JP2013178716A - 印刷制御装置 - Google Patents

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康浩 江崎
Koichi Nobeshima
康一 延島
Fumiko Koyama
文子 小山
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Abstract

【課題】簡便な操作により加工処理が施されたバリアブル印刷を行う。
【解決手段】各宛先の原稿(サブセット)に含まれる封筒や内容物の形態を定義する基本レコードパターンを記憶する基本パターン記憶部21aと、原稿の印刷画像中における所定の加工処理を施すバーコード領域41の位置を示す情報を、各宛先の原稿の基本構成である印刷フォームパターンのページ順序と関連付けて座標データとして記憶する座標データ記憶部21bとを備え、原稿中の封筒の配置に基づいてサブセットの区切り部分を判断し、各サブセット毎に、各ページのバーコード領域41の位置を特定して加工処理を施す。
【選択図】図3

Description

本発明は、印刷画像を含む印刷ジョブを印刷装置に出力する印刷制御装置に関する。
従来から、印刷処理の手法の一つとして、例えばダイレクトメールや請求書等、固定されたレイアウトで、顧客に応じた個別の内容やページ数の印刷画像を、複数の顧客分連続して印刷するバリアブル印刷がある。このバリアブル印刷では、固定のレイアウト情報と、氏名や住所、通知内容等の顧客(宛先)毎に可変となる項目データとを用い、レイアウト情報に各項目データを挿入して、顧客毎に内容やページ数の異なる印刷画像を印刷する。そして、このようなバリアブル印刷を可能とするために、レイアウト情報に挿入する項目データが、各顧客別に1つのレコードとしてデータベースに記憶される。
このようなバリアブル印刷では、印刷ジョブが複数のサブセットによって構成される。そして、各サブセットは、各顧客毎の印刷画像を印刷するための印刷データを含んでいる。したがって、各サブセットの印刷データは、データベースからレコード単位で読み出した各顧客の項目データをレイアウト情報に挿入して生成される。
このようなバリアブル印刷の手法として、例えば、特許文献1に開示された技術がある。この特許文献1に開示された技術では、印刷に際して、バリアブル印刷を実行する装置に応じた印刷設定を、各サブセット毎に設定するようにしている。したがって、各サブセット(各顧客)毎に異なる印刷設定で、顧客別の印刷物を連続して印刷することができる。
特開2010−277217号公報
ところで、例えば、請求書等の印刷画像には、バーコードが表示されることがある。このバーコードを印刷する場合、ドットゲインによる滲みでバーコードの読取精度が低下しないように、他の黒ベタ部分よりも黒バー部分の濃度を下げて印刷する等、印刷画像に対して所定の加工処理を施すことが考えられる。そのため、各ページ内でのバーコードの領域を指定する等して、加工処理を施す部分を特定する必要がある。
この場合、例えば、バーコード領域指定用のアプリケーションを用いて、バーコード領域を指定するために印刷ジョブの各ページの画像を画面上に表示させて、この画面上でバーコードの領域をユーザに指定させる。このとき、原稿データによって画面に表示させた各ページの画像上で領域指定させると、指定した領域と実際に濃度を下げて印刷される領域とにズレが生じる場合がある。そこで、バーコード領域を指定させる画面上には、印刷データ(PRNデータ)によって、原稿データと同じページ順で各ページの画像を表示させる。そして、ユーザが画面上で各ページのバーコード領域を指定することで、バーコード領域を原稿ページのページ番号と座標(バーコード左上角点の座標及び同点からの上下左右長さ)とで定義するデフォルトのCSVデータを生成する。
ここで、上述したバリアブル印刷で印刷する各顧客(各サブセット)毎の印刷物について、上述したバーコード領域等の領域を指定すると、指定した領域を示す座標データが各顧客の印刷画像毎に生成される。したがって、各顧客毎の座標データを同じ顧客に対応するサブセットの印刷データに適用することで、各顧客に対する印刷画像の意図する領域に正しく加工処理を施すことができる。そのためには、例えば上述した印刷設定のように、各顧客の印刷データ(サブセット)に、同じ顧客に関する座標データを関連付けする必要がある。
しかしながら、大量印刷を目的とするバリアブル印刷で、各サブセットに関連付けされた印刷設定をその都度対応するサブセットの印刷データに適用して印刷処理を行うと、膨大な処理が必要となり、印刷処理の長時間化を招いてしまう。印刷設定に代えて、各サブセットに関連付けされた座標データをその都度対応するサブセットの印刷データに適用して印刷処理を行う場合にも、同様のことが懸念される。そこで、各顧客(各サブセット)の印刷データに共通の座標データを適用するようにして、印刷データに適用する座標データを選別する等の処理を省いて処理スピードの低下を防ぐことが考えられる。しかし、特に、例えば、請求内容の量次第で印刷物の枚数が変わる請求書では、宛先によってはバーコードが印刷される用紙のページが異なるような場合がある。そのため、上述したような対策を、実行することが、現実には難しいという問題があった。
本発明は、上記事情に鑑みなされたものであり、本発明の目的は、印刷画像に対して所定の加工処理を施す領域の位置やページ等が印刷ジョブのサブセット毎に異なっても、各サブセット毎に加工領域の座標データを関連付けすることなく、各サブセット毎に加工領域の座標を簡便に定義してバリアブル印刷を行うことができる印刷制御装置を提供することにある。
上記目的を達成するために本発明は、
各ページのフォームが先頭ページから順に定義された印刷フォームパターン(例えば、図4の印刷フォームパターン)、先頭から所定ページ分のフォームを用いてそれぞれ構成され、所定ページ数が個別に設定された複数のサブセット印刷データを含む印刷ジョブを出力して、全サブセット印刷データの各ページを印刷装置(例えば、図1のインクジェット記録装置1)に連続印刷させる印刷制御装置(例えば、図1のクライアント端末14、図9のプリンタコントローラ5)であって、
各ページ内において所定の加工処理を施す所定領域の座標データを、印刷フォームパターンのページ順に全ページ分記憶する座標データ記憶手段(例えば、図3の座標データ記憶部21b、図9のデータ記憶部310)と、
