JP2013178651A - 印刷制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ページ毎のバーコード領域を指定したデータを、印刷ジョブの各サブセットに関するフィニッシング設定の内容に関係なく、同じ原稿データの印刷時に利用すること。
【解決手段】原稿データに対して適用されるフィニッシング処理に応じて、インクジェット記録装置1が印刷画像を印刷する順序に関する設定情報を含む印刷データに基づいて、印刷画像を原稿データのページ順に表示する。そして、印刷画像のデータに濃度低減処理を施すバーコード領域を原稿ページ順にページ毎に指定して、指定した領域の座標データを原稿データのページ順と関連づけて記憶する。また、記憶された座標データに基づいて、原稿データ取得部112が取得した原稿データの印刷画像のバーコード領域に対してページ毎に濃度低減処理を施すとともに、濃度低減処理がバーコード領域に施された印刷画像の印刷データを印刷時のページ順で、印刷ジョブとして印刷装置に出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、原稿画像に基づく印刷ジョブを印刷装置に出力する印刷制御装置に関する。
従来、原稿画像に基づく印刷ジョブをクライアント端末等の印刷制御装置で生成し、その印刷ジョブを印刷装置に出力する際に、サブセット毎にフィニッシング処理を行う等、印刷所部内の所定単位毎に個別処理を施す技術がある(例えば、特許文献1)。
この特許文献1に開示された技術では、サブセットの先頭ページを区切りページとして指定し、区切りページに関連づけてフィニッシング設定する。これにより、1つの印刷ジョブ中であっても、各サブセット毎にステープル、パンチ、フェイスアップ排紙、フェイスダウン排紙、又はNアップ等の処理を個別的に実行可能とする。
特開2010−277245号公報
ところで、近年よく用いられるインクジェットプリンタによって、バーコードを印刷する場合、ドットゲインによる滲みでバーコードの読取精度が低下しないように、他の黒ベタ部分よりも黒バー部分の濃度を下げて印刷することが考えられる。そのため、各ページ内でのバーコードの領域を指定する必要がある。
この場合、例えば、バーコード領域指定用のアプリケーションを用いて、バーコード領域を指定するために印刷ジョブの各ページの画像を画面上に表示させて、この画面上でバーコードの領域をユーザに指定させる。このとき、原稿データによって画面に表示させた各ページの画像上で領域指定させると、指定した領域と実際に濃度を下げて印刷される領域とにズレが生じる場合がある。
この理由は、原稿データの場合、Word、Excel、PDF等の原稿作成アプリケーションソフトウェアごとにファイルフォーマットが異なることにある。そのため、原稿データに対してバーコード領域指定用アプリケーションを適用すると、原稿データを作成するのに使用したアプリケーションソフトウェアによっては、画像展開処理がうまくいかず、上述したズレが生じる場合がある。
一方、プリンタドライバを経由して原稿データを画像展開処理する印刷データ(PRNデータ)は、印刷装置に固有のPDLデータ(イメージデータ)であり、印刷装置で原稿画像を印刷した際に得られるイメージと一致する。そのため、原稿データの作成に用いたアプリケーションソフトウェアにPDLデータの展開処理モジュールさえ搭載しておけば、アプリケーションソフトウェアの種類によらず、印刷時のイメージと一致する原稿画像を、印刷データ(PRNデータ)から画面に表示させて、バーコード領域指定用アプリケーションを適用した正確なバーコード領域の指定が可能となる。
そこで、バーコード領域を指定させる画面上には、印刷データ(PRNデータ)によって各ページの画像を表示させる。ユーザが画面上で各ページのバーコード領域を指定すると、バーコード領域を、印刷データの印刷順の番号と座標(バーコード左上角点の座標及び同点からの上下左右長さ)とで定義するCSVデータを、生成することが可能になる。
ここで、サブセット毎にフィニッシング等の個別処理機能を設定した状態でバーコード領域等の加工処理を指定した場合には、各サブセットのフィニッシング設定に応じた印刷データ、すなわち、原稿データのページ順が入れ替わった印刷データが生成され、画面上に表示されることとなる。
このような印刷データを用いて、各ページのバーコード領域を指定すると、原稿データのページ順が入れ替わったままのCSVデータが生成されることとなる。そのため、このCSVデータについては、同じ原稿データを印刷する場合であっても、各サブセットのフィニッシング設定が異なる場合には用いることができず、CSVデータを生成し直さなければならないという問題があった。
また、印刷画像の一部の領域に何らかの加工処理を施すために、印刷画像中の対象領域を特定して上述したようなCSVデータを得る場合にも、同様の問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、所定の加工処理を施す印刷画像中の領域を、印刷データを用いて画面に表示した各ページの画像上で指定する場合に、原稿データのページ順と印刷データによる各ページの印刷順とがサブセット毎のフィニッシング設定等によって異なっても、設定内容を意識させずに加工処理の対象領域設定をユーザに簡便に行わせることができる印刷制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、
原稿画像に基づいて印刷ジョブを印刷装置(例えば、図1のインクジェット記録装置1)に出力する印刷制御装置(例えば、図1のクライアント端末14)において、
原稿ページ順に配列された原稿画像を原稿データとして取得する原稿データ取得手段(例えば、図2の原稿データ取得部112)と、
原稿データに対して適用される個別処理に応じて、印刷装置が原稿画像を印刷する際のページ順に配列された印刷データを、原稿ページ順と印刷ページ順との対応に関する設定情報を含む内容で生成する個別処理手段(例えば、図2の個別処理部111)と、
個別処理手段が生成した印刷データを用い、設定情報に基づいて、印刷画像を原稿のページ順に表示する表示装置(例えば、図2の出力部20)と、
原稿画像中の所定の加工処理を施す所定領域の座標データを、表示装置による表示を通じて各ページ毎に設定する座標データ設定手段(例えば、図2の座標データ設定部123)と、
座標データ設定手段により設定された座標データに基づいて、原稿データ取得手段が取得した原稿データ内の原稿画像に含まれる所定領域に対して所定の加工処理を施す加工処理手段(例えば、図2の加工処理部111a)と、
所定の加工処理が施された原稿データと設定情報とに基づいて個別処理手段が生成した印刷データを、印刷ジョブとして印刷装置に出力する印刷ジョブ出力手段(例えば、図2の外部インターフェイス部15)と、
