JP2016170373A - 半透過型反射シート、表示装置 - Google Patents

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Takehiro Yamashita
雄大 山下
関口 博
Hiroshi Sekiguchi
博 関口
後藤 正浩
Masahiro Goto
正浩 後藤
一信 小川
Kazunobu Ogawa
一信 小川
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Abstract

【課題】観察者側に届く映像や、外界の光が不鮮明になってしまうのを抑制することができる半透過型反射シート、表示装置を提供する。【解決手段】半透過型反射シート20は、背面から外界の光を透過するとともに映像光を反射して、出光面から映像光及び外界の光を出光するシートであり、単位光学形状30が複数配列された第1光学形状層22と、出光面を有し、第1光学形状層22の単位光学形状30側の面に積層される第2光学形状層23とを備え、単位光学形状30は、出光面に対して傾斜した第1傾斜面30aを有し、第1傾斜面30a上の少なくとも一部には、第1光学形状層22及び第2光学形状層23の屈折率よりも高い屈折率の高屈折率層25が形成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、背景等の外界の光を透過するとともに、映像光を反射する半透過型反射シート、表示装置に関するものである。
従来、LCD(Liquid Crystal Display)等の映像源を、光学系を介して観察者に観察させる頭部装着型の表示装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
このような頭部装着型の表示装置は、例えば、映像源に対向する位置に導光板を配置して、映像源で表示された映像光を、その導光板によって観察者の眼に対応する位置まで導光して、反射層を介して観察者側へ反射させている。このような表示装置は、表示される映像によって観察者の視界が遮られてしまうため、反射層にマジックミラーを用いる等して、映像光と外界の光とを重ねて見せる、いわゆるシースルーにする場合がある。
しかし、この場合、マジックミラーの透過率を向上させて反射率を低下させすぎると観察者側に届く映像が不鮮明になり、逆に反射率を向上させて透過率を低下させすぎると、外界の光(外界の像)が不鮮明になってしまう場合があった。
特表2011−509417号公報
本発明の課題は、観察者側に届く映像や、外界の光が不鮮明になってしまうのを抑制することができる半透過型反射シート、表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
請求項1の発明は、背面から外界の光を透過するとともに映像光を反射して、出光面から前記映像光及び前記外界の光を出光する半透過型反射シート(20)であって、単位光学形状(30)が複数配列された第1光学形状層(22)と、前記出光面を有し、前記第1光学形状層の前記単位光学形状側の面に積層される第2光学形状層(23)とを備え、前記単位光学形状は、前記出光面に対して傾斜した第1傾斜面(30a)を有し、前記第1傾斜面上の少なくとも一部には、前記第1光学形状層及び前記第2光学形状層の屈折率よりも高い屈折率の高屈折率層(25)が形成されていること、を特徴とする半透過型反射シートである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の半透過型反射シート(20)において、前記高屈折率層(25)は、ニ酸化チタンが含有された樹脂により構成されていること、を特徴とする半透過型反射シートである。
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載の半透過型反射シート(20)と、前記半透過型反射シートに映像光を出射する映像源(11)と、を備える表示装置(1)である。
本発明によれば、観察者側に届く映像や、外界の光が不鮮明になってしまうのを抑制することができる。
実施形態の頭部装着型の表示装置を説明する図である。 実施形態の導光板の詳細を説明する図である。 実施形態の導光板の製造方法の一例を示す図である。 変形形態の半透過型反射シートを説明する図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
(実施形態)
図1は、本実施形態の頭部装着型の表示装置1を説明する図である。図1は、表示装置1を鉛直方向上方から見た図である。
なお、図1を含め以下に示す図中及び以下の説明において、理解を容易にするために、観察者が頭部に表示装置1を装着した状態における鉛直方向をZ方向とし、水平方向をX方向及びY方向とする。また、この水平方向のうち、導光板に入光した映像光の導光される方向(導光板の左右方向)をX方向とし、それに直交する方向(導光板の厚み方向)をY方向とする。このY方向の−Y側を観察者側とし、+Y側を背面側とする。
