JP6565458B2 - 光学シート、表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光学シート、表示装置に関するものである。
従来、LCD(Liquid Crystal Display)等の映像源を、光学系を介して観察者に観察させる頭部装着型の表示装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
このような頭部装着型の表示装置は、例えば、映像源に対向する位置に導光板を配置して、映像源で表示された映像光を、その導光板によって観察者の眼に対応する位置まで導光し、反射層を介して観察者側へ反射させている。また、このような表示装置は、表示される映像によって観察者の視界が遮られてしまうため、反射層にマジックミラーを用いる等して、映像と外界の光とを重ねて見せる、いわゆるシースルーにする場合がある。しかし、この場合、マジックミラーの透過率を向上させて反射率を低下させすぎると観察者側に届く映像が不鮮明になり、逆に反射率を向上させて透過率を低下させすぎると、外界の光(外界の像)が不鮮明になってしまう場合があった。
特表2011−509417号公報
本発明の課題は、観察者側に届く映像や、外界の光が不鮮明になってしまうのを抑制することができる光学シート、表示装置を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、背面から外界の光を透過するとともに、映像光を反射して出光面から前記映像光及び前記外界の光を出光する光学シート(20)であって、光透過性を有し、前記出光面に対して傾斜した第1傾斜面(30a)を有した単位光学形状(30)が複数配列された第1光学形状層(22)と、光透過性を有し、前記第1光学形状層の前記単位光学形状側の面に積層される第2光学形状層(23)とを備え、前記単位光学形状は、その配列方向に沿って前記第1傾斜面に対向する第2傾斜面(30b)を有し、前記第1傾斜面の少なくとも一部には、前記映像光の少なくとも一部を反射する反射層(24)が設けられ、前記単位光学形状(30)の配列方向において互いに隣り合う前記反射層間には、光を透過する光透過部(25)と光を吸収する光吸収層とが設けられ、前記光吸収層は、前記第2傾斜面(30b)に形成されていること、を特徴とする光学シートである。
第2の発明は、第1の発明の光学シート(20)において、前記反射層(24)は、入射した光のうち一部を反射し、入射した光のうちその他を透過する透過型の反射層であること、を特徴とする光学シートである。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明の光学シート(20)において、前記第1傾斜面(30a)が前記出光面に平行な面となす角度をαとし、前記第2傾斜面(30b)が前記出光面に平行な面となす角度をβとするとき、角度α及び角度βは、5°≦α≦35°、80°≦β≦90°を満たすこと、を特徴とする光学シートである。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかの光学シート(20)と、前記光学シートに映像光を出射する映像源(11)と、を備える表示装置(1)である。
本発明によれば、観察者側に届く映像や、外界の光が不鮮明になってしまうのを抑制することができる。
実施形態の頭部装着型の表示装置を説明する図である。 実施形態の光学シートの詳細を説明する図である。 実施形態の光学シートの製造方法の一例を示す図である。 光学シートの別な形態の詳細を示す図である。
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態について説明する。なお、図1を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張している。
本明細書中に記載する各部材の寸法等の数値及び材料名等は、実施形態としての一例であり、これに限定されるものではなく、適宜選択して使用してよい。
本明細書中において、形状や幾何学的条件を特定する用語、例えば、平行や直交等の用語については、厳密に意味するところに加え、同様の光学的機能を奏し、平行や直交と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。
(実施形態)
図1は、本実施形態の頭部装着型の表示装置1を説明する図である。図1は、表示装置1を鉛直方向上方から見た図である。
なお、図1を含め以下に示す図中及び以下の説明において、理解を容易にするために、観察者が頭部に表示装置1を装着した状態において、鉛直方向をZ方向とし、水平方向をX方向及びY方向とする。また、この水平方向のうち、光学シートの厚み方向(正面方向)をY方向とし、それに直交する方向(光学シートの左右方向)をX方向とする。このY方向の−Y側を観察者側(表面側)とし、+Y側を背面側とする。
