JP2015022384A - メニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステム - Google Patents

Abstract

【課題】ＰＯＳレジ周辺のみならず、券売機の周辺の混雑をも解消することができるとともに、料理の提供間違えなどのトラブルが発生するのを防ぐことができるメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムを得る。【解決手段】識別情報の読取り手段を備えたＰＯＳターミナルと、前記ＰＯＳターミナルとは別に設置された複数のメニューサンプルと、該メニューサンプルに対応するよう設置され、オーダーに関する識別情報を表示されたチケットを発券するチケット発券プリンタと、厨房側に設置された厨房モニタとを備え、顧客が所望のメニューサンプルを見て前記識別情報を表示されたチケットの発券を受け、レジ係は前記チケットに表示されたオーダーに関する識別情報を前記読取り手段で読み取って会計処理を行うようにした。【選択図】図１

Description

この発明は、料金先払い方式の飲食店で使用される、メニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムに関するものである。

従来の料金先払い方式における飲食店においては、飲食店の入口にＰＯＳレジを設置し、ＰＯＳレジにおいて発行された食券を顧客が所定のテーブルに持参し、また前記食券の発行と同時にメニューを厨房モニタに表示するようにして、食券の発行と同時に調理したものを給仕人が所定のテーブルへ運んで該食券を回収し、顧客が飲食するという方式が極めて一般的であった。

他方、料金先払い方式におけるセルフサービス型飲食店用サービスシステムとしては、飲食店の入口やホール内に１以上の券売機を設置し、券売機において購入した食券を顧客が飲食店内のテーブルに持参した上で、それを給仕人が厨房へ伝達し、厨房で調理したものを給仕人が上記テーブルへ運び、顧客がこれを飲食するものも知られている。
このような料金先払い方式における飲食店用サービスシステムにおいては、食券を購入してから料理が配膳されるまでの待ち時間を短くするため、券売機において所定メニューの食券が購入された時点で厨房に調理の指示が伝達され、顧客がテーブルに着席した時点でテーブル番号が厨房に伝達されて上記メニューと連結されるようにしたものも用いられている。

特開２００２−１５０４５号公報 特開２００２−１９７５４２号公報 特開２００３−２３３８７５号公報 特開２００３−２４８８６９号公報 特開２００５−２０２９１０号公報

ところで従来の、飲食店の入口にＰＯＳレジを設置し、ＰＯＳレジにおいて発行された食券を顧客が所定のテーブルに持参し、また前記食券の発行と同時にメニューを厨房モニタに表示するようにして、食券の発行と同時に調理したものを給仕人が所定のテーブルへ運んで該食券を回収し、顧客が飲食するという方式においては、通常食事の時間が集中するためにＰＯＳレジにおいて非常に混雑し、その解消が望まれていた。

そのため、セルフサービス型の券売機で予め食券を購入し、その食券をＰＯＳレジで会計処理するということも考えられるが、セルフサービス型の券売機そのものが非常に多様なメニューを内蔵して表示するものであって、かえって券売機の周辺が混雑するという事態を招いていた。

そこでこの発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、ＰＯＳレジ周辺のみならず、券売機の周辺の混雑をも解消することができるとともに、料理の提供間違えなどのトラブルが発生するのを防ぐことができ、さらに厨房モニタにおいて厨房側で必要な情報を画面表示することができて調理の提供時間を短縮することができるメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムを得ることを目的とする。

この発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムは、
識別情報の読取り手段を備えたＰＯＳターミナルと、
前記ＰＯＳターミナルとは別に設置された複数のメニューサンプルと、
該メニューサンプルに対応するよう設置され、オーダーに関する識別情報を表示されたチケットを発券ボタン類を押して発券するチケット発券プリンタと、
厨房側に設置された厨房モニタとを備え、
顧客自身が所望のメニューサンプルを見て発券ボタン類を押すことにより前記識別情報を表示されたチケットの発券を受け、
顧客が前記チケットを前記ＰＯＳターミナルに持参すると、レジ係は前記チケットに表示されたオーダーに関する識別情報を前記読取り手段で読み取って会計処理を行い、
そして前記会計処理に伴って厨房モニタへオーダーが表示され、調理人は該厨房モニタに表示されたオーダーを見て直ちに調理に取りかかることができるようにしたことを特徴とするものである。

この発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムにおいて、前記ＰＯＳターミナルと、複数のメニューサンプルと、該メニューサンプルに対応するチケット発券プリンタとは、長尺のカウンタ上に並べて配置したことをも特徴とするものである。

この発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムにおいて、前記ＰＯＳターミナルはカウンタ上に設置し、前記複数のメニューサンプルおよび該メニューサンプルに対応するチケット発券プリンタは、別途個別のテーブル上にそれぞれ対をなすように配置したことをも特徴とするものである。