表示装置1は、観察者が頭部に装着し、観察者の眼前に映像を表示する、いわゆるヘッドマウントディスプレイである。図1に示すように、本実施形態の頭部装着型の表示装置1は、不図示のメガネフレームの内側に、映像源11と、投射光学系12と、導光板20とを備えており、観察者がメガネフレームを頭部に装着することによって、映像源11の映像を、導光板(半透過型反射シート)20等を介して観察者に視認させることができる。具体的には、表示装置1は、映像源11に表示された映像光を、投射光学系12を介して導光板20へ入射し、導光板20内において+X方向に導光した上で、導光方向に直交する−Y方向に反射して、表示装置1を頭部に装着した観察者の眼E前に映像情報を表示する。
また、表示装置1は、外界からの光の一部を、導光板20を透過させ観察者側に到達させて、映像と外界の光とを重ねて見せる、いわゆるシースルー機能を備えている。本実施形態では、半透過型反射シートを導光板20に適用した例で説明する。なお、半透過型反射シートとは、入射した光の一部を透過し、その他を反射するシートを総称するものであり、透過率及び反射率が50%であるものに限られない。
映像源11は、映像光を表示するマイクロディスプレイであり、例えば、透過型の液晶表示デバイスや、反射型の液晶表示デバイス、有機EL等を使用することができる。映像源11は、例えば、対角が1インチ以下のマイクロディスプレイが使用される。
投射光学系12は、映像源11から出射された映像光を平行光として投射する複数のレンズ群から構成される光学系である。
導光板20は、光を導光する略平板状の透明部材であり、本実施形態では、鉛直方向(Z方向)から見た形状が略台形形状に形成された台形柱形状に形成されている。導光板20は、図1に示すように、互いに平行であり、互いに対向する第1全反射面20b及び第2全反射面20cと、−X側端部に、この第1全反射面20b及び第2全反射面20cに対して傾斜した反射面20aとが設けられている。
反射面20aは、第1全反射面20b及び第2全反射面20cに対して所定の角度で傾斜しており、その面の全面に反射膜27が形成されている。反射面20aは、導光板20内に入射した映像光を、この反射膜27よって第1全反射面20b側に反射させる。ここで、反射膜27は、光反射性の高い金属、例えば、アルミニウムや、銀、ニッケル等により形成されている。本実施形態では反射膜27は、アルミニウムを蒸着することにより形成されている。また、これに限らず反射膜27は、光反射性の高い金属をスパッタリングしたり、金属箔を転写したり、金属薄膜を含有した塗料を塗布したりする等により形成されてもよい。
反射面20aは、反射膜27で反射した映像光を第1全反射面20bにおいて全反射させるために、第1全反射面20bに対して25°〜40°の範囲で傾斜している。
第1全反射面20bは、導光板20を形成する面のうちXZ平面に平行であって、観察者側(−Y側)に位置する面であり、反射膜27によって反射した映像光を第2全反射面20c側に向けて全反射させる。また、第1全反射面20bは、第2全反射面20cにおいて全反射した映像光を、再び第2全反射面20c側に向けて全反射させる。
第1全反射面20bは、その−X側の端部が、映像源11から投射された映像光を入光する入光面となっており、また、+X側の端部が、単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31(後述する)において反射した映像光を導光板20外へ出光する出光面となっている。
第2全反射面20cは、導光板20を形成する面のうち、XZ平面に平行であって、背面側(+Y側)に位置する面(観察者側から離れた側の面)であり、第1全反射面20bにおいて全反射した映像光を、第1全反射面20b側に向けて全反射させる。
以上により、反射膜27を反射した映像光は、第1全反射面20b及び第2全反射面20cの間で全反射を繰り返すことによって、導光板20内の+X方向(導光方向)に導光されることとなる。
次に、導光板20の層構成について説明する。
図2は、本実施形態の導光板20の詳細を説明する図である。
図2に示すように、導光板20は、観察者側(−Y側)から順に、基材部21、接合層24、第2光学形状層23、第1光学形状層22が積層されている。
基材部21は、導光板20の基礎となる平板状の部材であり、例えば、光透過性の高いアクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂等から形成されている。上述の第1全反射面20bは、この基材部21の観察者側(−Y側)の面となる。この基材部21の観察者側の面は、入射する光の拡散を抑制する観点から平滑(例えば、60度の光沢度で90以上)に形成されるのが望ましい。
