JP2015033754A - アタッチメント - Google Patents

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Abstract

【課題】シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、前記本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いて前記シャフト部を加工するためのアタッチメントを提供する。
【解決手段】シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、前記本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いて前記シャフト部を加工するためのアタッチメントであって、門形マシニングセンタのラムに対して着脱可能に構成されたアタッチメント本体部と、前記アタッチメント本体部に対して軸受を介して回転可能に支持された回転部と、前記回転部上に、径方向内側に向くように搭載された切削刃と、前記径方向における前記切削刃の位置を調整するU軸調整機構と、前記回転部に前記門形マシニングセンタの主軸の回転力を伝達する回転動力伝達系と、を備えたことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いてシャフト部を加工するためのアタッチメントに関する。
水力発電設備には、使用水量に応じて効率的な運転を行うことができるように、流量を調整するガイドベーンが備えられている。このようなガイドベーンは、翼形状(すなわち、両縁に近いほど厚みが薄い板形状)を有する本体部と、本体部の一端面及び他端面から延伸するように設けられたシャフト部と、を有している。
従来のガイドベーンの加工方法は、(1)旋盤を用いて、シャフト部端面を加工する工程と、(2)旋盤を用いて、シャフト部を荒加工すると共に本体部の端部を加工する工程と、(3)門形マシニングセンタを用いて、本体部を加工する工程と、(4)旋盤を用いて、シャフト部を仕上げ加工する(すなわち、本体部の一端面に対するシャフト部の延伸方向(角度、通常は直角)を出す)工程と、を備えている。門形マシニングセンタとは、例えば特開2005−103694(特許文献1)に開示されているような、主軸を支える構造体が正面視において門形状を有する工作機械である。
従来のガイドベーンの加工方法では、加工工程が多いために、段取り時間等の非加工時間の割合が大きくなるという問題があった。また、シャフト部を加工する工程では、本体部のアンバランスを治具で補助する必要があるため、ワークの取付け作業に多くの工数が費やされるという問題もあった。
特開2005−103694号公報
本件発明者は、シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いてシャフト部を加工するためのアタッチメントを利用することで、段取り回数を低減できると共に、シャフト部を加工する工程では本体部のアンバランスを治具で補助する必要がなくなることを知見した。
更に、本件発明者は、シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、前記アタッチメントに加えて、当該アタッチメントの位相割出を行うための自動アタッチメント割出機構を利用することで、本体部両側からそれぞれ延伸する一対のシャフト部の同軸度の精度向上に貢献できることを知見した。
本発明は、以上の知見に基づいて創案されたものである。本発明の目的は、シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、前記本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いて前記シャフト部を加工するためのアタッチメントを提供することである。
本発明は、シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、前記本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いて前記シャフト部を加工するためのアタッチメントであって、門形マシニングセンタのラムに対して着脱可能に構成されたアタッチメント本体部と、前記アタッチメント本体部に対して軸受を介して回転可能に支持された回転部と、前記回転部上に、径方向内側に向くように搭載された切削刃と、前記径方向における前記切削刃の位置を調整するU軸調整機構と、前記回転部に前記門形マシニングセンタの主軸の回転力を伝達する回転動力伝達系と、を備えたことを特徴とするアタッチメントである。
