JP2015067452A - シート排出装置および画像形成装置 - Google Patents

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Masateru Hata
政輝 秦
清光 小山
Kiyomitsu Koyama
清光 小山
修 秋山
Osamu Akiyama
修 秋山
水野 浩
Hiroshi Mizuno
浩 水野
泰明 供田
Yasuaki Koda
泰明 供田
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Naoki Nonoyama
直己 野々山
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Abstract

【課題】排紙口から一部が突出した状態で保持されるシートを、損傷させることなく排紙口から取り出す。
【解決手段】排紙ローラー部44は、トナー画像が形成された記録シートSを、排紙口40aに向けて搬送する。記録シートSの搬送方向下流側の端部が、排紙口40aから外部に突出した状態になると、排紙ローラー部44は、記録シートSの搬送を停止して、ユーザーによる引き出し自在な状態で保持する。ユーザーが記録シートSを排紙口40aから引き出す際に、排紙ガイドローラー47に接触すると、排紙ガイドローラー47が回転する。これにより、記録シートSは、排紙ガイドローラー47によって摩擦抵抗をほとんど受けることなく、排紙口40aから円滑に外部に引き出される。
【選択図】 図3

Description

本発明は、画像が形成されたシートを排出するシート排出装置、および、そのようなシート排出装置を有する画像形成装置に関する。
特許文献1には、不特定のユーザーが利用できるように、公共施設等の通路等に設置されることを想定した画像形成装置が開示されている。この画像形成装置では、トナー画像が定着されたシート(用紙)を水平方向に搬送して、装置正面に設けられた排紙口からシートの先端部分が外部に突出した(繰り出された)状態でシートを停止させ、その停止位置でシートを保持する構成になっている。排紙口から突出した状態のシートは、ユーザーが掴んで引き出すことにより、排紙口から取り出される。
このような画像形成装置では、排紙口から排出されるシートを載置するための排紙トレイを別途設ける必要がないために、画像形成装置の設置に要するスペースを小さくすることができる。
特開2011−068423号公報 特開2000−168993号公報
特許文献1に開示された構成では、ユーザーが、排紙口から繰り出されたシートの先端部の一部を掴んで引き出す際に、シートの引き出し方向が水平方向に対して上方または下方になると、シートが排紙口の上側または下側の側縁に擦れることになる。この場合、シートが排紙口の側縁と強く擦れると、シートが破損するおそれがある。また、シート上に形成されたトナー画像が排紙口の側縁と強く擦れると、トナー画像の画質が劣化するおそれもある。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、シート排出口から一部が突出した状態で保持されるシートを、破損させることなくシート排出口から取り出すことができるシート排出装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、そのようなシート排出装置を有する画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るシート排出装置は、画像がプリントされたシートをシート排出口へ搬送する一対の排出ローラーを有し、当該一対の排出ローラーによって、前記シートの搬送方向下流側の端部が前記シート排出口から外部に突出した状態になると、前記一対の排出ローラーによる前記シートの搬送を停止してユーザーによる引き出し自在に保持するシート排出装置であって、前記シート排出口の周縁部における前記シートの面と対向する部分の少なくとも一部に、当該シートの摩擦抵抗を低減する低摩擦抵抗部材が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る画像形成装置は、それぞれが異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成ユニットが上下方向に沿って並べられており、それぞれの画像形成ユニットによって形成されたトナー画像をシート上に転写して定着する画像形成装置であって、前記シート排出装置が設けられていることを特徴とする。
本発明のシート排出装置では、シートの搬送方向下流側の端部が、シート排出口から外部に突出した状態になると、一対の排出ローラーによる搬送が停止される。このような状態で、ユーザーが、シート排出口からシートを引き出す際に、低摩擦抵抗部材がシートに接触すると、低摩擦抵抗部材によってシートに加わる摩擦抵抗は低減される。これにより、シートは、シート排出口から円滑に引き出されるために、シートが損傷することを防止できる。
好ましくは、前記シート排出口は水平方向に向って開口しており、前記低摩擦抵抗部材は、前記シートが前記シート排出口から斜め上方へ向かって引き出される際に当該シートに接触する位置と、前記シート排出口より前方または斜め下方へ向かって引き出される際に当該シートに接触する位置のいずれか一方または両方に設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記低摩擦抵抗部材は、前記シートに接して回転するローラーであることを特徴とする。
好ましくは、前記ローラーは、前記シートが接触したときに加わる圧力によって、当該圧力が加わる方向に移動可能になっていることを特徴とする。
好ましくは、前記ローラーは、前記シートが接触したときに加わる圧力によって移動する方向とは反対方向に付勢されていることを特徴とする。
前記ローラーは、前記シートの搬送方向とは直交する方向に沿って複数配置されていることを特徴とする。
好ましくは、前記低摩擦抵抗部材は、前記シート排出口から引き出される前記シートに摺接する位置に固定されており、当該シートが摺接する際の摩擦抵抗が低減される低摩擦係数の材料で構成されていることを特徴とする。
好ましくは、前記一対の排出ローラーによって搬送されるシートを前記シート排出口へ案内するガイド部材をさらに有し、当該ガイド部材におけるシート搬送方向下流側の端部が、前記シート排出口の周縁部の一部を形成しており、前記低摩擦抵抗部材が前記ガイド部材におけるシート搬送方向下流側の端部に設けられていることを特徴とする。
好ましくは、前記シート排出口は、前記前記一対の排出ローラーの斜め上方に位置しており、前記一対の排出ローラーは、前記シートを上方に向けて搬送する構成であり、前記ガイド部材は、前記一対の排出ローラーによって搬送される前記シートの搬送方向下流側の端部を、順次、前記シート排出口へ案内することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の模式的な正面図である。 図1におけるD−D線に沿った断面の構成を説明するための模式図である。 図2に示された断面の主要部を拡大して示す模式図である。 本実施形態に係る画像形成装置に設けられたシート排出機構を正面側から見た斜視図である。 図4に示すシート排出機構から正面側ガイド板を取り外した状態の斜視図である。 シート排出機構に設けられた上部排紙ガイドの上部の断面図である。 シート排出機構に設けられた上部排紙ガイドの平面図である。 本発明の他の実施形態におけるシート排出機構の上部の斜視図ある。 図8に示されたシート排出機構の上部の断面図である。
以下に本発明の実施形態について説明する。
[実施形態1]
<画像形成装置>
図1は、本発明の実施形態1に係る画像形成装置の模式的な正面図、図2は、図1におけるD−D線に沿った断面の構成を説明するための模式図である。
