JP2015017943A - 変位計測装置及び変位計測方法 - Google Patents

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冬樹 宮澤
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康仁 萩原
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貴樹 浜本
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勝弘 小山
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    • G01D5/36Forming the light into pulses
    • G01D5/38Forming the light into pulses by diffraction gratings

Abstract

【課題】検出レンジが狭くなることを抑えるとともに、光の利用効率の低下を抑えることができる変位計測装置及び変位計測方法を提供すること。
【解決手段】変位計測装置100は、光源12、コリメータレンズ14、回折格子対20、光センサユニットであるPD31を備える。回折格子対20は、透過型の、第1の回折格子21及び第2の回折格子22によって構成される。回折格子対20のx方向の相対移動に応じた、回折格子対20によって生成される干渉光27の周期的な受光量の変化が、PD31により検出される。回折格子対20のz方向の相対移動による干渉光の減衰が起こらないので、検出レンジの狭小化を抑え、また、透過型の回折格子対20が用いられることにより、光の利用効率の低下を抑えることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光干渉を利用した変位計測装置及び変位計測方法に関する。
例えば特許文献1には、光干渉を利用した変位計測装置が開示されている。この変位計測装置は、光源側から順に、レーザ光源、コリメータレンズ、第1の回折格子、第2の回折格子及び光センサを備えている。光センサは、第1の回折格子で回折された回折光(例えば1次)と、第1の回折格子を直進した0次光が第2の回折光で回折されて発生する回折光(例えば1次)との干渉光を検出する。この変位計測装置は、光センサで検出される干渉光の明暗による光量の変化に基づき、第1及び第2の回折格子の距離の変化、つまり計測対象となる変位を計測する(例えば、特許文献1の明細書段落[0020]、[0023]、[0027]、図1〜3等参照)。
特許文献2に記載の距離計では、レーザダイオードなどの光源からのレーザ光が透過型回折格子に入射すると、その入射光は2つのビーム(例えば透過して直進する光及び回折光)に分割される。透過型回折格子に対向して配置された反射型回折格子がそれら2つビームを反射して、再び透過型回折格子に入射して同じ光路を進むことで干渉光が発生する。フォトディテクタなどの検出手段がその干渉光を検出し、信号処理手段がその干渉光の信号に基づいて、反射型回折格子に固定された移動物体のX方向の変位量を計測する。また、この距離計では、各回折格子の格子面が2分割され、そのうち一方の面の格子の刻線(溝)の方向と、他方の面の格子線の刻線の方向とが直交しており、それぞれ直交するY及びZの2軸方向での変位検出も可能となっている(例えば、特許文献2の明細書段落[0017]、[0028]、[0032]、図1及び3等参照。)。
国際公開第2011/043354号パンフレット 特開2001−33209号公報
特許文献1に記載の変位計測装置は、上述したように、2つの回折格子の光軸に沿う方向における、これら回折格子の相対変位を計測する。このような変位計測装置の場合、回折格子間の距離が大きくなるほど、干渉光を構成する2つの光のそれぞれの光路差が大きくなる。光路差が大きくなると、光源が持つコヒーレンス性によって、干渉光の振幅が低下、つまり振幅が減衰する。すなわち、回折格子間の距離が大きくなるほど、検出レンジが狭くなるという問題がある。
特許文献2の距離計では、透過型及び反射型の回折格子が用いられるため、反射回数及び回折回数、つまり回折する頻度が多くなり、透過型回折格子から出射される干渉光の光量が少なくなる。したがって、光の利用効率が悪いという問題がある。
本発明の目的は、検出レンジが狭くなることを抑えるとともに、光の利用効率の低下を抑えることができる変位計測装置及び変位計測方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る変位計測装置は、光源と、回折格子対と、光センサユニットと、演算処理手段とを具備する。
前記回折格子対は、透過型であり、前記光源からの光線の進路に沿って配置され、相対移動可能であり、回折光をそれぞれ発生する。
前記光センサユニットは、前記回折格子対のうちいずれか1つの回折格子から発生したn次回折光(nは0以外の整数)の進路に沿う一組の回折光の干渉光を検出可能である。
前記演算処理手段は、前記光センサユニットで得られた信号に基づき、前記回折格子対の光軸に直交する方向における前記回折格子対の相対的な変位を算出する。
本発明に係る変位計測方法は、光源からの光線の進路に沿って配置された相対移動可能な透過型の回折格子対に、前記光源からの光が入射することにより、前記回折格子対から回折光をそれぞれ発生させることを含む。
光センサユニットにより、前記回折格子対のうちいずれか1つの回折格子から発生したn次回折光(nは0以外の整数)の進路に沿う一組の回折光の干渉光が検出される。
前記光センサユニットで得られた信号に基づき、前記回折格子対の光軸に直交する方向における前記回折格子対の相対的な変位が算出される。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る変位計測装置の基本的な光学系の構成を模式的に示す図である。 図2は、回折格子対のx方向における相対的な変位量と、PDで得られる電圧信号との関係を示すグラフである。 図3は、演算回路の機能的構成を示すブロック図である。 図4は、図1に示す光学系において、回折格子間の距離が大きくなるほど干渉光の振幅が低下する例を示す。 図5は、第2の実施形態に係る演算回路の機能的構成を示すブロック図である。 図6は、第2の実施形態において、回折格子対のx方向における相対的な変位量と、PDで得られる電圧信号との関係を示す。 図7は、本発明の第3の実施形態に係る変位計測装置の構成を示す模式的な斜視図である。 図8は、第3の実施形態に係る第2の回折格子の構成を示す。 図9は、本実施形態に係る演算回路の機能的構成を示すブロック図である。 図10は、PDのy1受光領域及びy2受光領域からそれぞれ得られる信号を示す。 図11は、本発明の第4の実施形態に係る演算回路の機能的構成を示すブロック図である。 