第1光学形状層22は、導光板20の観察者側から最も離れた側に位置する層である。第1光学形状層22は、光透過性の高いアクリル樹脂(PMMA)、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等から形成されており、その屈折率は、上述の基材部21と同等の屈折率である。
第1光学形状層22は、図2に示すように、その観察者側(−Y側)の面であって、+X側の端部近傍に、単位光学形状部30が複数設けられている。
この単位光学形状部30は、鉛直方向(Z方向)に延在し、映像光の導光方向(X方向)に沿って複数配列されている。また、単位光学形状部30は、観察者側(−Y側)に凸になるようにして、映像光が出光する方向(導光板20の厚み方向、Y方向)に平行であって単位光学形状部30の配列方向(X方向)に平行な断面(XY面)における断面形状が略三角形状、いわゆるプリズム形状に形成されている。単位光学形状部30は、第1傾斜面30aと、この第1傾斜面30aよりも映像光の進行する側(+X側)に、第1傾斜面30aと対向して設けられた第2傾斜面30bとから構成される。
なお、上述の第2全反射面20cは、この第1光学形状層22の背面側(+Y側)の面となる。この第1光学形状層22の背面側の面は、入射する光の拡散を抑制する観点から平滑(例えば、60度の光沢度で90以上)に形成されるのが望ましい。
第1傾斜面30aは、第1全反射面20bを全反射した映像光が直接入射する面であり、出光面(第1全反射面20b、第2光学形状層23の観察者側の面)に対して傾斜しており、その+X側の端部が、−X側の端部よりも観察者(出光)側(−Y側)に位置している。この第1傾斜面30a上の全面には、すなわち、第1傾斜面30a及び第3傾斜面31a(後述する)間の全体には、高屈折率層25が形成されている。
第2傾斜面30bは、第1全反射面20bを全反射した映像光が直接入射しない面であり、出光面(第1全反射面20b、第2光学形状層23の観察者側の面)に対して傾斜しており、その+X側の端部が、−X側の端部よりも背面側(+Y側)に位置している。
第2光学形状層23は、単位光学形状部30を覆うようにして、第1光学形状層22の観察者側の面に設けられた層である。第2光学形状層23は、光透過性の高いアクリル樹脂(PMMA)、ウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等から形成されている。第2光学形状層23の観察者側の面は、接合層24を介して基材部21に接合される面であり、また、第2光学形状層23から基材部21へと通過する光の出光面となる。この第2光学形状層23の出光面は、導光板20の第1全反射面20b(出光面、XZ平面)と平行である。
なお、第2光学形状層23の観察者側に設けられる基材部21を省略して、第2光学形状層23の観察者側の面を導光板20の出光面にしてもよい。
第2光学形状層23は、第1光学形状層22と対向する面(背面、+Y側の面)に上述の単位光学形状部30に対応する出光側単位光学形状部31が形成されている。
この出光側単位光学形状部31は、鉛直方向(Z方向)に延在し、映像光の導光方向(X方向)に沿って複数配列されている。出光側単位光学形状部31は、背面側(+Y側)に凸になるようにして、映像光が出光する方向(導光板20の厚み方向、Y方向)に平行であって出光側単位光学形状部31の配列方向(X方向)に平行な断面(XY面)における断面形状が略三角形状、いわゆるプリズム形状に形成されている。この出光側単位光学形状部31は、第3傾斜面31aと、この第3傾斜面31aよりも映像源側(−X側)に、第3傾斜面と対向して設けられた第4傾斜面31bとから構成されている。
本実施形態では、出光側単位光学形状部31と単位光学形状部30とは、上記断面において、同様の形状に形成されている。
第3傾斜面31aは、第1全反射面20bを全反射した映像光が直接入射する面であり、出光面(第1全反射面20b、第2光学形状層23の観察者側の面)に対して傾斜しており、その+X側の端部が、−X側の端部よりも観察者(出光)側(−Y側)に位置している。第3傾斜面31aは、単位光学形状部30の第1傾斜面30aに対向しており、その第1傾斜面30aと平行な面である。上述したように、この第3傾斜面31a及び第1傾斜面30a間の全体には、高屈折率層25が設けられている。
第4傾斜面31bは、第1全反射面20bを全反射した映像光が直接入射しない面であり、出光面(第1全反射面20b、第2光学形状層23の観察者側の面)に対して傾斜しており、その+X側の端部が、−X側の端部よりも背面側(+Y側)に位置している。この第4傾斜面31bは、単位光学形状部30の第2傾斜面30bに対向しており、この第2傾斜面30bと平行な面である。この第4傾斜面31bは、上述の第2傾斜面30bに密着している。