図1および図2に示すように、本実施形態に係る画像形成装置は、画像形成機構2(図2参照)が内部に収容されたハウジング10を備えている。ハウジング10は、底板71上に設けられており、奥行寸法(前後方向の寸法)が比較的短く、上下方向寸法(高さ)が比較的長くなった縦長の直方体形状に構成されている。ハウジング10には、垂直状態になった正面側の前面板12の上部に、表示パネル61が設けられている。
なお、以下においては、ハウジング10における表示パネル61が取り付けられた前面板12が位置する正面側を「装置正面側」、反対側を「装置背面側」とする。また、装置背面側から装置正面側に向かう方向を「前方」とし、装置正面側から装置背面側に沿った方向を前後方向とする。さらに、ハウジング10における装置正面側から装置背面側に向って左側および右側のそれぞれを、「装置左側」および「装置右側」とする。
本実施形態では、ハウジング10の高さが1710mm程度、装置幅方向(前後方向とは直交する左右方向)の寸法が700mm程度、奥行寸法が400mm程度になっている。
表示パネル61の表示面61aは、ハウジング10の前面板12に沿った状態で、前面板12から露出している。表示パネル61は、例えば、液晶表示パネルによって構成されており、ユーザーによる表示面61aのタッチ操作によって情報の入力が可能になっている。
表示パネル61は、CPU、記憶装置、無線を介してインターネットに接続するための無線LANカードなどを備えた情報処理部(図示せず)の入出力部として機能する。ユーザーは、表示面61aをタッチ操作することにより、情報処理部に各種処理の実行を指示することができる。情報処理部は、外部のサーバー、専用サイト等にアクセスして、ユーザーが要求したコンテンツを取得して表示パネル61に表示する処理、表示パネル61に表示された画像を画像形成機構2によってプリントアウトする処理等を実行する。
表示パネル61の表示面61aは、ハウジング10の前方に立ったユーザーが見やすい高さになっている。また、このような高さに表示面61aが配置されていることによって、ユーザーは、表示面61aのタッチ操作も容易に行うことができる。
図1に示すように、ハウジング10の前面板12には、表示面61aの下部に近接した位置に、トナー画像が形成された記録シートSの排紙口40aが設けられている。排紙口40aは、前面板12における上下方向の中程に位置しており、ハウジング10の幅方向に沿って長くなった長方形状に形成されている。なお、図1においては排紙口40aの周縁部における具体的な構成については省略している。
また、図2に示すように、ハウジング10における前面板12の最下部には下部開口部12bが設けられている。下部開口部12bの幅方向の寸法は、ハウジング10の幅方向の寸法にほぼ等しくなっている。下部開口部12bの装置正面側には、下部開口部12bを開閉する下部扉15が設けられている。下部扉15は、前面板12の左側の側縁部に、図示しないヒンジ機構によって装置正面側および装置背面側への回動可能に取り付けられている。下部扉15が装置正面側へ回動されると、下部開口部12bは前方に開放される。
図2に示すように、ハウジング10の下部(表示パネル61よりも下方)には、画像形成部20と、給紙部31と、定着部32と、シート排出機構(シート排出装置)40とが収容されており、これらによって、画像形成機構2が構成されている。
給紙部31は、ハウジング10の下部内に収容された給紙カセット31aを有しており、給紙カセット31a内の記録シートSを1枚ずつ画像形成部20へ搬送する。
画像形成部20は、公知の電子写真法によって、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の各色のトナーによって画像を形成する。トナーによって形成された画像(トナー画像)は、給紙部31から搬送される記録シートSに転写される。トナー画像が転写された記録シートSは、ハウジング10の装置正面側に位置する定着部32へ搬送される。
定着部32は、ハウジング10の前面板12に設けられた排紙口12よりも下方に位置しており、画像形成部20から搬送される記録シートSを加熱および加圧することによって、トナー画像を記録シートSに定着する。
定着部32においてトナー画像が定着された記録シートSは、ハウジング10における前面板12に沿って設けられたシート排出機構40によって、上方へ搬送される。
<給紙部>
給紙部31には、ハウジング10内の給紙カセット31aから記録シートSを1枚ずつ装置背面側の上方に向けて繰り出す給紙部材31bと、給紙部材31bによって繰り出される記録シートSを上方へ搬送するシート搬送経路31cとが設けられている。
給紙部31の給紙カセット31aは、A3サイズの記録シートが、幅方向(長手方向に直交する方向)を装置幅方向に沿った状態で収容できる大きさになっており、装置背面側部分が上側に位置するように傾斜した状態でハウジング10内に収容されている。給紙カセット31aには、A3サイズよりも小さなA4サイズの記録シートも収容可能になっている。A4サイズの記録シートは、長手方向が搬送方向に沿った状態で給紙カセット31a内に収容される。
給紙カセット31aは、装置正面側に位置する下部が、ハウジング10における前面板12の最下部に設けられた下部開口部12bに対向した状態で、ハウジング10内に収容されている。下部扉15が前方へ回動されて下部開口部12bが前方に開放されると、ユーザーは、給紙カセット31aの装置正面側に位置する部分を、下部開口部12bから前方へ引き出すことができる。これにより、給紙カセット31aにおける装置背面側に位置する部分が、順次、下降し、給紙カセット31aは、ユーザーによって記録シートSを補充することができる状態になる。
給紙部材31bは、ハウジング10内に収容された給紙カセット31aにおける装置背面側に位置する部分の上側に、給紙カセット31aに近接した状態で配置されている。給紙部材31bの上側には、ハウジング10の背面板14に沿って配置されたシート搬送経路31cの端部が対向している。給紙部材31bによって繰り出される1枚の記録シートSは、シート搬送経路31c内へ搬送される。
シート搬送経路31cの上部は、記録シートSを、画像形成部20の下部へ案内するように前方に向って屈曲している。給紙部材31bによって給紙カセット31aから繰り出される記録シートSは、シート搬送経路31cによって、画像形成部20の下部へ搬送される。
シート搬送経路31cには、画像形成部20の下部に近接した記録シートSの搬送方向下流側の端部近傍に、記録シートSの搬送を制御するタイミングローラー対31dが設けられている。タイミングローラー対31dは、シート搬送経路31cを搬送される記録シートSを一旦停止させた後に、所定のタイミングで、前方の画像形成部20の下部へ向けて搬送する。
<画像形成部>
図3は、図2に示された断面の主要部を拡大して示す模式図である。図3に示すように、画像形成部20は、ハウジング10における前後方向の中程に、下側のベルト駆動ローラー21bと、上側の従動ローラー21cとに巻き掛けられた中間転写ベルト21aを有している。ベルト駆動ローラー21は、タイミングローラー対31dの装置正面側において、ハウジング10の幅方向に沿った水平状態で配置されている。従動ローラー21cは、ベルト駆動ローラー21の上方においてベルト駆動ローラー21に平行に配置されている。
中間転写ベルト21aは、ベルト幅方向が装置幅方向に沿った状態になっており、ベルト駆動ローラー21bと従動ローラー21cとの間では、装置背面側および装置正面側に位置する部分がそれぞれ垂直状態になっている。中間転写ベルト21aは、ベルト駆動ローラー21bが回転駆動されることによって、図3に矢印Z1で示す方向に周回移動(回転)する。これにより、中間転写ベルト21aにおける装置背面側の垂直状態になった部分が、上方から下方に向って走行し、装置正面側の垂直状態になった部分が、下方から上方に向って走行する。