本発明のアタッチメントは、通常は、門形マシニングセンタのラムに装着されて用いられる。回転動力伝達系により主軸の回転力が回転部に伝達されることにより、回転部はアタッチメント本体部上で回転軸線回りに回転されると共に、回転部上に搭載された切削刃は当該回転軸線回りに旋回される。門形マシニングセンタのテーブル上にセットされたワークが旋回中の切削刃によって切削されることにより、回転軸線に対して軸対称な形状のシャフト部が当該ワークから加工され得る。これにより、ワークを旋盤にセットする必要がなく、ワークを門形マシニングセンタのテーブル上にセットしたままの状態でシャフト部と本体部とを切削加工できるため、段取り回数を低減できる。また、シャフト部を加工する工程で本体部のアンバランスを治具で補助する必要がなくなり、加工能率が顕著に向上され得る。
また、本発明は、シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、前記本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いて前記シャフト部を加工するためのアタッチメントであって、門形マシニングセンタのラムに対して着脱可能に構成されたアタッチメント本体部と、前記アタッチメント本体部に対して軸受を介して回転可能に支持された回転部と、前記回転部上に、径方向内側に向くように搭載された切削刃と、前記径方向における前記切削刃の位置を調整するU軸調整機構と、前記回転部に回転力を伝達する回転駆動モータ及び回転動力伝達系と、を備えたことを特徴とするアタッチメントである。
本発明のアタッチメントは、通常は、門形マシニングセンタのラムに装着されて用いられる。回転動力伝達系により回転駆動モータの回転力が回転部に伝達されることにより、回転部はアタッチメント本体部上で回転軸線回りに回転されると共に、回転部上に搭載された切削刃は当該回転軸線回りに旋回される。門形マシニングセンタのテーブル上にセットされたワークが旋回中の切削刃によって切削されることにより、回転軸線に対して軸対称な形状のシャフト部が当該ワークから加工され得る。これにより、ワークを旋盤にセットする必要がなく、ワークを門形マシニングセンタのテーブル上にセットしたままの状態でシャフト部と本体部とを切削加工できるため、段取り回数を低減できる。また、シャフト部を加工する工程で本体部のアンバランスを治具で補助する必要がなくなり、加工能率が顕著に向上され得る。
好ましくは、前記U軸調整機構は、前記アタッチメント本体部上に搭載されたU軸調整モータと、前記回転部の外側に前記回転部と同軸状に配置されて前記回転部に回転軸受を介して回転可能に支持された環状ギヤと、前記環状ギヤに前記U軸調整モータの回転力を伝達する第1U軸動力伝達系と、前記回転部上に前記径方向に延伸するように搭載されたボールネジ軸と、前記ボールネジ軸に前記環状ギヤの回転力を伝達する第2U軸動力伝達系と、前記切削刃を支持すると共に前記ボールネジ軸に当該ボールネジ軸用のボールを介して螺合されたナットと、を有する。このような態様によれば、U軸調整モータの回転力が第1U軸動力伝達系を介して環状ギヤに伝達され、環状ギヤは回転部と同軸状に回転される。環状ギヤの回転速度が回転部の回転速度と同じ場合には、環状ギヤの回転運動が回転部の回転運動によって相殺されることにより、環状ギヤの回転力が回転部上のボールネジ軸には伝達されず、切削刃を支持するナットはボールネジ軸上で静止される。一方、環状ギヤの回転速度が回転部の回転速度と異なる場合には、環状ギヤの回転力は第2U軸動力伝達系を介して回転部上のボールネジ軸に伝達され、切削刃を支持するナットはボールネジ軸上を直線移動される。これにより、回転部上に搭載された切削刃の径方向における位置を調整することができ、シャフト部を段付き、段付き部のR加工、段付き部の面取り加工、テーパ形状等の加工を可能とする。このような態様によれば、U軸調整モータを切削刃と共に回転軸線回りに旋回させない構成を実現することができるため、U軸駆動系の構成が簡易となる。また、環状ギヤに噛み合うように第2U軸動力伝達系を追加することでバランスカットも可能となる。
具体的には、前記U軸調整機構の非調整時において、前記回転部に対する前記環状ギヤの相対的な回転運動を相殺するように、前記回転部の回転と同期して前記U軸調整モータが回転駆動制御され得る。このような態様によれば、U軸調整モータを切削刃と共に回転軸線回りに旋回させることなく、環状ギヤの回転力によって回転部上のボールネジ軸が回転されることが正確に抑止され、ナットに支持された切削刃は径方向において所定の位置に維持され得る。
あるいは、前記U軸調整機構の非調整時において、前記回転部に対する前記環状ギヤの相対的な回転運動を相殺するように、前記回転部の回転及び所定の差動装置を利用して前記第1U軸動力伝達系の出力軸が回転制御されてもよい。このような態様によっても、U軸調整モータを切削刃と共に回転軸線回りに旋回させることなく、環状ギヤの回転力によって回転部上のボールネジ軸が回転されることが正確に抑止され、ナットに支持された切削刃は径方向において所定の位置に維持され得る。