各サブセットの先頭ページの配置に基づいて、各サブセット印刷データのページ数を判断する判断手段(例えば、図3の区切り判断部112、図9の区切り判断部301)と、
各サブセット印刷データに対して判断手段が判断したページ数分の座標データ記憶手段に記憶された座標データに基づいて、各サブセット印刷データの各ページ内の所定領域に所定の加工処理を施す加工処理手段(例えば、図3の加工処理部113、図9の加工処理部302)と、
を備えることを特徴とする。
上記発明によれば、各サブセット印刷データは、印刷フォームデータにより定義された各ページ毎のフォームを有する印刷画像でそれぞれ構成される。そして、各サブセット印刷データのページ数はそれぞれ個別に設定される。また、各ページの所定の加工処理を施す所定領域の座標データは、印刷フォームパターンにおいてフォームが定義されている全ページについて、ページ順に記憶されている。そして、各サブセット印刷データの先頭ページの配置に基づいて各サブセットのページ数が判断される。
したがって、判断したページ数分の座標データをページ順に、そのサブセット印刷データの各ページに適用して、印刷画像中の所定領域を特定することで、各サブセット毎にページ数や所定領域の位置が異なっていても、各サブセットの各ページ毎に印刷画像中の所定領域がそれぞれ適切な位置に設定されるようになる。
よって、印刷画像に対して加工処理を施す所定領域の位置やページ等がサブセット毎に異なっても、各サブセット毎に所定領域の座標データを関連付けすることなく、各サブセット毎に所定領域の座標を簡便に定義してバリアブル印刷を印刷装置に行わせることができる。
また、上記発明において、印刷ジョブは、各ページの用紙サイズに関する情報を含んでおり、判断手段は、各サブセット印刷データの先頭ページに特有の所定の用紙サイズと、印刷ジョブの各ページの用紙サイズとの照合により、各サブセット印刷データの先頭ページの配置を検出することで、各サブセット印刷データのページ数を判断することを特徴とする。
上記発明によれば、例えば、ダイレクトメールや請求書等の印刷時において、封入封緘処理を伴って印刷処理する場合には、各サブセットの先頭部分には、必ず封筒が配置される。そして、封筒の用紙は封筒に封入する内容物の用紙よりも相対的に大きいことが通常である。したがって、封筒の用紙をサブセットの1ページ目とし、内容物を2ページ目以降とすると、印刷ジョブと照合して封筒の用紙サイズに関する情報を抽出することで、各サブセット印刷データの先頭ページの配置を検出することができる。
このため、各サブセット印刷データが異なるページ数で構成された場合であっても、各サブセット印刷データの先頭部分を目安に各サブセット印刷データのページ数を適切に判断することができる。これにより、加工処理手段は、各サブセットのページ数が異なる場合であっても、簡便な操作によって適切に各サブセットの各ページに対応した所定領域に加工処理を施すことができる。
また、上記発明において、印刷ジョブは、各サブセット印刷データの区切りを定義する情報を含んでおり、該情報により各サブセット印刷データの先頭ページの配置を検出することで、判断手段は、各サブセット印刷データのページ数を判断することを特徴とする。
上記発明によれば、サブセット印刷データの区切りを定義する情報が印刷ジョブに含まれている場合は、この情報に基づいてサブセット印刷データの先頭ページの配置を検出し、サブセット印刷データのページ数を判断することができる。これにより、加工処理手段は、各サブセット毎にページ数が異なる場合であっても、簡便な操作によって適切に各サブセットの各ページに対応した所定領域に加工処理を施すことができる。
上記発明において、所定領域は、各ページ中のバーコードが配置される領域(例えば、図4に示すバーコード領域41、図11に示すバーコード領域42)であり、所定の加工処理は、バーコードの印刷濃度を各ページ中のバーコード以外の部分の濃度よりも減少させるための処理であることを特徴とする。
上記発明によれば、バーコードが配置される領域のみ、濃度を減少させる処理を行うので、インクの滲みによって生じる、バーコードの読取精度が低下することを防ぐとともに、印刷物全体の画像精度を担保することができる。
本発明によれば、印刷画像に対して所定の加工処理を施す領域の位置やページ等が印刷ジョブのサブセット毎に異なっても、各サブセット毎に加工領域の座標データを関連付けすることなく、各サブセット毎に加工領域の座標を簡便に定義してバリアブル印刷を行うことができる。
本発明の第1実施形態に係るプリンタネットワークシステムの概略構成を示すブロック図である。 図1のインクジェット記録装置によって印刷されるバリアブル印刷の原稿データの態様を示す説明図である。 図1のCPU上に仮想的に構築されるプリンタドライバの内部構成を示すブロック図である。 図2の原稿データの印刷画像に対してバーコード領域を指定するための編集画面に表示される領域画像を示す説明図である。 図2の原稿データの区切り部分の判断手順を示す説明図である。 図1のクライアント端末のCPUが行うサブセット毎に処理される加工処理の手順を示すフローチャート図である。 図1の出力部のディスプレイに表示される印刷設定画面を示す説明図である。 図1のインクジェット記録装置によって印刷されるバリアブル印刷の原稿データの他の態様を示す説明図である。 本発明の第2実施形態に係るプリンタネットワークシステム中のコントローラ及びクライアント端末の内部構成を示すブロック図である。 本発明の第3実施形態に係るCPU上で処理される座標データの位置を調整する処理を示す説明図である。 本発明の第3実施形態に係るCPU上で処理される座標データの位置を調整する処理を示す説明図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係るプリンタネットワークシステムの概略構成を示す説明図である。なお、図1に示す本実施形態のインクジェット記録装置1は、インクジェット方式のラインカラープリンタであるものとする。インクジェット記録装置1は、多数のノズルが形成されたインクヘッドを複数備え、それぞれのインクヘッドから黒又はカラーインクを吐出してライン単位で印刷を行い、搬送ベルト上の記録紙上に複数の画像を互いに重なり合うように形成する。
