JP2020160115A - 虚像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各部の位置調整に際して、装置内にゴミ等の異物を侵入させない虚像表示装置を提供すること。【解決手段】映像素子80を収納するケース部材CSと、映像素子80からの映像光GLを受ける光学系である投射レンズ30を収納する鏡筒BRと、ケース部材CSと鏡筒BRとの間を覆う伸縮性の封止部材ESとを備え、伸縮性を有する封止部材ESにより、ケース部材CSと鏡筒BRとの間を封止した状態で、ケース部材CSと鏡筒BRとの間での位置調整を行う。【選択図】図8

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイに代表される虚像表示装置に関する。
ヘッドマウントディスプレイとして、例えば特許文献1に示すように、光学系に対してパネルを高精度位置決めし、その後、隙間部分をUV樹脂等で充填することで、ゴミ封止構造を実現するものが知られている。なお、以下において、ヘッドマウントディスプレイをHMDとも記載する。
特開2013−48394号公報
しかしながら、特許文献1の装置では、例えばパネルの高精度位置決めを実施する際等において、各部品に異物が付着してしまう可能性があり、その後のUV樹脂等に充填によりゴミ封止構造を形成させる工程の前に、別途ゴミ除去等をしないと、表示部の表面へ異物を侵入させてしまう可能性がある。
本発明の一態様の虚像表示装置は、映像素子と、映像素子を収納するケース部材と、映像素子からの映像光を受ける光学系と、光学系を収納する鏡筒と、ケース部材と鏡筒との間を覆う伸縮性の封止部材とを備える。
実施形態に係る虚像表示装置を構成する光学系の一例を説明する斜視図である。 虚像表示装置を構成する光学系の一例を説明する別の斜視図である。 映像光の光路について示す概念的な平面図である。 虚像表示装置の概略した外観の一例を示す斜視図である。 図1の一部を拡大した斜視図である。 図2の一部を拡大した斜視図である。 図3のうち左眼用の映像光の光路についての概念的な平面図である。 表示装置の取付構造の一例について説明するための一部拡大斜視図である。 投射光学系を収納した鏡筒の一例について説明するための一部拡大斜視図である。 映像素子を収納したケース部材の一例について説明するための一部拡大斜視図である。 ケース部材と鏡筒との仮位置決めについて説明するための斜視図である。 位置調整の様子について一例を示す斜視図である。 映像素子の構造及び映像素子のケース部材への組込みについて一例を説明するための概念図である。 組付工程の一例を説明するための概念図である。
以下、図1等を参照しつつ、本発明の一実施形態に係る虚像表示装置について、詳細に説明する。図1は、本実施形態の虚像表示装置100を構成する光学系の一例を説明する斜視図であり、外装部材を除去した状態を示している。これに対して、図2は、別の斜視図として、図1の状態から鏡筒BRを除去して内部に収納される投射レンズ30を示したものとなっている。また、図3は、虚像表示装置100における映像光GLの光路についての概念的な平面図である。また、図4は、虚像表示装置100の概略した外観の一例を示す斜視図である。なお、図5〜図7は、図1〜図3に対応する図であり、左眼用の部分について示した一部拡大図である。
図1等に示すように、虚像表示装置100は、眼鏡のような外観を有するヘッドマウントディスプレイ(HMD)であり、この虚像表示装置100を装着した観察者又は使用者に対して虚像による画像光(映像光)を視認させることができるとともに、観察者に外界像をシースルーで視認又は観察させることができる。虚像表示装置100は、第1表示装置100Aと、第2表示装置100Bとを備える。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、±X方向は、虚像表示装置100を装着した観察者の両眼の並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、観察者にとっての両眼の並ぶ横方向に直交する下方向に相当し、+Z方向は、観察者にとっての前方向又は正面方向に相当する。
第1表示装置100A及び第2表示装置100Bは、右眼用の虚像と左眼用の虚像とをそれぞれ形成する部分である。右眼用の第1表示装置100Aは、観察者の眼前を透視可能に覆う第1虚像形成光学部101aと、画像光を形成する第1像形成本体部105aとを備える。左眼用の第2表示装置100Bは、観察者の眼前を透視可能に覆う第2虚像形成光学部101bと、画像光を形成する第2像形成本体部105bとを備える。
第1及び第2像形成本体部105a,105bについては、映像形成デバイスである映像素子(表示素子)80や、投射レンズ30等の像形成のための光学系やこれらの光学系を収納するケース部材CSや鏡筒BR等でそれぞれ構成されている。なお、これらは、さらに、カバー状の外装部材105d(図4参照)により覆われることで、支持され、かつ、収納されている。
