JP2013167967A - 印刷制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のバーコード42が配列された抽出対象範囲を一括に選択した場合であっても、各バーコード領域44を抽出する。
【解決手段】印刷画像を印刷装置に出力するクライアント端末14において、記録紙上において印刷画像のデータに対して所定の加工処理を施すバーコード領域44を含む抽出対象範囲の座標データを設定する座標データ設定部122と、印刷画像中におけるバーコード42を認識するための画素パターンを記憶する画素パターン記憶部21cと、画素パターンに基づいて、座標データで設定された抽出対象範囲内に位置するバーコードの開始位置と終了位置とを特定し、バーコード領域44を個別に抽出するバーコード領域抽出部113と、個別に抽出されたバーコード領域の画像に対して所定の加工処理を施す加工処理部114とを備える。
【選択図】図6

Description

本発明は、印刷画像を印刷装置に出力する印刷制御装置に関する。
従来、バーコード印刷ソフトウェアを利用して、例えば、バーコード付きの品番台帳等、バーコードが複数配列されたシートを印刷することが行われている(例えば、特許文献1)。
"詳説 バーコード読本Vol.2 実践技術編" P.25、[online]、株式会社キーエンス、[平成23年12月2日検索]、インターネット〈URL:http://download.keyence.co.jp/req/p0723_00/BARCODE_vol.2.pdf〉
ところで、例えば、インクジェットプリンタでバーコードを印刷する場合、ドットゲインによる滲みでバーコードの読取精度が低下しないように、他の黒ベタ部分よりも黒バー部分の濃度を下げて印刷することが考えられる。その場合、各ページ上におけるバーコードが存在する領域を指定する必要がある。
しかしながら、例えば、非特許文献1に開示されたようなバーコードの画像が複数配列された印刷画像に対して、上記処理を行う場合には、印刷画像中におけるバーコードの領域を一つ一つ指定しなければならず、その操作が煩雑であるという問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、印刷画像を印刷装置に出力する印刷制御装置において、複数のバーコードが含まれる印刷画像に対して所定の加工処理を行う場合に、ユーザが行うバーコード領域の指定操作を簡易にして、ユーザの手間を省くことができる印刷制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、
印刷画像(例えば、図2のバーコード42)を印刷装置に出力する印刷制御装置(例えば、図1のインクジェット記録装置1)であって、
特定画像を含む抽出対象範囲(例えば、図2の指定画面43)の指定に基づいて、印刷画像中の位置を示す座標データを設定する座標データ設定手段(例えば、図3の座標データ設定部122)と、
特定画像を認識するための画素パターンを記憶する画素パターン記憶部(例えば、図3の画素パターン記憶部21c)と、
画素パターン記憶部に記憶された画素パターンに基づいて、座標データで設定された抽出対象範囲内に位置する特定画像の開始位置と終了位置とを特定し、特定された当該特定画像に対して所定の加工処理を施す加工領域(例えば、図9のバーコード領域44)を個別に抽出する加工領域抽出手段(例えば、図3のバーコード領域抽出部113)と、
加工領域抽出手段によって個別に抽出された加工領域の特定画像に対して所定の加工処理を施す加工処理手段(例えば、図3の加工処理部114)
を備えることを特徴とする。
上記発明によれば、画素パターンに基づいて、特定画像の開始位置と終了位置とを特定して、抽出対象範囲内における加工領域を個別に抽出する。そして、この加工領域内の特定画像に所定の加工処理を施すので、例えば、特定画像がバーコードであり、抽出対象範囲内に複数のバーコードが配置されている場合であっても、例えば、ユーザが一度、抽出対象範囲内を設定すれば、その範囲内に配置された複数のバーコードに対して、個別に加工処理を施すことができる。これにより、バーコード領域を指定する操作を簡易にして、ユーザの手間を省くことができる。
また、上記発明において、印刷画像に配列された複数の特定画像間に形成された余白スペース(例えば、図9の余白30)の間隔の合計値を算出する余白スペース算出手段(例えば、図3の余白スペース算出部115)と、合計値と、1つの特定画像の幅を比較し、合計値が当該特定画像の幅よりも長い場合に、元の特定画像における位置を変更させて、合計値の間隔を有する余白スペースを形成させ、当該余白スペースに新たな特定画像を追加させた新たな印刷画像を生成する印刷画像調整手段(例えば、図3のバーコード調整部116)とを備え、加工領域抽出手段は、印刷画像調整手段によって生成された新たな印刷画像中における特定画像に対する加工領域の位置を再抽出し、加工処理手段は、再抽出された加工領域の特定画像に対して所定の加工処理を施すことを特徴とする。
上記発明によれば、印刷画像中における余白スペースの合計間隔が、1つの特定画像の幅よりも長い場合には、新たに特定画像を追加するので、1ページ中に印刷される特定画像の数を増やすことができる。これにより、印刷で消費する記録紙枚数を、極力抑えることができる。
この際、上記発明では、新たに追加された特定画像、及び位置が変更された特定画像に対しても、再度、加工領域を抽出するので、再度、特定画像を指定する操作を行うことなく、加工処理を施すことができる。
さらに、上記発明では、印刷画像のプレビュー画面を表示するプレビュー表示手段と、プレビュー画面を通じて、抽出対象範囲の指定を受け付ける抽出対象範囲受付手段とをさらに備え、座標データ設定手段は、抽出対象範囲受付手段が受け付けた指定内容から座標データを設定することを特徴とする。
