JP5253184B2 - 撮像装置、顔検出方法及びプログラム - Google Patents

撮像装置、顔検出方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、顔を検出する撮像装置、顔検出方法及びプログラムに関するものである。
近年、被写体の一部である顔部分を検出する顔検出機能を備えた撮像装置が普及してきている。顔検出機能により顔が検出されると、ピント合わせや露出制御を顔にとって最適になるように処理し、撮影することが可能となる。
一般に、顔検出機能は直立正面の顔のみを検出することができるが、昨今、撮像装置を横に構えた場合と縦に構えた場合のどちらでも顔が検出できるようにしたものがある。この検出機能では、例えば画像データに対して時計方向を正方向として、「0度」方向、「+90度」方向、「−90度」方向、「180度」方向といった複数の方向のいずれかを選択できるようにする。そして、選択された角度から所定範囲の角度(例えば、−45度〜+45度)で検出を行うようにする。
また、毎回あらゆる傾き角度の顔も検出できるように構成することも可能であるが、顔検出に要する時間が長くなってしまい、顔検出の応答性が低下してしまうため、顔の傾き角度を限定し、その範囲内の顔を検出できるように構成する提案がなされている。具体的には、最も高い頻度で顔が検出できる方向を事前に判別してから、その方向に対して顔検出を行うよう設定する構成や、ユーザーが予め検出する顔の傾き方向を指定する構成を備えた撮像装置が知られている(特許文献1などを参照のこと)。
特開2007−004313号公報 特開2002−251380号公報
上述の特許文献1などに記載の方法では、予め判別した顔の傾き角度、あるいは、予めユーザーによって指定された顔の傾き角度に対して、顔検出を実行することになる。そうなると、例えば、しばらく顔が検出できている状態であった撮像装置を、途中で90度横に傾けた場合に、指定された顔検出方向に基づいて顔検出を行うと、撮像装置を傾けた後の顔を検出することができなくなってしまう。
また、撮像装置に重力センサーなどを搭載し、この重力センサーで撮像装置に対する顔の傾き角度を推定できるようにすれば、途中で撮像装置を傾けたとしても顔を検出できる。しかし、この場合は重力センサーを搭載する分、撮像装置のコストが増加してしまう。
本発明はこのような問題に鑑みて、撮像装置の傾きを検出するための重力センサーなどを搭載することなく、適切な顔(対象物)の傾き角度を推定して、時間をかけることなく顔検出(対象物検出)を行うことのできる撮像装置などを提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、撮像手段と、前記撮像手段で生成された画像データから顔を検出する顔検出手段と、前記画像データの輝度を取得する輝度取得手段を有する撮像装置であって、前記顔検出手段は、複数の顔の検出方向を切り替えることが可能であり、前記複数の顔の検出方向のうちのいずれかの検出方向を基準方向として設定することで、前記基準方向に対応する角度の顔を検出するものであって、いずれかの検出方向を前記基準方向として設定した際に顔の検出に成功したと判断すると、当該検出方向を続けて基準方向として設定し、いずれかの検出方向を前記基準方向として設定した際に顔の検出に成功しなかったと判断すると、前記輝度取得手段にて得られた前記画像データの輝度の分布に基づいて、いずれかの検出方向を基準方向として設定することを特徴とする。
本発明によれば、簡易構成で、顔検出を実行するにあたり、顔の検出に成功しなかった場合に画像データの輝度の分布に基づいて検出方向を設定しなおすことができ、より速いタイミングで、顔を検出することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を説明する。
<撮像装置の構成>
本実施の形態では、本発明を撮像装置の一例としてのデジタルカメラに適用した場合について説明する。図1は、本実施の形態に係るデジタルカメラの機能構成を示すブロック図である。
図1において、操作部101は、本デジタルカメラの操作者が本デジタルカメラに対して各種の指示を入力するために操作するスイッチやボタンなどにより構成されている。操作部101の中には、シャッタースイッチが含まれ、このシャッタースイッチが半押しの場合には信号SW1が操作部101から制御部102に対して通知される。また、シャッタースイッチが全押しされている場合には信号SW2が操作部101から制御部102に対して通知される。制御部102が信号SW1や信号SW2を受けた際の動作については、後述する。
制御部102は、同図に示す各部の動作を制御するものであり、操作部101からの指示に応じて各部を制御する。
CCD部103は、レンズ118、露出機構119を介して入射される光を受け、その光量に応じた電荷を出力するものである。なお、被写体像を電気信号に変換する撮像素子であれば、CCDに限らず、CMOSセンサであってもよい。