この場合、好ましくは、前記差動装置は、前記差動装置は、前記U軸調整モータの出力軸に接続された入力ギヤと、前記入力ギヤに噛合された第1遊星ギヤと、前記第1遊星ギヤに噛合された第2遊星ギヤと、を有し、前記第1U軸動力伝達系の出力軸は、前記入力ギヤと同軸状に配置されて、一端部が前記第2遊星ギヤに噛合されると共に他端部が前記環状ギヤに噛合されており、前記第1遊星ギヤのキャリアと前記第2遊星ギヤのキャリアとは一体になっており、前記回転部の外周歯面に噛合された外歯を有している。このような態様によれば、U軸調整モータの出力軸の回転力は、入力ギヤと第1遊星ギヤとを順に介して、第2遊星ギヤに伝達される。一方、回転部の回転力(回転軸線周りの旋回力)は、キャリアを介して、第2遊星ギヤに伝達される。そして、第2遊星ギヤの回転力が、第1U軸動力伝達系の出力軸を介して、環状ギヤに伝達される。このような態様を採用すれば、差動装置のギヤ比を予め好適に調整しておくことにより、U軸調整モータを切削刃と共に回転軸線回りに旋回させることなく、U軸調整モータの出力軸を回転させない状態で、環状ギヤの回転力によって回転部上のボールネジ軸が回転されることが正確に抑止され、ナットに支持された切削刃は径方向において所定の位置に維持され得る。
また、好ましくは、前記アタッチメント本体部及び前記回転部には、当該回転部の回転軸線と同軸状に貫通する貫通穴が開けられている。このような態様によれば、シャフト部を加工する際に、加工されるシャフト部は貫通穴を貫通していく。これにより、シャフト部とアタッチメントとの物理的な干渉が回避され得る。
また、本発明は、前記したいずれかの特徴を有するアタッチメントが搭載されたことを特徴とする門形マシニングセンタである。
また、本発明は、前記特徴を有する門形マシニングセンタを用いて、ワークにシャフト部を加工する工程と、前記門形マシニングセンタから前記アタッチメントを取り外す工程と、前記アタッチメントが取り外された前記門形マシニングセンタを用いて、前記ワークに本体部を加工する工程と、を備えたことを特徴とする加工方法である。
本発明の一態様のアタッチメントは、通常は、門形マシニングセンタのラムに装着されて用いられる。回転動力伝達系により主軸の回転力が回転部に伝達されることにより、回転部はアタッチメント本体部上で回転軸線回りに回転されると共に、回転部上に搭載された切削刃は当該回転軸線回りに旋回される。門形マシニングセンタのテーブル上にセットされたワークが旋回中の切削刃によって切削されることにより、回転軸線に対して軸対称な形状のシャフト部が当該ワークから加工され得る。これにより、ワークを旋盤にセットする必要がなく、ワークを門形マシニングセンタのテーブル上にセットしたままの状態でシャフト部と本体部と切削加工できるため、段取り回数を低減できる。また、シャフト部を加工する工程で本体部のアンバランスを治具で補助する必要がなくなり、加工能率が顕著に向上され得る。
本発明の別の態様のアタッチメントは、通常は、門形マシニングセンタのラムに装着されて用いられる。門形マシニングセンタのラムにアタッチメントが装着された状態で、回転動力伝達系により回転駆動モータの回転力が回転部に伝達されることにより、回転部はアタッチメント本体部上で回転軸線回りに回転されると共に、回転部上に搭載された切削刃は当該回転軸線回りに旋回される。門形マシニングセンタのテーブル上にセットされたワークが旋回中の切削刃によって切削されることにより、回転軸線に対して軸対称な形状のシャフト部が当該ワークから加工され得る。これにより、ワークを旋盤にセットする必要がなく、ワークを門形マシニングセンタのテーブル上にセットしたままの状態でシャフト部と本体部とを切削加工できるため、段取り回数を低減できる。また、シャフト部を加工する工程で本体部のアンバランスを治具で補助する必要がなくなり、加工能率が顕著に向上され得る。
本発明の第1の実施の形態によるアタッチメントを示す概略側面図である。 図1に示すアタッチメントの概略正面図である。 図1に示すアタッチメントが搭載された門形マシニングセンタを示す概略正面図である。 図3に示す門形マシニングセンタを利用して切削される切削対象物を示す概略斜視図である。 図2に示すアタッチメントのA−A線切断断面図である。 図1に示すアタッチメントにおけるU軸調整機構を拡大して示す概略図である。 図3に示す門形マシニングセンタにおいてアタッチメントの代わりに切削工具が取付けられた状態を示す概略正面図である。 図1に示すアタッチメントにおけるU軸調整機構の別例を説明するための概略図である。 本発明の第2の実施の形態によるアタッチメントを示す概略側面図である。
以下に、添付の図面を参照して、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態によるアタッチメントを示す概略側面図であり、図2は、当該アタッチメントの概略正面図である。図3は、本実施の形態によるアタッチメントが搭載された門形マシニングセンタを示す概略正面図であり、図4は、当該門形マシニングセンタを利用して切削される切削対象物を示す概略斜視図である。
図4に示すように、切削対象物30は、具体的には、水力発電設備に備えられるガイドベーンであり、シャフト部32、33と本体部31とを有している。図4に示すように、本体部31は、翼形状(すなわち、両縁に近いほど厚みが薄い板形状)を有しており、シャフト部32、33は、本体部31の一端面及び他端面からそれぞれ延伸するように設けられている。
