JP2015076799A - 無線通信装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】複数の通信方式に対応し、複数の周波数帯によって無線通信を行う無線通信装置において、干渉を回避しつつ、無線通信に使用する周波数帯を効率よく使用する技術を提供する。【解決手段】無線通信装置は、複数の通信方式に対応して送受信部を備え、各通信方式が独立に無線通信を行う。PHSなど第1の通信方式で使用する周波数帯と、3G/LTEなど第2の通信方式で使用する周波数帯とが近い場合に、第2の通信方式が第1の通信方式の通信に干渉しうる。無線通信装置は、第2の通信方式における信号の受信レベルに基づき、送信パワーレベルを推定し、閾値を越える場合に、第2の通信方式による通信が、第1の通信方式による通信に干渉しうるとし、第2の通信方式において他の帯域が使用可能かサーチする。無線通信装置は、第2の通信方式において、他の帯域が使用可能であれば、その帯域へと移行させる。【選択図】図6
Description
本発明は、複数の通信方式によって無線通信を行う無線通信装置に関し、特に、通信に使用する周波数帯を切り替える技術に関する。
近年、スマートフォン、タブレット端末などの無線通信装置は、複数の通信方式に対応した無線通信が可能となっている。例えば、無線通信装置は、複数の通信方式として、PHS(Personal Handy-phone System)、W−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、FDD−LTE(Frequency Division Duplex Long Term Evolution)、TD−LTE(Time Division Duplex Long Term Evolution)、無線LAN(Local Area Network)規格、GPS(Global Positioning System)測位、データ放送など様々な通信方式に対応して他の通信機器と無線通信を行う。
また、無線通信装置は、各通信方式において、通信に使用する周波数帯を切り替える。例えば、無線通信装置は、PHS方式による通信時に、1900MHz帯を使用する。また、例えば、無線通信装置は、W−CDMA方式による通信時に、800MHz帯、900MHz帯、1500MHz帯、2100MHz帯など、予め定められたバンドを用いて通信を行う。
このように、無線通信装置は、複数の通信方式に対応し、各通信方式によってそれぞれ独立に通信を行う。しかし、各通信方式において通信に使用される周波数帯が近い場合は、ある通信方式の通信に対し、別の通信方式の通信に干渉を及ぼすことがある。そのため、例えば、特開2009−60250号公報(特許文献1)は、移動通信端末において、複数の無線機を同時に動作させても、各無線機の間で干渉の発生を回避できる技術を記載している。特許文献1によると、「動作検出部13は、携帯通信機能部16aから通知された使用中の周波数帯の情報を、起動要求イベントを発生している無線アプリケーションの種類と共に干渉判定部15に送信する。」「優先度設定部14は、動作検出部13から現在動作中の無線アプリケーションの種類に関する情報を受信すると、予め用意されているルックアップテーブルを参照して、現在の無線アプリケーションの動作状態をキーとして、干渉の発生しにくい順に周波数帯を並べた周波数帯割当希望リストを設定する」ことが記載されている(特許文献1の段落0027、0028)。
特許文献1に記載された技術によると、起動要求の度に、通信に使用する周波数帯を切り替えている。しかし、無線通信装置が第1の通信方式と第2の通信方式とに対応しており、第1の通信方式が間欠受信等によって待受け状態で起動し続けている場合、特許文献1の技術によると、第2の通信方式は、第1の通信方式の通信に使用される周波数帯に近い周波数帯を使用することができなくなる。例えば、無線通信装置が、第1の通信方式としてPHS方式に対応し、第2の通信方式として3GまたはLTE方式に対応しているとする。無線通信装置が、PHS方式による通信に1900MHz帯の帯域を使用し、待受け状態にある場合、特許文献1の技術によると、無線通信装置は、3G/LTE方式による通信において、1900MHz帯に近いバンド1の周波数帯(1920MHz−1980MHz、2110MHz−2170MHz)を使用することができなくなる。
そこで、本発明は、複数の通信方式に対応し、複数の周波数帯によって無線通信を行う無線通信装置において、干渉を回避しつつ、無線通信に使用する周波数帯を効率よく使用する技術を提供することを目的とする。