中間転写ベルト21aの装置背面側には、それぞれが異なるカラーのトナー画像を形成する4つの画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kが、上下方向に沿って並んで配置されている。本実施形態では、画像形成ユニット23Yが最も上側に位置しており、その下側に、画像形成ユニット23M、23C、23Kの順番で配置されている。
画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれは、中間転写ベルト21aにおける装置背面側の走行部に対向して配置された感光体ドラム23aを有している。各感光体ドラム23aの軸方向(回転軸方向)は、ハウジング10の幅方向に沿って水平状態になっている。感光体ドラム23aは、中間転写ベルト21aに対向する部分が中間転写ベルト21aの走行方向に沿って移動するように、矢印Z2で示す方向に回転される。
画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kは、トナー画像を形成するためのトナーの色のみがそれぞれ異なっていること以外は概略同様の構成になっている。
画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれには、感光体ドラム23aの装置背面側の下部に対向して配置された帯電器23bが設けられている。帯電器23bは、回転する感光体ドラム23aの表面を一様に帯電する。
各画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kの装置背面側には、それぞれの感光体ドラム23aにおける帯電された表面にレーザー光Ly、Lm、Lc、Lkを照射する露光部24が設けられている。露光部24は、画像データに対応して変調されたレーザー光Ly、Lm、Lc、Lkを、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれにおいて回転状態になった感光体ドラム23aの表面に照射する。これにより、それぞれの感光体ドラム23aの表面に、画像データに対応した静電潜像が形成される。
画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれには、感光体ドラム23aの表面に形成された静電潜像をY、M、C、Kの各色のトナーによって現像する現像器23dが設けられている。現像器23dは、感光体ドラム23aおけるレーザー光Ly、Lm、Lc、Lkの照射位置に対して回転方向下流側に対向して配置されている。それぞれの現像器23dによって、感光体ドラム23aの表面に形成された静電潜像が現像されると、各感光体ドラム23aの表面にY、M、C、Kの各色のトナー画像がそれぞれ形成される。
中間転写ベルト21aの周回移動域の内側には、1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kが、中間転写ベルト21aにおける装置背面側の走行部に接した状態で設けられている。1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kのそれぞれは、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれの感光体ドラム23aとは中間転写ベルト21aを挟んで対向して配置されている。
1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kのそれぞれには、各画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kの感光体ドラム23a上に形成されたトナー画像を中間転写ベルト21aに1次転写する際に、転写バイアス電圧が印加される。これにより、各1次転写ローラー26Y、26M、26C、26Kと、それぞれに対して装置背面側に位置する各感光体ドラム23aとの間に電界が形成されて、各感光体ドラム23a上に形成されたトナー画像が中間転写ベルト21a上にそれぞれ1次転写される。
なお、画像形成部20においてフルカラーのトナー画像を形成する場合には、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれが駆動される。この場合、各画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kの画像形成動作タイミングがずらされて、各感光体ドラム23a上のそれぞれのトナー画像が、中間転写ベルト21aにおける同一の領域上に、順次転写される。これにより、中間転写ベルト21a上にフルカラーのトナー画像が形成される。
これに対して、画像形成部20においてモノクロ画像を形成する場合には、選択された1つの画像形成ユニット(例えばKトナー用の画像形成ユニット23K)のみが駆動される。これにより、駆動された画像形成ユニットの感光体ドラム23a上に形成されたトナー画像が、中間転写ベルト21aにおける所定領域上に転写される。
なお、画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kのそれぞれには、トナー画像が中間転写ベルト21aに転写された後に感光体ドラム23aの表面をクリーニングするクリーニング部23fが設けられている。クリーニング部23fは、感光体ドラム23aに残留するトナー等を除去する。
中間転写ベルト21aにおける下側のベルト駆動ローラー21bに巻き掛けられた部分には、2次転写ローラー27が圧接しており、両者の圧接部分に転写ニップNtが形成されている。転写ニップNtは、タイミングローラー対31dの装置正面側に位置しており、タイミングローラー対31dによって搬送される記録シートSが通過するようになっている。
タイミングローラー対31dは、周回移動する中間転写ベルト21aの外周面に1次転写されたトナー画像が転写ニップNtを通過するタイミングで、記録シートSが転写ニップNtを通過するように、記録シートSの搬送を制御する。
転写ニップNtへ搬送される記録シートSは、周回移動する中間転写ベルト21aの外周面に1次転写されたトナー画像に接した状態で転写ニップNtを通過する。中間転写ベルト21a上のトナー画像は、記録シートSが転写ニップNtを通過する間に、転写バイアス電圧が印加された2次転写ローラー27によって形成される電界の作用により、記録シートSに2次転写される。
なお、従動ローラー21cに巻き掛けられた中間転写ベルト21aの上部近傍には、中間転写ベルト21aの外周面に摺接するベルトクリーニング部材25が設けられている。ベルトクリーニング部材25は、トナー画像が記録シートSに2次転写された後の中間転写ベルト21a上に残留するトナー(残トナー)を除去する。
転写ニップNtを通過した記録シートSは、2次転写ローラー27の装置正面側に設けられた定着部32によりトナー画像が定着されて、シート排出機構40へ搬送される。
<シート排出機構>
図3に示すように、シート排出機構40には、記録シートSが通過する排紙経路(シート排出経路)41が、上下方向に沿って設けられている。排紙経路41は、ハウジング10の前面板12に沿って配置された正面側ガイド板41Aと、正面側ガイド板41Aに対して装置背面側に所定の間隔をあけて配置された背面側ガイド板41Bとの間に形成されている。
正面側ガイド板41Aおよび背面側ガイド板41Bのそれぞれの下端部は、装置背面側の定着部32へ向かって湾曲しており、それぞれの装置背面側に位置する端部は、定着部32から搬送される記録シートSの進入口41Cを形成している。
正面側ガイド板41Aの上端部は、排紙口40aから所定の距離だけ下側に位置している。また、背面側ガイド板41Bの上端部は、正面側ガイド板41Aの上端部からさらに所定の距離だけ下側に位置している。このために、背面側ガイド板41Bの上端部が、排紙経路41の出口になっており、正面側ガイド板41Aの上部は、背面側ガイド板41Bの上端部(排紙経路41の出口)よりも上方に垂直状態で延出している。
