JP2015022272A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2015022272A
JP2015022272A JP2013152716A JP2013152716A JP2015022272A JP 2015022272 A JP2015022272 A JP 2015022272A JP 2013152716 A JP2013152716 A JP 2013152716A JP 2013152716 A JP2013152716 A JP 2013152716A JP 2015022272 A JP2015022272 A JP 2015022272A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image forming
image
document
toner
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013152716A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6160328B2 (ja
Inventor
修 秋山
Osamu Akiyama
修 秋山
水野 浩
Hiroshi Mizuno
浩 水野
泰明 供田
Yasuaki Koda
泰明 供田
野々山 直己
Naoki Nonoyama
直己 野々山
清光 小山
Kiyomitsu Koyama
清光 小山
政輝 秦
Masateru Hata
政輝 秦
史郎 梅田
Shiro Umeda
史郎 梅田
耕司 曽田
Koji Soda
耕司 曽田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2013152716A priority Critical patent/JP6160328B2/ja
Publication of JP2015022272A publication Critical patent/JP2015022272A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6160328B2 publication Critical patent/JP6160328B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Exposure Or Original Feeding In Electrophotography (AREA)
  • Electrophotography Configuration And Component (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

【課題】カラーのトナー画像を形成する複数の画像形成ユニットと、画像読取機構とを有する構成であって、奥行寸法が小さく、画像読取機構の操作性に優れている。【解決手段】トナー画像を記録シート上に転写して定着させる画像形成機構2と、原稿の画像を読み取る画像読取機構40とが設けられている。画像形成機構2は、それぞれが異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成ユニットが上下方向に並んで配置されている。画像読取機構40は、画像形成機構2を装置正面側および装置上側のそれぞれから見た場合に前記画像形成機構に重ならない状態で、画像形成機構における最も装置背面側に位置する部分を含む垂直面と、最も装置正面側に位置する部分を含む垂直面との間に位置するように配置されている。【選択図】図1

