JP2015029849A - 遊技機 - Google Patents
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Abstract
Description
前記可動演出装置(60)は、
ベース部材(62)の前側に第1位置と第2位置との間で往復移動可能に配設され、少なくとも第2位置で前側から視認可能になる可動体(70)と、
前記ベース部材(62)に配設され、前記可動体(70)を往復移動させる駆動手段(80)と、
前記可動体(70)に変位可能に配設された支持部(90)に支持され、該支持部(90)の変位に伴って可動体(70)の前側を覆う被覆状態と可動体(70)の前面を露出させる露出状態との間で変位すると共に該可動体(70)の往復移動に伴って往復移動する可動部材(100)と、
前記ベース部材(62)に設けられ、前記可動体(70)の往復移動方向に延在する第1案内部(102)と、
前記ベース部材(62)に設けられ、前記第1案内部(102)の前記往復移動方向における第2位置側の端部から該往復移動方向と交差するように延在する第2案内部(104)と、
前記支持部(90)に設けられ、前記可動体(70)の往復移動に伴い前記第1および第2案内部(102,104)で案内されると共に該第1および第2案内部(102,104)との当接により該可動部材(100)の状態を規定する係合部(106)とを備え、
前記第1案内部(102)に位置する前記係合部(106)により前記可動部材(100)を被覆状態で保持し、
前記可動体(70)の第1位置から第2位置に向けた移動に伴い前記第2案内部(104)で案内されて変位する前記係合部(106)により前記可動部材(100)を被覆状態から露出状態に向けて変位して該可動体(70)の第2位置で露出状態にすると共に、可動体(70)の第2位置から第1位置に向けた移動に伴い第2案内部(104)で案内されて変位する係合部(106)により可動部材(100)を露出状態から被覆状態に向けて変位するよう構成したことを要旨とする。
請求項1に係る発明によれば、可動体を駆動手段で往復移動方向に往復移動することで、該可動体の移動に伴って可動部材を往復移動方向に往復移動することができると共に、可動体の移動に伴って案内部で案内されて変位する係合部による簡単な構成で可動部材を被覆状態と露出状態との間で変位させることができる。また、可動部材は、可動体が第1位置から第2位置に移動する際に、係合部が第1案内部に案内されることで可動体の前側を覆う被覆状態を保ったまま往復移動方向に移動し、係合部が第2案内部に案内されることで前記被覆状態から可動体の前面を露出させる露出状態に変位するから、可動部材の被覆状態から露出状態への変位に伴って可動体の見え方を大きく変化させることができる。このように、可動体および可動部材によって変化に富んだ動作演出を行うことができる。
前記可動体(70)に設けられ、前記可動部材(100)が被覆状態と露出状態との間の所定の変位経路で変位するように、前記補助係合部(108)を案内する補助案内部(110)とを備えたことを要旨とする。
請求項2に係る発明によれば、補助案内部に案内される補助係合部により可動部材を被覆状態と露出位置との間で安定して動作させることができる。
前記駆動手段(80)の駆動モータ(82)を、前記可動体(70)の第1位置で前記可動部材(100)の露出状態への変位経路上に位置するように前記ベース部材(62)に設置して、該可動体(70)の第1位置において可動部材(100)と駆動モータ(82)との当接により該可動部材(100)の露出状態への変位を規制すると共に、前記係合部(106)が前記第2案内部(104)に配置される可動体(70)の位置で該可動部材(100)の被覆状態から露出状態への変位経路上から駆動モータ(82)が外れるよう構成したことを要旨とする。
請求項3に係る発明によれば、可動体の第1位置において被覆状態から露出状態に自重により変位しようとする可動部材を、駆動モータとの当接により変位規制することができる。
前記可動演出装置(60)は、前記可動体(70)が第2位置で前記表示部(18a)の前側に重なると共に、該可動体(70)が第2位置から該表示部(18a)の外側へ向けて移動して第1位置になるように配設され、
