JP2015018876A - 反応装置のコンディショニング方法 - Google Patents

反応装置のコンディショニング方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2015018876A
JP2015018876A JP2013143911A JP2013143911A JP2015018876A JP 2015018876 A JP2015018876 A JP 2015018876A JP 2013143911 A JP2013143911 A JP 2013143911A JP 2013143911 A JP2013143911 A JP 2013143911A JP 2015018876 A JP2015018876 A JP 2015018876A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gas
plasma
substrate
etching
conditioning
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2013143911A
Other languages
English (en)
Inventor
森川 泰宏
Yasuhiro Morikawa
泰宏 森川
敏幸 作石
Toshiyuki Sakuishi
敏幸 作石
貴英 村山
Takahide Murayama
貴英 村山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP2013143911A priority Critical patent/JP2015018876A/ja
Publication of JP2015018876A publication Critical patent/JP2015018876A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

【課題】プラズマを用いた反応により反応室の内部に形成されたSi及びCを含む付着膜を除去することができる反応装置のコンディショニング方法を提供する。【解決手段】プラズマを用いた反応によりSi及びCを含む付着膜が反応室の内部に形成される反応装置のコンディショニング方法であって、O2プラズマを前記付着膜に照射することによりCを除去するO2プラズマ照射工程と、SF6ガス及びO2ガスを用いて発生させたSF6/O2プラズマを前記付着膜に照射することによりSiを除去するSF6/O2プラズマ照射工程とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、プラズマを用いた反応によりSi及びCを含む付着膜が反応室の内部に形成されるドライエッチング装置やCVD装置等の反応装置のコンディショニング方法に関する。
シリコン半導体デバイスやシリコンMEMS等を製造する時に行われるシリコン基板のドライエッチングにおいて、エッチングガスにSFを用いフラズマ中のフッ素によりエッチングを行うに際し課題となるのが、シリコン基板のサイドエッチングである。このサイドエッチングを抑制するために、O、フルオロカーボンや、SiFなどをエッチングガスに添加する方法がある(特許文献1参照)。
しかしながら、O、フルオロカーボンや、SiFをエッチングガスに添加することにより、SiやC、場合によってはさらにFやOを含むエッチング生成物が、ドライエッチング装置のチャンバー(反応室)の内壁等に付着してしまう。そして、この付着膜がエッチング中に内壁等から脱離して気相に混入することにより、エッチストップ等が生じてエッチング反応が不安定化してしまうという問題が生じる。
なお、このように、SiやCを含む反応生成物が反応装置のチャンバーの内壁等に付着し、これが脱離して気相に混入することにより反応が不安定化してしまうという問題は、ドライエッチング装置に限らず、炭酸化シリコン(SiOC)等の層間絶縁膜等を形成するプラズマCVD装置(特許文献2)等その他の反応装置においても、同様に存在する。
特開2010−135563号公報 特開2006−024666号公報
本発明の課題は、上述の従来技術の問題点を解決することにあり、プラズマを用いた反応により反応室の内部に形成されたSi及びCを含む付着膜、又はこの付着膜にさらにF及び/又はOを含む付着膜を除去することができる反応装置のコンディショニング方法を提供することにある。
上記課題を解決する本発明の反応装置のコンディショニング方法は、プラズマを用いた反応によりSi及びCを含む付着膜が反応室の内部に形成される反応装置のコンディショニング方法であって、Oプラズマを前記付着膜に照射することによりCを除去するOプラズマ照射工程と、SFガス及びOガスを用いて発生させたSF/Oプラズマを前記付着膜に照射することによりSiを除去するSF/Oプラズマ照射工程とを有することを特徴とする。
前記Oプラズマ照射工程の後、前記SF/Oプラズマ照射工程を行うことが好ましい。
そして、前記付着膜はさらにF及びOの少なくとも一方を含み、このF及びOを前記SF/Oプラズマ照射工程で除去するようにしてもよい。
