JP2015022290A - 撮像装置 - Google Patents

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利夫 高橋
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Kunio Yamamiya
國雄 山宮
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Abstract

【課題】AF処理を高速かつ高精度で行うことができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置1は、フォーカス感度判定部301によってフォーカス感度が所定値以下であると判定された場合、フォーカス感度判定部301によってFC感度が所定値以下でないと判定した場合、圧電素子102を駆動して可動枠100を合焦点位置へ移動させる制御を行う駆動制御部304と、を備える。
【選択図】図8

Description

本発明は、被写体を撮像して該被写体の画像データを生成する撮像装置に関する。
近年、デジタルカメラ等の撮像装置で行われるオートフォーカス処理(以下、「AF処理」という)では、ステッピングモータによってフォーカスレンズを保持する可動枠をフォーカスレンズの光軸に沿って合焦位置近傍に移動させてピントの粗調整を行った後に、圧電素子によって撮像素子を保持する保持枠をフォーカスレンズの光軸に沿って合焦位置へ移動させてピントの微調整を行う技術が知られている(特許文献1参照)。
特開2006−78734号公報
ところで、AF処理時のフォーカスレンズの移動量ΔZに対する合焦点位置の変化量δの比を示すフォーカス感度δ/ΔZ(以下、「FC感度」という)は、撮像光学系を構成する変倍レンズのズーム位置に応じて変化する。
しかしながら、上述した特許文献1では、変倍レンズのズーム位置まで考慮されておらず、変倍レンズのズーム位置によっては、FC感度が低下することで、フォーカスレンズを保持する可動枠を合焦位置に移動させるまでに時間がかかってしまい、一方、FC感度が高い場合は、精度が低下するという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、AF処理を高速かつ高精度で行うことができる撮像装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達するために、本発明にかかる撮像装置は、光軸方向に沿って移動することにより焦点距離を変更可能な変倍レンズおよび光軸方向に沿って移動することにより焦点を調整可能なフォーカスレンズを有し、前記変倍レンズおよび前記フォーカスレンズによって被写体像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系を介して画像データを生成する撮像素子と、を備えた撮像装置であって、前記フォーカスレンズを保持するとともに、前記撮像光学系の光軸に沿って進退可能な可動枠と、前記可動枠を前記光軸方向に沿って合焦点位置へ所定の距離だけ移動させて前記撮像光学系の焦点の調整を行う第1の駆動部と、前記光軸上における前記変倍レンズのズーム位置を検出するズーム位置検出部と、前記ズーム位置検出部によって検出された前記ズーム位置に基づいて、前記フォーカスレンズの移動量に対する合焦点位置の変化量の比を示すフォーカス感度が所定値以下であるか否かを判定するフォーカス感度判定部と、前記フォーカス感度判定部が前記所定値以下でないと判定した場合、前記第1の駆動部を駆動して前記可動枠を前記合焦点位置へ移動させる制御を行う駆動制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記可動枠を前記光軸方向に沿って合焦点位置へ前記所定の距離より大きい距離を順次移動させて前記撮像光学系の焦点の調整を行う第2の駆動部をさらに備え、前記駆動制御部は、前記フォーカス感度判定部が前記所定値以下であると判定した場合、前記第1の駆動部および前記第2の駆動部を駆動して前記合焦点位置へ移動させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記撮像素子が生成する前記画像データのフレームレートに同期して前記画像データから高域周波数成分を抽出し、該高域周波数成分に基づいて前記被写体像のコントラストの高低を評価する焦点評価値を順次算出する焦点評価値算出部と、前記可動枠が前記光軸方向に沿って順次移動した際に、前記焦点評価値算出部が順次算出した複数の焦点評価値から合焦点位置に対応する最大値を判定する焦点評価値判定部と、をさらに備え、前記駆動制御部は、前記フォーカス感度判定部が前記所定値以下でないと判定した場合において、前記焦点評価値判定部が前記最大値を判定したとき、前記第1の駆動部のみを駆動して前記可動枠を前記最大値に対応する合焦点位置へ移動させる制御を行うことを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記第1の駆動部は、電圧を印加することで変位する電圧変位型のアクチュエータであることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記アクチュエータは、有機圧電素子、無機圧電素子、若しくは有機無機複合圧電素子、またはイオン伝導アクチュエータ、若しくは導電性高分子アクチュエータのいずれかであることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記第2の駆動部は、前記可動枠を前記光軸方向の可動範囲の全ての範囲に移動可能なモータであることを特徴とする。
また、本発明にかかる撮像装置は、上記発明において、前記モータは、DCモータ、ステッピングモータ、超音波モータまたは静電モータのいずれかであることを特徴とする。
本発明にかかる撮像装置によれば、駆動制御部がフォーカス感度判定部によって変倍レンズのズーム位置がフォーカスレンズの移動量に対する合焦点の変化量の比を示すフォーカス感度が所定値以下でないと判定した場合は、第1の駆動部のみを駆動して可動枠を合焦点位置へ移動させる制御を行うので、AF処理を高速かつ高精度に行うことができるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の外観を前面側から見た斜視図である。 図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の外観を背面側から見た斜視図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の撮像光学系ユニットの要部を拡大した平面図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の撮像光学系ユニットの撮像光学系の構成を示す模式図である。 図5は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の撮像光学系ユニットから第4群枠およびレンズ駆動装置の第4駆動部を抜き出して要部を拡大した斜視図である。 図6は、図5の矢視A方向の第4群枠の平面図である。 図7Aは、図6のB−B線断面図である。 図7Bは、図6のC−C線断面図である。 図8は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の機能構成を模式的に示すブロック図である。 図9は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置が実行するフローチャートである。 図10は、図9のAF処理の概要を示すフローチャートである。 図11Aは、ウォブリング時に圧電素子に印加される駆動信号と第4群保持枠の光軸方向における位置との関係を示すタイムチャートである。 図11Bは、ウォブリング時に圧電素子に印加される駆動信号と第4群保持枠の光軸方向における位置との関係を示すタイムチャートである。 図12は、撮像素子の撮像タイミング、第4駆動部の動作タイミング、圧電装置の動作タイミングおよび焦点評価値それぞれの関係を示すタイムチャートである。 図13は、撮像光学系におけるズーム位置と第4レンズ群のフォーカス感度との関係を示す図である。 図14は、フォーカス感度と第4レンズ群の無限延から至近までの繰り出し量との関係を示す図である。 図15Aは、フォーカス位置と焦点評価値との関係を示す図である。 図15Bは、図15Aに対する各点の微分値とフォーカス位置との関係を示す図である。 図16は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置の第4群保持枠を被写体側から見た主要部の概要を示す正面図である。 図17は、図16のD−D線断面図である。
