JP2015072417A - プロジェクター - Google Patents

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Abstract

【課題】レンズアレイの面内温度差を低減すると共に、押圧による応力集中を緩和するプロジェクターを提供する。
【解決手段】プロジェクター1は、光源装置30から射出された光を画像情報に応じて変調して投写するプロジェクター1であって、複数のレンズで構成されるレンズ部50と、縁部51とを有し、光をレンズ部50で複数の部分光に分割して射出するレンズアレイ(第1レンズアレイ5)と、第1レンズアレイ5を所定の位置に収容する収容部(溝部411,412)を有する筐体4と、熱伝導性を有して縁部51に重なる第1部材2と、第1部材2を押圧する押圧部6121,6122,6221,6222を有して第1レンズアレイ5を溝部411,412に固定する固定バネ6(第1固定バネ61、第2固定バネ62)と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、プロジェクターに関する。
従来、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写するプロジェクターが知られている。プロジェクターの光学系を構成する光学部材は、光学部材を収容する筐体に形成される溝部に収容されている。光学部材の中で、光源から射出された光を複数の部分光に分割して射出するレンズアレイも、上記筐体に収容されている。
図8は、従来の、固定バネ6を用いてレンズアレイ8を筐体4の溝部411,412に固定する構造を示す図であり、図8(a)は溝部411,412に固定した場合のレンズアレイ8と固定バネ6との位置関係を示す斜視図であり、図8(b)は筐体4を含めた斜視図である。
図8に示すように、レンズアレイ8は、略矩形の板状を有し、一方の面側(光射出側の面)の中央部には、複数の小レンズが突出してマトリクス状に形成されるレンズ部80が構成されている。他方の面(光入射側の面88)は平坦面となっている。なお、一方の面側でレンズ部80の外周(縁部81)は略均一な厚さの平坦面となっている。ここで、図8(a)の図面視で右側の縁部を縁部811とし、左側の縁部を縁部812とする。
筐体4の側壁内面には、2つの溝部411,412が、光軸(照明光軸OA)に略垂直となる方向で、相対して形成されている。一方の溝部411は、照明光軸OAと平行となる壁部(図示省略)4112と、照明光軸OAに垂直となる光入射側の壁部4111とを有して構成されている。また、他方の溝部412は、照明光軸OAに垂直となる光入射側の壁部4121を有して構成されている。
固定バネ6は、レンズアレイ8を溝部411,412に固定する部材である。固定バネ6はレンズアレイ8の両側の縁部811,812をそれぞれ押圧するために2つの固定バネ6(第1固定バネ61、第2固定バネ62)で構成されている。固定バネ6はそれぞれ2つの押圧部(第1固定バネ61は押圧部6121,6122、第2固定バネ62は押圧部6221,6222)を有してレンズアレイ8を押圧する。
レンズアレイ8を筐体4に収容して固定する場合、最初に、レンズアレイ8の両側の縁部811,812を溝部411,412に沿って上側から下側に挿入する。次に、溝部411に挿入された一方の縁部811に対して、第1固定バネ61を別途設けた溝部413に挿入することで、レンズアレイ8の光射出側から照明光軸OAに略平行となる方向に縁部811を押圧する。また、他方の縁部812に対して、第2固定バネ62を別途設けた溝部414に挿入することで、レンズアレイ8の光射出側から照明光軸OAに対して傾きを持って、照明光軸OA方向に向かって縁部812(詳細には、レンズアレイ8の稜線部81a)を押圧する。
これにより、レンズアレイ8の縁部811の端面8aは、溝部411の壁部4112に押し当てられ、レンズアレイ8の縁部811,812に対向する光入射側の面88は、溝部411,412の壁部4111,4121に押し当てられて固定される。この構成と動作(組み立て)により、レンズアレイ8は固定バネ6で筐体4の溝部411,412に収容されて固定される。
なお、特許文献1には、第1レンズアレイと第2レンズアレイとの間に配設され、一対の遮光部材が観音開き状に開閉することで、照明装置から射出される照明光の光量を調整する調光装置が開示されている。
特開2011−118322号公報
しかし、従来のレンズアレイ8において、マトリクス状に形成される中央部のレンズ部80は、光源から射出される光を透過することで高温となる。それに対し、縁部81は、光が直接入射しないため、温度はそれ程高温とはならない。この現象により、レンズアレイ8は、レンズ部80と縁部81とで面内温度差が生じることになる。なお、近年の高輝度化に伴い、この面内温度差は拡大する一方である。
また、特許文献1に開示される調光装置を光学系に用いた場合、調光装置の遮光部材が閉じた際、第1レンズアレイを透過した照明光(光)が遮光部材で反射されて第1レンズアレイに入射することや、遮光した光により遮光部材が高温となり、その熱が第1レンズアレイに伝達されることにより、レンズ部は更に高温となる。これにより、調光装置を用いた場合にも、レンズアレイの面内温度差は拡大する。
レンズアレイの面内温度差が拡大することにより、レンズ部と縁部との膨張率や収縮率に大きな差が生じることで、レンズアレイに割れが発生することが課題となっている。また、固定バネによりレンズアレイの縁部を押圧して固定することで、縁部に応力が集中することが、レンズアレイの割れを助長する一因となっている。
従って、レンズアレイの面内温度差を低減すると共に、押圧による応力集中を緩和するプロジェクターが要望されていた。
本発明は、上述した課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態または適用例として実現することが可能である。
