JP2014063338A - 両面印刷装置および両面印刷方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】両面印刷において、記録媒体の一方の面に印刷されたバーコード等が他方の面の印刷に影響されにくい両面印刷装置を提案する。
【解決手段】記録媒体52の第1面に印刷される第1面印刷データD1および第2面に印刷される第2面印刷データD2を含む両面印刷用の印刷データDを受信するデータ受信部41と、前記記録媒体52の第1面に印刷される前記第1面印刷データD1にコードデータBが含まれているか否かを分析するコマンド解析部81と、前記第1面印刷データD1に前記コードデータBが含まれている場合、前記コードデータBが前記記録媒体52に印刷される反対面側となる前記第2面印刷データD2の印刷色を前記コードデータBの印刷色と異なるように調整する印刷調整部85と、調整後の前記第1面印刷データD1および前記第2面印刷データD2に基づき両面に印刷を行う印刷部43とを有していることを特徴とする両面印刷装置3。
【選択図】図3
【解決手段】記録媒体52の第1面に印刷される第1面印刷データD1および第2面に印刷される第2面印刷データD2を含む両面印刷用の印刷データDを受信するデータ受信部41と、前記記録媒体52の第1面に印刷される前記第1面印刷データD1にコードデータBが含まれているか否かを分析するコマンド解析部81と、前記第1面印刷データD1に前記コードデータBが含まれている場合、前記コードデータBが前記記録媒体52に印刷される反対面側となる前記第2面印刷データD2の印刷色を前記コードデータBの印刷色と異なるように調整する印刷調整部85と、調整後の前記第1面印刷データD1および前記第2面印刷データD2に基づき両面に印刷を行う印刷部43とを有していることを特徴とする両面印刷装置3。
【選択図】図3
Description
本発明は、POSシステムのPOS端末等に接続してレシートプリンター等として用いられる両面印刷可能な両面印刷装置および両面印刷方法に関する。
店舗等に設置されているPOSシステムにおいては、そのPOS端末に接続されたレシートプリンターによって印刷されたレシートを発行するものが知られている。例えば、レシートの表面には、店舗名、取引内容、取引とともにそれらを特定するためのIDを表すバーコード等が印刷される。また、裏面にはクーポン、広告などとともにそれらを特定するためのIDを表すバーコード等が印刷される。
特許文献1には両面印刷用のレシートプリンターを備えたPOSシステムが提案されている。このPOSシステムのレシートプリンターは、レシート用紙の一方の面に印刷を行う第1ヘッドと、これとは搬送路上の異なる位置において他方の面に印刷を行う第2ヘッドを備えており、レシート用紙における予め印刷位置が決められている広告、店舗ロゴ等の固定情報の印刷領域を除いた領域に、レシートの長さが最も短くなるように取引情報を両面に配分し印刷して、レシートの無駄を無くすようにしている。
なお、両面印刷装置としては、特許文献1に記載されているものの他に、特許文献2に記載されているように、単一の印刷ヘッドに、カット紙を表裏反転させた状態で繰り返し搬送して両面印刷を行う構成のもの、特許文献3に記載されているように、記録媒体搬送路を挟んで対峙した位置に2個の印刷ヘッドが配置され、両面に印刷を行う構成のものも知られている。
ここで、両面印刷されたレシートを発行すると、例えば裏面に印刷された裏面情報が表面から透けて見えることや、裏面側の印刷が表面側に滲み出ることがある。このように他方の面の印刷が重なった状態に見えてしまうと、各面の印刷情報の視認性が悪化してしまうので好ましくない。
例えば、インクジェットヘッドを用いた印刷では一方の面に印刷したインクが他方の面の側に滲み出ることがあり、両面にサーマルヘッドを用いて印刷を行う場合には一方の面の印刷時に他方の面の側の感熱面が発色して「裏写り」と呼ばれる滲みが発生することがある。また、印刷密度あるいは濃度の濃いグラフィックス、バーコードが裏面に印刷されている場合には表面側の印刷を見たときに裏面側の印刷が透けて見えてしまうことがある。このような滲み、透けは用紙が薄い場合に発生しやすい。
特に、光学的に読み取ることを前提として印刷される読取対象データ、例えば、一次元バーコードなどのように表示内容がシンボル化されているデータが印刷されている部分に、反対側の面の印刷の滲み、透けが発生すると、このようなデータの読取精度が低下するという問題が発生しやすい。また、両方の面の印刷に一次元バーコードがある場合、一次元バーコードの読取精度は、さらに低下することになる。
本発明の課題は、このような点に鑑みて、記録媒体の一方の面に印刷されたバーコードなどの読取対象データの印刷が、他方の面の印刷に影響されて読取精度の低下、視認性の低下などの弊害が発生することの無いように、両面印刷を行うことのできる両面印刷装置および両面印刷方法を提案することにある。
(適用例1)両面印刷を行う両面印刷装置であって、記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データおよび他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データを含む両面印刷用の印刷データを受信するデータ受信部と、前記記録媒体の一方の側の前記第1面に印刷される前記第1面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析するコマンド解析部と、前記第1面印刷データに前記コードデータが含まれている場合、前記コードデータが前記記録媒体に印刷される領域の反対面側となる前記第2面印刷データの印刷色を前記コードデータの印刷色と異なるように調整する印刷調整部と、調整後の前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データに基づき、前記記録媒体の両面に印刷を行う印刷部と、を有していることを特徴とする両面印刷装置。