一実施形態に従う通信装置は、第1の通信方式によって信号を送受信するための第1の送受信部と、第2の通信方式によって信号を送受信するための第2の送受信部と、無線通信装置の無線通信を制御する制御部とを備え、制御部は、第2の通信方式で使用している周波数帯が、第1の通信方式の通信に干渉しうる周波数帯である場合に、第2の通信方式の通信における信号品質の情報と閾値とを比較して、無線通信装置の第2の通信方式の通信環境が良好か否かを判定する判定部と、判定部により、第2の通信方式の通信環境が良好でないと判定される場合は、第2の通信方式で使用している周波数帯を、他の周波数帯へと移行させるための処理を行う通信処理部とを含む。
別の実施形態に従うと、無線通信装置の動作を制御するためのプログラムが提供される。無線通信装置は、プロセッサと、メモリとを備え、第1および第2の通信方式によって信号を送受信する。プログラムは、プロセッサに、第2の通信方式で使用している周波数帯が、第1の通信方式の通信に干渉しうる周波数帯である場合に、第2の通信方式の通信における信号品質の情報と閾値とを比較して、無線通信装置の第2の通信方式の通信環境が良好か否かを判定するステップと、判定部により、第2の通信方式の通信環境が良好でないと判定される場合は、第2の通信方式で使用している周波数帯を、他の周波数帯へと移行させるための処理を行うステップとを実行させる。
上記一実施形態によると、無線通信装置は、各通信方式の干渉を回避しつつ、無線通信に使用する周波数帯を効率よく使用することができる。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<ネットワークの構成の概略>
図1は、無線通信装置100を含む移動体通信システムの構成を示す図である。無線通信装置100は、スマートフォンなどの無線機器であり、移動体通信システムに対応して無線基地局と無線通信する。無線通信装置100は、例えば、PHS、W−CDMA、LTE、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)その他の複数の通信方式に対応している。PHS基地局500は、PHS方式に対応した無線基地局である。無線基地局600は、W−CDMA方式に対応した無線基地局である。無線基地局700は、TD−LTE方式に対応した無線基地局である。
図1は、無線通信装置100を含む移動体通信システムの構成を示す図である。無線通信装置100は、スマートフォンなどの無線機器であり、移動体通信システムに対応して無線基地局と無線通信する。無線通信装置100は、例えば、PHS、W−CDMA、LTE、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)その他の複数の通信方式に対応している。PHS基地局500は、PHS方式に対応した無線基地局である。無線基地局600は、W−CDMA方式に対応した無線基地局である。無線基地局700は、TD−LTE方式に対応した無線基地局である。
図1を参照して、無線通信装置100は、PHS方式で使用可能な周波数帯(例えば、1900MHz帯)を使用してPHS基地局500とPHS方式によって無線通信する。また、無線通信装置100は、W−CDMA方式で使用可能な周波数帯(例えば、Band1(1920MHz‐1980MHz、2110MHz‐2170MHz帯)、Band8(900MHz‐915MHz、945MHz‐958MHz帯)、Band11(1427.9MHz‐1462.9MHz、1475.9MHz‐1510.9MHz帯)などの複数の周波数帯)を使用して無線基地局600とW−CDMA方式によって無線通信する。また、無線通信装置100は、TD−LTE方式で使用可能な周波数帯(例えば、Band41(2545MHz‐2575MHz帯)を使用して無線基地局700とTD−LTE方式によって無線通信する。
無線通信装置100は、無線信号を送受信するための送受信部を複数備え、各無線通信部がそれぞれ独立して無線通信を行う。例えば、無線通信装置100は、第1の送受信部として、PHS方式に対応したものを備え、第2の送受信部として、W−CDMAまたはLTEに対応したものを備える。
また、図示していないが、無線通信装置100は、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers)802.11などの無線LAN規格に対応し、無線LANアクセスポイントと無線通信する。
