JP2015014708A - プロジェクター - Google Patents

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【課題】反射型光変調装置を備えるプロジェクターにおいて、投写画像の高コントラスト化を図ると共に、投写画像への塵埃の映り込みを防止するプロジェクターを提供する。【解決手段】プロジェクター1は、反射型光変調装置343と、反射型光変調装置343に入射する光、および反射型光変調装置343から反射された光に対して位相を調整する光学補償素子342と、光学補償素子342を位置調整可能に保持する第1保持部材71と、反射型光変調装置343を位置調整可能に保持する第2保持部材72と、開口部611が形成された第1側面部61を有し、第1保持部材71および第2保持部材72を第1側面部61に支持する支持部60と、弾性を有して第1側面部61および第1保持部材71の間を覆う第1防塵部材81と、弾性を有して第1側面部61および第2保持部材72の間を覆う第2防塵部材82と、を備える。【選択図】図5

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、反射型光変調装置を備えるプロジェクターが知られている。このようなプロジェクターでは、反射型光変調装置を含め、反射型光変調装置の周囲の光学素子となる反射型偏光素子や光学補償素子等の位置調整を行うことにより、投写画像の高コントラスト化や高輝度化が図られている。
特許文献1には、三角柱状支持部材の第1面に設けられた矩形孔の外周2段の凹部分の深い側の3箇所の凸部にワイヤーグリッド偏光子を取り付け、浅い側とまたがって密閉部材を配置し、更に上部に、板バネ部材を設置する。3箇所の押え部分は、3箇所の凸部と一致しワイヤーグリッド偏光子を垂直方向から押え固定し、枠部分で密閉部材を抑え固定する。板バネ部材は、三角柱状支持部材の下面および上面に形成された爪部に矩形孔部分を引っ掛けて固定し、一定の荷重で板バネ部材の押え部分がワイヤーグリッド偏光子を押さえることが開示されている。
特許文献2には、入射する光を画像情報に応じて変調する反射型液晶パネルと、反射型液晶パネルを保持する保持枠と、保持枠が取り付けられる支持本体と、支持本体から突出する支持ピンと、を備えるプロジェクターが開示されている。そして、保持枠と、支持本体の側面部(第2側面部)との間を覆う防塵部材を備えることにより、第2側面部と保持枠との隙間からの塵埃の侵入を防止するとしている。
特開2009−122385号公報 特開2013−73040号公報
しかしながら、特許文献2での防塵部材は、保持枠の縁部外周に沿って配置され、支持本体の第2側面部は、縁部外周の面方向に対して略垂直方向となるため、防塵に寄与する方向に押圧力が効果的に加わり難い構造であり、防塵としての効果が弱まる虞がある。なお、反射型光変調装置等に塵埃が付着した場合には、投写画像に塵埃の影が映り込むという不具合が発生する。
従って、反射型光変調装置を備えるプロジェクターにおいて、投写画像の高コントラスト化を図ると共に、投写画像への塵埃の映り込みを防止するプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、(a)入射する光を画像情報に応じて変調して反射する反射型光変調装置と、(b)反射型光変調装置に入射する光、および反射型光変調装置から反射された光に対して位相を調整する光学補償素子と、(c)光学補償素子を位置調整可能に保持する第1保持部材と、(d)反射型光変調装置を位置調整可能に保持する第2保持部材と、(e)開口部が形成された第1側面部を有し、第1保持部材および第2保持部材を第1側面部に支持する支持部と、(f)弾性を有して第1側面部および第1保持部材の間を覆う第1防塵部材と、(g)弾性を有して第1側面部および第2保持部材の間を覆う第2防塵部材と、を備えることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、光学補償素子は第1保持部材により位置調整され、反射型光変調装置は第2保持部材により位置調整される。これにより、投写画像の高コントラスト化を図ることができる。また、弾性を有する第1防塵部材で、第1側面部と第1保持部材との間を覆うことにより、光学補償素子の位置調整を行っても、第1側面部と第1保持部材との間を密閉することができる。また、弾性を有する第2防塵部材で、第1側面部と第2保持部材との間を覆うことにより、反射型光変調装置の位置調整を行っても、第1側面部と第2保持部材との間を密閉することができる。これにより、光学補償素子と反射型光変調装置との位置調整を行っても、光学補償素子と反射型光変調装置との間を密閉することができ、反射型光変調装置に塵埃が付着することを防止できる。これにより、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することができる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、(a)入射する光を互いに異なる偏光方向を有する光に偏光分離する反射型偏光素子と、(b)反射型偏光素子を位置調整可能に保持する第3保持部材と、(c)弾性を有する第3防塵部材と、を備え、支持部は、開口部が形成された第2側面部を有し、第2側面部に第3保持部材を支持し、第3防塵部材は、第2側面部と第3保持部材との間を覆うことが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、反射型偏光素子は第3保持部材により位置調整されることで、投写画像の高コントラスト化を図ることができる。また、第3防塵部材で、第2側面部と第3保持部材との間を覆うことにより、反射型偏光素子の位置調整を行っても、第2側面部と第3保持部材との間を密閉することができる。そのため、第3保持部材側からの支持部内部への塵埃の侵入を防止することができる。これにより、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することに寄与することができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、(a)特定の偏光方向を有する光を透過する偏光素子と、(b)偏光素子を位置調整可能に保持する第4保持部材と、(c)弾性を有する第4防塵部材と、を備え、支持部は、開口部が形成された第3側面部を有し、第3側面部に第4保持部材を支持し、第4防塵部材は、第3側面部と第4保持部材との間を覆うことが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、偏光素子は第4保持部材により位置調整されることで、投写画像の高コントラスト化を図ることができる。また、第4防塵部材で、第3側面部と第4保持部材との間を覆うことにより、偏光素子の位置調整を行っても、第3側面部と第4保持部材との間を密閉することができる。そのため、第4保持部材側からの支持部内部への塵埃の侵入を防止することができる。これにより、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することに寄与することができる。
