JP2014019047A - 画像処理装置、印刷装置、及び、画像処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】印刷物の出力表現を変更するための画像処理装置であって、印刷物全体の出力形態を日時に応じて容易に変更可能な画像処理装置等を提供する。
【解決手段】印刷物の出力形態を変更する処理を実行する画像処理装置が、前記処理時の時間情報に基づいて、前記印刷物の書式を定めるテンプレート情報を決定する出力形態決定部と、前記決定されたテンプレート情報に従って、前記印刷物の印刷データを変更する印刷データ生成部とを有する。
【選択図】 図2
【解決手段】印刷物の出力形態を変更する処理を実行する画像処理装置が、前記処理時の時間情報に基づいて、前記印刷物の書式を定めるテンプレート情報を決定する出力形態決定部と、前記決定されたテンプレート情報に従って、前記印刷物の印刷データを変更する印刷データ生成部とを有する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、印刷物の出力表現を変更するための画像処理装置等に関し、特に、印刷物全体の出力形態を日時に応じて容易に変更可能な画像処理装置等に関する。
従来、POSシステムにおけるレシートプリンターや商品ラベル、配送用ラベル等を印刷するラベルプリンターなどの業務用プリンターが普及している。このようなプリンター及びプリンターシステムでは、導入済みの既存装置による印刷物の出力表現が乏しく、それを改善したいという場合が多々ある。例えば、モノクロの印刷物をカラー化したいという要望などがある。なお、下記特許文献1及び2には、時間に応じてラベルの色などを決定することが示されている。
このような改善を行う場合、システム全体を入れ換えるのでは費用や時間がかかる上に業務に支障を来たすこともあるため、出来るだけ既存システムを利用したシステム構築が望まれる。
かかるシステム改良に関し、従来、以下のような技術が提案されている。下記特許文献3では、モノクロ文章データを利用して簡単にカラー化したプリントを可能にする技術が開示されている。また、下記特許文献4では、POSプリンターのプリント出力にグラフィック効果を加えることのできる印刷システムについて開示されている。
しかしながら、上記特許文献3に記載の技術では、カラー化の対象が既に存在する文字や画像であり、新たな画像オブジェクトの追加を行うことや、全体の色や背景画像を指定するなど印刷物全体の出力形態を変更することはできない。
また、上記特許文献4に記載の技術では、グラフィック効果の追加は、元の印刷データに含まれる所定の文字列を検出することをトリガーとしてその文字列を処理対象として行われ、対象がレシートであることもあり、当該技術にも印刷物全体の出力形態を変えるという発想はない。また、元の印刷データに上記所定の文字列が無い場合や、完全に一致する文字列が無い場合には、処理が実行されないため、グラフィック効果の追加を柔軟に行うことができず、検索処理等にも時間を要する。
また、ラベルの印刷などでは、通常、印刷物の大きさが固定であることもあり、印刷物全体の出力形式を変更し易く、同種の印刷物でも条件によって出力表現を変えるなど、全体の出力形式を柔軟に変更することが望まれる。特に、上述のように、時間によって印刷物の色を変更したいというニーズがあり、そのような出力形態の変更を容易に行える技術が望まれる。
そこで、本発明の目的は、印刷物の出力表現を変更するための画像処理装置であって、印刷物全体の出力形態を日時に応じて容易に変更可能な画像処理装置、等を提供することである。
上記の目的を達成するために、本発明の一つの側面は、印刷物の出力形態を変更する処理を実行する画像処理装置が、前記処理時の時間情報に基づいて、前記印刷物の書式を定めるテンプレート情報を決定する出力形態決定部と、前記決定されたテンプレート情報に従って、前記印刷物の印刷データを変更する印刷データ生成部と、を有する、ことである。
更に、上記の発明において、その一つの好ましい態様は、前記時間情報は、前記画像処理装置が備える計時機能によって取得される、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、一つの態様は、前記時間情報は、時刻である、ことを特徴とする。
また、上記の発明において、好ましい態様は、前記出力形態決定部は、予め用意された複数の前記テンプレート情報の中から1の前記テンプレート情報を選択することによって、上記決定を行う、ことを特徴とする。
