JP2015024747A - 荷受台および荷受台昇降装置 - Google Patents

荷受台および荷受台昇降装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 昇降支柱に沿って昇降可能であり、水平な張出位置と鉛直な格納位置との間を回動可能な荷受台であって、荷受台を格納位置にロックするロックレバー装置のロックレバーの交換作業を、迅速、容易に行なうことができるようにした。
【解決手段】表板40と裏板50とを補強する補強部材80に固定したナットプレート100には、ナット106が、荷受台1の製造時に予め所定位置に固定され、ロックレバー装置LLの交換時には、ナット106を押さえておく必要がなく、そのナット106にロックレバー装置LLをボルト115により締結する。
【選択図】 図6

Description

本発明は、荷受台、特に、荷役車両に昇降可能に設けられる荷受台と、その荷受台を昇降作動する荷受台昇降装置に関する。
従来、かかる荷役車両の荷受台は、荷受台昇降装置の作動により、その車両の床面と、地上との間を水平な張出位置を維持したまま昇降作動させて、地上と荷役車両の床面との間で積荷の積み降しを行い、また前記積み降し作業の終了後は、荷受台を床面と略面一な張出位置(使用位置)から略鉛直な起立位置(格納位置)に回動し、その起立位置で、ロック装置のロックハンドルを、荷受台昇降装置のポストに設けたフックに係合して、荷受台を起立位置に保持し、荷役車両の走行時に、荷受台の展開や下降を防止して安全に走行できるようにしている(後記特許文献1参照)。
特許第4219936号公報
ところが、かかる荷役車両において、前記ロック装置の経年劣化や、無理な操作、他物との干渉などで、そのロック装置のロックハンドルが、損傷、破損することがあり、かかる場合には、積荷の積み降し作業に支障のないように、そのロック装置の迅速な交換が要求されるが、前記特許文献1のものでは、前記要求に対する対策がなされていないという課題がある。
本発明はかかる実情に鑑みてなされたものであり、ロック装置のロックレバーの交換作業を、迅速、容易に行ない、前記課題を解決できるようにした、新規な、荷受台およびその荷受台を昇降作動する荷受台昇降装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、荷受台支持部に、略水平な張出位置と略鉛直な格納位置間を回動可能に支持され、ロックレバー装置のロックレバーを前記荷受台支持部に設けた係止板に係合して格納位置に固定されるようにした、荷受台であって、
前記荷受台は、相互に重なり結合される表板と裏板と、それら両板間に固定されて、それらの側部を補強する補強部材を備えており、その補強部材には、その外面に前記ロックレバー装置が、その内面にナットプレートが設けられ、前記ナットプレートには、このナットプレートを補強部材に固着する第1のナットおよび前記ロックレバー装置を補強部材に固着する第2のナットが固定され、前記ロックレバー装置のロックレバーは、前記係止板に係脱できるようにされていることを特徴としている。
前記目的を達成するために、請求項2記載の発明は、荷受台支持部に、略水平な張出位置と略鉛直な格納位置間を回動可能に支持され、ロックレバー装置のロックレバーを前記荷受台支持部に設けた係止板に係合して前記格納位置に固定されるようにした、荷受台であって、
前記荷受台は、相互に重なり結合される表板と裏板とを備えており、それらの外面に前記ロックレバー装置が、それらの内面にナットプレートが設けられ、前記ナットプレートには、このナットプレートを表板と裏板に固着する第1のナットおよび前記ロックレバー装置を表板と裏板に固着する第2のナットが固定され、前記ロックレバー装置のロックレバーは、前記係止板に係脱できるようにされていることを特徴としている。
前記目的を達成するために、請求項3記載の発明は、前記請求項1または2に記載の荷受台を昇降するための荷受台昇降装置であって、車両に設けられて荷受台を昇降可能に支持する荷受台支持部と、この荷受台を昇降作動する昇降機構と、この昇降機構を駆動する駆動装置とよりなることを特徴としている。
請求項1の発明によれば、ロックレバー装置のロックレバーが損傷、破損した場合に、該ロックレバーの交換作業を行なう必要があるが、ロックレバー装置を固定するためのナットは、荷役台の製造時に、この荷受台を補強する補強部材に固定されるナットプレートの所定位置に予め固定されているので、そのナットに、ロックレバー装置の固定用ボルトを螺着することで、そのロックレバー装置を、荷役台の所定位置に、迅速、容易かつ安全、確実に固定することができる。