本発明の両面印刷装置では、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、このコードデータの印刷領域に対応する反対側の第2面の印刷領域の印刷色をコードデータの印刷色と異なるように第2面印刷データが調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データのコードデータに、第2面印刷データの滲み、透けなどによる悪影響が及ぶことが低減できる両面印刷装置を提供できる。
(適用例2)前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データのそれぞれに前記コードデータが含まれている場合、前記コマンド解析部は、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されるか否かを解析し、前記印刷調整部は、前記第1面印刷データの前記コードデータおよび前記第2面印刷データの前記コードデータの少なくとも一方の位置を調整することを特徴とする上記の両面印刷装置。
この構成によれば、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、反対側の第2面に印刷されるコードデータとが、相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの少なくとも一方が調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データと第2面印刷データのコードデータの印刷位置が重ならないので、滲み、透けなどの悪影響が相互に及ぶことがない。
(適用例3)前記コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータであることを特徴とする上記の両面印刷装置。
この構成によれば、記録媒体の第1面または第2面に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その読取精度の低下を抑制することができる。
(適用例4)前記コードデータの印刷色が黒色である場合、前記印刷調整部は、前記コードデータが前記記録媒体に印刷される領域の反対面側となる前記第2面印刷データの印刷色を赤色となるように調整することを特徴とする上記の両面印刷装置。
この構成によれば、記録媒体の第1面または第2面に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その読取精度の低下してしまうことがない。
(適用例5)記録媒体の両面に印刷が可能な両面印刷装置の両面印刷方法であって、前記記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データまたは他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析するコマンド解析工程と、前記第1面印刷データに前記コードデータが含まれている場合、前記コードデータが前記記録媒体に印刷される領域の反対面側となる前記第2面印刷データの印刷色を前記コードデータの印刷色と異なるように調整する印刷調整工程と、を含むことを特徴とする両面印刷方法。
この方法によれば、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、このコードデータの印刷領域に対応する反対側の第2面の印刷領域の印刷色をコードデータの印刷色と異なるように第2面印刷データが調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データのコードデータに、第2面印刷データの滲み、透けなどによる悪影響が及ぶことを低減することができる。
(適用例6)前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データのそれぞれに前記コードデータが含まれている場合、前記コマンド解析工程は、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されるか否かを解析し、前記印刷調整工程は、前記第1面印刷データの前記コードデータおよび前記第2面印刷データの前記コードデータの少なくとも一方の位置を調整することを特徴とする上記の両面印刷方法。
この方法によれば、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、反対側の第2面に印刷されるコードデータとが、相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの少なくとも一方が調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データと第2面印刷データのコードデータの印刷位置が重ならないので、滲み、透けなどの悪影響が相互に及ぶことがない。
(適用例7)前記コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータであることを特徴とする上記の両面印刷方法。
この方法によれば、記録媒体の第1面または第2面に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その読取精度の低下を抑制することができる。
(適用例8)前記コードデータの印刷色が黒色である場合、前記印刷調整工程では、前記コードデータが前記記録媒体に印刷される領域の反対面側となる前記第2面印刷データの印刷色を赤色となるように調整することを特徴とする上記の両面印刷方法。