Description

本発明は、異なる色のトナー画像をそれぞれ形成する複数の画像形成ユニットを備えた画像形成装置に関する。
カラーのトナー画像を記録シートに形成する画像形成装置(以下、「カラー画像形成装置」とする)には、通常、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色のトナー画像を形成する画像形成ユニットを備えた画像形成機構が設けられている。それぞれの画像形成ユニットには、感光体ドラムが水平な状態で設けられており、感光体ドラム上にトナー画像が形成される。
カラーのトナー画像を形成する画像形成機構としては、いわゆるタンデム型が主流である。タンデム型の画像形成機構では、画像形成ユニットのそれぞれは、感光体ドラムの軸方向が、画像形成機構の奥行方向に沿った状態とされて、装置幅方向(奥行方向とは直交する方向)に並んで配置される。また、画像形成機構には、周回移動する転写ベルトが、水平方向に沿って走行するように設けられており、それぞれの画像形成ユニットは、転写ベルトにおける水平方向に沿った走行部分に対向して配置される。各画像形成ユニットの感光体ドラム上に形成されたトナー画像は転写ベルトに1次転写された後に、記録シートに2次転写されて定着される。
このようなタンデム型の画像形成機構を有するカラー画像形成装置では、原稿の画像を読み取る画像読取装置(画像読取機構)が設けられることもある。画像読取機構が設けられた画像形成装置は、例えば、特許文献1および2に開示されている。特許文献1および2では、モノクロのトナー画像を形成する画像形成機構上に画像読取機構が設けられている。しかし、カラー画像形成装置でも、通常、画像形成機構上に画像読取機構が設けられる。
特開2007−336208号公報 特開平02−040666号公報
近年、多くのユーザーが利用できるように、カラー画像形成装置を店舗などのフロアに設置する要望が高まっている。カラー画像形成装置を店舗などのフロアに設置する場合には、商品の陳列の妨げにならず、また、顧客の通行の妨げにならないように、奥行寸法ができるだけ小さくなっていることが望ましい。しかし、複数の画像形成ユニットが、装置幅方向に並んで配置される従来のタンデム型の画像形成機構では、画像形成ユニットの感光体ドラムが奥行方向に沿って配置されるために、カラー画像形成装置の奥行寸法を小さくすることには限界がある。
カラー画像形成装置の奥行寸法を小さくするために、それぞれの感光体ドラムの軸方向が装置幅方向に沿った状態になった複数の画像形成ユニットを、上下方向に並べて配置する構成の画像形成機構が提案されている。このような構成にすると、カラー画像形成装置の奥行寸法が小さくなり、店舗などのフロアに設置することに適している。
しかし、この場合には、画像形成機構の高さが、従来のタンデム型の画像形成機構よりも高くなる。このために、従来のカラー画像形成装置のように、画像読取機構を画像形成機構上に設ける構成にすると、画像読取機構の位置が高くなる。画像読取機構では、ユーザーが、原稿のセット、画像が読み取られた原稿の取り出し等を行う必要があるために、画像読取機構の位置が高くなると、ユーザーによる原稿のセット等の操作性が低下することになる。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、複数の画像形成ユニットおよび画像読取機構を有する構成において、奥行寸法が小さく、画像読取機構に対する原稿のセット等の操作性に優れた画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、それぞれが異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成ユニットが上下方向に沿って並べられており、それぞれの画像形成ユニットによって形成されたトナー画像をシート上に転写して定着する画像形成機構と、原稿の画像を読み取る画像読取機構と、を有し、前記画像読取機構は、装置正面側および装置上側のそれぞれから見た場合に前記画像形成機構に重ならない状態で、前記画像形成機構における最も装置背面側に位置する部分を含む垂直面と、最も装置正面側に位置する部分を含む垂直面との間に位置するように配置されていることを特徴とする。
本発明の画像形成装置では、複数の画像形成ユニットが上下方向に沿って並べられているために、画像形成機構の奥行寸法を、従来のタンデム型の画像形成機構の奥行寸法よりも小さくすることができる。また、画像読取機構は、装置正面側から見て画像形成機構の側方の領域に、画像形成機構の奥行寸法の範囲内に配置されている。これにより、本発明の画像形成装置は、全体の奥行寸法が、従来のタンデム型の画像形成機構を有する画像形成装置の奥行寸法よりも小さくすることができる。
さらに、画像読取機構は、装置正面側から見て、画像形成機構の側方に配置されるために、画像形成機構の高さとは関係なく、任意の高さとすることができる。このことから、画像読取機構を、ユーザーによる原稿のセット、原稿の取り出し等の操作が容易にできる高さに設置することができる。これにより、画像読取機構の操作性が低下することを防止できる。
好ましくは、前記画像読取機構は、上下方向に対して上部が装置正面側に位置するように傾斜した状態で原稿がセットされる原稿台と、前記原稿台に対して縦方向に並んで配置された原稿排出台と、前記原稿台にセットされた原稿を、前記原稿台に沿って装置背面側に搬送した後に、前記原稿排出台へ搬送する原稿搬送手段と、前記原稿搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取る画像読取手段と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記画像形成機構は、前記複数の画像形成ユニットと、前記複数の画像形成ユニットの装置正面側において、前記複数の画像形成ユニットのそれぞれによって形成されたトナー画像が転写されるように、上下方向に沿って配置された中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトに転写されたトナー画像を、当該中間転写ベルトの下側においてシート上に転写する転写部材と、を有する画像形成部と、前記転写部材よりも装置正面側において、前記シート上に転写されたトナー画像を定着させる定着部と、前記画像形成部の下方から当該画像形成部にシートを供給するシート供給部と、を有することを特徴とする。
好ましくは、前記定着部においてトナー画像が定着されたシートを、上方のシート排出口へ搬送するシート排出経路が、前記中間転写ベルトの装置正面側に設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記画像形成機構は、前記排紙経路から排出されたシートの上部が前記シート排出口から突出するように、シートを上下方向に沿った状態で収容するシート収容部を、さらに有することを特徴とする。
好ましくは、前記画像読取機構は、前記原稿台にセットされた原稿の画像を前記画像読取手段によってページ順に読み取ると、前記原稿排出台上において原稿がページ順に重ねられ、前記画像形成機構は、前記画像読取手段によってページ順に読み取られた複数枚の原稿のそれぞれのページの画像データに基づくトナー画像を、複数のシートに順番に形成して、前記シート収容部において、複数のシートがページ順に並んだ状態で重ねられることを特徴とする。
好ましくは、前記複数の画像形成ユニットのそれぞれには、回転可能になった感光体が、回転軸方向をシートの搬送方向とは直交する方向に沿った水平な状態で設けられており、前記画像読取機構は、前記複数の画像形成ユニットに対して前記感光体の回転軸方向に隣接する領域の装置正面側に配置されていることを特徴とする。
好ましくは、前記画像読取機構は、前記原稿台にセットされる原稿と、前記画像形成機構の前記シート収容部に収容されるシートとが同じ高さ位置になるように、配置されていることを特徴とする。
好ましくは、前記シート排出口の上側に、表示パネルが設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記複数の画像形成ユニットのそれぞれに補給されるトナーが収容された複数のトナー補給容器をさらに備え、前記複数のトナー補給容器が、前記表示パネルの装置背面側に設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記複数の画像形成ユニットのそれぞれに補給されるトナーが収容された複数のトナー補給容器をさらに備え、前記複数のトナー補給容器が、前記画像読取機構の装置背面側に設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記画像読取機構の上方に、表示パネルが表示面を装置正面側に向けられた状態で設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記複数の画像形成ユニットのそれぞれに補給されるトナーが収容された複数のトナー補給容器をさらに備え、前記複数のトナー補給容器が、前記画像形成部の上方に位置する領域内に設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記画像形成部と、前記定着部と、前記シート供給部とが装置正面側に引き出し可能であることを特徴とする。
好ましくは、前記シート排出経路が装置正面側に開放可能であることを特徴とする。
本発明の実施の形態に係る画像形成装置の外観を示す模式的な斜視図である。 図1に示す画像形成装置の模式的な正面図である。 図2におけるD−D線に沿った断面の構成を説明するための模式図である。 図2におけるE−E線に沿った断面の構成を説明するための模式図である。 図1に示す画像形成装置の内部に収容された画像形成機構の主要部の縦断面を拡大して示す模式図である。 図1に示す画像形成装置に設けられた画像読取機構の縦断面の拡大図である。 本発明の他の実施形態の画像形成装置の模式的な正面図である。 図7におけるD−D線に沿った断面の構成を説明するための模式図である。 本発明のさらに他の実施形態における画像形成装置の模式的な正面図である。 本発明のさらに他の実施形態における画像形成装置の模式的な正面図である。
以下に本発明の実施形態について説明する。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置の外観を示す模式的な斜視図、図2は、その画像形成装置の模式的な正面図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、長方形状の底板71上に設けられたハウジング10を備えており、ハウジング10の上部における正面に、表示パネル61が設けられている。
なお、以下においては、ハウジング10における表示パネル61が設けられた正面側を「装置正面」、反対側を「装置背面」とする。また、ハウジング10における装置正面側から装置背面側に沿った方向を「前後方向」、装置正面側から装置背面側に向って左側および右側のそれぞれを、「装置左側」および「装置右側」と称する。
図3は、図2におけるD−D線に沿った断面の構成を説明するための模式図、図4は、図2におけるE−E線に沿った断面の構成を説明するための模式図である。
図1〜図3に示すように、カラーのトナー画像を記録シートに形成してプリントアウトする画像形成機構2が、ハウジング10における装置左側の下部内に収容されている。
また、図1および図2に示すように、表示パネル61は、ハウジング10の装置左側における装置正面側の上部に配置されている。表示パネル61は、ハウジング10の上部から装置正面側に露出している。さらに、ユーザーがセットした原稿の画像を読み取って原稿の画像に対応した画像データを取得する画像読取機構40が、ハウジング10における装置右側の装置正面側に配置されている。画像読取機構40によって取得された画像データは、画像形成機構2へ送信されて、画像形成機構2によってプリントアウトされる。
図1に示すように、ハウジング10は、奥行寸法(前後方向の寸法)が比較的短く、上下方向寸法(高さ)が比較的長くなった縦長の直方体形状になっている。
