JP2015035889A - 燃料電池車両への燃料充填制御方法及び燃料電池車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】高圧タンクへの水素ガス充填時に、充填関連信号を車両外部に発信する発信機を備える燃料電池車両に対し、燃料ステーション側が、前記充填関連信号を受け取る機能を有していない通信充填非対応ステーションである場合等には、低圧バッテリの電力消費を削減する燃料電池車両への燃料充填制御方法及び燃料電池車両を提供する。
【解決手段】通信充填ECU70による前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する信号生成可否選択工程(ステップS5)を設けているので、通信充填非対応ステーションでの充填時には信号生成処理を不実施に選択する(ステップS5:NO)ことで、低圧バッテリ100の電力消費を削減する。
【選択図】図3

Description

この発明は、外部の燃料ステーションから燃料電池車両の燃料貯蔵部に燃料流体を充填する際に、燃料電池車両の制御装置から前記燃料ステーションの制御装置に充填に関連する充填関連信号を発信する機能を有する燃料電池車両への燃料充填制御方法及び燃料電池車両に関する。
近時、燃料電池車両の燃料貯蔵部に対する外部の燃料ステーションからの燃料充填作業を行う際の充填方式として、いわゆる通信充填方式が提案されている。
特許文献1に示されるように、この通信充填方式では、外部の燃料ステーションから燃料電池車両の燃料貯蔵部に燃料流体を充填する際に、前記燃料電池車両の前記燃料貯蔵部の圧力・温度等の充填関連信号を前記燃料電池車両に設けられた制御装置から外部の燃料ステーションの制御装置に発信する。
通信充填方式において、外部の前記燃料ステーションの前記制御装置は、前記燃料貯蔵部の圧力・温度等を、前記燃料電池車両の前記制御装置から発信される前記充填関連信号により監視しながら充填流量を調整することで、充填制御を最適化する(特許文献1の[0069]、[0073])。
なお、充填制御を最適化するとは、前記燃料貯蔵部の温度を許容範囲以下に抑えながら、できるだけ短い時間で、前記燃料貯蔵部内の圧力を満充填状態(充填率が100[%]の規定圧力)にすることを意味する。
なお、燃料電池車両の燃料貯蔵部に対する外部の燃料ステーションからの燃料充填作業を行う際の充填方式として、従来から、上記した通信充填方式を採用しない非通信充填方式が採用されている。以下、この明細書において、通信充填方式を採用しない非通信充填方式を、理解の便宜のために、従来充填(従来充填方式)又は通常充填(通常充填方式)という。
特開2011−231799号公報
ところで、特許文献1に係る従来技術においては、車両のリッドボックスのリッド(フューエルカバー)が開けられると、あるいは燃料ステーション側の充填ノズルと車両側のレセプタクルが接続されると、車両側の低圧バッテリ(車載バッテリ)から電力が供給されて車両側の制御装置が起動し、車両側の燃料貯蔵部の圧力・温度等の充填関連信号が燃料ステーション側に発信される(特許文献1の[0069]、[0073])。
しかしながら、燃料ステーション側が、前記充填関連信号を受け取る機能を有していない通信充填非対応燃料ステーションである場合、あるいは前記充填関連信号を受け取る機能を有している場合であっても燃料ステーション側の通信路等に不具合がある場合には、上記した充填制御が最適化されないにも関わらず、車両側の制御装置の起動が継続されて充填関連信号が出力され続けられるので、この制御装置に電力を供給している車載バッテリ(低圧バッテリ)の電力を無駄に消費してしまい、低圧バッテリの蓄電残量が規定残量を下回ると、燃料電池車両の次回の起動が不能になるという課題がある。
この発明はこのような課題を考慮してなされたものであり、燃料貯蔵部への燃料流体充填時に、前記充填関連信号を、車両外部に発信する発信機を備える燃料電池車両に対し、燃料ステーション側が、充填関連信号を受け取る機能を有していない通信充填非対応ステーションである場合、あるいは燃料ステーション側の通信路等に不具合がある場合等には、車載バッテリ(低圧バッテリ)の電力消費を削減することを可能とする燃料電池車両への燃料充填制御方法及び燃料電池車両を提供することを目的とする。
この発明に係る燃料電池車両への燃料充填制御方法は、燃料電池と、前記燃料電池に供給する燃料流体を貯蔵する燃料貯蔵部と、前記燃料貯蔵部への燃料流体充填時に、充填に関連する充填関連信号を生成する制御装置と、前記制御装置により生成された前記充填関連信号を、車両外部に発信する発信機と、を備える燃料電池車両への燃料充填制御方法であって、前記燃料貯蔵部への前記燃料流体の充填が開始されることを検知する充填開始検知工程と、充填が開始されることが検知された場合に、前記制御装置による前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する信号生成可否選択工程を有する。
この発明によれば、燃料電池車両の燃料貯蔵部の充填に関連する充填関連信号を燃料電池車両側から車両外部の燃料ステーションに発信して充填を制御するための制御装置を有する燃料電池車両への燃料充填制御方法において、前記制御装置による前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する信号生成可否選択工程を設けているので、通信充填非対応ステーションでの充填時には信号生成処理を不実施(否)に選択することで、車載バッテリ(低圧バッテリ)の電力消費を削減することができる。
