JP2015036195A - 深絞り用複合フィルム - Google Patents

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Abstract

【課題】 パック品の透明性および耐ピンホール性が良好で、かつボイル殺菌後のシール部のカールが抑制できる深絞り用底材フィルムを提供する。
【解決手段】 ポリプロピレン樹脂からなる最外層、中間層にポリアミド樹脂層を少なくとも1層有する中間層、およびポリオレフィン系樹脂からなるシール層を最内層とする共押出複合フィルムであり、最外層と隣接する層に40〜70℃の融点を持つ低結晶性の樹脂層を30重量%以上含有する熱可塑性エラストマーからなる層を有し、最内層と隣接する層にポリエチレン系樹脂層を有することを特徴とする深絞り用複合フィルム、当該フィルムからなることを特徴とするボイル殺菌用フィルム、前記深絞り用複合フィルムを成形してなることを特徴とする深絞り成形用底材、および当該深絞り成形用底材を構成要素とすることを特徴とする深絞り包装体。
【選択図】 なし

Description

本発明は、特に、ブロックハム、生肉、惣菜や工業製品等の底材として好適に使用できる深絞り用複合フィルムに関するものである。
従来、ブロックハム等を内容物とする深絞り包装用の底材フィルムは耐ピンホール性を付与するためにポリアミド(以下、PAと略記することがある)を厚く配したナイロン(以下、Nyと略記することがある)を外層とするフィルムが広く使用されてきている。
しかし、近年、環境問題の広がりでフィルムの薄肉化が進んで来ており、Ny外層の底材フィルムはボイル殺菌すると深絞り包装体のシール部(フランジ部)が底材側に大きくカールする性質があり、フィルムが薄くなるとカールが顕著になるため、パック品の見栄えが悪くなったり、パック品を化粧箱に入れにくくなったりする問題がある。
また、ボイル殺菌してもシール部がカールし難い底材フィルムとして、ポリプロピレン
(以下、PPと略記することがある)を外層に配したフィルムがある。
しかしこのようなフィルムは、シール部のカールは抑制できるものの、PPがNyと比べて透明性が良くないためパック品の見栄えが悪くなってしまうという問題と、PP自体が衝撃等に強くないためフィルムの耐ピンホール性が劣り、ブロックハム等の重量が重い内容物を包装すると、輸送等の振動、衝撃でピンホールが発生しやすいという問題がある。
特許2920458号公報 特開平10−86284号公報
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、その解決課題は、パック品の透明性および耐ピンホール性が良好で、かつボイル殺菌後のシール部のカールが抑制できる深絞り用底材フィルムを提供することにある。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討した結果、特定の構成を採用することにより、上記課題を容易に解決できることを見いだし、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明の要旨は、ポリプロピレン樹脂からなる最外層、中間層にポリアミド樹脂層を少なくとも1層有する中間層、およびポリオレフィン系樹脂からなるシール層を最内層とする共押出複合フィルムであり、最外層と隣接する層に40〜70℃の融点を持つ低結晶性の樹脂層を30重量%以上含有する熱可塑性エラストマーからなる層を有し、最内層と隣接する層にポリエチレン系樹脂層を有することを特徴とする深絞り用複合フィルム、当該フィルムからなることを特徴とするボイル殺菌用フィルム、前記深絞り用複合フィルムを成形してなることを特徴とする深絞り成形用底材、および当該深絞り成形用底材を構成要素とすることを特徴とする深絞り包装体に存する。
本発明の深絞り用複合フィルムによれば、透明性および耐ピンホール性が良好で、かつボイル殺菌後のシール部のカールが抑制できる深絞り用複合フィルムを提供でき、本発明の工業的価値は高い。
本発明のフィルムの最外層を構成するポリプロピレン樹脂としては、種類は特には限定されないが、ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーらかなる群から選ばれる少なくとも1種から構成されている樹脂から構成されていることが好ましい。
