JP2015032332A - 磁気カード読取装置および磁気カード読取方法 - Google Patents

磁気カード読取装置および磁気カード読取方法 Download PDF

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Abstract

【課題】第2トラックのノイズに起因して情報の読み取りを失敗することを防止する。
【解決手段】磁気カード読取装置は、磁気カードの各トラックから磁気信号を検出する磁気検出部と、磁気検出部によって検出された前記磁気信号毎に正負方向のピークを検出するピーク検出部と、前記検出されたピークに基づいて前記情報の読み取りを行う情報読取部とを備える。情報読取部は、第2トラックの磁気信号の各ピークについて、当該ピークの高さLnが第1所定値Laを下回る場合に(S303:YES)、第1トラックの磁気信号において、同一のタイミングで、第1所定値Laよりも大きい第2所定値Lbを上回る高さのピークが存在するか否かを判定し(S304)、存在すると判定された場合に(S304:YES)、前記タイミングで発生した第2トラックの磁気信号のピークを無効として(S305)、情報の読み取りを行う。
【選択図】図9

Description

本発明は、磁気カードに記録された情報を読み取る技術に関する。
従来、磁気カード読取装置として、磁気カードを内部で搬送しながら、磁気カードに記録された情報の読み取りを磁気ヘッドによって行う構成が知られている。
特開2004−213717号公報
磁気カードには、磁気の書き込みレベルがもともと低いものや、使用劣化によって磁気出力レベルが低くなったものがある。こうした磁気出力レベルの低い磁気カードを読み取り可能とするには、磁気信号の波形からピークを検出する閾値を下げる必要がある。そうすると、磁気信号にノイズが混入されている場合に、ノイズを誤検出してしまい、情報の読み取りに失敗することがあった。
誤検出してしまう顕著なノイズとして、磁気ストライプに設けられた第2トラックに乗ったノイズがある。これは、記録密度の相違する第1トラックと第3トラックに対する書き込みの際の磁束変化の影響を受けて、書き込み時に混入するノイズであり、情報の読み取りに失敗する顕著な原因となっていた。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、次の形態として実現することが可能である。本発明の形態は、
第1の記録密度でデータが書き込まれた第1トラックと、第2の記録密度でデータが書き込まれた第2トラックとを含む複数のトラックを有する磁気カードに記録された情報を読み取る磁気カード読取装置であって、
前記磁気カードの各トラックから磁気信号を検出する磁気検出部と、
前記磁気検出部によって検出された前記磁気信号毎に正負方向のピークを検出するピーク検出部と、
前記検出されたピークに基づいて前記情報の読み取りを行う情報読取部と、
を備え、
前記情報読取部は、
前記ピーク検出部によって検出された前記第2トラックの磁気信号の各ピークについて、当該ピークの高さが第1所定値を下回る場合に、前記第1トラックの磁気信号において、同一のタイミングで、前記第1所定値よりも大きい第2所定値を上回る高さのピークが存在するか否かを判定し、
存在すると判定された場合に、前記タイミングで発生した、前記第2トラックの磁気信号のピークを無効として前記情報の読み取りを行う、磁気カード読取装置。
上記形態の磁気カード読取装置によれば、第1トラックに対する書き込みの際の磁束変化の影響を受けて第2トラックにノイズが混入された磁気カードを用いた場合に、そのノイズを、情報読取部によって無効とすべきピークに該当すると判定してキャラクタデータの生成を行うことができる。このため、上記形態の磁気カード読取装置によれば、第2トラックのノイズを誤検出することがない。したがって、第2トラックのノイズに起因して情報の読み取りを失敗することを防止することができる。
本発明の一実施形態としての磁気カード読取装置の概略構成を示す説明図である。 磁気カード読取装置の電気的構成を示すブロック図である。 磁気カードの平面図である。 磁気カード読取の動作を示すフローチャートである。 磁気情報読取処理を示すフローチャートである。 第1読取処理を示すフローチャートである。 磁気カードの各トラックから得られる磁気信号を示す説明図である。 第2読取処理を示すフローチャートである。 第2トラックノイズ除去処理を示すフローチャートである。 第2トラックの磁気信号にノイズが乗った場合の各磁気信号を示す説明図である。
