JP2015030178A - 画像処理装置、印刷装置、及び、画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷物の出力表現を変更する画像処理装置であって、物品管理を効率的に行うことのできる印刷物の出力を、容易に実現することのできる画像処理装置等を提供する。【解決手段】物品に添付される印刷物の印刷データに対して処理を実行する画像処理装置が、前記物品の物品情報に基づいて、前記印刷物の書式を決定する出力形態決定部と、前記決定された書式に従って、前記印刷データを変更する印刷データ生成部と、を有する。【選択図】 図2
Description
本発明は、印刷物の出力表現を変更する画像処理装置等に関し、特に、物品管理を効率的に行うことのできる印刷物の出力を、容易に実現することのできる画像処理装置等に関する。
従来、POSシステムにおけるレシートプリンターや物品ラベル、配送用ラベル等を印刷するラベルプリンターなどの業務用プリンターが普及している。かかる業務用プリンターには、製造された物品一つ一つに添付される物品管理ラベルを印刷するものがあり、当該物品管理ラベルには、その物品個体を識別するシリアル番号の情報が含まれる。このラベルにより、販売店や倉庫においてその物品の管理が行われる。
一方、このようなプリンター及びプリンターシステムでは、導入済みの既存装置による印刷物の出力表現が乏しく、それを改善したいという場合が多々ある。例えば、モノクロの印刷物をカラー化したいという要望などがある。
このような場合、システム全体を入れ換えるのでは費用や時間がかかる上に業務に支障を来たすこともあるため、出来るだけ既存システムを利用したシステム構築が望まれる。
かかるシステム改良に関し、従来、以下のような技術が提案されている。下記特許文献1では、モノクロ文章データを利用して簡単にカラー化したプリントを可能にする技術が開示されている。また、下記特許文献2では、POSプリンターのプリント出力にグラフィック効果を加えることのできる印刷システムについて開示されている。
上述した物品管理ラベルを用いる業態においては、物品が製品である場合、製品に不良が発生した製造ロットと他の製品ロットの製品を区別するなど、製造ロットや製造条件によって物品を区別する必要がある。このために、従来は、店舗や倉庫に置かれている物品について、通常、バーコードの形式で印刷される物品管理ラベルをバーコードリーダーで読み、そのシリアル番号からその物品を識別し、上記区別のためのマーキング等を行っていた。このような人手による作業は容易ではなく、また、このような区別が行われなかったり、正確に行われない場合には、不良品を出荷してしまう虞がある。
このような課題を解決するために、ロットや製造条件による物品の区別をより容易に行う方法、具体的には、このような区別を行える物品管理ラベルの出力が望まれるが、上記特許文献1及び2にはその解決策が示されていない。
そこで、本発明の目的は、印刷物の出力表現を変更する画像処理装置であって、物品管理を効率的に行うことのできる印刷物の出力を、容易に実現することのできる画像処理装置、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、物品に添付される印刷物の印刷データに対して処理を実行する画像処理装置が、前記物品の物品情報に基づいて、前記印刷物の書式を決定する出力形態決定部と、前記決定された書式に従って、前記印刷データを変更する印刷データ生成部と、を有する、ことである。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記書式の決定は、予め用意されたテンプレート情報を選択することによって行われる、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、一つの態様は、前記物品情報は、前記印刷データから取得される、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、その好ましい態様は、前記物品情報は、前記物品の個体を識別するシリアル番号である、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、好ましい態様は、前記書式は、前記物品のシリアル番号が予め定められた範囲に入るか否かによって決定される、ことを特徴とする。