上記発明によれば、印刷画像のプレビュー画面上でイメージの感覚で所定領域を指定することで、座標値を直接指定することなく所定領域の座標データを簡単且つ正確に取得、設定することができる。
また、上記発明において、特定画像は、バーコードを表す印刷画像であり、所定領域は、印刷画像中のバーコードが配置される領域であり、所定の加工処理は、バーコードの印刷濃度を印刷画像中におけるバーコード以外の部分の濃度よりも減少させるための処理であることを特徴とする。
上記発明によれば、バーコードが配置される領域のみ、濃度を減少させる処理を行うので、インクの滲みによって生じる、バーコードの読取精度の低下を防ぐとともに、印刷物全体の画像精度を担保することができる。
本発明によれば、印刷画像を印刷装置に出力する印刷制御装置において、複数のバーコードが含まれる印刷画像に対して所定の加工処理を行う場合に、ユーザが行うバーコード領域の指定操作を簡易にして、ユーザの手間を省くことができる。
本発明の一実施形態に係るプリンタネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。 図1のクライアント端末においてアプリケーションプログラムの実行により作成できる帳票の内容を示す説明図である。 図1のCPU上に仮想的に構築されるプリンタドライバのバーコード領域指定機能モジュールを示すブロック図である。 図2の帳票に表示されるバーコードの構成を示す説明図である。 (a)、及び(b)は、図4のバーコードを構成するバー及びスペースにおける太さの比率を示す説明図である。 図4のバーコードの種類を示す説明図である。 図1の出力部のディスプレイに表示される抽出対象範囲の指定画面を示す説明図である。 図1の出力部のディスプレイに表示される各バーコード領域を示す説明図である。 図1のCPU上で印刷画像上におけるバーコードの位置を調整する状態を示す説明図である。 図1のクライアント端末のCPUが行う抽出対象範囲を指定する処理の手順を示すフローチャート図である。 図1のクライアント端末のCPUが行う印刷ジョブ出力処理の手順を示すフローチャート図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係るプリンタネットワークシステムの概略構成を示す説明図であり、図2は、アプリケーションプログラムを実行することにより作成される帳票の内容を示す説明図である。
なお、本実施形態では、印刷装置として、インクジェット方式のインクジェット記録装置1を例に説明する。本実施形態のインクジェット記録装置1は、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の記録用紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する。また、本実施形態において、印刷画像中に表示された各バーコード間には、他の印刷画像が表示されていないものとする。
(プリンタネットワークシステムの全体構成)
図1に示すように、本実施形態のプリンタネットワークシステムは、インクジェット記録装置1(請求項中の印刷装置に相当)とクライアント端末14(請求項中の印刷制御装置に相当)とを有している。前記インクジェット記録装置1は、原稿上の画像情報を印刷画像として読み取って画像信号を出力するスキャナ部101と、スキャナ部101から出力された画像信号に基づいて記録紙(片面又は両面)に印刷画像を印刷(記録)するプリンタ部102と、全体制御用の制御ユニット10とを備えている。プリンタ部102における印刷画像の印刷に使用する記録紙は、不図示の給紙部からプリンタ部102を介して不図示の排紙部に搬送される。
制御ユニット10の外部インターフェイス部11には、ローカルエリアネットワークLANを介して、複数のクライアント端末14の外部インターフェイス部15(図1中では、代表して1つのクライアント端末14についてのみ示している)がそれぞれ接続されている。各クライアント端末14から制御ユニット10は、印刷画像の印刷ジョブを受け取る。制御ユニット10は、受け取った印刷ジョブにより印刷画像のラスタデータを生成する。インクジェット記録装置1は、印刷ジョブにおいて指定された条件で、印刷画像の記録紙への印刷をプリンタ部102において実行する。
また、制御ユニット10にはディスプレイ80が接続されている。このディスプレイ80は、インクジェット記録装置1の上部に配置されている。このディスプレイ80は、スキャナ部101にセットした印刷画像を複写印刷する際の、複写枚数や複写倍率といった複写条件をユーザが入力する入力操作部等として利用できる。
上述したプリンタ部102に印刷動作を行わせるインクジェット記録装置1の制御ユニット10は、図1に示すように、CPU90を備える。このCPU90は、ROM91に格納されているプログラム及び設定情報に基づいて、ディスプレイ80から入力設定される内容に応じたスキャナ部101やプリンタ部102の動作を制御する。
なお、制御ユニット10にはRAM92が設けられており、RAM92には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブや、ディスプレイ80から入力されたコピー時の印刷枚数や各種の設定内容等が随時記憶される。
また、RAM92にはフレームメモリ領域が設けられている。このフレームメモリ領域には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブによってCPU90が生成する印刷画像のラスタデータが、プリンタ部102に出力されるまでの間、一時的に記憶される。
さらに、制御ユニット10には外部記憶装置93が設けられており、この外部記憶装置93はCPU90に接続されている。外部記憶装置93には、上述したRAM92から転送された印刷ジョブを記憶する複数の領域が設けられている。また、外部記憶装置93には、各種のテーブルやカウンタ等が記憶される。外部記憶装置93に記憶されるテーブルとしては、例えば、履歴データテーブルがある。