本発明の実施形態を以下に説明する。
A.全体構成:
図1は、本発明の一実施形態としての磁気カード読取装置100の概略構成を示す説明図である。この磁気カード読取装置100は、例えば自動現金取引処理装置に搭載され、自動現金取引処理装置のような上位装置と電気的に接続される。磁気カード読取装置100は、磁気カード200に記録された情報を読み取り、その読み取った情報を上位装置に送信する。
図示するように、磁気カード読取装置100は、筺体10と、筺体10の端部に設けられた挿入口20とを有する。挿入口20は磁気カード200が挿入されるもので、挿入口20には、磁気カードが挿入されたことを検出するカード挿入センサ22が設けられている。カード挿入センサ22は、例えば、カード挿入検出用の磁気ヘッドによって構成される。また、挿入口20の周囲を囲むようにループアンテナ(コイル)24が設けられている。ループアンテナ24の両端に発振器130(図2参照)から駆動信号が印加されると、ループアンテナ24によって発生する磁界(妨害磁界ともいう)は、挿入口20の前面に取り付けられる偽磁気カード読取装置(スキミング装置ともいう)による磁気カード200の磁気情報の搾取を妨害する。
筺体10の内部には、第1ないし第4の搬送ローラ31〜34と、第1ないし第3のカード位置センサ41〜43と、情報読取用の磁気ヘッド50とが設けられている。第1ないし第4の搬送ローラ31〜34は、それぞれ、搬送路Pを挟んで上下一対に設けられており、モータ120(図2参照)の回転駆動によって回転する。第1ないし第4の搬送ローラ31〜34は、モータ120が正転駆動すると磁気カード200を往路方向(矢印F方向)に搬送し、モータ120が逆転駆動すると磁気カード200を復路方向(矢印B方向)に搬送する。
第1ないし第3のカード位置センサ41〜43は、たとえば、フォトインタラプタであり、搬送路P上の磁気カード200の位置を検出する。第1のカード位置センサ41は、磁気カード200に対するデータの読み取りを行う前に磁気カード200を待機させておく読み取り準備位置P1に配置されていて、磁気カード200が復路方向Bへ搬送されてこの位置P1に来ると、磁気カード200の後端部202を検知してOFF状態からON状態に切り替る。第2カード位置センサ42は、磁気ヘッド50によって磁気カード200に対するデータの読み取りを開始する読み取り開始位置P2に配置されていて、磁気カード200が往路方向Fへ搬送されてこの位置P2に来ると、磁気カード200の先端部201を検知してOFF状態からON状態に切り替る。第3カード位置センサ43は、磁気ヘッド50による磁気カード200に対するデータの読み取りを終了する読み取り終了位置P3に配置されていて、磁気カード200が往路方向Fへ搬送されてこの位置P3に来ると、磁気カード200の先端部201を検知してOFF状態からON状態に切り替る。
なお、往路方向Fへ搬送される磁気カード200に対して情報の読み取りを行う際には、読み取り開始位置P2は、情報の読み取りを開始する読み取り開始位置となり、読み取り終了位置P3は、情報の読み取りを終了する読み取り終了位置となる。復路方向Bへ搬送される磁気カード200に対して情報の読み取りを行う際には、読み取り開始位置P2は、情報の読み取りを開始する読み取り開始位置となり、準備位置P1は、情報の読み取りを終了する読み取り終了位置となる。
磁気ヘッド50は、搬送される磁気カード200と接する位置に配置され、磁気カード200の磁気ストライプ210(図3)から磁気パターンを検出する。詳しくは、磁気ヘッド50は、内蔵するコアとコイルによって磁気ストライプの磁力の変化を検出してそれを電圧の変化に変え、その電圧の変化を内蔵するアンプによって増幅し出力する。
B.制御部の構成:
