JP6498099B2 - 磁気情報処理装置及び磁気情報処理方法 - Google Patents
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Description
そこで、外来磁気ノイズの対策を行うカードリーダとして、例えば、特許文献1を参照すると、切替スイッチを介して、カードの取り込みを検知するカード検知回路が設けられている磁気ヘッドが記載されている。このカード検知回路は、カード状媒体を取り込んだときに磁気ヘッドより発生するアナログ信号が設定された閾値を越えると、カードを検知したという信号(出力信号検知信号)を出力し、上位装置に送信する。上位装置は、出力信号検知信号を受信すると、切替スイッチが動作して磁気ヘッド装置を待機状態から動作状態に切り換える。
しかしながら、カードリーダが設置される環境は様々であり、カードリーダの磁気情報の読み取りに影響を与えるノイズの大きさを事前に把握することは難しかった。
このため、特許文献1に示すカード検知回路は、強い外部ノイズがあると、磁気ヘッドから発生するアナログ信号が設定された閾値を越え、出力信号検知信号として誤出力されてしまうという問題があった。
このように構成することで、磁気信号とノイズとを確実に判別でき、誤動作を抑制することが可能となる。
このように構成することで、誤動作を抑制し、処理効率を高めることが可能となる。
このように構成することで、装置の処理効率をより高めることが可能となる。
このように構成することで、減磁している磁気記録媒体の読み取りの可能性を高めることができる。
このように構成することで、磁気信号とノイズとを確実に判別でき、誤動作を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るカードリーダの概略平面図である。
本発明の実施の形態に係るカードリーダ1(磁気情報処理装置)は、カード2等の磁気情報記録媒体をユーザが手動で操作して、カード2に記録された磁気情報を読み取るための手動式カードリーダである。具体的には、カードリーダ1は、ユーザが手動で装置内部にカード2を挿入し、又は装置内部からカード2を引き抜くことで、カード2に記録された磁気情報を読み取るいわゆるディップ式のカードリーダである。
カードリーダ1は、インターフェイス部90(図2)を介して、ATM等の上位装置と通信する。
また、図1では図示しないものの、カードリーダ1には、磁気ヘッド6、フロントセンサ7及びリアセンサ8が接続され、磁気ヘッド6からの磁気信号を取得し、各部を制御するための各種回路を含む回路基板9(図2)を備えられている。
本実施形態のフロント検出機構は、接触部材であるフロントセンサ板(図示せず)と、接触部材の変位を検出するセンサであるフロントセンサ7とを備える機械式の検出手段である。フロント検出機構は、カードリーダ1の手前端側に配置されている。また、フロント検出機構は、挿入口4からカード2が挿入されたことを検出する。
次に、図2により、カードリーダ1の制御構成について説明する。
カードリーダ1は、磁気ヘッド6、フロントセンサ7、及びリアセンサ8が、回路基板9に接続されている。
磁気ヘッド6で読み取られた磁気信号は、アナログ信号として出力される。磁気ヘッド6は、カード2に記録された磁気情報を読み取り、読み取った磁気情報に応じたアナログ信号を出力する。
また、外部からノイズが磁気ヘッド6に流入した場合も、アナログ信号として出力される。
フロントセンサ7は、発光素子と受光素子とを備える光学式のセンサ(図示せず)等である。このフロントセンサ7は、フロントセンサ板の変位を検出して、検出信号を出力するセンサである。
リアセンサ8は、フロントセンサ7と同様に、発光素子と受光素子とを備える光学式のセンサ(図示せず)等である。このリアセンサ8は、リアセンサ板の変位を検出して、検出信号を出力するセンサである。
なお、フロントセンサ7及びリアセンサ8は、機械式又は音波式等の検知センサであってもよい。
出力信号検出部10は、SW55を介して、カード2の挿入を検知する。具体的には、出力信号検出部10は、磁気カード検知部40を介して、フロントセンサ7及びリアセンサ8によりカード2が挿入されたことを検知し、磁気ヘッド6より発生するアナログ信号が、磁気検知感度の閾値(以下、「スライスレベル」という。)を超えたか否かの検知の結果により、スライスレベルを変更し、又、変更した結果について学習する。出力信号検出部10は、この学習結果を制御部60に送信し、補助記憶部80に学習データ500として保存する。この上で、出力信号検出部10は、カード検知信号を制御部60へ送信する。また、出力信号検出部10は、スライスレベルの変更の時系列データから、ノイズ環境を学習する。
出力信号検出部10の詳細については、後述する。
磁気データ読取部20の詳細についても、後述する。
磁気データ処理部30の詳細についても、後述する。
なお、磁気カード検知部40は、フロントセンサ7及びリアセンサ8の検出信号から、カード2の筐体3内の位置を取得することも可能である。
SW55は、磁気ヘッド6の待機状態では、出力信号検出部10の側に接続されている。この上で、SW55は、入力切換部50からウェイクアップ信号を受信すると、SW55を磁気データ読取部20の側に接続する。これにより、SW55は、磁気ヘッド6を動作状態に切り換える。この動作状態では、磁気ヘッド6からのアナログ信号が磁気データ読取部20へ出力され、磁気信号の読み取りが行われる。
制御部60は、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)等の制御手段等から構成される。