図12は、PDで得られた波形信号と変位量との関係を示す。 図13は、補正係数によりPDの各値が補正された電圧値を変位量ごとに示す。 図14は、第4の実施形態に係る演算回路の補正部による補正の効果を検証するために用いられたステージ装置の概略構成を示す。 図15は、補正部による補正を行わない場合と、補正部による補正を行った場合とについて、上記ステージ装置で測定した変位量の誤差を示す。 図16は、本発明の第5の実施形態に係る変位計測装置の構成を示す模式的な斜視図である。 図17は、第5の実施形態に係る変位計測装置で用いられる回折格子をその光軸方向で示す図である。 図18Aは、回折格子対が相対的にx方向に移動した時の一のPDで得られる信号を示す。図18Bは、回折格子対が相対的にy方向に移動した時の他のPDで得られる信号を示す。 図19は、z方向における回折格子対の相対的な変位量と、2つのPDで得られる信号に応じて正規化された明度との関係を示す。 図20は、本発明の第6の実施形態に係る変位計測装置の構成を示す模式的な斜視図である。 図21は、この変位計測装置の回折格子対のうちz方向で見た第2の回折格子を示す。 図22は、x方向の変位量と、y1受光領域及びy2受光領域で得られる各波形信号(明度に正規化したもの)との関係を示す。 図23は、例えば図1に示した光学系を保持する保持機構を含む変位計測装置の一実施形態を示す。
上記した発明では、透過型の回折格子対が用いられるので、特許文献2に記載の透過型及び反射型の回折格子に比べ、回折の回数(頻度)を少なくすることができる。したがって、光の利用効率の低下を抑えながら、回折格子対の相対的な変位を計測することができる。
また、この変位計測装置は、回折格子対の光軸に沿う方向の変位を計測するのではなく、それとは直交する方向に回折格子対を相対的に変位させるので、原理的に干渉光の振幅の低下という問題は起こらない。したがって、検出レンジが狭くなる等の問題も解消できる。
前記回折格子対は、複数の格子線をそれぞれ有し、前記演算処理手段は、前記複数の格子線の配列方向である第1の方向に沿う前記回折格子対の前記変位を算出してもよい。光センサユニットで得られる干渉光の光量は、複数の格子線の配列方向における相対的な回折格子対の変位に応じて変化する。したがって、演算処理手段は、その配列方向における変位を算出することができる。
前記回折格子対のうち一方の回折格子は、分割されて構成される複数のシフト領域を有してもよい。また、前記複数のシフト領域は、前記第1の方向に、格子線ピッチの1/2より小さい所定距離分互いにシフトされた格子線パターンをそれぞれ有してもよい。また、前記光センサユニットは、前記複数のシフト領域から出射されたそれぞれの光を受ける複数の受光領域を有してもよい。これにより、受光領域でそれぞれ得られる信号の位相をシフトさせることができる。
前記演算処理手段は、前記複数の受光領域でそれぞれ得られる信号を、所定のタイミングで選択的に切り替え、選択した1つの信号を演算処理に用いてもよい。受光領域で得られる信号の波形形状によっては、変位量の変化に対する検出感度が低くなる信号領域がある。処理対象の信号を、所定のタイミングで選択的に切り替えることにより、低い検出感度の信号領域を処理対象とする必要がなくなり、計測精度が向上する。
例えば、前記演算処理手段は、検出値出力部と、切替部とを有してもよい。前記検出値出力部は、前記複数の受光領域でそれぞれ得られる、前記格子線ピッチに応じた周期性を持つ波形信号の検出値を出力する。前記切替部は、前記波形信号のうち処理対象とされた第1の波形信号の振幅ピーク値より小さい所定の検出値を検出するタイミングで、処理対象を第2の波形信号に切り替える。
前記演算処理手段は、前記第1の波形信号と前記第2の波形信号との交点での検出値、または、前記交点での検出値と同じレベルの検出値を、前記所定の検出値として処理してもよい。
前記演算処理手段は、補正データ記憶部を有し、前記補正データ記憶部は、前記光センサユニットで得られる、前記複数の格子線の格子線ピッチに応じた周期性を持つ波形信号を補正する補正係数を記憶してもよい。補正係数により実際に計測で得られた検出値が補正されるので、回折格子対または光センサユニットなどに個体差がある場合でも、それによる計測精度の低下を抑えることができる。
前記回折格子対を構成する両回折格子は、分割されて構成される複数の格子パターン領域を有してもよい。また、前記複数の格子パターン領域は、1つの前記回折格子内で格子パターン領域ごとに異なる方向の格子線を含む格子線パターンを有し、前記光センサユニットは、前記複数の格子パターン領域から出射されたそれぞれの光を受ける複数の受光領域を有してもよい。
回折格子対のうち第1の回折格子が複数の格子パターン領域を有し、また同様に、第2の回折格子が複数の格子パターン領域を有する。そして、第1の回折格子の複数の格子パターン領域は、それぞれ異なる方向の格子線を含む格子線パターンを有し、また、第2の回折格子の格子パターン領域も、第1の回折格子の複数の格子パターン領域に対応して、それぞれ異なる方向の格子線を含む格子線パターンを有する。このような構成によれば、格子パターン領域ごとに異なる干渉光が発生する。これにより、それぞれの干渉光の検出により、演算処理手段は、それぞれ異なる方向に沿う、回折格子対の相対的な変位を計測することができる。
すなわち、前記演算処理手段は、前記複数の受光領域のうち第1の受光領域で得られた信号に基づき、前記光軸に直交する第1の方向に沿う前記回折格子対の前記変位を算出してもよい。また、前記演算処理手段は、第2の受光領域で得られた信号に基づき、前記光軸方向及び前記第1の方向の両方に直交する第2の方向に沿う前記回折格子対の前記変位を算出してもよい。
前記回折格子対のうち一方の回折格子の前記格子パターン領域は、さらに分割されて構成される複数のシフト領域を有してもよい。また、前記複数のシフト領域は、格子線ピッチの1/2より小さい所定距離分互いにシフトされた格子線パターンをそれぞれ有し、前記光センサユニットは、前記複数のシフト領域から出射されたそれぞれの光を受ける複数の受光領域を有してもよい。これにより、受光領域でそれぞれ得られる信号の位相をシフトさせることができる。
前記変位計測装置は、所定の一定のレベルで検出される、前記複数のシフト領域で得られた信号のピーク値の検出順を監視することで、前記回折格子対の相対的な移動方向の切り替わりを検出部をさらに具備してもよい。これにより、変位計測装置は、変位の正負方向の違いを判別することができる。
前記回折格子対は、前記光源からの光が入射する第1の回折格子と、前記第1の回折格子を透過した光が入射する第2の回折格子とを有してもよい。そして、前記変位計測装置は、前記光源及び前記第1の回折格子を保持する第1のホルダと、前記第2の回折格子及び前記光センサユニットを保持する第2のホルダと、前記第1のホルダ及び前記第2のホルダを、前記光軸に直交する方向に沿って相対移動可能に接続する接続部とをさらに具備してもよい。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
