JP2015036787A - 撮像装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 被写体輝度値が自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を外れる場合でも、簡便な方法で露出補正の効果が得られる撮像装置およびその制御方法を提供する。【解決手段】 被写体輝度が、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲外であるか、被写体輝度の範囲外となる可能性があると判断される場合には、露出補正量に応じて、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を拡大もしくは縮小する。そして、自動露出制御機能を用いて撮影条件を決定する。【選択図】 図5

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。
従来、被写体輝度に応じたシャッター速度と絞り値の組み合わせを規定したプログラム線図を用いて露出条件を決定する自動露出制御機能(プログラムAE機能)を有する撮像装置がある。このような自動露出制御機能では、プログラム線図が対応している最小(最大)の被写体輝度値よりも被写体輝度値が低い(高い)場合、対応している最小(最大)被写体輝度値に対するシャッター速度と絞り値の組み合わせが撮影条件として決定される。
従って、例えば露出補正前後の被写体輝度値がいずれもプログラム線図が対応している最小の被写体輝度値よりも低くなる場合、露出補正があっても無くても最小被写体輝度値に対応した露出条件が決定され、露出補正の効果が得られない。
特許文献1では、手振れ防止のためにシャッター速度の下限値が設定されたプログラム線図が対応している最小の被写体輝度値よりも被写体輝度値が低い場合、露光量の不足分をフラッシュの発光や撮影感度の増加により補うことが提案されている。
特開2006−72047号公報
特許文献1記載の方法では、絞りを1段(1EV)単位で開くよりも細かい単位で露出を制御できるという利点がある。しかし、フラッシュの発光量を調整する方法はフラッシュ発光が禁止されている場合には使用できないほか、フラッシュの光が届かない距離の被写体には効果が無い。また、引用文献1は露出補正を反映した被写体輝度値に対する適正露出をシャッター速度を手振れ防止用の下限値より低速にしないで実現することを目的としたものである。そのため、例えば被写体輝度が非常に低く、適正露出にするために不足する露出量が大きい場合、感度増加のみで対応することは現実的でない。
本発明の目的は、被写体輝度値が自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を外れる場合でも、簡便な方法で露出補正の効果が得られる撮像装置およびその制御方法を提供することにある。
上述の目的は、自動露出制御機能を有する撮像装置であって、被写体輝度が、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲外であるか、被写体輝度の範囲外となる可能性があると判断される場合には、露出補正量に応じて、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を拡大もしくは縮小する制御手段と、自動露出制御機能を用いて撮影条件を決定する決定手段と、を有することを特徴とする撮像装置によって達成される。
本発明によれば、被写体輝度値が自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を外れる場合でも、簡便な方法で露出補正の効果が得られる撮像装置およびその制御方法を提供できる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図 図1に示したデジタルカメラの、静止画記録モードにおける動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施形態に係る星空夜景モードのプログラム線図の例である。 本発明の実施形態に係る星空軌跡モードのプログラム線図の例である。 本発明の実施形態の効果を説明するための図
以下、添付図面を参照して、本発明の例示的な実施形態について詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置の一例としてのデジタルカメラの機能構成例を示すブロック図である。なお、本発明はカメラのように撮像を主目的とした装置に限らず、カメラ機能を備えた任意の機器に適用可能である。このような機器の例としては、携帯電話機、タブレット端末、パーソナルコンピュータ、ゲームコンソール、ドライブレコーダ、カーナビゲーションなどがある。