さらに、前記充填関連信号の生成処理を実施する充填が開始された後に、充填異常が生じているか否かを判定する充填異常判定工程と、充填異常が生じていると判定した場合に、前記発信機からの前記充填関連信号の発信を停止する信号発信停止工程と、前記発信機からの発信停止後に、前記充填異常原因に基づいて、充填継続可否を判定する充填継続可否判定工程と、充填継続可と判定された場合に、前記充填関連信号の生成処理を実施しないで充填を継続するか、充填を停止するかを選択可能にする充填可否選択工程と、をさらに有するように構成してもよい。
この構成によれば、充填異常が生じていると判定した場合(例えば、車両側の制御装置を含む通信システム(通信充填ユニット)の異常時に充填停止信号が生成された場合)であっても、(ユーザが)通常充填を問題なく実施できると判断した場合には、充填関連信号の生成を「実施(行う)」から「非実施(行わない)」(否)に切り換えることで、通信充填を通常充填に切り換えて充填を継続することができ、燃料電池車両のユーザの利便性が向上する。
この場合、充填異常が生じていると判定した後に充填継続が選択されているか否かを外部の燃料ステーションが判定する工程と、前記充填継続が選択されていると判定した場合、外部の前記燃料ステーションが、充填を停止する充填停止圧力閾値及び充填停止温度闘値を、通信充填時よりも低い値に持ち替える閾値持ち替え工程と、をさらに有することで、安全性を保持しながら、燃料貯蔵部に一定の燃料を充填することができる。
さらに、前記発信機による前記充填関連信号の発信開始後に、外部の燃料ステーションからの信号を受信する工程と、所定時間以内に前記燃料ステーションからの信号受信を検知しない場合に、前記充填関連信号の生成を停止する工程とを有することで、燃料ステーション側の異常発生等により通信充填が実施できないときに、無駄に通信が継続されることを抑制でき、燃料電池車両の車載バッテリの消費量を削減することができる。
また、前記燃料電池車両が、燃料充填口を保護するフューエルリッドをさらに備え、前記フューエルリッドが開状態であるか否かを判定する工程と、開状態である場合に、前記充填関連信号の生成を開始する工程と、をさらに有することで、基本的には、通信充填が実施されて充填が最適化され、短い時間で燃料貯蔵部を満充填状態にすることができる。
この発明に係る燃料電池車両は、燃料電池と、前記燃料電池に供給する燃料流体を貯蔵する燃料貯蔵部と、前記燃料貯蔵部への燃料流体充填時に、充填に関連する充填関連信号を生成する制御装置と、前記制御装置により生成された前記充填関連信号を、車両外部に発信する発信機と、前記制御装置での前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する選択部と、を備える。
この発明によれば、選択部による選択に基づき、ユーザが通信充填実施の要否を選択できるので、例えば、燃料ステーションが通信充填非対応ステーション等の場合に、充填関連信号の生成処理を不実施に選択することで、車載バッテリの電力が無駄に消費されることがなくなる。
この発明によれば、燃料電池車両の燃料貯蔵部の充填に関連する充填関連信号を燃料電池車両側から車両外部の燃料ステーションに発信して充填を制御するための制御装置を有する燃料電池車両への燃料充填制御方法において、前記制御装置による前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する信号生成可否選択工程を設けているので、通信充填非対応ステーションでの充填時には信号生成処理を不実施に選択することで、車両側のバッテリの電力消費を削減することができるという効果が達成される。
この発明の実施形態に係る燃料電池車両への燃料充填制御方法が適用された通信充填システムの概略構成図である。 図1の通信充填システムの概略斜視構成図である。 図1の通信充填システムの動作説明に供されるメインフローチャートである。 図3中の通信充填処理の詳細フローチャートである。 低圧バッテリ蓄電残量における規定閾値の説明図である。
以下、この発明に係る燃料電池車両への燃料充填制御方法及び燃料電池車両について好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して詳細に説明する。
図1は、この実施形態に係る燃料電池車両(以下、単に車両ともいう。)10への燃料充填制御方法が適用された通信充填システム12の概略構成を示している。なお、通信充填システム12とは、通信充填方式が採用された燃料充填システムを意味している。
図2は、図1に示した通信充填システム12の概略的な斜視構成を示している。
図1及び図2に示すように、通信充填システム12は、基本的には、高圧タンク(燃料貯蔵部)14が搭載された車両10と、この車両10の高圧タンク14に外部から水素ガス(燃料流体)を充填する燃料ステーション20とから構成される。
車両10は、高圧タンク14内に貯蔵された水素ガスを利用して発電する燃料電池システム(以下、FCシステムという。)30を備え、このFCシステム30で発電した電力を利用して図示しない電動モータを駆動源として走行する燃料電池車両である。燃料ステーション20は、車両10の走行に必要とされる水素ガスを車載の高圧タンク14に充填する。
