JP2015029506A - 根切り装置およびそれを備える水耕栽培システム - Google Patents

根切り装置およびそれを備える水耕栽培システム Download PDF

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Abstract

【課題】水耕栽培された葉菜類の根切り作業を確実かつ効率的に行うことができる、根切り装置およびそれを備える水耕栽培システムを提供する。【解決手段】根切り装置10は、複数のカッタ26を含み、水耕パネルを用いて水耕栽培された葉菜類の根切りを行う。複数のカッタ26は、駆動源36からの駆動力を受ける回転基部と、細長い線状に形成されて回転基部の周縁部から放射状に延びる合成樹脂製の刃部とを備え、支持部14上を搬送される水耕パネルの裏面と近接するように設けられる。そして、複数のカッタ26は、回転時の遠心力によって刃部が水耕パネルの裏面に沿うように張り出した際に、その切断域が水耕パネルの植栽域の幅方向全範囲に亘るように幅方向に並べて配置される。【効果】細長い線状に形成される合成樹脂製の刃部を有するカッタを用いたので、葉菜類の根切り作業を確実かつ効率的に行うことができる。【選択図】図1

Description

この発明は根切り装置およびそれを備える水耕栽培システムに関し、特にたとえば、水耕パネルを用いて水耕栽培された葉菜類の根切りを行う、根切り装置およびそれを備える水耕栽培システムに関する。
近年、土壌を用いることなく、植物の生育に必要な養分を含む培養液を用いて葉菜類を栽培する水耕栽培が広く実施されている。葉菜類の水耕栽培においては、縦横に並ぶ複数の貫通孔が形成された発泡樹脂製の水耕パネルを用いる方法が公知である。具体的には、培養液が入れられた栽培槽内に水耕パネルを浮かべると共に、水耕パネルの貫通孔に葉菜類を保持し、葉菜類の根が培養液に浸された状態とすることによって、葉菜類が栽培される。そして、生育した葉菜類の収穫時には、水耕パネルの貫通孔から葉菜類が引き抜かれる。しかし、水耕パネルの裏面側では、横方向に伸びた根が裏面側全体に拡がって互いに絡まり合った状態となっているので、このままでは根が邪魔して葉菜類を水耕パネルから引き抜くことは難しい。このため、葉菜類を収穫する際には、不要な根を取り除く根切りを行うことが必要となる。
特許文献1には、水耕パネルを用いて水耕栽培された葉菜類の根切りを行う従来の根切り装置(毛根切除装置)の一例が開示されている。特許文献1の根切り装置は、水耕パネルを搬送可能に支持するパネル搬送手段、パネル搬送手段に支持された水耕パネルの裏面に近接すると共に水平回動自在の複数のカッタ刃、およびカッタ刃の回動手段を備えている。そして、カッタ刃としては、刃部と峰部とを有するプロペラ状の2枚刃が用いられ、このカッタ刃は、搬送パネルの幅方向(搬送パネルの搬送方向と直交する方向)に直線状に並べて配置される。
特開2000−236764号公報 [A01G 31/02]
従来の根切り装置のカッタ刃として用いられる金属製のプロペラ刃や丸刃などは、比較的硬い材質のものを切ることには適している。しかしながら、葉菜類の根は軟らかいので、金属製のプロペラ刃や丸刃を用いて葉菜類の根を切ろうとすると、根が切断されずに屈曲してカッタ刃の上面に乗り上げる状態となってしまい、根の切り残しが多くなってしまう。根の切り残しを少なくするためには、カッタ刃を高速で回転させる必要がある上、パレットの搬送速度を非常に遅くする必要があり、手作業で根切りを行うよりも根切り工程に時間がかかってしまう事態が生じる。このため、特許文献1の技術は、実用性に乏しい。
また、特許文献1の技術では、カッタ刃を水耕パネルの幅方向に直線状に並べているが、カッタ刃同士の接触を避けるために、隣り合うカッタ刃の間には隙間を形成しておく必要がある。このため、カッタ刃間の隙間を通る根は切断することが不可能であり、根の切り残しがどうしても生じてしまう。
それゆえに、この発明の主たる目的は、新規な、根切り装置およびそれを備える水耕栽培システムを提供することである。
この発明の他の目的は、水耕パネルを用いて水耕栽培された葉菜類の根切り作業を確実かつ効率的に行うことができる、根切り装置およびそれを備える水耕栽培システムを提供することである。