を備えることを特徴とする。
ここで、原稿データとは、文書、画像作成アプリケーションによって生成された文書、画像等のデータをいう。また、印刷データとは、プリンタドライバ等のアプリケーションによって、原稿データの原稿画像を印刷装置に出力するためにデータ変換処理されたデータをいう。
更に、原稿データに対して適用される個別処理とは、原稿データから生成した印刷データのページ順(印刷ページ順)が、原稿データのページ順(原稿ページ順)から変わるような処理をいう。個別処理の具体的な一例としては、フィニッシング処理が挙げられる。フィニッシング処理は、例えば、ステープル、パンチ、フェイスアップ排紙、フェイスダウン排紙、又はNアップ等の処理がある。このフィニッシング処理には、複数ページの原稿画像を複数のサブセットに分別し、各サブセットに対して適用されるフィニッシング処理も含まれている。
上記発明によれば、加工処理のために生成される座標データは、原稿ページ順と関連づけられる。このため、座標データを用いて原稿画像の所定領域を各ページ毎に特定することで、原稿データの各ページの所定領域を正しく特定し、所定領域に対する加工処理を適切に施すことができる。
これにより、一度設定した加工処理のための座標データを同じ原稿データのあらゆるパターンの個別処理設定による印刷時に共通して利用することができる。つまり、印刷時のページ順が原稿データのページ順と入れ替わるようなフィニッシング等の個別処理が設定された場合であっても、そのフィニッシング設定の内容に関係なく、同じ原稿データに対して設定した座標データを共用することができる。
また、上記発明において、個別処理手段は、原稿データについて、複数ページの原稿画像毎のサブセットに分別するとともに、印刷ページ順を、各サブセットに対して適用される個別処理に応じて決定することを特徴とする。
上記発明によれば、サブセット毎に、例えば、フェイスアップ排紙や、フェイスダウン排紙等のフィニッシング設定がされている場合であっても、個別処理手段が生成する設定情報によって、原稿ページ順と印刷ページ順との対応を把握することができる。このため、印刷データを用いて原稿ページ順で原稿画像を表示装置に表示することができ、原稿ページ順と関連づけて所定領域の座標データを容易に設定することができる。
さらに、上記発明において、座標データ設定手段は、設定情報に基づいて、原稿データに対し個別処理手段が適用する個別処理の内容を取得し、取得した個別処理の内容に応じて、所定領域の面積、形状又は位置をページ毎に決定し、加工処理手段は、座標データ設定手段の決定内容に応じて、各ページの所定領域以外の領域に含まれる原稿画像の面積、形状又は位置を変更することを特徴とする。
上記発明によれば、例えば、個別処理として、画像の拡大や縮小を伴う処理が含まれている場合(例えば、Nアップ処理によって原稿画像が縮小される場合)に、所定領域として必要な面積、形状又は位置を確保し、確保した所定領域に応じて、所定領域以外の領域に含まれる原稿画像の面積、形状又は位置を変更する。このため、例えば、所定領域がバーコード領域である場合には、バーコード部分は読み取り可能な原寸のままとしつつ、縮小を伴うNアップで全体の原稿画像を印字させることができる。
また、上記発明において、所定領域は、原稿画像中のバーコードが配置される領域であり、所定の加工処理は、バーコードの印刷濃度を原稿画像中のバーコード以外の部分の濃度よりも減少させる処理であることを特徴とする。
上記発明によれば、バーコードが配置される領域のみ、濃度を減少させる処理を行うので、インクの滲みによって生じるバーコードの読取精度の低下を防ぐとともに、印刷物全体の画像精度を担保することができる。
本発明によれば、所定の加工処理を施す原稿画像中の領域を、印刷データを用いて画面に表示した各ページの画像上で指定する場合に、原稿データのページ順と印刷データによる各ページの印刷順とがサブセット毎のフィニッシング設定等によって異なっても、設定内容を意識させずに加工処理の対象領域設定をユーザに簡便に行わせることができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。 図1のCPU上に仮想的に構築されるプリンタドライバのバーコード領域指定機能モジュールを示すブロック図である。 (a)及び(b)は図2のプリンタドライバによって生成されるジョブデータを示す説明図である。 各データ上のページ順と原稿のページとの対応付けを示す説明図であり、(a)は原稿データ、(b)は印刷データ(PRNデータ)、(c)はバーコード領域指定アプリケーションプログラムの実行によりクライアント端末の出力部に表示される印刷画像の印刷データ、(d)はバーコード領域指定アプリケーションプログラムの実行により生成されるCSVデータに関する説明図である。 図1のクライアント端末のCPUが行うバーコード領域の指定処理の手順を示すフローチャートである。 図1のクライアント端末のCPUが行う印刷ジョブ出力処理の手順を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。なお、図1に示す本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクジェット方式のラインカラープリンタであるものとする。インクジェット記録装置1は、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の印刷用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する。
(プリンタネットワークシステムの全体構成)
図1に示すように、本実施形態のプリンタネットワークシステムは、インクジェット記録装置1(請求項中の印刷装置に相当)とクライアント端末14(請求項中の印刷制御装置に相当)とを有している。
前記インクジェット記録装置1は、原稿上の画像情報を印刷画像(原稿画像)として読み取って画像信号を出力するスキャナ部101と、スキャナ部101から出力された画像信号に基づいて記録紙(片面又は両面)に印刷画像を印刷(記録)するプリンタ部102と、全体制御用の制御ユニット10とを備えている。プリンタ部102における印刷画像の印刷に使用する記録紙は、不図示の給紙部からプリンタ部102を介して不図示の排紙部に搬送される。
図1に示すように、制御ユニット10の外部インターフェイス部11には、ローカルエリアネットワークLANを介して、複数のクライアント端末14の外部インターフェイス部15(図1中では、代表して1つのクライアント端末14についてのみ示している)がそれぞれ接続されている。各クライアント端末14から制御ユニット10は、印刷画像の印刷ジョブを受け取る。制御ユニット10は、受け取った印刷ジョブにより印刷画像のラスタデータを生成する。インクジェット記録装置1は、印刷ジョブにおいて指定された条件で、印刷画像の記録紙への印刷をプリンタ部102において実行する。