A/D変換部104は、CCD部103から出力されたアナログ画像信号に対して、サンプリング、ゲイン調整、A/D変換などを行い、デジタル画像信号として出力する。
画像処理部105は、A/D変換部104から出力されたデジタル画像信号に対して各種の画像処理を行い、処理済みのデジタル画像信号を出力する。例えば、A/D変換部104から受けたデジタル画像信号を、YUV画像信号に変換して出力する。
顔検出部106は、A/D変換部104から受けたデジタル画像信号から、顔検出を実行し、この領域に係る情報を制御部102に通知する。人物の顔検出方法は、公知の技術を適用可能である。
公知の顔検出技術としては、ニューラルネットワークなどを利用した学習に基づく手法、テンプレートマッチングを用いて目、鼻、口などの形状に特徴のある部位を画像から探し出し、類似度が高ければ顔とみなす手法などがある。また、他にも、肌の色や目の形といった画像特徴量を検出し、統計的解析を用いた手法など、多数提案されている。一般的には、これらの手法を複数組み合わせ、顔検出の精度を向上させている。具体的な例としては特許文献2に記載されるような、ウエーブレット変換と画像特徴量を利用して顔検出する方法などが挙げられる。顔検出によって得られる情報には、CCD画面内の遮光領域に現れる輝度から求められる、位置、範囲、信頼度(顔の形としての確からしさ)などがある。
顔検出可否判断部107は、顔検出を行った結果をもとに、顔が検出できたか否かを判断する。顔検出履歴保持部108は、顔検出可否の履歴を保持する。
空方向判別部109は、画像処理部105から出力された画像処理済みのデジタル画像信号について、空方向判別手段により判別された空(そら)方向を出力する。空方向とは、地面に対して輝度が高いと考えられる空の方向を言うものとする。
EF処理部113は、フラッシュオンの指示を受けると、フラッシュ部114を制御し、フラッシュ部114を発光させる。制御部102においてフラッシュが必要と判断された場合には、EF処理部113にフラッシュオンの指示が通知される。
背面モニター110は、小型液晶画面などにより構成されており、画像処理部105による処理済みの画像データに従った画像を表示する。
フォーマット変換部115は、画像処理部105から出力されたデジタル画像信号(画像データ)のフォーマットをJPEGなどのフォーマットに変換し、画像記録部116に出力するものである。画像記録部116は、フォーマット変換部115から受けたフォーマット変換済みの画像データを、本デジタルカメラ内の不図示のメモリや、本デジタルカメラに挿入されている外部メモリなどに記録する処理を行う。
外部接続部117は、本デジタルカメラをPC(パーソナルコンピュータ)やプリンタといった外部装置に接続するためのインターフェースとして機能するものである。
レンズ118は、被写体像をCCD部103に取り込むためのレンズであり、例えば変倍レンズ群やフォーカスレンズ群などを含み構成される。露出機構119は、露出の調整を行う絞りやシャッターなどを含み構成される。
<撮像動作>
次に、本デジタルカメラを用いて撮像を行う場合の、本デジタルカメラの動作について説明する。
先ず、本デジタルカメラの操作者が、操作部101に含まれている電源スイッチをオンにすると、制御部102はこれを検知し、本デジタルカメラを構成する各部に電源を供給する。本デジタルカメラを構成する各部に電源が供給されるとシャッターが開くので、CCD部103には、レンズ118、露出機構119を介して光が入光することになる。CCD部103は、溜まった電荷を読み出し、A/D変換部104にアナログ画像信号として出力する。
A/D変換部104は、CCD部103から出力されたアナログ画像信号に対して、サンプリング、ゲイン調整、A/D変換などを行い、デジタル画像信号として出力する。
画像処理部105は、A/D変換部104から出力されたデジタル画像信号に対して各種画像処理を行い、処理済みのデジタル画像信号を出力する。画像処理部105はまた、処理済みの画像データを背面モニター110に出力するので、背面モニター110は、この処理済みの画像データに従った画像を表示する。
また、顔検出部106は、A/D変換部104から受けたデジタル画像信号が示す画像から、顔を検出し、検出した領域の位置、範囲、信頼度(顔の確からしさ)など、この領域に係る情報(顔情報)を制御部102に通知する。
画像処理部105によって取得された画像データをもってAF処理部111が被写体にピントを合わせるべくレンズ118を動作させ、また、AE処理部112は、画面が最適な露出になるように露出機構119を制御する。
そして、制御部102は、操作部101に含まれるシャッタースイッチからSW1なる信号の通知(即ち、シャッタースイッチの半押しの通知)を受けていない限りは、上記処理を繰り返す。