正面側ガイド板41Aの上部は、排紙経路41を通過した記録シートSのガイドとなる正面側案内部41dになっている。排紙口40aは、正面側案内部41dの上端部よりもさらに上方に位置している。排紙経路41の出口である背面側ガイド板41Bの上端部から、上方の排紙口40aまでの距離は、A4サイズの記録シートSの長手方向寸法よりも短くなっている。
排紙経路41の下部には、進入口41Cから排紙経路41内に進入した記録シートSを上方へ搬送する下部搬送ローラー部42が設けられている。下部搬送ローラー部42の上方には、下部搬送ローラー部42によって搬送される記録シートSをさらに上方へ搬送する上部搬送ローラー部43が設けられている。
上部搬送ローラー部43の上方には、上部搬送ローラー部43によって搬送される記録シートSを、上方の排紙口40aに向けて搬送する排紙ローラー部44が設けられている。排紙ローラー部44は、排紙経路41の出口に対向するように、背面側ガイド板41Bの上端部に近接して配置されている。
排紙ローラー部44の装置背面側には、排紙経路41を通過したA4サイズの記録シートSを、上下方向に沿った状態で収容するストッカー45が設けられている。ストッカー45は、正面側ガイド板41Aの正面側案内部41dおよび排紙経路41の上部に対向して配置されており、正面側案内部41dに対向した部分が、前方に向って開口している。ストッカー45内に上下方向に沿った状態で収容されたA4サイズの記録シートSは、後述するように、ストッカー45における前方に開口した部分を通過して、排紙経路41から上方を通過した状態になる。この場合、記録シートSにおける搬送方向の下流側の側縁部(以下、「先端部」とする)は、排紙口40aから突出する。
ストッカー45の上側には、排紙ローラー部44によって搬送される記録シートSの先端部を排紙口40aへ案内する上部排紙ガイド46が設けられている。上部排紙ガイド46は、排紙ローラー部44の上方域を、排紙経路41を幅方向の全域にわたって覆うように、ストッカー45の上部から装置正面側の上方に向って傾斜した状態になっている。
上部排紙ガイド46の上部は、排紙ローラー部44よりも装置正面側に位置している。上部排紙ガイド46の上部は、記録シートSに接して回転する排紙ガイドローラー47を支持するローラー支持部46Aになっている。排紙ガイドローラー47は、ローラー支持部46Aにおける装置正面側の先端側部分に支持されており、排紙ガイドローラー47の一部が排紙口40aから外部に露出した状態になっている。
正面側ガイド板41Aの上側には、上部排紙ガイド46とは一定の間隔をあけて配置された正面側排紙ガイド49が設けられており、上部排紙ガイド46および正面側排紙ガイド49のそれぞれの正面側の端部によって排紙口40aが形成されている。正面側排紙ガイド49と上部排紙ガイド46との間には、排紙ローラー部44によって搬送される記録シートSを排紙口40aへ案内するシート案内経路57が形成されている。
排紙口40aは、上方から落下するほこり等の進入を防止するために、正面側に開口している。
正面側排紙ガイド49は、シート案内経路57を介して上部排紙ガイド46に対向するガイド本体部49Bと、ガイド本体部49Bに対して記録シート搬送方向下流側に連続して設けられた排出ガイド部49Aとを有している。ガイド本体部49Bは、上部排紙ガイド46におけるローラー支持部46Aの下方に位置しており、排出ガイド部49Aにおける装置正面側に位置する先端部が排紙口40aから前方に突出した状態になっている。
<シート排出機構の詳細>
図4は、シート排出機構40を正面側から見た斜視図、図5は、図4に示すシート排出機構40から正面側ガイド板41Aを取り外した状態の斜視図である。以下、図3〜図5に基づいて、シート排出機構40の構成について詳細に説明する。
シート排出機構40の下部に設けられた下部搬送ローラー部42は、図4に示すように、装置正面側に設けられた4個の下部正面ローラー42aと、図5に示すように、装置背面側に設けられた2個の下部背面ローラー42bとを有している。
図4に示す4個の下部正面ローラー42aは、排紙経路41の幅方向の中央位置の両側に2個ずつが、それぞれ排紙経路41の幅方向(記録シートSの搬送方向と直交する方向)に沿った状態で配置されている。4個の下部正面ローラー42aは、1本の支持軸42kによって、正面側ガイド板41Aに回転可能に支持されている。片側の2個(一対)の下部正面ローラー42aは相互に近接しており、正面側ガイド板41Aに設けられた1つの正面開口部41f内に嵌合されている。
図5に示すように、2個の下部背面ローラー42bのそれぞれは、排紙経路41の幅方向の中央位置の片側に配置された一対の下部正面ローラー42aの装置背面側に位置している。各下部背面ローラー42bは、排紙経路41の幅方向に沿って配置された1本の回転駆動軸42c(図3参照)に、一体となって回転するように取り付けられている。下部背面ローラー42bのそれぞれは、背面側ガイド板41Bに設けられた1個の背面開口部41x内に嵌合された状態で、装置正面側に位置する一対の下部正面ローラー42aに圧接されている。
図5に示すように、回転駆動軸42cにおける装置右側の端部には下部搬送モーター42mが連結されており、下部搬送モーター42mによって回転駆動軸42cが図3に矢印Z3で示す方向に回転される。これにより、下部背面ローラー42bが同方向に回転し、下部背面ローラー42bに圧接された一対の下部正面ローラー42aが、図3に矢印Z4で示す方向に回転する。
相互に圧接された下部正面ローラー42aと下部背面ローラー42bとの間に進入した記録シートSは、下部正面ローラー42aおよび下部背面ローラー42bのそれぞれの回転によって、排紙経路41内を上方の上部搬送ローラー部43へ搬送される。
上部搬送ローラー部43は、下部搬送ローラー部42と同様の構成になっており、4個の上部正面ローラー43a(図4参照)と、2個の上部背面ローラー43b(図5参照)とを有している。4個の上部正面ローラー43aは、1本の支持軸43kによって、正面側ガイド板41Aに回転可能に支持されている。片側の2個(一対)の上部正面ローラー43aは相互に近接しており、正面側ガイド板41Aに設けられた1つの正面開口部41g内に嵌合されている。
また、2個の上部背面ローラー43bは、1本の回転駆動軸43c(図3参照)に、一体となって回転するように取り付けられており、図5に示すように、回転駆動軸43cにおける装置右側の端部が、上部搬送モーター43mに連結されている。各上部背面ローラー43bは、背面側ガイド板41Bに設けられた開口部41y内にそれぞれ嵌合されている。
このような構成の上部搬送ローラー部43も、上部搬送モーター43mによって、上部背面ローラー43bが図5に矢印Z3で示す方向に回転されると、上部正面ローラー43aが図5に矢印Z4で示す方向に回転される。このような状態で、記録シートSが上部正面ローラー43aおよび上部背面ローラー43bの間に進入すると、記録シートSは、上方の排紙ローラー部44へ向けて搬送される。
排紙ローラー部44には、図4に示すように、排紙経路41の装置正面側に、4個の正面排紙ローラー44aが、排紙経路41の幅方向に沿って一定の間隔をあけて設けられている。これら4個の正面排紙ローラー44aは、排紙経路41における幅方向の中央線のそれぞれの片側に2個ずつ配置されており、片側の2個の正面排紙ローラー44aが、それぞれ、正面側ガイド板41Aに支持された1本の支持軸44kに回転可能に取り付けられている。4個の正面排紙ローラー44aのそれぞれは、正面側ガイド板41Aに設けられた1つの正面開口部41h内に嵌合している。
また、排紙ローラー部44には、図5に示すように、排紙経路41の装置背面側に、1本の回転駆動軸44cに取り付けられた4個の背面排紙ローラー44bおよび5個のシート保持ローラー44dが設けられている。4個の背面排紙ローラー44bは、4個の正面排紙ローラー44aのそれぞれに圧接されており、相互に圧接された背面排紙ローラー44bと正面排紙ローラー44aとによって排紙ローラー対が構成されている。