また、制御ユニット10にはディスプレイ80が接続されている。このディスプレイ80は、インクジェット記録装置1の上部に配置されている。このディスプレイ80は、スキャナ部101にセットした印刷画像を複写印刷する際の、複写枚数や複写倍率といった複写条件をユーザが入力する入力操作部等として利用できる。
上述したプリンタ部102に印刷動作を行わせるインクジェット記録装置1の制御ユニット10は、図1に示すように、CPU90を備える。このCPU90は、ROM91に格納されているプログラム及び設定情報に基づいて、ディスプレイ80から入力設定される内容に応じたスキャナ部101やプリンタ部102の動作を制御する。
なお、制御ユニット10にはRAM92が設けられており、RAM92には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブや、ディスプレイ80から入力されたコピー時の印刷枚数や各種の設定内容等が随時記憶される。
また、RAM92にはフレームメモリ領域が設けられている。このフレームメモリ領域には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブによってCPU90が生成する印刷画像のラスタデータが、プリンタ部102に出力されるまでの間、一時的に記憶される。
さらに、制御ユニット10には外部記憶装置93が設けられており、この外部記憶装置93はCPU90に接続されている。外部記憶装置93には、上述したRAM92から転送された印刷ジョブを記憶する複数の領域が設けられている。また、外部記憶装置93には、各種のテーブルやカウンタ等が記憶される。外部記憶装置93に記憶されるテーブルとしては、例えば、履歴データテーブルがある。
履歴データテーブルは、RAM92又は外部記憶装置93に記憶されている印刷ジョブ毎に印刷設定の変更履歴を記録したテーブルである。履歴データテーブルで履歴を管理する印刷設定の要素としては、記録紙の印字可能領域(画像位置調整)や印刷に用いる記録紙の用紙トレイ、プリント濃度等がある。この履歴データテーブルの内容はCPU90の制御によって周期的に更新される。
一方、各クライアント端末14は、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成されるものである。このクライアント端末14は、ROM17に格納された制御プログラムに基づいて各種の処理を実行するCPU16を備えている。また、CPU16には、ワーキングエリアとして機能するRAM18と、キーボードやマウス等から構成される入力部19と、液晶ディスプレイ等から構成される出力部20と、外部記憶装置21と、ディスクドライブ22とが接続されている。
外部記憶装置21には、文書、画像等の印刷画像を含む原稿データを生成するためのアプリケーションプログラムの格納領域や、インクジェット記録装置1のプリンタドライバプログラムの格納領域、その他各種アプリケーションプログラムの格納領域が確保されている。また、外部記憶装置21には、アプリケーションプログラムを用いて生成された原稿データや、原稿データの印刷画像を所定の印刷設定情報に従って印刷用のイメージデータに変換処理された印刷データ(例えば、PRNデータ)を格納するデータベース領域も確保されている。
ここで、印刷設定情報とは、印刷モードや、原稿データのサイズ、解像度、印刷用紙のサイズ及び印刷方向等、通常印刷に必要な情報である。また、この印刷設定情報には、原稿データに対して適用される、ステープル、パンチ、フェイスアップ排紙、フェイスダウン排紙、又はNアップ等のフィニッシング処理(請求項中の個別処理に相当)に関するフィニッシング設定情報が含まれている。このフィニッシング設定情報には、複数ページの印刷画像を複数組のサブセットに分別するとともに、各サブセットに対して適用されるフィニッシング設定情報も含まれている。
また、本実施形態において、この外部記憶装置21には、帳票を作成するアプリケーションプログラムが記憶されている。このアプリケーションプログラムをCPU16が読み出して実行すると帳票を作成することができる。作成する帳票は、例えば、各宛先に発行、発送する請求書や物品購入申込書等で、その画像にはバーコードを有している。
CPU16は、プロセッサやメモリその他の周辺装置によって構成される演算装置であり、入力部19から入力される起動要求にしたがって外部記憶装置21のアプリケーションプログラムを起動させる。また、CPU16は、入力部19からのパラメータ入力等により指示された画像を示す原稿データを、起動されたアプリケーションプログラム上において生成する。生成された原稿データは出力部20において表示出力され、また、入力部19から保存要求が入力された場合には、外部記憶装置21のデータベース領域に記憶される。
外部記憶装置21のデータベース領域に記憶された原稿データは、アプリケーションプログラムの起動中に入力部19からの読み出し要求が入力された場合に、外部記憶装置21から読み出される。読み出された原稿データの印刷画像は、出力部20に表示出力することができ、また、アプリケーションプログラム上において加工して新たな原稿データに生成し直すこともできる。
そして、CPU16は、原稿アプリケーションプログラムや帳票作成のアプリケーションプログラム等で生成した原稿データの印刷要求が入力された場合に、プリンタドライバプログラムをCPU16上で実行させることでCPU16上にプリンタドライバ110を仮想的に構築する。そして、プリンタドライバ110によってインクジェット記録装置1に印刷ジョブを出力させる。
プリンタドライバ110は、クライアント端末14に接続されたインクジェット記録装置1を制御するために、クライアント端末14上で実行されるデータ変換プログラムである。このプリンタドライバ110は、原稿アプリケーション等が生成した印刷画像を有する原稿データを取得し、所定の印刷設定情報に従って印刷データ(PRNデータ)を生成する。そして、生成した印刷ジョブを外部インターフェイス部15から制御ユニット10の外部インターフェイス部11に出力する。
ここで、帳票を作成するアプリケーションプログラムによって、印刷画像中にバーコードを含む原稿データを生成する場合について説明する。印刷画像中にバーコードを含む原稿データをインクジェット記録装置1で印刷する場合は、バーコードの色付きバー(黒ベタ部分)のインクの滲みによりスペースバー(白部分)の幅が変化して、バーコードの読取精度が低下するのを避けることが重要である。そのためには、色付きバーの部分をバーコード以外の部分よりも低い濃度で印刷し、インクの滲みを抑制して高い読取精度を実現するのが有効である。但し、バーコードを読み取れる最低限の濃度以上で印刷することが前提である。