以下、図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施の形態」という)について説明する。また、以下の実施の形態により、本発明が限定されるものではない。さらに、図面の記載において、同一の部分には同一の符号を付して説明する。さらにまた、図面は、模式的なものであり、各部材の厚みと幅との関係、各部材の比率等は、現実と異なることに留意する必要がある。また、図面の相互間においても、互いの寸法や比率が異なる部分が含まれている。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の外観を前面側から見た斜視図である。図2は、本発明の実施の形態1にかかる撮像装置の外観を背面側から見た斜視図である。なお、以下の説明において、撮像装置1の固有の座標系として、撮像装置1の幅方向をX軸、撮像装置1の鉛直方向をY軸、撮像装置1の厚み方向をZ軸とする。
図1および図2に示すように、撮像装置1は、略直方体の箱型形状をなす筐体2と、筐体2内に収容され、撮像装置1の各部を制御するカメラ制御基板3と、被写体を撮像するための折り曲げ光学系を介して被写体の画像データを生成する撮像光学系ユニット4と、を備える。
筐体2は、前面、両側面、上面および底面を覆うように形成された前面カバー部材21と、背面側を覆うように形成された後面カバー部材22と、を有する。筐体2は、前面カバー部材21と、後面カバー部材22とが互いに対向した状態で結合されることにより、内部に空間を有する略直方体の箱型形状をなす。
前面カバー部材21の前面には、筐体2内に内蔵される撮像光学系ユニット4に対して被写体光束を入射させるための撮影用窓部材21aおよびストロボ発光装置(図示せず)による発光用窓部21bが設けられている。前面カバー部材21の上面には、撮像装置1の電源をオン状態またはオフ状態に切り換える電源スイッチ21cと、撮像装置1に撮影動作を指示するレリーズスイッチ21dが設けられている。
後面カバー部材22の背面には、撮影モードや操作メニュー等を設定する操作スイッチ群22aおよび液晶または有機EL(Electro Luminescence)からなる表示パネル等によって構成され、画像を表示する表示部22c等が設けられている。
カメラ制御基板3は、撮像装置1を構成する各部に対応する指示やデータの転送等を行って撮像装置1の動作を統括的に制御する。カメラ制御基板3は、CPU(Central Processing Unit)、ストロボ装置を制御するストロボ発光制御部、画像データに対して画像処理を行う画像処理部(画像処理エンジン)、メモリカード等の記録媒体に画像データを書き込む記録制御部および手ブレ検出センサ等がプリント基板上に実装されて構成される。カメラ制御基板3は、前面カバー部材21の内部に収容される。
撮像光学系ユニット4は、被写体を撮像するための折り曲げ光学系として撮像光学系と、折り曲げ光学系が集光した光を受光して被写体の画像データを生成する撮像ユニットと、を有する。
ここで、撮像光学系ユニット4の構造について説明する。図3は、撮像光学系ユニット4の要部を拡大した平面図である。図4は、撮像光学系ユニット4の撮像光学系の構成を示す模式図である。
図3に示すように、撮像光学系ユニット4は、外殻を構成する本体枠40と、所定の視野領域から光を集光して被写体像を結像する撮像光学系と、撮像光学系を構成する複数のレンズ群の各々を保持する複数のレンズ保持枠で構成されたレンズ保持枠群41と、保持枠を駆動するレンズ駆動装置42と、シャッタ機構およびシャッタ駆動部からなるシャッタユニット43と、レンズユニットによって結像される被写体像を光電変換する撮像素子およびその他の電気部品を実装した電気基板等からなる撮像ユニット44と、撮像光学系の少なくとも一部を撮像素子の受光面に沿う方向に移動させる手ブレ防止ユニット45と、を有する。
撮像光学系50は、図4に示すように、物体側から順に、正屈折力の第1レンズ群G1(第1正レンズ群)と、負屈折力の第2レンズ群G2(第1負レンズ群)と、正屈折力の第3レンズ群G3と、正屈折力の第4レンズ群G4(第2正レンズ群)と、正屈折力の第5レンズ群G5(第3正レンズ群)と、で構成されている。絞り51は、第2レンズ群G2と、第4レンズ群G4との間に配置される。
第1レンズ群G1は、物体側に凸面を向けた負メニスカスレンズL1と、プリズムL2と、両凸正レンズL3と、両凸レンズL4と、で構成される。第2レンズ群G2は、両凹負レンズL5と、両凹負レンズL6と、両凸正レンズL7と、で構成される。第3レンズ群G3は、両凸正レンズL8で構成される。第4レンズ群G4は、両凸正レンズL9と、両凹負レンズL10と、両凸正レンズL11と、で構成される。ここで、両凸正レンズL9および両凹負レンズL10は、接合される。第5レンズ群G5は、両凹負レンズL12と、両凸正レンズL13と、両凸正レンズL14と、で構成される。このように構成された撮像光学系50は、撮影用窓部材21aから光軸O1に沿って入射してきた被写体からの光束を、プリズムL2によって光軸O1に対して直交する光軸O2方向へ折り曲げて撮像ユニット44の撮像素子441の受光面へ導き、撮像素子441の受光面に光学的な被写体像を結像させる折り曲げ光学系である。また、本実施の形態1では、第4レンズ群G4が撮像光学系50の焦点を調整するフォーカスレンズとして機能し、第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が撮像光学系50の焦点距離を変更可能な変倍レンズとして機能する。
レンズ保持枠群41は、第1レンズ群G1を保持する第1群保持枠61と、第2レンズ群G2を保持する第2群保持枠62と、第3レンズ群G3を保持する第3群保持枠63と、第4レンズ群G4を保持する第4群保持枠64と、第5レンズ群G5を保持する第5保持群枠(図示せず)と、で構成される。第1群保持枠61〜第5群保持枠のうち、第2群保持枠62、第3群保持枠63および第4群保持枠64は、光軸O2に沿う方向に移動可能である。
第2群保持枠62は、本体枠40に対してそれぞれ所定の部位に軸支された2群吊軸621と吊軸622の2軸によって光軸O2に沿う方向に移動自在に支持されている。第3群保持枠63は、本体枠40に対してそれぞれ所定の部位に軸支された3群吊軸631と吊軸622の2軸によって光軸O2に沿う方向に移動自在に支持されている。第4群保持枠64は、本体枠40に対してそれぞれ所定の部位に軸支された第4群吊軸641と吊軸622の2軸によって光軸O2に沿う方向に移動自在に支持されている。2群吊軸621と3群吊軸631は、それぞれ第2群保持枠62と第3群保持枠63の回転止めを兼ねる。なお、第2群保持枠62および第3群保持枠63は、撮像装置1がズーム動作を行う場合、各々が独立して光軸O2に沿って移動する。また、第4群保持枠64は、撮像装置1がフォーカス動作を行う場合、光軸O2に沿って合焦位置へ向けて移動する。
第2群保持枠62と第3群保持枠63との間には、シャッタユニット43が本体枠40に対して配設されている。また、第4群保持枠64よりも底面側の撮像ユニット44の前面には、手ブレ防止ユニット45が配設されている。手ブレ防止ユニット45には、撮像光学系50の一部を構成する第5レンズ群G5が配設されている。撮像ユニット44は、撮像光学系ユニット4の最も底面側の部分が本体枠40に対して固定して配設される。
レンズ駆動装置42は、少なくとも、駆動源である第2駆動部71、第3駆動部72および第4駆動部73と、各駆動部の回転軸に連結されるリードスクリュー80と、リードスクリュー80に螺合するナット部材とを用いて構成される。第2駆動部71、第3駆動部72および第4駆動部73は、それぞれステッピングモータおよび駆動ドライバを用いて構成される。なお、第4駆動部73は、本実施の形態にかかる第2の駆動部として機能する。