更にまた、上記の発明において、一つの好ましい態様は、前記テンプレート情報は、少なくとも、表面色、背景色、又は背景画像の情報を含む、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、好ましい態様は、前記テンプレート情報は、同種の前記印刷物に対して複数用意される、ことを特徴とする。
更に、上記の発明において、一つの態様は、前記印刷データは、モノクロ印刷用のデータである、ことを特徴とする。
上記の目的を達成するために、本発明の別の側面は、印刷物の出力形態を変更して印刷を実行する印刷装置が、前記印刷時の時間情報に基づいて、前記印刷物の書式を定めるテンプレート情報を決定する出力形態決定部と、前記決定されたテンプレート情報に従って、前記印刷物の印刷データを変更する印刷データ生成部と、前記変更された印刷データに従って印刷を実行する印刷実行部と、を有する、ことである。
上記の目的を達成するために、本発明の更に別の側面は、印刷物の出力形態を変更する画像処理方法が、前記画像処理時の時間情報に基づいて、前記印刷物の書式を定めるテンプレート情報を決定する出力形態決定工程と、前記決定されたテンプレート情報に従って、前記印刷物の印刷データを変更する印刷データ生成工程と、を有する、ことである。
本発明の更なる目的及び、特徴は、以下に説明する発明の実施の形態から明らかになる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を説明する。しかしながら、かかる実施の形態例が、本発明の技術的範囲を限定するものではない。なお、図において、同一又は類似のものには同一の参照番号又は参照記号を付して説明する。
図1は、本発明を適用した画像処理装置を用いた印刷装置の実施の形態例に係るネットワーク構成図である。図1のプリンター2が本実施の形態例に係る印刷装置であり、当該プリンター2では、以前に設置されていたモノクロプリンター用の印刷データを受信し、その時点の時間情報(時刻、日付、月、季節等の情報)に基づいて、当該データによる印刷物(ラベル等)に対して用意されている複数のテンプレート(印刷物全体に係る書式情報)の中から適切なテンプレートを選択し、当該テンプレートを用いた印刷を実行する。これにより、印刷物全体の出力形態の変更が可能になり、特に、時間に応じた印刷物のカラー化が行えるようになって、印刷物の機能(表現等)を向上させることができる。また、当該機能が既存のモノクロ印刷用システムを利用して容易に実現される。
図1には、本プリンター2を含むラベル印刷システムの構成が示されており、当該システムは、ラベル端末1、プリンター2、テンプレート端末3、及びネットワーク4で構成されている。また、当該システムは、以前に設置されていたモノクロのラベル印刷システム(旧システム)を改良する方式で構築されたものである。
ラベル端末1は、旧システムの装置であり、プリンター2に対して印刷要求を行うプリンター2のホスト装置である。ラベル端末1は、例えばパーソナルコンピューターで構成され、ラベル生成用のアプリケーション及び旧システムで設置されていたモノクロプリンター用のドライバーを備えている。印刷要求時には、当該ドライバーで生成されたモノクロの印刷データがネットワーク4を介してプリンター2へ送信される。なお、ラベル端末1とプリンター2は、ネットワーク4ではなく、USBやRS232規格の接続ケーブルで直接繋がれてもよい。
ネットワーク4は、ラベル端末1、プリンター2、及びテンプレート端末3等の装置を接続するLAN(Local Area Network)である。なお、このネットワーク4も旧システムのものを利用できる。
プリンター2は、上述の通り、受信した印刷データの出力形態を変更して印刷物を出力する印刷装置であり、ここでは、一例として、ラインヘッド方式のカラーインクジェットプリンターである。当該プリンター2は、上記改良時に新たに設置された装置であり、ラベル端末1の印刷要求(印刷データ)を受信してラベルの印刷を実行する。
本プリンター2は、図1に示されるように、コントローラー部21と印刷機構部22を備える。コントローラー部21は、プリンター2の制御部であり、上述した出力形態の変更処理を実行する。当該処理が本プリンター2の特徴であり、その具体的な内容は後述する。そして、このコントローラー部21が本発明の画像処理装置に相当する。
また、コントローラー部21は、図示していないが、CPU、RAM、ROM、HDD、NVRAM、ASIC等で構成され、コントローラー部21での処理は、上記ROMに記憶されたプログラムに従って上記CPUが動作すること、また、ASICが動作すること等によって実行される。
