JP2022056571A - 回折光学部材及び虚像表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】発生する応力がホログラム素子での回折に影響することを回避又は抑制できる回折光学部材を提供すること。【解決手段】ホログラム素子310と、ホログラム素子310を支持する基板321,322と、ホログラム素子310と基板321,322との間に設けられる誘電体膜331,332と、ホログラム素子310の周囲に形成されて、ホログラム素子310に対してホログラム素子310外から掛かる応力を緩和する緩衝層BLと、緩衝層BLと誘電体膜331,332とを接着する接着層340とを備える。【選択図】図3

Description

本発明は、虚像を観察者に提示する虚像表示装置における導光に適用可能な回折光学部材及び回折光学部材を備える虚像表示装置に関する。
虚像表示装置に適用可能な回折光学部材として、ホログラム素子の周囲に誘電体膜を配置し、外部からの水分の浸入を防止するものが開示されている(特許文献1)。
特開2019-148738号公報
しかしながら、上記先行技術において、ホログラム素子の周囲に接着層を介して誘電体膜を配置した場合、誘電体膜によりホログラム素子への外部からの水分の浸入については防止できるとしても、接着層の形成に際して、材料となる接着剤が硬化収縮することで、ホログラム素子に応力がかかり、ホログラム素子における回折特性が変化してしまう可能性がある。
本発明の一側面における回折光学部材は、ホログラム素子と、ホログラム素子を支持する基板と、ホログラム素子と基板との間に設けられる誘電体膜と、ホログラム素子の周囲に形成されて、ホログラム素子に対してホログラム素子外から掛かる応力を緩和する緩衝層と、緩衝層と誘電体膜とを接着する接着層とを備える。
第1実施形態に係る回折光学部材を含むヘッドマウントディスプレイの外観を説明する斜視図である。 ヘッドマウントディスプレイにおける光学系の光線図である。 回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 回折光学部材における回折特性について説明するためのグラフである。 一変形例の回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 第2実施形態に係る回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 第3実施形態に係る回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 一変形例の回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 第4実施形態に係る回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 一変形例の回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 第5実施形態に係る回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 第6実施形態に係る回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 一変形例の回折光学部材についての模式的な縦断面図である。 他の一例のヘッドマウントディスプレイにおける光学系の光線図である。
〔第1実施形態〕
以下、図1等を参照して、本実施形態に係る回折光学部材及び回折光学部材を含む虚像表示装置の一例としてのヘッドマウントディスプレイについて、一構成例を説明する。
図1は、本実施形態に係る虚像表示装置としての表示装置100を含むヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する。)200の外観すなわち頭部装着型の表示装置の外観について、一態様を示す斜視図である。また、図2は、表示装置100における光学系10の光線図である。さらに、図3は、表示装置100の光学系10を構成する回折光学部材50,70(図2参照)として適用される回折光学部材300の構造についての模式的な縦断面図である。なお、例えば図3等において、回折光学部材300を構成する各部における各層や各部材を認識可能な程度の大きさにするため、各層や各部材における厚みや厚みの比率等は、実際とは異なった状態で示している。
図1に示すように、HMD200は、右眼用の表示装置100Aと、左眼用の表示装置100Bと、これらを支持するフレーム201とを有する。各表示装置100A,100Bは、画像光ILを生成するとともに、生成した画像光ILを、観察者又は装着者の左右の眼EYの眼前に導き、外界像と重畳させた状態で観察可能にするシースルー型の虚像表示装置となっている。これにより、例えば外界像又は対象物に重ねて画像やデータといった仮想的な視覚情報を付加するAR(Augmented Reality)表示が可能になる。
なお、HMD200のうち、画像光ILを取り出すべく眼EYの眼前に配置されている第4光学部L40としての第2回折光学部材70の構造等について、詳しくは後述する。
図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、表示装置100を含むHMD200を装着した観察者又は装着者の両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。図1においては、右眼用の表示装置100Aだけでなく、左眼用の表示装置100Bも記載されているが、右眼用の表示装置100Aと左眼用の表示装置100Bとは、光学的に左右を反転させたものであり、以後では、右眼用の表示装置100Aを代表の表示装置100として説明する。例えば、図2では、右眼用の表示装置100Aについて、光学系10についての光線図が示されている。
以下、図2として示す光線図を参照して、表示装置100における光学系10について一構成例を説明する。
図2の一例では、表示装置100の光学系10は、光源側から順に、画像光生成装置31と、投射光学系32と、ミラー40と、反射型の回折素子である第1回折光学部材50と、ミラー60と、反射型の回折素子である第2回折光学部材70とを備える。