前記可動部材(100)は、被覆状態で前記可動体(70)の前側に重なると共に露出状態で可動体(70)の外側に位置して表示部(18a)の前側に重なり、光を透過可能な飾り部を有し、
前記飾り部は、可動体(70)に配設されて該可動体(70)の前面の発光部を発光可能な発光手段(76)により前記可動部材(100)が被覆状態にある際に発光されると共に、前記可動部材(100)が露出状態にある際に前記表示部(18a)での表示により発光されることを要旨とする。
請求項4に係る発明によれば、可動部材の変位により発光態様も大きく変化させることができ、可動体および可動部材による変化に富んだ動作演出と相まって演出効果を向上させることができる。
請求項5に係る発明によれば、規制部による鍔部の位置規制により可動体のガタツキを防止することができる。
図1に示すように、実施例に係るパチンコ機10は、前後に開口する矩形枠状に形成されて遊技店の図示しない設置枠台に縦置き姿勢で設置される固定枠としての外枠11の開口前面側に、遊技盤20(図2参照)を着脱可能に保持する本体枠としての中枠12が開閉および着脱可能に組み付けられて、該遊技盤20の裏側に、各種図柄を変動表示可能な図柄表示装置18(図4参照)が着脱可能に配設されている。また、前記中枠12の前面側には、前記遊技盤20を透視保護するガラス板や透明な合成樹脂材により形成された透視保護板13bで前後に開口する窓部13aを覆うよう構成された前枠13が開閉可能に組み付けられると共に、該前枠13の下方にパチンコ球を貯留する下球受け皿15が開閉可能に組み付けられる。なお、実施例では、前記前枠13の下部位置に、パチンコ球を貯留する上球受け皿14が一体的に組み付けられており、前枠13の開閉に合わせて上球受け皿14も一体的に開閉するよう構成される。なお、実施例では、前記図柄表示装置18としては、各種図柄を表示可能な液晶パネルを収容ケースに収容した液晶表示装置が採用されるが、これに限られるものではなく、ドラム式の図柄表示装置やドットマトリックス式の図柄表示装置等の各種図柄を停止および変動表示可能な従来公知の各種の図柄表示装置を採用し得る。また、前記上球受け皿14は、前記前枠13と別体に形成してもよい。なお、球受け皿については、上下2枚の球受け皿14,15を備えるものに限らず、1枚の球受け皿のみを設ける構成であってもよい。
図2に示すように、前記遊技盤20は、所定板厚の略矩形状に形成された木材板の表面に、各種絵柄等が描かれた合成樹脂シート(図示せず)等を貼付けて装飾した板部材であって、該遊技盤20の表面(盤面)に配設された略円形状に湾曲形成する案内レール23により、パチンコ球が流下可能な遊技領域20aが画成されている。また、前記遊技盤20の裏面に、前記図柄表示装置18が取り付けられた設置部材19(図7参照)が配設されている。
図7に示すように、前記遊技盤20には、前後に貫通する装着口28が前記遊技領域20a内に複数開設されて、各装着口28に対して各種部品が前側から取り付けられると共に、遊技領域20aの最下部位置には、該遊技領域20aに打ち出されたパチンコ球を排出するアウト口29が開設されている。また、前記遊技盤20には、前記遊技領域20a内に多数の遊技釘30が植設されており、遊技領域20aを流下するパチンコ球が遊技釘30に接触することでパチンコ球の流下方向を不規則に変化させるようになっている。なお、前記装着口28の形成数は、遊技盤20に対して取り付けられる各種部品の個数や配設位置等により必要に応じて適宜決定される。
前記設置部材19は、前記遊技盤20の外郭形状と略整合する大きさおよび形状に形成された略矩形状の背面板19aと、該背面板の外周縁部から前方に突出する画壁部19bとから前方に開口した箱状に形成されて、該画壁部19bの開口前端部を遊技盤20の裏面に当接させた状態で、当該遊技盤20と設置部材19とがネジにより固定される。そして、前記設置部材19において前記遊技盤20との間に画成される空間に、各種の可動演出装置60や各種の発光装置等が設置されて、設置部材19をベースとする1つのユニットとして扱い得るようになっている。また、前記設置部材19の背面板19aには、前記枠状装飾体40の窓口40aを前後に整列する位置に、略矩形状の開口部19cが前後に開口するよう開設されると共に、該背面板19aの裏側に前記図柄表示装置18が着脱自在に取り付けられて、該開口部19cを介して図柄表示装置18の表示部18aが遊技盤20の前側に臨むようになっている。