また、前記SF/Oプラズマを発生させるSFガスとOガスは、流量(sccm)比で、SFガス:Oガス=250:30〜150であることが好ましい。
前記反応装置が、プラズマを用いてSi基板をエッチングするドライエッチング装置又はプラズマCVD装置であってもよい。
また、前記反応装置が、エッチングガスとしてSFガス、Oガス、SiFガス及びフルオロカーボンガスを用いたドライエッチング装置であり、SFガス、Oガス、SiFガス及びフルオロカーボンガスに由来する前記付着膜が反応室の内部に形成されるものであってもよい。
本発明によれば、プラズマを用いた反応を行うドライエッチング装置やCVD装置等の反応装置において、反応室の内部に形成されたSi及びCを含む付着膜、又はこの付着膜にさらにF及び/又はOを含む付着膜を好適に除去できるコンディショニング方法を提供することができる。したがって、複数の基板に対して、ドライエッチングやCVDによる成膜等の反応を行う間に、本発明のコンディショニング方法を行うことにより、付着膜によるエッチングやCVD等の反応の不安定化が防止できるため、エッチングやCVD等の反応を長期に亘って安定的に行うことができる。
本発明のコンディショニング方法をドライエッチング装置に適用したフロー ドライエッチング装置の構成例を模式的に示す概略断面図 実施例1及び比較例1で形成されたホール断面のSEM観察写真
本発明のコンディショニング方法は、プラズマを用いた反応によりSi及びCを含む付着膜が反応室の内部に形成される反応装置のコンディショニング方法であって、Oプラズマを付着膜に照射することによりCを除去するOプラズマ照射工程と、SFガス及びOガスを用いて発生させたSF/Oプラズマを付着膜に照射することによりSiを除去するSF/Oプラズマ照射工程とを有するものである。
コンディショニングする反応装置をドライエッチング装置としたコンディショニング方法を例として、図1に示すフローを用いて、本発明を具体的に説明する。まず、基板をエッチングする(エッチング1)。本実施形態においては、基板としてSi基板を用いている。なお、エッチングは、真空(例えば、5〜10Pa)で行うものである。
このエッチングの時に、エッチングガスとして、例えばSF、O、フルオロカーボンや、SiF等を使用すると、反応室(チャンバー)の内部、具体的には、反応室の内壁や反応室内に設けられた部材の表面に、エッチングガスやエッチングする基板(本実施形態においてはシリコン基板)や、基板にレジスト膜を設けている場合はレジスト膜等に由来するエッチング生成物からなり、C及びSi、場合によってはさらにOやFを含む付着膜が形成される。付着膜を構成するエッチング生成物としては、Si、C等が挙げられる。このエッチング生成物からなる付着膜は、完全な層状の場合、アイランド状の場合、粒状の場合もある。なお、上記のようなエッチングガスを、プラズマを用いて分解してラジカルやイオン化したもの(例えば、FラジカルやFイオン)により、基板のエッチングが行われる。
そして、この反応室の内部に形成された付着膜が脱離して気相に混入すると、エッチングガスのプラズマによる分解の障害や、分解されて生じるラジカルやイオンによるエッチング反応の障害となって、エッチングが止まってしまうというエッチストップやエッチング速度が変わる等のエッチング反応の不安定化が生じる。このようにエッチング反応が不安定化することにより、複数の基板に対して同じ条件でエッチングを行っても、エッチングに再現性が無くなり、所望のエッチングを行うことができない。
本発明においては、図1に示すように、エッチングを行った後に、この反応室の内部に形成された付着膜を除去するコンディショニングを行う。具体的には、反応室内にダミー基板を載置し、Oプラズマを付着膜に照射することによりCを除去するOプラズマ照射工程と、SFガス及びOガスを用いて発生させたSF/Oプラズマを付着膜に照射することによりSiを除去するSF/Oプラズマ照射工程とを行う。
プラズマ照射工程で付着膜に照射するOプラズマとは、高周波電源から高周波を印加する等して発生させたプラズマによりOガス、OガスやCOガス、COガス等を分解することによって発生させた酸素ラジカル、酸素イオン、オゾンラジカルや、オゾンイオン等である。このOプラズマを、付着膜に照射することにより、Oプラズマが付着膜に含まれるCと反応して、付着膜からCが除去されるが、Siはほとんど除去することはできない。
また、SF/Oプラズマ照射工程で付着膜に照射するSF/Oプラズマとは、高周波電源から高周波を印加する等して発生させたプラズマによりSFガス及びOガスを分解することによって発生させたフッ素ラジカルや、フッ素イオン、酸素ラジカルや酸素イオン、硫黄ラジカルや硫黄イオン等である。SF/Oプラズマは、SFガス及びOガスの他、COFガス、SiFガスや、NFガス等をプラズマにより分解することによって発生させたCOFラジカルや、SiFラジカル、NFラジカル等を含んでいてもよい。