図3に示すように、本実施の形態の門形マシニングセンタ20は、ベッド23を備えている。ベッド23上には、2本の直線状の案内面24が水平かつ互いに平行に延びるように設けられており、案内面24上には、ワークがセットされるテーブル22が当該案内面24に沿って摺動移動可能に取り付けられている。
また、図3に示すように、ベッド23上には、正面視において門形状を有するコラム25が、案内面24及びテーブル22の上方を跨ぐように設置されている。そして、コラム25上に、正面視において左右方向に移動可能なサドル27が取り付けられ、サドル27には、上下方向に移動可能なラム26が取り付けられている。ラム26の下端部には、鉛直な回転軸線回りに回転可能な主軸21が設けられている。
そして、このようなラム26に、本発明の特徴であるアタッチメント10が装着されている。本実施の形態によるアタッチメント10は、前述のようなシャフト部32と本体部31とを有する切削対象物30の加工において、本体部31の加工に適した門形マシニングセンタ20を用いてシャフト部32を加工するためのアタッチメントである。
図1及び図2に示すように、本実施の形態によるアタッチメント10は、門形マシニングセンタ20のラム26に対して着脱可能に構成されたアタッチメント本体部11と、アタッチメント本体部11に対して軸受を介して回転可能に支持された回転部12と、回転部12上に、径方向17内側に向くように搭載された切削刃13と、径方向17における切削刃13の位置を調整するU軸調整機構14と、回転部12に門形マシニングセンタ20の主軸21の回転力を伝達する回転動力伝達系15と、を備えている。本実施の形態では、図1及び図2に示すように、アタッチメント本体部11及び回転部12には、当該回転部12の回転軸線と同軸状に貫通する貫通穴が開けられている。
図2に示すように、アタッチメント本体部11は、正面視環形状を有する回転部支持部11aと、回転部支持部11aの上端部から上向きに延伸されたラム取付部11bと、を有している。ラム取付部11bの先端部は、門形マシニングセンタ20のラム26に対して着脱可能に構成されている。
図1に示すように、回転部12は、回転部支持部11aの内側に当該回転部支持部11aと同軸状に配置されて当該回転部支持部11aに回転軸受(不図示)を介して回転可能に支持された筒部12aと、当該筒部12aの一端部にフランジ状に設けられた切削刃支持部12bと、を有している。
図5は、図2に示すアタッチメント10のA−A線切断断面図である。
図5に示すように、本実施の形態では、回転動力伝達系15は、鉛直な第1回転動力伝達軸15aと、当該第1回転動力伝達軸15aの下方に回転部12の回転軸線と平行に配置された第2回転動力伝達軸15bと、当該第2回転動力伝達軸15bの下方に回転部12の回転軸線と平行に配置された第3回転動力伝達軸15cと、を有している。第1〜第3回転動力伝達軸15a〜15cの各々は、アタッチメント本体部11の内部において回転軸受を介して各々の回転軸線回りに回転可能に支持されている。
具体的には、図5に示すように、第1回転動力伝達軸15aの上端部は門形マシニングセンタ20の主軸21に嵌合可能に構成されており、下端部には第1傘歯車が設けられている。第2回転動力伝達軸15bは、第1傘歯車に噛合された第2傘歯車と、第2傘歯車と同軸状に設けられた第2平歯車とを有している。第3回転動力伝達は15cは、回転部12の筒部12aの軸方向の少なくとも一部に設けられた外周歯面12cと第2回転動力伝達軸15bの第2平歯車とに噛合された第3平歯車を有している。
第1回転動力伝達軸15aの上端部が門形マシニングセンタ20の主軸21に嵌合された状態で、主軸21の回転力が第1回転動力伝達軸15aに伝達されることにより、当該第1回転動力伝達軸15aが回転され、第1回転動力伝達軸15aの回転力が第2回転動力伝達軸15bに伝達されて当該第2回転動力伝達軸15bが回転され、第2回転動力伝達軸15bの回転力が第3回転動力伝達軸15cに伝達されて当該第3回転動力伝達軸15cが回転され、第3回転動力伝達軸15cの回転力が回転部12の筒部12aに伝達されて当該回転部12が回転されるようになっている。
切削刃13は、回転部12の切削刃支持部12b上に径方向17内側に向くように搭載されている。回転部12が回転軸線回りに回転されることにより、切削刃支持部12b上に搭載された切削刃13は当該回転軸線回りに旋回されるようになっている。
図5に示すように、本実施の形態では、U軸調整機構14は、アタッチメント本体部11上に搭載されたU軸調整モータ41と、回転部12の外側に回転部12と同軸状に配置されて回転部12に回転軸受を介して回転可能に支持された環状ギヤ42と、環状ギヤ42にU軸調整モータ41の回転力を伝達する第1U軸動力伝達系43と、回転部12上に径方向17に延伸するように搭載されたボールネジ軸44と、ボールネジ軸44に環状ギヤ42の回転力を伝達する第2U軸動力伝達系45と、切削刃13を支持すると共にボールネジ軸44に当該ボールネジ軸用のボールを介して螺合されたナット46と、を有している。
図6は、本実施の形態のアタッチメント10におけるU軸調整機構14を拡大して示す概略図である。