また、上述した構成により、各光学素子の位置調整を行っても、第1側面部と第1保持部材との間、第1側面部と第2保持部材との間、第2側面部と第3保持部材との間、及び第3側面部と第4保持部材との間を密閉することができるため、第1側面部から第3側面部までの3つの側面部からの支持部内部への塵埃の侵入を防止することができる。これにより、各光学素子の支持部側の面への塵埃の付着を防止することができ、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することができる。従って、各光学素子の位置調整を行うことで、高コントラスト化を実現することができると共に、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することができる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、第1防塵部材、第2防塵部材、第3防塵部材、および第4防塵部材のうち少なくとも1つは、表面に凹凸部を備えていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、表面に凹凸部を備えた防塵部材は、保持部材が調整のために摺動した場合、防塵部材と保持部材、あるいは、防塵部材と側面部の密閉性を更に確保することができる。従って、投写画像に塵埃の影が映り込むことを更に防止することができる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、第1保持部材は、第2防塵部材の外部に位置し、光学補償素子の位置を調整する操作部を備え、第2防塵部材は、操作部を摺動可能に押圧することが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、操作部が第2防塵部材の外部に位置している場合であっても、この操作部を操作して光学補償素子の位置を調整した場合、第2防塵部材が操作部を摺動可能に押圧することにより、位置調整後の操作部に第2防塵部材を密着させて、防塵性能を確保することができる、従って、光学補償素子と反射型光変調装置との間を密閉することができる。
実施形態に係るプロジェクターの光学系を示す図。 B光用の電気光学装置を示す斜視図。 電気光学装置を構成単位ごとに分解した斜視図。 第1側面部に支持される光学補償装置、変調装置ユニットを含む各部材の分解斜視図。 第1側面部に支持される光学補償装置、変調装置ユニットを含む各部材の分解斜視図。 電気光学装置を水平面で切断した断面斜視図。 光学補償装置を組み立てた状態を示す斜視図。 第2防塵部材が第1保持部材の操作部を押圧することを説明する斜視図。 第2側面部に支持される反射型偏光装置を含む各部材の分解斜視図。 第2側面部に支持される反射型偏光装置を含む各部材の分解斜視図。 偏光装置を組み立てた状態を示す斜視図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
図1は、本実施形態に係るプロジェクター1の概略構成を模式的に示す図である。図1を参照して、プロジェクター1の光学系の構成及び動作を簡単に説明する。
本実施形態のプロジェクター1は、光源から射出された光束を画像情報に応じて変調して画像光を形成し、その画像光をスクリーン等に投写する。図1に示すように、プロジェクター1は、外装を構成する外装筺体1A、光源装置31等を有する光学ユニット3、制御部(図示省略)、光源装置31や制御部等に電力を供給する電源装置(図示省略)、及びプロジェクター1内部を冷却する冷却ファン(図示省略)等を備えている。
制御部は、CPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等を備え、コンピューターとして機能するものであり、プロジェクター1の動作の制御、例えば、画像の投写に係る制御等を行う。
光学ユニット3は、制御部の制御に基づき、光源装置31から射出された光束を光学的に処理し、画像情報に応じた画像光を形成して投写する。光学ユニット3は、光源装置31、照明光学装置32、色分離光学装置33、光学装置34、投写レンズ35、及びこれらを光路上の所定の位置に配置する光学用筺体1Bを備える。
光源装置31は、超高圧水銀ランプやメタルハライドランプ等からなる放電型の光源311及びリフレクター312等を備える。光源装置31は、光源311から射出された光束をリフレクター312によって射出方向を揃え、照明光学装置32に向けて射出する。
照明光学装置32は、第1レンズアレイ321、第2レンズアレイ322、偏光変換素子323、及び重畳レンズ324を備える。第1レンズアレイ321は、マトリクス状に配列された複数の小レンズを有して構成されており、光源装置31から射出された光束を複数の光束に分割する。第2レンズアレイ322は、第1レンズアレイ321と略同様の構成を有しており、重畳レンズ324と共に、光束を後述する反射型光変調装置343の表面に略重畳させる。偏光変換素子323は、第2レンズアレイ322から射出されたランダム偏光光を反射型光変調装置343で利用可能な第1直線偏光光に揃える機能を有する。なお、偏光変換素子323は、直線偏光光として、本実施形態では、色分離光学装置33での光束の損失が少ないS偏光光に揃えている。
色分離光学装置33は、クロスダイクロイックプリズム331、G光反射ダイクロイックミラー332、及び反射ミラー333,334を備え、照明光学装置32から射出された光束(S偏光光)を、赤色光(以下「R光」と称す)、緑色光(以下「G光」と称す)、及び青色光(以下「B光」と称す)の3色の色光に分離する機能を有する。
クロスダイクロイックプリズム331は、B光反射ダイクロイックミラー331B、及びGR光反射ダイクロイックミラー331GRがX字状に配列されている。クロスダイクロイックプリズム331は、照明光学装置32から射出された光束のうち、B光をB光反射ダイクロイックミラー331Bで反射し、G光及びR光をGR光反射ダイクロイックミラー331GRで反射して、入射する光束を分離する。
B光反射ダイクロイックミラー331Bで反射されたB光は、反射ミラー333により反射され、後述する電気光学装置6Bに射出される。一方、GR光反射ダイクロイックミラー331GRによって反射されたG光及びR光は、反射ミラー334により反射された後、G光反射ダイクロイックミラー332に入射する。
G光反射ダイクロイックミラー332は、反射ミラー334により反射されたG光及びR光のうち、G光を反射し、R光を透過して入射する光束を分離する。G光反射ダイクロイックミラー332で反射されたG光は、後述する電気光学装置6Gに射出され、G光反射ダイクロイックミラー332を透過したR光は、後述する電気光学装置6Rに射出される。
光学装置34は、3色の色光毎に備えられた電気光学装置6(R光用の電気光学装置を6R、G光用の電気光学装置を6G、B光用の電気光学装置を6Bとする)、及び色合成光学装置としてのクロスダイクロイックプリズム345を備え、色分離光学装置33で分離された各色光を画像情報に応じて変調し、画像光を形成する。
電気光学装置6は、反射型偏光素子341、光学補償素子342、反射型光変調装置343、偏光素子344、及び支持部60を備える。反射型偏光素子341は、ガラス基板上にアルミニウム等からなる微細な線状リブを平行に多数配列したワイヤーグリッド型の構成となっている。反射型偏光素子341は、線状リブの延出方向に対して垂直な偏光方向の偏光光を透過し、線状リブの延出方向に平行な偏光方向の偏光光を反射する。言い換えると、反射型偏光素子341は、入射する光束を互いに異なる偏光方向を有する光に偏光分離する。
本実施形態の反射型偏光素子341は、偏光変換素子323で揃えられた直線偏光光(本実施形態ではS偏光光)を透過させ、直線偏光光と略直交する直線偏光光(本実施形態ではP偏光光)を反射する。
光学補償素子342は、反射型光変調装置343に入射する光束、及び反射型光変調装置343から反射された光束に対して位相を調整する。後述する液晶パネルで構成される反射型光変調装置343から射出された偏光光は位相にズレが生じるため、光学補償素子342は、偏光光の位相差を補償する。これにより、コントラストの向上や視野角の拡大に寄与する。
反射型光変調装置343は、対向する基板間に液晶層が挟持された構造を有する、反射型の高温ポリシリコンTFT液晶パネル、または、いわゆるLCOS(Liquid Crystal On Silicon)等で構成されている。
反射型光変調装置343は、反射型偏光素子341及び光学補償素子342を透過した直線偏光光である色光を変調して反射型偏光素子341に向けて反射する。反射型光変調装置343で反射された直線偏光光である色光は、光学補償素子342により位相が調整され、反射型偏光素子341に入射する。反射型偏光素子341に入射した光束は、反射されて偏光素子344に入射する。なお、反射型光変調装置343は、直線偏光光として、本実施形態では、P偏光光に揃えている。
