JP2022115243A - 画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022115243000001
【課題】画像表示装置の光学系を収納する外装部材の小型化及び軽量化を図りつつ確実な封止を達成すること。
【解決手段】画像光MLを瞳位置PPに向けて射出する光学系12a,12bと、光学系12a,12bを支持するフレーム61a,61bとを有する表示部100a,100bと、表示部100a,100bの光学系12a,12bを内空間ISに収納するとともに、フレーム61a,61bを部分的に露出させる外装部材107と、外装部材107の内空間ISを封止するシート状で可撓性を有する封止部材75とを備え、封止部材75は、外装部材107との間で封止を行う外側の第1封止部75fと、フレーム61a,61bとの間で封止を行う内側の第2封止部75sとを有する。
【選択図】図11

Description

本発明は、虚像の観察を可能にする画像表示装置に関し、特に外装部材中に光学系を部分的に収納した画像表示装置に関する。
画像表示装置として、画像光を縦方向に導光する光学系を収容する筐体を外部カバーで覆い、外部カバーを頭部装着用のフレームに取り付ける構造としたヘッドマウントディスプレイ(以下、HMDとも称する。)が公知となっている(特許文献1)。このHMDでは、光学部品を収納し半身に分離する筐体の分離面や画像表示部材の基端部に一周に亘るシール部材を配置し挟み込むことによって、筐体の分離面等を防水している。
特開2017-212475号公報
上記特許文献1のHMDでは、光学系を収容する筐体を防水し、この筐体を外部カバーを介してフレームに取り付けているので、光学系を収納する筐体に比べて装置全体が大きくなり重量が重くなるという課題がある。
本発明の一側面における画像表示装置は、画像光を瞳位置に向けて射出する光学系と、光学系を支持するフレームとを有する表示部と、表示部の光学系を内空間に収納するとともに、フレームを部分的に露出させる外装部材と、外装部材の内空間を封止するシート状で可撓性を有する封止部材とを備え、封止部材は、外装部材との間で封止を行う外側の第1封止部と、フレームとの間で封止を行う内側の第2封止部とを有する。
第1実施形態の画像表示装置の装着状態を説明する外観斜視図である。 画像表示装置の平面図、正面図、側面図、及び底面図である。 画像表示装置から外装部材を外した内部を示す正面図、側面図、斜視図等である。 画像表示装置から外装部材を外した残りの部分の分解斜視図である。 左右の表示部を組み合わせた光学ユニットの平面図及び底面図である。 第1フレームと固定部材との接続を説明する斜視図と、固定部材と第1カバー部材との配置関係を説明する斜視図と、第1フレームと固定部材と第1カバー部材との配置関係を説明する斜視図である。 上外装部材の底面図と下外装部材の平面図とを示す。 画像表示装置の内部の光学系を説明する概念的な側断面図である。 表示像の歪曲補正を説明する図である。 封止部材を説明する平面図である。 画像表示装置の封止構造を説明する概念的側面図である。
以下、図1~3等を参照して、本発明に係る画像表示装置の構造、動作、製造方法等について説明する。
図1は、画像表示装置200の装着状態を説明する図である。画像表示装置200は、ヘッドマウントディスプレイすなわちHMD201であり、これを装着する観察者又は装着者USに虚像としての映像を認識させる。図1等において、X、Y、及びZは、直交座標系であり、+X方向は、画像表示装置200又はHMD201を装着した観察者又は装着者USの両眼EYの並ぶ横方向に対応し、+Y方向は、装着者USにとっての両眼EYの並ぶ横方向に直交する上方向に相当し、+Z方向は、装着者USにとっての前方向又は正面方向に相当する。±Y方向は、鉛直軸又は鉛直方向に平行になっている。
画像表示装置200は、装着者USの眼前を覆うように配置される本体200aと、本体200aを支持するテンプル状の一対の支持装置200bとを備える。本体200aは、機能的に見た場合、右眼用の第1表示装置100Aと、左眼用の第2表示装置100Bとを含む。第1表示装置100Aは、上部に配置される表示駆動部102と、メガネレンズ状で眼前を覆うコンバイナー103aとで構成される。第2表示装置100Bも同様に、上部に配置される表示駆動部102と、メガネレンズ状で眼前を覆うコンバイナー103bとで構成される。
図2を参照して、画像表示装置200のうち本体200aの外観について説明する。図2中で、領域AR1は、本体200aの平面図であり、領域AR2は、本体200aの正面図であり、領域AR3は、本体200aの右側面図であり、領域AR4は、本体200aの底面図である。本体200aのうち、+Y側すなわち上側に配置される一対の表示駆動部102は、連結されて一体化されており、横方向に細長くしたドーム状の上外装部材107aと、平坦な板状の下外装部材107bとによって覆われている。上外装部材107aと下外装部材107bとを組み合わせたものを外装部材107と呼ぶ。第1コンバイナー103a及び第2コンバイナー103bは、前方すなわち+Z方向に突起した半球の上部をカットしたような形状を有し、下外装部材107bから下方に突き出すように配置されている。