ここで、第2群保持枠62、第3群保持枠63および第4群保持枠64のうち第4群保持枠64の構成および第4群保持枠64を光軸O2方向に進退駆動するための第4駆動部73を含むレンズ駆動装置42の構成について詳細に説明する。図5は、撮像光学系ユニット4から第4群保持枠64およびレンズ駆動装置42の第4駆動部73を抜き出して要部を拡大した斜視図である。
まず、第4駆動部73を含むレンズ駆動装置42の構成について説明する。図5に示すように、レンズ駆動装置42は、少なくとも、第4駆動部73と、第4駆動部73の回転力を伝達するリードスクリュー80と、リードスクリュー80の両端を回動自在に軸支持する支持部81と、リードスクリュー80に螺合するナット部材82と、ナット部材82とリードスクリュー80との間のガタを抑えるナットオサエ部材83と、ナットオサエ部材83を介してナット部材82を光軸O2に沿う方向に向けて押圧して付勢する付勢部材84と、を有する。
第4駆動部73は、フォーカシングに寄与する第4群保持枠64を光軸O2に沿う方向に移動させる。第4駆動部73は、本体枠40の内部における所定の位置に設けられる。第4駆動部73は、正逆回転が可能なステッピングモータおよび駆動ドライバを用いて構成される。なお、本実施の形態1では、第4駆動部73が第4群保持枠64を光軸O2に沿って合焦位置へ所定の距離だけ順次移動させて撮像光学系50の焦点の粗調整を行う第1駆動部として機能する。具体的には、第4駆動部73は、マイクロステップ動作によって、第4群保持枠64を光軸O2に沿って所定の距離だけ順次移動させて撮像光学系50の焦点の調整を行う。
リードスクリュー80は、第4駆動部73の回転軸として機能し、棒状部材80aの外周面上の全体にネジ山が形成されている。リードスクリュー80の両端は、支持部81によって回動自在に軸支されている。また、リードスクリュー80は、光軸O2に沿う方向と平行をなすように本体枠40の内部に設けられる。
支持部81は、板状部材を折り曲げ加工によって断面がC字状(チャンネル形状)となるように形成される。支持部81の一端腕部81aは、第4駆動部73の一端面に接続され、かつ、リードスクリュー80の基端部を回動自在に軸支する。また、支持部81の他端腕部81bは、リードスクリュー80の先端部を回動自在に軸支される。
ナット部材82は、扁平な立方体形状からなり略中央部分にリードスクリュー80に螺合するネジ孔82aが貫通して設けられている。ナット部材82の一方の面(上面側)には、光軸O2と同じ方向に突出する凸部(図示せず)が設けられ、この凸部が第4群保持枠64に設けられた凹部(図示せず)に嵌合する。これにより、ナット部材82は、第4群保持枠64に対して回転が規制された状態で、第4群保持枠64と略一体的になるように配設される。ナット部材82の他方の面には、ナットオサエ部材83の一部が当接する。
ナットオサエ部材83は、ナット部材82の他面に当接するナット当接面を有する一腕部83aと、一腕部83aに対して光軸O2に沿う方向に段違いに形成された他腕部83bとが形成される。
付勢部材84は、ナットオサエ部材83を鉛直方向の上側に向けて付勢する。付勢部材84は、圧縮トーションバネを用いて構成される。付勢部材84は、一端がナットオサエ部材83に接続され、他端が支持部81に接続される。
つぎに、第4群保持枠64の構成について説明する。図6は、図5の矢視Aから見た第4群保持枠64の平面図であって、押さえ環103を除去した平面図である。図7Aは、図6のB−B線断面図である。図7Bは、図6のC−C線断面図である。なお、図7Aおよび図7Bにおいては、説明を簡略化するため、第4レンズ群G4を単レンズで表現する。
図6、図7Aおよび図7Bに示すように、第4群保持枠64は、第4レンズ群G4を保持する可動枠100と、可動枠100を光軸O2方向に沿って移動可能に保持する保持枠101と、第1の駆動部として機能する圧電素子102と、押さえ環103と、位置センサ104(以下、「フォーカス位置検出部104」という)と、ガイド軸105と、を有する。
可動枠100は、略筒状をなし、内部に第4レンズ群G4を保持する。可動枠100は、光軸O2を中心にして左右対称に外周側に設けられ、穴、切欠きで構成される軸受け部100aが、各々、2つのガイド軸105と嵌合することにより保持枠101に支持されている。可動枠100は、2つのガイド軸105を介して光軸O2に沿って進退可能である。また、可動枠100は、光軸O2を中心にして上下方向に外周側に設けられ、圧電素子102の一端が接着剤等で固定される受け部100bを有する。さらに、可動枠100は、外周側の上側に磁石からなるスケール100c(光軸O2と直交する方向にNS極着磁)が設けられている。なお、可動枠100の下側に、可動枠100の重心が光軸O2となる様に外周側の上側に真鍮等の金属部材を用いたカウンタバランスを設けてもよい。
保持枠101は、筒形状で上下端がカットされたダブルDカット形状をなす。保持枠101は、略円筒状をなす胴部101aと、略円環状をなし、圧電素子102の一端が接着剤等で固定される底部101bと、を有する。胴部101aおよび底部101bは、一体的に形成される。また、保持枠101の上面には、押さえ環103が固定されている。さらに、保持枠101の内周側には、可動枠100に設けられたスケール100cと対向する位置に、ホール素子からなるフォーカス位置検出部104が設けられている。フォーカス位置検出部104は、フレキシブルプリント基板からなるフレキ104aに電気接続される。
電圧変位アクチュエータである圧電素子102は、矩形で、光軸O2方向に複数の圧電層を積層した構造を持つ積層ピエゾ素子からなる複数(例えば、円周方向に2等分に配置した2個、または3個)の圧電素子102である。この圧電素子102は、伸縮方向で互いに対向する先端面と基端面とを持つ。保持枠101の一方の端部において、内周側に延出されてフランジを形成する底部101bには、圧電素子102基端面が接着剤等で結合され、可動枠100の受け部100bには、先端面が接着剤等で結合される。
なお、変形例として、電圧が印加された際に電圧印加方向と直交するフィルム面に沿う方向に伸縮するポリ乳酸積層フィルム、または電圧印加方向に屈曲変位するイオン伝導アクチュエータ、電圧印加方向と直交する方向に伸縮する導電性高分子アクチュエータのいずれかを用いて電圧変位アクチュエータを構成することも可能である。
また、圧電素子102は、直方体状をなす。圧電素子102は、電圧が印加された場合、印加される電圧に基づいて、被写体側(図7Aでは鉛直方向)に伸長する一方、電圧が印加されない場合ほぼ初期状態に変位する。さらに、電圧を逆方向に印加すると収縮する。なお、本実施の形態1では、圧電素子102が可動枠100を光軸O2に沿って合焦位置へ小さいステップで移動させて撮像光学系50の焦点の調整を行う第1駆動部として機能する。本実施の形態1では、可動枠100は、ガイド軸105によりガイドされているが、圧電素子102の光軸O2と直交する方向に対する剛性が高くて充分な場合には、ガイド軸105による可動枠100のガイドは無くてもよい。
押さえ環103は、円環状をなし、保持枠101の端部に位置決めされてビスや接着等の締結手段により保持枠101と結合される。また、押さえ環103は、ガイド軸105の一方の端部と嵌合して、ガイド軸105の保持枠101に対する位置決めをするための穴や凹部が形成されている。ガイド軸105の他方の端部が保持枠101に形成された穴や凹部に嵌合することにより、ガイド軸105の位置が保持枠101に対して位置決めされる。
フォーカス位置検出部104は、可動枠100が光軸O2方向に沿って移動した場合、可動枠100に設けられたスケール100cの位置を検出することによって光軸O2上における保持枠101に対する可動枠100の位置を検出する。一方、保持枠101は、第2駆動部として機能するステッピングモータである第4駆動部73により、オープン制御されるが、基準位置からの動作ステップ数から、保持枠101の光軸O2上の位置が決まる。ここで、保持枠101の基準位置の検出は、光学式の位置検出器(不図示)が用いられている。これにより、フォーカス位置検出部104は、第4群保持枠64の光軸O2上における撮像面からの位置を検出することができる。