この方法によれば、記録媒体の第1面または第2面に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その読取精度の低下してしまうことがない。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明で参照する図面では、説明および図示の便宜上、部材ないし部分の縦横の縮尺を実際のものとは異なるように表す場合がある。
(POSシステムの主要構成について)
以下に、本実施形態に係る両面印刷装置を、スーパーやコンビニエンス・ストア等の店舗にて利用されるPOSシステムのPOS端末に適用した場合について、図1を参照して説明する。図1は、本発明を適用したPOSシステムのシステム構成図である。図2は、図1の両面印刷装置の制御ブロック図である。
以下に、本実施形態に係る両面印刷装置を、スーパーやコンビニエンス・ストア等の店舗にて利用されるPOSシステムのPOS端末に適用した場合について、図1を参照して説明する。図1は、本発明を適用したPOSシステムのシステム構成図である。図2は、図1の両面印刷装置の制御ブロック図である。
図1に示すように、POSシステム1は、ホスト装置(POS端末コンピューター)2および両面印刷装置(レシートプリンター)3を備えたPOS端末4と、有線あるいは無線のネットワーク5とを介して当該POS端末4の統括管理を行うPOSサーバー6とを有している。
POSサーバー6は、CPU11と、ROM12、RAM13等のメモリーとを有し、ROM12内に記憶された制御プログラムにしたがって、RAM13内のバッファー等に記憶された情報の処理を行う。RAM13内には、商品コードブロック15、商品名ブロック16、金額ブロック17、在庫ブロック18、広告データブロック19、クーポンデータブロック20、ポイントデータブロック21などの各記憶領域が含まれており、CPU11は、POS端末4の側から送信される入力情報に基づいて、商品コード、商品名、金額に関する情報を抽出し、記録媒体としてのレシート用紙52(レシートR)への決済情報の印刷およびPOS端末4のディスプレイの表示に用いる商品データを生成する。
なお、「商品データ」とは、レシートR上に決済処理の内容を印刷するための決済情報印刷データの元となるデータを指すものである。また、商品コードブロック15、商品名ブロック16および金額ブロック17は、一般に、商品マスターと呼ばれるルックアップテーブルにより構成されるものである。
一方、POS端末4のホスト装置2は、POSサーバー6内の商品マスターを参照して商品データを取得して決済情報印刷データを生成する。POS端末4の両面印刷装置3は、当該決済情報印刷データに基づいて印刷を行って作成したレシートRを発行する。これらホスト装置2と両面印刷装置3は有線あるいは無線の通信回線を介して接続されている。両面印刷されたレシートRを発行する場合には、ホスト装置2は決済情報としてレシートRの第1面としての表面および第2面としての裏面に印刷される第1面印刷データとしての表面印刷データおよび第2面印刷データとしての裏面印刷データを含む印刷データDを生成して両面印刷装置3に送信する。両面印刷装置3は受信した印刷データDに基づき、レシートRの表面に印刷される表面印刷データおよび裏面に印刷される裏面印刷データを生成し、これに基づきレシート用紙に両面印刷を行って、両面印刷された一定長さのレシートRを発行する。
ホスト装置2は、オペレーターによるキーボード31を介しての入力またはバーコードリーダー32を用いた商品バーコードの読み取りによって、商品に関する情報(商品情報)を取得する。また、カードリーダー33によって顧客のクレジットカードや会員カードを読み取り、クレジット清算に関する情報や顧客に関する情報を取得し、これらを入力情報としてPOSサーバー6に供給し、POSサーバー6から表示、印刷用の商品データを取得する。さらに、ホスト装置2は、POSサーバー6から取得した商品データを元に生成した商品情報を表示するディスプレイ34を有しており、オペレーターおよび顧客が購入商品の金額等を確認できるように、これらを表示する。
ホスト装置2の制御は、ウィンドウズ(登録商標)等のOS35上で稼働するプリンタードライバー OLE for Retail POS(以下、「OPOS」と呼ぶ。)により行われる。OPOSとは、OS35上で稼働するPOSアプリケーション36に対して、両面印刷装置3やバーコードリーダー32等の周辺デバイスとの機種依存性のないインターフェイスを提供するものであり、デバイスのカテゴリー毎に対応したコントロールオブジェクト(CO)37と、デバイスの機種毎に対応したサービスオブジェクト(SO)38とによって構成されている。
POSアプリケーション36は、POSサーバー6から送信される商品データや入力情報に基づいてレシートR上に印刷される決済情報印刷データを生成するが、この決済情報印刷データは、OS35を介して両面印刷装置用のCO37に引き渡され、さらにCO37から両面印刷装置3の機種に対応したSO38に引き渡される。SO38は、この決済情報印刷データを加工して、両面印刷装置3のコマンド仕様に応じた印刷コマンドを生成し、両面印刷装置3へ送信する。なお、上記したOPOSは、CO37とSO38とをコンバインした形態で、プリンタードライバー39としてユーザーに提供される。
また、POSアプリケーション36は、決済処理の内容に応じて、レシートR上に印刷するためのバーコード、2次元コードなどの取引ID用のコードデータを表すデータを生成する。また、ロゴなどのグラフィックスデータを表すデータを生成する。そして、これらのデータを決済情報印刷データに付加する。また、両面印刷を行う場合には、表面印刷用のデータおよび裏面印刷用のデータを識別するためのデータが付与される。決済情報印刷データに、これらのデータを付加したものが「印刷データD」である。後述のように、両面印刷装置3の側において印刷データDに含まれるデータを解析して、バーコード、ロゴなどのグラフィックスを印刷するためのデータが生成される。
なお、POSアプリケーション36の側において、コードデータおよびグラフィックスデータを生成して、決済情報印刷データに付加して両面印刷装置3の側に送信するようにしてもよい。