1.第1の実施形態
(1)変位計測装置の構成
図1は、本発明の第1の実施形態に係る変位計測装置の基本的な光学系の構成を模式的に示す図である。
変位計測装置100は、光源12、コリメータレンズ14、回折格子対20、光センサユニットであるPD(Photo Detector)31を備える。
光源12は、LD(Laser Diode)、あるいはLED(Light Emitting Diode)であり、図示しないドライバにより駆動される。
コリメータレンズ14は、光源12から出射された光を平行光15にする。少なくともこれら光源12及びコリメータレンズ14により、平行光を発生する光学系が構成される。
回折格子対20には、光源12及びコリメータレンズ14からの光が入射され、回折光を出射する。回折格子対20は、透過型の、第1の回折格子21及び第2の回折格子22によって構成される。第1の回折格子21及び第2の回折格子22は、光源12及びコリメータレンズ14からの光線の進路に沿って、ここでは光源12及びコリメータレンズ14の光軸に沿って対向して配置されており、後述するように所定方向に相対的に移動可能となっている。
第1の回折格子21は、入射した平行光15を、0次光である直進光30と、n次回折光(nは0以外の整数)23とに分けて進行させる。
なお、本明細書において「n」の正負の符号を示さない場合は、nは0以外の整数を取り得、正負のうちいずれか一方のnに着目している。また、−n次回折光(nは1以上の自然数)とは、回折格子対20の光軸(z方向)に沿った軸線について、+n次回折光(nは1以上の自然数)と線対称となる回折光である。本実施形態では、回折光23として、1次回折光が利用される。
第2の回折格子22は、第1の回折格子21から出射して第2の回折格子22に入射した直進光30を、さらに直進光30(0次光)と、n次回折光25とに分けて進行させる。本実施形態では、回折光25として、上記1次回折光23の進路に沿って進む1次回折光が利用される。
また、第2の回折格子22は、第1の回折格子21から出射した1次回折光23を、それと同方向に進行させる0次光も発生する。ここでは、説明の便宜上、第1の回折格子21の1次回折光23及びその進路に沿った第2の回折格子22の0次光を、まとめて1次回折光23と表現する。さらに、第1の回折格子21及び第2の回折格子22を経由した後に、平行光15と同方向に進行する0次光をまとめて直進光30と表現している。
まとめると、回折光23及び25の構成は以下のようになる。
回折光23:回折格子21の1次回折光と回折格子22の0次光
回折光25:回折格子21の0次光と回折格子22の1次回折光
第1の回折格子21及び第2の回折格子22で発生した各回折光のうち、第1の回折格子21による1次回折光23の進路に沿う少なくとも一組の回折光の干渉光27が、この回折格子対20から発生する。例えば、第1の回折格子21による1次回折光23と、直進光30が第2の回折格子22に入射して発生する1次回折光25とが干渉して干渉光27が発生する。
なお、本実施形態では、0次光及び1次回折光を利用することとしているが、他の所定次数の回折光を利用して、変位の計測が行われてもよい。また、実際には、図1に示す以外にも多数の回折光が存在するが、以下の説明を容易にするため、図示を省略している。
第1の回折格子21及び第2の回折格子22は、実質的に同じ形状及び同じサイズを有する。例えば、回折格子21(及び22)は、図1において、z方向に直交するy方向に沿った溝である複数の格子線21a(及び22a)を有する。第1の回折格子21の格子線21aのピッチPと、第2の回折格子21の格子線22aのピッチPとは実質的に同じに形成されている。格子線21a及び22aの例として、ピッチPが3.3μmであり、溝深さが473μmである。もちろん、これらの値に限られない。
本実施形態に係る変位計測装置100は、格子線21a及び22aの配列方向(第1の方向)であるx方向における、回折格子対20の相対的な変位Δxを計測対象としている。計測可能範囲は、例えばサブマイクロメートル〜マイクロメートルオーダの変位である。
本明細書では、z方向に直交する2軸をx、y軸と定めている。上述したように、各回折格子の格子線21a及び22aに沿う方向をy方向(第2の方向)とし、格子線21a及び22aの配列方向をx方向(第1の方向)としている。
後述するように、少なくとも、第2の回折格子22とPD31とは一体的に保持され、第1の回折格子21に対して、x方向に一体的に移動可能とされている。
演算処理手段として主に機能する演算回路40は、PD31で得られる信号に基づいて、所定の演算処理を行うことで、変位Δxを算出する。演算回路40は、例えばMPU(Micro Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等のハードウェアを主に備える。演算回路40は、MPUに加え、またはMPUに代えて、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のPLD(Programmable Logic Device)を備えていてもよいし、あるいは、DSP(Digital Signal Processor)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備えていてもよい。また、演算回路40は、物理的に分離した複数のチップパッケージや素子等で構成されていてもよい。
(2)変位計測装置による変位の計測原理
図2は、回折格子対20のx方向における相対的な変位量(μm)と、PD31で得られる電圧信号との関係を示すグラフである。この例では、回折格子対20の格子線21a及び22aのピッチは、例えば3.3μm、光源12の光の中心波長は、850nmとされた。
このグラフからわかるように、PD31は、格子線21a及び22aのピッチPごとに周期性を持つ波形信号を出力する。すなわち、PD31は、ピッチPごとに、それら格子線の明暗のセットを1周期とする光量を得る。周期性を持つ波形信号とは、典型的には、sin波形の信号である。
なお、図2に示すグラフは、横軸の変位量が0〜100μmの範囲で示されているが、これは、この変位計測装置100の仕様(回折格子のx方向のサイズなど)によって異なり、その仕様によってはこれより広い範囲を計測可能である。
図3は、演算回路40の機能的構成を示すブロック図である。演算回路40は、A/D変換器41、データ参照部42及びデータ記憶部43を主に有する。
A/D変換器41は、PD31から出力されたアナログ信号をデジタル値に変換して出力する検出値出力部として機能する。また、A/D変換器41は、例えば波形信号の周波数をカウントする等して、入力された信号の波の数をカウントし、このカウント値を出力する。