図3を参照して、図2に示す本体200aから上外装部材107a及び下外装部材107bを取り外した内部構造の概要について説明する。図3中で、領域BR1は、本体200aの上部を露出させた正面図であり、領域BR2は、本体200aの上部を露出させた右側面図であり、領域BR3は、本体200aの上部を露出させた斜視図であり、領域BR4は、本体200aの内部光学系を露出させた斜視図である。右眼用の第1表示装置100Aは、第1表示部100aとして、第1表示素子11aと第1光学系12aと第1コンバイナー103aとを備える。後述する第1フレーム61aも第1表示部100aの要素である。第1光学系12aは、内カバーである第1カバー部材71aに覆われ、第1表示素子11aは、第1カバー部材71aの開口71oを塞ぐように配置され、矩形枠状の第1ホルダー72aを介して第1光学系12aの外枠に固定されている。
図4に示すように、第1光学系12aは、板状の第1フレーム61aの上面に接着等によって固定され、第1コンバイナー103aは、その上端で第1フレーム61aの周囲のうち前半分に接着等によって固定されている。
図3に戻って、第2表示装置100Bは、第2表示部100bとして、第2表示素子11bと第2光学系12bと第2コンバイナー103bとを備える。後述する第2フレーム61bも第2表示部100bの要素である。第2光学系12bは、内カバーである第2カバー部材71bに覆われ、第2表示素子11bは、第2カバー部材71bの開口71oを塞ぐように配置され、矩形枠状の第2ホルダー72bを介して第2光学系12bの外枠に固定されている。左眼用の第2表示装置100Bは、右眼用の第1表示装置100Aと同一の構造及び機能を有する。つまり、第2表示素子11bは、第1表示素子11aと同様のものであり、第2光学系12bは、第1光学系12aと同様のものであり、第2コンバイナー103bは、第1コンバイナー103aと同様のものである。ただし、第1光学系12a、第1コンバイナー103a等に左右のX方向に関して非対称性を持たせた場合、第2光学系12b、第2コンバイナー103b等は、第1光学系12a、第1コンバイナー103a等を左右反転させたものとなる。
図4に示すように、第2光学系12bは、板状の第2フレーム61bの上面に接着等によって固定され、第2コンバイナー103bは、その上端で第2フレーム61bの周囲のうち前半分に接着等によって固定されている。
図3に戻って、第1表示装置100Aと第2表示装置100Bとは、内部において固定部材78を介して連結されている。固定部材78は、棒状の金属部材であり、例えばマグネシウム合金で形成される。固定部材78をマグネシウム合金で形成することにより、第1フレーム61aや第2フレーム61bを放熱によって冷却する効果を持たせることができる。固定部材78は、両端において、第1表示部100aと第2表示部100bとを相対的に固定している。固定部材78は、天秤の腕に相当する部材であり、一対の皿に相当する一対の表示部100a,100bを中央で支持している。固定部材78は、第1表示部100aと第2表示部100bとを固定する前の位置合わせに際して、第1光学系12a及び第2光学系12bを2軸以上の回転方向に回転可能にする形状を有する。
図4~6を参照して、固定部材78による第1表示部100a及び第2表示部100bの支持について説明する。図5中で、領域CR1は、左右の表示部100a,100bを連結した光学ユニットOUの平面図であり、領域CR2は、光学ユニットOUの底面図である。図6中で、領域DR1は、第1フレーム61aと固定部材78との接続を説明する斜視図であり、領域DR2は、固定部材78と第1カバー部材71aとの配置関係を説明する斜視図であり、領域DR3は、第1フレーム61aと固定部材78と第1カバー部材71aとの配置関係を説明する斜視図である。固定部材78の両端には、球状の部材である固定部81a,82aが形成されている。これらの固定部81a,82aは、第1表示部100aと第2表示部100bとを位置合わせした後において、接着材等によって表示部100a,100b又はフレーム61a,61bの内側の端部に設けられた半球状の窪み部材である凹部81b,82bに接着され、回転が停止された状態とされる。固定部81aと凹部81bとを組み合わせた連結部材81は、ボールジョイント型の軸受構造を有し、第1カバー部材71aの拡張部71cに覆われている。固定部82aと凹部82bとを組み合わせた軸受状の連結部材82も、ボールジョイント型の軸受構造を有し、第2カバー部材71bの拡張部71cに覆われている。一方の連結部材81は、固定部81aと第1表示部100aすなわち第1フレーム61aとの間に設けられて3軸の回転自由度を有する。他方の連結部材82は、固定部82aと第2表示部100bすなわち第2フレーム61bとの間に設けられて3軸の回転自由度を有する。このような連結部材81,82を用いることにより、第1表示部100aと第2表示部100bとの相対的な位置決めの自由度を高めることができる。