図4〜図7に示すように、設置部材19には、背面板19aにおける前記開口部19cの下側前面に、動作による演出を行う可動演出装置60が配設されており、設置部材19の背面板19a下部とこの背面板19a下部の前側に位置する遊技盤20の下部とのスペースに可動演出装置60が収容されている。ここで、設置部材19の下部には、可動演出装置60の前側に、飾り部材56および前記第1始動入賞装置32の第1始動入賞口32aに入賞したパチンコ球を案内する球通路画成部材58などが配設されており、該可動演出装置60の設置スペースは前後に狭くなっている。
図7に示すように、前記枠状装飾体40は、環状に形成されて各種部材の設置部分となる装飾体基部42と、該装飾体基部42の後面から後方へ突出するよう形成され、前記遊技盤20に開設された前記第1装着口28の内側に沿って延在する板状の装飾体固定部44と、該装飾体基部42に設けられて前記遊技盤20の前面より前方に突出し、前記遊技領域20aと図柄表示装置18の表示部18a(表示領域)を区切る庇状部46と、該庇状部46の後縁から外方に延出する板状の装飾体取付部48とを備えている。枠状装飾体40は、装飾体固定部44を第1装着口28に挿入すると共に装飾体取付部48を遊技盤20の前面に当接した状態で、該装飾体取付部48をネジ等で遊技盤20に固定することで遊技盤20に取り付けられる。ここで、庇状部46は、枠状装飾体40(装飾体基部42)の左側縁の中間位置から上縁および右下縁に亘って連続して延在するよう設けられており、図柄表示装置18の前面側を横切ってパチンコ球が流下(落下)するのを規制している。また、枠状装飾体40の左側縁下部および下縁には、前記庇状部46が設けられず、前側をパチンコ球が通過可能に構成されている。
図4〜図7に示すように、設置部材19における開口部19cの下側には、可動演出装置60が背面板19aの前面に取り付けられ、枠状装飾体40の窓口40aに臨む図柄表示装置18の表示部18aの下側に配置されている。可動演出装置60は、可動体70とこの可動体70に対して変位可能に配設された可動部材100を備えており(図8参照)、遊技演出に応じて、可動体70および可動部材100により所定の動作演出を行うようになっている。ここで、パチンコ機10で実行される遊技演出とは、図柄表示装置18の表示部18aにおいての各種図柄が変動する図柄変動演出、リーチ演出、リーチ予告演出、大当り演出等の表示による演出、スピーカからの音声出力による演出、光を照射し得る装置による光による演出などを指す。なお、パチンコ機10で実行される遊技演出は、パチンコ機10の外側に現れない内部的であっても、パチンコ機10の外側に現れる外部的であっても何れであってもよい。
図14および図15に示すように、前記ベース部材62は、略矩形に形成された板状の部材であり、実施例では透明な樹脂板で構成されている。ベース部材62は、設置部材19における背面板19aの前面に取り付けられ、前記飾り部材56および球通路画成部材58の後側に配置されている。ベース部材62は、設置部材19の開口部19c下縁を縁取るように、該ベース部材62の上縁部に配設された縁飾り63を除いて、遊技盤20や枠状装飾体40の下縁の後側に隠れて前側から視認できないようになっている(図4参照)。ベース部材62は、可動体70および駆動手段80など、可動演出装置60を構成する部材を支持して、可動演出装置60は、ベース部材62を介して1つのユニットとして取り扱い可能に構成されている。
図13に示すように、実施例の可動体70は、前後方向が薄い箱状であり、前面視で上部が円弧状に形成されている。可動体70は、その後面下部に左右方向に離間して設けられた一対の取付部71,71を備え(図13(b)参照)、各取付部71に対応する側のシャフト64を挿通することで、可動体70は、ベース部材62に対してシャフト64に沿って上下方向に移動可能に支持される。なお、取付部71は、後方に開口する後溝部とこの後溝部の上下に前方に開口する前溝部とから、上下に連通するシャフト64の挿通路が形成されている。