そこで、本実施形態における、CPU16は、帳票画像(請求項中の印刷画像に相当)の印刷ジョブを生成する際に、バーコードの濃度を下げる加工処理を印刷データに施す。この加工処理を印刷データに施すには、各ページのバーコードの領域(シート上の座標)を特定する。
そのために、外部記憶装置21には、印刷データ中のバーコードがレイアウトされる領域(請求項中の所定領域に相当)を指定するための、バーコード領域指定アプリケーションプログラムが記憶されている。このバーコード領域指定アプリケーションプログラムが起動されてCPU16上で実行され、バーコード領域を指定する対象の原稿データが指定されると、プリンタドライバ110が起動されてその原稿データの印刷データ(PRNデータ)が生成される。そして、生成された印刷データを用いて出力部20に印刷画像がページ毎に表示され、出力部20の印刷画像上でバーコード領域指定の操作がされることで、指定されたバーコード領域の座標がページ毎に生成され、後述する座標データ(CSVデータ)として座標データ記憶部21b(図2参照)に記憶される。詳細については後述する。
(CPU上の構成)
次いで、CPU16上の内部ブロックについて説明する。図2は、CPU16上に仮想的に構築されるバーコード領域指定機能を示すブロック図であり、図3(a)及び(b)は、プリンタドライバ110によって生成されるジョブデータを示す説明図である。
また、図4は各データ上のページ順と原稿のページとの対応付けを示す説明図であり、(a)は原稿データ、(b)は印刷データ(PRNデータ)、(c)はバーコード領域指定アプリケーションプログラムの実行により出力部20に表示される印刷画像の印刷データ、(d)はバーコード領域指定アプリケーションプログラムの実行により生成されるCSVデータに関する説明図である。なお、図4の各データのページ内に表示された番号は原稿のページを示している。
また、本実施形態中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせ等によって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
図2に示すように、CPU16上には、プリンタドライバプログラムが実行されることで、プリンタドライバ110が仮想的に構築され、バーコード領域指定アプリケーションプログラムが実行されることでバーコード領域指定モジュール群120が仮想的に構築される。
(1)プリンタドライバ110の構成
プリンタドライバ110は、原稿データ取得部112と、個別処理部111とを備えている。
原稿データ取得部112は、原稿データの印刷画像に対する印刷要求が入力された場合に、その原稿データを取得するモジュールである。この際、原稿データ取得部112は、原稿アプリケーション等によって生成された原稿のページ順に配列された印刷画像を原稿データとして取得するようになっている。
個別処理部111は、ユーザ操作等によって入力された印刷設定情報に基づいて、原稿データの印刷画像をイメージデータとして変換処理した印刷データを生成するモジュールである。特に、個別処理部111は、印刷設定情報にフィニッシング設定情報が含まれている場合には、このフィニッシング設定情報に応じて、インクジェット記録装置1が印刷画像を印刷する順序(印刷ページ順)に関する設定情報(以下、順序情報と称する)を生成する。そして、個別処理部111は、この順序情報に基づいて、印刷データ上でのページ順、つまり、印刷ページ順を、原稿データのページ順、つまり、原稿ページ順とは異なる順番に変更させる。
例えば、印刷設定情報に印刷ジョブ単位でフェイスアップ排紙のフィニッシング機能が設定されている場合、順序情報として、印刷ページ順が原稿ページ順とは逆に降順となるような情報(設定コマンド)が生成され、印刷ジョブのジョブヘッダT1に入力される。
そして、個別処理部111は、その設定コマンド(ページ降順)に応じて、図3(a)に示すように、印刷データの1ページ目に、原稿データのNページ目の印刷画像を割り当てる。印刷データの2ページ目には原稿ページのN−1ページ目の印刷画像を割り当てる。印刷データの3ページ目にはN−2ページ目の印刷画像を割り当てる。以後、同様に割り当てを行い、印刷データの最後のNページ目には、原稿データの1ページ目の印刷画像を割り当てる。このように、個別処理部111は、印刷ページ順を原稿ページ順とは逆に降順となるように並び替えられた印刷データを生成する。
また、印刷設定情報に、サブセット毎のフィニッシング機能の設定がされている場合には、サブセット毎に順序情報が生成され、サブセット毎の順序情報に応じて該当する原稿データのページ順が並び替えられる。例えば、図3(b)に示すように、原稿ページの1ページ目から3ページ目について、フェイスダウン排紙になるようなサブセットフィニッシング設定がされている場合には、原稿データの1ページ目から3ページ目までにおいて、原稿ページ順と同じく印刷ページ順を昇順とするような順序情報が生成される。そして、この情報は1ページ目から3ページ目に関するサブセットコマンドT2に入力される。
また、原稿データの4ページ目から6ページ目について、フェイスアップ排紙されるようなサブセットフィニッシング設定がされている場合には、原稿データの4ページ目から6ページ目までにおいて、原稿ページ順とは逆に印刷ページ順を降順とするような順序情報が生成される。そして、この情報は4ページ目から6ページ目に関するサブセットコマンドT3に入力される。
これにより、図3(b)に示すように、印刷データの1ページ目には原稿データの1ページ目の印刷画像が割り当てられ、印刷データの2ページ目には原稿データの2ページ目の印刷画像が割り当てられ、印刷データの3ページ目には原稿データの3ページ目の印刷画像が割り当てられる。
また、印刷データの4ページ目から6ページ目は、原稿ページ順とは逆に降順となるように処理されるので、印刷データの4ページ目には、原稿データの6ページ目の印刷画像が割り当てられ、印刷データの5ページ目には、原稿データの5ページ目の印刷画像が割り当てられ、印刷データの6ページ目には、原稿データの4ページ目の印刷画像が割り当てられる。
そして、個別処理部111は、生成した印刷データに順序情報を含ませて、外部記憶装置21の印刷データ記憶部21aに記憶する。また、個別処理部111は、加工処理部111aにおいて加工処理が施された印刷画像についても、印刷設定情報に基づいて印刷データのページ順(印刷ページ順)を原稿ページ順から変換し、変換後の印刷データを印刷ジョブとしてインクジェット記録装置1に出力する機能も備えている。