第1フレーム61aは、半円板状の金属部材であり、例えばマグネシウム合金で形成される。第1フレーム61aをマグネシウム合金で形成することにより、表示素子11a等が発生する熱の放熱効率を高めることができる。第1フレーム61aの左右両端には、凹部81bが形成されているが、一方の凹部81bのみが固定部材78との接続に利用される。第1フレーム61aには、光学開口OAが形成され、光学開口OAを封止する板状光学素子28が配置されている。板状光学素子28は、第1光学系12aの一部である。第2フレーム61bは、半円状の金属部材であり、例えばマグネシウム合金で形成される。第2フレーム61bをマグネシウム合金で形成することにより、表示素子11b等が発生する熱の放熱効率を高めることができる。第2フレーム61bの左右両端には、凹部82bが形成されているが、一方の凹部82bのみが固定部材78との接続に利用される。第2フレーム61bにも、光学開口OAが形成され、光学開口OAを封止する板状光学素子28が配置されている。
図7を参照して、上外装部材107a及び下外装部材107bについて説明する。図7中で、領域ER1は、上外装部材107aの内側を示す底面図であり、領域ER2は、下外装部材107bの内側を示す平面図である。上外装部材107aと下外装部材107bとは、樹脂製の材料で形成されている。上外装部材107aの外縁7aと、下外装部材107bの外縁7bとは同じ形状を有し、これらを突き合わせることで、図3に示す第1光学系12a及び第2光学系12bを収納する空間を形成することができる。上外装部材107aと下外装部材107bとは、ネジ穴等である締結部7f,7gを利用して固定される。下外装部材107bは一対の開口OP1を有し、開口OP1内に点線で示すように第1フレーム61a及び第2フレーム61bを配置することができる。開口OP1と、フレーム61a,61bとの間には隙間GPが設けられており、開口OP1内でフレーム61a,61bがXZ面内やY方向に関して位置ずれすることを許容する。つまり、図3等に示す第1表示部100a及び第2表示部100bは、相互に位置合わせされた状態のままで下外装部材107bに固定され、上外装部材107a及び下外装部材107b内に収納された状態でも、両表示部100a,100b間で位置決め完了時の配置関係が維持される。下外装部材107bには、ネジ止め孔7jが形成され、固定部材78のブリッジ78aに設けられた一対の締結部78zに対してネジ止めによって固定することができる。
図3及び4を参照して、第1フレーム61a及び第2フレーム61bの上方には封止部材75が配置されている。封止部材75は、ゴム状の弾性シート又は防水シートであり、可撓性を有する。封止部材75は、第1フレーム61a及び第2フレーム61bと、図2に示す上外装部材107a及び下外装部材107bとの間に介在して、外装部材107の内空間ISを液密又は気密に保つ役割を有する。ここで、封止部材75による封止は、完全な気密に限らず、防滴又は防塵といったレベルものも含む。
図3を参照して、固定部材78の上方であって左右の表示部100a,100bの間には、矩形板状の回路基板91が配置されている。回路基板91は、第1表示素子11a及び第2表示素子11bの表示動作を制御する制御装置92を含む。制御装置92は、左右の表示素子11a,11bに対して表示画像に対応する駆動信号を出力し左右の表示素子11a,11bの表示動作を制御する。制御装置92は、例えばIF回路、信号処理回路等を備え、外部から受け取った画像データ又は画像信号に応じて、左右の表示素子11a,11bに2次元的な画像表示を行わせる。制御装置92は、図示を省略するが、第1表示装置100Aの動作と第2表示装置100Bの動作とを統括するメイン基板を含む。メイン基板は、例えば不図示の外部装置との間で通信し当該外部装置から受信した信号に対して信号変換を行うインターフェース機能や、第1表示装置100Aの表示動作と第2表示装置100Bの表示動作とを連携させる統合機能を有するものとすることができる。なお、回路基板91から延びる通信線を外部に引き出すため、上外装部材107aの適所に導通口(不図示)が生成され、挿通口の周囲も液密に封止されている。
回路基板91は、基板支持部74によって固定部材78上に支持されている。基板支持部74上には、回路基板91が固定されている。基板支持部74は、固定部材78を上方、前方、及び後方から覆う樹脂製の部材であり、嵌合部51を用いたスナップ嵌めによって、回路基板91とともに固定部材78に対して着脱可能になっている。
図8は、第1表示部100aの光学的構造を説明する側方断面図である。第1表示部100aは、第1表示素子11aと結像光学系20とを備える。結像光学系20は、導光光学装置とも呼ぶ。結像光学系20は、投射レンズ21と、プリズムミラー22と、板状光学素子28と、シースルーミラー23とを備える。結像光学系20のうち、投射レンズ21とプリズムミラー22と板状光学素子28とは、図3等に示す第1光学系12aに対応し、シースルーミラー23は、第1コンバイナー103aに対応する。第1光学系12aは、第1コンバイナー103aと協働することで画像光MLを瞳位置PPに向けて射出する。第1表示素子11a、投射レンズ21、及びプリズムミラー22は、不図示の枠体によって相互にアライメントされた状態で第1フレーム61aに固定され、第1カバー部材71aと第1フレーム61aとに挟まれた空間SP1内に収納されている。板状光学素子28は、第1フレーム61aの光学開口OAに形成された段差に嵌め込むように配置され、光学開口OAの周囲が気密な状態に保たれている。