履歴データテーブルは、RAM92又は外部記憶装置93に記憶されている印刷ジョブ毎に印刷設定の変更履歴を記録したテーブルである。履歴データテーブルで履歴を管理する印刷設定の要素としては、記録紙の印字可能領域(画像位置調整)や印刷に用いる記録紙の用紙トレイ、プリント濃度等がある。この履歴データテーブルの内容はCPU90の制御によって周期的に更新される。
一方、各クライアント端末14は、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成されるものである。このクライアント端末14は、ROM17に格納された制御プログラムに基づいて各種の処理を実行するCPU16を備えている。また、CPU16には、ワーキングエリアとして機能するRAM18と、キーボードやマウス等から構成される入力部19と、液晶ディスプレイ等から構成される出力部20と、外部記憶装置21と、ディスクドライブ22とが接続されている。
外部記憶装置21には、文書、画像等の印刷画像を含む原稿データを生成するためのアプリケーションプログラムの格納領域や、インクジェット記録装置1のプリンタドライバプログラムの格納領域、その他各種アプリケーションプログラムの格納領域が確保されている。特に、本実施形態において、外部記憶装置21には、帳票を作成するアプリケーションプログラムが記憶されている。このアプリケーションプログラムをCPU16が読み出して実行すると帳票を作成することができる。作成する帳票は、例えば、各宛先に発行、発送する請求書や物品購入申込書等で、例えば、図2に示すように、複数のバーコードを有する印刷画像が作成される。
また、この外部記憶装置21には、図3に示すように、原稿データを所定の印刷設定情報に従って印刷用のイメージデータに変換処理した印刷データ(例えば、PRNデータ)を格納する印刷データ記憶部21aも確保されている。さらに、外部記憶装置21には、ユーザが指定した範囲の座標データを格納する座標データ記憶部21bや、バーコード画像を認識するための画素パターンを定義したデータを格納する画素パターン記憶部21cも確保されている。
図1に示すように、CPU16は、プロセッサやメモリその他の周辺装置によって構成される演算装置であり、入力部19から入力される起動要求にしたがって外部記憶装置21のアプリケーションプログラムを起動させる。また、CPU16は、入力部19からのパラメータ入力等により指示された画像を示す原稿データを、起動されたアプリケーションプログラム上において生成する。生成された原稿データは出力部20において表示出力され、また、入力部19から保存要求が入力された場合には、外部記憶装置21のデータベース領域に記憶される。
外部記憶装置21のデータベース領域に記憶された原稿データは、アプリケーションプログラムの起動中に入力部19からの読み出し要求が入力された場合に、外部記憶装置21から読み出される。読み出された原稿データの印刷画像は、出力部20に表示出力することができ、また、アプリケーションプログラム上において加工して新たな原稿データに生成し直すこともできる。
そして、CPU16は、原稿アプリケーションプログラムや帳票作成のアプリケーションプログラム等で生成した原稿データの印刷要求が入力された場合に、プリンタドライバプログラムをCPU16上で実行させることでCPU16上にプリンタドライバ110を仮想的に構築する。そして、プリンタドライバ110によってインクジェット記録装置1に印刷ジョブを出力させる。
プリンタドライバ110は、クライアント端末14に接続されたインクジェット記録装置1を制御するために、クライアント端末14上で実行されるデータ変換プログラムである。このプリンタドライバ110は、原稿アプリケーション等が生成した印刷画像を有する原稿データを取得し、所定の印刷設定情報に従って印刷データ(PRNデータ)を生成する。そして、生成した印刷ジョブを外部インターフェイス部15から制御ユニット10の外部インターフェイス部11に出力する。
ここで、帳票を作成するアプリケーションプログラムによって、図2に示すように、帳票画像(請求項中の印刷画像に相当)に複数のバーコード42(請求項中の特定画像に相当)が配置された原稿データをインクジェット記録装置1で印刷する場合は、各バーコード42の色付きバー(黒ベタ部分)のインクの滲みによりスペースバー(白部分)の幅が変化して、バーコード42の読取精度が低下するのを避けることが重要である。そのためには、色付きバーの部分をバーコード42以外の部分よりも低い濃度で印刷し、インクの滲みを抑制して高い読取精度を実現するのが有効である。但し、バーコードを読み取れる最低限の濃度以上で印刷することが前提である。
そこで、本実施形態における、CPU16は、帳票画像の印刷ジョブを生成する際に、複数配置されたバーコード42を個別に特定して、濃度を下げる加工処理を施す処理を実行する。
(バーコードの構成)
ここで、帳票を作成するアプリケーションプログラムによって作成されるバーコード42の構成要素について説明する。図4は、本実施形態に係るバーコード42の構成を示す説明図であり、図5(a)及び(b)は、本実施形態に係るバーコード42を構成するバー及びスペースにおける太さの比率を示す説明図である。図6は、バーコードの種類を示す説明図である。
本実施形態において、バーコード42は、図4に示すように、縞模様状の線の太さによって数値や文字を表す1次元バーコード42であり、特定の情報を表すバーコードシンボルと、バーコードシンボルの左右に配置され、余白の部分であるクワイエットゾーンとから構成されている。
バーコードシンボルは、データの始まりを示すスタートキャラクタ、情報の内容を表すデータ(メッセージ)、読み誤りがないかチェックするためのチェックデジット、及びデータの終わりを示すストップキャラクタから構成されている。