ハウジング10は、装置左側の下部を除いて、奥行寸法、幅方向(前後方向とは直交する左右方向、以下、「装置幅方向」とする)の寸法、上下方向寸法のそれぞれが一定になっている。ハウジング10における装置左側の下部は、奥行寸法が他の部分よりも50mm程度長くなった本体収容部11になっている。本体収容部11の内部には、後述するように、画像形成機構2が収容されている。
ハウジング10の高さは、装置幅方向の寸法(800mm程度)よりも長く、1200mm程度になっている。また、本体収容部11を除く奥行寸法は、装置幅方向の寸法よりも短く、350mm程度になっている。
ハウジング10における装置右側の装置正面側に位置する側面部分(以下、「前側面12」とする)は、底板71からハウジング10の上面13までの全体にわたって垂直状態になっている。前側面12の上部は、ハウジング10の装置左側の上部を覆うように、装置左側に向って延出している。以下、装置左側における前側面12の上部を「前側面左上部12a」とする。
前側面左上部12aの下側には、上部前扉15が、図示しないヒンジ機構によって、装置正面側方向(前方)への回動可能に取り付けられている。上部前扉15の下側の側縁は、本体収容部11に近接している。上部前扉15が、図1に二点鎖線で示すように、前方へ回動されると、前側面左上部12aの下側部分が前方に開放される。上部前扉15には、表示パネル61が一体的に取り付けられている。
表示パネル61は、例えば、タッチパネル式の液晶表示パネルによって構成されている。表示パネル61は、ユーザーによるタッチ操作が可能な表示面61aが前方に向けられた状態で上部前扉15から露出している。従って、上部前扉15が前方に回動されると、表示パネル61も上部前扉15と一体となって前方に回動する。
表示パネル61は、CPU、記憶装置、無線を介してインターネットに接続するための無線LAN装置などを備えた情報処理部(図示せず)の入出力部として機能する。情報処理部は、ユーザーが、表示面61aをタッチ操作による指示に基づいて、外部のサーバー、専用サイト等にアクセスし、ユーザーが要求したコンテンツを取得して表示パネル61に表示させるなどの処理を実行する。
ユーザーは、表示パネル61に表示された画像のプリントアウト、画像読取機構40によって取得された画像データのプリントアウト等を希望する場合には、表示面61aのタッチ操作によって、その旨を情報処理部に指示することができる。情報処理部は、この指示を受けて、画像形成機構2に対して、所定の画像を記録シートSに形成してプリントアウトすることを指示する。
表示パネル61の表示面61aは、ハウジング10の前方に立ったユーザーが見やすいような高さになっている。また、このような高さに表示面61aが配置されていることによって、ユーザーは、表示面61aを容易にタッチ操作することができる。
前側面左上部12aには、表示パネル61よりも上側の位置において、装置左側から順番に、ICカードリーダー81、スピーカー82、マイクロフォン83、バーコードリーダー84が設けられている。また、前側面左上部12aの上部における装置幅方向の中央位置には、カメラ85が設けられており、さらにその上側にランプ86が設けられている。
カメラ85は、画像形成装置を操作するユーザーを撮影して、その撮影データを取得するために設けられている。撮影データは、例えばユーザーを顔認証する場合の認証に用いられる。ランプ86は、撮影時にユーザーを照らす照明として用いられる。
スピーカー82は、音響放射面を前方に向けた状態になっており、実行可能な各種機能(顔認証、音声認識、プリントアウトなど)の操作方法をユーザーに説明するための音声メッセージを出力する。
マイクロフォン83は、ユーザーの音声に基づいてユーザー認証する際にユーザーが音声を入力するために設けられている。
ICカードリーダー81およびバーコードリーダー86のそれぞれは、ユーザーの識別情報に基づいてユーザー認証を行うために用いられる。ICカードリーダー81は、ユーザーの認証情報が記憶されたICカードの認証情報を読み取るために設けられている。バーコードリーダー86は、例えば、ユーザーの識別情報が書き込まれたバーコードを読み取るために設けられている。
このようなICカードリーダー81、スピーカー82、マイクロフォン83、バーコードリーダー84、カメラ85、ランプ86は、ハウジング10の前方に位置するユーザーにとって容易に操作することができる。
なお、ICカードリーダー81、スピーカー82、マイクロフォン83、バーコードリーダー84、カメラ85、ランプ86のそれぞれは、前述したそれぞれの用途とは別の用途に用いる構成としてもよい。
図1および図2に示すように、ハウジング10における本体収容部11の装置正面側には下部前扉11aが設けられている。下部前扉11aは、本体収容部11の下部を除く装置正面側部分を垂直状態で覆っている。下部前扉11aの下側の側縁は、底板71から一定の高さだけ上方に位置している。下部前扉11aと底板71との間には、後述する給紙部(シート供給部)31の装置正面側に位置する側面31cが露出している。
下部前扉11aの装置右側の側縁は、本体収容部11における装置右側の側面に、図示しないヒンジ機構によって回動可能に取り付けられている。従って、下部前扉11aは、装置右側の側縁を中心として前方に回動可能になっており、図1に二点鎖線で示すように、下部前扉11aが前方に回動すると、本体収容部11の下部を除く内部が、前方に開放される。
図1および図3に示すように、本体収容部11の上面(以下、「収容部上面11b」とする)は、上部前扉15の下側に設けられており、下部前扉11aとは一体に構成されている。従って、下部前扉11aが前方に回動すると、収容部上面11bも前方に一体となって回動する。
収容部上面11bには、画像形成機構2によってトナー画像が形成された記録シートSがプリントアウトされる排紙口(シート排出口)11cが設けられている。図1に示すように、排紙口11cは、装置幅方向に沿って長くなった長方形状に形成されており、上方に向って開口している。
図3に示すように、本体収容部11の内部には、画像形成機構2の主要部を構成する画像形成部20、給紙部31、定着部32等が収容されている。
給紙部31は、ハウジング10における最も下側に配置されている。画像形成部20は、給紙部31の上方であって、本体収容部11の内部における装置背面側に配置されている。定着部32は、画像形成部20の下部における装置正面側に配置されている。また、ハウジング10における装置左側の上部には、トナー補給機構50が設けられている。トナー補給機構50は、表示パネル61の装置背面側に配置されており、画像形成部20にトナーを補給する。
給紙部31は、記録シートSを画像形成部20に搬送する。画像形成部20は、カラーまたはモノクロのトナー画像を形成して、給紙部31から搬送される記録シートSに転写して定着部32へ搬送する。定着部32は、トナー画像が転写された記録シートSを加熱および加圧することによって、トナー画像を記録シートSに熱定着させる。定着部32においてトナー画像が定着された記録シートSは、収容部上面11bに設けられた排紙口11cへ搬送される。
図5は、ハウジング10の本体収容部11内に収容された画像形成機構2の縦断面を拡大して示す模式図である。図5に示すように、画像形成機構2の画像形成部20は、それぞれが異なるカラーのトナー画像を形成する4つの画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kを有している。4つの画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kは、ハウジング10の本体収容部11内における装置背面側寄りの位置に、上下方向に並んで配置されている。
本実施形態では、画像形成ユニット23Yが最も上側に位置しており、その下側に、画像形成ユニット23M、23C、23Kの順番で配置されている。画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれは、公知の電子写真プロセスによって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)およびブラック(K)の各色のトナー画像を形成する。
画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kの装置正面側には、それぞれの画像形成ユニットにおいて形成されたトナー画像が転写される中間転写ベルト21aが、上下方向に沿って設けられている。中間転写ベルト21aは、ハウジング10における最も装置正面側部分である本体収容部11の下部前扉11aと、ハウジング10における最も装置背面側部分である装置背面側の側面(以下、「背面14」とする)とのほぼ中間に配置されている。
中間転写ベルト21aの下部および上部は、それぞれ、駆動ローラー21bおよび従動ローラー21cに巻き掛けられている。駆動ローラー21bおよび従動ローラー21cのそれぞれは、装置幅方向に沿った水平な状態で回転可能に配置されている。
中間転写ベルト21aは、駆動ローラー21bが回転駆動されることによって、図5にZ1で示す方向に周回移動(回転)する。従って、中間転写ベルト21aの幅方向(周回移動方向とは直交する方向)は、装置幅方向に沿った状態になっている。中間転写ベルト21aが周回移動すると、中間転写ベルト21aにおける装置背面側に位置する部分が、上側から下側に向って垂直状態で走行する。
各画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれには、中間転写ベルト21aにおける装置背面側の走行部に対向して配置された感光体ドラム23aが設けられている。感光体ドラム23aのそれぞれは、軸方向(回転軸方向)が装置幅方向に沿った水平な状態で回転可能に配置されている。感光体ドラム23aは、中間転写ベルト21aに対向する部分が中間転写ベルト21aの走行方向と同じ方向に移動するように、矢印Z2で示す方向に回転される。
画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kは、トナー画像を形成するためのトナーの色のみがそれぞれ異なっていること以外は概略同様の構成になっている。このことから、最上部に配置された画像形成ユニット23Yの構成のみを詳細に説明して、他の画像形成ユニット23M、23C、23Kの構成の詳細な説明は省略する。
画像形成ユニット23Yには、感光体ドラム23aの装置背面側の下部に対向して帯電器23bが設けられている。帯電器23bは、回転する感光体ドラム23aの表面を一様に帯電する。
各画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kの装置背面側には、それぞれの感光体ドラム23aにおける帯電された表面にレーザー光Ly、Lm、Lc、Lkを照射する露光部24が設けられている。露光部24は、画像データに対応して変調されたレーザー光Ly、Lm、Lc、Lkを、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれにおいて回転状態になった感光体ドラム23aの表面に照射する。これにより、感光体ドラム23aの表面に、画像データに対応した静電潜像が形成される。
画像形成ユニット23Yには、感光体ドラム23aおけるレーザー光Lyの照射位置に対して回転方向下流側に対向して配置された現像器23dが設けられている。現像器23dは、感光体ドラム23aの表面に形成された静電潜像をY色のトナーによって現像する。これにより、感光体ドラム23aの表面に、Y色のトナー画像が形成される。
中間転写ベルト21aの周回移動域の内側には、中間転写ベルト21aの装置背面側の走行部に沿って、1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kが設けられている。1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kは、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれの感光体ドラム23aとは中間転写ベルト21aを挟んで対向して配置されている。