また、上記の発明において、一つの態様は、前記物品情報は、ネットワークを介して他の装置から取得される、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記物品情報は、前記物品の製造状況を示す情報である、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、一つの態様は、前記物品の製造状況を示す情報は、前記物品を構成する部品の情報である、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記書式は、前記物品情報の変化に基づいて決定される、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記書式は、色の情報を含む、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、一つの態様は、前記印刷データは、モノクロ印刷用のデータである、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、上記いずれかの画像処理装置と、前記変更された印刷データに従って印刷を実行する印刷実行部と、を有する印刷装置である。
上記の目的を達成するために、本発明の更に別の側面は、物品に添付される印刷物の印刷データに対する画像処理方法が、前記物品の物品情報に基づいて、前記印刷物の書式を決定する出力形態決定工程と、前記決定された書式に従って、前記印刷データを変更する印刷データ生成工程と、を有する、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した画像処理装置を用いた印刷装置の実施の形態例に係るネットワーク構成図である。図1のプリンター2が本実施の形態例に係る印刷装置であり、当該プリンター2では、物品に添付する管理ラベル等の印刷データを受信し、物品情報(その物品の製造に用いられた部品、製法等に関する情報)に基づいて、適切なテンプレート(印刷物全体に係る書式情報)を選択し、当該テンプレートを用いた印刷を実行する。これにより、使用された部品や製法によって各物品に貼られる管理ラベルの出力形態(色など)を変更可能となり、物品のロット毎の管理などを効率的に行うことができるようになる。また、当該機能が既存のモノクロ印刷用システムを利用して容易に実現される。
図1には、本プリンター2を含むラベル印刷システムの構成が示されており、当該システムは、ラベル端末1、プリンター2、テンプレート端末3、及びネットワーク4で構成されている。また、当該システムは、以前に設置されていたモノクロのラベル印刷システム(旧システム)を改良する方式で構築されたものである。なお、本実施形態では、ラベル印刷システムは、一例として、物品毎に添付する管理ラベルを印刷するものであり、その物品である製品の組立ラインに組み込まれる形で設置されている。従って、図1に示されるように、プリンター2は、ネットワーク4を介してBOM(Bills 0f Materials)サーバー5と接続可能な構成となっている。
ラベル端末1は、旧システムの装置であり、プリンター2に対して印刷要求を行うプリンター2のホスト装置である。ラベル端末1は、例えばパーソナルコンピューターで構成され、ラベル生成用のアプリケーション及び旧システムで設置されていたモノクロプリンター用のドライバーを備えている。印刷要求時には、当該ドライバーで生成されたモノクロの印刷データがネットワーク4を介してプリンター2へ送信される。なお、ラベル端末1とプリンター2は、ネットワーク4ではなく、USBやRS232規格の接続ケーブルで直接繋がれてもよい。
ネットワーク4は、ラベル端末1、プリンター2、及びテンプレート端末3等の装置を接続するLAN(Local Area Network)である。なお、このネットワーク4も旧システムのものを利用できる。
プリンター2は、上述の通り、受信した印刷データに従って印刷物(物品管理ラベル)を出力する印刷装置であり、ここでは、一例として、ラインヘッド方式のカラーインクジェットプリンターである。当該プリンター2は、上記改良時に新たに設置された装置であり、ラベル端末1の印刷要求(印刷データ)を受信してラベルの印刷を実行する。
本プリンター2は、図1に示されるように、コントローラー部21と印刷機構部22を備える。コントローラー部21は、プリンター2の制御部であり、上述した物品情報に基づいた印刷処理を実行する。当該処理が本プリンター2の特徴であり、その具体的な内容は後述する。そして、このコントローラー部21が本発明の画像処理装置に相当する。
また、コントローラー部21は、図示していないが、CPU、RAM、ROM、HDD、NVRAM、ASIC等で構成され、コントローラー部21での処理は、上記ROMに記憶されたプログラムに従って上記CPUが動作すること、また、ASICが動作すること等によって実行される。
印刷機構部22は、コントローラー部21の指示に従って印刷媒体(用紙等)に対して印刷処理を行い、印刷物を発行する(印刷する)部分である。印刷機構部22には、インクを吐出する複数のノズルを備えたヘッド部、印刷媒体を搬送する搬送部等が備えられる。
次に、テンプレート端末3は、プリンター2が用いる上述したテンプレートを作成、編集するための端末装置であり、ユーザーは当該テンプレート端末3からネットワーク4を介してプリンター2にアクセスし、テンプレートデータの読み出し及び登録(保存)を行う。また、テンプレート端末3は、後述するテンプレートの決定処理に用いる判断基準の情報等(決定情報231)を設定するために用いられ、ユーザーが、適宜、当該テンプレート端末3からネットワーク4を介してプリンター2にアクセスし、必要な決定情報231を設定する。