また、取引ID用のコードデータや、グラフィックスデータをPOSサーバー6内で生成し(または、POSサーバー6内に記憶しておき)、これをホスト装置2が取得して決済情報印刷データに付加するようにしても良い。さらに、グラフィックスデータをプリンタードライバー39内に格納しておき、プリンタードライバー39がこれを決済情報印刷データに付加するようにしても良い。
次に、両面印刷装置3はサーマルヘッド方式のレシートプリンターであり、ホスト装置2から各種制御コマンドや印刷データを受信するデータ受信部41、搬送部42、印刷部43、切断部44、これらの各部42〜44を駆動する駆動部46、および両面印刷装置3の全体を制御する制御部47等を備えている。両面印刷装置3は、サーマルヘッド方式以外の印刷ヘッドを備えているもの、例えば、インクジェットヘッドを備えたものであってもよいことは勿論である。
図2に示すように、両面印刷装置3の搬送部42はレシート送りモーター51を有し、紙送りスイッチ(図示省略)の押下または印刷に伴って長尺状のレシート用紙52(例えばロール紙)の搬送を行う。印刷部43は、レシート用紙52の表面に印刷を行う第1印刷ヘッド(サーマルヘッド)53とレシート用紙52の裏面に印刷を行う第2印刷ヘッド(サーマルヘッド)54とを備え、レシート用紙52の搬送に同期して当該レシート用紙52に印刷を行って、両面印刷されたレシートRを発行可能である。切断部44は、レシートカッター55およびこれを駆動するカッターモーター56を有し、印刷済みのレシート用紙52の先端部分の後端が切断されて一定長さのレシートRが得られる。駆動部46は、送りモータードライバー57、ヘッドドライバー58a、58b、カッターモータードライバー59を有している。
制御部47は、CPU61、ROM62、RAM63および入出力制御装置(以下、「IOC(Input Output Contrller)」と称する)64を備え、互いに内部バス65により接続されている。ROM62は、CPU61が各種制御を行うための制御プログラムを記憶する制御プログラムブロック66と、テキスト文字印刷のための文字フォントデータなどの各種制御データ等を記憶するキャラクタージェネレーター67a、一次元バーコード、二次元コードなどを記憶するコードジェネレーター67b、各種のロゴを記憶するロゴ記憶部67c、ビットマップデコーダー67dなどを含む制御データブロック67とを有している。なお、これらの部分67a〜67dは、ROM62内に記憶するのではなく別個のROMとして備わっていても良い。
RAM63は、フラグ等として使用される各種ワークエリアブロック68、データ受信部41で受信した印刷データを一時的に記憶する受信バッファー69、印刷部43により印刷可能な状態に展開したデータを記憶するプリントバッファー70等を有し、制御処理のための作業領域として使用される。受信バッファー69は、行単位で受信した印刷データを、その受信順序に従って行データ毎に記憶しており、複数分の行データを保存し得る容量を有している。
プリントバッファー70には、第1印刷ヘッド53によって印刷を行うための表面印刷データが展開される表面印刷用プリントバッファー70aと、第2印刷ヘッド54によって印刷を行うための裏面印刷データが展開される裏面印刷用プリントバッファー70bが含まれている。これらのプリントバッファー70a、70bには、受信バッファー69に記憶保持された印刷データに基づいて、印刷イメージに展開した表面印刷データおよび裏面印刷データが展開される。また、RAM63は電源が切断されても記憶したデータを保持しておくように常にバックアップすることもできる。なお、RAM63に代えて不揮発性メモリー(フラッシュROM,EEPROM等)内に、これらのデータを記憶しておくようにしても良い。
IOC64は、CPU61の機能を補うと共に各種周辺回路とのインターフェイス信号を取り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLSI等により構成されて組み込まれている。これにより、IOC64は、ホスト装置2から受信した印刷データをそのまま或いは加工して内部バス65に取り込むと共に、CPU61と連動して、CPU61から内部バス65に出力されたデータや制御信号を、そのまま或いは加工して駆動部46に出力する。そして、CPU61は、上記の構成により、ROM62内の制御プログラムやRAM63内の設定値に従って、IOC64を介して両面印刷装置3内の各部から各種信号・データを入出力する。すなわち、入力した各種信号・データに基づいてRAM63内の各種データを処理し、IOC64を介して両面印刷装置3内の各部に各種信号・データを出力することにより、ホスト装置2から受信した印刷データの印刷制御を行う。
(両面印刷装置の主要構成について)
ここで、両面印刷装置について、図3を参照して説明する。図3は、両面印刷装置の制御部の機能ブロック図であり、詳しくは、両面印刷装置の制御部を中心に実現される主要機能を示す機能ブロック図である。
ここで、両面印刷装置について、図3を参照して説明する。図3は、両面印刷装置の制御部の機能ブロック図であり、詳しくは、両面印刷装置の制御部を中心に実現される主要機能を示す機能ブロック図である。
先に述べたように、ホスト装置2の側から送信された両面印刷用の印刷データDは、両面印刷装置3の側において、図3に示す受信バッファー69に一時的に格納される。受信バッファー69に格納された印刷データDは、コマンド解析部81において解析されて、表裏データ振分部82において表面印刷データD1および裏面印刷データD2に振り分けられる。振分後のデータD1およびD2は、表面印刷データ展開部83および裏面印刷データ展開部84において、キャラクタージェネレーター67a、コードジェネレーター67b、ロゴ記憶部67c、ビットマップデコーダー67dに基づいてデータ展開される。