請求項2の発明によれば、ロックレバー装置のロックレバーが損傷、破損した場合に、該ロックレバーの交換作業を行なう必要があるが、ロックレバー装置を固定するためのナットは、荷役台の製造時に、この荷受台を構成する表板と裏板とを固定するナットプレートの所定位置に予め固定されているので、そのナットに、ロックレバー装置の固定用ボルトを螺着することで、そのロックレバー装置を、荷役台の所定位置に、迅速、容易かつ安全、確実に固定することができる。
請求項3に記載の発明によれば、荷受台に設けられるロックレバー装置の交換作業を迅速、容易に行なうことができるので、荷受台昇降装置による荷役作業を、安全に能率的に行なうことができる。
本発明荷受台および荷受台昇降装置を備えた荷役車両の側面図 図1の2線矢視の荷受台および荷受台昇降装置の斜視図 図2の3−3線に沿う断面図 図2の4矢視仮想線囲い部分の斜視図 荷受台の拡大斜視図 荷受台の分解斜視図 図3の7線に沿う荷受台の拡大裏面図 図7の8−8線に沿う断面図 図7の9矢視仮想線囲い部分の、一部破断拡大図 図9の10−10線に沿う拡大断面図 ロックレバー装置の分解斜視図 他の実施形態を示す図9と同じ図 他の実施形態を示す図10と同じ図
本発明の実施形態を、添付図面により以下に具体的に説明する。
なお、以下の説明において、「前後」、「左右」および「上下」とは、荷役車両に対して言うものとする。
まず、図1〜11を参照して本発明の実施形態について説明する。
この実施形態は、本発明荷受台および荷受台昇降装置を荷役車両に実施した場合である。
図1〜4において、荷役車両の車体枠F上には、後面開放の荷箱Vが架装されており、この荷箱Vの後端面には、垂直昇降式の荷受台昇降機構Lが設けられ、該機構Lにより地上と荷箱Vの床面間で略水平に保持される荷受台1が昇降作動され、該荷受台1上に載置される荷物を地上と荷箱V間で積み降ろしすることができる。
荷箱Vの後端の左右両側縁には、略垂直方向に延びる、左右一対の、荷受台支持部としての昇降支柱2,2が固定されている。各昇降支柱2は中空の角筒体よりなり、その開口上端に天板2aが固定され、また、昇降支柱2内の中央部には、中間板2bが縦方向に一体に設けられる。昇降支柱2,2の後壁には、後述するスライダ14を昇降案内するための縦スリット4が開口されている。また各昇降支柱2の下端には、後述するインナコラム3の昇降作動を案内するための、一対の案内ローラ5,5が回転自在に軸支され、さらに、昇降支柱2,2の上端には、後述されるワイヤ32,33をそれぞれ案内するためのトップ固定シーブ36,37が回転自在に軸支され、さらに、昇降支柱2,2の下端に、インナコラム3の下端が当接するストッパ10,10が固定されている。
一対の昇降支柱2,2内には、左右一対のインナコラム3,3がそれぞれ昇降自在に嵌挿される。各インナコラム3は、中空の角筒体により構成され、その後壁に前記昇降支柱2の縦スリット4と一致するように他の縦スリット7が開口されている。図3に示すように、各インナコラム3の上端には、ブラケット9を介して一対の案内ローラ8,8が回転自在に軸支され、これらの案内ローラ8,8は、インナコラム3,3の昇降作動時に、昇降支柱2,2の後壁内面を転動してインナコラム3,3の昇降を案内する。
図3に示すように、各インナコラム3の下端にはブラケット11を介して弾性ストッパ12が設けられ、このストッパ12は、昇降支柱2下端のストッパ10に当接してインナコラム3の最上昇位置を規制する。
一対のインナコラム3,3には、スライダ14,14がそれぞれ昇降自在に挿入されており、それらのスライダ14,14の後縁は、前記インナコラム3,3および昇降支柱2,2に形成した縦スリット4,4;7,7をそれぞれ貫通してそれらの後方に延出しており、それらの縦スリット4,4;7,7に案内されて昇降支柱2,2およびインナコラム3,3に対して昇降可能である。スライダ14,14の上、下部には、上、下案内ローラ15,16が回転自在に軸支され、これらの案内ローラ15,16は、スライダ14,14がインナコラム3,3に対して昇降するとき、インナコラム3,3の内面を転動する。各スライダ14の上縁には、ストッパゴム17が設けられ、このストッパゴム17はベースプレート3aと係合してスライダ14の上昇位置が規制される。一対のスライダ14,14の外面下端には、ブラケット18,18がそれぞれ固定され、これらのブラケット18,18に、後述のヒンジ具80,80を介して荷受台1が略水平な張出位置と、略鉛直な格納位置間を回動できるように、軸支19,19されている。また、各スライダ14の下端に固定したステー21には、荷受台1の基端と係合してこれを張出位置に係止するためのストッパボルト22が上下位置を調節できるように取り付けられている。