図2は、磁気カード読取装置100の電気的構成を示すブロック図である。図示するように、磁気カード読取装置100は、磁気カード読取装置100の各部を制御する制御部110を備える。制御部110は、前述した各種のセンサ、すなわち、カード挿入センサ22、第1ないし第3のカード位置センサ41〜43と電気的に接続され、さらに、磁気ヘッド50に電気的に接続されている。また、制御部110は、アクチュエータとしての各搬送ローラ31〜34用のモータ120と電気的に接続されている。さらに、ループアンテナ24に駆動信号を送る発振器130と電気的に接続されている。なお、磁気ヘッド50が適用例1に記載の発明における「磁気検出部」に対応している。
制御部110は、CPUと、ROM、RAM等のメモリと、入出力インターフェースとを備える周知な構成である。制御部110は、これら構成によって、図示するようにピーク検出部112および情報読取部114を機能的に実現する。情報読取部114は、第2トラックピーク判定部114aおよび第2トラックピーク無効部114bを機能的に実現する。各部112〜114bは、CPUがメモリと協働して実現される。なお、各部112〜114bは、CPUやメモリ等を備える構成に換えて、ディスクリートな電子回路によっても実現可能である。各部112〜116の機能については、後述する。
C.磁気カードの構成:
図3は、磁気カード200の平面図である。図示するように、磁気カード200の磁気ストライプ210には3つのトラック211、212、213があり、トラック211〜213によって磁気データの記録密度が異なる。第1トラック211と第3トラック213は210bpi(bit/inch)の記録密度であり、第2トラック212は75bpi(bit/inch)の記録密度である。第1トラック211または第3トラック213が適用例1に記載の発明における「第1トラック」に対応し、第2トラック212が適用例1に記載の発明における「第2トラック」に対応している。また、第1、第3トラック211、213の210bpiの記録密度が「第1の記録密度」に対応し、第2トラック212の75bpiの記録密度が「第2の記録密度」に対応している。
D.制御処理の構成:
図4〜図6、図8、図9は、磁気カード読取装置100による磁気カード読取の動作を示すフローチャートであって、制御部110によって実行される処理を示している。実際は、制御部110に備えられたCPUが、ROMに記憶されたコンピュータプログラムを実行することで実現される処理である。なお、図4は全体のフローチャートであって、図5、図6、図8、図9は一部分を詳細に示すフローチャートである。
磁気カード読取装置100において、挿入口20に磁気カード200が挿入されると、制御部110は、磁気カード200を内部に取り込むとともに、磁気カード200に対して情報の読み取りを行う。詳しくは、制御部110は、図4に示すように、まず、カード挿入センサ22がON状態か否かを判定し(ステップS110)、カード挿入センサ22がON状態になると(ステップS110:YES)、磁気カード200が挿入されたと判断して、モータ120を正転駆動する(ステップS120)。これにより、磁気カード200が往路方向Fへ搬送されて行く。
ステップS120の実行後、制御部110は、第2カード位置センサ42がON状態か否かを判定し(ステップS130)、第2カード位置センサ42がON状態になると(ステップS130:YES)、磁気カード200がP2位置に搬送されたと判断して、磁気ヘッド50から所定量の磁気信号を取得する(ステップS140)。なお、磁気信号の取得は、磁気カード200の有する全てのトラック211〜213に対してなされる。その後、制御部110は、第3カード位置センサ43がON状態か否かを判定し(ステップS150)、ON状態でないと判定されると、ステップS140に処理を戻して、磁気ヘッド50からの磁気信号の取得を繰り返し行う。
一方、第3カード位置センサ43がON状態になると(ステップS150:YES)、制御部110は、磁気カード200がP3位置に搬送されたと判断して、モータ120を停止する(ステップS160)。モータ120を停止することによって、磁気カード200の搬送が停止される。ここまでで、磁気カード200の各トラック211〜213に記録された全ての磁気信号が磁気ヘッド50によって取得されることになる。
続いて、制御部110は、前記取得された各トラック211〜213の磁気信号から情報を読み取る磁気情報読取処理を実行する(ステップS170)。この磁気情報読取処理では、図5に示すように、制御部110は、まず、第1読取処理を実行する(ステップS210)。第1読取処理は、前記磁気信号からキャラクタを生成する第1回目の読取処理で、詳細には図6に示すものである。