また、制御部60は、出力信号検出部10からカード検知信号を受信すると、入力切換部50により、磁気ヘッド6にウェイクアップ信号を送信させる。
また、制御部60は、動作状態の磁気ヘッド6で取得され、SW55を介して磁気データ読取部20でビットデータに変換され、磁気データ処理部30で編集され保存された復調データを取得して、上位装置に送信する。
また、主記憶部70は、カード2から読み取られた、又はカード2に書き込む情報を一時的に保存するバッファとしても機能する。
補助記憶部80は、制御プログラム及びデータを記憶している。この制御プログラムは、カード2に記録された磁気情報の読み取り及びカードへの磁気情報の記録を行うために制御部60により実行される。また、この制御プログラムにより、出力信号検出部10から取得した磁気検知信号を復号して復号データを作成することも可能である。
学習データ500は、具体的には、磁気検知感度設定値として、出力信号検出部10の比較器120(図3)のスライスレベルの初期値と、後述する学習の終了時におけるスライスレベルを含んでいる。
このスライスレベルは、磁気ヘッド6より発生するアナログ信号が、ノイズであるかカード2の磁気信号であるかを判断するための閾値である。
また、主記憶部70及び補助記憶部80は、制御部60に内蔵されたSOC(System On Chip)等として構成されていてもよい。
また、制御部60によって入力切換部50からのウェイクアップ信号を生成さずに、出力信号検出部10からのカード検知信号のみでSW55を磁気データ読取部20に接続して、磁気ヘッド6を動作状態に切り換えるような構成としてもよい。
次に、図3により、出力信号検出部10の詳細な制御構成について説明する。
出力信号検出部10は、信号検知部100、判定部130、及び閾値切換部140を備えている。
信号検知部100は、磁気ヘッド6から後述する閾値を超えるアナログ信号を取得した場合、出力信号検知信号を出力する。
増幅器110は、磁気ヘッド6によりされ再生されたアナログ信号を増幅し、波形整形し、比較器120に出力する。
比較器120は、コンパレータ(Comparator)と電子スイッチとで構成される。比較器120には、判定部130により、スライスレベルが可変可能に設定される。
つまり、信号検知部100は、増幅器110において待機状態の磁気ヘッド6からのアナログ信号が増幅され、比較器120においてスライスレベルを超えた場合、出力信号検知信号を出力する。
判定部130は、磁気カード検知部40の出力と、信号検知部100の出力とにより、カード2の実際の挿入の有無を判定する。このため、判定部130は、CPUやMPU等の制御手段等から構成される。
具体的には、判定部130は、磁気カード検知部40を介して取得したフロントセンサ7並びに/若しくはリアセンサ8の検出信号によりカード2の挿入が検知されない場合、信号検知部100により出力された出力信号検知信号は、カード2に記録された磁気信号とは異なる信号と判定する。また、判定部130は、フロントセンサ7並びに/若しくはリアセンサ8の検出信号からカード2の挿入が検知されて、更に、信号検知部100により出力された出力信号検知信号が出力された場合に、カード検知信号を制御部60に送信する。
また、判定部130は、磁気ヘッド6に流入するノイズ環境を学習し、スライスレベルの初期値を補助記憶部80に、学習データ500として保存する。
判定部130は、フロントセンサ7及びリアセンサ8のいずれかの検出信号を取得した場合には、カード2が筐体3内に挿入されていると判定する。
この場合、判定部130は、カード2が挿入されていたとして、カード検知信号を制御部60に送信する。
この場合、判定部130は、カード2が挿入されていないにも関わらず、出力信号検知信号があったとして、下記で説明するように、閾値切換部140により比較器120のスライスレベルを変更させ、ノイズ環境を学習させる。
なお、判定部130が、直接、変更されたスライスレベルを補助記憶部80の学習データ500に保存することも可能である。
また、判定部130は、スライスレベルを最大レベルまで繰り返し上げても、すなわち、磁気検知感度を最低にしても、まだ信号検知部100から出力信号検知信号が出力される場合には、制御部60に、エラーとして報知する。
閾値切換部140は、比較器120のコンパレータに設定されるスライスレベル(磁気検知感度の閾値)を、特定の段階(レベル)単位で切り換える。ここで、閾値切換部140は、スライスレベルを、例えば、1〜4等の特定のレベル単位で切り換え可能である。すなわち、本実施形態では、スライスレベルを4レベルで切り換え可能とする例について説明する。
また、本実施形態では、スライスレベルが低いと磁気検知感度が高くなり、スライスレベルが高いと磁気検知感度が低くなる。つまり、スライスレベルが低ければ、増幅器110で増幅された磁気ヘッド6からのアナログ信号が小さくても、信号検知部100により出力信号検知信号が出力される。また、スライスレベルが高ければ、このアナログ信号が大きくないと、信号検知部100により出力信号検知信号が出力されない。
次に、図4(a)を参照して、磁気データ読取部20の詳細な制御構成について説明する。
磁気データ読取部20は、増幅部210、増幅度切換部220、ピーク検出部230、スライスレベル切換部240、波形整形部250、及び復調部260を含んで構成されている。
増幅部210は、演算増幅器により構成される回路である。増幅部210は、磁気ヘッド6によりされ再生されたアナログ信号を増幅する。
また、増幅部210は、適正な磁気検知感度の増幅率(ゲイン)で磁気信号を増幅する。この増幅部210の磁気検知感度は、例えば、高いゲインと低いゲインに変更可能である。