光学系10のうち、画像光生成装置31は、光源を含み、画像光ILを生成する。画像光生成装置31としては、例えば有機EL表示素子等の表示パネル等を採用することができる。この場合、小型で高画質な画像表示が可能な表示装置100を提供することができる。また、画像光生成装置31は、照明光源(図示せず)と、照明光源から射出された照明光を変調する液晶表示素子等の表示パネルとを備えている態様を採用してもよい。さらに、画像光生成装置31として、レーザー光をマイクロミラーデバイスで変調する態様を採用してもよい。なお、図示の例では、画像光生成装置31は、カラー表示可能な1枚の表示パネルを有する態様としているが、画像光生成装置31は、各色に対応する複数の表示パネルとこれらからの各色の画像光を合成する合成光学系とで構成されてもよい。
光学系10のうち、投射光学系32は、回転対称のレンズ32aと、自由曲面のレンズ32bとを有しており、画像光生成装置31から射出された画像光ILを光路後段に向けて投射する。
ミラー40は、凹曲面の反射面40sを有しており、正のパワーを有している。ミラー40は、投射光学系32から第1回折光学部材50に到る光路の途中位置に配置されている。投射光学系32は、ミラー40の反射面またはその近傍に第1中間像P1を形成する。なお、ミラー40は、ミラー40を投射光学系32の構成要素と捉えてもよい。
ミラー60は、凹曲面の反射面60sを有しており、正のパワーを有している。反射面60sは、球面、非球面、または自由曲面とすることが考えられ、ここでは、反射面60sは自由曲面であるものとする。ミラー60は、第1回折光学部材50で回折された画像光ILを、第2回折光学部材70に向けて反射する。なお、ミラー60と第2回折光学70第4光との間に画像光ILの第2中間像P2が形成される。
第1及び第2回折光学部材50,70は、反射型体積ホログラフィック素子で構成されている。これらのうち、第2回折光学70は、凹曲面を有しており、正のパワーを有している。本実施形態では、第1及び第2回折光学部材50,70において、回折を行う本体部分であるホログラム素子の周囲に緩衝層を設けることで、当該ホログラム素子に対してホログラム素子外から掛かる応力を緩和して、回折の状態を所望の状態に保ち、表示装置100における画像形成を良好に維持している。なお、第1回折光学部材50あるいは第2回折光学部材70に関する構造について詳しくは、図3等を参照して、後述する。
なお、上記態様において、光学系10のうち、画像光生成装置31以外について、投射光学系32及びミラー40によって構成される第1光学部L10と、反射型の第1回折光学部材50によって構成される第2光学部L20と、ミラー60によって構成される第3光学部L30と、反射型の第2回折光学部材70によって構成される第4光学部L40とからなるものとして捉えることもできる。ここでの一例では、第3光学部L30と第4光学部L40との間、すなわちミラー60と第2回折光学部材70との間において、画像光ILの第2中間像P2が形成され、さらに第4光学部L40(第2回折光学部材70)は、画像光を平行光化して射出瞳PUを形成する。射出瞳PUは、観察者の眼EYの位置として想定される位置である。
上記のような光学系10の構成から、画像光ILの光路についてより具体的には、下記のようになる。まず、画像光生成装置31は、投射光学系32等で構成される第1光学部L10に向けて画像光ILを射出する。次に、第1光学部L10は、投射光学系32に入射した画像光ILを第1回折光学部材50で構成される第2光学部L20に向けて射出する。なお、投射光学系32を構成する回転対称のレンズ32aと自由曲面のレンズ32bとの間において射出瞳R0が形成され、ミラー40の反射面40sの前後で中間像P1が形成される。さらに、反射型の第1回折光学部材50は、入射した画像光ILを導光系でありミラー60で構成される第3光学部L30に向けて射出する。つまり、第1回折光学部材50は、回折作用により、画像光ILの光路を折り曲げる。ミラー60は、反射面60sにおいて、入射した画像光ILを、第2回折光学部材70で構成される第4光学部L40に向けて射出する。第2回折光学部材70は、入射した画像光ILを平行光化して、観察者の眼EYに向けて射出し、射出瞳PUを形成する。つまり、観察者の眼EYが、上記構成における射出瞳PUの位置にあることで、画像光ILを構成する各光線は、眼EYの網膜に1つの点として結像され、画像光ILによる虚像を視認させることが可能になる。なお、ミラー60と第2回折光学部材70との間において射出瞳R1が形成されている。
以下、図3を参照して、第1回折光学部材50あるいは第2回折光学部材70の構造について一例を説明する。図3として模式的に示す縦断面図は、第1回折光学部材50あるいは第2回折光学部材70として適用可能な構造を有する回折光学部材300について一例を示している。言い換えると、図3は、回折光学部材300を構成する各部を横切った断面の法線方向から見たものとなっている。なお、以下では、図示のように、断面視において各層が延びる横方向を±x方向とし、各層が並ぶ縦方向を±y方向とし、上記法線方向を±z方向とする。これらのうち、-y側を下側とし、+y側を上側とする。
本実施形態に係る回折光学部材300は、図示のように、+y方向について、複数の部材を層状に重ねて構成されており、具体的には、ホログラム素子310と、ホログラム素子310を支持する第1基板321及び第2基板322と、ホログラム素子310と第1基板321及び第2基板322との間にそれぞれ設けられる第1誘電体膜331及び第2誘電体膜332と、ホログラム素子310の周囲に形成される緩衝層BLとしての樹脂層360と、接着層340とを有する。なお、図示において、樹脂層360は、シート状のホログラム素子310の上面、下面及び左右の両側面の4つの表面全てにおいて設けられている。さらに、図3は、断面図であるため、ホログラム素子310の周囲のうち前後の面(±z側の側面)については図示を省略しているが、これらの面においても、樹脂層360が設けられている。
ホログラム素子310は、回折光学部材300において回折を行うホログラム素子310の本体部分であるホログラム層311と、ホログラム層311の表面を保護するカバー部材である透明フィルム層312とで構成されている。
ホログラム層311は、入射した光を偏向させるホログラム素子310の本体部分として機能すべく、例えば、所定波長に対応する感度を有するホログラフィック感光層に対しして物体光と参照光との干渉露光を行うことにより干渉縞が形成されて体積ホログラムが設けられている層である。
透明フィルム層312は、透光性を有する種々の材料で構成され、体積ホログラムが設けられたホログラム層311を保護しつつ、ホログラム素子310の表面を形成する。なお、透明フィルム層312の材料としては、例えばポリカーボネートやポリアミド、TAC等を適用することが考えられる。
第1基板321及び第2基板322は、透明基板(透光性基板)であり、画像光や外界光といった可視光を透過させる。