1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kのそれぞれには、各画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kの感光体ドラム23a上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト21aに1次転写する際に、転写バイアス電圧が印加される。これにより、1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kと、それぞれに対応する各感光体ドラム23aとの間に電界が形成されて、各感光体ドラム23a上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト21a上にそれぞれ1次転写される。
なお、画像形成部20においてフルカラーのトナー画像を形成する場合には、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれの画像形成動作タイミングがずらされる。これにより、各感光体ドラム23aの表面に形成されたそれぞれのトナー画像が、中間転写ベルト21a上の同じ領域に重なるように転写される。その結果、中間転写ベルト21a上に、フルカラーのトナー画像が形成される。
これに対して、画像形成部20においてモノクロ画像を形成する場合には、選択された1つの画像形成ユニット(例えばKトナー用の画像形成ユニット23K)のみが駆動される。これにより、その画像形成ユニットに設けられた感光体ドラム23a上にトナー画像が形成されて、中間転写ベルト21aにおける所定領域上に転写される。
なお、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれには、トナー画像が中間転写ベルト21aに転写された後に感光体ドラム23aの表面をクリーニングするクリーニング部23fが設けられている。クリーニング部23fは、感光体ドラム23aに残留するトナー等を除去する。
画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれの現像器23dには、本体収容部11の上方に設けられたトナー補給機構50(図2参照)から、Y、M、C、Kのそれぞれのトナーが補給される。
図3に示すように、トナー補給機構50は、Y、M、C、Kのそれぞれのトナーが収容されたトナーボトル51Y、51M、51C、51Kを備えている。トナーボトル51Y、51M、51C、51Kのそれぞれは、円筒形状に構成されており、それぞれが装置幅方向に沿って水平な状態で、上下方向に沿って列状に並んで配置されている。
本実施形態では、トナーボトル51Yが最上部に配置されており、その下側に、トナーボトル51M、51C、51Kの順番で配置されている。
トナーボトル51Y、51M、51C、51Kのそれぞれは、ハウジング10に対して着脱可能になっており、ハウジング10に装着されることによって回転可能な状態になる。このような状態で、それぞれのトナーボトル51Y、51M、51C、51Kが回転されると、それぞれに収容されたY、M、C、Kのトナーが水平方向に搬送される。
各トナーボトル51Y、51M、51C、51Kにおけるトナーの搬送方向下流側の端部には、トナー補給管(図示せず)がそれぞれ設けられている。各トナーボトル51Y、51M、51C、51Kの内部を水平方向に搬送されるトナーは、トナー補給管によって、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれの現像器23dに補給される。
トナーボトル51Y、51M、51C、51Kのそれぞれは、上部前扉15の前方への回動によってハウジング10における装置左側の上部が前方に開放されると、交換可能な状態になる。従って、このような状態で、トナーボトル51Y、51M、51C、51Kのそれぞれが交換される。
図5に示すように、中間転写ベルト21aにおける下側の駆動ローラー21bに巻き掛けられた部分には、2次転写ローラー27が圧接している。2次転写ローラー27と中間転写ベルト21aとの圧接部分には、画像形成部20の下側に設けられた給紙部31から搬送される記録シートSが通過する転写ニップNtが形成されている。
図3に示すように、給紙部31は、複数枚の記録シートSを収容できる給紙カセット31aと、給紙カセット31aの装置背面側に配置された給紙部材31bとを有している。給紙カセット31a内には、記録シートSが、長手方向または幅方向(長手方向と直交する方向)が、装置幅方向に沿った状態で収容されている。
給紙部材31bは、給紙カセット31a内に収容された記録シートSを、給紙カセット31aから装置背面側の上方に向けて1枚ずつ繰り出す。
ハウジング10の本体収容部11内における装置背面側には、給紙カセット31aから繰り出される記録シートSを転写ニップNtに向けて搬送するシート搬送経路34が設けられている。シート搬送経路34は、給紙カセット31aから繰り出された記録シートSを、ハウジング10の背面14に沿って垂直状態で上方に搬送した後に、転写ニップNtに向けて前方へ搬送する。
給紙部31は、ハウジング10の本体収容部11に対して前方への引き出し可能に構成されている。給紙部31における装置正面側の側面31cは、図1および図2に示すように、給紙部31が本体収容部11から引き出されていない状態では、ハウジング10の本体収容部11における下部前扉11aと同一平面内に位置している。
図5に示すように、シート搬送経路34には、2次転写ローラー27よりも記録シートSの搬送方向の上流側に、タイミングローラー対34aが設けられている。タイミングローラー対34aは、シート搬送経路34を搬送される記録シートSを、所定のタイミングで転写ニップNtへ搬送する。
転写ニップNtへ搬送される記録シートSは、周回移動する中間転写ベルト21aの外周面に形成されたトナー画像に接した状態で転写ニップNtを通過する。中間転写ベルト21a上のトナー画像は、記録シートSが転写ニップNtを通過する間に、転写バイアス電圧が印加された2次転写ローラー27によって形成される電界の作用により、記録シートSに2次転写される。
なお、中間転写ベルト21aにおける上側の従動ローラー21cに巻き掛けられた部分にはベルトクリーニング部材25が設けられている。ベルトクリーニング部材25は、トナー画像が記録シートSに2次転写された後の中間転写ベルト21a上に残留するトナー(残トナー)を除去する。
ハウジング10の本体収容部11内に収容された画像形成部20は、中間転写ベルト21aと、駆動ローラー21bおよび従動ローラー21cと、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kと、露光部24と、1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kと、2次転写ローラー27とを備えている。このような画像形成部20は、一体となって、本体収容部11から前方への引き出し可能に構成されている。
定着部32は、2次転写ローラー27の装置正面側に設けられている。転写ニップNtにおいてトナー画像が2次転写された記録シートSは、トナー画像が転写された面を上方に向けた状態で定着部32へ搬送される。定着部32は、搬送される記録シートSのトナー画像を記録シートSに定着すると、記録シートSを上側前方に向けて搬送する。定着部32は、ハウジング10の本体収容部11から前方への引き出し可能に構成されている。
定着部32に対して装置正面側には、排紙経路35が設けられている。排紙経路35は、ハウジング10の本体収容部11に設けられた下部前扉11aに沿って形成されている。排紙経路35の上端部は、本体収容部11における収容部上面11bの下側に配置されたストッカー(シート収容部)36に達している。
排紙経路35には、定着部32の上部前方において、記録シートSを上方へ案内するガイドローラー35aが設けられている。また、排紙経路35には、ガイドローラー35aからストッカー36までの間に、2組の搬送ローラー対35bおよび35cが、上下方向に適当な間隔をあけて設けられている。さらに、排紙経路35の上端部には、記録シートSをストッカー36内に供給する1組の排紙駆動ローラー35dおよび排紙従動ローラー35eが設けられている。
排紙従動ローラー35eは、ストッカー36の装置正面側に配置されており、排紙駆動ローラー35dは、排紙従動ローラー35eの装置正面側部分に圧接されている。排紙駆動ローラー35dは、図5に矢印Z3で示す方向に回転駆動されるようになっており、排紙従動ローラー35eは、排紙駆動ローラー35dの回転に追従して矢印Z4で示す方向に回転される。
ストッカー36は、排紙口11cから上方に向って開口した中空の箱状に構成されている。ストッカー36は、排紙従動ローラー35eの装置背面側において、上下方向に沿った状態で配置された背面側ガイド板36aを有している。背面側ガイド板36aの上側の側縁は、排紙口11cにおける装置背面側の側縁を形成している。
背面側ガイド板36aにおける下側の側縁の高さは、排紙従動ローラー35eよりも下方に位置している。背面側ガイド板36aは、上部を除いて垂直状態になっており、背面側ガイド板36aの上部は、装置背面側に比較的小さな角度で傾斜している。
背面側ガイド板36aの下側の側縁には、底板36bが設けられている。底板36bは、排紙口11cに対向するように、背面側ガイド板36aの装置正面側に向って水平状態で延出している。底板36bにおける装置正面側の側縁は、排紙従動ローラー35eの下方に位置している。
底板36bにおける装置正面側の側縁には、上方に向って垂直状態で延出する正面側ガイド板36cが設けられている。正面側ガイド板36cの上側の側縁は、排紙従動ローラー35eの近傍位置に達している。
トナー画像が形成された記録シートSは、排紙経路35内を、トナー画像が形成された面を装置背面側に向けた状態で、ストッカー36に向けて搬送される。排紙経路35内を搬送される記録シートSが、排紙駆動ローラー35dおよび排紙従動ローラー35eの間を通過すると、記録シートSにおける搬送方向先端側部分(上側部分)が、排紙口11cを通過して、排紙口11cから上方に突出した状態になる。
この場合、記録シートSにおける搬送方向後端側の側縁(下側の側縁)は、回転する排紙従動ローラー35eの外周面上に保持されて、排紙従動ローラー35eの回転に伴って装置背面側へと移動した後に、排紙従動ローラー35eから落下する。
これにより、記録シートSの下側の側縁が、ストッカー36の底面部36b上に支持される。これにより、記録シートSの上部が排紙口11cよりも上方に突出した状態で上下方向に沿って収容される。
画像形成機構2によって複数枚の記録シートSに対する画像形成動作が実行される場合には、ストッカー36には、それぞれにトナー画像が形成された記録シートSが連続して搬送される。この場合、排紙駆動ローラー35dおよび排紙従動ローラー35eの間を1枚ずつ通過した記録シートSは、ストッカー36内において、トナー画像が形成された面を装置背面側に向けた状態で、装置背面側から装置正面側にかけて順番に並んだ状態で収容される。
ストッカー36内に収容された記録シートSは、それぞれの上部が排紙口11cから上方に突出した状態になっている。このために、ユーザーは、ストッカー36内に収容された記録シートSの上部を掴んで上方に引き出すことにより、記録シートSをストッカー36から取り出すことができる。
収容部上面11bに設けられた排紙口11cの高さは、一般のユーザーが手で記録シートSを掴み易い高さになっている。本実施形態では、排紙口11cの高さは、1000mm程度になっている。従って、ハウジング10の前方に立ったユーザーは、排紙口11cから上方に突出した記録シートSの上部を掴んで容易に取り出すことができる。
また、排紙経路35およびストッカー36は、下部前扉11a(図1および図2参照)に一体的に取り付けられている。従って、下部前扉11aが前方に回動されることによって、排紙経路35の全体およびストッカー36が、下部前扉11aおよび収容部上面11bとともに、前方に回動される。これにより、本体収容部11の内部が前方に開放された状態になる。
このような状態では、定着部32が、前方に開放された部分から前方に露出する。定着部32は、図示しないガイド部材によってハウジング10に対して前後方向に移動可能に支持されているので、ユーザーは、本体収容部11の内部が前方に開放された状態で、定着部32を、本体収容部11の内部から前方に引き出すことができる。