(プリンタネットワークシステムの全体構成)
図1に示すように、本実施形態のプリンタネットワークシステムは、インクジェット記録装置1(請求項中の印刷装置に相当)とクライアント端末14(請求項中の印刷制御装置に相当)とを有している。
前記インクジェット記録装置1は、原稿上の画像情報を印刷画像として読み取って画像信号を出力するスキャナ部101と、スキャナ部101から出力された画像信号に基づいて記録紙(片面又は両面)に印刷画像を印刷(記録)するプリンタ部102と、全体制御用の制御ユニット10とを備えている。プリンタ部102における印刷画像の印刷に使用する記録紙は、不図示の給紙部からプリンタ部102を介して不図示の排紙部に搬送される。
図1に示すように、制御ユニット10の外部インターフェイス部11には、ローカルエリアネットワークLANを介して、複数のクライアント端末14の外部インターフェイス部15(図1中では、代表して1つのクライアント端末14についてのみ示している)がそれぞれ接続されている。各クライアント端末14から制御ユニット10は、印刷画像の印刷ジョブを受け取る。制御ユニット10は、受け取った印刷ジョブにより印刷画像のラスタデータを生成する。インクジェット記録装置1は、印刷ジョブにおいて指定された条件で、印刷画像の記録紙への印刷をプリンタ部102において実行する。
また、制御ユニット10にはディスプレイ80が接続されている。このディスプレイ80は、インクジェット記録装置1の上部に配置されている。このディスプレイ80は、スキャナ部101にセットした印刷画像を複写印刷する際の、複写枚数や複写倍率といった複写条件をユーザが入力する入力操作部等として利用できる。
上述したプリンタ部102に印刷動作を行わせるインクジェット記録装置1の制御ユニット10は、図1に示すように、CPU90を備える。このCPU90は、ROM91に格納されているプログラム及び設定情報に基づいて、ディスプレイ80から入力設定される内容に応じたスキャナ部101やプリンタ部102の動作を制御する。
なお、制御ユニット10にはRAM92が設けられており、RAM92には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブや、ディスプレイ80から入力されたコピー時の印刷枚数や各種の設定内容等が随時記憶される。
また、RAM92にはフレームメモリ領域が設けられている。このフレームメモリ領域には、クライアント端末14から制御ユニット10に入力された印刷ジョブによってCPU90が生成する印刷画像のラスタデータが、プリンタ部102に出力されるまでの間、一時的に記憶される。
さらに、制御ユニット10には外部記憶装置93が設けられており、この外部記憶装置93はCPU90に接続されている。外部記憶装置93には、上述したRAM92から転送された印刷ジョブを記憶する複数の領域が設けられている。また、外部記憶装置93には、各種のテーブルやカウンタ等が記憶される。外部記憶装置93に記憶されるテーブルとしては、例えば、履歴データテーブルがある。
履歴データテーブルは、RAM92又は外部記憶装置93に記憶されている印刷ジョブ毎に印刷設定の変更履歴を記録したテーブルである。履歴データテーブルで履歴を管理する印刷設定の要素としては、記録紙の印字可能領域(画像位置調整)や印刷に用いる記録紙の用紙トレイ、プリント濃度等がある。この履歴データテーブルの内容はCPU90の制御によって周期的に更新される。
一方、各クライアント端末14は、PC(パーソナルコンピュータ)等によって構成されるものである。このクライアント端末14は、ROM17に格納された制御プログラムに基づいて各種の処理を実行するCPU16を有している。また、CPU16には、ワーキングエリアとして機能するRAM18と、キーボードやマウス等から構成される入力部19と、液晶ディスプレイ等から構成される出力部20と、外部記憶装置21と、ディスクドライブ22とが接続されている。
外部記憶装置21には、文書、画像等の印刷画像を含む原稿データを生成するためのアプリケーションプログラムの格納領域や、インクジェット記録装置1のプリンタドライバプログラムの格納領域、その他各種アプリケーションプログラムの格納領域が確保されている。また、外部記憶装置21には、アプリケーションプログラムを用いて生成された原稿データや、原稿データの印刷画像を所定の印刷設定情報に従って印刷用のイメージデータに変換処理された印刷データ(例えば、PRNデータ)を格納するデータベース領域も確保されている。
ここで、印刷設定情報とは、例えば、原稿データのサイズ、解像度、印刷用紙のサイズ及び印刷方向等、通常印刷に必要な情報である。また、この印刷設定情報には、バリアブル印刷等の印刷モードや、封入封緘処理等のフィニッシング処理に関する情報も含まれている。
CPU16は、プロセッサやメモリその他の周辺装置によって構成される演算装置であり、入力部19から入力される起動要求にしたがって外部記憶装置21のアプリケーションプログラムを起動させる。また、CPU16は、入力部19からのパラメータ入力等により指示された画像を示す原稿データを、起動されたアプリケーションプログラム上において生成する。生成された原稿データは出力部20において表示出力され、また、入力部19から保存要求が入力された場合には、外部記憶装置21のデータベース領域に記憶される。
外部記憶装置21のデータベース領域に記憶された原稿データは、アプリケーションプログラムの起動中に入力部19からの読み出し要求が入力された場合に、外部記憶装置21から読み出される。読み出された原稿データの印刷画像は、出力部20に表示出力することができ、また、アプリケーションプログラム上において加工して新たな原稿データに生成し直すこともできる。
そして、CPU16は、原稿アプリケーションプログラムや帳票作成のアプリケーションプログラム等で生成した原稿データの印刷要求が入力された場合に、プリンタドライバプログラムをCPU16上で実行させることでCPU16上にプリンタドライバ110を仮想的に構築する。そして、プリンタドライバ110によってインクジェット記録装置1に印刷ジョブを出力させる。