前記一対の昇降支柱2,2の上下方向の中間部には、前記荷箱Vの床面と略一致した位置に横方向に延びるクロスメンバー24が横架固定されている。
図4に示すように、このクロスメンバー24は、中空の角筒体により構成されており、横断面コ字状のクロスメンバー本体24Aの開口面にカバー体24Bを、複数のボルト・ナット23により一体に固定して構成されている。そして、クロスメンバー24の内部に、駆動装置としての油圧シリンダCYが設けられている。前記油圧シリンダCYは、クロスメンバー24の内において、その長手方向に沿って配設されており、そのシリンダバレル26の基端が、クロスメンバー24の一端(左端)内部に溶接したリブプレート25に連結ピン28およびボルト29をもって取り付けられている。このリブプレート25は、クロスメンバー24内の一端(図4左端)の幅方向中央部を上下方向に延び、その上下縁が、クロスメンバー24の上下内面に溶接されている。また、油圧シリンダCYのシリンダロッド27の先端は、クロスメンバー24の途中まで延びていて、そこにブラケット30を介して車幅方向に移動可能な左右可動シーブ31l,31rが並列して回転自在に取り付けられており、前記ブラケット30は、クロスメンバー24内に長手方向に沿って固定されるガイドレール38に摺動可能に支持されている。
図2に示すように、クロスメンバー24の左端には、一対の左右サイド固定シーブ34l,34rが並列して回転自在に取り付けられ、またクロスメンバー24の右端には、右サイド固定シーブ35が回転自在に取り付けられており、さらに、左右の昇降支柱2,2の上部には、左右トップ固定シーブ36,37がそれぞれ回転自在に取り付けられている。
図2〜4に示すように、前記油圧シリンダCYには、左右2系統のワイヤ32,33が連接されている。すなわち、左系統のワイヤ32は、その一端がクロスメンバー24の中間部に結着32aされて該クロスメンバー24に沿って延びており、前記左可動シーブ31l、左サイド固定シーブ34lおよび左トップ固定シーブ36を順次に巻き掛けられて、その他端が左側のスライダ14に結着されている。同じく右系統のワイヤ33は、その一端が、クロスメンバー24の中間部に結着33aされて該クロスメンバー24に沿って延びており、前記右可動シーブ31r、右サイド固定シーブ34r,35および右トップ固定シーブ37を順次に巻き掛けられて、その他端が右側のスライダ14に結着されている。
したがって、前記油圧シリンダCYを伸縮作動すれば、2系統のワイヤ32,33を介して左右一対のスライダ14,14が同調して昇降作動され、これに連結される荷受台1を昇降作動することができる。
つぎに、一対のスライダ14,14により回動自在に支持される、本発明にかかる荷受台1の構造について、図5〜9を参照して説明する。
荷受台1は、鋼板製の、表板40と裏板50とを一体に連結して長方形状に形成されており、その長辺側の前側部1fが、荷役車両Vの荷受台支持部としての昇降支柱2,2に昇降可能に支持され、その前側部1fの左右側部1c,1cに固着した、後述するヒンジ具を兼ねる補強部材80,80が、スライダ14,14に固定のブラケット18,18に、略水平な張出位置と、略鉛直な格納位置との間を回動できるように軸支19,19される(図5参照)。
表板40の表面は、縞模様の粗面を形成した荷受面1aに形成され、また、その裏面は、略平滑な平坦面に形成される。
図5、6、8に示すように、前記表板40の前側部1f(スライダ14,14への取付側)には、前側の第1延出部41が、また、その後側部には、後側の第1延出部42がそれぞれ一体に形成されている。前側の第1延出部41は、略平坦な荷受面1 aに対して下向きに略直角に屈曲形成され、また、後側の第1延出部42は、荷受面1aに対して後方に向かって下向きに傾斜する傾斜面に形成されており、荷物の積込用斜面として利用される。