また、増幅部210は、設定された磁気検知感度で増幅されたアナログ信号(増幅信号)をピーク検出部230に出力する。
なお、増幅部210は、1〜10程度の特定のゲインレベル単位でゲインを変更可能であってもよい。
増幅度切換部220は、増幅部210の磁気検知感度のゲインを切り換える切換回路である。増幅度切換部220は、制御部60からの制御によって増幅部210の磁気検知感度のゲインを調整する。具体的には、増幅度切換部220は、制御部60から増幅率設定信号を取得する。増幅度切換部220は、この増幅率設定信号の増幅率に対応したゲインを増幅部210に設定する。増幅度切換部220は、例えば、高い感度である第一感度と、低い感度である第二感度にゲインを設定することが可能である。これにより、SW55経由で取得した磁気ヘッド6から出力されるアナログ信号の電圧が、増幅部210により、増幅率設定信号に設定されたゲインで増幅される。
ピーク検出部230は、増幅部210の出力信号のピーク値を検出して、検出パルスを発生させる。ピーク検出部230は、この検出パルスの列からなる出力信号を、波形整形部250に対して出力する。
ピーク検出部230は、一定レベルの出力が得られた場合に、出力を二値のデータに復調するピークレベル検出回路を備えている。ピークレベル検出回路は、ピーク検出回路とノイズによる誤認識を減少させるためのレベル検出回路とから構成される。
ピーク検出部230のピークレベル検出回路は、ピーク検出回路によりこの形成されたピークを検出し、レベル検出回路によりこのピークの大きさを検出し、ピークパルス信号を発生させる。この際、ピーク検出部230のピーク検出回路は、スライスレベル切換部240により設定されたピーク値検出用のスライスレベルにより、ピークを検出する。
スライスレベル切換部240は、制御部60からの制御によってピーク検出部230のピーク検出用の閾値となるスライスレベルを切り換える。
スライスレベル切換部240は、ピーク検出部230に動作閾値設定信号を送信する。この動作閾値設定信号によって設定された閾値に対応した電圧と、増幅部210の出力信号の電圧とが、ピーク検出部230により比較される
波形整形部250は、ピーク検出部230により検出されたピークの検出パルスの列からなる出力信号を取得し、それぞれのピークが検出された位置にパルスを形成したピークパルス信号を生成する。具体的には、波形整形部250は、波形整形したF2F信号をピークパルス信号として生成する。すなわち、波形整形部250は。供給された図示しないクロックを基に、論理「1」の場合はクロック間のセンターにパルスを入れ、論理「0」の場合はクロック間のセンターにパルスを入れるF2F変調データに変調する。より具体的には、波形整形部250は、クロックによりビット0となる基準時間幅Tをカウントし、時間幅が5/7Tとなるデータ弁別信号を作成する。波形整形部250は、このピークパルス信号を復調部260に出力する。
復調部260は、波形整形部250から出力されたピークパルス信号を取得して、磁気情報を復調し、ビットデータとして磁気データ処理部30へ送信する。
具体的には、復調部260は、ピークパルス信号の各パルス間の間隔を測定し、所定の規則に基づいてピークパルス信号を復調して「1」又は「0」の磁気情報を読み出してビットデータ(生データ)に変換する。つまり、波形整形部250のF2F信号は、復調部260においてデジタル信号に復調される。
より具体的には、復調部260は、弁別信号を基準とし、5/7T以内にF2F信号の次のビットの立ち上がりまたは立ち下がりがなければ次のビットを0とし、あれば次のビットを1と判別する。また、復調部260の出力は、F2F信号に対して1ビット遅れて出力される。
次に、図4(b)を参照して、磁気データ処理部30の詳細な制御構成について説明する。
磁気データ処理部30は、第一バッファ310、データ編集部320、第二バッファ330、保存処理部340、及び読取保存用バッファ350を含んで構成されている。
具体的に、データ編集部320による編集処理としては、通常、JIS X6302に規定された記録仕様に基づいて、ビットデータから、同期用の「始め符号」を検索し、その後は、一文字ごとに「終わり符号」、「LRC」までの文字を切り出す。データ編集部320は、この文字の切り出しの際に、文字のデータのチェック(正当性確認)を実行することも可能である。データ編集部320は、このチェック結果を、エラー検知データとして出力する。
なお、この編集処理として、上述の処理以外の処理を行ってもよい。
保存処理部340による保存処理は、通常はデータの「始め符号」から「終わり符号」、「LRC」までの全データを、読取保存用バッファ350に格納する。すなわち、この保存処理では、主に、読み取られたデータを複写する。
制御部60は、この読取保存用バッファ350へのデータの保存を検知して、この保存されたデータをデータ信号として読み出して取得する。
次に、図5により、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1によるカードリーダ動作処理の説明を行う。
カードリーダ動作処理は、カードリーダ1の出力信号検出部10と制御部60とが、補助記憶部80に記憶された制御プログラムを主記憶部70に展開し、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
なお、出力信号検出部10は、内蔵されたROM等に記憶された制御プログラムを実行して、下記の処理を実行してもよい。
まず、制御部60は、スライスレベルの初期値の設定が必要であるか否かを判定する。