図6に示すように、U軸調整モータ41は、出力軸41aが回転部12の回転軸線と平行に向けられた状態で、アタッチメント本体部11の下端部に固定されている。
本実施の形態では、第1U軸動力伝達系43は、差動装置50を有している。図6に示すように、差動装置50は、具体的には、U軸調整モータ41の出力軸41aに接続された入力ギヤ51と、入力ギヤ51に噛合された第1遊星ギヤ52と、第1遊星ギヤ52に噛合された第2遊星ギヤ54と、を有している。
そして、第1U軸動力伝達系43の出力軸43aは、入力ギヤ51と同軸状に配置されて、一端部が第2遊星ギヤ54に噛合されると共に他端部が環状ギヤ42に噛合されている。また、第1遊星ギヤ52のキャリアと第2遊星ギヤのキャリアとは一体になっており(以後、当該キャリアに符号55を付して示す)、当該キャリア55は、回転部12の外周歯面12cに噛合された外歯を有している。
図6に示すように、U軸調整モータ41の回転力が入力ギヤ51に伝達されることにより、当該入力ギヤ51が回転され、入力ギヤ51の回転力が第1遊星ギヤ52に伝達されて当該第1遊星ギヤ52が回転され、第1遊星ギヤ52の回転力が第2遊星ギヤ54に伝達される。一方、回転部12の回転力がキャリア55に伝達されることにより、当該キャリア55が回転され、キャリア55の回転力も第2遊星ギヤ54に伝達される。そして、第1遊星ギヤ52の回転力とキャリア55の回転力との合力により第2遊星ギヤ54が回転され、第2遊星ギヤ54の回転力が第1U軸動力伝達系43の出力軸43aに伝達されて当該出力軸43aが回転され、第1U軸動力伝達系43の出力軸43aの回転力が環状ギヤ42に伝達されて当該環状ギヤ42が回転されるようになっている。
本実施の形態では、差動装置50のギヤ比が予め好適に調整されていることにより、U軸調整モータ41の出力軸41aを回転させない状態で、回転部12に対する環状ギヤ42の相対的な回転運動が正確に相殺されるようになっている。
図6に示すように、第2U軸動力伝達系45は、ボールネジ軸44と平行に隣接して配置された第2動力伝達軸45bと、第2動力伝達軸45bに対して直角に配置された第1動力伝達軸45aと、を有している。第1、第2動力伝達軸45a、45bの各々は、回転部12の内部において回転軸受を介して各々の回転軸線回りに回転可能に支持されている。
具体的には、図6に示すように、第1動力伝達軸45aの一端部は環状ギヤ42に噛合されており、他端部には傘歯車が設けられている。第2動力伝達軸45bは、第1動力伝達軸45aの傘歯車に噛合された傘歯車と、当該傘歯車と同軸状に設けられた平歯車とを有している。そして、ボールネジ軸44の端部に設けられた平歯車が、第2動力伝達軸45bの平歯車に噛合されている。
これにより、環状ギヤ42の回転速度が回転部12の回転速度とは異なる場合には、環状ギヤ42の回転力が第1動力伝達軸45aに伝達されて当該第1動力伝達軸45aが回転され、第1動力伝達軸45aの回転力は第2動力伝達軸45bに伝達されて当該第2動力伝達軸45bが回転され、第2動力伝達軸45bの回転力がボールネジ軸44に伝達されて当該ボールネジ軸44が回転されるようになっている。一方、環状ギヤ42の回転速度が回転部12の回転速度と同じ場合には、環状ギヤ42の回転運動が回転部12の回転運動によって相殺される(すなわち、環状ギヤ42は回転部12に対して相対的に静止される)ことにより、環状ギヤ42の回転力が回転部12上のボールネジ軸44には伝達されないようになっている。
図6に示すように、切削刃13は、ボールネジ軸44にボールを介して螺合されたナット46に刃物台46aを介して支持されている。ボールネジ軸44が回転されることにより、切削刃13を支持するナット46は、ボールネジ軸44に沿って径方向17に直線移動されるようになっている。
図3に戻って、本実施の形態のラム26には、主軸21の回転方向に関してアタッチメント10の向き(位相)を制御する不図示の割出機構(自動アタッチメント割出機構)が設けられている。
次に、以上のような本実施の形態の作用について説明する。
まず、第1シャフト部加工工程として、図3に示すように、本実施の形態によるアタッチメント10が門形マシニングセンタ20のラム26に装着され、不図示の割出機構により、アタッチメント10の回転部12の回転軸線が案内面24と平行に向けられる。この状態で、回転動力伝達系15によって主軸21の回転力が回転部12に伝達されることにより、回転部12はアタッチメント本体部11上で回転軸線回りに回転されると共に、回転部12上に搭載された切削刃13は当該回転軸線回りに旋回される。
また、U軸調整機構14のU軸調整モータ41が動作されて、環状ギヤ42の回転速度が回転部12の回転速度に対して増加または減少されることにより、旋回中の切削刃13の径方向17における位置が調整される。切削刃13が径方向17において所定位置に位置決めされた後、U軸調整モータ41の出力軸41aの回転が停止される。本実施の形態では、回転部12の回転及び所定の差動装置50を利用して第1U軸動力伝達系43の出力軸43aが回転制御されることにより、回転部12に対する環状ギヤ42の相対的な回転運動が相殺され、旋回中の切削刃13は径方向17において所定位置に維持される。