前記裏板50は、前記表板40と同じ大きさに形成されている。この裏板50には、荷受台1に2つの左右の縦スチフナSl1 ,Sl2 および3つの上下および中央の横スチフナSw1 ,Sw2 ,Sw3 を形成するための一対の支持部54,54がプレス成形される。具体的には、図6,7,8に示すように、裏板50の中間領域の、前半部と後半部に、その裏面より表面に向かって対をなす台形状の前記一対の支持部54,54が一体に膨出成形される。一対の支持部54,54は、裏板50の前後方向に間隔をあけて互いに略平行に左右方向に長く延びており、それらの支持部54,54の上面は、平坦に形成され、また、それらの側面は、それらの下端から上端に向かって上り勾配よりなる傾斜面に形成されており、一対の支持部54,54の側面の各コーナー部は、滑らかな湾曲面54b…に形成されている。そして、図7に最も明瞭に示すように、前記一対の支持部54,54のプレス成形により、荷受台1には、支持部54,54を囲むように、前記複数のスチフナ群を一体に成形することができる。すなわち、裏板50の左右両側には、その前後方向に延びる2つの左右の縦スチフナSl1 ,Sl2 が、また一対の支持部54,54の間と、それらの支持部54,54の前側および後側に、左右方向に略平行に延びる3つの上下および中央の横スチフナSw1 ,Sw2 ,Sw3 がそれぞれ成形される。
図5〜8に示すように、裏板50の前側部と後側部には、表板40の、前側の第1延出部41および後側の第1延出部42にそれぞれ対応して前側の第2延出部51および後側の第2延出部52が一体に形成されている。前側の第2延出部51は、上向きに略直角に屈曲形成され、また、後側の第2延出部52は、後方に向かって下向きに傾斜する傾斜面に形成されている。また、裏板50の左右両側部には、断面L字状の左右側板57,58が内向きに起立形成されている。
図6に示すように、一対の支持部54,54の上面には、複数の短冊状の、クッション体としての複数のクッションゴム60…が、それらの支持部54,54の長手方向に間隔をあけて梯子状に両面テープなどの貼着手段により貼着されており、これらのクッションゴム60…は、表板40と裏板50との間に圧縮状態で挟着される。
裏板50上に表板40を重ね合わせ、それらの四辺は、複数の、ボルト70…とカシメナット71…とで一体に締結される。すなわち、互いに当接する、表板40の前側の第1延出部41と裏板50の前側の第2延出部51とを、それらに穿設した複数のボルト孔を通して複数のボルト70…とカシメナット71…とにより一体に連結する(図8参照)。同じく互いに当接される、表板40の後側の第1延出部42と、裏板50の後側の第2延出部52同士は、それらに穿設した複数のボルト孔を通して複数の、ボルト70…とカシメナット71…とにより一体に連結する。さらに、左右側板57,58と表板40の左右側部とは、それらに穿設した複数のボルト孔を通して複数の、ボルト70…とカシメナット71…により一体に連結する。表板40と裏板50の左右側部間に形成される間隙は、左右側板57,58により閉じられる。これにより、裏板50上に表板40が一体に重ね連結され、一対の支持部54,54上の複数のクッションゴム60…は、裏板50と表板40との間に圧縮状態で挟着され、それらに作用する振動を吸収することができる。
図5〜8に示すように、表板40と裏板50とを重ね合わせて一体に結合して構成される荷受台1の前側部1fの左右側部1c,1cには、ヒンジ具を兼ねる補強部材80,80がそれぞれ一体に連結される。各補強部材80は、荷受台1の前後方向の中間領域まで延びており、荷受台1の側部1cをそれぞれ取り囲んでその側部1cを補強するようにされており、三角板状の補強板82と、この補強板82の側縁および前縁より略直角に一体に起立する側部補強フレーム(ヒンジフレーム)81および前部補強フレーム80fとより三角枠状に形成されている。そして、補強部材80,80は、荷受台1の前側の左右側部1c,1cに、その外側から一体に連結されて表板40と裏板50とを補強する。
図6、8に示すように、左右側板57,58の内面にはナットプレート85,85が固定され、これらのナットプレート85,85のナットに、側部補強フレーム81,81のボルト孔および左右側板57,58のボルト孔を貫通したボルト70を螺締する。これにより、補強部材80,80の側部補強フレーム81,81の中間部は、裏板50の左右側板57,58に固着される。また、裏板50の、第2延出部51の左右端部の内面には、それぞれナットプレート84,84が固定され、これらのナットプレート84,84のナットに、表板40の前側の第1の延出部41のボルト孔および側部補強フレーム81,81のボルト孔を貫通したボルト70…を螺締する。これにより、表板40の前側の第1の延出部41および裏板50の前側の第2延出部51は、補強部材80,80の前部補強フレーム80f,80fに、ボルト70…およびナットプレート84とで共締めされる。