このような1次元バーコード42は、大きく分けてバイナリレベルとマルチレベルの2種類に分類できる。
バイナリレベルのバーコード42は、2種類の幅を有する黒バーと2種類の幅を有する白スペースで構成されたバーコードである。このバーコードは、図5(a)に示すように、細いバー(ナローバー:NB)、太いバー(ワイドバー:WB)、細いスペース(ナロースペース:NS)および太いスペース(ワイドスペース:WS)で構成され、それぞれの幅の比率は、
NB:WB=NS:WS=1:2〜1:3
と定められている。
このようなバイナリレベルのバーコードとしては、図6に示すように、CODE39,NW−7,ITF等がある。
一方、マルチレベルのバーコードとは、図5(b)に示すように、4種類の幅を有する黒バー(B1、B2、B3、及びB4)と4種類の幅を有する白スペース(S1、S2、S3、及びS4)で構成されたバーコードである。マルチレベルのバーコードの各バー及び各スペースの幅比率は、
B1:B2:B3:B4=S1:S2:S3:S4=1:2:3:4
と定められている。
このようなマルチレベルのバーコードとしては、図6に示すように、CODE128又はJAN等とがある。
なお、クワイエットゾーンは、この余白が十分でないと、読み取りが不安定となるため、通常、左右に、ナローバー(NB)の10倍以上の長さが確保されている。
(CPU16の機能モジュール)
次いで、CPU16上で実行される、バーコード42に対して加工処理を実行する機能について説明する。図3のブロック図では、CPU16上に仮想的に構築されるプリンタドライバの機能モジュールを示している。また、図7は、ディスプレイに表示される抽出対象範囲の指定画面を示す説明図である。また、図8は、本実施形態に係る、ディスプレイに表示される各バーコード領域を示す説明図であり、図9は、本実施形態に係る、バーコードの位置を調整する状態を示す説明図である。
なお、本実施形態中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせ等によって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
図3に示すように、CPU16上には、プリンタドライバプログラムが実行されることで、プリンタドライバ110が仮想的に構築され、抽出対象範囲指定アプリケーションプログラムが実行されることで抽出対象指定モジュール群120が仮想的に構築される。
(1)抽出対象指定モジュール群120の構成
抽出対象指定モジュール群120は、座標データ設定部122と、抽出対象範囲受付部121とを備えている。
抽出対象範囲受付部121は、バーコード42に対する加工処理の要求がされた印刷画像において、バーコード42を含む抽出対象範囲の指定を受け付けるモジュールである。ここでは、先ず、ユーザ操作によって、抽出対象範囲指定アプリケーションプログラムが外部記憶装置21から読み出されて起動され、「ファイルを開く」のメニューが選択されると、抽出対象範囲受付部121は、バーコード領域を指定する帳票のファイルを選択するリスト画面(図示せず)を出力部20のディスプレイ(図示せず)に表示させる。
このリスト画面で、抽出対象範囲を指定する対象である帳票のデータファイルを指定すると、抽出対象範囲に係る印刷データが印刷データ記憶部21aから抽出される。抽出された印刷データは、表示部20aに、図7の説明図に示す抽出対象範囲を指定するための画面(以下、「指定画面」と略記する)40として表示される。この指定画面40(請求項中のプレビュー画面に相当)には、指定した帳票ファイルのデータを用いて、バーコード42を複数レイアウトした帳票のシート41が表示される。
指定画面40では、マウスをクリック&ドラッグ操作することで、シート41上の複数のバーコード42を含む抽出対象範囲を指定することができる。指定した抽出対象範囲は、指定画面40上に指定画像43として表示される。指定画像43は、領域の輪郭を示す枠状でもよく網掛けパターンでもよい。
図3に示すように、座標データ設定部122は、抽出対象範囲受付部121によって取得した抽出対象範囲についての、印刷画像中における位置(座標値)を定義した座標データを設定するモジュールである。具体的には、抽出対象範囲の座標値が取得された後に、指定画面40において入力部19のマウスにより保存操作(「ファイルに保存する」メニューの選択操作やファイル名の入力操作等)を行うと、入力したファイル名で抽出対象範囲の座標データが外部記憶装置21に記憶、保存される。
このようにして外部記憶装置21に記憶される、抽出対象範囲の座標データは、本実施形態では、CSVデータである。このCSVデータは、抽出対象範囲を指定したシートの印刷に使用する記録紙のサイズ(PageSize)と、抽出対象範囲の座標値とが、抽出対象範囲が設定されたページ(Page)毎にそれぞれ定義されている。各抽出対象範囲の座標値としては、抽出対象範囲の左上の座標位置を基準とし、この座標位置から右方向への幅分及び下方向への高さ分(BarcodeArea、左上x座標、左上y座標、幅W、高さH)を移動した座標位置で定義される。
なお、この座標データは、座標値を記録紙のサイズに合わせて、記録紙の左上からの寸法(単位:mm)で定義してもよいし、画素位置を示す数値として定義してもよい。そして、この抽出対象範囲の座標データは、座標データ記憶部21bに蓄積される。
(2)プリンタドライバ110の構成
このプリンタドライバ110は、原稿データ取得部111と、印刷データ生成部112と、バーコード領域抽出部113と、加工処理部114とを有している。
原稿データ取得部111は、原稿データの印刷画像に対する印刷要求が入力された場合に、その原稿データを取得するモジュールである。その原稿データは、印刷データ生成部112に入力される。