より具体的には、フォーカス位置検出部104は、ホール素子であり、スケール100cは光軸O2と直交する方向に着磁された磁石であり、絶対位置の検出が可能となっている。また、フォーカス位置検出部104は、圧電素子102の近くに配置することで圧電素子102の変位を1対1で検出可能としており、圧電素子102の正確な制御が可能となっている。圧電素子102から離れた位置にフォーカス位置検出部104を配置すると、可動枠100の傾き等による誤差が入った状態で位置が検出されるために、精密な制御が出来ない。また、本実施の形態1では、フォーカス位置検出部104をホール素子を用いて構成していたが、巨大磁気抵抗素子等の別の磁気検出素子であってもよいし、光学的な検出方式や、静電容量を検出する方式のものを用いてもよい。当然、異なる検出方式を用いた場合は、その方式に応じたスケール100cを用いることは言うまでもない。また、保持枠101の位置制御をステッピングモータではなく、DCモータ、ボイスコイルモータ、超音波モータおよび静電モータのいずれかにした場合は、可動枠100の位置検出に用いられたような位置センサを用いれば、保持枠101の位置制御は可能である。
以上のように構成されたレンズ駆動装置42が駆動された場合、第4駆動部73(モータ)が駆動することによってリードスクリュー80が回転し、このリードスクリュー80の回転によってナット部材82が進退移動する。ナット部材82は、ナットオサエ部材83を介して第4群保持枠64を光軸O2方向へ移動させて、合焦位置が像面側で所定範囲ΔF以内に入るように高速移動させる。この場合、焦点位置をΔF動かすためには、第4群保持枠64をΔF/(FC感度)=Zだけ動かす必要があり、第4駆動部73による最小駆動量Mminでの第4群保持枠64の移動量がZ未満であるΔZ2になるように設定してある。その後、圧電素子102が駆動することによって、可動枠100がガイド軸105に沿って光軸O2方向にΔZ2よりも充分小さい移動量ΔZ1のステップで順次移動して、可動枠100を合焦位置に制御する。これにより、高速かつ高精度で撮像装置1のフォーカシングを行うことができる。このとき、圧電素子102の最大変位量Z1maxは、第4駆動部73による可動枠100の最小移動量ΔZ2の2倍以上にするのがよい。
つぎに、上述した撮像装置1の機能構成について説明する。図8は、撮像装置1の機能構成を模式的に示すブロック図である。なお、図8においては、本実施の形態1にかかる撮像装置の主要部のみを説明する。さらに、図8においては、説明を簡略化するため、第1レンズ群G1〜第5レンズ群G5の構成を一つのレンズで表現する。さらにまた、図8においては、上述した構成には、同一の符号を付して説明を省略する。
図8に示すように、撮像装置1は、表示部22cと、レンズ保持枠群41と、撮像ユニット44と、記録部200と、記録媒体210と、制御部300と、を備える。
レンズ保持枠群41は、第1レンズ群G1と、第2レンズ群G2と、第3レンズ群G3と、第4レンズ群G4と、第5レンズ群G5と、第1群保持枠61と、第2群保持枠62と、第3群保持枠63と、第4群保持枠64と、第5群保持枠65と、第2駆動部71と、第3駆動部72と、第4駆動部73と、第2ズーム位置検出部71aと、第3ズーム位置検出部72aと、フォーカス位置検出部104と、を有する。
第2ズーム位置検出部71aは、光軸O2上における第2群保持枠62の位置を検出し、この検出結果を制御部300へ出力する。第2ズーム位置検出部71aは、フォトインタラプタやエンコーダ等を用いて構成される。
第3ズーム位置検出部72aは、光軸O2上における第3群保持枠63の位置を検出し、この検出結果を制御部300へ出力する。第3ズーム位置検出部72aは、フォトインタラプタやエンコーダ等を用いて構成される。なお、本実施の形態1では、第2ズーム位置検出部71aおよび第3ズーム位置検出部72aが光軸O2上における変倍レンズ(第2レンズ群G2および第3レンズ群G3)のズーム位置を検出するズーム位置検出として機能する。
撮像ユニット44は、少なくとも、撮像素子441と、信号処理部442と、A/D変換部443と、を有する。
撮像素子441は、撮像光学系50が集光した被写体像を受光して電気信号に変換するCCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等を用いて構成される。撮像素子441は、撮像光学系50が集光した被写体像を受光して光電変換を行うことによって画像データを生成し、この画像データを信号処理部442へ出力する。
信号処理部442は、撮像素子441から入力される画像データに対して、所定のアナログ処理を施してA/D変換部443へ出力する。具体的には、信号処理部442は、画像データに対して、リセットノイズ等を低減した上で波形整形後、目的の明るさとなるようにゲインアップを行う。
A/D変換部443は、信号処理部442から出力されたアナログの画像データに対してA/D変換を行ってデジタルの画像データに変換し、このデジタルの画像データを、制御部300を介して記録部200へ出力する。
記録部200は、制御部300を介して入力される画像データや撮像装置1が実行する各種プログラムおよび撮像装置1の処理中の情報を一時的に記録する。記録部200は、たとえば、揮発性メモリや不揮発性メモリ等を用いて構成される。記録部200は、撮像装置1が実行するプログラムを記録するプログラム記録部201と、撮像装置1のAF処理時に、合焦評価値を一時的に記憶する焦点評価値記録部202と、を有する。
記録媒体210は、撮像装置1の外部から装着されるメモリカード等を用いて構成される。記録媒体210は、メモリI/F(図示せず)を介して撮像装置1に着脱自在に装着される。記録媒体210は、制御部300が画像処理や画像圧縮を施した画像データを記録する。
制御部300は、CPU(Central Processing Unit)等を用いて構成され、撮像装置1を構成する各部に対して各種データの送信や指示信号の送信を行うことにより、撮像装置1の動作を統括的に制御する。制御部300は、フォーカス感度判定部301と、焦点評価値算出部302と、焦点評価値判定部303と、駆動制御部304と、を有する。
フォーカス感度判定部301は、第2ズーム位置検出部71aおよび第3ズーム位置検出部72aがそれぞれ検出したズーム位置(焦点距離)に基づいて、第4レンズ群G4の移動量ΔZに対する撮像素子441の像面上の変化量δの比を示すFC感度δ/ΔZが所定値以下であるか否かを判定する。
焦点評価値算出部302は、撮像素子441が生成する画像データのフレームレートに同期して撮像素子441が生成する画像データから高域周波数成分を抽出し、この高域周波数成分に基づいて被写体像のコントラストの高低を評価する焦点評価値を順次算出する。具体的には、焦点評価値算出部302は、撮像素子441が時系列に沿って連続的に生成する画像データから順次高域周波数成分を抽出して被写体像のコントラストを算出し、焦点評価値として、一時的に焦点評価値記録部202に記録する。
焦点評価値判定部303は、焦点評価値算出部302によって順次得られた焦点評価値を比較し、焦点評価値が最大となる焦点位置を検出する。
駆動制御部304は、フォーカス感度判定部301がFC感度を所定値α1以下であると判定した場合、第4駆動部73および圧電素子102を駆動させて第4群保持枠64を焦点評価値が最大値となる合焦位置へ移動させて撮像光学系50の焦点を調整する制御を行う。一方、駆動制御部304は、フォーカス感度判定部301がFC感度を所定値α1以下でないと判定した場合は、至近から無限までの焦点移動範囲F1max、圧電素子102による可動枠100の最大変位量Z1maxとすると、F1max<α1×Z1maxなる所定値α1を設定できる。この場合、第4駆動部73を停止固定することにより、保持枠101を所定位置に保ち、圧電素子102のみを駆動させることで焦点評価値が最大値となる合焦位置へ可動枠100を移動させて撮像光学系50の焦点を調整する制御を行うことが可能となる。