ポリプロピレン樹脂からなる最外層の厚みはフィルム総厚みの5%以上が好ましく、7μm以上がより好ましい。また、フィルム総厚みの15%以下が好ましく、12μm以下がより好ましい。フィルム総厚みの5%以上とすることにより、シール部のカールを抑制でき、上限値をフィルム総厚みの15%以下とすることにより、耐ピンホール性の低下を防止することができる。
本発明のフィルムの最内層と隣接する層を構成するポリエチレン系樹脂としては、特には限定されないが、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)のアイオノマー、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)のアイオノマーおよびこれらのアイオノマーらかなる群から選ばれる少なくとも1種から構成されている樹脂から構成されていることが好ましく、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)が主成分であることが耐ピンホール性の点でより好ましい。
最内層と隣接するポリエチレン系樹脂層の厚みは、上記目的を達成できれば特に制限されないが、総厚みの20%以上が好ましく25%以上がより好ましく、30%以上がさらに好ましい。また、上限値としては70%以下が好ましく65%以下がより好ましく60%以下であることがより好ましい。下限を20%以上とすることによりフィルムに適度な柔軟性をもたせることができ、上限を70μm以下とすることにより、シール部のカールを防止できる。
本発明のフィルムの中間層には、耐ピンホール性を付与する目的で、ポリアミド(以下、PAと略記することがある)樹脂からなる層を少なくとも1層備える。
ポリアミド樹脂は、特に限定されないが、具体的に例示すると、例えば、4ナイロン、6ナイロン、7ナイロン、11ナイロン、12ナイロン、46ナイロン、66ナイロン、69ナイロン、610ナイロン、611ナイロン、6Tナイロン、6Iナイロン、MXD6ナイロン、6−66ナイロン、6−610ナイロン、6−611ナイロン、6−12ナイロン、6−612ナイロン、6−6Tナイロン、6−6Iナイロン、6−66−610ナイロン、6−66−12ナイロン、6−66−612ナイロン、66−6Tナイロン、66−6Iナイロン、6T−6Iナイロン、66−6T−6Iナイロン等が挙げられる。
これらの中でも、ポリアミドとしては、耐ピンホール性の観点から、6ナイロンや6−66ナイロンを用いることが好ましい。また、PA層は2層以上設けることもでき、その場合、各層が異なる種類のポリアミドで形成されていてもよい。
PA層の厚みは特に限定はされないが、複合フィルムの30%以上が好ましく、35%以上がより好ましく、70%以下が好ましく、60%以下がより好まし好ましい。PA層の厚みの30%以上とすることによりフィルムに十分な耐ピンホール性を付与することができ、また70%以下とすることによりシール部のカールを防止することができる。
本発明の中間層には酸素バリアー性を付与する目的で少なくとも1層のエチレン酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層(EVOH層)を備えてもよい。
EVOH層中のエチレン−酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂(EVOH)のエチレン含有率は特に限定されるものではないが、製膜安定性の観点から、32モル%以上が好ましく、38モル%以上がより好ましく、47モル%以下が好ましく、44モル%以下がより好ましい。
また、EVOHのケン化度は90モル%以上が好ましく、95モル%以上がより好ましい。EVOHのエチレン含有量およびケン化度を上記範囲に保つことにより、本発明の複合フィルムの共押出性、複合フィルムの強度を良好なものとすることができる。
EVOH層の厚みは、5μm以上が好ましく、7μm以上がより好ましく、10μm以上がさらに好ましく、30μm以下が好ましく、25μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。EVOH層の厚みを5μm以上とすることによりフィルムに十分な酸素バリアー性を付与することができ、また、20μm以下とすることにより、耐ピンホール性の低下や不必要に価格が高くなることを抑制することができる。