また、定着部32が本体収容部11から引き出された状態では、画像形成部20が、本体収容部11の前方に露出した状態になるために、ユーザーは、画像形成部20を、本体収容部11の内部から前方に引き出すことができる。
定着部32および画像形成部20をハウジング10の前方に引き出すと、定着部32および画像形成部20のメンテナンスを、ハウジング10の前方にて行うことができる。
さらに、図1および図2に示すように、下部前扉11aの上部には、排紙経路35の上部を開放するための上部開閉扉11hが設けられている。上部開閉扉11hの上側の側縁は、図示しないヒンジ機構によって下部前扉11aに対して回動可能に取り付けられている。また、下部前扉11aの下部には、排紙経路34の下部を開放するための下部開閉扉11kが設けられている。下部開閉扉11kの上側の側縁も、図示しないヒンジ機構によって下部前扉11aに対して回動可能に取り付けられている。
上部開閉扉11hおよび下部開閉扉11kのそれぞれは、上側の側縁を中心として前方に回動されると、本体収容部11における装置正面側に位置する排紙経路35が前方に露出した状態になる。これにより、排紙経路35おいて記録シートSが紙詰まりした場合にも、紙詰まりした記録シートSを取り除くことができる。
次に、ハウジング10における装置右側の上部内に設けられた画像読取機構40について、図2および図4に基づいて説明する。
本実施形態の画像読取機構40は、公知のシートスルー方式のスキャナーと同様に、セットされた原稿を搬送する間に原稿の画像を読み取って原稿の画像データを取得する。画像読取機構40によって取得された画像データは、画像形成機構2に送信される。
画像読取機構40は、厚さが比較的短くなった薄型の直方体形状に構成されている。画像読取機構40は、ハウジング10の装置右側における装置正面側に、厚さ方向がハウジング10の前後方向、長手方向がハウジング10の上下方向にそれぞれ沿った状態で、画像形成機構2に隣接して配置されている。
画像読取機構40の下端部は、図2に示すように、ハウジング10の上下方向の中程であって、本体収容部11の収容部上面11bよりも下側に位置している。これにより、後述するように、原稿のセット位置が、本体収容部11の収容部上面11bよりも上方になっている。
図6は画像読取機構40の縦断面の拡大図である。図6に示すように、画像読取機構40は、原稿Dがセットされる平板状の原稿台41と、原稿台41の上方において原稿台41に平行状態で設けられた原稿排出台42とを備えている。原稿排出台42上には、画像が読み取られた原稿Dが排出される。
原稿台41は、原稿台41の上部が装置正面側に位置するように、ハウジング10の前側面12に対して15°程度の角度で傾斜しており、下側の側縁が、画像読取機構40の下端部近傍に位置している。
本実施形態の画像読取機構40は、片面に画像が形成された原稿(以下、「片面原稿」とする)の原稿面(以下、「第1面」とする)、両面に画像が形成された原稿(以下、「両面原稿」とする)における両面の画像を読み取ることができる。片面原稿の場合には、原稿台41に対して、第1面が原稿台41とは反対側(装置背面側)を向くようにセットされる。両面原稿の場合には、表面(ページ番号が小さな面、以下、この面も「第1面」とする)が原稿台41とは反対側(装置背面側)に向けられて、裏面(ページ番号が大きな面、以下、「第2面」とする)が原稿台41側(装置正面側)に向けられた状態でセットされる。
原稿台41の上部は、前側面12の上部に設けられた下部開口部12cから前方に突出している。下部開口部12cは、図1および図2に示すように、装置幅方向に沿って長くなった長方形状に形成されている。下部開口部12cにおける下側の側縁の高さは、本体収容部11における収容部上面11b(開口部11c)とほぼ同じ高さになっている。原稿台41がこのような高さになっていると、ハウジング10の前方に立ったユーザーは、原稿台41に対する原稿Dのセットを容易に行うことができる。
原稿台41の上方に設けられた原稿排出台42も、ハウジング10の前側面12に対して15°程度の角度で装置正面側に傾斜している。原稿排出台42は、ハウジング10における前側面12に設けられた上部開口部12dから前方に突出している。上部開口部12dは、下部開口部12cの上側に、下部開口部12cとは比較的短い間隔をあけて配置されており、図1に示すように、下部開口部12cと同様に、装置幅方向に沿って長くなった長方形状に形成されている。
原稿台41の下部には、セットされた原稿の下部を装置背面側方向に向けて付勢する押圧板(図示せず)が設けられている。
画像読取機構40の下部には、原稿台41にセットされた原稿Dを、装置背面側の下方に向けて繰り出す原稿給紙部43が設けられている。原稿給紙部43は、原稿台41にセットされて押圧板によって押し付けられた原稿Dを下方に繰り出す繰り出しローラー43aと、原稿台41の端部に配置された給紙ローラー43bと、給紙ローラー43bの下側に設けられたさばき部材43cとを有している。さばき部材43cは、給紙ローラー43bに圧接されている。
原稿台41上に原稿Dがセットされると、繰り出しローラー43aに押し付けられた原稿Dは、繰り出しローラー43aの回転により、給紙ローラー43bとさばき部材43cとの圧接位置に向けて繰り出される。原稿Dの下端は、給紙ローラー43bが所定方向に回転することにより、原稿台41から装置背面側の下方へ向って繰り出される。さばき部材43cは、給紙ローラー43bに接触している原稿以外の原稿が、原稿台41から給紙されることを防止する。これにより、給紙ローラー43bとさばき部材43cとの間を1枚の原稿Dだけが通過して、装置背面側に向って搬送される。
給紙ローラー43bよりも装置背面側の位置には、搬送ローラー対44が設けられている。搬送ローラー対44は、給紙ローラー43bによって原稿台41から装置背面側に向って搬送される原稿Dを、装置背面側の上方へ向けて搬送する。
搬送ローラー対44に対して搬送方向下流側には、搬送ローラー対44によって搬送される両面原稿の第2面の画像を読み取る第2読取センサー47が設けられている。第2読取センサー45は、例えば、密着型ラインセンサー(CIS:Contact Image Sensor)によって構成されている。第2読取センサー45の画像読取面は装置正面側に向けられており、従って、搬送ローラー対44によって上方に向って両面原稿が搬送されると、両面原稿の装置背面側に向いた状態の第2面の画像が第2読取センサー45によって読み取られる。
第2読取センサー45に対して搬送方向下流側(上側)には、第1中間搬送ローラー対46、第1読取センサー47、第2中間搬送ローラー対48が、原稿搬送方向に沿って順番に設けられている。
第1読取センサー47も、第2読取センサー45と同様に密着型ラインセンサーによって構成されている。第1読取センサー47は、画像読取面が装置背面側に向けられており、従って、第1中間搬送ローラー対46によって搬送される原稿Dが、片面原稿、両面原稿のいずれの場合に、第1面の画像を読み取る。
第2中間搬送ローラー対48のさらに搬送方向下流側(上側)には、第2中間搬送ローラー対48によって搬送される原稿Dを、装置正面側の上方に向けて搬送する原稿排出ローラー対49が設けられている。原稿排出ローラー対49に対して装置正面側には、前述した原稿排出台42の下端部が位置している。
原稿排出ローラー対49へ搬送される原稿Dは、原稿排出ローラー対49によって、原稿排出台42上に排出される。これにより、原稿Dは、原稿排出台42に沿った状態で、原稿排出台42に保持される。
この場合、原稿排出台42上に保持された原稿Dは、第1面を原稿排出台42側(装置正面側)に向けた状態になっている。原稿台41上に複数の原稿Dがセットされている場合には、原稿排出台42上には、第1面を原稿排出台42側(装置正面側)に向けた状態で、装置正面側から装置背面側に並んだ状態で重ねられる。
上部開口部12dは、下部開口部12cの上側に配置されているが、下部開口部12cに近接している。このために、ハウジング10の装置正面側に立ったユーザーは、上部開口部12dから上部が突出した状態の原稿排出台42上の原稿Dを、原稿排出台42から容易に取り出すことができる。
原稿台41および原稿排出台42は、それぞれ、ハウジング10における前側面12から前方に突出しており、それぞれの装置正面側に位置する側縁が、画像読取機構40における最も装置背面側の位置になっている。この場合、原稿台41および原稿排出台42の装置正面側に位置する側縁は、ハウジング10における本体収容部11の下部前扉11aを含む垂直面よりも装置背面側に位置している。本体収容部11の下部前扉11aは、画像形成機構2における最も装置正面側の位置であり、従って、画像読取機構40における最も装置正面側の部分は、下部前扉11aを含む垂直面よりも装置背面側に位置している。
また、画像読取機構40は、ハウジング10の背面14よりも装置正面側に位置している。ハウジング10の背面14は、画像形成機構2における最も装置背面側部分であり、従って、画像読取機構40における最も装置背面側に位置する部分は、画像形成機構2における最も装置背面側の位置を含む垂直面よりも装置正面側に位置している。
以上のように、画像読取機構40は、画像形成機構2における最も装置背面側部分を含む垂直面と、最も装置正面側部分を含む垂直面との間に配置されている。しかも、画像読取機構40は、画像形成機構2を装置正面側および装置上側のそれぞれから見た場合に、画像形成機構2とは重なることなく、画像形成機構2の装置右側に隣接して配置されている。これにより、画像形成装置における全体の奥行寸法は、画像形成機構2の奥行寸法に等しくなっている。
次に、本実施形態の画像形成装置において、画像読取機構40によって読み取られた片面原稿の画像データに基づいて、画像形成機構2によって、トナー画像を記録シートS上に形成してプリントアウトする場合について説明する。
画像読取機構40の原稿台41に片面原稿が、第1面を原稿台41とは反対側(装置背面側)に向けられた状態でページ順にセットされる。この場合には、原稿台41にセットされた片面原稿はページ順に搬送されて、搬送される片面原稿における第1面の画像が、第1読取センサー47によって順番に読み取られる。
その後、片面原稿は、第1面を原稿排出台42側に向けられた状態で、原稿排出台42に排出される。これにより、原稿排出台42において、原稿Dは、装置正面側から装置背面側にページ順に重ねられた状態になる。従って、原稿排出台42に排出された複数枚の片面原稿は、原稿台41にセットされた状態と同様に、第1面が同じ方向(前方)に向けられた状態で、ページ順に重ねられている。これにより、ユーザーは、原稿排出台42上から取り出される複数枚の片面原稿を、ページ順に揃え直す必要がない。
画像形成機構2では、第1読取センサー47によって読み取られたそれぞれの片面原稿の第1面の画像データに基づいてトナー画像を、その読み取り順に形成して、複数の記録シートSのそれぞれの片面に順番に転写して定着する。これにより、ストッカー36内では、トナー画像が形成された記録シートSが、トナー画像が形成された面を装置背面側に向けた状態で、装置背面側から装置正面側にかけて順番に並べられる。
この場合、ストッカー36内には、原稿台41上においてセットされた複数枚の片面原稿と同じ画像が形成されたそれぞれの記録シートSが、片面原稿のページ順と同様の順番で重ねられている。従って、ユーザーは、ストッカー36から取り出される複数枚の記録シートSを、ページ順に揃え直す必要がない。
なお、本実施形態の画像形成装置では、画像読取機構40において、両面原稿における第1面および第2面の画像を読み取った場合には、それぞれの画像データに対応するトナー画像を、2枚の記録シートSの片面上にそれぞれ形成される。この場合には、第1面および第2面のページ順で、それぞれの画像データに基づくトナー画像が、2枚の記録シートSの片面上に順番に連続して形成される。
この場合にも、ストッカー36内では、装置背面側から装置正面側にかけて、両面原稿のページ順の画像に対応した順番で、トナー画像が形成された複数枚の記録シートが重ねられた状態になる。従って、ユーザーは、ストッカー36から取り出される複数枚の記録シートを、ページ順に揃え直す必要がない。