また、駆動制御部304は、フォーカス感度判定部301がFC感度を所定値α1以下であると判定した場合においては、圧電素子102のみの駆動では至近から無限までの焦点移動範囲に焦点位置を移動できないので、圧電素子102を停止固定した状態で、保持枠101を第4駆動部73により駆動して合焦位置範囲へ移動させる制御を行ったのち、第4駆動部73を停止固定し、圧電素子102を駆動して合焦位置に可動枠100を移動させる制御を行う。なお、この場合でも、第4群保持枠64の移動ステップを大きく設定して高速に駆動し、合焦位置がそのステップ範囲に入ったところで第4駆動部73を停止し、圧電素子102を駆動して可動枠100を移動させて合焦位置へ移動させる制御をしているので、高速で精密な合焦制御が可能となる。
つぎに、撮像装置1が実行する処理について説明する。図9は、撮像装置1が実行する処理の概要を示すフローチャートである。
図9に示すように、制御部300は、電源スイッチ21cが操作され、撮像装置1の電源がオン状態になった際にシステム起動時の初期設定を行うとともに操作スイッチ群22a等の操作部のスイッチや部材の位置の状態が検出される(ステップS101)。たとえば、制御部300は、動画の記録中を示すフラグをオフにする処理を行い、また、撮像光学系のズーム位置が検出される。
続いて、制御部300は、表示部22cに撮像素子441が生成した画像データに対応するライブビュー画像を表示させる(ステップS102)。
その後、操作スイッチ群22aの再生スイッチが操作された場合(ステップS103:Yes)、制御部300は、記録媒体210に記録された画像データに対応する画像を表示部22cに再生表示させる再生表示処理を実行する(ステップS104)。ステップS104の後、撮像装置1は、ステップS105へ移行する。これに対して、操作スイッチ群22aの再生スイッチが操作されていない場合(ステップS103:No)、撮像装置は、ステップS105へ移行する。
続いて、操作スイッチ群22aの動画スイッチが操作された場合(ステップS105:Yes)、制御部300は、動画記録中を示す記録中フラグを反転する(ステップS106)。ステップS106の後、撮像装置1は、ステップS107へ移行する。これに対して、操作スイッチ群22aの動画スイッチが操作されていない場合(ステップS105:No)、撮像装置1は、ステップS107へ移行する。
その後、制御部300は、撮像装置1が動画記録中であるか否かを判断する(ステップS107)。具体的には、制御部300は、記録中フラグが立っている場合、撮像装置1が動画記録中であると判断する。制御部300が動画記録中であると判断した場合(ステップS107:Yes)、撮像装置1は、後述するステップS117へ移行する。これに対して、制御部300が動画記録中でないと判断した場合(ステップS107:No)、撮像装置1は、後述するステップS108へ移行する。
ステップS108において、レリーズスイッチ21dの1stのスイッチがオンされた場合(ステップS108:Yes)、制御部300は、撮像素子441に撮影を実行させる(ステップS109)。
続いて、撮像装置1は、撮像素子441が生成した画像データに基づいて、絞り値やシャッタスピード等の露出条件を設定するAE処理を実行する(ステップS110)。
その後、撮像装置1は、撮像光学系50のフォーカス用レンズである第4群保持枠64を、圧電素子102を駆動することによってウォブリングさせて、撮像素子441によって生成された画像データのコントラストを評価して合焦位置の方向を検出しながら撮像光学系50の第4群保持枠64を合焦方向に移動させ、画像データのコントラストが最大になるように撮像光学系50の第4群保持枠64を駆動させるAF処理を実行する(ステップS111)。なお、AF処理の詳細は後述する。
続いて、電源スイッチ21cが操作され、撮像装置1の電源がオフになった場合(ステップS112:Yes)、撮像装置1は、本処理を終了する。電源スイッチ21cが操作されず、撮像装置1の電源がオフになっていない場合(ステップS112:No)、撮像装置1は、ステップS102へ戻る。
ステップS108において、レリーズスイッチ21dの1stのスイッチがオン動作されない場合(ステップS108:No)において、レリーズスイッチ21dの2ndのスイッチがオンされたとき(ステップS113:Yes)、制御部300は、撮像素子441に静止画撮影を実行させる(ステップS114)。
続いて、制御部300は、撮像素子441が生成した画像データに対して画像処理を行い(ステップS115)、画像処理を施した画像データを記録媒体210に記録する(ステップS116)。ステップS116の後、撮像装置1は、ステップS112へ移行する。
ステップS117において、撮像装置1は、撮像装置1の露出条件を設定するAE処理を実行する。続いて、ピントを調整するAF処理を実行する(ステップS118)。なお、AF処理の詳細は後述する。
その後、制御部300は、撮像素子441に動画撮影を実行させる(ステップS119)。
続いて、制御部300は、撮像素子441が生成した画像データに対して画像処理を行い(ステップS120)、画像処理を施した画像データを記録媒体210に記録する(ステップS121)。ステップS121の後、撮像装置1は、ステップS112へ移行する。
つぎに、図9のステップS111およびステップS118のAF処理について説明する。図10は、AF処理の概要を示すフローチャートである。
図10に示すように、制御部300は、画枠上での合焦指示範囲の設定や、FC感度の基準値αや、駆動制御部304でのウォブリングの周波数、振幅および波形に対する電圧値の設定等のAFに関係する初期設定を行う(ステップS201)。ここで、ウォブリングとは、AF処理の高速化のために、可動枠100を光軸O2方向に沿って所定の振幅、周波数で微小往復させることである。また、合焦指示範囲は、撮影者が焦点を合わせたいエリアを示し、顔認識技術等を用いて自動的に設定される場合と、撮影者が選択したり、マニュアルで設定されたりする場合がある。
図11Aおよび図11Bは、ウォブリング時に圧電素子102に印加される駆動信号と第4群保持枠64の光軸O2方向における位置との関係を示すタイムチャートである。図11Aは、ウォブリング時に圧電素子102に印加される駆動電圧(駆動信号)の時間変化を模式的に示すタイムチャートを示す。図11Bは、ウォブリング時に印加される駆動電圧による圧電素子102の動作を説明するタイムチャートを示す。図11Aにおいて、横軸が時間を示し、縦軸が電圧を示す。図11Bにおいて、横軸が時間を示し、縦軸が圧電素子102の位置を示す。また、図11Aおよび図11Bにおいて、期間Aおよび期間Bが撮像素子441による撮像期間を示す。
図11Aに示すように、駆動制御部304は、駆動電圧の周波数を撮像素子441のフレームレートの周波数と対応させた周波数に設定する。また、図11Bに示すように、駆動制御部304は、十分な画像のコントラストを得るため、第4群保持枠64が許容コントラスト域の範囲で待機できるように台形形状をなす駆動波形に可能な限り近い振動波形で圧電素子102を駆動する。なお、図11Bに示す振動波形を、矩形波形をなす振動波形で圧電素子102を駆動させた場合、第4群保持枠64が許容コントラスト域に待機する時間が長くなるが、立ち上がり、立ち下がりの期間で可動枠100に不要な振動が発生したり、動作のオーバシュート(行き過ぎ)が発生したりする。また、許容コントラストの画像が得られるならば、駆動波形は正弦波や三角波、あるいはそれらに近似された波形であっても勿論よい。
ステップS201の後、ステップS201で設定されたズーム位置情報を用いて、事前に記憶されたズーム位置Zに対するFC感度の表からFC感度α(z)を読み出し、記録部200の所定の領域に設定する(S202)。駆動制御部304は、圧電素子102を駆動させて第4群保持枠64を光軸O2に沿ってウォブリングさせ(ステップS203)、撮像素子441に撮影を実行させる(ステップS204)。
その後、焦点評価値算出部302は、撮像素子441が生成した画像データの合焦指示範囲のコントラストを算出する(ステップS205)。ここで算出されたコントラスト値は、焦点評価値となる。