偏光素子344は、反射型偏光素子341で反射された直線偏光光を透過させる。偏光素子344は、反射型偏光素子341で反射された光束に、正規の偏光光以外の偏光成分を有する偏光光が含まれた場合であっても、正規以外の偏光成分を除去する。これにより、画像のコントラスト向上に寄与する。
支持部60は、色光毎に設けられ(R光用の支持部を60R、G光用の支持部を60G、B光用の支持部を60Bとする)、反射型偏光素子341、光学補償素子342、反射型光変調装置343、及び偏光素子344を支持する。電気光学装置6は、位置決めされた投写レンズ35及びクロスダイクロイックプリズム345に対して位置調整された後、図示省略する固定枠に固定される構成となっている。
クロスダイクロイックプリズム345は、電気光学装置6で変調された各色光を合成してカラー画像を表す画像光を形成する。クロスダイクロイックプリズム345は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム345は、誘電体多層膜が電気光学装置6R,6Bで変調されたR光、B光を反射し、電気光学装置6Gで変調されたG光を透過して、各色光を合成する。
投写レンズ35は、複数のレンズを組み合わせた組レンズとして構成され、光学装置34で形成された画像光をスクリーン等の投写面に投写する。
図2は、B光用の電気光学装置6Bを示す斜視図であり、(a)は反射型光変調装置343側から見た斜視図であり、(b)は反射型偏光素子341側から見た斜視図であり、(c)は偏光素子344側から見た斜視図である。また、図3は、電気光学装置6Bを構成単位ごとに分解した斜視図である。図2、図3を参照して、電気光学装置6の概略の構成を説明する。
なお、R光用の電気光学装置6R及びG光用の電気光学装置6Gは、B光用の電気光学装置6Bと同様の構成となるため、以降では、B光用の電気光学装置6Bを取り上げて説明する。また、色光別の説明が必要である場合を除いて、符号「B」を省略した図面として説明する。
電気光学装置6は、略三角柱状のフレーム形状を有する支持部60を基準として、連接する略矩形状の各側面部(第1側面部61、第2側面部62、第3側面部63)に、反射型偏光素子341、光学補償素子342、反射型光変調装置343、及び偏光素子344を備える構成としている。
反射型偏光素子341は、図2(b)、図3に示すように、第3保持部材73に保持されて支持部60の第2側面部62に支持される。支持される際には、第3防塵部材83(図9)を介して支持される。反射型偏光素子341は、第3保持部材73に位置調整可能に保持される。なお、反射型偏光素子341を保持した第3保持部材73を、構成単位として反射型偏光装置3410と呼称し、以降、適宜使用する。
光学補償素子342は、図3に示すように、第1保持部材71に保持されて支持部60の第1側面部61に支持される。支持される際には、第1防塵部材81を介して支持される。光学補償素子342は、第1保持部材71に位置調整可能に保持される。なお、光学補償素子342を保持した第1保持部材71を、構成単位として光学補償装置3420と呼称し、以降、適宜使用する。
反射型光変調装置343は、図2(a)、図3に示すように、第2保持部材72に保持されて支持部60の第1側面部61に支持される。反射型光変調装置343は、光学補償素子342の後段に位置するように第1側面部61に支持される。支持される際には、第2防塵部材82を介して支持される。反射型光変調装置343は、第2保持部材72に位置調整可能に保持される。なお、反射型光変調装置343を保持した第2保持部材72を、構成単位として変調装置ユニット3430と呼称し、以降、適宜使用する。
偏光素子344は、図2(c)、図3に示すように、第4保持部材74に保持されて支持部60の第3側面部63に支持される。支持される際には、第4防塵部材84を介して支持される。偏光素子344は、第4保持部材74に位置調整可能に保持される。なお、偏光素子344を保持した第4保持部材74を、構成単位として偏光装置3440と呼称し、以降、適宜使用する。
図4、図5は、第1側面部61に支持される光学補償装置3420、変調装置ユニット3430を含む各部材の分解斜視図である。なお、図4は、第3側面部63に支持される偏光素子344を含む各部材の分解斜視図も示している。図5は、第2側面部62に支持される反射型偏光装置3410も図示している。
図6は、電気光学装置6(6B)を水平面で切断した断面斜視図であり、(a)は断面全体を示す図であり、(b)は、(a)におけるA部の拡大図(第1側面部61周辺を示す拡大図)であり、(c)は(a)におけるB部の拡大図(第2側面部62、第3側面部63周辺を示す拡大図)である。図6は、図2(b)の向きを基準として切断した図としている。
図4、図5を参照して、第1側面部61に支持される光学補償素子342の構成を説明する。
図4に示すように、支持部60の第1側面部61には、光束が通過する矩形状の開口部611が形成されている。開口部611の外周部には、第1防塵部材81と第1保持部材71とを支持する第1支持面部612が形成されている。第1支持面部612の外周部には、第2防塵部材82を支持する第2支持面部613が形成されている。第1支持面部612には、図面視で上下方向にネジ孔6121が形成されている。なお、ネジ孔6121は、第1保持部材71を回転可能に支持する支持ピン6122が螺合する。
第1支持面部612の図面視で左方向の中央部には、第1側面部61の外形まで同一面となる案内面部612Aが形成されている。案内面部612Aは、第1保持部材71の後述する操作部712の動作を案内する。第1支持面部612の案内面部612Aとの境界には、第1支持面部612から突出する案内突起部612Bが形成されている。案内突起部612Bは、案内面部612Aに案内された操作部712の回転を案内する。
第1側面部61の図面視で上下方向の端部には、第3支持面部614が所定の幅でU字状に形成されている。第3支持面部614には、後述する変調装置支持板618(図7(b))が貼着され、反射型光変調装置343を支持する。
第1防塵部材81は、第1側面部61(第1支持面部612)と第1保持部材71との間を覆う部材である。第1防塵部材81は、図5に示すように、弾性を有して略矩形のリング状に形成されている。第1防塵部材81は、第1保持部材71に接する側には平面となる接続部811(図6(b)参照)を有し、接続部811を基部として第1側面部61側に概放射状に延びる板状の押圧部812を有している。本実施形態では、押圧部812の表面に、細かい凹凸形状を有する凹凸部(図示省略)が形成されている。
支持ピン6122は、第1保持部材71を第1側面部61に支持すると共に、光学補償素子342を保持した第1保持部材71(光学補償装置3420)を回動可能に支持する部材である。支持ピン6122は、図4に示すように、一方の端部が第1支持面部612のネジ孔6121に螺合され、他方の端部が第1支持面部612から突出するように形成されている。
支持ピン6122は、ネジ孔6121に螺合するネジ部6122A、ネジ部6122Aより外径が大きい軸部6122B、及び、軸部6122Bより外径が大きく、ネジ部6122Aの反対側に突出して、工具で支持ピン6122をねじ込む溝が形成された突出部6122C等を有している。
第1保持部材71は、略矩形の枠状で、図4の図面視で、上下方向の端部が概円弧状に形成され、中央には略矩形状の開口部711が形成されている。第1保持部材71には、左方向の端部中央から操作部712が延出して形成されている。操作部712は、光学補償素子342の位置調整を行う際に、回動操作される部分である。操作部712には、円弧状の開口部7121を有する案内部7122と、案内部7122から外周側に延出し、先端部が支持部60側に傾斜する挟持部7123とが形成されている。第1保持部材71を回動させる場合、この挟持部7123を調整治具(図示省略)に挟持して行う。