制御部60は、例えば、カードリーダ1が上位装置に設置され、カードリーダ1の電源がオンになって起動された際、又はリセットされた際に、スライスレベルの初期値の設定が必要であるとしてYesと判定する。また、制御部60は、カードリーダ1が稼動した後、カード2の挿入待ちの状態等で、ノイズの環境が変化した場合にも、Yesと判定する。また、制御部60は、上位装置からの指示信号を受信した場合、又はカードリーダ1に備えられた図示しないスイッチ等により、ユーザの再設定の指示等があった場合にも、Yesと判定する。それ以外の場合は、制御部60は、スライスレベルの初期値の設定が必要ないため、Noと判定する。
制御部60は、Yesの場合、処理をステップS102に進める。
制御部60は、Noの場合、処理をステップS103に進める。
スライスレベルの初期値の設定が必要である場合、制御部60及び出力信号検出部10は、磁気検知感度設定処理を行う。制御部60は、出力信号検出部10に、スライスレベルを1レベル単位で切り換え、ノイズ環境を学習し、設定値を取得させる。出力信号検出部10は、切り換え後のスライスレベルの設定値を、補助記憶部80の学習データ500に、スライスレベルの初期値として保存する。
また、出力信号検出部10は、カード検知信号を制御部60に送信する。
この磁気検知感度設定処理の詳細については後述する。
スライスレベルの初期値の設定が必要ない場合には、制御部60及び出力信号検出部10は、カード読み取り開始処理を行う。
制御部60は、設定されたスライスレベルの設定値を基に、出力信号検出部10に、更にスライスレベルを調整させる。
このカード読み取り処理の詳細についても後述する。
ここで、制御部60は、切り換え処理を行う。
制御部60は、入力切換部50にウェイクアップ信号を送信する。すると、入力切換部50により、SW55が切り換えられ、磁気ヘッド6が待機状態から動作状態に切り換わる。
次に、制御部60は、磁気データ読み取り出力処理を行う。
制御部60は、磁気ヘッド6から読み出され、SW55を介して磁気データ読取部20にてビットデータとして出力され、磁気データ処理部30にて編集され保存されたカード2のデータを、データ信号として読み出して復調データとして取得する。制御部60は、取得した復調データを一旦、主記憶部70に保存した後、上位装置へ出力する。この復調データには、後述するエラー検知データも含まれている。
以上により、本発明の実施の形態に係るカードリーダ動作処理を終了する。
次に、図6により、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1による磁気検知感度設定処理の詳細について説明する。
本実施形態の磁気検知感度設定処理において、出力信号検出部10は、磁気ヘッド6から入力される信号レベルがスライスレベル以上の場合、信号を磁気信号と判断し、磁気検知信号を出力する。このため、カード2が挿入されていない状態で磁気検知信号が出力された場合、設置された環境のノイズが強いと判断し、スライスレベルを上げる、すなわち、磁気検知感度を下げる。これを繰り返し、磁気検知信号が出力されない状態になれば磁気ヘッド6から流入するノイズの影響がなくなると判断し、磁気検知感度の設定値を確定する。このように、カード2が無い状態で、外部のノイズの対策を行って磁気検知信号が出力されていない状態とすることで、ノイズの影響を確実に抑える磁気検知感度の設定値を設定する。
本実施形態の磁気検知感度設定処理は、主に出力信号検出部10及び制御部60が、各部と協働し、ハードウェア資源を用いて実行する。
以下で、図6のフローチャートを参照して、本実施形態の磁気検知感度設定処理をステップ毎に説明する。
カードリーダ1の電源がオンにされると、出力信号検出部10の判定部130は、カードリーダ初期設定処理を行う。
電源がオンにされた起動時には、磁気ヘッド6は、SW55を介して出力信号検出部10に接続され、待機状態となる。
また、出力信号検出部10の比較器120のスライスレベルは、最小レベルである1の状態になる。すなわち、磁気検知感度は最大となる。
その後、判定部130は、制御部60を介して、補助記憶部80の学習データ500に設定されたスライスレベルを、閾値切換部140により比較器120に設定する。
次に、出力信号検出部10の判定部130が、出力信号検知信号を取得するまで待機する。
判定部130は、比較器120の閾値を設定させた後、カード2が挿入されるまで待機状態となる。
すなわち、判定部130は、磁気ヘッド6からの出力信号が閾値を超えず、信号検知部100から出力信号検知信号が出力されない場合(ステップS202:No)、待機を続ける。
これに対して、判定部130は、信号検知部100から出力信号検知信号が出力された場合(ステップS202:Yes)に、処理をステップS203に進める。
ここで、出力信号検出部10の判定部130が、フロントセンサ等の信号があるか否かを判定する。
判定部130は、磁気カード検知部40を介してフロントセンサ7から又はリアセンサ8からの検出信号を検知した場合、Yesと判定する。また、出力信号検出部10は、フロントセンサ7及びリアセンサ8からの検出信号が両方検知されない場合には、Noと判定する。
Yesの場合、判定部130は、処理をステップS205に進める。
Noの場合、判定部130は、処理をステップS204に進める。
信号検知部100から出力信号検知信号があるにも関わらず、フロントセンサ7及びリアセンサ8からの検出信号が両方検知されない場合、判定部130が、磁気検知感度減少処理を行う。
この場合、判定部130は、カードリーダ1の内部にカード2が挿入されていない(無し)であり、ノイズが磁気ヘッド6から流入していると判断する。このため、判定部130は、閾値切換部140により、比較器120のスライスレベルを1レベル上げる(磁気検知感度を下げる)よう切り換えさせる。
