まず、本実施例1に係る遊技種設定の検証について説明する。図1は、実施例1に係る遊技種設定の検証を説明するための説明図である。遊技店には、カード管理装置40と会員管理装置50とが設置される。カード管理装置40は、プリペイド価値や持玉が対応付けられたカードを管理する装置である。会員管理装置50は、会員に関するデータを管理する会員管理機能を有する装置である。この会員に関するデータには、貯玉等が含まれる。
遊技機に併設された台間カード処理機10は、持玉を管理するカード管理装置40との通信により持玉を使用可能である。また、台間カード処理機10は、会員管理装置50との通信により貯玉を使用可能である。会員管理装置50は、カード管理装置40に接続されており、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信はカード管理装置40を介して行なわれる。
カード管理装置40は、会員管理装置50から貯玉口座の残高を取得する場合には、遊技種を識別するための識別データを送信することで、会員管理装置50から特定の遊技種の貯玉口座の残高を取得する。
識別データと遊技種との対応関係は、カード管理装置40と会員管理装置50とがそれぞれ遊技種設定として個別に管理している。持玉及び貯玉の管理を正確に行なうためには、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置50の遊技種設定とが一致する必要がある。
そこで、会員管理装置50は、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置50の遊技種設定とが一致するか否かを検証するためのテストモードを有する。このテストモードでは、会員管理装置50は、テスト用のカードに対してテスト用貯玉を関連付ける。ここで、テスト用貯玉は、遊技種毎に異なる玉数となるように設定する。その後、テスト用のカードを台間カード処理機10に挿入して貯玉数を参照し、遊技種毎に設定した貯玉数と一致するかを確認することにより、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置50の遊技種設定とが一致するか否かを検証することができる。
具体的には、まず、会員管理装置50に接続された景品管理装置60にテスト用のカードC1を読み取らせ、テスト用貯玉を預け入れる(1)。図1では、会員管理装置50は、遊技種設定として、遊技種「玉1」に貸出レート「4円」を設定し、遊技種「玉2」に貸出レート「2円」を設定し、遊技種「玉3」に貸出レート「1円」を設定している。なお、遊技種「玉1」の識別データは「1」となり、遊技種「玉2」の識別データは「2」となり、遊技種「玉3」の識別データは「3」となる。
図1に示したテスト用貯玉の預け入れでは、預け入れる貯玉数を識別データに合わせている。このため、カードC1の貯玉口座の残高は、遊技種「玉1」で「1玉」となり、遊技種「玉2」で「2玉」となり、遊技種「玉3」で「3玉」となる。
景品管理装置60は、テスト用貯玉の預け入れを行なった後、会員管理装置50に登録された貯玉口座の残高を印字したレシートR1を発行する(2)。レシートR1には、貸出レートと貯玉数とが印字される。
カードC1を台間カード処理機10に読みとらせ、貯玉口座の残高を参照すると、台間カード処理機10は、自装置に設定された遊技種に対応する貯玉口座の残高を取得する。このとき、台間カード処理機10は、カード管理装置40の遊技種設定を使用する。
カード管理装置40は、遊技種設定として、遊技種「P1」に貸出レート「4円」を設定し、遊技種「P2」に貸出レート「1円」を設定し、遊技種「P3」に貸出レート「2円」を設定している。なお、遊技種「P1」の識別データは「1」となり、遊技種「P2」の識別データは「2」となり、遊技種「P3」の識別データは「3」となる。
4円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10が貯玉口座の残高を参照する場合には、台間カード処理機10は、カード管理装置40に対して遊技種「P1」の貯玉参照要求を送信する(3)。カード管理装置40は、遊技種「P1」の識別データ「1」に関連付けられた貯玉の参照要求を会員管理装置50に送信する(4)。このため、会員管理装置50は、識別データ「1」に対応する「玉1」の貯玉口座残高「1玉」をカード管理装置に応答する(5)。カード管理装置40は、会員管理装置50からの貯玉応答「1玉」を遊技種「P1」の貯玉数として台間カード処理機10に送信する(6)。
同様に、2円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10が貯玉口座の残高を参照する場合には、台間カード処理機10は、カード管理装置40に対して遊技種「P3」の貯玉参照要求を送信する(3)。カード管理装置40は、遊技種「P3」の識別データ「3」に関連付けられた貯玉の参照要求を会員管理装置50に送信する(4)。このため、会員管理装置50は、識別データ「3」に対応する「玉3」の貯玉口座残高「3玉」をカード管理装置に応答する(5)。カード管理装置40は、会員管理装置50からの貯玉応答「3玉」を遊技種「P3」の貯玉数として台間カード処理機10に送信する(6)。
同様に、1円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10が貯玉口座の残高を参照する場合には、台間カード処理機10は、カード管理装置40に対して遊技種「P2」の貯玉参照要求を送信する(3)。カード管理装置40は、遊技種「P2」の識別データ「2」に関連付けられた貯玉の参照要求を会員管理装置50に送信する(4)。このため、会員管理装置50は、識別データ「2」に対応する「玉2」の貯玉口座残高「2玉」をカード管理装置に応答する(5)。カード管理装置40は、会員管理装置50からの貯玉応答「2玉」を遊技種「P2」の貯玉数として台間カード処理機10に送信する(6)。
このように、各レートの区画に設置された台間カード処理機10から貯玉の参照を行なうと、参照結果は「4円レートの貯玉が1玉、2円レートの貯玉が3玉、1円レートの貯玉が2玉」となる。この参照結果をレシートR1と比較すると、4円レートでは貯玉数が一致しているのに対し、2円レート及び1円レートでは貯玉数が一致していない。したがって、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置50の遊技種設定とでは、4円レートについては設定が一致しているが、2円レート及び1円レートで設定が不一致となっていると判定できる。
上述したように、実施例1に係る遊技種設定の検証では、遊技種毎に異なる玉数をテスト用貯玉として会員管理装置50に登録し、カード管理装置40を介した貯玉数の参照結果が、遊技種毎に設定した貯玉数と一致するかを確認することにより、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置50の遊技種設定とが一致するか否かを検証することができる。
次に、遊技店のシステム構成について説明する。図2は、遊技店のシステム構成を示す図である。図2に示すように、遊技店には、複数の遊技機20と、各遊技機20にそれぞれ対応して設けられた台間カード処理機10が設置される。図2では、1円パチンコ区画と2円パチンコ区画にそれぞれ複数の遊技機20及び台間カード処理機10を設置した状態を示している。図示を省略したが、4円パチンコ区画にも複数の遊技機20及び台間カード処理機10が設置されている。台間カード処理機10は、島コントローラ30を介して店内のネットワークである通信回線と接続する。通信回線には、島コントローラ30と、カード管理装置40と、会員管理装置50と、精算機80とが接続される。また、会員管理装置50には、景品管理装置60が接続される。
遊技機20は、遊技玉を遊技盤面に打ち込んで遊技を行う装置である。この遊技機20の遊技盤面には、複数の入賞領域(入賞口)が設けられており、当該入賞領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定個数の遊技玉を賞玉として付与するようになっている。また、遊技領域には、所定個数の始動領域(始動口)が設けられており、当該始動領域を遊技玉が通過したことに基づいて所定の抽選を行うこととなっている。当該抽選が大当りとなれば、所定の可動部材等の作動により、前述の入賞領域あるいは他の始動領域への遊技玉の通過確率を向上する等、遊技上有利となる作動が行われる。なお、始動領域と入賞領域を兼ねた領域があってもよい。
上記入賞領域には、当該入賞領域への遊技玉の通過を検出するために入賞センサが設けられており、入賞センサにより入賞領域へ打ち込まれた遊技玉の通過(入賞)を検知するようになっている。また、遊技機の制御装置は、入賞領域ごとに何個の遊技玉を賞玉として付与するかを記憶する賞玉メモリを有している。
したがって、打ち込んだ遊技玉の特定の入賞領域への通過が入賞センサにより検知されると、賞玉メモリの記憶内容と、入賞領域を通過した遊技玉数から付与すべき賞玉数を決定し、決定した賞玉数の遊技玉が払い出される。
台間カード処理機10は、入金の受付、遊技玉の貸し出し並びにカード管理装置40との通信を行う。台間カード処理機10は、遊技客が投入した紙幣を受け付けたならば、入金額を含む入金通知をカード管理装置40に送信することで、プリペイド価値をカード管理装置40が管理するプリペイド価値に加算させる。そして、所定の玉貸し操作がなされたならば、玉貸要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40が管理するプリペイド価値を減算させて、減算したプリペイド価値分に対応する数の遊技玉を払い出す。
また、台間カード処理機10は、カードの挿入を受け付けたならば、カード管理装置40にカード挿入通知を送信する。また、台間カード処理機10は、カード管理装置40からプリペイド価値、持玉又は貯玉の残高を受信した場合には、該残高を記憶する。そして、持玉の残高を受信し、記憶した場合には、カード管理装置40に対して持玉減算要求を送信することで、カード管理装置40が管理する持玉の残高をゼロにクリアする。
また、台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けると、自装置が管理する持玉数を所定数減算し、減算した持玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。また、台間カード処理機10は、貯玉再プレイ操作を受け付けると、カード管理装置40に対して貯玉再プレイ要求を送信することで、会員管理装置50が管理する貯玉数を所定数減算させ、減算させた貯玉数に対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けたならば、自装置が管理する持玉数を含む持玉加算要求をカード管理装置40に送信し、カード管理装置40に持玉を加算させた後、カード排出通知をカード管理装置40に送信し、カードを排出制御する。
島コントローラ30は、遊技島に設けられた一群の遊技機20及び台間カード処理機10を束ねる中継装置である。カード管理装置40は、カードのプリペイド価値及び持玉数等をカードデータとして管理する管理装置である。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、挿入されたカードのIDと台間カード処理機10とを関連づけて管理し、該カードIDに関連づけられたプリペイド価値及び持玉の残高を台間カード処理機10に送信する。また、カード挿入通知に示されたカードIDが会員カードのカードIDである場合には、カード挿入通知を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50から受信した貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合には、持玉口座の残高をゼロにクリアし、台間カード処理機10から持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉数を持玉口座に加算する。
また、カード管理装置40は、台間カード処理機10から玉貸要求を受信した場合には、対応するプリペイド価値を所定値減算し、玉貸許可を台間カード処理機10に送信する。そして、貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に送信し、会員管理装置50が貯玉再プレイデータを出力した場合には、貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
また、カード管理装置40は、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられた持玉数を景品管理装置60に対して通知する。さらに、精算機80からカードIDを受信したならば、このカードIDに関連付けられたプリペイド価値を精算機80に対して通知する。
会員管理装置50は、遊技店に会員登録された会員の会員管理データを管理する管理装置である。具体的には、会員に対して発行した会員カードIDに関連づけて、貯玉数、ポイント、暗証番号及び氏名等を管理する。
会員管理装置50は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉口座の残高と暗証番号とを含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉口座の残高を所定数減算し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。なお、台間カード処理機10と会員管理装置50との通信は、カード管理装置40を介して行なわれる。
また、会員管理装置50は、景品管理装置60から貯玉数の問い合わせを受けたならば、指定されたカードIDに対応する貯玉口座の残高を景品管理装置60に通知する。
景品管理装置60は、遊技店内の景品交換カウンタに併設された景品交換用の端末装置であり獲得玉、貯玉及び持玉の景品交換処理を行う。この景品管理装置60には、カードのカードIDを読み取るリーダライタ及び景品を払い出す景品払出装置が接続されている。景品管理装置60は、リーダライタがカードを受け付けた場合には、リーダライタで読み出したカードのカードIDをカード管理装置40に送信して、該カードの持玉数を要求する。また、貯玉を景品交換する場合は、会員管理装置50に対して貯玉数を要求する。
精算機80は、プリペイド価値が対応付けられたカードが挿入されると、このカードのカードIDをカード管理装置40に送信し、該カードに関連付けられたプリペイド価値を取得し、取得したプリペイド価値に相当する現金の払出を行う。
図2に示したシステムで玉貸しを行う場合の玉貸処理について説明する。遊技客が台間カード処理機10に対して玉貸操作を行うと、台間カード処理機10は、カード管理装置40のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、玉貸要求とを含む。
カード管理装置40は、玉貸要求を含む電文を受信すると、該電文内のカードIDに関連付けられたプリペイド価値を所定値(例えば、100円=1度数の場合に5度数)減算してカード管理データを更新し、玉貸許可を送信元の台間カード処理機10に送信する。玉貸許可を受信した台間カード処理機10は、減算したプリペイド価値に対応する数(例えば125玉)の遊技玉を払い出す。
次に、図2に示したシステムで持玉の再プレイを行う場合の持玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置40のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉口座のうち、該電文により特定されたレートの持玉口座の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置40から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置40に送信する。カード管理装置40は、持玉減算要求を受信した場合には、カードID及びレートにより特定される持玉口座の残高をゼロにクリアする。台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けた場合には、記憶した持玉の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、カード管理装置40に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と持玉加算要求とを含む。
カード管理装置40は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉口座のうち、該電文により特定されたレートの持玉口座の残高を受信した残高の値に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図2に示したシステムで貯玉の再プレイを行う場合の貯玉再プレイ処理について説明する。台間カード処理機10は、会員カードを挿入された場合、若しくは会員カードとして使用可能な携帯端末からカードIDに対応する識別情報を読み取った場合に、カード管理装置40のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードID(若しくは携帯端末から読み取ったカードIDに対応する識別情報。以降、カードIDという)と、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置40は、カード挿入通知の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、カード挿入通知の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた暗証番号と、貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高と、を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、受信した貯玉再プレイデータを記憶し、貯玉再プレイデータに示された貯玉口座の残高が貯玉再プレイにおける遊技玉の払出単位数(貯玉再プレイ単位数。例えば125玉)以上である場合には貯玉再プレイ操作を受け付け可能とする。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータの記憶後、最初に貯玉再プレイ操作を受け付けた場合に、遊技客に対して暗証番号の入力を求め、入力された暗証番号が貯玉再プレイデータに示された暗証番号と一致するかを確認する。
台間カード処理機10は、暗証番号が一致した場合に、カード管理装置40のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、貯玉再プレイ要求とを含む。
カード管理装置40は、貯玉再プレイ要求の電文を会員管理装置50に送信する。会員管理装置50は、貯玉再プレイ要求の電文を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた貯玉口座のうち、該電文により特定されたレートの貯玉口座の残高を所定値減算し、減算後の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
台間カード処理機10は、貯玉再プレイデータを受信して貯玉口座の残高を更新し、遊技玉を貯玉再プレイ単位数だけ払い出す。また、更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数未満となったかを判定し、貯玉再プレイ単位数未満となったならば、貯玉再プレイ操作を受け付け不能とする。更新後の貯玉口座の残高が貯玉再プレイ単位数以上であれば、再度貯玉再プレイ操作を受け付け可能であり、貯玉再プレイ操作を受け付けた場合には貯玉再プレイ要求を送信する。2回目以降の貯玉再プレイ操作では、暗証番号の確認は不要である。
次に、閉店処理における持玉からの貯玉への移行について説明する。カード管理装置40は、閉店処理時にカード管理データの持玉口座の残高を確認し、持玉の残高が「0」より大きい持玉口座が存在する場合には、該持玉口座の残高をカードID及びレートとともに会員管理装置50に通知する。会員管理装置50は、カードID及びレートにより特定される貯玉口座の残高に通知された持玉口座残高を加算して更新する。その後、カード管理装置40は、該持玉口座の残高をゼロにクリアする。
つぎに、図2に示したカード管理装置40の内部構成について説明する。図3は、図2に示したカード管理装置40の内部構成を示すブロック図である。図3に示すように、カード管理装置40は、表示部41及び入力部42と接続され、店舗ネットワーク通信部44、記憶部45及び制御部46を有する。
表示部41は、液晶パネルやディスプレイ装置等である。入力部42は、キーボードやマウス等である。店舗ネットワーク通信部44は、通信回線を介して台間カード処理機10、会員管理装置50、精算機80等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部45は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、カード管理データ45a及び遊技種設定データ45bを記憶する。カード管理データ45aは、カードIDに対し、プリペイド価値の残高と、各遊技種の持玉口座の残高と、該カードが挿入されている台間カード処理機のIDを示す使用先IDとを対応付けたデータである。遊技種設定データ45bは、遊技種を識別するための識別データと、遊技種と、遊技種を表示する際の表示名と、貸出レートと、種別とを対応付けたデータである。
制御部46は、カード管理装置40を全体制御する制御部であり、カード管理部46a、貯玉処理部46b及び遊技種設定部46cを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、カード管理部46a、貯玉処理部46b及び遊技種設定部46cにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
カード管理部46aは、カード管理データ45aの管理を行なう処理部である。具体的には、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、カード挿入通知に示されたカードIDの使用先を、同じくカード挿入通知に示された装置IDとする。また、カード挿入通知に示されたカードIDに関連付けられたプリペイド価値と各レートの持玉口座の残高とを有価価値として台間カード処理機10に通知する。また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から持玉減算要求を受信した場合に、持玉減算要求に示された持玉口座の残高をゼロにクリアしてカード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10からカードIDを含む玉貸要求を受信した場合に、該カードIDに関連付けられたプリペイド価値が所定値以上であるか否かを判定する。プリペイド価値が所定値以上である場合には、カード管理部46aは、プリペイド価値を所定値減算してカード管理データ45aを更新し、台間カード処理機10に更新後のプリペイド価値を含む玉貸許可を送信する。一方、プリペイド価値が所定値未満である場合には、カード管理部46aは、台間カード処理機10に玉貸不可を通知する。
また、カード管理部46aは、台間カード処理機10から金額、カードID及び装置IDを含む入金通知を受信した場合に、該カードID関連付けられたプリペイド価値を入金通知に示された金額に対応する度数分加算して、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、持玉加算要求を受信した場合には、持玉加算要求に示された持玉口座の残高に受信した持玉数を加算して、カード管理データ45aを更新する。また、カード管理部46aは、カード排出通知を受信した場合には、該カードIDの使用先について値を消去し、カード管理データ45aを更新する。
また、カード管理部46aは、景品管理装置60からカードIDを受信したならば、このカードIDに対応づけられた各レートの持玉口座の残高を景品管理装置60に対して通知する。
貯玉処理部46bは、挿入されたカードが会員カードである場合に、会員管理装置50に対してカード挿入通知を転送する。また、貯玉処理部46bは、台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信した場合には、該貯玉再プレイ要求を会員管理装置50に転送する。また、貯玉再プレイ要求に対する応答を会員管理装置50から受信した場合には、この応答を台間カード処理機10に送信する。
遊技種設定部46cは、遊技種設定データ45bを設定する処理部である。遊技種の追加や削除、貸出レートの変更などを行なう場合には、入力部42により受け付けた入力に基づいて、遊技種設定部46cが遊技種設定データ45bを更新する。
次に、カード管理装置40の記憶部45が記憶するデータの具体例について説明する。図4は、カード管理装置40の記憶部45が記憶するデータを説明するための説明図である。
図4(a)に示すカード管理データ45aでは、カードID「1001」にプリペイド価値「25度数」、各遊技種の持玉口座残高「0」、使用先ID「5006」が関連付けられている。すなわち、カードID「1001」のカードは、装置ID「5006」の台間カード処理機10に挿入されており、持玉については台間カード処理機10に管理が移っている。このため、各遊技種の持玉口座の残高はゼロである。
また、図4(a)に示すカード管理データ45aでは、カードID「2002」にプリペイド価値「20度数」と、遊技種「P1」の持玉口座残高「3000」と、遊技種「P2」の持玉口座残高「0」と、遊技種「P3」の持玉口座残高「1200」とが関連付けられている。すなわち、カードID「2001」のカードは、台間カード処理機10に挿入されておらず、持玉の管理がカード管理装置40により行われている。
図4(b)に示す遊技種設定データ45bは、識別データと、遊技種と、表示名と、貸出レートと、種別とを対応付けたデータである。識別データは、遊技種を識別するためのデータである。この識別データは、持玉口座の特定に使用される。すなわち遊技種「P1」の口座は識別データ「1」に対応し、遊技種「P2」の口座は識別データ「2」に対応し、遊技種「P3」の口座は識別データ「3」に対応する。
また、遊技種とは、カード管理装置40が該遊技種に付与した名称である。表示名は、該遊技種を表示する際に使用される名称である。貸出レートは、1玉何円で貸出を行うかを示す。また、種別は、パチンコやスロット等、遊技の種別を示す。
具体的には、識別データ「1」には、遊技種「P1」、表示名「4円パチンコ」、貸出レート「4円」及び種別「パチンコ」が対応付けられている。また、識別データ「2」には、遊技種「P2」、表示名「1円パチンコ」、貸出レート「1円」及び種別「パチンコ」が対応付けられている。また、識別データ「3」には、遊技種「P3」、表示名「2円パチンコ」、貸出レート「2円」及び種別「パチンコ」が対応付けられている。
次に、図2に示した会員管理装置50の内部構成について説明する。図5は、図2に示した会員管理装置50の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、会員管理装置50は、表示部51及び入力部52と接続される。表示部51は、液晶パネルやディスプレイ装置等であり、入力部52は、キーボードやマウス等である。
また、会員管理装置50は、店舗ネットワーク通信部54と、記憶部55と、制御部56とを有する。店舗ネットワーク通信部54は、遊技店内の通信回線を介して景品管理装置60及びカード管理装置40等とデータ通信するためのインタフェース部である。
記憶部55は、ハードディスク装置や不揮発性メモリ等の記憶デバイスであり、会員管理データ55a、遊技種設定データ55b、景品マスタ55c及びテスト履歴データ55dを記憶する。会員管理データ55aは、会員に対して発行した会員カードのカードIDに関連づけて、氏名、貯玉口座残高、暗証番号等を関連付けたデータである。
遊技種設定データ55bは、遊技種を識別するための識別データと、遊技種と、遊技種を表示する際の表示名と、貸出レートと、種別とを対応付けたデータである。景品マスタ55cは、景品交換を行なう際に、交換に必要な玉数を特定するためのデータである。テスト履歴データ55dは、遊技種設定の検証結果の履歴を示すデータである。
制御部56は、会員管理装置50を全体制御する制御部であり、会員管理部56a、景品マスタ管理部56b、遊技種設定部56c、モード切替部56d、テスト口座処理部56e、テスト参照回数判定部56f及びテスト用貯玉消去部56gを有する。実際には、これらの機能部に対応するプログラムを図示しないROMや不揮発性メモリに記憶しておき、これらのプログラムをCPU(Central Processing Unit)にロードして実行することにより、会員管理部56a、景品マスタ管理部56b、遊技種設定部56c、モード切替部56d、テスト口座処理部56e、テスト参照回数判定部56f及びテスト用貯玉消去部56gにそれぞれ対応するプロセスを実行させることになる。
会員管理部56aは、会員管理データ55aの管理を行なう処理部である。会員管理部56aは、カード管理装置40及び景品管理装置60と通信して、カードIDに関連付けられた貯玉口座の残高を更新する。
具体的には、会員管理部56aは、カード管理装置40を介して台間カード処理機10から会員カードのカード挿入通知を受信したならば、カード挿入通知に示されたカードIDに対応する貯玉口座の残高と暗証番号とを会員管理データ55aから読み出し、貯玉再プレイデータとして台間カード処理機10に送信する。また、会員管理装置50は、カード管理装置40を介して台間カード処理機10から貯玉再プレイ要求を受信したならば、貯玉再プレイ要求に示されたカードIDに関連づけられた貯玉口座の残高を所定数減算して会員管理データ55aを更新し、減算後の貯玉口座の残高を含む貯玉再プレイデータを台間カード処理機10に送信する。
景品マスタ管理部56bは、景品マスタ55cを設定する処理部である。景品の追加や削除、交換玉数の変更などを行なう場合には、入力部52により受け付けた入力に基づいて、景品マスタ管理部56bが景品マスタ55cを更新する。景品マスタ管理部56bは、景品マスタ55cを更新した場合には、更新後の景品マスタ55cを店内の景品管理装置60に配信する。
遊技種設定部56cは、遊技種設定データ55bを設定する処理部である。遊技種の追加や削除、貸出レートの変更などを行なう場合には、入力部52により受け付けた入力に基づいて、遊技種設定部56cが遊技種設定データ55bを更新する。
モード切替部56dは、会員管理装置50の動作モードを切替える処理部である。モード切替部56dは、カード管理装置40と接続された状態での初回起動時と、カード管理装置40と接続された状態で遊技種設定データ55bが変更された場合に、テストモードに切替える。また、入力部52が所定の操作を受け付けた場合にテストモードに切替えることもできる。
モード切替部56dは、テストモードに移行した後、所定の条件が満たされた場合に、テストモードを終了し、通常の動作モードに切替える。所定の条件としては、景品管理装置60からの確認信号の受信や、所定回数のテスト用貯玉口座への参照要求受付け等を用いることができる。
モード切替部56dは、テストモードを終了する際に、テスト履歴データ55dを更新する。テスト履歴データ55dには、検証の実施日時と、各遊技種について検証が終了したか否かとが格納される。
テスト口座処理部56eは、テスト用の貯玉口座を管理する処理部である。具体的には、テストモードで動作中に、景品管理装置60からカードIDを受信した場合には、受信したカードIDをテストカードとして登録する。このテストカードに関連付けられた貯玉口座の残高が、テスト用の貯玉口座となる。
テスト参照回数判定部56fは、テスト用の貯玉口座への参照回数を判定する処理部である。テストモードでは、台間カード処理機10が貯玉口座の残高を参照して遊技種設定を検証するのであるが、各遊技種について1回の参照を行なったならば、参照回数は検証対象の遊技種の数と一致する。このため、テスト用の貯玉口座への参照回数を判定することで、検証対象の遊技種の全てについて参照が行なわれたか否かを検知することができる。なお、検証対象の遊技種は、設定された全ての遊技種であってもよいし、店内で運用中の遊技種を対象としてもよい。
テスト用貯玉消去部56gは、テストモードの終了時に、テスト用の貯玉口座の残高を0にクリアする処理部である。テスト用の貯玉口座の残高は、遊技客により獲得されたものではなく、遊技種設定の検証用に設定された値であり、検証終了後まで残しておくと不正に使用される可能性があるためである。
次に、図5に示した記憶部55が記憶するデータの具体例について説明する。図6は、記憶部55が記憶するデータを説明するための説明図である。図6(a)に示す会員管理データ55aは、カードID「2002」に対して、氏名「B C」と、遊技種「玉1」の貯玉口座残高「1000」と、遊技種「玉2」の貯玉口座残高「0」と、遊技種「玉3」の持玉口座残高「0」と、暗証番号「1234」とが関連付けられている。
また、図6(a)に示す会員管理データ55aは、カードID「9999」に対して、氏名「テスト」と、遊技種「玉1」の貯玉口座残高「1」と、遊技種「玉2」の貯玉口座残高「2」と、遊技種「玉3」の持玉口座残高「3」と、暗証番号「9999」とが関連付けられている。このカードID「9999」に関連付けられたデータは、テストカードとして登録されたものである。
図6(b)に示す遊技種設定データ55bは、識別データと、遊技種と、表示名と、貸出レートと、種別とを対応付けたデータである。識別データは、遊技種を識別するためのデータである。この識別データは、貯玉口座の特定に使用される。すなわち遊技種「玉1」の口座は識別データ「1」に対応し、遊技種「玉2」の口座は識別データ「2」に対応し、遊技種「玉3」の口座は識別データ「3」に対応する。
また、遊技種とは、会員管理装置50が該遊技種に付与した名称である。表示名は、該遊技種を表示する際に使用される名称である。貸出レートは、1玉何円で貸出を行うかを示す。また、種別は、パチンコやスロット等、遊技の種別を示す。
具体的には、識別データ「1」には、遊技種「玉1」、表示名「4円パチンコ」、貸出レート「4円」及び種別「パチンコ」が対応付けられている。また、識別データ「2」には、遊技種「玉2」、表示名「2円パチンコ」、貸出レート「2円」及び種別「パチンコ」が対応付けられている。また、識別データ「3」には、遊技種「玉3」、表示名「1円パチンコ」、貸出レート「1円」及び種別「パチンコ」が対応付けられている。
図6(c)に示す景品マスタ55cは、景品を一意に識別する景品コードに対し、景品名、群コード、景品価値及び交換玉数を関連付けたデータである。ここで、群コードは景品を分類して管理する為の識別情報である。群コード「01」は、一定の手続きを経て所定の価値で譲渡可能な特殊景品を示す。群コード「02」以降は、特殊景品以外の日用品などを含む一般景品である。
景品マスタ55cは、景品コード「0001」に対し、景品名「大景品」、群コード「01」、景品価値「1000」、玉1の交換玉数「400」、玉2の交換玉数「625」並びに玉3の交換玉数「2000」を関連付けている。
また、景品マスタ55cは、景品コード「0002」に対し、景品名「小景品」、群コード「01」、景品価値「100」、玉1の交換玉数「40」、玉2の交換玉数「62.5」並びに玉3の交換玉数「200」を関連付けている。
また、景品マスタ55cは、景品コード「0100」に対し、景品名「Mセブン」、群コード「02」、景品価値「400」、玉1の交換玉数「100」、玉2の交換玉数「200」並びに玉3の交換玉数「400」を関連付けている。
また、景品マスタ55cは、景品コード「0101」に対し、景品名「ラック」、群コード「02」、景品価値「420」、玉1の交換玉数「105」、玉2の交換玉数「210」並びに玉3の交換玉数「420」を関連付けている。
また、景品マスタ55cは、景品コード「0600」に対し、景品名「端玉 飴」、群コード「04」、景品価値「12」、玉1の交換玉数「3」、玉2の交換玉数「6」並びに玉3の交換玉数「12」を関連付けている。
図6(d)に示すテスト履歴データ55dは、実施日時と、終了状態と、各遊技種について検証を実施したか否かを関連付けたデータである。実施日時は、テストモードを終了した日時である。終了状態は、全ての遊技種について検証が行なわれた場合に「完了」、検証が行なわれていない遊技種が残っている場合に「途中終了」となる。各遊技種については、「済」と「未」のいずれかにより検証を実施したか否かを示す。終了状態が「完了」である場合には、全ての遊技種が「済」となる。
図6(d)では、実施日時「2012 05/01 09:15」に、全ての遊技種について検証が行なわれたことが示されている。また、実施日時「2012 12/14 09:30」の検証は、遊技種「玉1」については検証が行なわれたものの、遊技種「玉2」及び「玉3」については検証が行なわれずに終了したことを示している。
次に、図2に示した景品管理装置60の外観構成について説明する。図7は、図2に示した景品管理装置60の外観構成を示す図である。同図(a)には正面上方(景品カウンタの店員側)から見た景品管理装置60の斜視図を示し、同図(b)には景品管理装置60の背面図(景品カウンタの遊技客側)を示している。
図7(a)に示すように、景品管理装置60の前面には、店側表示部61、操作部62、レシート発行部63及びバーコードリーダ67が設けられている。ここでは、説明の便宜上図示省略したが、電源スイッチやメモリカード差込口なども設けられる。また、景品管理装置60には、リーダライタ70が接続されている。
店員は、計数機等で発行された計数レシートを遊技客から受け取ったならば、バーコードリーダ67で計数レシートに印字されたバーコードを読み取り、遊技客が獲得した獲得玉数を特定する。また、リーダライタ70のカード挿入口73にカードが挿入された場合には、該カードに対応付けられた持玉数及び貯玉数を特定する。このように特定した玉数は、特殊景品又は一般景品との景品交換に使用される。
店側表示部61は、操作者である遊技店の店員用の表示部兼操作部であり、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。この店側表示部61には、景品交換内容や操作ガイダンスなどが表示される。操作部62は、テンキー、専用キー及びモードキー等の複数のキーからなり、景品交換操作入力などを行う際に使用される。
レシート発行部63は、登録リストや集計リストの各種レシートを発行処理する発行部であり、感熱式プリンタ等からなる。バーコードリーダ67は、計数レシートに印刷されたバーコードを読み取って、情報内容を特定する。
図7(b)に示すように、景品管理装置60の背面には、遊技客用の客側表示部64が設けられている。この客側表示部64は、蛍光表示管やタッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなる。遊技客は、この客側表示部64の表示内容を確認することにより、カードに対応付けられる持玉数や貯玉数を確認することができる。さらに、客側表示部64は、上位の装置(例えばカード管理装置40)からイベント情報などを設定データとして通知された場合には、該イベント情報を表示することができる。
また、この景品管理装置60にはリーダライタ70が接続されている。このリーダライタ70には、表示操作部71、かざし部72、カード挿入口73及び扉カギ74が設けられている。表示操作部71は、タッチパネルカラー液晶ディスプレイ等からなり、カードの読み取り状況等が表示される。なお、会員カードの場合には、この表示操作部71を用いて暗証番号が入力される。かざし部72は、非接触ICカード又はICチップ内蔵の携帯電話機との間で非接触のデータ送受信を行うためのかざし部である。カード挿入口73は、会員カード及び一般カードを挿入する挿入口である。
次に、図2に示した景品管理装置60の内部構成について説明する。図8は、図2に示した景品管理装置60の内部構成を示すブロック図である。同図に示すように、この景品管理装置60は、通信回線及びリーダライタ70に接続されている。景品管理装置60は、すでに説明した店側表示部61、操作部62、レシート発行部63及び客側表示部64と、記憶部65と、制御部66と、通信部68とを有する。通信部68は、景品管理装置60が通信回線と通信するためのインタフェース部である。
記憶部65は、フラッシュメモリ又はハードディスク装置等からなる記憶デバイスであり、景品マスタ65a及びレシートデータ65bを記憶する。景品マスタ65aは、遊技玉を景品に交換する際に使用するデータであり、会員管理装置50から受信したものである。また、レシートデータ65bは、バーコードリーダ67によりレシートから読み取ったデータを示す。
制御部66は、景品管理装置を全体制御する制御部であり、景品管理部66a、景品交換処理部66b、モード切替部66c、テスト用貯玉預入部66d及びテストレシート発行部66eを有する。景品管理部66aは、記憶部65に記憶した景品マスタ65aを用いて景品管理装置60の取扱対象となる特殊景品、一般景品の交換玉数等を管理する管理部である。
景品交換処理部66bは、景品交換処理を行う処理部である。景品との交換に使用される玉数は、バーコードリーダ67によりレシートから読み取った獲得玉数、リーダライタ70により読み取られたカードIDに対応付けられた持玉数及び貯玉数である。
景品交換処理部66bは、獲得玉数、持玉数及び貯玉数の範囲内で、景品マスタ65aに基づいて特殊景品及び一般景品の景品交換処理を行う。特殊景品の交換処理を行う場合には、景品交換処理部66bは、獲得玉数、持玉数及び貯玉数から交換可能な特殊景品の種類及び数の組み合わせを求め、該特殊景品の種類及び数を指定した払出指示を図示しない景品払出機に送信することで、特殊景品の払い出しを行わせる。
モード切替部66cは、景品管理装置60の動作モードを切替える処理部である。モード切替部66cは、会員管理装置50からのテストモード指令待機指示を受信した場合に景品管理装置60をテストモード指令待機状態に切替え、操作部62がテストモード指令操作を受け付けた場合に、テストモードに切替える。
モード切替部66cは、テストモードに移行した後、所定の条件が満たされた場合に、テストモードを終了し、通常の動作モードに切替える。所定の条件としては、操作部62による確認操作の受付等を用いることができる。
テスト用貯玉預入部66dは、テストモードにおいて、テストカードの読取りを行い、テストカードの貯玉口座にテスト用貯玉を預け入れる処理部である。このとき、テスト用貯玉は、遊技種毎に異なる玉数となるように設定する。
テストレシート発行部66eは、テスト用貯玉の残高を印字したレシートを発行する処理部である。レシートには、貸出レートと貯玉数とが印字される。貸出レートを印字するのは、台間カード処理機10による参照結果との比較を容易にするためである。また、遊技種や表示名等を印字してもよい。
次に、会員管理装置50の遊技種設定の検証にかかる処理手順について説明する。図9は、会員管理装置50の遊技種設定の検証にかかる処理手順を説明するフローチャートである。図9に示すように、会員管理装置50が起動されると、モード切替部56dは、カード管理装置40との接続が行なわれているか否かを判定し(ステップS101)、カード管理装置40との接続が行なわれていなければ(ステップS101;No)、そのまま処理を終了する。
カード管理装置40との接続が行なわれているならば(ステップS101;Yes)、モード切替部56dは、カード管理装置40が接続されてから初めての起動であるか否かを判定する(ステップS102)。
カード管理装置40が接続されてから初めての起動でなければ(ステップS102;No)、モード切替部56dは、遊技種設定データ55bが更新されたか否かを判定し(ステップS103)、遊技種設定データ55bが更新されていなければ(ステップS103;No)、そのまま処理を終了する。
カード管理装置40が接続されてから初めての起動である場合(ステップS102;Yes)、若しくは遊技種設定データ55bが更新されている場合(ステップS103;Yes)、モード切替部56dは、自装置をテストモードとするとともに、景品管理装置60にテストモード指令待機を指示する(ステップS104)。
ステップS104の後、景品管理装置60から貯玉要求を受信したか否かを判定する(ステップS105)。景品管理装置60から貯玉要求を受信していなければ(ステップS105;No)、景品管理装置60からの貯玉要求の受信待ち状態(ステップS105)を継続する。
景品管理装置60から貯玉要求を受信したならば(ステップS105;Yes)、テスト口座処理部56eは、貯玉要求とともに受信したカードIDをテストカードのカードIDとして会員管理データ55aに登録し、貯玉要求に示された各遊技種の貯玉数を貯玉口座に登録する(ステップS106)。
テストカードの登録(ステップS106)の後、テスト参照回数判定部56fは、運用中の遊技種の数を参照予定回数に設定する(ステップS107)。参照予定回数の設定後、モード切替部56dは、景品管理装置60から確認信号を受信したか否かを判定する(ステップS108)。
景品管理装置60から確認信号を受信した場合には(ステップS108;Yes)、モード切替部56dは、終了状態が「途中終了」の履歴をテスト履歴データ55dに追加する(ステップS114)。ここで、各遊技種については、台間カード処理機10からの参照が行なわれた遊技種を「済」とし、台間カード処理機10からの参照が行なわれていない遊技種を「未」とする。
景品管理装置60から確認信号を受信していなければ(ステップS108;No)、会員管理部56aは、台間カード処理機10からテストカードの貯玉口座への参照要求を受信したか否かを判定する(ステップS109)。
台間カード処理機10からテストカードの貯玉口座への参照要求を受信したならば(ステップS109;Yes)、会員管理部56aは、要求された遊技種の貯玉口座残高を通知し、テスト参照回数判定部56fは、参照予定回数を1減算する(ステップS110)。参照予定回数の減算(ステップS110)の後、テスト参照回数判定部56fは、参照予定回数が「0」となったかを判定する(ステップS111)。
参照予定回数が「0」となっていない場合(ステップS111;No)、若しくは台間カード処理機10からテストカードの貯玉口座への参照要求を受信していなければ(ステップS109;No)、ステップS108に移行し、景品管理装置60から確認信号を受信したか否かを判定する。
参照予定回数が「0」となった場合(ステップS111;Yes)、モード切替部56dは、景品管理装置60から確認信号を受信したか否かを判定する(ステップS112)。景品管理装置60から確認信号を受信していなければ(ステップS112;No)、モード切替部56dは、景品管理装置60からの確認信号の受信を待機する(ステップS112)。
景品管理装置60から確認信号を受信した場合には(ステップS112;Yes)、モード切替部56dは、終了状態が「完了」の履歴をテスト履歴データ55dに追加する(ステップS113)。ここで、各遊技種については全て「済」とする。
ステップS113又はステップS114によりテスト履歴データ55dへの追加を行なった後、テスト用貯玉消去部56gは、テストカードのデータを会員管理データ55aから削除することで、テスト用の貯玉口座の残高を0にクリアする(ステップS115)。その後、モード切替部56dは、テストモードから通常モードに切替えて、処理を終了する。
図9に示したフローチャートでは、カード管理装置40との接続が行なわれた後の初回起動時と、遊技種設定データ55bが更新された場合とをテストモードのへの以降条件としているが、遊技店員の操作により任意のタイミングでテストモードに移行することが可能である。遊技店員の操作によりテストモードへ移行した場合には、ステップS104から処理が行なわれる。
次に、景品管理装置60の遊技種設定の検証にかかる処理手順について説明する。図10は、景品管理装置60の遊技種設定の検証にかかる処理手順を説明するフローチャートである。図10に示すように、景品管理装置60は、会員管理装置50からテストモード指令待機を指示されていなければ(ステップS201;No)、そのまま処理を終了する。
会員管理装置50からテストモード指令待機を指示されたならば(ステップS201;Yes)、モード切替部66cは、景品管理装置60をテストモード指令待機状態に切替える(ステップS202)。
テストモード指令待機状態となったならば、モード切替部66cは、操作部62がテストモード指令操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS203)。操作部62がテストモード指令操作を受け付けていなければ(ステップS203;No)、モード切替部66cは、ステップS202に移行し、テストモード指令を待機する(ステップS202)。
操作部62がテストモード指令操作を受け付けたならば(ステップS203;Yes)、モード切替部66cは、景品管理装置60をテストモードに切替え、テスト用貯玉預入部66dは、テストカードの読取りを待機する(ステップS204)。テストカードの読取りが行なわれなければ(ステップS205;No)、テスト用貯玉預入部66dは、ステップS204に移行し、テストカードの読取りを待機する。
テストカードの読取りが行なわれたならば(ステップS205;Yes)、テスト用貯玉預入部66dは、変数「X」及び「N」にそれぞれ「1」をセットする(ステップS206)。そして、識別データ「X」である遊技種の貯玉口座用に貯玉数「M玉」を設定し(ステップS207)、変数「X」が最大値、すなわち使用される識別データの最大値であるかを判定する(ステップS208)。
変数「X」が最大値でなければ(ステップS208;No)、テスト用貯玉預入部66dは、変数「X」及び「N」をそれぞれ1加算し(ステップS209)、ステップS207に移行する。変数「X」が最大値であれば(ステップS208;Yes)、テスト用貯玉預入部66dは、各遊技種に設定した貯玉数を、テストカードのカードIDとともに会員管理装置50に送信して貯玉の預入を行なう(ステップS210)。
会員管理装置50に貯玉を預け入れた後、テストレシート発行部66eは、テスト用貯玉の残高を印字したレシートを発行する(ステップS211)。レシートの発行後、モード切替部66cは、操作部62が遊技店員による確認操作を受け付けた否かを判定する(ステップS212)。この確認操作は、発行されたレシートと、台間カード処理機10からの参照結果とを用いて遊技種設定を検証した後に行なわれる。
操作部62が確認操作を受け付けていなければ(ステップS212;No)、モード切替部66cは、ステップS212に移行し、操作部62の確認操作受付を待機する。操作部62が確認操作を受け付けたならば(ステップS212;Yes)、モード切替部66cは、会員管理装置50に確認信号を送信し(ステップS213)、景品管理装置60をテストモードから通常の動作モードに切替えて、処理を終了する。
次に、景品管理装置60による景品交換にかかる処理手順を説明する。図11は、景品管理装置60による景品交換にかかる処理手順を説明するためのフローチャートである。景品管理装置60は、まず、獲得玉数を取得したか否かを判定する(ステップS301)。獲得玉数の取得は、カード又は計数レシートの読み取りにより行なわれる。リーダライタ70によりカードIDを読み取った場合は、該カードIDに対応付けられた持玉数及び貯玉数が獲得玉数となり、バーコードリーダ67により計数レシートを読み取った場合には、計数レシートに示された計数玉数が獲得玉数となる。なお、持玉、貯玉及び計数玉数は、合算して獲得玉数として使用可能である。
獲得玉数を取得したならば(ステップS301;Yes)、景品交換処理部66bは、操作部62による特殊景品選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS302)。特殊景品選択操作を受け付けたならば(ステップS302;Yes)、景品交換処理部66bは、獲得玉数の範囲内で交換可能な特殊景品の組合せを自動的に算出し(ステップS303)、算出した特殊景品の組合せ分の玉数を獲得玉数から減算する(ステップS304)。
獲得玉数の減算(ステップS304)の後もしくは特殊景品選択操作を受け付けていない場合(ステップS302;No)、景品交換処理部66bは、操作部62による貯玉操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS305)。この貯玉操作は、リーダライタ70が会員カードを読み取った状態で受け付け可能な操作である。
貯玉操作を受け付けたならば(ステップS305;Yes)、景品交換処理部66bは、残りの獲得玉数を会員カードのカードIDとともに会員管理装置50に送信して貯玉し(ステップS309)、処理を終了する。
貯玉操作を受け付けていない場合(ステップS305;No)、景品交換処理部66bは、操作部62による一般景品選択操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS306)。一般景品選択操作を受け付けたならば(ステップS306;Yes)、景品交換処理部66bは、選択された一般景品に対応する玉数を獲得玉数から減算する(ステップS307)。
獲得玉数の減算(ステップS307)の後もしくは一般景品選択操作を受け付けていない場合(ステップS306;No)、景品交換処理部66bは、操作部62による景品交換終了操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS308)。景品交換終了操作を受け付けていなければ(ステップS308;No)、景品管理装置60は、ステップS302に移行する。そして、景品交換終了操作を受け付けた場合に(ステップS308;Yes)、処理を終了する。
上述してきたように、本実施例1では、遊技種毎に異なる玉数をテスト用貯玉として会員管理装置50に登録し、カード管理装置40を介した貯玉数の参照結果が、遊技種毎に設定した貯玉数と一致するかを確認することにより、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置50の遊技種設定とが一致するか否かを検証することができる。このため、貯玉及び持玉の管理を正確に行なうことが可能となる。
なお、本実施例1では、通常の貯玉口座をテスト用の貯玉口座として用い、テスト用の貯玉データを通常の貯玉データと同様に扱う場合について説明したが、テスト用の貯玉データは通常の貯玉データとは別に管理することとしてもよい。
また、テスト用の貯玉口座の残高表示に際し、暗証番号の入力は不要とすることができる。暗証番号の入力を必要とする場合には、「0000」等の単純な暗証番号を自動設定することとしてもよい。
また、テストモード移行時に前回のテストモード終了時の状態を読み出し、前回のテストモード終了時に「未」となっていた遊技種に対して選択的に設定確認を行なうように構成してもよい。
上記実施例1では、会員管理装置50に登録したテスト用貯玉を台間カード処理機10から参照することで、遊技種設定の検証を行なう場合について説明を行なったが、カード管理装置にテスト用持玉を登録し、景品管理装置から参照することで、遊技種設定の検証を行なうこともできる。そこで、本実施例2では、カード管理装置にテスト用持玉を登録し、景品管理装置から参照することで、遊技種設定の検証を行なう構成について説明する。
図12は、実施例2に係る遊技種設定の検証を説明するための説明図である。カード管理装置140は、カード管理装置140の遊技種設定と会員管理装置150の遊技種設定とが一致するか否かを検証するためのテストモードを有する。このテストモードでは、カード管理装置140は、テスト用のカードに対してテスト用持玉を関連付ける。ここで、テスト用持玉は、遊技種毎に異なる玉数となるように設定する。その後、テスト用のカードを景品管理装置160に読み取らせて持玉数を参照し、遊技種毎に設定した持玉数と一致するかを確認することにより、カード管理装置140の遊技種設定と会員管理装置150の遊技種設定とが一致するか否かを検証することができる。
具体的には、まず、テスト用のカードC2を台間カード処理機10に挿入し、該台間カード処理機10が設置された区画に対応する数の持玉を預け入れる(1)。4円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10から持玉「1玉」を預け入れると、カード管理装置40の遊技種設定が貸出レート「4円」に遊技種「P1」を設定しているので、遊技種「P1」の持玉数が「1玉」となる。
また、2円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10から持玉「2玉」を預け入れると、カード管理装置40の遊技種設定が貸出レート「2円」に遊技種「P3」を設定しているので、遊技種「P3」の持玉数が「2玉」となる。
同様に、1円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10から持玉「3玉」を預け入れると、カード管理装置40の遊技種設定が貸出レート「1円」に遊技種「P2」を設定しているので、遊技種「P2」の持玉数が「3玉」となる。
テスト用持玉の預入を行なった後、景品管理装置160にテスト用のカードC2を読み取らせ、持玉の参照を行なうと(2)、会員管理装置150は、カード管理装置140に持玉参照要求を送信し(3)、カード管理装置140から持玉の応答を受ける(4)。
カード管理装置140は、識別データ「1」に関連付けられた持玉数「1玉」と、識別データ「2」に関連付けられた持玉数「3玉」と、識別データ「3」に関連付けられた持玉数「2玉」とを会員管理装置150に応答することとなる。
会員管理装置150は、カード管理装置140からの応答を受けると、景品管理装置160に各遊技種の持玉数を通知する(5)。会員管理装置150は、遊技種設定として、識別データ「1」に対応する遊技種「玉1」に貸出レート「4円」を設定し、識別データ「2」に対応する遊技種「玉2」に貸出レート「2円」を設定し、識別データ「3」に対応する遊技種「玉3」に貸出レート「1円」を設定している。したがって、景品管理装置160の店側表示部61には、持玉の参照結果として「4円レートの持玉が1玉、2円レートの貯玉が3玉、1円レートの貯玉が2玉」が表示されることとなる。
この参照結果を持玉の預入時の玉数と比較すると、4円レートでは持玉数が一致しているのに対し、2円レート及び1円レートでは貯玉数が一致していない。したがって、カード管理装置140の遊技種設定と会員管理装置150の遊技種設定とでは、4円レートについては設定が一致しているが、2円レート及び1円レートで設定が不一致となっていると判定できる。
上述したように、実施例2に係る遊技種設定の検証では、遊技種毎に異なる玉数をテスト用持玉としてカード管理装置140に登録し、会員管理装置150を介した持玉数の参照結果が、預入時の遊技種の持玉数と一致するかを確認することにより、カード管理装置140の遊技種設定と会員管理装置150の遊技種設定とが一致するか否かを検証することができる。
ここで、実施例2における持玉の管理について説明する。台間カード処理機10は、一般カードあるいは会員カードの挿入を受け付けた場合に、カード管理装置140のローカルIPアドレスを宛先として指定した電文を送信する。この電文は、台間カード処理機10に挿入されているカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、カード挿入通知とを含む。
カード管理装置140は、台間カード処理機10からカード挿入通知を受信した場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉口座のうち、該電文により特定されたレートの持玉口座の残高を台間カード処理機10に通知する。
台間カード処理機10は、カード管理装置140から受信した持玉の残高を記憶する。そして、カードID及びレートを特定する情報と、持玉減算要求とを含む電文をカード管理装置140に送信する。カード管理装置140は、持玉減算要求を受信した場合には、カードID及びレートにより特定される持玉口座の残高をゼロにクリアする。台間カード処理機10は、持玉再プレイ操作を受け付けた場合には、記憶した持玉の残高を所定数減算し、対応する数の遊技玉を払い出す。
台間カード処理機10は、カード返却操作を受け付けた場合には、カード管理装置140に対して持玉加算要求を含む電文を送信する。この電文は、排出するカードのカードIDと、送信元である台間カード処理機10を特定するIPアドレス若しくは任意の識別情報と、台間カード処理機10のレートを特定するための情報と、持玉の残高と持玉加算要求とを含む。
このとき送信される持玉の残高は、通常、遊技により増減した遊技玉の数の残高であるが、遊技種設定の検証時には、上述したように遊技の結果ではなく、遊技種毎に設定した持玉数となる。
カード管理装置140は、持玉加算要求を受け付けた場合には、該電文内のカードIDに関連付けられた持玉口座のうち、該電文により特定されたレートの持玉口座の残高を受信した残高の値に更新する。
その後、台間カード処理機10は、カード管理装置40にカード排出通知を送信し、カードを排出制御する。
次に、図12に示したカード管理装置140の内部構成について説明する。なお、会員管理装置150については、モード切替部56d、テスト口座処理部56e、テスト参照回数判定部56f及びテスト用貯玉消去部56gを有さない点が実施例1に示した会員管理装置50と異なり、その他の構成及び動作については会員管理装置50と同様であるので説明を省略する。また、景品管理装置160については、モード切替部66c、テスト用貯玉預入部66d及びテストレシート発行部66eを有さない点が実施例1に示した景品管理装置60と異なり、その他の構成及び動作については景品管理装置60と同様であるので説明を省略する。
図13は、図12に示したカード管理装置140の内部構成を示すブロック図である。図13に示すように、カード管理装置140は、制御部46に、モード切替部46d、テスト口座処理部46e及びテスト用持玉消去部46fをさらに有する。その他の構成及び動作については実施例1に示したカード管理装置40と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
モード切替部46dは、カード管理装置140の動作モードを切替える処理部である。モード切替部46dは、会員管理装置150と接続された状態での初回起動時と、会員管理装置150と接続された状態で遊技種設定データ45bが変更された場合に、テストモードに切替える。また、入力部42が所定の操作を受け付けた場合にテストモードに切替えることもできる。
モード切替部46dは、テストモードに移行した後、所定の条件が満たされた場合に、テストモードを終了し、通常の動作モードに切替える。所定の条件としては、入力部42が所定の操作を受け付けた場合等を用いることができる。
テスト口座処理部46eは、テスト用の持玉口座を管理する処理部である。具体的には、テストモードで動作中に、台間カード処理機10からカードIDを受信した場合には、受信したカードIDをテストカードとして登録する。このテストカードに関連付けられた持玉口座の残高が、テスト用の持玉口座となる。
テスト用持玉消去部46fは、テストモードの終了時に、テスト用の持玉口座の残高を0にクリアする処理部である。テスト用の持玉口座の残高は、遊技客により獲得されたものではなく、遊技種設定の検証用に設定された値であり、検証終了後まで残しておくと不正に使用される可能性があるためである。
次に、カード管理装置140の遊技種設定の検証にかかる処理手順について説明する。図14は、カード管理装置140の遊技種設定の検証にかかる処理手順を説明するフローチャートである。図14に示すように、カード管理装置140が起動されると、モード切替部46dは、会員管理装置150との接続が行なわれているか否かを判定し(ステップS401)、会員管理装置150との接続が行なわれていなければ(ステップS401;No)、そのまま処理を終了する。
会員管理装置150との接続が行なわれているならば(ステップS401;Yes)、モード切替部46dは、会員管理装置150が接続されてから初めての起動であるか否かを判定する(ステップS402)。
会員管理装置150が接続されてから初めての起動でなければ(ステップS402;No)、モード切替部46dは、遊技種設定データ45bが更新されたか否かを判定し(ステップS403)、遊技種設定データ45bが更新されていなければ(ステップS403;No)、そのまま処理を終了する。
会員管理装置150が接続されてから初めての起動である場合(ステップS402;Yes)、若しくは遊技種設定データ45bが更新されている場合(ステップS403;Yes)、モード切替部46dは、自装置をテストモードとする(ステップS404)。
ステップ404の後、テスト口座処理部46eは、台間カード処理機10から持玉登録要求を受信したか否かを判定する(ステップS405)。台間カード処理機10から持玉登録要求を受信したならば(ステップS405;Yes)、テスト口座処理部46eは、持玉登録要求とともに受信したカードIDをテストカードのカードIDとしてカード管理データ45aに登録し(ステップS406)、指定された遊技種の持玉数を持玉口座に登録する(ステップS407)。
持玉数の登録(ステップS407)の後、若しくは台間カード処理機10から持玉登録要求を受信していない場合(ステップS405;No)、カード管理部46aは、会員管理装置150からテストカードの持玉口座への参照要求を受信したかを判定する(ステップS408)。
会員管理装置150からテストカードの持玉口座への参照要求を受信したならば(ステップS408;Yes)、カード管理部46aは、各遊技種の持玉口座残高を会員管理装置150に応答する(ステップS409)。
各遊技種の持玉口座残高を会員管理装置150に応答した(ステップS409)後、若しくは会員管理装置150からテストカードの持玉口座への参照要求を受信していない場合(ステップS408;No)、モード切替部46dは、テストモード終了操作を受け付けたか否かを判定する(ステップS410)。
テストモード終了操作を受け付けていなければ(ステップS410;No)、ステップS405に移行し、台間カード処理機10から持玉登録要求を受信したか否かを判定する(ステップS405)。
テストモード終了操作を受け付けた場合には(ステップS410;Yes)、テスト用持玉消去部46fは、テストカードのデータをカード管理データ45aから削除することで、テスト用の持口座の残高を0にクリアし(ステップS411)、モード切替部46dは、テストモードから通常モードに切替えて、処理を終了する。
図14に示したフローチャートでは、会員管理装置150との接続が行なわれた後の初回起動時と、遊技種設定データ45bが更新された場合とをテストモードのへの以降条件としているが、遊技店員の操作により任意のタイミングでテストモードに移行することが可能である。遊技店員の操作によりテストモードへ移行した場合には、ステップS404から処理が行なわれる。
上述してきたように、本実施例2では、遊技種毎に異なる玉数をテスト用持玉としてカード管理装置140に登録し、会員管理装置150を介した持玉数の参照結果が、遊技種毎に設定した持玉数と一致するかを確認することにより、カード管理装置140の遊技種設定と会員管理装置150の遊技種設定とが一致するか否かを検証することができる。このため、貯玉及び持玉の管理を正確に行なうことが可能となる。
なお、本実施例2では、通常の持玉口座をテスト用の持玉口座として用い、テスト用の持玉データを通常の持玉データと同様に扱う場合について説明したが、テスト用の持玉データは通常の持玉データとは別に管理することとしてもよい。また、実施例1と同様に、テスト履歴データを管理することとしてもよい。
上記実施例1では、カード管理装置40との接続後に初めて起動が行なわれた場合、遊技種設定データ55bが更新された場合、若しくは遊技店員による操作が行われた場合に、テストモードへの移行を行ない、テストモードで動作中に読み取ったカードをテスト用のカードとして用いる構成について説明を行なった。本実施例3では、店長など所定の権限を有する管理者の携帯端末をテストモード用の携帯端末として登録しておき、登録した携帯端末を識別することでテストモードに移行する構成について説明する。なお、携帯端末は、専用の端末であっても良いし、近距離無線通信機能を有する携帯電話などであってもよい。
図15は、実施例3に係る遊技種設定の検証を説明するための説明図である。会員管理装置250は、携帯端末C3を識別するための携帯IDmを登録することができる。また、携帯端末C3を景品管理装置60にかざすと、景品管理装置60は、携帯端末C3から携帯IDmを読取り、会員管理装置250に送信する。
会員管理装置250は、景品管理装置60から受信した携帯IDmが、テスト用に予め登録された携帯IDmであるかを認証する携帯端末認証処理を実行し、認証が成功となった場合にテストモードに移行する(1)。
また、携帯端末C3は、認証が成功し、会員管理装置250がテストモードに移行したならば、景品管理装置60を介してテスト用貯玉を預け入れる(2)。この場合には、携帯端末C3が預け入れた玉数を記憶するため、レシートの発行は不要である。
図15では、会員管理装置250は、遊技種設定として、遊技種「玉1」に貸出レート「4円」を設定し、遊技種「玉2」に貸出レート「2円」を設定し、遊技種「玉3」に貸出レート「1円」を設定している。なお、遊技種「玉1」の識別データは「1」となり、遊技種「玉2」の識別データは「2」となり、遊技種「玉3」の識別データは「3」となる。
図15に示したテスト用貯玉の預け入れでは、預け入れる貯玉数を識別データに合わせている。このため、カードC1の貯玉口座の残高は、遊技種「玉1」で「1玉」となり、遊技種「玉2」で「2玉」となり、遊技種「玉3」で「3玉」となる。
携帯端末C3を台間カード処理機10にかざして携帯IDmを読みとらせ、貯玉口座の残高を参照すると、台間カード処理機10は、自装置に設定された遊技種に対応する貯玉口座の残高を取得する。このとき、台間カード処理機10は、カード管理装置40の遊技種設定を使用する。