データ記憶部43は、回折格子対20の相対移動によってPD31で検出される波形信号の波数値(カウント値に対応)と、回折格子対20の相対的な変位量とを対応付けるルックアップ用のテーブルデータを記憶する。テーブルデータは、この変位計測装置100の製造時にメモリに記憶される。
データ参照部42は、A/D変換器41でカウントされた波数のカウント値に対応する変位量を、データ記憶部43から抽出し、これを出力する。すなわち、演算回路40は、各回折格子の格子線21a及び22aのピッチ単位で、変位量を計測することができる。
回折格子対20の相対位置が基準位置など初期位置にある時に、PD31で得られる信号値が0となり、また、回折格子対20の相対的な変位量が0となるように、回折格子対20及びPD31の形態、配置、演算回路40の回路及びそのプログラムなどが設計されている。
演算回路40は、回折格子対20の基準位置での変位量を0とするリセット機能を有していてもよい。これは、変位計測装置100の経時変化により、例えば回折格子対20の基準位置における演算回路40が出力する変位値が0とならなくなった場合の校正方法として有効である。この場合、演算回路40は、その校正時の情報を利用して、データ記憶部43のテーブルデータを更新する機能を有していてもよい。
(3)まとめ
以上のように、本実施形態に係る変位計測装置100は、透過型の回折格子対20を備えるので、上記特許文献2に記載の透過型及び反射型の回折格子に比べ、回折の回数を少なくすることができる。したがって、光の利用効率の低下を抑えながら、回折格子対のx軸方向に沿う相対的な変位を計測することができる。
また、この変位計測装置100は、回折格子対20の光軸に沿う方向の変位を計測するのではなく、それとは直交する方向に回折格子対20を相対的に変位する時の、その変位量を計測する。したがって、原理的に、回折格子間の距離が大きくなるほど干渉光の振幅が低下する(例えば図4参照:図4のグラフの横軸は、回折格子間の距離、つまりz方向の距離である。)、という問題は起こらない。したがって、検出レンジが狭くなる等の問題を解消できる。
上記第1の実施形態では、A/D変換器は波形信号の波数をカウントしたが、上ピーク及び下ピークの検出を行うことにより、半波長ごとに1カウントを出力してもよい。これにより、変位計測装置は、格子線ピッチ(例えば3.3μm)の半分(例えば1.65μm)の分解能で変位を計測することができる。
2.第2の実施形態
次に、本発明の第2の実施形態に係る変位計測装置について説明する。
これ以降の説明では、図1等に示した実施形態に係る変位計測装置100が含む部材や機能等について同様のものは説明を簡略化または省略し、異なる点を中心に説明する。またこれ以降の各実施形態において、回折格子対による干渉光の発生原理は、上記第1の実施形態と同様である。
この第2の実施形態に係る変位計測装置の全体を構成するハードウェアとして、典型的には図1に示した変位計測装置100の構成が用いられる。
図5は、この第2の実施形態に係る演算回路の機能的構成を示すブロック図である。
図6は、回折格子対20のx方向における相対的な変位量(μm)と、PD31で得られる電圧信号との関係を示し、図2のグラフの横軸のスケールより小さいスケールを持つグラフである。図6のグラフの縦軸については、PD31の受光量である干渉光の明度が1で最大となるように、電圧の波形信号の全体振幅を1として正規化している。
本実施形態に係る演算回路140は、グラフの縦軸の全体振幅を所定の複数の電圧レベルで分割し、それらの電圧レベルで波形信号を監視する。データ記憶部43は、そのように分割された電圧レベルごと及び上記波数のカウント値ごとに、それら電圧レベル及びカウント値を、変位量に対応付けて記憶しておく。信号の波形がリニアではなくsinカーブであるため、例えば記憶される変位量ごとの間隔が一定となるように、不等間隔の電圧値が選択されて記憶される。
また、本実施形態では、信号の1波長内には2つの同じ電圧値が出現するので、A/D変換器41は、周波数の2倍、つまり半波長の波を1つとしてカウントし、このカウント値を出力する。この場合、A/D変換器41は、波形信号の上ピーク及び下ピークの両方をカウントすることにより、半波長分を1つとして波数をカウントすることができる。また、A/D変換器41は、現在計測中の上記電圧レベル単位での電圧値を出力する。
データ参照部42は、A/D変換器41でカウントされたカウント値と、A/D変換器41から出力される電圧値とを取得する。データ参照部42は、取得したカウント値及び電圧値とに対応する変位量をデータ記憶部43から抽出し、これを出力する。これにより、演算回路140は、各回折格子の格子線21a及び22aのピッチよりも小さい単位、例えば100nm単位の精度で、変位量を計測することができる。
なお、データ記憶部43は電圧レベルを等間隔で記憶しておき、後述する第3の実施形態のように、演算回路140は、波形信号のリニア領域のみを用いるようにして、等間隔の変位量を出力してもよい。
本実施形態では、1つの光センサユニットが複数の受光領域を有していたが、物理的に分離した複数の光センサによって複数の受光領域が構成されてもよい。
3.第3の実施形態
(1)変位計測装置の構成
図7は、本発明の第3の実施形態に係る変位計測装置の構成を示す模式的な斜視図である。図8は、この第3の実施形態に係る第2の回折格子の構成を示す。
この変位計測装置200の第2の回折格子122の、光が透過する領域は、y方向で複数の領域、例えば2つの領域122A及び122Bに分割されて構成されている。これら2つの領域を、便宜的に「y1シフト領域」及び「y2シフト領域」とする。
図8に示すように、y1シフト領域122A及びy2シフト領域122Bの各格子線のピッチは、実質的に同一とされている。しかし、y1シフト領域122Aの格子線パターンは、y2シフト領域122Bの格子線パターンに対して、x方向に、格子線123のピッチの1/2より小さい所定の距離分シフトされている。例えば、各格子線パターンは、互いに1/4ピッチ分シフトされる位置に形成されている。
本実施形態に係る光センサユニットであるPD33は、このような第2の回折格子122の複数の領域に対応するように、y方向で複数の領域、例えば2つの受光領域33A及び33Bに分割されて構成されている。これらの受光領域を便宜的に「y1受光領域」及び「y2受光領域」とする。すなわち、第2の回折格子122を出射した干渉光27(図1参照)のうち、y1シフト領域122Aを出射した光が、y1受光領域33Aに入射する。また、y2シフト領域122Bを出射した光が、y2受光領域33Bに入射する。
回折格子対120は、第1の実施形態と同様に、x軸方向に相対的に移動可能に構成されている。特に、第2の回折格子122は、PD33と一体的に移動可能に保持されている。