以上、本実施形態の画像形成装置は、ハウジング10内に設けられた画像形成部20の各画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kが上下方向に並んで配置されている。これにより、ハウジング10の奥行方向の寸法が、各画像形成ユニットを水平方向に並べて配置する場合よりも短くなっている。しかも、画像読取機構40が、画像形成機構2の装置右側に隣接した領域内において、画像形成機構2における最も装置背面側部分を含む垂直面と最も装置正面側部分を含む垂直面との間に配置されている。このため、画像形成機構2とともに画像読取機構40が設けられる構成であっても、ハウジング10の奥行寸法が、画像形成機構2の奥行寸法よりも大きくなるおそれがない。
従って、本実施形態の画像形成装置を、店舗などのフロアにおける通路に沿って配置する場合であっても、画像形成装置が通路側に大きく突出した状態になるおそれがない。これにより、ユーザーの通行の妨げになるおそれがなく、また、ユーザーが大きな圧迫感を受けるおそれもない。
なお、画像読取機構40は、画像形成機構2の装置右側に隣接した領域に配置する構成に限らず、装置左側に隣接した領域内に配置する構成としてもよい。また、画像形成機構2における最も装置背面側部分を含む垂直面と最も装置正面側部分を含む垂直面との間に、一部が含まれるように配置する構成であってもよい。この場合には、装置全体の奥行寸法は、画像形成機構2の奥行寸法よりも若干長くなるが、それでも、各画像形成ユニットを水平方向に並べて配置する場合よりも短くすることができる。
また、本実施形態の画像形成装置では、ハウジング10の本体収容部11に設けられた下部前扉11aが前方に回動されると、本体収容部11の内部が前方に開放される。このような状態になると、定着部32および画像形成部20を前方に引き出すことができるために、定着部32および画像形成部20のそれぞれのメンテナンス作業を、画像形成装置の前方において実行することができる。従って、画像形成装置における左右の両側に、定着部32および画像形成部20のそれぞれのメンテナンス作業のための空間(スペース)を設ける必要がない。
さらに、本実施形態の画像形成装置では、給紙部31も、本体収容部11の前方に引き出すことができるために、給紙カセット31a内への記録シートSの補充作業を、画像形成装置の前方において実行することができる。従って、画像形成装置における左右の両側に、給紙カセット31a内への記録シートSの補充作業ためのスペースを設ける必要がない。
さらにまた、本実施形態の画像形成装置では、本体収容部11の装置正面側に設けられた下部前扉11aには、前方に回動される上部開閉扉11hおよび下部開閉扉11kが設けられている。上部開閉扉11hおよび下部開閉扉11kは、それぞれが前方に回動されると、排紙経路35の上部および下部が前方に開放される。これにより、排紙経路35の上部および下部のそれぞれにおいて、紙詰まりした記録シートSを除去することができる。
このように、画像形成装置の前方において、記録シートSの紙詰まりに対する処理を実行することができるために、画像形成装置の左右の両側に、記録シートSの紙詰まりに対する処理を実行するためのスペースを設ける必要がない。
また、本実施形態の画像形成装置では、ハウジング10における装置左側の上部に、表示パネル61と一体となって前方に回動される上部前扉15が設けられており、上部前扉15が前方に回動されると、表示パネル61の装置背面側部分が前方に開放される。このような状態になると、表示パネル61の装置背面側に設けられたトナーボトル51Y、51M、51C、51Kのそれぞれの交換作業を、装置正面側において実行することができる。従って、画像形成装置における左右の両側に、トナーボトル51Y、51M、51C、51Kのそれぞれの交換作業を実行するためのスペースを設ける必要がない。
以上のことから、本実施形態の画像形成装置では、店舗のフロア等に画像形成装置を設置する際に、画像形成装置における左右の両側に、各種作業を実行するためのスペースを確保する必要がない。このために、店舗のフロアなどにおいて、画像形成装置における左右の両側に空間を設けることなく、各種商品を配置することができる。従って、店舗のフロアなどにおいて、本実施形態の画像形成装置とともに商品を効率よく配置することができる。
なお、上記の実施形態では、ハウジング10における表示パネル61の装置背面側に設けられたトナー補給機構50の各トナーボトル51Y、51M、51C、51Kを、この順番で、上下方向に並べて配置する構成としている。しかし、トナーボトル51Y、51M、51C、51Kを上下方向に並べる順番は、特に限定されるものではない。
また、4つのトナーボトル51Y、51M、51C、51Kを上下方向に並べて配置する構成に限らない。例えば、いずれか2本のトナーボトルを前後方向に並べて配置し、他の2本のトナーボトルを、それら2本のトナーボトルのそれぞれの下側に並べて配置する構成としてもよい。
さらに、いずれか2本のトナーボトルを、表示パネル61の装置背面側において上下方向に沿って並べて配置し、他の2本のトナーボトルを画像読取機構40の装置背面側において上下方向に沿って並べて配置する構成としてもよい。この場合には、画像読取機構40の装置背面側に設けられたトナーボトルが交換できるように、画像読取機構40がハウジング10に対して前方に回動できる構成とされる。あるいは、画像読取機構40を下側にずらせて配置して、画像読取機構40の上側に、トナーボトルが交換できるように、前方に回動できる開閉扉を設ける構成としてもよい。
[実施形態2]
図7は、実施形態2の画像形成装置の模式的な正面図、図8は、図7におけるD−D線に沿った断面の模式図である。本実施形態2の画像形成装置は、図7および図8に示すように、ハウジング10の高さが、前記実施形態1の画像形成装置よりも高くなっている。この場合、本体収容部11の上下方向長さ、ハウジング10における前後方向寸法および装置幅方向の寸法は、それぞれ、前記実施形態1と同じである。
本実施形態2では、ハウジング10の装置左側における本体収容部11の上側に設けられた上部前扉15が上下方向に長くなっており、上部前扉15に設けられた表示パネル61が、前記実施形態1よりも縦長の表示面61aを有している。
表示パネル61の装置背面側の空間内には、前記実施形態1と同様に、トナー補給機構50が設けられている。この場合、表示パネル61の装置背面側の空間は、前記実施形態1よりも上下方向に広がっており、この空間内に、前記実施形態1の場合よりもそれぞれの直径が大きくなったトナーボトル51Y、51M、51C、51Kが収容されている。従って、各トナーボトル51Y、51M、51C、51Kにおけるトナー収容量が、前記実施形態1の場合よりも増加している。
なお、画像読取機構40は、前記実施形態1の場合と同じ高さに配置されている。
その他の構成は、前記実施形態1と同様である。
このように、本実施形態2の画像形成装置では、表示パネル61の表示画面61aが大きくなっているために、ユーザーは、表示画面61aにおける表示が見やすくなり、また、表示画面61aに対するタッチ操作も容易になる。
さらに、各トナーボトル51Y、51M、51C、51Kに収容されたトナー量が増加しているために、各トナーボトル51Y、51M、51C、51Kの交換サイクルを長くすることができる。
[実施形態3]
図9は、実施形態3の画像形成装置の模式的な正面図である。本実施形態3の画像形成装置は、トナー補給機構50のトナーボトル51Y、51M、51C、51Kが、ハウジング10の装置右側の上部に設けられている。トナーボトル51Y、51M、51C、51Kは、その順番で、上下方向に沿って並んで配置されており、下側の2つのトナーボトル51Cおよび51Kは、画像読取機構40の装置背面側内に位置している。
ハウジング10における装置右側の上部には、右側前扉18が設けられている。右側前扉18は、装置右側の側縁部分が、ハウジング10における装置右側の側縁部分に、図示しないヒンジ機構によって、前方への回動可能に取り付けられている。右側前扉18の下部には、画像読取機構40が取り付けられており、右側前扉18が前方に回動することによって、画像読取機構40も一体となって前方に回動する。
その他の構成は、図7および図8に示す実施形態2の画像形成装置と同様になっている。
このような構成では、右側前扉18が前方に回動することによって、全てのトナーボトル51Y、51M、51C、51Kが前方に開放された状態になり、それぞれを交換することが可能になる。従って、画像形成装置における左右の両側に、トナーボトル51Y、51M、51C、51Kの交換作業のためのスペースを確保する必要がない。
[実施形態4]
図10は、実施形態4の画像形成装置の模式的な正面図である。本実施形態4の画像形成装置では、ハウジング10における装置右側の上部に表示パネル61を設けられている。この場合、画像読取機構40は、図7および図8に示す前記実施形態2の画像形成装置における画像読取機構40よりも低い位置に配置されている。これにより、原稿排出台42上に原稿Dが排出された場合に、原稿Dの上部が、表示パネル61の表示画面61aの前方に位置しないように構成されている。これにより、表示パネル61の表示画面61aが原稿排出台42上に排出された原稿Dによって隠れるおそれがない。
その他の構成は、前記実施形態2の画像形成装置と同様になっている。
このような構成の実施形態4の画像形成装置でも、実施形態2の画像形成装置と同様の効果を奏する。
[変形例]
<変形例1>
画像読取機構40は、原稿台41および原稿排出台42を設ける構成であったが、これら原稿台41および原稿排出台42を設けない構成としてもよい。この場合には、ユーザーは、下部開口部12c内に直接原稿をセットし、画像が読み取られた原稿は、上部開口部12dから直接排出される。
<変形例2>
上記実施形態では、本体収容部11の下部前扉11aに対して、ハウジング10の前側面12が、装置背面側に位置しており、画像読取機構40の原稿台41が前側面12から前方に突出した状態になっている。
このような構成に替えて、ハウジング10の前側面12と、本体収容部11の下部前扉11aとが同一平面内に位置する構成としてもよい。この場合には、画像形成機構2に対する画像読取機構40の位置を変更することなく、ハウジング10の前側面12だけを、本体収容部11の下部前扉11aと同一平面内に位置される。これにより、原稿台41は、ハウジング10の前側面12よりも前方に突出することなく、装置背面側に位置される。
このような構成とする場合には、前側面12に、下部開口部12cと上部開口部12dとの2つの開口部を設ける構成に替えて、原稿台41および原稿排出台42における装置正面側の側縁部の装置正面側に、1つの開口部のみを設ける構成とされる。
また、表示パネル61の表示面61aも前側面12と同一平面内に位置するように配置される。この場合、排紙口11cと表示パネル61との間の空間が、装置正面側の外部空間に連通するように、前側面12に開口部が設けられる。
このような構成でも、画像読取機構40は、画像形成機構2における最も装置正面側に位置する部分を含む垂直面(背面14)と、画像形成機構2における最も装置背面側に位置する部分を含む垂直面(前側面12aおよび下部前扉11a)との間に位置している。従って、画像形成装置の奥行寸法が、前記各実施形態と同様に、小さくすることができる。しかも、ハウジング10の装置正面側に位置する前側面12aおよび下部前扉11aから突出する部分が存在しないために、デザイン的にも優れている。
本発明は、カラーのトナー画像をプリントアウトできる画像形成装置において、画像読取機構が設けられた構成でも、奥行方向の寸法を小さくする技術として有用である。
2 画像形成機構
10 ハウジング
11 本体収容部
11a 下部前扉
11c 排紙口
12 前側面
13 上面
14 背面
15 上部前扉
20 画像形成部
21a 中間転写ベルト
23Y、23M、23C、23K 画像形成ユニット
23a 感光体ドラム
31 給紙部
32 定着部
36 ストッカー
40 画像読取機構
41 原稿台
42 原稿排出台
45 第2読取センサー
47 第1読取センサー
50 トナー補給機構
61 表示パネル
61a 表示面

