JP2015032427A - 固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法 - Google Patents
固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2015032427A JP2015032427A JP2013160654A JP2013160654A JP2015032427A JP 2015032427 A JP2015032427 A JP 2015032427A JP 2013160654 A JP2013160654 A JP 2013160654A JP 2013160654 A JP2013160654 A JP 2013160654A JP 2015032427 A JP2015032427 A JP 2015032427A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- layer
- fuel electrode
- solid oxide
- fuel cell
- solid electrolyte
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P70/00—Climate change mitigation technologies in the production process for final industrial or consumer products
- Y02P70/50—Manufacturing or production processes characterised by the final manufactured product
Abstract
【解決手段】固体電解質層2と燃料極層3と空気極層4とからなる単セル1を有する固体酸化物形燃料電池において、前記固体電解質層2の表面に燃料極活性層5と燃料極基板層6とをこの順に積層してなり、前記燃料極活性層5に含有されるNiの質量%が、前記燃料極基板層6に含有されるNiの質量%よりも大きいことを特徴とする固体酸化物形燃料電池及びその製造方法。
【選択図】 図1
Description
また、固体酸化物形燃料電池の焼成時には、固体電解質層と燃料極とが異なる収縮挙動を示すことによって、燃料極が収縮する。固体電解質層と燃料極との組成の違いが大きいと、燃料極は収縮しやすくなる。例えば、燃料極において、Niの含有率を上げて電解質材料の含有率を下げると、固体電解質層と燃料極との組成の違いが大きくなり、焼成時における燃料極は収縮しやすくなる。
従来の固体電解質形燃料電池では、燃料極層が固体電解質層から離れるにつれてニッケルの比率が高くなるので、焼成時及び運転時において燃料極が収縮しやすい。
(1) 固体電解質層とこの固体電解質層の一方の面に形成された燃料極と前記固体電解質層の他方の面に形成された空気極とを備えて成る単セルを有する固体酸化物形燃料電池において、前記燃料極は、固体電解質層の表面に燃料極活性層と燃料極基板層とをこの順に積層して成り、前記燃料極活性層と前記燃料極基板層とは、ともに電解質材料とNiとを含有し、前記燃料極活性層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%が、前記燃料極基板層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%よりも大きいことを特徴とする固体酸化物形燃料電池である。
これにより、固体酸化物形燃料電池の運転時に、燃料極基板層におけるNiの凝集による燃料極の収縮が防止され、セルの反りを防止することができる。また、固体酸化物形燃料電池の焼成時に、燃料極基板層と固体電解質層とが近い収縮挙動を示すので、燃料極の収縮が防止され、セルの反りを防止することができる。
(2) 前記燃料極活性層に含まれるNiの質量%と、前記燃料極基板層に含まれるNiの質量%との差が、0%より大きく、20%以下の範囲内にあることを特徴とする前記(1)に記載の固体酸化物形燃料電池である。
このNiの質量%の差が0%であると、固体酸化物形燃料電池の運転中におけるセルの反り変化量が大きくなることがある。一方で、このNiの質量%の差が20%を超えると、固体酸化物形燃料電池の発電性能が低下することがある。
(3) 前記燃料極活性層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%、及び前記燃料極基板層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%は、ともに35%以上であり、かつ55%以下であることを特徴とする前記(1)又は(2)に記載の固体酸化物形燃料電池である。
この燃料極活性層又は燃料極基板層におけるNiの質量%が、35%よりも小さいと、燃料極における導電率が低くなり、固体酸化物形燃料電池の発電能力が落ちることがある。燃料極活性層又は燃料極基板層におけるNiの質量%が、55%よりも大きいと、燃料極と固体電解質層との熱膨張率の差が大きくなり、燃料極の剥離が起こることがある。
(4) 前記燃料極基板層の固体電解質層とは反対側の表面の少なくとも一部に拘束層を有し、この拘束層の気孔率は、前記燃料極基板層の気孔率よりも小さいことを特徴とする前記(1)〜(3)のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池である。
