JP2015025142A - Pbi/エポキシ層 - Google Patents

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Abstract

【課題】良好な安定性および高温、化学製品および腐食性の環境に対する耐性を有して、よくそれらの基板に付着する新規なコーティングの必要性がある。【解決手段】コーティングは、ポリベンゾイミダゾール・ポリマーおよびエポキシの混合物を含む。コーティングは、コーティングの基礎をなしているプライマを更に含むことができる。コーティングは、付着促進剤を更に含むことができる。溶液は、ポリベンゾイミダゾール・ポリマー、エポキシ樹脂、開始剤およびキャリア溶媒を含む。溶液は、安定剤および/または付着促進剤を更に含むことができる。【選択図】なし

Description

本発明はポリ・アゾールおよびエポキシから成るコーティングおよびポリ・アゾール、エポキシ樹脂、開始剤および溶媒から成る溶液に関する。
成分としてポリベンゾイミダゾールを含むコーティングについて従来技術において言及する。例えば、US5549946は、複写機械のための耐熱のロールの表面が主な樹脂成分としてポリベンゾイミダゾールを含むニスで被覆されていることを教示する。US5674614は、ポリベンゾイミダゾール・ニスで被覆された電線を教示する。2010年12月1日に出願の米国特許出願第12/957601号は、ポリベンゾイミダゾールおよびポリアクリレートの混成を教示する。
コーティングは、通常、下にある材料(すなわち基板)を保護するために用いる。本願は特に、高温環境において使用されおよび化学的耐性に効果があるコーティングに関心がある。この種の環境としては、限定はされないが、内燃機関、半導体装置の製造、化学製品の製造および原油の精練などが挙げられる。
したがって、良好な安定性および高温、化学製品および腐食性の環境に対する耐性を有して、よくそれらの基板に付着する新規なコーティングの必要性がある。
コーティングは、ポリベンゾイミダゾール・ポリマーおよびエポキシの混合物を含む。コーティングは、コーティングの基礎をなしているプライマを更に含むことができる。コーティングは、付着促進剤を更に含むことができる。溶液は、ポリベンゾイミダゾール・ポリマー、エポキシ樹脂、開始剤およびキャリア溶媒を含む。溶液は、安定剤および/または付着促進剤を更に含むことができる。
良好な安定性および高温、化学製品および腐食性の環境に対する耐性を有して、よくそれらの基板に付着する新規なコーティングを提供することができる。
コーティングは、基板の表面に広げられる材料の層である。コーティングは、高温、強い化学品および腐食性の材料またはこれらの組合せを含む厳しい環境から基板を保護する。
基板は、いかなる材料も含むことができる。基板は、特に金属およびセラミック基板を含む。金属基板としては、限定はされないが、鋼、ステンレス鋼、銅、アルミニウムおよびチタンが挙げられる。セラミック基板としては、限定はされないが、ガラス、石英およびシリコンが挙げられる。金属基板は、15分間、70―80Cで5重量%TSP(triリン酸ナトリウム)を含有するイオン除去(DI)水中で、取付けおよび/またはコーティングの前に浄化されることができ、そしてDI水で洗い流し、次いで紙タオルか空気によって乾燥されることができる。
コーティングは、ポリベンゾイミダゾール(PBI)およびエポキシを含む。エポキシ:PBIの重量比は、1〜199:199〜1の範囲とすることができる。一つの実施態様において、エポキシ:PBIの重量比は、1:1〜15の範囲とすることができる。他の実施形態では、重量比は、2〜10:3〜15の範囲とすることができる。さらに別の実施形態では、重量比は、1〜3:2〜6の範囲でもよい。
コーティングは、次のものを含まない。いかなる繊維(繊維、要素、フィラメントまたは原線維を含むがこれに限らず)もふくまない。いかなる火炎抑制剤(これに限定されないが、シリコンまたはリン化合物に基づくいかなる化学品を含む)も含まない。いかなる充填材(二酸化ケイ素、ナノ粒子、ナノ繊維を含むがこれに限らず)も含まない。いかなる潤滑油も含まない。