5個のシート保持ローラー44dのそれぞれは、4個の背面排紙ローラー44bのそれぞれとは軸方向に沿って交互に配置されている。各シート保持ローラー44dの外周面には、軸方向に沿った複数のリブ44eが、周方向に一定の間隔をあけて設けられている。
図4および図5に示すように、シート排出機構40における装置右側の上部に、回転駆動軸44cを回転させる排紙モーター44mが設けられている。回転駆動軸44cにおける装置右側の端部には、ベルト伝動機構44nを介して、排紙モーター44mの回転が伝達されるようになっている。回転駆動軸44cは、排紙モーター44mの回転がベルト伝動機構44nを介して伝達されると、全ての背面側排紙ローラー44bおよびシート保持ローラー44dは、一体となって図3に矢印Z3で示す方向に回転される。これにより、背面側排紙ローラー44bのそれぞれに圧接された正面側排紙ローラー44aが、各背面側排紙ローラー44bの回転に追従して、図3に矢印Z4で示す方向に回転する。
排紙経路41を搬送される記録シートSは、対をなす正面側排紙ローラー44aと背面側排紙ローラー44bとの間に進入すると、それぞれの回転によって上方へ向けて搬送される。正面側排紙ローラー44aと背面側排紙ローラー44bとの間を通過した記録シートSの先端部は、上部排紙ガイド46および正面側排紙ガイド49の間に形成されたシート案内路57内へ進入する。
正面側排紙ローラー44aと背面側排紙ローラー44bとの間を記録シートSの下側の側縁が通過すると、当該側縁は、排紙ローラー部44のシート保持ローラー44dに設けられたリブ44eによって保持される。その後、シート保持ローラー44dの回転によって、記録シートSの下側の側縁は、シート保持ローラー44dのリブ44eによる保持が解消され、装置背面側の側方のストッカー45内に自重によって落下する。
次に、ストッカー45の構成について、図3に基づいて詳細に説明する。ストッカー45は、排紙ローラー部44の下方位置において水平状態になった底板45bを有している。底板45bは、帯板状に形成されており、長手方向が装置幅方向に沿った状態になっている。
底板45bにおける装置正面側の側縁部上には、正面板45aが設けられている。正面板45aの下部は垂直状態になっているが、上部は、装置正面側の上方に向って傾斜している。正面板45a上端部は、背面側排紙ローラー44bおよびシート保持ローラー44dの下部に近接している。
前述したように、対をなす正面側排紙ローラー44aと背面側排紙ローラー44bとの間を通過した記録シートSは、シート保持ローラー44dのリブ44eによって保持された後にストッカー45内に落下する。シート保持ローラー44dから落下する記録シートSの下側の側縁は、正面板45aの上部の傾斜部分にガイドされて底板45b上に落下して、底板45bにて支持される。
また、底板45bの装置背面側の側縁部上には、背面板45cが垂直な状態で設けられている。背面板45cの上端部は、背面側排紙ローラー44bと正面側ガイド板41Aの上端部との中程に位置している。背面板45cの上端部には、ストッカー45の上部を構成する上部ガイド部45dが設けられている。上部ガイド部45dは、装置正面側の上方に向って傾斜した状態になっている。
次に、ストッカー45の上方に設けられた上部排紙ガイド46について説明する。
上部排紙ガイド46は、上部ガイド部45dから、装置正面側の上方に向って傾斜しており、装置正面側に位置する部分は、記録シートSに接触する排紙ガイドローラー47を支持するローラー支持部46Aになっている。排紙ガイドローラー47は、ローラー支持部46Aにおける装置正面側の先端部に支持されている。ローラー支持部46Aの先端部は、排紙口40aの近傍に位置しており、排紙ガイドローラー47は、排紙口40aから装置正面側に突出している。
ローラー支持部46Aの下方には、シート案内経路57を介して、正面側排紙ガイド49の排出ガイド部49Aが位置している。
図6は、上部排紙ガイド46のローラー支持部46Aにおける前後方向に沿った断面図、図7は、ローラー支持部46Aの平面図である。図6に示すように、上部排紙ガイド46のローラー支持部46Aは、装置正面側が上方に位置するように傾斜した帯板状の支持本体部46bと、支持本体部46bにおける周縁部上に全周にわたって垂直状態で設けられた周面部46aとを有している。支持本体部46bおよび周面部46aは一体的に構成されている。
図7に示すように、支持本体部46bの下面における装置正面側の側縁部分は、円弧状に湾曲している。この湾曲部分が、排紙口40aにおける上側の側縁部の一部を形成している。
支持本体部46bにおける装置正面側の側縁部分には、4つの切り欠き部(図7において符号「46c」にて示される部分に含まれている)が、装置幅方向に沿って等しい間隔をあけて設けられている。各切り欠き部は、長方形状になっており、それぞれ前方に開口している。
周面部46aは、支持本体部46bの装置正面側の側縁部上に設けられた前面部46eと、装置背面側の側縁部上に設けられた後面部46gと、装置右側および装置左側のそれぞれの側縁部上に設けられた各側面部46fとを有している。前面部46e、後面部46g、各側面部46fのそれぞれの上端面は、同じ高さの水平面になっている。
前面部46eには、支持本体部46bに設けられた各切り欠き部に連なる4つの凹部46cが設けられている。各凹部46cは、それぞれの切り欠き部に整合しており、装置正面側に向って開放されて背面側に窪んだ状態になっている。各凹部46cにおける内部の空間には、排紙ガイドローラー47がそれぞれ配置されている。排紙ガイドローラー47は、凹部46c内において装置幅方向に沿った水平な状態で設けられたローラー軸47aにそれぞれ回転可能に支持されている。
前面部46eの4つの凹部46cのそれぞれ位置は、以下の通りである。すなわち、1つの凹部46cは、排紙経路41の装置右側の端部側に対応する位置に設けられている。残りの3つの凹部46cの内の1つは、排紙経路41の幅方向の中央線(図7において一点鎖線CLで示す)上に位置している。他の2つの凹部46cは、排紙経路41の幅方向の中央線CLに対して装置左側および装置右側のそれぞれに、中央線CLから等しい距離だけ離れた位置に設けられている。
前面部46eにおける各凹部46cの装置右側および装置左側に位置する側面部分は、それぞれ、前後方向に沿った凹部側面部46xになっている。また、前面部46eにおける各凹部46cの装置背面側に位置する背面部分は、装置幅方向に沿った凹部背面部46yになっている。
図6に示すように、凹部46cにおける装置右側および装置左側の各凹部側面部46xにおける装置正面側の部分には、長孔46mがそれぞれ形成されている。各長孔46mは、装置背面側の端部が装置正面側の端部よりも上方に位置するように傾斜している。それぞれの長孔46mには、ローラー軸47aの各端部がそれぞれ通過している。各長孔46m内を通過するローラー軸47aの両側の各端部は、各長孔46m内において長手方向に沿ってスライド可能に支持されている。
各長孔46mを通過したローラー軸47aのそれぞれの端部は、バネ部材48によって、長孔46mにおける装置正面側の下方に位置する端部に向けて付勢されている。
各バネ部材48は、帯板状の板材を屈曲して構成されており、装置背面側に位置する部分を除いて、支持本体部46b上にて前後方向に沿った状態で配置されている。バネ部材48は、支持本体部46b上では、装置正面側に位置する先端部48aを除いて支持本体部46bに近接した状態になっており、装置正面側の先端部48aは、支持本体部46bから離れるように装置正面側の上方に向って傾斜している。この先端部48aは、ローラー軸47aの上部に接触している。
バネ部材48における装置背面側に位置する部分は、ローラー支持部46Aの周面部46aにおける後面部46gにそれぞれ係合している。すなわち、バネ部材48における装置背面側部分は、後面部46gにおける装置正面側の側面と、上面と、装置背面側の側面とのそれぞれに接するように屈曲されている。
このような構成のバネ部材48は、先端部48aが接するローラー軸47aの各端部を、長孔46mにおける装置正面側の下側に位置する端部に向けて付勢している。