その後、判定部130は、処理をステップS202に戻して、出力信号検知信号があるかについて検出する処理を続ける。
ノイズに由来する磁気検知信号がなかった場合、判定部130及び制御部60が、磁気検知感度設定値設定処理を行う。
判定部130は、上述したように、信号検知部100から出力信号検知信号があり、磁気カード検知部40を介してフロントセンサ7から又はリアセンサ8の検出信号の出力があることから、カードリーダ1の内部にカード2が挿入されている(有り)の状態だと判断する。このため、判定部130は、切り換えられたスライスレベルのレベルが、ノイズに由来する磁気検知信号が出力されない適切な水準であったと判断して、切り換えたスライスレベルを制御部60へ出力する。制御部60は、このスライスレベルを、磁気検知感度設定値として補助記憶部80の学習データ500に保存する。この磁気検知感度設定値は、読取判定の基準値となり、カード2に記録された情報を最初の読み取り操作で読み取り可能とするレベルの磁気検知感度を示す値となる。
なお、判定部130は、スライスレベルを更に上げてもカード2が読み取り可能と推定される複数の磁気検知感度設定値を推定し、これについても学習データ500に保存しておいてもよい。
次に、判定部130が、ノイズ環境学習処理を行う。
判定部130は、定常的なノイズを対象としたノイズ環境の学習を行う。具体的には、判定部130は、磁気カード検知部40を介してフロントセンサ7及びリアセンサ8から出力がない場合、数μ秒〜数秒程度の特定期間でスライスレベルを最低レベルから一レベルずつ上げて、信号検知部100から出力信号検知信号が出力されないレベルを複数回取得し、これを補助記憶部80の学習データ500に、学習の結果として記録する。
また、判定部130は、この記録された学習の結果を示す、特定期間のスライスレベルの時系列データを分析する。判定部130は、ノイズのレベルが特定の閾値以下で変化している場合に、ノイズが概略一定の環境であると判断する。また、判定部130は、この学習において、ノイズが概略一定の環境でない場合に、ノイズのレベルのパターンを認識してもよい。
以上により、本発明の実施の形態に係る磁気検知感度設定処理を終了し、制御部60は、処理をステップS104(図5)の切り換え処理に進める。
次に、図7を参照して、図5のステップS103に示すカード読み取り開始処理の詳細について説明する。
まず、出力信号検出部10は、磁気検知感度水準一定設定処理を行う。
出力信号検出部10は、磁気ヘッド6からのノイズ環境によっては、再度、スライスレベルを再度設定する。
この磁気検知感度水準一定設定処理の詳細については後述する。
次に、制御部60は、磁気カード検知部40を介してフロントセンサ7からの検出信号を取得し、フロント検出機構において挿入口4へのカードの挿入が検出されたか否かを判断する。制御部60は、フロントセンサ7から検出信号がない場合(ステップS302:No)、待機する。
ここで、挿入口4へのカードの挿入が検出されると(ステップS302:Yes)、制御部60は、磁気データ読取開始処理を行う。制御部60は、磁気データ読取部20及び磁気データ処理部30に、磁気ヘッド6からのカード2に記録された磁気データの読み取りを開始させる。
次に、図8により、図7のステップS301に示す磁気検知感度水準一定設定処理の説明を行う。
本実施形態においては、磁気検知感度水準一定設定処理においては、出力信号検出部10が、ノイズ環境が一定でなかったり、カード2の磁気ストライプ2aが減磁しており磁気信号が弱かったりした場合に、上述の磁気検知感度設定処理(図5、図6)で学習したノイズ環境に基づいて、スライスレベルを再設定する。
以下で、図8のフローチャートを参照して、本実施形態の磁気検知感度水準一定設定処理を行う。
まず、出力信号検出部10の判定部130が、カードリーダ初期設定処理を行う。この処理は、ステップS201(図6)と同様に行う。
次に、判定部130が、磁気検知感度切り換え処理を行う。
ここでは、判定部130は、補助記憶部80の学習データ500に設定された磁気検知感度設定値を、制御部60を介して読み出し、閾値切換部140により、比較器120のスライスレベルを、当該磁気検知感度設定値に対応したレベルに切り換えさせる。
この磁気検知感度設定値は、上述したように、学習されたノイズ環境から、最適な読み取り感度となるよう、カード2が最初の読み取り操作で読み取り可能なように設定されたものである。
次に、判定部130が、出力信号検知信号を取得していない場合(ステップS313:No)、待機する。この処理も、ステップS202(図6)と同様に行う。
判定部130は、出力信号検知信号を取得した場合(ステップS313:Yes)、処理をステップS314に進める。
ここで、判定部130が、フロントセンサ7からの検出信号の有無を検知する。
判定部130は、磁気カード検知部40を介して、フロントセンサ7からの検出信号を検知した場合、Yesと判定する。また、出力信号検出部10は、フロントセンサ7からの検出信号が検知されない場合には、Noと判定する。
Yesの場合、判定部130は、磁気検知感度水準一定設定処理を終了して、処理をステップS302(図7)に進める。
Noの場合、判定部130は、処理をステップS315に進める。
フロントセンサ7からの検出信号を検知しなかった場合、判定部130が、磁気検知感度が最大であるか否かを判定する。ここでは、判定部130は、磁気検知感度が最大である、即ち、スライスレベルが最小のレベルである場合、Yesと判定する。また、出力信号検出部10は、それ以外の場合にNoと判定する。