映像素子80は、例えば有機EL等の自発光型の素子で構成される映像表示素子とすることができる。また、映像素子80は、例えば透過型の空間光変調装置である映像表示素子のほか、映像表示素子へ照明光を射出するバックライトである照明装置や動作を制御する駆動制御部を有する構成としてもよい。ここでは、図示のように、また、既述のように、映像素子80は、ケース部材CSによって収納され、かつ、支持されている。
投射レンズ30は、構成要素として、例えば図3に示すように、入射側光軸AXが延びる方向(光軸方向)に沿って並ぶ複数の光学素子(図2等に示す例では、4つのレンズLS1〜LS4)を備えて構成されている投射光学系である。ここでは、図示のように、また、既述のように、投射レンズ30は、例えば樹脂成形により一体成形された鏡筒BRによって収納され、かつ、支持されている。なお、投射レンズ30を構成する光学要素すなわち4つのレンズLS1〜LS4については、例えば非軸対称な非球面と軸対称な非球面との双方を含む非球面レンズを含んで構成することができる。この際、後述する第1及び第2虚像形成光学部101a,101bの導光部材(導光部材10,10a,10b)の光学面又は反射面と協働して当該導光部材の内部に中間像を形成するものとすることができる。
なお、以下において、例えば、右眼用と左眼用とで区別する場合には、右眼用の映像素子80は、映像素子80aと記載し、左眼用の映像素子80は、映像素子80bと記載することもある。同様に、投射レンズ30は、投射レンズ30a,30bと記載し、ケース部材CSは、ケース部材CSa,CSbと記載し、鏡筒BRは、鏡筒BRa,BRbと記載することもある。
第1及び第2虚像形成光学部101a,101bは、第1及び第2像形成本体部105a,105bで形成される映像光を導光させるとともに外界光と映像光とを重複して視認させる。図1等の例示では、第1及び第2虚像形成光学部101a,101bは、別体ではなく中央で連結されて一体的な部材である透視型導光ユニット100Cを形成している。透視型導光ユニット100Cは、導光によって観察者に両眼用の映像を提供する複合型の導光装置である。また、以上について見方を変えると、透視型導光ユニット100Cは、一対の導光部材10a,10bと光透過部材である中央部材50とを備えており、第1虚像形成光学部101aは、導光部材10aと中央部材50の右半分である光透過部50Aとによって形成されている。同様に、第2虚像形成光学部101bは、導光部材10bと中央部材50の左半分である光透過部50Bとによって形成されている。なお、導光部材10a,10bについて、まとめて導光部材10と記載することもある。
なお、例えば、図4において概略した外観の一例を示すように、虚像表示装置100のうち、透視型導光ユニット100Cは、例えば両端において、カバー状の外装部材105dによって支持されている。さらに、当該外装部材105dの左右両端から後方に延びるつる部分であるテンプル104が、例えばヒンジ(図示略)によって回動可能に取り付けられている。以上により、虚像表示装置100は、外観形状が構成されるとともに、これらの各部を観察者の耳やこめかみ等に当接させることで、装着状態を確保する。
以下、図5等を参照して、虚像表示装置100による映像光GLの導光のための構造等について、一例を概念的に説明する。虚像表示装置100は、既述のように、第1表示装置100A及び第2表示装置100B(図1〜図3参照)で構成されるが、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとは、左右対称で同等の構造を有するため、図1〜図3にそれぞれ対応する図である図5〜図7では、第2表示装置100Bについてのみ示すとともにこれについてのみ説明し、第1表示装置100Aについては説明を省略する。なお、既述のように、図5〜図7は、図1〜図3のうち左眼用の各部を構成する箇所についての一部拡大図であり、特に光学系の部分を抽出したものとなっている。また、図5等において、x、y、及びzは、直交座標系であり、z方向は、第2表示装置100Bを構成する光学系の光軸方向に相当し、x方向及びy方向は、z方向を法線方向とする映像素子80b(80)のパネル面内の面内方向に相当し、x方向が水平方向に相当し、y方向が鉛直方向に相当する。
また、既述のように、第2表示装置100Bは、映像光GLを形成し、さらに、導光するための光学部品として、映像形成デバイスである映像素子(画像表示装置)80bと、結像用の投射光学系である投射レンズ30bと、映像素子80b及び投射レンズ30bを経た映像光GLを導光する第2虚像形成光学部101bとを備える。なお、第2虚像形成光学部101bは、既述のように、導光及び透視用の導光部材10bと、中央部材50の一部である透視用の光透過部50Bとで構成されている。