表示装置1は、観察者が頭部に装着し、観察者の眼前に映像を表示する、いわゆるヘッドマウントディスプレイである。図1に示すように、本実施形態の頭部装着型の表示装置1は、不図示のメガネフレームの内側に、映像源11と、投射光学系12と、光学シート20とを備えており、観察者がメガネフレームを頭部に装着することによって、映像源11の映像を、光学シート20で反射させて観察者に視認させることができる。具体的には、表示装置1は、映像源11に表示された映像光を、投射光学系12を介して光学シート20へ入射し、光学シート20内の反射層24により観察者側に反射して、表示装置1を頭部に装着した観察者の眼E前に映像情報を表示する。
また、表示装置1は、外界から光の一部を、光学シート20を透過させ観察者側に到達させて、映像と外界の光とを重ねて見せる、いわゆるシースルー機能を備えている。
映像源11は、映像光を表示するマイクロディスプレイであり、例えば、透過型の液晶表示デバイスや、反射型の液晶表示デバイス、有機EL等を使用することができる。映像源11は、例えば、対角が1インチ以下のマイクロディスプレイが使用される。本実施形態の映像源11は、光学シート20の観察者側(−Y側)であって、光学シート20の左側(−X側)の位置に配置されており、左斜め方向から光学シート20の表面に向けて映像光を出射する。
投射光学系12は、映像源11から出射された映像光を平行光として投射する複数のレンズ群から構成される光学系であり、映像源11の映像光の出光部近傍に配置されている。
次に、光学シート20の層構成について説明する。
図2は、本実施形態の光学シート20の詳細を説明する図であり、図1のa部詳細を示す図である。
図2に示すように、光学シート20は、観察者側(−Y側)から順に、第2光学形状層23、第1光学形状層22、基材部21が積層されている。
基材部21は、光透過性を有し、光学シート20の基礎となる平板状の部材であり、光学シート20の最も観察者側から離れた位置に配置されている。基材部21は、例えば、光透過性の高いアクリル樹脂、スチレン樹脂、アクリルスチレン樹脂、ポリカーボーネート樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂等から形成されている。この基材部21の背面側(+Y側)の面は、外界の光が入射する面となる。
第1光学形状層22は、基材部21の観察者側(−Y側)の面に設けられた層である。第1光学形状層22は、光透過性の高いウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等から形成されており、その屈折率は、上述の基材部21と同等の屈折率である。第1光学形状層22は、その観察者側(−Y側)の面に、単位光学形状部30が複数設けられている。
この単位光学形状部30は、鉛直方向(Z方向)に延在し、左右方向(X方向)に沿って複数配列されている。また、単位光学形状部30は、観察者側(−Y側)に凸になるようにして形成されている。具体的には、単位光学形状部30は、光学シート20の厚み方向(Y方向)に平行であって単位光学形状部30の配列方向(X方向)に平行な断面(XY面)における断面形状が略三角形状に形成されており、光学シート20の出光面(表面)に対して傾斜した第1傾斜面30aと、第1傾斜面30aよりも+X側に位置する第2傾斜面30bとから構成されている。
第1傾斜面30aは、光学シート20の表面(−Y側の面)から入射した映像光が直接入射する面であり、その映像源11から離れた側(+X側)の端部が、映像源11側(−X側)の端部よりも観察者(出光)側(−Y側)に位置している。第1傾斜面30aの一部には、反射層24が設けられている(詳細は後述する)。
第2傾斜面30bは、光学シート20の表面(−Y側の面)から入射した映像光が直接入射しない面であり、その映像源11から離れた側(+X側)の端部が、映像源11側(−X側)の端部よりも背面側(+Y側)に位置している。
第2光学形状層23は、単位光学形状部30を覆うようにして、第1光学形状層22の観察者側(−Y側)の面に設けられた層であり、第1光学形状層22の表面を平坦にするために設けられている。第2光学形状層23は、光透過性の高いウレタンアクリレート樹脂、エポキシアクリレート樹脂等から形成されており、その屈折率は、上述の基材部21や第1光学形状層22と同等の屈折率である。
この第2光学形状層23の観察者側(−Y側)の面は、映像光が入射する面であるとともに、反射層24を反射した映像光や、光学シート20を透過する外界の光が出射する出光面となる。この第2光学形状層23の観察者側の面は、光学シート20の背面(基材部21の背面)と平行であり、左右方向(X方向)に平行であって、厚み方向(Z方向)に平行な面(XZ面)に平行な面である。