印刷機構部22は、コントローラー部21の指示に従って印刷媒体(用紙等)に対して
印刷処理を行い、印刷物(ラベル)を発行する(印刷する)部分である。印刷機構部22には、インクを吐出する複数のノズルを備えたヘッド部、印刷媒体を搬送する搬送部等が備えられる。
印刷処理を行い、印刷物(ラベル)を発行する(印刷する)部分である。印刷機構部22には、インクを吐出する複数のノズルを備えたヘッド部、印刷媒体を搬送する搬送部等が備えられる。
次に、テンプレート端末3は、プリンター2が用いる上述したテンプレートを作成、編集するための端末装置であり、ユーザーは当該テンプレート端末3からネットワーク4を介してプリンター2にアクセスし、テンプレートデータの読み出し及び登録(保存)を行う。テンプレート端末3は、例えばパーソナルコンピューターで構成することができ、テンプレート作成、編集用のソフトウェアを備える。また、このテンプレート端末3も上記改良時に新たに設置されたものである。従って、図1において、破線で囲われた部分が新たに設置された装置である。
図2は、プリンター2の概略の機能ブロック図である。図2に示すとおり、プリンター2は、機能的には、出力形態決定部23、印刷データ生成部24、印刷実行部25、時刻計測部28、及びテンプレートDB26から構成される。
出力形態決定部23は、上述したラベル端末1から送信される印刷データを解釈して当該印刷データに使用するテンプレートを決定する部分である。印刷データ生成部24は、当該印刷データと当該決定されたテンプレートを用いて印刷実行部に印刷を指示するデータを生成する部分である。また、印刷実行部25は、印刷データ生成部24から送信されるデータに従って印刷媒体に印刷処理を実行する部分である。また、時刻計測部28は、電子機器が一般的に備える計時機能を担う部分であり、出力形態決定部23からの要求に応じてその時点の時間情報(時刻、日付、月、年等の情報)を出力する。なお、出力形態決定部23、印刷データ生成部24、時刻計測部28、及びテンプレートDB26は、上記コントローラー部21に備えられ、印刷実行部25は、上記印刷機構部22に備えられる。
テンプレートDB26には、複数のテンプレート27が格納(記憶)されている。各テンプレート(データ)は、印刷物の全体に係る書式の情報を含んでおり、少なくとも、表面色、背景色、背景画像の情報を持っている。
また、テンプレート27は、印刷物であるラベルの種類(大きさ、形状等)に応じて用意され、さらに、同種のラベルについても所定の条件(特に、時間的な条件)に応じて複数のテンプレート27が用意される。図2に示す例では、スーパーマーケット等の店舗で商品に貼られるラベルを想定しており、ラベル(1)については、通常用とセール用2種類の3つのテンプレート27が用意され、ラベル(2)については、時間帯に応じて3つのテンプレート27が用意されている。ラベル(1)は、セール時間帯にセール商品(値引き商品)とされる品物のラベルに用いられ、ラベル(2)は、弁当など消費が所定の時間帯内に定められているものなどに用いられる。また、各テンプレート27には識別情報が付されている。
これらのテンプレートを用いて印刷を行うことにより、図2に示すように、表面色、背景色、背景画像がそれぞれ指定された色や画像になり、モノクロのラベルを色彩のあるラベルに変更することができ、また、同種のラベルでも印刷時刻によって異なる色彩で表現できるようになる。本実施形態では、同種のラベルとは、大きさ、形状等が同じものを想定しているが、貼り付け対象商品(種類)が同じ場合を同種のラベルとしてもよい。また、本実施形態では、表面色とは、例えば、背景及び背景画像を除く、文字や画像の色である。
また、テンプレート27は、上述の通り、予めユーザーがテンプレート端末3を用いて
生成し、又は、既存のテンプレート27を編集して、テンプレートDB26に保存しておく。
生成し、又は、既存のテンプレート27を編集して、テンプレートDB26に保存しておく。
以上説明したような構成を有する本実施の形態例に係るラベル印刷システムでは、上述の通り、プリンター2が実行する出力形態の変更処理に特徴があり、以下、その具体的な処理手順について説明する。図3は、印刷時にプリンター2が行う処理の手順を例示したフローチャートである。印刷時には、まず、ラベル端末1から前述したモノクロ印刷用の印刷データが送信され、当該データがプリンター2に受信される(ステップS1)。なお、当該印刷データは、旧システムにおけるモノクロプリンター用のPDL(ページ記述言語)で表現されている。