コーティングは、下塗り用のプライマを更に含むことができる。プライマは、コーティングおよび基板の間に位置して、基板にコーティングの接着を促進するために用いる。プライマが基板にコーティングの接着を促進するために用いることができるが、必ずしも必要でない。しかしながら、コーティングが金属基板上の使用を目的とするときに、プライマはコーティングの粘着力を増加させるために用いられる。プライマは、次のものを含むことができる。ポリベンゾイミダゾール・ポリマー、エポキシ樹脂または両方の組合せ。一実施態様において、プライマは、エポキシ樹脂を含む。他の実施形態では、プライマのエポキシ樹脂は、コーティングのエポキシ(すなわち)と適合する。プライマは、ポリマーの混成および/またはキャリア溶媒のエポキシ樹脂として塗布されることができる。キャリア溶媒は、次のものでもよい。N、N―ジメチル・アセトアミド(DMAC)、N,N―ジメチル・アクリルアミド(DMAA)N、N―ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)およびNメチル―2―ピロリドン(NMP)。一実施態様において、溶媒は、N,N―ジメチル・アクリルアミド(DMAA)でもよい。他の実施形態では、溶媒は、N,N―ジメチル・アセト・イミド(DMAC)でもよい。プライマ溶液は、合計で2―10重量%の分解した固体を含むことができる。一実施態様において、溶液の分解した固体の合計は2〜5重量%の範囲であった。
コーティングは、付着促進剤を更に含むことができる。付着促進剤は、基板および/またはプライマにコーティングの接着を促進する材料である。一実施態様において、エポキシ:PBI:付着促進剤の重量比は、1:1〜15:0.01〜1.5の範囲でよい。他の実施形態では、比率は、2〜10:3〜15:0.03〜1.5の範囲である。一実施態様において、付着促進剤は、ボロン酸化物でもよい。
本明細書でPBIとして使用されるポリベンゾイミダゾール(PBI)とは、他のポリマーを有するPBIの混合物、PBIのコポリマーおよびそれらの組み合わせをいう。
一実施例において、PBI成分は、主要(すなわち少なくとも50重量部)構成要素である。例えば、ポリベンゾイミダゾール(PBI)は、四アミン(例えば芳香族化合物および複素環式芳香族四アミノ化合物)、および芳香族であるか複素環式ジカルボン酸のジカルボン酸、アルキルおよび/または芳香族のエステル類のアルキルおよび/または芳香族のエステル類および/または芳香族であるか複素環式ジカルボン酸のアルキルおよび/または芳香族または複素鑑識ジカルボン酸の芳香族無水物からなる群から選択されてされる第2のモノマーの溶融重合物である。詳細は、米国特許第26065、4506068、4814530、および米国特許公開2007/0151926から得ることができ、本願明細書における引用例とする。PBIは、シャーロット(NC)のPBI Performance Products社から市販されている。
本発明で使用する芳香族化合物および複素環式芳香族化合物四アミノ合成物は、好ましくは、3,3´,4,4´―四―アミノ・ビフェニル、2,3,5,6―四―アミノピリジン、1,2,4,5―四―アミノ・ベンゼン、3,3´,4,4´―四―アミノ・ジフェニル・スルホン、3,3´,4,4´―四―アミノ・ジフェニル・エーテル、3,3´,4,4´―四―アミノ・ベンゾフェノン、3,3´,4,4´―四―アミノ・ジフェニル・メタンおよび3,3´,4,4´―四―アミノ・ジフェニル・ジメチルメタン、これらの塩類、特に、モノ、ジ、トリおよびテトラヒドロクロライド誘導体である。
本発明に従って使用する芳香族のカルボン酸は、ジカルボン酸またはそのエステル類である、またはその無水物またはその酸塩化物である。「芳香族のカルボン酸」には、等しく複素環式芳香族化合物カルボン酸も含まれている。好ましくは、芳香族のジカルボン酸は、イソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸、5―ヒドロキシ・イソフタル酸、4―ヒドロキシ・イソフタル酸、2―ヒドロキシ・テレフタル酸、5―アミノ・イソフタル酸、5―N,N―ジメチルアミノ・イソフタル酸、5―N,N―ジエチル・アミノ・イソフタル酸、2,5―ジヒドロキシ・テレフタル酸、2,6―ジヒドロキシ・イソフタル酸、4,6―ジヒドロキシ・イソフタル酸、2,3―ジヒドロキシ・フタル酸、2,4―ジヒドロキシ・フタル酸、3,4―ジヒドロキシ・フタル酸、3―フルオロ・フタル酸、5―フルオロ・イソフタル酸、2―フルオロ・テレフタル酸、テトラフルオロフタル酸