[適用例1]本適用例に係るプロジェクターは、光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写するプロジェクターであって、(a)複数のレンズで構成されるレンズ部と、縁部とを有し、光をレンズ部で複数の部分光に分割して射出するレンズアレイと、(b)レンズアレイを所定の位置に収容する収容部を有する筐体と、(c)熱伝導性を有して縁部に重なる第1部材と、(d)第1部材を押圧する押圧部を有してレンズアレイを収容部に固定する固定バネと、を備えることを特徴とする。
このようなプロジェクターによれば、熱伝導性を有してレンズアレイの縁部に重なる第1部材により、レンズアレイのレンズ部が高温となっても、その熱を縁部に効率的に伝導させることができることで、レンズ部と縁部との面内温度差を低減させることができる。これにより、レンズアレイの割れを防止することができる。
また、第1部材は、固定バネの押圧部に押圧されて縁部を押圧することにより、押圧部が直接縁部に接触して押圧することを防止し、押圧部による押圧力(応力)を分散させて縁部を押圧することができる。これにより、レンズアレイの割れを助長する要因となる押圧による応力集中を緩和することができる。
[適用例2]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、第1部材は、収容部に相対するレンズアレイの端面と、端面に繋がる縁部の面との稜線部に重なるように曲折する曲折部を備え、押圧部は、曲折部の稜線部を押圧することが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、第1部材が稜線部に重なるように曲折する曲折部を備えて、押圧部は曲折部の稜線部を押圧することにより、固定バネの押圧部がレンズアレイの稜線部を直接押圧することを防止できる。これにより、押圧部による押圧力(応力)を分散させてレンズアレイの稜線部を押圧することができる、従って、レンズアレイの割れを助長する要因となる押圧による応力集中を緩和することができる。
また、押圧部が曲折部の稜線部を介してレンズアレイの稜線部を押圧することで、押圧力を、光軸方向と、収容部の基準となる面方向(光軸と垂直方向)とに分散して、レンズアレイを押圧することができる。これにより、レンズアレイの基準となる端面を、収容部の基準となる面(光軸に平行となる面)に当接させると共に、レンズアレイの縁部を光軸と垂直となる収容部の面に当接させることで、レンズアレイの光学的な位置を確保して確実に固定することができる。
[適用例3]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、第1部材は、レンズアレイを保持する保持部を備えていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、第1部材がレンズアレイを保持する保持部を備えていることにより、第1部材をレンズアレイの縁部に正確に重ねて設置することができる。また、レンズアレイの筐体への組み立ての際に、第1部材の保持部にレンズアレイを保持させて収容部に収容することができるため、レンズアレイと第1部材とを別々に収容部に収容すること等が不要となり、組み立ての効率化を図ることができる。
[適用例4]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、保持部は、レンズアレイの端面を保持するように設置されていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、保持部がレンズアレイの端面を保持するように設置されることにより、縁部に重なる第1部材に保持部を設けることが容易となる。また、例えば、収容部が溝で構成され、レンズアレイを溝に収容する際に、溝方向に沿ってレンズアレイを挿入するような場合、溝に相対する端面以外の端面(挿入する際の挿入先端側に位置する端面やその端面に対向する側の端面)に保持部を設置することで、レンズアレイを第1部材に安定して保持することができ、また、レンズアレイと第1部材とを溝部に滑らかに挿入することができる。
また、例えば、筐体が、筐体に収容した光学部材を光学部材の挿入方向から押圧して光学部材を固定する蓋筐体を備える場合、蓋筐体は、例えば、押圧用のバネ部を有する金属部材で構成され、レンズアレイの挿入先端側の端面に対向する側の端面をバネ部が直接押圧する構成となる場合がある。筐体がこのように構成された場合、この端面を保持部が保持することにより、バネ部は保持部を介して端面を押圧する構成とすることができる。これにより、バネ部による応力集中を保持部で緩和することを含め、例えば、蓋筐体(金属部材のバネ部)によるレンズアレイの端面の削れ等を防止でき、削れによる粉等が組み立て後のレンズアレイや他の光学部材に付着する等の悪影響を与えることを防止することができる。
[適用例5]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、第1部材は、レンズアレイの光射出側に配設されていることが好ましい。
レンズアレイの光射出側に例えば調光装置が配設された場合には、調光装置の遮光板が閉じた際の、遮光された光のレンズアレイへの反射や、遮光された光での遮光板の発熱による熱の伝達等により、レンズアレイのレンズ部が高温となる。しかし、上記適用例のプロジェクターによれば、第1部材が、レンズアレイの光射出側(調光装置の光入射側)に配設されていることにより、レンズアレイの高温となったレンズ部の熱を縁部に効率的に伝導させることができる。これにより、レンズ部と縁部との面内温度差を低減させることができる。これにより、レンズアレイの割れを防止することができる。
[適用例6]上記適用例に係るプロジェクターにおいて、第1部材は、金属部材で構成されていることが好ましい。
このようなプロジェクターによれば、固定バネの押圧部による押圧に抗する剛性を有することができ、応力集中を緩和してレンズアレイを押圧することができる。また、熱伝導性を有することで、レンズ部の熱を縁部に効率的に伝達させることができる。