受信された印刷データは、出力形態決定部23によって解釈され、出力形態決定部23は、解釈の結果に基づいて、当該印刷データによって出力されるラベルを識別する(ステップS2)。具体的には、出力形態決定部23は、受信した印刷データのヘッダー情報に含まれる印刷物の識別情報から上記ラベルを識別する。例えば、今回出力する印刷物は、図2のラベル(1)であると判断する。また、このような印刷物の識別情報が印刷データから得られない場合には、出力形態決定部23は印刷データの特徴を抽出してラベルの識別を行う。この場合には、予め各ラベルの印刷データにおける特徴をプリンター2に記憶させておき、抽出した特徴を当該記憶しておいた特徴と比較することによって受信した印刷データのラベルを判別する。
次に、出力形態決定部23は、その時点での時間情報を取得する(ステップS3)。具体的には、時刻計測部28の計時機能によって得られるその時点の時刻情報(年月日時分秒の情報)を取得する。
そして、出力形態決定部23は、上記取得したラベルの情報と時間情報に基づいて、今回の印刷で使用するテンプレート27を決定する(ステップS4)。具体的には、出力形態決定部23は、上記S2の処理でラベルが判明しているので、テンプレートDB26に用意される当該ラベル用のテンプレート27にアクセスし、その中から上記時間情報に適合するテンプレート27を選択して、今回使用するテンプレート27として決定する。
例えば、図2に示した例において、識別されたラベルがラベル(1)であった場合に、上記S3で取得した時間情報が早朝セールの時間帯であれば、ラベル(1)用のテンプレート27の中から早朝セール用のテンプレート27を選択する。また、識別されたラベルがラベル(2)であった場合に、上記S3で取得した時間情報が10:00を示していれば、ラベル(2)用のテンプレート27の中から8:00−16:00用のテンプレート27を選択する。
なお、上記S3で取得した時間情報は、印刷を行う時点の時刻情報であり、このラベルの印刷を行う時刻が、そのラベルを貼る商品の実際の販売時刻や製造時刻とずれる場合には、出力形態決定部23は、その時間差を考慮して上記テンプレート27の決定(選択)を行う。例えば、上述した図2のラベル(1)の場合、商品販売の30分前にラベルを印刷するのであれば、上記時刻情報よりも30分遅い時間がセールの時間帯に入るか否かでテンプレート選択の判断を行う。
このようにして使用するテンプレート27が決定されると、決定されたテンプレート27の識別情報が、出力形態決定部23から印刷データ生成部24に渡され、印刷データ生成部24は、当該テンプレート27を用いた印刷データの生成処理を行う(ステップS5)。
具体的には、上記受信した印刷データに含まれる画像データをラスタライズ(展開)し、ビットマップデータとする。そして、上述したテンプレートDB26にアクセスし、上記識別情報から、上記決定されたテンプレート27を選択し、その書式情報を取得する。その後、当該書式情報に従って、上記画像データの色の変更、背景画像の重ね合わせを実行して、出力する印刷物における最終的な画像のビットマップデータを生成する。
例えば、図2のラベル(1)用、通常用のテンプレート27が使用されると、その書式情報に従って、上記画像データ(元の画像データ)に含まれる黒色の部分(文字等)は、「表面色=黒」の情報に従って黒色のままとされ、元の画像の白色の背景は、「背景色=白」の情報に従って白色のままとされ、さらに、「背景画=画像1」の情報に従って背景に画像1が重ね合わせられる。なお、背景画の情報はビットマップ情報としてテンプレート27情報内に保持されていてもよいし、印刷データ生成部24からアクセス可能にテンプレートDB26とは別の場所に保持されていてもよい。
また、表面色を画像内のオブジェクト毎に指定したテンプレート27とすることもでき、そのようなテンプレート27を用いる場合には、元の画像データをビットマップデータにする前に、上記表面色の指定に基づいて画像内の各オブジェクトの色を決定し、その後にラスタライズの処理を実行する。
次に、印刷データ生成部24は、生成したカラーのビットマップデータにスクリーン処理を施して、各インクのドット有無を表すデータに変換後、当該印刷データを印刷実行部25に送信し、印刷処理を指示する。
印刷実行部25では、上記送信された印刷データに従って印刷媒体への印刷処理を実行し、プリンター2からカラーの印刷物(ラベル)が出力される(ステップS6)。
図4及び図5は、出力されるラベルを例示した図である。図4では、スーパーマーケット等で販売される商品(一例として、玉子)で、セールの時間帯にセール商品とされるもののラベルを例示している。図4の(a)は通常時間帯のラベルであり、図4の(b)〜(e)は、セール時間帯用のラベルである。