テーブル22が案内面24に沿ってアタッチメント10側に直線移動され、テーブル22上にセットされたワークの一端面が旋回中の切削刃13によって切削されることにより、回転部12の回転軸線に対して軸対称な形状のシャフト部32が当該ワークから加工される。切削刃13の旋回中にU軸調整機構14によって径方向17における切削刃13の位置が調整される場合には、シャフト部32にテーパやR部が加工され得る。加工されるシャフト部32は、テーブル22の直線移動に従って、回転部12及びアタッチメント本体部11に開けられた貫通穴を貫通していく。
シャフト部32が切削加工された後、テーブル22が案内面24に沿って移動され、テーブル22上にセットされたワークが旋回中の切削刃13から退避される。主軸21の回転が停止され、ラム26からアタッチメント10が取り外される。
次に、第2シャフト部加工工程として、テーブル22上にワークがセットされたまま、当該テーブル22が案内面24に沿って移動され、主軸21の下方を通過され、第1シャフト部加工工程の場合とは反対側の位置に移動される。ラム26にアタッチメント10が装着され、不図示の割出機構により、アタッチメント10の回転部12の回転軸線が、案内面24と平行かつ第1シャフト部加工工程の場合とは180°反対の向きに向けられる。この状態で、回転動力伝達系15によって主軸21の回転力が回転部12に伝達されることにより、回転部12はアタッチメント本体部11上で回転軸線回りに回転されると共に、回転部12上に搭載された切削刃13は当該回転軸線回りに旋回される。
次いで、第1シャフト部加工工程の場合と同様の作用により、テーブル22上にセットされたワークの他端面が旋回中の切削刃13によって切削され、回転部12の回転軸線に対して軸対称な形状のシャフト部33が当該ワークから加工される。加工されるシャフト部33は、テーブル22の直線移動に従って、回転部12及びアタッチメント本体部11に開けられた貫通穴を貫通していく。
本実施の形態では、一方のシャフト部32がワークから加工された後、テーブル22上に当該ワークがセットされたまま、アタッチメント10の向き(位相)が180°反転され、この状態で、他方のシャフト部33がワークから加工されるため、当該他方のシャフト部33は一方のシャフト部32と同軸に形成され得る。これにより、他方のシャフト部33を加工する際に、ワークの芯出しをする作業が不要となる。
シャフト部33が切削加工された後、テーブル22が案内面24に沿って移動され、テーブル22上にセットされたワークが旋回中の切削刃13から退避される。主軸21の回転が停止され、ラム26からアタッチメント10が取り外される。
次に、本体部加工工程として、図7に示すように、門形マシニングセンタ20の主軸21に切削工具29が装着され、主軸21の回転力により切削工具29が鉛直な回転軸線回りに回転される。サドル27及びラム26によって切削工具29の刃先位置が調整されると共に、テーブル22が案内面24に沿って直線移動されることにより、非軸対称な形状(例えば、翼形状)を有する本体部31が当該ワークから切削加工される。
以上のような本実施の形態によれば、門形マシニングセンタ20のラム26にアタッチメント10が装着された状態では、回転動力伝達系15により主軸21の回転力が回転部12に伝達されることにより、回転部12はアタッチメント本体部11上で回転軸線回りに回転されると共に、回転部12上に搭載された切削刃13は回転軸線回りに旋回される。門形マシニングセンタ20のテーブル22上にセットされたワークが旋回中の切削刃13によって切削されることにより、回転軸線に対して軸対称な形状のシャフト部32が当該ワークから加工され得る。これにより、ワークを旋盤にセットする必要がなく、ワークを門形マシニングセンタ20のテーブル22上にセットしたままの状態でシャフト部32、33と本体部31とを切削加工できるため、段取り回数を低減できる。また、シャフト部32、33を加工する工程で本体部31のアンバランスを治具で補助する必要がなくなり、加工能率が顕著に向上され得る。
また、本実施の形態によれば、U軸調整モータ41の回転力が第1U軸動力伝達系43を介して環状ギヤ42に伝達され、環状ギヤ42は回転部12と同軸状に回転される。環状ギヤ42の回転速度が回転部12の回転速度と同じ場合には、環状ギヤ42の回転運動が回転部12の回転運動によって相殺されることにより、環状ギヤ42の回転力が回転部12上のボールネジ軸44には伝達されず、切削刃13を支持するナット46はボールネジ軸44上で静止される。一方、環状ギヤ42の回転速度が回転部12の回転速度と異なる場合には、環状ギヤ42の回転力は第2U軸動力伝達系45を介して回転部12上のボールネジ軸44に伝達され、切削刃13を支持するナット46はボールネジ軸44上を直線移動される。これにより、回転部12上に搭載された切削刃13の径方向17における位置を調整することができ、シャフト部32、33を段付き、段付き部のR加工、段付き部の面取り加工、テーパ形状等の加工を可能とする。このような態様によれば、U軸調整モータ41を切削刃13と共に回転軸線回りに旋回させない構成を実現することができるため、U軸駆動系の構成が簡易となる。また、環状ギヤ42に噛み合うように第2U軸動力伝達系45を追加することでバランスカットも可能となる。