プリンタドライバ110は、クライアント端末14に接続されたインクジェット記録装置1を制御するために、クライアント端末14上で実行されるデータ変換プログラムである。このプリンタドライバ110は、原稿アプリケーション等が生成した印刷画像を有する原稿データを取得し、所定の印刷設定情報に従って印刷データ(PRNデータ)を生成する。そして、生成した印刷ジョブを外部インターフェイス部15から制御ユニット10の外部インターフェイス部11に出力する。
このアプリケーションプログラムで生成された原稿データをプリンタドライバ110へ入力する際に、本実施形態では、OSにより提供されるグラフィックエンジンが利用されている。例えば、OS(オペレーティングシステム)がWindows(米国マイクロソフト社登録商標)である場合には、GDI(Graphic Device Interface)がグラフィックエンジンとして利用される。グラフィックエンジンは、具体的には、OSに依存する形式の出力コマンド(GDI関数)を受信して、インクジェット記録装置1等の出力デバイスが処理可能な形式にそのコマンドを変換し、変換されたコマンド(DDI関数)をプリンタドライバ110へ出力する。
そして、プリンタドライバ110は、グラフィックエンジンから受け取ったDDI関数に基づいて、インクジェット記録装置1が認識可能な制御コマンドに変換して、印刷データとしてインクジェット記録装置1へ出力する。ここで、印刷処理の手法の一つとして、例えばダイレクトメールや請求書等、固定されたレイアウトで、顧客に応じた個別の内容の印刷画像を印刷するバリアブル印刷がある。
このバリアブル印刷では、固定のレイアウト情報と、氏名や住所等の宛先毎に可変となる項目データとを用い、レイアウト情報に各項目データを挿入して、顧客毎に内容の異なる印刷物を印刷する。
このバリアブル印刷は、例えば、帳票を作成するアプリケーションプログラムを用いて行うことができる。帳票作成アプリケーションプログラムを用いて作成できるバリアブル印刷の原稿データは、例えば、図2に示すような態様が考えられる。図2はバリアブル印刷によって作成できる原稿データの態様を示す説明図である。この原稿データは、封入封緘機能を用いて封書として発送する封筒と最大4枚の内容物(パターンA〜D)とを、宛先毎に繰り返す態様となっている。
具体的には、図2の原稿データは、Aさん宛の封筒と3枚の内容物(パターンA〜C)、Bさん宛の封筒と2枚の内容物(パターンA,B)、Cさん宛の封筒と4枚の内容物(パターンA〜D)、…が連続する内容となっている。図2を見てもわかる通り、各宛先の内容物は、1枚目がパターンA、2枚目がパターンB、3枚目がパターンC、4枚目がパターンDで統一されている。
つまり、各宛先の原稿(Aさん宛、Bさん宛、Cさん宛、…)は、封筒と、4枚の内容物(パターンA〜D)の先頭から最大4ページの内容物(パターンA〜D)とで構成されている。各宛先の原稿は、それぞれが1つのサブセットを構成している。即ち、図2の原稿データは複数のサブセットによって構成されている。
ここで、プリンタドライバ110は、上述した通り、グラフィックエンジンから受け取ったDDI関数に基づいて印刷データを生成する。したがって、プリンタドライバ110が生成する印刷データには、図2の原稿データのサブセットの区切りを示すサブセット情報は含まれていない。
図2の原稿データの各サブセット(各宛先の封筒と内容物)は、封筒と4枚の内容物(パターンA〜D)を基本の印刷フォームとしている。そして、各サブセット毎に内容物の枚数を最大4枚までの任意の枚数として、それぞれのフォームパターンとしている。したがって、封筒と4枚の内容物(パターンA〜D)は各サブセットの基本となる印刷フォームパターンである。
上述した印刷フォームパターンの原稿データでは、内容物の1,2,4ページ目(パターンA,B,D)のそれぞれ個別の領域に、バーコード画像が配置されている。
バーコード画像を含む原稿データの印刷画像をインクジェット記録装置1で印刷する場合は、バーコードの色付きバー(黒ベタ部分)のインクの滲みによりスペースバー(白部分)の幅が変化して、バーコードの読取精度が低下するのを避けることが重要である。そのためには、色付きバーの部分をバーコード以外の部分よりも低い濃度で印刷し、インクの滲みを抑制して高い読取精度を実現するのが有効である。但し、バーコードを読み取れる最低限の濃度以上で印刷することが前提である。
そこで、本実施形態におけるプリンタドライバ110は、帳票画像(請求項中の印刷画像に相当)として図2の原稿データのようなバリアブル印刷の印刷ジョブを生成する際に、印刷画像中のバーコード画像の部分の印刷データに対して、濃度を下げる加工処理を施す。
(CPU上の構成)
次いで、上述したような動作を行うCPU16上の内部構成について説明する。図3は、CPU16の内部構成を示すブロック図である。また、図4は、本実施形態に係る基本レコードパターン上の座標データを示す説明図であり、図5は、サブセットの区切り部分が判断される状態を示す説明図である。なお、本実施形態中で用いられる「モジュール」とは、装置や機器等のハードウェア、或いはその機能を持ったソフトウェア、又はこれらの組み合わせ等によって構成され、所定の動作を達成するための機能単位を示す。
図3に示すように、CPU16上には、プリンタドライバプログラムが実行されることで、プリンタドライバ110が仮想的に構築され、バーコード領域指定アプリケーションプログラムが実行されることで座標データ設定部120が仮想的に構築される。
(1)座標データ設定部120
座標データ設定部120は、印刷画像中におけるバーコードがレイアウトされる領域(請求項中の所定領域に相当)を指定するための座標データを生成するモジュールである。座標データ設定部120は、バーコード領域指定アプリケーションプログラムが実行されることでCPU16上に仮想的に構築される。
印刷画像中における座標データの指定は、出力部20のディスプレイ(図示せず)に表示された印刷画像上において、ユーザ操作を介してバーコード領域を指定することで行われる。この印刷画像は、プリンタドライバ110の後述する印刷データ生成部111が原稿データから生成する印刷データ(PRNデータ)を用いて、出力部20に表示される。
バーコード領域の指定を行うに当たっては、先ず、ユーザがバーコード領域を指定する帳票(原稿)のデータファイルを選択する。以下、図2の原稿データのファイルを選択したものとして説明する。
