JP2005040095A - 植材刈込み装置、植材刈込み方法及びこれにより得られる植材 - Google Patents

植材刈込み装置、植材刈込み方法及びこれにより得られる植材 Download PDF

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Abstract

【課題】 ほとんど人手を必要とせず、高品質の植材を効率良く安定して提供することができる植材刈込み装置及び方法を提供する。
【解決手段】 本装置5は、ベース部材(架台6)と、このベース部材に移動(周回)自在に支持される搬送体(チェーン部材11)と、この搬送体に回転自在に支持され且つ植材1を支持可能な回転支持具(コップ部材25)と、搬送体を移動させる移動駆動手段と、回転支持具を回転させる回転駆動手段8と、その回転される回転支持具に支持された植材を刈込む切断手段(電動切断器9)と、を備える。本装置5によると、最終的に丸みを帯びた外観形状の見栄えのよい植材1が生産される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、植材刈込み装置、植材刈込み方法及びこれにより得られる植材に関し、更に詳しくは、外観形状の見栄えの良い高品質な植材を効率良く安定して提供することができる植材刈込み装置、植材刈込み方法及びこれにより得られる植材に関する。
従来からアメリカンブルー等の植材を生産(育成)する過程では、図12,13に示すように、適度に成長した植材1の全体の枝、つる、葉等を摘み取る、いわゆる刈込み作業(ピンチ作業ともいう。)が行われている。この刈込み作業を何回か繰り返すことによって、図7に示すように、わき芽の伸びと数を増加させて外観形状の見栄えの良い高品質の植材を市場へ出荷できる。
ところが、従来の植材の刈込み作業は人手のみに依存しているため、植材を大量に生産する場合には、大勢の刈込み作業者を必要とするだけでなく、外観形状に不揃いが生じて高品質な植材を安定して提供することが困難であった。
尚、従来一般に、苗木等を自動剪葉するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、この特許文献1では、苗木の先端頭頂部を剪葉してその高さを揃えることを目的としており、これを上述の刈込み作業に適用しても、外観形状の見栄えの良い植材を得ることができない。
特開2001−95378号公報
本発明は、上記問題点を解決するものであり、外観形状の見栄えの良い高品質な植材を効率良く安定して提供することができる植材刈込み装置、植材刈込み方法及びこれにより得られる植材を提供することを目的とする。
本発明は、以下の通りである。
1.ベース部材と、該ベース部材に回転自在に支持され且つ植材を支持可能な回転支持具と、該回転支持具を回転させる回転駆動手段と、その回転される前記回転支持具に支持された前記植材を刈込む切断手段と、を備えることを特徴とする植材刈込み装置。
2.ベース部材と、該ベース部材に移動自在に支持される搬送体と、該搬送体に回転自在に支持され且つ植材を支持可能な回転支持具と、前記搬送体を移動させる移動駆動手段と、前記回転支持具を回転させる回転駆動手段と、その回転される前記回転支持具に支持された前記植材を刈込む切断手段と、を備えることを特徴とする植材刈込み装置。
3.前記回転駆動手段が、複数の前記回転支持具のうちで前記搬送体の移動によって所定位置に搬送される回転支持具を回転させ得るように構成されている上記2.記載の植材刈込み装置。
4.前記回転駆動手段が、所定位置に搬送される前記回転支持具に対応して配設され且つ該回転支持具に設けられた被係合部に係合する係合部材と、該係合部材を移動させる駆動源とを有する上記3.記載の植材刈込む装置。
5.前記搬送体が、前記ベース部材に周回自在に支持される無端状搬送体である上記2.乃至4.のいずれか一項に記載の植材刈込み装置。
6.前記無端状搬送体が、案内部材によって湾曲状に案内される湾曲状部を有すると共に、前記回転駆動手段が、前記湾曲状部に搬送される前記回転支持具を回転させ得るように構成されている上記5.記載の植材刈込み装置。