表裏のビットマップ展開データD11、D21は、印刷調整部85において、印刷位置および印刷色の調整が行われる。まず、コードデータが印刷されるレシートRの面の反対側の面の領域に、コードデータが印刷されることの無いように、これらコードデータの印刷位置が調整される。そして、コードデータが印刷される面の反対側の領域に印刷されるデータの色が、コードデータの色とは異なるように印刷色の調整が行われる。調整後のデータが、それぞれ、表面印刷データD12および裏面印刷データD22として、表面印刷用プリントバッファー70aおよび裏面印刷用プリントバッファー70bに展開される。このようにして生成されたデータが、第1印刷ヘッド53および第2印刷ヘッド54によってレシート用紙52の表面および裏面にそれぞれ印刷されて、両面印刷されたレシートRが作成される。
すなわち、両面印刷装置3の制御部47において、主としてコマンド解析部81が、レシートRの一方または他方の面に印刷される印刷データにコードデータが含まれているか否かを解析し、および、一方の面の印刷データに含まれるコードデータと多方の面の印刷データに含まれるコードデータが重なった位置に印刷されるか否かを解析する。また、主として印刷調整部85が、コードデータが含まれている場合にコードデータがレシートRの両側の面において重なった位置に印刷されないように印刷データを調整し、コードデータの反対側の面において重なった位置の印刷色を調整する機能を有する。
(バーコードの読み取りについて)
上述のバーコードや2次元コードの読み取りについて図4および図5を参照して説明する。図4は、所定の波長の光に対する各印刷色の反射率を示す図であり、詳しくは吸収スペクトル分布を示す図である。図5は、各印刷色の読み取り可能な波長とスキャナーの光源との関係を示す図である。
上述のバーコードや2次元コードの読み取りについて図4および図5を参照して説明する。図4は、所定の波長の光に対する各印刷色の反射率を示す図であり、詳しくは吸収スペクトル分布を示す図である。図5は、各印刷色の読み取り可能な波長とスキャナーの光源との関係を示す図である。
バーコードは、スキャナーで読み取られる。この種のスキャナーは、可視光半導体レーザーや可視光LED等を光源に持ち、CCDセンサーやCMOSイメージセンサー等を読み取りセンサーとして有する。スキャナーは、印刷されているバーコード上に光源から光を照射して光スポットを形成し、バーコードからの反射光に基づいて、バーコードを読み取る。スキャナーによってバーコードを確実に読み取るためには、バーコードからの反射光が十分に強く、バーコード以外からの反射光が十分に弱いことが必要である。
しかしながら、バーコードの印刷領域の反対側に印刷された画像の滲み、透けなどがある場合、これら滲みや透けにより、バーコード以外からの反射光が強くなり、バーコードからの反射光とそれ以外の反射光との区別が難しくなる。このような状態になると、バーコードのパターンを正確に検出できなくなる。
一般にバーコードは、黒色の印刷色で印刷される。また、図4(a)および図5に示すように、青色、緑色および紫色は、約600nm〜700nmの範囲の波長の光に対する反射率が低い。すなわち、これらの色は、この波長帯域に含まれる光に対する吸収率が高く、記録用紙表面の吸収率と区別することができる。このため、この波長帯域に含まれる光を用いると、記録媒体表面(白地部分)と上記の色によって印刷された部分とを識別できる。しかし、これらの色は、上記の波長帯域においてほぼ同一の吸収率となっているので、これらの色の裏面から滲み込んだ部分、透けた部分からの反射光を検出すると、これらの色を同色として取り扱われることになる。すなわち、バーコードの印刷領域に黒色および上記の3色の滲み、透けがある場合、バーコードの読み取り精度が低下する。
なお、上記の光を出射するレーザー光としては、約632.8nmの光を出射するHe・Neレーザー、約660nmの光を出射する赤色LED、約670nmの光を出射する可視光半導体レーザーがある。
これに対して、図4(b)および図5に示すように、赤色の印刷色は、波長が約600nm以下の光に対する反射率が低いので、このような波長の光でなければ、記録媒体表面との識別はできない。同様に、橙色は、波長が約550nm以下の光、黄色は波長が約500nm以下の光でなければ記録媒体表面の識別はできない。このような波長の光を出射する光源はないので、これらの色は記録媒体表面と同色として取り扱われることになる。すなわち、バーコードの印刷領域にこれらの色の滲み、透けがあっても、バーコードの読み取り精度が低下することはない。
(両面印刷方法について)
次いで、両面印刷方法、特に印刷調整の要否の判断について、図6を参照して説明する。図6は、両面印刷装置の印刷調整の要否の判別フローの概略フローチャートであり、詳しくは、両面印刷装置3の制御部47を中心に行われる表面印刷データD1および裏面印刷データD2の印刷調整の要否の判断フローを示す概略フローチャートである。
次いで、両面印刷方法、特に印刷調整の要否の判断について、図6を参照して説明する。図6は、両面印刷装置の印刷調整の要否の判別フローの概略フローチャートであり、詳しくは、両面印刷装置3の制御部47を中心に行われる表面印刷データD1および裏面印刷データD2の印刷調整の要否の判断フローを示す概略フローチャートである。
図6に示すように、ステップST1において、受信した表面印刷データD1に、コードデータB1(一次元バーコード)が含まれているか否かを分析すると共に、含まれている場合にはその印刷領域A(B1)を算出する。
次に、ステップST2において、裏面印刷データD2に、コードデータB2(一次元バーコード)が含まれているか否かを分析すると共に、含まれている場合にはその印刷領域a(B2)を算出する(コマンド解析工程)。
次に、ステップST2において、裏面印刷データD2に、コードデータB2(一次元バーコード)が含まれているか否かを分析すると共に、含まれている場合にはその印刷領域a(B2)を算出する(コマンド解析工程)。