<装置の構成>
図2は、無線通信装置100の構成を示すブロック図である。図2に示すように、無線通信装置100は、複数のアンテナ(アンテナ101、アンテナ102)と、各アンテナに対応する送受信部(第1送受信部111、第2送受信部112)と、各送受信部に対応する通信制御部(第1通信制御部121、第2通信制御部122)と、タッチパネル141と、ディスプレイ142と、測位センサ143と、電源制御部144と、バッテリ145と、音声処理部146と、マイク147と、スピーカ148と、記憶部150と、制御部160とを含む。
図2は、無線通信装置100の構成を示すブロック図である。図2に示すように、無線通信装置100は、複数のアンテナ(アンテナ101、アンテナ102)と、各アンテナに対応する送受信部(第1送受信部111、第2送受信部112)と、各送受信部に対応する通信制御部(第1通信制御部121、第2通信制御部122)と、タッチパネル141と、ディスプレイ142と、測位センサ143と、電源制御部144と、バッテリ145と、音声処理部146と、マイク147と、スピーカ148と、記憶部150と、制御部160とを含む。
アンテナ101とアンテナ102とは、無線通信装置100が発する信号を電波として放射する。また、アンテナ101は、空間から電波を受信して受信信号を第1送受信部111へ与える。アンテナ102は、空間から電波を受信して受信信号を第2送受信部112へ与える。
第1送受信部111と第2送受信部112とは、無線通信装置100が他の無線機器と通信するため、アンテナ101等を介して信号を送受信するための変復調処理などを行う。第1送受信部111と第2送受信部112とは、チューナー、RSSI(Received Signal Strength Indicator)算出回路、CRC(Cyclic Redundancy Check)算出回路、高周波回路などを含む通信モジュールである。無線通信装置100が送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を制御部160へ与える。第1送受信部111は、無線通信装置100がアンテナ101によって送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を第1通信制御部121へ与える。第2送受信部112は、無線通信装置100がアンテナ102によって送受信する無線信号の変復調や周波数変換を行い、受信信号を第2通信制御部122へ与える。
第1送受信部111は、第1の通信方式に対応した通信モジュールである。第1送受信部111は、第1の通信方式として、例えば、PHSによる通信に対応している。第2送受信部112は、第2の通信方式に対応した通信モジュールである。第2送受信部112は、第2の通信方式として、例えば、LTEと、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)などの第3世代移動通信システム(3G)の通信方式とによる通信に対応している。無線通信装置100が複数の通信方式に対応する場合、これら通信方式に対応してアンテナと通信用モジュールとを備えてもよい。
第1通信制御部121は、第1送受信部111に制御信号を送出し、第1送受信部111による信号の送受信を制御する。例えば、第1通信制御部121は、信号の送受信に応じて、第1送受信部111で使用する回路を選択する。また、第2通信制御部122は、第2送受信部112に制御信号を送出し、第2送受信部112による信号の送受信を制御する。
タッチパネル141は、ユーザの入力操作を受け付ける。タッチパネル141は、例えば静電容量方式のものを用いることによってユーザの接触操作を受け付ける。タッチパネル141は、ユーザによる入力操作を制御部160へ出力する。
ディスプレイ142は、メニュー画面においてアイコンや背景画像などを表示し、アプリケーションの動作によって静止画や動画などを表示する。ディスプレイ142は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)や有機EL(electroluminescence)ディスプレイによって実現される。
測位センサ143は、無線通信装置100の位置を計測するためのセンサであり、例えばGPS(Global Positioning System)モジュールである。測位センサ143は、GPSによる測位に使用することができる周波数帯(例えば、1500MHz帯)を使用して、無線通信装置100の位置を計測する。