この拘束層の気孔率が、前記燃料極基板層の気孔率よりも大きいと、焼成時におけるセルの反りが大きくなるので、好ましくない。
(5) 前記拘束層は、前記固体電解質層又は前記燃料極活性層のいずれか一方と同じ組成物であることを特徴とする前記(4)に記載の固体酸化物形燃料電池である。
拘束層が、固体電解質層又は燃料極活性層のいずれか一方と同じ組成物であると、焼成時におけるセルの反りを、効果的に防止することが可能となる。
(6) 固体電解質層とこの固体電解質層の一方の面に形成された燃料極と前記固体電解質層の他方の面に形成された空気極とを備えて成る単セルを有する固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、前記固体電解質層の一方の面に、電解質材料とNiとを含有する燃料極活性層を、積層する工程と、前記燃料極活性層の他方の面に、電解質材料とNiとを含有し、電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%が前記燃料極活性層よりも低い燃料極基板層を積層する工程とを有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法である。
前記製造方法によると、燃料極基板層と固体電解質層とが近い収縮挙動を示すので、燃料極の収縮が防止され、焼成時におけるセルの反りを防止することができる。
(7) 前記燃料極活性層に含まれるNiの質量%と、前記燃料極基板層に含まれるNiの質量%との差が、0%より大きく、20%以下の範囲内にあることを特徴とする前記(6)に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法である。
前記製造方法において、このNiの質量%の差が0%であると、製造された固体酸化物形燃料電池の運転中におけるセルの反りの変化量が大きくなるという不具合が生じる。一方で、このNiの質量%の差が20%を超えると、製造された固体酸化物形燃料電池の発電性能が低下するという不具合が生じるので、このNiの質量%の差は、0%より大きく20%以下の範囲内であることが好ましい。
(8) 前記燃料極活性層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%、及び前記燃料極基板層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%は、ともに35%以上であり、かつ55%以下であることを特徴とする前記(6)又は(7)に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法である。
前記製造方法において、この燃料極活性層又は燃料極基板層におけるNiの質量%が、35%よりも小さいと、燃料極における導電率が低くなり、固体酸化物形燃料電池の発電能力が落ちることがある。燃料極活性層又は燃料極基板層におけるNiの質量%が、55%よりも大きいと、燃料極と固体電解質層との熱膨張率の差が大きくなり、燃料極の剥離が起こることがある。
(9) 前記燃料極活性層と前記燃料極基板層とを積層した後、又は、前記燃料極活性層と前記燃料極基板層とを積層するのと同時に、前記燃料極基板層の固体電解質層とは反対側の表面に、前記燃料極基板層よりも小さい気孔率を有する拘束層を積層する工程を、有することを特徴とする前記(6)〜(8)のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法である。
この拘束層における気孔率が大きいと、焼成時におけるセルの反りが大きくなるので、好ましくない。
(10) 前記単セルを積層した後であって、前記固体酸化物形燃料電池の使用前に、前記拘束層の少なくとも一部を除去する工程を有することを特徴とする前記(9)に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法である。
前記拘束層の少なくとも一部を除去する工程を有することによって、固体酸化物形燃料電池の運転中には、燃料ガスの拡散抵抗の大きい拘束層が燃料極の表面を覆うことがない。よって、運転中に、燃料ガスが燃料極に拡散しやすい固体酸化物形燃料電池を製造することが可能となる。
(11) 前記拘束層は、前記固体電解質層又は前記燃料極活性層のいずれか一方と同じ組成物であることを特徴とする前記(9)又は(10)に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法である。
拘束層が、固体電解質層又は燃料極活性層のいずれか一方と同じ組成物であると、焼成時におけるセルの反りを、効果的に防止することが可能となる。
燃料極活性層5及び燃料極基板層6はいずれも、Niを含む金属と電解質材料とを有する。電解質材料としては、例えば、イットリア安定化ジルコニア(YSZ)、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)、サマリウム添加セリア(CeSmO2)、ガドリウム添加セリア(CeGdO2)、及びカルシア安定化ジルコニア(CaSZ)を挙げることができる。固体電解質層2と燃料極3とが著しく異なる熱膨張率を示すことによって、高温条件下において燃料極3が固体電解質層2から剥離することを防止するために、燃料極3と固体電解質層2とは共に同じ電解質材料、例えばイットリア安定化ジルコニア(YSZ)で形成されることが好ましい。