テンプレート端末3は、例えばパーソナルコンピューターで構成することができ、テンプレート作成、編集用及び決定情報設定用のソフトウェアを備える。また、このテンプレート端末3も上記改良時に新たに設置されたものである。従って、図1において、破線で囲われた部分が新たに設置された装置である。
次に、BOMサーバー5は、製品組立(製造)に用いられる部品の情報を格納したサーバーシステムであり、ネットワーク4を介して他の装置へ部品情報を提供する。なお、本ラベル印刷システムで印刷する物品管理ラベルとしての製品管理ラベルは、それが添付される各製品を識別して管理するためのラベルであり、ラベルが貼られる製品のシリアル番号(その製品の個体を識別する一連の番号)の情報が印刷される。BOMサーバー5には、このシリアル番号からその物品の部品情報を取得できるように情報が格納されている。
図2は、プリンター2の概略の機能ブロック図である。図2に示すとおり、プリンター2は、機能的には、出力形態決定部23、印刷データ生成部24、印刷実行部25、通信部28、及びテンプレートDB26から構成される。
出力形態決定部23は、上述したラベル端末1から送信される印刷データを解釈して当該印刷データに使用するテンプレート27を決定する部分である。印刷データ生成部24は、当該印刷データと当該決定されたテンプレート27を用いて印刷実行部25に印刷を指示するデータを生成する部分である。また、印刷実行部25は、印刷データ生成部24から送信されるデータに従って印刷媒体に印刷処理を実行する部分である。また、通信部28は、プリンター2がネットワーク4を介して他の装置と通信する際の通信機能を担い、上述したBOMサーバー5からの情報取得は、当該通信部28を介して行われる。
また、出力形態決定部23には、使用するテンプレート27を決定する際に用いる決定情報231が記憶される。
決定情報231は、出力形態決定部23が使用するテンプレート27を決定する際に必要な情報であり、具体的には、物品管理ラベルの出力形態(色など)を切り換える判断するための情報を示している。当該テンプレート27の決定は、後述するようにいくつかの方法で行うことができるが、ユーザーが設定したシリアル番号以降の物品についてはそれまでのラベルと出力形態(色など)を変える、という方法で行う場合には、その設定されたシリアル番号(物品の個体を識別する商品情報)が決定情報231として記憶される。なお、この場合に、当該シリアル番号は上述したテンプレート端末3から入力される。また、そのシリアル番号に合わせて、変更後の出力形態(色など)に相応しいテンプレート27の識別情報を、入力して設定するようにしてもよい。
また、物品管理ラベルが貼られる物品について、ロットが変わった場合、すなわち、製法や部品が変わった場合などに、ラベルの出力形態(色など)を変える、という方法で行う場合には、ラベルの出力形態を変えた際の物品の情報(部品情報など物品の製造状況(履歴)を示す物品情報)が決定情報231として記憶される。この場合の物品情報は、上述したBOMサーバー5から取得する方法、また、受信する印刷データから取得する方法がある。また、この場合の決定情報231としての物品情報に関して、最新の情報のみを保持する方法、あるいは、ラベルの出力形態を変えた際の物品情報を全て、その時に決定されたテンプレート27の識別情報と共に保持する方法を取ることができる。
なお、出力形態決定部23、印刷データ生成部24、通信部28、及びテンプレートDB26は、上記コントローラー部21に備えられ、印刷実行部25は、上記印刷機構部22に備えられる。
テンプレートDB26には、複数のテンプレート27が格納(記憶)されている。各テンプレート27(データ)は、印刷物の全体に係る書式の情報を含んでおり、少なくとも、表面色、背景色、背景画像の情報を持っている。
また、テンプレート27は、印刷物であるラベルの種類(大きさ、形状等)に応じて用意され、さらに、同種のラベルについて複数のテンプレート27が用意される。図2に示す例では、ラベル(1)について、所定箇所の色を変えた複数のテンプレート27が用意され、ラベル(1)とは異なるラベル(2)については、通常ロット用と特別ロット用の2つのテンプレート27が用意されている。ラベル(1)は、物品を複数種類のグループに区別する場合に用いられ、ラベル(2)は、ある期間内で物品を通常ロットと特別ロットに区別する場合に用いられる。
これらのテンプレート27を用いて印刷を行うことにより、図2に示すように、表面色、背景色、背景画像がそれぞれ指定された色や画像になり、モノクロのラベルを色彩のあるラベルに変更することができ、また、同種のラベルでも物品情報等によって異なる色彩で表現できるようになる。本実施形態では、同種のラベルとは、大きさ、形状等が同じものを想定しているが、貼り付け対象物品(種類)が同じ場合を同種のラベルとしてもよい。また、本実施形態では、表面色とは、例えば、背景及び背景画像を除く、文字や画像の色である。