カード管理装置40は、遊技種設定として、遊技種「P1」に貸出レート「4円」を設定し、遊技種「P2」に貸出レート「1円」を設定し、遊技種「P3」に貸出レート「2円」を設定している。なお、遊技種「P1」の識別データは「1」となり、遊技種「P2」の識別データは「2」となり、遊技種「P3」の識別データは「3」となる。
4円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10が貯玉口座の残高を参照する場合には、台間カード処理機10は、カード管理装置40に対して遊技種「P1」の貯玉参照要求を送信する(3)。カード管理装置40は、遊技種「P1」の識別データ「1」に関連付けられた貯玉の参照要求を会員管理装置250に送信する(4)。このため、会員管理装置250は、識別データ「1」に対応する「玉1」の貯玉口座残高「1玉」をカード管理装置に応答する(5)。カード管理装置40は、会員管理装置250からの貯玉応答「1玉」を遊技種「P1」の貯玉数として台間カード処理機10に送信する(6)。
同様に、2円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10が貯玉口座の残高を参照する場合には、台間カード処理機10は、カード管理装置40に対して遊技種「P3」の貯玉参照要求を送信する(3)。カード管理装置40は、遊技種「P3」の識別データ「3」に関連付けられた貯玉の参照要求を会員管理装置250に送信する(4)。このため、会員管理装置250は、識別データ「3」に対応する「玉3」の貯玉口座残高「3玉」をカード管理装置に応答する(5)。カード管理装置40は、会員管理装置250からの貯玉応答「3玉」を遊技種「P3」の貯玉数として台間カード処理機10に送信する(6)。
同様に、1円パチンコ区画に設置された台間カード処理機10が貯玉口座の残高を参照する場合には、台間カード処理機10は、カード管理装置40に対して遊技種「P2」の貯玉参照要求を送信する(3)。カード管理装置40は、遊技種「P2」の識別データ「2」に関連付けられた貯玉の参照要求を会員管理装置250に送信する(4)。このため、会員管理装置250は、識別データ「2」に対応する「玉2」の貯玉口座残高「2玉」をカード管理装置に応答する(5)。カード管理装置40は、会員管理装置250からの貯玉応答「2玉」を遊技種「P2」の貯玉数として台間カード処理機10に送信する(6)。
このように、各レートの区画に設置された台間カード処理機10から貯玉の参照を行なうと、参照結果は「4円レートの貯玉が1玉、2円レートの貯玉が3玉、1円レートの貯玉が2玉」となる。この参照結果を携帯端末C3に記憶したデータと比較すると、4円レートでは貯玉数が一致しているのに対し、2円レート及び1円レートでは貯玉数が一致していない。したがって、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置250の遊技種設定とでは、4円レートについては設定が一致しているが、2円レート及び1円レートで設定が不一致となっていると判定できる。
上述したように、実施例3に係る遊技種設定の検証では、遊技種毎に異なる玉数をテスト用貯玉として会員管理装置250に登録し、カード管理装置40を介した貯玉数の参照結果が、遊技種毎に設定した貯玉数と一致するかを確認することにより、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置250の遊技種設定とが一致するか否かを検証することができる。
次に、図15に示した会員管理装置250の内部構成について説明する。なお、カード管理装置40及び景品管理装置60については、実施例1と同様であるので、説明を省略する。図16は、図15に示した会員管理装置250の内部構成を示すブロック図である。
図16に示すように、会員管理装置250は、記憶部55に登録端末データ251をさらに記憶し、制御部56に登録端末処理部252をさらに備える点が実施例1に示した会員管理装置50と異なる。その他の構成及び動作については会員管理装置50と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して説明を省略する。
登録端末データ251は、テストモード用に登録された携帯端末を一意に識別するための携帯IDmである。登録端末処理部252は、登録端末データ251の登録と認証とを行なう処理部である。
登録端末データ251を登録する際には、景品管理装置60又は会員管理装置250に所定の操作を行った後、景品管理装置60のかざし部72に携帯端末C3をかざして、携帯端末C3の携帯IDmを読み取らせる。このとき読み取られた携帯IDmは、記憶部55に登録端末データ251として格納される。
認証を行なう場合には、景品管理装置60のかざし部72にかざされた携帯端末C3から携帯IDmを読み取り、登録端末データ251と比較する。比較の結果、読み取った携帯IDmが登録端末データ251と一致したならば、認証成功とし、登録端末処理部252は、モード切替部56dに対してテストモードへの切替を指示する。
次に、実施例3の遊技種設定の検証にかかる処理手順について説明する。図17は、実施例3の遊技種設定の検証にかかる処理手順について説明するための説明図である。図17に示すように、携帯端末C3を景品管理装置60のかざし部72にかざすと、携帯端末C3は自装置の携帯IDmを景品管理装置60に送信する(ステップS501)。
景品管理装置60は、携帯端末C3から受信した携帯IDmを会員管理装置250に送信する(ステップS502)。会員管理装置250の登録端末処理部252は、景品管理装置60から受信した携帯IDmが、テストモード用に登録された携帯IDmであるか否か、すなわち、受信した携帯IDmが登録端末データ251と一致するか否かを判定する(ステップS503)。
受信した携帯IDmが登録端末データ251と一致しなければ(ステップS503;No)、会員管理装置250は、景品管理装置60からの携帯IDmの受信を待機する。そして、受信した携帯IDmが登録端末データ251と一致したならば(ステップS503;Yes)、登録端末処理部252は、モード切替部56dにテストモードへの切替を指示し、テストモードを開始する(ステップS504)。
テストモードを開始した場合には、会員管理装置250は、景品管理装置60に対してテストモードの開始を通知する(ステップS505)。景品管理装置60は、会員管理装置250からテストモード開始通知を受信して、自装置のテストモードを開始し(ステップS506)、携帯端末C3に対してテストモードの開始を通知する(ステップS507)。
携帯端末C3は、景品管理装置60からテストモード開始通知を受信すると、テスト用貯玉の預入を景品管理装置60に要求する(ステップS508)。景品管理装置60は、携帯端末C3からの要求に従って、会員管理装置250にテスト用貯玉の預入を行なう(ステップS509)。
会員管理装置250は、景品管理装置60からの要求を受けてテスト用貯玉を携帯端末C3の携帯IDmに関連付けて登録する(ステップS510)。テスト用貯玉の登録を行なった後、携帯端末C3を台間カード処理機10にかざすと、台間カード処理機10は、携帯端末C3から携帯IDmを読取り、該携帯IDmに関連付けられたテスト用貯玉をカード管理装置40を介して取得することとなる(ステップS511)。テストモードの終了は、携帯端末C3を再び景品管理装置60にかざすなど、所定の操作により行なうことができる。
上述してきたように、本実施例3では、予め登録した携帯端末C3を用いることで、テストモードへの移行を自動的に行なうことができる。遊技種毎に異なる玉数をテスト用貯玉として会員管理装置250に登録し、カード管理装置40を介した貯玉数の参照結果が、遊技種毎に設定した貯玉数と一致するかを確認することにより、カード管理装置40の遊技種設定と会員管理装置50の遊技種設定とが一致するか否かを検証することができる点は、実施例1と同様である。
また、テスト用の貯玉データは通常の貯玉データとは別に管理することも出来る点、テスト用の貯玉口座の残高表示に際し、暗証番号の入力は不要とすることができる点についても、実施例1と同様である。さらに、実施例1と同様、テスト履歴データを管理することとしてもよい。
さらに、実施例3では、携帯端末C3を予め登録することにより、テストモードへの移行を自動化する構成を示したが、実施例1と同様にテストモードに移行した後、景品管理装置60が読み取った携帯IDmをテスト用の携帯端末とし、この携帯IDmにテスト用貯玉を関連付けるように構成してもよい。
なお、上述の実施例1、2及び3では、識別データの値と貯玉数、若しくは識別データの値と持玉数を一致させる場合を例に説明を行なったが、識別データ毎に異なる値であれば、持玉数や貯玉数の値は任意に設定可能である。例えば、持玉数や貯玉数の値を貸出レートと一致させるように構成してもよい。
また、上述の実施例1、2及び3では、遊技玉を遊技媒体として用いる場合を例に説明を行なったが、遊技媒体は遊技玉に限定されるものではなく、メダル等の任意の遊技媒体を用いる場合に適用可能である。また、種類の異なる遊技媒体を併用する場合には、遊技媒体の種類毎に口座を設けて識別データを対応付けて管理することで、本発明を適用可能である。
また、上述の実施例1、2及び3では、遊技媒体数を関連づける媒体であるカードの形態についての詳細な説明を省略したが、かかるカードには、磁気カード、ICカード等が含まれる。また、ここでは説明の便宜上「カード」を例にとって説明したが、かかるカード以外に、チップ、スティック、携帯端末等を用いる場合に本発明を適用することもできる。特に、ICチップ付携帯端末を媒体として用いる場合は、当該携帯端末のICチップから非接触にて取得可能な識別情報を用いて携帯端末を一意に識別できるため、当該識別情報に関連付けて遊技媒体数を管理することができる。
また、上述の実施例1、2及び3で図示した各構成は機能概略的なものであり、必ずしも物理的に図示の構成をされていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の形態は図示のものに限られず、その全部または一部を各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。