図2の原稿データは、上述したように、封筒と最大4枚の内容物とが宛先の数だけ繰り返される印刷画像の原稿データである。したがって、図2の原稿データのファイルを選択した場合には、封筒と4枚の内容物(パターンA〜D)についてバーコード領域の指定を行うことになる。
そこで、座標データ設定部120は、印刷データ生成部111が生成する印刷データに基づいて、図2の原稿データの封筒と4枚の内容物(パターンA〜D)の印刷画像についてバーコード領域を指定するための編集画面を、出力部20のディスプレイ(図示せず)に表示させる。その後、マウスをクリック&ドラッグ操作することで、封筒や各内容物の印刷画像におけるバーコード領域を、編集画面上で指定することができる。
図4に示すように、バーコードが配置される領域として指定したバーコード領域41は、編集画面上に領域画像として表示される。領域画像は、バーコード領域41の輪郭を示す枠状でもよく網掛けパターンでもよい。この指定操作によって、指定したバーコード領域41の封筒や内容物の記録紙上における座標値を取得することができる。
取得したバーコード領域41の座標値を示す座標データは、別途入力したファイル名で座標データ記憶部21bに記憶される。具体的には、例えば、出力部20の編集画面において入力部19のマウスにより保存操作(「ファイルに保存する」メニューの選択操作やファイル名の入力操作等)を行うことで、座標データを座標データ記憶部21bに記憶させることができる。
このとき、座標データは、取得したバーコード領域41の座標値を、そのバーコード領域41を指定した対象の記録紙のページ番号と関連付けられて記憶される。記録紙のページ番号は、例えば、封筒=0ページ目、パターンAの内容物=1ページ目、パターンBの内容物=2ページ目、パターンCの内容物=3ページ目、パターンDの内容物=4ページ目とすることができる。なお、図4に示す編集画面の領域画像では、内容物の1,2,4ページ目にバーコード領域41が指定されており、封筒と内容物の3ページ目にはバーコード領域41が指定されていない状態を示している。
このようなバーコード領域41の座標データはCSV形式のデータ(CSVデータ)で座標データ記憶部21bに記憶される。このCSVデータでは、バーコード領域41を指定した記録紙(封筒、内容物)のサイズと、各バーコード領域41の座標値とが、バーコード領域41が設定された記録紙の印刷フォームパターンにおけるページ番号(本実施形態では0〜4)毎にそれぞれ定義されている。
各バーコード領域41の座標データは、記録紙上に展開した座標系におけるバーコード領域41の左上の座標値と、この座標値の位置を基準とし、この座標位置から右方向へのバーコードの幅分及び下方向への高さ分(左上x座標、左上y座標、幅W、高さH)を移動した座標位置で定義される。なお、この座標データは、座標値を記録紙のサイズに合わせて、記録紙の左上からの寸法(単位:mm)で定義してもよいし、画素位置を示す数値として定義してもよい。
さらに、印刷データ生成部111は、バーコード領域41を指定する対象として選択した図2の原稿データのファイルを、基本レコードパターンとして、基本レコードパターン記憶部21aに記憶する。この基本レコードパターンは、各宛先の原稿(サブセット)に含まれる封筒や内容物の形態を定義する情報である。封筒や内容物の形態とは、例えば、封筒や内容物の用紙サイズや、内容物の枚数が含まれている。
(2)プリンタドライバ110の構成
図3示すように、プリンタドライバ110は、印刷データ生成部111と、区切り判断部112と、加工処理部113とを備えている。
印刷データ生成部111は、ユーザ操作等によって入力された印刷設定情報に基づいて、原稿データの印刷画像をイメージデータとして変換処理した印刷データを生成するモジュールである。特に、印刷データ生成部111は、印刷設定情報に基づいて、印刷画像を印刷する際におけるレイアウト設定情報に対応した態様の印刷データを生成する。
ここで、本実施形態では、図2の原稿データによるバリアブル印刷が設定されているので、先ず、印刷データ生成部111は、図2の原稿データから、複数の宛先の印刷画像が連続する印刷データを生成する。
区切り判断部112は、図2の原稿データの印刷画像中の封筒のページを抽出し、サブセットの区切り部分を判断するモジュールである。本実施形態では、区切り判断部112は、図2の原稿データに対応する基本レコードパターンを基本レコードパターン記憶部21aから読み出し、内容物との用紙サイズの違いを目安に、図2の原稿データの印刷画像中の封筒のページを抽出する。なお、基本レコードパターン記憶部21aを省略し、印刷データ生成部111が生成した印刷データから、図2の原稿データの印刷画像中の封筒のページを抽出してもよい。
したがって、区切り判断部112は、図2の原稿データの印刷画像中から抽出した各封筒のページを、各サブセット(各宛先の原稿)の先頭ページとして、図5に示すように、図2の原稿データにおける各サブセットの区切り部分を判断する。そして、この区切りに関する情報は、加工処理部113へ入力される。
加工処理部113は、区切り判断部112による判断結果に応じて、サブセット毎のページ数(封筒と内容物の合計ページ数)をカウントし、カウントされたページ数に該当する座標データに基づいて、バーコード領域41の画像に対して所定の加工処理を施すモジュールである。具体的には、加工処理部113は、印刷データ生成部111が生成した印刷データの印刷画像のページを、サブセットの区切り部分に達するまで先頭からカウントする。したがって、各区切り部分に達するまでのカウント数(又は、最後の区切り部分から印刷データの最終ページに達するまでのカウント数)が、各サブセットのページ数ということになる。
そして、加工処理部113は、各サブセットの各ページの印刷データに対し、各ページのサブセット内におけるページ数と一致するページ番号の座標データ(CSVデータ)を当てはめて、各サブセットの各ページの印刷画像におけるバーコード領域41を特定する。さらに、加工処理部113は、特定したバーコード領域41に対応する印刷データ部分に対して所定の加工処理を施す。この所定の加工処理は、バーコード領域41の色付きバー部分を他の部分よりも低い濃度で印刷するための加工処理である。