続いて、焦点評価値判定部303は、ステップS205で算出された異なるフォーカス位置でのコントラスト値から、第4群保持枠64を光軸O2に沿って移動させる合焦位置の方向を検出する(ステップS206)。
図12は、撮像素子441の撮像タイミング、第4駆動部73(モータ)の動作タイミング、圧電素子102の動作タイミングおよび焦点評価値(コントラスト)それぞれの関係を示すタイムチャートである。図12(a)は、撮像素子441が画像を撮像する際の同期信号のタイミングを示し、図12(b)は、第4駆動部73に印加される電圧のタイミングを示し、図12(c)は、圧電素子102に印加される電圧のタイミングを示し、図12(d)は、光軸O2上における第4群保持枠64の位置を示すタイムチャートを示し、図12(e)は、第4群保持枠64のフォーカス位置とコントラストとの関係を示すタイムチャートを示し、図12(f)は、コントラストの経時的変化(F=F(P))をフォーカス位置(dP)で微分した際の合焦評価値のタイムチャートを示す。図12(a)〜図12(f)において、横軸が時間を示す。また、図12(a)〜図12(c)において、縦軸が電圧を示す。さらに、図12(d)において、縦軸が光軸O2上における第4群保持枠64の位置を示す。さらにまた、図12(e)において、横軸が第4群保持枠64のフォーカス位置を示し、縦軸がコントラストを示す。また、図12(f)において、縦軸がコントラストの経時的変化(F=F(P))をフォーカス位置(dP)で微分した際の合焦評価値を示し、横軸がフォーカス位置を示す。
図12に示すように、駆動制御部304は、圧電素子102を駆動させて可動枠100をウォブリングさせて可動枠100が前側位置にある状態で撮像素子441に撮像させる前側位置撮像と、可動枠100が後側位置にある状態で撮像素子441に撮像させる後側位置撮像とを交互に実行させる。その後、焦点評価値判定部303は、撮像素子441が前側位置撮像と後側位置撮像とで生成した2つの画像データそれぞれに対応する2つの画像のコントラストを比較することによって、よりコントラストが高くなる第4群保持枠64の駆動方向を合焦位置のある方向だと判断する。
図10に戻り、ステップS207以降の説明を続ける。ステップS207において、フォーカス感度判定部301は、ステップS202で設定されたズーム位置Zに対応したフォーカス感度α(z)と、ステップS201のAF初期設定時に設定されたフォーカス感度の基準値αを比較する(ステップS207)。α(z)≦αである場合(ステップS207:Yes)、駆動制御部304は、第4駆動部73(モータ)を駆動させて第4群保持枠64を光軸O2に沿って合焦位置へ向けてコントラストのピークを検出するスキャン駆動を開始させる。具体的には、図12(d)に示すように、駆動制御部304は、第4駆動部73をマイクロステップ動作によって第4群保持枠64を光軸O2に沿って段階的に移動させる(ステップS208)。
その後、制御部300は、撮像素子441に撮影を実行させ(ステップS209)、焦点評価値算出部302により撮影された画像のAF指示範囲のコントラストを算出し(ステップS210)、焦点評価値の最大値超えを判定する(ステップS211)。具体的には、連続して取得された複数のフォーカス位置に対するコントラスト値の傾きを順次算出して、傾きが零となるフォーカス位置を通過したかを判定する。最も簡単な方法としては連続取得された2つのコントラスト値から傾き計算し、傾き値がプラスからマイナス値になることを検出すればよい。
その後、焦点評価値判定部303が焦点評価値の最大値越えと判断した場合(ステップS211:Yes)、撮像装置1は、後述するステップS212へ移行する。これに対して、焦点評価値判定部303が焦点評価値の最大値超えがなしと判断した場合(ステップS211:No)、撮像装置1は、ステップS208へ戻る。
ステップS212において、駆動制御部304は、第4駆動部73を停止させて第4群保持枠64を光軸O2に沿ったスキャン駆動を停止させる。具体的には、図12(d)および図12(e)に示すように、駆動制御部304は、合焦評価値の最大値Fmaxを超えたフォーカス位置P6の時点t6で、第4駆動部73(モータ)を撮像素子441の同期信号に同期させて第4群保持枠64を光軸O2に沿って合焦位置へ移動させるスキャン駆動を停止させる。
続いて、焦点評価値算出部302は、順次取得した画像の焦点評価値(コントラスト)に基づいて、光軸O2上における合焦位置を算出する(ステップS213)。具体的には、焦点評価値判定部303がコントラスト最大値を超えたことを判定するのに用いたフォーカス位置に対するコントラスト値と傾きの算出を用いて、傾き零のフォーカス位置を計算することにより、合焦位置を算出する。たとえば、図12(e)に示すように、焦点評価値算出部302は、フォーカス位置P4、P5、P6、焦点評価値F4、F5、F6に基づいて、フォーカス位置P4、P5の2点からフォーカス位置P4とP5の中央位置での傾きを計算し、フォーカス位置P5、P6の2点からフォーカス位置P5とP6の中央位置での傾きを計算することで、傾き零になる位置である合焦位置Pmaxを算出する(ステップS218)。
次に、駆動制御部304は、圧電素子102を駆動し、第4群保持枠64を合焦位置Pmaxに移動制御し(ステップS219)、一連のAF動作を終了する。具体的には、図12(d)に示すように、駆動制御部304は、圧電素子102を駆動することによって、可動枠100を合焦位置Pmaxへ向けて反転させる。これにより、第4レンズ群G4は、少ない移動量で至近に寄ることができるので、高速かつ高精度のフォーカシングを行うことができる。この結果、被写体のシャッタチャンスを逃すことなく、かつ、被写体に焦点が合った画像を撮影することができる。ステップS219の後、撮像装置1は、図9のメインルーチンへ戻る。
一方、ステップS207で、ズーム位置に対応したフォーカス感度α(z)と、フォーカス感度の基準値αを比較し、α(z)≧αである場合(ステップS207:No)は、圧電素子102を合焦位置方向に駆動して第4群保持枠64を移動するスキャン駆動をする(ステップS213)。そして、ステップS214〜ステップS217までの動作は、ステップS209〜ステップS212までの動作と同様な動作となるので、ここでは省略する。また、ステップS217が終了すると、すでに述べたステップS218からの動作に移行する。
図13は、撮像光学系50におけるズーム位置と第4レンズ群G4のフォーカス感度(FC感度と表記)との関係を示す図である。図14は、FC感度と第4レンズ群G4の無限遠から至近までの繰り出し量(フォーカシング移動量)との関係を示す図である。図13において、横軸が撮像光学系50のWideからTeleまでの焦点距離であるズーム位置を示し、縦軸がフォーカス感度を示す。ズーム位置は、ズームにより変位する各レンズ群の中の1つのレンズ群の位置を検出する位置検出部と、それに対応する焦点距離情報から設定される情報となり、先に述べたようにAF処理の初期設定の時に記録部200に設定される。また、曲線K1が撮像光学系50のズーム位置とFC感度との関係を示す。図14では、撮像光学系50のWideからTeleまでの焦点距離を4等分した焦点距離における第4レンズ群G4のFC感度と、各焦点距離における第4レンズ群G4の被写体距離無限から至近までの繰り出し量を示す。
図13の曲線K1および図14のFC感度テーブルT1に示すように、撮像光学系50のズーム位置の基準位置(Std)を境界に、FC感度の傾きが大きく変化するとともに、第4レンズ群G4の繰り出し量も変化する。具体的には、撮像光学系50のズーム位置が基準位置以下(Wide〜Std)である場合、FC感度が高くなり、第4レンズ群G4をより微小なステップで移動させないと合焦の精度がわるくなる。また、第4レンズ群G4の繰り出し量も小さくなる。