第1表示素子11aは、自発光型の表示デバイスである。第1表示素子11aは、例えば有機EL(有機エレクトロルミネッセンス、Organic Electro-Luminescence)ディスプレイであり、2次元の表示面11dにカラーの静止画又は動画を形成する。第1表示素子11aは、XY面を基準としてX軸のまわりに回転して傾いたxy面に沿って配置されている。第1表示素子11aは、回路基板91に設けられた制御装置92に駆動されて表示動作を行う。第1表示素子11aは、有機ELディスプレイに限らず、マイクロLEDディスプレイ、又は無機EL、有機LED、レーザーアレイ、量子ドット発光型素子等を用いた表示デバイスに置き換えることができる。第1表示素子11aは、自発光型の画像光生成装置に限らず、LCDその他の光変調素子で構成され、当該光変調素子をバックライトのような光源によって照明することによって画像を形成するものであってもよい。第1表示素子11aとして、LCDに代えて、LCOS(Liquid crystal on silicon, LCoSは登録商標)や、デジタル・マイクロミラー・デバイス等を用いることもできる。
投射レンズ21は、第1表示素子11aから射出された画像光MLを通過させ、プリズムミラー22に入射させる。投射レンズ21は、第1レンズ21p及び第2レンズ21qを含み、第1表示素子11aから射出された画像光MLを平行光束に近い状態に集光する。プリズムミラー22は、内反射面22bを有し、投射レンズ21から射出された画像光MLを入射面22aから内部に入射させ、内反射面22bで全反射させ、射出面22cから外部に射出させる。この際、プリズムミラー22は、前方から入射する画像光MLを、入射方向を反転させた方向(プリズムミラー22から見た光源の方向)に対して傾斜した方向に折り返すように射出する。板状光学素子28は、プリズムミラー22からの画像光MLを屈折させつつ通過させ、シースルーミラー23に入射させる。
シースルーミラー23は、凹の表面ミラーとして機能する湾曲した板状の光学部材であり、プリズムミラー22から板状光学素子28を介して入射した画像光MLを瞳位置PPに向けて反射する。瞳位置PPは、表示面11d上の各点からの画像光MLが所定の発散状態又は平行状態で表示面11d上の各点の位置に対応する角度方向から重畳するように入射する位置となっている。シースルーミラー23は、眼EY又は瞳孔が配置される瞳位置PPを覆うとともに瞳位置PPに向かって凹形状を有し、外界に向かって凸形状を有する。シースルーミラー23は、板状体23bの表面又は裏面上にミラー膜23cを形成した構造を有するミラー板である。シースルーミラー23の反射面23aは、透過性を有する。瞳位置PPには、シースルーミラー23やその周囲の支持板41を通過した外界光OLも入射する。つまり、画像表示装置200を装着した装着者USは、外界像に重ねて、画像光MLによる虚像を観察することができる。
以上において、投射レンズ21、プリズムミラー22、板状光学素子28、及びシースルーミラー23を構成する光学面は、自由曲面を含み、少なくも一部の光学面を非球面や球面に置き換えることもできる。
結像光学系20は、シースルーミラー23が凹面鏡であること等に起因して、軸外し光学系OSとなっている。本実施形態の場合、投射レンズ21、プリズムミラー22、板状光学素子28、及びシースルーミラー23は、非軸対称に配置され、非軸対称な光学面を有する。この結像光学系20つまり軸外し光学系OSでは、紙面に対応する軸外し面(YZ面に平行な面)に沿って光軸AXが延びるように光軸AXの折り曲げが行われている。この結像光学系20では、YZ面に平行な軸外し面内で光軸AXの折り曲げを行うことで、かかる軸外し面に沿って光学要素21,22,23が配列されている。結像光学系20は、縦方向に延びる基準面である軸外し面(YZ面に平行な面)に沿って配置され反射面の前後で互いに傾斜する光軸部分AX1,AX2,AX3を含む。全体としての光軸AXは、表示素子11aの中心から射出される主光線の光路に沿って延び、アイポイントに相当するアイリングER又は瞳の中心を通る。光軸AXは、YZ面に平行な横断面で見た場合、複数の光軸部分AX1,AX2,AX3によって、Z字状の配置となっている。つまり、YZ面に平行な軸外し面において、投射レンズ21から内反射面22bまでの光路P1と、内反射面22bからシースルーミラー23までの光路P2と、シースルーミラー23から瞳位置PPまでの光路P3とが、Z字状に2段階で折り返される配置となっている。
図9に示すように、第1表示素子11aの表示面11dに形成する表示像を予め台形歪のような歪を持たせた修正画像DA1とする。つまり、結像光学系20が軸外し光学系OSであることから、光学系自体で台形歪のようなディストーションを取りきることは容易でない。よって、第1表示素子11aに表示される画像を、投射レンズ21、プリズムミラー22、板状光学素子28、及びシースルーミラー23によって形成される歪を相殺する逆の歪を有するものとすることで、結像光学系20を経て瞳位置PPで観察される虚像の投影像IG1の画素配列を、元の表示像DA0に対応する格子パターンとすることができ輪郭を矩形とすることができる。つまり、第1表示素子11aは、投射レンズ21、プリズムミラー22、板状光学素子28、及びシースルーミラー23によって形成されるディストーションを補正する。結果的に、シースルーミラー23等で発生するディストーションを許容しつつ第1表示素子11aを含めた全体として収差を抑えることができる。これにより、プリズムミラー22等の光学要素の配置やサイズの自由度が高まり、第1表示部100aの小型化を達成しつつ、第1表示部100aの光学性能の確保を容易にすることができる。