本発明の最外層の隣接層には、柔軟性および透明性を付与する目的で、40〜70℃の融点を持つ低結晶性の樹脂を、好ましくは30重量%以上、さらに好ましくは50%以上、さらに好ましくは70%以上含む熱可塑性エラストマー樹脂からなる層を有する。融点が40℃未満の熱可塑性エラストマーでは、常温で結晶化が進んでしまい透明性が損なわれ、また融点が70℃よりも高いと柔軟性が損なわれ、耐ピンホール性が劣ってしまう。ダウケミカルのバーシファイ、インフューズ、アフィニティ、旭化成ケミカルズのタフテック、三井化学のタフマー、日本ポリプロのウェルネックス等が好適に使用できる。
最外層のポリプロピレン樹脂層、最内層と隣接するポリエチレン系樹脂層にエラストマーをブレンドしてもよい。
各層の層間剥離強度を高める目的で、必要に応じて接着層を設けることができる。接着層は、一層であってもよいし、複数であってもよい。接着層として使用可能な接着性樹脂は、低密度ポリエチレン(LDPE)、線形低密度ポリエチレン(LLDPE)、中密度ポリエチレン(MDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)等のポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のオレフィン系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−メチルメタアクリレート共重合体(EMMA)、エチレン−エチルアクリレート共重合体(EEA)、エチレン−メチルアクリレート共重合体(EMA)、エチレン−エチルアクリレート−無水マレイン酸共重合体(E−EA−MAH)、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−メタアクリル酸共重合体(EMMA)、エチレン系アイオノマー(ION)等のエチレン共重合体系樹脂が例示でき、その他、変性ポリオレフィン系樹脂、例えば、エチレン−酢酸ビニル共重合体若しくはエチレン系エラストマーに、アクリル酸若しくはメタアクリル酸などの一塩基性不飽和脂肪酸、またはマレイン酸、フマール酸若しくはイタコン酸等の二塩基性脂肪酸の無水物を化学的に結合させたものを例示できる。中でも、ポリエチレンをベースとした接着性樹脂を用いることが好ましい。
接着層を設ける場合、接着層の厚みは、作業性、経済性、取扱い性の観点から、3μm以上が好ましく、5μm以上がより好ましく、8μm以上がさらに好ましい。また特に制限はないが、30μm以下が好ましく、25μm以下がより好ましく、20μm以下がさらに好ましい。接着層の厚みが3μm以上であれば、層間剥離強度を向上させることができる。また接着層が厚過ぎると、透明性の悪化やフィルムの総厚みが厚くなってしまう他、製造コストもかさむため上限は30μm以下であることが望ましい。
本発明のシール層には、特に制限はないが、一般的なポリエチレン系樹脂や、凝集破壊タイプのイージーピールや層間剥離タイプのイージーピール等が使用できる。
本発明のフィルムは、本発明の効果を著しく阻害しない範囲内で、成形加工性、生産性等の諸性質を改良・調整する目的で、シリカ、タルク、カオリン、炭酸カルシウム等の無機粒子、酸化チタン、カーボンブラック等の顔料、難燃剤、耐候性安定剤、耐熱安定剤、帯電防止剤、溶融粘度改良剤、架橋剤、滑剤、核剤、可塑剤、老化防止剤などの添加剤を適宜添加できる。
本発明の深絞り用複合フィルムの構成は、最外層にポリプロピレン樹脂、最外層の隣接層にポリエチレン系樹脂、中間層にポリアミド層および/またはエチレン酢酸ビニル共重合体けん化物層を少なくとも配し、シール性樹脂層の少なくとも1層にエチレンとブテンの共重合体で、40〜70℃の融点を持つ低結晶性の樹脂を含み、全体厚みの20%以上の厚みであれば、特に限定されない。
例えば、PP層(A)、ポリエチレン系樹脂層(B)、接着樹脂層(C)、PA層(D)、EVOH層(E)、シール層(F)、で表した場合、以下の層構成を形成することができる。
これらの中でも好ましい層構成は、下記(3)、(4)、(8)、(12)、(13)または(17)であり、さらに好ましい層構成は(8)または(17)である。
(1)A/B/C/D/C/B
(2)A/B/C/D/C/D/C/B
(3)A/B/C/D/E/C/B
(4)A/B/C/E/D/C/B
(5)A/B/C/D/E/C/B
(6)A/B/C/E/C/D/C/B
(7)A/B/C/D/C/E/C/B
(8)A/B/C/D/E/D/C/B
(9)A/B/C/E/D/E/C/B
(10)A/B/C/D/C/B/F
(11)A/B/C/D/C/D/C/B/F
(12)A/B/C/D/E/C/B/F
(13)A/B/C/E/D/C/B/F
(14)A/B/C/D/E/C/B/F
