JP2015017196A - 流せるトイレ用ゲル化剤 - Google Patents

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直幸 亀ヶ谷
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Shigeru Saito
繁 齋藤
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Abstract

【課題】ポータブルトイレに使用する排泄物のゲル化剤において、簡便に廃棄ができ、また、使用中、使用後にその臭気を極力抑えることのできるゲル化剤を提供すること。【解決手段】本発明の簡易トイレ用ゲル化剤組成物は、以下の(A)及び(B)を含有する。(A)架橋型ポリアクリル酸及び/又はその塩(B)第四級アンモニウム塩前記第四級アンモニウム塩としては、塩化ベンザルコニウムが好ましく、さらに苦味成分を含有することができる。【選択図】 なし

Description

本発明は、ポータブルトイレに用いるゲル化剤に関する。
ポータブルトイレは、災害用や介護用等の目的で主に室内で用いる簡易トイレであり、常設されたトイレと異なり、一時的にトイレ内で排泄物を溜めておき、別途廃棄の作業が発生する。
またポータブルトイレ用ゲル化剤として、排泄物が溜まる場所に予め、もしくは、排泄後にポリマー等の粉末や液状物を投入することで、排泄物を固めて廃棄しやすくしたり、排泄物の臭気を抑えたりするものが知られている。これらのゲル化剤等は以前から知られていて(例えば、特許文献1)、各種市販もされている。
しかし、排泄物を固めるタイプのゲル化剤は、使用後の排泄物を簡単に廃棄できない場合も生じていた。また、連続して使用する場合は、排泄物の臭気が室内に滞留して不快な思いをしていた。さらに、排泄物を家庭用水洗トイレに廃棄しようとしても、排泄物を固めるためのゲル化剤によって配管が詰まる可能性があるので廃棄することはできなかった。
特開昭60−36057号公報
ポータブルトイレに使用する排泄物のゲル化剤において、簡便に廃棄ができ、また、使用中、使用後にその臭気を極力抑えることのできるゲル化剤を提供することを課題とする。
本発明者らは、ポータブルトイレに使用するゲル化剤を検討した結果、架橋型ポリアクリル酸及び/又はその塩と第四級アンモニウム塩の組成物を用いることで、臭気を抑え、水洗トイレに簡単に廃棄することができることを見出した。
すなわち、本発明は、
(1)下記(A)及び(B)を含有することを特徴とする簡易トイレ用ゲル化剤組成物、
(A)架橋型ポリアクリル酸及び/又はその塩
(B)第四級アンモニウム塩
(2)第四級アンモニウム塩が塩化ベンザルコニウムであることを特徴とする(1)に記載の組成物、及び、
(3)さらに苦味成分を含有することを特徴とする(1)又は(2)に記載の組成物
に関する。
本発明のゲル化剤を使用することにより、臭気を抑え、水洗トイレに簡単に廃棄することができる。
本発明品は、架橋型ポリアクリル酸及び/又はその塩と第四級アンモニウム塩を含有する組成物である。また、さらに苦味成分を含有することができ、また香料等の添加物を含有することもできる。
架橋型ポリアクリル酸及び/又はその塩の含有量は、全組成物の重量に対して、50〜99.995重量%、好ましくは、70〜99.995重量%、さらに好ましくは80〜99.995重量%である。
第四級アンモニウム塩の含有量は、全組成物の重量に対して、0.001〜10重量%、好ましくは、0.002〜1重量%、さらに好ましくは0.005〜0.1重量%である。
苦味成分の含有量は、全組成物の重量に対して、0.001〜10重量%、好ましくは、0.002〜1重量%、さらに好ましくは0.005〜0.1重量%である。
その他の添加物の含有量は、全組成物の重量に対して、0.01〜10.0重量%、好ましくは、0.1〜5.0重量%、さらに好ましくは0.2〜1.5重量%である。
(架橋型ポリアクリル酸及びその塩)
架橋型ポリアクリル酸とは、アクリル酸と重合可能な基を2以上有する化合物とを重合させた化合物であり、例えば、特開昭55−133413号公報に記載されている化合物等が知られている。また、架橋型ポリアクリル酸の製造方法は特に限定する必要はなく、どのような合成方法であってもよいが、水溶液重合法や逆相懸濁重合法を用いて合成することができる。
架橋型ポリアクリル酸の塩は、特に限定されるものではないが、アルカリ金属塩、アルカリ土類金属塩等が挙げられ、好ましくは、アルカリ金属塩であり、さらに好ましくはナトリウム金属塩である。
架橋型ポリアクリル酸は、粉末状、顆粒状等が知られている。分子量は特に限定されるものではないが、架橋型ポリマーは一般的にはGPC(ゲル浸透クロマトグラフ)法で測定することができない。
ポリアクリル酸は、吸水性に富み、自重の約1000倍の水で膨潤することができると言われている。しかし、単に水で膨潤できたとしても、本発明であるポータブルトイレのゲル化剤として使用できるわけではない。本発明品は、ゲル化した後、排泄物をゲル内に留めさせることで臭気を抑えることができ、さらに水洗トイレに廃棄しても配管が閉塞しない。これは、本発明に用いている架橋型ポリアクリル酸が、架橋しているため樹脂間の絡みつきが少ないため、十分に希釈された状態でのゲルの流動性が高く、水洗トイレに廃棄した場合でも配管を閉塞する可能性が低くなるためである。さらに比重が高いゲルでは、糞がゲルの表面に浮くため、糞から臭気が室内へ拡散してしまうが、本発明品のゲル状態では、一般的な糞よりも比重が低いため、糞はゲル内に徐々に沈みこみ、糞からの臭気を極力低減することができる。
