まず、実施例1に係る景品流通管理システムにおける特殊景品の流通状況管理の概要を説明する。図1は、実施例1に係る景品流通管理システムにおける特殊景品の流通状況管理の概要を説明するための説明図である。
問屋では、特殊景品の生産者若しくは集荷場から特殊景品を買い付けて入荷されると、特殊景品ごとの固有IDを読み取って、特殊景品ごとの固有ID及び問屋の識別情報などをセンターサーバ60に通知して、センターサーバ60の特殊景品状況データ64aに特殊景品ごとの状況の登録若しくは更新と特殊景品流通履歴データ64cに特殊景品が問屋に入荷したことを示す流通履歴の登録とを行う。
問屋は、遊技店の注文に従って特殊景品を遊技店に出荷する。問屋から遊技店への出荷時には、出荷した特殊景品の種類ごとの数、特殊景品ごとの固有ID及び出荷先の遊技店の識別情報などをセンターサーバ60に通知して、センターサーバ60の特殊景品状況データ64aの特殊景品ごとの状況の更新と特殊景品流通履歴データ64cに特殊景品が問屋から遊技店に出荷されたことを示す流通履歴の登録とを行う。遊技店では、問屋から仕入れた特殊景品は、他の一般景品と同様に景品ごとに定められた所定数の遊技媒体との交換で遊技客に払い出される。
遊技客は、所定数の遊技媒体との交換で得た特殊景品を買取場に持ち込んで、所定の手数料を支払って該特殊景品を現金で買い取ってもらう。買取場では、持ち込まれた特殊景品の真贋判定を行う。また、買取場では、特殊景品の価値の所定の手数料率(例えば、3%)の手数料を徴収する。実際には、手数料率分を差し引いた金額で、特殊景品を買い取ることで手数料を徴収する。また、特殊景品の買取により遊技客に支払われる金額は、所定の最低買取金額単位(例えば、10円)に満たない端数部分は切り捨てられ、切り捨てられた金額は、手数料とは分けて端数手数料として管理される。買取場で遊技客から特殊景品を買い取ると、買い取った特殊景品の種類ごとの数、特殊景品ごとの固有ID、買取場の識別情報、徴収した手数料及び端数手数料などをセンターサーバ60に通知して、センターサーバ60の特殊景品状況データ64aの特殊景品ごとの状況の更新と買取データ64bへの登録と特殊景品流通履歴データ64cに特殊景品買取場で買い取られたことを示す流通履歴の登録とを行う。
遊技客から特殊景品を買い取った買取場は、所定のスケジュールに従って集荷場に特殊景品を出荷する。買取場から集荷場への出荷時には、出荷した特殊景品の種類ごとの数、特殊景品ごとの固有ID及び出荷先の集荷場の識別情報などをセンターサーバ60に通知して、センターサーバ60の特殊景品状況データ64aの特殊景品ごとの状況の更新と特殊景品流通履歴データ64cに特殊景品が買取場から集荷場へ出荷されたことを示す流通履歴の登録とを行う。また、集荷場では、買取場からの特殊景品を入荷すると、特殊景品の真贋判定を行う。また、真贋判定で正規品であると判定された特殊景品については、入荷した特殊景品の種類ごとの数、特殊景品ごとの固有ID及び買取場の識別情報などをセンターサーバ60に通知して、センターサーバ60の特殊景品状況データ64aの特殊景品ごとの状況の更新と特殊景品流通履歴データ64cに特殊景品が集荷場に入荷したことを示す流通履歴の登録とを行う。
また、集荷場に集まった特殊景品は、問屋からの注文に従って再び問屋に戻る。集荷場から問屋への出荷時には、出荷した特殊景品の種類ごとの数、特殊景品ごとの固有ID及び出荷先の問屋の識別情報などをセンターサーバ60に通知して、センターサーバ60の特殊景品状況データ64aの特殊景品ごとの状況の更新と特殊景品流通履歴データ64cに特殊景品が集荷場から問屋に出荷されたことを示す流通履歴の登録とを行う。
また、センターサーバ60は、このようにして特殊景品に係る情報が集約された特殊景品状況データ64a及び買取データ64bを用いて特殊景品の流通状況や買取場における買い取りに関する集計結果を提供する機能を有する。また、センターサーバ60は、特殊景品状況データ64a、買取データ64b及び特殊景品流通履歴データ64cを用いて特殊景品の流通に関する各種監査を行って、適切な運用がされていない可能性があると判定した場合にはその内容を含めたアラートの報知を行う機能を有する。このため、問屋などの関連団体のPCから、回線網を経由して、景品の流通状況、所定期間の手数料徴収実績及び所定期間の端数手数料預かり実績などの集計結果と、景品の流通実績に基づいた各種監査とを参照することが可能である。
このように、特殊景品の流通経路上で、特殊景品の固有IDを読み取り、流通経路上の所在を示す情報を対応付けてセンターサーバ60に記憶することによって、流通経路上に流通する全ての特殊景品の所在及び流通の履歴を管理するようにした。また、流通経路上の買取場で特殊景品の買取時には、買取額、手数料及び端数手数料をセンターサーバ60に記録するようにした。また、センターサーバ60は、特殊景品の個体ごとの所在に係る情報、特殊景品の買取に係る情報及び全ての特殊景品の流通の履歴に係る情報から、特殊景品の流通状況の集計結果と、特殊景品の買取に係る金額の集計結果と、特殊景品の流通状況の監査結果とを出力する機能を有するようにした。これらによって、特殊景品の流通経路における流通状況を適切に管理することができる。
次に、実施例1に係る景品流通管理システムのシステム構成を説明する。図2は、実施例1に係る景品流通管理システムのシステム構成を示す図である。
特殊景品の流通経路は問屋、遊技店、買取場及び集荷場である。問屋には、ICタグリーダ13の接続された問屋PC10があり、買取場にはICタグリーダ33の接続された買取場PC30と入出金ターミナル40があり、集荷場にはICタグリーダ53の接続された集荷場PC50がある。問屋PC10、買取場PC30及び集荷場PC50は回線網を通してセンターサーバ60に接続している。センターサーバ60は問屋、遊技店、買取場及び集荷場に流通する特殊景品の流通状況を記録する特殊景品状況データ64aと、買取場における特殊景品の買取実績を記録する買取データ64bと、特殊景品の流通の履歴である特殊景品流通履歴データ64cとを有する。また、買取場の入出金ターミナル40と買取場PC30はLAN等の通信経路を経由して接続されており、データの送受信を行うことができる。また、図2には便宜上、問屋、遊技店、買取場及び集荷場を1つずつ図示しているが、実際には問屋、遊技店、買取場及び集荷場は、いずれも1つ若しくは複数存在している。
問屋PC10は、新規生産された特殊景品及び集荷場から買い付けた特殊景品を入荷したならば、入荷したそれぞれの特殊景品に付けられているICタグから特殊景品の種類や固有IDを読み込んで、読み込んだ特殊景品の種類や固有IDに、問屋の識別情報や「問屋へ入荷」を示すデータなどを付け加えて、センターサーバ60に通知する。これを受けたセンターサーバ60は、受け付けたデータの特殊景品ごとに、該特殊景品の固有IDと一致するデータが特殊景品状況データ64aに存在する場合には固有IDの一致したデータを受け付けた特殊景品のデータで更新し、該特殊景品の固有IDと一致するデータが特殊景品状況データ64aに存在しない場合には、特殊景品状況データ64aに受け付けた特殊景品のデータを追加する。また、センターサーバ60は、受け付けた通知の内容を当該特殊景品の問屋へ入荷したという流通の履歴として、特殊景品流通履歴データ64cに追加登録する。
また、問屋PC10は、遊技店への特殊景品の出荷時に、接続されているICタグリーダ13で出荷する特殊景品の固有IDを読み込んで、読み込んだ固有IDに「問屋から出荷」を示すデータなどを付け加えて、センターサーバ60に通知する。これを受けたセンターサーバ60は、受付けたデータの特殊景品ごとに、受け付けたデータに含まれる特殊景品の固有IDと一致する特殊景品状況データ64a上のデータの状態を指定された「問屋から出荷済」を示す値に更新する。また、センターサーバ60は、受け付けた通知の内容を当該特殊景品の問屋から出荷したという流通の履歴として、特殊景品流通履歴データ64cに追加登録する。
買取場PC30は、遊技客により特殊景品が持ち込まれると、接続されているICタグリーダ33で持ち込まれた特殊景品の固有IDを読み込んで、読みこまれた固有IDを基にして特殊景品の真贋判定を行う。持ち込まれた特殊景品の真贋判定で正規の特殊景品であることの確認が行われたならば、入出金ターミナル40で持ち込まれた特殊景品の買取処理を行う。
買取場PC30における特殊景品の真贋判定について詳しく説明する。買取場PC30は、予めセンターサーバ60から問屋から出荷済の特殊景品の一覧と、所定の基準で抽出した不正な流通が行われている可能性のある特殊景品であることを示す要注意特殊景品の一覧を入手する。買取場PC30は、ICタグリーダ33で読み込んだ特殊景品の固有IDが、問屋から出荷済の特殊景品の一覧に存在しない場合や、要注意特殊景品の一覧に含まれている場合には、正規の特殊景品でなかったり、不正な流通を行っている可能性があることから、その旨のメッセージを報知する。
入出金ターミナル40の特殊景品の買取処理では、持ち込まれた特殊景品の価値から所定の手数料率を乗じることによって手数料額を算出し、特殊景品の価値から手数料額を差し引いた金額の所定の最低買取金額単位(例えば、10円)に満たない端数部分である端数手数料額を算出し、特殊景品の価値から手数料額及び端数手数料額を差し引くことによって買取額を算出する。
買取場PC30は、買取処理が終了したならば、買取済の景品データをセンターサーバ60に通知する。買取済の景品データには、買取場の識別情報、買取額、徴収した手数料額、預かった端数手数料額及び持ち込まれた景品の固有IDなどが含まれる。これを受け付けたセンターサーバ60は、受け付けたデータの特殊景品ごとに、受け付けたデータに含まれる特殊景品の固有IDと一致する特殊景品状況データ64a上のデータの状態を「買取場で買取」を示す値に更新する。また、センターサーバ60は、買取場の識別情報、買取額、徴収した手数料額及び預かった端数手数料額などのデータは買取データ64bに蓄積する。また、センターサーバ60は、受け付けた通知の内容を当該特殊景品の買取場で買い取ったという流通の履歴として、特殊景品流通履歴データ64cに追加登録する。
また、買取場PC30は、集荷場への特殊景品の出荷時に、遊技客からの買取時に読み取って記憶した特殊景品の固有IDに「買取場から出荷」を示すデータなどを付け加えて、センターサーバ60に通知する。これを受けたセンターサーバ60は、受け付けたデータの特殊景品ごとに、受け付けたデータに含まれる特殊景品の固有IDと一致する特殊景品状況データ64a上のデータの状態を指定された「買取場から出荷」を示す値に更新する。また、センターサーバ60は、受け付けた通知の内容を当該特殊景品の買取場から出荷したという流通の履歴として、特殊景品流通履歴データ64cに追加登録する。
集荷場PC50は、買取場から買い取った特殊景品が入荷したならば、入荷したそれぞれの特殊景品に付けられているICタグから特殊景品の固有IDを読み込んで、読みこまれた固有IDをセンターサーバ60の特殊景品状況データ64aに記憶されているデータと比較して、買取上から出荷された特殊景品であることをもって真贋判定を行う。
そして、持ち込まれた特殊景品の真贋判定で正規の特殊景品であることの確認が行われたならば、読み込んだ特殊景品の固有IDに、集荷場の識別情報や「集荷場へ入荷」の状態を示すデータなどを付け加えて、センターサーバ60に通知する。これを受けたセンターサーバ60は、受け付けたデータの特殊景品ごとに、受け付けたデータに含まれる特殊景品の固有IDと一致する特殊景品状況データ64a上のデータの状態を指定された「集荷場へ入荷」を示す値に更新する。また、センターサーバ60は、受け付けた通知の内容を当該特殊景品の集荷場へ入荷したという流通の履歴として、特殊景品流通履歴データ64cに追加登録する。
また、集荷場PC50は、問屋への特殊景品の出荷時に、買取場からの入荷時に読み取って記憶した特殊景品の固有IDに「集荷場から出荷」の状態を示すデータなどを付け加えて、センターサーバ60に通知する。これを受けたセンターサーバ60は、受け付けたデータの特殊景品ごとに、受け付けたデータに含まれる特殊景品の固有IDと一致する特殊景品状況データ64a上のデータの状態を指定された「集荷場から出荷」を示す値に更新する。また、センターサーバ60は、受け付けた通知の内容を当該特殊景品の集荷場から出荷したという流通の履歴として、特殊景品流通履歴データ64cに追加登録する。
本実施例1では、買取場から集荷場への特殊景品の出荷時及び集荷場から問屋への特殊景品の出荷時に、買取場PC30で遊技客からの買取時に読み取って記憶した特殊景品の固有ID若しくは集荷場PC50で買取場からの入荷時に読み取って記憶した特殊景品の固有IDを利用してセンターサーバ60に出荷する特殊景品の固有IDを通知したが、本発明はこれに限定しない。出荷する全ての特殊景品の固有IDを、ICタグリーダ33若しくはICタグリーダ53で読み取って、読み取った特殊景品の固有IDをセンターサーバ60に通知してもよい。
次に、図2に示した買取場PC30の実施例1に係る内部構成を説明する。図3は、買取場PC30の実施例1に係る内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、買取場PC30は、入力部31、表示部32、ICタグリーダ33及び入出金ターミナル40と接続される。入力部31は、キーボードやマウス等であり、表示部32は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。ICタグリーダ33は、ICタグに記憶されている情報を読み取る装置である。
また、買取場PC30は、通信部34と、記憶部35と、制御部36とを有する。通信部34は、回線網を通してセンターサーバ60とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部35は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、問屋出荷データ35a、買取処理中景品データ35b、買取済景品データ35c、要注意景品データ35d及び手数料パラメータ35eを有する。
問屋出荷データ35aは、状態が「問屋から出荷」である全ての特殊景品の固有IDの情報を有しており、センターサーバ60から所定のタイミングで入手したデータである。買取処理中景品データ35bは、遊技客が持ち込んだ特殊景品のICタグをICタグリーダ33で読み込んだ時点で記憶され、買取処理が終了するとクリアされるデータであり、遊技客が持ち込んだ特殊景品の固有IDなどの情報を有している。買取済景品データ35cは、買取処理の履歴を記録したデータであり、買取処理終了時に追加登録される。買取済景品データ35cには、買取処理の買取額、手数料額、端数手数料額及び特殊景品の固有IDなどの情報を含む。
要注意景品データ35dは、センターサーバ60から所定のタイミングで入手したデータであり、センターサーバ60が所定の条件で抽出した、不正な流通が行われている可能性のある特殊景品であることを示す要注意特殊景品の一覧である。この一覧は、具体的には、所定期間内に買取場で買い取られた頻度が所定の基準を超えている景品と、問屋から出荷後所定期間内に買取場で交換されなかった景品とを含む一覧である。手数料パラメータ35eは、買取場で特殊景品を買い取る場合の手数料率及び特殊景品を持ち込んだ遊技客に支払う買取金額の単位金額を有する。また、手数料パラメータ35eは、センターサーバ60から配信されたデータを記憶したものであり、買取場PC30での変更はできない。
制御部36は、買取場PC30の全体を制御する制御部であり、配布データ取得部36a、真贋判定部36b、買取処理部36c、買取データ送信部36d及び出荷データ送信部36eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
配布データ取得部36aは、所定のタイミングでセンターサーバ60から配布される、問屋から出荷済で買取場での買取がまだ行われていない特殊景品の一覧データを受け付けて、問屋出荷データ35aに書き込む。また、配布データ取得部36aは、所定のタイミングでセンターサーバ60から配布される、不正な流通が行われている可能性のある特殊景品であることを示す要注意特殊景品の一覧を受け付けて、要注意景品データ35dに書き込む。また、配布データ取得部36aは、所定のタイミングでセンターサーバ60から配布される、手数料パラメータを受け付けて手数料パラメータ35eに記憶するとともに、受け付けた手数料パラメータを入出金ターミナル40に送信する。
真贋判定部36bは、ICタグリーダ33で読み取った特殊景品の固有IDを基にして特殊景品の真贋判定を行う。具体的には、ICタグリーダ33で読み取った特殊景品の固有IDが、問屋出荷データ35aの問屋から出荷済を示す問屋出荷データ35aに含まれていない場合、若しくは問屋出荷データ35aに含まれているが買取処理中景品データ35b若しくは買取済景品データ35cのいずれかにも含まれている場合には、正規な特殊景品ではないと判定する。また、ICタグリーダ33で読み取った特殊景品の固有IDが、要注意景品データ35dに含まれている場合には、正規な特殊景品ではないと判定する。また、ICタグリーダ33で特殊景品の固有IDの読み取りができない場合にも、正規な特殊景品ではないと判定する。また、これらのいずれでもない場合は、該特殊景品は正規品でであると判定し、読み取った特殊景品の情報を買取処理中景品データ35bに書き込む。
買取処理部36cは、買取処理を行った入出金ターミナル40から入手した買取額、手数料額及び端数手数料額と、買取処理中景品データ35bの持ち込まれた特殊景品のデータを用いて、買取済景品データ35cに買取処理の履歴のデータを追加する。また、買取処理部36cは、買取済景品データ35cへの買取処理の履歴のデータの追加が終了すると、買取処理中景品データ35bのデータをクリアする。
買取データ送信部36dは、買取済景品データ35cのデータの中で、ステータスがセンターサーバ60に未送信のレコードの情報を基にして、買取処理ごとの買取額、手数料額、端数手数料額及び買い取った特殊景品の固有ID等の情報をセンターサーバ60に送信して、送信した買取済景品データ35cのレコードのステータスをセンターサーバ60に送信済に更新する。
出荷データ送信部36eは、買取済景品データ35cから集荷場への出荷対象の特殊景品を所定のルールに従って抽出し、抽出された特殊景品の固有IDをセンターサーバ60に送信し、送信した買取済景品データ35cのレコードのステータスを集荷場へ出荷済に更新する。
また、買取データ送信部36d及び出荷データ送信部36eは、センターサーバ60にデータ送信しようとした時に、センターサーバ60との通信が行えない状態の場合には、センターサーバ60との通信の普及時若しくは次にセンターサーバ60への送信を行う時に、通信が行えない状態であったことによって送信していなかったデータを送信することを可能とする。
次に、図2に示した買取場PC30の実施例1に係るデータ構成について説明する。図4は、買取場PC30の実施例1に係るデータ構成について説明するための説明図である。
問屋出荷データ35aは、問屋からの出荷された出荷日付、出荷時刻、出荷された特殊景品の景品種類、当該特殊景品の景品単価、当該特殊景品の固有ID、出荷元の問屋の識別名及び出荷先の遊技店の識別名を1レコードの保有項目とする、ゼロ、1又は複数のレコードで構成されるデータである。図4の問屋出荷データ35aの例は、日付「2013/4/10」の時刻「10:00」に、景品種類が「A」で、景品単価が「5,000」円の、固有ID「A12345」を有する特殊景品が「問屋A」から「遊技店A」に出荷されたことを示すレコードが含まれていることを示している。
買取処理中景品データ35bは、買取場に遊技客が持ち込んだ特殊景品の景品種類、該景品の景品単価、該景品の固有ID及び処理区分を1レコードの保有項目とするデータである。処理区分は特殊景品の固有IDの獲得方法を示す情報であり、固有IDをICタグリーダ33で読み込んだ場合には「1」、固有IDをキーボード等の入力装置でマニュアル入力した場合には「9」を設定する。図4の買取処理中景品データ35bの例は、買取場に遊技客が持ち込んだ特殊景品には、景品種類が「A」で景品単価が「5,000」円の、固有IDが「A12345」の特殊景品が含まれていて、処理区分が「1」であることから、該固有IDはICタグリーダ33で読み込まれたことを示している。
買取済景品データ35cは、買取場に持ち込まれた特殊景品の買取処理に係るデータであり、特殊景品の買取日付、買取時刻、買い取った特殊景品の集荷場への出荷した日付、出荷した時刻、遊技客を間にはさむ入荷元の遊技店の識別名、出荷先の集荷場の識別名、ステータス、買取額、手数料額、端数手数料額、当該買取処理で買い取った全ての特殊景品の景品種類と固有ID及び処理区分を1レコードの保有項目とする、ゼロ、1又は複数のレコードで構成されるデータである。ステータスはコード化されており、買い取ったことをセンターサーバ60に未送信を示す「0」と、買い取ったことをセンターサーバ60に送信済であることを示す「1」と、既に集荷場へ出荷済であることを示す「2」とがある。
図4の買取済景品データ35cの例は、買取日付が「2013/4/11」で買取時刻が「17:30」で、遊技店識別名が「遊技店A」で、ステータスが買い取ったことをセンターサーバ60に未送信であることを示す「0」で、買取額が「50,920」円で、手数料が「1,575」円で、端数手数料額が「5」円で、買い取った景品に景品種類が「A」で固有IDが「A12345」の景品と、景品種類が「A」で固有IDが「A12346」の景品が含まれていて、いずれの特殊景品の処理区分も「1」であり固有IDがICタグリーダ33でよみ取ったことを示すレコードを有していることを表している。また、この例は、価値が52,500円の特殊景品を、手数料率を3%として、買取時の支払最低金額を10円とした場合であり、52,500円×3%で算出した1,575円が手数料であり、52,500円−1,575円で算出される額(50,925円)に対して、支払最低金額を10円であることから、端数の5円を端数手数料として、該端数手数料の5円を差し引いた額を、買取額(50,920円)とした例である。
要注意景品データ35dは、特殊景品の景品種類、特殊景品の固有ID及び理由コードをレコードの保有項目とするデータである。理由コードは、当該固有IDで特定される特殊景品が要注意景品データ35dに含まれている理由であり、「1」は問屋出荷後の所定の期間に買取場での買取が行われなかったことを意味し、「2」は買取場における買取頻度が所定の頻度を超えていることを意味している。図4の要注意景品データ35dの例は、景品種類が「A」の、固有IDが「A54321」である特殊景品は理由コードが「1」であり、問屋出荷後の所定の期間に買取場での買取が行われなかったことを示すレコードを含んでいることを表している。
手数料パラメータ35eは、特殊景品を買い取る場合に徴収する手数料の景品価値に対する割合である手数料率と、特殊景品の買取時に支払う買取金額の単位金額である買取単位金額を有する。図4の手数料パラメータ35eの例は、手数料率が「3%」で、買取単位金額が「10円」で有ることを示している。
次に、図2に示した買取場PC30の実施例1に係る買取処理の処理手順を説明する。図5は、買取場PC30の実施例1に係る買取処理の処理手順を示すフローチャートである。
ICタグリーダ33で、特殊景品に付けられたICタグの読取が行われた場合(ステップS101;Yes)には、真贋判定部36bは、ICタグから読み取った内容を用いて特殊景品の真贋判定処理を行う(ステップS102)。具体的な真贋鑑定の処理内容は、図3の真贋判定部36bで説明した通りである。
ステップS102の真贋判定の結果が、正規品であると判定された場合(ステップS103;Yes)には、真贋判定部36bは、読み取った固有IDなどの情報を買取処理中景品データ35bに登録して(ステップS104)、処理を終了する。ステップS102の真贋判定の結果が、正規品ではないと判定された場合(ステップS103;No)には、真贋判定部36bは、正規品ではないと判定された理由などを含めたエラーメッセージ及び当該特殊景品を買取対象とするか否かの判定を促すメッセージを表示部32に表示する(ステップS105)。また、真贋判定部36bは、当該景品に問題はなく景品交換の対象とする旨の操作を受け付けた場合(ステップS106;Yes)には、ステップS104に移行する。また、当該景品に問題があり景品交換の対象としない旨の操作を受け付けた場合(ステップS106;No)には、処理を終了する。
ICタグリーダ33による特殊景品に付けられたICタグの読取が行われたわけではなく(ステップS101;No)、入出金ターミナル40による買取操作が終了したならば(ステップS107;Yes)、買取処理部36cは、当該買取処理に係る情報を買取済景品データ35cに追加登録して(ステップS108)、処理を終了する。具体的には、買取処理部36cは、入出金ターミナル40から入手した買取額、手数料額及び端数手数料額と、買取処理中景品データ35bに登録された遊技客の持ち込んだ特殊景品に係るデータとから、買取済景品データ35cに、当該特殊景品の買取処理に係る情報を追加登録する。また、買取処理部36cは、買取済景品データ35cに追加登録したデータのステータスにセンターサーバ60に未送信であることを意味する「0」を設定する。また、買取処理部36cは、買取処理中景品データ35bに書き込まれていた遊技客の持ち込んだ特殊景品に係る情報をクリアする。
入出金ターミナル40による買取操作の終了ではなく(ステップS107;No)、買取済景品データ35cをセンターサーバ60に送信する計画された時刻となった場合(ステップS109;Yes)には、買取データ送信部36dは、買取済景品データ35cの中でステータスがセンターサーバ60に未送信であることを示す「0」である全てのレコードを、センターサーバ60に送信する(ステップS110)。また、買取データ送信部36dは、センターサーバ60に送信した買取済景品データ35cのレコードのステータスを、センターサーバ60に送信済であることを示す「1」に変更して(ステップS111)、処理を終了する。また、買取済景品データ35cをセンターサーバ60に送付する計画された時刻ではない場合(ステップS109;No)にも、処理を終了する。
上述のように、本実施例1では、買取済景品データ35cのステータスがセンターサーバ60に未送信を示す「0」である全てのレコードに含まれる特殊景品の固有IDを、計画された所定のタイミングでまとめて送るものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。入出金ターミナル40における買取操作終了時に実施する買取済の特殊景品データの買取済景品データ35cへの登録処理に引き続いて、センターサーバ60に買取済景品データ35cへ追加登録したレコードに含まれる特殊景品の固有IDを逐次送信するものとしてもよい。
次に、図2に示した買取場PC30の集荷場への景品出荷処理の処理手順を説明する。図6は、買取場PC30の集荷場への景品出荷処理の処理手順を示すフローチャートである。
買取場から集荷場への特殊景品の出荷の指示操作が行われなかった場合(ステップS201;No)には、処理を終了する。買取場から集荷場への特殊景品の出荷の指示操作が行われた場合(ステップS201;Yes)には、出荷データ送信部36eは、買取済景品データ35cのステータスがセンターサーバ60に送信済を示す「1」である全てのレコードに含まれる全ての特殊景品の固有IDを含む、センターサーバ60に送信する集荷場向けに出荷する特殊景品の一覧データを生成する(ステップS202)。
また、出荷データ送信部36eは、ステップS202で生成したデータをセンターサーバ60に送信する(ステップS203)。また、出荷データ送信部36eは、買取済景品データ35cのステータスがセンターサーバ60に送信済を示す「1」だったレコードのステータスを、「集荷場へ出荷済」を示す「2」に更新して(ステップS204)、処理を終了する。
次に、図2に示した集荷場PC50の内部構成を説明する。図7は、集荷場PC50の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、集荷場PC50は、入力部51、表示部52及びICタグリーダ53と接続される。入力部51は、キーボードやマウス等であり、表示部52は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。ICタグリーダ53は、ICタグに記憶されている情報を読み取る装置である。
また、集荷場PC50は、通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。通信部54は、回線網を通してセンターサーバ60とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、買取場出荷データ55a及び集荷景品データ55bを有する。買取場出荷データ55aは、状態が「買取場から出荷済」である全ての特殊景品の固有IDの情報を有しており、センターサーバ60から所定のタイミングで入手したデータである。集荷景品データ55bは、買取場から集荷場に入荷した特殊景品の固有IDを記憶したデータである。
制御部56は、集荷場PC50の全体を制御する制御部であり、買取場出荷データ取得部56a、真贋判定部56b、集荷データ送信部56c及び出荷データ送信部56dを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
買取場出荷データ取得部56aは、所定のタイミングでセンターサーバ60から配布された、買取場から出荷済で集荷場にまだ入荷されていない特殊景品の一覧データを受け付けて、買取場出荷データ55aに書き込む。
真贋判定部56bは、ICタグリーダ53で読み取った特殊景品の固有IDが、買取場出荷データ55aに記憶されている買取場から出荷済で集荷場に未入荷の特殊景品の一覧に含まれていて、集荷景品データ55bに含まれていないことによって、正規な特殊景品であることの判定を行う。正規品であると判定した場合には、読み取った特殊景品の情報を集荷景品データ55bに書き込む。また、読み取った特殊景品の情報を集荷景品データ55bに書き込む際には、ステータスはセンターサーバ60に未送信で有ることを示す「0」として書き込む。
集荷データ送信部56cは、集荷景品データ55bのデータの中で、ステータスがセンターサーバ60に未送信で有ることを示す「0」であるレコードの情報を基にして、集荷された特殊景品の固有IDなどの情報をセンターサーバ60に送信して、集荷景品データ55bの送信対象となったレコードのステータスを、センターサーバ60に送信済で有ることを示す「1」に更新する。
出荷データ送信部56dは、集荷景品データ55bから問屋への出荷対象の特殊景品を所定のルールに従って抽出し、抽出された特殊景品の固有IDをセンターサーバ60に送信し、ステータスを問屋へ出荷済で有ることを示す「2」に更新する。
また、集荷データ送信部56c及び出荷データ送信部56dは、センターサーバ60にデータ送信しようとした時に、センターサーバ60との通信が行えない状態の場合には、センターサーバ60との通信の普及時若しくは次にセンターサーバ60への送信を行う時に、通信が行えない状態であったことによって送信していなかったデータを送信することを可能とする。
次に、図2に示した集荷場PC50のデータ構成について説明する。図8は、集荷場PC50のデータ構成について説明するための説明図である。
買取場出荷データ55aは、買取場から集荷場に出荷された出荷日付、出荷時刻、出荷された特殊景品の景品種類、当該特殊景品の景品単価、当該特殊景品の固有ID、出荷元である買取場の識別名及び出荷先である集荷場の識別名を1レコードの保有項目とする、ゼロ、1又は複数のレコードで構成されるデータである。図8の買取場出荷データ55aの例は、日付「2013/4/12」の時刻「10:00」に、景品種類が「A」で景品単価が「5,000」円の、固有ID「A12345」を有する特殊景品が「買取場A」から「集荷場A」に出荷されたことを示すレコードが含まれていることを示している。
集荷景品データ55bは、集荷場に集荷された特殊景品に係るデータであり、集荷場に入荷した日付、入荷時刻、問屋へ出荷した日付、出荷時刻、買取場の識別名、出荷先の問屋の識別名、ステータス、特殊景品の景品種類と固有IDを1レコードの保有項目とする、ゼロ、1又は複数のレコードで構成されるデータである。ステータスはコード化されており、集荷場に入荷したことをセンターサーバ60に未送信を示す「0」と、集荷場に入荷したことをセンターサーバ60に送信済であることを示す「1」と、既に問屋へ出荷済であることを示す「2」とがある。
図8の集荷景品データ55bの例は、入荷日付が「2013/4/12」で、入荷時刻が「12:00」で、出荷日付が「2013/4/14」で、出荷時刻が「10:00」で、入荷元の買取場識別名が「買取場A」で、出荷先の問屋の識別名が「問屋A」で、ステータスが問屋へ出荷済であることを示す「2」で、景品種類が「A」で、固有IDが「A12345」であることを示すレコードが含まれていることを示している。
次に、図2に示した集荷場PC50の買取場からの景品入荷処理の処理手順を説明する。図9は、集荷場PC50の買取場からの景品入荷処理の処理手順を示すフローチャートである。
ICタグリーダ53で、特殊景品に付けられたICタグの読取が行われた場合(ステップS301;Yes)には、真贋判定部56bは、ICタグから読み取った内容を用いて特殊景品の真贋判定処理を行う(ステップS302)。具体的には、真贋判定部56bは、ICタグから特殊景品の固有IDを読み取って、該固有IDが事前に入手した買取場出荷データ55aに含まれていて、集荷景品データ55bに含まれていないならば、当該特殊景品を正規品と判定する。また、該固有IDが事前に入手した買取場出荷データ55aに含まれていない場合や、該固有IDが事前に入手した買取場出荷データ55aに含まれていても、集荷景品データ55bに含まれている場合には正規品ではないと判定する。
ステップS302の真贋判定の結果が、正規品であると判定された場合(ステップS303;Yes)には、読み取った固有IDなどの情報を集荷景品データ55bに登録して(ステップS304)、処理を終了する。ステップS302の真贋判定の結果が、正規品ではない判定された場合(ステップS303;No)には、正規品ではないと判定された理由などを含めたエラーメッセージ及び当該特殊景品を買取対象とするか否かの判定を促すメッセージを表示部52に表示する(ステップS305)。また、真贋判定部56bは、当該景品に問題はないとする旨の操作を受け付けた場合(ステップS306;Yes)には、ステップS304に移行する。また、当該景品に問題があるとする旨の操作を受け付けた場合(ステップS306;No)には、処理を終了する。
ICタグリーダ53による特殊景品に付けられたICタグの読取が行われたわけではなく(ステップS301;No)、集荷景品データ55bをセンターサーバ60に送付する計画された時刻となった場合(ステップS307;Yes)には、集荷データ送信部56cは、集荷景品データ55bの中でステータスがセンターサーバ60に未送信であることを示す「0」である全てのレコードを、センターサーバ60に送信する(ステップS308)。また、集荷データ送信部56cは、センターサーバ60に送信した集荷景品データ55bのレコードのステータスを、センターサーバ60に送信済であることを示す「1」に変更して(ステップS309)、処理を終了する。また、集荷景品データ55bをセンターサーバ60に送付する計画された時刻ではない場合(ステップS307;No)には、処理を終了する。
上述のように、本実施例1では、集荷景品データ55bのステータスがセンターサーバ60に未送信を示す「0」である全ての特殊景品の固有IDを、計画された所定のタイミングでまとめて送るものとしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、買取場からの特殊景品の入荷処理に引き続いて実施するとしてもよい。
次に、図2に示したセンターサーバ60の内部構成を説明する。図10は、センターサーバ60の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、センターサーバ60は、入力部61及び表示部62と接続される。入力部61は、キーボードやマウス等であり、表示部62は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。
また、センターサーバ60は、通信部63と、記憶部64と、制御部65とを有する。通信部63は、回線網を通して問屋PC10、買取場PC30及び集荷場PC50とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部64は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、特殊景品状況データ64a、買取データ64b、特殊景品流通履歴データ64c、手数料パラメータ64d、監査基準データ64e、要注意景品データ64f、買取場別監査結果データ64g及び地区別監査結果データ64hを有する。
特殊景品状況データ64aは、問屋、遊技店、買取場、集荷場の拠点及びこれらの拠点間を搬送中の全ての特殊景品に関して、特殊景品の種類、固有ID及び状態などの情報が記憶されたデータである。買取データ64bは、全ての買取場で実施された特殊景品の買取処理の処理履歴が記憶されたデータである。特殊景品流通履歴データ64cは、特殊景品の流通経路内での移動の全ての履歴を記録したものである。手数料パラメータ64dは、買取場で特殊景品を買い取る場合の手数料率及び特殊景品を買い取る場合の支払う買取金額の単位金額を有する。
監査基準データ64eは、景品流通状況監査部65eにて行う特殊景品の流通状況の監査において、アラート報知を行う判定基準の設定データである。要注意景品データ64fは、景品流通状況監査部65eにて行う特殊景品の流通状況の監査処理において、不正な流通が行われている可能性のある特殊景品であると判定した特殊景品の一覧である。買取場別監査結果データ64gは、景品流通状況監査部65eにて行う買取場ごとの特殊景品の流通状況の監査処理において評価した、買取場ごとの評価結果である。地区別監査結果データ64hは、景品流通状況監査部65eにて行う買取場の地区ごとの特殊景品の流通状況の監査処理において評価した、地区ごとの評価結果である。
制御部65は、センターサーバ60の全体を制御する制御部であり、特殊景品状況管理部65a、景品状況集計部65b、買取状況集計部65c、手数料設定処理部65d及び景品流通状況監査部65eを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
特殊景品状況管理部65aは、問屋PC10、買取場PC30及び集荷場PC50から通知される、特殊景品の状況の変化を通知するデータを受け付けて、受け付けた個々の特殊景品の状況に係る情報を特殊景品状況データ64a及び特殊景品流通履歴データ64cに、特殊景品の買取に係る情報を買取データ64bに反映する。問屋PC10からは、新規に生産された特殊景品の入荷及び集荷場からの特殊景品の入荷と、遊技店への特殊景品の出荷に係る情報が通知され、特殊景品状況管理部65aは、通知された内容を特殊景品状況データ64a及び特殊景品流通履歴データ64cに反映する。買取場PC30からは、遊技客が持ち込んで買取場が買い取った特殊景品の状況に係る情報が通知され、特殊景品状況管理部65aは、買取場が買い取った特殊景品の状況に係る情報を特殊景品状況データ64a及び特殊景品流通履歴データ64cに、遊技客の持ち込んだ特殊景品の買取時の買取額、手数料額及び端数手数料額などの情報を買取データ64bに反映する。また、買取場PC30からは、集荷場への出荷に係る特殊景品の情報が通知され、特殊景品状況管理部65aは、通知された内容を特殊景品状況データ64a及び特殊景品流通履歴データ64cに反映する。集荷場PC50からは、買取場から集荷場に集荷された特殊景品の入荷と、問屋への特殊景品の出荷に係る情報が通知され、特殊景品状況管理部65aは、通知された内容を特殊景品状況データ64a及び特殊景品流通履歴データ64cに反映する。
また、特殊景品状況管理部65aは、問屋PC10、買取場PC30若しくは集荷場PC50との通信ができない状態になって、復旧して通信が行える状態に戻った場合には、復旧直後に送られてきたデータに関して、通信が正常に行えている時の過去のデータと比較して、所定の閾値以上の差異があった場合には、アラートを発報するようにしてもよい。
また、特殊景品状況管理部65aは、買取場PC30から通知される買取済景品データ35cを受け付けた場合に買い取った景品ごとの処理区分を参照して、特殊景品の固有IDを手入力した比率を分析して、所定の比率よりも大きい場合などはアラートを発報するようにしてもよい。
また、特殊景品状況管理部65aは、所定のタイミングで、買取場PC30に問屋から出荷済で買取場でまだ買い取られていない特殊景品の一覧データを配信する。また、特殊景品状況管理部65aは、所定のタイミングで、集荷場PC50に買取場から出荷済で集荷場にまだ入荷されていない特殊景品の一覧データを配信する。また、特殊景品状況管理部65aは、所定のタイミングで、問屋PC10に集荷場から出荷済で問屋にまだ入荷されていない特殊景品の一覧データを配信する。
景品状況集計部65bは、本システムの利用者の使用するPCからWebブラウザ等を介して特殊景品の流通状況の照会要求を受け付けると、特殊景品状況データ64aの情報を用いて、問屋、遊技店、買取場、集荷場の拠点の特殊景品の在庫量と、拠点間を搬送中の特殊景品の数量などの特殊景品の流通状況を出力する。詳細な出力内容は後述する。
買取状況集計部65cは、本システムの利用者の使用するPCからWebブラウザ等を介して指定された期間に係る買取場での買取処理状況の照会要求を受け付けると、買取データ64bの情報を用いて、指定された期間の買取額、手数料額、端数手数料額等を集計して出力する。詳細な出力内容は後述する。
手数料設定処理部65dは、買取場で特殊景品を買い取る場合の手数料率及び特殊景品を買い取る場合の支払う買取金額の単位金額を設定する処理部で、設定内容は手数料パラメータ64dに記憶される。また、手数料パラメータ64dを更新したならば、手数料設定処理部65dは、更新された手数料パラメータ64dを買取場PC30に所定のタイミングで配信する。
景品流通状況監査部65eは、監査基準データ64eに設定される監査基準に従って、特殊景品状況データ64a、買取データ64b及び特殊景品流通履歴データ64cの内容を監査し、該監査の結果を要注意景品データ64f、買取場別監査結果データ64g及び地区別監査結果データ64hに出力する。また、景品流通状況監査部65eは、所定のタイミングで、要注意景品データ64fを買取場PC30に配信する。また、景品流通状況監査部65eは、買取場別監査結果データ64g及び地区別監査結果データ64hの内容をセンターサーバの表示部62に表示したりセンターサーバにアクセスするPC上に表示することによって、監査基準データ64eに設定される監査基準に従って監査した内容の報知を行う。
また、景品流通状況監査部65eは、本実施例1で示した監査基準データ64eに基づく監査内容に限定するものではなく、例えば、所定期間の買取場及び地区ごとに問屋からの出荷額と買取場での買取額を比較して、差が大きい場合にはアラートを発報するようにしてもよい。
次に、図2に示したセンターサーバ60のデータ構成について説明する。図11及び図12は、センターサーバ60のデータ構成について説明するための説明図である。まず、図11に示す特殊景品状況データ64a、買取データ64b及び特殊景品流通履歴データ64cのデータ構成について説明する。
特殊景品状況データ64aは、流通している特殊景品ごとに景品種類、景品単価、特殊景品の固有ID、ステータス、問屋情報、遊技店情報、買取場情報及び集荷場情報を1レコードの保有項目とする、ゼロ、1又は複数のレコードで構成されるデータである。ステータスは、問屋在庫であることを示す「0」、問屋から出荷済であることを示す「1」、遊技店在庫であることを示す「2」、遊技客に景品として払出済であることを示す「3」、買取場在庫であることを示す「4」、買取場から出荷済であることを示す「5」、集荷場在庫であることを示す「6」、集荷場から出荷済であることを示す「7」がある。また、問屋情報、遊技店情報、買取場情報及び集荷場情報にはそれぞれ問屋、遊技店、買取場若しくは集荷場の識別名と問屋、遊技店、買取場若しくは集荷場の入荷日、出荷日を有する。
特殊景品状況データ64aは、問屋が集荷場から買い付けて問屋に入荷された時には、問屋情報に問屋識別名と入荷日が書き込まれ、問屋情報の出荷日、遊技店情報、買取場情報及び集荷場情報はクリアされる。
実施例1では、遊技店に設置して本システムと接続される装置はないことから、遊技店への入荷や遊技店から遊技客への特殊景品の払出に係る情報は収集できないが、遊技店に、特殊景品に係る情報をセンターサーバ60に通知することができる装置が設置されることを想定して、データ構成上は遊技店情報を含めた構成としている。
図11の特殊景品状況データ64aの例は、景品種類が「A」で、景品単価が「5,000」円で、固有IDが「A12345」で、ステータスが「買取場から出荷済」で有ることを示す「5」で、「問屋A」に「2013/4/5」に入荷して、「2013/4/10」に「遊技店A」に出荷して、「買取場A」で「2013/4/11」に買い取られ、「2013/4/12」に「集荷場A」に出荷されたという情報を有するレコードが含まれていることを示している。
買取データ64bは、買取日付、買取時刻、買取場の識別名、買取額、徴収した手数料額及び端数手数料額を1レコードの保有項目とする、ゼロ、1又は複数のレコードで構成されるデータである。図11の買取データ64bの例は、買取日付が「2013/4/11」で、買取時刻が「18:30」で、買取場識別名が「買取場A」である買取場で、買取額「50,920」円を支払い、手数料「1,575」円を徴収し、端数手数料「5」円を預かっていることを示すレコードが含まれていることを示している。
特殊景品流通履歴データ64cは、特殊景品の固有ID、流通経路内の移動の発生した日付と時刻、履歴区分、移動元及び移動先の情報をレコードの保有項目とするデータである。履歴区分とは「1」が入荷の履歴で、「2」が出荷の履歴であることを示す。また、移動元及び移動先のデータは経路区分と経路の識別名を有し、経路区分は「1」が問屋、「2」が遊技店、「3」が買取場、「4」が集荷場で有ることを示す。
図11の特殊景品流通履歴データ64cの例は、固有IDが「A12345」の特殊景品が、日付が「2013/4/11」の時刻「18:30」に、履歴区分が「2」で出荷の履歴であり、経路区分「2」の示す識別名が「遊技店A」の遊技店から、経路区分「3」の示す識別名が「買取場A」の買取場への特殊景品の流通の履歴データが含まれていることを示している。
次に、図12に示す監査基準データ64e、要注意景品データ64f、買取場別監査結果データ64g及び地区別監査結果データ64hのデータ構成について説明する。
監査基準データ64eは、買取頻度監査基準と、滞留期間監査基準と、買取場別監査基準と、地区別監査基準とを有する。買取頻度監査基準は、買取場で同一の特殊景品が買い取られる頻度の上限を規定したものであり、監査対象期間と、監査対象期間における買取の上限回数を示す買取回数上限値と、買い取られた景品の全数に対する割合の上限比率を示す出現率限度値とを有する。買取頻度監査基準に基づいて監査することにより、特殊景品の偽造による同一の固有IDをもつ特殊景品の流通経路への混入や、流通経路の関係者による不正な特殊景品の流通などを監視することができる。
監査基準データ64eの滞留期間監査基準は、問屋からの出荷から買取場で買い取られるまでの期間の上限を規定したものであり、問屋からの出荷から買取場で買い取られるまでの期間の上限日数である滞留期間上限日数を有する。滞留期間監査基準に基づいて監査することにより、特殊景品に対する不正な操作や特殊景品を基にした偽造などの不正な行為の可能性を監視することができる。
監査基準データ64eの買取場別監査基準は、買取場ごとの所定期間の特殊景品の買取金額と集荷場へ出荷した金額との差の上限値を規定したものであり、監査対象期間と、所定期間の特殊景品の買取金額と集荷場へ出荷した金額との差額の集荷場へ出荷した金額に対する割合の上限値を示す許容誤差率上限値を有する。買取場別監査基準に基づいて監査することにより、買取場による不正な特殊景品の混入や他への転売などの不正な行為を監視することができる。
監査基準データ64eの地区別監査基準は、複数の買取場を1つの地区として、所定期間に同一地区に属する遊技店に問屋から出荷した特殊景品を全て買取場で買い取った場合の論理手数料と同一地区に属する買取場で景品買取時に徴収した実収手数料との差の上限値を規定したものであり、監査対象期間と、論理手数料と実収手数料との差額の実収手数料に対する割合の上限値を示す許容誤差率上限値を有する。地区別監査基準に基づいて監査することにより、地区の単位における不正な特殊景品の混入や他への転売及び手数料率の不正な運用を監視することができる。
図12の監査基準データ64eの例は、買取頻度監査基準の監査対象期間が「7日」間で、買取回数上限値が「7回」で、出現率限度値が「1%」で、滞留期間監査基準の滞留期間上限日数が「5日」で、買取場別監査基準の監査対象期間が「10日」で、許容誤差率上限値が「3%」で、地区別監査基準の監査対象期間が「30日」で、許容誤差率上限値が「3%」であることを示している。
要注意景品データ64fは、監査基準データ64eの買取頻度監査基準と滞留期間監査基準に基づく監査で買取頻度監査基準若しくは滞留期間監査基準に抵触した特殊景品の一覧であり、特殊景品の景品種類と、特殊景品の固有IDと、要注意景品データ64fに抽出された理由を示す理由コードと、買取頻度監査基準に抵触した場合の出現率と買取回数と、滞留期間監査基準に抵触した場合の滞留日数とをレコードの項目とするデータである。理由コードは、所定期間における買取場での出現率若しくは買取回数が買取頻度監査基準に抵触したことを示す「1」と、問屋出荷から買取場で買い取られるまでの期間が滞留期間監査基準に抵触したことを示す「2」とがある。
図12の要注意景品データ64fの1つ目のレコードの例は、景品種類が「A」で、固有IDが「A54321」の特殊景品が、理由コードが「2」で滞留期間監査基準に抵触し、問屋出荷から買取場で買い取られるまでの滞留日数が「10」日であったことを示している。また、図12の要注意景品データ64fの2つ目のレコードの例は、景品種類が「A」で、固有IDが「A54333」の特殊景品が、理由コードが「1」で買取頻度監査基準に抵触し、買取場への出現率が「0.8%」で買取回数が「8」回であったことを示している。また、図12の要注意景品データ64fの3つ目のレコードの例は、景品種類が「B」で、固有IDが「B87654」の特殊景品が、理由コードが「1」で買取頻度監査基準に抵触し、買取場への出現率が「1.5%」で買取回数が「10」回であったことを示している。
買取場別監査結果データ64gは、監査基準データ64eの買取場別監査基準に基づく監査で全ての買取場を評価した結果であり、買取場の買取場名と、当該買取場で所定期間に買取を行った件数と買取額と手数料額と端数手数料額と、当該買取場から集荷場に出荷した特殊景品の出荷額を示す集荷場買取額と、誤差率と、買取場別監査基準に抵触したか否かを示すアラートとをレコードの項目とするデータである。誤差率とは、買取場の買取額と手数料額と端数手数料額との合計値と、集荷場買取額との差額の、集荷場買取額に対する割合であり、該誤差率が買取場別監査基準に規定される許容誤差率上限値を超えた場合にはアラートの項目値に「1」を設定し、該誤差率が買取場別監査基準に規定される許容誤差率上限値以下である場合にはアラートの項目値に「0」を設定する。
図12の買取場別監査結果データ64gの1つ目のレコードの例は、買取場名が「買取場X」の買取場では所定期間内に、買取件数が「700」件あり、買取額が「8,000,000」円で、徴収した手数料額が「240,000」円で、端数手数料額が「3,600」円で、集荷場買取額が「8,350,000」円であり、誤差率が「1.3%」で、アラートは誤差率が監査基準データ64eの買取場別監査基準に抵触していないことを示す「0」であることを示している。また、図12の買取場別監査結果データ64gの2つ目のレコードの例は、買取場名が「買取場Y」の買取場では所定期間内に、買取件数が「550」件あり、買取額が「4,900,000」円で、徴収した手数料額が「147,000」円で、端数手数料額が「2,800」円で、集荷場買取額が「5,250,000」円であり、誤差率が「3.8%」で、アラートは誤差率が監査基準データ64eの買取場別監査基準に抵触していることを示す「1」であることを示している。
地区別監査結果データ64hは、監査基準データ64eの地区別監査基準に基づく監査で全ての地区を評価した結果であり、地区名と、所定の期間に問屋から当該地区名に対応する地区の遊技店に出荷した特殊景品の出荷額を示す問屋出荷額と、問屋出荷額に対応する特殊景品が全て買取場で買い取られた場合の計算上の手数料である論理手数料額と、所定の期間に当該地区名に対応する地区の買取場で実際に徴収した手数料である実収手数料額と、誤差率と、地区別監査基準に抵触したか否かを示すアラートとをレコードの項目とするデータである。誤差率とは、論理手数料額と実収手数料額との差額の実収手数料額に対する割合であり、該誤差率が地区別監査基準に規定される許容誤差率上限値を超えた場合にはアラートの項目値に「1」を設定し、該誤差率が地区別監査基準に規定される許容誤差率上限値以下である場合にはアラートの項目値に「0」を設定する。
図12の地区別監査結果データ64hの1つ目のレコードの例は、地区名が「M地区」である地区に含まれる遊技店への、所定期間における問屋からの特殊景品の出荷額が「70,000,000」円で、論理手数料額が「2,100,000」円で、実収手数料額が「2,105,000」円で、誤差率が「0.2%」で、アラートは誤差率が監査基準データ64eの地区別監査基準に抵触していないことを示す「0」であることを示している。また、図12の地区別監査結果データ64hの2つ目のレコードの例は、地区名が「N地区」である地区に含まれる遊技店への、所定期間における問屋からの特殊景品の出荷額が「65,000,000」円で、論理手数料額が「1,950,000」円で、実収手数料額が「2,020,000」円で、誤差率が「3.5%」で、アラートは誤差率が監査基準データ64eの地区別監査基準に抵触していることを示す「1」であることを示している。
次に、図2に示したセンターサーバ60から出力される特殊景品の流通状況の集計内容を説明する。図13は、センターサーバ60から出力される特殊景品の流通状況の集計内容を説明するための説明図である。
図13の左上部分は、照会対象の特殊景品の種類を指定する領域である。本実施例では流通している特殊景品は「景品A」、「景品B」及び「景品C」の3種類で、3種類の景品のいずれかを指定したり、組合せを指定したり、全景品を指定することによって、指定した特殊景品の流通状況の照会が可能である。図13は、全景品を指定して「集計」ボタンを押下した時の画面出力例である。
丸で囲んだ問屋の部分の表は、全ての問屋の特殊景品の種類別の在庫数量を合算した数量を示している。図13の例では問屋全体の在庫数量は、景品Aが「800」個、景品Bが「800」個、景品Cが「2000」個であることを示している。丸で囲んだ買取場の部分の表は、全ての買取場の特殊景品の種類別の在庫数量を合算した数量を示している。図13の例では買取場全体の在庫数量は、景品Aが「100」個、景品Bが「80」個、景品Cが「240」個であることを示している。丸で囲んだ集荷場の部分の表は、全ての集荷場の特殊景品の種類別の在庫数量を合算した数量を示している。図13の例では集荷場全体の在庫数量は、景品Aが「12000」個、景品Bが「6800」個、景品Cが「27000」個であることを示している。
丸で囲んだ問屋から破線の丸で囲んだ遊技店に伸びる矢印の下の表は、問屋から遊技店に出荷済で、まだ買取場で買い取られていない特殊景品の種類別の合算した数量を示している。図13の例では、問屋から遊技店に出荷済で、まだ買取場で買い取られていない特殊景品の種類別に合算した数量は、景品Aが「5300」個、景品Bが「3000」個、景品Cが「9600」個であることを示している。丸で囲んだ買取場から丸で囲んだ集荷場に伸びる矢印の上の表は、買取場から集荷場に出荷済で、まだ集荷場に入荷されていない特殊景品の種類別に合算した数量を示している。図13の例では、買取場から集荷場に出荷済で、まだ集荷場に入荷されていない特殊景品の種類別の合算した数量は、景品Aが「2500」個、景品Bが「1100」個、景品Cが「3800」個であることを示している。丸で囲んだ集荷場から丸で囲んだ問屋に伸びる矢印の下の表は、集荷場から問屋に出荷済で、まだ問屋に入荷されていない特殊景品の種類別に合算した数量を示している。図13の例では、集荷場から問屋に出荷済で、まだ問屋に入荷されていない特殊景品の種類別の合算した数量は、景品Aが「0」個、景品Bが「0」個、景品Cが「0」個であることを示している。
また、図13の中央にある全体流通状況と示された表は、問屋、買取場及び集荷場の在庫数量と、問屋から遊技店に出荷済で、まだ買取場で買い取られていない特殊景品の種類別の合算した数量と、買取場から集荷場に出荷済で、まだ集荷場に入荷されていない特殊景品の種類別の合算した数量と、集荷場から問屋に出荷済で、まだ問屋に入荷されていない特殊景品の種類別の合算した数量を合算した、特殊景品の種類別の流通量の合計の数量を示している。図13の例では、特殊景品の種類別の流通量の合計の数量は、景品Aが「20700」個、景品Bが「11780」個、景品Cが「42640」個であることを示している。
また、問屋、買取場、集荷場の特殊景品の在庫数量を示す表の右上にある「詳細」ボタンを押下することによって、それぞれの特殊景品の在庫数量の詳細な情報の照会を行うことができる。図13の左下の吹き出しで囲んだ表は、買取場の在庫数量を示す表の右上の「詳細」ボタンを押下した時に表示される買取場の在庫数量の詳細な情報を示す表であって、買取場ごとに特殊景品の種類ごとの在庫数量が出力される。
また、問屋、買取場、集荷場間の矢印の上若しくは下の拠点間を搬送中の特殊景品の数量を示す表の右上にある「詳細」ボタンを押下することによって、それぞれの拠点間を搬送中の特殊景品の数量の詳細な情報の照会を行うことができる。図13の右下の吹き出しで囲んだ表は、買取場から集荷場に出荷済で、まだ集荷場に入荷されていない特殊景品の種類別の合算した数量を示す表の右上の「詳細」ボタンを押下した時に表示される、買取場から集荷場に搬送中の特殊景品の数量詳細な情報を示す表であって、搬送元と搬送先の組合せごとに特殊景品の種類ごとの搬送数量が出力される。
実施例1では、遊技店に設置する装置はないことから、遊技店の在庫や遊技店から遊技客への特殊景品の払出に係る情報は収集できない。よって、図13においても遊技店の特殊景品の在庫数量や遊技店から遊技客に景品として払い出されてまだ買取場で買い取られていない特殊景品の数量は図中には表現されていない。しかし、遊技店に特殊景品に係る情報をセンターサーバ60に通知することができる装置が設置されることを想定して、画面構成上は遊技店も含めた構成としている。
次に、図2に示したセンターサーバ60から出力される買取場における特殊景品の買取実績の集計内容を説明する。図14は、センターサーバ60から出力される買取場における特殊景品の買取実績の集計内容を説明するための説明図である。
図面の上部には集計期間を指定するための入力項目が配置されている。開始の入力項目と最終の入力項目に集計対象の開始日と最終日を入力して、「集計」ボタンを押下することによって、図14に示すような出力結果を得ることができる。具体的には、開始の入力項目に入力された日付から、最終の入力項目に入力された日付までの間に買取処理が行われたデータを買取データ64bから抽出して、買取場ごとに買取額、手数料額及び端数手数料額を集計したものである。最終行には、全ての買取場の合計の買取額、手数料額及び端数手数料額が算出されている。
図14の例は、「2013/4/1」から「2013/4/30」までの間に、「買取場A」では、買取額の合計が「11,500,000」円で、手数料額の合計が「342,000」円で、端数手数料額の合計が「48,000」円の実績があり、買取場全体の合計では、買取額の合計が「235,000,000」円で、手数料額の合計が「6,800,000」円で、端数手数料額の合計が「925,000」円で有ることを示している。
上述してきたように、本実施例1では、遊技店に特殊景品を供給する問屋と、遊技店で景品交換により払い出された特殊景品を買い取る買取場と、買取場の景品を集荷して問屋に供給する集荷場とを拠点とする流通経路上で、特殊景品の個体識別可能な固有IDを読み取り、流通経路上の所在を示す流通状況を対応付けることによって、流通経路上に流通する複数の特殊景品を個別管理できるよう構成したので、遊技店で遊技媒体と交換可能で買取場で買い取ってもらうことが可能な特殊景品の流通経路における流通状況を適切に管理することができる。
ところで、上述の実施例1では、特殊景品の流通経路である問屋、買取場及び集荷場の特殊景品の在庫数量と、問屋から遊技店に向けて出荷済で買取場でまだ買い取られていない特殊景品の数量と、買取場から出荷済で集荷場にまだ入荷になっていない特殊景品の数量と、集荷場から出荷済で問屋にまだ入荷になっていない特殊景品の数量を随時紹介することができた。しかしながら、遊技店の在庫数量や、遊技店から遊技客に遊技媒体との交換で払い出した特殊景品で、まだ買取場で買い取られていない特殊景品の数量を把握することができない。本実施例2では、遊技店で特殊景品の管理を行う装置を本システムに回線網を通して接続して、遊技店の特殊景品の在庫数量や、遊技店から遊技客に遊技媒体との交換で払い出していて、まだ買取場で買い取られていない特殊景品の数量を管理する実施例を説明する。
まず、実施例2に係る景品流通管理システムにおける特殊景品の流通状況管理の概要を説明する。図15は、実施例2に係る景品流通管理システムにおける特殊景品の流通状況管理の概要を説明するための説明図である。図1に示した実施例1の流通状況管理の概要を説明した図と比較すると、遊技店からセンターサーバ60に特殊景品の入荷景品情報と、交換景品情報とを通知するインタフェースが追加となっている。
遊技店では、問屋からの特殊景品を入荷すると、まず特殊景品の真贋判定を行う。また、真贋判定で正規品であると判定された特殊景品については、入荷した特殊景品の種類ごとの数、特殊景品ごとの固有ID及び遊技店の識別情報などをセンターサーバ60に通知して、センターサーバ60の特殊景品状況データ64aの特殊景品ごとの状況の更新と特殊景品流通履歴データ64cに特殊景品が問屋から遊技店に入荷されたことを示す流通履歴の登録とを行う。
また、遊技店では、景品交換で特殊景品を遊技客に払い出すと、遊技客に払い出した特殊景品の種類ごとの数、特殊景品ごとの固有ID及び遊技店の識別情報などをセンターサーバ60に通知して、センターサーバ60の特殊景品状況データ64aの特殊景品ごとの状況の更新と特殊景品流通履歴データ64cに特殊景品が遊技店から遊技客に払い出されたことを示す流通履歴の登録とを行う。
実施例1では、特殊景品が、問屋から遊技店へ出荷されてから買取場に遊技客が持ち込んで買取処理が行われるまでの間は、特殊景品の詳細な状態が管理されていなかった。しかし、実施例2では、上記のように遊技店への入荷時に、遊技店に入荷した入荷景品情報をセンターサーバ60に通知し、景品交換によって特殊景品の遊技客への払出時に景品交換情報をセンターサーバ60に通知するので、遊技店の特殊景品の在庫数量や、景品交換によって遊技客に払い出されてまだ買取場で買い取られていない特殊景品の数量を管理することができる。
次に、実施例2に係る景品流通管理システムのシステム構成を説明する。図16は、実施例2に係る景品流通管理システムのシステム構成を示す図である。実施例1で説明した景品流通管理システムのシステム構成と同じ部分については、実施例1と同じ符号をつけ、同じ部分の説明は省略して、変更になっている部分を中心に説明する。実施例1との差異は、実施例1では遊技店には本システムに関係する装置はなかったが、本実施例2では遊技店PC80と景品管理装置70が、回線網を介してセンターサーバ60に接続されている部分である。また、実施例1と比較すると、買取場PC130についても、遊技店に係る特殊景品の詳細な状態が管理できることとなったことの影響で、買い取ってもらうために持ち込まれた特殊景品の真贋判定処理に差異がある。また、センターサーバ60については、実施例1においても、遊技店に係る特殊景品の詳細な状態が管理できることとなったことを考慮した構造としていることから差異はない。
遊技店には、ICタグリーダ83の接続された遊技店PC80と、景品管理装置70と、景品管理装置70に接続してICタグリーダ92を内蔵する景品払出機90が追加されて、遊技店PC80及び景品管理装置70は、回線網を介してセンターサーバ60と接続している。遊技店PC80は、問屋から特殊景品が入荷したならば、入荷したそれぞれの特殊景品に付けられているICタグから特殊景品の固有IDを読み込んで、読み込んだ特殊景品の固有IDに、遊技店の識別情報や「遊技店へ入荷」を示すデータなどを付け加えて、センターサーバ60に通知する。
また、遊技店で遊技媒体と特殊景品を交換する場合には、景品管理装置70によって景品交換処理が行われる。景品管理装置70は特殊景品の払い出しの指示を示す操作を受け付けると、景品払出機90に指定された特殊景品の払い出しの指示を行う。指示を受けた景品払出機90は、指示に従って特殊景品の払い出しを行う。また、景品払出機90は、特殊景品の払い出し時に、払い出す特殊景品の固有IDを内蔵のICタグリーダ92で読み取り、特殊景品の払い出しの終了時に読み取った特殊景品の固有IDを景品管理装置70に通知する。景品管理装置70は、景品払出機90から通知された特殊景品の固有IDに「遊技客に払出」を示すデータを加えて、センターサーバ60に通知する。
買取場PC30、130では、遊技客の持ち込んだ特殊景品の買取処理において、持ち込まれた特殊景品の真贋判定を実施する。実施例1では、遊技店に係る特殊景品の詳細な状態が管理できていなかったので、問屋から出荷済でまだ買取場で買い取られていない特殊景品であることを条件に正規な特殊景品であると判定したが、本実施例2では、遊技店で遊技客に景品として払出済でまだ買取場で買い取られていない特殊景品であることを条件に正規な特殊景品であると判定するようにする。
実施例1と比較して、上述のとおり、実施例2では、遊技店に係る特殊景品の詳細な状態の管理を行うようにするとともに、その詳細化された情報を活用して買取場において買い取られる特殊景品のより厳格な真贋判定処理を行うようにしたので、より詳細で厳格な特殊景品の流通状況の管理を行うことができる。
次に、図16に示した景品管理装置70の実施例2に係る内部構成を説明する。図17は、景品管理装置70の内部構成を示すブロック図である。
景品管理装置70は、表示操作部71と、カードリーダライタ72と、バーコードリーダ73と、通信部75と記憶部76と、制御部77とを有する。
表示操作部71は、景品交換に係る各種情報の表示と、景品交換に係る各種操作の受け付けを行なうタッチパネル式のディスプレイ等の入出力部である。カードリーダライタ72は、会員カード及び一般カードのカードIDを読み取る読取部である。バーコードリーダ73は、遊技店内に設置される計数装置などで遊技媒体の計数した結果として発行されたレシートなどに印刷されたバーコードを読み取るための読取部である。通信部75は、センターサーバ60及び景品払出機90とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部76は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、景品マスタ76a、遊技媒体データ76b及び交換済景品データ76cを有する。
景品マスタ76aは、景品を一意に識別する景品コードに対し、景品名、群コード、景品価値及び交換遊技媒体数を関連付けたデータである。遊技媒体データ76bは、遊技客の有する遊技媒体の合計枚数を示す。交換済景品データ76cは、景品交換によって払い出された特殊景品のデータである。
制御部77は、景品管理装置70の全体を制御する制御部であり、遊技媒体管理部77a、景品交換指示部77b及び交換済景品データ送信部77cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
遊技媒体管理部77aは、カードリーダライタ72で一般カードが読み込まれると、該一般カードに対応付けられた持遊技媒体数を図示しないカード管理装置より入手して、遊技媒体データ76bに書き込む。また、遊技媒体管理部77aは、カードリーダライタ72で会員カードが読み込まれると、該会員カードに対応付けられた持遊技媒体数を図示しないカード管理装置より入手して、貯遊技媒体数を図示しない会員管理装置より入手して、遊技媒体データ76bに書き込む。また、遊技媒体管理部77aは、バーコードリーダ73で遊技店内に設置される計数装置などで計数結果として発行されたレシートなどに印刷されたバーコードを読み取ると、該レシートに対応する遊技媒体の計数結果を、遊技媒体データ76bに書き込む。このように、遊技媒体管理部77aは、景品と交換対象の遊技媒体数を遊技媒体データ76bに反映させる。
景品交換指示部77bは、表示操作部71を制御して、交換する景品の種類と景品の種類ごとの数量を受け付けるための画面の表示制御を行い、景品の種類と景品の種類ごとの数量を受け付ける。また、景品交換指示部77bは、受け付けた交換する景品に特殊景品が含まれている場合には、特殊景品の種類と種類ごとの個数を含む特殊景品の払い出しの指示を景品払出機90に送信する。
交換済景品データ送信部77cは、景品払出機90から特殊景品の払い出しの応答を受け付け、受け付けた応答に含まれる払い出した特殊景品ごとの固有IDなどの情報から交換済景品データ76cにレコードを追加する。また、交換済景品データ送信部77cは、所定のタイミングで交換済景品データ76cに登録されたデータで、まだセンターサーバ60に未送信のレコードを送信する。送信するタイミングはリアルタイムが望ましいが、所定のインターバルで送信するものとしてもよい。
また、交換済景品データ送信部77cは、センターサーバ60にデータ送信しようとした時に、センターサーバ60との通信が行えない状態の場合には、センターサーバ60との通信の普及時若しくは次にセンターサーバ60への送信を行う時に、通信が行えない状態であったことによって送信していなかったデータを送信することを可能とする。
次に、図16に示した景品管理装置70の実施例2に係るデータ構成について説明する。図18は、図16に示した景品管理装置70のデータ構成について説明するための説明図である。
交換済景品データ76cは、遊技店で景品交換の行われた日付である景品交換日付、景品交換の行われた時刻、遊技店の識別名、ステータス及び交換された景品の情報を有する。ステータスはコード化されており、景品交換で払い出されたことをセンターサーバ60に未送信を示す「0」と、景品交換で払い出されたことをセンターサーバ60に送信済であることを示す「1」とがある。また、交換された景品の情報には、1つ若しくは複数の交換景品の情報が含まれ、交換する景品ごとに景品の種類と固有IDを有している。
図18の交換済景品データ76cの例は、景品交換で遊技客に払い出された日付が「2013/4/11」で時刻が「17:00」で、遊技店識別名が「遊技店A」で、ステータスが景品交換で払い出されたことをセンターサーバ60に未送信であることを示す「0」で、払い出した景品に景品種類が「A」で固有IDが「A12345」と、景品種類が「A」で固有IDが「A12346」の景品が含まれていることを示すレコードを有していることを示している。
次に、図16に示した景品払出機90の実施例2に係る内部構成を説明する。図19は、景品払出機90の実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。
景品払出機90は、景品貯留部91と、ICタグリーダ92と、景品払出部93と、通信部94と、記憶部95と、制御部96とを有する。
景品貯留部91は、払出用の景品を格納しておく貯留部である。ICタグリーダ92は、払い出される特殊景品のICタグを読み取るための読取部である。景品払出部93は、景品貯留部91から図示しない景品払出口まで搬送する搬送部である。通信部94は、景品管理装置70とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部95は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、払出景品指示データ95a及び払出済景品データ95bを有する。
払出景品指示データ95aは、景品管理装置70から特殊景品の払い出しの指示を受け付けた時に受け付けた内容を記憶したデータであって、払い出す特殊景品の種類ごとの個数を有するデータである。払出済景品データ95bは、払出景品指示データ95aに記憶された景品管理装置70からの指示に従って払い出した特殊景品のデータであって、払い出した特殊景品ごとに特殊景品の種類と固有IDを有する。
制御部96は、景品払出機90の全体を制御する制御部であり、払出指示受付部96a、景品投出制御部96b及び払出応答送信部96cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、それぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
払出指示受付部96aは、景品管理装置70からの特殊景品の払出指示を受け付けて、受け付けた内容を払出景品指示データ95aに記憶する。景品投出制御部96bは、払出景品指示データ95aに記憶されている特殊景品の払出指示に従って景品の投出処理を行い、投出された特殊景品ごとの景品種類と固有IDを払出済景品デーや95bに記憶する。
払出応答送信部96cは、景品管理装置70からの特殊景品の払出指示に対する特殊景品の払い出しが終了したならば、払出済景品データ95bに記憶された払い出した特殊景品のデータを特殊景品の払出指示に対する応答として景品管理装置70に返信する。また、払出応答送信部96cは、特殊景品のデータを特殊景品の払出指示に対する応答として景品管理装置70に返信後に、払出景品指示データ95a及び払出済景品データ95bをクリアする。
次に、図16に示した景品管理装置70の景品払出処理の処理手順を説明する。図20は、図16に示した景品管理装置70の景品払出処理の処理手順を示すフローチャートである。
カードリーダライタ72で一般カード若しくは会員カードからカードIDが読み込まれたならば(ステップS401;Yes)、遊技媒体管理部77aは、一般カードの場合はカード管理装置から持遊技媒体数の情報を、会員カードの場合はカード管理装置から持遊技媒体数の情報と会員管理装置から貯遊技媒体数の情報とを入手する(ステップS402)。さらに、遊技媒体管理部77aは、入手した持遊技媒体数と貯遊技媒体数を遊技媒体データ76bに書き込む(ステップS403)。
次に、交換する景品を指定する画面がまだ表示されていない場合(ステップS404;No)には、景品交換指示部77bは、交換する景品を指定する画面を表示操作部71に表示(ステップS405)して、ステップS401に戻る。交換する景品を指定する画面が既に表示されている場合(ステップS404;Yes)には、ステップS401に戻る。
カードリーダライタ72で一般カード若しくは会員カードからカードIDが読み込まれたわけではなく(ステップS401;No)、バーコードリーダ73で計数機で発行されたレシートに印刷された遊技媒体の計数結果を示すバーコードが読み込まれたならば(ステップS406;Yes)、遊技媒体管理部77aは、バーコードから読み取った遊技媒体の計数結果を遊技媒体データ76bに書き込んで(ステップS407)、ステップS404に移行する。
バーコードリーダ73でバーコードが読み込まれたわけではなく(ステップS406;No)、表示操作部71に表示した交換景品を指定する画面で交換する景品の種類と種類ごとの数量の指定が終了したのであれば(ステップS408;Yes)、景品交換指示部77bは、景品払出機90に指定された特殊景品の払い出しの指示を示す通知を送信して(ステップS409)、景品払出機90からの払い出し指示に対する応答の待ち合わせを行う。
景品払出機90から特殊景品の払出指示に対する応答が受け付けられなければ(ステップS410;No)、ステップS410に戻ることにより特殊景品の払出指示に対する応答を待ち合わせる。景品払出機90から特殊景品の払出指示に対する応答が受け付けられれば(ステップS410;Yes)、景品交換指示部77bは、受け付けた応答の内容を交換済景品データ76cに追加登録して(ステップS411)、表示操作部71に交換景品画面の表示を終了させて(ステップS412)、処理を終了する。
また、表示操作部71に表示した交換景品を指定する画面で交換する景品の種類と種類ごとの数量の指定がまだ終了していなのであれば(ステップS408;No)、交換済景品データのセンターサーバ60への送信時刻であるか否かの判定を行い(ステップS413)、交換済景品データのセンターサーバ60への送信時刻ではない場合(ステップS413;No)には、ステップS401に移行する。また、交換済景品データのセンターサーバ60への送信時刻である場合(ステップS413;Yes)には、交換済景品データ送信部77cは、交換済景品データ76cに記憶された特殊景品の種類及び固有IDと当該固有IDに対応する特殊景品が遊技客に景品として払い出されたことを示すデータを付与してセンターサーバ60に送信する(ステップS414)。また、交換済景品データ送信部77cは、ステップS414でセンターサーバに送信した交換済景品データ76cのレコードのステータスをセンターサーバ60に送信済であることを示す「1」に更新して(ステップS415)、処理を終了する。
次に、図16に示した景品払出機90の景品払出処理の処理手順を説明する。図21は、景品払出機90の景品払出処理の処理手順を示すフローチャートである。
払出指示受付部96aは、景品管理装置70からの特殊景品の払い出しの指示を受け付けて、受け付けた内容を払出景品指示データ95aに記憶する(ステップS501)。景品投出制御部96bは、払出景品指示データ95aに記憶されている景品管理装置70からの特殊景品の払い出しの指示に従って、景品貯留部91から指定の種類の特殊景品を1つ、ICタグリーダ92の場所まで搬送する(ステップS502)。
また、景品投出制御部96bは、ICタグリーダ92で搬送した特殊景品の固有IDを読み取って(ステップS503)、固有IDを読み取ったと特殊景品を景品払出部93を使用して払い出し(ステップS504)、払出済景品データ95bに払い出した特殊景品の景品種類と固有IDを書き込む(ステップS505)。
払出景品指示データ95aに記憶されている景品管理装置70からの特殊景品の払い出しの指示された景品の払い出しが終わっていない場合(ステップS506;No)には、ステップS502に移行する。払出景品指示データ95aに記憶されている景品管理装置70からの特殊景品の払い出しの指示された景品の払い出しが全て終了している場合(ステップS506;Yes)には、払出応答送信部96cは、払出済景品データ95bの内容を含む特殊景品の払出指示に対する応答を景品管理装置70に送信して(ステップS507)、処理を終了する。
次に、図16に示した買取場PC130の実施例2に係る内部構成を説明する。図22は、買取場PC130の実施例2に係る内部構成を示すブロック図である。また、図22に示す、買取場PC130の内部構成では、実施例1で説明した買取場PC30と同じ部分については実施例1の買取場PC30と同じ符号をつけ、同じ部分の説明は省略して、変更になっている部分を中心に説明する。
図3に示した実施例1の買取場PC30の内部構成と比較すると、記憶部35に関しては実施例1にあった問屋出荷データ35aが無くなっている。また、制御部36では、配布データ取得部136a及び真贋判定部136bは、それぞれ実施例1の配布データ取得部36a及び真贋判定部36bと処理内容が差異がある。また、特殊景品ステータス照会部136fが追加となっている。
実施例1の配布データ取得部36aは、センターサーバ60からの配信データを受け付けた内容を問屋出荷データ35aと要注意景品データ35dに記憶する処理を行ったが、実施例2の配布データ取得部136aは、センターサーバ60からの配信データを受け付けた内容を要注意景品データ35dに記憶する処理をのみを行うようになった。また、制御部36の特殊景品ステータス照会部136fは、センターサーバ60に対して特殊景品の固有IDを指定して当該特殊景品のステータス取得する処理部である。
実施例1では、遊技客が持ち込んだ特殊景品の真贋判定部36bによる真贋判定処理は、遊技客が持ち込んだ特殊景品の固有IDが、事前にセンターサーバ60から入手した問屋出荷データ35aに含まれていること及び要注意景品データ35dに含まれていないことをもって正規な特殊景品であることを判定した。それに対して実施例2の真贋判定部136bによる真贋判定処理は、遊技客が持ち込んだ特殊景品が、遊技店で遊技客に景品交換により払い出された特殊景品であること及び要注意景品データ35dに含まれていないことをもって正規な特殊景品であることを判定するものとする。
実施例1では、真贋判定部36bによる真贋判定処理のために記憶部35に問屋出荷データ35aが必要であり、問屋出荷データ35aの取得処理を配布データ取得部36aが行った。これに対して実施例2では、真贋判定部136bは、遊技客の持ち込んだ特殊景品の固有IDを読み取って、読み取った固有IDを指定して特殊景品ステータス照会部136fで、センターサーバ60から当該特殊景品の最新のステータスを入手して、該ステータスが遊技客に景品として払出済であることを確認するようにしたことから、実施例1の配布データ取得部36aが有した問屋出荷データ35aの取得処理が無くなり、実施例2の配布データ取得部136aは要注意景品データ35dの取得処理のみを行うこととなった。
次に、図16に示した買取場PC130の実施例2に係る買取処理の処理手順を説明する。図23は、買取場PC130の実施例2に係る買取処理の処理手順を示すフローチャートである。
ICタグリーダ33で、特殊景品に付けられたICタグの読取が行われた場合(ステップS601;Yes)には、特殊景品ステータス照会部136fは、読み取った固有IDを指定してセンターサーバ60から当該特殊景品の最新のステータスを入手する(ステップS602)。真贋判定部136bは、センターサーバ60から取得した持ち込まれた特殊景品のステータス及び要注意景品データ35dによって当該特殊景品の真贋判定を行う(ステップS603)。具体的な真贋判定の処理内容は、図22の真贋判定部136bで説明した通りである。
ステップS603の真贋判定の結果が、正規品であると判定された場合(ステップS604;Yes)には、読み取った固有IDなどの情報を買取処理中景品データ35bに登録して(ステップS605)、処理を終了する。ステップS603の真贋判定の結果が、正規品ではないと判定された場合(ステップS604;No)には、正規品ではないと判定された理由などを含めたエラーメッセージ及び当該特殊景品を買取対象とするか否かの判定を促すメッセージを表示部32に表示する(ステップS606)。また、真贋判定部136bは、当該景品に問題はなく景品交換の対象とする旨の操作を受け付けた場合(ステップS607;Yes)には、ステップS605に移行する。また、当該景品に問題があり景品交換の対象としない旨の操作を受け付けた場合(ステップS607;No)には、処理を終了する。
ICタグリーダ33による特殊景品に付けられたICタグの読取が行われたわけではなく(ステップS601;No)、入出金ターミナル40による買取操作が終了したならば(ステップS608;Yes)、買取処理部36cは、当該買取処理に係る情報を買取済景品データ35cに追加登録する(ステップS609)。具体的には、買取処理部36cは、入出金ターミナル40から入手した買取額、手数料額及び端数手数料額と、買取処理中景品データ35bに登録された遊技客の持ち込んだ特殊景品に係るデータとから、買取済景品データ35cに、当該特殊景品の買取処理に係る情報を追加登録する。また、買取処理部36cは、買取済景品データ35cに追加登録したデータのステータスにセンターサーバ60に未送信であることを意味する「0」を設定する。また、買取処理部36cは、買取処理中景品データ35bに書き込まれていた遊技客の持ち込んだ特殊景品に係る情報を消去する。
入出金ターミナル40による買取操作の終了ではなく(ステップS608;No)、買取済景品データ35cをセンターサーバ60に送信する計画された時刻となった場合(ステップS610;Yes)には、買取データ送信部36dは、買取済景品データ35cの中でステータスがセンターサーバ60に未送信であることを示す「0」である全てのレコードを、センターサーバ60に送信する(ステップS611)。また、買取データ送信部36dは、センターサーバ60に送信した買取済景品データ35cのレコードのステータスを、センターサーバ60に送信済であることを示す「1」に変更して(ステップS612)、処理を終了する。また、買取済景品データ35cをセンターサーバ60に送付する計画された時刻でもない場合(ステップS610;No)には、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例2では、遊技店に特殊景品を供給する問屋と、景品交換によって遊技客に特殊景品を払い出す遊技店と、遊技店で景品交換により払い出された特殊景品を買い取る買取場と、買取場の景品を集荷して問屋に供給する集荷場とを拠点とする流通経路上で、特殊景品の個体識別可能な固有IDを読み取り、流通経路上の所在を示す流通状況を対応付けることによって、流通経路上に流通する複数の特殊景品を個別管理できるよう構成したので、遊技店で遊技媒体と交換可能で買取場で買い取ってもらうことが可能な特殊景品の流通経路における流通状況を適切に管理することができる。
なお、上述の実施例1及び実施例2では特殊景品の識別を、ICタグを特殊景品に付けて、該ICタグに特殊景品全体でユニークな固有IDを記憶させ、該固有IDをICタグリーダで読み取ることによって特殊景品の識別を行ったが、本発明はこれに限定されるものではなく、全ての特殊景品に固有のバーコードやフォノグラムを付けて、このバーコードやフォノグラムを読みこむことによって特殊景品を識別してもよい。
なお、上述の実施例1及び実施例2では買取場で徴収する手数料に関する設定内容は、センターサーバ60にて作成して買取場PC30に配信し、買取場PC30では個別に設定内容の変更は行えないものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、買取場PC30で設定を行えるものとして、買取場PC30の立ち上げ時などの所定のタイミングにおいて手数料に関する設定内容をセンターサーバ60に送信して、センターサーバ60において設定内容をチェックするようにしてもよい。
また、上述の実施例1および実施例2で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。