7.前記無端状搬送体が、案内部材によって所定の傾斜角で傾斜して案内される傾斜部を有する上記5.又は6.に記載の植材刈込み装置。
8.前記無端状搬送体が、チェーン部材により構成されている上記5.乃至7.のいずれか一項に記載の植材刈込む装置。
9.前記移動駆動手段が、前記搬送体を間欠移動させ得るように構成されている上記2.乃至8.のいずれか一項に記載の植材刈込み装置。
10.前記切断手段が、所定位置に搬送される前記回転支持具に対応して配設される電動切断器により構成されている上記2.乃至9.のいずれか一項に記載の植材刈込み装置。
11.植材が支持された回転支持具を回転させ、その回転される植材を切断手段で刈込むことを特徴とする植材刈込み方法。
12.植材が支持された複数の回転支持具を搬送させ、複数の該回転支持具のうちで所定位置に搬送される回転支持具を回転させ、その回転される前記植材を切断手段で刈込むことを特徴とする植材刈込み方法。
13.複数の前記回転支持具を周回搬送させる上記12.記載の植材刈込み方法。
14.複数の前記回転支持具を間欠的に周回搬送させる上記12.又は13.に記載の植材刈込み方法。
15.上記11.乃至14.のいずれか一項に記載の植材刈込み方法により得られる植材であって、回転対称部を有することを特徴とする植材。
本発明の植材刈込み装置によると、回転される植材が切断手段で一様に刈込まれる。従って、外観形状の見栄えの良い高品質な植材を効率良く安定して製造することができる。
本発明の他の植材刈込み装置によると、複数の植材が搬送されると共に回転され、その回転される植材が切断手段で一様に刈込まれる。従って、外観形状の見栄えの良い高品質な植材を効率良く安定して製造することができる。
また、前記回転駆動手段が、複数の前記回転支持具のうちで前記搬送体の移動によって所定位置に搬送される回転支持具を回転させ得るように構成されている場合は、回転停止状態の回転支持具に対して植材の取付け・取外し作業を実施でき、刈込み作業の作業性をより向上させることができる。
また、前記回転駆動手段が、所定位置に搬送される前記回転支持具に対応して配設され且つ該回転支持具に設けられた被係合部に係合する係合部材と、該係合部材を移動させる駆動源とを有する場合は、所定位置に搬送される回転支持具をより確実に回転させることができる。
また、前記搬送体が、前記ベース部材に周回自在に支持される無端状搬送体である場合は、移動駆動手段によって搬送体が周回され、回転支持具に対する植材の取付け・取外し作業を略同じ箇所で実施でき、刈込み作業の作業性をより向上させ得る。
また、前記無端状搬送体が、案内部材によって湾曲状に案内される湾曲状部を有すると共に、前記回転駆動手段が、前記湾曲状部に搬送される前記回転支持具を回転させ得るように構成されている場合は、湾曲状部で植材を刈込むことができ、さらに外観形状の見栄えの良い高品質な植材を得ることができる。
また、前記無端状搬送体が、案内部材によって所定の傾斜角で傾斜して案内される傾斜部を有する場合は、植材を所定の高低差でもって搬送することができ、スペース効率を向上させることができる。
また、前記無端状搬送体が、チェーン部材により構成されている場合は、簡易・安価な構造とすることができる。
また、前記移動駆動手段が、前記搬送体を間欠移動させ得るように構成されている場合は、搬送体の移動停止状態又は低速移動状態で植材を刈込むことができ、さらに外観形状の見栄えの良い高品質な植材を得ることができる。さらに、回転支持具に対する植材の取付け・取外し作業を容易に行うことができる。
また、前記切断手段が、所定位置に搬送される前記回転支持具に対応して配設される電動切断器により構成されている場合は、より確実に植材を刈込むことができる。
本発明の植材刈込み方法によると、回転される植材が切断手段で一様に刈込まれる。従って、外観形状の見栄えの良い高品質な植材を効率良く安定して製造することができる。
本発明の他の植材刈込み方法によると、複数の植材のうちで所定位置に搬送される植材が回転され、その回転される植材が切断手段で一様に刈込まれる。従って、外観形状の見栄えの良い高品質な植材を効率良く安定して製造することができる。
また、複数の前記回転支持具を周回搬送させる場合は、刈込み作業の効率性を向上させると共に、スペース効率を向上させることができる。