排紙ガイドローラー47のそれぞれは、排紙口40aを通過する記録シートSにおけるトナーが定着された表面に対向しており、排紙口40aにおける上側縁の一部を形成している。
各排紙ガイドローラー47のそれぞれに記録シートSの表面が接触すると、各排紙ガイドローラー47は、記録シートSの移動に伴って回転する。この場合、各排紙ガイドローラー47が、記録シートSから装置背面側への圧力を受けると、ローラー軸47aにおける各端部が、バネ部材48の先端部48aによる付勢力に抗して、長孔46m内を装置背面側の端部へ向かってスライド可能になっている。ローラー軸47aの装置背面側へのスライド量は、排紙ガイドローラー47が受ける圧力が大きくなるほど、大きくなる。排紙ガイドローラー47は、ローラー軸47aの各端部が長孔46mにおける装置背面側の端部に位置した状態になっても、ローラー支持部46Aから上方、前方、下方のそれぞれに突出した状態になる。
<シート排出機構の動作>
次に、このような構成の本実施形態の画像形成装置において、トナー画像が定着されたA4サイズおよびA3サイズの記録シートSがシート排出機構40に搬送された場合におけるシート排出機構40の動作について説明する。
トナー画像が定着された記録シートSは、シート排出機構40の進入口41Cから排紙経路41内に進入し、トナー画像の定着面である表面を装置背面側に向けた状態で排紙経路41内を上方へ搬送される。記録シートSが排紙ローラー部44に到達すると、排紙ローラー部44によってシート案内路57内を上方へ向けて搬送される。これにより、記録シートSの先端部は、A4サイズおよびA3サイズのいずれであっても、上部排紙ガイド46に接触して装置正面側の上方へ案内される。上部排紙ガイド46によって案内される記録シートSの先端部は、上部排紙ガイド46のローラー支持部46Aに支持された排紙ガイドローラー47に接した状態で、排紙口40aから前方に繰り出される。
記録シートSの先端部が排紙ガイドローラー47に接触して前方に移動すると、排紙ガイドローラー47は回転する。これにより、記録シートSは、排紙ガイドローラー47からの摩擦抵抗をほとんど受けることなく、排紙口40aを通過する。このように、各排紙ガイドローラー47は、排紙口40aを通過する記録シートSが接触した場合に、記録シートSが受ける摩擦力を低減させる低摩擦抵抗部材になっている。
A4サイズの記録シートSの場合、記録シートSの先端部が、排紙口40aから所定の長さにわたって外部に突出した状態になると、排紙ローラー部44のシート保持ローラー44dによる下側の側縁の保持が解消される。これにより、A4サイズの記録シートSは、ストッカー45の底板45b上に落下して、ストッカー45内に収容される。この場合、A4サイズの記録シートSにおける先端部は、排紙口40aから所定の長さにわたって突出した状態になる。
記録シートSがA3サイズの場合、記録シートSの先端部が予め設定された所定の長さだけ、排紙口40aから外部に繰り出された状態になると、排紙ローラー部44における背面側排紙ローラー44bの回転が停止される。この場合、A3サイズの記録シートSにおける下側の側縁は、正面側排紙ローラー44aと背面側排紙ローラー44bとの間を通過していない状態で停止される。これにより、当該記録シートSは、対をなす正面側排紙ローラー44aと背面側排紙ローラー44bとによって保持される。
このように、搬送される記録シートSが、A4サイズの場合とA3サイズの場合とで、背面側排紙ローラー44bの回転停止のタイミングが異なっている。背面側排紙ローラー44bの回転は、図示しない制御部によって制御される。
A3サイズの記録シートSの場合、排紙モーター44mが停止状態であっても、ユーザーが記録シートSを掴んで排紙口40aから外部へ引き出す際に加わる力によって正面側排紙ローラー44aが回転するように構成されている。従って、正面側排紙ローラー44aと背面側排紙ローラー44bとによって保持されたA3サイズの記録シートSは、ユーザーによって、排紙口40aの外部への引き出し自在になっている。
なお、A3サイズの記録シートSの場合、排紙ローラー部44による搬送を停止させずに、正面側排紙ローラー44aと背面側排紙ローラー44bとの間を通過させると、排紙口40aから前方に繰り出された部分が長くなる。このために、記録シートSにおける排紙口40aから前方に繰り出された部分が垂れ下がった状態になると、記録シートSは、排紙口40aから外部に落下するおそれがある。
このことから、A3サイズの記録シートSの先端部が、ユーザーによって掴み易い長さにわたって排紙口40aから繰り出された状態になると、排紙ローラー部44による記録シートSの搬送を停止して保持するようにしている。この場合、排紙口40aから突出したA3サイズの記録シートSの先端部は、例えば、A4サイズの記録シートSがストッカー45内に収容された状態で、排紙口40aから突出した先端部と同程度の長さだけ、排紙口40aから突出した状態とされる。
なお、記録シートSの先端部は、前方に開口した排紙口40aから、前方に向って繰り出される。このために、排紙口40aの上側に設けられた表示パネル60の表示面61aが、排紙口40aから繰り出されたA3およびA4サイズの記録シートSの先端部によって覆われることがない。これにより、表示パネル60の表示面61aの視認性が低下することが防止される。
また、表示パネル60の表示面61aは、ハウジング10における装置正面側に位置するユーザーによって見やすく、また、タッチ操作が容易な高さになっている。このような表示面61aの下部に近接して排紙口40aが設けられているために、ユーザーは、排紙口40aから突出した記録シートSの先端部を容易に掴むことができるために、記録シートSの引き出し作業を容易に行うことができる。
A3サイズの記録シートSの先端部が、所定の長さにわたって装置正面側に突出した状態になると、ユーザーによって記録シートSは排紙口40aから引き出される。この場合、ユーザーが、排紙口40aから繰り出された記録シートSの先端部を掴んで引っ張ると、記録シートSは、ピンと張った状態になる。この状態では、ユーザーが、記録シートSの先端部を装置正面側の上方に向けて引きして、記録シートSが排紙ガイドローラー47に接すると、排紙ガイドローラー47が回転して記録シートSを上方へ案内する。これにより、記録シートSは、排紙ガイドローラー47の摩擦抵抗をほとんど受けることなく、排紙口40aを通過する。その結果、記録シートSには、排紙口40aの側縁部分との摩擦力がほとんど発生せず、円滑に引き出される。
また、記録シートSが排紙ガイドローラー47に接すると、排紙ガイドローラー47には、記録シートSによって上方に向かう力が作用する。この場合、記録シートSに接触した排紙ガイドローラー47のローラー軸47aは、一対のバネ部材48による付勢力に抗して、長孔46mに沿って装置背面側の上方に向ってスライドする。これにより、排紙ガイドローラー47に加わる記録シートSからの圧力が低減されるために、記録シートSは、排紙ガイドローラー47から受ける摩擦抵抗がさらに低減される。
また、ユーザーが、A3サイズの記録シートSを排紙口40aから引き出す際には、通常、A3サイズの記録シートSの先端部における幅方向の一部を掴むために、記録シートSが変形する可能性がある。記録シートSが変形すると、記録シートSから、装置幅方向に沿って配置された4つの排紙ガイドローラー47のそれぞれに加わる圧力が異なるおそれがある。
しかし、この場合には、排紙ガイドローラー47のそれぞれは、記録シートSから受ける圧力に応じた距離だけ、装置背面側にスライドする。これにより、それぞれの排紙ガイドローラー47によって記録シートSに加わる圧力がばらつくことを抑制できる。