撮像部10は撮像レンズ、絞り、シャッター、撮像素子、およびA/D変換回路などを有し、撮像レンズが結像した被写体像を表すデジタル画像信号(画像データ)を出力する。なお、レンズ交換式のデジタルカメラの場合、撮像部10は撮像レンズおよび絞りを有さない。シャッターおよび絞りは露出制御部20を、撮像レンズのフォーカスレンズはフォーカス制御部30を通じて、システム制御部40が制御する。また、システム制御部40は、撮像部10の出力する画像データから被写体輝度を求め、露出条件を決定する自動露出制御機能を実現するほか、フラッシュ制御部35を通じてフラッシュの発光制御を行う。システム制御部40は例えばCPUやMPUなどのプログラマブルプロセッサと、制御プログラムを記憶した不揮発性記憶装置と、メモリとを有する。そして、メモリに制御プログラムをロードして実行することにより、後述する動作を含む、デジタルカメラ全体の動作を実現する。
撮像部10から出力された画像データは画像処理部60へ入力すると同時に、メモリ50に記憶することができる。メモリ50に記憶した画像データはバス100に接続された他の機能ブロックから読み出すことができ、システム制御部40が参照したり、画像処理部60が用いたりすることが可能である。さらに、画像処理部60で画像処理した画像データをメモリ50に書き戻したり、システム制御部40から任意のデータを書き込むことも可能である。
画像処理部60は例えば以下のような機能を有している。
画像データの輝度値にガンマカーブを適用する。
メモリ50から読みだした複数フレーム(枚)分の画像データを合成し、1枚の合成画像を生成する。
画像データの特徴量を抽出したり、テンプレートマッチングなどを用いて、人物の顔など、特定の被写体を検出する。
複数フレーム分の画像データの輝度差分を算出する。特に連続する2フレームの画像データの差分を出力し、被写体に変化があるか否かを判定する。
画像データの輝度ヒストグラムを生成する。
表示部70は画像処理部60で処理されメモリ50に記憶された画像データをD/A変換して、液晶ディスプレイのような表示装置に表示することができる。また、画像データだけでなく任意の情報を単独、もしくは画像と共に表示することが可能であり、撮影時の露出情報を表示したり、検出された被写体領域を示す情報を表示することも可能である。
記録部80は撮影した画像データをメディアに記憶することができる。
操作部90はユーザがデジタルカメラに各種の指示を与えるための入力デバイス群であり、特に撮影準備指示を与えるためのスイッチSW1 92と、撮影開始指示を与えるための、スイッチSW2 94を有している。スイッチSW1 92はシャッターボタンの操作途中でONとなり、露出条件の決定や焦点検出等の撮影準備動作の開始を指示する。スイッチSW2 94はシャッターボタンの操作完了でONとなり、静止画や動画の撮影開始を指示する。操作部90にはスイッチSW1 92、スイッチSW2 94の他にも、静止画撮影モード、動画撮影モード、再生モードなどのカメラ動作モードを切り替えるモード切替スイッチや、カメラ設定を変更可能なパラメータ選択スイッチなどが含まれる。なお、ボタンやスイッチなど変位するスイッチに限らず、タッチパネルや音声認識による操作が可能であってよい。
図2は図1に示したデジタルカメラの、静止画記録モードにおける動作を説明するためのフローチャートである。なお、静止画記録モードにおいては、動画撮影を連続的に行い、撮影された動画を表示部70で表示することで、いわゆるライブビュー機能を実現しても良い。
システム制御部40は、スイッチSW1 92がONしているか否かを判断し(S201)、ONしていれば処理をS202に進め、ONしていなければS201の処理を繰り返す。
S202においてシステム制御部40は測光処理を行い、被写体の輝度値(以下、被写体輝度)を算出する。被写体の輝度値は、撮像部10から出力される画像データの輝度信号値と、用いられた露出条件とから算出される。
測光処理が終わるとS203でシステム制御部40は、S202で算出した被写体輝度に基づき焦点検出用の露出を決定し、決定した焦点検出用露出に制御する。焦点検出用の露出の決定には焦点検出用のプログラム線図を用い、被写界深度が浅くなるようなるべく開放付近の絞りを用いるようにする。