可動体70は、待機位置においてベース部材62の前側に大部分が重なるように配置され、シャフト保持部66の上端に取付部71の下端が当接することで、下方への移動が規制される。また、待機位置にある可動体70は、図柄表示装置18の表示部18aの下側(窓口40aの下側)に位置して、前側に配置された遊技盤20の下部、枠状装飾体40の下縁および飾り部材56によって、該可動体70の前側を覆う被覆状態にある可動部材100を含めて大部分が隠されている。可動体70は、可動位置においてベース部材62の上縁から上方に延出し、ベース部材の前面に前記シャフト差込部65の下方に形成された移動規制片65a(図11参照)に取付部71の上端が当接することで、上方への移動が規制される。可動体70は、待機位置から可動位置に向かうにつれて窓口40aの下縁から上方に延出して図柄表示装置18における表示部18aの前側に重なる部分および前側が大きくなり、可動位置から待機位置に向かうにつれて表示部18aの前側から下方へに退避するよう、図柄表示装置18の表示部18aの前側(窓口40aの内側)に出没するようになっている。そして、可動体70が表示部の前側に出没するのに伴って、該可動体70に配設された両可動部材100,100についても窓口40aの内側に出没するようになっている。このように、可動演出装置60は、可動体70が可動位置で表示部18aの前側に重なると共に、該可動体70が可動位置から該表示部18aの下側(外側)へ向けて移動して待機位置になるように配設されている。
図14および図15に示すように、前記駆動手段80は、ベース部材62の左側部中間部位前面に、出力軸を後方へ向けた姿勢で配設された駆動モータ82と、ベース部材62の後側に突出する駆動モータの出力軸に固定された駆動歯車84と、この駆動歯車84の内側に位置してベース部材62に回転可能に配設され、駆動歯車84に噛み合う連繋歯車86と、この連繋歯車86の内側に位置してベース部材62に回転可能に配設され、連繋歯車86および前記作動ラック部74に噛み合う作動歯車88とから構成されている。ベース部材62には、駆動歯車84および連繋歯車86の配設部位に前側に凹む凹部が形成されており、この凹部に駆動歯車84および連繋歯車86が収容され、該凹部の上側に開設された切欠を介して連繋歯車86が作動歯車88の第1作動歯部88aに噛み合っている。そして、作動歯車88において第1作動歯部88aの前側に該第1作動歯部88aと同軸的に形成された第2作動歯部88bが、ベース部材62の前側において作動ラック部74と噛み合うようになっている。作動歯車88は、その回転軸が連繋歯車86の回転軸より上側に配置されて、作動歯車88において第1作動歯部88aより大径に形成された第2作動歯部88bの下部が連繋歯車86の上部前側に重なっている。ベース部材62の前面には、作動歯車88と案内手段102,104を挟んだ左右対称な位置関係で前記規制歯車68が回転可能に配設されており、この規制歯車68が可動体70の規制ラック部75に噛み合っている。このように、可動体70は、作動ラック部74に噛み合う作動歯車88と規制ラック部75に噛み合う規制歯車68とで左右から挟持されており、駆動歯車84、連繋歯車86および作動歯車88からなる伝達部を介して作動ラック部74に伝達される駆動モータ82の駆動力によりシャフト64,64に沿って上下方向に往復移動するよう構成される。なお、駆動歯車84、連繋歯車86および作動歯車88は、前後方向の軸周りに回転するようになっている。
図11および図13(a)に示すように、前記ベース部材62の前面には、可動体70の往復移動方向である上下方向に延在する第1案内部102と、この第1案内部102の上端部(可動体70の往復移動方向における第2位置側の端部)から上下方向(可動体70の往復移動方向)と交差するように延在する第2案内部104とからなる案内手段が設けられている。実施例では、第1案内部102および第2案内部104が前側に開放した溝状に形成されており、可動部材100の配設数に対応して、ベース部材62に左右対称な延在形状で案内手段が2条形成されている。第1案内部102は、ベース部材62の下部から上部に亘って上下方向に直線的に延在する一対の横壁と、両横壁の下端に連なって左右方向に延在する下壁とにより画成されている。第2案内部104は、ベース部材62の上部に形成され、ベース部材62の下部から上部にかけて延在する第1案内部102より延在長さが短く設定されている。第2案内部104は、第1案内部102の横壁との接続部から上方へ離間するにつれて第1案内部102の延在ラインから左右方向(第1案内部102の延在ラインと直交する方向)に離れるように延在する一対の横壁と、両横壁の上端に連なる上壁とにより画成されている。