実施形態に係るプロジェクターの光学系の構成を模式的に示す図。 第1部材及び第1レンズアレイを示す斜視図。 第1部材に第1レンズアレイを保持させた状態を示す斜視図。 第1レンズアレイを筐体に設置する場合の組み立て図。 第1レンズアレイを筐体に設置する場合の組み立て図。 第1レンズアレイ、第1部材、固定バネを筐体に組み立てた状態を示す斜視図。 固定バネの変形例を示す斜視図。 従来の、固定バネを用いてレンズアレイを筐体の溝部に固定する構造を示す図。
以下、実施形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態〕
図1は、実施形態に係るプロジェクター1の光学系の構成を模式的に示す図である。図1を参照して、プロジェクター1の光学系の構成と動作を説明する。
なお、図1を含む以降の図面では、説明の便宜上、XYZ直交座標系で記載する。XYZ直交座標系は、光源(後述する光源装置30)から射出された光の進行方向をY(+Y)方向とし、Y方向に直交し、投写レンズ35から画像光が射出される方向をX(+X)方向とする。また、X方向およびY方向に直交し、かつ、机上設置姿勢での上方向(重力方向の反対方向)をZ(+Z)方向とする。なお、座標系は適宜使用する。
本実施形態のプロジェクター1は、光源から射出される光を画像情報(信号)に応じて変調してスクリーン等の投写面に拡大投写する電子機器である。プロジェクター1は、光学ユニット3(図1参照)、制御部(図示省略)、制御部等に電力を供給する電源ユニット(図示省略)、およびプロジェクター1内部を冷却する冷却ユニット(図示省略)等を備え、これら各装置が外装筐体1A内部に収容されている。
光学ユニット3は、制御部による制御に基づき、光源装置30から射出された光を光学的に処理して画像信号に応じた画像光を形成して投写するユニットである。光学ユニット3は、光源装置30、照明光学装置31、色分離光学装置32、リレー光学装置33、電気光学装置34、およびこれら光学装置30〜34を内部に収容すると共に、投写レンズ35を所定位置で支持固定する光学用筐体(以降、筐体4と呼称する)を備えて構成されている。
光源装置30は、光源301およびリフレクター302を備える。光源装置30は、光源301から射出された光をリフレクター302によって射出方向を揃え、照明光軸OAに対して平行化して照明光学装置31に向けて射出する。照明光軸OAは、光源装置30から被照明領域側に射出される光の中心軸である。本実施形態の光源装置30は、超高圧水銀ランプを採用している。
照明光学装置31は、第1レンズアレイ5と、第2レンズアレイ312と、偏光変換素子313と、重畳レンズ314と、平行化レンズ315と、を備えている。第1レンズアレイ5は、照明光軸OA方向から見て略矩形状の輪郭を有する複数の小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。各小レンズは、光源装置30から射出された光を部分光に分割し、照明光軸OAに沿った方向に射出する。第2レンズアレイ312は、第1レンズアレイ5の小レンズから射出された部分光に対応して、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有している。第2レンズアレイ312は、第1レンズアレイ5から射出された部分光をそれぞれ重畳レンズ314に向けて射出する。
偏光変換素子313は、第2レンズアレイ312から射出されたランダム偏光光となる各部分光を液晶パネル341で利用可能な略1種類の偏光光に揃える機能を有する。なお、第2レンズアレイ312から射出され、偏光変換素子313によって略1種類の偏光光に変換された各部分光は、重畳レンズ314によって、液晶パネル341の表面に略重畳される。なお、重畳レンズ314から射出された光は、平行化レンズ315により平行化されて液晶パネル341に重畳される。平行化レンズ315は、詳細には、後述する3色の色光毎に設けられている。
色分離光学装置32は、第1ダイクロイックミラー321と、第2ダイクロイックミラー322と、反射ミラー323と、を備えている。色分離光学装置32は、照明光学装置31から射出された光を、赤色(R)光、緑色(G)光、青色(B)光の3色の色光に分離する。
リレー光学装置33は、入射側レンズ331と、リレーレンズ333と、反射ミラー332,334と、を備えている。リレー光学装置33は、色分離光学装置32で分離されたR光をR光用の液晶パネル341Rまで導く。なお、本実施形態では、リレー光学装置33がR光を導く構成としているが、これに限定されず、例えば、B光を導く構成としてもよい。
電気光学装置34は、入射側偏光板342と、光変調装置としての液晶パネル341(R光用の液晶パネルを341R、G光用の液晶パネルを341G、B光用の液晶パネルを341Bとする)と、射出側偏光板343と、クロスダイクロイックプリズム344と、を備えている。入射側偏光板342および射出側偏光板343は、液晶パネル341R,341G,341B毎に設けられている。
液晶パネル341(341R,341G,341B)は、色分離光学装置32で色光毎に分離された光を画像信号に応じて変調する。クロスダイクロイックプリズム344は、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状を有し、直角プリズム同士を貼り合わせた界面には、2つの誘電体多層膜が形成されている。クロスダイクロイックプリズム344は、液晶パネル341R,341G,341Bで変調された各色光を合成し、投写レンズ35に射出する。
投写レンズ35は、複数のレンズを組み合わせた組レンズで構成され、電気光学装置34で変調され合成された光(画像光)をスクリーン等の投写面上に拡大投写する。