この発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムにおいて、前記チケット発券プリンタは、チケット内容設定ツールによってメニューの設定や変更を行い、メニューの内容をＳＤカードを介して取得できるようにしてあることをも特徴とするものである。

この発明におけるメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムによれば、ＰＯＳターミナルを搭載したカウンタの前に複数のメニューサンプルとチケット発券プリンタとがそれぞれ対応するように設置されており、顧客は食べたいメニューサンプルをみて直ちにチケット発券プリンタでチケット（食券、注文伝票など）をプリントして入手することができる。その後、顧客がチケットをＰＯＳターミナルに持参してレジ担当者に手渡すと、レジ担当者は会計処理を行う。その際チケットには識別情報が表示されているので、前記会計処理は迅速に行うことができ、ＰＯＳターミナルにおける混雑を解消することが可能となる。

またこの発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムにおいては、顧客が食べたいメニューサンプルをみて直ちにチケット発券プリンタでチケット（食券、注文伝票など）をプリントして入手するため、レジ担当者による注文の聞き間違いやＰＯＳターミナルの操作ミス等を避けることができ、飲食店における合理化を顕著に行なえるようになった。

この発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムの１実施例を示す全体構成図である。 フローチャートを示す概略図である。

以下、この発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムの実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。図１はこの発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムの１実施例を示す全体構成図、図２はフローチャートを示す概略図である。

図１および図２において、１１はカウンタ１２に搭載されたＰＯＳターミナルで、レジ担当者が通常の会計処理を行うことができるようになっている。
すなわち、このＰＯＳターミナル１１は、チケットのバーコード等の識別情報を読取り機１１ａで読み取って、顧客が注文した調理すべきメニューを表示するＰＯＳレジ用モニタ１１ｂを備えており、操作はタッチスイッチを使用して行なうようになっている。
前記ＰＯＳターミナル１１は、通常のＰＯＳレジ機能を備えており、管理センターや中央レジ等において、レストラン・売店の会計処理のため、また返金処理（売上登録・掛売・品券・クレジット・領収書発行等）のみならず、メニュー変更、出退勤管理等の機能を備えさせることもできる。
また、前記ＰＯＳターミナル１１にはバーコード等の識別情報を読み取る読取り機１１ａが設置され、後述のチケット１６に表示されたバーコード等の識別情報を読み取るようになっている。
さらに前記ＰＯＳターミナル１１には、厨房モニタ２１やホスト側のＰＣ等とのデータの伝送を行う通信装置２２が接続してある。

また、前記カウンタ１２前には複数のテーブル１３が設置されており、該テーブル１３上にはカレーライスやパスタ類、海老天等のメニューサンプル１４と、このメニューサンプル１４のそれぞれに対応するチケット発券プリンタ１５とがセットで搭載されている。このチケット発券プリンタ１５は、メニューのオーダーに関する識別情報をバーコード１７等によって表示されたチケット１６を、発券ボタン類（図示は省略しました）を押して発券するようになっている。
もちろん、前記ＰＯＳターミナル１１と、複数のメニューサンプル１４と、該メニューサンプル１４に対応するチケット発券プリンタ１５とは、ＰＯＳターミナル１１を搭載した長尺のカウンタ１２上に並べて配置することもできる。

前記チケット発券プリンタ１５の各種メニューに対応するメニュー情報の設定や変更は、チケット内容設定ツール（コントローラ）１８を用いて行うことができる。すなわち、チケット内容設定ツール１８で編集したメニュー情報をＳＤカード１９等の記憶メモリに記憶させ、これを前記チケット発券プリンタ１５に設けたカードスロット（図示は省略しました）に差込んでメニュー情報を入力する。もちろん、ネットワークでメニュー情報のやり取りを行ってもよい。

前記ＰＯＳターミナル１１は厨房側に設置された厨房モニタ２１と接続されている。
このタッチパネル式のコンピュータターミナルからなる厨房モニタ２１には、通常の注文状況を表示する画面において、メニューの表示２３や注文の順序を示す優先順位の表示、仕掛かり時間の表示のみならず、上記チケット１６に対応する識別情報の表示をも表示することができるようになっている。
この識別情報の表示は、顧客の持参したチケット１６とできあがった料理とを照合するためのものであり、具体的な確認は配膳票を用いて行うことができる。もちろん、タッチスイッチで調理終了後の消し込み処理を行うことができる。またこのような機能のみならず、売上管理、売上速報、出退勤管理等の機能を備えさせることもできる。

なお、前記厨房モニタ２１には、その画面内のメニューの表示２３や注文の順序を示す優先順位の表示、仕掛かり時間の表示等を色の変化、点滅等を用いて完了していないメニュー等の表示との差別化を図ることが望ましい。また、厨房モニタ２１は消し込み操作をすると白黒反転し、その後に消えるようにすることが可能であって、調理完了メニューの確認を確実に行なうようにすることができる。
前記厨房モニタ２１の具体的な表示については特開２００２−１９７５４２号公報等に示されている。