個別処理部111の加工処理部111aは、既に座標データが生成された原稿データに対して印刷要求の指示があった場合に、後述する座標データ記憶部21bに記憶された座標データを読み取り、座標データに基づいて、原稿データ取得部112が取得した原稿データに含まれる印刷画像に対して所定の加工処理を施すモジュールである。
この所定の加工処理は、座標データ(CSVデータ)に定義された座標に対応するバーコード領域の色付きバー部分を、バーコード以外の部分よりも低い濃度で印刷するものである。
バーコードの色付きバー部分の濃度を減らした印刷は、具体的には、色付きバーに対応する画素に割り当てられるドットデータのドット量を減らすことで実現できる。例えば、帳票画像の黒ベタ部分を、K(ブラック)のインクのみでなくC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各インクも用いて、コンポジットブラック印刷により印刷する場合は、バーコードの色付きバーの部分に限って、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各インクを用いず、K(ブラック)のインクのみでピュアブラック印刷するようにしてもよい。そして、所定の加工処理が施された印刷データは、個別処理部111に入力される。
個別処理部111は、加工処理が施された印刷画像に対して、印刷データ記憶部21aに記憶された印刷データの印刷順序や、新たに入力されたフィニッシング設定に応じた印刷順序に基づいて、印刷データを生成し、印刷ジョブとしてインクジェット記録装置1に出力する。
(2)バーコード領域指定モジュール群120の構成
バーコード領域指定モジュール群120は、ページ順序入替部121と、バーコード領域指定部122と、座標データ設定部123とを備えている。
ページ順序入替部121は、印刷データ記憶部21aからバーコード領域指定に係る印刷データを抽出し、抽出された印刷データから、順序情報を参照して、印刷データの印刷画像を原稿ページ順に入れ替えて出力部20に表示させるモジュールである。
具体的には、バーコード領域指定アプリケーションプログラムが実行された状態で、ユーザ操作によって、画面上の「ファイルを開く」のメニューが選択されると、ページ順序入替部121は、バーコード領域を指定する帳票のファイルを選択するリスト画面(図示せず)を出力部20のディスプレイ(図示せず)に表示させる。このリスト画面で、バーコードの領域を指定する対象である帳票の印刷データを指定すると、その印刷データが印刷データ記憶部21aから抽出される。
そして、ページ順序入替部121は、この印刷データから順序情報を参照して、その情報に基づいて印刷データのページ順を印刷ページ順から原稿ページ順に入れ替える。例えば、図4(b)に示すように、サブセット毎にフィニッシング処理の設定がされている印刷データが指定された場合には、ページ順序入替部121は、先ず、印刷データのサブセット毎において、順序情報を読み取る。
次いで、ページ順序入替部121は、原稿データのページ番号に基づいて、図4(a)に示すように、印刷データを原稿ページ順と同じ順序になるように入れ替える。具体的には、図4(b)に示すように、1ページ目から3ページ目までは、印刷ページ順が原稿ページ順と同じく昇順となるように設定されている。このため、ページの入れ替えは行わない。
4ページ目から6ページ目までは、印刷ページ順が原稿ページ順とは逆に降順となるように設定されている。このため、印刷データの6ページ目を4ページ目に入れ替え、印刷データの4ページ目を6ページ目に入れ替えるように処理する。
また、7ページ目から10ページ目までは、原稿ページ順に対して印刷ページ順が、ページ番号の奇数番号と偶数番号が並び替えられているように設定されている。このため、7ページ目と8ページ目とを相互に入れ替え、9ページ目と10ページ目とを相互に入れ替えるように処理する。
そして、ページ順序入替部121は、図4(c)に示すように原稿ページ順に並び替えられた印刷データを、出力部20にバーコード領域指定編集画面(以下、「編集画面」と略記する。)として表示する。
なお、個別処理として、Nアップ処理された印刷データが印刷データ記憶部21aに蓄積されている場合であっても、出力部20の画面上には、順序情報に応じて、Nアップ処理される前の各ページを個別に表示させるようになっている。
バーコード領域指定部122は、記録紙上において、印刷画像のデータに所定の加工処理を施すバーコード領域の指定を受け付けるモジュールである。このバーコード領域指定部122による、バーコード領域の指定は、出力部20による表示を通じ、ユーザによる入力部19を用いた入力操作に応じて行われる。具体的には、ページ順を印刷ページ順から原稿ページ順に入れ替えて表示した編集画面の各ページの画像を、マウス等によってクリック&ドラッグ操作することで、各ページのバーコード領域を指定することができる。
指定した領域は、編集画面上に領域画像として表示される。領域画像は、領域の輪郭を示す枠状でもよく網掛けパターンでもよい。この指定操作によって、指定したバーコード領域のシート上における座標値を取得することができる。また、取得されたバーコード領域の座標値は、編集画面において入力部19のマウスにより保存操作(「ファイルに保存する」メニューの選択操作やファイル名の入力操作等)が行われることで、入力したファイル名で外部記憶装置21の座標データ記憶部21bに記憶される。
座標データ設定部123は、ユーザ操作によって指定されたバーコード領域の座標データを設定するモジュールである。具体的には、バーコード領域の座標値の保存操作が行われると、座標データ設定部123は、図4(d)に示すように、座標データを、原稿ページ順に配列されたページ番号と関連づけて設定する。そして、入力したファイル名で外部記憶装置21の座標データ記憶部21bに記憶させる。
このようなバーコード領域の座標データは、CSVデータであり、バーコード領域を指定したシートの印刷に使用する記録紙のサイズ(Page Size)と、各バーコード領域の座標値とが、バーコード領域が設定されたページ(Page)毎にそれぞれ定義されている。各バーコード領域の座標データは、記録紙上に展開した座標系におけるバーコード領域41の左上の座標値と、この座標値の位置を基準とし、この座標位置から右方向へのバーコードの幅分及び下方向への高さ分(BarcodeArea、左上x座標、左上y座標、幅W、高さH)を移動した座標位置で定義される。なお、この座標データは、座標値を記録紙のサイズに合わせて、記録紙の左上からの寸法(単位:mm)で定義してもよいし、画素位置を示す数値として定義してもよい。
以上に説明した処理をCPU16に実行させるためのプリンタドライバプログラム及び各種のアプリケーションプログラムは、クライアント端末14のディスクドライブ22により光学ディスク等のディスク状記録媒体50から読み取って、外部記憶装置21にインストールする(記憶させる)ことができる。