バーコード領域41の色付きバー部分の濃度を減らした印刷は、具体的には、バーコードの色付きバーに対応する画素に割り当てられるドットデータのドット量を減らすことで実現できる。例えば、帳票画像の黒ベタ部分を、K(ブラック)のインクのみでなくC(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各インクも用いて、コンポジットブラック印刷により印刷する場合は、バーコードの色付きバーの部分に限って、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の各インクを用いずK(ブラック)のインクのみでピュアブラック印刷するようにしてもよい。そして、所定の加工処理が施された印刷データは、印刷データ生成部111を介して、レイアウト設定に応じた態様の印刷ジョブとしてインクジェット記録装置1に出力される。
以上に説明した処理をCPU16に実行させるためのプリンタドライバプログラム及び各種のアプリケーションプログラムは、クライアント端末14のディスクドライブ22により光学ディスク等のディスク状記録媒体50から読み取って、外部記憶装置21にインストールする(記憶させる)ことができる。
(印刷ジョブの出力手順)
次に、クライアント端末14のCPU16が行う、印刷ジョブの出力手順を説明する。図6は、本実施形態に係る印刷ジョブの出力手順を示すフローチャート図であり、図7は、本実施形態に係る印刷要求時の印刷設定画面を示す説明図である。
先ず、ユーザ操作によって、表示された原稿について、バーコード領域41に対する加工処理と、封入封緘処理を伴うバリアブル印刷の印刷が要求される。具体的には、図7に示すように、印刷設定画面60で「バーコード領域指定」のチェックボックス61と、「封入封緘モード」のチェックボックス65とをマウスの操作でチェックする。ここで、「バーコード領域指定」のチェックボックス61をマウスの操作でチェックすると、「領域確認プリント」のチェックボックス62、その上のプルダウンメニュー63、及び、「プレビュー」ボタン64が操作可能となる。プルダウンメニュー63では、バーコード領域41の座標データファイルを選択することができる。
この印刷要求の信号をCPU16が受信すると、印刷データ生成部111は、外部記憶装置21から原稿順に配列された印刷画像を原稿データとして取得して、印刷設定情報に基づいて、印刷データを生成し、区切り判断部112へ印刷データを入力する。
次いで、区切り判断部112は、この印刷データを取得するとともに、基本レコードパターン記憶部21aから当該印刷データの基本レコードパターンを取得する。そして、この基本レコードパターンと印刷データの各印刷画像とを比較する。本実施形態では、封入封緘処理が設定されているため、基本レコードパターンの情報のうち、区切り判断部112が参照する情報は、印刷用紙のサイズが封筒サイズであるか否かを示す情報となっている。
そして、区切り判断部112は、印刷データの各ページを先頭から選択して、該当ページの用紙サイズを検知して(ステップS101)、該当ページの用紙サイズが封筒サイズであるか否かを判断する(ステップS102)。選択されたページの用紙サイズが封筒サイズでない場合には(ステップS102におけるNO)、区切り判断部112は、ページ数をカウントアップして(ステップS104)、そのカウントアップされたページ数に応じたページ番号を有する座標データに基づいて、加工処理部113において、バーコード領域41へ加工処理を行う(ステップS105)。一方、用紙サイズが封筒サイズである場合には(ステップS102におけるYES)、区切り判断部112は、カウント数をリセットする(ステップS103)。そして、リセットされた状態で、加工処理部113において、リセット後にカウントされたページ数に該当するページ番号の座標データを用いて、所定の加工処理を施す(ステップS104及びステップS105)。
その後、加工処理部113は、次ページの有無を判別することで、印刷ジョブが終了したか否かを判断する(ステップS106)。印刷ジョブが終了していない場合には(ステップS106におけるNO)、ステップS101からステップS105までの処理を印刷ジョブが終了するまで繰り返し実行する。
印刷ジョブが終了した場合には(ステップS106におけるYES)、加工処理を終了する。そして、所定の加工処理が施された印刷データは、加工処理部113から印刷ジョブとしてインクジェット記録装置1に出力される。
(作用・効果)
本実施形態によれば、例えば、ダイレクトメールや請求書等の印刷時において、封入封緘処理を伴って印刷処理する場合には、各サブセットの先頭部分には、必ず封筒が配置されることとなる。このため、各サブセットが異なるページ数で構成された場合であっても、各サブセットの先頭部分を、封筒用サイズの記録紙の配置を目安に適切に判断することができる。
そして、各サブセットの先頭部分を判断する都度、加工処理部113は、印刷データのページ数に対するカウントをリセットして、リセット後にカウントされたページ数に応じて加工処理を行う。このため、各サブセットが異なるページ数で構成された場合であっても、常にサブセットの先頭部分からカウントされた番号に基づいて、座標データを割り当てることとなる。そのため、基本となる封筒と4枚の内容物(パターンA〜D)の5ページ分(図4の「封筒(0ページ)」〜「4ページ」)についてバーコード領域41を定義した1種類の座標データを、各サブセットの印刷データに繰り返し利用することができる。これにより、サブセット毎に座標データを関連付けする等の煩雑な作業をなくして、簡便な操作によって適切に加工処理を施されたバリアブル印刷を行うことができる。
また、本実施形態によれば、印刷画像中のバーコード領域41に対して、バーコードの印刷濃度を印刷画像中のバーコード以外の部分の濃度よりも減少させるための加工処理を行うので、インクの滲みによって生じる、バーコードの読取精度が低下することを防ぐとともに、印刷物全体の画像精度を担保することができる。
[第2実施形態]
次いで、本発明の第2実施形態について説明する。上述した第1実施形態では、各宛先の原稿中の封筒を、内容物との用紙サイズの違いにより検知することで、サブセットの区切り部分を判断した。これは、印刷データ生成部111が生成する印刷データにサブセット情報が含まれていなかったからである。そこで、本実施形態では、インクジェット記録装置1がPSプリンタであり、プリンタドライバ110が、サブセットを定義した情報を含む、ページ記述言語であるpostscriptにより記述された印刷データを生成する場合について説明する。