Claims (15)

  1. それぞれが異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成ユニットが上下方向に沿って並べられており、それぞれの画像形成ユニットによって形成されたトナー画像をシート上に転写して定着する画像形成機構と、
    原稿の画像を読み取る画像読取機構と、を有し、
    前記画像読取機構は、装置正面側および装置上側のそれぞれから見た場合に前記画像形成機構に重ならない状態で、前記画像形成機構における最も装置背面側に位置する部分を含む垂直面と、最も装置正面側に位置する部分を含む垂直面との間に位置するように配置されていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像読取機構は、
    上下方向に対して上部が装置正面側に位置するように傾斜した状態で原稿がセットされる原稿台と、
    前記原稿台に対して縦方向に並んで配置された原稿排出台と、
    前記原稿台にセットされた原稿を、前記原稿台に沿って装置背面側に搬送した後に、前記原稿排出台へ搬送する原稿搬送手段と、
    前記原稿搬送手段によって搬送される原稿の画像を読み取る画像読取手段と、
    を有することを特徴とする請求項1項に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成機構は、
    前記複数の画像形成ユニットと、前記複数の画像形成ユニットの装置正面側において、前記複数の画像形成ユニットのそれぞれによって形成されたトナー画像が転写されるように、上下方向に沿って配置された中間転写ベルトと、前記中間転写ベルトに転写されたトナー画像を、当該中間転写ベルトの下側においてシート上に転写する転写部材と、を有する画像形成部と、
    前記転写部材よりも装置正面側において、前記シート上に転写されたトナー画像を定着させる定着部と、
    前記画像形成部の下方から当該画像形成部にシートを供給するシート供給部と、
    を有することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記定着部においてトナー画像が定着されたシートを、上方のシート排出口へ搬送するシート排出経路が、前記中間転写ベルトの装置正面側に設けられていることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成機構は、前記排紙経路から排出されたシートの上部が前記シート排出口から突出するように、シートを上下方向に沿った状態で収容するシート収容部を、さらに有することを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記画像読取機構は、前記原稿台にセットされた原稿の画像を前記画像読取手段によってページ順に読み取ると、前記原稿排出台上において原稿がページ順に重ねられ、
    前記画像形成機構は、前記画像読取手段によってページ順に読み取られた複数枚の原稿のそれぞれのページの画像データに基づくトナー画像を、複数のシートに順番に形成して、前記シート収容部において、複数のシートがページ順に並んだ状態で重ねられることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記複数の画像形成ユニットのそれぞれには、回転可能になった感光体が、回転軸方向をシートの搬送方向とは直交する方向に沿った水平な状態で設けられており、
    前記画像読取機構は、前記複数の画像形成ユニットに対して前記感光体の回転軸方向に隣接する領域の装置正面側に配置されていることを特徴とする請求項3〜6のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  8. 前記画像読取機構は、前記原稿台にセットされる原稿と、前記画像形成機構の前記シート収容部に収容されるシートとが同じ高さ位置になるように、配置されていることを特徴とする請求項6または7に記載の画像形成装置。
  9. 前記シート排出口の上側に、表示パネルが設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  10. 前記複数の画像形成ユニットのそれぞれに補給されるトナーが収容された複数のトナー補給容器をさらに備え、
    前記複数のトナー補給容器が、前記表示パネルの装置背面側に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記複数の画像形成ユニットのそれぞれに補給されるトナーが収容された複数のトナー補給容器をさらに備え、
    前記複数のトナー補給容器が、前記画像読取機構の装置背面側に設けられていることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 前記画像読取機構の上方に、表示パネルが表示面を装置正面側に向けられた状態で設けられていることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  13. 前記複数の画像形成ユニットのそれぞれに補給されるトナーが収容された複数のトナー補給容器をさらに備え、
    前記複数のトナー補給容器が、前記画像形成部の上方に位置する領域内に設けられていることを特徴とする請求項12に記載の画像形成装置。
  14. 前記画像形成部と、前記定着部と、前記シート供給部とが装置正面側に引き出し可能であることを特徴とする請求項3〜13のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  15. 前記シート排出経路が装置正面側に開放可能であることを特徴とする請求項5〜14のいずれか一項に記載の画像形成装置。
JP2013152716A 2013-07-23 2013-07-23 画像形成装置 Expired - Fee Related JP6160328B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013152716A JP6160328B2 (ja) 2013-07-23 2013-07-23 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013152716A JP6160328B2 (ja) 2013-07-23 2013-07-23 画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015022272A true JP2015022272A (ja) 2015-02-02
JP6160328B2 JP6160328B2 (ja) 2017-07-12