以上では、第1表示部100aについて説明したが、第2表示部100bは、第1表示部100aと同様の構造を有するので、具体的な構造の説明を省略する。
以下、図10を参照して、封止部材75について説明する。封止部材75は、平面視の外装部材107と同様の輪郭形状を有し、横のX方向に細長く延びる。封止部材75は、「PORON(登録商標)」のような独立発泡材料で形成され一様な厚みを有する防水シートであり、クッション性を有し、弾性変形可能になっている。封止部材75の厚みは、例えば0.5mm程度に設定されているが、これに限るものではない。封止部材75を弾性変形可能にすることにより、外装部材107に対する第1フレーム61a及び第2フレーム61bの位置調整の許容度を高めることができる。封止部材75には、一対の開口OP21,OP22が形成されている。封止部材75の外周部75oは、図面において微細なドットパターンで示すように、外側の第1封止部75fとして機能し、外装部材107の外縁7a,7b間に挟まれて外装部材107に密着して固定される。封止部材75の外周部75oと開口OP21,OP22との間、つまり、第1封止部75fの内側には、図面において微細なドットパターンで示すように、2つの第2封止部75sが設けられている。2つの第2封止部75sは、第1フレーム61a及び第2フレーム61bの外周に対応し、両フレーム61a,61bの外周上面に接着される。
組み立て後において、封止部材75の下面側つまり-Y側に第1フレーム61a及び第2フレーム61bが配置され、開口OP21,OP22の周囲は、第1フレーム61a及び第2フレーム61b上に支持される。この際、開口OP21を介して第1光学系12aが第1フレーム61aの反対側つまり+Y側に突出し露出した状態とされる。また、開口OP22を介して第2光学系12bが第2フレーム61bの反対側つまり+Y側に突出し露出した状態とされる。第1カバー部材71aは、封止部材75の上面側つまり+Y側に配置されて第1光学系12aを覆い、第2カバー部材71bは、封止部材75の上面側つまり+Y側に配置されて第2光学系12bを覆う。封止部材75の周囲には、図7に示す上外装部材107aに形成された締結部7f等に対応する挿通孔8gが形成され、封止部材75の中央には、図7に示す下外装部材107bのネジ止め孔7jに対応する挿通孔8jが形成されている。
図11を参照して、画像表示装置200における封止について説明する。封止部材75の外側に形成された第1封止部75fは、外装部材107との間で封止を行う。第1封止部75fは、外装部材107を構成する上外装部材107aと下外装部材107bとの間に挟まれて外装部材107に固定されている。上外装部材107aの外縁7aには、外向きの段差7pが形成され、下外装部材107bの外縁7bには、内向きの段差7qが形成され、これらの段差7p,7qの嵌合によって上外装部材107aと下外装部材107bとが位置決めされた状態で係合する。突き合わされた段差7p,7qには、内側に隙間G1が形成され、この隙間G1に第1封止部75fが弾性変形しつつ密着して挟み込まれる。図10に示すように、第1封止部75fは、上外装部材107a及び下外装部材107bの外周に沿って環状に設けられている。
封止部材75において第1封止部75fの内側に形成された第2封止部75sは、第1フレーム61aとの間で封止を行う。第2封止部75sは、第1フレーム61aの外周領域の上面61mに対して接着層93を介して接着され固定されている。つまり、接着層93は、第1フレーム61aと封止部材75の本体75zとの間に設けられている。ここで、接着層93は、第2封止部75sの一部として機能しており、第2封止部75sは、接着層93を介して第1フレーム61aに密着した状態で固定される。第2封止部75sや接着層93は、第1フレーム61aの外周に沿って環状に設けられている(図10参照)。なお、封止部材75において、開口OP21の縁に相当する内周部75i又はその近傍は、第1カバー部材71aの下端71eに押圧される。
封止部材75のうち、第1封止部75fと第2封止部75sとに挟まれて横方向に延びる中間領域75tは、第1封止部75fと第2封止部75sとを連結して外装部材107の内空間ISを封止している。中間領域75tは、弾性変形するので、下外装部材107b等に対して第1フレーム61aが微小に位置ずれすることが許容され、外装部材107を基準としない第1フレーム61a又は第1表示部100aの位置決めを可能にする。なお、外装部材107は、比較的形状精度を要求されない手法によって作製されているが、外装部材107を高精度で作製した場合、固定部材78を介在させることなく、第1表示部100aを外装部材107に直接固定することで位置決めを達成することもできる。
封止部材75を用いることにより、外装部材107の開口OP1を覆う蓋のように第1フレーム61aを配置しつつ、両者の間に隙間GPを確保し、かつ、外装部材107内の封止を達成することができる。
以上では、画像表示装置200のうち第1表示部100aの周辺の封止を説明したが、第2表示部100bの周辺の封止も同様である。第2表示部100bの封止のうち、外装部材107に対する部分は、第1表示部100aと共通し、封止部材75の第1封止部75fを利用したものとなっている。第2表示部100bの封止のうち、第2フレーム61bに対する部分は、封止部材75の開口OP22を囲むように設けられた第2封止部75sを利用する。