図6に示すように、第1読取処理に移行すると、制御部110は、まず、前記取得された各トラック211〜213の磁気信号の波形からピークをそれぞれ検出する(ステップS211)。
図7は、磁気カード200に備えられる各トラック211〜213から得られる磁気信号を示す説明図である。図7(a)は第1トラック211と第3トラック213から得られた磁気信号を示したもので、図7(b)は第2トラック212から得られた磁気信号を示したものである。各磁気信号の波形は、正負方向に立ち上がる複数のピークを有する。第1・第3トラック211、213と第2トラック212とは記録密度が異なることから、図示するように、異なるタイミングで磁気波形のピークが出力される。図6のステップS211では、磁気出力レベルの絶対値が閾値THを超えた場合にピークと判定する。この閾値THが低いほど、読取異常と判定されることが少なくなることから、一般には、閾値THを低くすることが好んで行われる。
図6に戻って、ステップS211の実行後、制御部110は、ピークとピークの間隔PDに基づいてキャラクタデータを生成する(ステップS212)。詳しくは、ピークの間隔PDに応じて電圧波形データをパルス波形のデータであるジッタデータに変換し、ジッタデータのパルスの立ち上がりと立ち下がりの間隔に応じてジッタデータをビットデータに変換し、ビットデータを所定のフォーマットに従ってキャラクタデータに変換する。
制御部110は、ステップS212の実行後、前述した信号波形、ジッタデータ、ビットデータ、およびキャラクタデータの有効性をチェックする処理を行う(ステップS213)。この処理は、各データを適正に検出できたか、各データが予め規定された範囲内に収まっているか等、種々の確認事項でもってチェックを行うもので、チェック結果が有効であるときには(ステップS214:有効)、読取結果であるキャラクタデータが正常である旨をRAMに記憶する(ステップS215)。一方、チェック結果が無効であるときには(ステップS214:無効)、読取結果であるキャラクタデータが異常である旨をRAMに記憶する(ステップS216)。ステップS215またはS216の実行後、「リターン」に抜けて、このキャラクタ変換・読取結果判定処理を一旦終了する。
図5に戻って、ステップS210の第1読取処理を終えると、ステップS220に処理は進められる。ステップS220では、制御部110は、ステップS210によって得られた読取結果が正常であるか否かを判別する。ここで、読取結果が正常であると判別された場合には、「リターン」に抜けて、この磁気情報読取処理を一旦終了する。一方、ステップS220で、読取結果が正常でない、すなわち異常であると判別された場合には、制御部110は、第2読取処理を実行する(ステップS230)。ステップS230の実行後、「リターン」に抜けて、この磁気情報読取処理を一旦終了する。第2読取処理は、前記磁気信号からキャラクタを生成する第2回目の読取処理で、詳細には図8に示すものである。
図8に示すように、第2読取処理は、図6の第1読取処理と比較して、ステップS211とステップS212の間にステップS300の第2トラックノイズ除去処理が追加されている点が相違し、残余の構成、すなわちステップS211、S212−S216の処理は同一である。第2トラックノイズ除去処理は、第2トラック212に含まれる特定のノイズを除去するもので、詳細には図9に示すものである。
図9に示すように、第2トラックノイズ除去処理に移行すると、制御部110は、まず、変数nに値1をセットする(ステップS301)。変数nは、ピーク順位、すなわちビット数を示すものであり、ステップS301では、初期値である値1をセットする。次いで、制御部110は、図8のステップS211によってピーク検出がなされた各磁気信号のうちから第2トラック212の磁気信号を選択し、その第2トラック212の磁気信号におけるnビット目のピークの高さLnを求める(ステップS302)。「ピークの高さ」とは、磁気出力レベルの絶対値である。その後、その求めたピークの高さLnが、予め定めた第1所定値Laを下回るか否かを判定する(ステップS303)。なお、第1所定値Laは、ステップS211によるピーク検出の閾値THよりも大きい。