また、本実施の形態によれば、U軸調整機構14の非調整時において、回転部12の回転及び所定の差動装置50を利用して第1U軸動力伝達系43の出力軸43aが回転制御されて、回転部12に対する環状ギヤ42の相対的な回転運動が相殺されることにより、U軸調整モータ41を切削刃13と共に回転軸線回りに旋回させることなく、環状ギヤ42の回転力によって回転部12上のボールネジ軸44が回転することが正確に抑止され、ナット46に支持された切削刃13は径方向17において所定の位置に維持され得る。
また、本実施の形態によれば、U軸調整モータ41の出力軸41aの回転力は、入力ギヤ51と第1遊星ギヤ52とを順に介して、第2遊星ギヤ54に伝達される。一方、回転部12の回転力は、キャリア55を介して、第2遊星ギヤ54に伝達される。そして、第2遊星ギヤ54の回転力が、第1U軸動力伝達系43の出力軸43aを介して、環状ギヤ42に伝達される。この場合、差動装置50のギヤ比を予め好適に調整しておくことにより、U軸調整モータ41を切削刃13と共に回転軸線回りに旋回させることなく、U軸調整モータ41の出力軸41aを回転させない状態で、環状ギヤ42の回転力によって回転部12上のボールネジ軸44が回転することが正確に抑止され、ナット46に支持された切削刃13は径方向17において所定の位置に維持され得る。
また、本実施の形態によれば、アタッチメント本体部11及び回転部12には、当該回転部12の回転軸線と同軸状に貫通する貫通穴が開けられているため、シャフト部32、33を加工する際に、加工されるシャフト部32、33は貫通穴を貫通していく。これにより、シャフト部32、33とアタッチメント10との物理的な干渉が回避され得る。
なお、本実施の形態では、図6に示すように、U軸調整機構14の非調整時において、回転部12に対する環状ギヤ42の相対的な回転運動を相殺するように、回転部12の回転及び所定の差動装置50を利用して第1U軸動力伝達系43の出力軸43aが回転制御されているが、これに限定されず、図8に示すように、例えば、U軸調整モータ41の出力軸41aが第1U軸動力伝達系43’の出力軸43aに連結されており、U軸調整機構14’の非調整時において、回転部12に対する環状ギヤ42の相対的な回転運動を相殺するように、回転部12の回転と同期してU軸調整モータ41が回転駆動制御されてもよい。
また、本実施の形態では、図1及び図2に示すように、回転部12の切削刃支持部12b上に切削刃13が1つ搭載されていたが、これに限定されず、回転部12の切削刃支持部12b上に切削刃13が2つ以上搭載されていてもよい。この場合、例えば、2つの切削刃13が回転軸線に対して互いに逆側に対向して搭載されることにより、いわゆるカウンターカット(バランスカット)によってシャフト部32を加工することが可能となる。あるいは、例えば、2つの切削刃13が回転軸線方向に対して異なる位置に搭載されることにより、一方の切削刃13を利用してシャフト部32の荒削りを行うと共に、他方の切削刃13を利用してシャフト部32の仕上げ削りを行うことが可能となる。
次に、図9を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。図9は、本発明の第2の実施の形態によるアタッチメントを示す概略側面図である。
図9に示すように、第2の実施の形態によるアタッチメント10’は、第1の実施の形態における回転動力伝達系15の代わりに、回転部12に回転力を伝達する回転駆動モータ16及び回転動力伝達系15’を備えている。
その他の構成は図1及び図2に示す第1の実施の形態と略同僚である。図9において、図1及び図2に示す第1の実施の形態と同一の部分には同一の符号を付して詳細な説明は省略する。
図9に示すように、本実施の形態の回転駆動モータ16は、出力軸が回転部12の回転軸線と平行に向けられた状態で、回転部支持部11aの上端部に固定されている。回転動力伝達系15’は、例えば、回転駆動モータ16の出力軸に連結された回転動力伝達軸(不図示)を有しており、当該回転動力伝達軸に同軸状に設けられた平歯車が、回転部12の筒部12aの外周歯面12cに噛合されている。これにより、回転駆動モータ16の回転力が回転動力伝達軸を介して回転部12の筒部12aに伝達され、回転部12がアタッチメント本体部11上で回転軸線回りに回転されるようになっている。
以上のような第二の実施の形態によっても、第一の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
10 アタッチメント
11 アタッチメント本体部
11a 回転部支持部
11b 主軸取付部
12 回転部
12a 筒部
12b 切削刃支持部
12c 回転部の外周歯面
13 切削刃
14 U軸調整機構
14’ U軸調整機構
15 回転動力伝達系
15a 第1回転動力伝達軸
15b 第2回転動力伝達軸
15c 第3回転動力伝達軸
15’ 回転動力伝達系
16 回転駆動モータ