、テトラフルオライソフタル酸、テトラフルオラテレフタル酸、1,4―ナフタレンジカルボン酸、1,5―ナフタレンジカルボン酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、2,7―ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸、1,8―ジヒドロキシ・ナフタレン―3,6―ジカルボン酸、ジフェニル・エーテル―4,4´―ジカルボン酸、ベンゾフェノン―4,4´―ジカルボン酸、ジフェニル・スルホン―4,4´―ジカルボン酸、ビフェニル―4,4´―ジカルボン酸、4―トリフルオロメチルフタール酸、2,2―ビス、(4―カルボキシ・フェニル)ヘキサフルオロプロパン(4,4´―スチルベンジカルボン酸、4―カルボキシ桂皮酸またはそれらのC1―C20アルキル・エステル類またはC5―C12―アリール・エステル類)またはそれらの酸無水物またはそれらの酸性塩化物である。
本発明において使用する複素環式芳香族化合物カルボン酸は、複素環式芳香族化合物ジカルボン酸またはそれらのエステル類またはそれらの無水物である。「複素環式芳香族化合物ジカルボン酸」は、リングの少なくとも一つの窒素、酸素、硫黄またはリン原子を含む芳香族を含む。好ましくは、ピリジン―2,5―ジカルボン酸(ピリジン―3,5―ジカルボン酸、ピリジン―2,6―ジカルボン酸、ピリジン―2,4―ジカルボン酸、4―フェニル―2,5―ピリジン・ジカルボン酸、3,5―ピラゾール・ジカルボン酸、2,6―ピリミジン・ジカルボン酸、2,5―ピラジン・ジカルボン酸、2,4,6―ピリジン三カルボン酸およびベンゾイミダゾール―5,6―ジカルボン酸)並びにそれらのC1―C20―アルキル・エステル類またはC5―C12―アリール・エステル類、またはそれらの酸無水物またはそれらの酸性塩化物がよい。
本発明において使用する芳香族化合物および複素環式芳香族化合物ジアミノ・カルボン酸は好ましくはジアミノ安息香酸およびそのモノおよびジ塩化水素化物誘導体である。好ましくは、少なくとも2つの異なる芳香族のカルボン酸の混合物が用いられる。これらの混合物は、特に、N―複素環式芳香族化合物ジカルボン酸および芳香族ジカルボン酸の混合物またはそれらのエステル類である。非限定的な例としては、イソフタル酸、テレフタル酸、フタル酸、2,5―ジヒドロキシ・テレフタル酸の酸、2,6―ジヒドロキシ・イソフタル酸酸、4,6―ジヒドロキシ・イソフタル酸酸、2,3―ジヒドロキシ・フタル酸酸、2,4―ジヒドロキシ・フタル酸酸、3,4―ジヒドロキシ・フタル酸酸、1,4―ナフタレンジカルボン酸、1,5―ナフタレンジカルボン酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、2,7―ナフタレンジカルボン酸、ジフェン酸、1,8―ジヒドロナフタレン―3,6―ジカルボン酸、ジフェニル・エーテル―4,4´―ジカルボン酸、ベンゾフェノン―4,4´―ジカルボン酸、ジフェニル・スルホン―4,4´―ジカルボン酸、ビフェニル―4,4´―ジカルボン酸、4―トリフルオロメチルフタル酸、ピリジン―2,5―ジカルボン酸、ピリジン―3,5―ジカルボン酸、ピリジン―2,6―ジカルボン酸、ピリジン―2,4―ジカルボン酸、4―フェニル―2,5―ピリジンカルボンン酸、3,5―ピラゾールカルボン酸、2,6―ピリミジン・ジカルボン酸および2,5―ピラジン・ジカルボン酸が挙げられる。好ましくは、ジフェニル・イソフタル酸塩(DPIP)およびそのエステルである。
上記の方法に従って製造されることができるポリベンゾイミダゾールの例は、以下から成る。ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(ビフェニレン―2¨2´」)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(ビフェニレン―4¨4”’)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(1”,1”,3¨トリメチルインダニレン)―3¨5¨―p―フェニレン―5,5´―ビベンズイミダゾール、2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ビベンズイミダゾール/2,2―(1¨,1¨,3¨―トリメチルインダニレン)−5