電源制御部144は、無線通信装置100の各回路に対する電力の供給を制御する。電源制御部144は、例えば電源制御用IC(Integrated Circuit)である。
バッテリ145は、無線通信装置100の各回路を動作させるための電力を供給する供給源である。バッテリ145からの電力は、電源制御部144の制御に従って各回路へ供給される。
音声処理部146は、音声信号の変復調を行う。音声処理部146は、マイク147から与えられる信号を変調して、変調後の信号を制御部160へ与える。また、音声処理部146は、音声信号をスピーカ148へ与える。音声処理部146は、例えば音声処理用のプロセッサによって実現される。
マイク147は、ユーザによる音声入力を受け付けて、当該音声入力に対応する音声信号を音声処理部146へ与える。
スピーカ148は、音声処理部146から与えられる音声信号を音声に変換して当該音声を無線通信装置100の外部へ出力する。
記憶部150は、例えばフラッシュメモリ等により構成され、無線通信装置100が使用するデータおよびプログラムを記憶する。ある局面において、記憶部150は、使用バンド情報151と送信パワー閾値152とを記憶する。
使用バンド情報151は、無線通信装置100が通信に使用している周波数帯を示す。無線基地局は、制御信号に、無線基地局が通信に使用している周波数帯を示す情報を含めている。第1通信制御部121と第2通信制御部122とは、無線基地局からの制御信号に基づき、無線基地局が対応している周波数帯の情報を抽出して記憶する。制御部160は、第2通信制御部122に対し、無線基地局の制御信号により通知される各無線基地局の周波数帯を示す情報を第1通信制御部121および第2通信制御部122から取得して、使用バンド情報151として記憶部150に記憶させる。
送信パワー閾値152は、第2の通信方式の周波数帯が、第1の通信方式(PHS)の通信に干渉しうる周波数帯を使用している場合に、無線通信装置100の無線信号の送信時に想定される送信パワーレベルと比較するための閾値である。無線通信装置100の通信環境は、無線基地局から受信する信号の受信レベルによって判定することができる。この受信レベルの大きさに基づき、無線通信装置100は、無線基地局に送信する信号のパワーレベルを決定する。すなわち、無線通信装置100は、無線基地局との通信環境が良好ではなく、受信レベルが小さい場合は、無線通信装置100から送信する信号の送信パワーレベルを比較的大きくして信号を送信する。無線通信装置の第2の通信方式の通信環境が良好ではない場合、無線通信装置100の第2の通信方式において想定される送信パワーレベルが送信パワー閾値152を越える。第2の通信方式の周波数帯が第1の通信方式に近い場合、無線通信装置100から送信する信号の送信パワーレベルが大きいほど、第1の通信方式の通信に干渉しうることとなる。
第2の通信方式の送信パワーレベルが、第1の通信方式の通信に干渉しない範囲であれば、第2の通信方式の周波数帯が第1の通信方式に近い場合においても、干渉を回避することができる。例えば、第2の通信方式の送信パワーレベルが+10dBmを超えない場合は、第2の通信方式による通信が第1の通信方式の通信に及ぼす影響も小さいとして、送信パワー閾値152を決定する。また、無線通信装置100と無線基地局との通信環境によっては、無線通信装置100が、第2の通信方式の通信において、第1の通信方式の通信に干渉するほど送信パワーレベルを大きくすることも少ない。例えば、無線通信装置100は、第2の通信方式において、送信パワーレベルを+10dBm以上で送信していることも少ない。そのため、無線通信装置100は、受信レベルに基づき、第1の通信方式の通信に干渉するほど第2の通信方式の送信パワーレベルを大きくする環境(例えば、第2の通信方式において、Band1で+10dBm以上の送信パワーレベルで信号を送信する環境)であれば、他の周波数帯をサーチして、可能な限り、他の周波数帯へ移行する。
制御部160は、記憶部150に記憶される制御プログラムを読み込んで実行することにより、無線通信装置100の動作を制御する。制御部160は、例えばアプリケーションプロセッサである。制御部160は、プログラムに従って動作することにより、送信パワー判定部161と、使用バンド取得部162と、チャネル切替部163と、通信処理部164としての各機能を発揮する。