図4の(a)は、通常時間帯用なので、「玉子」などの表面色Aが黒色、背景色Bが白色、背景画像Cが無地であるテンプレート27を用いている。図4の(b)は、セール品であることを示すためにラベルの外枠(x)を赤色にしたものであり、この場合には、このような赤枠を持った背景画像が設定されているテンプレート27が用いられている。図4の(c)では、「Sale」の文字(y)が重ねて印刷されることによってセール品であることが表現されるラベルであり、この場合にも、「Sale」の文字を持った背景画像が設定されているテンプレート27が用いられる。
また、異なるセール用ラベルの例である図4の(d)では、ラベル全体に色付け(例えば、薄い赤色(z))がなされており、この場合には、背景色が当該色に設定されているテンプレート27が用いられる。さらに、他の例である図4の(e)では、文字等を黒以外の色(例えば、赤色)としており、この場合には、表面色が当該色に設定されているテンプレート27が用いられる。
このように、各種テンプレート27により、同じラベルであっても様々な出力形態で印刷することができる。
図5には、消費期限が所定の時間間隔で定められている食品(一例として、弁当)用のラベルが示されており、(a)と(b)とでは同種のラベルでありながら、消費期限が異
なっている。この場合には、上記時間情報から得られる「消費期限」の情報が上記テンプレート27選択のための情報であり、(a)と(b)とでは異なるテンプレート27が使用されてラベルが印刷される。
なっている。この場合には、上記時間情報から得られる「消費期限」の情報が上記テンプレート27選択のための情報であり、(a)と(b)とでは異なるテンプレート27が使用されてラベルが印刷される。
図5の(a)は、表面色A1が黒色、背景色B1が白色、背景画像C1が無地であるテンプレート27を用いたものであり、図5の(b)は、表面色A2が黒色、背景色B2が黄色、背景画像C1がドット画像であるテンプレート27を用いたものである。このように、消費期限の時間帯が異なる同じ食品について、異なる出力形態のラベルが得られる。
以上のようにして、本プリンター2における出力形態の変更を伴うラベル出力処理が実行される。
なお、上述の説明では、プリンター2が受信する印刷データの画像は、オブジェクト単位で表現されるデータであることを想定したが、当該画像がビットマップデータで表現されていてもよい。この場合には、出力形態決定部23は、ビットマップデータを画像認識の手法で解析して、必要なオブジェクトの認識を行うようにする。
また、上述のテンプレート27では、画像のレイアウトについて言及していないが、当該レイアウトを指定する書式情報を持たせるようにしてもよい。この場合にはテンプレート27は画像のオブジェクト毎に位置情報を持つようにする。また、この場合、印刷データ生成部24は、元の画像データについてオブジェクト単位で画像を把握して、オブジェクト毎にテンプレート27に従った処理を実行する。このようにすることで、印刷物のレイアウトも変更して出力をすることができる。
また、上述の説明では、テンプレート27の決定に用いられる時間情報は、プリンター2が有する計時機能によって取得されたが、他の装置から通信により取得したり、操作者による入力情報から取得するようにしてもよい。
また、図4及び図5等、上述の説明では、食品用のラベルを例にしたが、当該ラベル印刷システムは、モノクロの既存システムを有する様々な分野で利用することができる。例えば、衣料品などに付するラベルに適用する場合には、背景色や背景画像をその季節に応じたものにすることができる。また、配送品に付するラベルに適用する場合には、配送者が持参するハンディタイプのプリンターにおいて、配送時刻よって出力形態(色など)の異なるラベルを出力して配送品に貼ることにより、品物を受け取った者は、いつ配達された品物であるかを一目で判断できるようになり、鮮度が求められる生鮮食料品や医療品に適したサービスを行うことができる。
以上説明した本実施の形態例に係るプリンター2では、元々モノクロの印刷物の全体の出力形態を、時間的な情報により動的に変更させると共にカラー化することが可能となり、出力物の視認性を向上させることができる。これにより、業務上のミスの防止、作業の効率化、顧客の購買意欲向上などに貢献することができる。
また、出力形態の決定に必要な時間情報がプリンター2の計時機能から取得されるので、容易に上記出力形態の変更処理を行うことができる。