照明光学装置31には、光の通過光量を調整する調光装置10が設置されている。プロジェクター1は、調光装置10により電気光学装置34に入射する光の光量を調整できるため、例えば、場面に応じて光の光量を調整することにより、投写される画像のダイナミックコントラストを向上させることができる。なお、調光装置10に関しては後述する。
図2は、第1部材2及び第1レンズアレイ5を示す斜視図であり、図2(a)は光射出側から見た斜視図であり、図2(b)は光入射側から見た斜視図である。なお、第1部材2と第1レンズアレイ5は離間した状態として図示している。図3は、第1部材2に第1レンズアレイ5を保持させた状態を示す斜視図であり、図3(a)は光射出側から見た斜視図であり、図3(b)は光入射側から見た斜視図である。なお、図3は、筐体4の溝部411,412(図3では省略)に第1レンズアレイ5を設置した場合の固定バネ6(第1固定バネ61、第2固定バネ62)の位置関係及び押圧関係も、説明の便宜上、併せて図示している。図2、図3を参照して、第1部材2と第1レンズアレイ5の構成と、第1部材2への第1レンズアレイ5の保持の仕方を説明する。
図2、図3に示すように、第1レンズアレイ5は、略矩形状で板状に形成され、光射出側には、照明光軸OA方向から見て中央部に略矩形状の輪郭を有する複数の小レンズがマトリクス状に配列されるレンズ部50と、レンズ部50の4方向の外周となる縁部51とを有して構成されている。なお、縁部51は平面となっている。また、第1レンズアレイ5の光入射側は、平面となる面52で構成されている。なお、第1レンズアレイ5は、ガラス部材で形成されている。本実施形態では、ガラス部材として、硼珪酸ガラスとなるBK7(SCHOTT GLAS社の商品名)を用いている。
第1レンズアレイ5の縁部51において、図2(a)の図面視で、右側の縁部51を右縁部511、左側の縁部51を左縁部512、上側の縁部51を上縁部513、下側の縁部51を下縁部514とする。また、右縁部511側の端面を右端面5a、左縁部512側の端面を左端面5b、上縁部513側の端面を上端面5c、下縁部514側の端面を下端面5dとする。また、第1レンズアレイ5の左端面5bと左端面5bに繋がる左縁部512との稜線部分を、以降では稜線部51aと呼称する。
第1部材2は、第1レンズアレイ5の光射出側(+Y方向)に配設されている。第1部材2は、略矩形状の開口部20を中央部に有して略矩形状のフレーム状に形成される基部21で構成されている。図3に示すように、基部21は、第1レンズアレイ5の縁部51に重なる部分であり、重なった場合には、開口部20にレンズ部50を挿通した状態となる。なお、第1部材2は、熱伝導性のよい金属部材で形成されている。本実施形態では、金属部材として、アルミニウムの板材を用いている。しかし、第1部材2を構成する部材は、熱伝導性のよい金属部材であればよい。
第1部材2の基部21において、図2(a)の図面視で、右側の基部21を右基部211、左側の基部21を左基部212、上側の基部21を上基部213、下側の基部21を下基部214とする。
第1部材2は、図2(a)の図面視で、左基部212の左端部から光入射側(−Y方向)に曲折する曲折部22を有している。ここで、左基部212と左基部212に繋がる曲折部22との稜線部分を、以降では稜線部22aと呼称する。なお、曲折部22は、第1レンズアレイ5の稜線部51aと重なるように曲折している。
第1部材2は、第1レンズアレイ5を保持する保持部23を有している。保持部23は、上基部213の上端部の左右方向に、光入射側(−Y方向)に曲折する保持部231,232を有している。また、保持部23は、下基部214の下端部の中央部に、光入射側に曲折する保持部233を有している。
図3に示すように、第1部材2は、第1レンズアレイ5を筐体4に組み立てる際に、本実施形態では、最初に、第1レンズアレイ5を保持する。詳細には、第1部材2に第1レンズアレイ5を保持する場合、第1レンズアレイ5の左端面5bを曲折部22の内面側に当接させ、上端面5cを保持部231,232の内面側に当接させ、下端面5dを保持部233の内面側に当接させ、縁部51を第1部材2の基部21の内面側に当接させる。これにより、第1レンズアレイ5は、レンズ部50を第1部材2の開口部20に挿通した状態で、第1部材2に保持されて、簡易的に固定される。
図4、図5は、第1レンズアレイ5を筐体4に設置する場合の組み立て図である。なお、図4は、光入射側から見た組み立て図である。図5は、光射出側から見た組み立て図である。図6は、第1レンズアレイ5、第1部材2、固定バネ6を筐体4に組み立てた状態を示す斜視図である。なお、図4、図5では、筐体4を構成する蓋筐体42も併せて図示している。
筐体4は、上述したように、光学ユニット3を構成する各光学部材を、所定の位置に、光学的にアライメントされた状態で収容して固定する部材である。筐体4は、各光学部材を収容するベースとなり、上方向が開口された箱状に形成されるベース筐体41と、ベース筐体41の開口された上部を覆う2つの蓋筐体とで概略構成されている。
2つの蓋筐体のうち一方の蓋筐体42は、図4、図5に示すように、ベース筐体41に収容された照明光学装置31を構成する光学部材の上部を覆う構成となっている。また、図示省略する他方の蓋筐体は、ベース筐体41に収容された色分離光学装置32及びリレー光学装置33を構成する光学部材の上部を覆う構成となっている。
ベース筐体41と他方の蓋筐体は、本実施形態では、不飽和ポリエステル樹脂としてのBMC(バルクモールディングコンパウンド)を用いている。また、蓋筐体42は、本実施形態では、SUS304(ステンレス鋼材)の板材を用いている。なお、筐体4を構成する部材は、適宜変更することができる。
ベース筐体41は、図4、図5に示すように、側壁内面に、第1レンズアレイ5を収容する収容部としての2つの溝部411,412が、照明光軸OAに略垂直(Z方向)となる方向で、それぞれ相対して形成されている。詳細には、図4に示すように、−X方向となる溝部411は、照明光軸OAに略垂直となる光入射側の壁部4111と、照明光軸OAと略平行となる壁部4112とを有して形成されている。また、図5に示すように、溝部411に相対する+X方向となる溝部412は、照明光軸OAに略垂直となる光入射側の壁部4121を有して形成されている。なお、溝部411,412は、従来と略同様に構成されている。