このSF/Oプラズマを、付着膜に照射することにより、SF/OプラズマがSiと反応して、付着膜からSiが除去されるが、新たにCF結合が形成されるためか、Cを除去することは困難である。また、付着膜がFやOを含有する場合は、SF/OプラズマがFやOとも反応することにより、付着膜からFやOも除去することができる。SF/Oプラズマ照射工程でのSFガス及びOガスの混合比は特に限定されないが、流量(sccm)比で、SFガス:Oガス=250:30〜150であることが好ましい。この範囲でSF/Oプラズマ照射工程を行うことにより、特に効率良く付着膜を除去することができる。
プラズマ照射工程とSF/Oプラズマ照射工程の順序は特に限定されず、いずれの工程を先に行ってもよいが、膜中カーボンが優先残留するとカーボンリッチ膜となり除去困難性が懸念されるので、Oプラズマ照射工程を行った後に、SF/Oプラズマ照射工程を行うことが好ましい。いずれの工程を先に行っても、プラズマにより反応室内の温度が上昇するため、OプラズマまたはSF/Oプラズマと付着膜との反応により付着膜の所定の元素が除去できるのとは別に、元素間の結合が弱くなる等の理由により付着膜が反応しやすい状態になり、次に行うSF/Oプラズマ照射工程またはOプラズマ照射工程におけるSF/OプラズマまたはOプラズマと付着膜との反応が生じ易くなる。また、Oプラズマ照射工程やSF/Oプラズマ照射工程の回数は特に限定されず、それぞれ1回ずつ行っても、複数回行ってもよい。
ダミー基板としては、Si基板や、石英基板等が挙げられる。Si基板を用いる場合は、表面にポリイミド等の保護膜を設けたSi基板を用いることが好ましい。
このように、エッチングを行った後に、Oプラズマ照射工程とSF/Oプラズマ照射工程とを有する本発明のコンディショニング方法を行うことにより、エッチング中にドライエッチング装置の内部に付着したC及びFを含む付着膜を除去することができる。したがって、本発明のコンディショニング方法を行った後に、再びシリコン基板等の基板をエッチングすると(エッチング2)、付着膜が除去されているため、付着膜によるエッチストップ等のエッチング反応の不安定化が防止される。すなわち、複数枚の基板をエッチングする時に、1枚の基板のエッチングが終了する毎に、本発明のコンディショニング方法を行うことにより、複数枚の基板のエッチングを再現性良く行うことができる。なお、上記においては、1枚の基板のエッチングが終了する毎にコンディショニングを行う例を説明したが、付着膜の形成状況によっては、複数枚の基板のエッチングが終了する毎にコンディショニングを行ってもよい。
このようなコンディショニング方法を適用できる反応装置について、ドライエッチング装置を例に、さらに説明する。本発明のコンディショニング方法は、プラズマを用いる公知のドライエッチング装置に適用することができる。図2はドライエッチグ装置の構成例を模式的に示す概略断面図である。
図2に示すように、ドライエッチング装置10は、エッチングを行う基板Wが載置される反応室(真空槽)11と、基板Wを反応室11内へ搬入及び搬出するためのロード/アンロード室(L/UL室)12とを有し、このロード/アンロード室12に格納されている基板Wは、反応室11へと搬入され、そこでエッチング処理された後、ロード/アンロード室(L/UL室)12へ搬出される。そして、反応室11には、内部を排気して所望の真空状態にする真空ポンプ13が接続されている。
また、反応室11の天井部にはラジカルやイオンが通過する複数の孔を有するシャワープレート14が設けられ、このシャワープレート14を介して円筒状側壁15を有するプラズマ発生室16が接続されている。プラズマ発生室16の円筒状側壁15の外側には、三つの磁場コイル17a、17b及び17cが所定の間隔を置いて設けられ、磁場発生手段を構成する。三つの磁場コイル17a、17b及び17cは、その外側を上下から囲むように高透磁率材料製のヨーク部材(図示せず)に取付けられている。本実施形態においては、上側及び下側の各磁場コイル17a及び17cには、同方向の電流を流し、中間の磁場コイル17bには逆向きの電流を流すようにしている。これにより、中間の磁場コイル17bのレベル付近で円筒状側壁15の内側に連続した磁場ゼロの位置ができ、環状磁気中性線(図示せず)が形成される。上記したようにシャワープレートを設けることが好ましいが、シャワープレートを設けなくても良い。
環状磁気中性線の大きさは、上側及び下側の各磁場コイル17a及び17cに流す電流と中間の磁場コイル17bに流す電流との比を変えることで適宜設定でき、環状磁気中性線の上下方向の位置は、上側及び下側の各磁場コイル17a及び17cに流す電流の比によって適宜設定できる。また、中間の磁場コイル17bに流す電流を増していくと、環状磁気中性線の径は小さくなり、同時に磁場ゼロの位置での磁場の勾配も緩やかになってゆく。磁場コイル17a、17b及び17cの内側には、高周波電場発生用のアンテナコイル18が設けられ、このアンテナコイル18はマッチングボックス20を介して第1高周波電源21に接続され、磁場発生手段を構成する。そして、三つの磁場コイル17a、17b及び17cによってプラズマ発生室16の上部に形成された環状磁気中性線に沿って交番磁場を加え、この磁気中性線に放電プラズマ(NLDプラズマ)を発生させるように構成されている。