また、テンプレート27は、上述の通り、予めユーザーがテンプレート端末3を用いて生成し、又は、既存のテンプレート27を編集して、テンプレートDB26に保存しておく。
なお、テンプレートDB26は、上述したHDD、NVRAM等で構成される。
以上説明したような構成を有する本実施の形態例に係るラベル印刷システムでは、上述の通り、プリンター2が実行する出力形態の変更を伴う印刷処理に特徴があり、以下、その具体的な処理手順について説明する。図3は、印刷時にプリンター2が行う処理の手順を例示したフローチャートである。印刷時には、まず、ラベル端末1から前述したモノクロ印刷用の印刷データが送信され、当該データがプリンター2に受信される(図3のステップS1)。なお、当該印刷データは、旧システムにおけるモノクロプリンター用のPDL(ページ記述言語)で表現されている。
受信された印刷データは、出力形態決定部23によって解釈され、出力形態決定部23は、解釈の結果に基づいて、当該印刷データによって出力されるラベルを識別する(図3のステップS2)。具体的には、出力形態決定部23は、受信した印刷データのヘッダー情報に含まれる印刷物の識別情報から上記ラベルを識別する。例えば、今回出力する印刷物は、図2のラベル(1)であると判断する。また、このような印刷物の識別情報が印刷データから得られない場合には、出力形態決定部23は印刷データの特徴を抽出してラベルの識別を行う。この場合には、予め各ラベルの印刷データにおける特徴をプリンター2に記憶させておき、抽出した特徴を当該記憶しておいた特徴と比較することによって受信した印刷データのラベルを判別する。
次に、出力形態決定部23は、上述した決定情報231を取得する(図3のステップS3)。出力形態決定部23が行うテンプレート27の決定(選択)処理において、印刷しようとする物品管理ラベルの出力形態(色など)を切り換えるか否かの判断は、以下の2つの方法で行うことができる。
その第一方法は、ユーザーが設定したシリアル番号以降の物品についてはその番号以前のラベルと出力形態(色など)を変える、という方法である。
また、その第二方法は、物品管理ラベルが貼られる物品について製法や部品が変わった場合(製造状況を示す物品情報が変わった場合)に、ラベルの出力形態(色など)を変える、という方法である。
ステップS3の決定情報231の取得において、第一方法を用いる場合には、出力形態決定部23は、上述したユーザーによって設定(入力)されたシリアル番号を取得する。この場合、シリアル番号と共にテンプレート27の識別情報がある場合にはその情報も取得する。
一方、第二方法を用いる場合には、出力形態決定部23は、決定情報231として記憶される、製造状況を示す物品情報を取得する。この場合、物品情報と共にテンプレート27の識別情報がある場合にはその情報も取得する。なお、上述の通り、複数の物品情報が記憶されている場合には、それら全ての情報を取得する。
次に、出力形態決定部23は、今回印刷データを受信した物品についての物品情報の取得を行う(図3のステップS4)。上記第一方法を用いる場合には、受信した印刷データを解釈し、その中に含まれるシリアル番号の情報を抽出して取得する。通常、シリアル番号はバーコードの形式で表現されており、出力形態決定部23はそれを解釈し、個体の識別情報を示す物品情報として、一連の番号で表現されるシリアル番号を取得する。
一方、上記第二方法を用いる場合に、受信した印刷データに部品情報などの製造状況を示す物品情報が含まれているケースでは、第一方法の場合と同様に、受信した印刷データを解釈し、その中に含まれる製造状況を示す物品情報を抽出して取得する。また、製造状況を示す物品情報が受信した印刷データに含まれていないケースでは、通信部28を介してBOMサーバー5から当該物品の製造状況を示す物品情報を取得する。具体的には、上述した第一方法と同様に、受信した印刷データからシリアル番号を取得し、そのシリアル番号についてBOMサーバー5に記憶されている情報を取得する。
このようにして、決定情報231と物品情報を取得すると、出力形態決定部23は、それらの情報から使用するテンプレート27を決定する(図3ステップS5)。具体的には、まず、印刷しようとする物品管理ラベルのテンプレート27を切り換えるか否かの判断を行う。
当該判断において、上記第一方法を用いる場合には、取得した物品情報、すなわち、当該印刷データが貼られる物品のシリアル番号の値が、取得した決定情報231のシリアル番号、すなわち、ユーザーによって設定されたシリアル番号の値以上であれば、当該設定されたシリアル番号よりも小さい値のシリアル番号について用いていたテンプレート27から切り換えると判断する。一方、当該物品のシリアル番号の値が決定情報231のシリアル番号の値よりも小さい場合には、上記切り換えは行わないと判断する。