Niを含む金属としては、Niそのもの、又はNiとCu、Fe、Co、Ag、Pt、Pd、W、及びMoよりなる群から選択される少なくとも一種の金属との合金等を挙げることができる。
この発明に係る固体酸化物形燃料電池においては、燃料極活性層5におけるNi比率と、燃料極基板層6におけるNi比率との差は0%よりも大きく、20%以下の範囲であることが好ましい。質量差が0%を越え、20%以下であると、固体酸化物形燃料電池の発電性能を落とさずに、運転中におけるセルの反りの変化量を小さくすることができるので、この発明の課題をよく達成することができる。
燃料極活性層5におけるNi比率と、燃料極基板層6におけるNi比率とは、ともに35パーセント以上であり、かつ55%以下であることが好ましい。燃料極活性層5におけるNi比率又は燃料極基板層6におけるNi比率が55%よりも大きいと、燃料極と固体電解質層との熱膨張率の差が大きくなり、燃料極3の剥離が起こることがある。また、燃料極活性層5又は燃料極基板層6におけるNi比率が35%よりも小さいと、燃料極3における導電率が低くなり、固体酸化物形燃料電池の発電能力が落ちることがある。
拘束層7は、電解質材料のみによって、又は電解質材料と金属とによって形成することができる。例えば、拘束層7が金属としてNiを含む場合には、拘束層における電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%は、0%以上、55%以下であることが好ましい。さらに好ましくは、拘束層7は、固体電解質層2又は燃料極活性層5のいずれか一方と同じ組成物で形成することができる。拘束層7が固体電解質層2又は燃料極活性層5のいずれか一方と同じ組成物であると、拘束層7と固体電解質層2又は燃料極活性層5のいずれか一方とが、同程度の熱収縮を示す。高温条件下で燃料極基板層6が熱収縮しても、燃料極基板層6を挟むように位置する拘束層7と固体電解質層2又は燃料極活性層5のいずれか一方とによって、燃料極基板層6の熱収縮が抑えられる。故に、単セル1の反りを防止することができる。拘束層7は、燃料極基板層6の固体電解質層とは反対側の表面の一部に設けられていてもよく、また全面に設けられてもよい。
気孔率測定については、例えば、JIS R1634 01;1998に準拠した測定で、実施する。
(燃料極基板層用グリーンシートの作製)
BET法による比表面積が3〜4m2/gであるNiOの粉末を、Ni重量に換算して50質量部となるように秤量し、BET法による比表面積が5〜7m2/gであるYSZの粉末50質量部と混合し、混合粉末を得た。この混合粉末に対して、造孔剤である有機ビーズ(混合粉末に対して10重量%)と、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製した。得られたスラリーにドクターブレード法を用いることによって、厚さ250μmの燃料極基板層用グリーンシートを得た。
BET法による比表面積が3〜4m2/gであるNiOの粉末を、Ni重量に換算して55質量部となるように秤量し、BET法による比表面積が5〜7m2/gであるYSZの粉末45質量部と混合し、混合粉末を得た。この混合粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製した。得られたスラリーにドクターブレード法を用いることによって、厚さ10μmの燃料極活性層用グリーンシートを得た。
BET法による比表面積が5〜7m2/gであるYSZ粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製した。得られたスラリーにドクターブレード法を用いることによって、厚さ10μmの固体電解質層用グリーンシートを得た。
燃料極基板層用グリーンシート1枚と、燃料極活性層用グリーンシート1枚と、固体電解質層用グリーンシート1枚とを積層し、25×25mm角に切り出して積層成形体を得た。この積層成形体を、250℃で脱脂した後、1350℃で焼成して、セルの反りを評価するためのアノードハーフセル31を得た。
アノードハーフセル31に、700℃で100%のH2ガスを3時間接触させることによって、燃料極の酸化ニッケルをニッケルへと還元した。還元後に、ハイトゲージとマイクロメータを用いて、図6で示すように、アノードハーフセルの高さ32と厚み33とを測定し、高さ32から厚み33を引いた値を、還元後の反り量とした。アノードハーフセルの高さ32は、アノードハーフセルの最下端部と最上端部との、鉛直方向における長さである。アノードハーフセルの厚み33は、還元の前後において変化しない、鉛直方向におけるアノードハーフセル自体の厚みである。反り量は、アノードハーフセルの還元前後における鉛直方向の変位量である。
次に、還元後のアノードハーフセルに、500℃で10L/minのN2ガス、及び6L/minのH2Oガスを50時間接触させて、ニッケルを酸化した。ニッケルの酸化後における燃料極基板層のアノードハーフセルの高さと厚みとを同様に測定し、酸化後の反り量を算出した。還元後の反り量から、酸化後の反り量を差し引いた値を、反り変化量とした。
燃料極基板層用グリーンシートの作製において、Ni重量に換算して60質量部のNiOの粉末と、40質量部のYSZの粉末とを混合する以外は、実施例1と同様にアノードハーフセルを作成した。実施例1と同様に還元後及び酸化後の反り量を測定し、反り変化量を求めた。結果は、以下の表1の通りであった。
(拘束層用グリーンシートの作製)