また、反応室11内には、環状磁気中性線の作る面に対向して、基板Wが載置される基板ステージである基板電極22が設けられている。この基板電極22にマッチングボックス23を介して第2高周波電源24に接続され、この第2高周波電源24には、第1高周波電源21とは異なる電圧が印加され、電位的に浮遊電極となって負のバイアス電位となるように構成されている。
また、プラズマ発生室16の上部に設けられた天板25は、絶縁体部材(図示せず)を介して円筒状側壁15の上部フランジに密封固着され、電位的に浮遊状態の対向電極として機能する。この天板25の内面には、プラズマ発生室16内にエッチングガスを導入するガス導入手段(図示せず)が設けられ、このガス導入手段は、ガス流量制御手段(図示せず)を介してガス源に接続されている。また、基板ステージである基板電極22には冷却手段であるチラー26が接続され、基板電極22の温度を調整している。
このようなドライエッチング装置10でエッチング及びコンディショニングを行う方法を説明する。まず、エッチングを行う。具体的には、ロード/アンロード室12から基板Wを反応室11内に搬送し、基板ステージである基板電極22に載置する。そして、真空ポンプ13を動作させて反応室11内を所定の真空状態まで排気する。
次に、磁場コイル17a、17b及び17cに電流を流すことで環状磁気中性線に沿って交番磁場を加え、この磁気中性線に放電プラズマ(NLDプラズマ)を発生させる。そして、SF、O、フルオロカーボンや、SiF等のエッチングガスをガス導入手段を用いて天板25からプラズマ発生室16に導入する。プラズマ発生室16に導入されたエッチングガスは、プラズマ発生室16内に発生させた放電プラズマによって分解され、ラジカルやイオンとなる。
そして、このラジカルやイオンが、シャワープレート14を介して反応室11内の基板W表面に到達すると、基板Wがエッチングされる。このエッチングの時に、エッチングガスや基板W、基板に形成されたレジスト膜等に由来するエッチング生成物からなる付着膜が、反応室11の内部に形成される。基板Wのエッチングが終了した後は、基板Wを反応室11からロード/アンロード室12へ搬送する。
次に、コンディショニングを行う。まず、ロード/アンロード室12からダミー基板(本実施形態では、エッチングを行う基板と同じシリコン基板)を反応室11内に搬送し、基板ステージである基板電極22に載置する。
次に、エッチングと同様に、磁場コイル17a、17b及び17cに電流を流すことで環状磁気中性線に沿って交番磁場を加え、この磁気中性線に放電プラズマ(NLDプラズマ)を発生させる。そして、OガスやOガスをガス導入手段を用いて天板25からプラズマ発生室16に導入する。プラズマ発生室16に導入されたOガスやOガスは、プラズマ発生室16内に発生させた放電プラズマによって分解され、酸素ラジカル、酸素イオン、オゾンラジカルやオゾンイオン(Oプラズマ)となる。
そして、このOプラズマが、シャワープレート14を介して反応室11内に到達することにより、Oプラズマが反応室11内に形成された付着膜に照射される(Oプラズマ照射工程)。これにより、Oプラズマと付着膜に含まれるCが反応して、付着膜からCが除去される。
次に、SFガス及びOガスを、ガス導入手段を用いて天板25からプラズマ発生室16に導入する。プラズマ発生室16に導入されたSFガス及びOガスは、プラズマ発生室16内に発生させた放電プラズマによって分解され、フッ素ラジカルや、フッ素イオン、酸素ラジカルや酸素イオン、硫黄ラジカルや硫黄イオン(SF/Oプラズマ)となる。
そして、このSF/Oプラズマが、シャワープレート14を介して反応室11内に到達することにより、SF/Oプラズマが反応室11内に形成された付着膜に照射される(SF/Oプラズマ照射工程)。これにより、SF/Oプラズマと付着膜に含まれるSiが反応して、付着膜からSiが除去される。また、付着膜がFやOを含有する場合は、SF/OプラズマがFやOとも反応するため、付着膜からFやOも除去される。
プラズマ照射工程及びSF/Oプラズマ照射工程からなるコンディショニングが終了した後は、ダミー基板を反応室11からロード/アンロード室12へ搬送する。なお、エッチングガスやコンディショニングを行うためのガスを反応室11等に導入する時に使用されるキャリアガスとしては、He等を用いることができる。
このようにコンディショニングを行った後に、新しい基板Wを、ロード/アンロード室12から反応室11内に搬送し、上記と同様のエッチングを再び行う。本発明のコンディショニングを行わない場合は、この再度のエッチングを行う時に付着膜が気相中に脱離すると、エッチング反応の不安定化が生じるが、本発明のコンディショニングを行えば、付着膜が除去された状態で再度のエッチングを行えるため、安定してエッチングを行うことができる。
上述した例では、一枚の基板Wを処理する枚葉式の装置としたが、複数枚の基板Wを同時に処理するいわゆるバッチ型の装置としてもよい。