また、複数の前記回転支持具を間欠的に周回搬送させる場合は、搬送体の移動停止状態又は低速移動状態で植材を刈込むことができ、さらに外観形状の見栄えの良い高品質な植材を得ることができる。さらに、回転支持具に対する植材の取付け・取外し作業を容易に行うことができる。
本発明の植材刈込み方法により得られる植材によると、回転対称部を有する外観形状の見栄えの良い高品質な植材を得ることができる。
(実施形態1)
1.植材刈込み装置
本実施形態1に係る植材刈込み装置は、以下に述べるベース部材、搬送体、回転支持具、移動駆動手段、回転駆動手段、及び切断手段を備えて構成されている。
上記「ベース部材」の構造、形状、大きさ等は特に問わない。このベース部材としては、例えば、板状体、ブロック状体、枠状体等のうちの1種又は2種以上の組み合わせ等を挙げることができる。
上記「搬送体」は、ベース部材に移動自在に支持される限り、その移動形態、構造等は特に問わない。この搬送体は、例えば、周回移動、直線移動、回転移動(旋回移動も含む。)等のうちの1種又は2種以上の組み合わせで移動自在に支持されていることができる。刈込み作業の効率性といった観点から、この搬送体が、ベース部材に周回自在に支持される無端状搬送体であることが好ましい。この無端状搬送体は、例えば、少なくとも一対の水平軸回りに周回自在に支持されていることができるが、刈込み作業の効率性といった観点から、この搬送体が、少なくとも一対の垂直軸回りに周回自在に支持されていることが好ましい。また、この無端状搬送体としては、例えば、チェーン部材、ロープ部材、ベルト部材等を挙げることができる。このチェーン部材は、例えば、多数の環状の連結ピースを順次連結して構成されていたり(図10参照)、多数の連結ピースを順次回転自在に支持して構成されていたりできる(図1参照)。また、この無端状搬送体は、例えば、案内部材によって湾曲状に案内される湾曲状部を有することができる。この湾曲状部は、通常、外方に向って膨らんでいる。また、この無端状搬送体は、例えば、案内部材によって所定の傾斜角で上下方向に傾斜して案内される傾斜部を有することができる。これにより、スペース効率を向上させることができる。
上記「回転支持具」は、搬送体に回転自在に支持され且つ植材を支持し得る限り、その搬送体への支持形態、植材の支持形態等は特に問わない。この回転支持具は、例えば、搬送体に所定のピッチ間隔で複数個が回転自在に支持されていることができる。また、この回転支持具は、例えば、植材を載置支持するものであったり、植材を把持して支持するものであったりできる。また、この回転支持具としては、例えば、支持コップ状体、皿状体、プレート状体等を挙げることができる。なお、この回転支持具は、通常、垂直軸周りに回転自在に支持されている。
上記「移動駆動手段」は、搬送体を移動させ得る限り、その構造、駆動形態等は特に問わない。この移動駆動手段は、例えば、搬送体に設けられる走行手段(例えば、可動走行輪等)により構成されていることができる。また、この移動駆動手段は、例えば、上述の無端状搬送体に係合(圧接も含む。)する少なくとも一対の回転部材(例えば、スプロケット、歯車、案内ローラ等)と、これらのうち一方の回転部材を回転させる駆動源(例えば、駆動モータ等)とを有することができる。また、この移動駆動手段は、例えば、上述の駆動源を適宜制御する制御手段を有し、搬送体を間欠移動させ得るように構成されていることができる。これにより、複数の回転支持具のうちで所定位置(刈込み位置)に搬送される回転支持具の移動を停止させた状態又は低速移動状態とすることができる。特に、複数の回転支持具のピッチ間隔と略同じ間隔で、搬送体を間欠移動させ得るように構成されていることが好ましい。なお、上記「間欠移動」とは、移動及び停止の繰り返しや、高速移動及び低速移動の繰り返しを意味する。