印刷データ生成部112は、ユーザ操作等によって入力された印刷設定情報に基づいて、入力された原稿データの印刷画像をイメージデータとして表示する印刷データを生成するモジュールである。そして、印刷データ生成部112は、バーコード42に対する加工処理の操作があった場合には、この印刷データを印刷データ記憶部21aに記憶する。また、印刷データ生成部112は、印刷開始のユーザ操作があった場合には、この印刷データを印刷ジョブとしてインクジェット記録装置1に出力する。
バーコード領域抽出部113は、抽出対象範囲に配置されたバーコード42を個別に特定して、各バーコード42に対して所定の加工処理を施すバーコード領域44を個別に抽出するモジュールである。具体的に、バーコード領域抽出部113は、抽出対象範囲を左上から幅方向に順次画素を読み取り、画面上のピクセル単位で色情報を取得する。そして、バーコード領域抽出部113は、先ず、画素パターン記憶部21cに記憶された画素パターンに基づいて、バーコード42の幅方向及びバーコード42の高さ方向のそれぞれに対して、バーコード42の開始位置と終了位置とを判別することで、各バーコード42を特定する。
加工処理部114は、個別に抽出されたバーコード領域44内に位置するバーコード42の画像に対して所定の加工処理を施すモジュールである。具体的には、このバーコード領域44として定義された座標に対応するバーコード42には、色付きバーの部分をバーコード42以外の部分よりも低い濃度で印刷するための加工処理(所定の加工処理)が施される。
バーコード42の色付きバーの部分をバーコード42以外の部分よりも低い濃度で印刷する加工処理は、バーコード42の色付きバーに対応する画素に割り当てられるドットデータのドット量を減らすことで実現できる。例えば、帳票画像の黒ベタ部分を、K(ブラック)のインクのみでなくC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各インクも用いて、コンポジットブラック印刷により印刷する場合は、バーコード42の色付きバーの部分に限って、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各インクを用いずK(ブラック)のインクのみでピュアブラック印刷するようにしてもよい。
また、プリンタドライバ110は、バーコード領域44の位置を自動調節する機能として、余白スペース算出部115と、バーコード調整部116とを有している。
余白スペース算出部115は、印刷画像に配列された複数のバーコード42間に形成された余白スペースの間隔の合計値を算出するモジュールである。具体的に、余白スペース算出部115は、図9に示すように、幅方向に隣接するバーコード42(42a、42b、42c、及び42d)の間に形成された余白30の長さを随時加算して、全余白スペースの長さを合計値として算出する。そして、算出された合計値はバーコード調整部116に送出される。
バーコード調整部116は、余白スペースの合計値と、1つのバーコード42の幅を比較するモジュールである。そして、バーコード調整部116は、合計値がバーコード42の幅よりも長い場合には、図9に示すように、相互の間隔を詰めるようにバーコード42(42a,42b,42c,42d)を元の位置から移動させる。これにより、元のバーコード42(42a,42b,42c,42d)の相互間の余白30を合計した、バーコード42の一つ分の幅よりも長い余白スペースが形成される。その後、余白スペースに新たなバーコード42eを追加した印刷データを生成する。なお、この際、バーコード画像の左右に配置されるクワイエットゾーンが確保されるように、新たなバーコード42eを配置する。
そして、新たな印刷データは、バーコード領域抽出部113に入力され、バーコード領域抽出部113では、新たな印刷データの各バーコード42に対してバーコード領域44の位置を再抽出する。次いで、加工処理部114では、その再抽出されたバーコード領域44のバーコード42(42a,42b,42c,42d,42e)に対して所定の加工処理を施す。その後、加工処理を施した印刷データが印刷データ生成部112に入力され、その他の印刷設定情報を含めた印刷ジョブとして、インクジェット記録装置1に送出される。
以上に説明した処理をCPU16に実行させるためのプリンタドライバプログラム及び各種のアプリケーションプログラムは、クライアント端末14のディスクドライブ22により光学ディスク等のディスク状記録媒体50から読み取って、外部記憶装置21にインストールする(記憶させる)ことができる。
ここで、上記バーコード42の幅方向及び高さ方向における特定手法について説明する。
(a)バーコードの幅方向における特定手法
バーコード42の開始位置の特定では、バーコード42の左端に位置する1本の黒バーを認識する画素パターンを用いて判別する。具体的には、黒バーの最小幅(ナローバーNB、B1)から最大幅(ワイドバーWB、B4)の範囲で黒画素が連続する部分を黒バーであると判断して、バーコード42の開始位置を特定する。
バーコード42の終了位置を特定するには、連続する黒バー及び白スペースの配列が終了したことを認識する画素パターンを用いて判別する。具体的には、バーコード42の白スペースの最大幅(ワイドスペースWS、S4)を超えて画素無しが連続する場合には、バーコード部分は終了したと判断し、最後の黒画素部分を、バーコード42の終了位置とあると特定する。
この幅方向におけるバーコードの特定について、具体的に説明する。なお、ここでは、表示装置の解像度を96dpiとして、バイナリレベルのバーコードを判別する場合を例に説明する。また、ナローバーNBの幅は、JANコードの規定により、0.66mmとなっているものとする。
この場合、ワイドバーWBの幅の最大値は、ナローバーNBの3倍であるため1.98mmとなる。ここで、
画素数(ピクセル)=解像度(dpi)×寸法(mm)÷25.4