また、ベース筐体41は、図4、図5に示すように、後述する固定バネ6を収容する2つの溝部413,414が、照明光軸OAに略垂直(Z方向)となる方向で、それぞれ相対して形成されている。詳細には、図4に示すように、溝部413は、溝部411の隣(−X方向)に、照明光軸OAに略垂直(Z方向)となる方向に形成されている。また、図5に示すように、溝部414は、+Y方向に進むに従い照明光軸OAに近づくように傾斜する壁部4141を有して形成されている。なお、溝部414は、この壁部4141の面に垂直で、相対する2つの面(壁部)を有して形成されている。なお、溝部413,414は、従来と略同様に構成されている。
図3を参照して固定バネ6の構成に関して説明する。
固定バネ6は、ベース筐体41に収容された第1レンズアレイ5を押圧して固定する部材である。なお、固定バネ6は、本実施形態では、第1部材2を介して第1レンズアレイ5を押圧する構成となっている。
固定バネ6は、2つの固定バネ6(第1固定バネ61、第2固定バネ62)を有して構成されている。なお、固定バネ6は、板状の金属部材の折り曲げにより形成されている。本実施形態では、固定バネ6は、SUS304(ステンレス鋼材)の板材を用いている。なお、固定バネ6を構成する部材は、適宜変更することができる。固定バネ6(第1固定バネ61、第2固定バネ62)は、従来と略同様に構成されている。
第1固定バネ61は、第1レンズアレイ5(右縁部511)を光入射側(−Y方向)に押圧するバネである。本実施形態では、第1固定バネ61は、第1部材2の基部21(右基部211)を押圧することで、第1レンズアレイ5の右縁部511を光入射側(−Y方向)に押圧する。
第1固定バネ61は、溝部413に挿入する基部611と、基部611から曲折するバネ部612と、把持部613とで構成されている。バネ部612は、下方向(−Z方向)に伸びて形成される押圧部6121と、上方向(+Z方向)に伸びて形成される押圧部6122と、を有して形成されている。把持部613は、第1固定バネ61を溝部413に挿入する際に把持する部分であり、基部611の上端部に曲折して形成されている。
第2固定バネ62は、第1レンズアレイ5の左縁部512と左端面5bとの稜線部51aを押圧するバネである。第2固定バネ62は、本実施形態では、第1部材2の稜線部22aを押圧することで、第1レンズアレイ5の稜線部51aを押圧する。第2固定バネ62は、第1部材2を介し、第1レンズアレイ5の稜線部51aを照明光軸OAに対して斜め方向(光入射側(−Y方向)と照明光軸OAに垂直方向(−X方向))に押圧する。
第2固定バネ62は、溝部414に挿入する際に壁部4141に当接させる基部621と、基部621から曲折するバネ部622と、把持部623とで構成されている。バネ部622は、下方向(−Z方向)に伸びて形成される押圧部6221と、上方向(+Z方向)に伸びて形成される押圧部6222と、を有して形成されている。把持部623は、第2固定バネ62を溝部414に挿入する際に把持する部分であり、上方向の押圧部6222の上端部に曲折して形成されている。本実施形態の基部621は、バネ部622としても機能する。
図4、図5を参照して、第1レンズアレイ5の筐体4への組み立てに関して説明する。
最初に、第1部材2に第1レンズアレイ5を保持させる。保持の仕方は図3で説明したため省略する。
次に、第1部材2に第1レンズアレイ5を保持した状態で、第1部材2が第1レンズアレイ5に対して光射出側(+Y方向)となるように向きを調整し、溝部411,412に挿入する。詳細には、図4に示すように、第1部材2の右基部211(第1レンズアレイ5の右縁部511)を溝部411の上部にあてがい、図5に示すように、第1部材2の左基部212(第1レンズアレイ5の左縁部512)を溝部412の上部にあてがい、溝部411,412に沿って下方向に挿入する。挿入した場合、第1レンズアレイ5の下端面5dは、ベース筐体41に形成される2つの突起部415(図4参照)に当接する。
次に、第1固定バネ61を溝部413に挿入する。詳細には、第1固定バネ61の把持部613を把持して、第1固定バネ61の基部611を側壁に当接させ、溝部413に沿って上方向から下方向に挿入する。挿入する際、第1固定バネ61の押圧部6121,6122は、第1部材2の右基部211の面上を押圧しながら下方向に摺動する。
この挿入により、第1固定バネ61は、第1部材2の右基部211に当接して右基部211を光入射側(−Y方向)に押圧する。これにより、第1レンズアレイ5の右縁部511が、光入射側に押圧され、右縁部511に相対する第1レンズアレイ5の光入射側の面となる面52が押圧されて、溝部411の壁部4111に当接する。
次に、第2固定バネ62を溝部414に挿入する。詳細には、第2固定バネ62の把持部623を把持して、第2固定バネ62の基部621を溝部414の壁部4141に当接させ、溝部414に沿って上方向から下方向に挿入する。挿入する際、第2固定バネ62の押圧部6221,6222は、第1部材2の稜線部22aの面上を押圧しながら下方向に摺動する。
この挿入により、第2固定バネ62は、第1部材2の稜線部22aを、照明光軸OAに対して斜め方向で、光入射側(−Y方向)に押圧する。詳細には、第1部材2の稜線部22a(曲折部22)が、第1レンズアレイ5の左端面5bに当接して、左端面5bを照明光軸OA側(−X方向)に押圧する。また、第1部材2の稜線部22a(左基部212)が、第1レンズアレイ5の左縁部512に当接して左縁部512を光入射側(−Y方向)に押圧する。