上記「回転駆動手段」は、回転支持具を回転させ得る限り、その構造、駆動形態等は特に問わない。この回転駆動手段は、例えば、複数の回転支持具のそれぞれに設けられる自転付与手段により構成されることができる。また、この回転駆動手段は、例えば、複数の回転支持具のうちで搬送体の移動によって所定位置(刈込み位置)に搬送される回転支持具を回転させるように構成されていることができる。これにより、複数の回転支持具のうちで所定位置(刈込み位置)に搬送される回転支持具を回転させる一方、残りの回転支持具を回転が停止された状態とすることができる。その結果、回転停止状態の回転支持具に対して容易・迅速に植材を支持したり、取外したりすることができる。この場合、より簡易・安価な構造にし得るといった観点から、回転駆動手段が、所定位置に搬送される回転支持具に対応してベース部材等に配設され且つ回転支持具に設けられた被係合部(例えば、スプロケット等)に係合する係合部材(例えば、チェーン部材等)と、この係合部材を可動(例えば、周回移動等)させる駆動源(例えば、駆動モータ等)とを有して構成されることが好ましい。
上記「切断手段」は、回転中の回転支持具に支持された植材を刈込み得る限り、その構造、切断形態等は特に問わない。この切断手段は、例えば、固定刃により構成されていることができるが、より確実に植材を刈込み得るといった観点から、電動バリカン、電動カッタ、電動鋏等の電動切断器により構成されていることが好ましい。この電動切断器は、例えば、所定位置(刈込み位置)に対応して上記ベース部材に配設されていることができる。また、この電動切断器は、通常、植材の所定部位(例えば、側面部、頭頂部等)を刈込む。特に、植材の異なる所定部位を刈込み得るように、複数の電動切断器が配設されていることが好ましい。これら複数の電動切断器は、例えば、複数の回転支持具のピッチ間隔と略同じ間隔で配設されていることができる。
上記「植材」の用途、種類、大きさ等は特に問わない。その用途としては、例えば、ガーデニング用、観賞用、食用等を挙げることができる。また、その種類として、例えば、ある程度成長した植物や苗物等を挙げることができる。その具体例として、例えば、アメリカンブルー、さつき、菊等の苗物を挙げることができる。また、この植物は、通常、ビニールポット、鉢、つぼ等の受容器に設けられている。また、上記「刈込む」とは、植物の枝、つる、葉等を切断することを意味する。
2.植材刈込み方法
本実施形態1に係る植材刈込み方法は、植材が支持された複数の回転支持具を搬送させ、複数の該回転支持具のうちで所定位置(刈込み位置)に搬送される回転支持具を回転させ、その回転される前記植材を切断手段で刈込むことを特徴とする。なお、上記「回転支持具」及び「切断手段」としては、例えば、上述の植材刈込み装置で説明した回転支持具及び切断手段を適用することができる。
この植材刈込み方法は、例えば、複数の回転支持具を周回搬送させることができる。また、この植材刈込み方法は、例えば、複数の回転支持具を間欠的に周回搬送させることができる。また、この植材刈込み方法は、例えば、所定位置(刈込み位置)で回転支持具を湾曲状に搬送させることができる。これにより、湾曲状に搬送される植材を刈込むことができ、さらに外観形状の見栄えの良い高品質な植材を得ることができる。また、この植材刈込み方法は、例えば、回転支持具を所定の傾斜角で傾斜して案内させることができる。これにより、スペース効率を向上させることができる。
3.植材
本実施形態1に係る植材刈込み方法により得られる植材は、回転対称部を有することを特徴とする。この回転対称部の形状としては、例えば、球状、略半球状、円柱状、円錐状、円錐台状、樽状、逆樽状等のうちの1種又は2種以上を組み合わせた形状等を挙げることができる。なお、上記回転対称部は、通常、垂直軸回りに回転対称となっている。
(実施形態2)
1.植材刈込み装置
本実施形態2に係る植材刈込み装置は、以下に述べるベース部材、回転支持具、回転駆動手段、及び切断手段を備えて構成されている。
上記「ベース部材」の構造、形状、大きさ等は特に問わない。このベース部材としては、例えば、上述の実施形態1で説明したベース部材を適用することができる。
上記「回転支持具」は、ベース部材に回転自在に支持され且つ植材を支持可能である限り、その構造、ベース部材への支持形態、植材の支持形態等は特に問わない。この回転支持具としては、例えば、上述の実施形態1で説明した回転支持具を適用することができる。