ステップS303で、nビット目のピークの高さLnが第1所定値Laを下回ると判定された場合には、図8のステップS211によってピーク検出がなされた第1トラック211の磁気信号および第3トラック213の磁気信号のうちの少なくとも一方において、同じnビット目のタイミングで、高いピークが存在するか否かを判定する(ステップS304)。高いピークであるか否かの判定は、ピークの高さが予め定めた第2所定値Lbを上回るか否かによって行う。なお、第2所定値Lbは、第1所定値Laより大きい。
ステップS304で、第1トラック211の磁気信号および第3トラック213の磁気信号のうちの少なくとも一方において、nビット目に第2所定値Lbを上回る高いピークが存在すると判定された場合には、制御部110は、その第2トラック212の磁気信号におけるnビット目のピークを無効、すなわち無いものとする(ステップS305)。その後、制御部110は、変数nを値1だけインクリメントする(ステップS306)。なお、(i)ステップS303によって第1トラック211の磁気信号のnビット目のピークの高さLnが第1所定値La以上であると判定されたとき、または、(ii)ステップS304によって、同じnビット目のタイミングで、第1トラック211の磁気信号および第3トラック213の磁気信号に高いピークが存在しないと判定されたときには、制御部110は、ステップS305を実行することなく、ステップS306に処理を進める。
ステップS306の実行後、そのインクリメントされた変数nが最終ビットを超えたか否かを判定する(ステップS307)。最終ビットとは、当該トラック内に含まれる最終のビットである。ここで、変数nが最終ビットを超えていないと判定されると、ステップS302に処理を戻して、ステップS302ないしS307の処理を繰り返し実行する。一方、変数nが最終ビットを超えたと判定された場合には、「リターン」に抜けて、この第2トラックノイズ除去処理を一旦終了する。
図10は、磁気カード200に備えられる各トラック211〜213から得られる磁気信号を示す説明図である。この図10は、先に説明した図7と同様のものであるが、図7と比較して、第2トラック212の磁気信号にノイズNZが乗っている点が相違する。第1・第3トラック211、213と第2トラック212とは異なるタイミングで磁気波形のピークが出力されるが、第2トラック212の両側には、第1トラック211と第3トラック213とが隣り合って配設されていることから、第1トラック211および/または第3トラック213の書き込みの際の磁束変化の影響を受けて、第1、第3トラック211、213の磁気信号のピークと同じタイミングで、第2トラック212の磁気信号にノイズNZが乗ることがある。このノイズNZの高さより閾値THが低い場合、従来技術の場合、このノイズNZを磁気信号のピークとして誤判定することになり、読取結果を「異常」であると判断してしまう。
これに対して、本実施形態の第2読取処理によれば、第2トラック212の磁気信号のピークについて、当該ピークの高さが第1所定値Laを下回るような低い場合に、第1トラック211および/または第3トラック213の磁気信号において、同一のタイミングで高いピークが存在すると判定されたときに、その第2トラック212の磁気信号のピークが無効とみなされる。このために、図8に示したノイズNZは無いものとみなされる。したがって、図8のステップS300の第2トラックノイズ除去処理の後にステップS212で実行されるキャラクタ変換処理では、そのノイズNzを無効としてピークの間隔が求められる。したがって、ステップS214、S215によって、読取結果であるキャラクタデータが「正常」であると判断される。
図5に戻って、ステップS230の第2読取処理を終えると、その後、制御部110は、「リターン」に抜けて、図5の磁気情報読取処理を終える。これにより、図4のステップS170を終えて、制御部110は、図4のステップS180に処理を進める。ステップS180では、磁気情報読取処理によって得られた読取結果が正常であるか否かを判別する。ここで、読取結果が正常であると判別された場合には、制御部110は、磁気カード読取の動作を終了する。一方、ステップS180で正常でないと判定されると、磁気カード200の読み取りに失敗した旨のエラー通知を行い(ステップS190)、磁気カード読取の動作を終了する。