ここで、単位光学形状部30の第1傾斜面30a及び出光側単位光学形状部31の第3傾斜面31aが、第1全反射面20b(出光面)に平行な面(XZ平面)となす角度は、αである。また、第2傾斜面30b及び第4傾斜面31bが第1全反射面20bに平行な面となす角度は、β(β>α)である。
また、単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31の配列ピッチは、Pである。更に、単位光学形状部30の高さ(導光板の厚み方向(Y方向)における単位光学形状部30の頂部t1から単位光学形状部30間の谷底となる部位v1までの寸法)は、h1であり、出光側単位光学形状部31の高さ(導光板の厚み方向(Y方向)における出光側単位光学形状部31の頂部t2から出光側単位光学形状部31間の谷底となる部位v2までの寸法)は、h2であり、本実施形態では、h1=h2である。なお、配列ピッチPは、単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31の配列方向(X方向)における幅寸法と同等である。
本実施形態の単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31は、配列ピッチP等が一定であるが、角度αが映像光の進行する側(+X側)へ向かうにつれて次第に大きくなり、また、それに伴い高さh1、h2も大きくなっている例で説明するが、これに限定されるものでない。例えば、配列ピッチPや、角度α、角度β、高さh1、h2が一定に形成されるようにしてもよい。
本実施形態では、第1光学形状層22及び第2光学形状層23は、それぞれアクリル樹脂(PMMA)により形成されており、その屈折率は1.49である。
なお、本実施形態では、この単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31は、鉛直方向(Z方向)に延在するプリズム(リニアプリズム)形状に形成される例で説明するが、これに限定されるものでなく、リニアフレネルレンズ形状や、同心円状に単位光学形状が配列されるサーキュラーフレネルレンズ形状に形成されるようにしてもよい。
接合層24は、基材部21及び第2光学形状層23を接合する粘着剤である。接合層24は、基材部21及び第2光学形状層23間を透過する映像光が屈折しないよう、これらの層と同等の屈折率を有する材料、例えば、光透過性の高いウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂、アクリル系粘着剤、シリコーン系粘着剤等により形成されている。
高屈折率層25は、入射した光の一部を反射するとともに、その他を透過する略透明な層であり、その屈折率が、第1光学形状層22及び第2光学形状層23の屈折率よりも高くなるように形成されている。ここで、略透明とは、完全に透明な状態だけでなく、第1傾斜面の法線方向から入射した光が透過することができる程度に透明な状態(例えば、透過率が60%以上)も含むものをいう。
高屈折率層25は、第1傾斜面30a上の全面、すなわち第1傾斜面30a及び第3傾斜面31a間の全体に形成されている。
本実施形態の高屈折率層25は、ニ酸化チタンをスパッタ蒸着することによって形成されている。また、高屈折率層25は、ニ酸化チタンの代わりにナノ粒子を添加した樹脂をディッピングや、スプレーコートすることによって形成されるようにしてもよい。
本実施形態では、高屈折率層25の屈折率は、2.55であり、上述の第1光学形状層22及び第2光学形状層23の屈折率(1.49)よりも高い値となる。
高屈折率層25は、映像光を良好に反射させるとともに、外界の光を良好に透過させる観点から、その厚みfが、0.1μm≦f≦3.0μmで形成されるのが望ましい。
仮に、高屈折率層25の厚みfが3.0μmよりも大きい場合、厚みが厚くなりすぎてしまうため、上述のスパッタ蒸着による高屈折率層の形成が困難となり望ましくない。また、高屈折率層25の厚みfが0.1μm未満である場合、厚みが薄すぎてしまい、反射が不十分となり望ましくない。
ここで、効率よく映像光を反射して導光板20から出光させる観点から、第1傾斜面30a及び第3傾斜面31aの角度αは、20°≦α≦35°の範囲内に、第2傾斜面30b及び第4傾斜面31bの角度βは、80°≦β≦90°の範囲内に、単位光学形状部30の高さh1及び出光側単位光学形状部31の高さh2は、それぞれ、20μm≦h1≦700μm、20μm≦h2≦700μmの範囲内に形成されるのが望ましい。また、単位光学形状部30の配列ピッチPは、50μm≦P≦1000μmの範囲内で形成されるのが望ましい。
次に、本実施形態の導光板20に入射する映像光L及び外界の光Gの動作について説明する。