YSZ粉末に対して、ブチラール樹脂と、可塑剤であるDOPと、分散剤と、トルエンとエタノールとの混合溶剤とを加え、ボールミルにて混合して、スラリーを調製した。得られたスラリーにドクターブレード法を用いることによって、厚さ10μmの拘束層用グリーンシートを得た。
実施例1と同様に、燃料極基板層用グリーンシート、燃料極活性層用グリーンシート、及び固体電解質層用グリーンシートを作製した。燃料極基板層用グリーンシート1枚と、燃料極活性層用グリーンシート1枚と、固体電解質層用グリーンシート1枚と、拘束層用グリーンシート1枚とを積層し、120mm×120mm角に切り出して積層成形体を得た。また、この積層成形体において、燃料極基板層用グリーンシートの固体電解質層用グリーンシートとは反対側の表面の全面に、拘束層用グリーンシートが設けられた。この積層成形体を、250℃で脱脂した後、1350℃で焼成し、拘束層を除去した後に、アノードハーフセルを得た。
焼成後のアノードハーフセルについて、実施例1と同様の方法で、アノードハーフセルの高さ32と厚み33とを測定した。焼成後のアノードハーフセルの高さ32から焼成後のアノードハーフセルの厚み33を引いた値を、反り変化量として求めた。
アノードハーフセルにおいて、拘束層を設けないことの外は、実施例2と同様に実験を行い、反り変化量を求めた。
燃料極基板層用グリーンシートの作製において、Ni重量に換算して60質量部のNiOの粉末と、40質量部のYSZの粉末とを混合し、拘束層を設けないことの外は、実施例2と同様に実験を行い、反り変化量を求めた。
2:固体電解質層
3:燃料極
4:空気極
5:燃料極活性層
6:燃料極基板層
7:拘束層
11:固体酸化物形燃料電池
12:発電層
13:セル間セパレータ―
14:燃料極側集電体
15:空気極側集電体
16:ろう材
17:蓋体
18:底体
19:燃料ガスの流路
20:酸化剤ガスの流路
21:隔離セパレータ―
22:枠体
31:アノードハーフセル
32:アノードハーフセルの高さ
33:アノードハーフセルの厚み
Claims (11)
- 固体電解質層とこの固体電解質層の一方の面に形成された燃料極と前記固体電解質層の他方の面に形成された空気極とを備えて成る単セルを有する固体酸化物形燃料電池において、
前記燃料極は、固体電解質層の表面に燃料極活性層と燃料極基板層とをこの順に積層して成り、
前記燃料極活性層と前記燃料極基板層とは、ともに電解質材料とNiとを含有し、
前記燃料極活性層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%が、前記燃料極基板層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%よりも大きいことを特徴とする固体酸化物形燃料電池。 - 前記燃料極活性層に含まれるNiの質量%と、前記燃料極基板層に含まれるNiの質量%との差が、0%より大きく、20%以下の範囲内にあることを特徴とする請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記燃料極活性層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%、及び前記燃料極基板層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%は、ともに35%以上であり、かつ55%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記燃料極基板層の固体電解質層とは反対側の表面の少なくとも一部に拘束層を有し、この拘束層の気孔率は、前記燃料極基板層の気孔率よりも小さいことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 前記拘束層は、前記固体電解質層又は前記燃料極活性層のいずれか一方と同じ組成物であることを特徴とする請求項4に記載の固体酸化物形燃料電池。
- 固体電解質層とこの固体電解質層の一方の面に形成された燃料極と前記固体電解質層の他方の面に形成された空気極層とを備えて成る単セルを有する固体酸化物形燃料電池の製造方法であって、
前記固体電解質層の一方の面に、電解質材料とNiとを含有する燃料極活性層を、積層する工程と、
前記燃料極活性層の他方の面に、電解質材料とNiとを含有し、電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%が前記燃料極活性層よりも低い燃料極基板層を積層する工程とを有することを特徴とする固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 前記燃料極活性層に含まれるNiの質量%と、前記燃料極基板層に含まれるNiの質量%との差が、0%より大きく、20%以下の範囲内にあることを特徴とする請求項6に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
- 前記燃料極活性層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%、及び前記燃料極基板層に含有される電解質材料とNiとの合計に対するNiの質量%は、ともに35%以上であり、かつ55%以下であることを特徴とする請求項6又は7に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
- 前記燃料極活性層と前記燃料極基板層とを積層した後、又は、前記燃料極活性層と前記燃料極基板層とを積層するのと同時に、