¨,3¨−(p―フェニレン)―5,5´―ビベンズイミダゾール共重合体、2,2´―(m―フェニレン)―5,5―ビベンズイミダゾール―2,2´―biphenylene―2¨,2¨´―5,5´―ビベンズイミダゾール共重合体、ポリ―2,2´―(フリレン―2インチ,5」)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(ナフタレン―1インチ,6」)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(ナフタレン―2”,6”)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―アミレン―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―オクタ・メチレン―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―ジイミダゾベンゼン、ポリ―2,2´―シクロ・ヘキセニル―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―di(ベンゾイミダゾール)エーテル、硫化ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―di(ベンゾイミダゾール)、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―di(ベンゾイミダゾール)スルホン、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ジ(ベンゾイミダゾール)メタン、ポリ2,2¨ ― (m―フェニレン)―5,5¨ ―ジ(ベンゾイミダゾール)プロパン―2,2、そして、エチレン基の二重結合が最終ポリマーにおいて完全であるポリエチレン―1,2―2,2¨ ― (m―フェニレン)―5,5¨ ― ―ジ・ベンゾイミダゾール)エチレン―1,2である。
上記の通りに方法に従って準備されることができるポリベンゾイミダゾールの例としては、以下のものがある。ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(ビフェニレン―2¨2´」)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(ビフェニレン―4¨4”’)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(1”,1”,3¨トリメチルインダニレン)―3¨5¨―p―フェニレン―5,5´―ビベンズイミダゾール、2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ビベンズイミダゾール/2,2―(1¨,1¨,3¨―トリメチルインダニレン)−5¨,3¨−(p―フェニレン)―5,5´―ビベンズイミダゾール共重合体、2,2´―(m―フェニレン)―5,5―ビベンズイミダゾール―2,2´―biphenylene―2¨,2¨´―5,5´―ビベンズイミダゾール共重合体、ポリ―2,2´―(フリレン―2インチ,5」)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(ナフタレン―1インチ,6」)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(ナフタレン―2”,6”)―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―アミレン―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―オクタ・メチレン―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―ジイミダゾベンゼン、ポリ―2,2´―シクロ・ヘキセニル―5,5´―ビベンズイミダゾール、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ジ(ベンゾイミダゾール)エーテル、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ジ(ベンゾイミダゾール)硫化物、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ジ(ベンゾイミダゾール)スルホン、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ジ(ベンゾイミダゾール)メタン、ポリ2,2¨―(m―フェニレン)―5,5¨―ジ(ベンゾイミダゾール)プロパン―2,2、そして、エチレン基の二重結合が最終ポリマーにおいて完全であるポリエチレン―1,2―2,2¨―(m―フェニレン)―5,5¨―ジ・ベンゾイミダゾール)エチレン―1,2、ポリ―2,2´―(m―フェニレン)―5,5´―ビベンズイミダゾールである。