図9は、本実施形態に係る演算回路の機能的構成を示すブロック図である。演算回路240に入力される信号のチャネルとして、PD33のy1受光領域33Aで得られた信号が入力されるチャネルをチャネル1(ch.1)とし、y2受光領域33Bで得られた信号が入力されるチャネルをチャネル2(ch.2)とする。
演算回路240は、チャネル1及び2について、それぞれ、A/D変換器41、データ参照部42及びデータ記憶部43を有する。これらのブロックは、基本的には、上記第2の実施形態(図5参照)で説明した演算回140の各ブロックと同じように機能する。
また、演算回路240は、各データ参照部42からの出力のON/OFFをそれぞれ切り替えるスイッチ44及び45を有し、また、このスイッチ44及び45の動作を制御する出力タイミング制御部46を有する。出力タイミング制御部46は、チャネル1及び2のそれぞれのカウント値及び電圧値を取得し、これらの値に基づいてスイッチ44及び45の動作を制御することにより、チャネル1及び2のうちいずれか一方の変位量を出力する。つまり、出力タイミング制御部46は、スイッチ44及び45を交互に選択的に切り替えることにより、出力する変位量(すなわち演算処理対象)を切り替える切替部として機能する。
(2)変位の計測方法
図10は、PD33で得られる信号、つまりy1受光領域33A及びy2受光領域33Bからそれぞれ得られる信号(第1の波形信号S1及び第2の波形信号S2)を示す。横軸は変位、縦軸は受光量を表す検出値(電圧値)である。y1シフト領域122A及びy2シフト領域122Bで格子線パターンが互いに、格子線ピッチの1/4ピッチ分シフトしていることにより、信号S1及びS2の位相も、このように1/4シフトする。
例えば回折格子対122の変位量が大きくなる方向に回折格子対122が相対移動する場合、出力タイミング制御部46は、図10に示すように、点A、B、C、D、E、・・・の順で、チャネル1と2の出力を相互に切り替える。例えば出力タイミング制御部46は、点BからCまでは、信号S2を用いて変位量を出力させ(チャネル2を用い)、点Cでのカウント値及び検出値を得るタイミングで、信号S1を用いて変位量を出力させる(チャネル1を用いる)。もちろん、回折格子対122がそれとは逆に相対移動する場合、切り替え順序は点I、H、G、・・・のように逆方向となる。
点C、F、I、・・・は、信号S1及びS2の交点である。点Aは、点Cと同じレベルの検出値であり、点Dは、点Fと同じ検出値であり、また、点Gは、点Iと同じ検出値である。点Bは、点Aと同じ変位量を示し、点Eは、点Dと同じ変位量を示し、また、点Hは、点Gと同じ変位量を示す。
このような処理方法を取る趣旨は、次のようなものである。信号S1及びS2は、実質的にsin波形であるため、信号の上ピークまたは下ピーク付近では、変位量と検出値との関係が非リニアになる。したがって、これらのピーク付近では、変位量に対しての検出感度が鈍くなり、計測精度が低下する可能性がある。そこで、出力タイミング制御部46は、信号S1(またはS2)のピークに達する前に(振幅ピーク値より小さい所定の検出値を検出するタイミングで)、信号S2(または信号S1)に切り替えて、切り替え後の信号を演算処理対象の信号とする。すなわち、信号S1及びS2の検出値のうち、検出感度の良好な領域であるリニア領域を用いることにより、計測精度を高めることができる。
なお、交点C、F、I、・・・のタイミングの判断方法として、例えば演算回路240は、信号S1とS2との差分を演算し、これが0になるタイミングを交点C、F、I、・・・のタイミングとしてもよい。
本実施形態では、格子線パターンのシフト量が1/4とされたが、1/3、1/5等、1/2より小さいシフト量であれば、どのようなシフト量でもよい。
点A及びC、あるいは点D及びF等は、信号S1及びS2の交点と同じ検出値であったが、交点以外の他の点が、切り替えのタイミングの点として設定されてもよい。
4.第4の実施形態
(1)演算回路340の構成及び機能
図11は、本発明の第4の実施形態に係る演算回路340の機能的構成を示すブロック図である。この第4の実施形態に係る変位計測装置の全体を構成するハードウェアとして、典型的には図1に示した変位計測装置100の構成が用いられる。
本実施形態に係る演算回路340は、第2の実施形態に係る演算回路140(図5参照)の各機能ブロックに、補正部47及び補正データ記憶部48をさらに加えた構成を備えている。A/D変換器41、データ参照部42及びデータ記憶部43は、上記第2の実施形態で説明したそれら各機能ブロックと同様の機能を有する。
図12は、光センサユニットであるPD31で得られた波形信号と変位量との関係を示す。横軸は、A/D変換器41による波数のカウント値を示す。実際の多くの波数を持つ波形を図12のスケールでは表すことができないため、少ない波数の波形を模式的に描いている。回折格子対20の格子線ピッチは、3.3μmであり、光源12の光の中心波長は850nmである。
回折格子対20またはPD31などの個体差により、図12に示す波形のように振幅が一定とならない場合がある。そこで、本実施形態では、設計者または製造者が予めこの振幅が一定となるような補正係数を求め、補正データ記憶部48に記憶しておく。
具体的には、補正データ記憶部48は、予め記憶する変位量(例えば図6に示す横軸の変位量)に対応付けてそれらの補正係数をルックアップテーブルとして記憶する。各変位量は、データ記憶部43に記憶される各変位量に一致する。つまり、これは格子線ピッチより十分に小さいピッチに対応する変位量である。補正係数は、変位計測装置の設計時または製造時に決定され、補正データ記憶部48に記憶される。
補正部47は、実際の計測時において、A/D変換器41から波数のカウント値及び電圧値を取得する。補正部47は、取得したカウント値及び電圧値に基づき、補正データ記憶部48からそのカウント値及び電圧値に対応する変位量に対応付けられた補正係数を抽出する。補正部47は、この補正係数を取得した電圧値に乗じ、この補正後の電圧値をデータ参照部42へ出力する。
データ参照部42は、A/D変換器41で得られたカウント値及び補正後の電圧値に基づき、それらの値に対応する変位量をデータ記憶部43から抽出し、これを出力する。
図13は、補正係数によりPD31の各値が補正された電圧値を変位量ごとに示す。ここでは、例えば、下ピークから上ピークまでの全体振幅が1Vとなるように、図12に示した各電圧値が補正されている。
本実施形態では、補正係数により実際に計測で得られた検出値が補正されるので、回折格子対20またはPD31などに個体差がある場合でも、それによる計測精度の低下を抑えることができる。
なお、この第4の実施形態に係る補正部47及び補正データ記憶部48を、上記第3の実施形態に係る演算回路240に適用することも可能である。この場合、チャネル1及び2の両系統で、補正部47及び補正データ記憶部48がそれぞれ組み込まれる。
