものではない。他の実施形態及び実施例の一部又は全部との組み合わせや置換などの種々の変形及び改良が、本発明の範囲内で可能である。
本出願は、2013年12月20日に日本国特許庁に出願された特願2013−264510号に基づく優先権を主張するものであり、特願2013−264510号の全内容を本出願に援用する。
1 アンテナシステム
10 第1アンテナ
11、12、13、14 アンテナエレメント
15 第1の給電点
16、24 導電性部材
17 第1のアンテナ導体
20、20A、20B 第2アンテナ
21 線状導体
22 拡幅部
23 第2の給電点
25 第2のアンテナ導体
30 キャンセル装置
31 位相反転器
32 加算器
40 ラジオ
50 合成アンプ
51、52、53 端子
54、55 AMアンプ
56 FMアンプ
57 位相反転器
58 差動増幅器
60 窓ガラス
61 隠蔽膜
70 車両ボディ
71 ボディフランジ
80、84 トランス
81 1次側コイル
82 2次側コイル
90 ノイズ源
91 ノイズ発生装置
92、93 出力ケーブル
L1 第1のアンテナ導体の導体長
L2 第2のアンテナ導体の導体長
L3 ノイズ発生装置と第1のアンテナ導体との最近接距離
L4 ノイズ発生装置と第1のアンテナ導体との最近接距離
L5 出力ケーブルと第1のアンテナ導体との最近接距離
L6 出力ケーブルと第2のアンテナ導体との最近接距離
L10 第1アンテナ10からボディフランジの基準線の距離
L20 第2アンテナ20からボディフランジの基準線の距離

Claims (14)

  1. 第1のアンテナ導体と第1の給電点とを有し、所定の周波数帯の放送波を受信する第1アンテナと、
    第2のアンテナ導体と第2の給電点とを有し、ノイズ源からのノイズを受信する第2アンテナと、
    前記第1アンテナで受信された受信信号から前記第2アンテナで受信されたノイズ信号をキャンセルするキャンセル装置と、を有し、
    前記所定の周波数帯の放送波の電波が到達する位置に、前記第1アンテナと前記第2アンテナを設け、
    前記第2アンテナで受信された前記所定の周波数帯の受信利得は、前記第1アンテナで受信された前記所定の周波数帯の受信利得よりも低く、
    前記第2のアンテナ導体の導体長は、前記第1のアンテナ導体の導体長よりも短くすることで、前記第1アンテナで受信されたノイズの出力と前記第2アンテナで受信されたノイズの出力とが同等になるように調整される、アンテナシステム。
  2. 前記第1アンテナと前記第2アンテナは、車両のボディに形成された窓開口部に設置された窓ガラスに設けられ、
    前記ノイズ源は、前記窓ガラスの近傍に設けられる、請求項1に記載のアンテナシステム。
  3. 前記第2アンテナは、前記第1アンテナよりも前記ボディに近い位置に設けられている、請求項2に記載のアンテナシステム。
  4. 前記第2のアンテナ導体の導体長は、前記第1のアンテナ導体の導体長の50%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載のアンテナシステム。
  5. 前記第2アンテナの前記受信利得が前記第1アンテナの前記受信利得よりも5dB以上低い、請求項1〜のいずれか1項に記載のアンテナシステム。
  6. 前記第2アンテナは、前記第1アンテナよりも前記ノイズ源に近い位置に設置されている、請求項1〜のいずれか1項に記載のアンテナシステム。
  7. 前記ノイズ源は、ノイズ発生装置を有し、
    前記第2アンテナは、前記第1アンテナよりも前記ノイズ発生装置に近い位置に設置されている、請求項に記載のアンテナシステム。
  8. 前記第2アンテナと前記ノイズ発生装置との最近接距離は、前記第1アンテナと前記ノイズ発生装置との最近接距離の80%以下である、請求項7に記載のアンテナシステム。
  9. 前記ノイズ源は、出力ケーブルを有し、
    前記第2アンテナは、前記第1アンテナよりも前記出力ケーブルに近い位置に設置されている、請求項6〜8のいずれか1項に記載のアンテナシステム。
  10. 前記第2アンテナは、前記出力ケーブルと平面視で重なる位置にある、請求項に記載のアンテナシステム。
  11. 前記第2のアンテナ導体は、線幅が太い部分と細い部分を含む、請求項1〜10のいずれか1項に記載のアンテナシステム。
  12. 前記キャンセル装置は、前記第1アンテナから出力された放送波の信号及びノイズと、位相を反転させた前記第2アンテナから出力された放送波の信号及びノイズと、を合成させることで、外部へノイズが減少した放送波の合成信号を出力する、請求項1〜11のいずれか1項に記載のアンテナシステム。
  13. 前記所定の周波数帯は、150kHz以上300MHz以下に含まれる帯域である、請求項1〜12のいずれか1項に記載のアンテナシステム。
  14. 前記所定の周波数帯は、AM放送波帯である、請求項13に記載のアンテナシステム。
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