(15)A/B/C/E/C/D/C/B/F
(16)A/B/C/D/C/E/C/B/F
(17)A/B/C/D/E/D/C/B/F
(18)A/B/C/E/D/E/C/B/F
本発明の深絞り用複合フィルムは、公知の方法を用いて作製することができる。例えば、押出ラミネーション法、共押出インフレーション法および共押出Tダイ法等を用いることができ、特に共押出Tダイ法を用いることが好ましい。
以下、本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1:
(深絞り用複合フィルムの作製)
共押出Tダイ法により下記層構成を有する本発明の深絞り用複合フィルムを作製し、実施例1とした。
PP1(10μm)/ELA1(20μm)/接着樹脂1(5μm)/Ny1(35μm)/EVOH1(5μm)/Ny1(25μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE1(30μm)/EP1(5μm)
PP1:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマーに三井化学社製タフマーA(融点:66℃)を10%添加
ELA1:三井化学製タフマーA(融点:66℃)
LLDPE1:プライムポリマー製モアテックLLに三井化学製タフマーA(融点:66℃)を10%添加
接着樹脂1:三井化学製アドマー(LLDPEベース)
Ny1:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド6Ny
EVOH1:クラレ製エバール32molタイプ
EP1:LDPE(60%)とランダムコポリマーPP(40%)との混合物
(深絞り包装体の作製)
上記で作製した熱処理用フィルムを深絞り包装機(大森機械工業社製、FV6300)によって、縦160mm、横110mm、絞り深さ80mmの形状に深絞り成型して底材とし、ネット付きブロックハム400gを入れて蓋材を被せて面シールした。包装条件は深絞り成型温度90℃、成型加熱時間2秒、シール温度140℃、シール時間2秒の真空包装とした。なお、蓋材はOPP(20μm)に共押出しフィルムEVOH(10μm)/Ny(10μm)/接着樹脂(10μm)/LLDPE(30μm)をドライラミネートしたものを使用した。ここで、「OPP」は、東セロ社製、トーセロOPである。
作製した深絞り包装体に対して、90℃で30分ボイル殺菌処理を行った。
実施例2:
深絞り用複合フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP2(10μm)/ELA1(20μm)/接着樹脂2(10μm)/EVOH2(5μm)/Ny2(60μm)/接着樹脂1(10μm)/LLDPE2(15μm)/LLDPE2(10μm)
PP2:日本ポリプロ製ノバテックPP ホモポリマー に旭化成ケミカルズのタフテックを15%およびリン酸エステルを1000ppm添加
接着樹脂2:三井化学製アドマー(PPベース)
EVOH2:日本合成化学製ソアノール38molタイプ
Ny2:ディーエスエムジャパンエンジニアリングプラスチック製ノバミッド66Ny比率15%の6−66共重合Ny
LLDPE2:プライムポリマー製モアテックLL
実施例3:
深絞り用複合フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP3(10μm)/ELA1(20μm)/接着樹脂1(5μm)/Ny1(35μm)/EVOH1(5μm)/Ny1(25μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE1(30μm)/EP1(5μm)
PP3:日本ポリプロ製ノバテックPP ランダムコポリマー
比較例1:
深絞り用複合フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(10μm)/ELA2(20μm)/接着樹脂1(5μm)/Ny1(35μm)/EVOH1(5μm)/Ny1(25μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE1(30μm)/EP1(5μm)
ELA2:三井化学製タフマーXM(融点:83℃)
比較例2:
深絞り用複合フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP1(10μm)/PP2(20μm)/接着樹脂1(5μm)/Ny1(35μm)/EVOH1(5μm)/Ny1(25μm)/接着樹脂1(5μm)/LLDPE1(30μm)/EP1(5μm)