前記燃料極基板層の固体電解質層とは反対側の表面に、前記燃料極基板層よりも小さい気孔率を有する拘束層を積層する工程を、有することを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。 - 前記単セルを積層した後であって、前記固体酸化物形燃料電池の使用前に、前記拘束層の少なくとも一部を除去する工程を有することを特徴とする請求項9に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
- 前記拘束層は、前記固体電解質層又は前記燃料極活性層のいずれか一方と同じ組成物であることを特徴とする請求項9又は10に記載の固体酸化物形燃料電池の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013160654A JP2015032427A (ja) | 2013-08-01 | 2013-08-01 | 固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013160654A JP2015032427A (ja) | 2013-08-01 | 2013-08-01 | 固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015032427A true JP2015032427A (ja) | 2015-02-16 |
Family
ID=52517600
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013160654A Pending JP2015032427A (ja) | 2013-08-01 | 2013-08-01 | 固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2015032427A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200029738A (ko) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | 주식회사 엘지화학 | 연료전지용 소결장치 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09259895A (ja) * | 1996-03-19 | 1997-10-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 固体電解質型燃料電池の電極基板 |
JPH1021931A (ja) * | 1996-06-27 | 1998-01-23 | Kyocera Corp | 固体電解質型燃料電池セル |
JP2005327529A (ja) * | 2004-05-13 | 2005-11-24 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 円筒型燃料電池およびその製造方法 |
JP2008130568A (ja) * | 2006-11-23 | 2008-06-05 | Technical Univ Of Denmark | 可逆的固体酸化物電池を製造する改良された方法 |
JP2009009738A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 固体電解質形燃料電池及びその製造方法 |
JP2012142241A (ja) * | 2011-01-06 | 2012-07-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 固体酸化物形燃料電池用単セルの製造方法 |
JP2013026085A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池 |
JP2013077409A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-25 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 燃料電池用単セル |
-
2013
- 2013-08-01 JP JP2013160654A patent/JP2015032427A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09259895A (ja) * | 1996-03-19 | 1997-10-03 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 固体電解質型燃料電池の電極基板 |
JPH1021931A (ja) * | 1996-06-27 | 1998-01-23 | Kyocera Corp | 固体電解質型燃料電池セル |
JP2005327529A (ja) * | 2004-05-13 | 2005-11-24 | National Institute Of Advanced Industrial & Technology | 円筒型燃料電池およびその製造方法 |
JP2008130568A (ja) * | 2006-11-23 | 2008-06-05 | Technical Univ Of Denmark | 可逆的固体酸化物電池を製造する改良された方法 |