図1に示すように、映像源11から出射した映像光Lは、投射光学系12を介して導光板20の第1全反射面20bへと入射する。導光板20内に入光した映像光Lは、反射面20aの反射膜27に入射して第1全反射面20b側へと反射する。それから、その映像光Lは、第1全反射面20bに入射して第2全反射面20c側へと全反射した後に、第2全反射面20cに入射して第1全反射面20b側へと全反射する。このように第1全反射面20b及び第2全反射面20c間において全反射を繰り返すことにより、映像光Lは、導光板20の−X側から+X側に向けて導光され、第2光学形状層23に設けられた出光側単位光学形状部31に入射する。
本実施形態の導光板20では、図1に示すように、映像光Lが第1全反射面20bにおいて2回全反射し、第2全反射面20cにおいて1回全反射するように形成されているが、これに限定されるものでなく、各面においてより多く又は少なく全反射を繰り返すようにしてもよい。
出光側単位光学形状部31に入射した映像光のうち、一部の映像光L1は、図2に示すように、第3傾斜面31aに入射して高屈折率層25によって、第1全反射面20bに対してほぼ垂直な方向(−Y方向)に反射して、第1全反射面20bから観察者の眼Eに向けて出光する。また、他の映像光L2は、高屈折率層25を透過して単位光学形状部30内に入射することとなるが、そのほとんどが導光板20の背面側から出光することとなる。
外界の光Gは、図1に示すように、導光板20の背面側(+Y側)の第2全反射面20cから導光板20内に入光する。この導光板20内に入光した外界の光Gのうち一部の光は、第1傾斜面30aの高屈折率層25に入射する。そして、その一部の光G1は、図2に示すように、高屈折率層25を透過して、第1全反射面20b(出光面)から観察者の眼Eに向けて出光する。また、他の光G2は、高屈折率層25と第1光学形状層22との界面で背面側(+Y側)に反射することとなる
次に、本実施形態の導光板20の製造方法について説明する。
図3は、本実施形態の導光板20の製造方法を説明する図である。図3の各図は、導光板20が製造されるまでの過程を示す図である。
まず、図3(a)に示すように、単位光学形状部30に対応する凹凸形状が設けられた金型を使用して、導光板20を構成する第1光学形状層22を押出成形法や、射出成形法等により形成する。
次に、図3(b)に示すように、単位光学形状部30の第1傾斜面30a上に、ニ酸化チタンをスパッタ蒸着することによって高屈折率層25を形成する。
続いて、図3(c)に示すように、第1光学形状層22の単位光学形状部30が形成された側の面に、第2光学形状層23を構成する樹脂を充填し、平坦面が形成された金型によって押圧し、硬化させた後に離型する等により、第2光学形状層23が形成される。
次に、図3(d)に示すように、この単位光学形状部30上に形成された第2光学形状層23と、平板状の基材部21とを接合層24を介して貼り合せて、基材部21、接合層24、第2光学形状層23、第1光学形状層22が順次積層された積層体が完成する。
そして、最後に、この積層体を所定の形状に裁断した上で、−X側(単位光学形状部が形成される側とは反対側)の背面側(+Y側)の角部を加工して反射面20aを形成し、その反射面20aに真空蒸着法等によってアルミニウムを蒸着する等して反射膜27を形成する。以上により、導光板20が完成する。
なお、上述の説明では、作製した第1光学形状層22の観察者側の面に高屈折率層25、第2光学形状層23を順次形成する例を示したが、これに限定されるものでなく、先に第2光学形状層23を作製した上で、第2光学形状層23の背面側の面に高屈折率層25、第1光学形状層22を順次形成するようにしてもよい。
以上より、本実施形態の導光板20は、第1傾斜面30a上の全面、すなわち第1傾斜面30a及び第3傾斜面31a間の全体に、第1光学形状層22及び第2光学形状層23の屈折率よりも高い屈折率の高屈折率層25が形成されている。そのため、導光板20は、映像源から投射された映像光の一部を高屈折率層25によって観察者側に反射させるとともに、導光板20の背面側から入射する外界の光の一部を観察者側に透過させることができる。これにより、本実施形態の導光板20は、映像光の鮮明さを低下させることなく、外界の光をより鮮明に観察することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
図4は、変形形態の半透過型反射シートを説明する図である。
(1)上述の実施形態において、半透過型反射シートを導光板20に適用した例で説明したが、これに限定されるものでない。例えば、半透過型反射シートは、図4に示すように、表示装置1の映像源11からの映像光を導光させずに高屈折率層25によって観察者側に直接反射させる半透過型反射シート20に適用することもできる。この場合、第1傾斜面30a及び第3傾斜面31aの角度αは5°≦α≦35°の範囲内に、単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31の高さh1、h2は、それぞれ5μm≦h1≦700μm、5μm≦h2≦700μmの範囲内に、単位光学形状部30及び出光側単位光学形状部31の配列ピッチPは50μm≦P≦1000μmの範囲内に形成されるのが望ましい。