(第四級アンモニウム塩)
第四級アンモニウム塩は、界面活性剤や抗菌剤として知られているが単に臭気成分を無臭化するために含有させているのではない。一般にポータブルトイレ用に市販されている防臭剤等は、排泄物の臭気を抑えるために用いる。しかし、排泄物の量によって必要とされる防臭剤の量も変わるため、使用前に防臭剤を入れておいてもその効果は限定的である。
本発明においては、排泄物そのものからの臭気ではなく、本発明品をゲル化した後のゲル内に存在する微生物等を減少させることにより、結果として臭気低減を実現させる。つまり、第四級アンモニウム塩を含有させることで、排泄物からの有機化合物を栄養源とする微生物が代謝する時に発生させる臭気成分を低減させることができる。
本発明に用いられる第四級アンモニウム塩としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩化セチルピリジニウム、塩化ジメチルアンモニウム、塩化テトラデシルジメチルベンジルアンモニウム等を例示することができるが、塩化ベンザルコニウムが特に望ましい。
(苦味成分)
ポータブルトイレは、災害時や病気療養時以外にも、痴呆症患者用に利用することができる。そのため、ゲル化剤を間違って飲用する可能性があり、苦味成分を入れることで飲用を防止することができる。苦味成分としては特に限定されるものではないが、スクロースオクタアセテートが好ましい。
(その他の成分)
その他の成分としては、香料等を例示することができる。香料としては、好ましい香りであれば特に限定されないが、本発明品としては、ユーカリが好ましい。
(実施形態)
本発明品は、市販されているポータブルトイレに本発明品と水を入れてゲルを作成する。続いて、ポータブルトイレで排泄物を排泄する。通常であれば、2〜3回行うことができる。使用後は、水洗トイレ等にゲル及び排泄物を廃棄する。本発明品は架橋型ポリアクリル酸及び/又はその塩と第四級アンモニウム塩の組成物であるため、トイレへのゲル剤の付着が極力少ない。そのため、簡単に廃棄作業が終了する。これは、架橋型ポリアクリル酸及び/又はその塩と界面活性剤としての第四級アンモニウム塩の相互作用によりゲルが一体化して、ポータブルトイレから容易に剥離することで実現できている。
ポータブルトイレとしては、特に限定されるものではなく、市販されているもの以外でもよく、ビニール袋等で自作したもの、常設したトイレにビニール袋を設置したもの等であってもよい。
以下に本発明の実施例を示すが、本発明の技術的範囲はこれらに限定されるものではない。
[実施例1]
介護トイレにあらかじめ水を1000g及び2000g入れておき、そこに架橋型ポリアクリル酸ナトリウム(中央工業株式会社製、CP−1、比重約0.8)を5g入れてゲルを作成し、以下の指針で評価した。結果を第1表に示す。
〔評価指針〕
○:全面にゲルが形成される
△:部分的にゲルが形成される
×:全くゲルが形成されない
[比較例1]
介護トイレにあらかじめ水を1000g及び2000g入れておき、そこにポリアクリル酸ナトリウム(重合度2,700〜7,500、広島和光製)を5g入れてゲルを作成し、ゲルを実施例1と同様の指針で評価した。結果を第1表に示す。
[比較例2]
介護トイレにあらかじめ水を1000g及び2000g入れておき、そこにポリアクリル酸ナトリウム(重合度30,000〜40,000、広島和光製)を5g入れたときのゲルの状態を、実施例1と同様の指針で評価した。結果を第1表に示す。
Figure 2015017196
[実施例2]
介護トイレにあらかじめ水を2000g入れておき、そこに架橋型ポリアクリル酸ナトリウム(中央工業株式会社製、CP−1、比重約0.8)5g及び塩化ベンザルコニウム0.5gを入れ、ゲルを作成した。その後、40℃、1週間静置し、試験者により臭気を確認した。その結果を下記の指標で評価し、第2表に示す。
[比較例3]
介護トイレにあらかじめ水を2000g入れておき、そこに架橋型ポリアクリル酸ナトリウム(中央工業株式会社製、CP−1、比重約0.8)5gを入れ、ゲルを作成した。その後、40℃、1週間静置し、試験者により臭気を確認した。その結果を下記の指標で評価し、第2表に示す。
〔評価指針〕
◎:ほとんど臭気がしなかった
○:若干臭気がした
×:臭気がした
Figure 2015017196
[実施例3]
介護トイレにあらかじめ水を2000g入れておき、そこに架橋型ポリアクリル酸ナトリウム(中央工業株式会社製、CP−1、比重約0.8)5gを入れ、ゲルを作成した。その後、模擬の糞約300g及び模擬の尿約300gを、計2回混入させた。続いて、一般家庭の水洗トイレに前記介護トイレ内の樹脂及び、模擬糞尿を廃棄し、水を流した。この作業を1週間行ったが、特にトイレの詰まりは発生しなかった。

Claims (3)

  1. 下記(A)及び(B)を含有することを特徴とする簡易トイレ用ゲル化剤組成物。
    (A)架橋型ポリアクリル酸及び/又はその塩
    (B)第四級アンモニウム塩
  2. 第四級アンモニウム塩が塩化ベンザルコニウムであることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. さらに苦味成分を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の組成物。

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