本実施形態では、図8の態様による原稿データを用いた印刷を行う。図8の原稿データは、図2の原稿データから、各サブセットの封筒のページを削除した内容となっている。
図9は、第2実施形態に係るプリンタネットワークシステム中のコントローラ及びクライアント端末の内部構成を示すブロック図である。なお、本実施形態において、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
本実施形態では、プリンタネットワークシステムが、ローカルエリアネットワークLAN上にプリンタコントローラ5をさらに設けて構成されている。このプリンタコントローラ5は、クライアント端末14から、ポストスクリプトデータ等のページ記述言語(PDL)で記述された印刷ジョブ(PSデータ)を受信し、ビットマップデータへ変換して、図9中不図示のインクジェット記録装置1へデータを送信する演算処理装置である。なお、本実施形態において、インクジェット記録装置1とプリンタコントローラ5とは、別の装置としたが、本発明を実施する上では、これに限定するものではなく、これらのプリンタコントローラと印刷装置の機能を有する1つの装置であってもよい。
このプリンタコントローラ5は、演算処理部300と、データ記憶部310とを備えている。データ記憶部310は、各種のデータを蓄積するメモリ装置であり、クライアント端末14から入力された印刷ジョブの画像情報や、その印刷ジョブの設定情報であるサブセット情報についても記憶する。また、データ記憶部310には、予め、印刷画像のバーコードに対して加工処理を施す領域を定めた座標データや、基本レコードパターンが蓄積されている。ここで、本実施形態においても、座標データは、基本となる封筒と4枚の内容物(パターンA〜D)の5ページ分(図4の「封筒(0ページ)」〜「4ページ」)について定義した、1種類だけが設定されているものとする。
演算処理部300は、プロセッサやメモリその他の周辺装置によって構成される演算装置であり、印刷に必要な画像データの変換等を行う。この演算処理部300は、区切り判断部301と、加工処理部302と、印刷ジョブ生成部303とを備えている。
区切り判断部301は、外部インターフェイス部320を介してクライアント端末14から印刷ジョブを受信して、この印刷ジョブにおけるサブセットの区切り部分を判断するモジュールである。本実施形態において、この印刷ジョブは、サブセット情報に基づいてサブセットフィニッシング設定が設定され、その設定情報がpostscript等のページ記述言語で記述されたPSデータとなっている。
具体的には、区切り判断部301は、このPSデータ中のpostscriptで定義されたサブセット情報を参照して、次のサブセットへ切り替わる際をサブセットの区切りとして判断する。そして、その後、印刷データのサブセット部分の情報を加工処理部302へ送出する。
加工処理部302は、第1実施形態の加工処理部113が行ったのと同様に、印刷データのページ数を先頭から順次カウントして、カウント数に応じた座標データに基づいて、各ページのバーコードに所定の加工領域を施す。この際、加工処理部302は、サブセットの区切りを示す信号に応じて、カウント数をリセットする。そして、次のページ(サブセット内の1ページ目)に対しては、リセット後にカウントアップされたページ数に応じて加工処理を施す。
印刷ジョブ生成部303は、印刷要求に関するデータをインクジェット記録装置1が読み取り可能なデータに変換処理するモジュールであり、本実施形態では、加工処理が施された印刷データを印刷ジョブとして変換処理してインクジェット記録装置1へ送出する。
[第3実施形態]
次いで、第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態において、封入封緘処理が設定され、内容物である印刷ページを折り曲げて封筒に封入させる処理がインクジェット記録装置1の後処理装置(図示せず)において行われる場合について説明する。
図10は、第3実施形態に係るCPU16上で処理される座標データの位置を調整する処理を示す説明図であり、図11は、CPU16上で処理される座標データの位置を調整する処理を示す説明図である。なお、本実施形態においても、上述した第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付し、その機能等は特に言及しない限り同一であり、その説明は省略する。
プリンタドライバ110の加工処理部113は、内容物を折り曲げて封入させる処理の情報を取得すると、図10(a)に示すように、その折り曲げ線51上にバーコード領域41を示す座標データが配置されてるか否かを判断する。ここで、折り曲げ線51上にバーコード領域41が配置されている場合には、バーコード領域41が折り曲げ線51上に配置されないように、図10(b)に示すように、バーコード領域41を移動させる処理を行う。
この際、本実施形態では、折り曲げ線51上にバーコード領域41が配置されるページのみ、座標位置を移動させるのではなく、座標データ中における他ページの座標位置についても併せて移動させて、全ページ上の座標位置が同じ座標位置となるように変更する処理を行ってもよい。
詳述すると、例えば、図11に示すように、レイアウトが異なる4種類(レイアウトパターンA〜D)の内容物シートが、宛名毎に枚数や組み合わせが異なって形成される場合であって、1ページ目に表示されるバーコードが折れ線51上に配置される場合は、加工処理部113が以下のような処理を行う。
先ず、加工処理部113は、座標データにおける内容物1ページ目のバーコード領域41を、図11に示すように、折れ線51上に配置されないように位置を移動させて、新たなバーコード領域42とする。
その後、加工処理部113は、内容物2ページ目〜4ページ目のバーコード領域41を、図11に示すように、内容物1ページ目の座標位置と同じ値となるように移動させて、新たなバーコード領域42とする。
そして、これらの新たなバーコード領域42に対応した新たな座標データを生成する。この場合、内容物1ページ目から4ページ目における座標データは、全て同じ座標位置を示すので、各ページの座標位置を定義することなく、1ページ分の座標位置を定義した座標データを生成する。また、加工処理部113では、この新たなバーコード領域42の情報に基づいて、各バーコードの画像がバーコード領域内に配置されるように画像処理を行う。