ここで、映像素子80bは、ケース部材CSbに収納されており、投射レンズ30bは、鏡筒BRbに収納されている。さらに、図8に例示するように、ケース部材CSbと鏡筒BRbとについて、これらの間は、伸縮性の封止部材ESによって覆われている。これにより、ケース部材CSbと鏡筒BRbとの間での位置調整、すなわちこれらに収納されている映像素子80bと投射レンズ30bとの間での位置調整に際して、密閉された状態が維持されることで、ゴミ等が入り込むことを回避可能としている。すなわち、封止部材ESは、伸縮性を有することで、上記位置調整に際して、ケース部材CSbから鏡筒BRbまでにおいて映像光の光路が占める範囲を含む空間を形成させつつ、当該空間の周囲を隙間無く包み込んでいる。これにより、鏡筒BRb等へのゴミの侵入を防ぐ侵入防止のカバーとして機能する。
図5等に戻って、映像形成デバイスである映像素子80bは、矩形状であり、矩形状の像面を形成して、像面の各位置から映像光GLを射出する。ここでは、像面の法線方向をz方向とする。すなわち、z方向は、投射レンズ30の光軸が延びる光軸方向に一致しているものとする。また、z方向に垂直な像面の面内方向のうち、矩形の像面あるいは映像素子80bの一方向がx方向に一致しているものとする。したがって、像面の面内方向に関して、x方向に垂直な方向がy方向となる。なお、ここでは、当該矩形の長手方向をx方向としている。
投射レンズ30bは、入射側光軸AXに沿って並ぶ4つのレンズLS1〜LS4を経た映像光GLを、第2虚像形成光学部101bを構成する導光部材10bに向けて射出させる。
第2虚像形成光学部101bは、投射レンズ30bからの映像光GLを導光する。このため、第2虚像形成光学部101bは、既述のように、導光及び透視用の導光部材10bと、透視用の光透過部50Bとで構成されている。また、第2虚像形成光学部101bは、表面部分に保護層であるハードコート層が設けられていることによって本体部材が被覆され、保護されている。第2虚像形成光学部101bは、例えば鏡筒BRb等の光学部品保持部材にネジ止めされることにより、投射レンズ30に対して精度よく位置決め固定されている。
以下、第2虚像形成光学部101bにおける映像光GLの導光のための構成の詳細について説明する。図7に例示するように、まず、第2虚像形成光学部101bのうち、導光部材10bは、光学的な機能を有する側面として、第1〜第5面S11〜S15を有している。これらのうち、第1面S11と第4面S14とが隣接し、第3面S13と第5面S15とが隣接する。また、第1面S11と第3面S13との間に第2面S12が配置されている。第2面S12の表面には、ハーフミラー層が付随して設けられている。このハーフミラー層は、光透過性を有する反射膜(半透過反射膜)であり、金属反射膜や誘電体多層膜を成膜することにより形成され映像光に対する反射率が適宜設定されている。つまり、導光部材10bが、観察者の装着時において眼前を覆う透過型反射面を有している。
第2虚像形成光学部101bのうち、光透過部50Bは、導光部材10bの透視機能を補助する部材(補助光学ブロック)であり、導光部材10bと一体的に固定され1つの第2虚像形成光学部101bとなっている。光透過部50Bは、光学的な機能を有する側面として、第1透過面S51と、第2透過面S52と、第3透過面S53とを有する。第2透過面S52は、第1透過面S51と第3透過面S53との間に配置されている。第1透過面S51は、導光部材10bの第1面S11を延長した面上にあり、第2透過面S52は、第2面S12に対して接合され一体化されている曲面であり、第3透過面S53は、導光部材10の第3面S13を延長した面上にある。言い換えると、第1面S11と第1透過面S51とが隣接し、同様に、第3面S13と第3透過面S53とが隣接しており、いずれも面一に位置合わせされた状態となった滑らかな面を形成している。
以下、図7を参照して、第2虚像形成光学部101bにおける映像光GLの光路について概略説明する。導光部材10bは、投射レンズ30から映像光GLを入射させるすなわち映像光GLを受けるとともに第1〜第5面S11〜S15での反射等により観察者の眼EYに向けて導光する。具体的には、投射レンズ30からの映像光GLは、まず、第4面S14に入射して第5面S15で反射され、第4面S14に内側から再度入射して全反射され、第3面S13に入射して全反射され、第1面S11に入射して全反射される。第1面S11で全反射された映像光GLは、第2面S12に入射し、第2面S12に設けたハーフミラー層を部分的に透過しつつも部分的に反射されて第1面S11に再度入射して通過する。第1面S11を通過した映像光GLは、観察者の眼EY又はその等価位置に略平行光束として入射する。つまり、観察者は、虚像としての映像光GLにより画像を観察することになる。
また、第2虚像形成光学部101bは、上述したように導光部材10bにより観察者に映像光を視認させるとともに、導光部材10bと光透過部50Bとの協働により観察者に歪みの少ない外界像を観察させるものとなっている。この際、第3面S13と第1面S11とが互いに略平行な平面(視度略0)となっていることで、外界光について、収差等をほとんど生じない。また、同様に、第3透過面S53と第1透過面S51とが互いに略平行な平面となっている。さらに、第3透過面S53と第1面S11とが互いに略平行な平面となっていることで、収差等をほとんど生じない。以上により、観察者は、光透過部材としての中央部材50越しに歪みのない外界像を観察することになる。