(バーコード領域指定機能の動作)
次に、クライアント端末14のCPU16が行う、バーコード領域指定に関する処理の手順を説明する。図5は、本実施形態に係る、バーコード領域を指定する処理の手順を示すフローチャート図である。なお、本実施形態では、サブセット毎にフィニッシング機能(フェイスアップ排紙、フェイスダウン排紙、及び2つ折り(外側に印字)処理)が設定された印刷データに対して印刷要求が実行された場合を例に説明する。
まず、プリンタドライバ110は、図5に示すように、原稿アプリケーションの起動中において、表示された原稿について印刷指示の要求が行われたか否かを確認する(ステップS101)。印刷指示の要求が行われていない場合は(ステップS101でNO)、印刷指示の要求があるまで待機し、印刷指示の要求が行われた場合は(ステップS101でYES)、外部記憶装置21から原稿ページ順に配列された印刷画像を原稿データとして取得する(ステップS102)。
この原稿データは、個別処理部111に入力され、個別処理部111では、ユーザ操作等によって入力された印刷設定情報を取得して(ステップS103)、原稿データの印刷画像のイメージデータである印刷データを印刷ページ順で生成する。
本実施形態では、印刷設定情報にサブセット毎のフィニッシング設定情報が含まれている。ここで、原稿ページの1ページ目から3ページ目については、フェイスダウン排紙になるようなサブセットフィニッシング設定がされているものとする。また、原稿データの4ページ目から6ページ目については、フェイスアップ排紙されるようなサブセットフィニッシング設定がされているものとする。さらに、7ページ目から10ページ目までは、2つ折りであって外側に印字させるようなサブセットフィニッシング設定されているものとする。
この際、個別処理部111は、サブセット毎のフィニッシング設定を読み込み、各フィニッシング設定に応じて順序情報を生成する。そして、個別処理部111は、この順序情報に基づいて、原稿データ上のページ順(原稿ページ順)を印刷する際のページ順(印刷ページ順)に並び替え(ステップS104)、並び替えたページ順の印刷データ(PRNデータ)を生成する(ステップS105)。
本実施形態では、原稿ページの1ページ目から3ページ目については、フェイスダウン排紙になるようなサブセット設定がされているので、サブセット内における順序情報は、原稿データの1ページ目から3ページ目を印刷ページ順では昇順とするような情報が生成される。そして、個別処理部111は、その情報に基づいて、印刷データの1ページ目には原稿データの1ページ目の印刷画像を割り当て、印刷データの2ページ目には原稿データの2ページ目の印刷画像を割り当て、及び印刷データの3ページ目には原稿データの3ページ目の印刷画像を割り当てて配列する。
他方、原稿データの4ページ目から6ページ目について、フェイスアップ排紙されるようなサブセット毎のフィニッシング設定がされているので、サブセット内における順序情報は、原稿データの4ページ目から6ページ目までを印刷ページ順では降順とするような情報が生成される。そして、個別処理部111は、その情報に基づいて、印刷データの4ページ目には原稿データの6ページ目の印刷画像を割り当て、印刷データの5ページ目には原稿データの5ページ目の印刷画像を割り当て、印刷データの6ページ目には原稿データの4ページ目の印刷画像を割り当てて配列する。
さらに、7ページ目から10ページ目については、2つ折りで外側に印字するフィニッシング設定がされているので、このサブセット内における順序情報は、原稿データの7ページ目と8ページ目とを入れ替え、9ページ目と10ページ目とを入れ替える情報が生成される。そして、個別処理部111は、その情報に基づいて、印刷データの7ページ目には原稿データの8ページ目の印刷画像を割り当て、印刷データの8ページ目には原稿データの7ページ目の印刷画像を割り当てて配列する。また、印刷データの9ページ目には原稿データの10ページ目の印刷画像を割り当て、印刷データの10ページ目には原稿データの9ページ目の印刷画像を割り当てて配列する。
その後、個別処理部111は、この1ページ目から10ページ目での順番を印刷ページ順に並び替えて生成した印刷データに、順序情報を含ませて、外部記憶装置21の印刷データ記憶部21aに記憶する(ステップS106)。
次いで、プリンタドライバ110は、バーコード領域指定が要求されたか否かを確認する(ステップS107)。バーコード領域指定が要求されていない場合は(ステップS107でNO)、バーコード領域指定が要求されるまで待機する。バーコード領域指定が要求された場合は(ステップS107でYES)、バーコード領域指定アプリケーションプログラムを実行させ、ページ順序入替部121によって、印刷データ記憶部21aから、指定された印刷データを抽出する(ステップS108)。
ページ順序入替部121は、抽出した印刷データから、順序情報を参照して(ステップS109)、印刷データの印刷画像を印刷ページ順から原稿ページ順に入れ替えて表示画面に表示させる(ステップS110)。
具体的には、図4(c)に示すように、1ページ目から3ページ目までは、印刷ページ順が昇順となるように設定されているため、ページの入れ替えは行わない。4ページ目から6ページ目までは、印刷ページ順が降順となるように設定されているため、印刷データの6ページ目を4ページ目に入れ替え、印刷データの4ページ目を6ページ目に入れ替えるように処理する。また、7ページ目から10ページ目までは、原稿データの奇数ページ番号と偶数ページ番号が並び替えられているように設定されているため、7ページ目と8ページ目とを相互に入れ替え、9ページ目と10ページ目とを相互に入れ替えるように処理する。
そして、ページ順序入替部121は、印刷ページ順を図4(c)に示すように原稿ページ順に並び替えた印刷画像を、出力部20に編集画面として表示する。また、バーコード領域指定部122において、ユーザ操作を、入力インターフェイスを介して受け付け、ユーザが指定したバーコード領域の座標値を取得する。
その後、編集画面においてマウスにより保存操作(「ファイルに保存する」メニューの選択操作やファイル名の入力操作等)が行われると、座標データ設定部123は、図4(d)に示すように、原稿ページ順に配列された各ページに関連付けたページ毎のバーコード領域の座標データを設定する(ステップS111)。そして、この座標データを座標データ記憶部21bに記憶させる(ステップS112)。
(印刷ジョブ出力の動作)
次いで、座標データが蓄積された状態で、印刷ジョブの出力が行われる場合の手順について説明する。図6は、本実施形態に係る、印刷要求時における印刷ジョブを出力する処理の手順を示すフローチャート図である。