次に、ステップST3において、表面側のコードデータB1の印刷領域A(B1)に、裏面側のコードデータB2の印刷領域a(B2)が重なるか否かを判別する。重なる場合には、ステップST3からYESの流れに沿ってステップST4に進み、印刷位置の調整を行う。ステップST3において、重ならないと判断された場合には、印刷位置の調整は行わないで、NOの流れに沿ってステップST5に進む。
ステップST4では、裏面側のコードデータB2の印刷領域a(B2)を表面側のコードデータB1の印刷領域A(B1)に重ならない位置である印刷領域c(B2)に変更し、裏面側の全体の位置を調整する(印刷調整工程)。そして、ステップST5に進む。
ステップST5では、表面側のコードデータB1の印刷領域A(B1)に対応する裏面側(反対面側)の印刷領域の印刷色を、コードデータB1の印刷色と異なるように、裏面印刷データD2の調整を行う(印刷調整工程)。
次に、ステップST6において、裏面側のコードデータB2の印刷領域a(B2)(印刷位置を調整しなかった場合)またはc(B2 )(印刷位置を調整した場合)に対応する表面側(反対面側)の印刷領域の印刷色を、コードデータB2の印刷色と異なるように、表面印刷データD1の印刷色の調整を行う(印刷調整工程)。
(印刷調整方法の例)
(第1実施形態)
第1実施形態に係る印刷調整方法について、図7を参照して説明する。図7は、第1実施形態に係る印刷調整方法を示す説明図、詳しくは、発行されるレシートRに印刷される印刷データDの印刷例を示す説明図であり、(a)はその表面印刷データD1の印刷例であり、(b)は裏面印刷データD2の印刷例であり、(c)は調整後の裏面印刷データD2の印刷例である。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る印刷調整方法について、図7を参照して説明する。図7は、第1実施形態に係る印刷調整方法を示す説明図、詳しくは、発行されるレシートRに印刷される印刷データDの印刷例を示す説明図であり、(a)はその表面印刷データD1の印刷例であり、(b)は裏面印刷データD2の印刷例であり、(c)は調整後の裏面印刷データD2の印刷例である。
図7(a)に示すように、両面印刷装置3が受信する印刷データDの表面印刷データD1には、例えば、グラフィックスデータGからなるトップロゴデータ、テキストデータTからなる取引データおよびお知らせデータを含む決済情報印刷データ、一次元バーコードのコードデータBからなる取引IDデータが含まれているものとする。図7(b)に示すように、裏面印刷データD2には、グラフィックスデータGからなるクーポンロゴデータ、テキストデータTからなるクーポンお知らせデータが含まれているものとする。
この場合、両面印刷装置3では、レシートRの表面には一次元バーコードのコードデータBが含まれているが、裏面にはコードデータBが含まれていないので位置調整は行なわれないで、表面のコードデータBに対応する裏面の印刷領域を表面のコードデータBと異なる印刷色とするように印刷色を調整して、裏面印刷データD2を生成する。
すなわち、図7(c)に示すように、表面印刷データD1のコードデータB1の印刷領域に対応する裏面印刷データD2の印刷領域を異なる印刷色とする裏面印刷データD2を生成する。図7では、コードデータBの印刷色は黒色であり、レシートRの下方に位置するクーポンお知らせデータであるテキストデータTが赤色の印刷色となる裏面印刷データD2とが生成される。
この結果、表面のコードデータBの反対側面(裏面)の印刷領域が、表面のコードデータBと異なる印刷色で印刷され、コードデータBの読取精度が低下してしまうという弊害を回避できる。
(第2実施形態)
次いで、第2実施形態に係る印刷調整方法について、図8を参照して説明する。図8は、第2実施形態に係る印刷調整方法を示す説明図である。以下、第1実施形態と同様な構成および内容については、符号を等しくして説明を省略または簡略化する。
次いで、第2実施形態に係る印刷調整方法について、図8を参照して説明する。図8は、第2実施形態に係る印刷調整方法を示す説明図である。以下、第1実施形態と同様な構成および内容については、符号を等しくして説明を省略または簡略化する。
図8(a)に示すように、両面印刷装置3が受信する印刷データDの表面印刷データD1には、例えば、グラフィックスデータGからなるトップロゴデータ、テキストデータTからなるお知らせデータおよび取引データを含む決済情報印刷データ、一次元バーコードのコードデータBからなる取引IDデータが含まれているものとする。図8(b)に示すように、裏面印刷データD2には、テキストデータTからなるクーポンお知らせデータと一次元バーコードのコードデータBからなるクーポン情報データとが含まれているものとする。
この場合、両面印刷装置3では、レシートRの表面に一次元バーコードのコードデータB1が含まれており、裏面にも一次元バーコードのコードデータB2が含まれているので、これらコードデータBの印刷位置がレシートRの両面において重ならないよう位置調整を行う。そして、表面のコードデータB1に対応する裏面の印刷領域をコードデータB1と異なる印刷色とし、裏面のコードデータB2に対応する表面の印刷領域をコードデータB2と異なる印刷色とするように印刷色を調整して、表面印刷データD1および裏面印刷データD2を生成する。
すなわち、図8(c)に示すように、調整後の裏面印刷データD2のコードデータB2の印刷領域に対応する表面印刷データD1の印刷領域を異なる印刷色とする表面印刷データD1を生成し、図8(d)に示すように、表面印刷データD1のコードデータB1の印刷領域に対応する裏面印刷データD2の印刷領域を異なる印刷色とする裏面印刷データD2を生成する。図8では、コードデータBの印刷色は黒色であり、トップロゴデータであるグラフィックスデータGが赤色の印刷色となる表面印刷データD1と、コードデータBの印刷領域がレシートRの下方から上方の位置に変更され、下方のクーポンお知らせデータであるテキストデータTが赤色の印刷色となる裏面印刷データD2とが生成される。