Family

ID=52486738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013152716A Expired - Fee Related JP6160328B2 (ja) 2013-07-23 2013-07-23 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6160328B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017156683A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2018132690A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
US10116817B2 (en) 2016-07-13 2018-10-30 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming system incorporating same
JP2020056811A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社リコー 画像形成装置
JP2020095234A (ja) * 2018-05-28 2020-06-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP2021081599A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 株式会社リコー 画像形成装置およびキャビネット

Citations (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0240666A (ja) * 1988-08-01 1990-02-09 Ricoh Co Ltd 複写動作制御方法
JPH03132157A (ja) * 1989-10-17 1991-06-05 Fujitsu Ltd 読取記録装置
JP2001028651A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Canon Inc 画像形成装置
JP2002142052A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Konica Corp 画像形成装置
JP2002290645A (ja) * 2001-03-22 2002-10-04 Toshiba Tec Corp 画像形成装置
JP2003274073A (ja) * 2002-03-19 2003-09-26 Oki Data Corp 画像処理装置
JP2004090288A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Ricoh Co Ltd 電話ボックス用薄型プリンタおよび電話ボックス用薄型プリンタユニット
US20060221159A1 (en) * 2005-03-31 2006-10-05 Xerox Corporation. Parallel printing architecture with parallel horizontal printing modules
JP2006276777A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2007102041A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007336208A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2009063625A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009260904A (ja) * 2007-09-18 2009-11-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法

Patent Citations (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0240666A (ja) * 1988-08-01 1990-02-09 Ricoh Co Ltd 複写動作制御方法
JPH03132157A (ja) * 1989-10-17 1991-06-05 Fujitsu Ltd 読取記録装置
JP2001028651A (ja) * 1999-07-14 2001-01-30 Canon Inc 画像形成装置
JP2002142052A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Konica Corp 画像形成装置
JP2002290645A (ja) * 2001-03-22 2002-10-04 Toshiba Tec Corp 画像形成装置
JP2003274073A (ja) * 2002-03-19 2003-09-26 Oki Data Corp 画像処理装置
JP2004090288A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Ricoh Co Ltd 電話ボックス用薄型プリンタおよび電話ボックス用薄型プリンタユニット
JP2006276777A (ja) * 2005-03-30 2006-10-12 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US20060221159A1 (en) * 2005-03-31 2006-10-05 Xerox Corporation. Parallel printing architecture with parallel horizontal printing modules
JP2006285256A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Xerox Corp 並行水平印刷モジュールを有する並行印刷アーキテクチャ
JP2007102041A (ja) * 2005-10-06 2007-04-19 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2007336208A (ja) * 2006-06-14 2007-12-27 Ricoh Co Ltd 画像読取装置及び画像形成装置
JP2009063625A (ja) * 2007-09-04 2009-03-26 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2009260904A (ja) * 2007-09-18 2009-11-05 Ricoh Co Ltd 画像形成装置および画像形成方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017156683A (ja) * 2016-03-04 2017-09-07 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
US10116817B2 (en) 2016-07-13 2018-10-30 Ricoh Company, Ltd. Image forming apparatus and image forming system incorporating same
JP2018132690A (ja) * 2017-02-16 2018-08-23 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2020095234A (ja) * 2018-05-28 2020-06-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP7275742B2 (ja) 2018-05-28 2023-05-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP2020056811A (ja) * 2018-09-28 2020-04-09 株式会社リコー 画像形成装置
JP2021081599A (ja) * 2019-11-20 2021-05-27 株式会社リコー 画像形成装置およびキャビネット
JP7363404B2 (ja) 2019-11-20 2023-10-18 株式会社リコー 画像形成装置およびキャビネット

Also Published As

Publication number Publication date
JP6160328B2 (ja) 2017-07-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6160328B2 (ja) 画像形成装置
JP4672509B2 (ja) 現像装置、及び画像形成装置
JP5039352B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP2010078687A (ja) 画像形成装置
JP4561885B2 (ja) 中間連結ユニット及びそれに対応可能な画像形成装置
JP2006145801A (ja) 画像形成装置
JP2007086628A (ja) 画像形成装置
JP5298637B2 (ja) 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置
JP6107449B2 (ja) 画像形成装置
JP2012093535A (ja) 画像形成装置
JP5811437B2 (ja) 現像装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2022152386A (ja) 搬送装置及び画像形成装置
JP5625020B2 (ja) 画像形成装置
JP2011022331A (ja) 画像形成装置
JP5066396B2 (ja) 印字処理装置、多機能画像形成装置および単機能画像形成装置
JP2016057372A (ja) 画像形成システム
JP5033534B2 (ja) 現像装置および画像形成装置
US9487368B1 (en) Image forming apparatus with rotatable paper conveyance assembly
JP5360433B2 (ja) 画像形成装置
US10530948B2 (en) Image forming apparatus
JP2007022719A (ja) 画像形成装置
JP2007017677A (ja) 画像形成装置
JP6311665B2 (ja) 画像形成装置
JP2015067452A (ja) シート排出装置および画像形成装置
JP2014055071A (ja) シート材給送装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170117

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170118

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170516

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170529

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6160328

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees