JP2003303403A - 磁気記録再生装置のヘッドアンプ回路 - Google Patents
磁気記録再生装置のヘッドアンプ回路Info
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- JP2003303403A JP2003303403A JP2002104683A JP2002104683A JP2003303403A JP 2003303403 A JP2003303403 A JP 2003303403A JP 2002104683 A JP2002104683 A JP 2002104683A JP 2002104683 A JP2002104683 A JP 2002104683A JP 2003303403 A JP2003303403 A JP 2003303403A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 磁気ヘッドの読み出し信号のノイズ除去に際
し、微弱信号あるいはノイズが存在する読み出し信号に
対して異なる参照信号を用いて正確な読み出しを実現
し、ヘッドアンプ回路の複雑化を防止する。 【解決手段】 磁気カードにデータの書き込み及び読み
出しを行う磁気ヘッド15と、磁気ヘッドに書き込み信
号を出力する書き込み回路21と、磁気ヘッドで読み出
した読み出し信号を出力する読み出し回路24と、読み
出された読み出し信号を参照信号と比較して参照信号よ
りも低レベルの信号を遮断するノイズ除去回路25と、
参照信号を生成する参照信号生成回路27とを備え、参
照信号生成回路27は回路電源を分圧した電圧と、書き
込み回路21に入力される書き込みデータに基づく電圧
とにより参照信号を参照電圧Vrefとして生成する。
し、微弱信号あるいはノイズが存在する読み出し信号に
対して異なる参照信号を用いて正確な読み出しを実現
し、ヘッドアンプ回路の複雑化を防止する。 【解決手段】 磁気カードにデータの書き込み及び読み
出しを行う磁気ヘッド15と、磁気ヘッドに書き込み信
号を出力する書き込み回路21と、磁気ヘッドで読み出
した読み出し信号を出力する読み出し回路24と、読み
出された読み出し信号を参照信号と比較して参照信号よ
りも低レベルの信号を遮断するノイズ除去回路25と、
参照信号を生成する参照信号生成回路27とを備え、参
照信号生成回路27は回路電源を分圧した電圧と、書き
込み回路21に入力される書き込みデータに基づく電圧
とにより参照信号を参照電圧Vrefとして生成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気記録媒体を用い
る磁気記録再生装置において磁気ヘッドで読み出した信
号から読み出しデータを再生するヘッドアンプ回路に関
し、特に適切なノイズ除去を行う一方で微弱信号からの
読み出しデータの再生を可能にしたヘッドアンプ回路に
関するものである。
る磁気記録再生装置において磁気ヘッドで読み出した信
号から読み出しデータを再生するヘッドアンプ回路に関
し、特に適切なノイズ除去を行う一方で微弱信号からの
読み出しデータの再生を可能にしたヘッドアンプ回路に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁気カードや磁気テープ等の磁気記録媒
体を用いる磁気記録再生装置では、磁気記録媒体に対し
てデータを書き込み、読み出すための磁気ヘッドと、こ
の磁気ヘッドに接続されて信号を増幅するためのヘッド
アンプ回路が設けられる。図7(a)は従来のヘッドア
ンプ回路120の入出力部のブロック回路図である。磁
気記録媒体としての例えば磁気カードに書き込む書き込
みデータは書き込み回路121に入力され、所定の信号
処理が行われた上で書き込み信号として出力され、アン
プ131で増幅されて磁気ヘッド115に出力される。
また、磁気ヘッド115で読み出された読み出し信号は
ピーク検出回路122において磁気極性の反転位置がピ
ークとして検出され、検出されたピークは有効ピーク検
出回路123を経て読み出し回路124に入力され、所
定のピーク処理が行われた上で読み出し回路から読み出
しデータとして図外のCPU等に出力される。また、前
記書き込み回路121と読み出し回路124は、外部か
ら入力されるR/W選択信号によりそれぞれ書き込み動
作と読み出し動作が選択的に切り替えられる。
体を用いる磁気記録再生装置では、磁気記録媒体に対し
てデータを書き込み、読み出すための磁気ヘッドと、こ
の磁気ヘッドに接続されて信号を増幅するためのヘッド
アンプ回路が設けられる。図7(a)は従来のヘッドア
ンプ回路120の入出力部のブロック回路図である。磁
気記録媒体としての例えば磁気カードに書き込む書き込
みデータは書き込み回路121に入力され、所定の信号
処理が行われた上で書き込み信号として出力され、アン
プ131で増幅されて磁気ヘッド115に出力される。
また、磁気ヘッド115で読み出された読み出し信号は
ピーク検出回路122において磁気極性の反転位置がピ
ークとして検出され、検出されたピークは有効ピーク検
出回路123を経て読み出し回路124に入力され、所
定のピーク処理が行われた上で読み出し回路から読み出
しデータとして図外のCPU等に出力される。また、前
記書き込み回路121と読み出し回路124は、外部か
ら入力されるR/W選択信号によりそれぞれ書き込み動
作と読み出し動作が選択的に切り替えられる。
【0003】ここで、前記ヘッドアンプ回路120で
は、読み出し信号に含まれるノイズを除去するためのノ
イズ除去回路125が備えられている。このノイズ除去
回路125は、前記ピーク検出回路122に加えて、読
み出し信号のうち参照電圧以上の振幅を有する信号を有
効信号とする振幅確認回路126と、前記ピーク検出回
路122において検出されたピークのうち振幅確認回路
126で設定される有効ピークのみを検出する有効ピー
ク検出回路123とを備えている。さらに、参照信号と
しての参照電圧を生成する参照信号生成部127を備え
ており、この参照信号生成部127は、図7(b)に示
すように、高圧側電圧VCCと低圧側電圧VSSとを抵
抗R1,R2の抵抗により分圧した電圧Vrefを参照
電圧として生成するものである。
は、読み出し信号に含まれるノイズを除去するためのノ
イズ除去回路125が備えられている。このノイズ除去
回路125は、前記ピーク検出回路122に加えて、読
み出し信号のうち参照電圧以上の振幅を有する信号を有
効信号とする振幅確認回路126と、前記ピーク検出回
路122において検出されたピークのうち振幅確認回路
126で設定される有効ピークのみを検出する有効ピー
ク検出回路123とを備えている。さらに、参照信号と
しての参照電圧を生成する参照信号生成部127を備え
ており、この参照信号生成部127は、図7(b)に示
すように、高圧側電圧VCCと低圧側電圧VSSとを抵
抗R1,R2の抵抗により分圧した電圧Vrefを参照
電圧として生成するものである。
【0004】図8は前記ノイズ除去回路125によるノ
イズ除去動作を説明する信号波形図である。磁気カード
にMFM方式で記録された信号を磁気ヘッド115で読
み出した読み出し信号SRは(同図(a1))、データ
に対応して磁気極性が変化されており、ピーク検出回路
122ではその磁気極性が反転した位置をピークPとし
て検出する(同図(b1))。また、振幅確認回路12
6では読み出し信号SRのレベルを予め設定した参照電
圧Vrefと比較し、参照電圧よりも絶対値の大きな信
号を有効信号Qとして検出する(同図(c1))。そし
て、有効ピーク検出回路123では、検出したピークP
と有効信号Qとの論理積(アンド)を取ることで、参照
電圧よりも大きなピークのみを有効ピークUPとして出
力する。そして、例えば有効ピークのピーク位置を求め
た上で隣接するピークの間隔を測定し、この間隔に基づ
いてデータdataを読み出している(同図(d
1))。このようにすることで、読み出し信号SRに含
まれる参照電圧Vrefよりも微小なピークであるノイ
ズを除去することが可能になる。
イズ除去動作を説明する信号波形図である。磁気カード
にMFM方式で記録された信号を磁気ヘッド115で読
み出した読み出し信号SRは(同図(a1))、データ
に対応して磁気極性が変化されており、ピーク検出回路
122ではその磁気極性が反転した位置をピークPとし
て検出する(同図(b1))。また、振幅確認回路12
6では読み出し信号SRのレベルを予め設定した参照電
圧Vrefと比較し、参照電圧よりも絶対値の大きな信
号を有効信号Qとして検出する(同図(c1))。そし
て、有効ピーク検出回路123では、検出したピークP
と有効信号Qとの論理積(アンド)を取ることで、参照
電圧よりも大きなピークのみを有効ピークUPとして出
力する。そして、例えば有効ピークのピーク位置を求め
た上で隣接するピークの間隔を測定し、この間隔に基づ
いてデータdataを読み出している(同図(d
1))。このようにすることで、読み出し信号SRに含
まれる参照電圧Vrefよりも微小なピークであるノイ
ズを除去することが可能になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このようなノイズ除去
回路を備えるヘッドアンプ回路では、参照電圧Vref
のレベルを高めに設定すればノイズの除去効果は高くな
るが、図8(a2)に示すように、読み出し信号SRの
全体のレベルが低下したような場合には、参照電圧Vr
efよりも微弱な信号は検出できなくなりノイズとして
除去してしまい、同図(d2)に示すように、微弱信号
がデータdataとして読み出すことができなくなる。
そのため、参照電圧Vrefのレベルを低くして微弱信
号を検出することが考えられているが同時にノイズのピ
ークを検出してしまうことがある。いずれの場合でも正
常な信号を読み取ることができなくなり、このように正
常な信号の読み出しができない場合には、当該磁気カー
ドを不具合カードとして処理してしまうことになり、磁
気記録再生装置として好ましくない。
回路を備えるヘッドアンプ回路では、参照電圧Vref
のレベルを高めに設定すればノイズの除去効果は高くな
るが、図8(a2)に示すように、読み出し信号SRの
全体のレベルが低下したような場合には、参照電圧Vr
efよりも微弱な信号は検出できなくなりノイズとして
除去してしまい、同図(d2)に示すように、微弱信号
がデータdataとして読み出すことができなくなる。
そのため、参照電圧Vrefのレベルを低くして微弱信
号を検出することが考えられているが同時にノイズのピ
ークを検出してしまうことがある。いずれの場合でも正
常な信号を読み取ることができなくなり、このように正
常な信号の読み出しができない場合には、当該磁気カー
ドを不具合カードとして処理してしまうことになり、磁
気記録再生装置として好ましくない。
【0006】特に、磁気カードに記録された信号を読み
取る磁気カードリーダでは、ヘッドアンプ回路で読み取
った信号から得られるデータについてパリティ、CRC
等のチェックを行ってデータの整合性を確認し、整合し
ない場合にはリトライとして再度、再三度の読み取りを
行っている。しかしながら、前述のように微弱信号を検
出することができないことにより、あるいはノイズを検
出してしまうことによって生じる誤ったデータについて
は、リトライを何回行っても正常なデータを得ることが
できなくなり、結局、不具合カード処理へ移行せざるを
得ず、正常な磁気カードを不良カードとして処理してし
まうことになる。
取る磁気カードリーダでは、ヘッドアンプ回路で読み取
った信号から得られるデータについてパリティ、CRC
等のチェックを行ってデータの整合性を確認し、整合し
ない場合にはリトライとして再度、再三度の読み取りを
行っている。しかしながら、前述のように微弱信号を検
出することができないことにより、あるいはノイズを検
出してしまうことによって生じる誤ったデータについて
は、リトライを何回行っても正常なデータを得ることが
できなくなり、結局、不具合カード処理へ移行せざるを
得ず、正常な磁気カードを不良カードとして処理してし
まうことになる。
【0007】本発明の目的は、微弱信号あるいはノイズ
が存在する読み出し信号に対してデータの整合性を確認
して正確な読み出しを行うとともに、正常な磁気記録媒
体が不良媒体として処理されることを未然に防止したヘ
ッドアンプ回路を提供するものである。また、本発明の
他の目的は従来のヘッドアンプ回路に比較して回路を複
雑化することなく正常な読み出し動作を行うことが可能
なヘッドアンプ回路を提供するものである。
が存在する読み出し信号に対してデータの整合性を確認
して正確な読み出しを行うとともに、正常な磁気記録媒
体が不良媒体として処理されることを未然に防止したヘ
ッドアンプ回路を提供するものである。また、本発明の
他の目的は従来のヘッドアンプ回路に比較して回路を複
雑化することなく正常な読み出し動作を行うことが可能
なヘッドアンプ回路を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、磁気記録媒体
に対してデータの書き込み及び読み出しを行う磁気ヘッ
ドと、前記磁気ヘッドに書き込み信号を出力する書き込
み回路と、前記磁気ヘッドで読み出した読み出し信号を
出力する読み出し回路と、前記読み出された読み出し信
号を参照信号と比較して参照信号よりも低レベルの信号
を遮断するノイズ除去回路と、前記参照信号を生成する
参照信号生成回路とを備える磁気記録再生装置のヘッド
アンプ回路において、前記参照信号生成回路は前記書き
込み回路に入力される書き込みデータに基づいて参照信
号を生成する構成であることを特徴とする。ここで、書
き込み回路は外部からの読み出し/書き込み選択信号に
基づいて動作/非動作が制御される構成であり、書き込
み回路が非動作に制御されたときの当該書き込み回路に
入力される書き込みデータに基づいて参照信号生成回路
で参照信号を生成する。例えば、参照信号生成回路は回
路電源を分圧した電圧と、書き込みデータに対応する電
圧とに基づいて参照信号を参照電圧として生成する。
に対してデータの書き込み及び読み出しを行う磁気ヘッ
ドと、前記磁気ヘッドに書き込み信号を出力する書き込
み回路と、前記磁気ヘッドで読み出した読み出し信号を
出力する読み出し回路と、前記読み出された読み出し信
号を参照信号と比較して参照信号よりも低レベルの信号
を遮断するノイズ除去回路と、前記参照信号を生成する
参照信号生成回路とを備える磁気記録再生装置のヘッド
アンプ回路において、前記参照信号生成回路は前記書き
込み回路に入力される書き込みデータに基づいて参照信
号を生成する構成であることを特徴とする。ここで、書
き込み回路は外部からの読み出し/書き込み選択信号に
基づいて動作/非動作が制御される構成であり、書き込
み回路が非動作に制御されたときの当該書き込み回路に
入力される書き込みデータに基づいて参照信号生成回路
で参照信号を生成する。例えば、参照信号生成回路は回
路電源を分圧した電圧と、書き込みデータに対応する電
圧とに基づいて参照信号を参照電圧として生成する。
【0009】本発明によれば、参照信号生成回路におい
て異なる参照信号を生成し、この参照信号に基づいてノ
イズ除去を行うため、読み出し信号中の微弱信号を検出
する一方でノイズを除去することができ、正しいデータ
を読み出すことが可能になる。また、書き込み回路に入
力する書き込みデータを変化させることで参照信号生成
回路において異なる参照信号を生成することが可能であ
り、ヘッドアンプ回路の回路構成が複雑になることがな
い。
て異なる参照信号を生成し、この参照信号に基づいてノ
イズ除去を行うため、読み出し信号中の微弱信号を検出
する一方でノイズを除去することができ、正しいデータ
を読み出すことが可能になる。また、書き込み回路に入
力する書き込みデータを変化させることで参照信号生成
回路において異なる参照信号を生成することが可能であ
り、ヘッドアンプ回路の回路構成が複雑になることがな
い。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明のヘッドアンプ回路を
適用した磁気カードリーダ1の概略斜視図、図2は磁気
カードの書き込み、読み出し動作を説明するための概略
縦断面図である。磁気カードリーダ1は矩形をした偏平
に近い容器状をした本体部10と、その上部に配設され
て基端において上下方向に回動可能にヒンジ11により
連結された薄板容器状のカバー部12とで構成されてお
り、当該カバー部12を本体部10上に閉じたときにカ
バー部12に設けられた係合片121が本体部10の係
合溝101に係合して両者を一体化するようになってい
る。また、カバー部12を閉じた状態ではカバー部12
と本体部10との間に本体部10の先端開口から長手方
向に向けて磁気カードMCを外部から挿入することがで
きるように所要の寸法で延びるスリット13が形成され
る。また、前記スリット13に臨む本体部10の上面に
は駆動ローラ14と磁気ヘッド15が並んで配設される
とともに、前記駆動ローラ14に対向するカバー部12
の下面には従動ローラ16が配設されている。これら駆
動ローラ14と従動ローラ16は前記スリット13内に
挿入された磁気カードMCをスリット13の長さ方向に
往復移動させることができ、その移動に際して磁気ヘッ
ド15が磁気カードMCの磁気記録面に摺接され、磁気
カードMCに対してデータを記録し、あるいは磁気カー
ドMCに記録されているデータを読み出すようになって
いる。なお、この磁気カードリーダ1では、後述するよ
うに磁気カードMCのデータを読み出す際には、駆動ロ
ーラ14を往復回転させることで、磁気カードMCをス
リット13内において1往復、ないしは数往復の移動が
可能とされている。また、前記本体部10上にはパンチ
機構17が設けられており、磁気カードMCに表示され
ている目安を示す微小なパンチ穴を開けることが可能と
されている。
参照して説明する。図1は本発明のヘッドアンプ回路を
適用した磁気カードリーダ1の概略斜視図、図2は磁気
カードの書き込み、読み出し動作を説明するための概略
縦断面図である。磁気カードリーダ1は矩形をした偏平
に近い容器状をした本体部10と、その上部に配設され
て基端において上下方向に回動可能にヒンジ11により
連結された薄板容器状のカバー部12とで構成されてお
り、当該カバー部12を本体部10上に閉じたときにカ
バー部12に設けられた係合片121が本体部10の係
合溝101に係合して両者を一体化するようになってい
る。また、カバー部12を閉じた状態ではカバー部12
と本体部10との間に本体部10の先端開口から長手方
向に向けて磁気カードMCを外部から挿入することがで
きるように所要の寸法で延びるスリット13が形成され
る。また、前記スリット13に臨む本体部10の上面に
は駆動ローラ14と磁気ヘッド15が並んで配設される
とともに、前記駆動ローラ14に対向するカバー部12
の下面には従動ローラ16が配設されている。これら駆
動ローラ14と従動ローラ16は前記スリット13内に
挿入された磁気カードMCをスリット13の長さ方向に
往復移動させることができ、その移動に際して磁気ヘッ
ド15が磁気カードMCの磁気記録面に摺接され、磁気
カードMCに対してデータを記録し、あるいは磁気カー
ドMCに記録されているデータを読み出すようになって
いる。なお、この磁気カードリーダ1では、後述するよ
うに磁気カードMCのデータを読み出す際には、駆動ロ
ーラ14を往復回転させることで、磁気カードMCをス
リット13内において1往復、ないしは数往復の移動が
可能とされている。また、前記本体部10上にはパンチ
機構17が設けられており、磁気カードMCに表示され
ている目安を示す微小なパンチ穴を開けることが可能と
されている。
【0011】この磁気カードリーダ1では、図2に示す
ように、外部からスリット13内に磁気カードMCを一
端側から挿入して行くと、磁気カードMCの先端が駆動