JP2009009738A (ja) * | 2007-06-26 | 2009-01-15 | Ngk Spark Plug Co Ltd | 固体電解質形燃料電池及びその製造方法 |
JP2012142241A (ja) * | 2011-01-06 | 2012-07-26 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 固体酸化物形燃料電池用単セルの製造方法 |
JP2013026085A (ja) * | 2011-07-22 | 2013-02-04 | Dainippon Printing Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池 |
JP2013077409A (ja) * | 2011-09-30 | 2013-04-25 | Kikusui Chemical Industries Co Ltd | 燃料電池用単セル |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
JPN6016028764; 固体酸化物燃料電池と地球環境 第1版, 1998, pp.180、181、183、184, 株式会社アグネ承風社 * |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20200029738A (ko) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | 주식회사 엘지화학 | 연료전지용 소결장치 |
KR102610472B1 (ko) | 2018-09-11 | 2023-12-05 | 주식회사 엘지화학 | 연료전지용 소결장치 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5179718B2 (ja) | 固体酸化物型燃料電池セル、固体酸化物型燃料電池スタック、及び固体酸化物型燃料電池セルの製造方法 | |
KR101162806B1 (ko) | 자가-지지형 세라믹 멤브레인 및 전기화학 전지 및 이것을포함하는 전기화학 전지 적층체 | |
JP2008519404A (ja) | 電気化学的電池構造体および制御粉末法によるその製造方法 | |
JP6678042B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池単セル及び固体酸化物形燃料電池スタック | |
JP2011171289A (ja) | 電解質・電極接合体及びその製造方法 | |
JP5547040B2 (ja) | 電解質・電極接合体及びその製造方法 | |
KR20140016947A (ko) | 낮은 pO2 분위기에서 얻을 수 있는 세라믹 장치를 위한 소결 첨가제 | |
JP5791552B2 (ja) | 燃料電池および積層焼結体の製造方法 | |
JP5247051B2 (ja) | 燃料電池セルおよび燃料電池セルスタック、ならびに燃料電池 | |
US8697306B2 (en) | Electrolyte electrode assembly and method for producing the same | |
JP2015088284A (ja) | 固体酸化物形燃料電池 | |
JP2012074306A (ja) | 固体酸化物形燃料電池用発電セル | |
JP5117610B1 (ja) | 燃料電池の構造体 | |
JP5409295B2 (ja) | 燃料電池セル、燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 | |
JP6128524B2 (ja) | 固体酸化物形燃料電池及びその製造方法 | |
JP5294649B2 (ja) | セルスタックおよび燃料電池モジュール | |
KR102111859B1 (ko) | 고체산화물 연료 전지 및 이를 포함하는 전지 모듈 | |
JP4828104B2 (ja) | 燃料電池セル | |
JP2008034340A (ja) | 燃料電池スタック及びその製造方法、並びに、リアクタースタック及びその製造方法 | |
JP2017142949A (ja) | 燃料電池単セル | |
JP2015032427A (ja) | 固体酸化物形燃料電池、及び固体酸化物形燃料電池の製造方法 | |
JP2005129281A (ja) | 固体電解質型燃料電池セル | |
JP7330689B2 (ja) | 燃料電池および燃料電池スタック | |
JP4913257B1 (ja) | 固体酸化物形燃料電池 | |
JP2009087539A (ja) | 燃料電池セルおよび燃料電池セルスタック、ならびに燃料電池 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20150910 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160722 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160802 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160930 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20170131 |