(2)補正部による補正の効果の検証
図14は、この第4の実施形態に係る演算回路340の補正部47による補正の効果を検証するために用いられたステージ装置の概略構成を示す。
ステージ装置60は、ベース61と、ベース61上に設けられたガイドレール66と、ベース61上に設けられたモータ64及びこれにより回転可能なボールネジ65と、このボールネジ65に接続され、モータ64の駆動によりガイドレール66に沿ってx方向にスライド可能な移動ステージ62とを備える。また、ステージ装置60は、ベース61上に固定された固定ブロック63と、移動ステージ62上に固定された移動ブロック67とを備える。
固定ブロック63上には、例えば変位計測装置100の一部を構成する第1のホルダ51が固定され、移動ブロック67には、取付部材を介して変位計測装置を構成する第2のホルダ52が固定される。
変位計測装置の第1のホルダ51には、光源12、コリメータレンズ14(図1参照)及び第1の回折格子21が一体的に保持されている。第2のホルダ52には、第2の回折格子22及びPD31が一体的に保持されている。
このように、第1の回折格子21と第2の回折格子22とが向かい合うように第1のホルダ51及び第2のホルダ52が配置され、この状態で、図1に示した変位計測装置100が構成される。この状態を変位計測装置100の基準状態とし、この基準状態での変位量を0とする。基準状態から、モータ64の駆動によって移動ステージ62が正のx方向(図中右方向)に移動することで、ステージ装置60及び変位計測装置100の両方により変位量を計測できる。そして、これら両方の変位量を比較することにより、これらの変位量の差分(誤差)を得ることができる。
図15は、補正部47による補正を行わない場合(補正前)と、補正部47による補正を行った場合(補正後)とについて、上記ステージ装置60で測定した変位量の誤差を、変位量0〜2660μmの範囲で示す。このグラフから明らかなように、補正前の誤差に比べ、補正後の誤差が十分に減っていることがわかる。
5.第5の実施形態
(1)基本的な構成及び機能
図16は、本発明の第5の実施形態に係る変位計測装置の構成を示す模式的な斜視図である。図17は、この変位計測装置300で用いられる回折格子をその光軸方向で示す図である。本実施形態に係る回折格子対220では、第1の回折格子221及び第2の回折格子222ともに実質的に同じ構成を備える。
第1の回折格子221は、x方向で複数、例えば2つの領域221x及び221yに分割されて構成されている。これら2つの領域のうち、x格子パターン領域221xは、x方向に沿う複数の格子線223を含む格子線パターンを有する。2つの領域のうち、y格子パターン領域221yは、y方向に沿う複数の格子線223を含む格子線パターンを有する。つまり、これらの各領域221x及び221yの格子線223の方向は、互いに90°異なっている。
第1の回折格子221及び第2の回折格子222は、それらのx格子パターン領域221x同士が対面し、また、それらのy格子パターン領域221y同士が対面するように、配置されている。
この回折格子対220に入射する光束のビーム径は、回折格子対220を実質的に全体を覆うような径に形成されることが好ましい。
変位計測装置300の光センサユニットは、PD31及びPD32を有する。これらPD31及びPD32は、第1の受光領域及び第2の受光領域としてそれぞれ機能する。PD31及びPD32は、この変位計測装置300の各光学部材の光軸であるz軸から、x及びy方向にそれぞれずれた位置に配置されている。PD31は、回折格子対220のy格子パターン領域221yで形成された第1の干渉光を検出する。PD32は、回折格子対220のx格子パターン領域221xで形成された第2の干渉光を検出する。第1の干渉光及び第2の干渉光は、上述した第1の実施形態の干渉光27(図1参照)と同じ原理及び作用によって形成される。
例えば、回折格子対220がx方向に相対的に移動する場合、PD31が第1の干渉光の明暗の変化を検出することで、その変化に応じた電圧値を出力する。また、回折格子対220がy方向に相対的に移動する場合、PD32が第2の干渉光の明暗の変化を検出することで、その変化に応じた電圧値を出力する。
図18Aは、回折格子対220が相対的にx方向に移動した時のPD31で得られる信号を示す。図18Bは、回折格子対220が相対的にy方向に移動した時のPD32で得られる信号を示す。なお、両グラフとも縦軸の値を干渉光の明度として正規化している。
図18Aでに示すように、PD31で得られる信号はsin波形を示すが、PD32で得られる信号は実質的に0である。図18Bでは、逆に、PD31で得られる信号は実質的に0であるが、PD32で得られる信号はsin波形を示す。
以上のような構成を有する変位計測装置300によれば、少ない部品点数で、x及びyの両方向の変位を計測することができる。
(2)z方向の変位の計測
図16に示した構成を備える変位計測装置300は、例えばz方向における回折格子対220の相対的な変位をさらに計測することも可能である。
図19は、z方向における回折格子対220の相対的な変位量と、PD31及びPD32で得られる信号に応じて正規化された明度との関係を示す。このように、回折格子対220がz方向に相対移動した場合、変位(Δz)に応じて、PD31及び32による検出値(すなわち明度)が変化することがわかっている。
この場合、PD31と32の検出値は実質的に同一となる。したがって、演算回路には、PD31及び32のうちいずれか一方で得られた信号が入力される。あるいは、演算回路は、PD31及び32の両方の信号を取得し、その信号を加算することで、検出電圧レンジを広げてもよい。
演算回路は、PD31及び32の検出値の両方の変化量が0より大きい閾値を超える場合、z方向の変位を計測対象としてもよい。そしてこの場合、演算回路は、PD31の検出値の変化量が閾値を超え、かつ、PD32の検出値の変化量が0かまたは閾値より低い場合、x方向の変位を計測対象としてもよい。また逆に、演算回路は、PD32の検出値の変化量が閾値を超え、かつ、PD31の検出値の変化量が0かまたは閾値より低い場合、y方向の変位を計測対象としてもよい。上記した閾値は、すべて同じ値であってもよいし、あるいは、それら閾値のうち少なくとも1つが異なっていてもよい。
6.第6の実施形態
図20は、本発明の第6の実施形態に係る変位計測装置の構成を示す模式的な斜視図である。図21は、この変位計測装置400の回折格子対320のうちz方向で見た第2の回折格子を示す。
本実施形態に係る変位計測装置400は、上記第3の実施形態と第5の実施形態との組み合わせの形態を有する。すなわち、この第7の実施形態は、図16及び17で示した回折格子対220のうち第2の回折格子222のx格子パターン領域221x及びy格子パターン領域221yの両方が、図8に示したように、複数のシフト領域に分割される形態である。