第1誘電体膜331及び第2誘電体膜332は、水蒸気バリア性および透明性を付与できる材料で構成され、ホログラム素子310の上面(他方の面)、下面(一方の面)を被覆して、ホログラム素子310に対する水分の浸入を的確に抑制または防止する。ホログラム層311に水分が浸入してしまうと、ホログラム層311を構成する体積ホログラムが膨張し、これに起因して、ホログラム層311における干渉縞の位置にズレが生じ、偏向特性が劣化する。これに対して、本実施形態では、第1誘電体膜331及び第2誘電体膜332が、水分(水蒸気)のホログラム素子310への浸入を抑制または防止する水蒸気バリア層として機能する。
接着層340は、透明性を有する材料(接着剤)で構成され、当該材料としては、例えばアクリル系樹脂、シリコーン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ウレタン系樹脂、またはポリ酢酸ビニル系樹脂等を適用することが考えられる。なお、上記材料としては、例えば紫外線硬化性樹脂のほか、熱硬化性樹脂を使用することも考えられる。
樹脂層360は、ホログラム素子310の表面を形成する部材である透明フィルム層312よりも低い弾性率を有する材料で形成され、可塑性又は可撓性の低弾性率樹脂層である。さらに好ましくは、例えば当該低弾性率樹脂層の弾性率は、50MPa以下となっている。つまり、樹脂層360は、変形しやすい、という特性を有しており、ホログラム素子310の周囲に設けられていることで、ホログラム素子310に対してホログラム素子310外から掛かる応力(ここでは接着剤硬化による接着層340の形成時の収縮作用に伴って掛かる応力)を緩和する緩衝層BLとして機能する。また、低弾性率樹脂層すなわち樹脂層360は、例えば紫外線硬化性樹脂で形成できる。
以下、上記各部による回折光学部材300の構成について、より具体的に説明する。図示のように、また、既述のように、回折光学部材300は、これを構成する上記各部が、複数の層状になって形成されている。具体的に下(-y側)から順に説明すると、まず、第1基板321の上に第1誘電体膜331が形成され、第1誘電体膜331の上に樹脂層360に囲まれた状態のホログラム素子310が、接着層340によって周囲から固着されている。さらに、接着層340の上に第2誘電体膜332が設けられており、さらにその上に第2基板322が設けられている。見方を変えると、ホログラム素子310とこれを包含する樹脂層360は、第1誘電体膜331が形成された第1基板321と、第2誘電体膜332が形成された第2基板322との間に挟まれて、接着層340によって固定(固着)されている。
また、以上に示した回折光学部材300の構成について、見方を変えてまとめ直すと、まず、回折光学部材300は、前提として、本体部分として機能するホログラム素子310と、これを外部応力(ホログラム素子310外からホログラム素子310に対してかかる応力)から保護する保護層としての樹脂層360とを有する。この上で、回折光学部材300は、ホログラム素子310を支持する基板SBとして、ホログラム素子310を挟持する第1基板321と第2基板322とを有する。また、回折光学部材300は、ホログラム素子310と基板SBとの間に設けられる誘電体膜DFとして、ホログラム素子310と第1基板321との間に設けられる第1誘電体膜331と、ホログラム素子310と第2基板322との間に設けられる第2誘電体膜332とを有する。さらに、回折光学部材300は、第1誘電体膜331と第2誘電体膜332とを接着する接着層340を有する。
また、以上の場合、ホログラム素子310に関して、ホログラム層311は、第1誘電体膜331に対向して配置されており、透明フィルム層は、ホログラム層311を介して第1誘電体膜331に対向して配置されていることになる。
また、緩衝層BLである樹脂層360は、図示のように、各部を横切った断面の法線方向(+z方向)から見た場合に、ホログラム層311及び透明フィルム層312により層状に形成されたホログラム素子310を囲んで設けられている。
上記のような構成の回折光学部材300において、例えば最下層である第1基板321から画像光ILが入射する場合、下層側の各部を経てホログラム素子310のホログラム層311に達すると、画像光ILは、ホログラム層311において回折され、回折光としての成分光が第1基板321の表面から射出される。以上により、回折光学部材300は、反射型の回折素子として機能する。すなわち、図2を参照して例示した第1回折光学部材50や第2回折光学部材70として適用可能になる。
以下、回折光学部材300の具体的な製造過程について説明する。まず、前提として、第1誘電体膜331が形成された第1基板321と、第2誘電体膜332が形成された第2基板322とについては、例えばスパッタリング等の既存の手法により準備されているものとする。この上で、ホログラム素子310及び樹脂層360の形成については、まず、ホログラム層311及び透明フィルム層312すなわちホログラム素子310となるべき部材の表面全体に、樹脂層360となるべき紫外線硬化性樹脂を塗布し、これに紫外線を照射する。これにより、当該紫外線硬化性樹脂が硬化し、ホログラム素子310を覆った状態の樹脂層360が形成される。次に、上記予め第1及び第2誘電体膜332が形成された状態で準備された第1基板321と第2基板322とで、樹脂層360に覆われたホログラム素子310を接着剤とともに挟んだ状態に維持して、当該接着剤を硬化させる。接着剤が硬化することで、接着層340が形成されるとともに、図示のような層状の回折光学部材300が形成される。なお、上記接着剤については、既述のように、紫外線硬化性樹脂や熱硬化性樹脂を使用することが想定される。
ここで、上記構成のうち、樹脂層360は、既述のように、低い弾性率を有することで、接着層340の形成すなわち接着剤の硬化に伴う収縮に際して、ホログラム素子310と接着層340との間におけるクッションあるいはスポンジのような役割を果たす。すなわち、樹脂層360は、接着層340から(ホログラム素子310外から)ホログラム素子310に対して掛かる応力を緩和する緩衝層BLとして機能する。
以上のように、接着層340によってホログラム素子310を固定する構造では、特に、接着層340の形成に伴う硬化収縮による応力がホログラム素子310での回折に影響することで、ホログラム素子310の特性が変化し、回折効率が落ちてしまうことが問題となる。これに対処すべく、本実施形態では、上述のように、緩衝層BLとして機能する樹脂層360を設けている。