第1保持部材71には、図面視で上下方向の端部が概円弧状に形成される部分に、支持ピン6122に回動可能に支持される調整用開口部713がそれぞれ形成されている。調整用開口部713には、円弧状に形成される案内孔部7131と、案内孔部7131の端部に案内孔部7131の幅より大きい径となる丸孔部7132が形成されている。丸孔部7132は、2つの調整用開口部713(案内孔部7131)において、対角となる端部に形成される。
光学補償素子342は、矩形の板状に形成されている。光学補償素子342は、本実施形態では、透明のガラス基板上の一方の面に無機部材の光学補償層が形成されている。
図7は、光学補償装置3420を組み立てた状態を示す斜視図であり、(a)は光学補償装置3420を示す斜視図であり、(b)は光学補償装置3420を第1側面部61に支持した状態を示す斜視図である。ここで、光学補償装置3420(光学補償素子342、第1保持部材71、第1防塵部材81)の組み立て、及び、第1側面部61への支持に関して説明する。
図7に示すように、光学補償装置3420は、第1保持部材71の反射型光変調装置343側の面に、開口部711を覆うように光学補償素子342が貼着される。また、第1保持部材71の第1側面部61側の面に、開口部711を覆うように第1防塵部材81(詳細には、接続部811(図6(b)))が貼着される。貼着する際の接着剤として、本実施形態では、シリコン系接着剤を用いている。このように光学補償装置3420(図7(a))が組み立てられる。
光学補償装置3420を第1側面部61に支持させる場合、最初に、第1側面部61のネジ孔6121(図4)に、支持ピン6122を螺合させ、支持ピン6122を第1側面部61に設置する。次に、図7(b)に示すように、支持ピン6122の突出部6122Cを、第1保持部材71の調整用開口部713(丸孔部7132)に挿通して第1保持部材71を押圧する。
このとき、第1防塵部材81は、図6(b)に示すように、第1側面部61の第1支持面部612を押圧する状態となる。この状態で、第1保持部材71を反時計回りに回転させることにより、図7(b)に示すように、支持ピン6122を調整用開口部713の案内孔部7131に位置させる。
この動作により、第1保持部材71は、案内孔部7131に支持ピン6122の軸部6122Bが位置し、第1支持面部612を押圧する第1防塵部材81の反発力で、案内孔部7131の領域が支持ピン6122の突出部6122Cを内側から押圧する。上述した一連の動作により、図7(b)に示すように、光学補償装置3420を第1側面部61に支持することができる。
光学補償装置3420を第1側面部61に支持した場合、図7(b)に示すように、第1側面部61の案内突起部612Bは、第1保持部材71の開口部7121を挿通して開口部7121から突出した状態となる。また、挟持部7123が案内面部612Aから延出した状態となる。
光学補償素子342を位置調整する場合は、第1保持部材71を回動して行う。詳細には、挟持部7123を調整治具(図示省略)に挟持して回動させる。第1保持部材71は、挟持部7123を上下方向に移動させることにより、案内突起部612B、支持ピン6122を基準に、開口部7121、調整用開口部713を摺動させて回動する。
第1防塵部材81は、光学補償装置3420に設置されるため、第1保持部材71の回動に伴って第1支持面部612を摺動する。しかし、第1防塵部材81(押圧部812)は弾性により第1支持面部612を押圧しながら摺動し、摺動後の密閉性を保つことができる。
図6(b)に示すように、光学補償装置3420を第1側面部61に支持した場合、第1防塵部材81は、第1支持面部612を押圧することにより、第1側面部61(第1支持面部612)から開口部611内部(支持部60内部)への塵埃の進入を防止する。
次に、図4、図5に戻り、第1側面部61に支持される変調装置ユニット3430の構成と組み立てを説明する。
図4、図5に示すように、反射型光変調装置343は、液晶パネル343Aと、液晶パネル343Aを収容する矩形で箱状の枠343Bと、液晶パネル343Aを収容した枠343Bを固定する矩形で板状の枠343Cと、フレキシブルケーブル(図示省略)を固定する枠343D等で構成されている。フレキシブルケーブルは、液晶パネル343Aに接続し、液晶パネル343Aを駆動する。
このように構成される反射型光変調装置343は、第2保持部材72に保持される。第2保持部材72は、メイン保持部材721と、サブ保持部材722とで構成されている。サブ保持部材722は、略矩形の枠状に形成されており、反射型光変調装置343の枠343Bを挿通する開口部7221が形成されている。また、サブ保持部材722には、各角部に対角方向に延出して第1側面部61側に屈曲する調整用片部7222が形成されている。サブ保持部材722には、各角部にネジ孔7223が形成されている。
サブ保持部材722は、開口部7221に枠343Bを挿通させて、枠343Cに当接させた後、ネジSCを枠343Cに形成される孔部(図示省略)に挿通し、ネジ孔7223に螺合させることで枠343Cに設置される。なお、ネジSCの固定箇所は4箇所となる。これにより、反射型光変調装置343がサブ保持部材722と一体となる。
メイン保持部材721は、一体となったサブ保持部材722を固定する部材である。メイン保持部材721には、矩形の枠状で、中央部に開口部7211が形成されている。メイン保持部材721には、各角部に、サブ保持部材722の調整用片部7222を挿通する孔部7212が形成されている。メイン保持部材721は、図5に示すように、図面視で上下方向の中央部に第1側面部61側に屈曲し、さらに外形側に屈曲する固定部7213がそれぞれ形成されている。
第2防塵部材82は、第1側面部61と第2保持部材72との間を覆う部材である。詳細には、第2防塵部材82は、図5、図6に示すように、サブ保持部材722の開口部7221の外周部に固定されて、第1側面部61及びサブ保持部材722の間を覆う部材となる。
第2防塵部材82は、図4、図5に示すように、弾性を有して略矩形のリング状に形成されている。第2防塵部材82は、第1側面部61側に接続部821と、サブ保持部材722側に接続部822と、接続部821,822をつなぐ屈曲部823とを有して形成されている。屈曲部823は、断面が概S字状(図6(b))に形成されており、変調装置ユニット3430が第1側面部61に支持された場合に、撓む方向を規制している。本実施形態では、接続部821,822の表面に、細かい凹凸形状を有する凹凸部(図示省略)が形成されている。
第2防塵部材82(接続部822)は、枠343Bを挿通して、一体となったサブ保持部材722の開口部7221の周辺に貼着される。貼着する際の接着剤として、本実施形態では、シリコン系接着剤を用いている。
メイン保持部材721は、第2防塵部材82(接続部822)が貼着されて一体となったサブ保持部材722を固定する。メイン保持部材721は、開口部7211に第2防塵部材82を挿通し、併せて、調整用片部7222を孔部7212に挿入する。その後、孔部7212に紫外線硬化型接着剤を塗布して硬化させることで、メイン保持部材721は、サブ保持部材722を固定し、変調装置ユニット3430(図3)が組み立てられる。
変調装置ユニット3430を第1側面部61に支持するには、最初に、図7(b)に示すように、第1側面部61の2つの第3支持面部614に、変調装置支持板618を貼着する。貼着には、本実施形態では、紫外線硬化型接着剤を用いている。
次に、変調装置支持板618の面部618Aに、変調装置ユニット3430(第2保持部材72)のメイン保持部材721に構成され、図5に示すように、面部618Aに相対する面部721A(固定部7213の根元部)を貼着する。貼着には、本実施形態では、紫外線硬化型接着剤を用いている。これにより、変調装置ユニット3430を第1側面部61に支持する。
変調装置ユニット3430を第1側面部61に支持して固定した場合、図6(a),(b)に示すように、第2防塵部材82は、屈曲部823が更に屈曲した状態となり、接続部821を介して第1側面部61(第2支持面部613)を押圧する。また、接続部822を介してサブ保持部材722の貼着される開口部7221の周辺部を押圧する。