なお、第1光学形状層22の背面側に設けられる基材部21を省略して、第1光学形状層22の背面を光学シート20の背面にしてもよい。
ここで、単位光学形状部30の第1傾斜面30aが、光学シート20の出光面(表面)に平行な面(XZ平面)となす角度は、αである。また、第2傾斜面30bが光学シート20の出光面に平行な面となす角度は、β(β>α)である。
また、単位光学形状部30の配列ピッチは、Pであり、単位光学形状部30の高さ(光学シートの厚み方向(Y方向)における単位光学形状部30の頂部tから各単位光学形状部30間の谷底となる部位vまでの寸法)は、hである。なお、配列ピッチPは、単位光学形状部30の配列方向(X方向)における幅寸法と同等である。
本実施形態の単位光学形状部30は、配列ピッチPが一定であり、また、角度β=90°で一定であるが、角度αが映像光の進行する側(+X側)へ向かうにつれて次第に大きくなり、また、それに伴い高さhも大きくなっている例で説明するが、これに限定されるものでない。例えば、配列ピッチPや角度α、角度β、高さhが一定に形成されるようにしてもよい。
以上の構成により、光学シート20を構成する各層は、いずれも光の屈折率が同等に形成されることとなる。ここで、屈折率が同等とは、各層の屈折率が完全に一致する場合だけでなく、各層間において屈折が生じない程度に屈折率が近似している場合も含むものをいう。これにより、本実施形態の光学シート20は、この光学シート20内の各層間において、映像光や、外界の光が屈折してしまうのを抑制することができる。
反射層24は、単位光学形状部30の第1傾斜面30aの面上に光反射性の高い金属、例えば、アルミニウムや、銀、ニッケル等により形成されている。本実施形態では反射層24は、アルミニウムを蒸着することにより形成されている。また、これに限らず反射層24は、光反射性の高い金属をスパッタリングしたり、金属箔を転写したり、金属薄膜を含有した塗料を塗布したりする等により形成されてもよい。
反射層24は、光を反射するために十分な厚さであれば、その材料等に応じて厚さを自由に設定することができる。本実施形態の反射層24は、入射した光のうち一部を反射し、入射した光のうちその他を透過させる透過型の反射層、いわゆるマジックミラー(ハーフミラー)状に形成されている。このように、反射層24をマジックミラー状にすることによって、表示装置1は、映像光の一部を反射するとともに、光学シート20の背面側(+Y側)から入射する外界の光の一部を透過して、より多くの外界の光を観察者側に届けることができる。
なお、この反射層24の反射率と透過率との割合は、適宜設定することができる。本実施形態の反射層24は、反射率及び透過率がともに50%のハーフミラー状に形成されている。
本実施形態の反射層24は、第1傾斜面30aの全面ではなく、第1傾斜面30a上の映像源11側とは反対側(+X側)の領域にのみ設けられている。具体的には、反射層24は、第1傾斜面30aの頂部tから底部v側に向かって所定の幅(w1)で形成されており、第1傾斜面30aの底部v近傍には形成さていない。すなわち、反射層24は、第1傾斜面30aのうち光学シート20に入射した映像光の反射の寄与する部分にのみ形成されているが、隣接する単位光学形状部30の影となり映像光の反射に寄与しない部分には形成されていない。
そのため、本実施形態の光学シート20は、単位光学形状部30の配列方向において反射層24と、第1傾斜面30aの反射層が形成されていない部分(以下、光透過部25という)とが交互に配列された形態、すなわち隣り合う反射層24間に光透過部25が設けられる形態となる。
これにより、光学シート20は、入射した映像光を、第1傾斜面30aの反射層24により反射させて光学シート20から出光させるだけでなく、光学シート20の背面側から入射する外界の光の一部を、光透過部25から観察者側に透過させることができ、より鮮明な外光の光を観察者に視認させることができる。
なお、反射層24は、第1傾斜面30aの映像光の反射に寄与する部分にのみ設けられているので、第1傾斜面30aの全面に反射層を形成した場合に比して、反射層によって反射される光量が低減してしまうことはない。
ここで、効率よく映像光を反射して光学シート20から出光させる観点から、第1傾斜面30aの角度αは5°≦α≦35°の範囲内に、第2傾斜面30bの角度βは80°≦β≦90°の範囲内に、単位光学形状部30の高さhは5μm≦h≦700μmの範囲内に、単位光学形状部30の配列ピッチPは50μm≦P≦1000μmの範囲内に形成されるのが望ましい。また、第1傾斜面30aの傾斜方向における反射層24の幅をw1としたときに、反射層24は、w1=P×sin(90°―2×α)/sin(90°+α)を満たすようにして形成されるのが望ましい。