また、図1に示したように、当該プリンター2を用いることにより、既存システムのラベル端末1をそのまま使用できるので、システム改良を比較的容易に行うことができる。
また、使用するテンプレート27は、ユーザーがテンプレート端末3を用いて編集可能であるので、ユーザー利便性が高いシステムを提供できる。
また、同じラベルに対して複数のテンプレート27を用意しておけるので多彩な出力表現を実現することができる。
本発明の保護範囲は、上記の実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
1 ラベル端末、 2 プリンター、 3 テンプレート端末、 4 ネットワーク、
21 コントローラー部、 22 印刷機構部、 23 出力形態決定部、 24 印刷データ生成部、 25 印刷実行部、 26 テンプレートDB、 27 テンプレート、 28 時刻計測部
21 コントローラー部、 22 印刷機構部、 23 出力形態決定部、 24 印刷データ生成部、 25 印刷実行部、 26 テンプレートDB、 27 テンプレート、 28 時刻計測部
Claims (9)
- 印刷物の出力形態を変更する処理を実行する画像処理装置であって、
前記処理時の時間情報に基づいて、前記印刷物の書式を定めるテンプレート情報を決定する出力形態決定部と、
前記決定されたテンプレート情報に従って、前記印刷物の印刷データを変更する印刷データ生成部と、を有する
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1において、
前記時間情報は、前記画像処理装置が備える計時機能によって取得される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1あるいは2において、
前記時間情報は、時刻である
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
前記出力形態決定部は、予め用意された複数の前記テンプレート情報の中から1の前記テンプレート情報を選択することによって、上記決定を行う
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
前記テンプレート情報は、少なくとも、表面色、背景色、又は背景画像の情報を含む
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至5のいずれかにおいて、
前記テンプレート情報は、同種の前記印刷物に対して複数用意される
ことを特徴とする画像処理装置。 - 請求項1乃至6のいずれかにおいて、
前記印刷データは、モノクロ印刷用のデータである
ことを特徴とする画像処理装置。 - 印刷物の出力形態を変更して印刷を実行する印刷装置であって、
前記印刷時の時間情報に基づいて、前記印刷物の書式を定めるテンプレート情報を決定する出力形態決定部と、
前記決定されたテンプレート情報に従って、前記印刷物の印刷データを変更する印刷データ生成部と、
前記変更された印刷データに従って印刷を実行する印刷実行部と、を有する
ことを特徴とする印刷装置。 - 印刷物の出力形態を変更する画像処理方法であって、
前記画像処理時の時間情報に基づいて、前記印刷物の書式を定めるテンプレート情報を決定する出力形態決定工程と、
前記決定されたテンプレート情報に従って、前記印刷物の印刷データを変更する印刷データ生成工程と、を有する
ことを特徴とする画像処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012159312A JP2014019047A (ja) | 2012-07-18 | 2012-07-18 | 画像処理装置、印刷装置、及び、画像処理方法 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015030200A (ja) * | 2013-08-02 | 2015-02-16 | マックス株式会社 | ラベルプリンタ |
JP2017068536A (ja) * | 2015-09-30 | 2017-04-06 | ブラザー工業株式会社 | テンプレート処理プログラム |
JP2020052121A (ja) * | 2018-09-25 | 2020-04-02 | マックス株式会社 | 台紙付きラベル及びラベルプリンタ |
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2012
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