図13(b)に示すように、前記支持部90は、可動体70の下部に、前後方向の軸周りに回転可能に配設された支持円盤92と、この支持円盤92の前面に一端部が固定されると共に他端部が可動部材100に固定された支持アーム94とを備えている。可動演出装置60は、2基の可動部材100,100に対応して2つの支持部90,90を備えており、左側に配置される可動部材100を支持する支持部90の支持円盤92がベース部材において右側に配置されると共に、右側に配置される可動部材100を支持する支持部90の支持円盤92がベース部材において左側に配置され、左右の支持円盤92,92が隣接している。そして、右側の支持円盤92から延出して左側の可動部材100を支持する支持アーム94と、左側の支持円盤92から延出して右側の可動部材100を支持する支持アーム94とが、その延在途中で前後に交差している。可動体70には、可動体後板部72において可動体前板部73の下縁から延出する下部に支持円盤収容部72aが形成され、この支持円盤収容部72aに左右に離間して突設された一対の支持ボス72b,72bに夫々嵌め合わせて一対の支持円盤92,92が左右に隣り合って配設されている。各支持円盤92は、外周縁の一部範囲に連動歯部92aを有し、この連動歯部92aが他方の支持円盤92に形成された連動歯部92aに互いに噛み合っている。すなわち、一対の支持部90,90は、互いの支持円盤92,92の連動歯部92a,92aの噛み合いにより連動して作動するように構成されている。
図13(b)に示すように、前記係合部106は、前記支持円盤92の後面における該支持円盤92の回転中心から半径方向外側にずれた偏芯位置に設けられている。係合部106は、支持円盤92の後面に突設された円柱状の係合突起106aと、この係合突起106aの外周に回転可能に嵌め合わせられた係合スリーブ106bとを有している(図14および図15参照)。係合部106は、可動体後板部72における前記支持円盤収容部72aに前後に貫通形成された係合通口72cを介して可動体後板部72(可動体70)の後側に突出するようになっている(図12参照)。係合通口72cは、支持円盤92の回転軸を中心とする円弧状に形成されており、第1案内部102の前側に整合する位置から、第2案内部104における第1案内部102に対する偏倚方向に延在するように開口している。そして、可動体70の後側に突出する係合部106は、ベース部材62の前面に設けられた案内手段102,104に挿入されている。左側の可動部材100を支持する右側の支持円盤92から突出する右側の係合部106は、右側の案内手段102,104に係合し、右側の可動部材100を支持する左側の支持円盤92から突出する左側の係合部106は、左側の案内手段102,104に係合し、可動体70の移動に伴って両係合部106,106が上下方向に変位することで、夫々の案内手段102,104での位置が変化するようになっている。
図4〜図6に示すように、前記可動部材100は、板状に形成されて、その板面が盤面に沿う可動体70の前面に沿って延在している。一対の可動部材100,100は、係合部106の変位につれて支持円盤92を中心に互いに異なる向きに回動変位することで互いに接離するよう構成され、被覆状態において、内縁部を互いに沿わせて左右に並ぶように配置され、両可動部材100,100によって可動体70における意匠が施された本体部分前面の略全体を覆うようになっている。一対の可動部材100,100は、被覆状態から互いに離間するように回動変位することで露出状態になり、可動体70における本体部分の外側縁下部を除く大部分の前面が露出し、可動部材100の内側縁を除く外側縁が可動体70の外側に延出するよう構成される。ここで、可動部材100は、可動体70の可動位置で露出状態になるよう構成されているので、該可動部材100において露出状態で可動体70の外側に延出する領域が、表示部18aの前側に重なるようになっている(図3(b)参照)。そして、一対の可動部材100,100は、露出状態から互いに近接するように回動変位することで被覆状態に戻る。