以上のように、本実施形態では、導光部材10bの内部において、映像素子80bからの映像光を、既述のように、少なくとも2回の全反射を含む第1面S11から第5面S15までにおける5回の反射によって導光している。これにより、映像光の表示と外界光を視認させるシースルーとを両立させ、かつ、映像光GLの収差の補正を行うことが可能になる。
上記のような構成は、第1表示装置100A(図1参照)においても同様となっている。これにより、左右の眼にそれぞれ対応した画像をそれぞれ形成することが可能となっている。
ここで、上記のような画像を形成する光学系を構成する製作工程に際して、各光学系の位置合わせが非常に重要となる。特に、虚像表示装置100のように、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bを有して左右の眼にそれぞれ画像を視認させる構成の場合、片眼のみでの位置合わせのみならず、右眼側と左眼側との間でのバランスを考慮した位置合わせが重要となる。より具体的には、投射レンズ30a,30bをそれぞれ収納した鏡筒BRa,BRbを、透視型導光ユニット100Cに組み付けた後の状態において、映像素子80a,80bを収納したケース部材CSa,CSbを、鏡筒BRa,BRbに取り付ける(パネル調整工程)際の位置決め精度が非常に重要となる。特に、このパネル調整工程に際して、仮に、各部品に異物が付着してしまうと、表示部である映像素子80a,80bの表面へ異物を侵入させ、結果的に画像劣化を招いてしまう可能性がある。
これに対して、本実施形態では、上記問題に対応すべく、図8に示すように、虚像表示装置100は、映像素子80(80a,80b)を収納するケース部材CS(CSa,CSb)と、投射レンズ30(30a,30b)を収納する鏡筒BR(BRa,BRb)との間を、伸縮性の封止部材ESによって覆っている。虚像表示装置100は、伸縮性の封止部材ESにより封止した状態で、ケース部材CSに収納された映像素子80の位置調整や、その後の組立てが行えるようなるので、これらの作業の際に、異物を侵入させないようにできる。
封止部材ESは、粘着部を有する透明のテープ状部材である。すなわち、封止部材ESは、紫外線透過性を有すべく透明の部材であり、さらに、映像素子80及び投射レンズ30に巻き付けることで、固着可能となるように、粘着部を有するテープ状となっている。例えば、封止部材ESとして、基材レステープと呼ばれるテープ自体が粘着性を有するものを利用することが考えらえる。なお、基材レステープを使用した場合、自身に粘着性があるため、封止後、内部で発生したゴミをくっ付ける作用を併せて有することになる。
図示の例では、鏡筒BRの側面に掘込み部DGを設け、ケース部材CSの側面に掘込み部DGに対応する突起部PRを設け、鏡筒BRとケース部材CSとの接合に際して、これらを嵌め合わせ、鏡筒BRとケース部材CSとの間を封止部材ESで巻きつけるとともに、掘込み部DGや突起部PR等に紫外線硬化性樹脂URとなるべき接着剤AHを塗布している。これらにより、鏡筒BRとケース部材CSとの間を隙間なく密閉した状態で、鏡筒BRとケース部材CSとの相対的位置関係を調整可能としている。なお、各掘込み部DGとこれに対応する各突起部PRとの間には、適宜マージン(例えば±y方向について片側に0.6mm程度)が設けられていることによって嵌め合わせ後において位置調整が可能となっている。
上記のような状態において、位置調整後、封止部材ES越しに紫外線を照射することで接着剤AHを硬化させ、紫外線硬化性樹脂UR(あるいは紫外線硬化性樹脂による固着部UR)を形成させることで位置決め固定している。すなわち、ケース部材CSと鏡筒BRとは、紫外線硬化性樹脂URにより接着あるいは固着されている。
なお、封止部材ESとしては、種々のものが適用可能であるが、例えば、アクリル系粘着剤を使用した基材のない接着剤転写テープを採用することが考えられる。これにより、必要に足る紫外線透過性があり、位置調整において必要な移動量を満たす伸縮性を有し、かつ、伸縮に伴って発生する応力を、パネル調整工程での位置決め固定後において影響しない程度に抑えることができる。また、この場合、封止部材ESが、高い接着力を有し、かつ、剪断保持力に優れ、永久接着用途に適したものにできる。
以下、図9等を参照して、上述した封止箇所に関する構造について、一例を説明する。図9は、投射レンズ30を収納した鏡筒BRの一例について説明するための一部拡大斜視図であり、図8等に示すケース部材CSとの接続側について示した図である。また、図10は、映像素子80を収納したケース部材CSの一例について説明するための一部拡大斜視図であり、図8等に示す鏡筒BRとの接続側について示した図である。
まず、図9に示すように、鏡筒BRは、ケース部材CS(図10参照)に接続される側の端部TTrにおいて、側面に掘込み部DGを有している。掘込み部DGは、投射レンズ30の入射側光軸AX(図7等参照)が延びる方向であるz方向に沿って延びている。さらに、端部TTrの端面TSrには、封止部材ES(図8参照)の取付けに際して仮位置決めするためのリブRIが設けられている。リブRIは、図示のように、端面TSr上において、四隅に設けられたL字状の突起部である。