S204でシステム制御部40は、焦点検出用の露出条件で撮影された画像データに基づいて焦点検出処理を行う。具体的には、システム制御部40は、フォーカス制御部30を制御してフォーカスレンズを移動させながら撮影を行い、撮像部10から出力される画像データのコントラストを示すAF評価値を求める。そして、システム制御部40はAF評価値が極大となるフォーカスレンズ位置を合焦位置とする。なお、ここではコントラスト方式の焦点検出を行うものとしたが、位相差検出方式の焦点検出を行っても良い。
S205でシステム制御部40は、フォーカス制御部30を制御して、フォーカスレンズをS204で求めた合焦位置へ移動させる。
S206でシステム制御部40は現在設定されている撮影モードが所定の撮影モードかどうか判別する。ここでは、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲外の被写体が撮影される可能性のある撮影モードとして、星空モードを例示しているが、花火モードなど他のモードであっても良い。
星空モードが設定されている場合、システム制御部40は処理をS207に進め、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲の変更処理(露出限界設定)を行う。星空モードは星の強調処理などを画像処理部60で行う星空撮影用のモードであり、星空モードではさらに星空夜景、星空軌跡、星空インターバル動画の3つのモードが選択可能である。星空夜景は1枚撮影するモード、星空軌跡は所定時間撮影を繰り返して撮影画像を比較明合成して1枚の合成画像を出力するモード、星空インターバル動画は所定時間撮影を繰り返して撮影画像から動画を生成して出力するモードである。これらの3つのモードにはそれぞれ異なるプログラム線図が用意されており、線図ごとに露出限界の設定(自動露出機能が対応する被写体輝度の範囲の変更)を行う。
図3に星空夜景モード用のプログラム線図の例を示す。図3(a)〜(c)のプログラム線図は、操作部90によってユーザが設定した露出補正値が0、+2段、および−2段の場合をそれぞれ示している。説明および理解を容易にするため、ここでは絞りは開放とし、露光時間(シャッター速度)と感度の関係を示している。
露出補正のない場合のプログラム線図(基準プログラム線図という)である図3(a)の例で説明すると、被写体輝度が高い(明るい)範囲では、感度をISO200としたまま、被写体輝度が低く(暗く)なるにしたがって露光時間を長くしていく。露光時間が1秒に達し、さらに被写体輝度が低くなると、ISO400まで感度を上げ、さらに暗い被写体については露光時間を伸ばしていく。露光時間が8秒に達するとISO800まで感度を上げ、さらに暗い被写体については露光時間を伸ばし、最終的に露光時間を16秒まで伸ばすプログラム線図となっている。露出補正値が0のときは露出限界は点Aで(絞り、露光時間、感度)=(開放、16秒、ISO800)である。
露出補正値が+2段であった場合、システム制御部40はS207において基準プログラム線図の露出限界を2段プラス(露光量+2EV)方向にシフトさせる。つまり、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲の低輝度側を2EVだけ拡大する。図3(b)の例では、感度と露光時間をそれぞれ1段ずつシフトし、(絞り、露光時間、感度)=(開放、32秒、ISO1600)としている(点Bが露出限界)。
また、露出補正値が−2段であった場合、システム制御部40はS207において基準プログラム線図の露出限界を2段マイナス(露光量−2EV)方向にシフトさせる。つまり、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲の低輝度側を2EVだけ縮小する。図3(c)の例では、感度と露光時間をそれぞれ1段ずつシフトし、(絞り、露光時間、感度)=(開放、8秒、ISO400)に設定している(点Cが露出限界)。
実際には、星空夜景モード用のプログラム線図データとして、最も露出限界が高い(低EV値もしくは低被写体輝度値に対応している)プログラム線図を記憶しておき、露出補正値に応じて使用する範囲を制限すればよい。従ってS207の露出限界設定は、プログラム線図の使用範囲の設定ということもできる。例えば露出補正量が0であれば、点Aまでを使用範囲として設定し、露出補正量が+2段であれば点Bまでを使用範囲として設定し、露出補正量が−2段であれば点Cまでの使用範囲として設定することができる。
図4(a)は星空軌跡モード用のプログラム線図である。図4(a)〜(c)のプログラム線図は、操作部90によってユーザが設定した露出補正値が0、+2段、および−2段の場合をそれぞれ示している。説明および理解を容易にするため、ここでは絞りは開放とし、露光時間(シャッター速度)と感度の関係を示している。
露出補正のない場合のプログラム線図(基準プログラム線図という)である図4(a)の例で説明すると、被写体輝度が高い(明るい)範囲では、感度をISO200としたまま、被写体輝度が低く(暗く)なるにしたがって露光時間を長くしていく。露光時間が32秒に達し、さらに被写体輝度が低くなると、ISO400まで感度を上げるプログラム線図となっている。露出補正値が0のときは露出限界は点Aで(絞り、露光時間、感度)=(開放、32秒、ISO400)である。
露出補正値が+2段であった場合、システム制御部40はS207において基準プログラム線図の露出限界を2段プラス(露光量+2EV)方向にシフトさせる。つまり、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲の低輝度側を2EVだけ拡大する。図4(b)の例では、感度を2段シフトし、(絞り、露光時間、感度)=(開放、32秒、ISO1600)としている(点Bが露出限界)。
また、露出補正値が−2段であった場合、システム制御部40はS207において基準プログラム線図の露出限界を2段マイナス(露光量−2EV)方向にシフトさせる。つまり、自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲の低輝度側を2EVだけ縮小する。図4(c)の例では、感度と露光時間をそれぞれ1段ずつシフトし、(絞り、露光時間、感度)=(開放、16秒、ISO200)に設定している(点Cが露出限界)。
実際には、星空夜景モード用のプログラム線図データとして、最も露出限界が高い(低EV値もしくは低被写体輝度値に対応している)プログラム線図を記憶しておき、露出補正値に応じて使用する範囲を制限すればよい。従ってS207の露出限界設定は、プログラム線図の使用範囲の設定ということもできる。例えば露出補正量が0であれば、点Aまでを使用範囲として設定し、露出補正量が+2段であれば点Bまでを使用範囲として設定し、露出補正量が−2段であれば点Cまでの使用範囲として設定することができる。
なお、露出限界を露出補正量に応じて変更する場合、変更量(シフト量)を絞り、露光時間、感度にどのように割り当てるかに特に制限はない。ここでは、絞りを開放としているため、露光時間と感度の組み合わせでシフト量を実現しているが、絞りが開放でない場合には絞り値を変更しても良い。
なお、ここでは説明および理解を容易にするため、露出補正量が1EV単位であるものとして説明したが、1EV未満の単位(例えば1/2EVや1/3EV単位)で露出補正が可能な場合でも、感度や露光時間の変更量を1EV未満の単位とすればよい。
露出限界の設定が終わったら、S208でシステム制御部40は、S202の測光結果およびプログラム線図から露出条件を決定する。露出条件を決定する際、撮影モードが星空モードであれば、システム制御部40はS207で設定した露出限界にしたがったプログラム線図を用いる。
本実施形態の効果の理解を助けるため、星空夜景モード用のプログラム線図が基準プログラム線図(図3(a))だけであり、S207の露出限界設定を行わない場合を想定する。そして、S202の測光結果に対応するEV値が、適正露出および露出補正量±2EVのいずれにおいても、図5に示すように露出限界Aに対応するEV値を下回るとする。
このような場合、適正露出±2段の範囲については、いずれも露出限界である点Aに対応する露出条件(開放、16秒、ISO800)が決定される。そのため、露出補正が行われても行われなくても同じ露出量となり、画像データに露出補正が反映されない。
一方、本実施形態ではS207にて露出補正値に応じて露出限界を変更しているので、例えば露出補正+2段の場合は点B(点Aに対して+2EV)、露出補正−2段の場合は点C(点Aに対して−2EV)に対応する露出条件が決定される。そのため、露出補正値がない場合に決定される露出条件に対し、露出補正値に応じた差を有する露出条件が決定される。つまり、露出補正が反映された露出条件が実現できる。
S209でシステム制御部40は、S203で焦点検出用に設定した露出を本撮影用の露出に変更する。スイッチSW2 94がONになってから本撮影が実行されるまでのタイムラグを削減するため、システム制御部40はこの時点で、撮像部10が有する絞りを、S208で決定した撮影条件の絞り値に露出制御部20を通じて制御しておく。
S210でシステム制御部40は、スイッチSW2 93がONしているか否かを判断し、OFFの場合はS211に、ONの場合はS212に処理を進める。
S211でシステム制御部40はスイッチSW1 92がONしているか否かを判断し、ONの場合はS210に処理を進め、OFFの場合はS201に処理を戻す。つまり、スイッチSW1 92がON、スイッチSW2 94がOFFの間、システム制御部40はS210〜S211の処理を繰り返し実行する。
スイッチSW2 94がONになり、撮影開始指示が与えられると、システム制御部40はS212において、S208で決定した露出条件を露出制御部20に設定し、続いて本露光を行う(S213)。S214でシステム制御部40は、得られた画像データについて画像処理部60で現像処理や符号化処理など、記録形式に従った処理を適用し、画像データファイルを生成する。そして、S215でシステム制御部40は、記録部80を用いて画像データファイルを半導体メモリカードなどの記録媒体に記録する。
本実施形態でプログラム線図の露出限界を露出補正量に応じて設定(変更)する撮影モードの例として説明した星空モードは、ビルなどの建物を含む比較的明るい夜景から非常に暗い星空までを想定被写体としている。そのため、プログラム線図の低輝度側の追従限界(露出限界)で撮影されることも多い。図5を用いて説明したように、プログラム線図の露出限界に対応した露出条件で撮影される場合には、露出補正の効果が反映されない問題が発生しやすい。そのため、本実施形態では、星空モードが設定されている場合、露出限界を露出補正値に応じて設定し直すことで露出補正の効果が反映されるようにしている。また、説明では低輝度側の露出限界のみ設定しているが、高輝度側の露出限界についても同様に露出補正値に従って設定してもよい。
また、プログラム線図データにしたがって露出限界の設定を行うことで、星空夜景、星空軌跡といった撮影モードごとのプログラム線図の特徴を反映しつつ露出補正効果を反映することができる。
本発明は、プログラム線図の露出限界で撮影される(プログラム線図が対応する被写体輝度の範囲外で撮影される)場合や、その可能性があると判断される場合には、露出条件の決定前に露出補正量を反映するようにプログラム線図の露出限界を変更する。従って、特定の撮影モードが設定されているかどうかの判定は、プログラム線図の露出限界で撮影される(プログラム線図が対応する被写体輝度の範囲外で撮影される)か、その可能性があるかどうかの判定の一例であり、他の方法を用いても良い。
例えば、S202で得られた測光結果に基づいて撮影シーンが星空シーンもしくは夜景シーンか否かを判定し、判定結果に応じて露出限界を設定してもよい。例えば、被写体輝度が所定の閾値以下であった場合に撮影シーンが星空シーンもしくは夜景シーンであると判定し、露出補正値に応じて露出限界を設定すればよい。被写体輝度が所定の閾値以上の場合にも同様にして露出補正値に応じた露出限界の設定を行うことができる。
なお、プログラム線図が対応している被写体輝度の範囲の拡大と縮小の一方のみを行うようにしても、拡大及び縮小のいずれも行わない場合より露出補正の効果は得られる。具体的には、被写体輝度が低く、露出補正がプラス方向の場合は最小被写体輝度を低くして低輝度側の範囲を拡大し、マイナス方向の場合は範囲を変更しない。あるいは、被写体輝度が低く、露出補正がプラス方向の場合は範囲を変更せず、マイナス方向の場合は最小被写体輝度を高くして低輝度側の範囲を縮小する。また、被写体輝度が高く、露出補正がプラス方向の場合は最高被写体輝度を低くして高輝度側の範囲を縮小し、マイナス方向の場合は範囲を変更しない。あるいは、被写体輝度が高く、露出補正がプラス方向の場合は範囲を変更せず、マイナス方向の場合は最高被写体輝度を高くして高輝度側の範囲を拡大する。
以上のように、本実施形態によれば、プログラム線図を用いて露出条件を決定する場合、被写体輝度がプログラム線図が対応している被写体輝度の範囲を外れるか、その可能性があると判断される場合には、プログラム線図の露出限界を露出補正値に応じて変更する。あるいは、プログラム線図が対応している被写体輝度の範囲を、露出補正されない場合よりも露出補正量と方向に応じて拡大もしくは縮小する。具体的には、被写体輝度が低く、露出補正がプラス方向の場合は最小被写体輝度を低くして低輝度側の範囲を拡大、マイナス方向の場合は最小被写体輝度を高くして低輝度側の範囲を縮小する。また、被写体輝度が高く、露出補正がプラス方向の場合は最高被写体輝度を低くして高輝度側の範囲を縮小、マイナス方向の場合は最高被写体輝度を高くして高輝度側の範囲を拡大する。これにより、フラッシュなどの光源を用いたりすることなく、かつ簡便な方法で露出補正の効果を反映した撮影を実現することができる。なお、拡大および縮小の量は、露出補正量に等しくなくても、露出補正の効果を反映することは可能である。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリでもよい。また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータはがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。

Claims (11)

  1. 自動露出制御機能を有する撮像装置であって、
    被写体輝度が、前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲外であるか、該被写体輝度の範囲外となる可能性があると判断される場合には、露出補正量に応じて、前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を拡大もしくは縮小する制御手段と、
    前記自動露出制御機能を用いて撮影条件を決定する決定手段と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記制御手段は、プラス方向の露出補正がなされている場合には前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の低輝度側の範囲を拡大し、マイナス方向の露出補正がなされている場合には前記被写体輝度の低輝度側の範囲を縮小することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  3. 前記制御手段は、プラス方向の露出補正がなされている場合には前記自動露出制御機能が対応する最小被写体輝度を低くすることによって前記被写体輝度の範囲を拡大し、マイナス方向の露出補正がなされている場合には前記最小被写体輝度を高くすることによって前記被写体輝度の範囲を縮小することを特徴とする請求項1記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、予め定められた撮影モードが設定されている場合に、前記被写体輝度が前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲外となる可能性があると判断することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  5. 前記予め定められた撮影モードが、夜景または星空を撮影するための撮影モードであることを特徴とする請求項4記載の撮像装置。
  6. 前記制御手段は、予め定められた撮影シーンであると判定される場合に、前記被写体輝度が前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲外となる可能性があると判断することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の撮像装置。
  7. 前記予め定められた撮影シーンが、夜景シーンまたは星空シーンであることを特徴とする請求項6記載の撮像装置。
  8. 前記自動露出制御機能が、プログラム線図を用いて撮影条件を決定し、
    前記制御手段は、前記プログラム線図の露出限界を前記露出補正量に応じて変更することにより、前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を拡大もしくは縮小することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の撮像装置。
  9. 前記プログラム線図が撮影モードごとに用意され、
    前記制御手段は、前記撮像装置に設定されている撮影モードに対するプログラム線図の露出限界を前記露出補正量に応じて変更することにより、前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を拡大もしくは縮小することを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 自動露出制御機能を有する撮像装置の制御方法であって、
    被写体輝度が、前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲外であるか、該被写体輝度の範囲外となる可能性があると判断される場合、制御手段が、露出補正量に応じて、前記自動露出制御機能が対応する被写体輝度の範囲を拡大もしくは縮小する制御工程と、
    決定手段が、前記自動露出制御機能を用いて撮影条件を決定する決定工程と、
    を有することを特徴とする撮像装置の制御方法。
  11. 撮像装置が有するコンピュータに、請求項10記載の撮像装置の制御方法の各工程を実行させるためのプログラム。
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