という関係が成り立つため、このワイドバーWBを画面上で表示すると、ワイドバーWBは約8ピクセルで表示される。また、ナローバーNBについては、3ピクセルで表示される。
したがって、抽出対象範囲を左上から幅方向に順次画素を読み取り、最初に黒画素が3個〜8個連続で表示される部分を認識すると、バーコード部分が開始したと判断し、最初の黒画素部分を開始位置と特定する。
一方、ワイドスペースWSの最大幅は、ナローバーNBの幅に対して3倍となるので、ワイドスペースWSは、1.98mmとなる。このワイドスペースWSを画面上で表示すると、約8ピクセルで表示される。
したがって、幅方向に順次画素を読み取り、白で表示する領域が9個連続して表示される部分を認識したら、バーコード部分が終了したと判断し、最後の黒画素部分を終了位置であると特定とする。
(b)バーコードの高さ方向における特定手法
次に、バーコード42の高さ方向における特定について説明する。
バーコード42の黒バーは、高さ方向について途中で区切れることはない。このため、本実施形態では、バーコード領域抽出部113は、黒領域が開始されて、黒領域が終了されるまでを一つのバーコード42として認識する。このように幅方向及び高さ方向における画像の開始位置及び終了位置を特定することで、バーコード42全体を個別に特定する。
そして、バーコード領域抽出部113は、各バーコード42の印刷画像中における座標データ(x軸及びy軸での座標値)を設定する。これにより、図8に示すように、印刷画像中における各バーコード42に対するバーコード領域44を個別に抽出する。そして、バーコード領域抽出部113は、このバーコード領域44の座標値を示すデータを加工処理部114へ送出する。
このバーコード領域44の座標データについても、CSVデータであり、バーコード領域44を指定したシートの印刷に使用する記録紙のサイズ(PageSize)と、バーコード領域の座標値とが、バーコード領域が設定されたページ(Page)毎にそれぞれ定義されている。各バーコード領域44の座標値としては、バーコード領域の左上の座標位置を基準とし、この座標位置から右方向への幅分及び下方向への高さ分(BarcodeArea、左上x座標、左上y座標、幅W、高さH)を移動した座標位置で定義される。
なお、この座標データは、座標値を記録紙のサイズに合わせて、記録紙の左上からの寸法(単位:mm)で定義してもよいし、画素位置を示す数値として定義してもよい。そして、このバーコード領域44の座標データは、座標データ記憶部21bに蓄積される。
なお、バーコード42を個別に特定する具体的な処理として、バイナリーレベルのバーコードを例に説明したが、バイナリーレベルに限定するものではなく、マルチレベルのバーコード等、種々のバーコードに対しても、適用可能である。この場合、各バーコード42の種類に応じて、黒バー及び白スペースの幅(最小幅及び最大幅)や高さの仕様が異なるため、そのバーコードの種類の仕様に応じて画素パターンを適宜選択して、バーコード領域の抽出を行う。
(抽出対象範囲の指定に関する動作)
次に、クライアント端末14のCPU16が行う、抽出対象範囲指定に関する処理の手順を説明する。図10は、本実施形態に係る、抽出対象範囲の指定処理の手順を示すフローチャート図である。
まず、プリンタドライバ110は、図10に示すように、帳票のシート上における抽出対象範囲の指定操作を受け付ける(ステップS101)。具体的には、抽出対象範囲指定アプリケーションプログラムの起動処理がされた後、ループ処理によりユーザの操作があるまで待機状態となり(ステップS101でNO)、抽出対象範囲の指定が行われた場合に(ステップS101でYES)、外部記憶装置21から原稿順に配列された印刷画像を原稿データとして取得する。この原稿データは、印刷データ生成部112に入力され、印刷データ(PRNデータ)として生成される。
そして、この印刷データは、抽出対象範囲受付部121によって抽出され、表示部20aに指定画面として表示される。そして、抽出対象範囲受付部121では、ユーザ操作を、入力インターフェイスを介して受け付け(ステップS102)、ユーザが指定した抽出対象範囲の座標値を取得する。
その後、指定画面において、マウスにより保存操作が行われると、座標データ設定部122は、複数のバーコード42を含む抽出対象範囲を座標データとして設定する(ステップS103)。その後、座標データ設定部122は、この座標データを座標データ記憶部21bに記憶させる(ステップS104)。
(印刷ジョブ出力の動作)
次いで、座標データが蓄積された状態で、印刷ジョブの出力要求がされた場合における各バーコード領域を抽出する処理の手順について説明する。図11は、本実施形態に係る、印刷ジョブ出力処理の手順を示すフローチャートである。
まず、プリンタドライバ110は、図11に示すように表示された原稿について、印刷指示の要求を受け付ける(ステップS201)。具体的に、印刷指示の要求が行われていない場合は(ステップS201でNO)、印刷指示の要求があるまで待機し、印刷指示の要求が行われた場合には(ステップS201でYES)、バーコード領域抽出部113は、印刷要求に係る印刷データ(PRNデータ)を取得するとともに、座標データ記憶部21bから指定された原稿データに対応する座標データを取得する(ステップS202)。
そして、バーコード領域抽出部113は、抽出対象範囲を左上から幅方向及び高さ方向に順次画素を読み取って色情報を取得し、画素パターン記憶部21cに記憶された画素パターンに基づいて、バーコードの開始位置と終了位置とを判別することで、各バーコードを特定する(ステップS203)。次いで、特定された個別のバーコード42に対して、所定の加工処理を施すバーコード領域を個別に抽出して、各バーコード領域を印刷画像中における座標値を設定する(ステップS204)。