次に、光学シート20の別な形態について説明する。
図4は、光学シートの別な形態の詳細を示す図である。図4の各図は、それぞれ図2に対応する断面の拡大図である。
上述の説明において、光学シート20の第1光学形状層22は、複数の単位光学形状部30が連続して配列し、また、単位光学形状部30のXY断面における断面形状が略三角形状に形成される例を示したが、これに限定されるものでない。
例えば、図4(a)に示すように、第1光学形状層22は、互いに隣り合う単位光学形状部30間に平坦面31が設けられる形態としてもよい。この場合、第1傾斜面30aの全面に反射層24を形成することができ、平坦面31を光透過部25とすることができる。
また、図4(b)に示すように、第1光学形状層22は、単位光学形状部30の上記断面形状が第1傾斜面30a、第2傾斜面30b、平坦面30cから構成される台形形状に形成される形態としてもよい。この場合、第1傾斜面30aの全面に反射層24を形成することができ、平坦面30cを光透過部25とすることができる。
更に、図4(c)に示すように、第1光学形状層22は、単位光学形状部30の断面形状が略三角形状に形成され、第2傾斜面30bと出光面に平行な面とがなす角度(β)が、90度未満に形成される形態にしてもよい。この場合、第1傾斜面30aの全面に反射層24を形成することができ、第2傾斜面30bを光透過部25とすることができる。
上述の各形態としても、光学シート20は、図2に示す光学シート20と同様に、単位光学形状部30の配列方向(X方向)において反射層24と光透過部25とが交互に配列される形態にすることができ、反射層24により映像光を反射させるとともに、光透過部25により外界の光を観察者側に透過させることができる。
次に、本実施形態の光学シート20に入射する映像光L及び外界の光Gの動作について説明する。
図1に示すように、映像源11から出射した映像光Lは、投射光学系12を介して光学シート20へと入射する。光学シート20内に入光した映像光Lは、第1光学形状層22に設けられた単位光学形状部30へ入射する。
単位光学形状部30に入射した映像光のうち、一部の映像光L1は、図2に示すように、第1傾斜面30aの反射層24に入射して、光学シート20の表面(出光面)に対してほぼ垂直な方向(−Y方向)に反射して、光学シート20の表面から観察者の眼Eに向けて出光する。また、他の映像光L2は、ハーフミラー状に形成される反射層24を透過することとなるが、光学シート20の背面から出光してしまうため、観察者に観察されることはない。
外界の光Gは、図1に示すように、光学シート20の背面側(+Y側)の面から光学シート20内に入光する。この光学シート20内に入光した外界の光Gのうち一部の光G1は、図2に示すように、第1傾斜面30aのうち反射層24が形成されていない部分、すなわち光透過部25を透過して、光学シート20の表面から観察者の眼Eに向けて出光することとなる。
また、他の外界の光は、第1傾斜面30aの反射層24に入射し、その一部G2はハーフミラー状に形成される反射層24を透過して、光学シート20の表面から観察者の眼Eに向けて出光することとなる。他の一部は、反射層24によって光学シート20の背面側へ反射してしまう。
次に、本実施形態の光学シート20の製造方法について説明する。
図3は、本実施形態の光学シート20の製造方法を説明する図である。図3の各図は、光学シート20が製造されるまでの過程を示す図である。
まず、図3(a)に示すように、ウェブ状の基材部21の観察者側の面に、第1光学形状層22を構成する樹脂を充填し、単位光学形状部30に対応する凹凸形状が設けられた金型によって押圧し、硬化させた後に離型する等により、基材部21上に第1光学形状層22が形成される。
次に、図3(b)に示すように、単位光学形状部30の第1傾斜面30a上の一部に、真空蒸着法によりアルミニウムを蒸着して反射層24を形成する。なお、反射層24は、光反射材料が含有された塗料を塗布することによって形成されるようにしてもよい。
続いて、図3(c)に示すように、第1光学形状層22の単位光学形状部30が形成された側の面に、第2光学形状層23を構成する樹脂を充填し、平坦面が形成された金型によって押圧し、硬化させた後に離型する等により、第2光学形状層23が形成される。最後に、ウェブ状の基材部21上に、第1光学形状層22、第2光学形状層23がそれぞれ積層された積層体を所定の寸法に裁断して、光学シート20が完成する。
以上より、本実施形態の光学シート20は、第1傾斜面30aの一部に、映像光を反射する反射層24が設けられ、単位光学形状部30の配列方向において互いに隣り合う反射層24間に、光を透過する光透過部25が設けられている。これにより、光学シート20は、反射層24により映像光を反射するとともに、光透過部25から外界の光を観察者側に透過させることができ、映像光の鮮明さを低下させることなく、外界の光をより鮮明に観察することができる。