なお、前述した磁気カード読取の動作において、図8のステップS211の処理がピーク検出部112(図2)に対応し、図8のステップS300、S212〜S216の処理が情報読取部114(図2)に対応する。図9のステップS302〜S34の処理が第2トラックピーク判定部114a(図2)に対応し、図9のステップS305の処理が第2トラックピーク無効部114b図2)に対応する。
E.実施形態の効果:
以上のように構成された本実施形態の磁気カード読取装置100によれば、前述したように、第1トラック211および/または第3トラック213に対する書き込みの際の磁束変化の影響を受けて第2トラック212にノイズNZが混入された磁気カード200を用いた場合に、そのノイズNZを第2トラックノイズ除去処理によって無効とみなした上で、キャラクタデータの生成を行うことができる。したがって、磁気カード読取装置100によれば、第2トラック212のノイズNZを誤検出することがなく、読取結果が異常となって情報の読み取りに失敗することがない。特に、磁気出力レベルの低い磁気カードに対応すべく、ステップS211によるピーク検出の閾値を下げた場合にも、第2トラック212のノイズNZを誤検出することがないことから、磁気出力レベルの低い磁気カードの読取性能を高めることが容易である。
また、本実施形態では、ステップS230の第2読取処理を実行する前に、ステップS210の第1読取処理を実行するようにして、その読取結果が異常である場合(ステップS220:NO)に限りステップS230に処理を進めるように構成していることから、磁気カードの読取性能を一層高めることができる。
F.変形例:
この発明は前記実施形態やその変形例に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば、次のような変形も可能である。
・変形例1:
上記実施形態では、図5の磁気情報読取処理において、まず、第1読取処理を実行し、その読取結果が異常と判定された場合に、本発明の要部である第2読取処理を実行する構成としたが、これに換えて、第1読取処理を省いて、第2読取処理だけを実行する構成としてもよい。この構成によっても、上記実施形態と同様に、第2トラックのノイズの誤検出を防止して、情報の読み取り失敗を防止することができる。
・変形例2:
上記実施形態では、第2読取処理(図8)においてもステップS211によって磁気信号からピークを検出するようにしていたが、これに換えて、このステップS211の処理を省略し、第1読取処理(図6)におけるステップS211によって得られたピークを利用する構成としてもよい。この場合にも、上記実施形態と同一の効果を奏する。
・変形例3:
上記実施形態では、磁気カードを往路方向へ搬送して情報の読み取りを行う構成としたが、これに換えて、磁気カードを復路方向へ搬送して情報の読み取りを行う構成としてもよい。この復路読取処理においても、第1実施形態と同様に、第2トラックノズル除去処理を行う構成とする。この構成によっても、上記実施形態と同様に、第2トラックのノイズの誤検出を防止して、情報の読み取り失敗を防止することができる。また、往路読取処理、復路読取処理を順に行う構成としてもよい。この場合にも、両読取処理で、第2トラックノズル除去処理を行う構成とすればよい。
・変形例4:
上記実施形態では、磁気信号から検出されたピークの間隔に基づいて情報の読み取りを行う構成としたが、これに換えて、ピークのタイミングに基づいて情報の読み取りを行う等、ピークから情報を読み取る構成としてもよい。
・変形例5:
上記実施形態では、磁気カードは、3つのトラックを備える構成としたが、本発明はこれに限られない。例えば、2つ、4つと他の複数のトラックを備える構成としてもよい。その場合に、第1の記録密度でデータが書き込まれたトラックと、第1の記録密度とは相違するトラックとを少なくとも含む構成とする必要がある。
・変形例6:
上記各実施例では、搬送部は磁気カードを搬送する構成であったが、これに換えて、磁気カードを移動させることなく、磁気ヘッドを移動させる構成としてもよい。要は、搬送部は、磁気カードを磁気ヘッドに対して相対的に搬送する構成であればよい。
・変形例7:
上記実施例においてソフトウェアで実現されている機能の一部をハードウェア(例えば集積回路)で実現してもよく、あるいは、ハードウェアで実現されている機能の一部をソフトウェアで実現してもよい。
なお、前述した実施例および各変形例における構成要素の中の、独立請求項で記載された要素以外の要素は、付加的な要素であり、適宜省略可能である。
10…筺体
20…挿入口
22…カード挿入センサ
24…ループアンテナ(コイル)
31〜34…搬送ローラ
40…磁気ヘッド
41…第1カード位置センサ
42…第2カード位置センサ
43…第3カード位置センサ
50…磁気ヘッド
100…磁気カード読取装置
110…制御部
112…ピーク検出部
114…第2トラックピーク判定部
116…第2トラックピーク無効部
120…モータ
130…発振器
200…磁気カード
201…先端部
202…後端部
P…搬送路
F…往路方向
B…復路方向
NZ…ノイズ

Claims (5)

  1. 第1の記録密度でデータが書き込まれた第1トラックと、第2の記録密度でデータが書き込まれた第2トラックとを含む複数のトラックを有する磁気カードに記録された情報を読み取る磁気カード読取装置であって、
    前記磁気カードの各トラックから磁気信号を検出する磁気検出部と、
    前記磁気検出部によって検出された前記磁気信号毎に正負方向のピークを検出するピーク検出部と、
    前記検出されたピークに基づいて前記情報の読み取りを行う情報読取部と、
    を備え、
    前記情報読取部は、
    前記ピーク検出部によって検出された前記第2トラックの磁気信号の各ピークについて、当該ピークの高さが第1所定値を下回る場合に、前記第1トラックの磁気信号において、同一のタイミングで、前記第1所定値よりも大きい第2所定値を上回る高さのピークが存在するか否かを判定し、
    存在すると判定された場合に、前記タイミングで発生した、前記第2トラックの磁気信号のピークを無効として前記情報の読み取りを行う、磁気カード読取装置。
  2. 請求項1に記載の磁気カード読取装置において、
    前記磁気信号についてのピークの検出は、磁気信号の出力レベルの絶対値が閾値を超えた場合にピークと判定することにより行い、
    前記第1所定値は、前記閾値よりも大きい、磁気カード読取装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の磁気カード読取装置において、
    前記情報読取部は、
    前記検出された複数のピークからピーク間隔を求め、前記ピーク間隔に基づいて、前記情報としてのキャラクタデータを生成する、磁気カード読取装置。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の磁気カード読取装置において、
    前記情報読取部の実行の前に、前記ピーク検出部によって検出されたピークに基づいて情報の読み取りを行うプレ情報読取部を備え、
    前記情報読取部は、
    前記プレ情報読取部によって読取結果が異常であると判定されたときに限り実行される、磁気カード読取装置。
  5. 第1の記録密度でデータが書き込まれた第1トラックと、第2の記録密度でデータが書き込まれた第2トラックとを含む複数のトラックを有する磁気カードに記録された情報を読み取る磁気カード読取方法であって、
    コンピュータが、前記磁気カードの各トラックから磁気信号を検出する磁気検出部から前記トラック毎の磁気信号を取得し、前記磁気信号毎に正負方向のピークを検出する工程と、
    前記コンピュータが、前記検出されたピークに基づいて前記情報の読み取りを行う工程と、
    を備え、
    前記情報の読み取りを行う工程は、
    前記ピークを検出する工程によって検出された前記第2トラックの磁気信号の各ピークについて、当該ピークの高さが第1所定値を下回る場合に、前記第1トラックの磁気信号において、同一のタイミングで、前記第1所定値よりも大きい第2所定値を上回る高さのピークが存在するか否かを判定し、
    存在すると判定された場合に、前記タイミングで発生した、前記第2トラックの磁気信号のピークを無効として前記情報の読み取りを行う、磁気カード読取方法。
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