ローラ14と従動ローラ16との間に進入された時点で
磁気カードMCは駆動ローラ14によってスリット13
の奥に向けて移動(往移動)され、記録されているデー
タが磁気ヘッド15によって読み出される。そして、読
み出し信号から得られるデータについて整合性のチェッ
クを行い、正常であることが確認されるとパンチ機構1
7により磁気カードMCに目安を示す微小なパンチ穴が
開けられる。次いで、駆動ローラ14を逆回転させるこ
とで磁気カードMCはスリット13の開口に向けて移動
され(復移動)、磁気カードMCの他端がスリット13
の外部に露出されるまで排出動作を行う。なお、前記整
合性のチェックにおいて正常であることが確認されない
ときには、リトライとして駆動ローラ14を逆回転させ
て磁気カードMCを復移動させながら再度磁気ヘッド1
5によるデータの読み出しを行い、かつその整合性のチ
ェックを行うように構成されている。そして、いずれか
の読み出しにおいて整合性が得られた時点でパンチ機構
17によるパンチ穴を開け、磁気カードMCを開口に向
けて排出する。なお、この磁気カードリーダ1では、リ
トライは往移動と復移動を併せて4回、すなわち磁気カ
ードMCを最大で2往復まで移動させながら読み出しを
行うように構成されている。
ように、外部からスリット13内に磁気カードMCを一
端側から挿入して行くと、磁気カードMCの先端が駆動
ローラ14と従動ローラ16との間に進入された時点で
磁気カードMCは駆動ローラ14によってスリット13
の奥に向けて移動(往移動)され、記録されているデー
タが磁気ヘッド15によって読み出される。そして、読
み出し信号から得られるデータについて整合性のチェッ
クを行い、正常であることが確認されるとパンチ機構1
7により磁気カードMCに目安を示す微小なパンチ穴が
開けられる。次いで、駆動ローラ14を逆回転させるこ
とで磁気カードMCはスリット13の開口に向けて移動
され(復移動)、磁気カードMCの他端がスリット13
の外部に露出されるまで排出動作を行う。なお、前記整
合性のチェックにおいて正常であることが確認されない
ときには、リトライとして駆動ローラ14を逆回転させ
て磁気カードMCを復移動させながら再度磁気ヘッド1
5によるデータの読み出しを行い、かつその整合性のチ
ェックを行うように構成されている。そして、いずれか
の読み出しにおいて整合性が得られた時点でパンチ機構
17によるパンチ穴を開け、磁気カードMCを開口に向
けて排出する。なお、この磁気カードリーダ1では、リ
トライは往移動と復移動を併せて4回、すなわち磁気カ
ードMCを最大で2往復まで移動させながら読み出しを
行うように構成されている。
【0012】このような磁気カードリーダ1の磁気ヘッ
ド15に接続されているヘッドアンプ回路20の入出力
部のブロック回路を図3に示す。磁気カードMCに書き
込む書き込みデータは書き込み回路21に入力され、所
定の信号処理が行われた上で書き込み信号として書き込
み回路21から出力され、アンプ31で増幅されて磁気
ヘッド15に出力される。また、磁気ヘッド15で読み
出された読み出し信号はピーク検出回路22において磁
気極性の反転位置がピークとして検出され、検出された
ピークは次に述べる有効ピーク検出回路23において有
効ピークが検出された上で読み出し回路24に入力さ
れ、所定の信号処理が行われた上で読み出し回路24か
ら読み出しデータとして図外のCPU等に出力される。
また、前記書き込み回路21と読み出し回路24は、外
部から入力されるR/W選択信号によりそれぞれ書き込
み動作と読み出し動作が選択的に切り替えられる。
ド15に接続されているヘッドアンプ回路20の入出力
部のブロック回路を図3に示す。磁気カードMCに書き
込む書き込みデータは書き込み回路21に入力され、所
定の信号処理が行われた上で書き込み信号として書き込
み回路21から出力され、アンプ31で増幅されて磁気
ヘッド15に出力される。また、磁気ヘッド15で読み
出された読み出し信号はピーク検出回路22において磁
気極性の反転位置がピークとして検出され、検出された
ピークは次に述べる有効ピーク検出回路23において有
効ピークが検出された上で読み出し回路24に入力さ
れ、所定の信号処理が行われた上で読み出し回路24か
ら読み出しデータとして図外のCPU等に出力される。
また、前記書き込み回路21と読み出し回路24は、外
部から入力されるR/W選択信号によりそれぞれ書き込
み動作と読み出し動作が選択的に切り替えられる。
【0013】前記ヘッドアンプ回路20には、読み出し
信号に含まれるノイズを除去するためのノイズ除去回路
25が備えられている。このノイズ除去回路25は、前
記ピーク検出回路22に加えて、読み出し信号のうち参
照電圧以上の振幅を有する信号を有効信号とする振幅確
認回路26と、前記ピーク検出回路22において検出さ
れたピークのうち振幅確認回路26で設定される有効ピ
ークのみを検出する前記有効ピーク検出回路23と、参
照信号生成部27とで構成されている。前記参照信号生
成部27では参照信号、ここでは参照電圧を生成してお
り、図4に示すように、抵抗R1,R2,R3をスター
接続した回路として構成され、抵抗R1の一端に回路電
源の高圧側電圧VCCが、抵抗R2の一端に低圧側電圧
VSSが、抵抗R3の一端に前記書き込みデータ電圧V
datがそれぞれ供給され、かつ各抵抗R1,R2,R
3の接続端の電圧Vrefを参照電圧としている。な
お、書き込みデータ電圧VdatはCMOSロジック回
路の場合には書き込みデータが“0”のときには0Vと
なり、書き込みデータが“1”のときにはVCCとな
る。
信号に含まれるノイズを除去するためのノイズ除去回路
25が備えられている。このノイズ除去回路25は、前
記ピーク検出回路22に加えて、読み出し信号のうち参
照電圧以上の振幅を有する信号を有効信号とする振幅確
認回路26と、前記ピーク検出回路22において検出さ
れたピークのうち振幅確認回路26で設定される有効ピ
ークのみを検出する前記有効ピーク検出回路23と、参
照信号生成部27とで構成されている。前記参照信号生
成部27では参照信号、ここでは参照電圧を生成してお
り、図4に示すように、抵抗R1,R2,R3をスター
接続した回路として構成され、抵抗R1の一端に回路電
源の高圧側電圧VCCが、抵抗R2の一端に低圧側電圧
VSSが、抵抗R3の一端に前記書き込みデータ電圧V
datがそれぞれ供給され、かつ各抵抗R1,R2,R
3の接続端の電圧Vrefを参照電圧としている。な
お、書き込みデータ電圧VdatはCMOSロジック回
路の場合には書き込みデータが“0”のときには0Vと
なり、書き込みデータが“1”のときにはVCCとな
る。