その後、バーコード位置調整の要求が行われたか否かを確認する(ステップS205)。このバーコード位置調整の要求が行われているか否かは、ユーザによって、バーコード位置調整機能を実行する要求操作が行われているか否かで確認する。バーコード位置調整の要求が行われていない場合は(ステップS205でNO)、設定されたバーコード領域44に基づいて、印刷データのバーコード42に対して所定の加工処理を施す(ステップS212)。
一方、バーコード位置調整の要求が行われている場合は(ステップS205でYES)、印刷データが余白スペース算出部115に入力される。余白スペース算出部115は、図9を参照して説明したように、幅方向に隣接するバーコード42(42a,42b,42c,42d)の間隔にある余白30の長さを随時加算して、全余白スペースにおける長さの合計値を算出する(ステップS206)。算出された全画素数はバーコード調整部116に送出される。
バーコード調整部116は、画素数の合計値と、バーコード42の幅方向における長さを比較する(ステップS207)。合計値がバーコード42の幅よりも短い場合には(ステップS207でNO)、バーコード42の調整処理を行わず、加工処理部114において、既に設定されたバーコード領域44に基づいて、印刷データのバーコード42に対して所定の加工処理を施す(ステップS212)。
合計値がバーコード42の幅よりも長い場合には(ステップS207でYES)、図9を参照して説明したように、相互間の余白30を詰めるように、元のバーコード42(42a,42b,42c,42d)の位置を変更させて(ステップS208)、余白30の合計値の間隔を有する余白スペースを形成させる。その後、余白スペースに新たなバーコード42eを追加配置した新たな印刷画像を生成する(ステップS209)。
その後、バーコード領域抽出部113は、位置が変更された各バーコード42(42a,42b,42c,42d,42e)に対して、バーコード領域44の位置を再抽出して、新たな各バーコード領域44を印刷画像中における座標値を設定する(ステップS210)。
その後、ユーザ操作によって、バーコード位置調整の再要求が行われたか否かを確認する(ステップS211)。このバーコード位置調整の再要求が行われたか否かは、例えば、画面上に新たな印刷データを表示させた後に、印刷処理の実行を許可するか否かの選択画面を表示させて、ユーザ操作の選択信号に応じて判断する。
バーコード位置調整の再要求が行われている場合は(ステップS211でYES)、ステップS206の処理に戻り、再度、バーコード調整機能を実行する(ステップS206〜ステップS211)。
バーコード位置調整の再要求が行われている場合は(ステップS211でNO)、加工処理部114において、再抽出されたバーコード領域44のバーコード42に対して所定の加工処理を施す(ステップS212)。
その後、加工処理が施された印刷データは印刷データ生成部112に入力され、その他の印刷設定情報を含めた印刷ジョブとして、インクジェット記録装置1に送出される(ステップS213)。
(作用・効果)
本実施形態によれば、画素パターンに基づいて、バーコード42の開始位置と終了位置とを特定して、抽出対象範囲内におけるバーコード領域44を個別に抽出し、そのバーコード領域44内のバーコード42の画像に所定の加工処理を施す。このため、抽出対象範囲内に複数のバーコード42が配置されている場合であっても、ユーザが一度、抽出対象範囲を設定すれば、その範囲内に配置された複数のバーコード42に対して、個別に加工処理を施すことができる。これにより、ユーザが行うバーコード領域44の指定操作を簡易にして、ユーザの手間を省くことができる。
特に、本実施形態では、バーコード42の画像に特有な黒バー及び白スペースの配列に基づいて、画像を特定するので、例えば、バーコード42の間に他の画像が表示されている場合であっても、その画像部分については、バーコード領域44として抽出することなく、バーコード42のみ抽出して加工処理を施すことができる。これにより、インクの滲みによって生じる、バーコード42の読取精度の低下を防ぐとともに、印刷物全体の画像精度を担保することができる。
また、本実施形態では、印刷画像中における余白スペースの合計間隔が、1つのバーコード42の幅よりも長い場合には、新たにバーコード42を追加するので、1ページ中に印刷されるバーコード42の数を増やすことができ、印刷で消費する記録紙枚数を、極力抑えることができる。さらに、この場合、新たに生成した印刷画像に対しても、再度、バーコード領域を抽出するので、再度、特定画像を指定する操作を行うことなく、加工処理を施すことができる。
(変更例)
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、種々の変更を追加することができる。例えば、上述した実施形態では、同一のバーコード42を有する印刷データに対して、個別のバーコード42を特定する場合を例に説明したが、本発明は、これに限定するものではなく、例えば、異なる種類のバーコード42が同一の画面データ上にあった場合でも適用可能である。この場合には、異なる種類のバーコード42のうち、最大の幅を有する黒バー(白スペース)の値を基準とする。これにより、いずれのバーコード42に対しても画像を特定することができ、それぞれのバーコード領域44を個別に抽出することができる。
また、上述した実施形態では、ユーザ操作に基づいて、抽出対象範囲を指定する構成としたが、本発明は、これに限定するものではなく、自動で印刷画像全体からバーコード42の画像を識別する構成であってもよい。
さらに、上述した実施形態では、抽出対象範囲を指定した後に、必ず個別のバーコード領域44を抽出する処理を実行したが、本発明は、これに限定するものではなく、例えば、抽出対象範囲内の画像を一括して加工処理してもよい。この場合には、抽出対象範囲を指定した後に、画面上に、個別のバーコード領域44を抽出するか否かを問い合わせる画面を表示させて、ユーザ操作に応じて、いずれかの処理を実行させるようにしてもよい。