また、半透過型反射シートは、自動車等のフロントウィンドウに搭載されるヘッドアップディスプレイや、背景等の外界の光を透過するスクリーン等に適用することも可能である。なお、半透過型反射シートをコンバイナー等の大型の虚像投影に適用する場合、単位光学形状部は、フレネルレンズ形状に形成されるようにしてもよい。
(2)上述の実施形態において、高屈折率層25は、ニ酸化チタンの微粒子を含有した樹脂から形成される例を示したが、これに限定されるものでない。高屈折率層25は、例えば、第1傾斜面30a上に、ITO(Indium Tin Oxide)をスパッタリングしたり、塗布して加熱処理したりすることによって形成することも可能である。
(3)上述の実施形態において、第2傾斜面30b及び第4傾斜面31bには、微細な凹凸形状が形成されるようにしてもよい。このように微細な凹凸形状が形成されることによって、第1光学形状層22と第2光学形状層23とで微小な屈折率の差が生じている場合において、高屈折率層25を透過した映像光が、第1光学形状層22の第2傾斜面30b(第4傾斜面31b)に入射したとしても、第2傾斜面30b(第4傾斜面31b)により拡散させることができ、観察者側に視認されてしまうのを抑制することができる。また、外界の光が、第2傾斜面30b(第4傾斜面31b)において反射して、ゴースト(2重像)が生じてしまうのを抑制することもできる。
(4)上述の実施形態において、導光板20の背面(第1光学形状層22の背面)及び導光板20の観察者側の面(基材部21の観察者側の面)のいずれか又はその両方の面に、傷つき防止を目的としたハードコート処理を施すようにしてもよい。このハードコート処理は、例えば、導光板20の背面及び観察者側の面のいずれか又は両方の面に、ハードコート機能を有する紫外線硬化型樹脂(例えば、ウレタンアクリレート)を塗布してハードコート層を形成するようにしてもよい。
(5)上述の実施形態において、高屈折率層25は、第1傾斜面30a上の全面、すなわち第1傾斜面30a及び第3傾斜面31a間の全体に設けられる例を示したが、これに限定されるものでなく、第1傾斜面30a上の一部に設けられるようにしてもよい。例えば、高屈折率層25は、第1傾斜面30aの+X側の領域、すなわち映像光の反射に寄与する領域にのみ設けるようにしてもよい。
(6)上述の実施形態において、導光板20は、第1全反射面20bと映像光が入光する面とを同一面内に形成する例を示したが、これに限定されるものでなく、第1全反射面と映像光が入光する面とが相違する面として形成されていてもよい。
また、上述の実施形態において、導光板20は、第1全反射面20bと映像光が出光する出光面とを同一面内に形成する例を示したが、これに限定されるものでなく、第1全反射面と映像光が出光する面とが相違する面として形成されていてもよい。
1 表示装置
11 映像源
12 投射光学系
20 導光板
20a 反射面
20b 第1全反射面
20c 第2全反射面
21 基材部
22 第1光学形状層
23 第2光学形状層
24 接合層
25 高屈折率層
27 反射膜
30 単位光学形状部
30a 第1傾斜面
30b 第2傾斜面
31 出光側単位光学形状部
31a 第3傾斜面
31b 第4傾斜面
E 観察者の眼

Claims (3)

  1. 背面から外界の光を透過するとともに映像光を反射して、出光面から前記映像光及び前記外界の光を出光する半透過型反射シートであって、
    単位光学形状が複数配列された第1光学形状層と、
    前記出光面を有し、前記第1光学形状層の前記単位光学形状側の面に積層される第2光学形状層とを備え、
    前記単位光学形状は、前記出光面に対して傾斜した第1傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面上の少なくとも一部には、前記第1光学形状層及び前記第2光学形状層の屈折率よりも高い屈折率の高屈折率層が形成されていること、
    を特徴とする半透過型反射シート。
  2. 請求項1に記載の半透過型反射シートにおいて、
    前記高屈折率層は、ニ酸化チタンが含有された樹脂により構成されていること、
    を特徴とする半透過型反射シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の半透過型反射シートと、
    前記半透過型反射シートに映像光を出射する映像源と、
    を備える表示装置。
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