これにより、第2防塵部材82は、光学補償素子342と反射型光変調装置343との間を密閉された空間とすることができる。そして、第2防塵部材82は、第1側面部61(第2支持面部613)及び第2保持部材72(サブ保持部材722)との隙間から、この空間内部への塵埃の進入を防止する。
図8は、第2防塵部材82と第1保持部材71の操作部712との押圧関係を説明する斜視図である。なお、図8において、第2防塵部材82は変調装置ユニット3430に組み立てられる部材であるが、説明の便宜上、単独で図示している。
図8に示すように、光学補償装置3420を第1側面部61に支持させた後、変調装置ユニット3430を第1側面部61に支持させた場合、第2防塵部材82の接続部821は、第1側面部61の第2支持面部613を押圧する状態となる。なお、第2支持面部613の左方向には第1支持面部612から繋がる案内面部612Aが形成され、第1保持部材71の操作部712が位置している。本実施形態では、第2防塵部材82の接続部821は、この操作部712(案内部7122)を押圧する状態となる。
従って、第2防塵部材82の接続部821は、第2支持面部613を押圧すると共に、第1保持部材71の案内部7122を押圧する状態となる。そして、第2防塵部材82は、案内部7122を摺動可能に押圧し、摺動後の密閉性を保つことができる。これにより、第2防塵部材82は、図8に示すように、操作部712が第2防塵部材82の外部に延出した状態でも、操作部712から、光学補償素子342と反射型光変調装置343とに挟まれた空間内部への塵埃の進入を防止する。
図9、図10は、第2側面部62に支持される反射型偏光装置3410を含む各部材の分解斜視図である。なお、図9は、第1側面部61に支持される変調装置ユニット3430の斜視図も示している。図10は、第3側面部63に支持される偏光装置3440の分解斜視図も示している。図9、図10を参照して、第2側面部62に支持される反射型偏光装置3410の構成と組み立てを説明する。
図9に示すように、支持部60の第2側面部62には、光束が通過する矩形状の開口部621が形成されている。開口部621の外周部には、第3防塵部材83を支持する第1支持面部622が形成されている。第2側面部62には、図9の図面視で上方向の端部の左右と、下方向の端部の中央とに、一様に突出する固定部624が形成されている。この固定部624には、円柱状に突出する調整用突起部623がそれぞれ形成されている。
3つの調整用突起部623は、反射型偏光素子341を保持する第3保持部材73(メイン保持部材731)のメイン操作部7314と2つのサブ操作部7315とを案内する。また、固定部624は、反射型偏光素子341を保持した第3保持部材73を第2側面部62に支持する後述する固定用バネ部材75を案内する。
反射型偏光素子341は、図3に示すように、第3保持部材73に保持される。第3保持部材73は、図9に示すように、メイン保持部材731と、サブ保持部材732とで構成されている。
メイン保持部材731は、略矩形の枠状に形成され、中央に光束を通過させる開口部7311が形成されている。開口部7311の外周部には、反射型偏光素子341を収容する収容部7312が形成されている。メイン保持部材731には、図10に示すように、図面視で上方向の端部の中央と、下方向の端部の左右とに係合用突起部7313がそれぞれ上下方向に突出して形成されている。メイン保持部材731は、耐熱性を有する合成樹脂部材で形成される。
メイン保持部材731には、図9の図面視で上方向の端部の左方向に、上方向に延出するメイン操作部7314が形成される。また、メイン保持部材731には、図9の図面視で上方向の端部の右方向で上方向に延出するサブ操作部7315と、下方向の端部の中央で下方向に延出するサブ操作部7315とが形成されている。
サブ操作部7315には、第2側面部62に形成され相対する調整用突起部623を挿通して回動可能とする調整用孔部7315Aが、円弧状にそれぞれ形成されている。同様に、メイン操作部7314には、第2側面部62に形成され相対する調整用突起部623を挿通して回動可能とする調整用孔部7314Aが、円弧状に形成されている。また、メイン操作部7314、サブ操作部7315には、固定用バネ部材75に係合する係合用突起部7314B,7315Bがそれぞれ形成されている。メイン操作部7314には、斜め上方向に延出する挟持部7314Cが形成される。
サブ保持部材732は、略矩形の枠状に形成され、中央に光束を通過させる開口部7321が形成されている。図9の図面視で開口部7321の上下方向の外周部には、反射型偏光素子341を押圧する押圧バネ部7322が形成されている。
押圧バネ部7322には、詳細には、上方向の中央部に1つの押圧バネ7322Aが形成され、下方向の中央部から内側に延出し、左右方向に伸びて形成される2つの押圧バネ7322Bが形成されている。押圧バネ部7322は、合計3つのバネ(1つの押圧バネ7322Aと2つの押圧バネ7322B)により、反射型偏光素子341を押圧する。
また、サブ保持部材732には、図10の図面視で上方向の端部の中央と、下方向の端部の左右とに、第2側面部62側に屈曲して延出し、係合用孔部7323Aを有する係合用片部7323が形成されている。
メイン保持部材731の収容部7312に反射型偏光素子341を収容した場合、メイン保持部材731の外面部731Aとサブ保持部材732の内面部732Aとの間には、弾性を有して略矩形のリング状に形成される弾性部材733が設置される。
弾性部材733は、図6(c)、図9、図10に示すように、サブ保持部材732の内面部732Aに接する側に、平面となる接続部7331を有している。また、弾性部材733は、接続部7331を基部として、反射型偏光素子341側に概放射状に延びる板状の押圧部7332を有している。また、弾性部材733は、接続部7331を基部として、メイン保持部材731の外面部731A側に概放射状に延びる板状の押圧部7333を有している。なお、弾性部材733は、サブ保持部材732の内面部732Aにシリコン系接着剤を用いて貼着される。
反射型偏光装置3410の組み立て方を説明する。
最初に、矩形状を有して構成される反射型偏光素子341を、メイン保持部材731の収容部7312に収容し、開口部7311を覆うように設置する。その後、弾性部材733が貼着されたサブ保持部材732をメイン保持部材731に設置する。
メイン保持部材731にサブ保持部材732を設置する場合、サブ保持部材732の係合用片部7323に形成される係合用孔部7323A(図10)を、メイン保持部材731の係合用突起部7313に係合させる。これにより、反射型偏光装置3410が組み立てられる。
この組み立てにより、反射型偏光素子341は、サブ保持部材732の押圧バネ部7322に押圧され、メイン保持部材731の収容部7312に安定して収容される。また、弾性部材733の押圧部7332が、図6(c)に示すように、反射型偏光素子341の面上を押圧する。また、弾性部材733の押圧部7333がメイン保持部材731の外面部731Aを押圧する。
弾性部材733は、図6(c)に示すように、サブ保持部材732の開口部7321やサブ保持部材732の外形端部から、反射型偏光素子341と収容部7312との隙間を介して、反射型偏光素子341の内面側に塵埃が進入することを防止している。
第3防塵部材83は、第2側面部62と反射型偏光装置3410(第3保持部材73)との間を覆う部材である。第3防塵部材83は、図10に示すように、弾性を有して略矩形のリング状に形成されている。第3防塵部材83は、リング状の断面が概V字状に外周に広がる形状を有しており、第3保持部材73側に広がる部分を押圧部831、第2側面部62側に広がる部分を押圧部832とする。
本実施形態では、第3防塵部材83の表面に、細かい凹凸形状を有する凹凸部(図示省略)が形成されている。また、第3防塵部材83は、第3防塵部材83を設置する第2側面部62の第1支持面部622の外形より若干大きく形成されている。