図4は、回折光学部材における回折特性(光の入射角に対する角度依存性)について一例を説明するためのグラフであり、横軸は、光の回折光学部材に対する入射角(単位:°)を示し、縦軸は、回折効率を0~1の値で示している。曲線Q1は、回折光学部材が収縮していない場合の回折特性の一例を示しており、曲線Q2は、曲線Q1の状態から回折光学部材が、例えば接着における収縮作用等によって、ホログラム層311が1%収縮した場合における回折光学部材の回折特性を示している。
図4のグラフに示すように、曲線Q1に示す状態では、角度0°を中心として左右対称な特性を示しているのに対して、曲線Q2に示す状態では、大きくシフトしてしまい、特性が変わっていることが分かる。すなわち、接着層340の形成に伴う硬化収縮等の影響を、ホログラム素子310が受けて変形してしまうと、所望の特性を有していた状態からシフトして、回折効率が落ちてしまうことになる。なお、これは、ホログラム素子310の本体部分であるホログラム層311に設けられた縞模様が、接着層340からの応力によって変形する(角度が変わってしまう)ことに起因すると考えられる。
これに対して、本実施形態では、上記のように、接着層340とホログラム素子310との間に緩衝層BLとしての樹脂層360を設けていることで、接着層340の応力の影響による上記のような事態を回避又は抑制できる。これにより、例えば既述のように、虚像表示装置としてのHMD200を構成する第1回折光学部材50や第2回折光学部材70に回折光学部材300を適用すれば、HMD200において良好な画像形成が可能となる。
以上のように、本実施形態に係る回折光学部材300は、ホログラム素子310と、ホログラム素子310を支持する基板321,322と、ホログラム素子310と基板321,322との間に設けられる誘電体膜331,332と、ホログラム素子310の周囲に形成されて、ホログラム素子310に対してホログラム素子310外から掛かる応力を緩和する緩衝層BLと、緩衝層BLと誘電体膜331,332とを接着する接着層340とを備える。
上記回折光学部材300では、接着層340の形成に伴う硬化収縮による応力がホログラム素子310での回折に影響することを回避又は抑制でき、回折光学部材300を、例えば虚像表示装置であるHMD200に適用すれば、良好な画像形成が可能になる。
なお、上記した回折光学部材300の各構成のうち、第1及び第2基板321,322の構成材料としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレン、シクロオレフィンポリマー、ポリアミド、ポリエーテルサルフォン、ポリメチルメタクリレート、ポリカーボネート、ポリアリレートのような樹脂材料や、石英ガラス、ソーダガラスのようなガラス材料等を適用することが考えられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。このような第1及び第2基板321,322の平均厚さは、特に限定されないが、0.5mm以上5mm以下程度であるのが好ましく、0.7mm以上2mm以下程度であるのがより好ましい。
また、第1及び第2誘電体膜331,332の構成材料としては、誘電性を備え、第1誘電体膜331に水蒸気バリア性および透明性を付与できるものとして、例えば、セラミックス材料、ガラス材料のような無機材料のほか、樹脂材料等を適用することが考えられる。セラミックス材料としては、例えば、アルミナ、ジルコニア、マグネシア、シリカ、一酸化ケイ素、チタニア、酸化ハフニウム、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、炭化ケイ素、チタン酸バリウム等が適用可能であり、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせて用いることができる。これらの中でも、一酸化ケイ素(SiO)、シリカ(SiO)、アルミナ(Al)、酸化ハフニウム、(HfO)、ジルコニア(ZrO)およびチタニア(TiO)であるのが好ましい。また、セラミックス材料であれば、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、プラズマ化学気相成長法のような気相成長法を用いて比較的容易に第1及び第2誘電体膜331,332を形成できる。なお、ガラス材料としては、例えば、石英ガラス、ホウケイ酸ガラス等が適用可能である。また、樹脂材料としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリフッ化ビニル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂等が適用可能である。なお、第1及び第2誘電体膜331,332は、上述した構成材料で構成される単層体であっても多層体であってもよいが、多層体であることが好ましい。多層体とする場合、例えば、第1誘電体膜331としては、一酸化ケイ素(SiO)で構成される層と、アルミナ(Al)で構成される層とを備え、一酸化ケイ素(SiO)を第1基板321側とする多層体、または、一酸化ケイ素(SiO)で構成される層と、酸化ハフニウム、(HfO)で構成される層とを備え、一酸化ケイ素(SiO)を第1基板321側とする多層体とすることができる。第1及び第2誘電体膜331,332の平均厚さは、特に限定されないが、十分な水蒸気バリア性の維持や、膜割れ発生の回避のため、50nm以上1μm以下程度であるのが好ましく、100nm以上300nm以下程度であるのがより好ましい。
また、上記では、HMD200において、装着者(観察者)の眼EYの網膜上に映像を表示させるべく、HMD200への適用に際して、ホログラム素子310において、入射した画像光ILを偏向(反射)させる態様としているが、ホログラム素子310は、正反射だけではなく種々の方向に光の向きを変える(偏向する)ことが可能である。つまり、HMD200での導光に際して、種々の方向に光の向きを変えるにあたって、ホログラム素子310延いては回折光学部材300を適用できる。
また、ホログラム素子310の特性を調整することにより、偏向(反射)させる波長帯域と偏向(反射)させない波長帯域(透過させる波長帯域)とを定めることで、例えば回折光学部材300を、第2回折光学部材70(図1又は図2参照)に適用した場合、画像光を確実に視認させつつ、良好なシースルー性を確保できる。