この結果、表面のコードデータB1の印刷位置と裏面のコードデータB2の印刷位置が重なることなく、また、表面のコードデータB1と裏面のコードデータB2のそれぞれの反対側面の印刷領域の印刷色をコードデータB1、B2の印刷色と異なる色で印刷され、それぞれのコードデータB1、B2の読取精度が低下してしまうという弊害を回避できる。
(その他の実施の形態)
上記の例は本発明をPOSシステムのPOS端末に用いる両面印刷装置に適用した場合のものであるが、コードデータを付加した両面印刷用の印刷データを印刷可能な両面印刷装置であれば本発明を適用可能なことは勿論である。
上記の例は本発明をPOSシステムのPOS端末に用いる両面印刷装置に適用した場合のものであるが、コードデータを付加した両面印刷用の印刷データを印刷可能な両面印刷装置であれば本発明を適用可能なことは勿論である。
また、両面印刷装置としては、特許文献1〜3に開示されているように、1個の印刷ヘッドにより両面印刷を行うもの、2個の印刷ヘッドにより両面印刷を行うもののいずれであっても、本発明を適用可能なことは勿論である。
また、コードデータと異なる印刷色で印刷することは、サーマルヘッド方式では、例えば、黒、赤の二色の発色を行う二色発色感熱紙を用い、サーマルヘッドによる加熱条件を変更することにより容易であり、コードデータを黒色印刷、テキストデータを赤色印刷することができる。また、ブラック、シアン、マゼンタおよびイエローの4色のインクを用いるインクジェット方式であれば、さらに容易にコードデータとテキストデータを異なる印刷色で印刷することができる。
以上詳述したように、これらの実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)本実施形態に係る両面印刷装置では、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、このコードデータの印刷領域に対応する反対側の第2面の印刷領域の印刷色をコードデータの印刷色と異なるように第2面印刷データが調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データのコードデータに、第2面印刷データの滲み、透けなどによる悪影響が及ぶことを低減することができる。
(1)本実施形態に係る両面印刷装置では、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、このコードデータの印刷領域に対応する反対側の第2面の印刷領域の印刷色をコードデータの印刷色と異なるように第2面印刷データが調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データのコードデータに、第2面印刷データの滲み、透けなどによる悪影響が及ぶことを低減することができる。
(2)記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、反対側の第2面に印刷されるコードデータとが、相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの少なくとも一方が調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データと第2面印刷データのコードデータの印刷位置が重ならないので、滲み、透けなどの悪影響が相互に及ぶことがない。
(3)コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータである。従って、記録媒体の第1面または第2面に印刷されたコードデータを光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その読取精度が低下を抑制することができる。
(4)コードデータの印刷色が黒色である場合、データ調整工程では、コードデータが記録媒体に印刷される領域の反対面側となる第2面印刷データの印刷色を赤色となるように調整する。したがって、記録媒体の第1面または第2面に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その読取精度の低下してしまうことがない。
(5)本実施形態に係る両面印刷方法では、記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、このコードデータの印刷領域に対応する反対側の第2面の印刷領域の印刷色をコードデータの印刷色と異なるように第2面印刷データが調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データのコードデータに、第2面印刷データの滲み、透けなどによる悪影響が及ぶことが低減できる。
(6)記録媒体の第1面に印刷されるコードデータと、反対側の第2面に印刷されるコードデータとが、相互に重ならない位置となるように、第1面印刷データおよび第2面印刷データの少なくとも一方が調整あるいは加工される。したがって、両面印刷された記録媒体においては、第1面印刷データと第2面印刷データのコードデータの印刷位置が重ならないので、滲み、透けなどの悪影響が相互に及ぶことがない。
(7)コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータである。記録媒体の第1面または第2面に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その読取精度の低下を抑制することができる。