上記「切断手段」は、回転中の回転支持具に支持された植材を刈込み得る限り、その構造、切断形態等は特に問わない。この切断手段としては、例えば、上述の実施形態1で説明した切断手段を適用することができる。
上記「植材」の用途、種類、大きさ等は特に問わない。この植材としては、例えば、上述の実施形態1で説明した植材を適用することができる。
2.植材刈込み方法
本実施形態2に係る植材刈込み方法は、植材が支持された回転支持具を回転させ、その回転される植材を切断手段で刈込むことを特徴とする。なお、上記「回転支持具」及び「切断手段」としては、例えば、上述の植材刈込み装置で説明した回転支持具及び切断手段を適用することができる。
3.植材
本実施形態2に係る植材刈込み方法により得られる植材は、回転対称部を有することを特徴とする。この回転対称部としては、例えば、上述の実施形態1で説明した回転対称部を適用することができる。
以下、図面を参照にして実施例により本発明をより具体的に説明する。
(1)植材刈込み装置の構成
本実施例に係る植材刈込み装置5は、図1,2に示すように、架台6(本発明に係る「ベース部材」として例示する。)に設置されるエンドレスコンベア7と、そのエンドレスコンベア7に接近して設置される回転駆動手段8と、植材1の所定部位3を刈込む電動切断器9とを基本的に備えて構成されている。
前記エンドレスコンベア7は、垂直方向に回転軸10aを有する主スプロケット10と、その主スプロケット10と内接するチェーン部材11(本発明に係る「搬送体」として例示する。)と、そのチェーン部材11と内接するように前記主スプロケット10と相対向する位置に設置される従スプロケット12とを備えている。前記主スプロケット10、従スプロケット12、案内部材13及び案内部材14の間に、チェーン部材11が適宜張力でもって略長楕円形状に懸架支持されている。このチェーン部材11は、外方に向かって膨らむ湾曲状部11aと、この湾曲状部11aと対向する直線状部11bと、両部11a、11bを連絡する両側の連絡部11c、11dとを有している。前記案内部材13、14は、略平行に配置された離間部材18、19により支持されている。尚、本実施例では、上記湾曲状部11aが所定位置(刈込み位置)に設定されているものとする。
また、前記主スプロケット10には、減速機(図示せず)を介して駆動モータ(図示せず)から回転力が伝達されるようになっている。また、チェーン部材11の所定のピッチ間隔(後述する隣り合うコップ部材のピッチ間隔)毎に対応してONするスイッチ手段28が設けられ(図2参照)、このスイッチ手段28によって、チェーン部材11の停止信号が制御装置29を介して前記モータに入力され、チェーン部材11は所定速度の移動及び停止を繰返す間欠移動をするようになっている。
ここで、上記減速機、駆動モータ、スイッチ手段28、制御装置29等によって、本発明に係る「移動駆動手段」が構成されていると言える。
前記チェーン部材11には、植材1の受容器2を保持するための容器保持手段20が設けられている。この容器保持手段20は、図3に示すように、チェーン部材11を構成する上部連結ピース15aに固定される回転軸21と、その回転軸21にベアリング(図示なし)を介して外挿されるスリーブ22と、そのスリーブ22に外挿されるとともに回転軸Cを共有するスプロケット23(本発明に係る「被係合部」として例示する。)と、前記スリーブ22の上端部にあるフランジ部24に継ぎ足しされるコップ部材25(本発明に係る「回転支持具」として例示する。)とから構成されている。そして、回転駆動手段8によりスプロケット23が回転させられるとスリーブ22及びコップ部材25が一体的に自転し、このコップ部材25内に保持される植材1も自転するようになっている。
尚、本実施例では、前記上部連結ピース15aに、一つ置きにコップ部材25を設置するようにしたが(図2参照)、これに限定されず、例えば、上部連結ピース15aの長さ、植材1の大きさ及びコンベア7の回転速度等を考慮して、上部連結ピース15aに対するコップ部材25の設置個数やそれらの間隔を任意に変更することができる。その他、前記架台6にはチェーン部材11を覆う安全カバーや作業員が滑らないようにする滑り止め部材等が設けられていることができる。