本発明のコンディショニングを行う反応装置は、上述したドライエッチング装置に限定されず、例えば、半導体素子の層間絶縁膜等を形成するプラズマCVD(chemical vapor deposition)装置に適用することもできる。コンディショニングする反応装置をプラズマCVD装置としたコンディショニング方法例を以下に説明する。
まず、Si基板等の基板上にCVD法により炭酸化シリコン(SiOC)を含む層間絶縁膜等を成膜する。このCVD法による成膜の時に、CVDの原料ガスとして、アルコキシシラン等を使用すると、反応室(チャンバー)の内部、具体的には、反応室の内壁や反応室内に設けられた部材に、CVDの原料ガス等の反応生成物に由来し、C及びSi、場合によってはさらにOを含む付着膜が形成される。付着膜を構成する物質としては、Si、C等が挙げられる。この付着膜は、完全な層状の場合、アイランド状の場合や、粒状の場合もある。なお、CVD法は、上記のCVDの原料ガスを、プラズマを用いてラジカルやイオン化し(例えば、SiOFラジカルやCイオン)、これを基板上に供給し蒸着させて成膜する方法である。
そして、この反応室の内部に形成された付着膜が脱離して気相に混入すると、CVDの原料ガスのプラズマによる分解の障害や、分解されて生じるラジカルやイオンによる基板への蒸着反応の障害となって、成膜速度や形成される膜の厚さや組成が変わってしまう等のCVD反応の不安定化が生じる。このようにCVD反応が不安定化することにより、複数の基板に対して同じ条件でCVD法による成膜を行っても、再現性が無くなり、所望の膜を形成することができない。
本発明においては、CVD法による成膜を行った後に、この反応室の内部に形成された付着膜を除去するコンディショニングを行う。具体的には、反応室内に、ダミー基板を載置し、Oプラズマを付着膜に照射することによりCを除去するOプラズマ照射工程と、SFガス及びOガスを用いて発生させたSF/Oプラズマを付着膜に照射することによりSiを除去するSF/Oプラズマ照射工程とを行う。このOプラズマ照射工程及びSF/Oプラズマ照射工程を有するコンディショニングについては、上記ドライエッチング装置をコンディショニングする場合と同じであるため、説明を省略する。
このように、CVD法による成膜を行った後に、Oプラズマ照射工程とSF/Oプラズマ照射工程とを有する本発明のコンディショニング方法を行うことにより、CVD法による成膜で反応装置の内部に付着したC及びFを含む付着膜を除去することができる。したがって、本発明のコンディショニング方法を行った後に、再びシリコン基板等の基板にCVD法により成膜すると、付着膜が除去されているため、付着膜によるCVD反応の不安定化が防止される。すなわち、複数枚の基板にCVD法により成膜する時に、所定枚数の基板の成膜が終了する毎に、本発明のコンディショニング方法を行うことにより、複数枚の基板のCVD法による成膜を、再現性良く行うことができる。
以下に、本発明を実施例に基づいて説明するが、本発明はこれらの例によって何ら限定されるものではない。
(実施例1)
図2に示すドライエッチング装置10を用い、Si基板を下記に示すエッチング条件で、3枚連続でエッチングした。次に、同じSi基板をダミー基板として、下記に示すコンディショニング条件でコンディショニングした。なお、コンディショニングは、Oプラズマ照射工程を1回行った後、SF/Oプラズマ照射工程を1回行った。次に、再度、Si基板を下記に示すエッチング条件でエッチングし、このSi基板について、断面を10000倍の走査電子顕微鏡(SEM)で観察した。SEM観察結果を図3(a)に示す。
<エッチング条件>
・エッチングガス・・・SF(275sccm)、O(40sccm)、SiF(50sccm)
・エッチングガス圧力・・・11Pa
・キャリアガス・・・He
・キャリアガス圧力・・・1500Pa
・アンテナパワー(第1高周波電源21)・・・1000W
・バイアスパワー(第2高周波電源24)・・・25W
・エッチング時間・・・10分
<コンディショニング条件>
−Oプラズマ照射工程−
・Oプラズマ発生ガス:O(100sccm)
・Oプラズマ発生ガス圧力・・・6.7Pa
・キャリアガス・・・He
・キャリアガス圧力・・・1500Pa
・アンテナパワー(第1高周波電源21)・・・1000W
・バイアスパワー(第2高周波電源24)・・・50W
・コンディショニング時間・・・15分
−SF/Oプラズマ照射工程−
・SF/Oプラズマ発生ガス:SF(275sccm)、O(40sccm)
・SF/Oプラズマ発生ガス圧力・・・6.7Pa
・キャリアガス・・・He
・キャリアガス圧力・・・1500Pa
・アンテナパワー(第1高周波電源21)・・・1000W
・バイアスパワー(第2高周波電源24)・・・25W
・コンディショニング時間・・・15分
(比較例1)
コンディショニングを行わなかった以外は、実施例1と同様の操作を行った。SEM観察結果を図3(b)に示す。
図3(a)に示すように、本発明のコンディショニングを行った実施例1においては、4枚目にエッチングしたSi基板も、1枚目にエッチングしたSi基板とほとんど同じ形状のホール(孔)が形成されており、エッチングの再現性が良好であり、安定的にエッチングができることが確認された。一方、図3(b)に示すように、本発明のコンディショニングを行わなかった比較例1においては、4枚目にエッチングしたSi基板は、エッチストップが生じたためか削れない箇所が発生し、1枚目にエッチングしたSi基板とは形状が異なるホールが形成されていた。