一方、図10に示すように、ケース部材CSは、鏡筒BR(図9参照)に接続される側の端部TTsにおいて、掘込み部DG(図9参照)に対応する突起部PRを有している。突起部PRは、掘込み部DGと同様、z方向に沿って延びている。さらに、端部TTsの端面TSsには、L字状のリブRI(図9参照)に対応した形状の輪郭を有する嵌合部PSが設けられている。すなわち、リブRIと嵌合部PSとが協働することで、これらは、ケース部材CS及び鏡筒BRへの封止部材ESの取付けに際してケース部材CSと鏡筒BRとを当接させて仮位置決めする仮位置決め部TPとして機能する。
以下、図11等を参照して、ケース部材CSと鏡筒BRとの位置決めについてより詳細な一例を説明する。
図11は、鏡筒BRとケース部材CSとの仮位置決め、すなわち正式な位置決めの前段階として、封止部材ES等をとりつけるための仮位置決め部TPによる位置決めについて説明するための斜視図である。
図示のように、また、既述のように、仮位置決めは、リブRIと嵌合部PSとで構成される仮位置決め部TPによりなされる。具体的には、図11において状態α及びその一部拡大図である状態βに示すように、鏡筒BRのリブRIに、ケース部材CSの嵌合部PSを嵌合させた状態とすることで、仮位置決めがなされ、この状態で、封止部材ESを巻きつける(例えば図8参照)。さらに、封止部材ESの巻き付け前に、あるいは、封止部材ESの巻き付け後に、掘込み部DGと突起部PRとの隙間等に紫外線硬化性樹脂URを充填させる。ここでは一例として、まず、紫外線硬化性樹脂URが、掘込み部DGと突起部PRとの間に塗布され、その後、封止部材ESが巻きつけられ、封止部材ESが、少なくとも紫外線硬化性樹脂URの一部を覆っている状態となっているものとする。
以上により、例えば図12において状態γとして示すように、封止部材ES単独、あるいは封止部材ESと紫外線硬化性樹脂UR(あるいは紫外線硬化性樹脂URとなるべき接着剤AH)との協働によって、鏡筒BRとケース部材CSとの間を隙間なく密閉した状態で、鏡筒BRとケース部材CSとの相対的位置関係を調整可能な状態が形成される。具体的には、上記のような封止部材ES等により仮位置決めの状態において密閉を維持し、鏡筒BRを治具(不図示)により固定しておく一方、ケース部材CSをx方向及びy方向すなわち映像素子80の面内方向について動かし、さらに、z方向すなわち光軸方向についても動かすことで、高精度な位置調整が可能となる。この際、例えばリブRIの高さを十分小さくしておくこと(例えば0.1mm程度)で、リブRIを乗り越えて位置調整を行うことが可能である。また、上記のようなx方向、y方向及びz方向についての調整に加え、さらに、傾き等を調整してもよい。すなわち、6軸方向について調整可能としてもよい。
上記のような調整による位置確定の後、封止部材ES越しに紫外線を照射して紫外線硬化性樹脂URを硬化させることでケース部材CSと鏡筒BRとが固着され、状態δに示すように、ケース部材CSと鏡筒BRとの位置関係すなわち映像素子80と投射レンズ30との位置関係が所望の状態で確定される。
以下、図13及び図14を参照して、上記した製作の工程について一例を説明する。まず、位置調整に関する製作の工程を説明するための前提として、図13の概念図を参照して、映像素子80の構造及び映像素子80のケース部材CSへの組込みについて、一例を説明する。図中、状態X1は、映像素子80の一例を斜視図で示したものであり、状態X2は、映像素子80の一例を側面図で示したものである。また、状態X3は、映像素子80をケース部材CSに収納した様子を示している。
図示のように、映像素子80は、ケース部材CSに収納される矩形の板形状の本体部分80pと、本体部分80pから接続されて延びるFPC(Flexible Printed Circuits)部80fとを有する。このうち、本体部分80pは、各種回路等が配置されるとともに本体部分80pの外形を形作るシリコン基板SSと、有機EL材料を含んで構成される有機EL素子であって映像光となるべきカラーの光を発生させる発光部80kと、シリコン基板SSと協働して発光部80kを密閉する封止用の保護ガラスGGとを備える。映像素子80は、FPC部80fから受けた駆動信号に従い発光動作を行うことで、保護ガラスGG側すなわち+z側へ向けて映像光を射出させる。また、状態X3に示すように、ケース部材CSは、映像素子80のうち映像光を射出する側の反対側を開放させて露出させた状態とする放熱構造部を設けつつ、映像素子80を支持・固定している。この場合、例えば、シリコン基板SSの裏側部分のうちケース部材CSから露出させた部分に放熱部を設けることで、映像素子80の放熱を促進させることができる。