固定用バネ部材75は、図9、図10に示すように、反射型偏光装置3410を第2側面部62に回動可能に支持して固定する部材である。固定用バネ部材75は、第2側面部62の固定部624に案内される開口部7511を有する基部751と、基部751の相対する両端面から同方向に略垂直に屈曲する係止部752とで構成される。一方の係止部752には、メイン保持部材731の係合用突起部7314B,7315Bに係合する開口部7521が形成されている。
第2側面部62に反射型偏光装置3410を支持させる場合、最初に、図3、図9に示すように、第2側面部62の第1支持面部622に第3防塵部材83を設置する。詳細には、第3防塵部材83の押圧部832を第1支持面部622に押し付ける。なお、第3防塵部材83は、第1支持面部622の外形より若干大きく形成されているため、押し付ける動作により、第3防塵部材83は第1支持面部622に仮固定される。
次に、設置した第3防塵部材83を介して、反射型偏光装置3410を第2側面部62に設置する。詳細には、反射型偏光装置3410のメイン保持部材731に形成されるメイン操作部7314の調整用孔部7314Aと、2つのサブ操作部7315の調整用孔部7315Aとを、対応する第2側面部62の調整用突起部623にそれぞれ挿通させる。
次に、固定用バネ部材75を第2側面部62の固定部624にそれぞれ相対させ、上下方向から押し込み、基部751の開口部7511に固定部624の先端部を位置させる。この動作により、それぞれの係止部752は、第2側面部62にメイン操作部7314を挟み込み、また、第2側面部62にサブ操作部7315を挟み込む。そして、係止部752の開口部7521は、メイン操作部7314とサブ操作部7315との係合用突起部7314B,7315Bと係合する。これにより、図2(b)に示すように、第2側面部62に反射型偏光装置3410を支持させることができる。
第2側面部62に反射型偏光装置3410を支持させた場合、図6(c)に示すように、第3防塵部材83は、第2側面部62(第1支持面部622)と、反射型偏光装置3410(第3保持部材73のメイン保持部材731)との間を押圧して塞ぐ。
第2側面部62に反射型偏光装置3410を支持させた後の、反射型偏光素子341の位置調整を行うための回動の仕方に関して説明する。なお、本実施形態では、反射型偏光素子341の位置調整は、後述する偏光素子344の位置調整と合わせて行う。
反射型偏光素子341の位置調整を行う場合は、図2(b)に示すように、第2側面部62に対して反射型偏光装置3410(第3保持部材73)を回動して調整する。詳細には、第3保持部材73(メイン操作部7314)の挟持部7314Cを、調整治具(図示省略)に挟持して回動させて調整する。
挟持部7314Cを回動させた場合、反射型偏光装置3410が回動することに併せて、固定用バネ部材75も、反射型偏光装置3410を第2側面部62に挟持した状態で回動する。また、第3保持部材73は、回動する場合、図9に示すように、第2側面部62に形成された調整用突起部623を調整用孔部7314A,7315Aに摺動させて回動する。
第3防塵部材83は、第3保持部材73(メイン保持部材731)を摺動可能に押圧している。詳細には、図6(c)、図10に示すように、第3防塵部材83の押圧部831が、メイン保持部材731の外面部731Bを押圧した状態で摺動させる。なお、位置調整が終了した場合には、第3防塵部材83の押圧部831が、摺動したメイン保持部材731の外面部731Bを押圧しているため、調整前と同様に、隙間を塞ぎ、摺動後の密閉性を保つことができる。これにより、第3防塵部材83は、図6(c)に示すように、第1支持面部622とメイン保持部材731との隙間を介して、開口部621から支持部60の空間内部に塵埃が侵入することを防止している。
図4、図10を参照して、第3側面部63に支持される偏光装置3440の構成を説明する。
図10に示すように、支持部60の第3側面部63には、光束が通過する矩形状の開口部631が形成されている。開口部631の外周部には、第4防塵部材84を支持する第1支持面部632が形成されている。
第3側面部63は、図10に示すように、図面視で上方向の端部の中央部に、円弧状に湾曲する外面部633Aを有して、上方向に突出する調整部633が形成されている。また、第3側面部63は、同様に、図面視で下方向の端部の中央部に、円弧状に湾曲する外面部635Aを有して、下方向に突出する調整部635が形成されている。
また、調整部633の外面部633A中央には、後述する第4保持部材74を係合させる係合用突起部634が形成され、調整部635の外面部635A中央には、後述する第4保持部材74を係合させる係合用突起部636が形成されている。
第4防塵部材84は、第3側面部63(第1支持面部632)と第4保持部材74との間を覆う部材である。第4防塵部材84は、図4、図10に示すように、弾性を有して略矩形のリング状に形成されている。
第4防塵部材84は、図10に示すように、第4保持部材74に接する側には平面となる接続部841を有し、接続部841を基部として第3側面部63側に概放射状に延びる板状の押圧部842を有している。本実施形態では、押圧部842の表面には、細かい凹凸形状を有する凹凸部(図示省略)が形成されている。
第4保持部材74は、略矩形の枠状で、中央には略矩形状の開口部741が形成されている。第4保持部材74には、図10の図面視で上方向の端部中央からメイン操作部742が延出して形成されている。メイン操作部742は、偏光素子344の位置調整を行う際に、回動操作される部分である。また、第4保持部材74には、図4の図面視で下方向の端部中央からサブ操作部743が延出して形成されている。サブ操作部743は、偏光素子344の位置調整を行う際に、メイン操作部742に従動して回動操作される部分である。なお、メイン操作部742及びサブ操作部743は、偏光装置3440を第3側面部63に支持する部分でもある。
メイン操作部742は、上方向の端部中央から上方向に延出して第3側面部63側に曲折する2つの接続部7421と、2つの接続部7421の端部に形成されて上側の調整部633の外面部633Aに沿って円弧状に湾曲する案内部7422と、案内部7422に形成される孔部7423とを有している。また、メイン操作部742には、図10に示すように、図面視で、案内部7422の左側の端部から斜め上方向に延出する挟持部7424が形成されている。
サブ操作部743も、メイン操作部742と略同様に構成され、図4に示すように、下方向の端部中央から下方向に延出して第3側面部63側に曲折する2つの接続部7431と、2つの接続部7431の端部に形成されて調整部635の外面部635Aに沿って円弧状に湾曲する案内部7432とを有している。
図11は、偏光装置3440を組み立てた状態を示す斜視図である。偏光装置3440の組み立て、及び、第3側面部63への支持に関して説明する。
図11に示すように、第4保持部材74の第3側面部63側とは反対側の面に、開口部741を覆うように、矩形状の偏光素子344が貼着される。また、第4保持部材74の第3側面部63側の面に、開口部741を囲むように、第4防塵部材84(詳細には、接続部841(図10))が貼着される。貼着する際の接着剤として、本実施形態では、シリコン系接着剤を用いている。このように偏光装置3440が組み立てられる。
偏光装置3440を第3側面部63に支持させる場合、図10に示すように、最初に、第4保持部材74のメイン操作部742とサブ操作部743とを、第3側面部63の調整部633,635にそれぞれ相対させ、併せて第3側面部63の第1支持面部632に、第4防塵部材84の押圧部842が位置するように合わせる。次に、その状態で、偏光装置3440を第3側面部63側に押し込む。
この動作により、メイン操作部742の案内部7422を、調整部633の外面部633Aに摺動させ、サブ操作部743の案内部7432を、調整部635の外面部635Aに摺動させる。そして、メイン操作部742の案内部7422の孔部7423に、係合用突起部634を係合させる。また、サブ操作部743の、接続部7431と案内部7432とに囲まれる孔部7433(図4)に、係合用突起部636を係合させる。これにより、偏光装置3440を第3側面部63に支持させることができる。