なお、実施例1記載のSF/Oプラズマ照射工程におけるSF/Oプラズマ発生ガスの流量を、SFガス:275sccm、Oガス:160sccmとして実施例1のプロセスを繰り返したところ、実施例1の場合と同様に、4枚目にエッチングしたSi基板も、1枚目にエッチングしたSi基板とほとんど同じ形状のホール(孔)が形成されており、エッチングの再現性が良好であり、安定的にエッチングができることが確認された。
(実施例2)
公知のプラズマCVD装置((株)アルバック社製、製品名:CMEシリーズ)を用い、Si基板上に下記に示すCVD条件で、5枚連続でSiOC膜を成膜した。次に、同じSi基板をダミー基板として、実施例1と同じコンディショニング条件でコンディショニングした。なお、コンディショニングは、Oプラズマ照射工程を1回行った後、SF/Oプラズマ照射工程を1回行った。次に、再度、Si基板上に下記に示すCVD条件でSiOC膜を成膜し、このSi基板について、形成した膜の厚さを膜厚計で観察した。
(比較例2)
コンディショニングを行わなかったこと以外は、実施例2と同様の操作を行った。
この結果、本発明のコンディショニングを行った実施例2においては、5枚目に成膜したSi基板も、1枚目のSi基板に形成された膜とほとんど同じ厚さ及び組成の膜が形成されており、成膜の再現性が良好であった。一方、本発明のコンディショニングを行わなかった比較例2においては、2枚目に成膜したSi基板は、1枚目に成膜したSi基板とは厚さ及び屈折率が異なる膜が形成されていた。
<CVD条件>
・成膜ガス:SF/O/SiF(275/40/50sccm)
・成膜ガス圧力:9Pa
・キャリアガス:He
・アンテナパワー:2000W
・バイアスパワー:100W
・時間:15分
W 基板 10 ドライエッチング装置
11 反応室 12 ロード/アンロード室
13 真空ポンプ 14 シャワープレート
15 円筒状側壁 16 プラズマ発生室
17a、17b、17c 磁場コイル 18 アンテナコイル
20、23 マッチングボックス 21 第1高周波電源
22 基板電極 24 第2高周波電源
25 天板 26 チラー

Claims (6)

  1. プラズマを用いた反応によりSi及びCを含む付着膜が反応室の内部に形成される反応装置のコンディショニング方法であって、
    プラズマを前記付着膜に照射することによりCを除去するOプラズマ照射工程と、
    SFガス及びOガスを用いて発生させたSF/Oプラズマを前記付着膜に照射することによりSiを除去するSF/Oプラズマ照射工程と
    を有することを特徴とする反応装置のコンディショニング方法。
  2. 前記Oプラズマ照射工程の後、前記SF/Oプラズマ照射工程を行うことを特徴とする請求項1に記載する反応装置のコンディショニング方法。
  3. 前記付着膜はさらにF及びOの少なくとも一方を含み、このF及びOを前記SF/Oプラズマ照射工程で除去することを特徴とする請求項1又は2に記載する反応装置のコンディショニング方法。
  4. 前記SF/Oプラズマを発生させるSFガスとOガスは、流量比で、SFガス:Oガス=250:30〜150であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載する反応装置のコンディショニング方法。
  5. 前記反応装置が、プラズマを用いてSi基板をエッチングするドライエッチング装置又はプラズマCVD装置であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載する反応装置のコンディショニング方法。
  6. 前記反応装置が、エッチングガスとしてSFガス、Oガス、SiFガス及びフルオロカーボンガスを用いたドライエッチング装置であり、SFガス、Oガス、SiFガス及びフルオロカーボンガスに由来する前記付着膜が反応室の内部に形成されることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載する反応装置のコンディショニング方法。
JP2013143911A 2013-07-09 2013-07-09 反応装置のコンディショニング方法 Pending JP2015018876A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013143911A JP2015018876A (ja) 2013-07-09 2013-07-09 反応装置のコンディショニング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013143911A JP2015018876A (ja) 2013-07-09 2013-07-09 反応装置のコンディショニング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2015018876A true JP2015018876A (ja) 2015-01-29