好適なポリマーは、イソフタル酸とジフェニル・イソフタル酸塩または、ジアルキル・イソフタル酸塩、例えばジメチル・イソフタル酸塩の組合せを有する3,3´,4,4´―四アミノ・ビフェニル、ジフェニル・イソフタル酸塩およびジアルキル・イソフタル酸塩、例えばジメチル・イソフタル酸塩の組合せ、または唯一のジカルボキシル成分としてのジメチル・イソフタル酸塩のような少なくとも一つのジアルキル・イソフタル酸塩の反応によって製造されることができる。
PBIポリマーは、0.10―2.00dL/gの範囲のIV(固有の粘性)を有することができる。本明細書で用いられるIV(固有の粘性)は、dL/g(デシリットル/グラム)を単位にして測定される0濃度に外挿された溶質の濃度に対する既知濃度の溶液の特定の粘性の比率である。それは、ポリマー平均分子量に正比例して、テストされるポリマー・サンプルの濃度、g/100mlまたはg/デシリットルに基づく。ポリマーは、80°で100mlの96.5%(+/−0.5%)の硫酸中0.4%(w/v)のレベルで溶かされる。ろ過した後、キャノン―フェンスケ毛細管の粘度計を使用して、一部を25°C(+/―0.1°C)水浴中で、IVのために、PBIポリマー溶液対溶解溶液の流れ時間(秒)が測定される。すなわちIV=ln(t1/t2)/c、溶媒の流れ時間(t2)に対するPBI溶液の流れ時間(t1)の自然対数である。実施例において、IV>=0.4dL/gでよい。
エポキシは、エポキシ樹脂(すなわちエポキシ基およびポリマーを含む化合物)および開始剤の反応物である。エポキシは、熱によって硬化することができる。エポキシ樹脂は、平均して、複数のエポキシド官能基(また、oxiraneまたはエトキシルのグループと呼ばれていて、通常、3員酸化物環と同定される。本発明のために使用するエポキシ樹脂は、(1)グリシジルエーテル、(2)グリシジルエステル類、(3)グリシジルアミン、(4)直鎖脂肪族化合物および(5)シクロ脂肪族化合物と分類される以下の構造から成る。
Figure 2015025142
上記化学式において、両方のR、R1およびR2は以下を表す。水素(―H)、アミド(―NH2)、メチル(―CH3)、水酸基(―OH)、アルコール(―CH2OH)、nが2―20の式―CnH(2n)―CnH(2n+1)または―CnH(2n)OHによって代表される基のいずれか一つ、および―C6X5の環状芳香族炭化水素官能基であって、Xが水素のような置換分として働く基、水素(―H)、ハロゲン(―F、―Br、―Cl、―I)、水酸基(―OH)および―COOH基、R3であって環状または芳香族の―C6X5、Xが水素(―H)、ハロゲン(―F、―Br、―Cl、―I)、水酸基(―OH)およびCOOH基であるもの、である。これらのバリエーションの全ては次の例示の式(6)中の複数の置換フォーマットまたはモノマーの中に存在することができる。
Figure 2015025142
上記化学式において、構造(6)は、置換基Rを有するグリシジルエーテルのモノマーから成っていて、R1によって結合されるポリマーを表す。この種の樹脂としては、Cardolite社により製造されるCARDOLITE 514(二官能基グリシジルエーテル・エポキシ樹脂)、Adeka社によって製造されるADEKA4088S(エポキシ樹脂およびウレタン樹脂硬化剤)、Cytecインダストリーズ社によって製造されるEBECRYL3605(部分的にアクリル化されたビスフェノール―Aエポキシ)が挙げられる。
実施例において、エポキシ樹脂は、epoxidizedされたノボラック樹脂(Rが形C6X5の芳香環を表す)と呼ばれる構造(6)(モノマー・エポキシド置換基がノボラック多様性である)のそれらも含むXが、水素のような置換分として働くグループでもよい(―H)ハロゲン(―F―Br―Cl―私)水酸基(―OH)そして―COOHグループ、そして、R1が公式―CnH(2nの置換分によって表されて最もある結合)。