上記判断において、上記第二方法を用いる場合には、取得した物品情報、すなわち、当該印刷データが貼られる物品の製造状況に関する情報(例えば、部品情報)が、取得した決定情報231の物品情報と異なっていれば、これまで使用していたテンプレート27から切り換えると判断する。すなわち、これまでと異なるロットの物品に貼られるラベルであると判断して異なる出力形態にする。一方、双方の物品情報が同じであれば、上記切り換えは行わないと判断する。なお、決定情報231として複数の物品情報が記憶されている場合には、当該判断においては、最新の物品情報を用いる。
当該判断が終わると、出力形態決定部23は、使用するテンプレート27を選択する。第一方法で切り換えると判断した場合に、決定情報231としてシリアル番号と共にテンプレート27の識別情報が設定(取得)されている場合には、その識別情報のテンプレート27を選択する。テンプレート27の識別情報が取得されていない場合には、決定情報231として設定されるシリアル番号よりも小さいシリアル番号の物品に使用されていたテンプレート27と異なるテンプレート27を選択する。
また、第一方法で切り換えないと判断した場合に、決定情報231として設定されるシリアル番号よりも小さいシリアル番号の物品に使用されていたテンプレート27を選択する。
一方、第二方法で切り換えると判断した場合に、前回の印刷で使用していたテンプレート27と異なるテンプレート27を選択する。なお、上述の通り、決定情報231としてラベルの出力形態を変えた際の物品情報が全て、その時に決定されたテンプレート27の識別情報と共に保持されており、出力形態決定部23によってそれらが取得されている場合には、以下のようにしてテンプレート27を選択する。
当該物品の物品情報と取得された複数の決定情報231としての物品情報を比較し、いずれとも一致しない場合には、上記取得された識別情報のいずれのテンプレート27とも異なるテンプレート27を選択する。一方、一致するものがある場合には、その一致した物品情報と共に保持されていた識別情報のテンプレート27を選択する。
第二方法で切り換えないと判断した場合には、前回の印刷で使用していたテンプレート27を選択する。
このようにして使用するテンプレート27が決定される。
なお、第一方法の場合に、決定情報231として、複数のシリアル番号と、それらの各シリアル番号に対するテンプレート27の識別情報が設定されてもよく、その場合には、それらの情報が出力形態決定部23によって取得される(S3)。そして、テンプレート27の決定処理(S5)では、それら決定情報231としてのシリアル番号のうち、印刷データのシリアル番号以下で最も大きい値のシリアル番号が選択され、それに対して設定されている識別情報のテンプレート27を、使用するテンプレート27として選択する。なお、この条件に合致するシリアル番号がなければ、決定情報231として取得されたいずれの識別情報のテンプレート27とも異なるテンプレート27を選択する。
また、第二方法の場合に、決定情報231として保持される最新の物品情報と比較の上、上記切り換えの判断を行ったが、決定情報231としてラベルの出力形態を変えた際の物品情報が全て、その時に決定されたテンプレート27の識別情報と共に保持されており、出力形態決定部23によってそれらが取得されている場合には、当該判断を行わずに、上述したテンプレート27の選択処理を行ってもよい。
すなわち、当該物品の物品情報と取得された複数の決定情報231としての物品情報を比較し、いずれとも一致しない場合には、上記取得された識別情報のいずれのテンプレート27とも異なるテンプレート27を選択する。一方、一致するものがある場合には、その一致した物品情報と共に保持されていた識別情報のテンプレート27を選択する。
以上のように、テンプレート27の決定処理が終了すると、出力形態決定部23は、決定したテンプレート27の識別情報を印刷データ生成部24に通知すると共に、第二方法を用いる場合には決定情報231の記録を行う。具体的には、今回の処理で使用するテンプレート27を切り換えた(前回と変更した)場合には、上記ステップS4で取得した物品情報を、又は、当該物品情報と今回決定したテンプレート27の識別情報を決定情報231として記憶する。
次に、印刷データ生成部24は、通知を受けた識別情報のテンプレート27を用いた印刷データの生成処理を行う(図3のステップS6)。
具体的には、上記受信した印刷データに含まれる画像データをラスタライズ(展開)し、ビットマップデータとする。そして、上述したテンプレートDB26にアクセスし、上記識別情報から、上記決定されたテンプレート27を選択し、その書式情報を取得する。その後、当該書式情報に従って、上記画像データの色の変更、背景画像の重ね合わせを実行して、出力する印刷物における最終的な画像のビットマップデータを生成する。