次に動作手順について説明する。
１）予め通常のＰＯＳターミナル１１を搭載したカウンタ１２の前に、複数のテーブル１３を設置し、該テーブル１３上にカレーライスやパスタ類、海老天等のメニューサンプル１４と、このメニューサンプル１４のそれぞれに対応するチケット発券プリンタ１５とをセットで搭載しておく。
２）顧客自身が所望のメニューサンプル１４を見てチケット発券プリンタ１５の発券ボタン類を押すことにより、前記識別情報を表示されたチケット１６の発券を受ける。
３）顧客は前記チケット１６を前記ＰＯＳターミナルに持参する。
４）レジ係は前記チケット１６に表示されたオーダーに関する識別情報を前記読取り手段１１ａでスキャンして読み取り、会計処理を行う。
５）前記会計処理に伴って厨房モニタ２１へオーダーが表示される。
６）調理人は前記厨房モニタ２１に表示されたオーダーを見て直ちに調理に取りかかることができる。

その後の工程は次の通りである。
顧客が飲食用のテーブルに着席すると、すでに調理が始まっており、短時間で料理が調理されてテーブル上に提供される。
調理が終了した際、調理人が厨房モニタ２１のタッチパネルを操作して消し込みを行なうと、厨房モニタ２１の画面において該当メニューが白黒反転した後、メニュー表示が消去される。
最後に給仕人が料理を顧客に提供し、チケット１６を回収する。

上述の動作説明からも判るように、料理が注文されてから顧客に提供されるまでの各作業を省力化することができる。
また、顧客はメニューサンプル１４を見たうえで、チケット発券プリンタ１５を用いて直接チケット１６の発券を受ける。したがってレジ係は、顧客が持参したチケット１６の識別情報を読取り機１１ａで読み取るだけであり、ＰＯＳカウンタ１１周辺の混雑が解消する。
さらに、チケット１６の識別情報が読取り機１１ａで読み取られた時点で厨房モニタ２１に注文されたメニューが表示されるので、調理に早く取り掛かることができ、顧客が料理を待つ時間を短縮できるとともに、店舗の顧客回転率向上にも結び付く。

この発明に係るメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステムは、通常の飲食店のみならず、ロードサイドや高速道路のサービスエリア、パーキングエリア内の飲食店、ホテルやデパート、観光施設、大型商業施設等に配置される飲食店等に適用することができる。

１１ ＰＯＳターミナル
１１ａ 読取り機
１１ｂ ＰＯＳレジ用モニタ
１２ カウンタ
１３ テーブル
１４ メニューサンプル
１５ チケット発券プリンタ
１６ チケット
１７ バーコード
１８ チケット内容設定ツール
１９ ＳＤカード
２１ 厨房モニタ
２２ 通信装置
２３ メニューの表示

Claims (4)

1. 識別情報の読取り手段を備えたＰＯＳターミナルと、
   前記ＰＯＳターミナルとは別に設置された複数のメニューサンプルと、
   該メニューサンプルに対応するよう設置され、オーダーに関する識別情報を表示されたチケットを発券ボタン類を押して発券するチケット発券プリンタと、
   厨房側に設置された厨房モニタとを備え、
   顧客自身が所望のメニューサンプルを見て発券ボタン類を押すことにより前記識別情報を表示されたチケットの発券を受け、
   顧客が前記チケットを前記ＰＯＳターミナルに持参すると、レジ係は前記チケットに表示されたオーダーに関する識別情報を前記読取り手段で読み取って会計処理を行い、
   そして前記会計処理に伴って厨房モニタへオーダーが表示され、調理人は該厨房モニタに表示されたオーダーを見て直ちに調理に取りかかることができるようにしたことを特徴とするメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステム。
2. 前記ＰＯＳターミナルと、複数のメニューサンプルと、該メニューサンプルに対応するチケット発券プリンタとは、長尺のカウンタ上に並べて配置したことを特徴とする請求項１に記載のメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステム。
3. 前記ＰＯＳターミナルはカウンタ上に設置し、前記複数のメニューサンプルおよび該メニューサンプルに対応するチケット発券プリンタは、別途個別のテーブル上にそれぞれ対をなすように配置したことを特徴とする請求項１に記載のメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステム。
4. 前記チケット発券プリンタは、チケット内容設定ツールによってメニューの設定や変更を行い、メニューの内容をＳＤカードを介して取得できるようにしてあることを特徴とする請求項１ないし３のいずれかに記載のメニューサンプルを利用した飲食店用サービスシステム。

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