第3側面部63に偏光装置3440を支持させた場合、図6(c)に示すように、第4防塵部材84は、第3側面部63(第1支持面部632)と、偏光装置3440(第4保持部材74)との間を押圧して塞ぐ。
第3側面部63に偏光装置3440を支持させた後の、偏光素子344の位置調整を行うための回動の仕方に関して説明する。
偏光素子344の位置調整を行う場合は、図2(c)に示すように、第3側面部63に対して偏光装置3440(第4保持部材74)を回動して調整する。詳細には、第4保持部材74(メイン操作部742)の挟持部7424を、調整治具(図示省略)に挟持して回動させて調整する。
挟持部7424を回動させた場合、偏光装置3440は、図4、図10に示すように、メイン操作部742の孔部7423に係合用突起部634を係合させ、サブ操作部743の孔部7433に係合用突起部636を係合させながら回動する。これにより、偏光装置3440を第3側面部63に支持させながら回動させることができる。
また、挟持部7424を回動させた場合、第4保持部材74は、メイン操作部742の案内部7422を調整部633の外面部633Aに摺動させ、サブ操作部743の案内部7432を調整部635の外面部635Aに摺動させながら回動する。
第4防塵部材84は、第3側面部63を摺動可能に押圧している。詳細には、図6(c)に示すように、第4防塵部材84の押圧部842が、第3側面部63の第1支持面部632を押圧した状態で摺動する。なお、位置調整が終了した場合には、第4防塵部材84の押圧部842が、第1支持面部632を押圧しているため、調整前と同様に、隙間を塞ぎ、摺動後の密閉性を保つことができる。これにより、第4防塵部材84は、第1支持面部632と第4保持部材74との隙間を介して、開口部631から支持部60の空間内部に塵埃が侵入することを防止している。
次に、反射型偏光素子341、光学補償素子342、反射型光変調装置343、及び偏光素子344の位置調整方法に関して概略説明する。
最初に、反射型偏光装置3410(反射型偏光素子341)と偏光装置3440(偏光素子344)とを支持部60に支持させて、反射型偏光素子341と偏光素子344との位置調整を行う。詳細には、反射型偏光装置3410に調整用の所定の偏光光を入射させ、透過した偏光光を反射型光変調装置343に換わる治具装置で反射させ、反射された偏光光を反射型偏光装置3410で反射させて偏光装置3440に入射させる。そして、偏光装置3440を透過した偏光光のコントラストを測定し、コントラストが最大となるように、反射型偏光装置3410と偏光装置3440とを回動させて調整する。
次に、支持部60に、上述した治具装置に換えて、光学補償装置3420(光学補償素子342)と変調装置ユニット3430(反射型光変調装置343)とを支持させて、光学補償装置3420の位置調整を行う。なお、本実施形態では、光学補償装置3420の位置調整を行うことで、変調装置ユニット3430の位置調整を併せて行っている。
位置調整は、詳細には、反射型偏光装置3410に調整用の所定の偏光光を入射させ、変調装置ユニット3430で反射させ、最終的に偏光装置3440を透過させる。そして、偏光装置3440を透過した偏光光のコントラストを測定し、コントラストが最大となるように、光学補償装置3420を回動させて調整する。なお、各装置の位置調整の仕方は、上述した通りである。
また、各装置の位置調整が終了した場合、調整された位置でそれぞれ固定する。詳細には、光学補償装置3420は、操作部712と案内面部612Aとの間に接着剤を塗布して固定する。また、反射型偏光装置3410は、それぞれの固定用バネ部材75の開口部7511に接着剤を塗布して、対応する固定部624に固定する。また、偏光装置3440は、メイン操作部742の孔部7423に接着剤を塗布して調整部633に固定し、サブ操作部743の孔部7433に接着剤を塗布して調整部635に固定する。なお、接着剤は、本実施形態では、紫外線硬化型接着剤を用いている。この固定により、電気光学装置6(B光用の電気光学装置6B)が完成する。
以上では、B光用の電気光学装置6Bを取り上げて説明したが、R光用の電気光学装置6R及びG光用の電気光学装置6Gも、B光用の電気光学装置6Bと同様の構成となるため、上述した各装置や各部材の構成や組み立て、及び位置調整の仕方を同様に適用することができる。
次に、光学装置34における位置調整方法に関して概略説明する。
各色光用の電気光学装置6(6R,6G,6B)が、それぞれ位置調整されて組み立てられた後、クロスダイクロイックプリズム345の入射面(図示省略)に対して、各色光用の電気光学装置6を仮設置する。そして、クロスダイクロイックプリズム345から射出される合成された画像光の画素位置調整を行う。
画素位置調整は、例えば、G光用の電気光学装置6Gを基準として、R光用の電気光学装置6Rと、B光用の電気光学装置6Bとを6軸方向で順次調整することにより、対応する3つの色光の画素が一致するように、画像光の画素位置調整を行う。その後、クロスダイクロイックプリズム345の3方向の入射面に、各色光用の電気光学装置6を、調整された位置で接着剤等を用いて固定する。これにより、図1に示す光学装置34が完成する。
本実施形態では、第1防塵部材81、第2防塵部材82、第3防塵部材83、及び第4防塵部材84を用いることにより、各装置(素子)の位置調整を行った場合にも、支持部60の空間内部を密閉することができる。また、光学補償素子342と反射型光変調装置343とで囲まれる空間内部を密閉することができる。
これにより、支持部60の空間内部に塵埃が進入することを防止することができ、また、光学補償素子342と反射型光変調装置343とで囲まれる空間内部に塵埃が進入することを防止することができる。そのため、反射型偏光素子341、光学補償素子342、反射型光変調装置343、及び偏光素子344の支持部60側の各面に塵埃が付着することを防止することができる。
なお、第1防塵部材81、第2防塵部材82、第3防塵部材83、及び第4防塵部材84は、本実施形態では、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)を材料として、硬度約50度で構成されている。これにより、密閉性や摺動性、並びに光源装置31等からの熱に対する耐熱性等を得ている。また、弾性部材733も同様の材料を用いて構成されている。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のプロジェクター1において、光学補償素子342は第1保持部材71により位置調整され、反射型光変調装置343は第2保持部材72により位置調整される。これにより、投写画像の高コントラスト化を図ることができる。また、弾性を有する第1防塵部材81で、支持部60の第1側面部61と、第1保持部材71との間を覆うことにより、光学補償素子342の位置調整を行っても、第1側面部61と第1保持部材71との間を密閉することができる。また、弾性を有する第2防塵部材82で、第1側面部61と第2保持部材72との間を覆うことにより、反射型光変調装置343の位置調整を行っても、第1側面部61と第2保持部材72との間を密閉することができる。これにより、光学補償素子342と反射型光変調装置343との位置調整を行っても、光学補償素子342と反射型光変調装置343との間を密閉することができ、反射型光変調装置343に塵埃が付着することを防止できる。これにより、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することができる。