Yesの場合、判定部130は、処理をステップS316に進める。
Noの場合、判定部130は、処理をステップS317に進める。
判定部130が、スライスレベルが既に最小のレベルであった場合(磁気検知感度が最大)は、エラー報知処理を行う。
ここでは、判定部130は、磁気検知感度水準一定設定処理を終了し、制御部60に対して、エラーを報知する。これを受信した制御部60は、カード2の読み取りエラーである旨を上位装置に報知し、エラー表示等をさせる。
その後、判定部130は、磁気検知感度水準一定設定処理を終了して、処理をステップS302(図7)に進める。
判定部130が、スライスレベルが最小のレベルでなかった場合(磁気検知感度が最大より低い場合)は、磁気検知感度減少処理を行う。
判定部130は、閾値切換部140により、比較器120のスライスレベルを高くする(磁気検知感度を減少させる)よう設定する。
なお、判定部130は、学習データ500に設定された磁気検知感度設定値が複数ある場合、単に比較器120のスライスレベルを切り換えるのではなく、カード2を読み取れると思われる可能性が高い順に、当該磁気検知感度設定値に対応して、スライスレベルのレベルを順次、切り換えさせてもよい。
ここで、判定部130が、変動のパターン追従処理を行う。
判定部130は、上述のノイズ環境学習処理において、学習データ500に、ノイズが概略一定ではなく変動が激しい環境であると記録されていた場合に、ノイズの変動のパターンに追従させる。すなわち、判定部130は、閾値切換部140により、実時間(リアルタイム)で比較器120のスライスレベルのレベルを、学習データ500に記録されていた時系列データに基づいて切り換える。
この際、判定部130は、カード2の未挿入時に外部のノイズが上昇し読み取りに影響が出る場合は、スライスレベルを1レベルずつ調整するように切り換えさせる。しかしながら、判定部130は、磁気ストライプ2aの磁気信号が減磁している減磁カードに対する読み取りマージンを確保するため、スライスレベルを大きく変化させすぎないように調整する。
次に、判定部130が、カード2は減磁カードであるか否かを判定する。
判定部130は、制御部60を介して、最初の読み取り操作で読み取りに失敗した場合に制御部60により主記憶部70に記憶される、エラー検知データを参照する。エラー検知データは、例えば、前回読み取り操作時の復調データに含まれる、カード2に記憶された情報が正しく読み取られているか否かを判断するためのチェックサムやハッシュ値等である。そして、判定部130は、カード2の情報が正しく読み取られていなかった場合、切り換えられた磁気検知感度では読めない減磁カードであったとして、Yesと判定する。また、判定部130は、カード2が正しく読み取られていた場合は、減磁カードではないため、Noと判定する。
Yesの場合、判定部130は、処理をステップS320に進める。
Noの場合、判定部130は、処理をステップS313に戻す。
カード2が減磁カードであった場合、判定部130が、磁気検知感度一時調整処理を行う。
判定部130は、カード2の磁気信号を読み取りやすくするように、閾値切換部140により、比較器120のスライスレベルのレベルを一時的に調整させる。
具体的に説明すると、カード2の磁気信号は、通常、ノイズに比べて十分大きいため、スライスレベルを高くする(磁気検知感度を下げる)場合でも、読み取ることが可能である。しかしながら、比較器120のスライスレベルのレベルを高く切り換えると、減磁カードに対する読み取りのマージンが低下する。
このため、判定部130は、一時的にスライスレベルのレベルを低下させる(磁気検知感度を上げる)ように一時調整する。これにより、カード2が減磁カードであっても、磁気信号を読み取る可能性を高めることができる。
その後、判定部130は、処理をステップS313に戻して、信号検知部100による出力信号検知信号の検知を待つ。
以上により、本発明の実施の形態に係る磁気検知感度水準一定設定処理を終了する。
次に、図9を参照して、図5のステップS105に示す磁気データ読み取り出力処理の詳細について説明する。
制御部60は、データ信号取得処理を行う。
制御部60は、磁気データ読取部20及び磁気データ処理部30により処理されたデータ信号を取得する。制御部60は、取得したデータ信号を、復号データとして、主記憶部70へ保存する。
なお、この送信される復調データには、上述したエラー検知データも含まれる。
その後、制御部60は、リアセンサ8からの出力信号に基づいて、カードリーダ1の奥端側へのカード2の挿入が検出されたか否かを判断する。
制御部60は、リアセンサ8から検出信号がない場合(ステップS502:No)、待機する。
カードリーダ1の奥端側へのカード2の挿入が検出された場合(ステップS502:Yes)、制御部60は、磁気データ読取終了処理を行う。
ここで、制御部60は、カードリーダ1内でカード2が所定位置まで達してリアセンサ8により検出されることで、磁気ヘッド6によるカード2の磁気信号の読み取りを終了して、カード2が正常挿入されたことを知らせる正常挿入信号を上位装置へ送信する。
制御部60は、例えば、インターフェイス部90を介して、上位装置に正常挿入信号を送信する。この上で、制御部60は、復調データを上位装置に送信する。
そして、データを上位装置に送信する条件の一つであるカード2が所定位置まで達したことがリアセンサ8により検出され、さらにデータが上位装置に送信された後に、制御部60は、主記憶部70から当該復調データを消去される。
なお、制御部60は、消去コマンドを上位装置から受信してから、復調データを消去してもよい。
以上により、本発明の実施の形態に係る磁気データ読み取り出力処理を終了する。