左右の補強部材80,80の補強板82,82は、互いに向かい合う方向に延びて、荷受台1の裏板50を支持しており、その支持スパンlが短くなることにより、荷物を支持したときの荷受台1の撓みを小さくすることができる。
前記左右の補強部材80,80の側部補強フレーム81、81の外面には、後に述べるように、格納位置に起立した荷受台1を昇降支柱2,2にロックするための、本発明にかかるロックレバー装置LL,LLがそれぞれ固着される。
図9〜11に最も明瞭に示すように、裏板50の左右側板57,58と、これと重なり合う補強部材80、80の側部補強フレーム81,81には、第1のボルト孔101,101と、第2のボルト孔102,102が穿設されると共に後述するロックレバー装置LLのロックレバー112の水平部112hを移動可能に貫通する貫通孔103が穿設されている。また、表板40と裏板50間において、補強部材80,80の側部補強フレーム81,81および裏板50の側板57,58の内側には、前記第1のボルト孔101,101、第2のボルト孔102,102および貫通孔103に対応してナットプレート100が固着される。このナットプレート100には、第1のナット105,105と、第2のナット106,106が溶接されると共にロックレバー112の水平部112hを摺動可能にガイドするガイドパイプ107が溶接されている。ナットプレート100の固定用のボルト109,109を、第1のボルト孔101,101を貫通して第1のナット105,105に螺締することにより、ナットプレート100は補強部材80の側部補強フレーム81,81および裏板50の左右側板57,58に固着される。
補強部材80,80の側部補強フレーム81,81の外面(荷受台1の左右外面)にそれぞれ固定される左右のロックレバー装置LL,LLは同じ構造であるので、その一つについて、主に図9〜11を参照して説明すると、補強部材80の側部補強フレーム81と略平行な取付板110には、その取付用ボルト孔111,111が穿設され、また、取付板110に一体に設けたU字状の軸受部116には、ロックレバー112が左右方向に移動可能に支持される。このロックレバー112は、水平部112hと、これより略直角に屈曲する操作部112cとよりL字状に形成され、その水平部112hには圧縮コイルバネ113が巻かれていて、この圧縮コイルバネ113は、水平部112hの外端に固着したバネ受け114と、取付板110との間に縮設されていて、その弾発力は、ロックレバー112を内側(ロック解除位置、図9〜11矢印a方向)に付勢している。
ロックレバー装置LLは、ロックレバー112の水平部112hを前記貫通孔103を通してガイドパイプ107内に挿通すると共にロックレバー装置LLの固定用のボルト115,115を、ボルト孔111,111および第2のボルト孔102,102を貫通してナットプレート100に溶接される第2のナット106,106に、それぞれ螺締することにより、ロックレバー装置LLを、補強部材80および裏板50に着脱可能に固着することができる。
図1,2および図9,10に示すように、荷役車両の一対の昇降支柱2,2には、前記ロックレバー装置LL,LLのロックレバー112,112と係脱し得る係止板120,120がそれぞれ固定され、その係止板120,120にはU字状の係止孔121,121が形成されている。
図8に示すように、荷受台1を格納位置に起立したのち、各ロックレバー装置LLのロックレバー112を、圧縮コイルバネ113の弾発力に抗してアンロック位置(図9、鎖線位置)から外方に引き出し、操作部112cを軸受部116から外してその水平部112hをU字状の係止孔121に係合したのち、下向きに回動すれば、ロックレバー112は、係止板120に係止されて、ロック位置(図9、10実線位置)に固定され、荷受台1を格納位置に固定することができる。また、操作部112cを上向きに回動し、その引き出し力を解除すれば、圧縮コイルバネ113の弾発力で、ロックレバー112は、係止孔121から外れて内方のアンロック位置(図9,鎖線位置)に戻される。