例えば、図2のラベル(2)用、通常ロット用のテンプレート27が使用されると、その書式情報に従って、上記画像データ(元の画像データ)に含まれる黒色の部分(バーコード等)は、「表面色=黒」の情報に従って黒色のままとされ、元の画像の白色の背景は、「背景色=白」の情報に従って白とされ、さらに、「背景画=画像5」の情報に従って背景に画像5が重ね合わせられる。なお、背景画の情報はビットマップ情報としてテンプレート27情報内に保持されていてもよいし、印刷データ生成部24からアクセス可能にテンプレートDB26とは別の場所に保持されていてもよい。
また、表面色を画像内のオブジェクト毎に指定したテンプレート27とすることもでき、そのようなテンプレート27を用いる場合には、元の画像データをビットマップデータにする前に、上記表面色の指定に基づいて画像内の各オブジェクトの色を決定し、その後にラスタライズの処理を実行する。
次に、印刷データ生成部24は、生成したビットマップデータにスクリーン処理を施して、各インクのドット有無を表すデータに変換後、当該印刷データを印刷実行部25に送信し、印刷処理を指示する。
印刷実行部25では、上記送信された印刷データに従って印刷媒体への印刷処理を実行し、プリンター2から印刷物(物品管理ラベル)が出力される(ステップS7)。
図4は、出力される物品管理ラベルを例示した図である。図4の(a)に例示する物品管理ラベルは、これが添付される物品のシリアル番号等の物品情報がバーコードで表現されたものである。図のxで示す部分がそのバーコードであり、「表面色」で表される部分である。図のyで示す部分は、バーコードの枠であり、「表面色」又は「背景画」として表される部分である。また、図のzで示す部分は、ラベルの背景であり、「背景色」で表される部分である。
このような物品管理ラベルに対して、例えば、ロット毎に(製造状況が変わった際に)バーコードの枠であるyの部分の色を変えたラベルとして出力したい場合には、yの部分の出力形態を変えた複数のテンプレート27をテンプレートDB26に用意しておく。yの部分を「背景画」として扱う場合には、色の異なる同形状の背景画を複数用意して、それらを各テンプレート27に用いるようにする。また、yの部分を「表面色」で表現する場合には、すなわち、受信される印刷データにこの部分のデータが含まれる場合には、上述の通り、バーコード(x)とこの枠の部分(y)を異なるオブジェクトとして認識し、それぞれの「表面色」を定義するようにする。例えば、どのテンプレート27においてもバーコード(x)については「表面色=黒」とし、枠の部分(y)については各テンプレート27で異なる「表面色」を定義する。
このようにテンプレート27を用意することにより、上述したテンプレート27の決定処理がなされれば、ロットなど、その物品の属するグループを一目瞭然で認識できる物品管理ラベルを印刷することができる。
図4の(b)には、異なる物品管理ラベルが例示されている。この例は、旧ロットの製品と新ロットの製品を区別する目的で用いられるものであり、旧ロット用には無地の「背景画」が定義されたテンプレート27が用意され、新ロット用には図のzzで示す文字が含まれる「背景画」が定義されたテンプレート27が用意される。この場合にも、出力されたラベルを付された物品について旧ロットであるか新ロットであるかを一目で判別することができる。
以上のようにして、本プリンター2における出力形態の変更を伴うラベル出力処理が実行される。
なお、上述の説明では、プリンター2が受信する印刷データの画像は、オブジェクト単位で表現されるデータであることを想定したが、当該画像がビットマップデータで表現されていてもよい。この場合には、出力形態決定部23は、ビットマップデータを画像認識の手法で解析して、必要なオブジェクトの認識を行うようにする。
また、上述のテンプレート27では、画像のレイアウトについて言及していないが、当該レイアウトを指定する書式情報を持たせるようにしてもよい。この場合にはテンプレート27は画像のオブジェクト毎に位置情報を持つようにする。また、この場合、印刷データ生成部24は、元の画像データについてオブジェクト単位で画像を把握して、オブジェクト毎にテンプレート27に従った処理を実行する。このようにすることで、印刷物のレイアウトも変更して出力をすることができる。
以上説明した本実施の形態例に係るプリンター2では、物品一つ一つに貼られる物品管理ラベルの出力形態(色など)を、その物品の物品情報(シリアル番号や部品情報など)に基づいて自在に変更することができる。従って、ロット毎など、製造状況の異なる製品(物品)について出力形態の異なるラベルとすることができ、当該ラベルを貼られた物品の識別を容易に行うことができる。よって、不良ロットとその他のロットの物品を容易に判別することができるなど、物品管理の効率化を図ることができる。
また、図1に示したように、当該プリンター2を用いることにより、既存システムのラベル端末1をそのまま使用できるので、システム改良を比較的容易に行うことができる。