以下、図14の概念図を参照して、図13のようにして映像素子80を収納したケース部材CSを、投射レンズ30を収納する鏡筒BRへ組付ける組付工程の一例を説明する。まず、工程P1に示すように、組付けの対象であるケース部材CSと鏡筒BRとを準備する(準備工程)。例えば、鏡筒BR側を治具(図示略)等により固定しておく一方、ケース部材CSについては、位置調整可能に治具(図示略)に取り付けられている。なお、位置調整については、工程P2に示すように、x方向、y方向及びz方向に対応する3つの双方向矢印A1〜A3に示す方向について調整可能とするほか、さらに回転についての姿勢調整も可能とし、6軸方向に位置調整可能であるようにすることが考えられる。次に、工程P2に示すように、ケース部材CSと鏡筒BRとの仮位置決めを行いつつ(仮位置決め工程)、鏡筒BRの掘込み部DGと、掘込み部DGに対応するケース部材CSの突起部PRとの間に接着剤AHを充填し(充填工程)、さらに、伸縮性の封止部材ESを巻きつけてケース部材CSと鏡筒BRとの間を密閉状態にする(密閉工程)。なお、封止部材ESの巻きつけに際しては、余計なテンション(張力)が掛からないようにしつつ、隙間なく巻きつける。また、ここで、ケース部材CSと鏡筒BRとの隙間CLの大きさすなわち図中における隙間CLの幅H1は、例えば、封止部材ESの幅H2よりも2mm以上狭いようにすることが考えられる。この場合、封止部材ESの接着代について、ケース部材CSと鏡筒BRとの双方に対して、少なくとも1mm以上の幅を確保させることが可能になるため、上記のように封止状態でケース部材CSを調整しても、すなわちパネル位置を調整しても、十分な密着状態が得られる。
以上のような状況とした上で、3つの双方向矢印A1〜A3について、さらには、3つの双方向矢印A1〜A3を軸方向とする3つの軸回転について位置調整を行う(パネル位置調整工程)。特に、本願のように、左右の眼に合わせて一対の構成とした場合、一方の調整位置に応じて、他方の位置を合わせるようにできる。調整位置が確定すると、工程P3に示すように、透明すなわち紫外線透過性の封止部材ESの外側(例えば側方側)から接着剤AHに向けて紫外線UVを照射させる。紫外線UVが封止部材ESを透過して接着剤AHに照射してこれを硬化させることで、紫外線硬化性樹脂URを形成させ、ケース部材CSと鏡筒BRとの相対的な配置関係を確定させる(本位置決め工程)。
以上のように、本実施形態に係る虚像表示装置100は、映像素子80を収納するケース部材CSと、映像素子80からの映像光GLを入射させるすなわち映像光GLを受ける光学系である投射レンズ30を収納する鏡筒BRと、ケース部材CSと鏡筒BRとの間を覆う伸縮性の封止部材ESとを備える。これにより、虚像表示装置100では、伸縮性を有する封止部材ESにより、ケース部材CSと鏡筒BRとの間を封止した状態で、ケース部材CSに収納された映像素子80と鏡筒BRに収納された光学系である投射レンズ30との間での位置調整や、その後の組立が行えるようになるので、これらの作業の際において、異物を侵入させないようにできる。
〔その他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能である。
上記において、例えば、左右の眼に応じて設けられた第1表示装置100A及び第2表示装置100Bの双方において、ケース部材CS、鏡筒BR及び封止部材ESを有することで、それぞれ位置調整可能なものとしているが、第1表示装置100A及び第2表示装置100Bのうち少なくとも一方において上記構造を有することで、もう一方に対して位置合わせ(位置決め)を行うことが可能となり、かつ、当該位置合わせにおいてゴミの侵入を回避できる。
また、上記では、封止部材ESを、紫外線透過性を有すべく透明の部材としているが、例えば封止部材ES越しに紫外線照射を行わずに別な方法で紫外線硬化性樹脂URに相当する固着部を形成できる場合には、封止部材ESを透明としないあるいは紫外線透過性としない構成にしてもよい。また、歩留りや効率性等について配慮できれば、当該固着部について、紫外線硬化性の以外の接着剤を適用することも考えられる。すなわち、時間経過とともに硬化するものや、熱硬化するものについても適用され得る。
また、封止部材ESの厚みについては、使用する材料等に応じて、種々考えられるが、薄い方が好ましい場合が多く、例えば0.2〜0.3mm程度とすることが考えられる。
また、上記では、映像素子80の素子基板をシリコン基板としているが、必要に足りる放熱や位置精度が確保される場合には、石英ガラス等の他の部材を使用することも可能である。
また、上記において、ケース部材CSを熱伝導性の高い金属製とする場合のほか、映像素子80の放熱や収納位置精度が確保されれば、例えば樹脂材料等、種々の材料を適用する、あるいはケース部材CSの一部に適用するものとしてもよい。
また、上記において、映像素子80としては、種々のものを利用可能であり、例えば、反射型の液晶表示デバイスを用いた構成も可能であり、液晶表示デバイス等からなる映像表示素子に代えてデジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