封止部材75の外形は、第1フレーム61aや第2フレーム61bの板状の外形よりも大きく、第1封止部75fは、2つの第2封止部75sを一括して囲むように2つの第2封止部75sの外側に配置される(図10参照)。封止部材75は、その中央において、第1フレーム61aや第2フレーム61bに連結された固定部材78の下側に配置されている(図3参照)。つまり、封止部材75は、固定部材78と第1表示部100aの第1フレーム61aとの間に挟まれ、固定部材78と第2表示部100bの第2フレーム61bとの間に挟まれている。このように封止部材75を配置することにより、固定部材78の周辺を封止することができ、空間SP1内の液密性又は気密性を保つことができる。下外装部材107bを固定部材78に固定する際に、挿通孔8jや固定部材78の周辺が液密又は気密に保たれ封止される。上外装部材107aを下外装部材107bに固定するための挿通孔8gも、締結部7fやその周辺の部材によって封止される。
詳細な図示を省略するが、外装部材107の内空間ISは、第1カバー部材71aと第1フレーム61aとに挟まれた空間SP1と連通しており完全には分離されていない。第1カバー部材71aの下端を環状に形成し、封止部材75を押圧するように第1フレーム61aの上面61mに固定すれば、内空間ISと空間SP1とを分離することもできる。
以下、画像表示装置200の製造すなわち組み立てについて説明する。まず、第1フレーム61aに第1光学系12aと第1コンバイナー103aとを固定し、第1光学系12aに対し第1ホルダー72a等を用いて位置決めしつつ表示素子11aを固定する。これにより、第1表示部100aを含む右眼ユニットRUが得られる(図4参照)。これと並行して、第2フレーム61bに第2光学系12bと第2コンバイナー103bとを固定し、第2光学系12bに対し第2ホルダー72b等を用いて位置決めしつつ表示素子11bを固定する。これにより、第2表示部100bを含む左眼ユニットLUが得られる(図4参照)。その後、右眼ユニットRUと左眼ユニットLUとを二系統測定装置にセットして、封止部材75を第1フレーム61a及び第2フレーム61b上に固定する。この際、封止部材75の第2封止部75sが接着層93を介して両フレーム61a,61bに接着される。これにより、封止部材75の内側のOP21,OP22が第1フレーム61a及び第2フレーム61bによって封止される。さらに、固定部材78の第1固定部81aを第1フレーム61aの第1凹部81bに嵌め込むとともに、固定部材78の第2固定部82aを第2フレーム61bの第2凹部82bに嵌め込む。その後、二系統測定装置のステージを利用して、右眼ユニットRU及び左眼ユニットLUの相互の角度や配置を精密に調整する。この際、右眼ユニットRUと左眼ユニットLUとは、固定部材78によって連結された状態で、X軸の周りのR1方向、Y軸の周りのR2方向、及びZ軸の周りのR3方向に独立して回転させることができる(図4等参照)。なお、封止部材75が弾性変形して両フレーム61a,61bの相対変位が許容される。位置調整の完了後は、第1固定部81aと第1凹部81bとの間に予め供給していた接着剤を硬化させ、第2固定部82aと第2凹部82bとの間に予め供給していた接着剤を硬化させる。これにより、右眼ユニットRUと左眼ユニットLUとの位置合わせが完了する。その後、第1フレーム61aの上方から第1光学系12aを覆うように第1カバー部材71aを被せ、これに設けた拡張部71cをこれに形成されたネジ孔及び第1固定部81aを介して第1フレーム61aの第1凹部81b側にネジ止めする。これにより、第1フレーム61aに対する第1カバー部材71aの固定が完了する。第2カバー部材71bを第2フレーム61bに固定する方法は、第1カバー部材71aを第1フレーム61aに固定する方法と同様であり、説明を省略する。次に、基板支持部74を利用して固定部材78に回路基板91を取り付け、表示素子11a,11bから延びるFPCを回路基板91に接続する。最後に、固定部材78に設けた一対の締結部78zを用いて固定部材78に下外装部材107bを固定し、下外装部材107bに対して上外装部材107aを固定する。この際、第1フレーム61aや第2フレーム61bは、下外装部材107bに対して微小な変位が許容されており、固定部材78に対する第1表示部100aや第1表示部100bの位置決めが維持される。さらに、封止部材75の外周部75oつまり第1封止部75fを上外装部材107aの外縁7aと下外装部材107bの外縁7bとの間に挟むことで、これらの間で封止が達成される。つまり、外装部材107の内空間ISが封止される。
上記実施形態の画像表示装置200は、画像光MLを瞳位置PPに向けて射出する光学系12a,12bと、光学系12a,12bを支持するフレーム61a,61bとを有する表示部100a,100bと、表示部100a,100bの光学系12a,12bを内空間ISに収納するとともに、フレーム61a,61bを部分的に露出させる外装部材107と、外装部材107の内空間ISを封止するシート状で可撓性を有する封止部材75とを備え、封止部材75は、外装部材107との間で封止を行う外側の第1封止部75fと、フレーム61a,61bとの間で封止を行う内側の第2封止部75sとを有する。これにより、フレーム61a,61bによって外装部材107の内外を分離しつつ、光学系12a,12bを収納する内空間ISの液密性又は気密性を保つことができ、外装部材107の小型化及び軽量化を図りつつ内空間ISの確実な封止を達成することができる。この際、封止部材75の可撓性によって、外装部材107に対するフレーム61a,61bすなわち表示部100a,100bの位置調整が可能になる。