これらの変更例によれば、例えば、隣接するバーコード42の間に、他の画像がない場合には、抽出対象範囲の全体に対して、低い濃度で印刷させる加工処理を施した場合であっても、目的の印刷画像を取得することができるので、処理速度を高速化することができる。
また、上述した実施形態では、バーコード42の間に他の印刷画像が配置されていない場合を例にしたが、バーコード42の間に他の印刷画像が配置されている場合であっても適用可能である。さらに上述したバーコード42は、1次元バーコードを例に説明したが、本発明は、これに限定するものではなく、例えば、QRコード(登録商標)等、特有な画素パターンを有する画像に対しても適用可能である。
さらにまた、上述した実施形態では、領域画像の座標データをクライアント端末14の外部記憶装置21に記憶させるものとした。しかし、プリンタドライバプログラム(抽出対象範囲指定アプリケーションプログラムを含む)とともに、領域画像の座標データを、図1に示す、ローカルエリアネットワークLAN上のサーバ130のハードディスク等に記憶させてもよい。そのように構成すれば、ローカルエリアネットワークLAN上の各クライアント端末14が、例えばバーコード領域の座標データを共有して利用したり、新しく記憶、保存した座標データを他のクライアント端末14で利用することができるので、有利である。
また、プリンタドライバプログラム(抽出対象範囲指定アプリケーションプログラムを含む)をCPU16が実行して、本実施形態の各種処理を実行する際には、サーバ130のハードディスク等から領域画像の座標データを読み出して、一旦、外部記憶装置21やRAM18に記憶させることになる。したがって、その場合に請求項中の座標データ設定手段を構成するのは、外部記憶装置21やRAM18ということになる。
さらに、本実施形態では、印刷装置としてインクジェット記録装置1を用いた場合を例に取って説明した。しかし、本発明はインクジェット方式に限らず、電子写真方式や孔版印刷方式等のインクジェット方式以外の方式によるプリンタを印刷装置とする場合にも、広く適用することができる。
1 インクジェット記録装置
10 制御ユニット
11 外部インターフェイス部
14 クライアント端末
15 外部インターフェイス部
16 CPU
17 ROM
18 RAM
19 入力部
20 出力部
20a 表示部
21 外部記憶装置
21a 印刷データ記憶部
21b 座標データ記憶部
21c 画素パターン記憶部
22 ディスクドライブ
30 余白
40 指定画面
41 シート
42,42a,42b,42c,42d,42e バーコード
43 指定画像
44 バーコード領域
50 ディスク状記録媒体
80 ディスプレイ
90 CPU
91 ROM
92 RAM
93 外部記憶装置
101 スキャナ部
102 プリンタ部
110 プリンタドライバ
111 原稿データ取得部
112 印刷データ生成部
113 バーコード領域抽出部
114 加工処理部
115 余白スペース算出部
116 バーコード調整部
120 抽出対象モジュール群
121 抽出対象範囲受付部
122 座標データ設定部
130 サーバ
LAN ローカルエリアネットワーク

Claims (4)

  1. 印刷画像を印刷装置に出力する印刷制御装置であって、
    特定画像を含む抽出対象範囲の指定に基づいて、前記印刷画像中の位置を示す座標データを設定する座標データ設定手段と、
    前記特定画像を認識するための画素パターンを記憶する画素パターン記憶部と、
    前記画素パターン記憶部に記憶された画素パターンに基づいて、前記座標データで設定された前記抽出対象範囲内に位置する前記特定画像の開始位置と終了位置とを特定し、特定された当該特定画像に対して所定の加工処理を施す加工領域を個別に抽出する加工領域抽出手段と、
    前記加工領域抽出手段によって個別に抽出された前記加工領域の特定画像に対して前記所定の加工処理を施す加工処理手段とを備える、
    ことを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記印刷画像に配列された複数の前記特定画像間に形成された余白スペースの間隔の合計値を算出する余白スペース算出手段と、
    前記合計値と、1つの特定画像の幅を比較し、前記合計値が当該特定画像の幅よりも長い場合に、元の特定画像における位置を変更させて、前記合計値の間隔を有する余白スペースを形成させ、当該余白スペースに新たな特定画像を追加させた新たな印刷画像を生成する印刷画像調整手段とを備え、
    前記加工領域抽出手段は、前記印刷画像調整手段によって生成された前記新たな印刷画像中における特定画像に対する前記加工領域の位置を再抽出し、
    前記加工処理手段は、再抽出された前記加工領域の特定画像に対して前記所定の加工処理を施す、
    ことを特徴とする請求項1に記載の印刷制御装置。
  3. 前記印刷画像のプレビュー画面を表示するプレビュー表示手段と、
    前記プレビュー画面を通じて、前記抽出対象範囲の指定を受け付ける抽出対象範囲受付手段とをさらに備え、
    前記座標データ設定手段は、前記抽出対象範囲受付手段が受け付けた指定内容から前記座標データを設定する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷制御装置。
  4. 前記特定画像は、バーコードを表す印刷画像であり、
    前記加工領域は、前記印刷画像中のバーコードが配置される領域であり、
    前記所定の加工処理は、前記バーコードの印刷濃度を前記印刷画像中の前記バーコード以外の部分の濃度よりも減少させるための処理である、
    ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷制御装置。
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