まず、プリンタドライバ110は、図6に示すように、原稿アプリケーションプログラムの起動中において、原稿について印刷指示の要求が行われたか否かを確認する(ステップS201)。印刷指示の要求が行われていない場合は(ステップS201でNO)、印刷指示の要求があるまで待機する。
印刷指示の要求が行われた場合は(ステップS201でYES)、個別処理部111は、その印刷指示があった原稿データに対する座標データが、座標データ記憶部21bに蓄積されているか否かを判断する(ステップS202)。この判断は、例えば、印刷指示の要求に伴い出力部20に表示される不図示の印刷メニュー画面上で、座標データ記憶部21bに蓄積された座標データファイルの指定が行われたか否かによって行うことができる。座標データが座標データ記憶部21bに蓄積されていない場合には(ステップS202でNO)、処理を終了する。
座標データが座標データ記憶部21bに蓄積されている場合には(ステップS202でYES)、加工処理部111aは、原稿データ取得部112から原稿データを取得するとともに、座標データ記憶部21bから指定された原稿データに対応する座標データを取得する(ステップS203)。次いで、加工処理部111aは、原稿ページ順と関係付けされた座標データに基づいて、原稿データの各ページの印刷画像に対して所定の加工処理を施す(ステップS204)。
そして、所定の加工処理が施された印刷画像のデータは、個別処理部111に入力される。個別処理部111では、加工処理後の印刷画像のデータを用いて、原稿ページ順から印刷ページ順に並び替えた印刷データを生成する(ステップS205)。原稿ページ順に対する印刷ページ順の対応は、印刷データ記憶部に記憶された印刷データのページ順(印刷ページ順)で認識することができる。又は、設定されたサブセット毎のフィニッシング設定に基づいて新たに印刷ページ順を割り出してもよい。そして、個別処理部111は、この印刷データを印刷ジョブとしてインクジェット記録装置1に出力する(ステップS206)。
なお、上述した実施形態では、領域画像の座標データをクライアント端末14の外部記憶装置21に記憶させるものとした。しかし、プリンタドライバプログラム(バーコード領域指定アプリケーションプログラムを含む)とともに、領域画像の座標データを、図1に示す、ローカルエリアネットワークLAN上のサーバ130のハードディスク等に記憶させてもよい。そのように構成すれば、ローカルエリアネットワークLAN上の各クライアント端末14が、例えばバーコード領域の座標データを共有して利用したり、新しく記憶、保存した座標データを他のクライアント端末14で利用することができるので、有利である。
また、プリンタドライバプログラム(バーコード領域指定アプリケーションプログラムを含む)をCPU16が実行して、本実施形態の各種処理を実行する際には、サーバ130のハードディスク等から領域画像の座標データを読み出して、一旦、外部記憶装置21やRAM18に記憶させることになる。したがって、その場合に請求項中の座標データ設定手段を構成するのは、外部記憶装置21やRAM18ということになる。
さらに、本実施形態では、印刷装置としてインクジェット記録装置1を用いた場合を例に取って説明した。しかし、本発明はインクジェット方式に限らず、電子写真方式や孔版印刷方式等のインクジェット方式以外の方式によるプリンタを印刷装置とする場合にも、広く適用することができる。
(作用効果)
本実施形態によれば、座標データは、原稿ページ順と関連付けて生成されているので、入力された原稿データのページ番号に対応するページの座標データを選択して、各ページの原稿データのバーコード領域に適切に加工処理を施すことができる。これにより、一度生成された座標データを同じ原稿データのあらゆるパターンの個別処理設定による印刷時に共通して利用することができる。つまり、サブセット毎にフィニッシング設定がされた場合等、印刷ページ順が原稿ページ順と入れ替わるようなフィニッシング設定がされた場合であっても、そのフィニッシング設定の内容に関係なく、一度生成された座標データを同じ原稿データの印刷時に利用することができる。もちろん、上述したようなフィニッシング設定がされていない場合にも、一度生成された座標データを同じ原稿データの印刷時に利用することができる。
また、本実施形態によれば、印刷画像中のバーコード領域に対して、バーコードの印刷濃度を、印刷画像中におけるバーコード以外の部分の濃度よりも減少させるための加工処理を行うので、インクの滲みによって生じる、バーコードの読取精度の低下を防ぐとともに、印刷物全体の画像精度を担保することができる。
なお、帳票のシート上におけるバーコード領域の座標データを取得するための構成は、例えば座標データ(CSVデータ)の内容をユーザがマニュアルで入力し、外部記憶装置21に保存させる構成に変えてもよい。しかし、本実施形態のように、クライアント端末14の出力部20のディスプレイに表示される編集画面上での操作によって、帳票の各シート上におけるバーコード領域を指定して、その座標値を座標データとして取得できる構成とすれば、詳細な寸法や座標値を意識することなく、編集画面上でイメージの感覚でバーコード領域の座標値を、簡単且つ正確に設定、取得することができるので、有利である。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、フィニッシング処理として、例えば、フェイスアップ排紙やフェイスダウン排紙等、各ページ毎に印刷データのページ順序が原稿データのページ順序とは入れ替わる場合を例に説明した。本実施形態では、例えば、フィニッシング処理としてNアップ処理や冊子処理がされて、印刷データ上における各ページのレイアウトと、原稿データ上における各ページのレイアウトとが変更される場合の処理を趣旨とする。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
ここで、本実施形態では、既に印刷データ記憶部21aには、個別処理としてNアップ処理(例えば、2アップや4アップ等)や、冊子処理(中央部分を折り曲げて形成させる冊子等)の設定がされた印刷データが蓄積されているものとする。そして、ユーザ操作によって、バーコード領域指定アプリケーションプログラムが実行されて、バーコード領域の指定処理が実行される状態から説明する。
この場合であっても、ページ順序入替部121では、第1実施形態と同様に、順序情報を参照して、印刷データのページ順(印刷ページ順)を原稿データのページ順(原稿ページ順)に並び替える。そして、出力部20の画面上には、Nアップ処理や、冊子処理がされる前における各ページが個別に表示されるようになっている。