また、上記態様では、第1誘電体膜331は、第1基板321とホログラム素子310との間、すなわち、ホログラム素子310の下面側に設けられ、ホログラム素子310の下面側からの水分の浸入を抑制または防止する水蒸気バリア層としての機能を発揮する。同様に、第2誘電体膜332は、第2基板322とホログラム素子310との間、すなわち、ホログラム素子310の上面側に設けられ、ホログラム素子310の上面側からの水分の浸入を抑制または防止する水蒸気バリア層としての機能を発揮する。ただし、図3の断面視において、例えば側面側(±x側)については、言及していない。側面部分については、例えば別途部材を設けることで、水分の浸入を抑制または防止することが考えられる。なお、これについての一例は、他の実施形態において後述する。
以下、図5を参照して、回折光学部材300の一変形例について説明する。なお、図5は、図3に対応する縦断面図である。
図3の例示では、ホログラム素子310の全体が周囲から樹脂層360に覆われる構成となっている。すなわち、シート状のホログラム素子310において、上面、下面及び左右の両側面の4つの表面全てにおいて樹脂層360が設けられている(なお、図示されていないホログラム素子310の前後の面についても同様である)。これに対して、本変形例では、ホログラム素子310の全体が樹脂層360に覆われたものではない点において、上記一例と異なっている。具体的には、図5に示すように、断面視において、ホログラム素子310のうち、下面を除く3面すなわち上面と両側面とにおいて樹脂層360によって覆われており、ホログラム素子310の下面すなわちホログラム層311の表面が、第1誘電体膜331に接した状態で、かつ、他の面が樹脂層360に覆われた状態で、接着層340により接着固定されている。この場合も、回折光学部材300は、樹脂層360を設けていることで、接着層340の応力がホログラム素子310での回折に影響することを回避又は抑制できる。以上について、見方を変えると、樹脂層360は、ホログラム素子310のうち少なくとも3つの表面に設けられていることで、接着層340から掛かる応力を緩和する緩衝層BLとしての機能を果たすものとなっている。
〔第2実施形態〕
以下、図6を参照しつつ、第2実施形態に係る回折光学部材について一例を説明する。本実施形態では、回折光学部材300のうち、緩衝層BLの構成以外の点については、第1実施形態の場合と同様であり、虚像表示装置への適用についても同様であるので、第1実施形態と同符号を適用し、必要に応じて、第1実施形態において説明した事項を参照する。なお、図6は、図5に対応する縦断面図である。
本実施形態に係る回折光学部材300は、緩衝層BLとして、撥水層460を適用している点において、第1実施形態の場合と異なっている。すなわち、本実施形態では、ホログラム素子310を撥水層460で覆うことで、接着層340の応力がホログラム素子310での回折に影響することを回避又は抑制している。図示の一例では、図5の場合と同様、下面を除く3面すなわち上面と両側面とにおいて緩衝層BLとしての撥水層460で覆う構成を示している。なお、撥水層460が、ホログラム素子310の上記3面に加えさらに下面についても覆う構成とすることも考えられる。
ここで、撥水層460については、種々の材料を適用することが考えられるが、典型的には、例えば、フッ素系材料で撥水層460を形成することが考えられる。より具体的には、例えば、構成材料として、フッ素系シランカップリング剤を含むものを使用することが考えられる。またフッ素系ガスを用いて、ホログラム素子310の上面及び側面に撥水処理をすることが考えられる。この場合、形成された撥水層460と接着層340との間での摩擦力が小さくなることで、接着層340からの応力が撥水層460延いてはホログラム素子310に伝わらなくなる、あるいは伝わりづらくなることで、接着層340の応力がホログラム素子310での回折に影響することを回避又は抑制できる。
〔第3実施形態〕
以下、図7等を参照しつつ、第3実施形態に係る回折光学部材について一例を説明する。本実施形態では、回折光学部材300において、基板SBを構成する第1及び第2基板321,322の外面に設けた外面誘電体膜ODを備える点において、上記他の実施形態と異なっているが、これ以外の点については、第1実施形態等の場合と同様であり、虚像表示装置への適用についても同様であるので、第1実施形態と同符号を適用し、必要に応じて、第1実施形態において説明した事項を参照する。なお、図7は、図3等に対応する縦断面図である。
本実施形態に係る回折光学部材300は、第1及び第2基板321,322の外面に外面誘電体膜335を設けている点において、第1実施形態の場合と異なっている。特に、図示の一例では、第1及び第2基板321,322のみならず、これらに挟持された積層体の全体が、外面誘電体膜335で被覆されている。
外面誘電体膜335は、例えば第1誘電体膜331等と同様に水蒸気バリア層としての機能するものを採用することが考えられるが、この他に、反射防止膜(ARコート)としての機能を付与するようにしてもよい。見方を変えると、反射防止膜が、水蒸気バリアの機能を兼ねているものとしてもよい。
また、図8に示す一変形例のように、回折光学部材300が、外面誘電体膜335の内面に設けられたハードコート層350をさらに有する構成としてもよい。なお、ハードコート層350としては、例えば、有機ケイ素化合物(シランカップリング剤)と金属酸化物とを含有する組成物を用いて形成されたもので構成することができる。
〔第4実施形態〕
以下、図9等を参照しつつ、第4実施形態に係る回折光学部材について一例を説明する。本実施形態では、回折光学部材300のうち、接着層540が、ホログラム素子310の表面を形成する部材である透明フィルム層312よりも低い弾性率を有する材料で形成されており、緩衝層BLが省略されている点において、上記他の実施形態と異なっているが、これ以外の点については、第1実施形態等の場合と同様であり、虚像表示装置への適用についても同様であるので、第1実施形態と同符号を適用し、必要に応じて、第1実施形態において説明した事項を参照する。なお、図9は、図3等に対応する縦断面図である。
本実施形態に係る回折光学部材300は、ホログラム素子310と、ホログラム素子310を支持する基板SBとしてホログラム素子310を挟持する第1基板321と第2基板322とを有する。さらに、回折光学部材300は、ホログラム素子310と基板SBとの間に設けられる誘電体膜DFとして、ホログラム素子310と第1基板321との間に設けられる第1誘電体膜331と、ホログラム素子310と第2基板322との間に設けられる第2誘電体膜332とを有する。なお、ホログラム素子310は、回折を行うホログラム素子310の本体部分であるホログラム層311と、ホログラム層311の表面を保護するカバー部材である透明フィルム層312とで構成されている。さらに、回折光学部材300は、第1誘電体膜331と第2誘電体膜332との間にホログラム素子310を挟持した状態で接着する接着層540を有する。すなわち、接着層540は、ホログラム素子310と誘電体膜FDとを接着する。