本実施形態の光学シート20は、反射層24が、入射した映像光の一部を反射し、その他を透過する透過型の反射層であるので、反射層24においても外界の光を観察者側に透過させることができ、より鮮明な外界の光を観察者側に表示することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)上述の実施形態において、光学シート20は、映像源から出射した映像光を直接観察者側に反射させる例で説明したが、これに限定されるものでない。例えば、光学シートは、表示装置1の映像源11からの映像光を、シート内で導光させた上で、反射層24により観察者側に反射させる導光板に適用することもできる。
また、光学シートは、自動車等のフロントウィンドウに搭載されるヘッドアップディスプレイ(HUD)や、背景等の外界の光を透過するスクリーン等に適用することも可能である。更に、光学シートをコンバイナー等の大型の虚像投影に適用することも可能であり、その場合、単位光学形状部は、フレネルレンズ形状に形成されるようにしてもよい。
(2)実施形態において、光学シート20の反射層24は、ハーフミラー状である例を示したが、これに限定されるものでない。例えば、反射層24は、ハーフミラー状よりも光の透過率を低く、反射率を高くするようにしてもよい。この場合、外界の光は、反射層24を透過する量が減少してしまうが、第1傾斜面30aの反射層24が形成されていない部位(光透過部25)からも観察者側へと透過するので、光学シートは、表示装置1を頭部に装着する観察者に対して、十分に外界の光を視認させるとともに、映像光をより鮮明に観察者側に反射させることができる。
また、反射層24は、入射した光のほぼ全てを反射する完全反射のミラーにしてもよい。この場合、外界の光は、反射層24を透過することができないが、光透過部25から観察者側に透過することができるので、光学シートは、シースルー性を維持するとともに、映像光を更に鮮明に観察者側に反射することができる。
(3)上述の実施形態において、光学シート20の第2傾斜面30bに、光を吸収する光吸収層が形成されるようにしてもよい。これにより、反射層24を透過した映像光が、隣接する反射層24へ入射し、反射してしまい、光学シート20から出光する映像にゴーストが生じてしまうのを抑制することができる。この光吸収層は、例えば、ウレタン系樹脂やエポキシ系樹脂、これらの混合となる樹脂を母材とし、光吸収材である黒色等の暗色系の塗料等や、黒色等の暗色系の顔料や染料等を含有するビーズ等が添加された材料により形成することができる。
1 表示装置
11 映像源
12 投射光学系
20 光学シート
21 基材部
22 第1光学形状層
23 第2光学形状層
24 反射層
25 光透過層
30 単位光学形状部
30a 第1傾斜面
30b 第2傾斜面
E 観察者の眼

Claims (4)

  1. 背面から外界の光を透過するとともに、映像光を反射して出光面から前記映像光及び前記外界の光を出光する光学シートであって、
    光透過性を有し、前記出光面に対して傾斜した第1傾斜面を有した単位光学形状が複数配列された第1光学形状層と、
    光透過性を有し、前記第1光学形状層の前記単位光学形状側の面に積層される第2光学形状層とを備え、
    前記単位光学形状は、その配列方向に沿って前記第1傾斜面に対向する第2傾斜面を有し、
    前記第1傾斜面の少なくとも一部には、前記映像光の少なくとも一部を反射する反射層が設けられ、
    前記単位光学形状の配列方向において互いに隣り合う前記反射層間には、光を透過する光透過部と光を吸収する光吸収層とが設けられ
    前記光吸収層は、前記第2傾斜面に形成されていること、
    を特徴とする光学シート。
  2. 請求項1に記載の光学シートにおいて、
    前記反射層は、入射した光のうち一部を反射し、入射した光のうちその他を透過する透過型の反射層であること、
    を特徴とする光学シート。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の光学シートにおいて、
    前記第1傾斜面が前記出光面に平行な面となす角度をαとし、前記第2傾斜面が前記出光面に平行な面となす角度をβとするとき、角度α及び角度βは、
    5°≦α≦35°、80°≦β≦90°
    を満たすこと、
    を特徴とする光学シート。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の光学シートと、
    前記光学シートに映像光を出射する映像源と、
    を備える表示装置。
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