このようなエポキシノボラックが樹脂としては、実際には、一般式(6)(n=1.6)のモル当り3―6のエポキシド基が存在するものを含む。この一般の基準を満たす一般の商業化された製品は、以下から成る。DOW Chemical社によって製造されるDEN431およびDEN439は、ResolutionPerformance Products(Hexion)によって製造されるEPON154、EPON160およびEPON161、SIグループによって製造されるREZICURE3056である。
開始剤(架橋結合薬品または硬化剤と呼ばれる)は、エポキシ樹脂を重合させるために用いる。反応は開くエポキシド・リングを始める、そして、一度は反応して、硬化した、三次元ネットワークを形成するために他の種を有する架橋結合を受ける。開始剤はアミンおよび/または酸無水物を含むことができる。一実施態様において、開始剤は、ポリアミンの形の、そして、より高い分子量のアルカリ性添加物でもよい。より高分子量のアミン化合物は、より長い期間のシステムのままで、環境を提供し、効率的にいずれエポキは樹脂を架橋する。アミンは、DOW Chemical社によって製造されるトリエチレンテトラアミン(TETA)N―メチル・エタノールアミン(NMEA)およびN―メチルデエタノーラミデ(DMEA)および三菱化学社によって製造されるメタキシレンジアミン(MXDA)を含むことができる。アミン濃度は、溶液の1〜約5重量%の範囲である。
コーティングを形成する前に、ポリベンゾイミダゾール・ポリマー、エポキシ樹脂、開始剤およびキャリア溶媒を含む溶液がある。ポリベンゾイミダゾール・ポリマー、エポキシ樹脂および開始剤は、上記で説明され、本願明細書に引用したものとする。一実施態様において、溶液は、5―30%(すなわち、ポリベンゾイミダゾール・ポリマー、エポキシ樹脂および開始剤の混合重量は、溶液の5―30重量%である固体を分解される合計を有する。他の実施形態では、溶液は合計5〜25%の分解された個体を有する。さらに別の実施形態では、溶液は、合計5―20%の分解された個体を有する。溶液はいかなる従来方式の基板にも塗布されることができる、ブラッシング(噴霧)を含むがこれに限らず、コーティングを回転させる。キャリア溶媒は、ポリベンゾイミダゾール・ポリマー、エポキシ樹脂および開始剤を溶かすことができるいかなる溶媒でもあってもよい。キャリア溶媒は、以下のものでよい。N、N―ジメチル・アセトアミド(DMAC)、N,N―ジメチル・アクリルアミド(DMAA)、N、N―ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチルスルホキシド(DMSO)およびNメチル―2―ピロリドン(NMP)、アゾ・ビス・イソブチロニトリル(AIBN)、1,3―ジオキソラン(ジオキソラン)およびそれらの組み合わせである。一実施態様において、溶媒は、N,N―ジメチル・アクリルアミド(DMAA)でもよい。他の実施形態では、溶媒は、N,N―ジメチル・アセト・イミド(DMAC)でもよい。
溶液は、開始剤を更に含むことができる。開始剤は、ポリマー・ゲル類の形成を防止して、できる限り長い間分解された固体を溶液に保つために用いる。開始剤は、リチウム合成物でもよい。リチウム合成物は、塩化リチウム(LiCl)および/または硝酸リチウム(LiNO)を含むことができる。開始剤は、一実施態様において、溶液中0.1―5.0の重量%であることができる。他の実施形態では、開始剤は、溶液中0.5―2.0の重量%であることができる。溶液は、付着促進剤を更に含むことができる。付着促進剤は、上で述べられて、ここにて組み込まれる。溶液において、エポキシ樹脂:開始剤の重量比は、1〜10:10〜1の範囲でよい。もう一つの実施態様では、エポキシ樹脂:開始剤の比率は1〜3:3〜1の範囲でもよい。エポキシ樹脂および開始剤:ポリベンゾイミダゾール・ポリマーの比は、1〜199:199〜1の範囲でもよい。もう一つの実施態様では、エポキシ樹脂および開始剤:ポリベンゾイミダゾール・ポリマーの比率は、1:1〜15の範囲でもよい。他の一つの実施態様において、エポキシ樹脂および開始剤:ポリベンゾイミダゾール・ポリマーの比率は、2〜10:3〜15の範囲でよい。エポキシ樹脂および開始剤:ポリベンゾイミダゾール・ポリマー:付着促進剤の比率は、1:1〜15:0.01〜1.5の範囲でよい。