17 径方向
20 門形マシニングセンタ
21 主軸
22 テーブル
23 ベッド
24 案内面
25 コラム
26 ラム
27 サドル
29 切削工具
30 切削対象物
31 本体部
32 シャフト部
33 シャフト部
41 U軸調整モータ
41a U軸調整モータの出力軸
42 環状ギヤ
43 第1U軸動力伝達系
43’ 第1U軸動力伝達系
43a 第1U軸動力伝達系の出力軸
44 ボールネジ軸
45 第2U軸動力伝達系
45a 第1動力伝達軸
45b 第2動力伝達軸
46 ナット
46a 刃物台
50 差動装置
51 入力ギヤ
52 第1遊星ギヤ
54 第2遊星ギヤ
55 キャリア

Claims (9)

  1. シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、前記本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いて前記シャフト部を加工するためのアタッチメントであって、
    門形マシニングセンタのラムに対して着脱可能に構成されたアタッチメント本体部と、
    前記アタッチメント本体部に対して軸受を介して回転可能に支持された回転部と、
    前記回転部上に、径方向内側に向くように搭載された切削刃と、
    前記径方向における前記切削刃の位置を調整するU軸調整機構と、
    前記回転部に前記門形マシニングセンタの主軸の回転力を伝達する回転動力伝達系と、
    を備えたことを特徴とするアタッチメント。
  2. シャフト部と本体部とを有する切削対象物の加工において、前記本体部の加工に適した門形マシニングセンタを用いて前記シャフト部を加工するためのアタッチメントであって、
    門形マシニングセンタのラムに対して着脱可能に構成されたアタッチメント本体部と、
    前記アタッチメント本体部に対して軸受を介して回転可能に支持された回転部と、
    前記回転部上に、径方向内側に向くように搭載された切削刃と、
    前記径方向における前記切削刃の位置を調整するU軸調整機構と、
    前記回転部に回転力を伝達する回転駆動モータ及び回転動力伝達系と、
    を備えたことを特徴とするアタッチメント。
  3. 前記U軸調整機構は、
    前記アタッチメント本体部上に搭載されたU軸調整モータと、
    前記回転部の外側に前記回転部と同軸状に配置されて前記回転部に回転軸受を介して回転可能に支持された環状ギヤと、
    前記環状ギヤに前記U軸調整モータの回転力を伝達する第1U軸動力伝達系と、
    前記回転部上に前記径方向に延伸するように搭載されたボールネジ軸と、
    前記ボールネジ軸に前記環状ギヤの回転力を伝達する第2U軸動力伝達系と、
    前記切削刃を支持すると共に前記ボールネジ軸に当該ボールネジ軸用のボールを介して螺合されたナットと、
    を有する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のアタッチメント。
  4. 前記U軸調整機構の非調整時において、前記回転部に対する前記環状ギヤの相対的な回転運動を相殺するように、前記回転部の回転と同期して前記U軸調整モータが回転駆動制御される
    ことを特徴とする請求項3に記載のアタッチメント。
  5. 前記U軸調整機構の非調整時において、前記回転部に対する前記環状ギヤの相対的な回転運動を相殺するように、前記回転部の回転及び所定の差動装置を利用して前記第1U軸動力伝達系の出力軸が回転制御される
    ことを特徴とする請求項3に記載のアタッチメント。
  6. 前記差動装置は、
    前記U軸調整モータの出力軸に接続された入力ギヤと、
    前記入力ギヤに噛合された第1遊星ギヤと、
    前記第1遊星ギヤに噛合された第2遊星ギヤと、
    を有し、
    前記第1U軸動力伝達系の出力軸は、前記入力ギヤと同軸状に配置されて、一端部が前記第2遊星ギヤに噛合されると共に他端部が前記環状ギヤに噛合されており、
    前記第1遊星ギヤのキャリアと前記第2遊星ギヤのキャリアとは一体になっており、前記回転部の外周歯面に噛合された外歯を有している
    ことを特徴とする請求項5に記載のアタッチメント。
  7. 前記アタッチメント本体部及び前記回転部には、当該回転部の回転軸線と同軸状に貫通する貫通穴が開けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載のアタッチメント。
  8. 請求項1乃至7のいずれかに記載のアタッチメントが搭載された
    ことを特徴とする門形マシニングセンタ。
  9. 請求項8に記載の門形マシニングセンタを用いて、ワークにシャフト部を加工する工程と、
    前記門形マシニングセンタから前記アタッチメントを取り外す工程と、
    前記アタッチメントが取り外された前記門形マシニングセンタを用いて、前記ワークに本体部を加工する工程と、
    を備えたことを特徴とする加工方法。
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