燃料ステーション20は、水素貯蔵タンク22と、制御装置25を備えるディスペンサ24と、充填ノズル27及び赤外線を検出するフォトダイオードを含む受信機28を有する水素充填ノズル部26と、を備える。
水素貯蔵タンク22には、車両10に供給するための高圧の水素ガスが貯蔵されている。
ディスペンサ24は、充填ノズル27が車両10に設けられたレセプタクル(水素導入口、燃料導入口)40に差し込まれると、水素貯蔵タンク22から供給される水素ガスを減圧し、適切な流量に調整した上で充填ノズル27から水素ガスを供給する。
充填ノズル27には、受信機28が一体的に設けられている。受信機28は、充填ノズル27を車両10のレセプタクル40に差し込むことにより、車両10に搭載された通信システム60(通信充填ユニット)との間で赤外線を介したデータ信号である充填関連信号の受信が可能になっている。
ディスペンサ24では、車両10への水素ガスの充填にあたって、通信充填方式と、通常充填(従来充填、非通信充填)方式による2つの充填方式を選択的に実行することができる。
通信充填方式とは、車両10及び燃料ステーション20間で通信を行いながら、車両10に水素ガスを充填する充填方式である。より詳細には、この実施形態に係る通信充填方式では、ディスペンサ24は、車両10に搭載された通信システム60から、高圧タンク14の現在の状態(後述するように、高圧タンク14の内部圧力、高圧タンク14の内部温度、高圧タンク14近傍の水素濃度等)を示す充填関連信号を、受信機28を通じて受信し、受信した充填関連信号から現在の高圧タンク14の状態を把握し、状態に応じて充填流量を調整しながら高圧タンク14に水素ガスを充填する。なお、この実施形態に係る車両10と燃料ステーション20との間の通信は、車両10から燃料ステーション20への一方向通信である。後述する[変形例]では、両方向通信を採用している。
一方、通常充填方式とは、車両10及び燃料ステーション20間で通信を行うことなく車両10に水素ガスを充填する充填方式である。より詳細には、ディスペンサ24は、予め定められた既定の充填流量で高圧タンク14に水素ガスを充填する。通常充填時にディスペンサ24は、現在の高圧タンク14が高温の状態であると想定し、したがって充填流量は比較的小さな値に設定される。
ただし通常充填では、通信充填とは異なり、ディスペンサ24の制御装置25は、高圧タンク14の現在の状態を通信により把握できないため、充填中に高圧タンク14内の温度が上昇しても、これに応じて充填流量を低減したりすることはできず、一定の流量で充填し続ける。このため、通常充填では、充填中に高圧タンク14内の温度が規定の上限温度に近づくと、インターロックがかかり、満充填に達する前に充填が中断される場合がある。そこで、この実施形態では、後述するように、通常充填が選択された場合には、閾値を小さくして満充填状態にはならないまでも一定量を充填して充填を完了させるように構成している。
ユーザによって充填ノズル27がレセプタクル40に差し込まれた後、車両10側の通信システム60からの充填関連信号を受信した場合には、ディスペンサ24の制御装置25は、自動的に充填方式を通信充填として水素ガスの充填を開始する。その後、車両10側から充填方式を通信充填から通常充填に切り換える旨の充填種別切換信号(充填方式切換信号)を受信した場合や、車両10側から充填関連信号を受信できなくなった場合、又は車両10側から無信号に相当する充填関連信号を受信した場合には、充填方式を通信充填から通常充填に切り換える。
一方、車両10は、図1に示すように、基本的には、FCシステム30と通信システム60とを備える。
FCシステム30は、燃料電池(以下、FCという。)32と、このFC32に燃料ガスとしての水素ガスを供給する高圧タンク14と、FC32に酸化剤ガスとしての空気を供給するエアポンプ34と、図示しない電動モータ等に電力を供給する高圧バッテリ36と、FCシステム30に対する起動要求・停止要求を出力するメインスイッチ38と、を備える。
FC32は、例えば、複数の燃料電池セルが積層されたスタック構造である。各燃料電池セルは、電解質膜・電極構造体(MEA)を一対のセパレータで挟持して構成される。MEAは、アノード電極及びカソード電極の2つの電極と、これら電極に挟持された固体高分子電解質膜とで構成される。通常、両電極は、固体高分子電解質膜に接して酸化還元反応を行う触媒層と、この触媒層に接するガス拡散層とから構成される。
エアポンプ34は、エア供給流路42を介してFC32のカソード電極側に形成されたカソード流路に接続されている。高圧タンク14は、水素供給流路44を介してFC32のアノード電極側に形成されたアノード流路に接続されている。水素供給流路44には、高圧タンク14から供給された高圧の水素ガスを、発電に適した圧力に減圧するレギュレータ52が設けられている。
ユーザによるメインスイッチ38の操作をトリガとしてFCシステム30が起動されると、FC32のアノード流路には高圧タンク14からの水素ガスが供給され、カソード流路にはエアポンプ34からの空気が供給され、これにより発電する。FC32で発電した電力は、電動モータ(不図示)に供給され、これにより車両10は走行する。高圧バッテリ36は、FC32で発電された電力を蓄電する。高圧バッテリ36に蓄電された電力は、主にエアポンプ34や図示しないエアコン等車両10の補機や、駆動モータに供給される。