本実施形態のプロジェクター1において、反射型偏光素子341は第3保持部材73により位置調整されることで、投写画像の高コントラスト化を図ることができる。また、第3防塵部材83で、支持部60の第2側面部62と、第3保持部材73との間を覆うことにより、反射型偏光素子341の位置調整を行っても、第2側面部62と第3保持部材73との間を密閉することができる。そのため、第3保持部材73側からの支持部60内部への塵埃の侵入を防止することができる。これにより、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することに寄与することができる。
本実施形態のプロジェクター1において、偏光素子344は第4保持部材74により位置調整されることで、投写画像の高コントラスト化を図ることができる。また、第4防塵部材84で、支持部60の第3側面部63と、第4保持部材74との間を覆うことにより、偏光素子344の位置調整を行っても、第3側面部63と第4保持部材74との間を密閉することができる。そのため、第4保持部材74側からの支持部60内部への塵埃の侵入を防止することができる。これにより、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することに寄与することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、各光学素子の位置調整を行っても、第1側面部61と第1保持部材71との間、第1側面部61と第2保持部材72との間、第2側面部62と第3保持部材73との間、及び第3側面部63と第4保持部材74との間を密閉することができるため、第1側面部61から第3側面部63までの3つの側面部からの支持部60内部への塵埃の侵入を防止することができる。これにより、各光学素子の支持部60側の面への塵埃の付着を防止することができ、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することができる。従って、各光学素子の位置調整を行うことで、高コントラスト化を実現することができると共に、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、第1防塵部材81の押圧部812の表面と、第2防塵部材82の接続部821,822の表面と、第3防塵部材83の表面と、第4防塵部材84の押圧部842とに、細かい凹凸形状を有する凹凸部が形成されている。これにより、それぞれの保持部材が調整のために摺動した場合、防塵部材と保持部材、あるいは、防塵部材と側面部の密閉性を更に確保することができる。従って、投写画像に塵埃の影が映り込むことを更に防止することができる。
本実施形態のプロジェクター1において、第1保持部材71の操作部712は、第2防塵部材82の外部に位置している。そして、この操作部712を操作して光学補償素子342の位置を調整した場合、第2防塵部材82が操作部712を摺動可能に押圧することにより、位置調整後の操作部712に第2防塵部材82を密着させて、防塵性能を確保することができる、従って、光学補償素子342と反射型光変調装置343との間を密閉することができることにより、投写画像に塵埃の影が映り込むことを防止することができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
前記実施形態のプロジェクター1は、各防塵部材に凹凸部が形成されている。しかし、凹凸部は、第1防塵部材81から第4防塵部材84までのうち少なくとも1つの防塵部材に形成される構成としてもよい。また、防塵部材に凹凸部を形成しない構成であってもよい。
前記実施形態のプロジェクター1において、各防塵部材は、それぞれ固有の形状で構成されている。しかし、防塵部材の形状は、本実施形態の形状に限られるものではなく、支持部の各側面部と、光学素子を保持する各保持部材との間を覆う形状に、適宜変更することができる。
前記実施形態のプロジェクター1において、各防塵部材は、エチレン・プロピレンゴムを材料として構成されている。しかし、これに限られず、密閉性や摺動性、及び耐熱性等を兼ね備える材料に変更することでもよい。
前記実施形態のプロジェクター1の光学系は、R光、G光、B光に対応する3つの反射型光変調装置343を用いるいわゆる3板方式を採用しているが、これに限らず、単板方式の反射型光変調装置に本実施形態を適用してもよい。
前記実施形態のプロジェクター1の光学系において、光源装置31は、放電型の光源を用いている。しかし、光源装置として固体光源を用いてもよい。固体光源としては、レーザー光源、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子等を用いてもよい。
1…プロジェクター、60…支持部、61…第1側面部、62…第2側面部、63…第3側面部、71…第1保持部材、72…第2保持部材、73…第3保持部材、74…第4保持部材、81…第1防塵部材、82…第2防塵部材、83…第3防塵部材、84…第4防塵部材、341…反射型偏光素子、342…光学補償素子、343…反射型光変調装置、344…偏光素子、611…開口部、621…開口部、631…開口部、712…操作部。

Claims (5)

  1. 入射する光を画像情報に応じて変調して反射する反射型光変調装置と、
    前記反射型光変調装置に入射する光、および前記反射型光変調装置から反射された光に対して位相を調整する光学補償素子と、
    前記光学補償素子を位置調整可能に保持する第1保持部材と、
    前記反射型光変調装置を位置調整可能に保持する第2保持部材と、
    開口部が形成された第1側面部を有し、前記第1保持部材および前記第2保持部材を前記第1側面部に支持する支持部と、
    弾性を有して前記第1側面部および前記第1保持部材の間を覆う第1防塵部材と、
    弾性を有して前記第1側面部および前記第2保持部材の間を覆う第2防塵部材と、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    入射する光を互いに異なる偏光方向を有する光に偏光分離する反射型偏光素子と、
    前記反射型偏光素子を位置調整可能に保持する第3保持部材と、
    弾性を有する第3防塵部材と、を備え、
    前記支持部は、開口部が形成された第2側面部を有し、前記第2側面部に前記第3保持部材を支持し、
    前記第3防塵部材は、前記第2側面部と前記第3保持部材との間を覆うことを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項2に記載のプロジェクターであって、
    特定の偏光方向を有する光を透過する偏光素子と、
    前記偏光素子を位置調整可能に保持する第4保持部材と、
    弾性を有する第4防塵部材と、を備え、
    前記支持部は、開口部が形成された第3側面部を有し、前記第3側面部に前記第4保持部材を支持し、
    前記第4防塵部材は、前記第3側面部と前記第4保持部材との間を覆うことを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項3に記載のプロジェクターであって、
    前記第1防塵部材、前記第2防塵部材、前記第3防塵部材、および前記第4防塵部材のうち少なくとも1つは、表面に凹凸部を備えていることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記第1保持部材は、前記第2防塵部材の外部に位置し、前記光学補償素子の位置を調整する操作部を備え、
    前記第2防塵部材は、前記操作部を摺動可能に押圧することを特徴とするプロジェクター。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN110600917A (zh) * 2018-06-30 2019-12-20 中航光电科技股份有限公司 插头及连接器
JP2020160115A (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 セイコーエプソン株式会社 虚像表示装置

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