具体的には、図21に示すように、第2の回折格子322のx格子パターン領域322xが、x方向に複数(例えば2つ)に分割された領域であるx1シフト領域322C及びx2シフト領域322Dを有する。また、この第2の回折格子322のy格子パターン領域322yが、y方向に複数(例えば2つ)に分割された領域であるy1シフト領域322A及びy2シフト領域322Bを有する。
1シフト領域322A及びy2シフト領域322Bのそれぞれの格子線パターンは、x方向に互いに格子線ピッチの1/2より小さい所定距離、例えば1/4ピッチ分互いにシフトしている。同様に、x1シフト領域322C及びx2シフト領域322Dのそれぞれの格子線パターンは、y方向に、格子線ピッチの1/2より小さい所定距離、例えば1/4ピッチ分互いにシフトしている。
光センサユニットを構成するPD33及びPD34は、それぞれz軸からx及びy方向へずれた位置に配置されている。PD33は、y方向に分割された領域であるy1受光領域33A及びy2受光領域33Bを有する。PD34は、x方向に分割された領域であるx1受光領域34C及びx2受光領域34Dを有する。
この回折格子対320に入射する光束のビーム径は、回折格子対320を実質的に全体を覆うような径に形成されることが好ましい。第2の回折格子322を出射した干渉光のうち、x1シフト領域322Cから出射された光は、x1受光領域34Cで検出され、x2シフト領域322Dから出射された光は、x2受光領域34Dで検出される。また、第2の回折格子322を出射した干渉光のうち、y1シフト領域322Aから出射された光は、y1受光領域33Aで検出され、y2シフト領域322Bから出射された光は、y2受光領域33Bで検出される。
このような構成によれば、演算回路は、x及びyの両方向について、図10で説明した処理対象のチャネルの選択的な切り替えを行うことができる。すなわち、x方向の変位の計測処理において2つのチャネルの信号を選択的に切り替え、また、y方向の変位の計測処理においてで2つのチャネルの信号を選択的に切り替える。これにより、x及びyの両方向について、高精度に変位を計測することができる。
7.第7の実施形態
本発明の第7の実施形態に係る変位計測装置について説明する。
第7の実施形態に係る変位計測装置は、例えば、図7または図20で示したハードウェア構成を備える変位計測装置であって、PD33においてy1受光領域33A及びy2受光領域33Bで得られた信号に基づき、x方向のうち正及び負の方向を判定する。図22は、x方向の変位量と、y1受光領域33A及びy2受光領域33Bで得られる各波形信号(明度に正規化したもの)S1及びS2との関係を示す。
本実施形態に係る変位計測装置は、例えばこれらの波形信号のピーク値のレベルで、信号の検出順序を監視することで、回折格子対120または320の相対的な移動方向の切り替わりを検出する検出部を備える。演算回路がこの検出部の機能を実現してもよい。
ここで、例えば回折格子対がxの正負方向のうち最初に移動する方向を、正と決めるとする。
そして、検出部は、ピークレベルにおいて、信号S1、S2、S1、S2、・・・交互の順序で信号を取得し、途中で、その変位の方向が負に変わると、・・・S2、S1、S1、S2、・・・、または、・・・S1、S2、S2、S1、・・・というように、2回連続で同じ信号を検出する。これにより、変位計測装置は、変位の正負方向の違いを判別することができる。
8.変位計測装置を保持するホルダ
図23は、例えば図1に示した光学系を保持する保持機構を含む変位計測装置100の一実施形態を示す。
保持機構50は、ボックス状の、第1のホルダ51及び第2のホルダ52を有する。第1のホルダ51は、光源12、コリメータレンズ14及び第1の回折格子21を一体的に支持する。第2のホルダ52は、第2の回折格子22及びPD31を一体的に支持する。
第1のホルダ51の一端には、光源12が実装された実装基板53が取り付けられている。第2のホルダ52の他端には、第1の回折格子21が取り付けられている。第2のホルダ52の一端には、第2の回折格子22が取り付けられ、第2のホルダ52の他端には、PD31が実装された実装基板54が取り付けられている。
第1のホルダ51には、光源12から出射した光がコリメータレンズ14を介して第1の回折格子21に入射するための通路58が形成されている。第2のホルダ52には、第2の回折格子22から出射した干渉光27(図1参照)が主にPD31に入射するための通路59が形成されている。
保持機構50は、これら第1のホルダ51及び第2のホルダ52をx方向にスライド可能に支持する支持機構150を備える。支持機構150は、これらホルダ51及び52をx方向に相対移動可能に接続する接続部として機能する。
支持機構150は、x方向に延設されたスライドシャフト55を有する。例えば、第1のホルダ51及び第2のホルダ52の底部(図においてy方向の下部)には、図示しないx方向の貫通穴が形成されており、この貫通穴にスライドシャフト55が挿通されている。スライドシャフト55は、例えば1つのホルダに2本ずつ設けられる。
また、支持機構150は、第1のホルダ51及び第2のホルダ52を弾性的に接続する弾性部材57を有する。弾性部材57は、例えば、第1のホルダ51及び第2のホルダ52の側面同士を接続するように設けられ、例えば両側面に設けられている。弾性部材57は、主に樹脂や金属等により弾性変形が可能な構造や形状で構成されている。
この変位計測装置100の使用時には、計測対象物の図示しない第1の部位に第1のホルダ51が固定されるように、かつ、計測対象物の図示しない第2の部位に第2のホルダ52が固定されるように、この変位計測装置100が計測対象物に取り付けられる。これにより、計測対象物の第1及び第2の部位のx方向の変位を計測することができる。
9.その他の実施形態
本発明は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
上記各実施形態に係る演算回路は、基本的には、カウント値(及び電圧レベル)と変位量とを対応付けるルックアップテーブルを参照して変位を出力した。しかし、演算回路は所定の演算式を用いて変位を出力してもよい。例えば演算回路は、所定の単位変位量を記憶しておき、カウント値に単位変位量を乗じる方法、あるいは、カウント値を得るごとに、単位変位量を加算していく方法などがある。例えば、波形信号の1波長で1カウントする場合、上記単位変位量は格子線ピッチに相当し、波形信号の半波長で1カウントする場合、上記単位変位量は格子線ピッチの1/2に相当する。
例えば図23に示した実施形態に係る保持機構50は、1軸、つまりx方向のみで、回折格子対の相対移動を可能にする機構であり、すべてのスライドシャフト55が連結されていた。しかし、第1のホルダ51と第2のホルダ52との間でスライドシャフト55の連結が分離され、第1のホルダ51及び第2のホルダ52をy方向にも相対的に移動させることが可能なスライドシャフト等の機構が設けられていてもよい。