前述の本発明は、以下の非限定的な実施例として更に例示される。
以下の実施例は、本願明細書において開示される本発明の開発を追跡する。実施例は、本発明がどのように考えられて、テストされたかについて説明するが、決して本発明を限定するものではない。すべての%は、重量パーセンテージである。
(実施例1)
実施例1において、さまざまな重量比のポリ・アゾール、エポキシ、開始剤および溶媒のいくつかの混合物は以下の事項を検査された。安定性(一晩室温で、放置後の混合物の変化の目視観察)、外観(一晩室温で、放置後の混合物の外観の目視観察)、網目状粘着力(ASTM D3359は、以下の通りに修正した。1¨x3”か2¨x3”スライドを使用して、スライドは、0.5mlの材料で被覆されていて、均一に広げられた。そして、9つの十字を乾燥させて/硬化させた後に、ハッチ(4本の縦および5つの水平位置)は、3mmの間隔で材料に切られた。牽引―テープ粘着力ASTM D3359は次のように改良される。1¨x3または2¨x3スライドを使用して、スライドは、0.5mlの材料で被覆されて、均一に広げられた。そして、9つの十字を乾燥させて/硬化させた後に、ハッチ(4本の縦および5つの水平位置)は、3mmの間隔で材料に切られた。厚み、ミクロンまたはμm(正確に計って、サンプル・パスが試験に陰影線をつける場合、1マイクロメートルについては、サンプル測定値は平均値になる。結果は、表1において報告される。サンプルは、ガラス基板上へ被覆されて、150℃で30分間、280°Cで30分間、380°Cで30分間、硬化される。
Figure 2015025142
(実施例2)
実施例2において、さまざまな重量比のポリ・アゾール、エポキシ、開始剤および溶媒のいくつかの混合物(2C―2H)は以下の事項が検査された。すなわち、安定性(一晩室温で、放置後の混合の変化の目視観察)、外観(一晩室温で、放置後の混合の外観の目視観察)、クロス・ハッチ粘着力(実施例1で述べられるように、ASTM D3359)。および、引張―テープ粘着力(実施例1で述べられるように、ASTM D3359)。混合物は、2Aおよび2B、溶媒のポリ・アゾールである。結果は、表2において報告される。サンプルは、ガラス基板上へ被覆されて、150°Cで30分間、280°Cで30分間、380°Cで30分間、硬化された。
Figure 2015025142
(実施例3)
実施例3において、合成物がポリ・アゾール溶液の安定性に影響を及ぼす特定のリチウムの有効性は、報告される。結果は、表3において報告される。この例では、報告されたサンプルは製造され、室温で放置され、そして、観察は報告された。
Figure 2015025142
(実施例4)
実施例4において、ポリ・アゾールのいくつかの混合物、エポキシおよびさまざまな重量比の開始剤は、以下の事項が検査される。安定性(一晩室温で、放置後の混合の変化の目視観察)、380℃(硬化の後のコーティングの外観の目視観察)に対する硬化の後のコーティングの外観、クロス・ハッチ粘着力(実施例1で述べられるように、ASTM D3359)、引張―テープ粘着力(実施例1で述べられるように、ASTM D3359)、厚み、ミクロンまたはμm(正確に計って、サンプル・パスが試験に陰影線をつける場合、1マイクロメートルについては、サンプル測定値は平均値になる)。結果は、表4において報告される。すべての溶液は安定だった、そして、構成要素は互換性を持った。サンプルは、ガラス基板上へ被覆され、150°Cで30分間、280°Cで30分間、380°Cで30分間、硬化された。
Figure 2015025142
(実施例5)
実施例5において、プライマは、金属(すなわち鋼)基板にコーティングの粘着力を高めるために調査される。基板は15分間の70―80°Cで5%のTSP(リン酸三ナトリウム)水溶液によって浄化されて、そして3回、水をDIできれいにした(消イオンした)そうすると、空気は乾燥した。混合物(そして、プライマ)は、以下の通りに基板に、100℃で10分間、250℃で10分間、380℃で70分間、硬化した。硬化サンプルの粘着力は、クロス・ハッチ試験(実施例1で述べられるように、ASTM D3359)およびテープ―牽引試験(実施例1で述べられるように、ASTM D3359)で測定された。結果は、表5Aおよび5Bにおいて報告される。