〔変形例その他〕
以上実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
画像表示装置200は、単眼用の表示装置とすることができる。すなわち、第2表示部100bを省略して第1表示部100aのみからなる表示装置とすることができる。この場合、外装部材107は、第1表示部100aのみを収納する小型のものとなる。
封止部材75の第1封止部75fは、上外装部材107aと下外装部材107bとの間に挟まれて固定されるものに限らず、外装部材107に接着によって固定することができる。また、第2封止部75sは、第1フレーム61aに接着されるものに限らず、第1フレーム61aとこれに付随する部品(例えば第1カバー部材71a)との間に挟んで固定することができる。封止部材75は、一体品である必要はなく、例えばシート状の部材の内外に第1封止部75fと第2封止部75sとを接着することもできる。第1封止部75fや第2封止部75sは、環状に形成され切れ目のない封止を達成することが望ましいいが、防水又は防滴の仕様上で問題が生じない範囲で、一部に切れ目や不連続部分が形成されてもよい。
第1表示部100aに組み込む結像光学系20は、図示のものに限らず、様々な構成とすることができる。具体的には、上記結像光学系20は、Y方向又は縦方向に非対称性を持たせた軸外し光学系OSであるとしたが、X方向又は横方向に非対称性を持たせた軸外し光学系とすることもできる。結像光学系20を構成する光学要素についても、図8に示すものは単なる例示であり、レンズの枚数を増減させる、ミラーを追記する、導光部材を追加するといった変更が可能である。
コンバイナー103a,103bの外界側には、コンバイナー103a,103bの透過光を制限することで調光を行う調光デバイスを取り付けることができる。調光デバイスは、例えば電動で透過率を調整する。調光デバイスとして、ミラー液晶、電子シェード等を用いることができる。調光デバイスは、外光照度に応じて透過率を調整するものであってもよい。
コンバイナー103a,103bは、遮光性を有するミラーに置き換えることもできる。この場合、外界像の直接観察を前提としない非シースルー形の光学系となる。
第1フレーム61a、第2フレーム61b、及び固定部材78は、金属材料で形成されたものに限らず、繊維強化プラスチック(FRP)で形成されたものであってもよい。
封止部材75は、独立発泡材料から形成することができるが、これに限らず、弾性を有する様々な樹脂材料から形成することができる。
連結部材81,82の構造については、ボールジョイント状のものに限らず、回転自由度を2軸以上に高めた様々な機構に置き換えることができる。
以上では、画像表示装置100が頭部に装着されて使用されることを前提としたが、上記画像表示装置100は、頭部に装着せず双眼鏡のようにのぞき込むハンドヘルドディスプレイとしても用いることができる。つまり、本発明において、ヘッドマウントディスプレイには、ハンドヘルドディスプレイも含まれる。
具体的な態様における画像表示装置は、画像光を瞳位置に向けて射出する光学系と、光学系を支持するフレームとを有する表示部と、表示部の光学系を内空間に収納するとともに、フレームを部分的に露出させる外装部材と、外装部材の内空間を封止するシート状で可撓性を有する封止部材とを備え、封止部材は、外装部材との間で封止を行う外側の第1封止部と、フレームとの間で封止を行う内側の第2封止部とを有する。
上記画像表示装置では、封止部材が、第1封止部が外装部材との間で封止を行い、第2封止部がフレームとの間で封止を行うので、フレームによって外装部材の内外を分離しつつ、光学系を収納する内空間の液密性又は気密性を保つことができる。この際、封止部材の可撓性によって、外装部材に対するフレームすなわち表示部の位置調整が可能になる。
具体的な側面において、第1封止部は、外装部材を構成する上外装部材と下外装部材との間に挟まれて固定される。この場合、第1封止部の外装部材に対する固定が簡易で確実なものとなる。
具体的な側面において、第1封止部は、上外装部材及び下外装部材の外周に沿って環状に設けられる。この場合、封止部材は、第1封止部を環状の外周部として有する。
具体的な側面において、第2封止部は、フレームに接着層を介して固定される。この場合、フレームに第2封止部を固定する構造物を特に設ける必要がなく、フレームを簡素化し軽量化することが容易になる。
具体的な側面において、封止部材の外形は、フレームの外形よりも大きく、第1封止部は、第2封止部の外側に配置される。この場合、フレームの外形の外側に第1封止部が配置され、外装部材の開口を覆う蓋のようにフレームを組付けることが容易になる。
具体的な側面において、封止部材は、フレーム上に配置され、接着層は、フレームと封止部材の本体との間に設けられる。この場合、フレーム上面に環状に接着層を設けることになり、封止部材は、全体的に外装部材の内空間側に配置される。