左端面5bが照明光軸OA側(−X方向)に押圧されることにより、第1レンズアレイ5の右端面5aが、溝部411の壁部4112に当接する。また、左縁部512に相対する面52が光入射側(−Y方向)に押圧されることにより、面52は、溝部412の壁部4121に当接する。
この組み立てにより、図6に示すように、第1部材2、第1レンズアレイ5、固定バネ6をそれぞれベース筐体41に収容し、第1レンズアレイ5を確実に固定することができる。
ベース筐体41に、第1部材2、第1レンズアレイ5、固定バネ6を収容した後、図4、図5に示すように、蓋筐体42をベース筐体41の上部に固定することで、第1レンズアレイ5を上下方向で固定する。
なお、蓋筐体42は、照明光学装置31を構成する光学部材を上方向から固定する部材である。蓋筐体42は、詳細には、照明光学装置31としての第1レンズアレイ5と第2レンズアレイ312と偏光変換素子313との上部を覆うように固定する。
蓋筐体42は、図4、図5に示すように、金属部材(本実施形態では、SUS304の板材)の折り曲げにより形成されている。蓋筐体42は、詳細には、図4に示すように、基部421の光入射側(−Y方向)端部を下方向(−Z方向)に曲折し、更にその先端部の左右部分を光射出側(+Y方向)に折り返して形成される板バネとしての2つの押圧部422を有している。
また、蓋筐体42は、図4、図5に示すように、基部421の光射出側(+Y方向)端部の左右を下方向(−Z方向)に曲折し、更にその先端部を光入射側(−Y方向)に折り返して形成される2つの押え部423を有している。また、蓋筐体42は、ベース筐体41に固定する際の2つの基準孔424と、固定ネジSCをそれぞれ挿通する2つのネジ用孔部(図示省略)を有している。
蓋筐体42をベース筐体41に設置する場合、ベース筐体41の側壁上端面に形成される2つの基準突起416に、蓋筐体42の基準孔424を挿通する。そして、固定ネジSCをネジ用孔部にそれぞれ挿通して、ベース筐体41の側壁上端面に形成される2つのネジ孔417に螺合させる。これにより、蓋筐体42をベース筐体41に固定させる。
蓋筐体42をベース筐体41に固定させた場合、蓋筐体42の押圧部422は、相対する第1部材2の保持部231,232を上方向から押圧する状態となる。これにより、第1レンズアレイ5の上端面5cが保持部231,232により上方向から押圧されることにより。第1レンズアレイ5を上下方向(Z方向)で固定することができる。
また、蓋筐体42の2つの押え部423は、相対する偏光変換素子313の2つの片部3131を上方向から押える状態となる。これにより、偏光変換素子313を上下方向(Z方向)で固定することができる。
ベース筐体41には、図4に示すように、光源装置30からの入射光を、入り口付近で、必要な光以外の光を遮光する遮光部材7が設置されている。遮光部材7は、必要な光以外の光がベース筐体41の側壁内面等に直接あたることでベース筐体41が劣化することを防止している。遮光部材7は、必要な光を通過させる開口部71を有し、必要な光以外の光を基部72で光入射側に反射させる。なお、遮光部材7はSUS304の板材で形成されている。
ここで、調光装置10に関して説明する。
本実施形態では、図4に示すように、照明光学装置31に調光装置10が設置されている。本実施形態の調光装置10は、詳細には、回動する一対の遮光板11を備えており、この遮光板11が、第1レンズアレイ5と第2レンズアレイ312との間に位置するように配置される。
調光装置10は、制御部による制御に基づき、本実施形態では、一対の遮光板11が照明光軸OAを通る水平面(XY平面)に対して略対称となる位置関係で回動することにより、光源装置30(第1レンズアレイ5)から射出される光の一部を遮光して通過させる光量を調整する。なお、遮光板11を通過した光は、第2レンズアレイ312に入射する。
次に、光源装置30から射出された光の動作と第1レンズアレイ5の面内温度差に関して説明する。
光源装置30から射出された光は、遮光部材7により、必要な光が開口部71を介して第1レンズアレイ5の面52からレンズ部50に入射する。そして、第1レンズアレイ5のレンズ部50は、入射光を部分光に分割して射出することにより発熱する。
これに対して、第1レンズアレイ5の縁部51は、遮光部材7の基部72に略相対しており、また、ベース筐体41の溝部411の壁部4111や溝部412の壁部4121により入射光が遮光されることで、発熱量も小さくなる。これにより、レンズ部50と縁部51との温度差(面内温度差)が大きくなる。
また、レンズ部50から射出された光(射出光)は、調光装置10(遮光板11)により通過光量を調整される。遮光板11が全開(全開状態)の場合には、第1レンズアレイ5からの射出光の略全量が第2レンズアレイ312に入射する。
しかし、射出光の一部が遮光された場合には、遮光された光が、遮光板11により第1レンズアレイ5側に反射され、また、遮光板11自体が発熱する。なお、射出光の略全量が遮光された場合(遮光板11が全閉状態の場合)には、遮光板11により第1レンズアレイ5側に射出光の略全量が反射され、また、遮光板11自体の発熱も多くなる。
第1レンズアレイ5は、遮光板11で反射された光と、遮光板11の発熱による輻射熱とにより、レンズ部50の温度は更に高くなる。そして、第1レンズアレイ5のレンズ部50と縁部51との温度差(面内温度差)は、更に大きくなる。
しかし、第1レンズアレイ5の光射出側には、第1部材2が配設されていることにより、遮光板11からの反射光や、遮光板11の輻射熱により、レンズ部50の温度が高温となることに連動して、その熱を効率的に伝達して縁部51(右縁部511、左縁部512、上縁部513、下縁部514)に伝えることができる。その結果、第1レンズアレイ5のレンズ部50と縁部51との面内温度差を低減させる。
上述した実施形態によれば、以下の効果が得られる。