高圧タンク14は、高圧の水素ガスを貯蔵するタンク本体14aと、水素導入管路50と、を備える。水素導入管路50は、一端側がタンク本体14aに接続され、他端側がリッドボックス62内に設けられたレセプタクル40に接続されると共に、タンク本体14a側から車両10の外側へ水素ガスが逆流するのを防止する逆止弁48が設けられている。
リッドボックス62は、車両10の側部後方に設けられており、ボックスの内部でレセプタクル40を保護する。このリッドボックス62には、リッド64が回動可能に設けられている。
燃料ステーション20において、ユーザは車両10のリッド64を開き、レセプタクル40を外部に露出させ、ディスペンサ24の充填ノズル27(水素充填ノズル部26)をレセプタクル40に差し込み、水素ガスを充填する。
ここで、FCシステム30には、FCシステム30の状態を検出するための複数のセンサが設けられている。
高圧タンク14及びその近傍には、圧力センサ101と、温度センサ102と、水素濃度センサ103と、が設けられている。圧力センサ101は、高圧タンク14に連通する水素導入管路50内の水素圧力を高圧タンク14の圧力(内部圧力、タンク圧力ともいう。)として検出し、検出信号(検出値)を通信システム60に送信する。温度センサ102は、高圧タンク14のタンク本体14a内の水素温度を検出し、検出信号(検出値)(タンク温度ともいう。)を通信システム60に送信する。水素濃度センサ103は、タンク本体14a近傍の水素濃度(漏洩水素濃度ともいう。)を検出し、検出信号(検出値)を通信システム60に送信する。例えば、水素ガスの充填時にタンク本体14aから水素ガスが漏れた場合、水素ガスが漏れていることを、水素濃度センサ103によって判定できる。
高圧バッテリ36には、その蓄電残量を検出するためのセンサとして、高圧バッテリ用電圧センサ104が設けられている。この電圧センサ104は、高圧バッテリ36の電圧を検出し、検出信号(検出値)を通信システム60に送信する。高圧バッテリ36の蓄電残量は、電圧センサ104の検出値に基づいて算出することができる。
水素供給流路44のうちレギュレータ52より下流側には、圧力センサ(中圧センサともいう。)105が設けられている。圧力センサ(中圧センサともいう。)105は、水素供給流路44内のレギュレータ52より下流側の水素圧力(中圧ともいう。)を検出し、検出信号(検出値)を通信システム60に送信する。例えば、レギュレータ52の故障により水素供給流路44から水素ガスが漏れた場合、レギュレータ52が故障したことを、圧力センサ(中圧センサ)105の検出値の変動として判定できる。
通信システム60は、通信充填ECU70と、低圧バッテリ100と、(赤外線)発信機66と、リッドスイッチ68と、低圧バッテリ用電圧センサ106と、を備える。低圧バッテリ100は、主に通信充填ECU70、発信機66、リッドスイッチ68等の通信システム60を構成する電気機器の電力供給源として利用されるが、通信システム60の他、車両10における図示しない補機類の電力供給源としても利用される。この低圧バッテリ100は、FC32で発電した電力が充電されるようになっている。電圧センサ106は、低圧バッテリ100の電圧を検出し、検出信号(検出値)を通信充填ECU70に送信する。低圧バッテリ100の蓄電残量は、電圧センサ106の検出値に基づいて算出することができる。
リッドスイッチ68は、リッドボックス62に設けられており、リッド64の開閉状態を検出する。リッドスイッチ68は、リッド64が閉じられレセプタクル40がリッドボックス62内に保護された状態では、この状態を示すリッド閉信号を通信充填ECU70に送信し、リッド64が開かれレセプタクル40が外部に露出した状態では、この状態を示すリッド開信号を通信充填ECU70に送信する。
発信機66は、赤外線LED72とそのドライバ74で構成される。ドライバ74は、通信充填ECU70から送信された充填関連信号に基づいて赤外線LED72を点滅させる。
通信充填ECU70は、通信充填を行うために通信システム60を構成する各種装置を制御する制御装置であり、CPU、ROM、RAM、カレンダ、タイマ及びA/D変換器、D/A変換器等の各種インターフェースを含んで構成される。
通信充填ECU70には、リッドスイッチ68、低圧バッテリ用電圧センサ106、圧力センサ101、温度センサ102、水素濃度センサ103、高圧バッテリ用電圧センサ104、及びメインスイッチ38等、通信システム60及びFCシステム30の各種センサからの検出信号(検出値)が入力される。
通信充填の実施時、通信充填ECU70は、現在の高圧タンク14の状態に関する情報を含む、充填関連信号を燃料ステーション20側へ送信するため、圧力センサ101及び温度センサ102で検出されたタンク圧力及びタンク温度に基づいて2値データ信号である充填関連信号を生成し、この充填関連信号をドライバ74に送信する。ドライバ74が、充填関連信号に応じて赤外線LED72を点減させることにより、充填関連信号が燃料ステーション20側の受信機28へ送信されることになる。
さらに、通信充填ECU70には、車両10内のユーザが視聴可能な位置に配置されたランプ、ブザー、スピーカ及びディスプレイから構成される警告部80と、ユーザが通信充填方式と通常充填方式の種別を切り換え可能な充填種別選択スイッチ82(電子スイッチ)が設けられている。なお、デフォルトでは、通信充填ECU70により通信充填方式が選択されるように構成されている。