次に、前記回転駆動手段8は、チェーン部材11の湾曲状部11aの外方に設置される主スプロケット30と、その主スプロケット30と離れた位置において設置される第一従スプロケット31及び第二従スプロケット32と、それらのスプロケット31、32に懸架される無端チェーン33(本発明に係る「係合部材」として例示する。)とから構成されている。そして、前記第一従スプロケット31と主スプロケット30との周囲を半周して懸架される無端チェーン33の外側が、チェーン部材11の湾曲状部11aに搬送される容器保持手段20のスプロケット23と噛み合うようになっている。前記主スプロケット30もコンベア7と同様に減速機(図示せず)を介してモータ(図示せず)により駆動するようになっていると共に、前記制御装置29からの運転制御信号によりコンベア7の運転に連動して駆動される。
次に、電動切断器9は、動力で駆動する剪定バリカン、チェーンソー、丸鋸、小型芝刈り機等の花木切断装置から選ばれ、支柱や架台等のスタンド34を介して架台6に固定されている。本実施例では、3台の電動切断器、すなわち、第一電動切断器9a、第二電動切断器9b、第三電動切断器9cが設置されており、それらのせん断刃9xの傾斜角が相異している。前記電動切断器9を複数台設置する場合、それらの間隔はチェーン部材11上に設置されている複数のコップ部材25の間隔と実質上同一とし、前記せん断刃9xは、植材1の枝部分3に接触可能な位置まで突出している。また、前記電動切断器9に対する動力も前記制御装置29を介して供給され、コンベア7の運転に連動して駆動される。
ここで、上記複数の電動切断器9a、9b、9c等によって、本発明に係る「切断手段」が構成されていると言える。
(2)植材刈込み装置の作用
次に、以上のように構成された植材刈込み装置5の作用について説明する。先ず、作業者が制御装置29の運転開始スイッチ(図示せず)を操作すると、図1、2に示すように、チェーン部材11が所定方向に所定間隔で間欠的に周回移動すると共に、無端チェーン33が所定方向に周回移動する。さらに、電動切断器9が切断動作を開始する。この状態より、チェーン部材11の直線状部11bの一端部において、作業者が、間欠移動するチェーン部材11上のコップ部材25に、予め用意された多数の植材1を次々に載置していく。
そして、各コップ部材25に載置支持された植材1は、チェーン部材11の直線状部11b及び連絡部11dを介して湾曲状部11aの一端側まで搬送される。このとき、チェーン部材11上のコップ部材25は、そのスプロケット23と無端チェーン33とのかみ合いによって垂直軸回りに自転され、コップ部材25内の植材1も自転される。その後、チェーン部材11の周回移動がさらに進み、植材1が第1電動切断器9aと接触する位置まで搬送されると、スイッチ手段28がONして制御装置29によってチェーン部材11の周回移動が停止される。このとき、図3に示すように、自転する植材1の枝部分3が第1電動切断器9aで刈込まれる。即ち、図5に示すように、鎖線aで示す刈込み角に設定された第1電動切断器9aによって、自転する植材1のサイド側の枝部分3が刈込まれる。
次に、予め設定された所定時間が経過すると、チェーン部材11が再び周回移動を始め、第1電動切断器9aで刈込まれた植材1は、第2電動切断器9bと接触する位置まで搬送される。すると、スイッチ手段28がONしてチェーン部材11の周回移動が再び停止され、図4に示すように、自転する植材1の枝部分3が第2電動切断器9bで刈込まれる。即ち、図6に示すように、鎖線bで示す刈込み角に設定された第2電動切断器9bによって、自転する植材1のトップ側の枝部分3が刈込まれる。次いで、上記作用と略同様にして、自転する植材1のトップ側の枝部分3が第3電動切断器9cで刈込まれ、植材1は、図7に示すように、最終的に略半球状の外観形状に形成される。その後、第1〜第3電動切断器9a、9b、9cによる刈込みを終えた植材1は、チェーン部材11の更なる周回移動によって連絡部11cを介して直線状部11bの一端側まで搬送され、この位置で作業者によってコップ部材25から取出され、一連の刈込み作業が終了することとなる。
(3)実施例の効果