ここで、接着層540は、ホログラム素子310の表面を形成する部材である透明フィルム層312よりも低い弾性率を有する材料で形成される低弾性率接着層である。接着層540が低弾性率接着層であることにより、接着層540の形成に伴う硬化収縮によって発生する応力がホログラム素子310に対して与える影響を十分に小さいものにできる。すなわち、本実施形態においても、接着層540の形成に伴う硬化収縮による応力がホログラム素子310での回折に影響することを回避又は抑制でき、例えば虚像表示装置に適用すれば、良好な画像形成が可能になる。
また、図10に示す一変形例のように、回折光学部材300が、図9に例示した構成において、さらに、低弾性率接着層である接着層540に含まれるギャップ材GGを備えていてもよい。ギャップ材GGは、例えばビーズ状の部材等である。低弾性率接着層であるすなわち変形しやすい接着層540に、ある程度以上の硬さを有するギャップ材GGが含有されていることで、例えば、第1基板321と第2基板322とに挟持されたホログラム素子310が、これらの押圧によって接着層540とともに押し潰されることを回避できる。
〔第5実施形態〕
以下、図11等を参照しつつ、第5実施形態に係る回折光学部材について一例を説明する。本実施形態では、回折光学部材300のうち、回折光学部材300は、ホログラム素子310と基板SBとの間に設けられる誘電体膜DFとして、第1誘電体膜331と第2誘電体膜332とに加え、第3誘電体膜333をさらに備えている点において、上記他の実施形態と異なっているが、これ以外の点については、第1実施形態等の場合と同様であり、虚像表示装置への適用についても同様であるので、第1実施形態と同符号を適用し、必要に応じて、第1実施形態において説明した事項を参照する。なお、図11は、図3等に対応する縦断面図である。
本実施形態に係る回折光学部材300は、誘電体膜DFとして、図3に示した一例と同様に、第1誘電体膜331と第2誘電体膜332とを有する。すなわち、第1誘電体膜331は、ホログラム素子310の下面側(-y側)に設けられる一方、第2誘電体膜332は、ホログラム素子310の上面側(+y側)に設けられる。これらに加え、第3誘電体膜333が、第2誘電体膜332と一体的になって、第2誘電体膜332の両端(±x側の端)において-y方向に延びるように設けられている。すなわち、誘電体膜DFを構成する第3誘電体膜333は、ホログラム素子310の側面に沿って設けられている。つまり、この場合、断面視において、誘電体膜DFすなわち第1~第3誘電体膜331~333は、接着層340を含め、ホログラム素子310の全体を覆った状態となっている。
一方、ホログラム素子310については、回折を行うホログラム素子310の本体部分であるホログラム層311と、ホログラム層311の表面を保護するカバー部材である透明フィルム層312とで構成されており、図示の場合、すなわち断面視において、緩衝層BLとしての樹脂層360により、ホログラム層311の上面、下面及び両側面の全てが被覆された状態となっている。樹脂層360は、ホログラム素子310のうち少なくとも3つ以上の表面に設けられ、第1誘電体膜331、第2誘電体膜332及び第3誘電体膜333に対向して配置されているものとなっている。なお、図示の例では、樹脂層360の各面のうち、下面以外すなわち上面、及び両側面の3つの面(2種の面)は、接着層340を介して誘電体膜DFと対向している。
なお、本実施形態において、接着層340は、ホログラム層311の上面と第2誘電体膜332を接着する上面接着層部分342と、ホログラム層311の側面と第3誘電体膜333を接着する側面接着層部分343とを有していると捉えることもできる。本実施形態においても、樹脂層360を設けることで、接着層340の形成に伴う硬化収縮による応力がホログラム素子310での回折に影響することを回避又は抑制でき、例えば虚像表示装置に適用すれば、良好な画像形成が可能になる。
〔第6実施形態〕
以下、図12等を参照しつつ、第6実施形態に係る回折光学部材について一例を説明する。本実施形態では、回折光学部材300のうち、基板SBが、第1基板321のみで構成されている点において、上記他の実施形態と異なっている。ここでは、第5実施形態において図11に例示したものの一変形例として示している。なお、上記の点以外の構造については、第5実施形態等の場合と同様であり、虚像表示装置への適用についても同様であるので、他の実施形態と同符号を適用し、必要に応じて、他の実施形態において説明した事項を参照する。なお、図12は、図3あるいは図11等に対応する縦断面図である。
本実施形態に係る回折光学部材300は、図12を参照して既述のように、図3や図11と比較して第2基板322に相当する部材が存在しない。具体的には、回折光学部材300は、ホログラム素子310と、ホログラム素子310を支持する基板SBとしてホログラム素子310を挟持する第1基板321を有する。
上記構成のような回折光学部材300の製造については、例えば、樹脂層360に被覆されたホログラム層311を予め第1誘電体膜331が成膜された第1基板321上に載置した状態において、接着層340となるべき接着剤を塗布し、当該接着剤を硬化させて接着層340を形成する。その後、接着層340の表面に第2誘電体膜332及び第3誘電体膜333を成膜することで、図示のような構成の回折光学部材300を作製する、といった方法をとることが考えられる。
また、図13に示す一変形例のように、回折光学部材300が、接着層340として一体的に設けられている上面接着層部分342と側面接着層部分343とが、中央部側から縁部側に向かって厚さが漸減するようなものとなっており、これに応じて、第2誘電体膜332及び第3誘電体膜333が一体的に設けられて湾曲形状をなしていてもよい。この場合、回折光学部材300の製造に際して、接着剤を硬化させて上記のような形状で接着層340を形成した後、例えば気相成長法を用いて成膜することで、第2誘電体膜332及び第3誘電体膜333を比較的容易に形成できる。
〔変形例及びその他の事項〕
以上で説明した回折光学部材300及びこれを適用した表示装置100さらにはHMD200についての具体的構造は、単なる例示であり、同様の機能を達成できる範囲で、様々な変更が可能である。