上記の説明では、第2面S12のハーフミラー層を例えば金属反射膜や誘電体多層膜としたが、平面又は曲面のホログラム素子に置き換えることができる。また、第5面S15についても、ミラー反射面とする場合のほか、ホログラム素子で構成することも可能である。
上記の説明では、導光部材10等が眼の並ぶ横方向に延びているが、導光部材10を縦方向に延びるように配置することもできる。この場合、導光部材10は、直列的ではなく並列的に平行配置された構造を有することになる。
上記の説明では、画像光と外界光とを重畳させる態様についてのみ説明しているが、例えば重畳させずに画像光のみにする態様と外界光のみにする態様とを切り替えて観察することができる虚像表示装置において適用してもよい。一例としては、いわゆる仮想現実(VR)の画像形成を行う表示装置に対しても、本願を適用することができる。
また、位置調整の対象となる光学系は、上記のような投射レンズの場合に限らず、直視型の光学系、観察光学系のようなものについても対象となり得る。
また、本願発明の技術を、ディスプレイと撮像装置とで構成されるいわゆるビデオシースルーの製品に対応させるものとしてもよい。
また、本願発明の技術、すなわち画像表示装置(映像素子)のユニット化において放熱のための構造を有したケーシング(映像素子ユニット構造)を、カメラのファインダーや小型のプロジェクター等の表示装置において利用することも可能である。
また、上記では、ケース部材CSと鏡筒BRとの接着あるいは固着について、接着剤AHを硬化させ、紫外線硬化性樹脂URを形成させることで位置決め固定しているものとしている。すなわち、化学反応による分子同士の結合により、ケース部材CSと鏡筒BRとの二つの物体がぴったりくっついて離れない状態としている。しかしながら、当該二つの物体の間の接着力の強度については、すなわち接着や固着の態様については、目的等に応じて種々のものが考えられる。例えば、既述のように、接着の結果、固着するすなわち固くくっ付いた状態になるようなものを接着剤として使用する場合のほか、ヘッドマウントディスプレイの落下時において、破損を防止するため、接着後においてもある程度の弾性を有する材料を接着剤として使用することが考えられる。
また、鏡筒BRの側面に設けた掘込み部DGについても、種々の形状にすることが考えられ、例えば、掘込み部DGによって硬化する前の接着剤AHのたまりを作るようにすることで、仮位置決め(仮固定)時において紫外線硬化樹脂URとなるべき接着剤AHが流れて、意図しない範囲に流出してしまうことを防止できる。
以上のように、本発明の一態様の虚像表示装置は、映像素子と、映像素子を収納するケース部材と、映像素子からの映像光を受ける光学系と、光学系を収納する鏡筒と、ケース部材と鏡筒との間を覆う伸縮性の封止部材とを備える。
上記虚像表示装置では、伸縮性を有する封止部材により、ケース部材と鏡筒との間を封止した状態で、ケース部材に収納された映像素子と鏡筒に収納された光学系との間の位置調整や、その後の組立が行えるようになるので、これらの作業の際において、異物を侵入させないようにできる。
本発明の具体的な側面では、封止部材は、粘着部を有する透明のテープ状部材である。この場合、粘着部により封止部材をケース部材と鏡筒との間の所望の位置に固定させ、かつ、ケース部材と鏡筒との間を覆った状態で内部への光照射が可能になる。
本発明の別の側面では、封止部材は、紫外線透過性を有し、ケース部材と鏡筒とは、紫外線硬化性樹脂により固着されている。この場合、紫外線硬化性樹脂による固着を、封止部材越しに行うことができる。
本発明のさらに別の側面では、ケース部材及び鏡筒の一方は、掘込み部を有し、ケース部材及び鏡筒の他方は、掘込み部に対応する突起部を有し、紫外線硬化性樹脂は、掘込み部と掘込み部との間に塗布され、封止部材は、少なくとも紫外線硬化性樹脂の一部を覆っている。この場合、封止部材単独で、あるいは封止部材と紫外線硬化性樹脂(あるいは紫外線硬化性樹脂となるべき接着剤)との協働によって、鏡筒とケース部材との間を隙間なく密閉した状態を維持しつつ、鏡筒とケース部材との相対的位置関係を調整可能な状態が形成できる。
本発明のさらに別の側面では、ケース部材と鏡筒との間は、封止部材及び紫外線硬化性樹脂により密閉されている。この場合、封止部材と紫外線硬化性樹脂(あるいは紫外線硬化性樹脂となるべき接着剤)との協働によって確実な密閉ができる。
本発明のさらに別の側面では、ケース部材及び鏡筒への封止部材の取付けに際してケース部材と鏡筒とを当接させて仮位置決めする仮位置決め部を備える。この場合、封止部材の取付けを確実に行いつつ、封止部材の取付け後において、所望の位置調整ができる。
本発明のさらに別の側面では、仮位置決め部は、仮位置決めに際して接続される端部の四隅に設けられたL字状の突起部である。この場合、突起部により、精度の高い仮位置決めが可能になる。
本発明のさらに別の側面では、左右の眼に応じて設けられた第1表示装置及び第2表示装置のうち少なくとも一方において、ケース部材、鏡筒及び封止部材を有する。この場合、左右のバランスをとりつつ位置調整を行うことができる。
本発明のさらに別の側面では、鏡筒に対して位置決め固定されており、光学系からの映像光を導光する導光部材を有する。この場合、光学系を収納する鏡筒に対して精度よく位置決めされた導光部材により、光学系からの映像光を導光できる。