ところで、各ロックレバー装置LLのロックレバー112は、その長期使用による経年劣化、無理な操作、他物との干渉などにより、損傷、破損することがあり、かかる場合には、ロックレバー112を交換する必要があるが、この実施形態によれば、前述したように、荷役台1の製造時に、ロックレバー装置LLを固着するための、第2のナット106がナットプレート100の所定位置に予め固定されているので、その第2のナット106に、ロックレバー装置LLの固定用ボルト115を螺締するだけで、ロックレバー装置LLを補強部材80および裏板50の所定位置に固着して、ロックレバー装置LLを交換することができる。そして、その交換作業に際して、第2のナット106を押さえておく作業が不要になり、ロックレバー装置LLの交換作業を迅速、容易に行なうことができる。
図6,7に示すように、ヒンジ具を兼ねる補強部材80,80の側部補強フレーム81,81にそれぞれ開口したヒンジ孔87,87には、前記スライダ14,14のブラケット18,18に固定したヒンジピン88,88が回動自在に嵌合され、荷受台1はヒンジピン88,88周りに起伏回動可能である。
一方(図6、右側)のヒンジピン88に形成した中空角筒部には、荷受台1を左右方向に延びるトーションバー89の一端(図6、右端)の角軸部89sがヒンジ孔87を貫通して嵌着され、トーションバー89の一端は、一方のブラケット18に固定されている。また、トーションバー89の他端(図6、左端)の角軸部89sは、荷受台1の前側に固定した支持軸90の中空角筒部に嵌着されている。したがって、図3に示すように、荷受台1を、格納位置から張出位置に軸支19,19点まわりに回動すれば、トーションバー89は捩じられて捩り力が蓄勢される。これにより、荷受台1の、手動による張出位置から格納位置への回動を、トーションバー89の捩り力の戻りにより助勢することができ、荷受台1の格納操作が軽快、容易になる。
図6,7に示すように、荷受台1の裏板50の4つのコーナー部の裏面には、それぞれ緩衝パッド61…が固着されており、これらの緩衝パッド61…は、荷受台1が下降したとき、これを地上に緩衝的に着座するようにされる。
而して、この実施形態の荷受台1は、上面が荷受面1aとなる表板40と、この表板40の裏面に重ね合わせ連結される裏板50とを備え、裏板50には、複数のスチフナSl1 ,Sl2 ;Sw1 ,Sw2 ,Sw3 が一体にプレス成形されるので、表板40の裏面を単に重ね合わせることで、荷受台1の強度を高めることができると共にその軽量化を可能とし、また、その組立を容易にすると共に部品点数の削減によるコストダウンを達成することができ、補強部材80,80は、荷受台1の側部を保護し、かつその強度を一層高めることができる。
ところで、各ロックレバー装置LLのロックレバー112が、その経年劣化、無理な操作、他物との干渉などにより損傷、破損した場合には、そのロックレバー装置LLを交換する必要があるが、この実施形態によれば、荷役台1の製造時に、ロックレバー装置LLを固着するための、第2のナット106が、補強部材80の所定位置に予め固定されているので、その第2のナット106に、ロックレバー装置LLの固定用ボルト115を単に螺締するだけで、別のロックレバー装置LLを補強部材80の所定位置に固着して、ロックレバー112を交換することができる。その交換作業に際して、ロックレバー装置LLの固定用の第2のナット106を押さえておく作業が不要になり、ロックレバー112の交換作業を迅速、容易に行なうことができる。
つぎに、図12,13を参照して、本発明の他の実施形態について説明する。
この他の実施形態において、前記実施形態と同じものには、同じ符合が付される。
この他の実施形態では、荷受台1の、表板40と裏板50に、前記ロックレバー装置LLおよび前記ナットプレート100が固着される。
図13に示すように、表板40の左右両側縁には、下向きに略直角に折曲げられた、折返し部分40a,40aが一体に折曲げ形成される。その左右折返し部分40a,40aの内面は、裏板50の左右側板57,58の外面にそれぞれ重ね合わされる。また、左右折返し部分40a,40aの外面に、前記補強部材80の側部補強フレーム81,81が重ね合わされる。裏板50の左右側板57,58の内面には、ナットプレート100が、また、表板40の外面には、ロックレバー装置LLが設けられる。