図13に示すように、前記可動演出装置60は、可動部材100に、支持部90における可動体70への支持部位となる支持円盤92から離間して設けられた補助係合部108と、可動体70に設けられ、可動部材100が被覆状態と露出状態との間の所定の変位経路で変位するように、補助係合部108を案内する補助案内部110とを備えている。補助係合部108は、支持部90において可動部材100の外縁部を後側から支持する支持アーム94の他端部から内方へ延出する補助片94aに設けられている。補助係合部108は、補助片94aから後方へ延出し、前後に開口する補助案内部110に挿通される係合軸108aと、この係合軸108aに嵌め込まれて補助案内部110の開口縁を前後から挟む一対のワッシャ108bとを有し、係合軸108aに螺合されるネジ108cによりワッシャ108bが抜け止めされている。補助案内部110は、可動体70における可動体後板部72の両側部に、該可動体後板部72の上下方向中間部から下部にかけて、支持円盤92の回転軸を中心とする円弧状に延在するように形成されている。ここで、補助案内部110は、第2案内部104に案内される係合部106の変位に伴う被覆状態と露出状態との間の可動部材100の変位に合わせて延在するよう形成される。すなわち、被覆状態から露出状態に向けて左斜め下方に回動変位する左側の可動部材100に合わせて左側の補助案内部110が可動体後板部72の中間部から左斜め下方へ円弧状に延在し、被覆状態から露出状態に向けて右斜め下方に回動変位する右側の可動部材100に合わせて右側の補助案内部110が可動体後板部72の中間部から右斜め下方へ円弧状に延在している。
図13に示すように、前記ベース部材62における右側部の上下方向中央部には、可動体70の可動体後板部72の右側縁から右方へ延出する検出片112を検出する原位置検出手段114が配設されている。実施例の原位置検出手段114は、前後に対向配置された発光部と受光部を有するフォトセンサであり、可動体70の待機位置において検出片112が発光部と受光部との間に位置し、可動体70を待機位置から可動位置に向けて作動することで、検出片112が発光部と受光部との間から外れる。
前記可動演出装置60は、可動体70が待機位置にある際に、各係合部106が対応の第1案内部102の下端に位置して、該第1案内部102により支持円盤92の上端に位置付けられた係合部106により支持部90が可動部材100を被覆状態で保持している。このように、可動体70の待機位置において両可動部材100,100が被覆状態にあり(図8(a))、可動体70および該可動体70の前面を覆う両可動部材100,100が設置部材19の背面板19aと該設置部材19の前側に配設された飾り部材56および球通路画成部材58との間に収容されて隠れた状態になっている(図3参照)。ここで、両可動部材100,100は、可動体70が背面板19aと飾り部材56および球通路画成部材58との間に収容されているときに、互いに近接した被覆状態になっているので、左右方向の幅寸法がコンパクトになっている。
なお、本発明に係る遊技機の構成としては、前述した実施例に示したものに限らず、種々の変更が可能で、例えば以下のものを採用可能である。
(1)駆動手段の伝達部は、歯車の数や配置などを適宜変更可能であり、また歯車に限定されず、リンクやその他の機構を採用することができる。
(2)案内部は溝状に限らず、係合部を案内し得る形状であれば開口状やその他の形状を採用できる。
(3)可動部材の変位は、回動変位に限定されず、可動体の往復移動方向と交差する方向にスライド変位する等、その他の動作であってもよい。
(4)発光体は、LEDに限定されず、電球などその他であってもよい。
(5)可動体の発光手段は省略することが可能である。
(6)遊技盤は、ベニヤ板等の木製であっても、透明または不透明の合成樹脂製であってもよい。
(7)遊技機としては、パチンコ機に限られるものではなく、アレンジボール機やパチンコ球を用いたスロットマシン等、その他各種の遊技機であってもよい。
(付記1)
前記鍔部(120)には、前方に向けて突出する突出片(121)が形成され、