比較例3:
深絞り用複合フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP2(10μm)/ELA2(20μm)/接着樹脂2(10μm)/EVOH2(5μm)/Ny2(60μm)/接着樹脂1(10μm)/LLDPE2(15μm)/LLDPE2(10μm)
比較例4:
深絞り用複合フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP3(10μm)/ELA2(20μm)/接着樹脂2(10μm)/EVOH2(5μm)/Ny2(60μm)/接着樹脂1(10μm)/LLDPE2(15μm)/LLDPE2(10μm)
比較例5
深絞り用複合フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
PP2(10μm)/PP2(20μm)/接着樹脂2(10μm)/EVOH2(5μm)/Ny2(60μm)/接着樹脂1(10μm)/LLDPE2(15μm)/LLDPE2(10μm)
比較例6
深絞り用複合フィルムを下記の層構成とした以外は、実施例1と同様にして底材および深絞り包装体を作製し、ボイル殺菌処理を行った。
Ny2(20μm)/接着樹脂1(10μm)/Ny1(40μm)/EVOH1(5μm)/接着樹脂1(10μm)/LLDPE2(50μm)/EP1(5μm)
<評価方法>
(シール部のカール)
深絞り包装体をボイル殺菌処理後に水分を拭き取り、5℃の冷蔵庫に24時間保管後、シール部のカールがほとんどない、またはカールが小さいものを「○」、カールしているものを「×」とした。
(耐ピンホール性)
深絞り包装体をボイル殺菌処理後に水分を拭き取り、5℃の冷蔵庫に24時間保管後、
ダンボールケースに20パック入れて、2.0mの高さより50回落下させ、ピンホールの発生が1パック以下のものを「○」、1パックより多いものを「×」とした。
Figure 2015036195
表1より、実施例1〜3、比較例1〜5の深絞り用複合フィルムにおいては、シール部のカールが良好であることが分かった。これに対して、比較例6では、最外層がPPではなくPAであったため、シール部のカールが悪かった。また、表1より、実施例1〜3は比較例1〜5よりも良好な耐ピンホール性を示し、さらには最外層に耐ピンホール性に優れたPA層を配した比較例6と同等あるいはそれ以上の耐ピンホール性を得られた。
本発明のフィルムは、例えば、ボイル殺菌用フィルム、深絞り成形用底材、深絞り包装体の構成要素として好適に利用することができる。

Claims (10)

  1. ポリプロピレン樹脂からなる最外層、中間層にポリアミド樹脂層を少なくとも1層有する中間層、およびポリオレフィン系樹脂からなるシール層を最内層とする共押出複合フィルムであり、最外層と隣接する層に40〜70℃の融点を持つ低結晶性の樹脂層を30重量%以上含有する熱可塑性エラストマーからなる層を有し、最内層と隣接する層にポリエチレン系樹脂層を有することを特徴とする深絞り用複合フィルム。
  2. ポリエチレン系樹脂が直鎖状低密度ポリエチレンである請求項1に記載の深絞り用複合フィルム。
  3. 中間層にエチレン酢酸ビニル共重合体けん化物樹脂層を有する請求項1または2に記載の深絞り用複合フィルム。
  4. ポリエチレン系樹脂層が熱可塑性エラストマーを含む請求項1〜3のいずれかに記載の深絞り用複合フィルム。
  5. ポリエチレン系樹脂層と中間層の間、および最外層とそれに隣接する層との間に、少なくとも1層の接着樹脂層を有する請求項1〜4のいずれかに記載の深絞り用複合フィルム。
  6. ポリアミド樹脂層の厚み比率がフィルムの総厚みの30〜70%の範囲である請求項1〜5のいずれかに記載の深絞り用複合フィルム。
  7. 最外層が熱可塑性エラストマーを含有する請求項1〜6のいずれかに記載の深絞り用複合フィルム。
  8. 請求項1〜7のいずれかに記載の深絞り用複合フィルムからなることを特徴とするボイル殺菌用フィルム。
  9. 請求項1〜8のいずれかに記載の深絞り用複合フィルムを成形してなることを特徴とする深絞り成形用底材。
  10. 請求項9に記載の深絞り成形用底材を構成要素とすることを特徴とする深絞り包装体。
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