基本的には以上のように構成される、車両10の高圧タンク14に燃料ステーション20から水素ガスを充填する燃料充填制御方法について、図3及び図4のフローチャートを参照しながら説明する。なお、フローチャートに係るプログラムの実行主体は、通信充填ECU70であるが、通常充填の際のフローチャートに係るプログラムの実行主体は、燃料ステーション20のディスペンサ24中の制御装置25になる。
ステップS1にて、スリープ状態にある通信充填ECU70は、外部の燃料ステーション20からの車両10の高圧タンク14への水素ガスの充填処理が開始されるか否かをリッド64の開閉に対応するリッドスイッチ68のリッド開閉信号により判定する。なお、ステップS1の判定は、充填ノズル27のレセプタクル40への挿入・非挿入により検出することもできる。
ステップS1にて、リッド64が開けられて、通信充填ECU70がリッドスイッチ68からリッド開信号を受信した(ステップS1:YES)とき、通信充填ECU70が、起動状態に遷移し、低圧バッテリ100から起動状態に係る電力の供給を受ける。
ステップS2にて、通信充填ECU70は、燃料ステーション20から高圧タンク14への充填が可能であるか否かを、センサ101〜106(圧力センサ101、温度センサ102、水素濃度センサ103、電圧センサ104、中圧センサ105、電圧センサ106)が異常(故障)でないか否かにより判定する。
ステップS2にて、通信充填ECU70は、水素濃度センサ103又は中圧センサ105の異常を検出したとき(ステップS2:NO)には、充填中に、外部への水素ガスの漏洩及び高圧タンク14から燃料電池32への水素ガスの漏洩を検出することができないので、ステップS3にて充填を不許可とし、充填停止信号を生成し、発信機66から燃料ステーション20に発信する。ステップS4にて、燃料ステーション20の制御装置25は、警告部23を通じて充填が不許可であることをユーザに警告する。
一方、車両10では、ステップS4にて、警告部80を通じて、充填が不許可であることをユーザに警告するために警告灯(赤色)を点灯したり、音声で充填が不許可であることを出力する。ステップS4の処理後、通信充填ECU70は、スリープ状態になる。
一方、ステップS2の判定にて、水素濃度センサ103又は中圧センサ105が異常でない場合には、基本的には、充填が可能な状態にある(ステップS2:YES)と判定すると共に、異常と判定したセンサがあれば、警告部80を通じて、ユーザに警告する警告灯(オレンジ色)を点灯する。
ステップS5にて、通信充填を起動(選択)するか否か判定する。
例えば、燃料ステーション20が、通信充填機能を有していない燃料ステーションである場合には、ユーザが充填種別選択スイッチ82を、デフォルト設定の「通信充填」から「通常充填」に切り換える。
ステップS5の判定において、充填種別選択スイッチ82が、ステップS2での充填可能検出時(ステップS2:YES)から一定時間以内に、充填種別選択スイッチ82が操作されて、「通常充填」に切り換えられたことを検出した場合には、ステップS6にて、まず、通信充填ECU70は、スリープ状態に入る。このため、低圧バッテリ100からの電力の供給がスリープ状態を保持するための最小限の電力にされる。
通常充填時には、図4中の破線で囲んだステップS6の処理の詳細工程に示すように、ステップS6aにて、通信充填機能を有していない燃料ステーションでは、充填停止圧力閾値を、通信充填可能な燃料ステーション20よりも低い値で充填を行い、具体的には、低い充填流量で充填を行い、ステップS6bにて、ディスペンサ24から出力される充填流量がゼロ値となったとき、換言すれば、ディスペンサ24の出力側圧力と、高圧タンク14の内部圧力とが等しくなったときに充填が完了とされる。
一方、図3のステップS5にて、通信充填ECU70は、ステップS2で充填が可能と判定してから一定時間以内に、充填種別選択スイッチ82にて「通常充填」が選択されなかった場合には、「通信充填」を実施するものと推定して、ステップS7に進む。
ステップS7にて、低圧バッテリ100の蓄電残量が規定閾値以上であるか否かを判定する。
図5は、低圧バッテリ100の蓄電残量の内訳を模式的に示す図である。なお、図5では、蓄電残量を百分率[%]で表している。低圧バッテリ100の蓄電残量が過度に低下すると、バッテリ電圧はその定格値(例えば、12[V])から、ある閾値を境に大きく低下してしまうため、低圧バッテリ100によって駆動される機器(通信充填ECU70や発信機66等)の動作が保証されなくなってしまう。図5中、「動作保証蓄電量」とは、これら機器の動作を保証するために最低限必要な蓄電量に相当する。図5中、「次回起動時必要分」とは、次回の燃料電池車両10の起動時に、低圧バッテリ100に必要とされる蓄電量に相当する。また、図5中、「充填ログ記録分」とは、通信充填から通常充填に切り換える際に、記録しておく必要のある充填ログを電磁的に記録するために低圧バッテリ100に必要とされる蓄電量に相当する。ステップS7において、ステップS6の通常充填に切り換えるタイミング(ステップS7:NO)の判断に用いられる下限値は、規定閾値a[%]に設定している。
ステップS7の判定にて、低圧バッテリ100の蓄電残量が規定閾値未満の量である(ステップS7:NO)場合には、上述したステップS6での「通常充填」を行う。
一方、ステップS7の判定が肯定的(ステップS7:YES)である場合、後述するステップS9の判定が否定的(ステップS9:NO)となって「通信充填」に決定されたときに、確実に充填ログを記録しつつ、機器の動作保証及び次回の車両起動時に必要とされる蓄電量を確保することができる。