図8、17、20の各実施形態において、シフト領域は第2の回折格子に設けられていたが、第1の回折格子に設けられていてもよい。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。
12…光源
20、120、220、320…回折格子対
21、121、221…第1の回折格子
21a、22a、123、223…格子線
22、122、222、322…第2の回折格子
23、25…回折光
27…干渉光
31、32、33、34…PD
33A、33B、34C、34D…受光領域
40、140、240、340…演算回路
42…データ参照部
44、45…スイッチ
46…出力タイミング制御部
47…補正部
48…補正データ記憶部
50…保持機構
51…第1のホルダ
52…第2のホルダ
100、200、300、400…変位計測装置
122A、122B、322A、322B、322C、322D…シフト領域
150…支持機構
221x、221y、322x、322y…格子パターン領域

Claims (13)

  1. 光源と、
    前記光源からの光線の進路に沿って配置され、相対移動可能であり、回折光をそれぞれ発生する透過型の回折格子対と、
    前記回折格子対のうちいずれか1つの回折格子から発生したn次回折光(nは0以外の整数)の進路に沿う一組の回折光の干渉光を検出可能な光センサユニットと、
    前記光センサユニットで得られた信号に基づき、前記回折格子対の光軸に直交する方向における前記回折格子対の相対的な変位を算出する演算処理手段と
    を具備する変位計測装置。
  2. 請求項1に記載の変位計測装置であって、
    前記回折格子対は、複数の格子線をそれぞれ有し、
    前記演算処理手段は、前記複数の格子線の配列方向である第1の方向に沿う前記回折格子対の前記変位を算出する
    変位計測装置。
  3. 請求項2に記載の変位計測装置であって、
    前記回折格子対のうち一方の回折格子は、分割されて構成される複数のシフト領域を有し、
    前記複数のシフト領域は、前記第1の方向に、格子線ピッチの1/2より小さい所定距離分互いにシフトされた格子線パターンをそれぞれ有し、
    前記光センサユニットは、前記複数のシフト領域から出射されたそれぞれの光を受ける複数の受光領域を有する
    変位計測装置。
  4. 請求項3に記載の変位計測装置であって、
    前記演算処理手段は、前記複数の受光領域でそれぞれ得られる信号を、所定のタイミングで選択的に切り替え、選択した1つの信号を演算処理に用いる
    変位計測装置。
  5. 請求項4に記載の変位計測装置であって、
    前記演算処理手段は、
    前記複数の受光領域でそれぞれ得られる、前記格子線ピッチに応じた周期性を持つ波形信号の検出値を出力する検出値出力部と、
    前記波形信号のうち処理対象とされた第1の波形信号の振幅ピーク値より小さい所定の検出値を検出するタイミングで、処理対象を第2の波形信号に切り替える切替部とを有する
    変位計測装置。
  6. 請求項5に記載の変位計測装置であって、
    前記演算処理手段は、前記第1の波形信号と前記第2の波形信号との交点での検出値、または、前記交点での検出値と同じレベルの検出値を、前記所定の検出値として処理する
    変位計測装置。
  7. 請求項2から4のうちいずれか1項に記載の変位計測装置であって、
    前記演算処理手段は、補正データ記憶部を有し、前記補正データ記憶部は、前記光センサユニットで得られる、前記複数の格子線の格子線ピッチに応じた周期性を持つ波形信号を補正する補正係数を記憶する
    変位計測装置。
  8. 請求項2に記載の変位計測装置であって、
    前記回折格子対を構成する両回折格子は、分割されて構成される複数の格子パターン領域を有し、
    前記複数の格子パターン領域は、1つの前記回折格子内で格子パターン領域ごとに異なる方向の格子線を含む格子線パターンを有し、
    前記光センサユニットは、前記複数の格子パターン領域から出射されたそれぞれの光を受ける複数の受光領域を有する
    変位計測装置。
  9. 請求項8に記載の変位計測装置であって、
    前記演算処理手段は、前記複数の受光領域のうち第1の受光領域で得られた信号に基づき、前記光軸に直交する第1の方向に沿う前記回折格子対の前記変位を算出し、第2の受光領域で得られた信号に基づき、前記光軸方向及び前記第1の方向の両方に直交する第2の方向に沿う前記回折格子対の前記変位を算出する
    変位計測装置。
  10. 請求項8または9に記載の変位計測装置であって、
    前記回折格子対のうち一方の回折格子の前記格子パターン領域は、さらに分割されて構成される複数のシフト領域を有し、
    前記複数のシフト領域は、格子線ピッチの1/2より小さい所定距離分互いにシフトされた格子線パターンをそれぞれ有し、
    前記光センサユニットは、前記複数のシフト領域から出射されたそれぞれの光を受ける複数の受光領域を有する
    変位計測装置。
  11. 請求項3または10に記載の変位計測装置であって、
    所定の一定のレベルで検出される、前記複数のシフト領域で得られた信号のピーク値の検出順を監視することで、前記回折格子対の相対的な移動方向の切り替わりを検出部をさらに具備する
    変位計測装置。
  12. 請求項1から11のうちいずれか1項に記載の変位計測装置であって、
    前記回折格子対は、前記光源からの光が入射する第1の回折格子と、前記第1の回折格子を透過した光が入射する第2の回折格子とを有し、
    前記変位計測装置は、
    前記光源及び前記第1の回折格子を保持する第1のホルダと、
    前記第2の回折格子及び前記光センサユニットを保持する第2のホルダと、
    前記第1のホルダ及び前記第2のホルダを、前記光軸に直交する方向に沿って相対移動可能に接続する接続部とをさらに具備する
    変位計測装置。
  13. 光源からの光線の進路に沿って配置された相対移動可能な透過型の回折格子対に、前記光源からの光が入射することにより、前記回折格子対から回折光をそれぞれ発生させ、
    光センサユニットにより、前記回折格子対のうちいずれか1つの回折格子から発生したn次回折光(nは0以外の整数)の進路に沿う一組の回折光の干渉光を検出し、
    前記光センサユニットで得られた信号に基づき、前記回折格子対の光軸に直交する方向における前記回折格子対の相対的な変位を算出する
    変位計測方法。
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