本実施形態のプロジェクター1は、熱伝導性を有して第1レンズアレイ5の縁部51に重なる第1部材2(基部21)により、第1レンズアレイ5のレンズ部50が高温となっても、その熱を縁部51に効率的に伝導させることができることで、レンズ部50と縁部51との面内温度差を低減させることができる。これにより、第1レンズアレイ5の割れを防止することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、第1部材2が、固定バネ6の押圧部に押圧されて縁部51を押圧する。詳細には、第1部材2(右基部211)が、第1固定バネ61の押圧部6121,6122に押圧されて縁部51(右縁部511)を押圧する。また、第1部材2(左基部212)が、第2固定バネ62の押圧部6221,6222に押圧されて縁部51(左縁部512)を押圧する。これにより、固定バネ6の押圧部が直接縁部51に接触して押圧することを防止し、押圧部による押圧力(応力)を分散させて縁部51を押圧することができる。これにより、第1レンズアレイ5の割れを助長する要因となる押圧による応力集中を緩和することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、第1部材2が第1レンズアレイ5の稜線部51aに重なるように曲折する曲折部22を備えて、押圧部6221,6222は曲折部22の稜線部22aを押圧することにより、第2固定バネ62の押圧部6221,6222が第1レンズアレイ5の稜線部51aを直接押圧することを防止できる。これにより、押圧部6221,6222による押圧力(応力)を分散させて第1レンズアレイ5の稜線部51aを押圧することができる。従って、第1レンズアレイ5の割れを助長する要因となる押圧による応力集中を緩和することができる。なお、本実施形態では、第2固定バネ62の押圧部6221,6222が第1部材2の曲折部22の稜線部22aを押圧することにより、第1レンズアレイ5の左縁部512と左端面5bが押圧される。
本実施形態のプロジェクター1は、押圧部6221,6222が曲折部22の稜線部22aを介して第1レンズアレイ5の稜線部51aを押圧することで、押圧力を、照明光軸OA方向と、照明光軸OAと垂直方向となる溝部412の基準となる面(壁部4121)方向(照明光軸OAと垂直方向)とに分散して、第1レンズアレイ5を押圧することができる。これにより、第1レンズアレイ5の基準となる右端面5aを、溝部411の基準となる壁部4112(照明光軸OAに平行となる面)に当接させると共に、第1レンズアレイ5の左縁部512を照明光軸OAと垂直となる溝部412の壁部4121に当接させることで、第1レンズアレイ5の光学的な位置を確保して確実に固定することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、第1部材2が第1レンズアレイ5を保持する保持部23を備えていることにより、第1部材2を第1レンズアレイ5の縁部51に正確に重ねて設置することができる。また、第1レンズアレイ5のベース筐体41への組み立ての際に、第1部材2の保持部23に第1レンズアレイ5を保持させて溝部411,412に収容することができるため、第1レンズアレイ5と第1部材2とを別々に収容部に収容すること等が不要となり、組み立ての効率化を図ることができる。
本実施形態のプロジェクター1は、第1部材2の保持部23が、第1レンズアレイ5の端面を保持するように設置されることにより、縁部51に重なる第1部材2に保持部23を設けることが容易となる。
本実施形態のプロジェクター1は、保持部23が、溝部411,412に相対する端面以外の端面(挿入する際の挿入先端側に位置する端面(下端面5d)やその下端面5dに対向する側の端面(上端面5c)に設置されている。これにより、第1レンズアレイ5を溝部411,412に沿って挿入して収容する際に、第1レンズアレイ5を第1部材2に安定して保持することができ、また、第1レンズアレイ5と第1部材2とを溝部411,412に滑らかに挿入することができる。
本実施形態のプロジェクター1は、ベース筐体41に収容した光学部材を押圧して光学部材を固定する蓋筐体42を備えている。また、蓋筐体42は、押圧用のバネ部(押圧部422)を有する金属部材で構成されている。そして、蓋筐体42は、第1レンズアレイ5の挿入先端側の端面(下端面5d)に対向する側の端面(上端面5c)を押圧部422が第1部材2を介して押圧する構成となっている。詳細には、蓋筐体42の押圧部422は、第1レンズアレイ5の上端面5cを直接押圧する構成ではなく、上端面5cを保持する第1部材2の保持部231,232を押圧することにより、上端面5cを押圧する構成となっている。これにより、押圧部422による応力集中を保持部231,232で緩和することができる。また、蓋筐体42の押圧部422による第1レンズアレイ5の上端面5cの削れ等を防止でき、削れによる粉等が組み立て後の第1レンズアレイ5や他の光学部材に付着する等の悪影響を与えることを防止することができる。
従来の構成として、第1レンズアレイ(図8に示したレンズアレイ8)の厚さが、筐体4(溝部411,412)の各溝幅と略同様に構成されており、第1部材2を用いずに、固定バネ6により固定される構成であった場合、本実施形態の第1部材2を用いることにより、共通の筐体4(溝部411,412)を用いて、投写画像の輝度を向上させることができる。
そのためには、溝部411,412の各溝幅に第1部材2を挿入できる厚さにレンズアレイ8の厚さを調整し、また、第1部材2が、厚さを調整した第1レンズアレイ(本実施形態の第1レンズアレイ5)を光入射側に押圧する構成とする必要がある。この構成(本実施形態での構成)によれば、第1レンズアレイ5と第2レンズアレイ312との間隔を拡げることができることで、従来の構成に比べ、液晶パネル341の見切りに対して照明光を絞り込み、集光密度を高めることができるため、従来の構成に比べて投写画像の輝度を向上させることができる。
なお、上述した実施形態に限定されず、その要旨を逸脱しない範囲において種々の変更や改良等を加えて実施することが可能である。変形例を以下に述べる。