第1の発明は、水耕パネルを用いて水耕栽培された葉菜類の根切りを行う根切り装置であって、水耕パネルを搬送可能に支持する支持部、支持部上を搬送される水耕パネルの裏面近接位置に回転可能に設けられ、かつ切断域が水耕パネルの植栽域の幅方向全範囲に亘るように配置される複数のカッタ、および複数のカッタを回転させる駆動源を備え、複数のカッタのそれぞれは、駆動源からの駆動力を受ける回転基部、および細長い線状に形成されて、回転基部の周縁部から放射状に延びる複数の合成樹脂製の刃部を備える、根切り装置である。
第1の発明では、根切り装置は、たとえば水耕栽培システムに利用され、水耕パネルを用いて水耕栽培された葉菜類を水耕パネルから取り外し易くするために葉菜類の根切りを行う。根切り装置は、水耕パネルを支持する支持部を備え、たとえば、水耕パネルは、搬送チェーンを用いて支持部上を自動搬送される。また、根切り装置は、複数のカッタとそれらカッタを回転させる駆動源とを備える。複数のカッタは、駆動源からの駆動力を受ける回転基部と、細長い線状に形成されて回転基部の周縁部から放射状に延びる合成樹脂製の刃部とを備え、支持部上を搬送される水耕パネルの裏面と近接するように設けられる。そして、複数のカッタは、回転時の遠心力によって刃部が水耕パネルの裏面に沿うように張り出した際に、その切断域が水耕パネルの植栽域の幅方向全範囲に亘るように幅方向に並べて配置される。
第1の発明によれば、細長い線状に形成される合成樹脂製の刃部を有するカッタを用いたので、軟らかい根であっても適切に切断することができ、葉菜類の根切り作業を確実かつ効率的に行うことができる。
また、細長い線状に形成される合成樹脂製の刃部は柔軟性を有するので、仮に隣り合うカッタの刃部の先端同士が接触しても大きな衝撃力が生じることはなく、刃部の損傷等が生じ難い。このため、隣り合うカッタの刃部間に必ずしも隙間を形成する必要は無くなり、切断域が水耕パネルの植栽域の幅方向全範囲に亘るように複数のカッタを配置できるので、根の切り残しを低減することができる。
第2の発明は、第1の発明に従属し、隣り合うカッタ同士が水耕パネルの搬送方向にずらして配置される。
第2の発明では、複数のカッタは水耕パネルの幅方向に並べて配置されるが、その際には隣り合うカッタ同士が水耕パネルの搬送方向にずらして配置される。
第2の発明によれば、隣り合うカッタの切断域を幅方向に重複させることができるようになるので、より確実に根の切り残しを無くすことができる。
第3の発明は、第1または第2の発明に従属し、隣り合うカッタ同士の回転方向が逆方向とされる。
第3の発明では、隣り合うカッタ同士は、その回転方向が逆方向となるようにされる。これによって、隣り合う回転基部の間を通る刃部同士の進行方向が同じになるので、仮に刃部の先端同士が接触しても力を逃がすことができる。
第3の発明によれば、刃部の先端同士の接触による損傷および回転の阻害を防止できる。
第4の発明は、第1ないし第3のいずれかの発明に従属し、複数のカッタの下流側であってかつ水耕パネルの表面よりも上方に配置され、水耕パネルの搬送方向に対して斜め方向に延びる葉菜取外し部をさらに備える。
第4の発明では、根切り装置は、複数のカッタの下流側であって、かつ支持部を搬送される水耕パネルの表面よりも上方に配置される葉菜取外し部をさらに備える。葉菜取外し部は、たとえば、水耕パネルの搬送方向に対して斜め方向に延びる長尺の平板状に形成され、根切りされた葉菜類を堰き止めることによって、葉菜類を水耕パネルから取り外す。
第4の発明によれば、根切りした葉菜類を水耕パレットから自動的に取り外して集めることができる。
第5の発明は、第1ないし第4のいずれかの発明に係る根切り装置を備える、水耕栽培システムである。
第5の発明によれば、第1の発明と同様の作用効果を奏し、葉菜類の根切り作業を確実かつ効率的に行うことができる。
この発明によれば、細長い線状に形成される合成樹脂製の刃部を有するカッタを用いたので、軟らかい根であっても適切に切断することができ、葉菜類の根切り作業を確実かつ効率的に行うことができる。
また、細長い線状に形成される合成樹脂製の刃部は柔軟性を有するので、仮に隣り合うカッタの刃部の先端同士が接触しても大きな衝撃力が生じることはなく、刃部の損傷等が生じ難い。このため、隣り合うカッタの刃部間に必ずしも隙間を形成する必要は無くなり、切断域が水耕パネルの植栽域の幅方向全範囲に亘るように複数のカッタを配置できるので、根の切り残しを低減することができる。