Family

ID=52439646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013143911A Pending JP2015018876A (ja) 2013-07-09 2013-07-09 反応装置のコンディショニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2015018876A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016181893A1 (ja) * 2015-05-14 2016-11-17 東京エレクトロン株式会社 クリーニング方法及びプラズマ処理方法

Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08165585A (ja) * 1994-12-09 1996-06-25 Nippon Soken Inc プラズマエッチング方法
JP2003273082A (ja) * 2002-03-14 2003-09-26 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2004311646A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Asm Japan Kk プラズマ処理装置
JP2006310883A (ja) * 2006-06-26 2006-11-09 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置およびそのクリーニング方法
JP2007019452A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Magnachip Semiconductor Ltd 半導体素子の製造方法
JP2007227816A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Consortium For Advanced Semiconductor Materials & Related Technologies プラズマ処理終了方法
JP2009503882A (ja) * 2005-08-04 2009-01-29 アビザ テクノロジー リミティド 基材の処理方法
JP2009541995A (ja) * 2006-06-20 2009-11-26 ラム リサーチ コーポレーション 半導体基板を均一にエッチングするためのガス噴射
JP2011228534A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Hitachi High-Technologies Corp エッチング方法およびエッチング装置
JP2012521078A (ja) * 2009-03-17 2012-09-10 アイメック プラズマテクスチャ方法
JP2012182373A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Taiyo Nippon Sanso Corp 炭化珪素除去装置、及び炭化珪素の除去方法
WO2013008878A1 (ja) * 2011-07-13 2013-01-17 東京エレクトロン株式会社 エッチング方法及び装置

Patent Citations (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08165585A (ja) * 1994-12-09 1996-06-25 Nippon Soken Inc プラズマエッチング方法
JP2003273082A (ja) * 2002-03-14 2003-09-26 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置及びプラズマ処理方法
JP2004311646A (ja) * 2003-04-04 2004-11-04 Asm Japan Kk プラズマ処理装置
JP2007019452A (ja) * 2005-07-08 2007-01-25 Magnachip Semiconductor Ltd 半導体素子の製造方法
JP2009503882A (ja) * 2005-08-04 2009-01-29 アビザ テクノロジー リミティド 基材の処理方法
JP2007227816A (ja) * 2006-02-27 2007-09-06 Consortium For Advanced Semiconductor Materials & Related Technologies プラズマ処理終了方法
JP2009541995A (ja) * 2006-06-20 2009-11-26 ラム リサーチ コーポレーション 半導体基板を均一にエッチングするためのガス噴射