制御部102がSW1なる信号の通知をシャッタースイッチから受けると、制御部102は、この時点における画像を用いAF(オートフォーカス)、AE(自動露出)処理を行い、撮影に最適なピント及び露出設定条件を取得する。
そして、制御部102は、シャッタースイッチからSW2なる信号の通知(即ち、シャッタースイッチの全押しの通知)を受けていない限りは、処理をSW1前に戻し、上記処理を繰り返す。
また、制御部102がSW2なる信号の通知をシャッタースイッチから受けると、制御部102は、先ずフラッシュを発光するか否かの判断を行う。フラッシュを発光するか否かは、操作部101を用いて予め設定しておき、その設定データを読み取ることで判断するようにしても良いし、また周囲の暗さを検知し自動的に判断するようにしても良い。
フラッシュを発光するか否かの判断の結果、フラッシュの発光を行う場合には、制御部102は、EF処理部113を制御し、フラッシュ部114にプリ発光を行わせ、発光量の算出、EF枠の重み付けなどの処理を行う。そして、プリ発光により計算された本発光量でフラッシュ部114を発光させ、画像撮影を行う。フラッシュ非発光の場合には上記調光制御無しに以下の処理に移行する。
撮影が行われると、外界からの光がレンズ118、露出機構119を介してCCD部103に入光するので、CCD部103を構成する光電変換素子には、入光した光の光量に応じた電荷が溜まる。CCDに溜まった電荷を読み出し、A/D変換部104にアナログ画像信号として出力する。
A/D変換部104は、CCD部103から出力されたアナログ画像信号に対して、サンプリング、ゲイン調整、A/D変換等を行い、デジタル画像信号として出力する。そして、画像処理部105は、A/D変換部104から出力されたデジタル画像信号に対して各種の画像処理を行い、処理済みのデジタル画像信号(画像データ)を出力する。
フォーマット変換部115は、画像処理部105から出力されたデジタル画像信号(画像データ)のフォーマットをJPEGなどのフォーマットに変換し、画像記録部116に出力する。そして、画像記録部116は、フォーマット変換された画像データを所定のメモリに記録する処理を行う。
以上説明した処理により、静止あるいは動作中の被写体に対しても撮影が可能であるが、最適に顔検出を行うことで、顔検出率が向上し、ライブ画・静止画ともに適正な検出を行うことが可能となり、ピント合わせや露出制御などが良好となる。以下、本実施の形態での顔検出機能の詳細を説明する。
<顔検出>
本実施の形態における顔検出機能では、画像データに対して時計方向を正方向として、「0度」方向、「+90度」方向、「−90度」方向、「180度」方向といった角度の情報を入力することで、その方向を中心に、所定の範囲に入る顔を検出する。所定の範囲が例えば−45度〜+45度の傾き範囲である場合は、この範囲内に入る顔を検出することが可能となる。ここでは、「0度」方向、「+90度」方向、「−90度」方向、「180度」方向の4つの検出方向(対象物検出条件)のうち、どの方向で顔検出を実行するか判断する方法の一例を説明する。
図2は、本実施の形態において顔検出処理を実行する際の顔検出方向を決定する流れを示すフローチャートである。本フローチャートでは、複数の判断基準をもとに、顔検出方向を決定する。本実施の形態において顔検出処理は、CCD部103にて生成された画像を用いて、被写体像をリアルタイムで背面モニター110に表示するモードに設定されると開始される。すなわち、係るモードが設定されている際、顔検出処理は、連続的な周期で実行される。なお、顔検出処理は、制御部102が顔検出部106などを制御し実行される。
先ずステップS201において制御部102は、顔検出部106を制御して、「0度」方向、「+90度」方向、「−90度」方向、「180度」方向のうち、基準方向として設定されている1つの方向において、顔検出を行う。基準方向の初期設定は「0度」に設定されており、この方向から−45度〜+45度の傾き範囲に入る顔を検出することができる。この基準方向は、後述するが、別の方向で顔が検出されるとその方向が基準方向として新たに設定される。
ステップS202において制御部102は、顔検出可否判断部107を制御し、ステップS201で顔が検出できたかを判定し、検出できていればステップS203へ、検出できていなければステップS204へ進む。
ステップS203においては、制御部102は、顔が検出できたと判定されたので、連続で顔が検出されなかった回数を表すFaceLostの値を0に設定し、このフローを抜ける。そして、被写体像をリアルタイムで背面モニター110に表示するモードが依然として設定されていれば、再びステップS201から処理を開始する。
ステップS204においては、制御部102は、顔が検出できなかったと判定されたので、連続で顔が検出されなかった回数を表すFaceLostが、閾値TH_FaceLostに到達したかを判定する。達していなければステップS205へ進み、達していればステップS206へ進む。
ステップS205においては、制御部102は、FaceLostの値に1をプラスする。すなわち、顔が連続して検出(確認)できなければ、ステップS201、S202、S204、及びS205からなるステップを繰り返すため、FaceLostの値が増加して閾値TH_FaceLostに近付いていく。なお、FaceLostの値は、顔検出履歴保持部108により保持され、管理される。
人物の顔は、照明の状況の変化や不意に横を向いたりすることなどにより、短い期間だけ一時的に検出できなくなる可能性もある。その場合、被写体はすぐに顔検出できる状態に戻っても、顔検出を実行する方向が異なると、その被写体の顔を検出するまでに時間がかかってしまう。本実施の形態では、このような状態を防ぐ為に、閾値TH_FaceLostを設け、顔が検出されなくなっても一定期間は直前に顔が検出できた方向で顔検出を実行しつづけるようにしている。
一方、ステップS206においては、FaceLostが閾値TH_FaceLostに達しているため、制御部102は、検出する顔の傾き範囲を拡大して、顔検出部106により顔検出を実行する。これは、顔が検出されなくなってからある期間以上経過しているため、本デジタルカメラに縦横姿勢の変化が生じ、これによって被写体の顔の傾きが基準方向で検出できる被写体が現れた可能性があると考えられるためである。
そこで、被写体が存在する可能性が高い一つの方向を重点的に検出しつつ、複数の方向で顔検出を実行するようにする。例えば、「0度」方向が基準方向に設定されている場合は、「0度」方向、「+90度」方向、「0度」方向、「−90度」方向というように、4回の顔検出を1セットとして複数の方向について顔検出を行う。また、「90度」方向が基準方向に設定されている場合は、「90度」方向、「180度」方向、「90度」方向、「0度」方向という4回の顔検出が1セットとなる。また、「−90度」方向が基準方向に設定されている場合は、「−90度」方向、「0度」方向、「−90度」方向、「180度」方向という4回の顔検出が1セットとなる。
この顔検出の1セットの処理を完了すると、ステップS207へ進む。
ステップS207においては、制御部102は顔検出可否判断部107により、ステップS206で顔が検出できたかを判定し、検出できていればステップS208へ、検出できていなければステップS209へ進む。
ステップS208では、「0度」方向、「+90度」方向、「−90度」方向、「180度」方向のうち、ステップS206で顔が検出できた方向を新たな基準方向として設定する。なお、顔が複数の方向で検出された場合には、もっとも多くの顔が検出された方向を基準方向とすればよい。また、同数の顔が複数の方向で検出された場合には、検出された顔のサイズや位置、あるいは、顔としての確からしさを基準に、最も主被写体らしい人物の顔が検出された方向を基準方向とすればよい。
そしてステップS208で新たな基準方向を設定した後は、このフローを抜け、被写体像をリアルタイムで背面モニター110に表示するモードが依然として設定されていれば、再びステップS201から処理を開始する。
一方、ステップS209においては、ステップS206で1セットの顔検出を実行し終わっても顔が検出されなかったので、制御部102は空方向判別部109を制御し、基準方向を決定し直すため、空方向を判別する。
ここで、空方向判別の方法について説明する。ここでは空方向を判別する一つの例として画面内の輝度分布を使用する方法について述べる。
図3は、本実施の形態において空方向を判別する方法を示すフローチャートである。
先ずステップS301において空方向判別部109は、最初に画面を複数のブロックに分けて、ブロック毎の輝度値を取得する。図4は、空方向判別で用いる画面内の領域の一例を示す図である。
ここでの説明では、図4に示すように、画面を横12×縦8ブロックに分け、画面上部分41、画面下部分42、画面左部分43、画面右部分44として分割したものとする。
ステップS302においては、空方向判別部109は、画面内のブロック毎の輝度値をもとに、画面上部分の輝度値の平均Yup、画面下部分の輝度値の平均Ydown、画面左部分の輝度値の平均Yleft、画面右部分の輝度値の平均Yrightを算出する。なお、画面上部分、下部分を上下2段、左部分、右部分を左右3段ずつとしてもよい。
次にステップS303において空方向判別部109は、Yup、Ydown、Yleft、Yrightから、Div0=Yup/Ydown、Div1=Yleft/Yright,Div2=Yright/Yleftを算出する。
次にステップS304において空方向判別部109は、Div0、Div1、Div2から、最大値DivMaxを求める。
そして、ステップS305〜S309では、DivMaxから空方向を判別する。
ここでは、DivMax=Div1でかつ、DivMaxが閾値TH_Div以上の場合、画面左部分が明るく画面右部分が暗い、つまり、画面左部分が空で画面右部分が地面である可能性があることから、画面左方向を空方向と判断する。同様に、DivMax=Div2でかつ、DivMaxが閾値TH_Div以上の場合、画面右方向を空方向と判断する。それ以外、つまりDivMax=Div0またはDivMax<TH_Divの場合、画面上方向を空方向と判断する。
以上説明した処理により、画面内の輝度分布から空方向を判別することが可能となる。
図2の説明に戻る。空方向の判別後(ステップS209)のステップS210においては、制御部102は、空方向判別部109により空方向が判別されたかどうか判断する。もし空方向が判別された場合はステップS211へ進み、判別されなかった場合は、基準方向を変えることなくステップS206に進んで、再び、基準方向に重点を置いた4回の顔検出を行う。なお、空方向が判別されない場合とは、不図示であるが、図3のステップS305〜S309の処理でいずれの条件にも当てはまらなかった場合をいう。
一方、ステップS211においては、空方向が判別されたため、制御部102は、空の位置が上側となるように、「0度」方向、「+90度」方向、「−90度」方向、「180度」方向のいずれかを基準方向として設定(決定)する。そして、ステップS206に進んで、新たに設定された基準方向に重点を置いた4回の顔検出を行う。
以上説明した処理では、顔検出履歴保持部108により保持された検出結果をもとに顔が検出されている間は、その顔が検出できる方向を基準方向として維持し、その基準方向において顔検出を実行し続ける。そして、顔が検出されなくなってから一定期間後は、基準方向を中心として検出条件を変更、すなわち検出可能な傾き角度を拡大して顔検出を行う。そして検出可能な傾き角度を拡大しても顔が検出できなければ、空方向を判定し、その判定結果に応じて基準方向を新たに設定して顔検出を行うようにする。
このように構成することにより、本実施の形態では、顔が検出できている間は、なるべく限られた傾き範囲でのみ顔を検出することで顔検出に要する時間を短縮している。さらに、顔を見失った場合は、顔検出範囲を広げるとともに、検出に成功しそうな顔の傾き角度を推定することで、必要以上に時間をかけることなく顔を検出できるようにしている。すなわち、顔などの対象物検出を実行するにあたり、複数の対象物検出条件を使い分けることで、より速いタイミングで、対象物を検出することを可能としている。
また、本実施の形態で実行される顔検出では、重力センサーなどを用いる必要が無いため、安価で簡易な構成で良好な顔検出をすることができ、コスト減及び装置のコンパクト化が可能である。
なお、上述で説明した、顔が検出されている間は、その顔が検出できる方向を基準方向として維持し、顔が検出されなくなってからは、検出可能な傾き角度を拡大して顔検出を行う構成は、本発明でいう第一の検出条件決定手段の一処理例に対応するものである。また、検出可能な傾き角度を拡大しても顔が検出できなければ、空方向を判定し、その判定結果に応じて基準方向を新たなに設定して顔検出を行う構成は、本発明でいう第二の検出条件決定手段の一処理例に対応するものである。
また、本実施の形態では、はじめは基準方向についてのみ顔検出を行う例をあげて説明を行ったが、1つ目の顔が見つかるまでは、基準方向を中心として、検出可能な傾き角度を広げて顔検出を行うように構成しても構わない。
以上、この発明の実施の形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施の形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で設計変更等が可能である。
なお、本発明を実現するために、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコード(コンピュータプログラム)を記録した記憶媒体を用いても良い。この場合には記憶媒体をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(又はCPUやMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行することによって本発明の目的が達成される。
この場合、記憶媒体から読み出されたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現することになり、プログラムコード自体及びそのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOS(基本システム或いはオペレーティングシステム)等が実際の処理の一部又は全部を行う場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記憶媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれてもよい。この場合には、書き込まれたプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部又は全部を行ってもよい。
本発明の実施の形態に係る撮像装置の一例であるデジタルカメラの機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態に係る顔検出処理を実行する際の顔検出方向を決定する流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る顔検出処理において、空方向を判別する方法を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態に係る空方向判別で用いる画面内の領域の一例を示す図である。
101 操作部
102 制御部
103 CCD部
104 A/D変換部
105 画像処理部
106 顔検出部
107 顔検出可否判断部
108 顔検出履歴保持部
109 空方向判別部
110 背面モニター
111 AF処理部
112 AE処理部
113 EF処理部
114 フラッシュ部
115 フォーマット変換部
116 画像記録部
117 外部接続部
118 レンズ
119 露出機構

Claims (5)

  1. 撮像手段と、前記撮像手段で生成された画像データから顔を検出する顔検出手段と、前記画像データの輝度を取得する輝度取得手段を有する撮像装置であって、
    前記顔検出手段は、複数の顔の検出方向を切り替えることが可能であり、前記複数の顔の検出方向のうちのいずれかの検出方向を基準方向として設定することで、前記基準方向に対応する角度の顔を検出するものであって、
    いずれかの検出方向を前記基準方向として設定した際に顔の検出に成功したと判断すると、当該検出方向を続けて基準方向として設定し、
    いずれかの検出方向を前記基準方向として設定した際に顔の検出に成功しなかったと判断すると、前記輝度取得手段にて得られた前記画像データの輝度の分布に基づいて、いずれかの検出方向を基準方向として設定することを特徴とする撮像装置。
  2. 前記輝度取得手段は、前記画像データに複数のブロックを設定して輝度値を求め、
    前記顔検出手段は、ブロック毎の輝度値の比に基づいて、いずれかの検出方向を基準方向として設定することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記輝度取得手段は、前記画像データの上部のブロック、下部のブロック、右部のブロック、および、左部のブロックを設定し、
    前記顔検出手段は、上部のブロックの輝度値と下部のブロックの輝度値の比、および、右部のブロックの輝度値と左部のブロックの輝度値の比を求め、上部のブロックの輝度値と下部のブロックの輝度値の比のほうが大きければ、前記上部のブロックが上となる方向を基準方向として設定し、左部のブロックの輝度値と右部のブロックの輝度値の比のほうが大きければ、前記左部のブロックまたは右部のブロックが上となる方向を基準方向として設定することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. 画像データから顔を検出する顔検出工程と、前記画像データの輝度を取得する輝度取得工程を含む顔検出方法であって、
    前記顔検出工程では、複数の顔の検出方向を切り替えることが可能であり、前記複数の顔の検出方向のうちのいずれかの検出方向を基準方向として設定することで、前記基準方向に対応する角度の顔を検出し、
    いずれかの検出方向を前記基準方向として設定した際に顔の検出に成功したと判断すると、当該検出方向を続けて基準方向として設定し、
    いずれかの検出方向を前記基準方向として設定した際に顔の検出に成功しなかったと判断すると、前記輝度取得工程にて得られた前記画像データの輝度の分布に基づいて、いずれかの検出方向を基準方向として設定することを特徴とする顔検出方法。
  5. 画像データから顔を検出する顔検出工程と、前記画像データの輝度を取得する輝度取得工程をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記顔検出工程では、複数の顔の検出方向を切り替えることが可能であり、前記複数の顔の検出方向のうちのいずれかの検出方向を基準方向として設定することで、前記基準方向に対応する角度の顔を検出し、
    いずれかの検出方向を前記基準方向として設定した際に顔の検出に成功したと判断すると、当該検出方向を続けて基準方向として設定し、
    いずれかの検出方向を前記基準方向として設定した際に顔の検出に成功しなかったと判断すると、前記輝度取得工程にて得られた前記画像データの輝度の分布に基づいて、いずれかの検出方向を基準方向として設定することをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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