次いで、ステップS8にて、通信充填システム12が正常であるか否かを判定する。
ステップS8では、全てのセンサ101〜106(圧力センサ101、温度センサ102、水素濃度センサ103、電圧センサ104、中圧センサ105、電圧センサ106)中、1つのセンサでも異常(故障検知あるいは応答なし)である(ステップS8:NO)と判定した場合には、ステップS6の「通常充填」を実施し、全てのセンサが正常であると判定した場合には、通信充填システム12は正常(ステップS8:YES)であると判定し、「通信充填」を予備的に開始し、前記充填関連信号を発信機66から受信機28を介してディスペンサ24の制御装置25に発信する。これにより燃料ステーション20の制御装置25は、上述した通信充填方式による充填を開始する。
通信充填を予備的に開始した時から規定時間経過後に、ステップS9にて、圧力センサ101により計測される高圧タンク14の内部圧力の上昇がなかった場合には、圧力センサ101の異常とみなして(ステップS9:YES=タイムアウト)、ステップS6の「通常充填」を行う。
一方、規定時間の間に、圧力センサ101により計測される高圧タンク14の内部圧力の上昇が検出された(ステップS9:NO)場合には、正常に「通信充填」が開始されたものと判定し、ステップS10の通信充填処理に進む。
図4は、通信充填処理中における通信充填ECU70により実行される充填監視処理の説明に供されるフローチャートである。
ステップS10aにて、通信充填ECU70は、センサ101〜106の出力値から充填停止信号を生成する事象(原因)が発生したか否かを判定する。
充填停止信号を発生させる事象(原因)が発生していない(ステップS10a:NO)場合には、ステップS10bにて、通信充填処理を行う。この通信充填処理では、上述したように、通信充填ECU70は、圧力センサ101による高圧タンク14(タンク本体14a)の内部圧力の計測値と、温度センサ102によるタンク本体14a内のガス温度(内部温度、タンク温度)の計測値をドライバ74、赤外線LED72、及び受信機28を通じてディスペンサ24の制御装置25に送信する。
この場合、制御装置25、すなわち燃料ステーション20の制御装置25は、タンク本体14a内のガス温度を許容範囲以下に抑えながら、高圧タンク14に燃料ステーション20側から供給される水素ガスの流量(充填流量)が最大となるようにディスペンサ24を調節する。
ステップS10cにて、満充填状態になったか否かが通信充填ECU70によって、圧力センサ101による高圧タンク14の内部圧力の計測値と、温度センサ102によるタンク本体14a内のガス温度の計測値から判定され満充填状態になったと判定される(ステップS10c:YES)と、通信充填処理が終了される。
一方、正常な通信充填処理中(ステップS10a:NO→ステップS10b→ステップS10c:NO)に、通信充填ECU70がセンサ101〜106の計測値から充填停止信号を生成した(ステップS10a:YES)場合には、ステップS10dにて、ステップS7とは逆に、低圧バッテリ蓄電残量が規定閾値(TH=a)以下になったか否かを判定する。
規定閾値以下になっていなかった(ステップS10d:NO)場合、すなわち規定閾値を上回っていた場合には、さらに、ステップS10eにて、圧力センサ101(タンク圧力センサ)、温度センサ102(タンク温度センサ)、又は電圧センサ106(低圧電圧センサ)の故障(異常)が発生しているか否かを判定する。
ステップS10eの判定が否定的であった(ステップS10e:NO)場合には、ステップS10fにて通信充填システム12の停止処理を行い、「通常充填」も行うことなく充填処理を中止し、警告部80にてその旨の警告を発する。以降、通信充填ECU70は、スリープ状態に入る。
上述したステップS10dの判定にて、低圧バッテリ100の蓄電残量が規定閾値以下であった(ステップS10d:YES)場合、並びに、ステップS10eの判定にて、圧力センサ101、温度センサ102、及び電圧センサ106のうち、少なくとも1つのセンサに故障(異常)が発生している(ステップS10e:YES)ことが検出された場合、ステップS10gにて、前記充填関連信号の発信機66から燃料ステーション20への発信を停止すると共に、ステップS10hにて、警告部80から、検出した特定のセンサに故障(異常)が発生している旨の警告を発する。
次いで、ステップS10iにて、ユーザの任意選択に係わる充填種別選択スイッチ82の操作の有無により「通常充填」を選択したか否かを監視し、一定時間以上経過しても充填種別選択スイッチ82による「通常充填」の選択への切り換えが検出されなかった(ステップS10i:NO)場合には、ステップS10fにて、通信充填システム12を停止するステップS10fにて通信充填システム12の停止処理を行い、「通常充填」も行うことなく充填処理を中止し、警告部80にてその旨の警告を発する。以降、通信充填ECU70は、スリープ状態に入る。
一方、ステップS10iの判定にて、一定時間以内に充填種別選択スイッチ82により「通常充填」が選択されていた(ステップS10i:YES)ことが通信充填ECU70により検出された場合の通常充填時には、上述したように、ステップS6aにて、燃料ステーション20の制御装置25は、充填関連信号が受信できなくなった(ステップS10g)ことを契機(トリガ)として、充填停止圧力閾値を、「通信充填時」よりも低い値に持ち替えて充填を行い、具体的には、充填流量を低減して充填を継続し、ステップS6bにて、充填流量がゼロ値となったとき、換言すれば、ディスペンサ24の出力側圧力と、高圧タンク14の内部圧力とが等しくなったとき充填を完了する。