Figure 2015025142
Figure 2015025142
(実施例6)
実施例6において、異なるプライマは、金属(すなわち鋼)基板上で、多種のコーティング組成(接着促進添加物(ボロン酸化物)を含む1つの組成)を調査した。基板は70〜80°Cで15分間、5%のTSP(リン酸三ナトリウム)水溶液によって浄化されて、そして3回、DI水で水洗し(消イオンした)、紙タオルは乾燥した。プライマは、100℃で30分間、150°Cで30分間、次いで200°Cで30分間、硬化した。コーティングは、100℃で30分間、150°Cで30分間、次いで200°Cで30分間、硬化した。硬化サンプルの粘着力は、クロス・ハッチ試験(実施例1で述べられるように、ASTM D3359)およびテープ―牽引試験(実施例1で述べられるように、ASTM D3359)で測定された。
Figure 2015025142
本発明がそうでもよい失敗は趣旨およびその基本的属性から逸脱することなく、他の形を中で実施した、そして、したがって、前述の仕様によりはむしろ、参照は添付の請求の範囲になされなければならない、本発明の範囲を示すとして。

Claims (20)

  1. ポリベンゾイミダゾールポリマーおよびエポキシの混合物から成るコーティングであって、前記混合物は、1:2〜199重量比のエポキシ:ポリベンソイミダゾール・ポリマーを有し、かつ潤滑油を含まないコーティングであって、
    前記エポキシ樹脂は、エポキシ基およびグリシジルエーテル、グリシジルエステル類、グリシジルアミン、直鎖脂肪族化合物、環状脂肪族化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーを含むコーティング。
  2. コーティングの基礎をなしているプライマを更に含む請求項1に記載のコーティング。
  3. 前記混合物は、更に、付着促進剤を含む請求項1に記載のコーティング。
  4. 前記混合物中のエポキシ:ポリベンソイミダゾール・ポリマー:付着促進剤の重量比が1:1〜15:0.01〜1.5の範囲である請求項3に記載のコーティング。
  5. 前記エポキシは、エポキシ樹脂および開始剤の反応物であり、前記エポキシ樹脂は更に、エポキシド基およびコポリマーを含む請求項1に記載のコーティング。
  6. エポキシ:ポリベンソイミダゾール・ポリマー:付着促進剤は、1:1〜15:0.01〜1.5の重量比である請求項5に記載のコーティング。
  7. ポリベンソイミダゾール・ポリマー、エポキシ樹脂、開始剤およびキャリア溶媒を含み、潤滑剤を含まない溶液であって、
    前記エポキシ樹脂は、エポキシ基およびグリシジルエーテル、グリシジルエステル類、グリシジルアミン、直鎖脂肪族化合物、環状脂肪族化合物およびそれらの組み合わせからなる群から選択されるポリマーを含む溶液。
  8. 更に、安定剤を含む請求項7に記載の溶液。
  9. 前記安定剤はリチウム化合物である請求項8に記載の溶液。
  10. 前記安定剤は、塩化リチウム、硝酸リチウムおよびそれらの組み合わせからなる群から選択されるリチウム合成物である請求項8に記載の溶液。
  11. 更に、付着促進剤を含む請求項7に記載の溶液。
  12. 前記付着促進剤はボロン酸化物である請求項7に記載の溶液。
  13. エポキシ樹脂および開始剤:ポリベンソイミダゾール・ポリマーは重量比で1〜199:199〜1である請求項7に記載の溶液。
  14. 前記エポキシ樹脂および開始剤:ポリベンソイミダゾール・ポリマーは重量比で1:1〜15である請求項13に記載の溶液。
  15. 前記エポキシ樹脂および開始剤:ポリベンソイミダゾール・ポリマーは重量比で2〜10:3〜15である請求項14に記載の溶液。
  16. 0.1〜5.0重量%の安定剤をさらに含む請求項7に記載の溶液。
  17. 前記安定剤を0.5〜2.0重量%含む請求項16に記載の溶液。
  18. 総計5〜30重量%の範囲の固形物を含む請求項7に記載の溶液。
  19. 前記固形物を総計2〜20重量%の範囲含む請求項18に記載の溶液。
  20. 前記固形物を総計5〜20重量%の範囲含む請求項19に記載の溶液。
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