例えば、ユーザーが、記録シートSにおける幅方向の中央部を掴んで、装置正面側の上方に引き出すと、記録シートSにおける幅方向の両側の側縁部が幅方向の中央部よりも装置背面側に位置するように湾曲するおそれがある。この場合には、記録シートSにおける幅方向の両側の側縁部に接した排紙ガイドローラー47に比較的大きな圧力が加わる。これに対して、記録シートSにおける幅方向の中央部は、排紙ガイドローラー47に接触しないか、排紙ガイドローラー47とは比較的小さな圧力で接触する。
この場合、記録シートSにおける幅方向の両側の側縁部に接した排紙ガイドローラー47は、記録シートSにおける幅方向の中央部に対向した排紙ガイドローラー47よりも装置背面側に大きくスライドする。これにより、排紙ガイドローラー47のそれぞれに対する記録シートSの圧力のバラツキが抑制される。
これに対して、例えば、複数の排紙ガイドローラー47を設ける構成に替えて、1本の排紙ガイドローラーを設ける構成とすれば、上記のように記録シートSが変形すると、記録シートSにおける幅方向の両側の側縁部は、1本の排紙ガイドローラーに対して局所的に比較的大きな圧力で接触することになる。この場合には、1本の排紙ガイドローラーが装置背面側にスライドする構成としても、排紙ガイドローラーの全体の装置背面側へのスライド量が比較的小さく、記録シートSにおける幅方向の両側の側縁部に比較的大きな圧力が加わることを解消することができない。
しかし、本実施形態では、それぞれの排紙ガイドローラー47が、記録シートSから受ける圧力に応じて背面側にスライドする構成になっている。このために、記録シートSが変形した状態になっても、排紙口40aから取り出す際に、記録シートSに局所的に大きな摩擦抵抗が加わることを防止することができる。
このように、記録シートSはそれぞれの排紙ガイドローラー47との摩擦力をほとんど受けることなく、円滑に排紙口40aから引き出される。これにより、記録シートSが損傷することを防止できる。また、排紙ガイドローラー47は、A3サイズの記録シートSにおけるトナー画像が定着された表面上を転接するおそれがある。しかし、記録シートS上のトナー画像も、排紙ガイドローラー47から摩擦抵抗をほとんど受けないために、トナー画像の画質の劣化等が生じることも抑制することができる。
記録シートSがA4サイズの場合には、ストッカー45にて、1枚または複数枚の記録シートSが収容される。この場合も、ストッカー45に収容された記録シートSの先端部は、排紙口40aから突出した状態になっている。このために、ユーザーは、記録シートSにおける排紙口40aから繰り出された部分を掴んで、例えば、正面側の上方に向って引き出すことにより、記録シートSを取り出すことができる。
この場合も、ストッカー45内に収容された記録シートSが装置正面側の上方に向って引き出されると、ストッカー45内において最も装置背面側に位置した記録シートSが排紙ガイドローラー47に接触する。これにより、最も装置背面側に位置した記録シートSは、排紙ガイドローラー47とは、摩擦抵抗が低減された状態で、ストッカー45から円滑に引き出される。従って、当該記録シートSを、トナー画像の劣化、記録シートSの損傷等を引き起こすことなく、ストッカー45から取り出すことができる。
<実施形態1のまとめ>
本実施形態の画像形成装置は、以下の特徴を有している。
本実施形態の画像形成装置では、画像形成部20が、複数の画像形成ユニット23Y、23M、23C、23Kを上下方向に沿って並べた構成になっているために、画像形成部20の奥行寸法は小さくなっている。また、シート排出機構40は、画像形成部20の正面側において、トナー画像が形成された記録シートSを、上方の排紙口40aまで搬送する構成になっているために、トナー画像が形成された記録シートSを、前後方向に搬送する必要がない。これらのことにより、シート排出機構40の奥行寸法は小さくなっている。従って、画像形成部20およびシート排出機構40によって構成される画像形成装置全体の奥行寸法が小さくなっている。
このような構成において、A3サイズの記録シートSは、排紙口40aの外部に落下することなく、排紙ローラー部44によって保持される。これにより、4サイズの記録シートSだけでなく、A3サイズの記録シートSにも、カラーのトナー画像を形成してプリントアウトすることが可能である。
A3サイズの記録シートSは、排紙ガイドローラー47とは低摩擦状態で引き出されるために、トナー画像の劣化、記録シートSの損傷等が生じるおそれがない。
[実施形態2]
図8は、実施形態2の画像形成装置におけるシート排出機構40の上部の斜視図、図9は、図8に示されたシート排出機構40の上部の断面図である。
本実施形態2では、排紙ガイドローラー47の下方に位置する正面側排紙ガイド49の排出ガイド部49Aに、装置幅方向に沿って4つの下部排紙ガイドローラー51が設けられている。このような構成以外は、前記実施形態1のシート排出機構40の構成と同様になっている。
図9に示すように、正面側排紙ガイド49の排出ガイド部49Aは、内部が中空であって、下方に向って開口した状態になっている。排出ガイド部49Aの上部は、水平な帯板状の上面部49bになっており、上面部49bにおける装置正面側の側縁部の下側には、垂直状態になった帯板状の前面部49cが設けられている。前面部49cは、ハウジング10の前面板12よりも装置正面側に位置している。排出ガイド部49Aの装置背面側部分には、内部の空間を介して前面部49cに対向する内部側面49fが垂直状態で設けられている。
図8に示すように、前面部49cには、4つの下部排紙ガイドローラー51がそれぞれ嵌合される凹部49dが設けられており、上面部49bには、4つの凹部49dのそれぞれに連続する切り欠き部49gが設けられている。各凹部49dは、装置幅方向に沿って一定の間隔を開けて設けられており、それぞれが、上部排紙ガイド46のローラー支持部46Aに設けられた各凹部46cの装置正面側の下方に位置している。各凹部49dは、切り欠き部49gに整合しており、下方および前方のそれぞれに開放されている。それぞれの凹部49d内の空間には、下部排紙ガイドローラー51がそれぞれ設けられている。排下部排紙ガイドローラー51は、装置幅方向に沿ったローラー軸51aに回転可能に取り付けられている。
各凹部49dにおける装置右側および装置左側のそれぞれの側方には、前後方向に沿って垂直状態になった凹部側面部49xが設けられている。それぞれの凹部側面部49xにおける装置正面側の端部には、長孔49mがそれぞれ形成されている。各長孔49mは、装置正面側の端部が装置背面側の端部よりも上方に位置するように傾斜している。
凹部49cの両側の凹部側面部49xに設けられた各長孔49mには、ローラー軸51aの各端部がそれぞれ通過している。ローラー軸51aの各端部は、各長孔49m内において長手方向へのスライド可能に支持されている。
長孔49mを通過したローラー軸51aのそれぞれの端部は、バネ部材54によって、長孔49mにおける装置正面側の端部に付勢されている。
各バネ部材54は、帯板状の板材を屈曲して構成されており、長手方向の中程が、ガイド本体部49Bの内部側面49fに垂直状態で接している。バネ部材54は、内部側面49fに接した部分から装置正面側および装置背面側のそれぞれに向って延出している。
バネ部材54は、内部側面49fに接した部分から装置背面側に向って延出する部分が、ガイド本体部49Bにおける装置正面側の側面に接した状態で、ネジ55によって、ガイド本体部49Bに固定されている。
バネ部材54における内部側面49fに接した部分から装置正面側に向って延出する部分は、内部側面49fの近傍において、内部側面49fに連続する上面部49bの下面に接している。この部分よりもさらに装置正面側に延出する部分は、装置正面側の下方に向って傾斜しており、装置正面側の先端部54aが、長孔49mを通過したローラー軸51aの端部における下部に接している。バネ部材52の先端部52aは、ローラー軸51aの端部を、長孔49mにおける装置正面側の端部に向けて付勢している。
各凹部49d内の下部排紙ガイドローラー51は、ローラー軸51aが長孔49mにおける装置正面側の端部に位置すると、上面部49bから上方に突出するとともに、前面部49cから前方に突出した状態になる。