[実施形態のまとめ]
この実施形態に係る燃料電池車両10への燃料充填制御方法は、燃料電池32と、燃料電池32に供給する水素ガス(燃料流体)を貯蔵する高圧タンク(燃料貯蔵部)14と、高圧タンク14への水素ガス充填時に、充填に関連する充填関連信号を生成する通信充填ECU(制御装置)70と、通信充填ECU70により生成された前記充填関連信号を、車両外部に発信する発信機66と、を備える燃料電池車両10への燃料充填制御方法であって、高圧タンク14への水素ガスの充填が開始されることを検知する充填開始検知工程(ステップS1)と、充填が開始されることが検知された(ステップS1:YES)場合に、通信充填ECU70による前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する信号生成可否選択工程としての通信充填選択可否工程(ステップS5)を有する。
この実施形態によれば、燃料電池車両10の高圧タンク14の充填に関連する充填関連信号を燃料電池車両10側から車両外部の燃料ステーション20に発信して充填を制御するための通信充填ECU70を有する燃料電池車両10への燃料充填制御方法において、通信充填ECU70による前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する信号生成可否選択工程(ステップS5)を設けているので、通信充填非対応ステーションでの充填時には信号生成処理を不実施(否)に選択することで、低圧バッテリ100の電力消費を削減することができると共に、ユーザが任意に充電種別(「通信充填」又は「通常充填」)を選択することができる。
前記充填関連信号の生成処理を実施する充填が開始された(ステップS9:NO→ステップS10)後に、充填異常が生じているか否かを充填停止信号の生成の要否に基づき判定する充填異常判定工程(ステップS10a)と、充填異常が生じている(ステップS10a:YES)と判定した場合に、発信機66からの前記充填関連信号の発信を停止する信号発信停止工程(ステップS10g)と、前記充填異常原因に基づいて、充填継続可否を判定する充填継続可否判定工程(ステップS10d、S10e)と、充填継続可(ステップS10d:YES、ステップS10e:YES)と判定された場合に、前記充填関連信号の生成を実施しない充填を継続する{ステップS6(S6a、S6b)}か、通信充填停止(ステップS10f)かを選択可能にする充填可否選択工程(ステップS10i)と、をさらに有するように構成してもよい。
この構成によれば、充填異常が生じていると判定した場合{例えば、車両側の通信充填ECU70を含む通信システム60(通信充填ユニット)の異常時に充填停止信号が生成された(ステップS10a:YES)場合}であっても、(ユーザが)通常充填を問題なく実施できると判断した場合には、前記充填関連信号の生成を「実施(行う)」から「非実施(行わない)」(否)に切り換える(ステップS10i:YES)ことで、通信充填を通常充填に切り換えて充填を継続する{ステップS6(S6a、S6b)}ことができ、燃料電池車両10のユーザの利便性が向上する。
この場合、充填異常が生じていると判定した(ステップS10d:YES、ステップS10e:YES、ステップS10g)後に充填継続が選択されているか否かを外部の燃料ステーション20が判定する工程(ステップS10i)と、前記充填継続が選択されていると判定した(ステップS10i:YES)場合、外部の燃料ステーション20が、充填を停止する充填停止圧力閾値及び充填停止温度闘値を、通信充填時よりも低い値に持ち替える閾値持ち替え工程(ステップS6a)と、をさらに有することで、安全性を保持しながら、高圧タンク14に一定の水素ガスを充填する(ステップS6b)ことができる。
また、燃料電池車両10が、レセプタクル40(燃料充填口)を保護するリッド64(フューエルリッド)をさらに備え、リッド64が開状態であるか否かを判定する工程(ステップS1)と、開状態である(ステップS1:YES)場合に、前記充填関連信号の生成を開始する工程(ステップS8:YES)と、をさらに有することで、基本的には、通信充填が実施されて充填が最適化され、短い時間で高圧タンク14を満充填状態にすることができる。
この実施形態に係る燃料電池車両10は、燃料電池32と、燃料電池32に供給する水素ガス(燃料流体)を貯蔵する高圧タンク14(燃料貯蔵部)と、高圧タンク14への水素ガスの充填時に、充填に関連する充填関連信号を生成する通信充填ECU70と、通信充填ECU70により生成された前記充填関連信号を、車両外部に発信する発信機66と、通信充填ECU70での前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する充填種別選択スイッチ82(選択部)と、を備える。
充填種別選択スイッチ82による選択に基づき、ユーザが通信充填実施の要否を任意に選択できるので、例えば、燃料ステーション20が通信充填非対応ステーション等の場合に、充填関連信号の生成処理を不実施に選択する(ステップS5:NO)ことで、低圧バッテリ100の電力が無駄に消費されることがなくなる。この場合、通常充填を選択する(ステップS5:NO)ことで、一定量の水素ガスを高圧タンク14に充填することができる。充填停止信号が生成された(ステップS10a:YES)場合であっても、ユーザが任意で通常充填を選択する(ステップS10i:YES)ことで、一定量の水素ガスを高圧タンク14に充填することができる。