JP2006310883A (ja) * 2006-06-26 2006-11-09 Tokyo Electron Ltd プラズマ処理装置およびそのクリーニング方法
JP2012521078A (ja) * 2009-03-17 2012-09-10 アイメック プラズマテクスチャ方法
JP2011228534A (ja) * 2010-04-21 2011-11-10 Hitachi High-Technologies Corp エッチング方法およびエッチング装置
JP2012182373A (ja) * 2011-03-02 2012-09-20 Taiyo Nippon Sanso Corp 炭化珪素除去装置、及び炭化珪素の除去方法
WO2013008878A1 (ja) * 2011-07-13 2013-01-17 東京エレクトロン株式会社 エッチング方法及び装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2016181893A1 (ja) * 2015-05-14 2016-11-17 東京エレクトロン株式会社 クリーニング方法及びプラズマ処理方法
JP2016219451A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 東京エレクトロン株式会社 クリーニング方法及びプラズマ処理方法
CN107533970A (zh) * 2015-05-14 2018-01-02 东京毅力科创株式会社 清洁方法和等离子体处理方法
TWI696219B (zh) * 2015-05-14 2020-06-11 日商東京威力科創股份有限公司 清理方法及電漿處理方法
CN107533970B (zh) * 2015-05-14 2020-10-09 东京毅力科创株式会社 清洁方法和等离子体处理方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6228694B2 (ja) 基板処理装置及び基板処理方法
KR102479806B1 (ko) 유동성 저-k 유전체 갭필 처리
TWI671786B (zh) 清潔高深寬比通孔
US9378969B2 (en) Low temperature gas-phase carbon removal
US9287134B2 (en) Titanium oxide etch
US9236265B2 (en) Silicon germanium processing
US9245762B2 (en) Procedure for etch rate consistency
US20180025900A1 (en) Alkali metal and alkali earth metal reduction
US9607811B2 (en) Workpiece processing method
US10763123B2 (en) Method for processing workpiece
TWI779753B (zh) 電漿處理裝置及被處理體處理方法
US20150371865A1 (en) High selectivity gas phase silicon nitride removal
US20130045605A1 (en) Dry-etch for silicon-and-nitrogen-containing films
WO2015094495A1 (en) Procedure for etch rate consistency
CN107731677B (zh) 处理被处理体的方法
US20200144068A1 (en) Etching method
US11823903B2 (en) Method for processing workpiece
KR20180128943A (ko) 피처리체를 처리하는 방법
US10692726B2 (en) Method for processing workpiece
US20190108997A1 (en) Method for processing workpiece
JP2015018876A (ja) 反応装置のコンディショニング方法
JP2016009837A (ja) 被処理体を処理する方法
JP2004247388A (ja) プラズマ処理装置および処理方法
JP2009010240A (ja) プラズマ処理方法
JPH0555185A (ja) エツチング方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150422

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160502

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170222

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170301

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20170906