以上のように本実施例の植材刈込み装置5では、チェーン部材11の間欠的な周回移動によって多数の植材1を次々に搬送していき、無端チェーン33とスプロケット23とのかみ合いによって、これら植材1のうち湾曲状部11aに搬送される植材1を自転させ、その自転する植材1の枝部分3を複数の電動切断器9a、9b、9cで刈込むようにしたので、一人の作業者がコップ部材25に対する植材1の保持・取出しを行うだけで、多数の植材1の刈込み作業を自動的に実施することができ、その生産効率は著しく向上する。また、チェーン部材11を停止した状態で自転する植材1を複数の電動切断器9a、9b、9cで段階的に刈込むようにしたので、刈込まれた植材1の外観形状が丸みを帯びた見栄えの良いものとすることができ、高品質な植材を生産することができる。
尚、本発明においては、前記実施例に限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した実施例とすることができる。即ち、本実施例では、床置タイプの植材刈込み装置5を例示したが、これに限定されず、例えば、植材刈込み装置5の架台6に適宜走行車輪を設けて移動可能に構成することができる。このような構成によると、植材刈込み装置を、植材が育成されている場所まで簡易に移動させることができ、大量の植材を搬送する労力を軽減できる。また、本実施例では、チェーン部材11を移動・停止の繰り返しとなる間欠周回させるようにしたが、これに限定されず、例えば、チェーン部材11を高速移動・低速移動の繰り返しとなる間欠周回させるようにしてもよい。また、本実施例のスイッチ手段28を、植材1の移動を光で感知する光センサーに置き換えてもよい。また、本実施例のスイッチ手段28を備えずに、制御装置29の計時によって間欠周回を行わせるようにしてよい。また、本実施例では、周回移動するチェーン部材11により搬送体を構成するようにしたが、これに限定されず、例えば、水平移動するスライド体や回転移動する円盤体によって搬送体を構成するようにしてもよい。また、本実施例では、最終的な植材1の外観形状として略半球状のものを例示したが、これに限定されず、例えば、図8(a)〜(c)に示すように、円柱状、円錐状、円錐台状等の外観形状としてもよい。さらに、例えば、図9(a)〜(c)に示すように、円柱状と円錐状との組み合わせ、円柱状と略半球状との組み合わせ、円錐台状と円錐台状との組み合わせ等の外観形状としてもよい。
また、本実施例では、所定高さの1つの水平面内で植材1を周回搬送するようにしたが、これに限定されず、例えば、図10に示すように、チェーン部材35が、案内部材(図示せず)によって所定の傾斜角で斜めに傾斜して案内される傾斜部35a,35bを有し、第1水平面h1と、この第1水平面h1より高位相となる第2水平面h2との間で植材1を周回搬送するようにしてもよい。これにより、コップ部材25に対する植材1の支持・取出し作業を作業性に優れた低位相で行うことができると共に、第2水平面h2で搬送されるコップ部材25の下方空間を、走行輪等の収納空間等として有効に利用することができる。
さらに、本実施例では、複数の植材1を搬送して連続的に刈込むようにしたが、これに限定されず、例えば、図11に示すように、箱状のベース部材40に、植材1を支持可能なコップ部材25(回転支持具)を回転自在に支持し、このコップ部材25と駆動モータ42(回転駆動手段)とを連繋し、その回転されるコップ部材25に支持された植材1を刈込む電動切断器9(切断手段)を設けて植材刈込み装置45を構成することができる。
アメリカンブルー、菊、さつき等の植材(苗物)を自動的に刈込む用途に適用できる。
本実施例に係る植材刈込み装置の斜視図である。 図1の平面図である。 容器保持手段を説明するための要部拡大側面図である。 刈込み作用を説明するための作用説明図である。 第1電動切断器9aによる刈込み作用を説明するための作用説明図である。 第2電動切断器9bによる刈込み作用を説明するための作用説明図である。 最終的に得られる植材の外観形状を説明するための作用説明図である。 最終的に得られる植材の外観形状のその他の形態を説明するための説明図である。 最終的に得られる植材の外観形状のその他の形態を説明するための説明図である。 植材刈込み装置のその他の形態を示す斜視図である。 植材刈込み装置の更にその他の形態を示す一部断面図である。 従来の刈込み作業を説明するための説明図である。 従来の刈込み作業を説明するための説明図である。