その他の構成は、前記実施形態1のシート排出機構40と同様になっている。従って、排紙口40a内の上部に設けられた排紙ガイドローラー47は、前述したように、装置正面側の上方に引き出されるA3サイズの記録シートSに接触して回転する。
これに対して、ユーザーが、排紙口40aから突出したA3サイズの記録シートSを装置正面側の下方または前方に引き出すと、記録シートSにおけるトナー画像の定着面とは反対側の裏面が下部排紙ガイドローラー51に接触する。この場合、記録シートSに接した下部排紙ガイドローラー51に記録シートSから圧力が加わると、ローラー軸51aが、一対のバネ部材54による付勢力に抗して、長孔49mに沿って装置背面側の下方にスライドする。これにより、下部排紙ガイドローラー51から記録シートSに加わる圧力が低減される。
このような状態で、記録シートSが、排紙口40aからさらに装置正面側の下方または前方に引き出されると、記録シートSに接触した下部排紙ガイドローラー51が回転する。これにより、記録シートSは、接触した下部排紙ガイドローラー51との摩擦抵抗をほとんど受けることなく、円滑に排紙口40aから引き出される。
従って、A3サイズという大きなサイズの記録シートSが装置正面側の下方または前方に引き出される場合にも、記録シートSを損傷させることなく、排紙口40aから取り出すことができる。
このように、本実施形態における下部排紙ガイドローラー51も、排紙口40aから引き出されるA3サイズの記録シートSに加わる摩擦抵抗を低減する低摩擦抵抗部材になっている。
なお、ストッカー45内に収容されたA4サイズの記録シートSが排紙口40aから装置正面側の下方または前方に向けて引き出される場合にも、最も装置正面側に位置する記録シートSは、下部排紙ガイドローラー51に接触して回転する。この場合も、下部排紙ガイドローラー51に接触した記録シートSは、下部排紙ガイドローラー51によって、摩擦抵抗をほとんど受けることなく、ストッカー45から取り出される。
[変形例]
なお、上記の実施形態2において、上部排紙ガイド46のローラー支持部46Aに排紙ガイドローラー47を設けることなく、下部排紙ガイドローラー51だけを設ける構成としてもよい。例えば、床面からの排紙口40aの高さが比較的高く、ユーザーにより記録シートSが引き出される際に、記録シートSが下方に向って引き出されるような可能性が大きい場合等には、下部排紙ガイドローラー51だけを設ければよい。
また、上記の実施形態1および2では、排紙ガイドローラー47および下部排紙ガイドローラー51が、それぞれ低摩擦抵抗部材になっている。しかし、低摩擦抵抗部材は、このような構成に限らず、例えば、記録シートSに対する摩擦係数が、排紙口40aの周縁部を構成する部材よりも低い材質のシート、フィルム等によって構成してもよい。このような構成の低摩擦抵抗部材は、排紙口40aの周縁部における記録シートSの両面のそれぞれが対向する部分に固定される。この場合も、低摩擦抵抗部材に記録シートSが摺接した場合に、低摩擦抵抗部材を設けない構成とした場合に比べて、記録シートSに加わる摩擦抵抗が低減されるために、記録シートSは、排紙口40aから円滑に引き出される。
さらに、上記の実施形態1および2では、画像が形成されたA4およびA3サイズの記録シートSの搬送可能な構成において、それぞれの記録シートSの搬送を切り替えるようになっている。しかし、このような構成に限らず、所定サイズの記録シートSのみを、排出口40aから突出した状態で排紙ローラー部44による搬送を停止して保持する構成であってもよい。
さらに、シート排出機構40は、複数の画像形成ユニットが上下方向に並んで配置された構成の画像形成装置に設ける構成としている。しかし、このような構成に限らず、複数の画像形成ユニットが水平方向に並んで配置された構成の画像形成装置にも、本発明のシート排出装置(シート排出機構40)は適用できる。
また、画像形成部20は、電子写真方式で画像を形成する構成に限らず、インクジェット方式で画像を形成する構成であってもよい。
本発明は、排紙口から一部が突出した状態でシートが保持されるシート排出装置において、シートを損傷させることなく排紙口から円滑に取り出す技術として有用である。
2 画像形成機構
10 ハウジング
12 前面板
20 画像形成部
21a 中間転写ベルト
23Y、23M、23C、23K 画像形成ユニット
23a 感光体ドラム
31 給紙部
32 定着部
40 シート排出機構
40a 排紙口
41 排紙経路
44 排紙ローラー部
45 ストッカー
46 上部排紙ガイド
47 排紙ガイドローラー
48 バネ部材
49 正面側排紙ガイド
51 下部排紙ガイドローラー
52 バネ部材

Claims (10)

  1. 画像がプリントされたシートをシート排出口へ搬送する一対の排出ローラーを有し、当該一対の排出ローラーによって、前記シートの搬送方向下流側の端部が前記シート排出口から外部に突出した状態になると、前記一対の排出ローラーによる前記シートの搬送を停止してユーザーによる引き出し自在に保持するシート排出装置であって、
    前記シート排出口の周縁部における前記シートの面と対向する部分の少なくとも一部に、当該シートの摩擦抵抗を低減する低摩擦抵抗部材が設けられていることを特徴とするシート排出装置。
  2. 前記シート排出口は水平方向に向って開口しており、
    前記低摩擦抵抗部材は、前記シートが前記シート排出口から斜め上方へ向かって引き出される際に当該シートに接触する位置と、前記シート排出口より前方または斜め下方へ向かって引き出される際に当該シートに接触する位置のいずれか一方または両方に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシート排出装置。
  3. 前記低摩擦抵抗部材は、前記シートに接して回転するローラーであることを特徴とする請求項2に記載のシート排出装置。
  4. 前記ローラーは、前記シートが接触したときに加わる圧力によって、当該圧力が加わる方向に移動可能になっていることを特徴とする請求項3に記載のシート排出装置。
  5. 前記ローラーは、前記シートが接触したときに加わる圧力によって移動する方向とは反対方向に付勢されていることを特徴とする請求項4に記載のシート排出装置。
  6. 前記ローラーは、前記シートの搬送方向とは直交する方向に沿って複数配置されていることを特徴とする請求項3〜5のいずれか一項に記載のシート排出装置。
  7. 前記低摩擦抵抗部材は、前記シート排出口から引き出される前記シートに摺接する位置に固定されており、当該シートが摺接する際の摩擦抵抗が低減される低摩擦係数の材料で構成されていることを特徴とする請求項2に記載のシート排出装置。
  8. 前記一対の排出ローラーによって搬送されるシートを前記シート排出口へ案内するガイド部材をさらに有し、当該ガイド部材におけるシート搬送方向下流側の端部が、前記シート排出口の周縁部の一部を形成しており、
    前記低摩擦抵抗部材が前記ガイド部材におけるシート搬送方向下流側の端部に設けられていることを特徴とする請求項2〜7のいずれか一項に記載のシート排出装置。
  9. 前記シート排出口は、前記前記一対の排出ローラーの斜め上方に位置しており、
    前記一対の排出ローラーは、前記シートを上方に向けて搬送する構成であり、
    前記ガイド部材は、前記一対の排出ローラーによって搬送される前記シートの搬送方向下流側の端部を、順次、前記シート排出口へ案内することを特徴とする請求項8に記載のシート排出装置。
  10. それぞれが異なる色のトナー画像を形成する複数の画像形成ユニットが上下方向に沿って並べられており、それぞれの画像形成ユニットによって形成されたトナー画像をシート上に転写して定着する画像形成装置であって、
    請求項1〜9のいずれか一項に記載のシート排出装置が設けられていることを特徴とする画像形成装置。
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