この発明の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行う後述の実施例の詳細な説明から一層明らかとなろう。
この発明の根切り装置の一実施例を示す図解図である。 水耕栽培装置を概略的に示す図解図である。 水耕パネルを示す平面図である。 図1の根切り装置の要部を示す平面図である。 図1の根切り装置の要部を示す正面図である。 図1の根切り装置が備えるカッタを示す図解図である。 図1の根切り装置が備えるカッタの切断域を示す図解図である。 図1の根切り装置を用いて葉菜類を根切りする様子を概略的に示す図解図である。
図1を参照して、この発明の一実施例である根切り装置10は、たとえば水耕栽培システムに利用される装置であり、水耕栽培装置50によって水耕栽培された葉菜類52を収穫するに際して、水耕パネル54から葉菜類52を取り外し易くするために葉菜類52の根切りを行うものである。
先ず、水耕栽培装置50の一例について簡単に説明する。図2に示すように、水耕栽培装置50は、レタス、ホウレン草および水菜などの葉菜類52を栽培するための装置であり、栽培槽56および水耕パネル54を備える。水耕栽培装置50では、窒素、リン酸およびカリウム等の葉菜類52の生育に必要な養分を含む培養液を栽培槽56内に入れ、その培養液に葉菜類52を植栽した水耕パネル54を浮かべて、葉菜類52の根を培養液中に浸すことによって、葉菜類52の栽培を行う。
図3に示すように、水耕パネル54は、発泡スチロール等の発泡樹脂によって矩形板状に形成され、水耕パネル54には、水耕パネル54を厚み方向に貫通する複数の貫通孔58が縦横に並んで形成される。水耕パネル54の大きさは、長手方向(搬送方向)の長さがたとえば900mmであり、幅方向(搬送方向と直交する方向)の長さが600mmである。葉菜類52の栽培時には、この貫通孔58に発泡ウレタン等の保持部材60を介して葉菜類52の根元部が保持され、貫通孔58に保持された葉菜類52の根が栽培槽56内の培養液に浸かるようにされる(図2参照)。葉菜類52が十分に生育すると、水耕パネル54から葉菜類52を取り外すことによって葉菜類52が収穫され、水耕パネル54は、その後回収されて新たな葉菜類52の栽培に利用される。
なお、水耕パネル54に保持される葉菜類52の数や配置態様は、葉菜類52の種類などに応じて適宜変更され、全ての貫通孔58に葉菜類52を保持させる場合もあれば、所定間隔をあけて間欠的に葉菜類52を保持させる場合もある。また、水耕パネル54の植栽域R1とは、水耕パネル54の周縁部を除く、水耕パネル54に対して葉菜類52を植栽可能な範囲を言い、具体的には、最外側の貫通孔58の外側縁より内側の範囲を言う。
上述のような水耕栽培装置50によって水耕パネル54に保持されて生育した葉菜類52の根は、水耕パネル54の裏面側全体に拡がって互いに絡まり合った状態となるので(図2参照)、このままでは根が邪魔して葉菜類52を水耕パネル54から引き抜くことは難しい。そこで、葉菜類52を収穫する際には、根切り装置10を用いて不要な根を取り除く根切りを行うこととなる。
以下、図1および図4−図7を参照して、根切り装置10の構成について具体的に説明する。図1、図4および図5に示すように、根切り装置10は、直方体状の枠体12を備える。枠体12は、直方体の各辺を構成するように断面L字型の鋼材などを組み付け、各鋼材の接続部を溶接などで固定することによって形成される。枠体12には、枠体12を補強するための補強材や後述する各部材を取り付けるための支持材が適宜設けられる。また、枠体12の下枠材の4隅には、自在式のキャスタが取付けられ、根切り装置10は、このキャスタによって装置全体として任意に移動可能とされる。
枠体12の上枠材の上面側には、水耕パネル54を搬送可能に支持するための支持部14が設けられる。支持部14は、枠体12の長手方向に延びる鋼製の棒状体であって、枠体12の上枠材上面の両側部に設けられる。支持部14のそれぞれは、上流側部分と下流側部分とからなり、後述するカッタ26を配置する空間を形成するために、支持部14の上流側部分と下流側部分とは、その間に所定間隔をあけて配置される。