[変形例]
なお、図示はしないが、燃料ステーション20側に他の送信機を設け、燃料電池車両10側に他の受信機を設けることで、燃料電池車両10の発信機66による充填関連信号発信の開始後に、燃料ステーション20の前記他の送信機からの信号を燃料電池車両10の前記他の受信機にて受信する工程を備え、所定時間以内に外部の燃料ステーション20の前記他の送信機からの信号の受信を燃料電池車両10の前記他の受信機が検知しない場合には、通信充填ECU70がスリープ状態となって充填関連信号の生成を停止する工程をさらに有することで、燃料ステーション20側の異常発生等により通信充填が実施できないときに、無駄に通信が継続される、すなわち燃料電池車両10の発信機66からの充填関連信号発信を抑制でき、燃料電池車両10の低圧バッテリ100の消費量を削減することができる。
なお、この発明は、上述の実施形態に限らず、この明細書の記載内容に基づき、種々の構成を採り得ることはもちろんである。
10…燃料電池車両(車両) 12…通信充填システム
14…高圧タンク 14a…タンク本体
20…燃料ステーション 22…水素貯蔵タンク
24…ディスペンサ 25…制御装置
32…燃料電池 40…レセプタクル
64…リッド(フューエルリッド) 66…発信機
70…通信充填ECU(制御装置) 82…充填種別選択スイッチ
100…低圧バッテリ

Claims (6)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池に供給する燃料流体を貯蔵する燃料貯蔵部と、
    前記燃料貯蔵部への燃料流体充填時に、充填に関連する充填関連信号を生成する制御装置と、
    前記制御装置により生成された前記充填関連信号を、車両外部に発信する発信機と、
    を備える燃料電池車両への燃料充填制御方法であって、
    前記燃料貯蔵部への前記燃料流体の充填が開始されることを検知する充填開始検知工程と、
    充填が開始されることが検知された場合に、前記制御装置による前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する信号生成可否選択工程と、
    を有することを特徴とする燃料電池車両への燃料充填制御方法。
  2. 請求項1に記載の燃料電池車両への燃料充填制御方法において、
    前記充填関連信号の生成処理を実施する充填が開始された後に、充填異常が生じているか否かを判定する充填異常判定工程と、
    充填異常が生じていると判定した場合に、前記発信機からの前記充填関連信号の発信を停止する信号発信停止工程と、
    前記充填異常原因に基づいて、充填継続可否を判定する充填継続可否判定工程と、
    充填継続可と判定された場合に、前記充填関連信号の生成処理を実施しないで充填を継続するか、充填を停止するかを選択可能にする充填可否選択工程と、
    をさらに有することを特徴とする燃料電池車両への燃料充填制御方法。
  3. 請求項2に記載の燃料電池車両への燃料充填制御方法において、
    充填異常が生じていると判定した後に充填継続が選択されている否かを外部の燃料ステーションが判定する工程と、
    前記充填継続が選択されていると判定した場合、外部の前記燃料ステーションが、充填を停止する充填停止圧力閾値及び充填停止温度闘値を、通信充填時よりも低い値に持ち替える閾値持ち替え工程と、
    をさらに有することを特徴とする燃料電池車両への燃料充填制御方法。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の燃料電池車両への燃料充填制御方法において、
    前記発信機による前記充填関連信号の発信開始後に、外部の燃料ステーションからの信号を受信する工程と、
    所定時間以内に前記燃料ステーションからの信号受信を検知しない場合に、前記充填関連信号の生成を停止する工程と、
    をさらに有することを特徴とする燃料電池車両への燃料充填制御方法。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の燃料電池車両への燃料充填制御方法において、
    燃料充填口を保護するフューエルリッド
    をさらに備え、
    前記フューエルリッドが開状態であるか否かを判定する工程と、
    開状態である場合に、前記充填関連信号の生成処理を開始する工程と、
    をさらに有することを特徴とする燃料電池車両への燃料充填制御方法。
  6. 燃料電池と、
    前記燃料電池に供給する燃料流体を貯蔵する燃料貯蔵部と、
    前記燃料貯蔵部への燃料流体充填時に、充填に関連する充填関連信号を生成する制御装置と、
    前記制御装置により生成された前記充填関連信号を、車両外部に発信する発信機と、
    前記制御装置での前記充填関連信号の生成処理を実施するか否かを選択する選択部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池車両。
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