送信パワー判定部161は、無線通信装置100の第2の通信方式において使用する周波数帯が、第1の通信方式の通信に干渉しうる場合に、第2の通信方式における無線基地局との通信の受信レベルに基づいて、無線通信装置100が第2の通信方式において送信する信号の送信パワーレベルを推定する。送信パワー判定部161は、推定された送信パワーレベルを、送信パワー閾値152と比較する。第2の通信方式で使用している周波数帯が、第1の通信方式の通信に干渉しうる場合に、送信パワー判定部161は、この比較の結果に基づいて、第2の通信方式における通信環境が良好か否かを判定する。
使用バンド取得部162は、無線通信装置100が無線基地局から受信する制御信号に基づき、各通信方式において通信に使用している周波数帯を取得する。例えば、制御部160は、第2通信制御部122から、無線基地局の周波数帯を示す情報を取得する。
チャネル切替部163は、無線通信装置100が第1の通信方式と第2の通信方式とによって無線通信をしている場合に、各通信方式で使用する周波数帯を切り替える。無線通信装置100が通信に使用することができる周波数帯について詳しく説明する。図3は、各通信方式と、周波数帯とを示す図である。図3に示すように、無線通信装置100は、第1の通信方式として、例えば、1900MHz帯の周波数帯を使用してPHSによる無線通信を行う。また、無線通信装置100は、第2の通信方式として、例えば、Band41を使用して、W−CDMAやTD−LTEによる無線通信を行う。図3に示すように、PHS方式で使用される帯域と、Band1で使用される帯域とが近いため、無線通信装置100の無線通信において、Band1を使用した通信が、PHS方式による通信に干渉し得る。
通信処理部164は、第2の通信方式の通信で使用している周波数帯が、第1の通信方式による通信に干渉しうる周波数帯である場合に、第2の通信方式で使用する周波数帯を、別の周波数帯へと移行させるなど、無線通信装置100の通信処理を制御する。
<データ構造>
図4を参照し、無線通信装置100の処理において用いられるデータを説明する。図4は、使用バンド情報151を示す図である。使用バンド情報151は、無線通信装置100が各通信方式において無線通信に使用している周波数帯を示す図である。
図4を参照し、無線通信装置100の処理において用いられるデータを説明する。図4は、使用バンド情報151を示す図である。使用バンド情報151は、無線通信装置100が各通信方式において無線通信に使用している周波数帯を示す図である。
図4に示すように、使用バンド情報151は、各通信方式について、無線通信に使用している周波数帯を記憶している。図4の例では、番号「1」は、第1の通信方式で使用している周波数帯(PHS方式による、1900MHz帯を使用した通信)を示し、番号「2」は、第2の通信方式で使用している周波数帯(W−CDMA方式による、Band1を使用した通信)を示す。
<周波数帯の詳細>
図5を参照して、無線通信装置100が通信に使用する通信方式の周波数帯の詳細を説明する。図5は、PHS方式の通信の周波数帯の詳細を示す図である。
図5を参照して、無線通信装置100が通信に使用する通信方式の周波数帯の詳細を説明する。図5は、PHS方式の通信の周波数帯の詳細を示す図である。
図5に示すように、PHS方式による無線通信は、1884.5MHz‐1915.7MHzの周波数帯を使用するよう定められているとする。ここで、無線通信装置100が、Band1を使用して、例えばW−CDMA方式で無線通信をしている場合、PHS方式の周波数帯と近いため、PHS方式の通信に干渉を及ぼしうる。
無線通信装置100は、FBAR(Film Bulk Acoustic Resonator)技術を使用した、減衰量の大きいフィルタ等を使用することにより、Band1を使用した通信が、PHSの周波数帯へ干渉する影響を小さくすることができる。例えば、無線通信装置100は、減衰量の大きいフィルタを使用することにより、1907.75MHz以下程度の周波数帯については、Band1を使用した通信による干渉の影響を除去することができる。
しかし、これらのフィルタを使用したとしても、Band1を使用した通信によるPHSの周波数帯への干渉を除去できないことがある。また、FBIR技術を使用したフィルタが、コスト面から無線通信装置100に搭載することが困難な場合もある。
<制御構造>
図6を参照して、無線通信装置100の制御構造を説明する。図6は、無線通信装置100が各通信方式において使用している周波数帯を切り替えて、各通信方式によって無線通信を行う処理を示すフローチャートである。なお、以下では、第1の通信方式がPHS方式であり、第2の通信方式が3GまたはLTEであるとする。
図6を参照して、無線通信装置100の制御構造を説明する。図6は、無線通信装置100が各通信方式において使用している周波数帯を切り替えて、各通信方式によって無線通信を行う処理を示すフローチャートである。なお、以下では、第1の通信方式がPHS方式であり、第2の通信方式が3GまたはLTEであるとする。
ステップS101において、制御部160は、第1または第2の通信方式による無線通信を行い、着信の待受け状態にある。第2の通信方式で使用する周波数帯は、Band1とし、第1の通信方式の通信に干渉を及ぼしうるとする。
ステップS103において、制御部160は、第2の通信方式における無線基地局から受信した信号の受信レベルに基づき、第2の通信方式において無線通信装置100が送信する信号の送信パワーレベルを推定し、この送信パワーレベルが、送信パワー閾値152を超えるか否かを判断する。送信パワーレベルが送信パワー閾値152を超えると判断される場合(ステップS103においてYES)、制御部160は、ステップS105の処理を行い、そうでない場合は(ステップS103においてNO)、ステップS109の処理を行う。
ステップS105において、制御部160は、第2の通信方式において、他の無線基地局から電波を受信していないか、サーチを実行する。サーチの結果、無線通信装置100の通信圏内において、他に無線通信に使用可能な帯域があるか否かを判断する。ステップS109において、第2の通信方式で通信に使用する他の帯域がある場合は(ステップS105においてYES)、ステップS107の処理を行い、そうでない場合(ステップS105においてNO)、制御部160は、ステップS109の処理を行う。
ステップS107において、制御部160は、第2の通信方式において、使用可能な帯域へと周波数帯を移行させる処理を行う。
ステップS109において、制御部160は、第2の通信方式において、待受け時の処理を行う。
<まとめ>
本実施形態の無線通信装置によると、第2の通信方式で使用する周波数帯が、第1の通信方式の通信に干渉しうる周波数帯であり、第2の通信方式における通信環境が良好ではなく、送信パワーレベルが閾値を越える場合に、第2の通信方式の周波数帯を切り替える。すなわち、第2の通信方式における通信環境が良好であり、送信パワーレベルを比較的大きくする必要がなく、第1の通信方式の通信に干渉しない場合は、無線通信装置は、第2の通信方式において、その周波数帯を使用した通信を継続する。無線通信装置は、例えば、3G/LTEとしてBand1を使用している場合に、PHS方式の通信への干渉を回避することができる。Band1は、移動体通信システムにおいて広く利用されている周波数帯であるため、PHSの待受け中も、Band1により3GまたはLTEなどの無線通信を行うことができる。
本実施形態の無線通信装置によると、第2の通信方式で使用する周波数帯が、第1の通信方式の通信に干渉しうる周波数帯であり、第2の通信方式における通信環境が良好ではなく、送信パワーレベルが閾値を越える場合に、第2の通信方式の周波数帯を切り替える。すなわち、第2の通信方式における通信環境が良好であり、送信パワーレベルを比較的大きくする必要がなく、第1の通信方式の通信に干渉しない場合は、無線通信装置は、第2の通信方式において、その周波数帯を使用した通信を継続する。無線通信装置は、例えば、3G/LTEとしてBand1を使用している場合に、PHS方式の通信への干渉を回避することができる。Band1は、移動体通信システムにおいて広く利用されている周波数帯であるため、PHSの待受け中も、Band1により3GまたはLTEなどの無線通信を行うことができる。
本発明の無線通信装置は、プロセッサと、その上で実行されるプログラムにより実現される。本発明を実現するプログラムは、通信インタフェースを介してネットワークを利用した送受信等により提供される。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものでないと考えられるべきである。この発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100 無線通信装置、101 アンテナ、102 アンテナ、111 第1送受信部、112 第2送受信部、121 第1通信制御部、122 第2通信制御部、141 タッチパネル、142 ディスプレイ、143 測位センサ、144 電源制御部、145 バッテリ、146 音声処理部、147 マイク、148 スピーカ、150 記憶部、151 使用バンド情報、160 制御部、161 送信パワー判定部、162 使用バンド取得部、163 チャネル切替部、164 通信処理部、500 PHS基地局、600 無線基地局、700 無線基地局。
Claims (5)
- 無線通信装置であって、
第1の通信方式によって信号を送受信するための第1の送受信部と、
第2の通信方式によって信号を送受信するための第2の送受信部と、
前記無線通信装置の無線通信を制御する制御部とを備え、
前記制御部は、
前記第2の通信方式で使用している周波数帯が、前記第1の通信方式の通信に干渉しうる周波数帯である場合に、前記第2の通信方式の通信における信号品質の情報と閾値とを比較して、前記無線通信装置の前記第2の通信方式の通信環境が良好か否かを判定する判定部と、
前記判定部により、前記第2の通信方式の通信環境が良好でないと判定される場合は、前記第2の通信方式で使用している周波数帯を、前記他の周波数帯へと移行させるための処理を行う通信処理部とを含む、無線通信装置。 - 前記第1の通信方式は、PHS(Personal Handy-phone System)に対応した通信方式であり、
前記第2の通信方式は、3G(第三世代移動通信システム)またはLTE(Long Term Evolution)の少なくともいずれかに対応した通信方式であり、
前記判定部による判定は、3GまたはLTEの通信の待受け時に、3GまたはLTEの通信環境が良好か否かを判定することを含み、
前記通信処理部が前記第2の通信方式で使用する周波数帯を前記他の周波数帯へと移行させるための処理は、3GまたはLTEの通信に使用する周波数帯を、他の周波数帯へと移行させることを含む、請求項1に記載の無線通信装置。 - 前記判定部による通信環境の判定は、前記第2の通信方式による待受け時に、前記第2の通信方式の通信で使用している周波数帯が前記第1の通信方式による通信に干渉し得る周波数帯である場合に、前記第2の通信方式の信号の受信レベルと閾値とを比較することにより、前記第2の通信方式における信号の送信パワーが一定値を超えるか否かを判定することを含む、請求項1または2に記載の無線通信装置。
- 前記通信処理部は、前記判定部により、前記第2の通信方式の通信環境が良好であると判定される場合は、前記第1の通信方式の通信に干渉しうる周波数帯により前記第2の通信方式による通信を行い、前記第2の通信方式の通信環境が良好でないと判定される場合に、前記他の周波数帯への移行を行う、請求項1から3のいずれか1項に記載の無線通信装置。
- 無線通信装置の動作を制御するためのプログラムであって、前記無線通信装置は、プロセッサと、メモリとを備え、第1および第2の通信方式によって信号を送受信し、
前記プログラムは、前記プロセッサに、前記第2の通信方式で使用している周波数帯が、前記第1の通信方式の通信に干渉しうる周波数帯である場合に、前記第2の通信方式の通信における信号品質の情報と閾値とを比較して、前記無線通信装置の前記第2の通信方式の通信環境が良好か否かを判定するステップと、
前記判定部により、前記第2の通信方式の通信環境が良好でないと判定される場合は、前記第2の通信方式で使用している周波数帯を、前記他の周波数帯へと移行させるための処理を行うステップとを実行させる、プログラム。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013212941A JP2015076799A (ja) | 2013-10-10 | 2013-10-10 | 無線通信装置およびプログラム |
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JP2017201824A (ja) * | 2017-07-05 | 2017-11-09 | 京セラ株式会社 | 基地局および無線通信方法 |
JP2019531011A (ja) * | 2016-08-29 | 2019-10-24 | カーリンクKerlink | 無線通信ネットワークのためのデータ集中ゲートウェイの負荷を制御する方法 |
-
2013
- 2013-10-10 JP JP2013212941A patent/JP2015076799A/ja active Pending
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