また、支持部14の外側であってかつ水耕パネル54の植栽域R1の外側に相当する位置には、支持部14に沿って延びる一対の搬送チェーン16が設けられる。搬送チェーン16は、その上側中央部分で盛り上がるように湾曲する軌道を有し、枠体12内に配置される搬送用モータ18からの駆動力を受けて回動して、その上側中央部分で水耕パネル54の裏面と接触して水耕パネル54に推進力を与える。つまり、支持部14上に載置された水耕パネル54は、支持部14にその両側部を支持されながら、搬送チェーン16によって枠体12の長手方向に速度制御可能に自動搬送される。また、枠体12の適宜な位置には、搬送チェーン16を始動させるための始動スイッチ20と非常停止させるための非常停止スイッチ22とが設けられる。なお、搬送チェーン16は、搬送チェーン16の下流側に設けられる自動停止スイッチ(図示せず)によって、水耕パネル54が1枚搬送されるごとに自動停止され、新たな水耕パネル54を搬送するときには、始動スイッチ20が再度押下される。
搬送チェーン16の外側には、一対のサイドガイド24が設けられる。サイドガイド24は、支持部14上を搬送される水耕パネル54の動きを両側から規制して、水耕パネル54の落下を防止すると共に水耕パネル54を搬送方向に適切に案内するためのものである。このため、サイドガイド24間の距離は、水耕パネル54の幅方向の長さと略同じ大きさに設定される。また、サイドガイド24の長手方向中央部には、一対のパネル押えガイド25が上下動可能に設けられる。パネル押えガイド25は、水耕パネル54の上面を押さえて水耕パネル54の浮き上がりを防ぐものであり、Lアングル等を用いて形成される。
また、支持部14の上流側部分と下流側部分との間には、支持部14上を搬送される水耕パネル54の裏面と近接するように、幅方向に並ぶ2つのカッタ26が設けられる。
図6に示すように、カッタ26は、円板状の回転基部28と細長い線状に形成される刃部30とを備える。刃部30は、ナイロンおよびポリエチレン等の合成樹脂によって形成され、回転基部28の周縁部から放射状に延びるように設けられる。具体的には、回転基部28の上面周縁部に取付部32が設けられ、この取付部32に対して刃部30の端部が嵌め込まれて固定される。この際、回転基部28に対して刃部30を脱着可能に固定するようにしておけば、刃部30が破損する等したときには、破損した刃部30を取り換えるだけでよいので便利である。なお、刃部30は、柔軟性を有するものであるので、カッタ26が回転していないときには、その先端部は下方に垂れ下がる。
刃部30の径は、たとえば2−3mmである。また、刃部30の長さは、後述するように水耕パネル54の植栽域R1の幅方向全範囲をカバーできる長さに設定され、たとえば100−200mmである。刃部30の断面形状としては、円形、角形および星形など適宜な形状を採用でき、これらに捻りが加えられていてもよい。また、刃部30の本数は、この実施例では4本としているが、適宜変更可能であり、たとえば2−8本に設定することが好ましい。
図4および図5に戻って、カッタ26の回転基部28の中央部には、回転軸34が接続される。また、枠体12内には、カッタ用モータ(駆動源)36が設けられる。回転軸34およびカッタ用モータ36のそれぞれには、プーリ38が設けられており、これらプーリ38を伝達ベルト40で連結することにより、カッタ用モータ36の回転(駆動力)が各カッタ26の回転基部28に伝達される。つまり、回転基部28がカッタ用モータ36からの駆動力を受けることによって、各カッタ26は回転(たとえば5000rpm)する。そして、カッタ26の回転時には、刃部30は、遠心力によって水耕パネル54の裏面に沿うように水平方向に張り出すことによって、葉菜類52の根のような柔らかいものでも引きちぎるようにして適切に切断する。なお、この実施例では、回転軸34のプーリ38同士を連結する伝達ベルト40をクロスにかけることによって、2つのカッタ26が互いに逆回転するようにしている。
また、図7に示すように、2つのカッタ26は、その切断域R2が水耕パネル54の植栽域R1の幅方向全範囲に亘るように配置される。具体的には、2つのカッタ26は、幅方向に並べて配置されるが、その際には搬送方向にずらして配置される。また、隣り合うカッタ26同士の回転方向は逆方向とされる。そして、カッタ26の刃部30は、回転時に水平方向に張り出した際に、幅方向両側においては切断域R2が少なくとも水耕パネル54の植栽域R1の両側縁まで達するようにされ、幅方向中央部においては隣り合うカッタ26の刃部30の先端部同士が交差する(つまり切断域R2が交差する)ようにされる。
ここで、隣り合うカッタ26同士を搬送方向にずらして配置するのは、隣り合うカッタ26の切断域R2を幅方向に重複させることができるようになるからである。また、隣り合うカッタ26同士の回転方向を逆方向とするのは、これによって、隣り合う回転基部28の間を通る刃部30同士の進行方向が同じになるので、刃部30の先端同士が接触しても力を逃がすことができ、刃部30の損傷および回転の阻害を防止できるからである。刃部30の先端部同士が交差するような構成は、柔軟性を有する合成樹脂製の刃部30を用いているからこそ採用できるものであり、硬質のカッタ刃を用いては採用できないものである。
図1および図4に戻って、カッタ26の上流側の位置には、パネル検出センサ42が設けられる。パネル検出センサ42は、支持部14上を搬送される水耕パネル54の有無を検出するためのセンサであり、たとえば反射型光センサが用いられる。この実施例では、パネル検出センサ42は、カッタ26と連動され、パネル検出センサ42による水耕パネル54の検出の有無が、カッタ26の回転を開始または停止させるトリガとされる。
さらに、カッタ26の下流側の位置には、葉菜取外し部44が設けられる。葉菜取外し部44は、支持部14上を搬送される水耕パネル54の表面よりも上方に配置され、水耕パネル54の搬送方向に対して斜め方向に延びる長尺の平板状に形成される。葉菜取外し部44は、カッタ26によって根切りされた葉菜類52を堰き止めることによって、葉菜類52を水耕パネル54から自動的に取り外して収穫物集積かご68(図8参照)に導くものである。
このような根切り装置10を用いて葉菜類52の根切りを行う際には、図8に示すように、前準備として、根切り装置10の下流側に葉菜類52収穫後の水耕パネル54を受け止めるための補助受台62が設けられ、葉菜取外し部44の側部にスライドシュータ64が設けられる。また、スライドシュータ64の側部には、収穫物搬送ベルト66が設けられ、収穫物搬送ベルト66の上には、収穫物集積かご68が載置される。
前準備としての各装置の設置作業が終了すると、生育した葉菜類52を保持している水耕パネル54が根切り装置10の支持部14の上流側端部に載置される。そして、始動スイッチ20が押下されることによって搬送チェーン16が駆動され、水耕パネル54の自動搬送が開始される。搬送中の水耕パネル54がパネル検出センサ42によって検出されると、カッタ26の回転が開始され、カッタ26上を搬送パネル54が移動することによって、カッタ26の刃部30が葉菜類52の根に順次接触して葉菜類52の根が切断されていく。この際、細長い線状に形成される合成樹脂製の刃部30を有するカッタ26を用い、かつ、カッタ26の切断域R2が水耕パネル54の植栽域R1の幅方向全範囲に亘るように配置しているので、水耕パネル54の裏面側の根を切り残すことなく、葉菜類52の根切り作業を確実かつ効率的に行うことができる。
葉菜類52が根切りされた後、水耕パネル54は葉菜取外し部44の下をくぐるようにして下流側にそのまま搬送されていくが、水耕パネル54に保持された葉菜類52は、葉菜取外し部44に堰き止められる。根切りされた葉菜類52は、水耕パネル54の貫通孔58から抜け易くなっているので、水耕パネル54の移動に伴い、葉菜取外し部44によって葉菜類52が自動的に取り外されてスライドシュータ64側に集められる。その後、水耕パネル54から取り外された葉菜類52は、スライドシュータ64上を滑って収穫物集積かご68内に入れられ、収穫物搬送ベルト66によって所定位置まで搬送される。
この実施例によれば、細長い線状に形成される合成樹脂製の刃部30を有するカッタ26を用いたので、軟らかい根であっても適切に切断することができ、葉菜類52の根切り作業を確実かつ効率的に行うことができる。また、刃部30が柔軟性を有する合成樹脂製なので、金属製のカッタ刃と比較して安全である。
さらに、細長い線状に形成される合成樹脂製の刃部30は柔軟性を有するので、仮に隣り合うカッタ26の刃部30の先端同士が接触しても大きな衝撃力が生じることはなく、刃部30の損傷等が生じ難い。このため、隣り合うカッタ26の刃部30間に必ずしも隙間を形成する必要は無くなり、切断域R2が水耕パネル54の植栽域R1の幅方向全範囲に亘るように複数のカッタ26を配置できる。したがって、葉菜類52の根の切り残しを無くすことができる。
また、隣り合うカッタ26同士を搬送方向にずらして配置しているので、隣り合うカッタ26の切断域R2を幅方向に重複させることができるようになり、根の切り残しをより確実に無くすことができる。
さらに、隣り合うカッタ26同士の回転方向を逆方向としているので、刃部30の先端同士が接触しても力を逃がすことができ、刃部30の損傷および回転の阻害を防止できる。
なお、上述の実施例では、2つのカッタ26を幅方向に並べて配置しているが、カッタ26の個数および配置態様は適宜変更可能である。たとえば、カッタ26を幅方向に3つ以上並べて配置することもできる。また、カッタ26を水耕パネル54の搬送方向にも並べるように配置して、搬送方向に並ぶ複数のカッタ26で多段階的に根切りするようにしてもよい。
また、上述の実施例では、隣り合うカッタ26の刃部30の先端部同士が交差するようにしているが、これに限定されず、カッタ26の配置態様は、切断域R2が水耕パネル54の植栽域R1の幅方向全範囲に亘るようにされる態様であればよい。たとえば、搬送方向におけるカッタ26のずらしを大きくとれば、刃部30の先端部同士を交差させることなく、隣り合うカッタ26の切断域R2を幅方向に重複させることができる。また、たとえば、少なくとも隣り合うカッタ26の刃部30の先端面が接触するように、カッタ26を横方向に直線状に並べて配置することもできる。ただし、この場合には、刃部30同士の接触による力を逃がすことができるように、隣り合うカッタ26の回転方向を逆方向にすることが好ましい。
さらに、上述の実施例では、1つのカッタ用モータ36を用いて2つのカッタ26を回転させるようにしているが、個別のモータを用いてカッタ26を回転させてもよい。
さらにまた、上述の実施例では、カッタ26の刃部30を合成樹脂によって形成したが、合成樹脂としては、アルミ等の金属粉を混入したものを用いてもよい。つまり、この発明でいう合成樹脂製とは、金属粉を混入した合成樹脂も含むものである。
また、上述の実施例では、支持部14上に載置した水耕パネル54を搬送させる際には、搬送速度を正確に制御できるように、搬送チェーン16を用いて自動搬送するようにしたが、必ずしも水耕パネル54を自動搬送する必要はなく、支持部14上に載置した水耕パネル54を手動で押し込むようにしてもよい。また、水耕パネル54を自動搬送させる機構は、適宜変更し得る。
さらに、上で挙げた寸法などの具体的数値はいずれも単なる一例であり、製品の仕様などの必要に応じて適宜変更可能である。
10 …根切り装置
12 …枠体
14 …支持部
16 …搬送チェーン
24 …サイドガイド
26 …カッタ
28 …回転基部
30 …刃部
36 …カッタ用モータ(駆動源)
44 …葉菜取外し部
50 …水耕栽培装置
52 …葉菜類
54 …水耕パネル
56 …栽培槽
R1 …水耕パネルの植栽域
R2 …カッタの切断域

Claims (5)

  1. 水耕パネルを用いて水耕栽培された葉菜類の根切りを行う根切り装置であって、
    前記水耕パネルを搬送可能に支持する支持部、
    前記支持部上を搬送される前記水耕パネルの裏面近接位置に回転可能に設けられ、かつ切断域が前記水耕パネルの植栽域の幅方向全範囲に亘るように配置される複数のカッタ、および
    前記複数のカッタを回転させる駆動源を備え、
    前記複数のカッタのそれぞれは、
    前記駆動源からの駆動力を受ける回転基部、および
    細長い線状に形成されて、前記回転基部の周縁部から放射状に延びる複数の合成樹脂製の刃部を備える、根切り装置。
  2. 隣り合う前記カッタ同士が前記水耕パネルの搬送方向にずらして配置される、請求項1記載の根切り装置。
  3. 隣り合う前記カッタ同士の回転方向が逆方向とされる、請求項1または2記載の根切り装置。
  4. 前記複数のカッタの下流側であってかつ前記水耕パネルの表面よりも上方に配置され、前記水耕パネルの搬送方向に対して斜め方向に延びる葉菜取外し部をさらに備える、請求項1ないし3のいずれかに記載の根切り装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の根切り装置を備える、水耕栽培システム。
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