本発明のさらに別の側面では、ケース部材と鏡筒との隙間の大きさは、封止部材の幅よりも2mm以上狭い。この場合、この場合、十分な密着状態を維持できる封止部材の接着代が得られる。
本発明の一態様の虚像表示装置の製造方法は、映像素子を収納するケース部材と、映像素子からの映像光を受ける光学系を収納する鏡筒との間を、伸縮性の封止部材で覆い、封止部材で覆われた状態でケース部材と鏡筒との位置決めをする。
上記虚像表示装置の製造方法では、虚像表示装置の製造に際して、伸縮性を有する封止部材により、ケース部材と鏡筒との間を封止した状態で、ケース部材に収納された映像素子と鏡筒に収納された光学系との間の位置調整や、その後の組立が行えるようになるので、これらの作業の際において、異物を侵入させないようにできる。
本発明の具体的な側面では、左右の眼に応じて設けられた第1表示装置及び第2表示装置のうち少なくとも一方において、位置決めをする。この場合、虚像表示装置の製造に際して、左右のバランスをとりつつ位置調整を行うことができる。
10,10a,10b…導光部材、30,30a,30b…投射レンズ、50…中央部材、50A…光透過部、50B…光透過部、80,80a,80b…映像素子、80f…FPC部、80k…発光部、80p…本体部分、100…虚像表示装置、100C…透視型導光ユニット、104…テンプル、105d…外装部材、A1〜A3…双方向矢印、AH…接着剤、AX…入射側光軸、BR,BRa,BRb…鏡筒、CL…隙間、CS,CSa,CSb…ケース部材、DG…掘込み部、ES…封止部材、EY…眼、GG…保護ガラス、GL…映像光、H1,H2…幅、LS1〜LS4…レンズ、P1〜P3…工程、PR…突起部、PS…嵌合部、RI…リブ、SS…シリコン基板、TP…仮位置決め部、TSr,TSs…端面、TTr,TTs…端部、UR…紫外線硬化性樹脂、UV…紫外線、X1〜X3…状態、α〜δ…状態

Claims (12)

  1. 映像素子と、
    前記映像素子を収納するケース部材と、
    前記映像素子からの映像光を受ける光学系と、
    前記光学系を収納する鏡筒と、
    前記ケース部材と前記鏡筒との間を覆う伸縮性の封止部材と
    を備える虚像表示装置。
  2. 前記封止部材は、粘着部を有する透明のテープ状部材である、請求項1に記載の虚像表示装置。
  3. 前記封止部材は、紫外線透過性を有し、
    前記ケース部材と前記鏡筒とは、紫外線硬化性樹脂により接着されている、請求項1及び2のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  4. 前記ケース部材及び前記鏡筒の一方は、掘込み部を有し、
    前記ケース部材及び前記鏡筒の他方は、前記掘込み部に対応する突起部を有し、
    前記紫外線硬化性樹脂は、前記掘込み部と前記前記掘込み部との間に塗布され、
    前記封止部材は、少なくとも前記紫外線硬化性樹脂の一部を覆っている、請求項3に記載の虚像表示装置。
  5. 前記ケース部材と前記鏡筒との間は、前記封止部材及び前記紫外線硬化性樹脂により密閉されている、請求項3及び4のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  6. 前記ケース部材及び前記鏡筒への前記封止部材の取付けに際して前記ケース部材と前記鏡筒とを当接させて仮位置決めする仮位置決め部を備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  7. 前記仮位置決め部は、仮位置決めに際して接続される端部の四隅に設けられたL字状の突起部である、請求項6に記載の虚像表示装置。
  8. 左右の眼に応じて設けられた第1表示装置及び第2表示装置のうち少なくとも一方において、前記ケース部材、前記鏡筒及び前記封止部材を有する、請求項1〜7のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  9. 前記鏡筒に対して位置決め固定されており、前記光学系からの映像光を導光する導光部材を有する、請求項1〜8のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  10. 前記ケース部材と前記鏡筒との隙間の大きさは、前記封止部材の幅よりも2mm以上狭い、請求項1〜9のいずれか一項に記載の虚像表示装置。
  11. 映像素子を収納するケース部材と、前記映像素子からの映像光を受ける光学系を収納する鏡筒との間を、伸縮性の封止部材で覆い、
    前記封止部材で覆われた状態で前記ケース部材と前記鏡筒との位置決めをする、
    虚像表示装置の製造方法。
  12. 左右の眼に応じて設けられた第1表示装置及び第2表示装置のうち少なくとも一方において、前記位置決めをする、請求項11に記載の虚像表示装置の製造方法。
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