このような実施形態によれば、内容物である印刷ページを折り曲げて封筒に封入させる処理によって、折れ線51上にバーコードが配置されている場合には、そのバーコードの位置をずらすことができるので、バーコードの読み取り精度の低下を防止することができる。この際、本実施形態では、全ページの座標位置が同一の座標位置となるように変更するので、印刷物の全ページに対して、1ページ分の座標位置を定義した座標データを用いて加工処理を施すことができる。その結果、印刷処理全体の処理速度を向上させることができる。なお、図11に示すパターンでは、内容物の1ページ目のバーコード領域42のみが折れ線51上に跨っている。そこで、1ページ目についてのみバーコード領域42を折れ線51に跨らないように移動し、2ページ目以降はバーコード領域42の位置をずらさないようにしてもよい。
なお、上述した各実施形態において、帳票のシート上におけるバーコード領域41の座標データを取得するための構成は、例えば座標データ(CSVデータ)の内容をユーザがマニュアルで入力し、外部記憶装置21に保存させる構成に変えてもよい。しかし、各実施形態のように、クライアント端末14の出力部20のディスプレイに表示される編集画面上での操作によって、帳票の各シート上におけるバーコード領域41を指定して、その座標値を座標データとして取得できる構成とすれば、詳細な寸法や座標値を意識することなく、編集画面上でイメージの感覚でバーコード領域41の座標値を、簡単且つ正確に設定、取得することができるので、有利である。
また、上述した実施形態では、領域画像の座標データをクライアント端末14の外部記憶装置21に記憶させるものとした。しかし、プリンタドライバプログラム(バーコード領域指定アプリケーションプログラムを含む)とともに、領域画像の座標データを、図1に示す、ローカルエリアネットワークLAN上のサーバ130のハードディスク等に記憶させてもよい。そのように構成すれば、ローカルエリアネットワークLAN上の各クライアント端末14が、例えばバーコード領域41の座標データを共有して利用したり、新しく記憶、保存した座標データを他のクライアント端末14で利用することができるので、有利である。
さらに、プリンタドライバプログラム(バーコード領域指定アプリケーションプログラムを含む)をCPU16が実行する際には、サーバ130のハードディスク等から領域画像の座標データを読み出して、一旦、外部記憶装置21やRAM18に記憶させることになる。したがって、その場合に請求項中の座標データ記憶手段を構成するのは、外部記憶装置21やRAM18ということになる。
さらに、上述した各実施形態では、印刷装置としてインクジェット記録装置1を用いた場合を例に取って説明した。しかし、本発明はインクジェット方式に限らず、電子写真方式や孔版印刷方式等のインクジェット方式以外の方式によるプリンタを印刷装置とする場合にも、広く適用することができる。
1 インクジェット記録装置
5 プリンタコントローラ
10 制御ユニット
11 外部インターフェイス部
14 クライアント端末
15 外部インターフェイス部
16 CPU
17 ROM
18 RAM
19 入力部
20 出力部
21 外部記憶装置
21a 基本レコードパターン記憶部
21b 座標データ記憶部
21c レコード情報記憶部
22 ディスクドライブ
41,42 バーコード領域
50 ディスク状記録媒体
51 折れ線
60 印刷設定画面
61 チェックボックス
62 チェックボックス
63 プルダウンメニュー
64 「プレビュー」ボタン
65 チェックボックス
80 ディスプレイ
90 CPU
91 ROM
92 RAM
93 外部記憶装置
101 スキャナ部
102 プリンタ部
110 プリンタドライバ
111 印刷データ生成部
112 区切り判断部
113 加工処理部
120 座標データ設定部
130 サーバ
300 演算処理部
301 区切り判断部
302 加工処理部
303 印刷ジョブ生成部
310 データ記憶部
320 外部インターフェイス部

Claims (4)

  1. 各ページのフォームが先頭ページから順に定義された印刷フォームパターンの、先頭から所定ページ分のフォームを用いてそれぞれ構成され、前記所定ページ数が個別に設定された複数のサブセット印刷データを含む印刷ジョブを出力して、全サブセット印刷データの各ページを印刷装置に連続印刷させる印刷制御装置であって、
    各ページ内において所定の加工処理を施す所定領域の座標データを、前記印刷フォームパターンのページ順に全ページ分記憶する座標データ記憶手段と、
    前記各サブセットの先頭ページの配置に基づいて、前記各サブセット印刷データのページ数を判断する判断手段と、
    前記各サブセット印刷データに対して前記判断手段が判断したページ数分の前記座標データ記憶手段に記憶された前記座標データに基づいて、前記各サブセット印刷データの各ページ内の前記所定領域に前記所定の加工処理を施す加工処理手段と、
    を備えることを特徴とする印刷制御装置。
  2. 前記印刷ジョブは、各ページの用紙サイズに関する情報を含んでおり、前記判断手段は、前記各サブセット印刷データの先頭ページに特有の所定の用紙サイズと、前記印刷ジョブの各ページの用紙サイズとの照合により、前記各サブセット印刷データの先頭ページの配置を検出することで、前記各サブセット印刷データのページ数を判断することを特徴とする請求項1記載の印刷制御装置。
  3. 前記印刷ジョブは、前記各サブセット印刷データの区切りを定義する情報を含んでおり、該情報により前記各サブセット印刷データの先頭ページの配置を検出することで、前記判断手段は、前記各サブセット印刷データのページ数を判断することを特徴とする請求項1又は2記載の印刷制御装置。
  4. 前記所定領域は、前記各ページ中のバーコードが配置される領域であり、前記所定の加工処理は、前記バーコードの印刷濃度を前記各ページ中の前記バーコード以外の部分の濃度よりも減少させるための処理であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の印刷制御装置。
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