(8)コードデータの印刷色が黒色である場合、データ調整工程では、コードデータが記録媒体に印刷される領域の反対面側となる第2面印刷データの印刷色を赤色となるように調整する。したがって、記録媒体の第1面または第2面に印刷されたコードデータが光学的に読み取ることを前提とした一次元バーコードデータであっても、その読取精度が低下してしまうことがない。
1…POSシステム、2…ホスト装置、3…両面印刷装置、4…POS端末、5…ネットワーク、6…POSサーバー、11…CPU、12…ROM、13…RAM、15…商品コードブロック、16…商品名ブロック、17…金額ブロック、18…在庫ブロック、19…広告データブロック、20…クーポンデータブロック、21…ポイントデータブロック、35…OS 36…POSアプリケーション、37…CO、38…SO、39…プリンタードライバー、41…データ受信部、42…搬送部、43…印刷部、47…制御部、52…レシート用紙、53…第1印刷ヘッド、54…第2印刷ヘッド、58a,58b…ヘッドドライバー、61…CPU、62…ROM、63…RAM、64…IOC、65…内部バス、66…制御プログラムブロック、67…制御データブロック、67a…キャラクタージェネレーター、67b…バーコードジェネレーター、69…受信バッファー、70…プリントバッファー、70a…表面印刷用プリントバッファー、70b…裏面印刷用プリントバッファー、81…コマンド解析部、82…表裏データ振分部、83…表面印刷データ展開部、84…裏面印刷データ展開部、85…印刷調整部、G…グラフィックスデータ、T…テキストデータ、B,B1,B2…コードデータ、R,R1…レシート、D…印刷データ、D1…第1面印刷データとしての表面印刷データ、D2…第2面印刷データとしての裏面印刷データ。
Claims (8)
- 両面印刷を行う両面印刷装置であって、
記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データおよび他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データを含む両面印刷用の印刷データを受信するデータ受信部と、
前記記録媒体の一方の側の前記第1面に印刷される前記第1面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析するコマンド解析部と、
前記第1面印刷データに前記コードデータが含まれている場合、前記コードデータが前記記録媒体に印刷される領域の反対面側となる前記第2面印刷データの印刷色を前記コードデータの印刷色と異なるように調整する印刷調整部と、
調整後の前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データに基づき、前記記録媒体の両面に印刷を行う印刷部と、を有していることを特徴とする両面印刷装置。 - 前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データのそれぞれに前記コードデータが含まれている場合、前記コマンド解析部は、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されるか否かを解析し、
前記印刷調整部は、前記第1面印刷データの前記コードデータおよび前記第2面印刷データの前記コードデータの少なくとも一方の位置を調整することを特徴とする請求項1に記載の両面印刷装置。 - 前記コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータであることを特徴とする請求項1または2に記載の両面印刷装置。
- 前記コードデータの印刷色が黒色である場合、
前記印刷調整部は、前記コードデータが前記記録媒体に印刷される領域の反対面側となる前記第2面印刷データの印刷色を赤色となるように調整することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の両面印刷装置。 - 記録媒体の両面に印刷が可能な両面印刷装置の両面印刷方法であって、
前記記録媒体の一方の側の第1面に印刷される第1面印刷データまたは他方の側の第2面に印刷される第2面印刷データにコードデータが含まれているか否かを分析するコマンド解析工程と、
前記第1面印刷データに前記コードデータが含まれている場合、前記コードデータが前記記録媒体に印刷される領域の反対面側となる前記第2面印刷データの印刷色を前記コードデータの印刷色と異なるように調整する印刷調整工程と、
を含むことを特徴とする両面印刷方法。 - 前記第1面印刷データおよび前記第2面印刷データのそれぞれに前記コードデータが含まれている場合、前記コマンド解析工程は、前記第1面印刷データの前記コードデータと前記第2面印刷データの前記コードデータが前記記録媒体の前記第1面および前記第2面において重なった位置に印刷されるか否かを解析し、
前記印刷調整工程は、前記第1面印刷データの前記コードデータおよび前記第2面印刷データの前記コードデータの少なくとも一方の位置を調整することを特徴とする請求項5に記載の両面印刷方法。 - 前記コードデータは、光学的に読み取ることが可能な一次元バーコードデータであることを特徴とする請求項5または6に記載の両面印刷方法。
- 前記コードデータの印刷色が黒色である場合、
前記印刷調整工程では、前記コードデータが前記記録媒体に印刷される領域の反対面側となる前記第2面印刷データの印刷色を赤色となるように調整することを特徴とする請求項5乃至7のいずれか一項に記載の両面印刷方法。
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JP2012207891A JP2014063338A (ja) | 2012-09-21 | 2012-09-21 | 両面印刷装置および両面印刷方法 |
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2012
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