これに対して、撮像光学系50のズーム位置が基準位置(Std〜Tele)を超える場合、FC感度が低くなり、焦点を移動させるのに第4レンズ群G4の移動量が大きくなり時間がかかる。また、第4レンズ群G4の繰り出し量も大きくなる。そこで、本実施の形態1では、駆動制御部304は、撮像光学系50のFC感度が2.405を越える場合、つまりズーム位置が基準位置よりWide側である場合(Wide〜Std)、圧電素子102を駆動させて可動枠100を合焦位置へ移動させて、高速、高精度なフォーカシングを実行する一方、撮像光学系50のFC感度が2.405以下の場合、つまりズーム位置が基準位置からTele側になった場合(Std〜Tele)、第4駆動部73(モータ)を駆動させて第4群保持枠64を合焦位置方向へ移動させる高速なフォーカシングを実行して、合焦位置がある所定の範囲にあることが確認された後、圧電素子102を駆動して高速、高精度な合焦動作をする。
以上説明した本発明の実施の形態1によれば、駆動制御部304がフォーカス感度判定部301によって第4レンズ群G4の移動量に対する合焦点位置の変化量の比を示すFC感度が所定値以下と判定した場合、第4駆動部73および圧電素子102を駆動して第4レンズ群G4を合焦位置へ移動させる制御を行い、FC感度が所定値以下でないと判定した場合は、圧電素子102のみを駆動して第4レンズ群G4を合焦一に移動させる制御を行うので、高速かつ高精度でAF処理を行うことができる。
また、本発明の実施の形態1によれば、駆動制御部304が焦点評価値判定部303によって最大値を超えたと判定されたとき、圧電素子102を駆動して可動枠100を合焦位置へ移動させるので、AF処理時により高速かつ高精度でAF処理を行うことができる。
また、本発明の実施の形態1では、図15Aや図15Bの参考図のようなフォーカス位置とコントラストの関係を持つ撮像光学系50に対し、第4レンズ群G4を図のようにスキャン駆動し、図に示す点(点1〜点3)でコントラストを取得した場合でも、順次取得したコントラスト値とフォーカス位置から傾き、すなわち微分値を計算し、微分値が正から負へ変化する点、つまり微分値が零の点を見つけることができる。また、微分値が零(ゼロ)の位置は合焦位置を示す。さらに、図17Bの場合、微分値が零の点を求めるのにはコントラスト最大のフォーカス位置を越えた2ヶ所以上で画像を取得する必要があり、その場合に圧電素子102の必要な動作量は、第4駆動部の最小動作量の1倍から2倍以上となる。従って、圧電素子102の最大変位量は、第4駆動部73の最小移動量の2倍以上とするのが良い。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態2にかかる撮像装置は、上述した第4レンズ群を保持駆動する第4群保持機構の構成が異なる。このため、以下においては、本実施の形態2にかかる第4群保持機構の構成について説明する。なお、上述した実施の形態1にかかる撮像装置1と同一の構成には同一の符号を付して説明を省略する。
図16は、本発明の実施の形態2にかかる撮像装置1の第4群保持機構を被写体側から見た主要部の概要を示す正面図である。図17は、図16のD−D線断面図である。
図16および図17に示すように、第4群保持機構400は、固定枠401と、板状の圧電シート402と、可動枠403と、を有する。
圧電シート402は、略円環形状をなす環状部402aと、環状部402aから放射状に延びる方向に形成された腕部402b、腕部402cと、腕部402dと、腕部402eと、を有する。
環状部402aは、電圧が印加される電極が形成されていない。また、環状部402aは、可動枠403に対して貼り付けられて固定されることにより、可動枠403における貼り付け面に沿って平面性が確保される。
腕部402b〜腕部402eは、ビス404によって固定枠401に対して固定される。腕部402b〜腕部402eは、環状部402aの円周を4等分する位置に等間隔で配置される。腕部402b〜腕部402eは、一方の端部が固定枠401に固定されることで、圧電シート402の平面性を確保する。腕部402b〜腕部402eの各々には、電圧が印加された場合に屈曲連動する矩形をなす圧電体部402f、圧電体部402g、圧電体部402hおよび圧電体部402iが形成されている。圧電体部402f、圧電体部402g、圧電体部402hおよび圧電体部402iには電圧印加用の矩形の電極が圧電体部を挟んで形成されている。
圧電体部402f〜圧電体部402iは、腕部402b〜腕部402eのそれぞれに対して2箇所形成されている。具体的には、腕部402bには、2つの圧電体部402fが形成されている。圧電体部402f〜圧電体部402iの各々は、5mmの正方形で、厚さが0.8mm程度に形成され、第4レンズ群G4を120μmの最大変位で120Hzの駆動を行うことができる。なお、本実施の形態2では、腕部402b〜腕部402eの各々に2つの圧電体部402f〜圧電体部402iを形成しているが、圧電体部402f〜圧電体部402iの個数を1つで形成してもよいし、または3つ以上形成してもよい。さらに、腕部の数も1つ以上あればよい。さらに、圧電体部402f〜圧電体部402iの形状は、矩形板状に限らず、楕円板状または弧形板状等のような形状であってもよい。
可動枠403は、圧電シート402の環状部402aに対して、たとえば接着材等で固定され、内周部で第4レンズ群G4を保持する。なお、図17においては、第4レンズ群G4の構成を簡略化するため、一つのレンズで表現する。また、可動枠403の外周部には、たとえば磁石からなるスケール405が固定されて設けられている。
固定枠401は、圧電シート402の腕部402b〜腕部402eがビス404を介して固定される。たとえば、固定枠401は、圧電シート402に対向する面に設けられた突起部(図示せず)が腕部402b〜腕部402eに設けられた孔(図示せず)に挿入されることによって、圧電シート402が位置決めされて固定される。なお、固定枠401と圧電シート402との固定には、接着またはビス止めの他、たとえば、カシメや溶接等によって行ってもよい。
また、固定枠401には、光軸に直交する方向に着磁された磁石であるスケール405に対向して、磁気を検出するホール素子からなるフォーカス位置検出部406が設けられている。なお、本実施の形態2では、スケール405とフォーカス位置検出部406とが4組設けられているが、1組であってもよいし、またはスケール405とフォーカス位置検出部406とを全く設けずに、オープンループでの制御を行うようにしてもよい。本実施の形態2によれば、圧電シート402の最大変位部である腕部402b〜腕部402eの各々の近傍に、スケール405とフォーカス位置検出部406とを設けたので、より精密に第4レンズ群G4の位置を検出することができる。
なお、圧電体部402f〜圧電体部402iをそれぞれ1組ずつ独立に駆動するように構成することで、第4レンズ群G4の光軸O2に対する傾きを含めて補正し、極めて高精度でウォブリングまたはフォーカス駆動を行うことができる。
また、圧電シート402の圧電体部402f〜圧電体部402iに信号電圧をかけるための回路線は、腕部402b〜402eの端部から延出された端子部に延び、フレキシブルプリント基板からなるフレキ407に電気接続される。さらに、フォーカス位置検出部406も、同様に、フレキ407により、電気回路に接続される。
さらに、第4レンズ群G4をウォブリングまたはフォーカス駆動させない場合であっても、圧電体部402f〜圧電体部402iの各々に異なる電圧を印加することで、第4レンズ群G4と第1レンズ群G1、第2レンズ群G2および第5レンズ群G5との間の光軸O2の傾きまたはレンズ間隔を極めて高精度で補正することができる。さらにまた、ウォブリングまたはフォーカス駆動を行う場合、ウォブリングの駆動信号またはフォーカス駆動の駆動信号に、補正変位を与える補正電圧をオフセット値として加算する制御を行うことで、制御をより簡易なものにすることができる。
以上説明した本発明の実施の形態2によれば、第4レンズ群G4を保持する可動枠403を高速かつ高精度で駆動することができる。
さらに、本発明の実施の形態2によれば、可動枠403の傾き補正が簡単に可能で、撮像光学系50の光学性能を可動枠403の傾き変位で補正することが可能で、より高精度で駆動できる。
(その他の実施の形態)
また、本発明では、折り曲げ光学系以外にも、直進光学系に適用することができる。この場合、上述した折り曲げ光学系のレンズ間に反射面としてプリズムを配置していたが、各レンズ間の光学光路長を考慮し、プリズムを取り除き、レンズ間の光路長を狭めることで、直進光学系に適用することができる。