ここで、座標データ設定部123は、バーコード領域指定部122がバーコード領域を指定するユーザ操作を受け付けた際に、取得したフィニッシング処理の態様に応じて、そのバーコード領域の指定を受け付けるか否かを判断する。具体的に、座標データ設定部123は、取得した印刷データが各ページの大きさを縮小させるフィニッシング処理である場合には、指定されたバーコード領域の範囲を記録紙に印字させた際に、バーコード部分が読み取り可能なサイズである場合のみ、バーコード領域の指定を受け付ける。例えば、印刷データがA4サイズの原稿2ページ分を2アップさせて、A4サイズの1ページ分で印刷されるような印刷設定である場合には、2アップに応じた倍率でバーコード領域を縮小したときの2倍以上の大きさを有する範囲で指定があったか否かを判断する。なお、この印刷データの原稿サイズについては、その印刷データの元となる原稿データの印刷設定情報を参照することでサイズ情報を取得して判断する。
そして、Nアップ処理又は冊子処理用のバーコード領域の指定が受付可能サイズの範囲内である場合には、座標データ設定部123において、レイアウト変更後の印刷画像中におけるバーコード領域の面積、形状又は位置が決定されて座標データは生成・記憶される。ちなみに、バーコード領域として指定された部分を2アップとは関係なく等倍とし、バーコード領域以外の領域のみを2アップに応じた倍率で縮小するものとして、座標データを生成・記憶するようにしてもよい。なお、印刷データがA4サイズの原稿2ページ分を2アップさせて、A3サイズの1ページ分で印刷されるような印刷設定である場合には、印字されるバーコード領域の大きさに変動はないため、この場合には、バーコード領域指定の受付において制限処理は実行されないようにする。
加工処理部111aでは、図6のフローチャートのステップS201及びステップS202と同様に、座標データが座標データ記憶部21bに蓄積されている原稿データに対する印刷指示(2アップ処理の印刷要求)がされた場合に、2アップ処理用の座標データを有するバーコード領域指定ファイルを座標データ記憶部21bから読み取り、その座標データを用いて、対応する原稿データの印刷画像に所定の加工処理を施す。そして、加工処理後の原稿データを2アップ処理して、用紙サイズをA3サイズからA4サイズへ縮小した印刷データを生成する。
この際、2アップされた印刷データ中のバーコード領域部分は、各ページの印刷画像中におけるバーコード領域とは大きさ及び位置が変更されているため、加工処理部111aは、決定されたバーコード領域の座標に基づいて、バーコード領域における印刷画像の面積、形状又は位置を変動させる。さらに、加工処理部111aは、決定されたバーコード領域に応じて、印刷画像全体が記録紙に印字されるように バーコード領域以外の領域に含まれる印刷画像の面積、形状又は位置を変更させる。
このような第2実施形態によれば、印刷画像をNアップ処理又は冊子処理に応じた倍率で縮小した場合に、読み取り可能なサイズでのみ、バーコード領域の指定を受け付け可能としている。このため、印刷された印刷物のバーコード部分が縮小されて読み取り不能な印刷物を印刷することを防止することができる。
さらに、第2実施形態では、加工処理する際に、バーコード領域として必要な面積、形状又は位置を確保するとともに、そのバーコード領域に応じて、バーコード領域以外の領域に含まれる印刷画像の面積、形状又は位置を変更する。このため、バーコード部分は読み取り可能としたまま、全体の印刷画像を印字させることができる。
1 インクジェット記録装置
10 制御ユニット
11 外部インターフェイス部
14 クライアント端末
15 外部インターフェイス部
16 CPU
17 ROM
18 RAM
19 入力部
20 出力部
21 外部記憶装置
21a 印刷データ記憶部
21b 座標データ記憶部
22 ディスクドライブ
50 ディスク状記録媒体
80 ディスプレイ
90 CPU
91 ROM
92 RAM
93 外部記憶装置
101 スキャナ部
102 プリンタ部
110 プリンタドライバ
111 個別処理部
111a 加工処理部
112 原稿データ取得部
120 バーコード領域指定モジュール群
121 ページ順序入替部
122 バーコード領域指定部
123 座標データ設定部
130 サーバ

Claims (4)

  1. 原稿画像に基づいて印刷ジョブを印刷装置に出力する印刷制御装置であって、
    原稿ページ順に配列された原稿画像を原稿データとして取得する原稿データ取得手段と、
    前記原稿データに対して適用される個別処理に応じて、前記印刷装置が前記原稿画像を印刷する際のページ順に配列された印刷データを、原稿ページ順と印刷ページ順との対応に関する設定情報を含む内容で生成する個別処理手段と、
    前記個別処理手段が生成した印刷データを用い、前記設定情報に基づいて、前記原稿画像を前記原稿のページ順に表示する表示装置と、
    前記原稿画像中の所定の加工処理を施す所定領域の座標データを、前記表示装置による表示を通じて各ページ毎に設定する座標データ設定手段と、
    前記座標データ設定手段により設定された前記座標データに基づいて、前記原稿データ取得手段が取得した原稿データ内の原稿画像に含まれる前記所定領域に対して前記所定の加工処理を施す加工処理手段と、
    前記所定の加工処理が施された前記原稿データと前記設定情報とに基づいて前記個別処理手段が生成した前記印刷データを、前記印刷ジョブとして前記印刷装置に出力する印刷ジョブ出力手段と、
    を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記個別処理手段は、前記原稿データについて、複数ページの原稿画像毎のサブセットに分別するとともに、前記印刷ページ順を、各サブセットに対して適用される個別処理に応じて決定することを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記座標データ設定手段は、前記設定情報に基づいて、前記原稿データに対し前記個別処理手段が適用する個別処理の内容を取得し、取得した個別処理の内容に応じて、前記所定領域の面積、形状又は位置をページ毎に決定し、
    前記加工処理手段は、前記座標データ設定手段の決定内容に応じて、前記各ページの前記所定領域以外の領域に含まれる原稿画像の面積、形状又は位置を変更することを特徴とする、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記所定領域は、前記原稿画像中のバーコードが配置される領域であり、前記所定の加工処理は、前記バーコードの印刷濃度を前記原稿画像中の前記バーコード以外の部分の濃度よりも減少させる処理であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷制御装置。
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