前記突出片(121)は、前記可動体(70)が第2位置にある際に規制部が重なる部位よりも該可動体(70)が第1位置にある際に前記規制部(122)に重なる部位の突出寸法が大きく設定された遊技機。
付記1によれば、可動体が第1位置にある際に、規制部と鍔部の突出片との当接により可動体の前後のガタツキをより適切に防止することができる。
18a 表示部
20 遊技盤
20a 遊技領域
40a 窓口
60 可動演出装置
62 ベース部材
70 可動体
76 発光基板(発光手段)
80 駆動手段
82 駆動モータ
90 支持部
100 可動部材
102 第1案内部
104 第2案内部
106 係合部
108 補助係合部
110 補助案内部
120 鍔部
122 規制部
Claims (5)
- 動作による演出を行う可動演出装置を備えた遊技機において、
前記可動演出装置は、
ベース部材の前側に第1位置と第2位置との間で往復移動可能に配設され、少なくとも第2位置で前側から視認可能になる可動体と、
前記ベース部材に配設され、前記可動体を往復移動させる駆動手段と、
前記可動体に変位可能に配設された支持部に支持され、該支持部の変位に伴って可動体の前側を覆う被覆状態と可動体の前面を露出させる露出状態との間で変位すると共に該可動体の往復移動に伴って往復移動する可動部材と、
前記ベース部材に設けられ、前記可動体の往復移動方向に延在する第1案内部と、
前記ベース部材に設けられ、前記第1案内部の前記往復移動方向における第2位置側の端部から該往復移動方向と交差するように延在する第2案内部と、
前記支持部に設けられ、前記可動体の往復移動に伴い前記第1および第2案内部で案内されると共に該第1および第2案内部との当接により該可動部材の状態を規定する係合部とを備え、
前記第1案内部に位置する前記係合部により前記可動部材を被覆状態で保持し、
前記可動体の第1位置から第2位置に向けた移動に伴い前記第2案内部で案内されて変位する前記係合部より前記可動部材を被覆状態から露出状態に向けて変位して該可動体の第2位置で露出状態にすると共に、可動体の第2位置から第1位置に向けた移動に伴い第2案内部で案内されて変位する係合部により可動部材を露出状態から被覆状態に向けて変位するよう構成した
ことを特徴とする遊技機。 - 前記可動部材に、前記支持部における前記可動体への支持部位から離間して設けられた補助係合部と、
前記可動体に設けられ、前記可動部材が被覆状態と露出状態との間の所定の変位経路で変位するように、前記補助係合部を案内する補助案内部とを備えた請求項1記載の遊技機。 - 前記可動部材は、被覆状態から下方へ回動変位して露出状態となり、
前記駆動手段の駆動モータを、前記可動体の第1位置で前記可動部材の露出状態への変位経路上に位置するように前記ベース部材に設置して、該可動体の第1位置において可動部材と駆動モータとの当接により該可動部材の露出状態への変位を規制すると共に、前記係合部が前記第2案内部に配置される可動体の位置で該可動部材の被覆状態から露出状態への変位経路上から駆動モータが外れるよう構成した請求項1または2記載の遊技機。 - 遊技球が流下可能な遊技領域が前面に設けられた遊技盤と、該遊技盤の後側に配置され、該遊技盤の窓口を介して前側から視認可能な表示部で図柄を変動表示し得る図柄表示装置とを備え、
前記可動演出装置は、前記可動体が第2位置で前記表示部の前側に重なると共に、該可動体が第2位置から該表示部の外側へ向けて移動して第1位置になるように配設され、
前記可動部材は、被覆状態で前記可動体の前側に重なると共に露出状態で可動体の外側に位置して表示部の前側に重なり、光を透過可能な飾り部を有し、
前記飾り部は、可動体に配設されて該可動体の前面の発光部を発光可能な発光手段により前記可動部材が被覆状態にある際に発光されると共に、前記可動部材が露出状態にある際に前記表示部での表示により発光される請求項1〜3の何れか一項に記載の遊技機。 - 前記可動体における前記往復移動方向に沿う側縁に形成された鍔部と、前記ベース部材に回転可能に配設され、前記鍔部の前側に重なって該鍔部の前方変位を規制する規制部とを備えた請求項1〜4の何れか一項に記載の遊技機。
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