図12に示すように、側部補強フレーム81,81、表板40の左右折返し部分40a,40aおよび裏板50の左右側板57,58を貫通したボルト109を第1のナット105に螺締して、ナットプレート100、100は、表板40および裏板50の内面に固着される。また、側部補強フレーム81,81、表板40の左右折返し部分40a,40aおよび裏板50の左右側板57,58を貫通したボルト115を第2のナット106に螺締して、各ロックレバー装置LLは、表板40および裏板50の外面に固着される。
なお、この他の実施形態では、ナットプレート100と、ロックレバー装置LLは、補強部材80の側部補強フレーム81を共締することなく、表板40と裏板50に直接固定するようにしてもよい。
而して、この他の実施形態においても、荷役台1の製造時に、ロックレバー装置LLを固着するための、第2のナット106が、表板40と裏板50の所定位置に予め固定されるので、その第2のナット106に、ロックレバー112の固定用ボルト115を単に螺締するだけで、別のロックレバー装置LLを表板40と裏板50の所定位置に固着して、ロックレバー112を交換することができる。その交換作業に際して、ロックレバー装置LLの固定用の第2のナット106を押さえておく作業が不要になり、ロックレバー112の交換作業を迅速、容易に行なうことができる。
以上、本発明の実施形態および他の実施形態について説明したが、本発明はその実施の形態に限定されることなく、本発明の範囲内で種々の実施の形態が可能である。
たとえば、前記実施の形態では、本発明に係る荷受台を、荷役車両に設けた昇降支柱に沿って垂直に昇降できるようにした垂直昇降式の荷受台昇降装置に実施した場合を説明したが、アーム式の昇降装置を備えた荷受台昇降装置や、荷役車両の床下に格納できるようにした、床下格納式の荷受台昇降装置に実施してもよい。さらに荷受台を、荷役車両以外の移送装置の荷受台に実施することもできる。
1 荷受台
2 荷受台支持部(昇降支柱)
40 表板
50 裏板
80 補強部材
100 ナットプレート
105 第1のナット
106 第2のナット
112 ロックレバー
CY 駆動装置(油圧シリンダ)
L 昇降機構
LL ロックレバー装置

Claims (3)

  1. 荷受台支持部(2)に、略水平な張出位置と略鉛直な格納位置間を回動可能に支持され、ロックレバー装置(LL)のロックレバー(112)を前記荷受台支持部(2)に設けた係止板(120)に係合して格納位置に固定されるようにした、荷受台であって、
    前記荷受台(1)は、相互に重なり結合される表板(40)と裏板(50)と、それら両板(40,50)間に固定されて、それらの側部を補強する補強部材(80)を備えており、その補強部材(80)には、その外面に前記ロックレバー装置(LL)が、その内面にナットプレート(100)が設けられ、前記ナットプレート(100)には、このナットプレート(100)を補強部材(80)に固着する第1のナット(105)および前記ロックレバー装置(LL)を補強部材(80)に固着する第2のナット(106)が固定され、前記ロックレバー装置(LL)のロックレバー(112)は、前記係止板(120)に係脱できるようにされていることを特徴とする、荷受台。
  2. 荷受台支持部(2)に、略水平な張出位置と略鉛直な格納位置間を回動可能に支持され、ロックレバー装置(LL)のロックレバー(112)を前記荷受台支持部(2)に設けた係止板(120)に係合して格納位置に固定されるようにした、荷受台であって、
    前記荷受台(1)は、相互に重なり結合される表板(40)と裏板(50)とを備えており、それらの外面に前記ロックレバー装置(LL)が、それらの内面にナットプレート(100)が設けられ、前記ナットプレート(100)には、このナットプレート(100)を表板(40)と裏板(50)に固着する第1のナット(105)および前記ロックレバー装置(LL)を、表板(40)と裏板(50)に固着する第2のナット(106)が固定され、前記ロックレバー装置(LL)のロックレバー(112)は、前記係止板(120)に係脱できるようにされていることを特徴とする、荷受台。
  3. 前記請求項1または2に記載の荷受台を昇降するための荷受台昇降装置であって、
    荷役車両に設けられて荷受台(1)を昇降可能に支持する荷受台支持部(2)と、この荷受台(1)を昇降作動する昇降機構(L)と、この昇降機構(L)を駆動する駆動装置(CY)とよりなることを特徴とする、荷受台昇降装置。
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