図7は、固定バネ6の変形例を示す斜視図である。
図7に示すように、本変形例の第1固定バネ63は、第1固定バネ61に比べて、押圧部6121,6122のバネ幅を部分的に細くしたことが異なっている。それ以外は、第1固定バネ61と同様に構成されている。従って、第1固定バネ61と同様の符号を付記している。
図7に示すように、押圧部6121,6122のバネ幅を部分的に細くしたことにより、第1固定バネ61に比べて、第1固定バネ63自身の応力集中を低減することができる。また、プロジェクター1に加わる振動や衝撃に対して追従させやすくなり、第1部材2を安定して押圧することができる。なお、この押圧部6121,6122は、台形バネとなるようにバネ形状を変更してもよい。
第1固定バネ63の押圧部6121,6122のバネ幅を部分的に細くした構成を、第2固定バネ62に適用してもよい。詳細には、第2固定バネ62の押圧部6221,6222のバネ幅を部分的に細くした構成としてもよい。また、第2固定バネ62の押圧部6221,6222を台形バネとなるようにバネ形状を変更してもよい。
前記実施形態の第1部材2は、第1レンズアレイ5の縁部51に重なるように構成されている。しかし、第1部材は、第2レンズアレイ312の縁部に重なるように構成されていてもよい。
前記実施形態の第1レンズアレイ5は、溝部411,412に固定されているが、第1レンズアレイ5は、溝部ではなく、凸部等を用いた収容部に固定されていてもよい。
前記実施形態の第1部材2の保持部23は、第1レンズアレイ5の端面(上端面5c、下端面5d)を保持する構成となっている、しかし、端面以外に、第1レンズアレイ5の面52も保持するような構成であってもよい。
前記実施形態の第1部材2の曲折部22は、基部21に対して略直角に曲折しているが、これに限られず、適宜角度を変えることでもよい。これにより、第2固定バネ62が押圧する第1部材2の稜線部22aへの押圧の方向とそれに伴う押圧力を調整することができる。また、第2固定バネ62が設置される溝部414の壁部4141の角度を、第1レンズアレイ5の厚さに対応させること等を含め、変化させることで、第1部材2の稜線部22aへの押圧の方向を調整してもよい。これらにより、第1レンズアレイ5に加わる押圧の方向と押圧力とを適正に調整することができ、第1レンズアレイ5を確実に溝部411,412に固定することができる。
前記実施形態の固定バネ6は、一方向に押圧する構成であり、第1部材2を概略、一方向(光入射側)に押圧して第1レンズアレイ5をベース筐体41の壁部4111,4121に押し付ける構成としている。しかし、固定バネは、第1レンズアレイ5を壁部4111,4121と、第1部材2との間に挟み込むように押圧する、クリップ状のバネ構成としてもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、電気光学装置34として、透過型の液晶パネル341を用いている。しかし、これに限定されず、反射型の液晶パネルを用いてもよい。
前記実施形態のプロジェクター1は、電気光学装置34として、3つの液晶パネル341R,341G,341Bを用いている。しかし、これに限定されず、1つまたは2つの液晶パネルを用いた電気光学装置、4つ以上の液晶パネルを用いた電気光学装置にも適用可能である。
前記実施形態のプロジェクター1の光学系において、光源装置30は、放電型の光源を用いている。しかし、光源装置として固体光源を用いてもよい。固体光源としては、レーザー光源、LED(Light Emitting Diode)、有機EL(Electro Luminescence)素子、シリコン発光素子等の各種固体発光素子等を用いてもよい。
1…プロジェクター、2…第1部材、4…筐体、5…第1レンズアレイ、5a…右端面、5b…左端面、5c…上端面、5d…下端面、6…固定バネ、22…曲折部、22a…稜線部、23…保持部、30…光源装置、50…レンズ部、51…縁部、51a…稜線部、61…第1固定バネ、62…第2固定バネ、231,232,233…保持部、411,412…溝部、6121,6122…押圧部、6221,6222…押圧部。

Claims (6)

  1. 光源から射出された光を画像情報に応じて変調して投写するプロジェクターであって、
    複数のレンズで構成されるレンズ部と、縁部とを有し、前記光を前記レンズ部で複数の部分光に分割して射出するレンズアレイと、
    前記レンズアレイを所定の位置に収容する収容部を有する筐体と、
    熱伝導性を有して前記縁部に重なる第1部材と、
    前記第1部材を押圧する押圧部を有して前記レンズアレイを前記収容部に固定する固定バネと、
    を備えることを特徴とするプロジェクター。
  2. 請求項1に記載のプロジェクターであって、
    前記第1部材は、前記収容部に相対する前記レンズアレイの端面と、当該端面に繋がる前記縁部の面との稜線部に重なるように曲折する曲折部を備え、
    前記押圧部は、前記曲折部の稜線部を押圧することを特徴とするプロジェクター。
  3. 請求項1または請求項2に記載のプロジェクターであって、
    前記第1部材は、前記レンズアレイを保持する保持部を備えていることを特徴とするプロジェクター。
  4. 請求項3に記載のプロジェクターであって、
    前記保持部は、前記レンズアレイの端面を保持するように設置されていることを特徴とするプロジェクター。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記第1部材は、前記レンズアレイの光射出側に配設されていることを特徴とするプロジェクター。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載のプロジェクターであって、
    前記第1部材は、金属部材で構成されていることを特徴とするプロジェクター。
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