以上のように構成することで、以下のような効果を得ることができる。
従来から、銀行キャッシュカードやクレジットカード等のカードを手動で搬送させて、磁気データを読み取ることができるカードリーダが存在した。
このような、従来のカードリーダは、磁気ヘッドから流入するノイズに応じて磁気検知感度を可変できる構成でなかった。このため、カードリーダを実装するユニット周辺のノイズが強い場合、外部ノイズによって磁気カードの読取エラーを発生させる可能性があった。特に、昨今では、携帯電話やセキュリティーゲート等、大きなノイズを発生させる機器が普及している。このため、これらからの外部ノイズが、完全にスライスによる調整を超える環境下では、読み取りエラーが頻発してしまい、カードの読み取りができなくなることがあった。
このように構成することで、磁気信号とノイズとを確実に判別でき、誤動作を抑制することが可能となる。すなわち、カードリーダ1が設置される場所のノイズ環境に応じて、ノイズを判定し、磁気読み取りエラーを回避することが可能となる。これにより、ノイズの多い環境であっても、カード2に記憶された情報を、確実に読み取ることが可能となる。つまり、ユーザが、カードリーダ1にカード2を何度も挿入、取り出ししなくても、最初の読み取り操作でエラーなくカード2の情報を読み取ることができる可能性を高められる。
このように構成することで、誤動作を抑制し、処理効率を高めることができる。
このため、従来のカードリーダの周辺のノイズレベルが強く、外部からのノイズが磁気ヘッド6から流入した場合、この外来ノイズによって磁気カードの読み取りエラーが必ず発生していた。
このように構成することで、本実施形態のカードリーダ1は、カード2が挿入されていない場合のノイズ環境における磁気検知感度のレベルを設定し、設定後に、そのレベルを用いて、カード2の磁気信号を増幅するよう当該レベルに切り換える。このため、カード2の読み取りのエラーを確実に少なくすることができる。
すなわち、本実施形態のカードリーダ1は、カードリーダ1を設置した際に、カード2を搬送させない状態で磁気検知信号が出力された場合、ノイズが磁気ヘッド6から流入していると判断し、磁気検知感度の閾値であるスライスレベルを変更する。このため、設置される環境のノイズレベルに応じて、磁気検知感度を変更することにより、対ノイズ性能を向上させることが可能となる。つまり、外部ノイズによる磁気カードの読み取りエラーを回避することが可能となる。
また、対ノイズ性能を向上させる際に、ハードウェア構成及び回路基板の実装部品等の変更をする必要性が少なく、主にソフトウェアの変更で対応ができるため、コストを低減できる。
このように構成することで、カード2として減磁カードが挿入された場合、一時的にスライスを調整することにより、読み取りの可能性を向上させることが可能となる。結果として、ノイズが多い環境下でも、カード2の状態にかかわらず、読み取りができる可能性を高めることができる。
すなわち、スライスレベルを一時的に調整することで、ノイズ環境に影響ない程度に磁気検知感度を低下させた状態であっても、カード2がまったく読めなくなる事態を回避し、正常な読み取りを極力維持することが可能となる。
これに対して、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、閾値切換部140を備えることで、減磁カードに対するマージンをノイズ環境においても適切に設定することができる。よって、カード2の総合的な読み取り率を向上させることができる。
これに対して、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、一時的にスライスレベルを調整する。これにより、減磁カードについてスライスレベルを調整することで、読み込める可能性を高められる。よって、カード2の総合的な読取率を向上させることができる。
従来、これらの外部からのノイズを受けると、カードリーダによっては、正規読み取り以前に読み取り用のゲートが開いてしまったり、実際のカードの磁気信号を取得する前に読み取りを開始したりしてしまうため、読み取りが正常にできないことがあった。
このため、カード2の誤検出により、ノイズ環境下において、読み取りゲートが開いてしまうことでの読み取りエラーを回避することができる。
ここで、カードリーダが設置される環境は様々であり、カードリーダの磁気データの読み取りに影響を与えるノイズレベルを事前に把握することは難しかった。
これに対して、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、ノイズ環境を学習することで、カード2の読み取りの可能性を高めることができる。
このように構成することで、カードリーダ1が設置される場所のノイズ環境に応じて、確実に磁気検知感度を切り換えることができる。よって、ノイズ環境下におけるカード2の読み取りエラーを少なくすることができる。
このように構成することで、ノイズの変動が激しい環境であることを検出し、ノイズの変動に追従するよう設定することができる。よって、カード2の情報を読み取る可能性を高めることが可能になる。
つまり、本発明の実施の形態に係るカードリーダ1は、判定部130により、ノイズ環境の学習を行い、ノイズの影響でカード2の磁気信号がまったく読み取りできなくなる事態を回避しつつ、適切な磁気検知感度のレベルを逐次に設定し、カード2の読み取りを正常に維持することができる。つまり、カードリーダ1は、ノイズ環境において最適な磁気検知感度の切り換えのスライスレベルに順番に切り換えることができ、ノイズ環境下でもカード2の読み取りができる可能性を高めることができる。