【0014】ここで、本発明における参照電圧Vref
は、VCC,VSS及びVdatに基づいて参照信号生
成部27において生成されるが、書き込みデータを
“0”と“1”とに切り替え制御することで書き込みデ
ータ電圧Vdatをこれに対応する0VとVCCとに切
り替えることによって、参照電圧Vrefを次のように
切り替えることができる。すなわち、図4を参照する
と、Vrefは(1)式のように表せるから、 Vref=(R1・R2・Vdat+R2・R3・VSS+R1・R3・VCC )/(R1・R2+R1・R3+R2・R3)…(1) 書き込みデータ電圧Vdatが0Vのときは、(2)式
のようになる。 Vref1=(R2・R3・VSS+R1・R3・VCC)/(R1・R2+R 1・R3+R2・R3)…(2) 書き込みデータ電圧VdatがVCCのときは、(3)
式のようになる。 Vref2=(R2・R3・VSS+(R1・R3+R1・R3)VCC)/( R1・R2+R1・R3+R2・R3)…(3) すなわち、Vdatを0VとするVref1は、Vda
tをVCCとするVref2よりも低電圧になる。
は、VCC,VSS及びVdatに基づいて参照信号生
成部27において生成されるが、書き込みデータを
“0”と“1”とに切り替え制御することで書き込みデ
ータ電圧Vdatをこれに対応する0VとVCCとに切
り替えることによって、参照電圧Vrefを次のように
切り替えることができる。すなわち、図4を参照する
と、Vrefは(1)式のように表せるから、 Vref=(R1・R2・Vdat+R2・R3・VSS+R1・R3・VCC )/(R1・R2+R1・R3+R2・R3)…(1) 書き込みデータ電圧Vdatが0Vのときは、(2)式
のようになる。 Vref1=(R2・R3・VSS+R1・R3・VCC)/(R1・R2+R 1・R3+R2・R3)…(2) 書き込みデータ電圧VdatがVCCのときは、(3)
式のようになる。 Vref2=(R2・R3・VSS+(R1・R3+R1・R3)VCC)/( R1・R2+R1・R3+R2・R3)…(3) すなわち、Vdatを0VとするVref1は、Vda
tをVCCとするVref2よりも低電圧になる。
【0015】このようなノイズ除去回路25を備えるヘ
ッドアンプ回路20では、書き込み時にはR/W選択信
号を低レベルにすることで書き込み回路21を動作状
態、読み出し回路24を非動作状態とし、書き込み回路
21では入力される書き込みデータを信号処理して書き
込み信号として出力し、この書き込み信号をアンプ31
で増幅して磁気ヘッド15に出力する。一方、読み出し
時にはR/W選択信号を高レベルにすることで書き込み
回路21は非動作状態、読み出し回路24は動作状態と
される。そのため、磁気ヘッド15で読み出した読み出
し信号は、ノイズ除去回路25においてノイズが除去さ
れた上で読み出し回路24において信号処理され、図外
のCPU等に出力される。そして、この読み出し動作の
間は、書き込み回路21は非動作であるために、書き込
み回路21に入力する書き込みデータのレベルを任意に
制御しても書き込み回路21に影響を与えることはな
い。また、このとき書き込み回路21に入力される書き
込みデータを“0”又は“1”と切り替えることで、す
なわち書き込みデータ電圧Vdatを切り替えることで
前述のように参照電圧Vrefを低レベルのVref1
と高レベルのVref2に切り替えることができる。こ
れにより、参照信号生成回路27における参照電圧を切
り替えるべく、外部から独立した電圧を参照信号生成回
路27に入力させるための信号線は不要となり、従来の
ヘッドアンプ回路と比較した場合に、制御する信号線数
を増やすことなく、異なる参照電圧の生成が可能にな
る。
ッドアンプ回路20では、書き込み時にはR/W選択信
号を低レベルにすることで書き込み回路21を動作状
態、読み出し回路24を非動作状態とし、書き込み回路
21では入力される書き込みデータを信号処理して書き
込み信号として出力し、この書き込み信号をアンプ31
で増幅して磁気ヘッド15に出力する。一方、読み出し
時にはR/W選択信号を高レベルにすることで書き込み
回路21は非動作状態、読み出し回路24は動作状態と
される。そのため、磁気ヘッド15で読み出した読み出
し信号は、ノイズ除去回路25においてノイズが除去さ
れた上で読み出し回路24において信号処理され、図外
のCPU等に出力される。そして、この読み出し動作の
間は、書き込み回路21は非動作であるために、書き込
み回路21に入力する書き込みデータのレベルを任意に
制御しても書き込み回路21に影響を与えることはな
い。また、このとき書き込み回路21に入力される書き
込みデータを“0”又は“1”と切り替えることで、す
なわち書き込みデータ電圧Vdatを切り替えることで
前述のように参照電圧Vrefを低レベルのVref1
と高レベルのVref2に切り替えることができる。こ
れにより、参照信号生成回路27における参照電圧を切
り替えるべく、外部から独立した電圧を参照信号生成回
路27に入力させるための信号線は不要となり、従来の
ヘッドアンプ回路と比較した場合に、制御する信号線数
を増やすことなく、異なる参照電圧の生成が可能にな
る。
【0016】以上の構成の磁気カードリーダ1によれ
ば、前述のようにスリット13に磁気カードMCを挿入
すれば、駆動ローラ14及び従動ローラ16によって磁
気カードMCはスリット13内を移動され、磁気ヘッド
15によりデータの書き込み、読み出しが行われる。こ
こで、データの読み出しに際してのノイズ除去動作は、
基本的には従来のノイズ除去動作と同じである。すなわ
ち、図5を参照すると、磁気カードMCにMFM方式で
記録された信号を磁気ヘッド15で読み出した読み出し
信号SRは、図5(a)のように、データに対応して磁
気極性が変化されており、ピーク検出回路22では図5
(b)のように、その磁気極性が反転した位置をピーク
Pとして検出する。また、振幅確認回路26では図5
(c)のように、読み出し信号SRを例えば低レベルの
参照電圧Vref1と比較し、Vref1よりも絶対値
の大きな信号を有効信号Q1として検出する。そして、
有効ピーク検出回路23では、図5(d)のように、検
出したピークPと有効信号Q1の論理積を取ることで、
参照電圧Vref1よりも大きなピークのみを有効ピー
クUP1として出力し、その上で有効ピークのピーク位
置を求めかつ隣接するピークの間隔を測定し、この間隔
に基づいてデータdataを読み出している。
ば、前述のようにスリット13に磁気カードMCを挿入
すれば、駆動ローラ14及び従動ローラ16によって磁
気カードMCはスリット13内を移動され、磁気ヘッド
15によりデータの書き込み、読み出しが行われる。こ
こで、データの読み出しに際してのノイズ除去動作は、
基本的には従来のノイズ除去動作と同じである。すなわ
ち、図5を参照すると、磁気カードMCにMFM方式で
記録された信号を磁気ヘッド15で読み出した読み出し
信号SRは、図5(a)のように、データに対応して磁
気極性が変化されており、ピーク検出回路22では図5
(b)のように、その磁気極性が反転した位置をピーク
Pとして検出する。また、振幅確認回路26では図5
(c)のように、読み出し信号SRを例えば低レベルの
参照電圧Vref1と比較し、Vref1よりも絶対値
の大きな信号を有効信号Q1として検出する。そして、
有効ピーク検出回路23では、図5(d)のように、検
出したピークPと有効信号Q1の論理積を取ることで、
参照電圧Vref1よりも大きなピークのみを有効ピー
クUP1として出力し、その上で有効ピークのピーク位
置を求めかつ隣接するピークの間隔を測定し、この間隔
に基づいてデータdataを読み出している。
【0017】このようにして、読み出し信号SRに含ま
れる微小なピークであるノイズを除去したデータを得る
ことが可能になるが微小な信号を除去して、データ欠落
が生じていることも考えられる。あるいは、ノイズを完
全に除去することができず、ノイズをデータとして読み
出していることも考えられる。そこで、得られたデータ
について整合性のチェックを行い、有効なデータである
か否かを判定し、整合性が得られない場合には、図5
(a)において、参照電圧を高レベルの参照電圧Vre
f2に切り替えて再度の読み出しを行い、前述と同様に
して図5(e)のように有効信号Q2を検出し、図5
(f)のように、有効ピークUP2のピーク位置を求め
てデータdataを読み出すことを行っている。また、
これと共に読み出しに際しての磁気カードMCの移動方
向、すなわち磁気カードMCに対する読み出し方向を反
対にすることも行っている。これらの処理を行って整合
性のあるデータを得ることにより、正確なデータの読み
出しが実現できる。
れる微小なピークであるノイズを除去したデータを得る
ことが可能になるが微小な信号を除去して、データ欠落
が生じていることも考えられる。あるいは、ノイズを完
全に除去することができず、ノイズをデータとして読み
出していることも考えられる。そこで、得られたデータ
について整合性のチェックを行い、有効なデータである
か否かを判定し、整合性が得られない場合には、図5
(a)において、参照電圧を高レベルの参照電圧Vre
f2に切り替えて再度の読み出しを行い、前述と同様に
して図5(e)のように有効信号Q2を検出し、図5
(f)のように、有効ピークUP2のピーク位置を求め
てデータdataを読み出すことを行っている。また、
これと共に読み出しに際しての磁気カードMCの移動方
向、すなわち磁気カードMCに対する読み出し方向を反
対にすることも行っている。これらの処理を行って整合
性のあるデータを得ることにより、正確なデータの読み
出しが実現できる。
【0018】図6はデータ整合性のチェックを行うフロ
ーチャートである。参照電圧の初期設定として、書き込
み回路21の入力端の書き込みデータ電圧Vdatを0
Vに設定することで参照電圧を低レベルのVref1に
設定する。そして、磁気カードリーダ1に挿入された磁
気カードMCをスリット13内で往動して磁気ヘッド1
5により磁気カードMCのデータの読み出しを行う(S
101)。磁気ヘッド15で読み出された読み出し信号
は、データに対応して磁気極性が変化されており、ピー
ク検出回路22ではその磁気極性が反転した位置をピー
クとして検出する。また、振幅確認回路26ではVre
f1と比較し、Vref1よりも絶対値の大きな信号を
有効信号として検出する。そして、有効ピーク検出回路
23では、検出したピークと有効信号との論理積を取る
ことで、Vref1よりも大きなピークのみを有効ピー
クとして出力する。そして、得られた有効ピーク位置の
間隔を測定し(S102)、かつ磁気カードMCの移動
を停止し(S103)、有効ピーク位置の間隔をデータ
に変換する(S104)。その上で、得られたデータに
ついて、例えばパリティあるいはCRCのチェックを行
ってデータの整合性を確認する(S105)。データが
整合する場合には正常カード処理に移行する。
ーチャートである。参照電圧の初期設定として、書き込
み回路21の入力端の書き込みデータ電圧Vdatを0
Vに設定することで参照電圧を低レベルのVref1に
設定する。そして、磁気カードリーダ1に挿入された磁
気カードMCをスリット13内で往動して磁気ヘッド1
5により磁気カードMCのデータの読み出しを行う(S
101)。磁気ヘッド15で読み出された読み出し信号
は、データに対応して磁気極性が変化されており、ピー
ク検出回路22ではその磁気極性が反転した位置をピー
クとして検出する。また、振幅確認回路26ではVre
f1と比較し、Vref1よりも絶対値の大きな信号を
有効信号として検出する。そして、有効ピーク検出回路
23では、検出したピークと有効信号との論理積を取る
ことで、Vref1よりも大きなピークのみを有効ピー
クとして出力する。そして、得られた有効ピーク位置の
間隔を測定し(S102)、かつ磁気カードMCの移動
を停止し(S103)、有効ピーク位置の間隔をデータ
に変換する(S104)。その上で、得られたデータに
ついて、例えばパリティあるいはCRCのチェックを行
ってデータの整合性を確認する(S105)。データが
整合する場合には正常カード処理に移行する。
【0019】データが整合しない場合には、第1リトラ
イとして、今度は、書き込み回路21の入力端の書き込
みデータ電圧VdatをVCCに設定して参照電圧とし
て高レベルのVref2を設定する(S111)。そし
て、今度はスリット13内で磁気カードMCを反対方向
に復動して磁気ヘッド15により磁気カードMCのデー
タの読み出しを行なう。そして、磁気ヘッド15で読み
出された読み出し信号についてピーク検出回路22では
その磁気極性が反転した位置をピークとして検出する。
また、振幅確認回路26ではVref2と比較し、Vr
ef2よりも絶対値の大きな信号を有効信号として検出
する。そして、有効ピーク検出回路23では、検出した
ピークと有効信号との論理積を取ることで、Vref2
よりも大きなピークのみを有効ピークとして出力する。
そして、検出した有効ピークのピーク位置の間隔を測定
し(S112)、カードの移動を停止した上で(S11
3)、ピーク位置の間隔をデータに変換する(S11
4)。さらに、例えばパリティチェックを行ってデータ
の整合性を確認する(S115)。データが整合する場
合には正常カード処理に移行する。なお、このように磁
気カードMCを復移動させてデータを読み出す場合に
は、データの検出順序を磁気カードの往移動のときの検
出順序とは逆にして処理することは言うまでもない。
イとして、今度は、書き込み回路21の入力端の書き込
みデータ電圧VdatをVCCに設定して参照電圧とし
て高レベルのVref2を設定する(S111)。そし
て、今度はスリット13内で磁気カードMCを反対方向
に復動して磁気ヘッド15により磁気カードMCのデー
タの読み出しを行なう。そして、磁気ヘッド15で読み
出された読み出し信号についてピーク検出回路22では
その磁気極性が反転した位置をピークとして検出する。
また、振幅確認回路26ではVref2と比較し、Vr
ef2よりも絶対値の大きな信号を有効信号として検出
する。そして、有効ピーク検出回路23では、検出した
ピークと有効信号との論理積を取ることで、Vref2
よりも大きなピークのみを有効ピークとして出力する。
そして、検出した有効ピークのピーク位置の間隔を測定
し(S112)、カードの移動を停止した上で(S11
3)、ピーク位置の間隔をデータに変換する(S11
4)。さらに、例えばパリティチェックを行ってデータ
の整合性を確認する(S115)。データが整合する場
合には正常カード処理に移行する。なお、このように磁
気カードMCを復移動させてデータを読み出す場合に
は、データの検出順序を磁気カードの往移動のときの検
出順序とは逆にして処理することは言うまでもない。
【0020】通常では、このように低レベルの参照電圧
Vref1と高レベルのVref2での検出を行うこと
により、低レベルのVref1の場合には読み出し信号
中の微弱なピークを検出することが可能であり、また高
レベルのVref2の場合にはノイズの除去効果は高く
なる。したがって、いずれかの参照電圧を用いた読み出
しを行ない、得られたデータについての整合性のチェッ
クを行うことで、ヘッドアンプ回路におけるノイズ除去
効果を高める一方で、微弱な読み出し信号を検出するこ
とが可能になり、磁気カードから読み出される信号レベ
ルの大きい信号から小さい信号までデータの正確な読み
出しが可能になる。
Vref1と高レベルのVref2での検出を行うこと
により、低レベルのVref1の場合には読み出し信号
中の微弱なピークを検出することが可能であり、また高
レベルのVref2の場合にはノイズの除去効果は高く
なる。したがって、いずれかの参照電圧を用いた読み出
しを行ない、得られたデータについての整合性のチェッ
クを行うことで、ヘッドアンプ回路におけるノイズ除去
効果を高める一方で、微弱な読み出し信号を検出するこ
とが可能になり、磁気カードから読み出される信号レベ
ルの大きい信号から小さい信号までデータの正確な読み
出しが可能になる。
【0021】なお、図6に示しているように、本実施形
態では、第1リトライを行った場合でもデータが整合し
ない場合には、第2リトライとして、参照電圧をVre
f2に設定したまま(S121)、再度スリット内で磁
気カードを往動し、前述と同様なステップS122,S
123,S124を実行してデータを得た上で整合性の
チェックを行う(S125)。さらに、第2リトライを
行った場合でもデータが整合しない場合には、第3リト
ライとして、参照電圧をVref1に変更した上で(S
141)、再度スリット内で磁気カードを復動し、前述
と同様なステップS142,S143,S144を実行
してデータを得た上で整合性のチェックを行う(S14
5)。そして、この第3リトライを行っても整合性が得
られない場合には、磁気カードに障害が生じているとし
て初めて不具合カード処理に移行する。このようにする
ことで、磁気カードの読み出し方向と参照電圧とのそれ
ぞれ異なる全ての組み合わせについて整合性をチェック
することができ、正しいデータの読み出しが得られる可
能性が高められる。
態では、第1リトライを行った場合でもデータが整合し
ない場合には、第2リトライとして、参照電圧をVre
f2に設定したまま(S121)、再度スリット内で磁
気カードを往動し、前述と同様なステップS122,S
123,S124を実行してデータを得た上で整合性の
チェックを行う(S125)。さらに、第2リトライを
行った場合でもデータが整合しない場合には、第3リト
ライとして、参照電圧をVref1に変更した上で(S
141)、再度スリット内で磁気カードを復動し、前述
と同様なステップS142,S143,S144を実行
してデータを得た上で整合性のチェックを行う(S14
5)。そして、この第3リトライを行っても整合性が得
られない場合には、磁気カードに障害が生じているとし
て初めて不具合カード処理に移行する。このようにする
ことで、磁気カードの読み出し方向と参照電圧とのそれ
ぞれ異なる全ての組み合わせについて整合性をチェック
することができ、正しいデータの読み出しが得られる可
能性が高められる。
【0022】ここで、前記実施形態では、ノイズ振幅設
定部は抵抗R1とR2の分圧回路の接続点に抵抗R3を
接続して書き込みデータを入力することで、書き込みデ
ータのレベルに追従して参照電圧を変化させる構成とし
ているが、書き込みデータのレベル変化に追従して抵抗
R1とR2による分割電圧が変化されるものであれば、
他の回路構成としてもよいことは言うまでもない。
定部は抵抗R1とR2の分圧回路の接続点に抵抗R3を
接続して書き込みデータを入力することで、書き込みデ
ータのレベルに追従して参照電圧を変化させる構成とし
ているが、書き込みデータのレベル変化に追従して抵抗
R1とR2による分割電圧が変化されるものであれば、
他の回路構成としてもよいことは言うまでもない。
【0023】また、前記実施形態では、本発明を磁気カ
ードに適用した例を示しているが、磁気記録媒体に対し
てデータの書き込み、読み出しを行う各回路を備えてお
り、これらの回路を外部信号により選択的に動作する一
方で、読み出した信号からピークを検出するための参照
電圧を生成する回路を備える磁気記録再生装置であれ
ば、本発明のヘッドアンプ回路を同様に適用することが
可能である。
ードに適用した例を示しているが、磁気記録媒体に対し
てデータの書き込み、読み出しを行う各回路を備えてお
り、これらの回路を外部信号により選択的に動作する一
方で、読み出した信号からピークを検出するための参照
電圧を生成する回路を備える磁気記録再生装置であれ
ば、本発明のヘッドアンプ回路を同様に適用することが
可能である。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、読み出さ
れた読み出し信号からノイズ除去を行う際に用いられる
参照信号を生成する参照信号生成回路の構成として、書
き込み回路に入力される書き込みデータに基づいて参照
信号を生成する構成としているので、参照信号生成回路
において異なる参照信号を生成することができ、適切な
参照信号を用いることで読み出し信号中の微弱信号を検
出する一方でノイズを除去することができ、正しいデー
タを読み出すことが可能になる。また、書き込み回路に
入力する書き込みデータを変化させることで参照信号生
成回路において異なる参照信号を生成することが可能で
あるため、参照信号生成用の独立した入力端を新たに設
ける必要がなく、ヘッドアンプ回路の回路構成が複雑に
なることはない。
れた読み出し信号からノイズ除去を行う際に用いられる
参照信号を生成する参照信号生成回路の構成として、書
き込み回路に入力される書き込みデータに基づいて参照
信号を生成する構成としているので、参照信号生成回路
において異なる参照信号を生成することができ、適切な
参照信号を用いることで読み出し信号中の微弱信号を検
出する一方でノイズを除去することができ、正しいデー
タを読み出すことが可能になる。また、書き込み回路に
入力する書き込みデータを変化させることで参照信号生
成回路において異なる参照信号を生成することが可能で
あるため、参照信号生成用の独立した入力端を新たに設
ける必要がなく、ヘッドアンプ回路の回路構成が複雑に
なることはない。
【図1】本発明が適用される磁気カードリーダのカバー
を開いた状態の概略斜視図である。
を開いた状態の概略斜視図である。
【図2】磁気カードリーダにおける磁気カードの移動を
説明するための縦断面図である。
説明するための縦断面図である。
【図3】本発明にかかるヘッドアンプ回路の回路図であ
る。
る。
【図4】参照信号生成回路の回路図と参照信号の電圧を
説明するための図である。
説明するための図である。
【図5】データの読み出しにおけるノイズ除去動作を説
明するための信号波形図である。
明するための信号波形図である。
【図6】データの読み出し動作のフローチャートであ
る。
る。
【図7】従来のヘッドアンプ回路の回路図である。
【図8】従来におけるデータの読み出しにおけるノイズ
除去動作を説明するための信号波形図である。
除去動作を説明するための信号波形図である。
1 磁気カードリーダ
10 本体部
12 カバー部
13 スリット
14 駆動ローラ
15 磁気ヘッド
16 従動ローラ
20 ヘッドアンプ回路
21 書き込み回路
22 ピーク検出回路
23 有効ピーク検出回路
24 読み出し回路
25 ノイズ除去回路
26 振幅確認回路
27 参照信号生成回路
MC 磁気カード
Claims (3)
- 【請求項1】 磁気記録媒体に対してデータの書き込み
及び読み出しを行う磁気ヘッドと、前記磁気ヘッドに書
き込み信号を出力する書き込み回路と、前記磁気ヘッド
で読み出した読み出し信号を出力する読み出し回路と、
前記読み出された読み出し信号を参照信号と比較して参
照信号よりも低レベルの信号を遮断するノイズ除去回路
と、前記参照信号を生成する参照信号生成回路とを備え
る磁気記録再生装置のヘッドアンプ回路において、前記
参照信号生成回路は前記書き込み回路に入力される書き
込みデータに基づいて参照信号を生成する構成であるこ
とを特徴とする磁気記録再生装置のヘッドアンプ回路。 - 【請求項2】 前記書き込み回路は外部からの読み出し
/書き込み選択信号に基づいて動作/非動作が制御され
る構成であり、前記書き込み回路が非動作に制御された
ときの前記書き込み回路に入力される書き込みデータに
基づいて前記参照信号生成回路で参照信号を生成するこ
とを特徴とする請求項1に記載の磁気記録再生装置のヘ
ッドアンプ回路。 - 【請求項3】 前記参照信号生成回路は回路電源を分圧
した電圧と、前記書き込みデータに対応する電圧とに基
づいて前記参照信号を参照電圧として生成することを特
徴とする請求項2に記載の磁気記録再生装置のヘッドア
ンプ回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002104683A JP2003303403A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 磁気記録再生装置のヘッドアンプ回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002104683A JP2003303403A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 磁気記録再生装置のヘッドアンプ回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003303403A true JP2003303403A (ja) | 2003-10-24 |
Family
ID=29389781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002104683A Pending JP2003303403A (ja) | 2002-04-08 | 2002-04-08 | 磁気記録再生装置のヘッドアンプ回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003303403A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007272947A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Nidec Sankyo Corp | 磁気情報の読取方法 |
JP2015032332A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 | 磁気カード読取装置および磁気カード読取方法 |
-
2002
- 2002-04-08 JP JP2002104683A patent/JP2003303403A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007272947A (ja) * | 2006-03-30 | 2007-10-18 | Nidec Sankyo Corp | 磁気情報の読取方法 |
JP2015032332A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | 日立オムロンターミナルソリューションズ株式会社 | 磁気カード読取装置および磁気カード読取方法 |
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