図14は、他の一例のHMDにおける光学系の光線図であり、図2に対応する図である。図示の光学系610では、図2に例示した光学系10の場合と同様に、画像光生成装置31のほか、正のパワーを有する第1光学部L10と、正のパワーを有する第2光学部L20と、正のパワーを有する第3光学部L30と、正のパワーを有する第4光学部L40とを備える。第1光学部L10は、投射光学系632で構成され、第2光学部L20は、反射型の回折素子である第1回折光学部材650で構成され、第3光学部L30は、導光系660で構成され、第4光学部L40は、反射型の回折素子である第2回折光学部材670で構成されている。なお、第1及び第2回折光学部材650,670の光入射面は、周辺部に対して中央部が凹んで湾曲した形状となっており、導光系660に向けて効率良く偏向させることができる。
投射光学系632は、画像光生成装置31が生成した画像光ILを投射する光学系であって、複数のレンズ632aによって構成されている。なお、図示では、投射光学系32におけるレンズ632aを3枚とした場合を例に挙げたが、レンズ632aの枚数はこれに限定されることはなく、投射光学系632が4枚以上のレンズ632aを備えていてもよい。また、各レンズ632aは貼り合わせて投射光学系632を構成してもよい。また、レンズ632aは自由曲面のレンズで構成されていてもよい。
導光系660は、第1回折光学部材650から射出された画像光ILが入射するレンズ系661と、レンズ系661から射出された画像光ILを斜めに傾いた方向に射出するミラー662とを有している。レンズ系661は、複数のレンズ661aによって構成される。ミラー662は、前後方向に向けて斜めに傾いた反射面662sを有している。ミラー662は、全反射ミラーとしてもよいが、ミラー662をハーフミラーとすることで、外光を視認できる範囲を広くしてもよい。
上記のような構成においても、第1回折光学部材650や第2回折光学部材670として、上述した構造を有する回折光学部材300を利用することで、良好な画像形成が可能になる。
また、上記各実施形態については、種々組合せが可能であり、例えばHMDにおいて、複数の回折光学部材を設ける場合、異なる構成の回折光学部材を組み合わせて使用してもよい。また、第2実施形態に例示した緩衝層BLとしての撥水層460を、他の実施形態における樹脂層360に代えて適用することも可能である。
また、図1に示す表示装置100等では、水平方向(XZ面に平行な方向)を主方向として画像光ILを導光させたが、これに限らず、例えば垂直方向(YZ面に平行な方向)を主方向として画像光ILを導光させる場合等において、本実施形態を適用することも可能である。
また、例えば、上記各実施形態では、表示装置100をHMD200に組み込んでいるが、表示装置100をヘッドアップディスプレイに組み込むことができる。
さらに、HMD等以外の回折光学部材を使用する種々の光学部品あるいは製品において、上記各実施形態に例示した回折光学部材300を適用してもよい。
また、第1誘電体膜331、第2誘電体膜332および第3誘電体膜333の水蒸気透過度について、種々の態様が考えられるが、例えば、0.1g/m・24hr(40℃、90%RH)以上2.0g/m・24hr(40℃、90%RH)以下であることが好ましく、0.1g/m・24hr(40℃、90%RH)以上1.0g/m・24hr(40℃、90%RH)以下であることがより好ましい。これにより、水分(水蒸気)のホログラム素子310への浸入を抑制または防止する水蒸気バリア層としての機能をより確実に発揮させることができる。
また、表示装置100あるいはHMD200は、外界像を観察できるシースルー型のものに限らず、外界像を遮断するクローズドタイプのHMDに適用することができる。この場合、例えば図3等に示す第1基板321と第2基板322とのうち、画像光ILが通過しない一方を、透過性のない(不透明な)もので構成してもよい。さらに、不透明とした側については、基板の材料ほか、誘電体膜の材料について透明性を有しない材料を使用することができる。
以上のように、具体的な一態様における第1の回折光学部材は、ホログラム素子と、ホログラム素子を支持する基板と、ホログラム素子と基板との間に設けられる誘電体膜と、ホログラム素子の周囲に形成されて、ホログラム素子に対してホログラム素子外から掛かる応力を緩和する緩衝層と、緩衝層と誘電体膜とを接着する接着層とを備える。
上記回折光学部材では、接着層の形成に伴う硬化収縮による応力がホログラム素子での回折に影響することを回避又は抑制でき、また、誘電体膜により、ホログラム素子に対する水分の浸入を的確に抑制または防止でき、例えば虚像表示装置に適用すれば、良好な画像形成が可能になる。
具体的な側面において、緩衝層は、ホログラム素子の表面を形成する部材よりも低い弾性率を有する材料で形成される低弾性率樹脂層である。この場合、緩衝層は、ホログラム素子外からの応力(典型的には接着層形成における収縮に伴う応力)をホログラム素子に伝え難いものとなる。
別の側面において、低弾性率樹脂層の弾性率は、50MPa以下である。この場合、緩衝層は、応力の緩和に十分な程度に変形しやすいものとなる。
さらに別の側面において、低弾性率樹脂層は、紫外線硬化性樹脂で形成されている。この場合、ホログラム素子に紫外線硬化性樹脂を塗布した後、紫外線を照射することで、低弾性率樹脂層を形成できる。
さらに別の側面において、緩衝層は、撥水層である。この場合、緩衝層は、撥水性を利用して、ホログラム素子に対してホログラム素子外から掛かる応力を緩和できる。
さらに別の側面において、撥水層は、フッ素系材料で形成されている。この場合、より効率的に撥水性の効果を利用できる。
さらに別の側面において、撥水層は、構成材料として、フッ素系シランカップリング剤を含む。この場合、所望の撥水特性を有する撥水層を確実に形成できる。
さらに別の側面において、基板は、透光性を有する。この場合、基板において、画像光や外界光等を透過させることができる。
さらに別の側面において、ホログラム素子は、干渉縞が形成されるホログラム層と、ホログラム層を保護しつつホログラム素子の表面を形成する透明フィルム層とを含み、ホログラム層は、誘電体膜に対向して配置されており、透明フィルム層は、ホログラム層を介して誘電体膜に対向して配置されている。この場合、ホログラム層を、透明フィルム層や誘電体膜により的確に保護できる。
さらに別の側面において、緩衝層は、各部を横切った断面の法線方向から見た場合に、ホログラム層及び透明フィルム層により層状に形成されたホログラム素子を囲んで設けられている。この場合、ホログラム素子は、緩衝層により全体が被覆された状態となり、より確実に応力の影響を回避できる。