符号の説明
1:植材、5,45:植材刈込み装置、6:架台、8:回転駆動手段、9:電動切断器、9a:第1電動切断器、9b:第2電動切断器、9c:第3電動切断器、11:チェーン部材、11a:湾曲状部、23:スプロケット、25:コップ部材、33:無端チェーン、35:チェーン部材、35a,35b:傾斜部、40:ベース部材、42:駆動モータ。


Claims (15)

  1. ベース部材と、該ベース部材に回転自在に支持され且つ植材を支持可能な回転支持具と、該回転支持具を回転させる回転駆動手段と、その回転される前記回転支持具に支持された前記植材を刈込む切断手段と、を備えることを特徴とする植材刈込み装置。
  2. ベース部材と、該ベース部材に移動自在に支持される搬送体と、該搬送体に回転自在に支持され且つ植材を支持可能な回転支持具と、前記搬送体を移動させる移動駆動手段と、前記回転支持具を回転させる回転駆動手段と、その回転される前記回転支持具に支持された前記植材を刈込む切断手段と、を備えることを特徴とする植材刈込み装置。
  3. 前記回転駆動手段が、複数の前記回転支持具のうちで前記搬送体の移動によって所定位置に搬送される回転支持具を回転させ得るように構成されている請求項2記載の植材刈込み装置。
  4. 前記回転駆動手段が、所定位置に搬送される前記回転支持具に対応して配設され且つ該回転支持具に設けられた被係合部に係合する係合部材と、該係合部材を移動させる駆動源とを有する請求項3記載の植材刈込む装置。
  5. 前記搬送体が、前記ベース部材に周回自在に支持される無端状搬送体である請求項2乃至4のいずれか一項に記載の植材刈込み装置。
  6. 前記無端状搬送体が、案内部材によって湾曲状に案内される湾曲状部を有すると共に、前記回転駆動手段が、前記湾曲状部に搬送される前記回転支持具を回転させ得るように構成されている請求項5記載の植材刈込み装置。
  7. 前記無端状搬送体が、案内部材によって所定の傾斜角で傾斜して案内される傾斜部を有する請求項5又は6に記載の植材刈込み装置。
  8. 前記無端状搬送体が、チェーン部材により構成されている請求項5乃至7のいずれか一項に記載の植材刈込む装置。
  9. 前記移動駆動手段が、前記搬送体を間欠移動させ得るように構成されている請求項2乃至8のいずれか一項に記載の植材刈込み装置。
  10. 前記切断手段が、所定位置に搬送される前記回転支持具に対応して配設される電動切断器により構成されている請求項2乃至9のいずれか一項に記載の植材刈込み装置。
  11. 植材が支持された回転支持具を回転させ、その回転される植材を切断手段で刈込むことを特徴とする植材刈込み方法。
  12. 植材が支持された複数の回転支持具を搬送させ、複数の該回転支持具のうちで所定位置に搬送される回転支持具を回転させ、その回転される前記植材を切断手段で刈込むことを特徴とする植材刈込み方法。
  13. 複数の前記回転支持具を周回搬送させる請求項12記載の植材刈込み方法。
  14. 複数の前記回転支持具を間欠的に周回搬送させる請求項12又は13に記載の植材刈込み方法。
  15. 請求項11乃至14のいずれか一項に記載の植材刈込み方法により得られる植材であって、回転対称部を有することを特徴とする植材。


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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101889535A (zh) * 2010-04-08 2010-11-24 厦门大学 一种应用于生态浮床的植物定植装置
CN102960198A (zh) * 2012-11-29 2013-03-13 邹成丰 植物自动生产设备及其方法
KR20180019399A (ko) * 2016-08-16 2018-02-26 한국도키멕 주식회사 묘목 자동 식재방법 및 자동 식재장치

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