具体的な側面において、封止部材は、フレームの外周の内側に配置される開口を有する。この場合、封止部材の開口に対応するフレーム領域上に光学系等を固定することができる。
具体的な側面において、第2封止部は、フレームの外周に沿って環状に設けられる。この場合、フレームの外周で封止が行われる。
具体的な側面において、封止部材は、弾性変形可能な防水シートである。この場合、外装部材に対するフレームすなわち表示部の位置調整の許容度を高めることができる。
具体的な側面において、表示部として、光学系とフレームとをそれぞれ有する第1表示部と第2表示部とを備え、封止部材は、内側の第2封止部において第1表示部のフレームと第2表示部のフレームとに密着する。この場合、第1表示部と第2表示部とによって、左右の眼に画像光を射出するタイプの画像表示装置とすることができる。
具体的な側面において、第1表示部と第2表示部とを相対的に固定する固定部材とを備え、封止部材は、固定部材と第1表示部のフレームとの間及び固定部材と第2表示部のフレームとの間に挟まれている。この場合、封止部材に対して第1表示部と第2表示部とを位置決めして固定することができ、固定部材の周辺を封止することができる。
具体的な側面において、固定部材と第1表示部との間、及び固定部材と第2表示部との間に、3軸の回転自由度を有する軸受状の連結部材がそれぞれ設けられている。この場合、第1表示部と第2表示部との相対的な位置決めの自由度を高めることができる。
7a,7b…外縁、7f,7g…締結部、11a,11b…表示素子、12a…第1光学系、12b…第2光学系、20…結像光学系、21…投射レンズ、22…プリズムミラー、23…シースルーミラー、28…板状光学素子、61a…第1フレーム、61b…第2フレーム、71o…開口、75…封止部材、75f…第1封止部、75s…第2封止部、75i…内周部、75o…外周部、75t…中間領域、78…固定部材、78a…ブリッジ、81,82…連結部材、93…接着層、100…画像表示装置、100a…第1表示部、100b…第2表示部、102…表示駆動部、103a,103b…コンバイナー、107…外装部材、107a…上外装部材、107b…下外装部材、200…画像表示装置、200a…本体、200b…支持装置、AX…光軸、ER…アイリング、EY…眼、G1…隙間、GP…隙間、IS…内空間、ML…画像光、OP1…開口、OP21,OP22…開口、OS…光学系、OU…光学ユニット、P1,P2,P3…光路、PP…瞳位置、US…装着者

Claims (12)

  1. 画像光を瞳位置に向けて射出する光学系と、光学系を支持するフレームとを有する表示部と、
    前記表示部の前記光学系を内空間に収納するとともに、前記フレームを部分的に露出させる外装部材と、
    前記外装部材の前記内空間を封止するシート状で可撓性を有する封止部材とを備え、
    前記封止部材は、前記外装部材との間で封止を行う外側の第1封止部と、前記フレームとの間で封止を行う内側の第2封止部とを有する、画像表示装置。
  2. 前記第1封止部は、前記外装部材を構成する上外装部材と下外装部材との間に挟まれて固定される、請求項1に記載の画像表示装置。
  3. 前記第1封止部は、前記上外装部材及び前記下外装部材の外周に沿って環状に設けられる、請求項2に記載の画像表示装置。
  4. 前記第2封止部は、前記フレームに接着層を介して固定される、請求項1~3のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  5. 前記封止部材の外形は、前記フレームの外形よりも大きく、前記第1封止部は、前記第2封止部の外側に配置される、請求項4に記載の画像表示装置。
  6. 前記封止部材は、前記フレーム上に配置され、前記接着層は、前記フレームと前記封止部材の本体との間に設けられる、請求項5に記載の画像表示装置。
  7. 前記封止部材は、前記フレームの外周の内側に配置される開口を有する、請求項6に記載の画像表示装置。
  8. 前記第2封止部は、前記フレームの外周に沿って環状に設けられる、請求項1~7のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  9. 前記封止部材は、弾性変形可能な防水シートである、請求項1~8のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  10. 前記表示部として、前記光学系と前記フレームとをそれぞれ有する第1表示部と第2表示部とを備え、
    前記封止部材は、内側の第2封止部において前記第1表示部の前記フレームと前記第2表示部の前記フレームとに密着する、請求項1~9のいずれか一項に記載の画像表示装置。
  11. 前記第1表示部と前記第2表示部とを相対的に固定する固定部材とを備え、
    前記封止部材は、前記固定部材と第1表示部の前記フレームとの間及び前記固定部材と前記第2表示部の前記フレームとの間に挟まれている、請求項10に記載の画像表示装置。
  12. 前記固定部材と前記第1表示部との間、及び前記固定部材と前記第2表示部との間に、3軸の回転自由度を有する軸受状の連結部材がそれぞれ設けられている、請求項11に記載の画像表示装置。
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