さらに別の側面において、基板は、ホログラム素子を挟持する第1基板と第2基板とを有し、誘電体膜は、ホログラム素子と第1基板との間に設けられる第1誘電体膜と、ホログラム素子と第2基板との間に設けられる第2誘電体膜とを有し、接着層は、第1誘電体膜と第2誘電体膜とを接着する。この場合、基板に設けられた誘電体膜によりホログラム素子を挟持した状態で、接着層により固定できる。
さらに別の側面において、誘電体膜は、ホログラム素子の側面に設けられる第3誘電体膜を有し、緩衝層は、各部を横切った断面での断面視において、ホログラム素子のうち少なくとも3つ以上の表面に設けられ、第1誘電体膜、第2誘電体膜及び第3誘電体膜に対向して配置されている。
さらに別の側面において、回折光学部材は、基板の外面に設けた外面誘電体膜を備える。この場合、外面誘電体膜により、ホログラム素子に対する水分の浸入をさらに抑制または防止できる。
さらに別の側面において、回折光学部材は、外面誘電体膜の内面に設けられたハードコート層を備える。この場合、耐衝撃性の強化を図れる。
また、具体的な一態様における第2の回折光学部材は、ホログラム素子と、ホログラム素子を支持する基板と、ホログラム素子と基板との間に設けられる誘電体膜と、ホログラム素子の表面を形成する部材よりも低い弾性率を有する材料で形成され、ホログラム素子と誘電体膜とを接着する低弾性率接着層とを備える。
上記回折光学部材では、ホログラム素子と誘電体膜とを接着する接着層として低弾性率接着層を採用することで、接着層の形成に伴う硬化収縮に際して発生する応力がホログラム素子に対して与える影響を十分に小さいものにできる。したがって、当該応力がホログラム素子での回折に影響することを回避又は抑制でき、また、誘電体膜により、ホログラム素子に対する水分の浸入を的確に抑制または防止でき、例えば虚像表示装置に適用すれば、良好な画像形成が可能になる。
具体的な側面において、回折光学部材は、低弾性率接着層に含まれるギャップ材を備える。この場合、ホログラム素子が、ホログラム素子外からの応力等によって変形しやすい低弾性率接着層とともに押し潰されてしまうことを回避できる。
10…光学系、31…画像光生成装置、32…投射光学系、32a…レンズ、32b…レンズ、40…ミラー、40s…反射面、50,70…回折光学部材、60…ミラー、60s…反射面、100,100A,100B…表示装置、201…フレーム、300…回折光学部材、310…ホログラム素子、311…ホログラム層、312…透明フィルム層、321…第1基板、322…第2基板、331…第1誘電体膜、332…第2誘電体膜、333…第3誘電体膜、335…外面誘電体膜、340…接着層、342…上面接着層部分、343…側面接着層部分、350…ハードコート層、360…樹脂層、460…撥水層、540…接着層、610…光学系、632…投射光学系、632a…レンズ、660…導光系、662s…反射面、661…レンズ系、662…ミラー、BL…緩衝層、DF…誘電体膜、EY…眼、FD…誘電体膜、GG…ギャップ材、IL…画像光、OD…外面誘電体膜、P1…中間像、PU,R0,R1…射出瞳、Q1,Q2…曲線、SB…基板、US…装着者

Claims (17)

  1. ホログラム素子と、
    前記ホログラム素子を支持する基板と、
    前記ホログラム素子と前記基板との間に設けられる誘電体膜と、
    前記ホログラム素子の周囲に形成されて、前記ホログラム素子に対して前記ホログラム素子外から掛かる応力を緩和する緩衝層と、
    前記緩衝層と前記誘電体膜とを接着する接着層と
    を備える回折光学部材。
  2. 前記緩衝層は、前記ホログラム素子の表面を形成する部材よりも低い弾性率を有する材料で形成される低弾性率樹脂層である、請求項1に記載の回折光学部材。
  3. 前記低弾性率樹脂層の弾性率は、50MPa以下である、請求項2に記載の回折光学部材。
  4. 前記低弾性率樹脂層は、紫外線硬化性樹脂で形成されている、請求項2及び3のいずれか一項に記載の回折光学部材。
  5. 前記緩衝層は、撥水層である、請求項1に記載の回折光学部材。
  6. 前記撥水層は、フッ素系材料で形成されている、請求項5に記載の回折光学部材。
  7. 前記撥水層は、構成材料として、フッ素系シランカップリング剤を含む、請求項6に記載の回折光学部材。
  8. 前記基板は、透光性を有する、請求項1~7のいずれか一項に記載の回折光学部材。
  9. 前記ホログラム素子は、干渉縞が形成されるホログラム層と、前記ホログラム層を保護しつつ前記ホログラム素子の表面を形成する透明フィルム層とを含み、
    前記ホログラム層は、前記誘電体膜に対向して配置されており、
    前記透明フィルム層は、前記ホログラム層を介して前記誘電体膜に対向して配置されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の回折光学部材。
  10. 前記緩衝層は、各部を横切った断面の法線方向から見た場合に、前記ホログラム層及び前記透明フィルム層により層状に形成された前記ホログラム素子を囲んで設けられている、請求項9に記載の回折光学部材。
  11. 前記基板は、前記ホログラム素子を挟持する第1基板と第2基板とを有し、
    前記誘電体膜は、前記ホログラム素子と前記第1基板との間に設けられる第1誘電体膜と、前記ホログラム素子と前記第2基板との間に設けられる第2誘電体膜とを有し、
    前記接着層は、前記第1誘電体膜と前記第2誘電体膜とを接着する、請求項1~10のいずれか一項に記載の回折光学部材。
  12. 前記誘電体膜は、前記ホログラム素子の側面に設けられる第3誘電体膜を有し、
    前記緩衝層は、各部を横切った断面での断面視において、前記ホログラム素子のうち少なくとも3つ以上の表面に設けられ、前記第1誘電体膜、前記第2誘電体膜及び前記第3誘電体膜に対向して配置されている、請求項11に記載の回折光学部材。
  13. 前記基板の外面に設けた外面誘電体膜を備える、請求項1~12のいずれか一項に記載の回折光学部材。
  14. 前記外面誘電体膜の内面に設けられたハードコート層を備える、請求項13に記載の回折光学部材。
  15. ホログラム素子と、
    前記ホログラム素子を支持する基板と、
    前記ホログラム素子と前記基板との間に設けられる誘電体膜と、
    前記ホログラム素子の表面を形成する部材よりも低い弾性率を有する材料で形成され、前記ホログラム素子と前記誘電体膜とを接着する低弾性率接着層と
    を備える回折光学部材。
  16. 前記低弾性率接着層に含まれるギャップ材を備える、請求項15に記載の回折光学部材。
  17. 請求項1~16のいずれか一項に記載の回折光学部材を備える虚像表示装置。
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