なお、上述の実施の形態では、手動のディップ式のカードリーダ1を例として示した。すなわち、カードリーダ1は、カード状媒体であるカード2をユーザが手動で操作して、カード2に記録されたデータの再生やカード2へのデータの記録を行うためのカード状媒体処理装置である例について説明した。
しかしながら、カードリーダ1として、これに限らず、各種方式のものを使用することが可能である。たとえば、手動式のカードリーダとして、カードの短手幅よりも浅く形成された溝状のカード通路に沿ってカード2を移動させながらカード2の磁気データを読み取る、いわゆるスワイプ式のカードリーダが存在する。本発明においては、このようなスワイプ式のカードリーダについても適用可能である。また、モータ等の駆動源を用いたカード2の搬送機構を備えた、カード搬送式のカードリーダにも適用できる。
このように構成することで、各種方式のカードリーダにおいても、読み取りエラーを少なくすることができる。また、各種方式のカードリーダに対応して、最適に磁気検知感度を切り換えることが可能となる。
このように構成することで、各種方式のカードリーダに対応することが可能となる。
しかしながら、カードリーダ1が設置され、起動又はリセットされた際、又は磁気検知感度の再設定の指示があった場合等に、カード2が挿入されていない状態で、磁気ヘッド6から流入するノイズ環境を学習してもよい。
しかしながら、出力信号検出部10は、磁気検知感度設定処理とは別に、ノイズ環境の学習のみを行う学習処理を実行することも可能である。この場合、出力信号検出部10の判定部130は、カード2が挿入されていないことを確認した上で、例えば、数秒〜数時間の特定期間の間、閾値切換部140により、比較器120のスライスレベルを数百μ秒程度で切り換えながら、信号検知部100から出力信号検知信号が出力されるか否かを検知してもよい。
このように構成することで、判定部130は、ノイズの大きさ(レベル)についての時系列データを、適切に取得することができる。
しかしながら、出力信号検出部10又は磁気データ読取部20に、カード2の磁気信号のピーク値を検出するピーク値検出部を備えて、このピーク値により比較器120のスライスレベルを変更するように構成してもよい。
このように構成することで、減磁カードであっても、より正確にカード2から復調データを取得することが可能になる。
2 カード
2a 磁気ストライプ
3 筐体
4 挿入口
5 切欠部
6 磁気ヘッド
7 フロントセンサ
8 リアセンサ
9 回路基板
10 出力信号検出部
20 磁気データ読取部
30 磁気データ処理部
40 磁気カード検知部
50 入力切換部
55 SW
60 制御部
70 主記憶部
80 補助記憶部
90 インターフェイス部
100 信号検知部
110 増幅器
120 比較器
130 判定部
140 閾値切換部
210 増幅部
220 増幅度切換部
230 ピーク検出部
240 スライスレベル切換部
250 波形整形部
260 復調部
310 第一バッファ
320 データ編集部
330 第二バッファ
340 保存処理部
350 読取保存用バッファ
500 学習データ
Claims (5)
- 挿入された磁気記録媒体をセンサにより検知する磁気カード検知部と、
前記磁気記録媒体に記録された磁気信号を読み取り、アナログ信号として出力する磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドから出力されるアナログ信号を増幅し、設定された磁気検知感度の閾値を超える場合に出力信号検知信号を出力する信号検知部と、
前記磁気カード検知部により前記磁気記録媒体の挿入が検知されない場合、前記信号検知部により出力された前記出力信号検知信号は、前記磁気記録媒体に記録された前記磁気信号とは異なる信号と判定する判定部とを備える
ことを特徴とする磁気情報処理装置。 - ユーザが手動で装置内部に前記磁気記録媒体を挿入し、又、装置内部から前記磁気記録媒体を引き抜くことで、前記磁気記録媒体に記録された前記磁気信号を読み取る手動式カードリーダである
ことを特徴とする請求項1に記載の磁気情報処理装置。 - 前記判定部は、
前記磁気ヘッドに流入するノイズ環境を学習し、前記磁気検知感度の閾値の初期値を学習データとして保存する
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁気情報処理装置。 - 前記信号検知部の前記磁気検知感度の閾値は可変であり、前記磁気検知感度を切り換える閾値切換部を備え、
前記判定部は、
前記磁気記録媒体に記録された前記磁気信号が減磁している場合に、前記閾値切換部により前記信号検知部の前記磁気検知感度の閾値を切り換える
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の磁気情報処理装置。 - 挿入された磁気記録媒体をセンサにより検知する磁気カード検知部と、
前記磁気記録媒体に記録された磁気信号を読み取り、アナログ信号として出力する磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドから出力されるアナログ信号を増幅し、設定された磁気検知感度の閾値を超える場合に出力信号検知信号を出力する信号検知部とを備える磁気情報処理装置により実行される磁気情報処理方法であって、
前記磁気カード検知部により前記磁気記録媒体の挿入が検知されない場合、前記信号検知部により出力された前記出力信号検知信号は、前記磁気記録媒体に記録された前記磁気信号とは異なる信号と判定する
ことを特徴とする磁気情報処理方法。
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