また、本発明にかかる撮像装置は、レンズ一体型のデジタルカメラ以外にも、レンズを着脱自在なデジタルカメラ、デジタルビデオカメラおよび撮像機能を有する携帯電話やタブレット型携帯機器等の電子機器にも適用することができる。
また、本発明にかかる撮像装置に実行させるプログラムは、インストール可能な形式または実行可能な形式のファイルデータでCD−ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)、USB媒体、フラッシュメモリ等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供されても良い。
また、本発明にかかる撮像装置に実行させるプログラムは、ネットワーク経由でダウンロードしてFlashメモリや記録媒体等に記録させてもよい。さらに、本発明にかかる撮像装置に実行させるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
なお、本明細書におけるフローチャートの説明では、「まず」、「その後」、「続いて」等の表現を用いてステップ間の処理の前後関係を明示していたが、本発明を実施するために必要な処理の順序は、それらの表現によって一意的に定められるわけではない。すなわち、本明細書で記載したフローチャートにおける処理の順序は、矛盾のない範囲で変更することができる。
このように、本発明は、ここでは記載していない様々な実施の形態を含みうるものであり、特許請求の範囲によって特定される技術的思想の範囲内で種々の設計変更等を行うことが可能である。
1 撮像装置
2 筐体
3 カメラ制御基板
4 撮像光学系ユニット
21 前面カバー部材
22 後面カバー部材
21a 撮影用窓部材
21b 発光用窓部
21c 電源スイッチ
21d レリーズスイッチ
22a 操作スイッチ群
22c 表示部
41 レンズ保持枠群
42 レンズユニット
43 シャッタユニット
44 撮像ユニット
45 手ブレ防止ユニット
50 撮像光学系
61 第1群保持枠
62 第2群保持枠
63 第3群保持枠
64 第4群保持枠
65 第5群保持枠
70 レンズ駆動装置
71 第2駆動部
71a 第2ズーム位置検出部
72 第3駆動部
72a 第3ズーム位置検出部
73 第4駆動部
73a フォーカスレンズ位置検出部
80 リードスクリュー
81 支持部
82 ナット部材
83 ナットオサエ部材
84 付勢部材
100,403 可動枠
100a ガイド軸受け部
100c,405 スケール
101 保持枠
101a 胴部
101b 底部
102 圧電素子
103 押さえ環
104,406 フォーカス位置検出部
105 ガイド軸
200 記録部
201 プログラム記録部
202 焦点評価値記録部
300 制御部
301 フォーカス感度判定部
302 焦点評価値算出部
303 焦点評価値判定部
304 駆動制御部
400 第4群保持機構
401 固定枠
402 圧電シート
404 ビス
407 フレキ
441 撮像素子
442 信号処理部
443 A/D変換部
621 2群吊軸
622 吊軸
631 3群吊軸
641 4群吊軸
G1 第1レンズ群
G2 第2レンズ群
G3 第3レンズ群
G4 第4レンズ群
G5 第5レンズ群
図10に戻り、ステップS207以降の説明を続ける。ステップS207において、フォーカス感度判定部301は、ステップS202で設定されたズーム位置Zに対応したフォーカス感度α(z)と、ステップS201のAF初期設定時に設定されたフォーカス感度の基準値αを比較する(ステップS207)。αz)≦α である場合(ステップS207:Yes)、駆動制御部304は、第4駆動部73(モータ)を駆動させて第4群保持枠64を光軸O2に沿って合焦位置へ向けてコントラストのピークを検出するスキャン駆動を開始させる。具体的には、図12(d)に示すように、駆動制御部304は、第4駆動部73をマイクロステップ動作によって第4群保持枠64を光軸O2に沿って段階的に移動させる(ステップS208)。
一方、ステップS207で、ズーム位置に対応したフォーカス感度α(z)と、フォーカス感度の基準値αを比較し、αz)α である場合(ステップS207:No)は、圧電素子102を合焦位置方向に駆動して第4群保持枠64を移動するスキャン駆動をする(ステップS213)。そして、ステップS214〜ステップS217までの動作は、ステップS209〜ステップS212までの動作と同様な動作となるので、ここでは省略する。また、ステップS217が終了すると、すでに述べたステップS218からの動作に移行する。

Claims (7)

  1. 光軸方向に沿って移動することにより焦点距離を変更可能な変倍レンズおよび光軸方向に沿って移動することにより焦点を調整可能なフォーカスレンズを有し、前記変倍レンズおよび前記フォーカスレンズによって被写体像を結像する撮像光学系と、前記撮像光学系を介して画像データを生成する撮像素子と、を備えた撮像装置であって、
    前記フォーカスレンズを保持するとともに、前記撮像光学系の光軸に沿って進退可能な可動枠と、
    前記可動枠を前記光軸方向に沿って合焦点位置へ所定の距離だけ移動させて前記撮像光学系の焦点の調整を行う第1の駆動部と、
    前記光軸上における前記変倍レンズのズーム位置を検出するズーム位置検出部と、
    前記ズーム位置検出部によって検出された前記ズーム位置に基づいて、前記フォーカスレンズの移動量に対する合焦点位置の変化量の比を示すフォーカス感度が所定値以下であるか否かを判定するフォーカス感度判定部と、
    前記フォーカス感度判定部が前記所定値以下でないと判定した場合、前記第1の駆動部を駆動して前記可動枠を前記合焦点位置へ移動させる制御を行う駆動制御部と、
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記可動枠を前記光軸方向に沿って合焦点位置へ前記所定の距離より大きい距離を順次移動させて前記撮像光学系の焦点の調整を行う第2の駆動部をさらに備え、
    前記駆動制御部は、前記フォーカス感度判定部が前記所定値以下であると判定した場合、前記第1の駆動部および前記第2の駆動部を駆動して前記合焦点位置へ移動させる制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記撮像素子が生成する前記画像データのフレームレートに同期して前記画像データから高域周波数成分を抽出し、該高域周波数成分に基づいて前記被写体像のコントラストの高低を評価する焦点評価値を順次算出する焦点評価値算出部と、
    前記可動枠が前記光軸方向に沿って順次移動した際に、前記焦点評価値算出部が順次算出した複数の焦点評価値から合焦点位置に対応する最大値を判定する焦点評価値判定部と、
    をさらに備え、
    前記駆動制御部は、前記フォーカス感度判定部が前記所定値以下でないと判定した場合において、前記焦点評価値判定部が前記最大値を判定したとき、前記第1の駆動部のみを駆動して前記可動枠を前記最大値に対応する合焦点位置へ移動させる制御を行うことを特徴とする請求項1または2に記載の撮像装置。
  4. 前記第1の駆動部は、電圧を印加することで変位する電圧変位型のアクチュエータであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の撮像装置。
  5. 前記アクチュエータは、有機圧電素子、無機圧電素子、若しくは有機無機複合圧電素子、またはイオン伝導アクチュエータ、若しくは導電性高分子アクチュエータのいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の撮像装置。
  6. 前記第2の駆動部は、前記可動枠を前記光軸方向の可動範囲の全ての範囲に移動可能なモータであることを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  7. 前記モータは、DCモータ、ステッピングモータ、超音波モータまたは静電モータのいずれかであることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
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