また、出力形態の変更にはテンプレート27が用いられ、複数のテンプレート27を登録しておくことで、出力形態の変更が自在にできる。さらに、使用するテンプレート27は、ユーザーがテンプレート端末3を用いて編集可能であるので、ユーザー利便性が高いシステムを提供できる。
また、上述した第一方法によれば、出力形態を変更したいタイミングをユーザーが決定することができる。
また、上述した第二方法によれば、部品情報等の変化をプリンター自身が判断して、出力形態を変更するので、ユーザーが介在する必要が無い。
また、出力形態を変更する判断に部品情報を用いることができるので、構成部品の違いをラベルで表現することができる。
また、出力形態の変更では、色の変更が可能であるので、判別が容易なラベルの出力を行うことができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
1 ラベル端末、 2 プリンター、 3 テンプレート端末、 4 ネットワーク、 5 BOMサーバー、 21 コントローラー部、 22 印刷機構部、 23 出力形態決定部、 24 印刷データ生成部、 25 印刷実行部、 26 テンプレートDB、 27 テンプレート、 28 通信部、 231 決定情報
Claims (13)
- 物品に添付される印刷物の印刷データに対して処理を実行する画像処理装置であって、
前記物品の物品情報に基づいて、前記印刷物の書式を決定する出力形態決定部と、
前記決定された書式に従って、前記印刷データを変更する印刷データ生成部と、を有する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1において、
前記書式の決定は、予め用意されたテンプレート情報を選択することによって行われる
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1あるいは2において、
前記物品情報は、前記印刷データから取得される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項3において、
前記物品情報は、前記物品の個体を識別するシリアル番号である
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項4において、
前記書式は、前記物品シリアル番号が予め定められた範囲に入るか否かによって決定される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1あるいは2において、
前記物品情報は、ネットワークを介して他の装置から取得される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項3あるいは6において、
前記物品情報は、前記物品の製造状況を示す情報である
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項7において、
前記物品の製造状況を示す情報は、前記物品を構成する部品の情報である
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項7あるいは8において、
前記書式は、前記物品情報の変化に基づいて決定される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至9のいずれかにおいて、
前記書式は、色の情報を含む
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至10のいずれかにおいて、
前記印刷データは、モノクロ印刷用のデータである
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至11のいずれかに記載の画像処理装置と、前記変更された印刷データに従って印刷を実行する印刷実行部と、を有する
ことを特徴とする印刷装置。 - 物品に添付される印刷物の印刷データに対する画像処理方法であって、
前記物品の物品情報に基づいて、前記印刷物の書式を決定する出力形態決定工程と、
前記決定された書式に従って、前記印刷データを変更する印刷データ生成工程と、を有する
ことを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013160908A JP2015030178A (ja) | 2013-08-02 | 2013-08-02 | 画像処理装置、印刷装置、及び、画像処理方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Family Applications (1)
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- 2013-08-02 JP JP2013160908A patent/JP2015030178A/ja active Pending
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